JP2003226296A - 飛行機の翼内配管組付方法 - Google Patents
飛行機の翼内配管組付方法Info
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Abstract
作業を容易かつ確実に行う。 【解決手段】 飛行機の主翼WLに設けた翼内燃料タン
クTLの内部に配置されるベントライン57は、8本の
パイプ材57a〜57hを一体に結合してなる。屈曲し
た両端側の2本のパイプ材57a,57hを除く6本の
パイプ材57b〜57gを予め直線状に結合しておき、
それら6本のパイプ材57b〜57gを翼端の隔壁63
aに設けたアクセスホール65からスパン方向に挿入
し、翼下面に設けたアクセスパネル64a〜64fを外
した開口を介して、両端側の2本のパイプ材57a,5
7hを結合した後に、翼内燃料タンクTLに固定する。
これにより、複数に分割したパイプ材57b〜57gを
主翼WLの内部で結合する作業を減らし、作業性を大幅
に向上させることが可能となる。
Description
部に設けられた隔壁を貫通してスパン方向に延びる翼内
配管を組み付けるための方法に関する。 【0002】 【従来の技術】飛行機の主翼の内部に配置された燃料タ
ンクには燃料供給系の翼内配管やベント系の翼内配管が
設けられており、これらの翼内配管は主翼のスパン方向
に延びる長尺の部材であるため、その全体を主翼の翼面
に設けたアクセスホールから一度に組み付けることは不
可能である。そこで従来は、長尺の翼内配管を複数に分
割し、分割した各々の配管を主翼の翼面に設けた複数の
アクセスホールから挿入した後に、主翼の内部でジョイ
ントにより一体に結合していた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、主翼の
内部で複数の配管を結合する作業を小さなアクセスホー
ルを通して行うことは困難であり、多大の労力および時
間を必要とするだけでなく、結合部のシールの信頼性が
低下して燃料漏れやエアー漏れが発生する虞があった。
これを回避するためにアクセスホールを大型化したり数
を増やしたりすると、重量の増加や空気抵抗の増加が発
生する問題がある。 【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、飛行機の主翼の内部に翼内配管を組み付ける作業を
容易かつ確実に行うことを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、飛行機の主翼
の内部に設けられた隔壁を貫通してスパン方向に延びる
翼内配管を組み付けるための方法であって、予め直線状
に一体化した翼内配管を翼端に設けたアクセスホールか
らスパン方向に挿入して所定位置に固定することを特徴
とする飛行機の翼内配管組付方法が提案される。 【0006】上記構成によれば、予め直線状に一体化し
た翼内配管を翼端に設けたアクセスホールからスパン方
向に挿入して所定位置に固定するので、複数に分割した
配管を主翼の内部で結合する作業を減らして作業性を大
幅に向上させることが可能となり、また作業性の向上に
より翼内配管の信頼性を高めて燃料漏れやエアー漏れの
発生を防止することができる。しかも主翼の翼面に設け
られるアクセスホールを小型化したり数を減少させたり
することができるので、重量の軽減や空気抵抗の軽減に
も寄与することができる。 【0007】尚、実施例のベントライン57は本発明の
翼内配管に対応し、実施例の左主翼WLおよび右主翼W
Rは本発明の主翼に対応する。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。 【0009】図1〜図5は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は飛行機のエンジンへの燃料供給系を示す図、
図2は図1の2部拡大図、図3は飛行機の燃料タンクの
ベント系を示す図、図4は図3の4部拡大図、図5は図
4の4−4線拡大断面図である。 【0010】図1および図2に示すように、飛行機の左
右の主翼WL,WRに搭載されたエンジンE,Eに燃料
を供給する燃料供給系は、胴体に設けられた胴体内燃料
タンクTFと、左右の主翼WL,WRの間に設けられた
中央翼内燃料タンクTCと、左主翼WLに設けられた左
翼内燃料タンクTLと、右主翼WRに設けられた右翼内
燃料タンクTRと、左主翼WLに設けられた左コレクタ
タンクTCLと、右主翼WRに設けられた右コレクタタ
ンクTCRとを備える。胴体内燃料タンクTFは相互に
連通する四つの区画11a,11b,11c,11dを
有しており、そのうちの一つの区画11dに燃料供給口
12が接続される。中央翼内燃料タンクTCは二つの区
画13a,13bを有しており、後側の区画13bは胴
体内燃料タンクTFの前側の二つの区画11a,11b
にそれぞれ連通通路14,14で接続され、それらの連
通通路14,14に胴体内燃料タンクTFから中央翼内
燃料タンクTCへの燃料の移動を許容して逆方向の燃料
の移動を規制するフラッパーバルブ15,15が設けら
れる。中央翼内燃料タンクTCには、後側の区画13b
から前側の区画13aへの燃料の移動を許容して逆方向
の燃料の移動を規制するフラッパーバルブ16…が設け
られる。 【0011】左主翼WLの燃料供給系および右主翼WR
の燃料供給系は実質的に同一の構造であるため、以下、
主として左主翼WLの燃料供給系の構造を説明する。 【0012】インテグラルタンクよりなる左翼内燃料タ
ンクTLは、翼端側に位置する翼端側燃料タンク17
と、翼根側に位置する翼根側燃料タンク19と、翼端側
燃料タンク17および翼根側燃料タンク19の間に位置
する中央燃料タンク18とに区画され、翼根側燃料タン
ク19に接するように左コレクタタンクTCLが設けら
れ、翼根側燃料タンク19および左コレクタタンクTC
L間に、翼根側燃料タンク19から左コレクタタンクT
CLへの燃料の移動を許容して逆方向の燃料の移動を規
制する1個のフラッパーバルブ45が設けられる。翼端
側燃料タンク17および中央燃料タンク18の間に、翼
端側燃料タンク17から中央燃料タンク18への燃料の
移動を許容して逆方向の燃料の移動を規制する2個のフ
ラッパーバルブ20,20が設けられ、中央燃料タンク
18および翼根側燃料タンク19の間に、中央燃料タン
ク18から翼根側燃料タンク19への燃料の移動を許容
して逆方向の燃料の移動を規制する2個のフラッパーバ
ルブ21,21が設けられる。 【0013】中央翼内燃料タンクTCの前側の区画13
aからスパン方向に延びる燃料補給通路22が左翼内燃
料タンクTLの翼端側燃料タンク17に達しており、そ
の入り口に遠心ポンプよりなる燃料補給ポンプ23が設
けられ、その中間部に中央翼内燃料タンクTCから翼端
側燃料タンク17への燃料の移動を許容して逆方向の燃
料の移動を規制するチェックバルブ24が設けられる。
左コレクタタンクTCLとエンジンEとが燃料供給通路
25で接続されており、燃料供給通路25の上流端にジ
ェットポンプよりなるメインポンプ26が設けられ、そ
の下流側にチェックバルブ27、シャットオフバルブ2
9およびギヤポンプよりなるエンジンポンプ30が設け
られる。エンジンポンプ30から延びる燃料戻し通路3
1が、シャットオフバルブ32を介して前記メインポン
プ26に接続される。左コレクタタンクTCLの内部に
配置された遠心ポンプよりなるサブポンプ33が燃料供
給通路25に接続される。左右の主翼WL,WRの燃料
供給通路25,25どうしがシャットオフバルブ44を
有する連通通路34で接続される。 【0014】左翼内燃料タンクTLの翼端側燃料タンク
17、中央燃料タンク18および翼根側燃料タンク19
に、ジェットポンプよりなる翼端側燃料ポンプ35、中
央燃料ポンプ36および翼根側燃料ポンプ37がそれぞ
れ配置される。燃料供給通路25から分岐する燃料戻し
通路38が翼端側燃料ポンプ35、中央燃料ポンプ36
および翼根側燃料ポンプ37に接続され、翼端側燃料ポ
ンプ35、中央燃料ポンプ36および翼根側燃料ポンプ
37が燃料移送通路39,40,41で左コレクタタン
クTCLに接続される。翼端側燃料ポンプ35および中
央燃料ポンプ36は、好ましくは翼端側燃料タンク17
および中央燃料タンク18の翼端寄りの位置に配置さ
れ、翼根側燃料ポンプ37は、好ましくは翼根側燃料タ
ンク19の翼根寄りの位置に配置される。 【0015】次に、図3〜図5に基づいて燃料タンクの
ベント系の構造を説明する。尚、左主翼WLのベント系
および右主翼WRのベント系は実質的に同一の構造であ
るため、以下、主として左主翼WLのベント系の構造を
説明する。 【0016】胴体内燃料タンクTFの上部空間は、フロ
ートバルブ51,51およびベントライン52,52を
介して大気に連通する。中央翼内燃料タンクTCの前側
の区画13aの上部空間は、チェックバルブよりなるバ
キュームリリーフバルブ53およびプレッシャリリーフ
バルブ54を介して大気に連通する。胴体内燃料タンク
TFの上部空間と中央翼内燃料タンクTCの後側の区画
13bの上部空間とは、一対のタンク間相互接続ライン
55,55を介して連通する。 【0017】左主翼WL内にタンク間相互接続ライン5
6がスパン方向に配置されており、その内端の連通口5
6aは中央翼内燃料タンクTCの前側の区画13aの上
部空間に開口し、その外端の連通口56bは左翼内燃料
タンクTLの翼端側燃料タンク17の上部空間に開口す
る。また左翼内燃料タンクTLにベントライン57がス
パン方向に配置されており、その内端には翼根側燃料タ
ンク19の上部空間に位置するフロートバルブ58が配
置され、その外端には翼端側燃料タンク17の上部空間
に位置するフロートバルブ59が配置される。翼端側の
フロートバルブ59に近いベントライン57から分岐す
る分岐ライン60は、落雷による火災を防止するための
フレームアレスタ61を介して、左主翼WLの下面に設
けたエアスクープ62に連通する。 【0018】左翼内燃料タンクTLの内部は、左主翼W
Lのリブを構成する複数の隔壁63a〜63gで仕切ら
れており、タンク間相互接続ライン56は隔壁63b〜
63gを貫通し、ベントライン57は隔壁63b〜63
fを貫通する。隣接する隔壁63a〜63gの間には、
燃料供給系やベント系の組み立てやメンテナンスのため
に左主翼WLの下面に設けたアクセスホールを開閉する
アクセスパネル64a〜64fが設けられる。最も翼端
側の隔壁63aには円形のアクセスホール65が設けら
れており、このアクセスホール65はボルト66…で着
脱されるアクセスパネル67で開閉される。 【0019】ベントライン57は8本のパイプ材57a
〜57hをジョイント68…で一体に結合してなり、図
示せぬクランプで左翼内燃料タンクTLの内部に固定さ
れる。8本のパイプ材57a〜57hのうちの両端のパ
イプ材57a,57hは屈曲しているが、内側の6本の
パイプ材57b〜57gは一直線に接続される。そして
最も翼端側の隔壁63aに設けられたアクセスホール6
5は、一直線に接続された6本のパイプ材57b〜57
gの軸線L上に位置している。 【0020】次に、上記構成を備えた本発明の実施例の
作用を説明する。 【0021】燃料供給口12から供給された燃料は、胴
体内燃料タンクTFの四つの区画11a〜11dを満た
し、連通通路14,14およびフラッパーバルブ15,
15を経て中央翼内燃料タンクTCの後側の区画13b
に流入し、そこからフラッパーバルブ16…を介して前
側の区画13aに流入する。中央翼内燃料タンクTCの
前側の区画13aの燃料は、燃料補給ポンプ23により
燃料補給通路22のチェックバルブ24を介して左翼内
燃料タンクTLの翼端側燃料タンク17に供給され、そ
こからフラッパーバルブ20,20を介して中央燃料タ
ンク18に供給され、そこから更にフラッパーバルブ2
1,21を介して翼根側燃料タンク19に供給され、そ
こからフラッパーバルブ45を介して左コレクタタンク
TCLに供給され、全ての燃料タンクに燃料が満たされ
る。 【0022】尚、燃料補給ポンプ23は、左翼内燃料タ
ンクTLに最初に燃料を供給するときだけでなく、エン
ジンEが左翼内燃料タンクTLの燃料を消費するのに応
じて作動する。具体的には、左翼内燃料タンクTL内の
最も低い位置にある翼根側燃料タンク19に、設けたフ
ロートスイッチ42がオフすると、燃料補給ポンプ23
が作動して翼端側燃料タンク17に燃料を供給し、最も
高い位置にある翼端側燃料タンク17に、設けたフロー
トスイッチ43がオフすると、燃料補給ポンプ23が作
動を停止して燃料の供給を停止する。 【0023】左翼内燃料タンクTLの翼端側燃料タンク
17、中央燃料タンク18および翼根側燃料タンク19
内の燃料は翼端側燃料ポンプ35、中央燃料ポンプ36
および翼根側燃料ポンプ37により燃料移送通路39,
40,41を介して左コレクタタンクTCLに供給され
る。左コレクタタンクTCL内の燃料はメインポンプ2
6により燃料供給通路25に圧送され、チェックバルブ
27、シャットオフバルブ29およびエンジンポンプ3
0を介してエンジンEに供給される。エンジンポンプ3
0はエンジンEに所定量の燃料を所定圧力で供給するも
ので、余剰となった燃料が燃料戻し通路31を介してメ
インポンプ26に戻され、ジェットポンプよりなるメイ
ンポンプ26を作動させる。メインポンプ26が吐出し
た燃料の一部は、燃料供給通路25から分岐する燃料戻
し通路38を介して翼端側燃料ポンプ35、中央燃料ポ
ンプ36および翼根側燃料ポンプ37に供給され、ジェ
ットポンプよりなる翼端側燃料ポンプ35、中央燃料ポ
ンプ36および翼根側燃料ポンプ37を作動させる。 【0024】尚、エンジンポンプ30が未だ作動してい
ないエンジンEの始動時や、メインポンプ26の故障時
にはサブポンプ33が作動し、エンジンEへの燃料の供
給と作動用燃料の供給とが賄われる。また左右の主翼W
L,WRの燃料供給系の一方が故障した場合、左右の燃
料供給通路25,25を接続する連通通路34に設けた
シャットオフバルブ44を開弁することで、燃料供給系
が故障した側のエンジンEに燃料を供給することができ
る。 【0025】胴体内燃料タンクTF、中央翼内燃料タン
クTC、左翼内燃料タンクTL、右翼内燃料タンクTR
に燃料を供給するとき、左翼内燃料タンクTLおよび右
翼内燃料タンクTRから燃料により押し出された空気
は、開弁したフロートバルブ58,58;59,59か
らベントライン57,57、分岐ライン60,60およ
びエアスクープ62,62を介して大気に排出され、胴
体内燃料タンクTFおよび中央翼内燃料タンクTCから
燃料により押し出された空気は、開弁したフロートバル
ブ51,51からベントライン52,52を介して大気
に排出される。 【0026】またエンジンE,Eの運転により胴体内燃
料タンクTF、中央翼内燃料タンクTC、左翼内燃料タ
ンクTLおよび右翼内燃料タンクTRの燃料が減少する
と、エアスクープ62,62から取り入れた空気が分岐
ライン60,60、ベントライン57,57および開弁
したフロートバルブ58,58;59,59を経て左翼
内燃料タンクTLおよび右翼内燃料タンクTRに供給さ
れ、またベントライン52,52および開弁したフロー
トバルブ51,51を経て胴体内燃料タンクTFおよび
中央翼内燃料タンクTCに供給され、燃料タンク内に負
圧が発生することが防止される。燃料タンク内の燃料の
液面が高まると、フロートバルブ51,51;58,5
8;59,59が閉弁してベントライン52,52;5
7,57からの燃料の流出を防止する。 【0027】燃料の供給中あるいはエンジンE,Eの運
転中に胴体内燃料タンクTF、中央翼内燃料タンクT
C、左翼内燃料タンクTLおよび右翼内燃料タンクTR
に発生した圧力の不均衡は、タンク間相互接続ライン5
5,55;56,56を介して空気が行き来することで
補償される。また何らかの原因で過剰な低圧や過剰な高
圧が発生した場合には、バキュームリリーフバルブ53
あるいはプレッシャリリーフバルブ54が開弁して燃料
タンクの破損を防止する。 【0028】さて、ベントライン57を左主翼WL内に
組み付けるとき、ベントライン57を構成する8本のパ
イプ材57a〜57hのうち、一直線上に整列する内側
の6本のパイプ材57b〜57gを予めジョイント68
…で結合して組み立てておき、それを最も翼端側の隔壁
63aに設けらたアクセスホール65から挿入して隔壁
63b〜63fを貫通させる。続いて、アクセスパネル
64aを取り外した開口から挿入した翼端側のパイプ材
57aおよび分岐ライン60を隣接するパイプ材57b
に組み付けるとともに、アクセスパネル64fを取り外
した開口から挿入した翼燃側のパイプ材57hを隣接す
るパイプ材57gに組み付ける。更に、アクセスパネル
64a〜64fを取り外した開口を通して、ベントライ
ン57を左翼内燃料タンクTLに固定する。そして最後
に、翼下面のアクセスパネル64a〜64fを固定し、
また翼端側の隔壁63aのアクセスパネル67を固定
し、その外側に翼端部材69を固定してベントライン5
7の組み付けを完了する。 【0029】以上のように、長尺のベントライン57の
直線部分を構成する6本のパイプ材57b〜57gを予
め組み立てておき、それを翼端のアクセスホール65か
ら挿入して組み付けるので、それらパイプ材57b〜5
7gを翼下面のアクセスパネル64a〜64fを取り外
した開口を通して組み付ける場合に比べて作業性が大幅
に向上し、しかも作業性の向上により結合部のシールの
信頼性が高められてエアー漏れの発生が防止される。更
に、翼下面のアクセスパネル64a〜64fを小型化
し、かつ数を減少さることができるので、重量の軽減や
空気抵抗の軽減にも寄与することができる。 【0030】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。 【0031】例えば、実施例では翼内配管としてベント
ライン57を例示したが、本発明はベント系のタンク間
相互接続ラインや燃料供給系の燃料通路等の任意の翼内
配管に対しても適用することができる。 【0032】またアクセスホール65から挿入する翼内
配管は複数のパイプ材を予め結合したものに限定され
ず、始めから1本のパイプ材であっても良い。 【0033】 【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、予め直線状に一体化した翼内配管を翼端に設
けたアクセスホールからスパン方向に挿入して所定位置
に固定するので、複数に分割した配管を主翼の内部で結
合する作業を減らして作業性を大幅に向上させることが
可能となり、また作業性の向上により翼内配管の信頼性
を高めて燃料漏れやエアー漏れの発生を防止することが
できる。しかも主翼の翼面に設けられるアクセスホール
を小型化したり数を減少させたりすることができるの
で、重量の軽減や空気抵抗の軽減にも寄与することがで
きる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 飛行機の主翼(WL,WR)の内部に設
けられた隔壁(63b〜63f)を貫通してスパン方向
に延びる翼内配管(57)を組み付けるための方法であ
って、 予め直線状に一体化した翼内配管(57)を翼端に設け
たアクセスホール(65)からスパン方向に挿入して所
定位置に固定することを特徴とする飛行機の翼内配管組
付方法。
Priority Applications (2)
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JP2002026627A JP4303441B2 (ja) | 2002-02-04 | 2002-02-04 | 飛行機の翼内配管組付方法 |
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