JP2003236832A - フレコン袋廃材の成形品への再生方法及びフレコン袋廃材を原料とした粒状の再生成形材料 - Google Patents

フレコン袋廃材の成形品への再生方法及びフレコン袋廃材を原料とした粒状の再生成形材料

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molding
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Akihiro Misawa
昭廣 三澤
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Abstract

(57)【要約】 【構成】フレコン袋を10mm以下の粒径に破砕し押出
機で加熱溶融し得られた溶融物を成形機にて成形するフ
レコン袋廃材の成形品への再生方法。フレコン袋を10
mm以下の粒径に破砕し圧縮し当該圧縮時の摩擦熱で破
砕したフレコン袋の一部を溶融させ当該溶融物を切断し
て粒状としてなるか又はフレコン袋を10mm以下の粒
径に破砕し加熱溶融し当該溶融物を切断し粒状としてな
るフレコン袋廃材を原料とした粒状の再生成形材料。 【効果】ポリエステル繊維にエチレン酢酸ビニル共重合
体が融着しているとか異なった溶融指数の材料からなっ
ているとか本体布と内張布との間が高周波ウエルダーな
どで溶着されていること等からその再生が難しいとされ
ていたフレコン袋の再生を可能とすることができ、分離
分別処理が必要なく、フレコン袋廃材を原料として射出
成形などの原料として用いることができる粒状の再生成
形材料とする道を切り開くことが出来た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレコン袋の再生
技術に関し、フレコン袋廃材の成形品への再生方法及び
フレコン袋廃材を原料とした粒状の再生成形材料に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】フレコン袋(フレキシブルコンテナ袋)
は、合成樹脂、食品、穀物、肥料、化学薬品などの粒状
もしくは粉状の輸送袋等として広範囲に渡って使用さ
れ、一方、大量に廃棄されている。当該フレコン袋は、
例えば、熱可塑性樹脂よりなる延伸織布の両面に熱可塑
性樹脂系フイルムを積層した積層シートにより構成され
ており、その具体例としては、ポリエステルやポリアミ
ド等のマルチフィラメントヤーンからなる織布の両面に
エチレン酢酸ビニル共重合体(EVAターポリン)等の
熱接着性樹脂層を形成したもの、或いは、高密度ポリエ
チレンのフラットヤーンからなる織布の両面にポリエチ
レン系(PEクロスシート)の熱可塑性樹脂層を形成し
た積層シートにより構成されており、当該例のように、
ポリエステル繊維糸から織られた織布の表面(両面)に
EVAターポリン等が溶融されて融着されていること、
ポリエステル及びEVAや更には運搬及び内容物の袋か
らの排出の利便性などを考慮してポリプロピレン系の紐
などが付けられている場合のPPというような、異なっ
たMI(溶融指数)の材料からなっていること、当該フ
レコン袋を構成する本体布と内張布との間は高周波ウエ
ルダーなどで溶着されていること等から、廃棄されたフ
レコン袋を回収してきても、通常の加熱溶解方式(外部
加熱)ではその再生は難しいものとされており、せっか
く回収されても、焼却などで処分せざるを得ず、ダイオ
キシンなどの公害問題を引き起こしていた。換言すれ
ば、従来から、廃プラスチックの再生の為に、各種の再
生処理装置による再生が行われてきてはいるが、従来例
では、通常、単一材料の再生処理に止まっており、異な
ったMI(溶融指数)の材料からなっていて、まして
や、織り込まれた繊維布が構造上内部に収納され積層さ
れた熱可塑性樹脂層との分離が困難な上記のようなフレ
コン袋の再生は難しいものとされていた。又、その再生
の基本的な考え方として、再生に際しては化学特性や物
理特性の異なるプラスチック混合物を溶融成形しても高
度の物性が望めない等の考え方に立っていたので、勢
い、混合プラスチックは、分離分別が必要とされ、フレ
コン袋のような複雑な構造のものはその再生が敬遠され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の有する欠点を解消することができる技術を提供する
ことを目的としたものである。本発明の他の目的および
新規な特徴は以下の明細書及び図面の記載からも明らか
になるであろう。
【0004】
【課題を達成するための手段】本発明は、フレコン袋を
10mm以下の粒径に破砕し、押出機で加熱溶融し、得
られた溶融物を成形機にて成形することを特徴とするフ
レコン袋廃材の成形品への再生方法に係わるもので、特
に好ましい実施態様としては、成形品が、荷役・運搬・
保管用パレットであることを特徴とする。又、本発明
は、フレコン袋を10mm以下の粒径に破砕し、圧縮
し、当該圧縮時の摩擦熱で破砕したフレコン袋の一部を
溶融させ、当該溶融物を切断して粒状としてなることを
特徴とするフレコン袋廃材を原料とした粒状の再生成形
材料に係わるものである。更に、本発明は、フレコン袋
を10mm以下の粒径に破砕し、加熱溶融し、当該溶融
物を切断し、粒状としてなることを特徴とするフレコン
袋廃材を原料とした粒状の再生成形材料に係わるもので
あり、特に好ましい実施態様として、フレコン袋を10
mm以下の粒径に破砕し、押出機のホッパーから投入
し、押出機で加熱溶融し、当該溶融物を押出機から押出
し、切断して粒状としてなることを特徴とする。
【0005】
【実施の最良の形態】図1は、本発明で使用されるフレ
コン袋の一例断面図、図2は、本発明で使用されるフレ
コン袋の一例説明図、図3(A)及び(B)は、それぞ
れ本発明の実施例の一例を示す造粒に使用される装置の
説明図、図4は、本発明の実施例の一例を示す再生パレ
ットの説明図である。
【0006】
【実施例】図1に示すように、フレコン袋1の一例断面
は、ポリエステル繊維糸を用い平織により形成されたポ
リエステルクロス2の両面にEVAフイルム3、3を溶
融させて融着してなる積層シートにより構成された本体
布4と、同様のポリエステル繊維糸を用い平織により形
成されたポリエステルクロス2の両面にEVAフイルム
3、3を溶融させて融着してなる積層シートにより構成
された内張布5とを接合してなる。
【0007】図2に示すように、フレコン袋1の一例
は、本体布(外袋)4と内張布(内袋)5とを備えてな
り、当該内袋5のV字状壁6は、その上端部7で外袋4
と接合され、又、その底部8の一部9が外袋4と接合さ
れており、図示が省略されているが、内袋5の底部8の
下部10には、エアースライド装置が装着されており、
当該装置から空気が内袋5に送られると外袋4に漏れて
いき、外袋4が膨らみ、内袋5の内部に収納された合成
樹脂等の粉粒体がV字状壁6を滑落して外部に排出され
るようになっている。
【0008】次に、本発明の廃棄フレコン袋の成形品へ
の再生方法について説明する。回収された廃棄フレコン
袋は、その全体を粉砕装置等で破砕する。内袋や外袋や
ポリプロピレン製の吊り紐等を含んだ形で破砕すればよ
い。材料毎に分離分別する必要はない。破砕に際し、フ
レコン袋は、10mm以下の粒径に破砕する。これによ
り、フレコン袋のような複雑な構造のものも押出機を使
用した外部加熱による溶融が短時間に効率的に行われ、
再生に要するコストも低減できる。従って、複数の攪拌
羽根を有し、当該羽根を高速で回転できるチャンバを有
するような混合溶融装置にて攪拌混合を行い当該攪拌混
合の際に生じる摩擦熱により廃棄フレコン袋を溶融させ
る、即ち材料自身の内部加熱による方法を採らなくても
済む。破砕したフレコン袋は、次いで、押出機のホッパ
ーから投入し、押出機で加熱溶融させる。押出機では、
粉砕されたフレコン袋は、スクリューの回転により前方
に送られ、ヒータにより加熱され、軟化混練され、ダイ
から押し出される。ダイから押し出され溶融物は、次い
で、成形機にて成形する。当該成形機の例としては、圧
縮成形機などが挙げられ、各種の成形品を成形できる。
成形品の例としては、パレットが挙げられ、その例とし
ては、荷役・運搬・保管用パレット等が挙げられる。当
該再生パレットの一例を、図4に基づき説明するに、当
該再生パレット11は、上デッキ12と下デッキ13と
支柱14と桁部(図示省略)とを備えてなり、得られた
溶融物を、圧縮成形機に供して、成形することができ
る。
【0009】次に、本発明によるフレコン袋廃材を原料
とした粒状の再生成形材料について説明する。プラスチ
ックにおける、射出成形、押出成形等では、その成形用
樹脂の取扱を容易にする為に、又、射出成形用の成形材
料にあっては、粉末状のままホッパーに投入された場合
には、可塑化中の空気の巻込み等により、射出された樹
脂及び製品に気泡が入り易く成形しにくいこと等がある
ので、塊状化(ペレタイズ化)したペレットが使用され
ることが多い。本発明は、大量に使用され、廃棄される
フレコン袋を原料として、こうした粒状の再生成形材料
とする道を開くことを目的としている。
【0010】本発明では、フレコン袋を10mm以下の
粒径に破砕し、圧縮し、当該圧縮時の摩擦熱で破砕した
フレコン袋の一部を溶融させ、当該溶融物を切断して粒
状としてなる。当該造粒は、例えば、その一例として、
図1に示すようなスクリュー圧縮式造粒装置により可能
である。図1に示すように、当該スクリュー圧縮式造粒
装置15のホッパー16から10mm以下の粒径に破砕
したフレコン袋の廃材を投入する。投入されたフレコン
袋の廃材は、シリンダバレル17のスクリュー18の駆
動で減容圧縮される。当該圧縮により、フレコン袋廃材
の摩擦により摩擦熱が発生する。当該摩擦熱により、シ
リンダバレル17の内部温度が上昇し、一部に溶融が行
われる。例えば、フレンコン袋のEVAが溶融される。
当該一部溶融物を、例えば棒状に、ダイス19から排出
し、適宜の大きさで切断すると、円筒状のペレットを得
ることができる。前記再生方法と同じように、フレコン
袋は、10mm以下の粒径に破砕する。同様に、廃棄フ
レコン袋は、その全体を粉砕装置等で破砕すればよい。
内袋や外袋やポリプロピレン製の吊り紐等を含んだ形で
破砕すればよい。材料毎に分離分別する必要はない。こ
れにより、フレコン袋のような複雑な構造のものもスク
リュー圧縮式造粒装置を使用した摩擦熱による溶融やペ
レット化が効率的に行われ、再生に要するコストを低減
できる。当該造粒法は、加熱溶融(外部加熱)によらな
い造粒法であるが、次に、外部加熱による造粒法につい
て説明する。
【0011】当該外部加熱による造粒法は、フレコン袋
を10mm以下の粒径に破砕し、加熱溶融し、当該溶融
物を切断し、粒状としてなる。前記再生方法や造粒法と
同じように、フレコン袋は、10mm以下の粒径に破砕
する。同様に、廃棄フレコン袋は、その全体を粉砕装置
等で破砕すればよい。内袋や外袋やポリプロピレン製の
吊り紐等を含んだ形で破砕すればよい。材料毎に分離分
別する必要はない。これにより、フレコン袋のような複
雑な構造のものも押出機を使用した外部加熱による溶融
やペレット化が効率的に行われ、再生に要するコストを
低減できる。当該方法の一例は、図2に示すような押出
機のホッパーから、廃棄フレコン袋を投入し、当該押出
機で加熱溶融し、当該溶融物を押出機から押出し、切断
して粒状としてなることを特徴とする。図2に示すよう
な押出機20のホッパー21から投入されたフレコン袋
廃材は、スクリュー22の回転により前方に送られ、加
熱装置(ヒータ)23を備えたシリンダバレル24の当
該ヒータ23により加熱され、軟化混練され、ダイ25
から押し出される。ダイ25から適宜直径で例えば棒状
に押し出し、適宜寸法に切断し、例えば、円筒形状の粒
子とする。押出成形装置としてペレット製造装置を併用
することができ、例えば、多数の孔を開けたダイから溶
融されたフレコン袋廃材を押出し、切断して粒状にする
方法や、シート状に押出してから縦横に切断して粒状化
する方法に用いられるストランド・カット式造粒装置等
を使用することが出来る。当該ストランド・カット式造
粒装置は、押出機の先端につけたストランド・ノズル
(孔数は数個乃至250個程度)から押出したストラン
ドを、冷却槽で冷却し、エアワイパで水切り後、横方向
に切断してペレタイズ化(塊状化)することができる。
【0012】粒子の形には、当該円筒形状の他、サイコ
ロ状、球状、偏平な球状等各種の種類があり、適宜選択
できる。
【0013】得られたペレットは、例えば、射出成形、
押出成形などの原料として用いることができる。 。例
えば、射出成形では、フレコン袋の廃材を原料とした粒
状の再生成形材料(リプロ)をホッパーに投入し、シリ
ンダーで加熱し、スクリュー又はプランジャーで圧縮
し、混練されながら前進させ可塑化し、シリンダのノズ
ルから金型のスプルに射出し、成形すればよい。ペレッ
トの寸法は、大き過ぎると射出圧力損失が大きくなり、
各ペレットの間隙に巻き込まれる空気量が多くなり、
又、小さすぎると、加熱面に接触した部分だけが速く溶
融し、溶融樹脂膜ができる為、空気が内部に残り、気泡
混入の原因にもなるので、適宜その寸法を選択する。押
出機での造粒に際し、破砕したフレコン袋に、必要に応
じて、老化防止剤、着色剤、安定剤、滑剤、その他の製
品に必要な特性を付与するための配合剤を混合してもよ
い。
【0014】上記では、押出成形機による造粒を説明し
たが、混練リローラーによって、破砕したフレコン袋を
良く混練し、数mmの厚さの板状にしたものを切断機
(ペレタイザー)によってほぼ立方体状の粒子としても
よい。又、図1による造粒を、ヒータを備えた図2で示
すような押出機で行い、その際に当該ヒータを使用しな
いようにして実施してもよい。
【0015】本発明は、フレコン袋として、前記の熱可
塑性樹脂よりなる延伸織布の両面に熱可塑性樹脂系フイ
ルムを積層した積層シートにより構成されたものに限定
されず、他の構成のフレコン袋にも適用できる。又、本
発明は、前記パレットの他、ビールケース、容器、箱
(コンテナ)等への再生成形にも適用できる。
【0016】
【実施例】実施例1 廃棄された、2000デニールのポリエステル製偏平糸
を経緯それぞれ15本/インチとなるように平織された
ポリエステルクロスの両面に厚さ60μのエチレン酢酸
ビニル共重合体(EVA)フイルムを積層したポリエス
テルクロスシートよりなる本体布と、厚さ50μのEV
Aフイルムの両面に2000デニールのポリエステル製
偏平糸を経緯それぞれ15本/インチとなるように平織
されたポリエステルクロスを積層し、このポリエステル
クロスの表面に厚さ60μのEVAフイルムを積層した
シートよりなる内張布とからなるフレコン袋を粉砕装置
で10mm以下の細片となるように粉砕し、粉砕したフ
レコン袋を、押出機(スクリュ径110mm、最大押出
量450kg/hr、電動機22KW、回転数は無段変
速)で加熱溶融し、得られた溶融物を押出した。押出し
た溶融物を、圧縮成形機に供して、板状の上デッキと下
デッキと支柱と桁部とを備えた再生パレット(寸法:1
400mmX1100mmX150mm)を成形した。
この再生されたパレットは充分に強度があり、使用に耐
え得るものであった。 実施例2 実施例1において使用のフレコン袋を、2000デニー
ルの高密度ポリエチレン製偏平糸を経緯それぞれ15本
/インチとなるように平織されたポリエチレンクロスの
両面に厚さ60μの直鎖状低密度ポリエチレンフイルム
を積層したポリエチレンクロスシートよりなる本体布
と、厚さ50μの直鎖状低密度ポリエチレンフイルムの
両面に2000デニールのポリエチレン製偏平糸を経緯
それぞれ15本/インチとなるように平織されたポリエ
チレンクロスを積層し、このポリエチレンクロスの表面
に厚さ60μの直鎖状低密度ポリエチレンフイルムを積
層したシートよりなる内張布とからなるフレコン袋に代
えた他は、実施例1と同様にして、粉砕し、押出機で加
熱溶融し、得られた溶融物を押出し、押出した溶融物
を、圧縮成形機に供し、再生パレットを成形した。実施
例1と同様に、この再生された再生パレットは充分に強
度があり、使用に耐え得るものであった。 実施例3 実施例1で使用の粉砕装置で10mm以下の細片となる
ように粉砕したフレコン袋を、スクリュー圧縮式造粒装
置(スクリュー径110mm、電動機22KW、回転数
は無段変速)のホッパーから投入し、電動機でシリンダ
バレルのスクリューを駆動回転させ、当該フレコン袋廃
材を減容圧縮した。シリンダバレルの内部温度が上昇し
たので、当該一部溶融のフレコン袋廃材を棒状にダイス
から排出し、切断して粒径:10mmの円筒状のペレッ
トを得た。 実施例4 実施例2で使用のフレコン袋を使用した以外は、実施例
3と同様にして円筒形状のペレット(粒径:10mm)
を造粒した。 実施例5 実施例1で使用の粉砕装置で10mm以下の細片となる
ように粉砕したフレコン袋を、押出機(スクリュ径11
0mm、最大押出量450kg/hr、電動機22K
W、回転数は無段変速)で加熱溶融し、得られた溶融物
を押出し、ペレット製造装置にて円筒形状のペレット
(粒径:10mm)を造粒した。 実施例6 実施例2で使用の粉砕装置で10mm以下の細片となる
ように粉砕したフレコン袋を使用した以外は、実施例5
と同様にして円筒形状のペレット(粒径:10mm)を
造粒した。
【0017】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明によれば、合成樹
脂、食品などの輸送袋等として広範囲に渡って使用さ
れ、その結果、廃棄される率も高いフレコン袋ではある
が、ポリエステル繊維にエチレン酢酸ビニル共重合体
(EVAターポリン)が融着しているとか、異なったM
I(溶融指数)の材料からなっているとか、本体布と内
張布との間が高周波ウエルダーなどで溶着されているこ
と等からその再生が難しいとされていたフレコン袋の再
生を可能とすることができ、又、フレコン袋の分離分別
が必要なく再生処理が可能で、更に、大量に使用され、
廃棄されるフレコン袋を原料として、射出成形、押出成
形などの原料として用いることができる粒状の再生成形
材料とする道を切り開くことが出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明において使用されるフレコン袋
の一例断面図である。
【図2】図2は、本発明において使用されるフレコン袋
の一例説明図である。
【図3】図3(A)及び(B)は、それぞれ本発明の実
施例の一例を示す造粒に使用される装置の説明図であ
る。
【図4】図4は、本発明の実施例の一例を示すパレット
の説明図である。
【符号の説明】
1…フレコン袋 2…ポリエステルクロス 3…EVAフイルム 4…本体布(外袋) 5…内張布(内袋) 6…V字状壁 7…上端部 8…底部 9…底部8の一部 10…底部8の下部 11…パレット 12…上デッキ 13…下デッキ 14…支柱 15…スクリュー圧縮式造粒装置 16…ホッパー 17…シリンダバレル 18…スクリュー 19…ダイス 20…押出機 21…ホッパー 22…スクリュー 23…加熱装置(ヒータ) 24…シリンダバレル20 25…ダイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F201 AA50 AH81 AR12 BA02 BC01 BC02 BC12 BC17 BC25 BC37 BD02 BD04 BD05 BK02 BK13 BL07 BL08 BL29 BL36 BN29 BP31 4F301 BD09 BF11 BF16 BF31

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フレコン袋を10mm以下の粒径に破砕
    し、押出機で加熱溶融し、得られた溶融物を成形機にて
    成形することを特徴とするフレコン袋廃材の成形品への
    再生方法。
  2. 【請求項2】 成形品が、荷役・運搬・保管用パレット
    であることを特徴とする、請求項1に記載のフレコン袋
    廃材の成形品への再生方法。
  3. 【請求項3】 フレコン袋を10mm以下の粒径に破砕
    し、圧縮し、当該圧縮時の摩擦熱で破砕したフレコン袋
    の一部を溶融させ、当該溶融物を切断して粒状としてな
    ることを特徴とするフレコン袋廃材を原料とした粒状の
    再生成形材料。
  4. 【請求項4】 フレコン袋を10mm以下の粒径に破砕
    し、加熱溶融し、当該溶融物を切断し、粒状としてなる
    ことを特徴とするフレコン袋廃材を原料とした粒状の再
    生成形材料。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のフレコン袋廃材を原料
    とした粒状の再生成形材料において、フレコン袋を10
    mm以下の粒径に破砕し、押出機のホッパーから投入
    し、押出機で加熱溶融し、当該溶融物を押出機から押出
    し、切断して粒状としてなることを特徴とする、請求項
    4に記載のフレコン袋廃材を原料とした粒状の再生成形
    材料。
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Cited By (2)

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CN102729355A (zh) * 2011-04-07 2012-10-17 友达光电股份有限公司 塑料栈板的制造方法
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