JP2003232880A - 放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法 - Google Patents

放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法

Info

Publication number
JP2003232880A
JP2003232880A JP2002035049A JP2002035049A JP2003232880A JP 2003232880 A JP2003232880 A JP 2003232880A JP 2002035049 A JP2002035049 A JP 2002035049A JP 2002035049 A JP2002035049 A JP 2002035049A JP 2003232880 A JP2003232880 A JP 2003232880A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cutting
measured
blade
layer
concrete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002035049A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Fujii
信一 藤井
Tatsumi Yamamoto
龍美 山本
Kazuhiko Takayama
和彦 高山
Masayuki Konuki
正行 小貫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nuclear Services Co
Japan Atomic Power Co Ltd
Original Assignee
Nuclear Services Co
Japan Atomic Power Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nuclear Services Co, Japan Atomic Power Co Ltd filed Critical Nuclear Services Co
Priority to JP2002035049A priority Critical patent/JP2003232880A/ja
Publication of JP2003232880A publication Critical patent/JP2003232880A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Landscapes

  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Measurement Of Radiation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】分析用試料を、簡単に、且つ、短時間に採取す
るとともに、測定精度を向上させる。 【解決手段】円筒本体22の下端部22bの内外面22
c、12d及び下端面12eに切削刃面14が形成され
ている、円筒刃1を用いて測定対象の放射性物質汚染コ
ンクリート16の分析用試料kを採取する方法であっ
て;前記円筒刃5を規制回転数で駆動させながら該コン
クリートの深さ方向A5に移動させて、被測定層Fを乾
式切削し、凹部28を形成する。更に該円筒刃5をその
回転軸と直交方向A11に移動させて、被測定層Fを微
粉状に乾式切削する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射性物質汚染コ
ンクリート、即ち、原子力発電所等原子力施設を構成し
ている放射性物質で汚染されたコンクリート構造材、の
汚染浸透状況を測定評価するための分析用試料の採取方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】原子力発電所は、原子炉設備等を格納し
た原子炉建屋、タービン・発電機設備等を格納したター
ビン建屋及び廃棄物処理設備等を収納した廃棄物処理建
屋などの必要な構造的強度を持った鉄骨・鉄筋コンクリ
ート構造の建屋で構成されている。各建屋は、その内部
に発電の過程で発生する放射性物質を環境に放出するこ
となく閉じ込めるための境界の役割を果たしているとと
もに、その内部に放射性物質を含んだ流体を包む配管、
機器を収納しており、それらから放射される放射線を環
境に漏洩させることが無いように遮蔽のための厚み1〜
2m程の分厚いコンクリートの境界を形成している。
【0003】原子炉建屋のうち、原子炉圧力容器から
は、生物にとって有害なγ線や中性子線が放射される
が、これを遮蔽するために原子炉圧力容器の周りには鉄
筋コンクリート製の生体遮蔽壁を設けている。また、原
子炉圧力容器を収納する原子炉格納容器も鉄筋コンクリ
ート製の遮蔽体に覆われている。
【0004】原子力発電所の構成物量は、発電規模、炉
型にもよるが、約30万トン〜50万トンあり、この内
訳は一般的に見てコンクリート約90%、金属鋼材約1
0%と見ることが出来る。
【0005】原子力発電所を構成する各建屋のコンクリ
ート内面の一部では、発電所運転の様々な過程で発生す
る「放射性物質の付着等により放射能で汚染」(以降
「放射能汚染」という)される場合がある。また、原子
炉圧力容器を取り囲む生体遮蔽壁は炉心から漏れてくる
「中性子線を吸収し放射能を帯びる」(以降この現象を
「放射化」という)コンクリートがある。
【0006】該コンクリート内面は、コンクリートの物
性上、付着した放射性物質が徐々に内部に浸透する可能
性があり、放射能汚染した建屋コンクリートの内面で
は、ある程度の深さまで放射能汚染されている可能性が
ある。また、中性子線は透過力が強くコンクリートの内
部まで入射するから、生体遮蔽壁もある程度の深さまで
放射化している。
【0007】この放射性汚染あるいは放射化は、表面か
らの距離が大きくなるに従って、通常は指数函数的に減
少する。自然放射能並に放射能量が下がったところが、
コンクリート汚染の有無の境界になる。
【0008】原子力発電所は、その使命を終えた後は解
体され、新地に戻される。その過程で、構造材は放射性
廃棄物と非放射性廃棄物に分別される。放射性廃棄物は
長期保管管理し放射能を減衰させ将来の処理に備える。
非放射性廃棄物は産業廃棄物として処理し、一部は再利
用される。
【0009】該コンクリートは、生体遮蔽壁も含めて
壁、床面の厚み方向に放射性物質が浸透した放射性廃棄
物になる部分と、浸透していない非放射性廃棄物部分が
連続して存在する。そこで、放射性物質で汚染するコン
クリート、若しくは、内部まで放射化が進んでいるコン
クリートの放射性物質を取除くことが考えられるが、そ
れを取除くのは技術的に極めて困難であり、又、経済的
に見てもあまり価値はない。むしろ、放射性物質を含ん
だ部分をのみを機械的に分離して放射性廃棄物として保
管した方が遥かに経済的に安価である。
【0010】そこで、解体時には、放射性廃棄物となる
部分と非放射性廃棄物となる部分を機械的に分離し、放
射性廃棄物となる部分を廃棄しているが、その廃棄量は
できるだけ少なくする必要がある。放射性廃棄物は、下
北半島に搬送し長期埋設保管されることになり、その保
管費用が非常に高価となるためである。
【0011】放射性廃棄物を減らし、解体経費を軽減す
るためには、放射能汚染したコンクリート量と浸透深さ
を正確に把握し、放射性汚染部分のみを廃棄物として保
管することが重要である。
【0012】建屋壁・床のコンクリートに亀裂などの傷
がなければ放射能汚染があるとしても、その汚染は内面
表層の浅い部分であることが容易に想定される。一方、
中性子線による放射化では、放射能汚染よりも相対的に
より深部にまで放射能を持っていると考えられる。放射
能汚染したコンクリートの量を評価するには、建屋内面
の汚染評価に必要な代表的な測定点を選び、その場所の
浸透深さを測定し、内面の面積に合わせ積分して求め
る。
【0013】一つの点の浸透汚染の評価は、その点のコ
ンクリートを表層から深さ方向に一定の深度毎にコンク
リート試料を採取し、取出された試料の一定量を一定の
密度の微粉とし測定容器に入れ、放射線測定装置で放射
線のエネルギーと放射線量等量率の測定を行い、含有放
射性核種とその濃度を算出して行う。
【0014】正確な放射能汚染のあるコンクリートの量
を算出するには、測定ポイントの深さ方向の試料を密に
採取し、測定ポイントも建屋内面全面をできるだけ細か
に採り、建屋内表面で積分することで得ることができ
る。
【0015】比較的浅い場所のコンク−リト試料を採取
する場合には、測定対象のコンクリートの表面に、コア
ボーリング装置をセットし、円筒刃(一般にはコアビッ
トと言い、市販されている)により円柱状のコンクリー
ト柱を刳り貫く。
【0016】円筒刃は、コンクリートとの摩擦で熱を発
生し切削力が低下することを軽減するため、通常は、水
などの冷媒を切削部に流す湿式ボーリング工法で使用し
ている。得られたコンクリート円柱は、表面が冷媒で湿
っており、コンクリート中に含まれる評価対象の核種の
うち水溶性の核種(トリチウム、セシウム化合物など)
が、もともと存在した部位から湿分に乗って散逸(移
動)し、放射能分布の評価の精度を落とす。これを防止
するため、散逸したと思われるコンクリートの表面を旋
盤、フライス盤などの工作機で削り落とす。
【0017】そして、このコンクリート柱から測定対象
深度のコンクリートを旋盤あるいはフライス盤などで微
粉状に削り取る。該コンクリートは脆いから切削する場
合は、該コンクリート中の骨材を弾き飛ばさないように
切削するなど細心の注意と熟練を要する。また、本発明
による工法ほどには滑らかな微粉にはならず、場合によ
っては乳鉢などで更に微粉化する作業を行う必要があ
る。なお、この従来工法を用いると、200cm程度の
深さのコンクリートから試料を採取できる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】これからの原子力発電
所の解体処理は経済性が強調される時代になることか
ら、解体処理の一つの過程であるコンクリートの放射能
汚染調査を少ない費用で実施することが要求される。そ
の中で、微粉状の分析用試料を簡単に安価に均質に採取
することが望まれる。
【0019】ところが、従来例には、次の様な問題があ
る。 (1)採取工程が複雑である上、その作業に熟練を要す
る。そのため、多くの作業時間、労力及び費用がかか
る。
【0020】(2)湿式のボーリング工法による試料採取
のため、水溶性の核種の散逸があり、試料の純度に影響
が出やすい。 (3)作業量が多いため、試料採取開始から測定開始まで
に多くの時間がかかる。そのため、トリチウムなどの様
に、揮発性のある核種は、飛散して減少するため、測定
精度が低下する。
【0021】本発明は、上記事情に鑑み、分析用試料
を、簡単に、しかも、短時間に採取できるようにするこ
とを目的にする。他の目的は、測定精度の向上を図るこ
とである。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明は、円筒本体の
下端部の内外面及び下端面に切削刃部が形成されている
円筒刃、を用いて測定対象の放射性物質汚染コンクリー
トの分析用試料を採取する方法であって; 前記円筒刃
を規制回転数で回転させながら前記コンクリートの深さ
方向に押し下げ、被測定層まで乾式切削する工程と;
前記円筒刃をその回転軸と直交方向に移動させ、該被測
定層を微粉状に乾式切削する工程と;を備えていること
を特徴とする。
【0023】この発明は、円筒本体の下端部の内外面及
び下端面に切削刃部が形成されている円筒刃、を用いて
測定対象の放射性物質汚染コンクリートの分析用試料を
採取する方法であって; 前記円筒刃を規制回転数で回
転させながら前記コンクリートの深さ方向に押し下げて
乾式切削し、第1被測定層に凹部を形成する工程と;前
記円筒刃をその回転軸と直交方向に移動させて該被測定
層を微粉状に乾式切削し、前記凹部を横溝に変形させる
工程と; 該横溝内の微粉を採取する工程と; 前記円
筒刃を更に前記深さ方向に押し下げて乾式切削し、前記
第1被測定層に連続する第2被測定層に凹部を形成する
工程と;前記円筒刃をその回転軸と直交方向に、且つ、
該横溝内を移動させて前記第2被測定層を微粉状に乾式
切削する工程と;を備えていることを特徴とする。
【0024】この発明は、円筒本体の下端部の内外面及
び下端面に切削刃部が形成されている円筒刃、を用いて
測定対象の放射性物質汚染コンクリートの分析用試料を
採取する方法であって; 前記円筒刃を規制回転数で回
転させながら前記コンクリートの深さ方向に押し下げて
乾式切削し、第1被測定層に凹部を形成する工程と;前
記円筒刃をその回転軸と直交方向に移動させて該第1被
測定層を微粉状に乾式切削し、前記凹部を横溝に変形さ
せる工程と; 該横溝内の微粉を採取する工程と; 前
記円筒刃を更に前記深さ方向に押し下げて乾式切削し、
前記第1被測定層に連続する中間層に凹部を形成する工
程と; 前記円筒刃をその回転軸と直交方向に、且つ、
該横溝内を移動させて前記中間層を微粉状に乾式切削す
る工程と; 該横溝内の微粉を除去する工程と; 前記
円筒刃を更に前記深さ方向に押し下げて乾式切削し、前
記中間層に連続する第2被測定層に凹部を形成する工程
と; 前記円筒刃をその回転軸と直交方向に、且つ、該
横溝内を移動させて前記第2被測定層を微粉状に乾式切
削する工程と;を備えていることを特徴とする。
【0025】この発明では、横溝から円筒刃を抜き出し
た後に微粉の採取を行っても良い。又、規制回転数は、
例えば、700rpmが選ばれる。
【0026】この発明は、円盤刃ベースの中央部に空洞
を設け、該空洞を囲む取付部に切削刃部が設けられてい
る円盤刃、を用いて測定対象の放射性物質汚染コンクリ
ートの分析用試料を採取する方法であって; 該円盤刃
を舞塵防止回転数で回転させなが前記コンクリートの深
さ方向に押し下げ、被測定層を微粉状に乾式切削するこ
とを特徴とする。
【0027】この発明は、円盤刃ベースの中央部に空洞
を設け、該空洞を囲む取付部に切削刃部が配設されてい
る円盤刃、を用いて測定対象の放射性物質汚染コンクリ
ートの分析用試料を採取する方法であって; 該円盤刃
を舞塵防止回転数で回転させなが前記コンクリートの深
さ方向に押し下げ、第1被測定層を微粉状に乾式切削
し、切削穴を形成する工程と; 前記円盤刃を該コンク
リート表面上まで上昇させた後、該切削穴内の微粉を採
取するとともに、該切削穴に残存する切残柱を除去する
工程と; 前記円盤刃を前記切削穴内に挿入し、前記深
さ方向に押し下げて、前記第1被測定層に連続する第2
被測定層を微粉状に乾式切削する工程と;を備えている
ことを特徴とする。
【0028】この発明は、円盤刃ベースの中央部に空洞
を設け、該空洞を囲む取付部に切削チップが配設されて
いる円盤刃、を用いて測定対象の放射性物質汚染コンク
リートの分析用試料を採取する方法であって; 該円盤
刃を舞塵防止回転数で回転させなが前記コンクリートの
深さ方向に押し下げ、第1被測定層を微粉状に乾式切削
し、切削穴を形成する工程と;前記円盤刃を該コンクリ
ート表面上まで上昇させた後、該切削穴内の微粉を採取
するとともに、該切削穴に残存する切残柱を除去する工
程と; 前記円盤刃を前記切削穴内に挿入し、前記深さ
方向に押し下げて、前記第1被測定層に連続する中間層
を微粉状に乾式切削する工程と; 該円盤刃を該コンク
リート表面上まで上昇させた後、該切削穴内の微粉を除
去すると共に、前記切残柱を除去する工程と; 前記円
盤刃を該切削穴内に挿入し、前記深さ方向に押し下げ、
前記中間層に連続する第2被測定層を微粉状に乾式切削
する工程と;を備えていることを特徴とする。
【0029】この発明では、舞塵防止回転数として15
0〜300rpmが好適である。
【0030】又、円盤刃の切削刃部として、例えば、切
削チップが用いられる。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明者は、従来例では、特に、
(1)切削の際に冷却水を用いること、(2)3回の切削、即
ち、コンクリート柱の刳り貫き切削、該柱の表面の切削
及び該柱の測定対象の層(被測定層)の切削、を行うこ
と、に問題がある、と考えた。そこで、冷却水を用い
ず、かつ、被測定層を微粉状に切削するには、どうした
ら良いかを研究し実験を重ねた。
【0032】その結果、次のことがわかった。 (1)比較的浅い、例えば、コンクリートの表面から20
cm以内の深さ、に位置する分析用試料を採取する場合
には、円筒体の下端部の内外面及び下端面に切削刃部が
形成されている、円筒刃を用いて切削すると、冷却水を
用いなくても、微粉状に切削できる。この冷却水を用い
ないで切削することを、乾式切削、と言うことにする。
【0033】この円筒刃により分析用試料を採取する場
合には、該円筒刃を規制回転数、例えば、700rp
m、で回転させながら測定対象のコンクリートの表面に
押しつけて乾式切削し、測定対象の層、即ち、被測定層
に凹部を形成する。次に、該円筒刃をその回転軸と直交
方向に移動させながら該被測定層を微粉状に乾式切削す
る。
【0034】(2)比較的深い、例えば、コンクリートの
表面から100cm以内の深さ、に位置する分析試料を
採取する場合には、円盤刃ベースの中央部に空洞を設
け、該空洞を囲む取付部に複数の切削刃部を設けた円盤
刃、を用いて削除すると、冷却水を用いなくても微粉状
に切削できる。前記したように、冷却水を用いないで切
削することを、乾式切削、と言う。
【0035】円盤刃を舞塵防止回転数、例えば、150
〜300rpm、で回転させながら、測定対象の放射性
物質汚染コンクリートの表面に押しつけ、該円盤刃を被
測定層に到達せしめると、該被測定層は微粉状に乾式切
削される。
【0036】
【実施例】この発明の第1実施例を図1〜図5により説
明するが、この実施例は、比較的浅い場合、例えば、被
測定層Fが放射性汚染物コンクリート16の表面16f
から20cm以内、に位置している場合の分析用試料の採取
方法である。なお、前記放射性物質汚染コンクリート1
6には、放射性物質の付着等により放射能で汚染された
(放射能汚染)コンクリート、の他、中性子線を吸収し
放射能を帯びる(放射化)コンクリート、も含まれる。
【0037】ボーリング装置1は、支持柱2を介してボ
ーリング装置ベース3に支えられている。該ボーリング
装置1は、円筒刃5と、該円筒刃5に接続シャフト6を
介して結ばれた電動機7と、を備えた切削機構10と、
該切削機構10を上下に移動させる上下動駆動機構(図
示せず)と、を備えている。
【0038】前記ベース3の一端には、ベース駆動シャ
フト11が接続されている。このシャフト11は、ボー
リング装置ベース3をスライドベース12上で移動させ
るための駆動力を伝えるネジ棒である。該シャフト11
は、シャフトベース13に螺着されており、その一端に
は、ベース駆動ハンドル15が設けられている。
【0039】前記ベース13は、スライドベース12の
端部に固定されている。前記ベース駆動ハンドル15
は、ベース駆動シャフト11に回転を与え、ボーリング
装置ベース3をスライドベース12上で動かす駆動力を
与える。スライドベース12は、前記切削機構10を円
滑に移動させるベースであり、測定対象の放射性物質値
汚染コンクリート16の表面16fにアンカー18で固
定される。アンカー18は、スライドベース12を該コ
ンクリート16に固定する治具であり、ホールインアン
カーあるいはケミカルアンカーを用いる。
【0040】円筒刃5の詳細構造を図2、図3により説
明する。円筒刃5は、金属製の円筒本体22と、該円筒
本体22の上端部22aに設けられた蓋23と、その下
端部22bに設けられた切削刃部24と、を備えてい
る。
【0041】蓋23には、接続部25が突設されている
が、この接続部25は、電動機7の駆動軸に螺着されて
いる。切削刃部24は、例えば、円筒本体22の内面2
2c、外面22dおよび下端面22eに、前記各面22
c〜22eを包み込むように、工業用ダイアモンドある
いはカーボランダムの微細結晶をまぶして形成された切
削刃面である。
【0042】このように円筒本体22の下端面22e以
外の内外面22c、22dにも結晶をまぶし、切削刃面
24にすると、円筒刃5をその軸方向と直角に移動させ
るときに、該円筒刃5の外面22dの切削刃面24が該
コンクリート16を削るので、該コンクリート16の切
り込み線に巾を持たせることができる。そのため、円筒
刃5が該コンクリート16を切削しているときには、該
コンクリート16と円筒刃5との接触による摩擦が軽減
するので、摩擦熱の発生を減少させることができる。
【0043】なお、切削刃部24の直径D1及びその高
さ24hは、必要に応じて適宜選択されるが、例えば、
直径D1=100mm、高さ24h=数mm、が採用され
る。
【0044】次に、本実施例の作動について説明する。
電動機7を規制回転数、例えば、700rpm、で運転
しながら、上下駆動機構の上下ハンドル(図示せず)を
操作し、円筒刃5を該コンクリート16の深さ方向A5
に押し下げる。
【0045】そうすると、円筒刃5は、切削刃面24で
該コンクリート16の被測定層Fを微粉状に乾式切削、
即ち、冷却水を使用しないで切削しながら降下し、円筒
状の凹部28を形成する。この時、円筒本体22の外面
22dには、切削刃面24が形成されているので、円筒
本体22の金属面が直接前記凹部28の壁面28Yに接
することはない。
【0046】円筒刃5の押し下げ量は、被測定層Fの厚
みに相当する量H1、例えば、深さ2mm、であり、こ
れにより該コンクリート16には、深さ2mmの円筒状
の切れ目が入る。
【0047】次に、ベース駆動ハンドル15を所定速度
で回し、ベース駆動シャフト11を所定方向に回転させ
ると、ボーリング装置ベース3はスライドベース12上
を摺動し、円筒刃5をその回転軸と直交方向A11に摺
動させる。この時の摺動量L1は、例えば、100mmで
あり、摺動に要する時間は、約5分である。
【0048】そうすると、前記回転している円筒刃5
は、その回転軸と直角方向に摺動しながら該被測定層F
を微粉状に乾式切削し、前記凹部28を横溝28Aに変
形させる。この横溝28A内の微粉kが、被測定層Fの
分析用試料となる。この円筒刃5の摺動量L1は、必要
に応じて適宜選択されるが、該摺動量L1を調節するこ
とにより、被測定層Fから得られる微粉量を調整するこ
とができる。
【0049】切削終了後、直ちに該横溝28A内の微粉
kをスプーン等で掬って、図示しない測定容器に入れ、
重量、嵩密度を計測し、放射能分析に回す。なお、微粉
を採取する場合には、円筒刃5を該横溝28Aから抜き
出して行うが、それを抜き出さずに行っても良い。
【0050】本実施例では、切削開始から測定開始迄に
要する最短時間は、約10分であった。これは、従来例
の前記最短時間が6時間であったのに比べると、大幅に
短縮されている。
【0051】なお、前記条件、即ち、円筒刃5の直径D
1=100mm、押し下げ量(深さ)H1=2mm、摺
動量L1=100mm、摺動に要する時間=約5分、で
乾式切削すると、骨材も含めて最も滑らかで均一な微粉
が得られことがわかった。
【0052】前記要領により、前記被測定層(第1被測
定層)Fの分析用試料を採取後、必要ならば、更に深い
位置にある他の被測定層(第2被測定層)Sの分析用試
料を採取することもできる。以下、場合を分けてその採
取方法を説明する。 (1)図4に示す様に、第2被測定層Sが第1被測定層F
に連続しているとき:横溝28Aから第1被測定層Fの
微粉を採取した後、該円筒刃5を更に前記深さ方向A1
6に押し下げて乾式切削し、第2被測定層Sに凹部30
を形成する。
【0053】次に、該円筒刃5をその回転軸と直交方向
A30に、且つ、横溝28A内を摺動させながら、該第
2被測定層Sを微粉状に乾式切削し、横溝を深くする。
そして、該横溝内の微粉を採取する。
【0054】(2)図5に示す様に、第2被測定層Sが中
間層Mを介して第1被測定層Fに連続しているとき:横
溝28Aから第1被測定層Fの微粉を採取した後、円筒
刃5を前記深さ方向A16に押し下げて乾式切削し、第
2被測定層Sの上面SUに到達させる。これにより中間
層Mには凹部が形成される。
【0055】次に、該円筒刃5をその回転軸と直交方向
に、かつ、横溝28A内を摺動させて、中間層Mを微粉
状に乾式切削するとともに、前記横溝28A内の微粉を
除去する。
【0056】微粉採取の際には、該円筒刃5を上昇させ
て該横溝28A内から抜き出し、完全に該横溝28A内
の微粉を除去することが好ましい。
【0057】更に、該円筒刃5を前記深さ方向A16に
押し下げて乾式切削し、該第2被測定層Sに凹部32を
形成する。その後、該円筒刃5をその回転軸と直交方向
A32に、且つ、前記横溝28A内を摺動させ、第2被
測定層Sを微粉状に乾式切削する。そして、該横溝内の
微粉を採取する。
【0058】本発明の第2実施例を図6〜図11により
説明するが、この実施例は、比較的深い、例えば、被測
定層がコンクリートの表面から約1000mm以内、に
位置している場合の分析用試料の採取方法である。ボー
リング装置41は、支持柱42を介してボーリング装置
ベース43に支持されている。この装置41は、円盤刃
45と、該円盤刃45に接続シャフト56を介して結ば
れた電動機47と、を備えた切削機構50と、該切削機
構50を上下に移動させる上下駆動部ハンドル35と、
を備えている。
【0059】ボーリング装置ベース43は、測定対象の
放射性物質汚染コンクリート16にアンカー51で固定
される。アンカーの代わりに真空吸着盤を備え、該コン
クリート16の表面16fに吸着固定する場合もある。
延長シャフト36は、両端部にねじを切ってあり、被測
定層が深い場合に接続シャフト56と円盤刃45の間に
接続する。
【0060】円盤刃45の詳細構造を図8、図9により
説明する。円盤刃45は、円盤刃ベース62と、該円盤
刃べース62に固定された切削刃部64と、を備えてい
る。円盤刃ベース62は、中央部に形成された空洞65
と、該空洞65を囲むリング状の取付部66と、を備え
ている。
【0061】円盤刃ベース62の中央部を空洞65とし
た理由は、次の通りである。即ち、円盤刃45が回転軸
を一定にして切削するため、その回転軸の中心部付近は
周速度が極めて遅く、切削力を持たない。そのため、円
盤刃ベース62の中央部に切削刃部64を配しても切削
できず、掘り進むことができないので、円盤刃ベース6
2の取付部66の直径d3の1/2〜1/3の穴を開け
て空洞65を形成し、切削力の喪失を防止する。
【0062】切削刃部64は、工業用ダイアモンドある
いはカーボランダムと粉末金属を低温焼結させた切削チ
ップであり、このチップ64は、所定の形状、例えば、
長方形状に形成されている。この切削チップ64は、円
盤刃ベース62の取付部66に、放射方向、あるいは、
円周方向に相当数、例えば、6本、配列されている。
【0063】各切削チップ64の内径D2は、空洞65
の径d2より小さく形成され、又、その外径D3は取付部
66の外径d3より大きく形成されている。そのため、
前記各切削チップ64の両端は、取付部66から突出し
ている。なお、切削チップ64の形状、厚さ、本数、配
設態様等は、必要に応じて適宜選択される。
【0064】円盤刃ベース62の上部には、ねじ穴67
の付いた接続端部68が設けてある。この接続端部68
は、電動機47の回転軸、あるいは、延長シャフト36
に螺着される。延長シャフト36は、両端部に雄ネジお
よび雌ネジを切ってある。
【0065】次に、この実施例の作動について説明す
る。電動機47を駆動し、円盤刃45を舞塵防止回転数
で運転しながら、上下ハンドル35を操作し、該放射性
物質汚染コンクリート16の深さ方向矢印A16に、所
定速度で押し下げ、上層Uを乾式切削、即ち、冷却水を
用いないで切削する。
【0066】この時の円盤刃45の舞塵防止回転数は、
150〜300rpmが最適であるが、その理由は、次
の通りである。即ち、通常の湿式で石材表面研磨当に使
用する場合の電動機の回転数は、例えば、600rpm
と高いが、この高い回転数で乾式切削すると、コンクリ
ート中の骨材を弾き飛ばしたり、微粉の粉塵を巻き上げ
たりする。そこで、この問題を回避でき、かつ、切削能
力の低下を防止できる回転数を、研究し実験したとこ
ろ、150〜300rpmが最適であることが判明した
ためである。
【0067】円盤刃45の押し下げ量は、上層Uの厚み
に相当する量H2であり、この押し下げ動作により、該
上層Uは、ドーナツ状に切削され、切削穴70内には微
粉がたまる。該円盤刃45を該コンクリート表面16f
上まで上昇させた後、該切削穴70内の微粉を除去して
被測定層Fの上面を露出させるとともに、図示しない切
残柱を除去する。該切残柱は、円盤刃45の空洞65に
対応する部分で、該切削穴70の中央に形成される。こ
の切残柱は、切削穴に70に挿入される図示しないパイ
プに嵌合させ、該パイプを傾けると簡単に折れるので、
容易に除去することができる。上層Uが厚い場合には、
被測定層の上面が露出するまで、前記工程を複数回繰り
返す。なお、該切削穴70から抜き出された円盤刃45
は、大気により自然冷却される。
【0068】前記円盤刃45は、回転を維持しながら切
削穴70から引き上げられるが、回転を止めても良い。
該回転を止めて引き上げると、更に乾式切削する場合に
は、又、前記舞塵防止速度に回転させなければならない
ので、面倒である反面、引き上げ時に円盤刃45が横揺
して切残柱との芯がずれても、円盤刃45に大きな負担
がかからない。なお、被測定層の上面近傍まで水で冷却
しながら切削(湿式切削)し、その後被測定層Fの上面
まで乾式切削しても良い。この様にすると、早く被測定
層Fに到達できるので、試料採取開始時間を早めること
ができる。
【0069】次に、前記回転中の円盤刃45を前記深さ
方向A16に押し下げ、被測定層Fの下面FLに到達さ
せると、該被測定層Fは微粉状に乾式切削される。円盤
刃45をコンクリート表面16f上まで引き上げて切削
穴70内の微粉kをサクションパイプ等の採取手段を用
いて、採取する。切削穴70内の微粉kは、被測定層F
の分析用試料であり、採取後すぐに図示しない測定容器
に入れて重量、嵩密度を計測し放射能分析に回す。
【0070】本実施例では、切削開始から測定開始まで
に要した最短時間は、15分位であった。これは、従来
例の前記最短時間が6時間であったのに比べると、大幅
に短縮されている。
【0071】前記要領により、前記被測定層(第1被測
定層)Fの分析用試料の採取が完了した後、更に深い位
置にある他の被測定層(第2被測定層)Sの分析用試料
を採取することもできる。以下、場合を分けて説明す
る。 (1)図10に示す様に、第2被測定層Sが第1被測定層
Fに連続している場合:前記切削穴70内から第1被測
定層Fの微粉kを採取し、切残柱を除去した後、円筒刃
45を該切削穴70内に挿入し、更に前記深さ方向A1
6に押し下げ、第2被測定層Sの下面SLまで乾式切削
する。そして、切削穴70内の微粉を採取することによ
り第2被測定層Sの分析用試料を得る。
【0072】(2)図11に示す様に、第2被測定層Sが
中間層Mを介して第1被測定層Fに連続している場合:
前記切削穴70から第1被測定層Fの微粉を採取し、切
残柱を除去した後、円筒刃45を該切削穴70内に挿入
し、更に前記深さ方向A16に押し下げ、第2被測定層
Sの上面SUまで乾式切削する。
【0073】次に、円盤刃45をコンクリート表面16
f上まで上昇させ、切削穴70内の微粉Mkを除去して
上面SUを露出させる。その後、該円盤刃45を切削穴
70内に挿入し、更に前記深さ方向A16に押し下げ、
第2被測定層Sの下面SLまで乾式切削する。そして、
円盤刃45をコンクリート表面16f上まで上昇させ、
切削穴70内の微粉を採取することにより第2被測定層
Sの分析用試料を得る。
【0074】
【発明の効果】本発明は、放射性物質汚染コンクリート
を直接乾式切削して被測定層を微粉状にするので、分析
用試料の採取を、簡単に、且つ、短時間に行うことがで
きるとともに、測定精度の向上を図ることができる。
【0075】更に述べると、本発明は次の様な顕著な効
果を奏する。 (1)分析用試料の採取までの作業量が、従来例に比し、
1/10〜1/15で済む。 (2)分析用試料の採取技術も熟練を必要としない。 (3)切削開始から測定開始迄の最短時間が、例えば、1
5分であり、従来例の1/20程度で済む。
【0076】(4)被測定層を微粉状に乾式切削して分析
開始する迄の時間が短いので、揮発性核種の飛散が防止
できるとともに、乾式切削であるため水溶性核種の散逸
も防止される。そのため、評価精度の低下を防止するこ
とができる。 (5)円盤刃を舞塵防止回転数で駆動するので、放射性物
質汚染コンクリートの切削時における放射性粉塵の発生
を抑制し空気汚染、環境汚染を防止する効果を持つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す正面図である。
【図2】円筒刃の拡大図である。
【図3】図2のIII-III線断面拡大図である。
【図4】2つの被測定層が連続している場合における乾
式切削状態を示す縦断面図である。
【図5】2つの測定層の間に中間層が存在する場合にお
ける乾式切削状態を縦断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示す正面図である。
【図7】本発明の第2実施例を示す側面図である。
【図8】円盤刃の拡大底面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面である。
【図10】2つの被測定層が連続している場合における
乾式切削を示す拡大縦断面図である。
【図11】2つの測定層の間に中間層が存在する場合に
おける乾式切削を示す拡大縦断面図である。
【符号の説明】
1 ボーリング装置 5 円筒刃 10 切削機構 16 放射性物質汚染コンクリート 24 切削刃面 41 ボーリング装置 45 円盤刃 50 切削機構 64 切削刃部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 龍美 東京都千代田区大手町1丁目6番1号 日 本原子力発電株式会社内 (72)発明者 高山 和彦 東京都千代田区神田駿河台二丁目2番地 原電事業株式会社内 (72)発明者 小貫 正行 東京都千代田区神田駿河台二丁目2番地 原電事業株式会社内 Fターム(参考) 2G075 AA01 AA17 AA18 BA19 CA10 DA08 FC12 FC14 GA15 2G088 EE07 EE21 FF04 FF05 HH01 HH06 HH10

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒本体の下端部の内外面及び下端面に切
    削刃部が形成されている円筒刃、を用いて測定対象の放
    射性物質汚染コンクリートの分析用試料を採取する方法
    であって;前記円筒刃を規制回転数で回転させながら前
    記コンクリートの深さ方向に押し下げ、被測定層まで乾
    式切削する工程と;前記円筒刃をその回転軸と直交方向
    に移動させ、該被測定層を微粉状に乾式切削する工程
    と;を備えていることを特徴とする放射性物質汚染コン
    クリートの分析用試料の採取方法。
  2. 【請求項2】円筒本体の下端部の内外面及び下端面に切
    削刃部が形成されている円筒刃、を用いて測定対象の放
    射性物質汚染コンクリートの分析用試料を採取する方法
    であって;前記円筒刃を規制回転数で回転させながら前
    記コンクリートの深さ方向に押し下げて乾式切削し、第
    1被測定層に凹部を形成する工程と;前記円筒刃をその
    回転軸と直交方向に移動させて該被測定層を微粉状に乾
    式切削し、前記凹部を横溝に変形させる工程と;該横溝
    内の微粉を採取する工程と;前記円筒刃を更に前記深さ
    方向に押し下げて乾式切削し、前記第1被測定層に連続
    する第2被測定層に凹部を形成する工程と;前記円筒刃
    をその回転軸と直交方向に、且つ、該横溝内を移動させ
    て前記第2被測定層を微粉状に乾式切削する工程と;を
    備えていることを特徴とする放射性物質汚染コンクリー
    トの分析用試料の採取方法。
  3. 【請求項3】円筒本体の下端部の内外面及び下端面に切
    削刃部が形成されている円筒刃、を用いて測定対象の放
    射性物質汚染コンクリートの分析用試料を採取する方法
    であって;前記円筒刃を規制回転数で回転させながら前
    記コンクリートの深さ方向に押し下げて乾式切削し、第
    1被測定層に凹部を形成する工程と;前記円筒刃をその
    回転軸と直交方向に移動させて該第1被測定層を微粉状
    に乾式切削し、前記凹部を横溝に変形させる工程と;該
    横溝内の微粉を採取する工程と;前記円筒刃を更に前記
    深さ方向に押し下げて乾式切削し、前記第1被測定層に
    連続する中間層に凹部を形成する工程と;前記円筒刃を
    その回転軸と直交方向に、且つ、該横溝内を移動させて
    前記中間層を微粉状に乾式切削する工程と;該横溝内の
    微粉を除去する工程と;前記円筒刃を更に前記深さ方向
    に押し下げて乾式切削し、前記中間層に連続する第2被
    測定層に凹部を形成する工程と;前記円筒刃をその回転
    軸と直交方向に、且つ、該横溝内を移動させて前記第2
    被測定層を微粉状に乾式切削する工程と;を備えている
    ことを特徴とする放射性物質汚染コンクリートの分析用
    試料の採取方法。
  4. 【請求項4】横溝から円筒刃を抜き出した後に微粉の採
    取を行うことを特徴とする請求項1、2、又は、3記載
    の放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方
    法。
  5. 【請求項5】規制回転数が、700rpmであることを
    特徴とする請求項1、2、3、又は、4記載の放射性物
    質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法。
  6. 【請求項6】円盤刃ベースの中央部に空洞を設け、該空
    洞を囲む取付部に切削刃部が設けられている円盤刃、を
    用いて測定対象の放射性物質汚染コンクリートの分析用
    試料を採取する方法であって;該円盤刃を舞塵防止回転
    数で回転させなが前記コンクリートの深さ方向に押し下
    げ、被測定層を微粉状に乾式切削することを特徴とする
    放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法。
  7. 【請求項7】円盤刃ベースの中央部に空洞を設け、該空
    洞を囲む取付部に切削刃部が配設されている円盤刃、を
    用いて測定対象の放射性物質汚染コンクリートの分析用
    試料を採取する方法であって;該円盤刃を舞塵防止回転
    数で回転させなが前記コンクリートの深さ方向に押し下
    げ、第1被測定層を微粉状に乾式切削し、切削穴を形成
    する工程と;前記円盤刃を該コンクリート表面上まで上
    昇させた後、該切削穴内の微粉を採取するとともに、該
    切削穴に残存する切残柱を除去する工程と;前記円盤刃
    を前記切削穴内に挿入し、前記深さ方向に押し下げて、
    前記第1被測定層に連続する第2被測定層を微粉状に乾
    式切削する工程と;を備えていることを特徴とする放射
    性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法。
  8. 【請求項8】円盤刃ベースの中央部に空洞を設け、該空
    洞を囲む取付部に切削チップが配設されている円盤刃、
    を用いて測定対象の放射性物質汚染コンクリートの分析
    用試料を採取する方法であって;該円盤刃を舞塵防止回
    転数で回転させなが前記コンクリートの深さ方向に押し
    下げ、第1被測定層を微粉状に乾式切削し、切削穴を形
    成する工程と;前記円盤刃を該コンクリート表面上まで
    上昇させた後、該切削穴内の微粉を採取するとともに、
    該切削穴に残存する切残柱を除去する工程と;前記円盤
    刃を前記切削穴内に挿入し、前記深さ方向に押し下げ
    て、前記第1被測定層に連続する中間層を微粉状に乾式
    切削する工程と;該円盤刃を該コンクリート表面上まで
    上昇させた後、該切削穴内の微粉を採取すると共に、前
    記切残柱を除去する工程と;前記円盤刃を該切削穴内に
    挿入し、前記深さ方向に押し下げ、前記中間層に連続す
    る第2被測定層を微粉状に乾式切削する工程と;を備え
    ていることを特徴とする放射性物質汚染コンクリートの
    分析用試料の採取方法。
  9. 【請求項9】舞塵防止回転数が、150〜300rpm
    であることを特徴とする請求項6、7、又は、8記載の
    放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法。
  10. 【請求項10】円盤刃の切削刃部が、切削チップである
    ことを特徴とする特徴とする請求項6、7、8、又は、
    9記載の放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採
    取方法。
JP2002035049A 2002-02-13 2002-02-13 放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法 Pending JP2003232880A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002035049A JP2003232880A (ja) 2002-02-13 2002-02-13 放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002035049A JP2003232880A (ja) 2002-02-13 2002-02-13 放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003232880A true JP2003232880A (ja) 2003-08-22

Family

ID=27777352

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002035049A Pending JP2003232880A (ja) 2002-02-13 2002-02-13 放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003232880A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100776991B1 (ko) 2006-03-22 2007-11-21 한전원자력연료 주식회사 크러드 샘플 채취장비
CN111175803A (zh) * 2020-01-12 2020-05-19 兰州大学 一种钻孔内核设施退役废物放射性多参数探测系统与方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735900A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Toda Constr Co Ltd 放射能汚染コンクリートの除去方法及び除去装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0735900A (ja) * 1993-07-19 1995-02-07 Toda Constr Co Ltd 放射能汚染コンクリートの除去方法及び除去装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100776991B1 (ko) 2006-03-22 2007-11-21 한전원자력연료 주식회사 크러드 샘플 채취장비
CN111175803A (zh) * 2020-01-12 2020-05-19 兰州大学 一种钻孔内核设施退役废物放射性多参数探测系统与方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103492851A (zh) 样品的自动化制备
US20220148746A1 (en) Insitu Process and System for the Dry Sampling & Characterization of Irradiated Zircaloy Pressure Tubes, Activated Alloy Metals and Graphite from Nuclear Reactor Components
Loughran et al. Sampling methods
JP2003232880A (ja) 放射性物質汚染コンクリートの分析用試料の採取方法
JP2009150824A (ja) 汚染測定用サンプルの採取方法
US6966236B2 (en) Selective profiling of bulk building material for characterization using a concrete contamination profiling technology
US11862355B2 (en) Method of removing radioactive structure from a wall in a nuclear power plant
JP4166965B2 (ja) コンクリート内放射性揮発性核種の回収システムおよび放射能測定システム
JP2008292228A (ja) 原子力発電所施設及び構成部材の汚染の程度の検出方法
JPH07120361A (ja) コア抜取装置及びコア抜取方法
US20140142365A1 (en) Method and apparatus for identification, stabilization and safe removal of radioactive waste and non hazardous waste contained in buried objects
Krause STUDSVIK's methods for treatment/free release of components and buildings structures from decommissioning of nuclear installations
Yanagihara et al. Diamond sawing and coring technique for biological shield concrete dismantlement
JP2002055031A (ja) 汚染構造物柱状試験片採取方法及びその装置
CN113310760B (zh) 一种硬质固相介质高精度取样装置及其使用方法
Aggarwal et al. Characterization and Decontamination of Contaminated Structures Using a Profiling Technology
Aggarwal et al. BUILDING MATERIAL CHARACTERIZATION USING A CONCRETE FLOOR AND WALL CONTAMINATION PROFILING TECHNOLOGY.
JP2005321249A (ja) 放射性廃棄物の放射化放射能物量評価方法および放射化放射能物量評価システム
Charters et al. Mound plant SW-17 & SW-19 old cave facilities advanced TRUPRO® subsurface sampling
Funakawa et al. New method for decontamination of concrete with milling cutter
Aggarwal et al. Bulk Building Material Characterization and Decontamination Using a Concrete Floor and Wall Contamination Profiling Technology
Charters et al. BUILDING MATERIAL CHARACTERIZATION USING A CONCRETE FLOOR AND WALL CONTAMINATION PROFILING TECHNOLOGY
Porcheron et al. Aerosol Source Terms Characterization During Cutting of Fuel Debris Simulants With Different Tools in the Context of Fukushima Daiichi Decommissioning
Bossart et al. Decontamination technologies for facility reuse
Saishu et al. Development of decommissioning technology for nuclear power plants in NUPEC

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040330

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040524

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040616

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050308