JP2003227717A

JP2003227717A - 異常水位警告装置

Info

Publication number: JP2003227717A
Application number: JP2002027950A
Authority: JP
Inventors: Kenji Yamakawa; 兼司山川
Original assignee: Nikko Co Ltd; Nikko KK; Nikko Machinery Co Ltd
Current assignee: Nikko Co Ltd; Nikko KK; Nikko Machinery Co Ltd
Priority date: 2002-02-05
Filing date: 2002-02-05
Publication date: 2003-08-15

Abstract

(57)【要約】【課題】河川や水路などにおける異常水位時に自動的
に警告を発し、遠方からでも管理者が安全かつ確実に異
常水位を察知できるようにした異常水位警告装置を提供
する。【解決手段】河川や水路などに水位検出用の水位セン
サ２を配設し、この水位センサ２には警戒を要する水位
として異常水位値を予め設定登録しておく。また、水位
センサ２の近傍に電光表示板３を備えておく。そして、
水位センサ２が異常水位値を検出すれば電光表示板３に
て警告を発する。こうすることにより、管理者は河川や
水路の間近まで近づかなくても水位の異常を確実に認識
でき、管理者の負担を減らせると共に、安全に作業を行
うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、台風や集中豪雨な
どによる河川や水路などの異常水位を周囲へ確実に警告
する異常水位警告装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】河川や水路などは平常時は一定の水位を
保っているが、台風や集中豪雨などの自然災害が発生す
ると、たちまち増水して急激に水位が上昇してしまうこ
とがある。そして、水位が一定量を超えてしまうと、河
川や水路などから水が溢れ出してしまい、周囲に多大な
被害を及ぼすおそれがある。そのため、河川や水路など
の要所には水位を測定するための水位計を設置してお
き、悪天候時には自治体などから選任されている管理者
が随時その現場まで赴き、目視により水位計から水位を
読み取り、その河川や水路において予め設定されている
警戒水位に達しているようであれば周囲に警報を発令し
たり、水門を開いたりするなどの対応をとるようにして
いる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際に
警戒水位を超えてしまいかねないような劣悪な天候の下
で、前記管理者は現場である河川や水路の間近まで近づ
く必要があるため、管理者には大きな負担を強いる上、
非常に危険でもあった。また、夜間などでは水位計の値
も大変読み取りづらく、管理者により大きな負担をかけ
るものであった。

【０００４】本発明は上記の点に鑑み、河川や水路など
における異常水位時に自動的に警告を発し、遠方からで
も管理者が安全かつ確実に異常水位を察知できるように
した異常水位警告装置を提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するために、請求項１記載の異常水位警告装置にあっ
ては、河川や水路などに水位検出用の水位センサを配設
し、該水位センサに警戒を要する水位として異常水位値
を予め設定登録しておくと共に、水位センサの近傍には
異常警告手段を備えておき、水位センサが異常水位値を
検出したときには前記異常警告手段にて周囲に警告を発
するように構成したことを特徴としている。

【０００６】また、請求項２記載の異常水位警告装置に
あっては、前記異常警告手段として少なくとも電光表示
板を採用したことを特徴としている。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明に係る請求項１記載の異常
水位警告装置によれば、先ず、河川や水路に配設した水
位検出用の水位センサに対し、警戒を要する異常な水位
として異常水位値を定めて予め設定登録しておく。そし
て、台風や集中豪雨などの災害発生時に河川や水路など
の水位が上昇して水位センサの検出する水位値が設定登
録している異常水位値に達すれば、自動的に異常警告手
段にて周囲に警告を発して警戒を促す。そして、管理者
がこの警告を確認すると直ちに各種対応をとっていく。

【０００８】このように、河川や水路の管理者は水位セ
ンサの発する警告の有無のみを確認すればよいので、作
業が非常に楽であると共に、河川や水路の間近まで近づ
く必要がなくなって安全である。また、上記のように警
告を発すれば、特に管理者でなくても、例えば周辺の住
民にも河川や水路の水位の異常を容易に察知でき、対応
の遅れを極力防止することができる。

【０００９】また、請求項２記載の異常水位警告装置に
よれば、河川や水路の水位の異常を警告する手段の一つ
として電光表示板を採用したので、夜間であっても異常
水位を明確に察知することができる。また、電光表示板
にて文字などで具体的に異常内容を表示させることがで
き、よりきめの細かい対応を行うことができる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。

【００１１】図中の１は河川や水路に設置した本発明の
異常水位警告装置であって、河川や水路の水位を検出す
る水位センサ２と、異常水位を周囲に警告するための異
常警告手段である電光表示板３、及びそれら各機器を制
御するための制御盤４より主体を成している。

【００１２】前記水位センサ２は投げ込み式のレベルセ
ンサであって、河川や水路を流下する流水の水位を正確
に検出可能とし、検出した水位値を出力可能としてい
る。また、前記電光表示板３はドット方式の文字表示板
であって、自在に文字表示を可能としている。そして、
水位センサ２と電光表示板３とは制御盤４を介して接続
している。

【００１３】制御盤４は水位値などの各種データを取り
込む入力部５と、各種制御命令などを出力する出力部６
と、取り込んだデータなどを記憶格納する記憶部７と、
異常水位値などの設定登録を行う設定部８、及びこれら
を制御する制御部９より成っている。

【００１４】そして、管理者などにより前記設定部８に
て異常水位値を設定登録し、異常水位値を記憶部７に記
憶格納させておく。そして、水位センサ２より送られて
くる水位値を入力部５より取り込むと、記憶部７に記憶
してある異常水位値と比較し、もし河川や水路の水位値
がこの異常水位値に達しているようであれば出力部６よ
り異常警告手段である電光表示板３へ表示命令を出力す
る。

【００１５】電光表示板３では制御盤４より表示命令を
受け取ると、予め設定登録しておいた異常水位の警告を
促す文字を電光表示する。そして、管理者などがこの警
告を確認すると周囲に警報を発令したり、水門を開けた
りするなどの各種対応を行うのである。

【００１６】このとき、電光表示板３の文字は遠方から
でも、また夜間でも容易に認識できるので、管理者は危
険な河川や水路の間近まで近づかなくても良く、必要以
上に危険にさらされることがない。また、電光表示板３
にはドット方式のものを採用しているので、表示する文
字を分かりやすいものに自在に設定でき、特に管理者で
なくとも一目で河川や水路の水位の異常が察知できるよ
うにすることが可能である。

【００１７】なお、水位センサ２より得られる水位値に
よって電光表示板３に表示する警告の文字を適宜変える
ようにすれば、警戒度がより現状に合致したものが認識
できて良い。また、電光表示板３に表示する文字として
は、警告を意味するものだけでなく、例えば水位センサ
２より得られる水位値もあわせて表示するようにする
と、管理者はその程度に応じて最適の対応をとることが
できて好適であるし、また、緊急連絡先の電話番号など
をあわせて表示するようにすれば、管理者以外が見ても
あわてずに対応することができて好適である。また、河
川や水路の水位値が異常水位値に達していない場合にお
いても、水位センサ２より得られた水位値を常時表示さ
せるようにすれば、管理者などがそれを見ることにより
早期に各種対応をとることができる。

【００１８】また、１０は電光表示板３と同様の異常警
告手段である回転灯であって、文字表示とあわせて回転
点灯させるようにすれば、視覚的により警戒を促せて好
適であるが、回転灯１０単独で使用しても良い。なお、
複数色の回転灯を用意しておき、水位値の変化に応じて
異なる色の回転灯を点灯させるようにすれば、上記文字
表示の場合と同様の効果を得ることができる。また、別
の異常警告手段としてブザーや音声などの聴覚的に訴え
るものも採用でき、それ単独でも勿論かまわないが、前
記電光表示板３や回転灯１０などとあわせて使用すれば
より効果的に警戒を促せて好適である。

【００１９】また、１１は降雨量を検出する雨量計であ
って、水位センサ２と同様に制御盤４に接続しており、
雨量計１１にて得られる雨量値も水位値とあわせて電光
表示板３へ出力するようにすれば、管理者の得られる情
報が増えてより好適な対応をとることができる。また、
図示しないが、河川や水路の流水の流量を検出する流量
計を設置して流量値も電光表示板３へ出力するようにす
れば、管理者の得られる情報が更に増えて好適である。

【００２０】また、１２は太陽電池であって、これによ
って電源が確保できないような場所でも設置を可能とし
ている。なお、電源が確保できるようであれば必ずしも
太陽電池１２を備える必要はない。

【００２１】なお、本発明の異常水位警告装置１は河川
や水路のほか、確認のしにくい下水道内に設置しても有
効である。また、平常時は流水のない、例えば立体交差
のアンダーパス道路の低部や、満潮時に水位より低い場
所となる海岸地域などに設置しても有効である。

【００２２】

【発明の効果】以上のように本発明に係る請求項１記載
の異常水位警告装置によれば、河川や水路などに水位検
出用の水位センサを配設し、該水位センサに警戒を要す
る水位として異常水位値を予め設定登録しておくと共
に、水位センサの近傍には異常警告手段を備えておき、
水位センサが異常水位値を検出したときには前記異常警
告手段にて周囲に警告を発するように構成したので、河
川や水路の管理者の負担を大きく減じることができると
共に、安全に作業を行うことができる。

【００２３】また、請求項２記載の異常水位警告装置に
よれば、前記異常警告手段として少なくとも電光表示板
を採用したので、夜間であっても管理者は異常水位を明
確に察知できると共に、より具体的な内容の警告を告知
することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る異常水位警告装置の一実施例を示
す概略構成図である。

【符号の説明】

１…異常水位警告装置２…水位センサ３…電光表示板（異常警告手段）４…制御盤１０…回転灯（異常警告手段）１１…雨量計１２…太陽電池

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 2D019 AA43 5C086 AA15 AA46 BA30 CA30 CB31 DA14 EA11 EA41 FA02 FA12 FA17

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】河川や水路などに水位検出用の水位センサ
を配設し、該水位センサに警戒を要する水位として異常
水位値を予め設定登録しておくと共に、水位センサの近
傍には異常警告手段を備えておき、水位センサが異常水
位値を検出したときには前記異常警告手段にて周囲に警
告を発するように構成したことを特徴とする異常水位警
告装置。
【請求項２】前記異常警告手段として少なくとも電光表
示板を採用したことを特徴とする請求項１記載の異常水
位警告装置。