JP2003234685A - 無線基地局装置の試験方法および試験システム並びに試験装置 - Google Patents

無線基地局装置の試験方法および試験システム並びに試験装置

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JP2003234685A
JP2003234685A JP2002030024A JP2002030024A JP2003234685A JP 2003234685 A JP2003234685 A JP 2003234685A JP 2002030024 A JP2002030024 A JP 2002030024A JP 2002030024 A JP2002030024 A JP 2002030024A JP 2003234685 A JP2003234685 A JP 2003234685A
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Hirohisa Sasaki
博久 佐々木
Masayoshi Shintaku
正佳 新宅
Yuji Yamaguchi
裕司 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、移動通信システム、特にCD
MA方式の移動通信システムにおいて、TTRによるB
TSの試験時に特定セクタでの通信を可能にし、試験の
正常性の確保及び信頼性を向上させることができると共
に、システムキャパシティの低下を回避でき、かつソフ
トハンドオーバの試験を行うことのできる無線基地局装
置の試験方法および試験装置を提供することである。 【解決手段】上記課題は、移動通信システムにおいて、
試験用送受信機を備えた試験装置を用いて複数のセクタ
を持つ無線基地局装置の試験を行う試験方法であって、
上記試験装置と、該試験装置と接続される複数のセクタ
のアンテナとの間の結合量を該複数の各セクタのアンテ
ナに対し独立して変更し、その変更に基づいて上記試験
用送受信機で入出力されるセクタ数を制限する無線基地
局装置の試験方法にて解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
(以下、CDMAという)方式の移動体通信システムに
おいて、試験用送受信機が備えられた試験装置を用いた
無線基地局装置の試験方法及び試験システム並びに試験
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の周波数分割多元接続方式(以下、
FDMA方式という)の移動体通信システム、例えば、
PDC(Personal Digital Cellular)方式の移動通信
システムにおいて試験用送受信機を使用した無線基地局
装置の試験方法では、通常、無線基地局装置の試験装置
(以下、TTRという)が一般の移動機を使用し、か
つ、無線基地局装置(以下、BTSという)に近接した
場所に設置される。このTTRは、BTSの各セクタの
アンテナの中に結合量を考慮して搭載される簡易アンテ
ナ(以下、TTR用アンテナという)を使用し、TTR
と複数のTTRアンテナはハイブリッド等の分配合成器
を用いて接続される。一般にTTRアンテナは、1セク
タで1アンテナを使用するようになっている。
【0003】FDMA方式のゾーン構成は、同一の無線
チャネルを互いに干渉障害の生じないゾーン間で繰返し
利用している。上記ゾーンの構成では、指向性アンテナ
により複数の扇形のセルを形成するセクタセル構成が用
いられている。セクタセルの場合、セクタアンテナの限
定された指向性効果により、同一チャネル干渉が少なく
なることから、同一チャネルの繰返し距離が短く、周波
数(チャネル)の利用効率が高くなる。
【0004】このFDMA方式の移動通信システムで
は、同一BTS内は、同一の周波数を割当てることはな
いため、分配合成器を用いた接続であっても任意のセク
タの任意のチャネルで試験を行っても同一セクタはもち
ろん、他セクタで行っている通信に対して干渉を与える
ことも、受けることもない。
【0005】一方のCDMA方式は、BTS内の各セク
タで同一の周波数を使用するシステムで、上記FDMA
方式の移動通信システムと同様に同一チャネル干渉を低
減するため一般的にセクタ構成が使用される。また、T
TRも上記FDMA方式と同様に、CDMA方式が適用
されるBTSに近接した場所に設置されるが、TTR用
のアンテナを上記FDMA方式と同様な接続形態で接続
して使用すると、BTSのアンテナの全セクタに分配及
び合成されてしまい、指向性による受信電力の減衰につ
いては大きな強弱がつかない状態となる。このような状
態下で、TTRがBTSの任意のセクタを試験した場
合、TTRが上り回線に発射する送信波は、同一BTS
内の他セクタの受信部にとっては、周波数が同一のため
干渉電力となる。また、下り回線においても、BTSの
試験中のセクタより下り回線で発射した送信波は、その
セクタエリア内で通信している移動機にとっては、周波
数が同一のため干渉電力となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のTTRによるFDMA方式のBTSの試験方法をCD
MA方式のBTSの試験に適用しようとした場合、TT
Rによる試験中は上り回線についてはTTRから発射さ
れた送信波がBTS内の試験を行いたいセクタ以外の全
てのセクタへ干渉を与えてしまう。一方、下り回線につ
いては、TTRはBTS内の試験を行いたいセクタの送
信波と、干渉波となる同一BTSの他セクタの送信波の
全てを同じ強さで受信することとなり、セクタ数が多く
なるに従って相対的に希望波の割合が小さくなり、干渉
波の割合が増加する。このため、一般の移動機の通信は
問題なく行えるが、TTRを使用した試験の通信におい
ては、伝送品質(例えば、E/Nが悪化)が悪化し
てしまい正常な発着信が出来なくなる。すなわち、試験
そのものが正常に行えない状態となってしまい、試験の
信頼性を確保することができなくなってしまう。
【0007】また、上記のように、試験を行うセクタ以
外のセクタへの与干渉・被干渉の影響から、結果とし
て、試験中においてはシステム全体のキャパシティ(加
入者容量)低下を招いてしまうことになる。
【0008】更に、従来のFDMA方式と同様の形態の
試験方法では、各セクタのアンテナに設置されているT
TR用アンテナとTTRとの接続が分配・合成器で行わ
れているため、TTRの試験用送受信機を一般の移動機
に近い状態、即ち、受信レベルを細かく制御することが
困難であるため、ブランチ(移動機とBTSとの通信パ
ス)の追加や削除を容易に行うことができない。このた
め、CDMA移動通信特有のソフトハンドオーバの正常
性を確認することが難しい。
【0009】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、CDMA移動通信システムにおいて、TT
RによるBTSの試験時に特定セクタでの通信を可能に
し、試験の正常性の確保及び信頼性を向上させることが
できると共に、システムキャパシティの低下を回避で
き、かつソフトハンドオーバの試験を容易に実現するこ
とのできる無線基地局装置の試験方法および試験システ
ム並びに試験装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載されるように、移動通信
システムにおいて、試験用送受信機を備えた試験装置を
用いて複数のセクタを持つ無線基地局装置の試験を行う
試験方法であって、上記試験装置と、該試験装置と接続
される複数のセクタのアンテナとの間の結合量を該複数
の各セクタのアンテナに対し独立して変更し、その変更
に基づいて上記試験用送受信機で入出力されるセクタ数
を制限するように構成される。
【0011】このうような本発明の無線基地局装置の試
験方法では、試験装置と該試験装置用アンテナの各セク
タへの結合量の変更(=減衰量の変更)がセクタ単位で
行われるので、試験対象となる特定セクタのTTR用ア
ンテナに対する結合量を変更することで、その特定のセ
クタのみの信号をTTRに備えられる試験用送受信機に
入出力させることが可能となる。その結果、本発明によ
れば、特定のセクタに限った通信(=試験)を実現する
ことができる。
【0012】試験を行うセクタ以外のセクタへの与干渉
及び被干渉を低減することができるという観点から、本
発明は、請求項2に記載されるように、上記無線基地局
装置の試験方法おいて、上記試験装置と、該試験装置と
接続される特定のセクタのアンテナとの間の結合量を高
くし、上記試験装置と、該試験装置と接続される上記特
定セクタ以外のセクタのアンテナとの間の結合量を低く
するようそれぞれの結合量の変更を行うように構成され
る。
【0013】このような本発明の無線基地局装置の試験
方法では、試験を行いたいセクタのTTR用アンテナと
TTRとの間の結合量が高く(減衰量を最小に)なるよ
うに変更され、かつ試験を行いたくない他のセクタのT
TR用アンテナとTTRとの間の結合量が低く(減衰量
を最大に)なるように変更される。つまり、試験を行い
たくない他のセクタのTTR用アンテナとTTRとの間
の減衰量を大きくとることで、試験を行いたいセクタ以
外のセクタからの送信波(この場合、TTRにとって干
渉波となる)がTTRに入り込む事を防ぐことができる
ので、TTRに対する被干渉波を低減させることができ
る。また、試験を行いたくない他セクタに対するTTR
からの送信波は大きく減衰されるので上記他セクタで行
われる一般の通信に対する与干渉を低減することができ
る。
【0014】また、本発明は、請求項3に記載されるよ
うに、上記無線基地局装置の試験方法おいて、上記結合
量の変更が連続的あるいは段階的となるように構成され
る。
【0015】遠隔制御により試験を行いたいセクタを選
択することができるという観点から、本発明は、請求項
4に記載されるように、上記無線基地局の試験方法おい
て、上記試験装置と接続される外部装置からの指示に基
づいて上記結合量の変更を行うように構成される。
【0016】また、上記課題を解決するため、本発明
は、請求項5に記載されるように、移動通信システムに
おいて、試験用送受信機を備えた試験装置を用いて複数
のセクタを持つ無線基地局装置の試験を行う試験システ
ムであって、上記試験装置と接続される複数のセクタの
アンテナとの間の結合量を該複数の各セクタのアンテナ
に対し独立して変更する結合量変更手段を有し、その変
更に基づいて上記試験用送受信機で入出力されるセクタ
数を制限するように構成される。
【0017】更に、上記課題を解決するため、本発明
は、請求項9に記載されるように、移動通信システムに
おいて、複数のセクタを持つ無線基地局装置との間で試
験を行う試験用送受信機を備えた当該無線基地局装置の
試験装置であって、上記試験装置は、当該試験装置と接
続される複数のセクタのアンテナとの間の結合量を該複
数の各セクタのアンテナに対し独立して変更する結合量
変更手段を有し、その変更に基づいて上記試験用送受信
機で入出力されるセクタ数を制限するように構成され
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0019】本発明の実施の一形態に係るCDMA移動
通信システムにおける無線基地局装置(以下、BTSと
いう)の試験方法が適用されるBTSの試験システム
は、例えば、図1に示すように構成される。
【0020】図1において、このBTS10の試験シス
テムは、無線基地局局舎の屋内に設置される無線基地局
装置10(以下、BTSという)、そのBTSの試験を
行う試験装置(以下、TTRという)と、無線基地局局
舎の屋外に設置されるBTS用セクタ(セクタ毎)アン
テナ50〜52、セクタ選択装置30、TTR用アンテ
ナ(セクタ毎)60〜62とで構成される。
【0021】上記BTS10は、高周波給電線100を
介して屋外に設置される各セクタ毎のアンテナ50〜5
2と接続される。上記セクタ選択装置30は、高周波給
電線70を介して各セクタ毎のTTR用アンテナ60〜
62と接続される。この各セクタ毎のTTR用アンテナ
60〜62は、BTSのセクタアンテナに対応付けられ
て50〜52に内蔵されている。例えば、BTSのセク
タ1用アンテナ50には、TTR用のセクタ1アンテナ
60が内蔵されている。
【0022】また、BTSのセクタ毎のアンテナ50〜
52は、TTR用のセクタ毎のアンテナ60〜62との
間でそれぞれ約−60dBで結合されている。
【0023】TTR20とセクタ選択装置30間は高周
波給電線80、制御線及び電源線200で接続される。
【0024】上記セクタ選択装置30は、TTR20
と、TTR用アンテナ(セクタ1のTTR用アンテナ6
0〜セクタ3のTTR用アンテナ62)との間の結合量
を変化させる機能を有しており、TTR20からのセク
タ選択動作に係る指示に基づいて上記結合量を変化させ
る。
【0025】また、更に、本発明のBTSの試験システ
ムでは、上記TTR20と外部接続される遠隔監視制御
装置40を有している。この遠隔監視制御装置40は、
TTR20と制御線90で接続され、遠隔操作してセク
タ選択装置30を制御することができるようになってい
る。本実施例では、上記TTR20は、遠隔監視制御装
置からの制御を受けて動作を行う場合を例にとり以降説
明するが、セクタ選択装置30の制御部分をTTR20
に搭載すれば、TTR20を直接操作してセクタ選択装
置30を制御することも可能である。
【0026】同図に示すように、本発明のBTSの試験
システムでは、セクタ選択装置30とTTR20は屋外
と屋内に別々に設けられる構成となっているが、本発明
のBTS試験システムの形態は、これに限定するもので
はない。例えば、TTR20と、BTS10が試験のた
めの通信を行うにあたり必要な結合量が十分に確保でき
る場合、TTR20の装置内部にセクタ選択装置30を
構成してもよい。尚、図1では、BTS10のセクタ
は、3セクタまでしか図示していないが、BTSは任意
数のセクタ構成をとることができる。本例では、説明の
便宜上、BTSは6セクタで構成されているものとす
る。従って、各セクタ毎のBTS用アンテナは、セクタ
1アンテナ50〜セクタ6アンテナ55、各セクタ毎の
TTR用アンテナは、セクタ1TTR用アンテナ60〜
セクタ6TTR用アンテナ65で構成されているものと
して以降説明を行う。
【0027】続いて、上記TTR20の内部構成例につ
いて図2を参照しながら説明する。
【0028】図2は、TTR20のブロック図である。
このTTR20は、制御部101と、セクタ選択装置3
0向けの通信機能を有する通信機能部102と、遠隔監
視制御装置40向けの通信機能を有する通信機能部10
3と、制御部101と制御線で接続される試験用送受信
機104と、遠隔監視制御装置40に対する接続端子1
10と、セクタ選択装置30に対する接続端子120
と、セクタ選択装置30に対するRF接続端子121と
により構成される。
【0029】次に、上記セクタ選択装置30の内部構成
例について図3を参照しながら説明する。
【0030】図3は、セクタ選択装置30のブロック図
である。このセクタ選択装置30は、例えば、図3に示
すように構成され、制御部201と、TTR20との通
信機能を有する通信機能部202と、高周波分配合成部
203と、TTR20に対する接続端子204、TTR
20に対するRF接続端子205と、結合量制御信号線
206と、RF接続端子1(対セクタ1アンテナ)21
1と、RF接続端子2(対セクタ2アンテナ)212
と、RF接続端子3(対セクタ3アンテナ)213と、
RF接続端子4(対セクタ4アンテナ)214と、RF
接続端子5(対セクタ5アンテナ)215と、RF接続
端子6(対セクタ6アンテナ)216と、結合量変化部
(セクタ1用)221と、結合量変化部(セクタ2用)
222と、結合量変化部(セクタ3用)223と、結合
量変化部(セクタ4用)224と、結合量変化部(セク
タ5用)225と、結合量変化部(セクタ6用)226
とにより構成される。上記結合量変化部221〜226
は、セクタ毎に結合量、即ち、損失を変化させる。例え
ば、プログラマブルアッテネータを組み込んで損失を変
化させる。
【0031】次に、本発明のBTSの試験の動作につい
て図4の試験フローチャートを参照しながら説明する。
ここでは、セクタ1を試験し、その後セクタ2を試験し
て終了する場合を例にとり説明する。また、遠隔監視制
御装置40からTTR20に対してセクタ選択のための
指令が送出されるものとする。
【0032】遠隔監視制御装置40からTTR20に対
してセクタ1を選択する旨の指令が送出(S1)される
と、TTR20は、セクタ選択装置30に対してセクタ
1を選択する指令を送出(S2)する。この指令を受け
たセクタ選択装置30は、TTR20とセクタ選択装置
30間の高周波給電線80とセクタ選択装置30とTT
R用アンテナ間の高周波給電線70のうち、セクタ1の
TTR用アンテナ60に接続されているものとの結合量
を最大に、即ち、減衰量を最小にし、セクタ2〜6のT
TR用アンテナ61〜65との結合量を最小に、即ち、
減衰量を最大とするよう内部の結合量変化部(図3の結
合量変化部221〜226)を変化させる。これによ
り、セクタ選択装置30ではセクタ1の選択がなされた
(S3)ことになり、TTR20に備えられている試験
用送受信機104はセクタ1のサービスエリアに在圏す
る移動機と同様の状態、すなわちセクタ1に対するE
/N が良好となる。このようにして、セクタ選択装置
30にてセクタ1の選択が完了すると、セクタ1選択中
の旨の状態報告がセクタ選択装置30からTTR20を
介して遠隔監視制御装置40に行われ(S4〜S5)、
TTR20では、発信動作や受信動作などの試験を実行
(S6)する。
【0033】セクタ1の試験を終えると、他のセクタ
(この場合、セクタ2)についても上記同様な手順(S
7〜S12)にて試験を行うことが可能である。そし
て、セクタ2の試験を終えると、遠隔監視制御装置40
から試験終了のメッセージがTTR20に送出(S1
3)される。TTR20は、この試験終了メッセージを
受信すると、「セクタ選択なし」なる指令をセクタ選択
装置30に送出(S14)する。セクタ選択装置30
は、この「セクタ選択なし」なる指令を受信した後、終
端器を選択(S15)し、該「セクタ選択なし」なる指
令に対する了解の旨の状態報告(「選択なし」)をTT
R20を介して遠隔監視制御装置40に送る(S16〜
S17)。このようにして、セクタ1を選択して試験を
し、後にセクタ2を試験して終了する場合の一連の処理
が終了する。
【0034】上述したように、本実施例によれば、上記
試験中にセクタを選択している状態においては、試験を
行いたいセクタ以外のセクタにおけるTTR20との結
合量は最小、すなわち減衰量は最大となっているため、
下り回線のBTSからの送信波のうち選択していないセ
クタからの送信波はセクタ選択装置30によって減衰さ
れるのでTTR20には到達しない。従って、TTRに
対する同一BTS内の他セクタからの被干渉が低減され
るので、E/Nが改善され、特定セクタでの試験を
正常に行うことができるようになる。
【0035】また、上り回線のTTR20からの送信波
については、選択していないセクタでは上記下り回線と
同様に選択していないセクタからの送信波はセクタ選択
装置30によって減衰されるので、BTS10には到達
しない。従って、同一BTSの他セクタに対する与干渉
が低減されるので、試験中におけるBTSのシステムキ
ャパシティの低下を回避することが可能となる。
【0036】次に、本発明のシステム構成(図1参照)
において、ソフトハンドオーバ機能の試験を行う場合の
実施例について説明する。ソフトハンドオーバ機能と
は、移動機が通信中に複数のセクタと同時に通信を行う
CDMA方式の移動通信システム特有の機能である。
尚、本実施例では、ソフトハンドオーバ機能の試験の説
明をブランチ追加(本例ではセクタ2のブランチを追
加)とブランチ削除(本例ではセクタ1のブランチを削
除)に分けて説明する。
【0037】また本実施例を説明するにあたり、図1の
システム、更に、図2のTTR20のブロック図、図3
のセクタ選択装置30のブロック図を必要に応じて参照
する。
【0038】(ブランチ追加の説明)最初にセクタ選択
装置30にてセクタ1を選択し、TTR20の試験送受
信機104がセクタ1にて正常に試験のための通信を行
っている状態であるとする。この状態は、セクタ選択装
置30におけるセクタ1の結合量が最大、その他のセク
タの結合量が最小になっている状態である。
【0039】TTR20は、遠隔監視制御装置40から
の指令などによりブランチの追加を行う場合、ブランチ
先のセクタであるセクタ2のセクタ選択装置30の減衰
量を下げ、すなわち結合量を増加させるように、減衰量
を指定した指令をセクタ選択装置30に送出する。セク
タ選択装置30は、結合量を最大・最小の他、中間的な
値を段階的に設定することができるので、TTR20か
らの上記指令を受信すると、結合量を小さい方から順に
選択していく。これにより、下り回線及び上り回線共
に、通信中のセクタ以外の信号が弱いながらも受信でき
るようになり、干渉波が増加するものの、当初選択して
いたセクタ1の結合量と比較するとセクタ2の結合量は
小さいので、セクタ1で行っている通信に影響を与える
レベルとはならない。
【0040】続けて、セクタ選択装置30において、段
階的にセクタ2の結合量を大きくすると、所定の閾値
(以下、閾値Aという)を超えた時点でセクタ2におけ
る信号がTTR20内の試験用送受信機104において
認識可能な状態になる。この閾値Aは、他セクタからの
干渉波の絶対量によって変化する値である。つまり、セ
クタ選択装置30により、セクタ1及びセクタ2以外の
セクタの干渉が存在しない状態を実現すれば、干渉の総
量が低く抑えられるので、セクタ2の信号を認識するこ
とが可能になる。
【0041】更に、セクタ選択装置30において、段階
的にセクタ2の結合量を大きくすると、BTS10のセ
クタ2の受信レベルがセクタ1の受信レベルに近い値と
なる。ここで、現在通信中の受信レベルと他セクタの受
信レベルの差が所定の閾値(以下、閾値Bという)より
小さくなることで、CDMA方式の移動通信システムで
は、ブランチの追加動作を行うようになっている。この
閾値Bは、該移動通信システムのパラメータとして設定
される値である。
【0042】上記のようにして、セクタ2のブランチ追
加動作が行われると、セクタ1及びセクタ2の両方を同
時に使用して通信を行う状態となり、セクタ2で行って
いる通信の電波については、干渉波にはならず、問題な
く通信を行える。最終的にセクタ2の結合量を最大に設
定することで、セクタ1とセクタ2の結合量は同等とな
り、試験用送受信機104とBTS10は、セクタ1及
びセクタ2の両方の通信パスを使用して通信を行ってい
る状態となり、この動作を確認することでブランチ追加
の機能を確認することは可能となる。
【0043】続いて、ブランチの削除について説明す
る。
【0044】(ブランチ削除の説明)ここでは、上記の
セクタ1とセクタ2の両方を使用して通信を行っている
状態を想定する。本例では、セクタ1のブランチを削除
する場合を例にとり説明する。
【0045】上記ブランチ追加と同様に今度は、セクタ
1の結合量を段階的に小さくする指令をTTR20から
セクタ選択装置30に対して送出する。これにより、セ
クタ2とセクタ1の受信レベルの差が所定の閾値(以
下、閾値Cという)より大きくなった場合に、CDMA
方式の移動通信システムは、セクタ1との通信を終了す
る。これにより、セクタ1のブランチが削除されたこと
になる。この状態では、セクタ1の信号は信号として認
識できるレベルではあるが、セクタ2に比べ通信が行え
る程強いレベルではない。この後に、セクタ選択装置3
0のセクタ1の結合量を最小にする。
【0046】上述したように、ブランチ追加及びブラン
チ削除を連続して行うことにより、あたかも試験用送受
信機104が、BTS10のセクタ1のサービスエリア
からセクタ2のサービスエリアに移動したような、受信
レベルの変化を与えるので、結果として、ソフトハンド
オーバ機能の試験を実現することができる。
【0047】以上、これまで説明した本発明の実施例に
よれば、CDMA方式を使用する移動通信システムにお
いてセクタ選択装置30を使用することで、試験を行い
たいセクタ以外のセクタからの干渉波を低減することで
きるので、試験を行うセクタを特定することが可能にな
る。すなわち、擬似的に試験用送受信機104が在圏す
るセクタを特定することが可能となる。
【0048】また、TTR20と各セクタのTTR用ア
ンテナ60〜65(6セクタ構成例)の結合量を変化さ
せることにより、試験を行うセクタ以外のセクタへの与
干渉・被干渉共に低減されるため、BTS10における
試験中以外のセクタにおけるシステムキャパシティの低
下を回避することができる。
【0049】更に、CDMA方式の特徴の1つであるソ
フトハンドオーバの試験を実現することが可能となり、
移動通信システムのより高度な機能確認・品質維持を実
現することができる。
【0050】上記例において、セクタ選択装置30の結
合量可変機能が結合量可変手段に対応し、同装置30の
結合量変化部221〜226の結合量調整機能が結合量
増加手段結合量増加手段に対応する。また、遠隔監視制
御装置40の結合量制御指令送出機能が遠隔制御手段に
対応する。
【0051】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1乃至4
記載の本願発明によれば、TTRと各セクタのTTR用
アンテナの結合量を変化させることで、試験を行うセク
タの特定が可能になると共に、試験を行うセクタ以外の
セクタへの与干渉及び被干渉が低減されるため、BTS
における試験中以外のセクタにおけるシステムキャパシ
ティの低下を回避することができる。また、本発明によ
れば、CDMA方式の特徴の1つであるソフトハンドオ
ーバの試験を実現することが可能となり、移動通信シス
テムのより高度な機能確認・品質維持を実現することが
できる。
【0052】また、請求項5乃至8記載の本願発明によ
れば、上記のような試験方法に従ってBTSの試験を行
うことのできる試験システムを提供することができる。
【0053】更に、請求項9乃至12記載の本願発明に
よれば、上記のような試験方法に従ってBTSの試験を
行うことのできる試験装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のBTS試験システムの構成例を示す図
である。
【図2】図1に示すBTS試験システムにおけるTTR
のブロック図である。
【図3】図1に示すBTS試験システムにおけるセクタ
選択装置のブロック図である。
【図4】本発明のBTSの試験フローチャートである。
【符号の説明】
10 無線基地局装置(BTS) 20 試験装置(TTR) 30 セクタ選択装置 40 遠隔監視制御装置 50 BTS用アンテナ(セクタ1用) 51 BTS用アンテナ(セクタ2用) 52 BTS用アンテナ(セクタ3用) 60 TTR用アンテナ(セクタ1用) 61 TTR用アンテナ(セクタ2用) 62 TTR用アンテナ(セクタ3用) 70 セクタ選択装置−TTR用セクタアンテナ間の高
周波給電線 80 TTR−セクタ選択装置間の高周波給電線 90 TTR−遠隔監視制御装置間の制御線 100 BTS−BTS用セクタアンテナ間の高周波給
電線 101 制御部 102 通信機能部(対セクタ選択装置用) 103 通信機能部(対遠隔監視制御装置用) 104 試験用送受信機 110 接続端子(対遠隔監視制御装置) 120 接続端子(対セクタ選択装置) 121 RF接続端子(対セクタ選択装置) 201 制御部 202 通信機能部(対TTR) 203 高周波分配合成部 204 接続端子(対TTR) 205 RF接続端子(対TTR) 206 結合量制御信号線 211 RF接続端子1(対セクタ1アンテナ) 212 RF接続端子2(対セクタ2アンテナ) 213 RF接続端子3(対セクタ3アンテナ) 214 RF接続端子4(対セクタ4アンテナ) 215 RF接続端子5(対セクタ5アンテナ) 216 RF接続端子6(対セクタ6アンテナ) 221 結合量変化部(セクタ1用) 222 結合量変化部(セクタ2用) 223 結合量変化部(セクタ3用) 224 結合量変化部(セクタ4用) 225 結合量変化部(セクタ5用) 226 結合量変化部(セクタ6用)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 裕司 東京都千代田区永田町二丁目11番1号 株 式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ内 Fターム(参考) 5K067 AA23 CC10 EE10 EE46 KK01 LL08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動通信システムにおいて、試験用送受信
    機を備えた試験装置を用いて複数のセクタを持つ無線基
    地局装置の試験を行う試験方法であって、 上記試験装置と、該試験装置と接続される複数のセクタ
    のアンテナとの間の結合量を該複数の各セクタのアンテ
    ナに対し独立して変更し、 その変更に基づいて上記試験用送受信機で入出力される
    セクタ数を制限するCDMA移動通信システムにおける
    無線基地局装置の試験方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の無線基地局装置の試験方法
    において、 上記試験装置と、該試験装置と接続される特定のセクタ
    のアンテナとの間の結合量を高くし、 上記試験装置と、該試験装置と接続される上記特定セク
    タ以外のセクタのアンテナとの間の結合量を低くするよ
    うそれぞれの結合量の変更を行う無線基地局装置の試験
    方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の無線基地局装置の試
    験方法において、 上記結合量の変更が連続的あるいは段階的となる無線基
    地局装置の試験方法。
  4. 【請求項4】請求項1記載の無線基地局装置の試験方法
    おいて、 上記試験装置と接続される外部装置からの指示に基づい
    て上記結合量の変更を行う無線基地局装置の試験方法。
  5. 【請求項5】移動通信システムにおいて、試験用送受信
    機を備えた試験装置を用いて複数のセクタを持つ無線基
    地局装置の試験を行う試験システムであって 上記試験装置と接続される複数のセクタのアンテナとの
    間の結合量を該複数の各セクタのアンテナに対し独立し
    て変更する結合量変更手段を有し、 その変更に基づいて上記試験用送受信機で入出力される
    セクタ数を制限する無線基地局装置の試験システム。
  6. 【請求項6】請求項5記載の無線基地局装置の試験シス
    テムにおいて、 上記結合量可変手段は、上記試験装置と、該試験装置と
    接続される特定のセクタのアンテナとの間の結合量を高
    くするよう当該結合量の変更を行う結合量増加手段と、 上記試験装置と、該試験装置と接続される上記特定セク
    タ以外のセクタのアンテナとの間の結合量を低くするよ
    う当該結合量の変更を行う結合量減少手段とを有する無
    線基地局装置の試験システム。
  7. 【請求項7】請求項5又は6記載の無線基地局装置の試
    験システムにおいて、 上記結合量可変手段は、上記結合量の可変を連続的ある
    いは段階的に行う無線基地局装置の試験システム。
  8. 【請求項8】請求項5記載の無線基地局装置の試験シス
    テムにおいて、 上記試験装置は、該試験装置と接続される外部装置から
    の指示に基づいて上記結合量の可変を行う遠隔制御手段
    を有する無線基地局装置の試験システム。
  9. 【請求項9】移動通信システムにおいて、複数のセクタ
    を持つ無線基地局装置との間で試験を行う試験用送受信
    機を備えた当該無線基地局装置の試験装置であって、 上記試験装置は、当該試験装置と接続される複数のセク
    タのアンテナとの間の結合量を該複数の各セクタのアン
    テナに対し独立して変更する結合量変更手段を有し、 その変更に基づいて上記試験用送受信機で入出力される
    セクタ数を制限する無線基地局装置の試験装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載の無線基地局装置の試験装
    置において、 上記結合量可変手段は、上記試験装置と、該試験装置と
    接続される特定のセクタのアンテナとの間の結合量を高
    くするよう当該結合量の変更を行う結合量増加手段と、 上記試験装置と、該試験装置と接続される上記特定セク
    タ以外のセクタのアンテナとの間の結合量を低くするよ
    う当該結合量の変更を行う結合量減少手段とを有する無
    線基地局装置の試験装置。
  11. 【請求項11】請求項9又は10記載の無線基地局装置
    の試験装置おいて、 上記結合量可変手段は、上記結合量の可変を連続的ある
    いは段階的に行う無線基地局装置の試験装置。
  12. 【請求項12】請求項9記載の無線基地局装置の試験装
    置において、 上記試験装置は、該試験装置と接続される外部装置から
    の指示に基づいて上記結合量の可変を行う遠隔制御手段
    を有する無線基地局装置の試験装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013258462A (ja) * 2012-06-11 2013-12-26 Denki Kogyo Co Ltd 基地局装置

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