JP2003229819A - 光送信器 - Google Patents

光送信器

Info

Publication number
JP2003229819A
JP2003229819A JP2002026699A JP2002026699A JP2003229819A JP 2003229819 A JP2003229819 A JP 2003229819A JP 2002026699 A JP2002026699 A JP 2002026699A JP 2002026699 A JP2002026699 A JP 2002026699A JP 2003229819 A JP2003229819 A JP 2003229819A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
modulator
optical transmitter
optical
signal
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002026699A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Maruo
成司 丸尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Cable Ltd
Original Assignee
Hitachi Cable Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Cable Ltd filed Critical Hitachi Cable Ltd
Priority to JP2002026699A priority Critical patent/JP2003229819A/ja
Publication of JP2003229819A publication Critical patent/JP2003229819A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来のフィードバック制御よりも高いレスポン
ス特性の実時間での対応を可能とした光送信器を得るこ
と。 【解決手段】光源からの光を入力とし、印加電圧に応じ
て入力光の強度変調を行う光変調器102と、前記光変
調器にバイアス電圧を供給する変調器バイアス回路10
5と、入力電気信号から前記光変調器を駆動するための
信号を生成する変調器駆動回路104と、前記光源の光
出力パワー及び前記変調器駆動回路の出力波形の駆動振
幅を制御する制御手段(106)とを備えた光送信器に
おいて、送信するデータを判別し予め用意された複数種
類のパターンに分別する信号パターン判別手段(10
8)を設けると共に、前記信号パターン判別手段で判別
され決定された情報を、光源駆動回路103、変調器駆
動回路104、変調器バイアス回路105のうちの少な
くとも一つに伝達し、判別した信号パターンに応じて当
該回路の駆動を変えて、送信信号に依存した伝送性能劣
化を緩和する駆動可変制御手段(107)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光変調器を用いた
光送信器に係り、詳しくは、光源からの光を入力とし、
印加電圧に応じて入力光の強度変調を行う光変調器と、
前記光変調器にバイアス電圧を供給する変調器バイアス
回路と、入力電気信号から前記光変調器を駆動するため
の信号を生成する変調器駆動回路と、前記光源の光出力
パワー及び前記変調器駆動回路の出力波形の駆動振幅を
制御する制御手段とを備えた光送信器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、データ量の大きい画像通信等の増
加に伴い、幹線系ばかりでなくメトロからユーザサイド
まで、大容量化の要求は強く、10Gbit/sの実用
が推進されると共に、次世代として40Gbit/sの
開発が盛んである。こうした大容量伝送を実現するため
には、高速で光をハンドリングする必要があり、光デバ
イスは限界性能に近い使われ方がなされている。
【0003】上記背景の元、デバイスの状態を検知し、
制御系にフィードバックをかけ、素子の性能を限界まで
引き出す努力がなされている。例えば、レーザダイオー
ド(以下LDと略す)に対しては、パワーモニタセンサ
を隣接させることで、常時、発光パワーを検知し、温度
変化等によるパワー変動をLDに流す電流により調整し
ている。また、より高精度のLDでは、サーミスタによ
りデバイス近傍の温度を検知し、温度が設定値になるよ
うに温度調整機構によりフィードバック制御をかけてい
る。同様に波長多重アプリケーションにおいては、極め
て高いターゲット波長安定性が要求されるため、波長モ
ニタリング機構を設け、波長可変手段と組み合わせてフ
ィードバック制御を行っている。
【0004】同様なことは、光外部変調器の動作点制
御、光外部変調器のチャープ量制御、光外部変調器の出
力クロスポイント制御、受光ディテクタの感度制御等
々、様々な場面に用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術に述べた制御に関して共通することは、発光パワ
ー、周囲温度、波長などからデバイスの現状の状態を検
知し、併せ持つ制御手段を用いて、所定の設定値にフィ
ードバック制御を施すものである点である。このため、
限界性能近辺でデバイスを使おうとした場合、検知する
のに要する時間遅れから、ロングスパンで見た場合の制
御には有効であるが、実時間での対応が困難な系となっ
ている。
【0006】これを補うためにデバイスの初期性能を上
げることが要求され、結果としてデバイス性能に負荷が
集中し、開発の困難さやコストアップの原因となってい
る。
【0007】例えば、光伝送装置の大きな特徴の一つ
に、広いダイナミックレンジが要求される点がある。個
々のデバイス、さらには多段にデバイスを組み合わせて
使用した場合に、DCレベルから数10Gbit/sの
高周波数まで、応答の周波数特性をフラットに保つこと
は困難である。このような実時間の伝送データ周波数に
依存した問題は、従来の系では対応することは不可能で
ある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、従来のフィードバック制御よりも高いレスポンス特
性の実時間での対応を可能とした光送信器を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、次のように構成したものである。
【0010】請求項1の発明に係る光送信器は、光源か
らの光を入力とし、印加電圧に応じて入力光の強度変調
を行う光変調器と、前記光変調器にバイアス電圧を供給
する変調器バイアス回路と、入力電気信号から前記光変
調器を駆動するための信号を生成する変調器駆動回路
と、前記光源の光出力パワー及び前記変調器駆動回路の
出力波形の駆動振幅を制御する制御手段とを備えた光送
信器において、送信するデータを判別し予め用意された
複数種類のパターンに分別する信号パターン判別手段を
備えると共に、前記信号パターン判別手段で判別され決
定された情報を、光源駆動回路、変調器駆動回路、変調
器バイアス回路のうちの少なくとも一つに伝達し、判別
した信号パターンに応じて当該回路の駆動を変えて、送
信信号に依存した伝送性能劣化を緩和する駆動可変制御
手段を備えていることを特徴とする。
【0011】前記駆動可変制御手段は、例えば前記光源
の光出力パワー及び変調器駆動回路の出力波形の駆動振
幅を制御する制御手段の一部として構成される。
【0012】請求項2の発明は、請求項1記載の光送信
器において、前記信号パターン判別手段により判定領域
において周波数成分のアベレージ、データオン率、最大
/最小周波数成分の少なくとも一つを判定値とすること
を特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項1記載の光送信
器において、前記信号パターン判別手段により、出力光
のパワー、出力光の波長、出力光の消光比、出力光のク
ロスポイント、出力光のデューティ比、出力光のチャー
プの少なくとも一つを制御することを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項3記載の光送信
器において、制御対象とする前記光源駆動回路、変調器
駆動回路及び変調器バイアス回路に対する制御内容の全
体または相互関係を管理する手段を有することを特徴と
する。
【0015】請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれ
かに記載の光送信器において、環境変動等による長周期
の変動に対するフィードバック制御手段と、前記信号パ
ターン判別手段のリアルタイムデータパターンによる短
周期の変動に対するフィードバック制御手段とを合わせ
て有することを特徴とする。
【0016】<発明の要点>従来、光データ通信の分野
では、デバイス及び通信状態を検知し目的値及び状態に
なるようにフィードバック制御を施すことが行われてお
り、送信するデータを判別して制御を施すという概念は
なかった。
【0017】本発明に係る光送信器は、信号パターン判
別手段と、判別した信号パターンに応じて各種デバイス
の駆動を実時間で可変にする手段を備えている。伝送す
る信号パターンを予め判別し、判別された制御パターン
に応じてデバイス群に対する制御を変えることで、送信
信号に依存した伝送性能劣化を緩和することを目的とし
ている。
【0018】また、本発明の光送信器では、従来のフィ
ードバック制御との組み合わせにより、環境変化による
ロングスパンのフィードバック制御と、伝送データ変動
によるショートスパンの制御を行うことが可能となり、
デバイス群に要求される性能を緩和ならしめることが可
能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明に係る光送信器は、基幹伝
送システムや光加入者ネットワークシステム等に用いら
れる光伝送システムに適用することができる。
【0020】先ず、従来の高周波用送信系(光送信器2
00)を、図2を用いて説明する。
【0021】光源部201は例えば一定波長のCW−L
D(Continuous Wavelength LaserDiode)よりなり、光
源駆動部203により温度制御、発光量制御を受け、一
定波長・一定光量で連続的に発光する。光変調部202
はEA(Electro Absorption)・LN(LiNbO3)等
の外部変調器で構成され、変調器バイアス部205で発
生するDCバイアスと変調器駆動部204で発生するD
ATA信号入力に応じたRF信号の重畳により駆動さ
れ、光信号出力を発生する。入出力I/F・中央制御部
206は、初期駆動条件に設定された情報を各駆動部に
伝達する。以上述べたように、従来例ではデバイスから
の出力状態を検知してフィードバック制御を行う系とな
っている。
【0022】引き続き、本発明の高周波用送信系(光送
信器100)の基本構成を、図1を用いて説明する。こ
の光送信器は、光源からの光を入力とし、印加電圧に応
じて入力光の強度変調を行う光変調器(102)と、上
記光変調器にバイアス電圧を供給する変調器バイアス回
路(105)と、入力電気信号から上記光変調器を駆動
するための信号を生成する変調器駆動回路(104)
と、上記光源の光出力パワー及び上記変調器駆動回路の
出力波形の駆動振幅を制御する制御手段(106)とを
備えた光送信器において、送信するデータを判別し予め
用意された複数種類のパターンに分別する信号パターン
判別手段(108)を設けると共に、上記制御手段(1
06)の一部として、上記信号パターン判別手段で判別
され決定された情報を、光源駆動回路(103)、変調
器駆動回路(104)、変調器バイアス回路(105)
のうちの少なくとも一つに伝達し、判別した信号パター
ンに応じて当該回路の駆動を変えて、送信信号に依存し
た伝送性能劣化を緩和する駆動可変制御手段(107)
を設けた構成のものである。
【0023】詳述するに、光源部101は例えば波長を
可変とすることが可能なLDよりなり、光源駆動部(光
源駆動回路)103により温度制御、発光量制御、波長
制御を受け、可変波長・可変光量で連続的に発光する。
波長が可変なLDを用いることで、光の減衰率・消光比
・スイング電圧印加時の出力波形等について、自由度を
増すことができるメリットがある。
【0024】光変調部(光変調器)102はEA・LN
等の外部変調器及びその一部の制御回路で、変調器バイ
アス部(変調器バイアス回路)105で発生するDCバ
イアスと、変調器駆動部(変調器駆動回路)104で発
生するDATA信号入力に応じたRF信号との重畳によ
り駆動され、光信号出力を発生する。
【0025】入出力I/F・中央制御部106は、初期
駆動条件に設定された情報と合わせて、データパターン
判別部(信号パターン判別手段)108で判別され決定
された各駆動部情報を光源駆動部103、変調器駆動部
104、変調器バイアス部105に伝達する。この際、
分散制御の観点から、入出力I/F・中央制御部106
が全体制御を統括して行う手法が考えられられる一方、
光源駆動部103、変調器駆動部104、変調器バイア
ス部105に個別の初期設定及びデータパターン判別部
からの情報を考慮した制御を行う機能を持たせる構成に
することも考えられる。この際、現実的には個々の制御
結果は独立事象ではないため、トータルの制御効果及び
制御結果を鑑みて、入出力I/F・中央制御部106が
一元制御する手法が望ましいと考えられる。
【0026】本系は例えば送信データの周波数情報を判
別するデータパターン判別部(信号パターン判別手段)
108と、従来の環境変動によるフィードバック制御部
に加えて、データパターン判別部108により決定され
る制御情報に応じて、デバイス駆動を実時間ベースで可
変とする駆動可変制御部(駆動可変制御手段)107を
新規に有することに特徴がある。
【0027】本構成とすることで、信号パターン判別手
段と、判別した信号パターンに応じて各種デバイスの駆
動を実時間で可変にする手段を備えることを可能として
いる。またその結果、伝送する信号パターンを予め判別
し、判別された制御パターンに応じてデバイス群に対す
る制御を変えることで、送信信号に依存した伝送性能劣
化を緩和することを実現する。また、従来のフィードバ
ック制御との組み合わせにより、環境変化によるロング
スパンのフィードバック制御と、伝送データ変動による
ショートスパンの制御を行うことが可能となり、デバイ
ス群に要求される性能を緩和ならしめることが可能とな
る。以下では、個々の詳細を説明する。
【0028】図3はデータパターン判別部108の一構
成例である。
【0029】高周波DATA信号は、通常、電気レベル
においてはパラレルでハンドリングされており、このデ
ータをデータラッチ部301でラッチする。ラッチされ
たデータはパターン判別部302に送られ、例えば周波
数成分に関して、パターンマッチング、演算、変化点抽
出等の手法により判別し、パターン決定部303におい
て例えば予め用意された複数種類のパターンに分別され
る。パラレル/シリアル変換部304はパラレルラッチ
されたデータをシリアルに変換する。また、同期部30
5において、判定パターンとシリアルデータの同期を取
る。
【0030】ここで、伝送データを考えると、各レイヤ
においてフレーム化のためのヘッダ及びフッタが付くも
のの、基本はデータ部となる。データメディアにはフォ
ントコード、イメージ画像(符号・ビットマップ、音声
符号)、動画符号等があるが、一般に高周波成分が主体
となっているのは、フォントコード、イメージ画像(符
号)等である。送信データは各種メディアが混在してい
るが、局所的に見ればメディアが偏っており、つまり周
波数成分分布に偏りがある。本発明は、上記偏りに応じ
て最適な制御を施さんとするものである。
【0031】パターン判別部302においては、単純に
は注目データに対する前後データからパターンマッチン
グをかけ、1ビットデータ毎の周波数情報を得る手法が
考えられる。リアルタイムの制御が可能になる半面、制
御系に高速応答性が要求される系である。また、他の手
法としてラッチしたパラレルデータ長を一単位とし、複
数パラレルデータより判別する手法が考えられる。上記
判別手段により、信号パターンを信号化し、これをデバ
イス制御に生かすことで、デバイスの性能をより効率的
に引き出すことが可能となる。
【0032】図4は駆動可変制御部107の一構成例で
ある。
【0033】制御内容決定部401において、パターン
決定部303で決定されたパターンに応じた制御内容
が、光源制御部402、変調器制御部403、変調器バ
イアス制御部404に伝えられる。最終的な制御内容
は、中央制御部405が通常の制御内容とパターン判別
からくる制御内容を加味して光源駆動部103、変調器
駆動部104、変調器バイアス部105への最終伝達内
容を決定・伝達する。本構成を取ることで、個別デバイ
スに最適な制御を施すと共に、トータルバランスを鑑み
た制御を可能とする。
【0034】図5はパターン判別部302の一構成例で
ある。
【0035】パラレルデータラッチメモリ501は、例
えばパラレルシフトレジスタにより構成され、図示され
ていない同期クロックに応じてパラレルデータをシフト
する。また、平行してパターン判定領域502にデータ
を送る。データパターン演算部503においてデータパ
ターンを演算処理により導出する。例えば、本構成では
2列目が注目16ビットとなり、前後の32ビットと合
わせた領域のパターン判別を行なうこととなる。本図で
は16ビットのパラレルデータを3段階ストックする構
成となっているが、パラレルビット数・ストック段数と
も数値を限定するものではない。
【0036】このような構成を取ることで、リアルタイ
ム性には劣るものの、連続的で平滑化されたパターン判
別が可能となる。また、アベレージング効果に加えて、
最終制御を実行する際の制御速度を落とすことができる
ため、ハード・ソフト面での負荷を大幅に低減できる。
【0037】また、データパターンを演算処理部503
の具体的な内容であるが、例えば、周波数成分のアベレ
ージ、データオン率、最大/最小周波数成分等が考えら
れる。上記情報により種々の制御法が考えられる。例え
ば、上記情報を演算する手段と、各情報間にプライオリ
ティ差をもたせることで、マッピングされた制御パター
ンテーブルを持ち、柔軟に制御する手法が考えられる。
【0038】図5はパラレルにデータをシフトする構成
例であったが、注目ビットという意味から見ると、周辺
部の制御が行なわれている際に、若干の差異が生じる。
そこで図7に示すように、シリアルデータシフトメモリ
701を三段持つ構成とし、注目ビットが判定領域の常
に中央部に来る構成とすることが考えられる。
【0039】本ケースでは、パターン判別性能が向上す
るものの、図示されていない駆動用のクロックが伝送デ
ータレートと等しいスピードが要求される。言うまでも
ないが、データをシフトする単位、データパターンを判
定する範囲は上記構成例に固定されるものではない。ま
た、より柔軟に制御するには、ハード負荷が増大するも
のの、システム全体の状態に応じて、データをシフトす
る単位、データパターンを判定する範囲をバリアブルに
制御する手法も考えられる。
【0040】図6は光源駆動部103の一構成例であ
る。
【0041】光源部101から温度制御部601が温度
情報を得て、温度制御信号で温度を制御する。より具体
的には、温度情報はサーミスタのアナログ抵抗情報であ
ったり、温度制御信号はアナログのペルチェ駆動用の電
流である。
【0042】また、光源部101からパワー制御部60
2がパワー情報を得て、パワー制御信号で出力光パワー
を制御する。より具体的には、パワー情報はLDに隣接
し設置されたモニタPD(フォトダイオード)からのア
ナログPD電流であり、パワー制御信号はLDへのアナ
ログオフセット電流とデータ駆動用アナログ電流であ
る。
【0043】さらに、光源部101から波長制御部60
3が波長情報を得て、波長制御信号で出力光の波長を制
御する。より具体的には、波長情報は波長モニタからの
波長情報であり、波長制御信号は例えばバリアブル波長
バンドパスフィルタへのアナログ制御信号である。
【0044】上述してきたモニタ手段及び制御手段は、
上記に特定されるものではなく、目的を達成するもので
あれば、当然ながら、その手段を問わない。また、上記
の中で特に波長モニタ及び波長制御手段は、ハードウェ
ア負荷が大きな構成例であり、例えば、波長は温度によ
り制御することも可能なので、モニタ対象を温度とし、
制御手段を温度制御とする構成も考えられる。この際、
温度変動により光出力パワーも変動するため、合わせて
制御することが有力である。上述のような構成を取れ
ば、波長制御部603を温度制御部601及びパワー制
御部602に吸収することが可能で、全体のハード構成
を低減する効果がある。
【0045】上記制御内容を決める際に、本実施例にお
いては通常の環境変動等に対応したロングスパンの制御
を、温度制御部601、パワー制御部602、波長制御
部603と光源部101間で行う。但し、中央制御部4
05に情報を集中して、パターン判別により必要となる
ショートスパンでの制御と、通常のロングスパンでの制
御の同時制御がスムーズに行なえるようにコントロール
したり、全体の制御の中で各制御間の相補間や重み付け
を行なうものである。
【0046】図8は変調器駆動部104の一構成例であ
る。
【0047】光変調部102から温度制御部801が温
度情報を得て、温度制御信号で温度を制御する。より具
体的には、温度情報はサーミスタのアナログ抵抗情報で
あったり、温度制御信号はアナログのペルチェ駆動用の
電流である。
【0048】また、光変調部102からコントロール電
圧制御部802がコントロール情報を得て、コントロー
ル信号を生成し変調器コントロール電圧を制御する。よ
り具体的には、コントロール情報はバイアスモニタ回路
からのアナログバイアスモニタリング電圧であったり、
スイング電圧モニタ回路からのアナログスイングモニタ
リング電圧であったり、クロスポイントモニタリング回
路からのアナログクロスポイントモニタリング電圧であ
ったり、デューティモニタリング回路からのアナログデ
ューティモニタリング電圧であったり種々の制御要素が
考えられる。
【0049】さらに、信号電圧制御部803は、変調器
制御部403と中央制御部405によって決定される信
号用の変調器駆動電圧を発生し、バイアス電圧との合成
部に対して出力を行う。
【0050】本構成では光変調部102に一部各種モニ
タリング回路や制御電圧生成部を含むこととなるが、本
機能を変調器駆動部204内に有する構成も考えられ
る。上述してきたモニタ手段及び制御手段は、上記に特
定されるものではなく、目的を達成するものであれば、
当然ながら、その手段を問わない。
【0051】以上述べてきた制御を用いることで、例え
ば高周波領域において利得が低下してしまうケースに
は、高周波パターン時に利得を優先した波長帯に切り替
える、光出力を上げるといった、各種の利得補償制御を
施すことができる。
【0052】また、例えば、環境変動により光変調器の
高周波レスポンスに変動が生じてしまうケースには、高
周波パターン時にコントロール電圧を変化させる、もし
くは、レスポンスの良い波長帯に切り替える等、各種の
レスポンス補償制御を施すことができる。
【0053】以上、簡単な例を紹介したが、データ周波
数情報に応じて制御を行う手段を持つ事で、各種デバイ
スの性能をより限界近く引き出すと共に、制御の自由度
をより増すことが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような優れた効果が得られる。
【0055】本発明の光送信器によれば、送信するデー
タを判別し予め用意された複数種類のパターンに分別す
る信号パターン判別手段を備えると共に、上記信号パタ
ーン判別手段で判別され決定された情報を、光源駆動回
路、変調器駆動回路、変調器バイアス回路のうちの少な
くとも一つに伝達し、判別した信号パターンに応じて当
該回路の駆動を変えて、送信信号に依存した伝送性能劣
化を緩和する駆動可変制御手段を備えているため、従来
のフィードバック制御では困難であった実時間での対応
を可能として、ダイナミックレンジ負荷を低減し、例え
ば、DCレベルから数10Gbit/sの高周波数ま
で、応答の周波数特性をフラットに保つことが可能とな
る。
【0056】また、本発明の光送信器では、従来のフィ
ードバック制御との組み合わせにより、環境変化による
ロングスパンのフィードバック制御と、伝送データ変動
によるショートスパンの制御を行うことが可能となり、
デバイス群に要求される性能を緩和ならしめることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した高周波用送信系の一構成例を
示す図である。
【図2】従来の高周波用送信系の一構成例を示す図であ
る。
【図3】本発明を適用したデータパターン判別部の一構
成例を示す図である。
【図4】本発明を適用した駆動可変制御部の一構成例を
示す図である。
【図5】本発明を適用したパターン判別部の一構成例を
示す図である。
【図6】本発明を適用した光源駆動部の一構成例を示す
図である。
【図7】本発明を適用したパターン判別部の一構成例を
示す図である。
【図8】本発明を適用した変調器駆動部の一構成例を示
す図である。
【符号の説明】
100 光送信器 101 光源部 102 光変調部(光変調器) 103 光源駆動部(光源駆動回路) 104 変調器駆動部(変調器駆動回路) 105 変調器バイアス部(変調器バイアス回路) 106 入出力I/F・中央制御部 107 駆動可変制御部(駆動可変制御手段) 108 データパターン判別部(信号パターン判別手
段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光を入力とし、印加電圧に応じ
    て入力光の強度変調を行う光変調器と、前記光変調器に
    バイアス電圧を供給する変調器バイアス回路と、入力電
    気信号から前記光変調器を駆動するための信号を生成す
    る変調器駆動回路と、前記光源の光出力パワー及び前記
    変調器駆動回路の出力波形の駆動振幅を制御する制御手
    段とを備えた光送信器において、 送信するデータを判別し予め用意された複数種類のパタ
    ーンに分別する信号パターン判別手段を備えると共に、 前記信号パターン判別手段で判別され決定された情報
    を、光源駆動回路、変調器駆動回路、変調器バイアス回
    路のうちの少なくとも一つに伝達し、判別した信号パタ
    ーンに応じて当該回路の駆動を変えて、送信信号に依存
    した伝送性能劣化を緩和する駆動可変制御手段を備えて
    いることを特徴とする光送信器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光送信器において、 前記信号パターン判別手段により判定領域において周波
    数成分のアベレージ、データオン率、最大/最小周波数
    成分の少なくとも一つを判定値とすることを特徴とする
    光送信器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の光送信器において、 前記信号パターン判別手段により、出力光のパワー、出
    力光の波長、出力光の消光比、出力光のクロスポイン
    ト、出力光のデューティ比、出力光のチャープの少なく
    とも一つを制御することを特徴とする光送信器。
  4. 【請求項4】請求項3記載の光送信器において、 制御対象とする前記光源駆動回路、変調器駆動回路及び
    変調器バイアス回路に対する制御内容の全体または相互
    関係を管理する手段を有することを特徴とする光送信
    器。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の光送信器
    において、 環境変動等による長周期の変動に対するフィードバック
    制御手段と、前記信号パターン判別手段のリアルタイム
    データパターンによる短周期の変動に対するフィードバ
    ック制御手段とを合わせて有することを特徴とする光送
    信器。
JP2002026699A 2002-02-04 2002-02-04 光送信器 Withdrawn JP2003229819A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002026699A JP2003229819A (ja) 2002-02-04 2002-02-04 光送信器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002026699A JP2003229819A (ja) 2002-02-04 2002-02-04 光送信器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003229819A true JP2003229819A (ja) 2003-08-15

Family

ID=27748456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002026699A Withdrawn JP2003229819A (ja) 2002-02-04 2002-02-04 光送信器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003229819A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007123747A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Mitsubishi Electric Corp 光送信器
JP2008242283A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光変調装置及び光送信装置
JP2012215662A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Fujitsu Optical Components Ltd 光送信機および光波形補償方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007123747A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Mitsubishi Electric Corp 光送信器
JP2008242283A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光変調装置及び光送信装置
JP2012215662A (ja) * 2011-03-31 2012-11-08 Fujitsu Optical Components Ltd 光送信機および光波形補償方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6594070B2 (en) Optical communication system, optical receiver and wavelength converter
US5502298A (en) Apparatus and method for controlling an extinction ratio of a laser diode over temperature
JP5011805B2 (ja) 光送信器
US8098998B2 (en) Optical transmitter
JP6217152B2 (ja) 光送信器及び光送信器の制御方法
JPH10123471A (ja) 光送信機
US20090238574A1 (en) Apparatus and method for monitoring optical gate device, and optical switch system
JPH06132894A (ja) 光送信器
JP2009081512A (ja) 光送信装置および設定値決定方法
US20030210915A1 (en) Optical communication apparatus and optical add/drop apparatus
EP1137207B1 (en) Optical attenuator including dual control loops
JPH1041896A (ja) 送受信装置および送受信方法
CN105323662B (zh) 无源光网络及其低功耗控制方法和光网络单元
JP2003229819A (ja) 光送信器
JP2008113386A (ja) 光送信器、光受信器、及び光伝送システム
JP2007215193A (ja) 光通信ネットワークユニット及びそのコントロール方法
JP2008141671A (ja) 光変調装置、光送信器および光伝送システム
JP2007221793A (ja) 光ネットワークユニット及びその制御方法
US20030058507A1 (en) Optical transmitter and wavelength division multiplexing transmission system
WO1993013577A1 (en) Apparatus and method for controlling an extinction ratio of a laser diode over temperature
JP2006080262A (ja) 光変調回路の自動電力制御方法
JP2006005042A (ja) 光送信器および光送信方法
JP2007123747A (ja) 光送信器
US7068693B2 (en) Laser driver circuit for burst mode transmission
JP2005057216A (ja) レーザダイオード駆動回路及び光送信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050405