JP2003235081A - 近距離スペクトラム拡散無線通信システムおよびスペクトラム拡散無線通信装置 - Google Patents

近距離スペクトラム拡散無線通信システムおよびスペクトラム拡散無線通信装置

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JP2003235081A
JP2003235081A JP2002073246A JP2002073246A JP2003235081A JP 2003235081 A JP2003235081 A JP 2003235081A JP 2002073246 A JP2002073246 A JP 2002073246A JP 2002073246 A JP2002073246 A JP 2002073246A JP 2003235081 A JP2003235081 A JP 2003235081A
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Japan
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wireless communication
communication device
optical signal
spread spectrum
communication apparatus
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JP2002073246A
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Ishio Kato
石生 加藤
Takeshi Nagasaki
健 長崎
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CERAMIC FORUM CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】通信装置と1対1の無線接続関係を確立する際
に、操作者が相手の通信装置の選択を、相手の通信装置
のアドレスや拡散符号を事前に知ることなく、視覚的観
察に基づいて実行できる近距離スペクトラム拡散無線通
信システムならびにその装置を提供する。 【解決手段】一方の無線通信装置が、送信に用いる拡散
符号かもしくは他方の無線通信装置が送信に用いる拡散
符号のうちの少なくとも一方の拡散符号を、光信号によ
り他方の無線通信装置に対して通知する。スペクトラム
拡散無線通信装置は、赤外光線を照射する発光ダイオー
ド1をもつ光信号出射部とフオトダイオード6をもつ受
光部が具備されていて、この無線通信装置から他方の無
線通信装置に向けて送出される光信号の指向性が、他方
の無線通信装置の近隣の他の無線通信装置の受光部に受
信されることなく、選択的に他の無線通信装置により受
信されるように設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、近距離スペクトラ
ム拡散無線通信システムおよび近距離スペクトラム拡散
無線通信システムに用いられるスペクトラム拡散無線通
信装置に係る。
【0002】
【従来の技術】従来の近距離スペクトラム拡散無線通信
システムとして、例えば、Blootooth規格や、
IEE802.11規格に基づくシステムがある。近距
離スペクトラム拡散無線通信システムは、例えば10m
程度の近距離内に配置された複数のスペクトラム拡散無
線通信装置により構成される。各無線通信装置は、アド
レスや装置情報に基づいて同じ無線通信システムに属す
る他の無線通信装置の中から特定の相手装置を選択して
呼び出すことが可能となっている。
【0003】より具体的には、例えば周波数ホッピング
によりスペクトラム拡散を行う無線通信システムでは、
各無線通信装置から送出される無線信号は、各無線通信
装置に固有の拡散符号(アドレスに関連付けることが出
来る)から生成される周波数ホッピングパターンで周波
数ホッピングを行うので、受信側は、特定の周波数ホッ
ピングパターンの無線信号を選択的に復調することによ
り、周囲の他の無線通信装置からの無線信号の混入を実
質的に排除して、特定の相手装置からの無線信号のみを
検出することができる。従って、このような選択的な送
受信関係を相互に確立することにより、目的とする相手
との無線接続関係を確立することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで従来技術によ
る近距離スペクトラム拡散無線通信システムにおいて
は、相手装置のアドレスが不明の場合に、相手装置の存
在する位置に関する視覚的観察に基づいて相手装置を選
択することができなかった。具体的には、ある無線通信
装置Aの操作者Aの目前の数m離れた場所にアドレスが
不明の無線通信装置Bとアドレスが不明の無線通信装置
Cが2m程の間隔を置いて左右に並んで配置されてい
て、操作者Aから見て左側に無線通信装置Bが配置され
ていて、操作者Aから見て右側に無線通信装置Cが配置
されていて、操作者Aが無線通信装置Aを用いて、左側
の無線通信装置Bとの交信を開始したいと望んだ場合
に、それを実現する手段が用意されていなかった。
【0005】例えばBluetooth規格に基づく近
距離スペクトラム拡散無線通信システムでは、相手装置
のアドレスが不明の時は周囲に対して問い合わせを行
う。すなわち、問い合わせ側の無線通信装置は、その通
信範囲内に配置された1台以上の他の無線通信装置に対
して、予め定められた問い合わせ専用の周波数ホッピン
グ・パターンにより、予め定められた問い合わせアクセ
スコードを送出する。これに対して、問い合わせを受け
た側の各無線通信装置は、予め定められた返答専用の周
波数ホッピング・パターンにより各無線通信装置のアド
レスやクロック等の各無線通信装置固有の情報を問い合
わせ側の無線通信装置に返送する。
【0006】問い合わせにより周囲の他の無線通信装置
のアドレスや装置情報が収集され既知となったならば、
それらの情報に基づいて周囲の他の無線通信装置の中か
ら特定のアドレスの相手装置を選択して呼び出すことが
可能となる。より具体的には、各無線通信装置から送出
される無線信号は、各装置に固有の拡散符号(アドレス
に関連付けられている)から生成される周波数ホッピン
グパターンで周波数ホッピングを行うので、受信側は、
特定の周波数ホッピングパターンの無線信号を選択的に
復調することにより、周囲の他の無線通信装置からの無
線信号の混入を実質的に排除して、特定の相手装置から
の無線信号のみを検出することができ、特定のアドレス
の相手との無線接続関係を確立することができる。
【0007】しかしながら従来技術による近距離スペク
トラム拡散通信システムにおいては、操作者が肉眼によ
る観察に基づいて決定した相手装置のアドレスが、問い
合わせにより取得された複数のアドレスの内のどのアド
レスであるのかを対応付ける手段が用意されていない。
【0008】すなわち上述の例に従って説明すれば、無
線通信装置Aは、問い合わせを実行することにより無線
通信装置Bと無線通信装置Cのアドレスを取得すること
ができるが、取得された2個のアドレスの内のどちらの
アドレスが操作者Aから見て左側の無線通信装置Bのア
ドレスであるかを判別することができないので、操作者
Aが無線通信装置Aを用いて、左側の無線通信装置Bと
の交信を開始したいと望んだとしても、確実に目的の無
線通信装置Bとの交信を開始することはできなかった。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
複数の無線通信装置がスペクトラム拡散された小電力無
線電波による通信を行う近距離スペクトラム拡散無線通
信システムを前提とし、一方の無線通信装置Aから他方
の無線通信装置Bに向けて指向性の空間伝搬光信号を送
出するとともに、無線通信装置Aが送信無線信号のスペ
クトラム拡散に用いる拡散符号Xかもしくは無線通信装
置Bが送信無線信号のスペクトラム拡散に用いる拡散符
号Yのうちの少なくとも一方の拡散符号を、無線通信装
置Aがその空間伝搬光信号により無線通信装置Bに対し
て通知することを特徴とする。
【0010】また、請求項2に係る発明は、スペクトラ
ム拡散無線通信を行うための無線電波信号送受信部が具
備されているスペクトラム拡散無線通信装置を前提と
し、空間伝搬光信号を送出する光信号出射部と、空間伝
搬光信号を検出する光信号受光部が具備されていて、一
方の無線通信装置Aから他方の無線通信装置Bに向けて
送出される空間伝搬光信号の指向性が、無線通信装置B
の近隣に配置された他の無線通信装置の受光部に実質的
に検出受信されることなく、選択的に無線通信装置Bに
より検出受信されるように設定されていることを特徴と
する。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項2記載のス
ペクトラム拡散無線通信装置を前提とし、画像センサ部
と画像表示部が具備されていて、その画像センサ部によ
って撮像された画像をその画像表示部に表示する機能を
有するとともに、その画像センサ部の視野の中心軸と、
請求項2記載の光信号出射部から出射される空間伝搬光
信号の指向性の中心軸が略平行に設定されていることに
より、その光信号出射部から出射される空間伝搬光信号
の送出方向の画像を、その画像センサ部により撮像し、
更にその画像表示部に表示可能なことを特徴とするもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0013】[第一実施の形態]第一実施の形態に係わ
る近距離スペクトラム拡散無線通信システムで使用され
る携帯型無線通信装置は全て同一の構成であり、例えば
2.4GHz帯の周波数において送信電力1mWの小電
力無線電波により近距離スペクトラム拡散無線通信を行
うことができる。
【0014】上記に加えて各携帯型無線通信装置は、例
えば赤色の可視光線を出射する発光ダイオードもしくは
レーザーダイオード等の発光素子と、この赤色可視光線
を検出可能な受光素子とを備えている。各携帯型無線通
信装置は、この赤色可視光線を媒体としてデジタル信号
を伝送する機能を有している。すなわち、各携帯型無線
通信装置は、発光素子から送出される赤色可視光線をデ
ジタル信号で変調する機能と、受光素子に検出された赤
色可視光線を復調してデジタル信号を取り出す機能を有
している。
【0015】発光素子から出射される赤色可視光線の指
向性は、例えば3m遠方に並んで50cm間隔で配置さ
れた複数の受光素子のうちの任意の一台の受光素子に到
達する赤色可視光線の強度に対して、隣接する他方の受
光素子に到達する赤色可視光線の強度を1/10以下に
することが出来るようにその伝搬に伴う広がり角度が設
定されている。
【0016】一方、受光素子は、任意の方向から入射す
る赤色可視光線を確実に検出する目的で、例えば120
度以上の広い角度範囲で入射する赤色可視光線に対して
略均等な検出感度を持つように設定されている。
【0017】以下、この携帯型スペクトラム拡散無線通
信装置を用いた実施の形態に係る近距離スペクトラム拡
散無線通信システムについて詳細に説明する。
【0018】図1は、第一実施の形態に係る近距離スペ
クトラム拡散無線通信システムの概略構成を示す説明図
であり、例えば半径10m以内にA、B、C、D、Eの
5台の携帯型無線通信装置が配置されている様子を模式
的に表している。各携帯型通信装置A〜Eは、互いに3
m以上離れて配置されていているので、例えば携帯型通
信装置Aから携帯型通信装置Bに向けて送出される赤色
可視光線の強度は、携帯型通信装置C〜Eの位置におい
ては十分に弱く、実質的に受信されることがない。
【0019】携帯型通信装置Aの操作者は、携帯型通信
装置Aからの信号光線をB〜Eの任意の1台の携帯型通
信装置(以下、例えば携帯型通信装置Bとする)の受光
素子に到達するように携帯型通信装置Aの位置及び姿勢
を調節する。この状態で操作者が送信スイッチを入れる
と携帯型通信装置Aは、デジタル変調された空間伝搬光
信号により携帯型通信装置Bに向けて拡散符号Xおよび
拡散符号Yを伝達する。拡散符号Xおよび拡散符号Yの
伝達は極めて短時間に終了するため、携帯型通信装置A
からの信号光線が携帯型通信装置Bの受光素子に到達す
るように維持しておく時間も短時間でよい。
【0020】尚、拡散符号Xおよび拡散符号Yは、例え
ば乱数から生成することが出来る。
【0021】携帯型通信装置Bが空間伝搬光信号により
拡散符号Xおよび拡散符号Yを受信したことは、拡散符
号Yに基づいたパターンで周波数ホッピングを行う2.
4GHz帯の無線電波により携帯型通信装置Bが携帯型
通信装置Aに応答することによって通知される。
【0022】このようにして、携帯型通信装置Aおよび
携帯型通信装置Bの双方にとって相手の使用する拡散符
号が既知となったならば、携帯型通信装置Aは拡散符号
Xに基づいて送信無線電波信号の周波数ホッピングを行
えばよく、携帯型通信装置Bは拡散符号Yに基づいて送
信無線電波信号の周波数ホッピングを行えばよい。
【0023】尚、上述の手順に代えて、携帯型通信装置
Aから携帯型通信装置Bに空間伝搬光信号により伝達さ
れる拡散符号を例えば拡散符号Yのみとし、その伝達
後、携帯型通信装置Bにおいて拡散符号Xを例えば乱数
から生成し、その拡散符号Xを、携帯型通信装置Bが拡
散符号Yに基づいたパターンで周波数ホッピングを行う
2.4GHz帯の無線電波により携帯型通信装置Aに伝
達してもよい。この場合にも、携帯型通信装置Aは拡散
符号Xに基づいて送信無線電波信号の周波数ホッピング
を行えばよく、携帯型通信装置Bは拡散符号Yに基づい
て送信無線電波信号の周波数ホッピングを行えばよい。
【0024】あるいは、携帯型通信装置Aから携帯型通
信装置Bに空間伝搬光信号により伝達される拡散符号を
例えば拡散符号Xのみとし、携帯型通信装置Aおよび携
帯型通信装置Bがともに共通の拡散符号Xに基づいて送
信無線電波信号の周波数ホッピングを行ってもよい。
【0025】上述いずれの手順を用いても、互いの送信
無線電波信号の周波数ホッピング・パターンが既知にな
るので、携帯型通信装置Aと携帯型通信装置Bは、互い
に相手からの無線電波信号を選択的に復調することが可
能となり、従って、周囲の他の無線通信装置からの無線
電波信号の混入を実質的に排除して、1対1の無線接続
関係を確立することができる。
【0026】このように、この実施の形態に係わる近距
離スペクトラム拡散無線通信システムにおいては、ある
携帯型通信装置は、周囲に配置された複数の携帯型通信
装置の中から任意の1台の携帯型通信装置を選択して、
その携帯型通信装置と1対1の無線接続関係を確立する
ことができる。このとき、相手の携帯型通信装置の選択
は、可視光線の選択的照射によって行われるので、携帯
型通信装置の操作者は視覚的観察に基づいて単純明快に
相手の携帯型通信装置を選択することが可能な利点を有
しており、かつ、相手の携帯型通信装置のアドレスや拡
散符号を事前に知っておく必要がない利点を有してい
る。
【0027】さらにこの実施の形態に係わる近距離スペ
クトラム拡散無線通信システムにおいては、空間伝搬光
信号により拡散符号の伝達が行われる短時間の間だけ一
方の携帯型通信装置から他方の携帯型通信装置への空間
伝搬光信号の伝送を可能にする両携帯型通信装置の相互
配置および姿勢を保てばよく、近距離スペクトラム拡散
無線通信による無線接続関係が確立された後は、両携帯
型通信装置が互いの無線電波信号の到達範囲内にある限
り、相互配置や姿勢に無関係に、1対1の無線接続関係
を安定に維持可能な利点を有しており、従って長時間を
要する大量の情報伝送も安定に実行可能な利点を有して
いる。
【0028】[第二実施の形態]第二実施の形態に係わ
る近距離スペクトラム拡散無線通信システムで使用され
る携帯型無線通信装置は全て同一の構成であり、例えば
2.4GHz帯の周波数において送信電力1mWの小電
力無線電波により近距離スペクトラム拡散無線通信を行
うことができる。
【0029】上記に加えて各携帯型無線通信装置は、例
えば赤外光線を出射する発光ダイオードもしくはレーザ
ーダイオード等の発光素子と、この赤外光線を検出可能
な受光素子とを備えている。各携帯型無線通信装置は、
この赤外光線を媒体としてデジタル信号を伝送する機能
を有している。すなわち、各携帯型無線通信装置は、発
光素子から送出される赤外光線をデジタル信号で変調す
る機能と、受光素子に検出された赤外光線を復調してデ
ジタル信号を取り出す機能を有している。
【0030】発光素子から出射される赤外光線の指向性
は、例えば3m遠方に並んで50cm間隔で配置された
複数の受光素子のうちの任意の一台の受光素子に到達す
る赤外光線の強度に対して、隣接する他方の受光素子に
到達する赤外光線の強度を1/10以下にすることが出
来るようにその伝搬に伴う広がり角度が設定されてい
る。
【0031】一方、受光素子は、任意の方向から入射す
る赤外光線を確実に検出する目的で、例えば120度以
上の広い角度範囲で入射する赤外光線に対して略均等な
検出感度を持つように設定されている。
【0032】さらに、各携帯型無線通信装置には、画像
センサと画像表示部が具備されている。画像センサとし
ては例えばCMOSカメラやCCDカメラを用いること
ができる。画像表示部としては、例えば液晶ディスプレ
イを用いることができる。
【0033】画像表示部は、画像センサによって撮像さ
れた画像を表示する。画像センサの視野の中心軸と、発
光素子から出射される赤外光線の指向性の中心軸は、略
平行に設定されていているので、画像センサには発光素
子から出射される赤外光線の送出方向の画像が撮像さ
れ、更にその画像は画像表示部に表示される結果とな
る。従って、赤外光線の送出方向に送出対象となる携帯
型無線通信装置があれば、その画像が画像表示部に表示
される。このようにして、操作者は、肉眼では観察する
ことが出来ない赤外光線の到達位置を、画像表示部に表
示される画像により確認することが出来る。
【0034】以下、この携帯型スペクトラム拡散無線通
信装置を用いた実施の形態に係る近距離スペクトラム拡
散無線通信システムについて詳細に説明する。
【0035】図1は、第二実施の形態に係る近距離スペ
クトラム拡散無線通信システムの概略構成を示す説明図
でもあり、例えば半径10m以内にA、B、C、D、E
の5台の携帯型無線通信装置が配置されている様子を模
式的に表している。各携帯型通信装置A〜Eは、互いに
3m以上離れて配置されていているので、例えば携帯型
通信装置Aから携帯型通信装置Bに向けて送出される赤
外光線の強度は、携帯型通信装置C〜Eの位置において
は十分に弱く、実質的に受信されることがない。
【0036】携帯型通信装置Aの操作者は、携帯型通信
装置Aの画像表示部にB〜Eの任意の1台の携帯型通信
装置(以下、例えば携帯型通信装置Bとする)が表示さ
れるように携帯型通信装置Aの位置及び姿勢を調節す
る。この結果、携帯型通信装置Aからの信号光線が携帯
型通信装置Bの受光素子に到達するように携帯型通信装
置Aの位置及び姿勢が調節される。この状態で操作者が
送信スイッチを入れると携帯型通信装置Aは、デジタル
変調された空間伝搬光信号により携帯型通信装置Bに向
けて拡散符号を伝達する。拡散符号の伝達は極めて短時
間に終了するため、携帯型通信装置Aからの信号光線が
携帯型通信装置Bの受光素子に到達するように維持して
おく時間も短時間でよい。
【0037】尚、空間伝搬光信号に代えて、超音波、マ
イクロ波等の他の指向性空間伝搬媒体を用いてもよいこ
とは言うまでもない。
【0038】空間伝搬光信号により伝達された拡散符号
に基づいて、近距離スペクトラム拡散無線通信による1
対1の無線接続関係が確立される手順は、第一実施の形
態と同様である。
【0039】このように、この実施の形態に係わる近距
離スペクトラム拡散無線通信システムにおいては、ある
携帯型通信装置は、周囲に配置された複数の携帯型通信
装置の中から任意の1台の携帯型通信装置を選択して、
その携帯型通信装置と1対1の無線接続関係を確立する
ことができる。このとき、相手の携帯型通信装置の選択
は、相手の携帯型通信装置が画像センサによって撮像さ
れ画像表示部に表示されるように、操作者が携帯する携
帯型通信装置の位置及び姿勢を調節することによって行
われるので、携帯型通信装置の操作者は画像表示部にお
ける視覚的観察に基づいて単純明快に相手の携帯型通信
装置を選択することが可能な利点を有しており、かつ、
相手の携帯型通信装置のアドレスや拡散符号を事前に知
っておく必要がない利点を有している。
【0040】さらにこの実施の形態に係わる近距離スペ
クトラム拡散無線通信システムにおいては、空間伝搬光
信号により拡散符号の伝達が行われる短時間の間だけ一
方の携帯型通信装置から他方の携帯型通信装置への空間
伝搬光信号の伝送を可能にする両携帯型通信装置の相互
配置および姿勢を保てばよく、近距離スペクトラム拡散
無線通信による無線接続関係が確立された後は、両携帯
型通信装置が互いの無線電波信号の到達範囲内にある限
り、相互配置や姿勢に無関係に、1対1の無線接続関係
を安定に維持可能な利点を有しており、従って長時間を
要する大量の情報伝送も安定に実行可能な利点を有して
いる。
【0041】
【実施例】以下、本発明に係る近距離スペクトラム拡散
無線通信システムに用いられるスペクトラム拡散無線通
信装置の実施例について具体的に説明する。
【0042】第2図は本発明の実施の一形態を示す図で
ある。この実施例に係るスペクトラム拡散無線通信装置
は、折り畳み型の携帯電話端末と一体化されていて、通
常の携帯電話回線に接続するための高周波送受信手段と
は別に、2.4GHz帯の周波数において送信電力1m
Wの小電力無線電波により近距離スペクトラム拡散無線
通信を行う機能を備えている。
【0043】また、このスペクトラム拡散無線通信装置
は、赤外光線を出射する発光ダイオード1と、赤外光線
を検出可能なフォトダイオード6とを備えていて、赤外
光線を媒体としてデジタル信号を伝送する機能を有して
いる。すなわち、このスペクトラム拡散無線通信装置
は、発光ダイオード1から送出される赤外光線をデジタ
ル信号で変調する機能と、フォトダイオード6に検出さ
れた赤外光線を復調してデジタル信号を取り出す機能を
有している。デジタル変調された赤外光線の送出は、送
信スイッチ7を押すことによって開始される。
【0044】発光ダイオード1から出射される赤外光線
の指向性は、コリメーターレンズ2によって調整されて
いて、例えば3m遠方に並んで50cm間隔で配置され
た複数のフォトダイオードのうちの任意の一台のフォト
ダイオードに到達する赤外光線の強度に対して、隣接す
る他方のフォトダイオードに到達する赤外光線の強度を
1/10以下にすることが出来るように、その伝搬に伴
う広がり角度が設定されている。
【0045】この広がり角度設定は、会議テーブルを挟
んで対面する座席に隣接して着座する複数の操作者が持
つスペクトラム拡散無線通信装置の中の任意の一台のス
ペクトラム拡散無線通信装置に対して、会議テーブルの
反対側の座席に着座する操作者の持つスペクトラム拡散
無線通信装置から選択的に赤外光線を照射するに十分な
設定であり、また、電車内で通路を挟んで対面する座席
に隣接して着座する複数の操作者が持つスペクトラム拡
散無線通信装置の中の任意の一台のスペクトラム拡散無
線通信装置に対して、通路の反対側の座席に着座する操
作者の持つスペクトラム拡散無線通信装置から選択的に
赤外光線を照射するに十分な設定である。
【0046】フォトダイオード6は、開閉パネル5の上
端両角に組み込まれていて、二個のフォトダイオードの
感度を合成することにより、水平面内で200度以上の
広い角度範囲から入射する赤外光線に対して略均等な検
出感度を持つように設定されている。
【0047】さらに、このスペクトラム拡散無線通信装
置には、CMOSカメラ3とは液晶ディスプレイ4が備
えられている。
【0048】液晶ディスプレイ4は、開閉パネル5の図
示されない側の面に取り付けられていて、CMOSカメ
ラ3によって撮像された画像を表示する。CMOSカメ
ラ3の視野の中心軸と、発光ダイオード1から出射され
る赤外光線の指向性の中心軸は、略平行に設定されてい
ているので、CMOSカメラ3には発光ダイオード1か
ら出射される赤外光線の送出方向の画像が撮像され、更
にその画像は液晶ディスプレイ4に表示される結果とな
る。従って、赤外光線の送出方向に送出対象となる携帯
型無線通信装置があれば、その画像が液晶ディスプレイ
4に表示される。このようにして、操作者は、肉眼では
観察することが出来ない赤外光線の到達位置を、液晶デ
ィスプレイ4に表示される画像により確認することが出
来る。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明に係る近距離スペク
トラム拡散無線通信システムは、複数の無線通信装置が
スペクトラム拡散された小電力無線電波による通信を行
う近距離スペクトラム拡散無線通信システムを前提と
し、一方の無線通信装置Aから他方の無線通信装置Bに
向けて指向性の空間伝搬光信号を送出するとともに、無
線通信装置Aが送信無線信号のスペクトラム拡散に用い
る拡散符号Xかもしくは無線通信装置Bが送信無線信号
のスペクトラム拡散に用いる拡散符号Yのうちの少なく
とも一方の拡散符号を、無線通信装置Aがその空間伝搬
光信号により無線通信装置Bに対して通知することを特
徴としている。
【0050】また請求項2記載の発明に係るスペクトラ
ム拡散無線通信装置は、スペクトラム拡散無線通信を行
うための無線電波信号送受信部が具備されているスペク
トラム拡散無線通信装置を前提とし、空間伝搬光信号を
送出する光信号出射部と、空間伝搬光信号を検出する光
信号受光部が具備されていて、一方の無線通信装置Aか
ら他方の無線通信装置Bに向けて送出される空間伝搬光
信号の指向性が、無線通信装置Bの近隣に配置された他
の無線通信装置の受光部に実質的に検出受信されること
なく、選択的に無線通信装置Bにより検出受信されるよ
うに設定されていることを特徴している。
【0051】すなわち請求項2記載の発明に係るスペク
トラム拡散無線通信装置を使用した、請求項1記載の発
明に係る近距離スペクトラム拡散無線通信システムにお
いては、ある携帯型通信装置が、周囲に配置された複数
の携帯型通信装置の中から任意の1台の携帯型通信装置
に、スペクトラム拡散無線通信に使用する拡散符号を、
空間伝搬光信号により選択的に通知するように構成され
ているので、その携帯型通信装置と1対1の無線接続関
係を確立するにあたり、相手の携帯型通信装置のアドレ
スや拡散符号を事前に知っておく必要がないという効果
を有している。
【0052】また、請求項2記載の発明に係るスペクト
ラム拡散無線通信装置いおいては、相手の携帯型通信装
置の選択を可視光線の選択的照射によって行うことが可
能なように構成されているので、携帯型通信装置の操作
者が視覚的観察に基づいて単純明快に相手の携帯型通信
装置を選択できる効果を有している。
【0053】請求項3に係る発明は、請求項2記載のス
ペクトラム拡散無線通信装置を前提とし、画像センサ部
と画像表示部が具備されていて、その画像センサ部によ
って撮像された画像をその画像表示部に表示する機能を
有するとともに、その画像センサ部の視野の中心軸と、
請求項2記載の光信号出射部から出射される空間伝搬光
信号の指向性の中心軸が略平行に設定されていることに
より、その光信号出射部から出射される空間伝搬光信号
の送出方向の画像を、その画像センサ部により撮像し、
更にその画像表示部に表示可能なことを特徴としてい
る。
【0054】従って、請求項3記載の発明に係るスペク
トラム拡散無線通信装置においては、選択されている相
手の携帯型通信装置が画像センサによって撮像され画像
表示部に表示され、携帯型通信装置の操作者が画像表示
部における視覚的観察に基づいて単純明快に相手の携帯
型通信装置を選択できる効果を有している。
【0055】さらに請求項1記載の発明に係る近距離ス
ペクトラム拡散無線通信システムにおいては、空間伝搬
光信号により拡散符号の伝達が行われる短時間の間だけ
一方の携帯型通信装置から他方の携帯型通信装置への空
間伝搬光信号の伝送を可能にする両携帯型通信装置の相
互配置および姿勢を保てばよく、近距離スペクトラム拡
散無線通信による無線接続関係が確立された後は、両携
帯型通信装置が互いの無線電波信号の到達範囲内にある
限り、相互配置や姿勢に無関係に、1対1の無線接続関
係を安定に維持可能に構成されているので、長時間を要
する大量の情報伝送も安定に実行できる効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一および第二実施の形態に係るデータ交換シ
ステムの概略構成を示す説明図。
【図2】実施例に係るスペクトラム拡散無線通信装置の
概略構成を示す説明図。
【符号の説明】
1:発光ダイオード 2:コリメーターレンズ 3:CMOSカメラ 4:液晶ディスプレイ 5:開閉パネル 6:フォトダイオード 7:送信スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の無線通信装置がスペクトラム拡散さ
    れた小電力無線電波による通信を行う近距離スペクトラ
    ム拡散無線通信システムにおいて、一方の無線通信装置
    Aから他方の無線通信装置Bに向けて指向性の空間伝搬
    光信号を送出するとともに、無線通信装置Aが送信無線
    信号のスペクトラム拡散に用いる拡散符号Xかもしくは
    無線通信装置Bが送信無線信号のスペクトラム拡散に用
    いる拡散符号Yのうちの少なくとも一方の拡散符号を、
    無線通信装置Aがその空間伝搬光信号により無線通信装
    置Bに対して通知することを特徴とする近距離スペクト
    ラム拡散無線通信システム。
  2. 【請求項2】スペクトラム拡散無線通信を行うための無
    線電波信号送受信部が具備されているとともに、空間伝
    搬光信号を送出する光信号出射部と、空間伝搬光信号を
    検出する光信号受光部が具備されていて、一方の無線通
    信装置Aから他方の無線通信装置Bに向けて送出される
    空間伝搬光信号の指向性が、無線通信装置Bの近隣に配
    置された他の無線通信装置の受光部に実質的に検出受信
    されることなく、選択的に無線通信装置Bにより検出受
    信されるように設定されていることを特徴とするスペク
    トラム拡散無線通信装置。
  3. 【請求項3】画像センサ部と画像表示部が具備されてい
    て、その画像センサ部によって撮像された画像をその画
    像表示部に表示する機能を有するとともに、その画像セ
    ンサ部の視野の中心軸と、請求項2記載の光信号出射部
    から出射される空間伝搬光信号の指向性の中心軸が略平
    行に設定されていることにより、その光信号出射部から
    出射される空間伝搬光信号の送出方向の画像を、その画
    像センサ部により撮像し、更にその画像表示部に表示可
    能なことを特徴とする請求項2記載のスペクトラム拡散
    無線通信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007116386A (ja) * 2005-10-20 2007-05-10 Nikon Corp ネットワークシステムおよびその制御装置
US10097719B2 (en) 2016-11-17 2018-10-09 Fuji Xerox Co., Ltd. Printer and mobile information processing apparatus
US10133528B2 (en) 2016-11-28 2018-11-20 Fuji Xerox Co., Ltd. Information processing apparatus, printer, and non-transitory computer readable medium

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