JP2003228726A

JP2003228726A - 画像描画表示方法

Info

Publication number: JP2003228726A
Application number: JP2002029140A
Authority: JP
Inventors: Eitaro Nishijima; 栄太郎西島
Original assignee: Eitaro Soft Kk
Current assignee: Eitaro Soft Kk
Priority date: 2002-02-06
Filing date: 2002-02-06
Publication date: 2003-08-15

Abstract

(57)【要約】【課題】フレームバッファの内容をスクリーンに描画
を行う機能を持たない携帯電話等において、テクスチャ
ーポリゴンの表示を可能とする画像データ処理方法に関
する技術を提供する点にある。【解決手段】図１に示すように、本実施の形態に係る
画像描画表示方法が利用される環境は、インターネット
１００などのネットワークに接続されたゲーム配信サー
バ１０と、インターネット１００などのネットワークを
介してゲーム配信サーバ１０にアクセスできる携帯電話
（携帯端末）２０とで概略構成され、携帯電話２０は、
Ｊａｖａ（登録商標）などのオブジェクト指向言語のプ
ログラム実行環境において、メモリなどの記憶手段に保
存された画像ファイルをスクリーン（表示画面）に描画
する機能を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は画像データ処理方法
に関し、特に、携帯電話で利用されるアプリケーション
における画像データ処理方法に属する。

【０００２】

【従来の技術】従来、テクスチャーポリゴンを使用した
三次元画像の処理において、座標演算、クリッピング、
透視変換、テクスチャーポリゴン描画、スクリーン転送
等の処理が順次行われている。

【０００３】また、テクスチャーポリゴン描画において
は、テクスチャーポリゴンをドット毎にフレームバッフ
ァに描画を行い、フレームバッファに描画された内容を
スクリーンに転送する技術が利用されている。一方、携
帯端末においてもＪａｖａ（登録商標）などオブジェク
ト指向言語のプログラム実行環境でのアプリケーション
利用が行われている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術には以下に掲げる問題点があった。

【０００５】テクスチャーポリゴンや一般の画像イメー
ジを表示するためには、フレームバッファの内容をスク
リーンに描画を行う必要があった。即ち、フレームバッ
ファの内容をスクリーンに描画を行う機能を持たない携
帯電話等においては、テクスチャーポリゴンの表示を行
うことは困難であった。また、メモリに描画した内容を
スクリーンに転送する機能がないので、ポリゴンをドッ
ト毎に直接スクリーンに描画する技術があるが、ドット
毎にスクリーンへの表示を行うことは高速描画は望めな
い。更に、フレームバッファなどメモリに描画した内容
をスクリーンに転送するためカスタマイズされたＬＳＩ
チップを使用した場合、携帯電話のモデルチェンジに伴
う描画仕様のバージョンアップへの対応が困難になると
いう問題点があった。

【０００６】本発明は斯かる問題点を鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、フレームバッファ
の内容をスクリーンに描画を行う機能を持たない携帯電
話等において、テクスチャーポリゴンの表示を可能とす
る画像データ処理方法に関する技術を提供する点にあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の本発明の
要旨は、プログラム実行環境を有し、オブジェクト指向
言語などのプログラムを実行させる携帯端末における画
像描画表示方法であって、描画をするための表示画面に
対応する画像ファイルの枠を作成する第１のステップ
と、表示したい画像データの各々画素の位置を前記画像
ファイルに対応して変換し、前記画像ファイルに書込を
行う第２のステップと、前記プログラム実行環境を利用
して、前記画像ファイルを前記表示画面に描画する第３
のステップとを有することを特徴とする画像描画表示方
法に存する。請求項２記載の本発明の要旨は、前記第２
のステップは、コンピュータグラフィックなどに利用さ
れるポリゴンの各頂点のスクリーン座標から補間により
前記ポリゴンの内部のスクリーン座標を計算し、計算さ
れた前記ポリゴンの内部のスクリーン座標を前記画像フ
ァイルの対応する位置に変換し、前記画像データの画素
を変換された前記画像ファイルの対応する位置に書込む
ステップを含むことを特徴とする請求項１に記載の画像
描画表示方法に存する。請求項３記載の本発明の要旨
は、前記第２のステップは、三次元ポリゴンの座標値を
二次元の前記ポリゴンの座標値に変換するステップを含
むことを特徴とする請求項２に記載の画像描画表示方法
に存する。請求項４記載の本発明の要旨は、前記第２の
ステップは、前記画像データに含まれるテクスチャーポ
リゴンの各頂点のスクリーン座標から補間により前記テ
クスチャーポリゴンの内部のスクリーン座標を計算し、
前記テクスチャーポリゴンの各頂点のテクスチャー座標
から補間により前記テクスチャーポリゴンの内部のテク
スチャー座標を計算し、前記画像データに含まれるテク
スチャー画像における前記テクスチャーポリゴンの内部
のテクスチャー座標の画素を、前記テクスチャーポリゴ
ンの内部のスクリーン座標に対応する画像ファイルの位
置に変換し、変換された前記画像ファイルの対応する位
置に書込むステップを含むことを特徴とする請求項１乃
至３のいずれかに記載の画像描画表示方法に存する。請
求項５記載の本発明の要旨は、前記第２のステップは、
三次元テクスチャーポリゴンの座標値を二次元の前記テ
クスチャーポリゴンの座標値に変換するステップを含む
ことを特徴とする請求項４に記載の画像描画表示方法に
存する。請求項６記載の本発明の要旨は、前記第２のス
テップと前記第３のステップとを交互に実行し、前記画
像データの内容を順次前記表示画面に描画することを特
徴とする請求項１乃至５のいずれかに記載の画像描画表
示方法に存する。請求項７記載の本発明の要旨は、前記
画像ファイルに無圧縮ＧＩＦファイルを用いることを特
徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の画像描画表
示方法に存する。請求項８記載の本発明の要旨は、前記
第１のステップは、前記画像ファイルの枠内を所定の色
で塗りつぶして背景色として利用するステップを含むこ
とを特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の画像
描画表示方法に存する。請求項９記載の本発明の要旨
は、前記第１のステップは、前記画像ファイルの枠内を
所定の背景画像で描画するステップを含むことを特徴と
する請求項１乃至８のいずれかに記載の画像描画表示方
法に存する。請求項１０記載の本発明の要旨は、前記携
帯端末に携帯電話を用いることを特徴とする請求項１乃
至９のいずれかに記載の画像描画表示方法に存する。請
求項１１記載の本発明の要旨は、インターネットなどの
ネットワークを介したコンテンツ配信方法であって、請
求項１乃至１０のいずれかに記載の画像描画表示方法を
利用したプログラムを含むゲームソフトやマルチメディ
アソフトを携帯端末や携帯電話に送信することを特徴と
するコンテンツ配信方法に存する。請求項１２記載の本
発明の要旨は、インターネットなどのネットワークを介
した商品閲覧方法であって、請求項１乃至１０のいずれ
かに記載の画像描画表示方法を利用したプログラムを含
む商品閲覧用データを携帯端末や携帯電話に送信するこ
とを特徴とする商品閲覧方法に存する。請求項１３記載
の本発明の要旨は、請求項１乃至１０のいずれかに記載
の画像描画表示方法を実行可能なプログラムが記録され
た記憶媒体に存する。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。

【０００９】図１は、本実施の形態に係る画像描画表示
方法が利用される環境の概略構成を示す図である。

【００１０】図１に示すように、本実施の形態に係る画
像描画表示方法が利用される環境は、インターネット１
００などのネットワークに接続されたゲーム配信サーバ
１０と、インターネット１００などのネットワークを介
してゲーム配信サーバ１０にアクセスできる携帯電話
（携帯端末）２０とで概略構成され、携帯電話２０は、
オブジェクト指向言語のプログラム実行環境において、
メモリなどの記憶手段に保存された画像ファイルをスク
リーン（表示画面）に描画する機能を有する。

【００１１】図２は、本実施の形態に係る画像描画表示
方法における動作の流れを示すフローチャートである。

【００１２】テクスチャーポリゴンを使用した三次元物
体の表現するために、本実施の形態を用いたコンピュー
タプログラムを実行する場合、スクリーン座標を画像フ
ァイルのイメージ位置に変換することが可能な画像ファ
イルを使用する。この画像ファイルは、一般的には無圧
縮ＧＩＦ（ＧｒａｐｈｉｃｓＩｎｔｅｒｃｈａｎｇｅ
Ｆｏｒｍａｔ）ファイルが用いられ、この無圧縮ＧＩ
Ｆファイルをスクリーンに描画するための機能（Ｊａｖ
ａ（登録商標）などオブジェクト指向プログラムを動作
させる仮想マシン環境）を有する携帯電話は広く使用さ
れている。

【００１３】以下、画像の幅の情報を１（バイト）、画
像の高さの情報を１（バイト）で定義し、これらの情報
とイメージの大きさを画像の幅＊画像の高さ（バイト）
とで構成される画像ファイルを例として説明を行う。

【００１４】最初に、携帯電話２０のプログラム実行環
境で使用されるメモリに、表示スクリーン（表示画面）
に対応する画像ファイルの枠を作成する（ステップＳ０
１）。この画像の幅を９６ドット、画像の高さを９６ド
ットとする。

【００１５】次に、画像ファイルのイメージ部分を背景
色で埋める（ステップＳ０２）。対象となるテクスチャ
ーポリゴンが描画されない部分は、この背景色が表示さ
れることになる。また、背景色で埋める変わりに、背景
イメージを画像ファイルのイメージ部分に設定すること
も可能であり、この場合は、テクスチャーポリゴンが描
画されない部分は、この背景イメージが表示される。

【００１６】次に、テクスチャーポリゴンの描画を行
う。ここでは頂点Ｖ１、頂点Ｖ２、頂点Ｖ３から定義さ
れる三角形ポリゴン（ポリゴン）を使用する。なお、三
角形ポリゴンの変わりに四角形以上の多角形ポリゴンを
使用することも可能である。

【００１７】頂点Ｖ１のスクリーン座標値を（Ｘ１，Ｙ
１）、頂点Ｖ２のスクリーン座標値を（Ｘ２、Ｙ２）、
頂点Ｖ３のスクリーン座標値を、（Ｘ３，Ｙ３）とす
る。また、頂点Ｖ１のテクスチャー座標値を（Ｕ１，Ｖ
１）、頂点Ｖ２のテクスチャー座標値を（Ｕ２、Ｖ
２）、頂点Ｖ３のテクスチャー座標値を（Ｕ３，Ｖ３）
とする。

【００１８】テクスチャーポリゴンの各頂点のスクリー
ン座標を補間して、テクスチャーポリゴン内部のスクリ
ーン座標を計算する（ステップＳ０３）。

【００１９】テクスチャーポリゴンの各頂点のテクスチ
ャー座標を補間して、テクスチャーポリゴン内部のテク
スチャー座標を計算する（ステップＳ０４）。

【００２０】テクスチャー画像のテクスチャーポリゴン
内部のテクスチャー座標の画素を、テクスチャーポリゴ
ン内部のスクリーン座標に対応する画像ファイルの位置
に変換し、変換された前記画像ファイルの対応する位置
に書込む（ステップＳ０５）。

【００２１】画像ファイルの内容をスクリーン（表示画
面）に描画する（ステップＳ０６）。

【００２２】以上の説明において、ステップＳ０３〜Ｓ
０５は、二次元の座標であるスクリーン座標（Ｘ、Ｙ）
を、メモリ上（一次元）の座標に変換して描画するため
の、画像ファイル描画位置変換の計算処理を行ってい
る。また、スクリーン座標と画像ファイルの大きさは同
じとしたが、大きさが違う場合も容易に変換できる。

【００２３】次に、図１を参照して、本実施の形態に係
る画像描画表示方法を利用したゲームソフトなどのソフ
トコンテンツが配信される手順を説明する。

【００２４】（イ）携帯電話２０が備えるＷｅｂサイト
などへのアクセスができるブラウザを利用して、ゲーム
配信サーバ（コンテンツ配信サーバ）１０にアクセス
し、希望するゲームソフト（アプリケーション）のダウ
ンロードをする。

【００２５】ダウンロードを行うためのゲーム配信サー
バ１０のＷｅｂページ（ＨＴＭＬコンテンツ）には、通
常、プログラム言語で書かれたアプリケーション（アプ
リケーションプログラム）に関する説明文や、ダウンロ
ードの開始をするためにクリックするリンクなどの指示
手段が表示されている。

【００２６】（ロ）アプリケーションのダウンロードを
開始する。

【００２７】（ハ）携帯電話２０において、保存済みの
アプリケーションに関するリストを更新する。保存され
ているアプリケーションは、ユーザーの操作により起動
することができる。

【００２８】ここで、アプリケーションの起動手順の一
例を説明する。

【００２９】保存済みアプリケーションの一覧を表示
する。一覧から起動するアプリケーションを選択す
る。携帯電話２０でアプリケーションが起動される。

【００３０】なお、実施の形態においては、ゲーム配信
サーバ１０を例として説明したが、三次元画像を含むマ
ルチメディアのコンテンツ配信システムや、電化製品や
自動車などの新製品を含む商品を対象とする商品閲覧シ
ステムにも容易に適用が可能となる。

【００３１】また、本実施の形態においては、本発明は
それに限定されず、本発明を適用する上で好適な画像描
画表示方法に関する技術に適用することができる。

【００３２】また、上記構成部材の数、位置、形状等は
上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好
適な数、位置、形状等にすることができる。

【００３３】なお、各図において、同一構成要素には同
一符号を付している。

【００３４】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されているの
で、以下に掲げる効果を奏する。

【００３５】フレームバッファをスクリーンに描画する
機能を持たない携帯電話においても、テクスチャーポリ
ゴンを使用した三次元物体の表現が可能になる。

【００３６】また、娯楽性に富む三次元画像を含むコン
テンツを携帯電話や携帯端末に配信することができる。
更に、三次元画像のデータを新商品などに利用すること
で、消費者に的確な商品の紹介・宣伝を行うことができ
る。

【００３７】ビデオ画像等を使ったストリーミング技術
を利用した商品の閲覧を行う場合は、再生している間
（閲覧毎に）通信費が必要となるが、本発明のように商
品閲覧用のデータ（モデル・テクスチャー・モーショ
ン）を一度ダウンロードすれば、以降、閲覧のための通
信費が不要となる。

【００３８】また、ビデオ画像等を使ったストリーミン
グ技術においては、予め録画（準備）された映像しか見
ることができないが、本発明の商品閲覧方法における三
次元画像を利用することにより、自分の好きな視点（角
度）から自由に商品を吟味することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係る画像描画表示方法が
利用される環境の概略構成を示す図である。

【図２】本発明の実施の形態に係る画像描画表示方法に
おける動作の流れを示すフローチャートである。

【符号の説明】

１０ゲーム配信サーバ（コンテンツ配信サーバ）２０携帯電話（携帯端末）１００インターネット

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】プログラム実行環境を有し、オブジェク
ト指向言語などのプログラムを実行させる携帯端末にお
ける画像描画表示方法であって、描画をするための表示画面に対応する画像ファイルの枠
を作成する第１のステップと、表示したい画像データの各々画素の位置を前記画像ファ
イルに対応して変換し、前記画像ファイルに書込を行う
第２のステップと、前記プログラム実行環境を利用して、前記画像ファイル
を前記表示画面に描画する第３のステップとを有するこ
とを特徴とする画像描画表示方法。
【請求項２】前記第２のステップは、コンピュータグ
ラフィックなどに利用されるポリゴンの各頂点のスクリ
ーン座標から補間により前記ポリゴンの内部のスクリー
ン座標を計算し、計算された前記ポリゴンの内部のスク
リーン座標を前記画像ファイルの対応する位置に変換
し、前記画像データの画素を変換された前記画像ファイ
ルの対応する位置に書込むステップを含むことを特徴と
する請求項１に記載の画像描画表示方法。
【請求項３】前記第２のステップは、三次元ポリゴン
の座標値を二次元の前記ポリゴンの座標値に変換するス
テップを含むことを特徴とする請求項２に記載の画像描
画表示方法。
【請求項４】前記第２のステップは、前記画像データ
に含まれるテクスチャーポリゴンの各頂点のスクリーン
座標から補間により前記テクスチャーポリゴンの内部の
スクリーン座標を計算し、前記テクスチャーポリゴンの
各頂点のテクスチャー座標から補間により前記テクスチ
ャーポリゴンの内部のテクスチャー座標を計算し、前記
画像データに含まれるテクスチャー画像における前記テ
クスチャーポリゴンの内部のテクスチャー座標の画素
を、前記テクスチャーポリゴンの内部のスクリーン座標
に対応する画像ファイルの位置に変換し、変換された前
記画像ファイルの対応する位置に書込むステップを含む
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の画
像描画表示方法。
【請求項５】前記第２のステップは、三次元テクスチ
ャーポリゴンの座標値を二次元の前記テクスチャーポリ
ゴンの座標値に変換するステップを含むことを特徴とす
る請求項４に記載の画像描画表示方法。
【請求項６】前記第２のステップと前記第３のステッ
プとを交互に実行し、前記画像データの内容を順次前記
表示画面に描画することを特徴とする請求項１乃至５の
いずれかに記載の画像描画表示方法。
【請求項７】前記画像ファイルに無圧縮ＧＩＦファイ
ルを用いることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか
に記載の画像描画表示方法。
【請求項８】前記第１のステップは、前記画像ファイ
ルの枠内を所定の色で塗りつぶして背景色として利用す
るステップを含むことを特徴とする請求項１乃至７のい
ずれかに記載の画像描画表示方法。
【請求項９】前記第１のステップは、前記画像ファイ
ルの枠内を所定の背景画像で描画するステップを含むこ
とを特徴とする請求項１乃至８のいずれかに記載の画像
描画表示方法。
【請求項１０】前記携帯端末に携帯電話を用いること
を特徴とする請求項１乃至９のいずれかに記載の画像描
画表示方法。
【請求項１１】インターネットなどのネットワークを
介したコンテンツ配信方法であって、請求項１乃至１０
のいずれかに記載の画像描画表示方法を利用したプログ
ラムを含むゲームソフトやマルチメディアソフトを携帯
端末や携帯電話に送信することを特徴とするコンテンツ
配信方法。
【請求項１２】インターネットなどのネットワークを
介した商品閲覧方法であって、請求項１乃至１０のいず
れかに記載の画像描画表示方法を利用したプログラムを
含む商品閲覧用データを携帯端末や携帯電話に送信する
ことを特徴とする商品閲覧方法。
【請求項１３】請求項１乃至１０のいずれかに記載の
画像描画表示方法を実行可能なプログラムが記録された
記憶媒体。