JP2003234826A - サーバシステム及び認証方法 - Google Patents

サーバシステム及び認証方法

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JP2003234826A
JP2003234826A JP2002030430A JP2002030430A JP2003234826A JP 2003234826 A JP2003234826 A JP 2003234826A JP 2002030430 A JP2002030430 A JP 2002030430A JP 2002030430 A JP2002030430 A JP 2002030430A JP 2003234826 A JP2003234826 A JP 2003234826A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パスワード等によらない、新たな個体の真正
保証方式を実現することである。 【解決手段】サーバ100は、携帯電話機300から所
定の発信間隔Tで発信される、各携帯電話機300に固
有な端末IDを、基地局200を中継して受信する。そ
して、この中継した基地局200より、受信した端末I
Dの発信元である携帯電話機300の位置(発信位置)
を特定するとともに、受信時刻と対応付けて、端末ID
毎に蓄積・記憶する。それとともに、サーバ100は、
端末ID毎に、蓄積・記憶された受信時刻、及び発信位
置に基づき、当該端末IDを発信する携帯電話機300
が複数存在するか否かを判定する。そして、複数存在す
る場合には、それぞれの真贋(“本物”であるか否か)
を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の携帯端末と
通信可能なサーバシステム、及び、各携帯端末の識別方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ID(Identification)を確認
(保証)する方式として知られているものの1つにパス
ワードがある。この方式は、IDを確認(保証)する際
に、当該IDに対応するパスワードの応答を求め、その
パスワードが予め登録されてあるパスワードと同一か否
かによって当該IDの真正を保証するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
IDの保証方式によれば、原則、パスワードのみがその
IDの真贋を確認できる唯一のものである。従って、パ
スワードの情報が盗用された場合には、同一のIDを持
つ2以上の個体(例えば、クレジットカード)の真贋を
判別できず、容易に複製物を製造することができてしま
っていた。
【0004】本発明の課題は、パスワード等によらな
い、新たな個体の真正保証方式を実現することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、複数の携帯端末(例えば、
図1の携帯電話機300)と通信可能なサーバシステム
(例えば、図1のサーバ100や、図10の統括サーバ
400及びエリアサーバ500を含むサーバシステム)
であって、携帯端末から発信される、携帯端末を一意的
に識別するための端末識別情報(例えば、実施の形態に
おける端末ID)を受信する受信手段(例えば、図6の
通信部20)と、前記受信された端末識別情報の発信元
である携帯端末の位置を特定する位置特定手段(例え
ば、図6の制御部10)と、前記受信手段により受信さ
れた端末識別情報と、前記位置特定手段により特定され
た位置を示す位置情報と、を対応付けて蓄積・記憶する
記憶手段(例えば、図6の記憶部30)と、前記端末識
別情報及び位置情報に基づいて、同一の端末識別情報を
発信する、複数の異なる携帯端末の存否を判定する重複
判定手段(例えば、図6の制御部10)と、を備えるこ
とを特徴としている。
【0006】また、請求項4記載の発明は、複数の携帯
端末と通信可能なサーバシステムであって、携帯端末か
ら発信される、携帯端末を一意的に識別するための端末
識別情報及び当該携帯端末の位置を示す位置情報を受信
する受信手段と、前記受信手段により受信された端末識
別情報と位置情報とを対応付けて蓄積・記憶する記憶手
段と、前記端末識別情報及び位置情報に基づいて、同一
の端末識別情報を発信する、複数の異なる携帯端末の存
否を判定する重複判定手段と、を備えることを特徴とし
ている。
【0007】この請求項1又は4は記載の発明によれ
ば、端末識別情報を受信することで、当該端末識別情報
の発信元である携帯端末を識別するとともに、その位置
を示す位置情報を取得することができる。即ち、端末識
別情報を受信することにより、その発信元である携帯端
末の位置を把握し、当該携帯端末の追跡が可能となる。
即ち、所定の認証システムにより“本物”と確認された
携帯端末を追跡することで、係る携帯端末の真正(“本
物”であること)を確実に保証できるとともに、同一の
端末識別情報を発信する他の携帯端末は、全て贋物であ
ると判定できる。更に、携帯端末を追跡中、同一の端末
識別情報を発信する他の携帯端末が出現した場合には、
追跡中の携帯端末から発信される端末識別情報に加え
て、出現した携帯電話機から発信される端末識別情報を
受信する。つまり、“贋物”の出現を判定するととも
に、当該“贋物”を追跡することができる。尚、請求項
4記載の発明における、携帯端末から端末IDとともに
送信される位置情報は、例えば、携帯端末が有するGP
S機能により実現される。
【0008】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載のサーバシステムにおいて、携帯端末との通信
を、少なくとも一の基地局(例えば、図1の基地局20
0)を中継して行うとともに、前記携帯端末から発信さ
れる端末識別情報を受信した場合に、中継した基地局を
特定する基地局特定手段(例えば、図6の制御部1
0)、を備え、前記位置特定手段は、前記基地局特定手
段により特定された基地局に基づいて携帯端末の位置を
特定するように構成してもよい。
【0009】この請求項2記載の発明によれば、端末識
別情報の受信を、基地局を介して行うことで、この時介
した基地局を特定することにより、当該端末識別情報の
発信元である携帯端末の位置を、容易に特定できる。ま
た、この基地局を、例えば移動体基地局等の既存の設備
を兼用することとすれば、当該サーバシステムをより容
易に実現できる。
【0010】また、請求項3記載の発明のように、請求
項2記載のサーバシステムにおいて、前記基地局には、
閉空間の入口に配設された入口基地局と、当該閉空間の
出口に配設された出口基地局とが含まれ、前記位置特定
手段は、前記基地局特定手段により特定された基地局が
入口基地局であった場合、当該携帯端末の位置を前記閉
空間内とし、前記基地局特定手段により特定された基地
局が出口基地局であった場合、当該携帯端末の位置を前
記閉空間外とするように構成してもよい。
【0011】この請求項3記載の発明によれば、受信し
た端末識別情報の発信元である携帯端末の位置を、閉空
間の内部であるか外部であるかを判定できるとともに、
この判定結果に基づき、当該携帯端末を追跡できる。ま
た、本発明は、例えば、駅構内やオフィスビルといっ
た、出入りを監視することに主眼をおくシステムへの適
用が、より有効である。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載のサーバシステムにおいて、前記記憶手段
は、更に、端末識別情報が前記受信手段により受信され
た時刻を対応付けて蓄積・記憶し、前記重複判定手段
は、端末識別情報及び受信時刻、又は、端末識別情
報、位置情報、及び受信時刻、に基づいて、同一の端末
識別情報を発信する、複数の異なる携帯端末の存否を判
定する、ことを特徴としている。
【0013】この請求項5記載の発明によれば、端末識
別情報を取得することで、当該端末識別情報の発信元で
ある携帯端末の位置とともに、その時の時刻(受信時
刻)を取得できる。即ち、係る携帯端末の位置の変化を
時間経過とともに把握することで、当該携帯端末を継続
的に追跡することが可能となる。
【0014】ところで、上述した従来のIDの保証方式
は、そのIDに対応するパスワードという情報が唯一の
手がかりとなっている点の他、IDを確認する時期が離
散的であるという点が特徴である。しかし、本発明によ
れば、継続的に個体を追跡することによなるため、当該
個体の真正を保証することができる。即ち、複製物(贋
物)が発生した場合には、自動的に発見され、その複製
物(贋物)の位置が特定され、その複製物(贋物)も追
跡されることとなる。
【0015】また、請求項6記載の発明のように、請求
項5記載のサーバシステムにおいて、前記重複判定手段
は、前記記憶手段に蓄積・記憶されている位置情報及び
受信時刻に基づき、携帯端末の移動の適正/不適正を判
定する移動判定手段を有し、複数の異なる携帯端末の存
否の判定に際し、更に、前記移動判定手段による判定結
果を基に当該判定を行うように構成してもよい。
【0016】この請求項6記載の発明によれば、例え
ば、前回の受信時刻から今回の受信時刻までの間に移動
した距離が、受信間隔において移動可能な距離であるか
否かにより、移動の適正/不適正を判定することができ
る。そして、移動が不適正である場合には、互いに離れ
た場所に同時に存在する、同一の端末識別情報を発信す
る複数の携帯端末の判定が可能となる。
【0017】また、請求項7記載の発明のように、請求
項5又は6記載のサーバシステムにおいて、前記重複判
定手段により同一の端末識別情報を発信する携帯端末が
複数存在すると判定された場合に、前記記憶手段に記憶
されている位置情報及び受信時刻に基づいて、当該複数
の携帯端末それぞれの真贋を判定する第1の真贋判定手
段、を備える構成としてもよい。
【0018】この請求項7記載の発明によれば、複数存
在すると判定された携帯端末毎に、蓄積・記憶されてい
る過去の位置情報と受信時刻との関係(移動パターン)
から、“本物”であるか“贋物”であるかを判定するこ
とができる。例えば、この判定基準としては、既に“本
物”と判定されている携帯端末の移動パターンと合致す
る移動パターンの携帯端末を“本物”と判定してもよい
し、また、連続して追跡している移動パターンに合致す
る移動パターンの携帯端末を“本物”と判定することと
してもよい。
【0019】また、請求項8記載の発明のように、請求
項5〜7の何れかに記載のサーバシステムでおいて、信
頼度相当情報を管理して所定の決済処理を行う決済シス
テムと、電気通信回線を介して通信可能であるととも
に、前記記憶手段に記憶された受信時刻に基づいて、各
端末識別情報毎に、当該端末識別情報の継続受信時間を
算出する継続受信時間算出手段と、前記継続受信時間算
出手段により算出された継続受信時間を信頼度相当情報
として、前記決済システムに送信する送信手段と、を備
える構成としてもよい。
【0020】この請求項8記載の発明によれば、携帯端
末から発信される端末識別情報を継続して受信している
継続受信時間、即ち連続追跡時間に基づいて、当該携帯
端末に対する信頼度相当情報を算出できる。そして、算
出した信頼度相当情報を決済システムに送信すること
で、決済システムにおいては、この連続追跡時間を携帯
端末に対する信頼度として扱うことができる。この際に
は、信頼度相当情報は、継続受信時間とともに増加する
ように定めることが望ましい。
【0021】また、請求項9記載の発明のように、請求
項1〜8の何れかに記載のサーバシステムにおいて、前
記重複判定手段により同一の端末識別情報を発信する携
帯端末が複数存在すると判定された場合に、当該複数の
携帯端末それぞれと所定の通信を行うことにより、当該
携帯端末それぞれの真贋を判定する第2の真贋判定手
段、を備える構成としてもよい。
【0022】この請求項9記載の発明によれば、複数存
在すると判定された携帯電話機毎に、所定の情報通信、
例えば、通常のパスワードと比較してセキュリティの高
いワンタイムパスワードによる照合を行うことで、“本
物”であるか“贋物”であるかを確実に判定できる。
【0023】また、請求項10記載の発明のように、請
求項1〜9の何れかに記載のサーバシステムにおいて、
一の端末識別情報を指定する指定手段、を備え、前記重
複判定手段は、前記指定手段により指定された端末識別
情報と同一の端末識別情報を発信する他の携帯端末の存
否を判定するように構成してもよい。
【0024】この請求項10記載の発明によれば、受信
の有無に関わらず、“贋物”の可能性のある端末識別情
報に対して、“本物”であるか“贋物”であるかの判定
が可能となる。
【0025】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
の何れかに記載のサーバシステムにおいて、前記重複判
定手段は、前記記憶手段に蓄積・記憶されている全ての
端末識別情報を対象として、前記判定を所定周期で実行
することを特徴としている。
【0026】この請求項11記載の発明によれば、前記
重複手段は、端末識別情報の受信の有無にかかわらず、
所定周期毎に、同一の端末識別情報を発信する異なる複
数の携帯端末が存在するかの判定を行うため、“贋物”
が存在するかの判定を、より確実に行うことができる。
【0027】請求項12記載の発明は、所定方式の無線
通信が可能なサーバシステムが、無線通信可能な地域内
において、前記所定方式の無線通信が可能な複数の携帯
端末それぞれと継続的な無線通信を行うことにより、当
該各携帯端末を識別することを特徴としている識別方法
である。
【0028】この請求項12記載の発明によれば、携帯
端末と無線通信を継続的に行うことで、これらの携帯端
末を識別するとともに、その位置を把握し、当該携帯端
末を継続的に追跡できる。そして、携帯端末を追跡する
ことで、“贋物”の出現を自動的に判定し、追跡中の携
帯端末が“本物”であることを確実に保証できる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に好適な実施の形態
を、図面を参照して詳細に説明する。尚、以下では、携
帯電話機を追跡対象とする端末追跡システムに本発明を
適用した場合について説明するが、本発明の適用はこれ
に限られるものではない。
【0030】この端末追跡システムとは、主に携帯電話
機とサーバとにより構成され、“本物”であると確認さ
れた携帯電話機を、サーバが連続的に追跡することによ
り、当該携帯電話機の真正を保証するシステムである。
そして、追跡中の携帯電話機以外の携帯電話機は、全て
“贋物”であると判定される。
【0031】より具体的には、当該システムは、図1に
示すフローチャートに従って追跡を実行する。同図によ
れば、先ず携帯電話機の使用開始時には、例えば購入店
舗で、この携帯電話機が“本物”であることの確認即ち
認証を行う(ステップS1)。認証がなされた後、サー
バは、当該携帯電話機の追跡を開始する(ステップS
2)。尚、この追跡は、後述するように、携帯電話機か
ら発信される所定の情報を、サーバが継続的に受信し、
その位置を把握することにより実現される。
【0032】そして、携帯電話機の追跡が、原則的に半
永久的に実行される(ステップS3:NO、ステップS
4)。この追跡により携帯電話機の真正が保証される。
但し、例えば携帯電話機の電源がOFFになる、或いは
地下街に移動する等により、サーバと携帯電話機との通
信が途切れた場合には、携帯電話機の追跡が中断する
(ステップS5:YES)。
【0033】携帯電話機の追跡が中断した場合には、サ
ーバと携帯電話機との通信が再度可能となるまで待機す
る(ステップS6)。そして、再度通信が可能、即ち追
跡再開が可能となった場合には(ステップS7:YE
S)、ステップS1に戻り、再度携帯電話機の認証を行
う。“本物”であることが確認された後(ステップS
1)、サーバは、携帯電話機の追跡を再開する(ステッ
プS2)。尚、ここでの携帯電話機の認証は、例えば携
帯電話機の購入店舗やそれに準ずる正規の認証場所にお
ける確認作業や、携帯電話機の所有者が、自宅等の予め
登録された場所から固定電話機等の安全な通信手段で管
理センターに使用開始を通告する、若しくはサーバ・携
帯電話機間の所定の情報通信等により実現される。
【0034】また、携帯電話機の追跡中、携帯電話機の
破損や契約の解除等、当該携帯電話機の使用が終了され
た場合には、この使用終了に伴い、当該携帯電話機に対
する追跡は終了となる(ステップS3:YES)。以
下、この端末追跡システムを実現する2つの実施例につ
いて、詳細に説明する。
【0035】〔第1の実施例〕先ず、図2〜図12を参
照し、第1の実施例について説明する。
【0036】図2は、第1の実施例における端末追跡シ
ステム1000の構成を示す図である。同図によれば、
端末追跡システム1000は、サーバ100、複数の基
地局200、及び複数の携帯電話機300より構成され
る。尚、同図においては3つの基地局200と、4つの
携帯電話機300とが示されているが、勿論これは幾つ
でも構わない。
【0037】サーバ100のハードウェア構成は、CP
U、RAM、ROM、補助記憶装置、CD或いはMOと
いった外部記憶媒体に記憶された情報を読込自在な記憶
媒体読込装置、当該サーバ100外部と情報通信を行う
通信装置等がシステムバスを介して接続される、公知の
汎用サーバ装置のハードウェア構成と同様である。ま
た、サーバ100は、通信ネットワークNを介して基地
局200と接続されている。そして、これらの基地局2
00を中継して携帯電話機300と各種情報通信を行う
ことで、携帯電話機300を追跡するとともに、その真
贋を判定する。
【0038】基地局200は、通信ネットワークNを介
してサーバ100と接続される。また、基地局200
は、携帯電話機300の移動範囲であると予想される場
所を、これらの通信エリアが隙間なくカバーするよう、
配置されている。そして、当該基地局200の通信エリ
ア内の携帯電話機300から発信される各種信号を受信
してサーバ100に送信するとともに、サーバ100か
ら送信される各種信号を、当該基地局200内の指定さ
れた携帯電話機300に送信する。即ち、基地局200
は、当該基地局200の通信エリア内の携帯電話機30
0とサーバ100との情報通信を中継している。
【0039】尚、通信ネットワークN及び基地局200
は、端末追跡システム1000のために設けられる専用
のネットワーク及び基地局200であるが、携帯電話機
300に係る無線通話システム等、他の外部システムの
ために設けられているネットワーク及び基地局と兼用で
あることとしても構わない。即ち、通信ネットワークN
及び基地局200を介することによるサーバ100と携
帯電話機300間の通信システム自体は、公知の技術か
ら構成される。
【0040】携帯電話機300は、CPU、RAM、R
OM、数字キーや操作キー等の入力装置、小型液晶ディ
スプレイ等の表示装置、無線通信を行う無線通信装置等
がシステムバスを介して接続されたものであり、いわゆ
る公知の無線電話機能を有する。また、携帯電話機30
0は、電源が投入されている間、当該携帯電話機300
の端末IDを、所定の発信間隔Tで発信する。
【0041】端末IDとは、複数の携帯電話機300を
一意的に識別するためのIDであり、携帯電話機300
毎に異なる端末IDが割り当てられ、各携帯電話機30
0の記憶媒体に記憶されている。即ち、各携帯電話機3
00は、それぞれ異なる端末IDを発信する。そして、
サーバ100は、各携帯電話機300から発信される端
末IDを受信することで、各携帯電話機300を識別す
るとともに、その位置を取得し、当該携帯電話機300
を追跡する。
【0042】尚、ここで、携帯電話機300を「追跡」
するとは、サーバ100が、携帯電話機300から発信
される端末IDを、発信間隔Tと等しい時間間隔で継続
的に受信し、当該携帯電話機300の位置を把握してい
ることを意味している。即ち、携帯電話機300の位置
を継続的に取得するとともに、取得した位置が所定の整
合条件を満足している状態を、サーバ100が携帯電話
機300を連続的に「追跡」しているものとみなしてい
る。
【0043】ところで、携帯電話機300は、電源が投
入されている間のみ端末IDを発信し、電源が投入され
ていない場合には、端末IDを発信しない。一方、サー
バ100は、携帯電話機300から発信される端末ID
を受信することで、当該携帯電話機300を識別する。
更に、携帯電話機300の位置が、地下街やトンネルの
中等である場合等には、サーバ100は、当該携帯電話
機300より発信される端末IDの受信が不可能とな
る。
【0044】そのため、本実施の形態においては、携帯
電話機300から発信される端末IDがサーバ100に
おいて受信されている状態、即ち、サーバ100が携帯
電話機300から発信される端末IDを受信している状
態を意味して、当該携帯電話機300が「存在」すると
いう。そして、携帯電話機300の電源が投入され端末
IDの発信が開始される等、携帯電話機300から発信
される端末IDが、サーバ100において受信可能とな
った状態を意味して、当該携帯電話機300が「出現」
したという。
【0045】また、携帯電話機300から発信される端
末IDは、基地局200を中継し、サーバ100にて受
信される。そして、サーバ100は、受信した端末ID
がどの基地局200を中継して送信されたかにより、当
該端末IDを発信した携帯電話機300の位置を特定す
る。
【0046】具体的には、中継した基地局200の通信
エリアを、端末IDの発信元である携帯電話機300の
位置とし、当該基地局200の設置位置を携帯電話機3
00の位置とみなして、基地局200の位置を特定す
る。但し、2つ以上の基地局を中継した場合には、中継
した各基地局の設置位置の内、何れか1つの位置を、基
地局200の位置とする。以下、端末IDの発信元の位
置として特定された位置を、当該端末IDの「発信位
置」という。
【0047】次に、サーバ100による携帯電話機30
0の追跡、及び真贋判定の原理について、説明する。
尚、本原理の説明において「端末ID」とは、ある1つ
の端末IDを指しているものとする。
【0048】図3は、端末IDを発信する携帯電話機3
00が1台のみ(「携帯電話機A」とする。)存在する
場合を示す図である。図3(a)においては、横軸を時
間として、携帯電話機Aにおける端末IDの発信時刻、
及びサーバ100における端末IDの受信時刻tが示さ
れている。
【0049】同図(a)によれば、携帯電話機Aは、発
信間隔Tで端末IDを発信し、その発信時刻は、t1、
t2、t3、・・である。そして、サーバ100は、携
帯電話機Aから発信される端末IDを受信する。即ち、
受信時刻tは、t1、t2、t3、・・であり、各受信
時刻tの間の時間間隔(以下、「受信間隔」という。)
は、発信間隔Tと等しい。また、各受信時刻t1、t
2、t3、・・における端末IDの発信位置p1、p
2、p3、・・は、同図(b)に示すようになる。
【0050】図3(b)は、携帯電話機Aの移動パター
ンを示す図である。この移動パターンとは、1つの携帯
電話機300に対する、受信時刻tと発信位置pとの関
係のことである。
【0051】同図(b)において、横軸は、サーバ10
0における端末IDの受信時刻tを、縦軸は、端末ID
の発信位置pを、それぞれ示している。例えば、受信時
刻t1における発信位置はp1であり、受信時刻t2に
おける発信位置はp2である。また、受信時刻t3にお
ける発信位置はp3である。故に、サーバ100は、受
信時刻t1からt2、そしてt3の間に、端末IDの発
信元である携帯電話機300の位置は、p1からp2、
そしてp3へ移動したと判定する。また、この時の移動
距離lは、同図(c)に示すようになる。
【0052】図3(c)において、横軸は、サーバ10
0における端末IDの受信時刻tを、縦軸は、移動距離
lを、それぞれ示している。移動距離lとは、受信間隔
において、端末IDの発信元である携帯電話機300が
移動したであろうとサーバ100が判断する距離であ
り、詳細には、前回の発信位置pと今回の発信位置pと
の間の距離である。
【0053】例えば、受信時刻t2における移動距離l
2は、受信時刻t1における発信位置p1と受信時刻t
2における発信位置p2との間の距離であり、また、受
信時刻t3における移動距離l3は、受信時刻t2にお
ける発信位置p2と受信時刻t3における発信位置p3
との間の距離である。
【0054】また、同図(c)には、移動距離lの上限
値Lが示されている。この上限値Lは、携帯電話機Aが
一定時間内に移動可能な距離の上限であり、例えば、携
帯電話機Aの発信間隔T、移動距離l、或いはこの発信
間隔T及び移動距離lに基づく携帯電話機Aの移動速度
により与えられる。より具体的には、携帯電話機Aの所
有者の行動(例えば歩行中である、自動車に乗ってい
る)、或いはその周辺環境(自動車に乗っている場合で
あれば、一般道であるのか、高速道路であるのか)等の
条件に基づいて、適宜設定される値である。尚、同図
(c)においては、上限値Lは一定である。
【0055】従って、図3によれば、受信間隔が所定の
発信間隔Tと等しく、且つ受信間隔における移動距離l
が上限値L以下である場合、サーバ100は、1つの携
帯電話機300から発信されている端末IDを受信して
いる、即ちこの端末IDを発信する携帯電話機300
は、1つのみ存在すると判定する。
【0056】このように、サーバ100が、携帯電話機
300から発信される端末IDを、発信間隔Tと等しい
受信間隔で受信しており、且つ移動距離lが上限値L以
下である状態を、サーバ100は当該携帯電話機300
を「追跡中」であるという。即ち、図2は、サーバ10
0が携帯電話機Aを追跡中の場合である。
【0057】図4は、サーバ100が携帯電話機Aを追
跡中に、携帯電話機Aの電源が一時遮断される等、サー
バ100と携帯電話機Aとの通信が一時的に遮断された
後、再度サーバ100にて端末IDの受信が再開された
場合、即ち携帯電話機Aが「出現」した場合を示す図で
ある。
【0058】同図においては、横軸を時刻として、携帯
電話機Aにおける端末IDの発信時刻、及びサーバ10
0における端末IDの受信時刻tが示されている。ま
た、通信遮断直前の発信時刻t4と通信再開直後の発信
時刻t5との間の時間間隔を、以下、「通信遮断時間T
d」という。尚、発信時刻t4以前、及び発信時刻t5
以降の発信間隔はTである。
【0059】従って、サーバ100は、携帯電話機30
0の追跡中、受信間隔が一時変化した後、発信間隔Tと
等しい受信間隔で、再度端末IDを受信した場合には、
当該携帯電話機300の通信が遮断され、再度通信が開
始された、即ち携帯電話機300が出現したと判定す
る。また、サーバ100は、この一時変化した受信間
隔、即ち通信遮断時間Tdの経過後、最初の受信時刻
を、携帯電話機300が出現した時刻(以下、「出現時
刻」という。)と判定する。
【0060】また、サーバ100は、携帯電話機300
が出現したと判定した場合、当該出現した携帯電話機3
00の真贋を判定する。これは、携帯電話機300の通
信が遮断された後、当該携帯電話機300との通信が遮
断された状態のまま、同一の端末IDを発信する贋物の
携帯電話機300の電源が投入され、通信が開始された
可能性も有り得るからであり、即ち、出現した携帯電話
機300は、通信遮断前の携帯電話機300と必ずしも
同一であるとは判定できないからである。
【0061】真贋の判定には、サーバ100が、出現し
た携帯電話機300との間で所定の情報通信を行うこと
により実現する。より詳細には、サーバ100は、出現
した携帯電話機300に対してパスワードの要求を行
う。そして、この要求に応答したパスワードにより、出
現した携帯電話機300の真贋を判定する。また、この
パスワードは、各携帯電話機300毎に予め定められた
固有のパスワードであって、1回のみ有効な、いわゆる
ワンタイムパスワードである。そして、複数のワンタイ
ムパスワードが、予め携帯電話機300内に組み込ま
れ、真贋判定時に使い切りとして使用される。尚、この
ワンタイムパスワードの技術は、何れの公知技術を用い
て実現して構わない。
【0062】尚、この真贋の判定は、上記所定の情報通
信に限らず、他の手法、例えば上述のように、購入店舗
やそれに準ずる正規の認証場所における確認作業、若し
くは当該携帯電話機の所有者により、自宅等の予め登録
された場所から固定電話機等の安全な通信手段で管理セ
ンターに使用開始を通告されることにより実現されるこ
ととしてもよい。
【0063】さて、図5は、携帯電話機Aの追跡中に、
他の携帯電話機300(「携帯電話機B」とする。)が
出現した場合を示す図である。尚、この携帯電話機B
は、携帯電話機Aと同一の端末IDを発信する。
【0064】図5(a)においては、横軸を時刻とし
て、携帯電話機Aにおける端末IDの発信時刻、携帯電
話機Bにおける端末IDの発信時刻、及びサーバ100
における端末IDの受信時刻tが示されている。
【0065】同図(a)によれば、携帯電話機Aは、発
信間隔Tで端末IDを発信し、その発信時刻はta1、
ta2、ta3・・である。また、携帯電話機Bは、携
帯電話機Aが端末IDを発信途中、具体的には発信時刻
ta2とta3との間に出現し、携帯電話機Aと等しい
発信間隔Tで、端末IDを発信する。その発信時刻は、
tb1、tb2、tb3・・である。
【0066】そして、サーバ100は、携帯電話機Aか
ら発信される端末IDを、発信間隔Tと等しい受信間隔
で受信するとともに、携帯電話Bの出現後は、更に携帯
電話機Bから発信される端末IDを受信する。つまり、
受信時刻tは、ta1、ta2、tb1、ta3、tb
2、ta4、tb3、・・である。また、受信間隔は、
携帯電話機Bの出現前は、発信間隔Tと等しく、携帯電
話機Bの出現後は、発信間隔Tより短い。
【0067】従って、受信間隔が発信間隔Tより短い場
合、サーバ100は、複数の携帯電話機300から発信
されている端末IDを受信している、即ち同一の端末I
Dを発信する複数の携帯電話機300が存在すると判定
する。
【0068】また、サーバ100は、受信間隔が発信間
隔Tより短くなった時点、即ち受信時刻tb1を、新た
に出現した携帯電話機Bから発信される端末IDを受信
した時刻、即ち携帯電話機Bが出現した時刻(以下、
「出現時刻」という。)tb1であると判定する。
【0069】そして、サーバ100は、出現時刻tb1
以降の各受信時刻ta3、tb2、ta4、・・が、携
帯電話機A、Bの何れから発信された端末IDを受信し
た時刻であるのかを判定する。具体的には、出現時刻t
b1の直前の受信時刻ta2から、発信間隔Tと等しい
受信間隔で端末IDを受信した時刻、即ち受信時刻ta
3、ta4、ta5、・・を、追跡中の携帯電話機Aか
ら発信される端末IDの受信時刻であると判定する。ま
た、出現時刻tb1から、発信間隔Tと等しい受信間隔
で端末IDを受信した時刻、即ち受信時刻tb2、tb
3、・・を、出現した携帯電話機Bから発信される端末
IDの受信時刻であると判定する。
【0070】更に、サーバ100は、追跡中の携帯電話
機Aが“本物”である場合には、新たに出現した携帯電
話機Bを、“贋物”であると判定する。
【0071】また、各受信時刻ta1、ta2、tb
1、・・における端末IDの発信位置pa1、pa2、
pb1、・・は、同図(b)に示すようになる。
【0072】図5(b)において、横軸は、サーバ10
0における端末IDの受信時刻tを、縦軸は、端末ID
の発信位置pを、それぞれ示している。そして、サーバ
100は、ここで示される受信時刻tと発信位置pとの
関係から、携帯電話機A、Bそれぞれの移動パターンを
抽出する。
【0073】具体的には、受信時刻ta1、ta2、t
a3、・・は、図5(a)において説明したように、携
帯電話機Aから発信された端末IDを受信した時刻であ
る。故に、サーバ100は、この受信時刻ta1、ta
2、ta3、・・と、その時の発信位置pa1、pa
2、pa3、・・との関係を、携帯電話機Aの移動パタ
ーンAとして抽出する。
【0074】同様に、受信時刻tb1、tb2、tb
3、・・は、携帯電話機Bから発信された端末IDを受
信した時刻である。故に、サーバ100は、この受信時
刻tb1、tb2、tb3、・・と、その時の発信位置
pb1、pb2、pb3、・・との関係を、携帯電話機
Bの移動パターンBとして抽出する。
【0075】そして、サーバ100は、抽出した各移動
パターンA、Bと、“本物”である携帯電話機300の
移動パターンとを照合し、どちらの移動パターンが“本
物”の携帯電話機300の移動パターンであるか、即ち
携帯電話機A、Bのどちらが“本物”であるかを判定す
る。この判定は、日時を基に、蓄積・記憶されている
“本物”の携帯電話機300の移動パターンと比較して
判断してもよいし、従前から継続して追跡している方を
“本物”と判定してもよい。
【0076】ところで、同一の端末IDを発信する複数
の携帯電話機300が存在するか否かの判定は、次の方
法によっても実現される。即ち、同図(b)によれば、
受信時刻ta1における発信位置はpa1であり、受信
時刻ta2における発信位置はpa2である。そして、
受信時刻tb1における発信位置はtb1である。故
に、サーバ100は、受信時刻ta1からta2、そし
てtb1の間に、端末IDの発信元である携帯電話機3
00の位置は、pa1からpa2、そしてpb1へ移動
したと判定する。そして、この時の移動距離lは、同図
(c)に示すようになる。
【0077】図5(c)において、横軸は、サーバ10
0における端末IDの受信時刻tを、縦軸は、移動距離
lを、それぞれ示している。例えば、受信時刻ta2に
おける移動距離l2は、受信時刻ta1における発信位
置pa1と受信時刻ta2における発信位置pa2との
間の距離であり、また、受信時刻tb1における移動距
離l3は、受信時刻ta2における発信位置pa2と受
信時刻tb1における発信位置pb1との間の距離であ
る。
【0078】そして、受信時刻ta1、ta2、即ち携
帯電話機Bの出現以前における移動距離l1、l2は、
何れも移動距離の上限値L以下である。一方、携帯電話
機Bの出現以降の受信時刻tb1、ta3、tb2、・
・における移動距離lb1、la3、lb2、・・は、
何れも移動距離の上限値Lを超えている。従って、移動
距離lが上限を超えた場合、サーバ100は、同一の端
末IDを発信する複数の携帯電話機300が存在すると
判定する。
【0079】従って、図5によれば、受信間隔が発信間
隔Tより短い、或いは受信間隔における移動距離lが一
定値を超える場合、サーバ100は、異なる複数の携帯
電話機300から発信される端末IDを受信している、
即ち同一の端末IDを発信する複数の携帯電話機300
が存在すると判定する。
【0080】以上説明したように、端末追跡システム1
000において、サーバ100は、携帯電話機300が
発信する端末IDを受信することで、当該携帯電話機3
00を追跡する。また、受信時刻tと発信位置pとの関
係より、新たな携帯電話機300が出現したか否かを判
定し、出現した場合には、過去の追跡結果等に基づき、
当該出現した携帯電話機300の真贋を判定する。ま
た、受信した端末IDに係るデータを蓄積することで、
サーバ100は、当該携帯電話機300をいつから(ど
の時点から)連続的に追跡しているかを把握することが
できる。即ち、追跡の開始時点が明確となり、“本物”
と確認された携帯電話機を追跡することで、携帯電話機
300の真正の保証が可能となる。
【0081】次に、携帯電話機300の構成について説
明する。図6は、携帯電話機300の内部構成を示すブ
ロック図である。同図によれば、携帯電話機300は、
制御部(CPU)50、入力部60、表示部70、無線
通信部80、記憶部(ROM)91、及び一時記憶部
(RAM)92より構成される。
【0082】制御部50は、携帯電話機300を構成す
る各部を統括的に制御するものであり、記憶部91から
読み出した各種制御プログラムに従った処理を実行し、
処理結果を記憶部91内の所定領域に格納するとともに
表示部70に表示させる。また、制御部50は、電源ス
イッチが押下され、携帯電話機300本体の電源が投入
されると、記憶部91に記憶されている端末IDを、所
定の発信間隔Tで、無線通信部80より携帯電話機30
0外部に発信させる。
【0083】入力部60は、数字キーや操作キー等の各
種機能キーや、電源スイッチ等により構成される。そし
て、キー或いはスイッチが押下されたことを検知する
と、押下されたキー或いはスイッチに応じた押下信号
を、制御部50に出力する。
【0084】表示部70は、小型液晶ディスプレイ(L
CD)等により構成され、制御部50から入力される表
示データに従った表示画面を表示する。
【0085】無線通信部80は、基地局200と接続
し、サーバ100との間の各種情報通信を実現するため
の通信装置である。例えば、制御部50から入力される
端末ID等の各種データを変調して無線アンテナ81か
ら送信するとともに、無線アンテナ81にて受信された
受信信号を増幅・復調し、復調後の受信信号を制御部5
0に出力する。
【0086】記憶部91は、フラッシュROM等の不揮
発性の半導体メモリで構成され、携帯電話機300のシ
ステムプログラム(初期化情報等)や各種処理プログラ
ム、及び当該プログラムの実行に必要な諸データ、例え
ば端末ID等を記憶している。
【0087】一時記憶部92は、制御部50によって実
行される各種処理において、記憶部91や無線通信部8
0、或いは入力部60から取得されるプログラムやデー
タ、若しくは処理データ等を一時的に格納する作業領域
として用いられるものである。
【0088】次に、サーバ100の構成について説明す
る。図7は、サーバ100の内部構成を示すブロック図
である。同図によれば、サーバ100は、制御部(CP
U)10、通信部20、記憶部(HD等)30、及び一
時記憶部(RAM)40より構成される。
【0089】制御部10は、記憶部30に記憶されてい
る、サーバ100に対応する各種プログラム等の中から
指定されたプログラムやデータ、通信部20から取得さ
れる各種データを一時記憶部40内に展開する。そし
て、このデータ等に応じて、上記プログラムに従う各種
処理を実行し、処理結果を記憶部30内の所定領域に格
納する。また、制御部10は、サーバ100を構成する
各部の動作を統一的に制御するとともに、重複判定プロ
グラム33aに従った重複判定処理a(図10参照)、
真贋判定プログラム34aに従った真贋判定処理a(図
11参照)、及び信頼度算出プログラム35aに従った
信頼度算出処理a(図12参照)を実行制御する。
【0090】具体的には、重複判定処理aにおいて、制
御部10は、携帯電話機300から発信される端末ID
を受信すると、中継した基地局200より、当該端末I
Dを発信した携帯電話機300の位置を特定する。そし
て、特定した位置、即ち発信位置とこの端末IDを受信
した時刻(受信時刻)とを対応付けて、移動履歴DB3
1a内の該当する領域に蓄積・記憶する。それととも
に、移動履歴DB31aを参照し、今回の受信時刻及び
発信位置と、この端末IDの前回の受信時刻及び発信位
置より、係る端末IDを発信する携帯電話機300が複
数存在するか否かを判定する。
【0091】即ち、重複判定処理aにおいて、制御部1
0は、図5を参照して説明したように、受信した端末I
Dの受信間隔及び移動距離lより、同一の端末IDを発
信する複数の携帯電話機が存在する可能性、即ち重複の
有無を判定する。そして、重複の可能性有りと判定した
ものについは、該当する移動履歴データテーブルの重複
フラグをONとし、後述する真贋判定処理aにおける判
定対象とする。
【0092】また、制御部10は、真贋判定処理aにお
いて、移動履歴DB31aを参照し、端末ID毎に、重
複判定処理aにおいて存在すると判定された複数の携帯
電話機300それぞれの真贋を判定する。
【0093】更に、制御部10は、上記真贋判定処理a
に続いて実行する信頼度算出処理aにおいて、移動履歴
DB31aを参照し、端末ID毎に、複数の携帯電話機
300それぞれの信頼度を算出するとともに、信頼度デ
ータテーブル32aを更新する。
【0094】また、制御部10は、計時機能を有してお
り、この計時機能により計時される時刻に基づいて、端
末IDの受信時刻を取得する。
【0095】通信部20は、通信ネットワークNを介し
て基地局200と接続し、携帯電話機300との間の各
種情報通信を実現するための通信装置である。
【0096】記憶部30は、磁気的、光学的記録媒体等
により構成され、サーバ100のシステムプログラム
(初期化情報等)や各種処理プログラム、及び当該プロ
グラムの実行に必要な諸データ等を記憶している。ま
た、上記処理プログラムには重複判定プログラム33
a、真贋判定プログラム34a、及び信頼度算出プログ
ラム35aが、そしてこれらの処理プログラムの実行に
必要な諸データには移動履歴DB31a、及び信頼度デ
ータテーブル32aが、それぞれ含まれている。
【0097】移動履歴DB31aとは、携帯電話機30
0の追跡結果を記憶するものであり、具体的には、各携
帯電話機300に割り当てられた端末IDを対応付け
た、移動履歴データテーブルを格納する。また、移動履
歴データテーブルとは、対応付けられた端末IDを発信
する携帯電話機の追跡結果を記憶するものである。
【0098】図8は、移動履歴DB31aを示す図であ
り、この移動履歴DB31aに格納されている複数の移
動履歴データテーブルの内、1つの移動履歴データテー
ブルが、図中下方に示されている。同図によれば、移動
履歴データテーブルは、端末IDを受信した時刻(受信
時刻)と、その時の発信位置と、重複フラグと、真贋フ
ラグとを対応付けた複数のレコード(以下、各レコード
を「移動履歴データレコード」という。)より構成され
る。この移動履歴データレコードは、端末IDが受信さ
れる毎に生成され、移動履歴データテーブルに追加され
る。
【0099】重複フラグとは、当該移動履歴データレコ
ードに該当する端末IDの発信元である携帯電話機30
0が複数存在する可能性の有無を示すフラグである。具
体的には、重複判定処理aにおいて、該当する端末ID
を発信する携帯電話機300が複数存在すると判定され
た場合に、ONとなる。そして、この重複フラグがON
である移動履歴データレコードが、真贋判定処理aにお
ける真贋判定の対象となり、該当する端末IDを発信し
た携帯電話機300が本物であるか否かを判定される
と、OFFとなる。
【0100】真贋フラグとは、当該移動履歴データレコ
ードに該当する端末IDが、本物の携帯電話機300か
ら発信されたか否かを示すフラグである。具体的には、
該当する端末IDが、本物と確認された携帯電話機30
0から発信された場合、即ち重複判定処理a又は真贋判
定処理aにおいて、本物の携帯電話機300から発信さ
れた端末IDであることが確認された場合に、ONとな
る。言い換えれば、発信された携帯電話機300が本物
であるか否かを確認されていない場合、或いは贋物であ
ると確認された場合には、OFFである。
【0101】信頼度データテーブル32aとは、携帯電
話機300に与えられる信頼度を記憶するものである。
但し、ここで対象としている携帯電話機300とは、
“本物”であると確認されている携帯電話機300であ
る。図9(a)は、信頼度データテーブル32aを示す
図である。同図(a)によれば信頼度データテーブル3
2aは、各携帯電話機300に割り当てられた端末ID
毎に、信頼度、及び前回算出時刻を対応付けて記憶す
る。
【0102】信頼度は、追跡時間の経過に基づいて所定
値が加算されていく累積値であり、具体的には、端末I
Dを受信した累積回数(即ち、累積追跡時間)に比例す
る値である。
【0103】前回算出時刻とは、信頼度が更新された最
近の時刻である。即ち、信頼度データテーブル(詳細に
は、上記信頼度)は、一定時間毎に実行される信頼度算
出処理a(図12参照)において更新されるが、この時
の更新時刻が、この前回算出時刻に該当する。
【0104】図9(b)は、追跡時刻の経過と信頼度と
の関係の概念を示す図である。同図(b)においては、
横軸を時間として、時刻t1で追跡を中断し、その後時
刻t2で追跡を再開した様子を示している。そして、時
刻t3を現在時刻とすると、追跡開始時刻は時刻t2と
なり、連続追跡時間は、時刻t2から時刻t3までの経
過時間となる。
【0105】また、信頼度は、追跡が中断した時刻t1
までは、経過時間に応じて所定値が複数回加算されるこ
とにより増加する。次いで、追跡が中断した時刻t1か
ら追跡が再開した時刻t2までの間は、信頼度は“ゼ
ロ”となる。その後、追跡が再開した時刻t2からは、
追跡時間の経過に伴って所定値が加算されていくことに
より、信頼度は、再度増加する。ここで、追跡再開後の
信頼度の増加の割合、即ち加算していく所定値を、追跡
中断前(時刻t2以前)と比較し、一時的に大きい値
(例えば、1.5倍)とする。そして、時刻t3で、追
跡が中断されない場合の値に到達すると、以降は、加算
していく所定値の値を中断前の値とし、信頼度の増加の
割合を元に戻す。
【0106】但し、同図(b)は概念図であるため、実
際には、上述のように一定時間毎に実行される信頼度算
出処理により、信頼度データテーブル即ち信頼度が更新
される。つまり、携帯電話機300の追跡(即ち、端末
IDの受信)とともに増加するのではなく、上記一定時
間毎に更新されることになる。だが、この一定時間即ち
更新間隔を短くすることで、同図(b)とほぼ同様に変
化する信頼度を得ることができる。
【0107】尚、この信頼度に加算する所定値(加算
値)を、追跡開始後、一時的に大きい値とすることとし
たが、特に変更しなくとも良い。また、追跡が中断され
た場合には、信頼度を“ゼロ”に戻すこととしたが、追
跡中断時間に応じて所定度数下げることとしても良い
し、特に下げることはせず、再開されるまで追跡中断前
の信頼度を維持することとしても良い。
【0108】また、ここで得られる信頼度は、例えば追
跡対象である携帯電話機300がクレジットカードとし
ての機能を有する場合、サーバ100が所定の決済シス
テム、例えばクレジットカード会社が運営する決済シス
テムと通信を行い、得られた信頼度を送信することで、
当該携帯電話機300に対する信頼度として扱うことが
できる。
【0109】一時記憶部40(RAM)は、制御部10
によって実行される各種処理において、記憶部30や通
信部20から取得されるプログラムやデータ、若しくは
処理データ等を一時的に格納する作業領域として用いら
れるものである。
【0110】次に、サーバ100の動作を説明する。図
10は、重複判定処理aを説明するフローチャートであ
る。この重複判定処理aは、端末IDを受信する毎に、
制御部10により、重複判定プログラム33aに従って
実行される処理である。
【0111】同図によれば、制御部10は、端末IDを
受信すると、この時中継した基地局200より、当該端
末IDを発信した携帯電話機300の位置を特定する
(ステップS11)。そして、端末IDを受信した時刻
(受信時刻)と、特定した位置(発信位置)を対応付け
た移動履歴データレコードを作成し、移動履歴DB31
a内の、端末IDに対応する移動履歴データテーブル
(以下、単に「移動履歴データテーブル」という。)の
最後に、追加格納する(ステップS12)。また、それ
とともに、制御部10は、係る移動履歴データレコード
に含まれる重複フラグ、及び真贋フラグを、以下のよう
に決定する。
【0112】制御部10は、移動履歴データテーブルの
最後に格納されていた移動履歴データレコード、即ち前
回この端末IDが受信された際の移動履歴データレコー
ド(以下、「前回の移動履歴データレコード」とい
う。)を参照し、前回の受信時刻から今回の受信時刻ま
での時間経過、即ち受信間隔を求める(ステップS1
3)。そして、求めた受信間隔と、携帯電話機300の
発信間隔Tとを比較する(ステップS14)。
【0113】比較の結果、受信間隔と発信間隔Tとが等
しい場合(ステップS14:YES)、制御部10は、
前回の移動履歴データレコードを参照し、前回の発信位
置から今回の発信位置までの移動距離を求める(ステッ
プS15)。そして、求めた移動距離が所定距離以内で
ある場合(ステップS16:YES)、1台の携帯電話
機300を追跡中であるとみなし、続いて、前回の移動
履歴データテーブルの真贋フラグを判定する(ステップ
S17)。尚、ステップS16における「所定距離」と
は、図3、図5を参照して説明した、移動距離lの上限
値Lに該当するものである。
【0114】前回の移動履歴データレコードの真贋フラ
グがONである場合(ステップS17:YES)、制御
部10は、端末IDの発信元である携帯電話機300を
“本物”であるとみなし、移動履歴データレコードの重
複フラグをOFFとするとともに、真贋フラグをONと
する(ステップS18)。また、前回の移動履歴データ
レコードの真贋フラグがOFFである場合には(ステッ
プS17:NO)、端末IDの発信元である携帯電話機
300を“本物”であることを確認できないため、移動
履歴データレコードの重複フラグをONとするととも
に、真贋フラグをOFFとする(ステップS19)。
【0115】一方、ステップS16において、求めた移
動距離が所定距離を超えた場合(ステップS16:N
O)、制御部10は、追跡中の携帯電話機300の移動
が不適切である、即ち新たな携帯電話機300が出現し
たものとみなし、移動履歴データレコードの重複フラグ
をONとするとともに、真贋フラグをOFFとする(ス
テップS19)。
【0116】また、ステップS14において、受信間隔
と発信間隔Tとが等しくなく(ステップS14:N
O)、更に受信間隔が発信間隔Tより大きい場合(ステ
ップS20:YES)、制御部10は、携帯電話機30
0が出現したものとみなし、当該携帯電話機300、即
ち端末IDの発信元である携帯電話機300の真贋を確
認する処理を行う(ステップS21)。この真贋の確認
方法として、制御部10は、上述したように、当該携帯
電話機300との所定の情報通信を行ってその真贋を確
認する方法や、正規の認証場所における確認作業、或い
は携帯電話機300の所有者からの使用開始通告等によ
り、その真贋を確認する。
【0117】尚、ステップS20におけるYES判定
は、図4を参照して説明した、「追跡中の携帯電話機A
の通信が遮断され、通信遮断時間Td経過後、再度通信
が開始された場合」に該当する。但し、通信遮断時間T
d>発信間隔T、である。
【0118】そして、係る携帯電話機300が本物であ
ると確認された場合(ステップS22:YES)、制御
部10は、移動履歴データレコードの重複フラグをOF
Fとするとともに、真贋フラグをONにする(ステップ
S23)。一方、本物であると確認できない場合には
(ステップS22:NO)、重複フラグをONにすると
ともに、真贋判定フラグをOFFとする(ステップS2
4)。
【0119】また、ステップS20において、受信間隔
が発信間隔Tより小さい場合(ステップS20:NO)
には、制御部10は、携帯電話機300が出現したとみ
なし、移動履歴データレコードの重複フラグをONとす
るとともに、真贋判定フラグをOFFとする(ステップ
S24)。
【0120】尚、ステップS20におけるNO判定は、
図4を参照して説明した、「追跡中の携帯電話機Aの通
信が遮断され、通信遮断時間Td経過後、再度通信が開
始された場合」或いは、図4を参照して説明した、「携
帯電話機Aを追跡中、新たな携帯電話機Bが出現した場
合」の何れかに該当するが、どちらであるかは判定でき
ない場合である。但し、通信遮断時間Td<発信間隔
T、である。
【0121】このように、受信間隔と発信間隔Tとを比
較し、その比較結果により、移動履歴データレコードの
重複フラグ、及び真贋フラグを設定すると、制御部10
は、本重複判定処理aを終了する。
【0122】図11は、真贋判定処理aを説明するため
のフローチャートである。この真贋判定処理aは、一定
時間毎、例えば24時間毎に、制御部10により、真贋
判定プログラム34aに従って実行される処理である。
【0123】同図によれば、制御部10は、移動履歴D
B31aに格納されている複数の移動履歴データテーブ
ルの内、1つの移動履歴データテーブルを判定対象(以
下、対象移動履歴データテーブル)という。)とする
(ステップS31)。次に、この対象移動履歴データテ
ーブルに格納されている移動履歴データレコードの中か
ら、重複フラグがONである移動履歴データレコード
を、全て抽出する(ステップS32)。但し、重複フラ
グがONである移動履歴データレコードが無い場合に
は、再度ステップS31に処理を移行し、次の移動履歴
データテーブルを判定対象とする。
【0124】そして、図5を参照して説明したように、
抽出した移動履歴データレコードに含まれる受信時刻と
発信位置、及び携帯電話機300の発信間隔Tより、存
在するであろう、当該端末IDを発信する携帯電話機3
00毎の移動パターンを抽出する(ステップS33)。
【0125】移動パターンを抽出すると、続いて、制御
部10は、これら抽出した移動パターンの内、1つの移
動パターンを判定対象(以下、「対象移動パターン」と
いう。)とする(ステップS34)。そして、対象移動
パターンと、本物と確認されている携帯電話機300の
移動パターン、具体的には、対象移動履歴データテーブ
ルにおいて、真贋フラグがONとなっている移動履歴デ
ータレコードから得られる移動パターンと照合すること
で、その真贋を判定する(ステップS35)。
【0126】判定の結果、本物の携帯電話機300の移
動パターンと判定する場合(ステップS36:YE
S)、制御部10は、対象移動パターンに該当する移動
履歴データレコードの真贋フラグを、全てONにする
(ステップS37)。一方、本物の携帯電話機300の
移動パターンでないと判定する場合には(ステップS3
6:NO)、対象移動パターンに該当する移動履歴デー
タテーブルの真贋フラグを、全てOFFのままとする。
その後、対象移動パターンに該当する移動履歴データレ
コードの重複フラグを、全てOFFとする(ステップS
38)。
【0127】このように、対象移動パターンの真贋を判
定すると、続いて、残りの移動パターンについても同様
に、1つづつ、順に判定対象とし、ステップS34〜S
38の処理を実行する。そして、抽出した全ての移動パ
ターンについて上記処理を行うと(ステップS39:Y
ES)、対象移動履歴データテーブルに対する処理が終
了したことになる。
【0128】尚、この各移動パターンに対する真贋の判
定において、判定基準により、複数の移動パターンにつ
いて本物の携帯電話機300の移動パターンであると判
定する、或いは1つも本物の携帯電話機300の移動パ
ターンでないと判定する場合がある。即ち、例えば、複
数の携帯電話機300の位置が近接する場合には、当該
携帯電話機300の移動パターンは何れも本物であると
判定され、また、本物の携帯電話機300であっても、
変則的な移動をした場合には贋物であると判定される。
このため、1つの移動パターンのみを本物であると判定
しない場合には、再度判定を行い、最も適切と思われる
1つの移動パターンを本物の携帯電話機300の移動パ
ターンであると判定する処理を追加することとすればよ
い。
【0129】続いて、残りの移動履歴データテーブルに
ついても同様に、1つづつ、順に判定対象とし、ステッ
プS31〜S39の処理を実行する。そして、全ての移
動履歴データテーブルについて上記処理を行うと(ステ
ップS40:YES)、制御部10は、本真贋判定処理
aを終了する。
【0130】図12は、信頼度算出処理aを説明するた
めのフローチャートである。この信頼度算出処理は、上
述の真贋判定処理aが実行された後、続いて制御部10
により、信頼度算出プログラム35aに従って実行され
る処理である。
【0131】同図によれば、制御部10は、移動履歴D
B31aに格納されている複数の移動履歴データテーブ
ルの内、1つの移動履歴データテーブルを判定対象(以
下、「対象データテーブル」という。)とする(ステッ
プS51)。
【0132】そして、制御部10は、対象データテーブ
ルに対応する端末ID(以下、「対象端末ID」とい
う。)の、信頼度算出の対象となる時間範囲(以下、
「対象範囲」という。)を求める(ステップS52)。
具体的には、信頼度データテーブル32aを参照し、こ
の端末IDに該当する前回算出時刻から現在時刻まで
を、対象範囲とする。
【0133】対象範囲を求めると、続いて制御部10
は、対象データテーブルの中から、受信時刻がこの対象
範囲内であり、且つ真贋フラグがONである移動履歴デ
ータレコードを、全て抽出する(ステップS53)。そ
れとともに、制御部10は、対象データテーブルの中か
ら、受信時刻が前回算出時刻の直前であり、且つ真贋フ
ラグがONである移動履歴データレコードを検索し、こ
の移動履歴データレコードを、判定基準の移動履歴デー
タレコード(以下、「基準データレコード」という。)
とする(ステップS54)。
【0134】そして、上記抽出した移動履歴データレコ
ード中に、受信時刻が、基準データレコードの受信時刻
から発信間隔Tだけ後のものが存在するか否かを判定す
る(ステップS55)。判定の結果、存在する場合には
(ステップS55:YES)、制御部10は、信頼度デ
ータテーブル32aの対象端末IDの信頼度を、所定値
だけ加算した値に更新する(ステップS56)。
【0135】次いで、制御部10は、抽出した移動履歴
データレコードについて(ステップS57:NO)、そ
の受信時刻が古いものから順に基準データレコードとし
(ステップS58)、ステップS55〜S57の処理を
実行する。そして、抽出した全ての移動履歴データレコ
ードについて上記処理を行うと(ステップS57:YE
S)、信頼度データテーブル32aの対象端末IDの前
回算出時刻を、現在時刻に更新する(ステップS59)
【0136】このように、対象データテーブルに対する
処理を行うと、続いて、残りの移動履歴データテーブル
についても同様に、1つづつ、順に判定対象とし、ステ
ップS52〜S60の処理を実行する。そして、全ての
移動履歴データテーブルについて上記処理を行うと(ス
テップS60:YES)、制御部10は、本信頼度算出
処理aを終了する。
【0137】尚、真贋判定処理a及び信頼度算出処理a
は、ともに所定時間毎に行うこととしたが、任意の時間
に行うこととしてもよい。具体的には、携帯電話機30
0の追跡中、この携帯電話機300に対する信頼度を得
る必要が生じた時、例えば携帯電話機300が有するク
レジットカード機能を使用する時、或いは切符の検札
等、必要に応じて実行し、この携帯電話機300に対す
る必要な時点での信頼度を得ることができる。
【0138】以上のように、端末追跡システム1000
は、携帯電話機300から発信される端末IDを受信
し、これら携帯電話機300を追跡する。従って、存在
する携帯電話機300を追跡するとともに、追跡結果を
移動履歴DB31aとして記憶しておくことで、同一の
端末IDを発信する他の携帯電話機300、即ち“贋
物”の出現を、確実に判定できる。
【0139】〔第2の実施例〕次に、図13〜図17を
参照し、第2の実施例について説明する。尚、図13〜
図17において、第1の実施例と同一部分については同
符号を付し、その詳細な説明を省略する。本第2の実施
例における端末追跡システムは、第1の実施例における
サーバ100の機能を、複数のサーバ装置により実現さ
せることを特徴としている。
【0140】図13は、第2の実施例における端末追跡
システム2000の構成を示す図である。同図によれ
ば、端末追跡システム2000は、統括サーバ400、
複数のエリアサーバ500、複数の基地局200、及び
複数の携帯電話機300より構成される。尚、同図にお
いては、2つのエリアサーバ500と、4つの基地局2
00と、4つの携帯電話機300とが示されているが、
勿論これは幾つでも構わない。
【0141】統括サーバ400、及びエリアサーバ50
0は、図2のサーバ100と同様に、CPU、RAM、
ROM、補助記憶装置、CD或いはMOといった外部記
憶媒体に記憶された情報を読込自在な記憶媒体読込装
置、通信装置等がシステムバスを介して接続される、公
知の汎用サーバ装置により実現される。
【0142】統括サーバ400は、エリアサーバ500
と接続され、これらのエリアサーバ500と所定の情報
通信を行う。具体的には、エリアサーバ500からの要
求に応じて、各エリアサーバ500にて受信された端末
IDを、該当する他のエリアサーバ500へ振り分ける
処理を行う。
【0143】エリアサーバ500は、統括サーバ400
に接続されるとともに、通信ネットワークNを介して基
地局200と接続される。そして、基地局200を中継
して携帯電話機300と各種情報通信を行うとともに、
統括サーバ400との各種情報通信を行うことで、携帯
電話機300の位置を追跡するとともに、その真贋を判
定する。
【0144】ところで、各エリアサーバ500には、当
該エリアサーバ500が担当する一乃至複数の端末ID
が割り当てられている。そして、エリアサーバ500
は、担当する端末IDを発信する携帯電話機300を、
追跡及び真贋判定の対象とする。但し、各携帯電話機3
00に割り当てられている端末IDは、何れか1つのエ
リアサーバ500に必ず担当されているものとする。言
い換えれば、全ての端末IDは、必ず、エリアサーバ5
00の何れか1つによる追跡、及び真贋判定対象となっ
ている。
【0145】また、エリアサーバ500は、接続された
基地局200の通信エリア内の携帯電話機300から発
信される端末IDを受信するが、受信した端末IDが担
当する端末IDでない場合には、係る端末IDを、受信
時刻及び発信位置とともに統括サーバ400へ送信す
る。すると、統括サーバ400は、この端末IDを、担
当する他のエリアサーバ500へ送信する。即ち、エリ
アサーバ500は、発信位置に関わらず、担当する端末
IDを受信し、追跡、及び真贋判定の対象としている。
【0146】言い換えれば、各携帯電話機300が発信
する端末IDは、その発信位置に関わらず、当該端末I
Dを担当するエリアサーバ500へ送信される。即ち、
各携帯電話機300は、その位置に関わらず、当該携帯
電話機300が発信する端末IDを担当するエリアサー
バ500にて追跡される。
【0147】また、携帯電話機300は、図2の携帯電
話機300と同一のものであり、電源が投入されている
間、当該携帯電話機300に割り振られている端末ID
を、発信間隔Tで発信する。
【0148】次に、統括サーバ400の構成について説
明する。図14は、統括サーバ400の内部構成を示す
ブロック図である。同図によれば、統括サーバ400
は、制御部(CPU)10、通信部20、記憶部30、
及び一時記憶部40より構成される。
【0149】制御部10は、通信部20を介して、受信
時刻及び発信位置とともに端末IDを受信する。そし
て、担当端末IDテーブル36を参照し、当該端末ID
を、受信時刻及び発信位置とともに、担当するエリアサ
ーバ500へ送信する。
【0150】記憶部30は、担当端末IDテーブル36
を記憶する。この担当端末IDテーブル36は、各エリ
アサーバ500が、どの端末IDを担当しているかを記
憶するものである。図15は、担当端末IDテーブル3
6を示す図である。同図によれば、担当端末IDテーブ
ル36は、エリアサーバ500毎に、担当する端末ID
を対応付けて格納する。即ち、この担当端末IDテーブ
ル36に基づいて、統括サーバ400は、受信した端末
IDを担当するエリアサーバ500を判断し、該当する
エリアサーバへ送信する。
【0151】次に、エリアサーバ500の構成につい
て、説明する。図16は、エリアサーバ500の内部構
成を示すブロック図である。同図によれば、エリアサー
バ500は、制御部(CPU)10、通信部20、記憶
部(HD:ハードディスク等)30、及び一時記憶部
(RAM)40より構成される。
【0152】制御部10は、重複判定プログラム33b
に従った重複判定処理b(図17参照)、真贋判定プロ
グラム34bに従った真贋判定処理b、及び信頼度算出
プログラム35bに従った信頼度算出処理bを実行す
る。
【0153】具体的には、重複判定処理bにおいて、制
御部10は、受信した端末IDが担当する端末IDであ
る場合には、図10の重複判定処理aと同様の処理を行
う。即ち、中継した基地局200より、当該端末IDを
発信した携帯電話機300の位置を特定する。そして、
特定した位置、即ち発信位置とこの端末IDを受信した
時刻(受信時刻)とを対応付けて、移動履歴DB31b
内の該当する領域に蓄積・記憶する。それとともに、移
動履歴DB31bを参照し、今回の受信時刻及び発信位
置と、この端末IDの前回の受信時刻及び発信位置よ
り、係る端末IDを発信する携帯電話機300が複数存
在するか否かを判定する。一方、受信した端末IDが担
当する端末IDでない場合には、受信時刻及び特定した
発信位置とともに、当該端末IDを、統括サーバ400
へ送信する。
【0154】また、真贋判定処理bにおいて、制御部1
0は、図11の真贋判定処理aと同様の処理を行う。即
ち、移動履歴DB31bを参照し、担当する端末ID毎
に、重複判定処理bにおいて存在すると判定された複数
の携帯電話機300それぞれの真贋を判定する。
【0155】また、信頼度算出処理bにおいて、制御部
10は、図12の信頼度算出処理aと同様の処理を行
う。即ち、移動履歴DB31bを参照し、端末ID毎
に、複数の携帯電話機300それぞれの信頼度を算出す
るとともに、信頼度データテーブル32bを更新する。
【0156】記憶部30は、重複判定プログラム33
b、真贋判定プログラム34b、及び信頼度算出プログ
ラム35bを含む各種処理プログラム、そして移動履歴
DB31b、及び信頼度データテーブル32bを含む、
上記処理プログラムの実行に必要な諸データを記憶す
る。この移動履歴DB31bは、図8の移動履歴DB3
1aと同様の構成である。但し、格納する移動履歴デー
タテーブルは、担当する端末IDに対応する移動履歴デ
ータテーブルである。また信頼度データテーブル32b
は、図9(a)の信頼度データテーブル32aと同様の
構成である。但し、格納するデータは、担当する端末I
Dに対応するデータである。
【0157】次に、エリアサーバ500の重複判定処理
bにおける動作を、図17を参照して詳細に説明する。
図17は、重複判定処理bを説明するためのフローチャ
ートである。この重複判定処理bは、制御部10によ
り、重複判定プログラム33bに従って実行される処理
である。
【0158】同図によれば、制御部10は、端末IDを
受信すると、この受信した端末IDが、統括サーバ40
0から送信された端末IDであるのか、或いは当該エリ
アサーバ500に接続された基地局200の通信エリア
内の携帯電話機300から発信された端末IDであるの
かを判定する(ステップS51)。
【0159】判定の結果、統括サーバ400から送信さ
れた端末IDである場合(ステップS51:YES)、
即ち他のエリアサーバ500にて受信された端末IDで
ある場合には、続いて、図10に示す重複判定処理aを
実行する(ステップS52)。
【0160】但し、この重複判定処理aのステップS1
1において、端末IDの発信元である携帯電話機300
の位置、即ち発信位置を特定する必要はない。そして、
ステップS12においては、統括サーバ400より、端
末IDとともに受信した受信時刻及び発信位置を対応付
けた移動履歴データレコードを作成し、移動履歴DB3
1b内の、該当する移動履歴データテーブルの最後に追
加格納する。
【0161】また、ステップS51において、判定の結
果、受信した端末IDが統括サーバ400から送信され
た端末IDでない場合(ステップS51:NO)、即ち
接続された基地局200の通信エリア内の携帯電話機3
00から受信した端末IDである場合には、制御部10
は、移動履歴DB31bを参照し、担当する端末IDで
あるか否かを判定する(ステップS53)。
【0162】判定の結果、担当する端末IDである場合
(ステップS53:YES)、続いて、図10に示す重
複判定処理aを実行する(ステップS52)。一方、担
当する端末IDでない場合には(ステップS53:N
O)、中継した基地局200より、この端末IDの発信
元である携帯電話機300の位置(発信位置)を特定す
る(ステップS54)。そして、特定した発信位置、及
び受信時刻とともに、係る端末IDを、統括サーバ40
0に送信する(ステップS55)。以上の処理を行う
と、制御部10は、本重複判定処理bを終了する。
【0163】以上のように、端末追跡システム2000
は、携帯電話機300から発信される端末IDを受信
し、これら携帯電話機300を追跡する。従って、存在
する携帯電話機300を追跡するとともに、追跡結果を
移動履歴DB31bとして記憶しておくことで、同一の
端末IDを発信する他の携帯電話機300、即ち“贋
物”の出現を、確実に判定できる。
【0164】〔変形例〕尚、本発明は、上記第1及び第
2の実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
【0165】例えば、第2の実施例において、各携帯電
話機300の追跡、及び真贋判定を、ともに統括サーバ
400にて実現することとしてもよい。即ち、エリアサ
ーバ500は、接続された基地局200を中継して、携
帯電話機300から発信される端末IDを受信すると、
その時の受信時刻と発信位置とを対応付けたデータを、
端末ID毎に蓄積・記憶する。つまり、担当するIDで
あるか否かに関わらず、携帯電話機300から受信した
全ての端末IDに関するデータ(追跡データ)を記憶す
る。そして、統括サーバ400は、所定時間毎に、各エ
リアサーバ500が蓄積・記憶している追跡データを取
得する。そして、取得した追跡データに基づいて、端末
ID毎に、同一の端末IDを発信する携帯電話機300
が複数存在するか否かを判定するとともに、複数存在す
ると判定した場合には、それぞれの真贋を判定する。
【0166】また、端末IDの発信元である携帯電話機
300の位置、即ち端末IDの発信位置の特定を、中継
した基地局200の位置により行うこととしたが、携帯
電話機300が、当該携帯電話機300の位置を示す位
置情報を発信することとしてもよい。具体的には、携帯
電話機300を、GPS受信機としての機能を有するも
のとする。そして、携帯電話機300は、所定の測位動
作を行うことで当該携帯電話機300の位置を示す位置
情報を取得し、取得した位置情報を、端末IDとともに
発信する。
【0167】また、携帯電話機300の位置を、駅構内
やショッピングセンター等の建物など、閉ざされた空間
内であるか否かと判定することとしてもよい。即ち、こ
の閉空間内部に設けられる所定の出入り口において、携
帯電話機300が発信する端末IDを受信し、当該携帯
電話機300の出場/入場を判定することで、携帯電話
機300の位置を特定する。そして、ある携帯電話機3
00が閉空間内に存在すると特定されており、且つ出入
り口において当該携帯電話300の出場が検知されてい
ないにも関わらず、同一の端末IDを発信する携帯電話
機300がこの閉空間外に存在する場合、若しくはその
閉空間に出入り口から入ろうとした場合には、同一の端
末IDを発信する複数の携帯電話機300が存在すると
判定する。即ち、“贋物”の判定を確実に行うことがで
きる。
【0168】また、携帯電話機300は、電源が投入さ
れている間のみ端末IDを発信することとしたが、電源
の投入/遮断に関わらず、常に端末IDを発信すること
としてもよい。
【0169】また、上記実施例においては、携帯端末の
一例として携帯電話機300を用いて説明したが、PD
A等の情報携帯端末であっても良いし、非接触IDタグ
と呼ばれるものであっても良いし、更にこの非接触ID
タグを備えるカード(クレジットカード等)であっても
良い。非接触IDタグとは、リーダ/ライタ装置から所
定の電波を受けると、内蔵されたコイルによる誘導電流
によって、自発的に電力を生成して内蔵回路を起動し、
内蔵メモリに記憶されたデータを発信等するものであ
る。すなわち、基地局200の代わりに、リーダ/ライ
タ装置を配置することにより、非接触IDタグを携帯電
話機300の代わりに利用することができる。但し、リ
ーダ/ライタ装置と、非接触IDタグ間の通信距離には
制約がある。このため、例えば、遊戯施設等の一定の地
域内において適用することとしたり、改札口にリーダ/
ライタ装置を設置して鉄道施設内(閉空間内)への出入
りを監視するといった場合の適用が、より実用的であ
る。
【0170】また、本明細書においては技術的事項の開
示に留めているが、本発明の適用可能な範囲は、実施例
に限定されるものではない。例えば、クレジットカード
やICカード、クレジットカードの機能を有する携帯電
話機などの、ID或いはIDを有する固体の真正を保証
するための種々のシステムに適用可能である。
【0171】
【発明の効果】本発明によれば、端末識別情報を受信す
ることで、当該端末識別情報の発信元である携帯端末
を、継続的に追跡できる。そして、所定の認証手段によ
り“本物”であると確認された携帯端末を追跡すること
で、当該携帯端末の真正を確実に保証するとともに、
“贋物”の出現を自動的に判定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】端末追跡システムの追跡に係る動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図2】端末追跡システムの構成を示す図である。
【図3】携帯電話機Aを追跡中の様子を示す図である。
【図4】携帯電話機Aを追跡中、一時電源が遮断された
様子を示す図である。
【図5】携帯電話機Aを追跡中、携帯電話機Bが出現し
た様子を示す図である。
【図6】携帯電話機の内部構成を示すブロック図であ
る。
【図7】サーバの内部構成を示すブロック図である。
【図8】移動履歴DB、及び移動履歴データテーブルを
示す図である。
【図9】信頼度データテーブルを示す図である。
【図10】重複判定処理aを説明するフローチャートで
ある。
【図11】真贋判定処理aを説明するフローチャートで
ある。
【図12】信頼度算出処理aを説明するフローチャート
である。
【図13】第2の実施例における端末追跡システムの構
成を示す図である。
【図14】統括サーバの内部構成を示す図である。
【図15】担当端末IDテーブルを示す図である。
【図16】エリアサーバの内部構成を示す図である。
【図17】重複判定処理bを説明するフローチャートで
ある。
【符号の説明】
1000、2000 端末追跡システム 100 サーバ 10 制御部(CPU) 20 通信部 30 記憶部(HD等) 31a、31b 移動履歴DB 32a、32b 信頼度データテーブル 33a、33b 重複判定プログラム 34a、34b 真贋判定プログラム 35a、35b 信頼度算出プログラム 36 担当端末IDテーブル 40 一時記憶部(RAM) 200 基地局 300 携帯電話機 50 制御部(CPU) 60 入力部 70 表示部 80 無線通信部 91 記憶部(ROM) 92 一時記憶部(RAM) 400 統括サーバ 500 エリアサーバ N 通信回線
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04Q 7/26 H04Q 7/04 A 7/30 7/34 7/38 Fターム(参考) 5K024 AA79 BB04 CC11 GG01 GG03 GG05 GG10 GG13 5K027 AA11 BB09 CC08 HH23 5K067 AA32 BB04 BB21 DD17 DD19 DD20 DD51 EE02 EE10 EE16 FF03 HH11 HH22 JJ52 JJ53 JJ61 KK15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の携帯端末と通信可能なサーバシステ
    ムであって、 携帯端末から発信される、携帯端末を一意的に識別する
    ための端末識別情報を受信する受信手段と、 前記受信された端末識別情報の発信元である携帯端末の
    位置を特定する位置特定手段と、 前記受信手段により受信された端末識別情報と、前記位
    置特定手段により特定された位置を示す位置情報と、を
    対応付けて蓄積・記憶する記憶手段と、 前記端末識別情報及び位置情報に基づいて、同一の端末
    識別情報を発信する、複数の異なる携帯端末の存否を判
    定する重複判定手段と、 を備えることを特徴とするサーバシステム。
  2. 【請求項2】携帯端末との通信を、少なくとも一の基地
    局を中継して行うとともに、 前記携帯端末から発信される端末識別情報を受信した場
    合に、中継した基地局を特定する基地局特定手段、を備
    え、 前記位置特定手段は、前記基地局特定手段により特定さ
    れた基地局に基づいて携帯端末の位置を特定する、 ことを特徴とする請求項1記載のサーバシステム。
  3. 【請求項3】前記基地局には、閉空間の入口に配設され
    た入口基地局と、当該閉空間の出口に配設された出口基
    地局とが含まれ、 前記位置特定手段は、前記基地局特定手段により特定さ
    れた基地局が入口基地局であった場合、当該携帯端末の
    位置を前記閉空間内とし、前記基地局特定手段により特
    定された基地局が出口基地局であった場合、当該携帯端
    末の位置を前記閉空間外とする、 ことを特徴とする請求項2記載のサーバシステム。
  4. 【請求項4】複数の携帯端末と通信可能なサーバシステ
    ムであって、 携帯端末から発信される、携帯端末を一意的に識別する
    ための端末識別情報及び当該携帯端末の位置を示す位置
    情報を受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された端末識別情報と位置情報
    とを対応付けて蓄積・記憶する記憶手段と、 前記端末識別情報及び位置情報に基づいて、同一の端末
    識別情報を発信する、複数の異なる携帯端末の存否を判
    定する重複判定手段と、 を備えることを特徴とするサーバシステム。
  5. 【請求項5】前記記憶手段は、更に、端末識別情報が前
    記受信手段により受信された時刻を対応付けて蓄積・記
    憶し、 前記重複判定手段は、端末識別情報及び受信時刻、又
    は、端末識別情報、位置情報、及び受信時刻、に基づ
    いて、同一の端末識別情報を発信する、複数の異なる携
    帯端末の存否を判定する、 ことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載のサーバ
    システム。
  6. 【請求項6】前記重複判定手段は、 前記記憶手段に蓄積・記憶されている位置情報及び受信
    時刻に基づき、携帯端末の移動の適正/不適正を判定す
    る移動判定手段を有し、 複数の異なる携帯端末の存否の判定に際し、更に、前記
    移動判定手段による判定結果を基に当該判定を行うこと
    を特徴とする請求項5記載のサーバシステム。
  7. 【請求項7】前記重複判定手段により同一の端末識別情
    報を発信する携帯端末が複数存在すると判定された場合
    に、前記記憶手段に記憶されている位置情報及び受信時
    刻に基づいて、当該複数の携帯端末それぞれの真贋を判
    定する第1の真贋判定手段、 を備えることを特徴とする請求項5又は6記載のサーバ
    システム。
  8. 【請求項8】信頼度相当情報を管理して所定の決済処理
    を行う決済システムと電気通信回線を介して通信可能な
    請求項5〜7の何れかに記載のサーバシステムであっ
    て、 前記記憶手段に記憶された受信時刻に基づいて、各端末
    識別情報毎に、当該端末識別情報の継続受信時間を算出
    する継続受信時間算出手段と、 前記継続受信時間算出手段により算出された継続受信時
    間を信頼度相当情報として、前記決済システムに送信す
    る送信手段と、 を備えることを特徴とするサーバシステム。
  9. 【請求項9】前記重複判定手段により同一の端末識別情
    報を発信する携帯端末が複数存在すると判定された場合
    に、当該複数の携帯端末それぞれと所定の通信を行うこ
    とにより、当該携帯端末それぞれの真贋を判定する第2
    の真贋判定手段、 を備えることを特徴とする請求項1〜8の何れかに記載
    のサーバシステム。
  10. 【請求項10】一の端末識別情報を指定する指定手段、
    を備え、 前記重複判定手段は、前記指定手段により指定された端
    末識別情報と同一の端末識別情報を発信する他の携帯端
    末の存否を判定する、ことを特徴とする請求項1〜9の
    何れかに記載のサーバシステム。
  11. 【請求項11】前記重複判定手段は、前記記憶手段に蓄
    積・記憶されている全ての端末識別情報を対象として、
    前記判定を所定周期で実行することを特徴とする請求項
    1〜10の何れかに記載のサーバシステム。
  12. 【請求項12】所定方式の無線通信が可能なサーバシス
    テムが、無線通信可能な地域内において、前記所定方式
    の無線通信が可能な複数の携帯端末それぞれと継続的な
    無線通信を行うことにより、当該各携帯端末を識別する
    識別方法。
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