JP2003234697A - 品質しきい値設定方法及びそれを用いた通信制御装置 - Google Patents

品質しきい値設定方法及びそれを用いた通信制御装置

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JP2003234697A JP2002033296A JP2002033296A JP2003234697A JP 2003234697 A JP2003234697 A JP 2003234697A JP 2002033296 A JP2002033296 A JP 2002033296A JP 2002033296 A JP2002033296 A JP 2002033296A JP 2003234697 A JP2003234697 A JP 2003234697A
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    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/04TPC
    • H04W52/18TPC being performed according to specific parameters
    • H04W52/26TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service]
    • H04W52/265TPC being performed according to specific parameters using transmission rate or quality of service QoS [Quality of Service] taking into account the quality of service QoS

Abstract

(57)【要約】 【課題】 下り回線の回線容量を増加させることが可能
な通信制御装置を提供する。 【解決手段】 CW長情報抽出部311は上り回線にお
いて送信されるCWのビット系列の長さ(CW長)に関
する情報を抽出し、受信品質しきい値設定部312に通
知する。この時、受信品質しきい値設定部312では通
知されたCW長が大きいほど、品質しきい値Qthを小さ
く設定するようにする。受信品質しきい値設定部312
で決定した品質しきい値Qthは基地局に送信する出力信
号に多重化し、基地局へと通知される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は品質しきい値設定方
法及びそれを用いた通信制御装置に関し、特にDS−C
DMA(Direct Spread−Code Di
vision Multiple Access:直接
拡散符号分割多重接続)方式を用いたセルラシステムに
おける品質しきい値の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、DS−CDMA方式を用いたセル
ラシステムにおいては、複数のチャネルで同じ周波数帯
を使用するため、他のチャネルの電波が干渉となり、干
渉が増加すると、希望波の受信品質が劣化し、回線の切
断等が生じる。
【0003】したがって、所要の受信品質を保ちつつ通
信を行える回線数、すなわち回線容量は干渉の量に依存
する。上り回線においては、基地局から遠くに位置する
移動局の送信する信号が希望局の近くに位置する移動局
の送信する信号より電力の減衰する割合が大きいため、
同じ電力で送信を行うと、干渉波が希望波より大きくな
り、通信が困難となる遠近効果が生じる。
【0004】よって、上り回線においては、基地局にお
いて受信する各移動局からの信号が同等な受信電力とな
るよう、各移動局の送信電力を制御する送信電力制御が
必須技術である。
【0005】一方、下り回線においては、このような遠
近効果は生じないが、他のチャネルへの干渉を低減する
ために、移動局での受信品質が所要品質を保てる必要最
低限の送信電力となるように、基地局における送信電力
制御を行っている。各送信電力制御は閉ループ型の制御
を行っており、測定した受信品質を所定の目標品質と比
較して、目標品質よりも高ければ送信電力を下げるよう
指示するTPC(Transmit Power Co
ntrol;送信電力制御)信号を送信し、目標品質よ
りも低ければ送信電力を上げるよう指示するTPC信号
を送信する。
【0006】また、通常、CDMAを用いたセルラシス
テムでは、ソフトハンドオーバという技術が用いられ
る。これは、移動局がセル境界付近に近づき、通信中の
基地局から受信する信号と、隣接する基地局から受信す
る信号との伝搬損の差が所定のしきい値内となった場合
に、移動局をそれらの基地局に同時に接続し、複数の基
地局から送信を行うものである。
【0007】これによって、伝搬損が大きく、受信品質
が劣化しやすいセル境界付近においても、複数の基地局
から送信することによるダイバーシチ効果によって受信
品質を向上させ、通信中の基地局との回線を切断する前
に、次の接続候補である基地局との回線を設定しておく
ため、瞬断なく、スムーズなハンドオーバを行うことが
できる。
【0008】しかしながら、下り回線においては、ソフ
トハンドオーバ中、複数の基地局が送信を行うため、干
渉が増加し、回線容量が減少するという問題がある。こ
のような問題を解決するために、ソフトハンドオーバ中
の基地局群から送信を行う基地局を限定し、下り回線の
干渉を減少させる技術が特開平11−69416号公報
に開示されている。
【0009】これは基地局が所定の電力で共通パイロッ
ト信号を送信し、無線ネットワーク制御装置が移動局と
の間で回線を設定した各々の基地局に基地局識別子を割
当て、移動局が回線を設定している基地局が送信してい
る共通パイロット信号の受信品質を測定し、受信品質の
高い基地局を、送信する基地局(送信基地局)と決定
し、上り回線において送信基地局の基地局識別子を示す
信号[以下、CW(Code Word)とする]を制
御信号に多重化して送信するものである。
【0010】各回線を設定した基地局では、受信したC
Wが自局の基地局識別子を示している場合に下り回線の
送信を行い、それ以外の基地局は送信を停止する。これ
によって、伝搬損の小さい基地局のみに送信を行わせる
ことができるため、下り回線の干渉が減少し、回線容量
の増加が見込まれる。
【0011】この技術では送信基地局と指定された基地
局で受信したCWの受信品質が劣化し、CWの受信誤り
が生じた場合、自局が送信基地局であるにも関わらず非
送信基地局であると判断し、送信を停止してしまう場合
がある。
【0012】この送信停止を防ぐために、「3G TS
25.214 v3.9.0(2001−012)
rd Generation Partnership
Project;Technical Specif
ication GroupRadio Access
Network;Physical layerpr
ocedures(FDD),pp.25,5.2.
1.4」による送信電力制御では、CWの受信品質に対
するしきい値に品質しきい値Qthという値を用いる。
【0013】すなわち、回線を設定した基地局は受信し
たCWの受信品質が品質しきい値Qthよりも低い場合
に、受信したCWに従わず、常に自局を送信基地局と判
断し、下り回線の送信を行うようにする。これによっ
て、送信基地局と指定された基地局において受信したC
Wが劣化していたために誤って非送信基地局と判断し、
下り回線の送信を停止することによる下り回線の劣化を
防ぐことができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、自局が非送信基地局である場合に
も、CWの受信品質が品質しきい値Qthよりも低い場合
に、自局を送信基地局と判断して下り回線の送信を行っ
てしまう。
【0015】一般に、上り回線で受信品質が劣化する基
地局は、下り回線においても伝搬損は大きくなっている
可能性が高く、したがって、CWの受信品質が劣化する
基地局は非送信基地局である確率が高い。このため、品
質しきい値Qthを高い値に設定しておくと、非送信基地
局となるような基地局ではCWの受信品質が品質しきい
値Qthを満たせず、このような伝搬損の大きい基地局も
下り回線の送信を行うため、干渉が増加して回線容量が
減少する。
【0016】ところが、上り回線と下り回線とのフェー
ジング変動は異なるため、下り回線において伝搬損が小
さく、移動局が送信基地局と決定した基地局でも、上り
回線で送信されるCWの受信品質が劣化している場合も
ある。よって、品質しきい値Qthを低い値に設定してお
くと、送信基地局と指定した基地局でのCWの受信誤り
によって、下り回線の送信を停止してしまう確率が大き
くなり、下り回線が劣化して回線容量が減少する。
【0017】すなわち、品質しきい値Qthの値は非送信
基地局の送信による下り回線の干渉増加と、送信基地局
の送信停止による下り回線の劣化とのトレードオフ関係
にあり、その最適な値は伝搬環境、つまり各回線を設定
した基地局におけるCWの受信品質や受信誤り率等によ
って異なるという問題がある。
【0018】例えば、最適な品質しきい値Qthの値に影
響を及ぼす伝搬環境として移動局の移動速度を例にと
り、図21及び図22を用いて説明する。図21に示す
ように、送信基地局の選択周期に対してフェージングに
よる受信レベル変動の周期が低いような移動局の速度が
遅い場合には、下り回線において受信品質が最も良く送
信セルと選択されたセル(セルA)でも、上りのフェー
ジングが下りと無相関であるため、上り回線の品質が低
くなっている確率が大きい。したがって、このような場
合には送信基地局がCWの受信誤りを生じる確率が高く
なるため、品質しきい値Qthは高い値に設定しておくほ
うがよい。
【0019】一方、図22に示すように、送信基地局の
選択周期に対してフェージングによる受信レベル変動の
周期が高い場合には、送信基地局の選択周期間で平均し
て受信レベルの高いセル(セルA)が送信セルと決定さ
れ、上り回線において送信されるCWもフェージング変
動が平均化された受信レベルとなるため、上下回線のフ
ェージング変動の無相関による影響は小さい。
【0020】したがって、下り回線で伝搬損の小さい送
信基地局では、上り回線におけるCWの受信品質も高い
ため、送信基地局における受信品質の劣化する割合は小
さく、非送信基地局の受信品質が劣化する割合が大き
い。よって、このような場合には品質しきい値Qthを低
い値に設定し、非送信基地局が品質しきい値Qth以下の
品質となって下り回線の送信を行ってしまう確率を小さ
くするようにしたほうがよい。このように、最適な品質
しきい値Qthの値は移動速度によって異なる。
【0021】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解
消し、下り回線の回線容量を増加させることができる品
質しきい値設定方法及びそれを用いた通信制御装置を提
供することにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明による品質しきい
値設定方法は、1以上のセルに対して所定の電力で共通
パイロット信号を送信する基地局と、前記1以上のセル
において前記基地局との回線を設定しかつ前記基地局か
ら送信される前記共通パイロット信号の受信品質を測定
する移動局とを含む移動通信システムの品質しきい値設
定方法であって、前記基地局と前記移動局との間の伝搬
環境に応じて品質しきい値を変化させるステップを備え
ている。
【0023】本発明による通信制御装置は、1以上のセ
ルに対して所定の電力で共通パイロット信号を送信する
基地局と、前記1以上のセルにおいて前記基地局との回
線を設定しかつ前記基地局から送信される前記共通パイ
ロット信号の受信品質を測定する移動局とを含む移動通
信システムにおいて前記基地局を制御するための通信制
御装置であって、前記基地局と前記移動局との間の伝搬
環境に応じて品質しきい値を変化させる手段を備えてい
る。
【0024】すなわち、本発明の品質しきい値設定方法
は、1以上のセルに対して所定の電力で共通パイロット
信号を送信する基地局と、1以上のセルにおいて基地局
との回線を設定しかつ基地局から送信される共通パイロ
ット信号の受信品質を測定する移動局とからなる移動通
信システムにおける品質しきい値の設定に関するもので
ある。
【0025】この移動通信システムにおいて、移動局は
上記の測定結果に応じて回線を設定しているセルから1
以上の送信セルを決定し、その送信セルを指定する送信
セル指定信号を上り回線において送信する。回線が設定
された基地局は受信した送信セル指定信号の受信品質を
測定し、その受信品質が所定の品質しきい値よりも高い
場合、自局が送信しているセルが送信セル指定信号によ
って送信セルと指定されていれば、下り回線の送信を行
い、それ以外であれば、下り回線において少なくともそ
の一部の送信を停止する。また、当該基地局は送信セル
指定信号の受信品質が所定の品質しきい値よりも低い場
合、送信セル指定信号の指定内容にかかわらず、下り回
線の送信を行う。
【0026】本発明の品質しきい値設定方法では、上記
のような送信電力制御方法に用いられる際に、伝搬環境
等に応じて品質しきい値を変化させるようにしている。
これによって、本発明の品質しきい値設定方法では、送
信基地局が送信を停止する確率を低減しつつ、非送信基
地局が送信を行う割合を減少させることで、下り回線の
回線容量を増加させることが可能となる。
【0027】また、本発明の通信制御装置は、1以上の
セルに対して所定の電力で共通パイロット信号を送信す
る基地局と、1以上のセルにおいて基地局との回線を設
定しかつ基地局から送信される共通パイロット信号の受
信品質を測定する移動局とからなる移動通信システムに
用いられるものである。
【0028】この移動通信システムにおいて、移動局は
上記の測定結果に応じて回線を設定しているセルから1
以上の送信セルを決定し、その送信セルを指定する送信
セル指定信号を上り回線において送信する。回線が設定
された基地局は受信した送信セル指定信号の受信品質を
測定し、その受信品質が所定の品質しきい値よりも高い
場合、自局が送信しているセルが送信セル指定信号によ
って送信セルと指定されていれば、下り回線の送信を行
い、それ以外であれば、下り回線において少なくともそ
の一部の送信を停止する。また、当該基地局は送信セル
指定信号の受信品質が所定の品質しきい値よりも低い場
合、送信セル指定信号の指定内容にかかわらず、下り回
線の送信を行う。
【0029】本発明の通信制御装置は、上記のような送
信電力制御が行われるような基地局を、伝搬環境に応じ
て品質しきい値を変化させるように制御する。これによ
って、本発明の通信制御装置では、各回線を設定した基
地局における品質しきい値の値を伝搬環境等に応じて制
御し、送信基地局が送信を停止する確率を低減しつつ、
非送信基地局が下り回線の送信を行う割合を減少させる
ことで、下り回線の回線容量を増加させることが可能と
なる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図
面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施例に
よる移動通信システムの構成を示すブロック図である。
図1において、本発明の第1の実施例による移動通信シ
ステムは、DS−CDMA(Direct Sprea
d−Code Division Multiple
Access:直接拡散符号分割多重接続)方式を用い
たセルラシステムである。
【0031】このセルラシステムにおいて、移動局2−
1〜2−3は1以上(1または複数)のセルにおいて基
地局1−1〜1−3と回線を設定しており、回線を設定
した基地局1−1〜1−3が各セルに対して送信する共
通パイロット信号の受信レベルを測定し、当該結果に応
じて、1以上の送信を行う送信セルを決定し、上り回線
において送信セル指定信号を送信し、回線を設定した基
地局1−1〜1−3へ通知する。
【0032】回線を設定した基地局1−1〜1−3では
送信セル指定信号を受信し、自局の送信しているセルが
送信セルと指定されている場合にそのセルに対する下り
回線の送信を行い、自局が送信しているセルが送信セル
と指定されていない場合(非送信セル)にそのセルに対
する下り回線の少なくとも一部の送信を停止している。
【0033】ここで、基地局1−1〜1−3はそれぞれ
3つのセル201〜203,204〜206,207〜
208各々に対して指向性を持った電波を送信し、セル
範囲内にいる移動局2−1〜2−3と通信を行うことが
でき、移動局2−1〜2−3は各々の位置するセルに対
して送信を行う基地局1−1〜1−3と回線を設定して
いる。
【0034】各基地局1−1〜1−3は無線ネットワー
ク制御装置3に接続されており、無線ネットワーク制御
装置3には通信に必要なパラメータ設定を行う通信制御
装置31が設置されている。
【0035】各基地局1−1〜1−3は各セル内の全て
の移動局2−1〜2−3を対象とした所定電力値の共通
パイロット信号と、各々の移動局2−1〜2−3を対象
とした個別信号とを送信し、移動局2−1〜2−3は回
線を設定した基地局1−1〜1−3に対し、個別信号を
送信している。それらの送信電力値は高速閉ループ型の
送信電力制御によって制御されている。
【0036】移動局2−1〜2−3は各セルに対して基
地局1−1〜1−3が送信している共通パイロット信号
の受信レベルを測定し、受信レベルが最大であるセル
と、その最大受信レベルとの差が、所定のしきい値以内
となるセルにおいて回線を設定する。
【0037】移動局2−1〜2−3に対して複数のセル
における回線を通して送信される場合、すなわちソフト
ハンドオーバ状態の場合、無線ネットワーク制御装置3
は送信が行われる各セルを識別するためのセル識別子を
割当て、それらのセルに送信を行う基地局1−1〜1−
3並びに移動局2−1〜2−3にセル識別子を通知す
る。
【0038】移動局2−1〜2−3では周期的に共通パ
イロット信号の受信レベルが大きいセルを所定の条件に
基づいて選択し、送信セルとして決定する。その後、移
動局2−1〜2−3は上り回線の個別制御信号において
送信セルのセル識別子を送信し、各回線を設定した基地
局1−1〜1−3に通知する。
【0039】セル201の中心付近に位置する移動局2
−1は基地局1−1がセル201において送信している
共通パイロット信号の受信レベルが最良であり、かつ他
のセルに対して送信されている共通パイロット信号の受
信レベルが、最良である受信レベルとの差が所定のしき
い値以上となっているため、基地局1−1とのみ回線を
設定し、セル201における回線を通して送信を受けて
いる。
【0040】また、移動局2−2はセル203,20
4,207の境界付近に位置しており、それらに対して
基地局1−1〜1−3が送信している共通パイロット信
号の受信レベルの差が、所定のしきい値以内となってい
るため、複数の回線を同時に設定しており、いわゆるソ
フトハンドオーバ状態にある。
【0041】しかしながら、セル207に対して送信さ
れている共通パイロット信号の受信品質は所定の送信セ
ルを決定する条件を満たしていないため、セル203,
204のみが送信セルとなり、基地局1−1,1−2は
各々のセルにおいて移動局2−2に対して個別信号の送
信を行い、基地局1−3はセル207における回線に対
する個別信号の送信を停止している。
【0042】さらに、移動局2−3はセル207,20
8の境界付近に位置しており、それらに対して基地局1
−3が送信している共通パイロット信号の受信レベルの
差が所定のしきい値以内となっているため、基地局1−
3と複数の回線を設定しており、いわゆるソフタハンド
オーバ状態(複数の基地局との間で回線を設定している
ソフトハンドオーバ状態とは異なる)にある。セル20
8に対して送信されている共通パイロット信号の受信品
質は所定の送信セル決定の条件を満たしていないため、
移動局2−3はセル207のみを送信セルと指定する
が、セル208におけるCW(Code Word)
(上り回線において送信基地局の基地局識別子を示す信
号)の受信品質が所定の品質しきい値Qthと比べて低い
ため、基地局1−3もセル208において移動局2−3
に対して個別信号を送信している。
【0043】図2は図1の基地局1−1〜1−3の構成
を示すブロック図である。図2において、基地局1−1
〜1−3は移動局2−1〜2−3から送信される無線信
号を受信する受信アンテナ11と、送受共用器(DU
P)12と、無線信号を受信ベースバンド信号に変換す
る無線受信部(Rx)13と、ベース信号を合成するR
AKE受信機14と、デマルチプレクサ(DMUX)1
5と、デマルチプレクサ15で分離された信号の受信品
質を測定する受信品質測定部16と、CWによって指定
された送信セルのセル識別子にしたがって自局の送信電
力を制御する送信電力制御部17と、マルチプレクサ
(MUX)18と、送信ベース信号を出力する拡散回路
19と、送信ベース信号を無線信号に変換して送信する
無線送信部(Tx)20とから構成されている。
【0044】受信品質測定部16はデマルチプレクサ1
5で分離されたCWを含んだ信号の受信品質を測定し、
無線ネットワーク制御装置3から通知された品質しきい
値Qthと比較し、その結果を送信電力制御部17に通知
する。
【0045】送信電力制御部17は受信した信号の品質
が品質しきい値Qthよりも低い場合、受信したCWの結
果によらず通常の高速閉ループ送信電力制御にしたがっ
た送信電力値で送信を行う。送信電力制御部17は受信
した信号の受信品質が品質しきい値Qthよりも高い場
合、CWで指定されたセル識別子にしたがって、自局の
セルが送信セルと指定されていれば、そのセルにおける
回線に対して通常の高速閉ループ送信電力制御にしたが
った送信電力値で送信を行い、自局のセルで送信セルと
指定されていないセルにおける回線に対して、送信電力
を所定の最小送信電力値へと切替える。
【0046】図3は図1の無線ネットワーク制御装置3
の構成を示すブロック図である。図4において、無線ネ
ットワーク制御装置3は受信処理部32と、基地局1−
1〜1−3の送受信に関する各種制御を行う制御部33
と、各種パラメータ設定を行う通信制御装置31と、送
信処理部34とから構成されている。
【0047】通信制御装置31はCW長情報抽出部31
1と受信品質しきい値設定部312とから構成されてい
る。CW長情報抽出部311では上り回線において送信
されるCWのビット系列の長さ(CW長)に関する情報
を抽出し、受信品質しきい値設定部312に通知する。
この時、受信品質しきい値設定部312では通知された
CW長が大きいほど、品質しきい値Qthを小さく設定す
るようにする。決定した品質しきい値Qthは基地局1−
1〜1−3に送信する出力信号に多重化して基地局1−
1〜1−3へと通知される。
【0048】図4は図1の基地局1−1〜1−3の動作
を示すフローチャートである。これら図1〜図4を参照
して本発明の第1の実施例による基地局1−1〜1−3
の動作について説明する。
【0049】基地局1−1〜1−3は所定のCW受信タ
イミングである場合(図4ステップS1)、移動局2−
1〜2−3から送信されるCW受信し、その受信品質を
受信品質測定部16で測定する(図4ステップS2)。
受信品質測定部16は測定した受信品質を無線ネットワ
ーク制御装置3から通知された品質しきい値Qthと比較
し(図4ステップS3)、その比較結果を送信電力制御
部17に通知する。
【0050】送信電力制御部17はCWの受信品質が品
質しきい値Qthよりも低い場合(図4ステップS3)、
移動局2−1〜2−3と回線を設定しているセルに対し
て通常の高速閉ループ制御によって送信電力制御された
電力値で下り回線の個別信号の送信を行う(図4ステッ
プS4)。
【0051】送信電力制御部17はCWの受信品質が品
質しきい値Qthよりも高い場合(図4ステップS3)、
CWで指定されたセル識別子を判定し(図4ステップS
5)、判定したセル識別子が自局から送信を行っている
セルであれば(図4ステップS6)、通常の高速閉ルー
プ制御によって送信電力制御された電力値で下り回線の
個別信号の送信を行う(図4ステップS7)。
【0052】送信電力制御部17は判定したセル識別子
が自局から送信を行っているセルでなければ(図4ステ
ップS6)、下り回線の送信電力を所定の最低送信電力
値に切替える(図4ステップS8)。基地局1−1〜1
−3ではこの送信電力制御を移動局2−1〜2−3がハ
ンドオーバしている間、周期的に行う。
【0053】図5は図3の通信制御装置31の動作を示
すフローチャートである。これら図3及び図5を参照し
て本発明の第1の実施例による通信制御装置31の動作
について説明する。
【0054】通信制御装置31は上り回線で送信される
CWのビット系列の長さ(CW長)が新たに設定された
時(図5ステップS11)、CW長情報抽出部311に
てCW長に関する情報を抽出し(図5ステップS1
2)、受信品質しきい値設定部312に通知する。
【0055】受信品質しきい値設定部312はCW長情
報抽出部311から通知されてきたCW長が所定のCW
長しきい値Nthよりも大きい(品質が悪い)場合(図5
ステップS13)、品質しきい値QthをQlow に設定す
る(図5ステップS14)。また、受信品質しきい値設
定部312はCW長情報抽出部311から通知されてき
たCW長が所定のCW長しきい値Nthよりも小さい(品
質が良い)場合(図5ステップS13)、品質しきい値
QthをQhighに設定する(図5ステップS15)。この
時、Qlow <Qhighとする。
【0056】受信品質しきい値設定部312で設定され
た品質しきい値Qthは基地局1−1〜1−3へ出力する
信号に多重化し、基地局1−1〜1−3へ通知される
(図5ステップS16)。
【0057】次に、本実施例の作用について説明する。
CWを構成するビット系列の長さ(ビット数)が短く、
各CW間の最小距離が小さい場合には、受信品質が低
く、ビットの誤りが生じた場合に誤って他のCWに判定
する確率が高くなる。すなわち、同じCWの受信品質で
あっても、CW長が短いほど、CWの受信誤り率は高く
なる。本実施例ではCW長を短く設定された場合、品質
しきい値Qthを高くし、CW長が長く設定された場合、
品質しきい値Qthを低く設定することを可能とする。
【0058】このため、CW長が長く、受信品質が低く
ても、CWの受信誤りが生じにくい場合には品質しきい
値Qthを小さくし、非送信セルが品質しきい値Qth以下
となり、下り回線の送信を行うことによる干渉を低減す
ることができる。また、CW長が短く、受信品質Qthが
高くても、CWの受信誤りが生じやすい場合には、品質
しきい値Qthを高くし、送信セルが受信誤りによって下
り回線の送信を停止することによる下り回線の品質劣化
を抑制することができる。よって、本実施例ではCW長
に応じて下り回線の劣化や干渉を低減することができる
ので、下り回線の回線容量を増加させることができる。
【0059】図6は本発明の第2の実施例による移動通
信システムの構成を示すブロック図である。図6におい
て、本発明の第2の実施例による移動通信システムは、
通信制御装置41−1〜41−3を各基地局1−1〜1
−3に設置した以外は図1に示す本発明の第1の実施例
による移動通信システムと同様の構成となっており、同
一構成要素には同一符号を付してある。また、同一構成
要素の動作は本発明の第1の実施例と同様である。
【0060】図7は図6の基地局1−1〜1−3の構成
を示すブロック図である。図7において、基地局1−1
〜1−3は通信制御装置41を含む以外は図2に示す本
発明の第1の実施例による基地局1−1〜1−3と同様
の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付し
てある。また、同一構成要素の動作は本発明の第1の実
施例と同様である。図7においては通信制御装置4を基
地局1−1〜1−3の内部に配置しているが、通信制御
装置41,41−1〜41−3は基地局1−1〜1−3
に対応していればよく、図6に示すように、基地局1−
1〜1−3の外部に配置してもよい。
【0061】通信制御装置41はCW長情報抽出部41
1と、品質しきい値設定部412とを備えている。CW
長情報抽出部411は上り回線において送信されるCW
のビット系列の長さ(CW長)に関する情報を抽出し、
その情報を受信品質しきい値設定部412に通知する。
受信品質しきい値設定部412はCW長に応じて品質し
きい値を決定し、受信品質測定部16に通知する。この
時、品質しきい値設定部412は通知されたCW長が大
きいほど、品質しきい値の値を小さく設定するようにし
ている。
【0062】図8は本発明の第2の実施例による基地局
1−1〜1−3の動作を示すフローチャートである。こ
れら図6〜図8を参照して本発明の第2の実施例による
基地局1−1〜1−3の動作について説明する。
【0063】基地局1−1〜1−3に対応する通信制御
装置41のCW長情報抽出部411は上り回線で送信さ
れるCWのビット系列の長さ(CW長)が新たに設定さ
れた時(図8ステップS21)、CW長に関する情報を
抽出し(図8ステップS22)、その情報を受信品質し
きい値設定部412に通知する。
【0064】受信品質しきい値設定部412はCW長情
報抽出部411から通知されてきたCW長が所定のCW
長しきい値Nthよりも小さい場合(図8ステップS2
3)、品質しきい値QthをQhighに設定する(図8ステ
ップS24)。また、受信品質しきい値設定部412は
CW長情報抽出部411から通知されてきたCW長が所
定のCW長しきい値Cthよりも大きい場合(図8ステッ
プS23)、品質しきい値QTHをQlow に設定する(図
8ステップS25)。この時、Qlow <Qhighとする。
【0065】受信品質しきい値設定部412で決定され
た品質しきい値Qthは受信品質測定部16に通知される
(図8ステップS26)。受信品質測定部16は所定の
CW送信タイミングであれば(図8ステップS27)、
移動局2−1〜2−3から送信されるCWを受信し、そ
の受信品質を測定する(図8ステップS28)。受信品
質測定部16は測定した受信品質を品質しきい値Qthと
比較し(図8ステップS29)、その比較結果を送信電
力制御部17に通知する。
【0066】送信電力制御部17はCWの受信品質が品
質しきい値Qthよりも低い場合(図8ステップS2
9)、移動局2−1〜2−3と回線を設定しているセル
に対して通常の高速閉ループ制御によって送信電力制御
された電力値で下り回線の個別信号の送信を行う(図8
ステップS30)。
【0067】送信電力制御部17はCWの受信品質が品
質しきい値Qthよりも高い場合(図8ステップS2
9)、CWで指定されたセル識別子を判定し(図8ステ
ップS31)、判定したセル識別子が自局が送信を行っ
ているセルであれば(図8ステップS32)、通常の高
速閉ループ制御によって送信電力制御された電力値で下
り回線の個別信号の送信を行う(図8ステップS3
3)。
【0068】送信電力制御部17は判定したセル識別子
が自局が送信を行っているセルでなければ(図8ステッ
プS32)、下り回線の送信電力を所定の最低送信電力
値に切替える(図8ステップS34)。基地局1−1〜
1−3ではこの送信電力制御を移動局2−1〜2−3が
ハンドオーバしている間、周期的に行う。
【0069】本発明の第1の実施例がCW長情報から無
線ネットワーク制御装置3の通信制御装置31が品質し
きい値を決定して基地局1−1〜1−3に通知している
のに対し、本実施例はCW長から基地局1−1〜1−3
が品質しきい値を決定している点で本発明の第1の実施
例と異なる。
【0070】本実施例の作用は本発明の第1の実施例と
同様であり、CW長に応じて品質しきい値Qthの設定が
できるようになるため、送信セルがCWの受信誤りによ
って下り回線の送信を停止する確率をできるだけ低減し
つつ、非送信セルのCW受信品質が品質しきい値Qth以
下となり、下り回線の送信を行うことによる干渉を低減
することが可能となり、下り回線の回線容量を増加させ
ることができる。
【0071】図9は本発明の第3の実施例による無線ネ
ットワーク制御装置の構成を示すブロック図である。図
9において、本発明の第3の実施例による無線ネットワ
ーク制御装置は速度情報抽出部511と受信品質しきい
値設定部512とを持つ通信制御装置51を設けた以外
は図3に示す本発明の第1の実施例と同様の構成となっ
ており、同一構成要素には同一符号を付してある。ま
た、同一構成要素の動作は本発明の第1の実施例と同様
である。尚、本発明の第3の実施例はそのシステム構成
が図1に示す本発明の第1の実施例によるセルラシステ
ムの構成と同様であり、本発明の第3の実施例による基
地局は図2に示す本発明の第1の実施例による基地局1
−1〜1−3の構成と同様である。
【0072】速度情報抽出部511は移動局2−1〜2
−3が受信電界強度変動からフェージングピッチを計算
して推定した移動速度に関する情報を抽出し、受信品質
しきい値設定部512に通知する。受信品質しきい値設
定部512は通知された移動速度に応じて品質しきい値
を決定し、基地局1−1〜1−3へ出力する信号に多重
する。この時、受信品質しきい値設定部512では通知
された移動速度が速いほど、品質しきい値の値を小さく
設定するようにする。設定した品質しきい値Qthの値
は、基地局1−1〜1−3に送信する出力信号に多重化
して基地局1−1〜1−3へ通知される。
【0073】図10は図9の通信制御装置51の動作を
示すフローチャートである。これら図1と図2と図9と
図10とを参照して本発明の第3の実施例による通信制
御装置51の動作について説明する。
【0074】通信制御装置51の速度情報抽出部511
は所定の移動速度情報通知タイミングである時(図10
ステップS41)、移動局2−1〜2−3が送信する移
動速度情報を抽出し(図10ステップS42)、その情
報を受信品質しきい値設定部512に通知する。
【0075】受信品質しきい値設定部512は速度情報
抽出部511から通知されてきた移動速度が所定の速度
しきい値Vthよりも低い場合(図10ステップS4
3)、品質しきい値QthをQhighに設定する(図10ス
テップS44)。また、受信品質しきい値設定部512
は速度情報抽出部511から通知されてきた移動速度が
所定の速度しきい値Vthよりも高い場合(図10ステッ
プS43)、品質しきい値QthをQlow に設定する(図
10ステップS45)。この時、Qlow <Qhighとす
る。
【0076】受信品質しきい値設定部512で決定され
た品質しきい値Qthは基地局1−1〜1−3へ出力する
信号に多重化し、基地局1−1〜1−3へ通知される
(図10ステップS46)。
【0077】本実施例は移動局2−1〜2−3の移動速
度が遅い場合にCWの受信品質に対する品質しきい値Q
thを高く設定し、移動局2−1〜2−3の移動速度が速
い場合に品質しきい値Qthを低く設定することができ
る。
【0078】よって、上記の課題で述べたように、送信
セル更新周期に対してフェージング変動周期が低く、下
り回線において伝搬損が小さい送信セルでも上り回線の
受信品質が劣化する確率の高い場合には、品質しきい値
Qthを高めに設定することで、送信セルがCWの受信誤
りを生じることによって下り回線の送信を停止する確率
を低減することができ、下り回線の劣化を防ぐことがで
きる。
【0079】また、送信セル更新周期に対してフェージ
ング変動周期が高く、フェージング変動は平均化され、
下り回線で伝搬損が小さい送信セルが上り回線において
も受信品質の劣化が小さくなる確率が高い場合には、品
質しきい値Qthを低めに設定することで、非送信セルの
CWの受信品質が品質しきい値Qth以下となり、下り回
線の送信を行ってしまう確率を低減することができ、下
り回線の干渉を低減することができる。よって、本実施
例では移動局2−1〜2−3の速度に応じて下り回線の
劣化や干渉を低減することができるので、下り回線の回
線容量を増加させることができる。
【0080】尚、本実施例では、速度情報抽出部511
と受信品質しきい値設定部512とを備える通信制御装
置51を無線ネットワーク制御装置に備えているが、こ
の通信制御装置51を各基地局1−1〜1−3に備える
ようにしてもよい。
【0081】図11は本発明の第4の実施例による無線
ネットワーク制御装置の構成を示すブロック図である。
図11において、本発明の第4の実施例による無線ネッ
トワーク制御装置は下り回線目標FER(フレームエラ
ーレート)情報抽出部611と受信品質しきい値設定部
612とを持つ通信制御装置61を設けた以外は図3に
示す本発明の第1の実施例と同様の構成となっており、
同一構成要素には同一符号を付してある。また、同一構
成要素の動作は本発明の第1の実施例と同様である。
尚、本発明の第4の実施例はそのシステム構成が図1に
示す本発明の第1の実施例によるセルラシステムの構成
と同様であり、本発明の第4の実施例による基地局は図
2に示す本発明の第1の実施例による基地局1−1〜1
−3の構成と同様である。
【0082】下り回線目標FER情報抽出部611は下
り回線の目標FERに関する情報を抽出し、受信品質し
きい値設定部612に通知する。受信品質しきい値設定
部612は通知された目標FERに応じて品質しきい値
を決定し、基地局1−1〜1−3へ出力する信号に多重
する。この時、受信品質しきい値設定部612は通知さ
れた目標FERが低いほど、品質しきい値Qthの値を小
さく設定するようにする。設定した品質しきい値Qthの
値は基地局1−1〜1−3に送信する出力信号に多重化
して基地局1−1〜1−3へ通知される。
【0083】図12は図11の通信制御装置61の動作
を示すフローチャートである。これら図1と図2と図1
1と図12とを参照して本発明の第4の実施例による通
信制御装置61の動作について説明する。
【0084】通信制御装置61の下り回線目標FER情
報抽出部611は下り回線の目標FERが新たに設定さ
れた時(図12ステップS51)、その目標FERに関
する情報を抽出し(図12ステップS52)、その情報
を受信品質しきい値設定部612に通知する。
【0085】受信品質しきい値設定部612は下り回線
目標FER情報抽出部611から通知されてきた目標F
ERが所定のFERしきい値FERthよりも高い(品質
が悪い)場合(図11ステップS53)、品質しきい値
QthをQlow に設定する(図11ステップS54)。ま
た、受信品質しきい値設定部612は下り回線目標FE
R情報抽出部611から通知されてきた目標FERが所
定のFERしきい値FERthよりも低い(品質が良い)
場合(図11ステップS53)、品質しきい値QthをQ
highに設定する(図11ステップS55)。この時、Q
low <Qhighとする。
【0086】受信品質しきい値設定部612で決定され
た品質しきい値Qthは基地局1−1〜1−3へ出力する
信号に多重化し、基地局1−1〜1−3へ通知される
(図11ステップS56)。
【0087】本実施例では下り回線の目標FERが高い
(品質が悪い)場合、上り回線で送信されるCWの受信
品質しきい値を低く設定することで、非送信セルのCW
受信品質が劣化して品質しきい値以下となって下り回線
の送信を行うことによる干渉を抑制することができる。
また、本実施例では下り回線の目標FERが低い(品質
が良い)場合、CW受信品質の品質しきい値を高く設定
することで、送信セルがCWの受信誤りを生じて送信を
停止することによる下り回線の劣化を防ぐことができ
る。
【0088】特に、移動局2−1〜2−3によって選択
された送信セルがただ1つであった場合、このセルにお
いてCW受信誤りを生じて送信を停止すると、その送信
セルの送信時間を通してどの基地局1−1〜1−3も送
信を行わない状態が生じる。よって、この送信時間がフ
レーム時間以上と設定されている場合には、送信セルが
受信誤りを生じると必ずそのフレームは誤る。そのた
め、本実施例を用いることで、下りの目標FERが高い
場合には送信セルの受信誤りをできる限り低減させ、目
標FERが達成可能となる。
【0089】一方、下りの目標FERが低い場合には、
下りの目標FERを達成しつつ、できる限り非送信基地
局のCW劣化による送信を低減し、下り回線の干渉を低
減することが可能となる。よって、本実施例は下りの目
標FERを達成しつつ、できる限り下り回線の干渉を低
減することができるので、下り回線の回線容量を増加さ
せることができる。
【0090】尚、本実施例では下り回線目標FER情報
抽出部611と受信品質しきい値設定部612とを備え
る通信制御装置61を無線ネットワーク制御装置に備え
ているが、この通信制御装置61を各基地局1−1〜1
−3に備えるようにしてもよい。
【0091】図13は本発明の第5の実施例による無線
ネットワーク制御装置の構成を示すブロック図である。
図13において、本発明の第5の実施例による無線ネッ
トワーク制御装置はハンドオーバセル情報抽出部711
と受信品質しきい値設定部712とを持つ通信制御装置
71を設けた以外は図3に示す本発明の第1の実施例と
同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を
付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の第1
の実施例と同様である。尚、本発明の第5の実施例はそ
のシステム構成が図1に示す本発明の第1の実施例によ
るセルラシステムの構成と同様であり、本発明の第5の
実施例による基地局は図2に示す本発明の第1の実施例
による基地局1−1〜1−3の構成と同様である。
【0092】ハンドオーバセル情報抽出部711はハン
ドオーバ中のセルに関する情報を抽出し、品質しきい値
設定部712に通知する。品質しきい値設定部712は
ハンドオーバセル情報抽出部711から通知された各基
地局1−1〜1−3におけるハンドオーバセル数に関す
る情報を基に、各基地局1−1〜1−3においてハンド
オーバ中のセル数が多いほど、品質しきい値Qthの値を
小さく設定するようにする。決定された品質しきい値Q
thの値は各基地局に送信する出力信号に多重化して通知
される。
【0093】図14は図13の通信制御装置71の動作
を示すフローチャートである。これら図1と図2と図1
3と図14とを参照して本発明の第5の実施例による通
信制御装置71の動作について説明する。
【0094】通信制御装置71のハンドオーバセル情報
抽出部711はハンドオーバを行っているセルが更新さ
れた時(図14ステップS61)、それらハンドオーバ
中のセルに関する情報を抽出し(図14ステップS6
2)、その情報を受信品質しきい値設定部712に通知
する。
【0095】受信品質しきい値設定部712はハンドオ
ーバセル情報抽出部711から通知されてきたハンドオ
ーバセル中のただ1つのセルに送信を行っている基地局
の場合(図14ステップS63)、品質しきい値Qthを
Qhighに設定する(図14ステップS64)。また、受
信品質しきい値設定部712はハンドオーバセル情報抽
出部711から通知されてきたハンドオーバセル中の複
数のセルに送信を行っている基地局の場合(図14ステ
ップS63)、品質しきい値QthをQlow に設定する
(図14ステップS65)。この時、Qlow <Qhighと
する。
【0096】受信品質しきい値設定部712で決定され
た品質しきい値Qthは各基地局1−1〜1−3へ出力す
る信号に多重化し、基地局1−1〜1−3へ通知される
(図14ステップS66)。
【0097】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例では、ハンドオーバ中のセルのうち、ただ1つ
のセルにのみ送信を行っている基地局の場合に品質しき
い値Qthを高く設定し、ハンドオーバ中のセルのうち複
数のセルに送信を行っている基地局の場合に品質しきい
値Qthを低く設定することができる。
【0098】通常、1つの基地局からハンドオーバ中の
複数のセルに対して送受信を行う場合、すなわちソフタ
ハンドオーバの場合、上り回線において各々のセルから
受信したCWを基地局内において合成することが可能で
ある。したがって、合成ダイバーシチ効果が得られるた
め、CWの受信品質が低い場合でも受信誤りを生じる確
率は、合成ダイバーシチ効果が得られない場合に比較し
て低くなる。そのため、本実施例では、このようなソフ
タハンドオーバ状態にあり、低い受信品質でもCWの誤
り率が低い場合に、受信品質しきい値を低く設定し、非
送信基地局のCW受信品質が劣化して下り回線の送信を
行うことによる下り回線の干渉を低減することができ
る。
【0099】また、ハンドオーバ中のセルのうち、ただ
1つの基地局とのみ送受信を行い、CWの合成ダイバー
シチ効果が得られない基地局では、CWの品質しきい値
Qthを高くし、送信セルのCWの受信品質劣化による送
信停止の確率を低減することができる。したがって、本
実施例では、各基地局におけるCWの合成ダイバーシチ
効果に応じてできる限り下り回線の劣化や干渉を低減す
ることができるので、下り回線の回線容量を増加させる
ことができる。
【0100】尚、本実施例では、ハンドオーバセル情報
抽出部711と受信品質しきい値設定部712とを備え
る通信制御装置71を無線ネットワーク制御装置に備え
ているが、上記の通信制御装置71を各基地局1−1〜
1−3に備えるようにしてもよい。
【0101】図15は本発明の第6の実施例による無線
ネットワーク制御装置の構成を示すブロック図である。
図15において、本発明の第6の実施例による無線ネッ
トワーク制御装置は送信セル決定条件情報抽出部811
と受信品質しきい値設定部812とを持つ通信制御装置
81を設けた以外は図3に示す本発明の第1の実施例と
同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号を
付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の第1
の実施例と同様である。尚、本発明の第6の実施例はそ
のシステム構成が図1に示す本発明の第1の実施例によ
るセルラシステムの構成と同様であり、本発明の第6の
実施例による基地局は図2に示す本発明の第1の実施例
による基地局1−1〜1−3の構成と同様である。
【0102】送信セル決定条件情報抽出部811は移動
局2−1〜2−3において測定した共通パイロット信号
の受信品質から送信セルを決定するための条件に関する
情報を抽出し、受信品質しきい値設定部812に通知す
る。ここで、送信セルと決定する条件は、最も共通パイ
ロット信号の受信品質が高いセルとの受信品質の差が内
部しきい値Tinner 以内となるセルであるとする。
【0103】受信品質しきい値設定部812は送信セル
決定条件情報抽出部811から通知された内部しきい値
Tinner が大きいほど、品質しきい値Qthの値を小さく
設定するようにする。決定された品質しきい値Qthの値
は各基地局1−1〜1−3に送信する出力信号に多重化
して通知される。
【0104】図16は図15の通信制御装置81の動作
を示すフローチャートである。これら図1と図2と図1
5と図16とを参照して本発明の第6の実施例による通
信制御装置81の動作について説明する。
【0105】通信制御装置81の送信セル決定条件情報
抽出部811は送信セルを決定する内部しきい値が新た
に設定された場合(図16ステップS71)、その内部
しきい値に関する情報を抽出し(図16ステップS7
2)、その情報を受信品質しきい値設定部812に通知
する。
【0106】受信品質しきい値設定部812は送信セル
決定条件情報抽出部811から通知されてきた内部しき
い値が所定のしきい値Tthよりも小さい場合(図16ス
テップS73)、品質しきい値QthをQhighに設定する
(図16ステップS74)。また、受信品質しきい値設
定部812は送信セル決定条件情報抽出部811から通
知されてきた内部しきい値が所定のしきい値Tthよりも
大きい場合(図16ステップS73)、品質しきい値Q
thをQlow に設定する(図16ステップS75)。この
時、Qlow <Qhighとする。
【0107】受信品質しきい値設定部812で決定され
た品質しきい値Qthは基地局1−1〜1−3へ出力する
信号に多重化し、基地局1−1〜1−3へ通知される
(図16ステップS76)。
【0108】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例では、移動局2−1〜2−3において送信セル
を決定する条件である内部しきい値が小さく、したがっ
て送信セル数が少なくなる割合が大きい場合に品質しき
い値Qthを大きく設定し、内部しきい値が大きく、送信
セル数が多くなる割合が大きい場合に品質しきい値Qth
を小さく設定することができる。
【0109】すなわち、送信セル数が少ない場合、送信
セルにおいて受信誤りが生じ、そのセルが送信を停止す
ると、他に送信セルが全くいない、もしくは少ないた
め、下り回線が劣化する割合が高くなる。本実施例で
は、送信セルが少なくなる割合が高い場合に品質しきい
値Qthを高く設定するため、送信セルがCWを誤って受
信する確率が低減されるため、上述のような下り回線の
劣化を抑制することができる。
【0110】また、本実施例では、内部しきい値が大き
く、送信セルと選択されるセル数が大きい場合に、送信
セルにおいてCWの受信誤りが生じ送信を停止しても、
他に送信セルが十分いる確率が高いため、このような場
合に、品質しきい値Qthを低く設定し、できる限り非送
信基地局が下り回線の送信を行う可能性を低減し、下り
回線の干渉を低減することができる。したがって、本実
施例では、選択される送信セル数の割合に応じてできる
限り下り回線の劣化や干渉を低減することができるの
で、下り回線の回線容量を増加させることができる。
【0111】尚、本実施例では、ハンドオーバセル情報
抽出部811と受信品質しきい値設定部812とを備え
る通信制御装置81を無線ネットワーク制御装置に備え
ているが、上記の通信制御装置81を各基地局1−1〜
1−3に備えるようにしてもよい。
【0112】図17は本発明の第7の実施例による無線
ネットワーク制御装置の構成を示すブロック図である。
図17において、本発明の第7の実施例による無線ネッ
トワーク制御装置は上り回線目標FER情報抽出部91
1と受信品質しきい値設定部912とを持つ通信制御装
置91を設けた以外は図3に示す本発明の第1の実施例
と同様の構成となっており、同一構成要素には同一符号
を付してある。また、同一構成要素の動作は本発明の第
1の実施例と同様である。尚、本発明の第7の実施例は
そのシステム構成が図1に示す本発明の第1の実施例に
よるセルラシステムの構成と同様であり、本発明の第7
の実施例による基地局は図2に示す本発明の第1の実施
例による基地局1−1〜1−3の構成と同様である。
【0113】上り回線目標FER情報抽出部911は上
り回線における目標FERに関する情報を抽出し、受信
品質しきい値設定部912に通知する。ここで、本実施
例における品質しきい値は、上り回線の目標SIR、T
sir に対する相対値、すなわちオフセット値ΔDとして
決定され、実際にCWの受信品質との比較対象となる品
質レベルQthは、Qth=Tsir −ΔDとするものとす
る。また、この目標SIRは上り回線における目標FE
Rを満たすように制御されているものとする。
【0114】受信品質しきい値設定部912は上り回線
目標FER情報抽出部911から通知された上り回線の
目標FERが高いほどオフセット値ΔDの値を低く設定
する。決定されたオフセット値ΔDの値は各基地局1−
1〜1−3に送信する出力信号に多重化して通知され
る。
【0115】図18は図17の通信制御装置91の動作
を示すフローチャートである。これら図1と図2と図1
7と図18とを参照して本発明の第7の実施例による通
信制御装置91の動作について説明する。
【0116】通信制御装置91の上り回線目標FER情
報抽出部911は上り回線の目標FERが新たに設定さ
れた場合(図18ステップS81)、その目標FERに
関する情報を抽出し(図18ステップS82)、その情
報を受信品質しきい値設定部912に通知する。
【0117】受信品質しきい値設定部912は上り回線
目標FER情報抽出部911から通知されてきた目標F
ERが所定のしきい値FERthよりも低い場合(図18
ステップS83)、オフセット値ΔDをΔDlarge に設
定する(図18ステップS84)。また、受信品質しき
い値設定部912は上り回線目標FER情報抽出部91
1から通知されてきた目標FERが所定のしきい値FE
Rthよりも高い場合(図18ステップS83)、オフセ
ット値ΔDをΔDsmall に設定する(図18ステップS
85)。この時、ΔDsmall <ΔDlarge とする。
【0118】受信品質しきい値設定部912で決定され
たオフセット値ΔDは基地局1−1〜1−3へ出力する
信号に多重化し、基地局1−1〜1−3へ通知される
(図18ステップS86)。
【0119】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例では、上り回線の目標FERが低く、したがっ
て目標SIRを満たすような受信品質であれば、CWの
誤り率が低くなる場合に、目標SIRとのオフセット値
ΔDとして決定される品質しきい値を大きくとり、目標
SIRよりも大きく劣化している場合のみ、CWの受信
品質劣化と判断するようにし、非送信セルの受信品質が
しきい値レベル以下となる確率を減少させ、非送信セル
の送信による下り回線の干渉をできる限り低減する。
【0120】また、本実施例では、上りの目標FERが
高く、したがって目標SIRを満たすような受信品質で
も、CWの誤り率が高くなる場合に、目標SIRとのオ
フセット値ΔDとして決定される品質しきい値を小さく
設定し、目標SIRよりもある程度低い受信品質であっ
た場合にCWの劣化と判断するようにし、送信セルでの
CW誤りを低減し、下り回線の劣化を抑制する。
【0121】このように、本実施例では、上り回線の目
標SIRとの相対値として品質しきい値が決定されてい
る場合にも、目標SIRに応じて品質しきい値を制御す
ることによって、できる限り下り回線の劣化や干渉を低
減することができるので、下り回線の回線容量を増加さ
せることができる。
【0122】尚、本実施例では、上り回線目標FER情
報抽出部911と受信品質しきい値設定部912とを備
える通信制御装置91を無線ネットワーク制御装置に備
えているが、上記の通信制御装置91を各基地局1−1
〜1−3に備えるようにしてもよい。
【0123】図19は本発明の第8の実施例による無線
ネットワーク制御装置の構成を示すブロック図である。
図19において、本発明の第8の実施例による無線ネッ
トワーク制御装置はCE数情報抽出部1011と受信品
質しきい値設定部1012とを持つ通信制御装置101
を設けた以外は図3に示す本発明の第1の実施例と同様
の構成となっており、同一構成要素には同一符号を付し
てある。また、同一構成要素の動作は本発明の第1の実
施例と同様である。尚、本発明の第8の実施例はそのシ
ステム構成が図1に示す本発明の第1の実施例によるセ
ルラシステムの構成と同様であり、本発明の第8の実施
例による基地局は図2に示す本発明の第1の実施例によ
る基地局1−1〜1−3の構成と同様である。
【0124】CW数情報抽出部1011は移動局2−1
〜2−3が上り回線において送信する可能性のあるCW
の候補数に関する情報を抽出し、受信品質しきい値設定
部1012に通知する。受信品質しきい値設定部101
2はCW数情報抽出部1011から通知された上り回線
において送信される可能性のあるCWの候補数に応じ
て、CW候補数が少ないほど品質しきい値Qthの値を小
さく設定する。決定した品質しきい値Qthの値は各基地
局1−1〜1−3に送信する出力信号に多重化して通知
される。
【0125】図20は図19の通信制御装置101の動
作を示すフローチャートである。これら図1と図2と図
19と図20とを参照して本発明の第8の実施例による
通信制御装置101の動作について説明する。
【0126】通信制御装置101のCW数情報抽出部1
011はセル識別子が割当てられ、上り回線において送
信される可能性のあるCWの候補数が新たに設定された
場合(図20ステップS91)、その候補CW数に関す
る情報を抽出し(図20ステップS92)、その情報を
受信品質しきい値設定部1012に通知する。
【0127】受信品質しきい値設定部1012はCW数
情報抽出部1011から通知されてきた候補CW数が所
定のしきい値Nc よりも少ない場合(図20ステップS
93)、品質しきい値QthをQlow に設定する(図20
ステップS94)。また、受信品質しきい値設定部10
12はCW数情報抽出部1011から通知されてきた候
補CW数が所定のしきい値Nc よりも多い場合(図20
ステップS93)、品質しきい値QthをQhighに設定す
る(図20ステップS95)。この時、Qlow<Qhigh
とする。
【0128】受信品質しきい値設定部1012で決定さ
れた品質しきい値Qthは基地局1−1〜1−3へ出力す
る信号に多重化し、基地局1−1〜1−3へ通知される
(図20ステップS96)。
【0129】次に、本実施例の作用について説明する。
本実施例では、上り回線で移動局2−1〜2−3が送信
してくる可能性のあるCWの候補数が少なく、したがっ
て基地局1−1〜1−3においてCWの受信品質が低
く、ビットの誤りが生じてもCWの判定誤りが生じる確
率が小さい場合に、品質しきい値Qthの値を低くとり、
非送信基地局のCWの品質が品質しきい値Qth以下とな
り、下り回線の送信を行うことによる干渉を低減するこ
とができる。
【0130】また、本実施例では、上り回線で移動局2
−1〜2−3が送信してくる可能性のあるCWの候補数
が多く、したがってCWの受信品質が高く、CWの判定
誤りが生じる可能性の高い場合に、品質しきい値Qthを
大きく設定し、送信セルでのCW誤りを低減し、下り回
線の劣化を抑制する。このように、本実施例では、上り
回線において送信される可能性のあるCWの候補数に応
じて、できる限り下り回線の劣化や干渉を低減すること
ができるので、下り回線の回線容量を増加させることが
できる。
【0131】尚、本実施例では、CW数情報抽出部10
11と受信品質しきい値設定部1012とを備える通信
制御装置101を無線ネットワーク制御装置に備えてい
るが、上記の通信制御装置101を各基地局1−1〜1
−3に備えるようにしてもよい。
【0132】上述したように、本発明の第1〜第8の実
施例では、それぞれ条件となるしきい値をただ1つ用い
て品質しきい値Qthを2段階に制御しているが、複数の
しきい値を用いて品質しきい値Qthを3段階以上に分け
て制御してもよい。
【0133】また、本発明の第1〜第8の実施例におけ
る基地局1−1〜1−3では各々3つのセルに対して送
信を行っているが、基地局1−1〜1−3はただ1つの
セルに対して一様に送信、または3つ以外のセルに対し
て送信を行っていてもよい。尚、品質しきい値Qthの制
御は本発明の第1〜第8の実施例を組合せて制御するよ
うにしてもよい。
【0134】このように、本発明では、伝搬環境や通信
条件に応じて、上り回線で移動局が送信する送信セルを
指定するCWの受信品質に対する品質しきい値Qthを制
御している。
【0135】常に品質しきい値Qthが大きい場合には、
非送信セルからの干渉が増加し、常に品質しきい値Qth
が小さい場合には、送信セルにおけるCW誤り率が増加
し、下り回線の劣化を生じる。
【0136】これに対し、本発明では、送信セルの誤り
率が大きくなる場合やCWの受信品質に対してCWの誤
り率が大きくなる場合に品質しきい値Qthを大きくする
ことで、送信セルのCW受信誤りを低減し、そうでない
場合に品質しきい値Qthを低くすることで、できるだけ
非送信セルの送信を抑制して干渉を低減することができ
る。したがって、本発明では、下り回線における回線容
量を増加させることができる。
【0137】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、1以上の
セルに対して所定の電力でパイロット信号を送信する基
地局と、1以上のセルにおいて前記基地局と回線を設定
しかつ基地局から送信される共通パイロット信号の受信
品質を測定する移動局とを含む移動通信システムにおい
て、基地局と移動局との間の伝搬環境に応じて品質しき
い値を変化させることによって、下り回線の回線容量を
増加させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による移動通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の基地局の構成を示すブロック図である。
【図3】図1の無線ネットワーク制御装置の構成を示す
ブロック図である。
【図4】図1の基地局の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】図3の通信制御装置の動作を示すフローチャー
トである。
【図6】本発明の第2の実施例による移動通信システム
の構成を示すブロック図である。
【図7】図6の基地局の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第2の実施例による基地局の動作を示
すフローチャートである。
【図9】本発明の第3の実施例による無線ネットワーク
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図10】図9の通信制御装置の動作を示すフローチャ
ートである。
【図11】本発明の第4の実施例による無線ネットワー
ク制御装置の構成を示すブロック図である。
【図12】図11の通信制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図13】本発明の第5の実施例による無線ネットワー
ク制御装置の構成を示すブロック図である。
【図14】図13の通信制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図15】本発明の第6の実施例による無線ネットワー
ク制御装置の構成を示すブロック図である。
【図16】図15の通信制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図17】本発明の第7の実施例による無線ネットワー
ク制御装置の構成を示すブロック図である。
【図18】図17の通信制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図19】本発明の第8の実施例による無線ネットワー
ク制御装置の構成を示すブロック図である。
【図20】図19の通信制御装置の動作を示すフローチ
ャートである。
【図21】各々速度の異なるフェージング変動を示す図
である。
【図22】各々速度の異なるフェージング変動を示す図
である。
【符号の説明】
1−1〜1−3 基地局 2−1〜2−3 移動局 3 無線ネットワーク制御装置 11 受信アンテナ 12 送受共用器 13 無線受信部 14 RAKE受信機 15 デマルチプレクサ 16 受信品質測定部 17 送信電力制御部 18 マルチプレクサ 19 拡散回路 20 無線送信部 31,41−1〜41−3,51,61,71,81,
91,101 通信制御装置 32 受信処理部 33 制御部 34 送信処理部 201〜208 セル 311 CW長情報抽出部 312,512,612,712,812,912,1
012 受信品質しきい値設定部 511 速度情報抽出部 611 下り回線目標FER情報抽出部 711 ハンドオーバセル情報抽出部 811 送信セル決定条件情報抽出部 911 上り回線目標FER情報抽出部 1011 CE数情報抽出部

Claims (31)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上のセルに対して所定の電力で共通
    パイロット信号を送信する基地局と、前記1以上のセル
    において前記基地局との回線を設定しかつ前記基地局か
    ら送信される前記共通パイロット信号の受信品質を測定
    する移動局とを含む移動通信システムの品質しきい値設
    定方法であって、 前記基地局と前記移動局との間の伝搬環境に応じて品質
    しきい値を変化させるステップを有することを特徴とす
    る品質しきい値設定方法。
  2. 【請求項2】 前記移動局が、前記共通パイロット信号
    の受信品質の測定結果に応じて回線を設定しているセル
    から1以上の送信セルを決定し、上り回線において前記
    送信セルを指定する送信セル指定信号を送信し、 前記回線を設定した基地局が、受信した前記送信セル指
    定信号の受信品質を測定し、当該受信品質が予め設定さ
    れた所定の品質しきい値よりも高くかつ自局が送信して
    いるセルが前記送信セル指定信号によって前記送信セル
    と指定されている場合に下り回線の送信を行い、当該受
    信品質が前記所定の品質しきい値よりも高くかつ自局が
    送信しているセルが前記送信セル指定信号によって前記
    送信セルと指定されていない場合に少なくとも前記下り
    回線の一部の送信を停止し、当該受信品質が前記所定の
    品質しきい値よりも低い場合に前記下り回線の送信を行
    う送信電力制御方法に用いることを特徴とする請求項1
    記載の品質しきい値設定方法。
  3. 【請求項3】 前記回線を設定した基地局における前記
    品質しきい値を、前記移動局の移動速度に応じて変化さ
    せることを特徴とする請求項2記載の品質しきい値設定
    方法。
  4. 【請求項4】 前記回線を設定した基地局における前記
    品質しきい値を、上り回線において送信される前記送信
    セル指定信号の信号長に応じて変化させることを特徴と
    する請求項2または請求項3記載の品質しきい値設定方
    法。
  5. 【請求項5】 前記送信セル指定信号に誤り訂正符号化
    を施し、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル指定信号における誤り訂正の冗長度に
    応じて変化させることを特徴とする請求項2から請求項
    4のいずれか記載の品質しきい値設定方法。
  6. 【請求項6】 前記送信セル指定信号の単位時間当たり
    の送信ビット数を固定し、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル指定信号を送信する信号周期の長さに
    応じて変化させることを特徴とする請求項2から請求項
    5のいずれか記載の品質しきい値設定方法。
  7. 【請求項7】 前記送信セル指定信号の送信周期を固定
    し、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル指定信号の単位時間当たりの送信ビッ
    ト数に応じて変化させることを特徴とする請求項2から
    請求項6のいずれか記載の品質しきい値設定方法。
  8. 【請求項8】 前記送信セル指定信号は、各セルに割当
    てられたセル識別子に対応したビット系列であり、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル指定信号を判定する際の判定候補とな
    るビット系列数に応じて変化させることを特徴とする請
    求項2から請求項7のいずれか記載の品質しきい値設定
    方法。
  9. 【請求項9】 前記回線を設定した基地局における前記
    品質しきい値を、下り回線の目標品質に応じて変化させ
    ることを特徴とする請求項2から請求項8のいずれか記
    載の品質しきい値設定方法。
  10. 【請求項10】 前記品質しきい値Qthが上り回線の目
    標品質SIRとのマージンΔDによって、 Qth=SIR−ΔD という式にしたがって設定される送信電力制御方法にお
    いて用いられ、 前記品質しきい値を決定するマージンΔDを、上り回線
    の目標品質SIRに応じて変化させることを特徴とする
    請求項2から請求項9のいずれか記載の品質しきい値設
    定方法。
  11. 【請求項11】 前記回線を設定した基地局における前
    記品質しきい値を、前記基地局が送信を行っているハン
    ドオーバ中のセル数に応じて変化させることを特徴とす
    る請求項2から請求項10のいずれか記載の品質しきい
    値設定方法。
  12. 【請求項12】 前記移動局において送信セルが前記共
    通パイロット信号の受信品質が最大であるセル及びその
    セルとの受信品質の差が所定の送信セル選択しきい値以
    内であるセルとする送信電力制御方式に用いられ、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル選択しきい値に応じて変化させること
    を特徴とする請求項2から請求項11のいずれか記載の
    品質しきい値設定方法。
  13. 【請求項13】 前記移動局において、前記共通パイロ
    ット信号の受信品質が大きい順に所定の送信セル数だけ
    送信セルを選択する送信電力制御方法に用いられ、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル数に応じて変化させることを特徴とす
    る請求項2から請求項12のいずれか記載の品質しきい
    値設定方法。
  14. 【請求項14】 前記品質しきい値及び前記品質しきい
    値を決定するマージンΔDのうちの少なくとも一方の設
    定を行う通信制御装置を、前記回線を設定している基地
    局が接続されている無線ネットワーク制御装置内に設置
    することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれ
    か記載の品質しきい値設定方法。
  15. 【請求項15】 前記品質しきい値及び前記品質しきい
    値を決定するマージンΔDのうちの少なくとも一方の設
    定を行う通信制御装置を、前記基地局各々に対応して設
    置することを特徴とする請求項1から請求項13のいず
    れか記載の品質しきい値設定方法。
  16. 【請求項16】 1以上のセルに対して所定の電力で共
    通パイロット信号を送信する基地局と、前記1以上のセ
    ルにおいて前記基地局との回線を設定しかつ前記基地局
    から送信される前記共通パイロット信号の受信品質を測
    定する移動局とを含む移動通信システムにおいて前記基
    地局を制御するための通信制御装置であって、 前記基地局と前記移動局との間の伝搬環境に応じて品質
    しきい値を変化させる手段を有することを特徴とする通
    信制御装置。
  17. 【請求項17】 前記移動局が、前記共通パイロット信
    号の受信品質の測定結果に応じて回線を設定しているセ
    ルから1以上の送信セルを決定し、上り回線において前
    記送信セルを指定する送信セル指定信号を送信し、 前記回線を設定した基地局が、受信した前記送信セル指
    定信号の受信品質を測定し、当該受信品質が予め設定さ
    れた所定の品質しきい値よりも高くかつ自局が送信して
    いるセルが前記送信セル指定信号によって前記送信セル
    と指定されている場合に下り回線の送信を行い、当該受
    信品質が前記所定の品質しきい値よりも高くかつ自局が
    送信しているセルが前記送信セル指定信号によって前記
    送信セルと指定されていない場合に少なくとも前記下り
    回線の一部の送信を停止し、当該受信品質が前記所定の
    品質しきい値よりも低い場合に前記下り回線の送信を行
    う送信電力制御方法に用いることを特徴とする請求項1
    6記載の通信制御装置。
  18. 【請求項18】 前記回線を設定した基地局における前
    記品質しきい値を、移動局の移動速度に応じて制御する
    ことを特徴とする請求項17記載の通信制御装置。
  19. 【請求項19】 前記回線を設定した基地局における前
    記品質しきい値を、上り回線において送信される前記送
    信セル指定信号の信号長に応じて制御することを特徴と
    する請求項17または請求項18のいずれか記載の通信
    制御装置。
  20. 【請求項20】 前記送信セル指定信号に誤り訂正符号
    化を施し、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル指定信号における誤り訂正の冗長度に
    応じて制御することを特徴とする請求項17から請求項
    19のいずれか記載の通信制御装置。
  21. 【請求項21】 前記送信セル指定信号の単位時間当た
    りの送信ビット数を固定し、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル指定信号を送信する信号周期の長さに
    応じて制御することを特徴とする請求項17から請求項
    20のいずれか記載の通信制御装置。
  22. 【請求項22】 前記送信セル指定信号の送信周期を固
    定し、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル指定信号の単位時間当たりの送信ビッ
    ト数に応じて制御することを特徴とする請求項17から
    請求項21のいずれか記載の通信制御装置。
  23. 【請求項23】 前記送信セル指定信号が、各セルに割
    当てられたセル識別子に対応したビット系列であり、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル指定信号を判定する際の判定候補とな
    るビット系列数に応じて制御することを特徴とする請求
    項17から請求項22のいずれか記載の通信制御装置。
  24. 【請求項24】 前記回線を設定した基地局における前
    記品質しきい値を、下り回線の目標品質に応じて制御す
    ることを特徴とする請求項17から請求項23のいずれ
    か記載の通信制御装置。
  25. 【請求項25】 前記品質しきい値Qthを、上り回線の
    目標品質SIRに対するマージンΔDによって、 Qth=SIR−ΔD という式で決定し、前記回線を設定した基地局における
    前記品質しきい値におけるマージンΔDを、上り回線の
    目標品質SIRに応じて制御することを特徴とする請求
    項17から請求項24のいずれか記載の通信制御装置。
  26. 【請求項26】 前記回線を設定した基地局における前
    記品質しきい値を、前記基地局が送信を行っているハン
    ドオーバ中のセル数に応じて制御することを特徴とする
    請求項17から請求項25のいずれか記載の通信制御装
    置。
  27. 【請求項27】 前記移動局において、送信セルが前記
    共通パイロット信号の受信品質が最大であるセル及びそ
    のセルとの受信品質の差が所定の送信セル選択しきい値
    以内であるセルとし、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル選択しきい値に応じて制御することを
    特徴とする請求項17から請求項26のいずれか記載の
    通信制御装置。
  28. 【請求項28】 前記移動局において、前記共通パイロ
    ット信号の受信品質が大きい順に所定の送信セル数だけ
    送信セルを選択し、 前記回線を設定した基地局における前記品質しきい値
    を、前記送信セル数に応じて制御することを特徴とする
    請求項17から請求項27のいずれか記載の通信制御装
    置。
  29. 【請求項29】 前記品質しきい値を、前記送信セル数
    が大きいほど、小さい値に設定することを特徴とする請
    求項17から請求項28のいずれか記載の通信制御装
    置。
  30. 【請求項30】 前記回線を設定している基地局が接続
    されている無線ネットワーク制御装置内に設置したこと
    を特徴とする請求項16から請求項29のいずれか記載
    の通信制御装置。
  31. 【請求項31】 前記基地局各々に対応して設置したこ
    とを特徴とする請求項16から請求項29のいずれか記
    載の通信制御装置。
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