JP2003224924A - 送電線用相間スペーサ - Google Patents

送電線用相間スペーサ

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JP2003224924A
JP2003224924A JP2002019403A JP2002019403A JP2003224924A JP 2003224924 A JP2003224924 A JP 2003224924A JP 2002019403 A JP2002019403 A JP 2002019403A JP 2002019403 A JP2002019403 A JP 2002019403A JP 2003224924 A JP2003224924 A JP 2003224924A
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Japan
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transmission line
polymer insulator
power transmission
connecting member
interphase spacer
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JP2002019403A
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English (en)
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Shinji Takashima
真二 高島
Moriyuki Kita
守幸 喜多
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Kansai Electric Power Co Inc
Daito Co Ltd
Original Assignee
Kansai Electric Power Co Inc
Daito Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各送電線の間において荷重を受けたときに連
続的に撓むことができ、良好にギャロッピングを抑制し
て、信頼性の向上を図ることができる送電線用相間スペ
ーサを提供すること。 【解決手段】 互いに対向する架空送電線1の間に介装
される相間スペーサ3を、上側の架空送電線1に連結さ
れる第1ポリマー製碍子4と、下側の架空送電線1に連
結される第2ポリマー製碍子5と、第1ポリマー製碍子
4と第2ポリマー製碍子5とを連結し、これらと実質的
に同一の撓みで変形可能な平板からなる連結部材6とか
ら構成し、連結部材6をこれらの間にその幅方向が架空
送電線1が延びる方向と実質的に平行するように介装す
るとともに、連結部材6の第1ポリマー製碍子4および
第2ポリマー製碍子5に対する位置ずれを、第1ポリマ
ー製碍子4および第2ポリマー製碍子5の取付部18の
規制壁22により規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、送電線用相間スペ
ーサ、詳しくは、架空送電線の間に介装される送電線用
相間スペーサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉄塔の間には、上相、中相お
よび下相の三相からなる架空送電線が、互いに上下方向
に所定の間隔を隔てて架設されている。このような架空
送電線では、強風時あるいは翼状の氷雪の付着時におい
て、上下に大きく揺動するギャロッピングを生じて、上
下の各相間の相間距離が非常に接近しあるいは接触し
て、相間短絡事故を引き起こすおそれがある。そのた
め、そのような相間短絡事故を防止するために、各相の
架空送電線の間には、通常、それらの間を所定間隔で支
持するために送電線用相間スペーサが介装されている。
【0003】しかるに、各架空送電線の相間距離は、鉄
塔の線路条件により異なっており、たとえば、77kV
の架空送電線では、約3〜5mの範囲において種々設定
する必要があるが、その一方で、相間絶縁距離、つま
り、送電線用相間スペーサにおける絶縁部分は、雷イン
パルスや汚損設計などの要求仕様を満足していれば、一
定寸法に設定することができる。
【0004】そのため、このような送電線用相間スペー
サとして、たとえば、繊維強化プラスチックからなる芯
材の外周にゴム製の笠が多数形成されてなる2つのポリ
マー製碍子と、金属製からなる管状の連結パイプとを備
えて、一方のポリマー製碍子の上端を上方の架空送電線
に連結するとともに、他方のポリマー製碍子の下端を下
方の架空送電線に連結して、一方のポリマー製碍子の下
端と他方のポリマー製碍子の上端とを連結パイプで連結
することにより、送電線用相間スペーサの長さを、連結
パイプの寸法を適宜調整することによって調整して、こ
れによって、各架空送電線の間の間隔を、種々の相間距
離に対応させて保持するものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、送電線用相間ス
ペーサは、上記したようなギャロッピングなどが生じよ
うとする場合には、風圧などによって、引張荷重、圧縮
荷重、曲げ荷重などの種々の荷重を受けるので、その荷
重を緩和すべく、各相間において送電線用相間スペーサ
の全体が連続的に撓むことが望ましい。
【0006】しかし、上記した2つのポリマー製碍子が
管状の連結パイプによって連結されてなる送電線用相間
スペーサでは、金属製の連結パイプの剛性が、繊維強化
プラスチックからなる芯材のポリマー製碍子の剛性より
も高いために、荷重を受けても、2つのポリマー製碍子
が大きく撓む一方で、連結パイプがあまり撓まず、その
結果、各相間における送電線用相間スペーサの全体の撓
みが不連続となり、シミュレーション解析では、相間距
離を確保できないという不具合を生じる。
【0007】本発明は、上記した不具合に鑑みなされた
ものであり、その目的とするところは、各送電線の間に
おいて荷重を受けたときに連続的に撓むことができ、ギ
ャロッピングを抑制することのできる送電線用相間スペ
ーサを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、互いに対向する送電線の
間に介装される送電線用相間スペーサであって、一方の
送電線に連結される第1ポリマー製碍子と、他方の送電
線に連結される第2ポリマー製碍子と、前記第1ポリマ
ー製碍子と前記第2ポリマー製碍子とを連結する連結部
材とを備え、前記連結部材は、撓み変形可能に形成され
ていることを特徴としている。
【0009】このような構成によると、第1ポリマー製
碍子と第2ポリマー製碍子との間を連結する連結部材
が、撓み変形可能に形成されているので、この送電線用
相間スペーサを互いに対向する送電線の間に介装したと
きに、風圧などによって、引張荷重、圧縮荷重、曲げ荷
重などの種々の荷重を受けても、各送電線の間におい
て、送電線用相間スペーサの全体を連続的に撓ませるこ
とができる。そのため、送電線用相間スペーサにおい
て、ギャロッピングを抑制することができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、前記連結部材は、前記第1ポリ
マー製碍子および前記第2ポリマー製碍子と、実質的に
同一の撓みで変形するように、形成されていることを特
徴としている。
【0011】このような構成によると、連結部材が、第
1ポリマー製碍子および第2ポリマー製碍子と実質的に
同一の撓みで変形するので、より一層確実に、送電線用
相間スペーサの全体を連続的に撓ませることができる。
そのため、送電線用相間スペーサにおいて、ギャロッピ
ングをより一層抑制することができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記連結部材は、平板
として形成されていることを特徴としている。
【0013】このような構成によると、連結部材が平板
として形成されているので、その連結部材の厚さ方向に
容易に撓ませることができる。そのため、撓み変更可能
な連結部材を容易に形成できるとともに、より一層確実
に、送電線用相間スペーサの全体を連続的に撓ませるこ
とができる。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載に記載の発明において、前記連結部材は、その幅
方向が、各前記送電線の延びる方向と実質的に平行する
ように、前記第1ポリマー製碍子と前記第2ポリマー製
碍子との間に介装されることを特徴としている。
【0015】このような構成によると、各送電線の延び
る方向と直交する方向から風圧などによって種々の荷重
を受けても、送電線用相間スペーサの全体を、各送電線
の延びる方向と直交する方向において連続的に撓ませる
ことができる。そのため、送電線用相間スペーサにおい
て、ギャロッピングをより一層抑制することができる。
【0016】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれかに記載の発明において、前記第1ポリマー
製碍子および前記第2ポリマー製碍子は、前記連結部材
との連結部において、前記連結部材の前記第1ポリマー
製碍子および前記第2ポリマー製碍子に対する位置ずれ
を規制するための規制部を備えていることを特徴として
いる。
【0017】このような構成によると、第1ポリマー製
碍子および第2ポリマー製碍子の規制部によって、連結
部材の第1ポリマー製碍子および第2ポリマー製碍子に
対する位置ずれが規制されるので、各架空送電線の間に
おいて、確実に、それら架空送電線の間を所定間隔で保
持することができ、送電線用相間スペーサにおいて、ギ
ャロッピングをより一層抑制することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、鉄塔の間に架設される架
空送電線が、本発明の一実施形態の送電線用相間スペー
サによって支持されている構造を示す概略説明図であ
る。
【0019】図1に示すように、架空送電線1は、通
常、互いに対向する、上相1a、中相1bおよび下相1
cの三相からなり、所定の間隔毎に建設されている鉄塔
2の間に架設されている。そして、各架空送電線1の
間、すなわち、上相1aと中相1bとの間、および、中
相1bと下相1cとの間には、架空送電線1のギャロッ
ピングなどによる相間短絡事故を防止すべく、送電線用
相間スペーサ3が、それらの間を所定間隔で支持するた
めに介装されている。
【0020】より具体的には、図1においては、たとえ
ば、架空送電線1が延びる方向における中央部分におい
て、上相1aと中相1bとの間に1本、その両側におい
て、中相1bと下相1cとの間に2本の送電線用相間ス
ペーサ3が、それぞれ介装されている。
【0021】図2は、送電線用相間スペーサの正面図、
図3は、送電線用相間スペーサの側面図、図4は、送電
線用相間スペーサの要部正面図、図5は、送電線用相間
スペーサの要部側面図、図6は、連結金具の正面図、図
7は、連結金具の側面図、図8は、連結金具の平面図で
ある。
【0022】次に、これら図2ないし図8を参照して、
送電線用相間スペーサ3について詳述する。
【0023】図2および図3において、この送電線用相
間スペーサ3は、上側の架空送電線1に連結される第1
ポリマー製碍子4と、下側の架空送電線1に連結される
第2ポリマー製碍子5と、これら第1ポリマー製碍子4
と第2ポリマー製碍子5とを連結する連結部材6とを備
えている。
【0024】第1ポリマー製碍子4は、中実円柱状に形
成される強化繊維プラスチックからなる芯材7と、その
芯材7の上端部に取り付けられる支持金具8と、その芯
材7の下端部に取り付けられる連結部としての連結金具
9と、その芯材7の外周を軸方向全体にわたって被覆す
る笠状カバー10とを備えている。
【0025】支持金具8は、芯材10の端部を受け入れ
る支持筒部11と、架空送電線1を保持するためのクラ
ンプ部12とを備えている。支持筒部11は、芯材7の
端部を挿入固定できるような有底円筒形状に形成されて
おり、この支持筒部11に、芯材7の端部が挿入された
状態で、支持筒部11がダイスなどによってかしめられ
ることにより、芯材7の端部が支持筒部11に圧着固定
されている。なお、これによって、後述する笠状カバー
10の端部も、支持筒部11に密着固定される。
【0026】また、クランプ部12は、支持筒部11に
固定される挟持部13と、その挟持部13に取り付けら
れる挟持片14とを備えている。挟持部13は、その上
下方向一端部が支持筒部11に支持されるとともに、そ
の他端部には、架空送電線1の外周面の一方側半分を受
けることができるような略半円弧状の挟持面15が形成
されている。また、挟持片14は、挟持面15に対向配
置され、架空送電線1の外周面の他方側半分を受けるこ
とができるような略半円弧状をなし、その他端部が挟持
部13の他端部において開閉自在に揺動するように支持
されている。また、挟持面15の一端部には、挟持片1
4の一端部と係合して、挟持片14を閉状態において固
定する固定ピン16が設けられている。
【0027】連結金具9は、図6ないし図8に示すよう
に、芯材10の端部を受け入れる支持筒部17と、連結
部材6に取り付けられる取付部18とが一体的に形成さ
れている。支持筒部17は、芯材7の端部を挿入固定で
きるような有底円筒形状に形成されており、この支持筒
部17に、図4および図5にも示すように、芯材7の端
部が挿入された状態で、支持筒部17がダイスなどによ
ってかしめられることにより、芯材7の端部が支持筒部
17に圧着固定されている。なお、これによって、後述
する笠状カバー10の端部も、支持筒部17に密着固定
される。
【0028】また、取付部18は、支持板19と、支持
板19に支持される受け部20とを備えている。支持板
19は、支持筒部17から連続して形成されており、そ
の一方の面に受け部20が形成されている。受け部20
は、平面視略コ字状の平板からなり、連結部材6を受け
る略矩形状の受け面21が形成されるとともに、その受
け面21の両側には、受け面21の側部から直交方向に
屈曲する規制部としての2つの規制壁22が、受け面2
1の長手方向に沿って、後述する連結部材6の幅と実質
的に同じ間隔を隔てて対向状に形成されている。また、
受け面21には、その中央部に、上下方向に所定の間隔
を隔てて2つの取付孔23が穿孔形成されている。
【0029】なお、連結金具9は、図2および図3が参
照されるように、その受け面21の幅方向が、支持金具
8の取付部18において、挟持面15と挟持片14とで
形成される架空送電線1を保持するための円筒空間の軸
方向と同一方向となるような向きで、芯材10の端部に
取り付けられている。
【0030】笠状カバー10は、シリコーンゴムなどか
らなり、芯材7を軸方向全体にわたって被覆して、径方
向外方に延びる笠状の突部が、その軸方向において所定
の間隔を隔てて複数形成されており、その両端部が、支
持金具8および連結金具9によって芯材7との間におい
て密着固定される。
【0031】また、第2ポリマー製碍子5も、図2およ
び図3に示すように、第1ポリマー製碍子4と同様に、
中実円柱状に形成される強化繊維プラスチックからなる
芯材7と、その芯材7の上端部に取り付けられる連結部
としての連結金具9と、その芯材7の下端部に取り付け
られる支持金具8と、その芯材7の外周を軸方向全体に
わたって被覆する笠状カバー10とを備えている。な
お、連結金具9、支持金具8および笠状カバー10は、
第1ポリマー製碍子4と同一構成であるため、その説明
を省略する。
【0032】連結部材6は、図4および図5に示すよう
に、ばね鋼などの金属製の細長い略矩形平板からなり、
その上下方向両端部には、それぞれ、上下方向に所定の
間隔を隔てて2つの固定孔(図示せず)が穿孔形成され
ている。また、連結部材6は、撓み変形可能な平板とし
て形成されており、より具体的には、第1ポリマー製碍
子4または第2ポリマー製碍子5と、実質的に同一のば
ね剛性を有し、実質的に同一の撓みで変形するような、
厚み、幅およびスパン(上下方向長さ)で形成されてい
る。そのため、この連結部材6は、第1ポリマー製碍子
4および第2ポリマー製碍子5とともに、連結部材6の
厚み方向に、これら第1ポリマー製碍子および第2ポリ
マー製碍子と実質的に同一の撓みで容易に変形する。
【0033】そして、この連結部材6は、その上端部
が、第1ポリマー製碍子4の連結金具9に取り付けられ
るとともに、その下端部が、第2ポリマー製碍子5の連
結金具9に取り付けられている。
【0034】連結部材6の各端部を各連結金具9に取り
付けるには、連結部材6の各端部を、各連結金具9の取
付部18において、互いに対向する2つの規制壁22の
間の受け面21上に載置し、連結部材6の各端部に形成
されている各固定孔と、受け面21に形成されている各
取付孔23とを位置合わせした後、それら固定孔および
取付孔23に、ボルト25を挿通して、その挿通された
ボルト25にナット26を螺締すればよい。これによっ
て、連結部材6の上端部が第1ポリマー製碍子4の連結
金具9に取り付けられるとともに、連結部材6の下端部
が第2ポリマー製碍子5の連結金具9に取り付けられ
る。
【0035】このようにして、連結部材6の各端部を各
連結金具9の取付部18に取り付ければ、連結部材6の
各端部は、1対の各規制壁22によって、各取付部18
に対する水平方向の位置ずれが確実に規制されるので、
各架空送電線1の間において、長期にわたって、確実
に、それら架空送電線1の間を所定間隔で保持すること
ができる。
【0036】そして、このようにして、第1ポリマー製
碍子4と第2ポリマー製碍子5とを連結部材6で連結す
れば、送電線用相間スペーサ3のスパンを、連結部材6
の寸法(上下長さ)を適宜調整することによって調整す
ることができるので、これによって、各架空送電線1の
間の間隔を、種々の相間距離に対応させて保持すること
ができる。
【0037】そして、この送電線用相間スペーサ3を、
各鉄塔2の間に架設される各架空送電線1の間において
上下方向に介装するには、上側の架空送電線1に第1ポ
リマー製碍子4の支持金具8を連結するとともに、下側
の架空送電線1に第2ポリマー製碍子5を連結すればよ
い。
【0038】各支持金具8を、各架空送電線1に連結す
るには、図2および図3に示すように、各支持金具8の
クランプ部12において、各架空送電線1を、挟持面1
5と挟持片14との間で挟持した状態で、挟持片14の
一端部を固定ピン16によって挟持面15の一端部に対
して固定すればよい。これによって、各架空送電線1を
各クランプ部12で強固に保持することができ、上側の
架空送電線1に第1ポリマー製碍子4の支持金具8を確
実に連結することができるとともに、下側の架空送電線
1に第2ポリマー製碍子5を確実に連結することができ
る。
【0039】また、このような送電線用相間スペーサ3
の各架空送電線1に対する連結においては、連結金具9
の受け面21の幅方向が、挟持面15と挟持片14とで
形成される架空送電線1を保持するための円筒空間の軸
方向と同一方向であるために、連結部材6は、その幅方
向が、各架空送電線1の延びる方向と実質的に平行する
ように第1ポリマー製碍子4と第2ポリマー製碍子5と
の間に介装されるようになる。
【0040】そして、このようにして、各架空送電線1
の間において上下方向に介装された送電線用相間スペー
サ3は、第1ポリマー製碍子4と第2ポリマー製碍子5
との間を連結する連結部材6が、撓み変形可能な平板か
ら形成されているので、風圧などによって、引張荷重、
圧縮荷重、曲げ荷重などの種々の荷重を受けても、各架
空送電線1の間において、たとえば、図3の仮想線で示
すように、送電線用相間スペーサ3の全体を連続的に撓
ませることができる。そのため、送電線用相間スペーサ
3において、ショックアブソーバとしての効果を発現す
ることができ、ギャロッピングを確実に抑制することが
できる。
【0041】より具体的には、この送電線用相間スペー
サ3は、各架空送電線1の間において、連結部材6の幅
方向が各架空送電線1の延びる方向と実質的に平行する
ように連結されているので、各架空送電線1の延びる方
向と直交する方向から風圧などによって種々の荷重を受
けても、送電線用相間スペーサ3の全体を、各架空送電
線1の延びる方向と直交する方向において連続的に撓ま
せることができるので、送電線用相間スペーサ3におい
て、ギャロッピングをより一層抑制することができる。
【0042】そのため、鉄塔2の間に架設される架空送
電線1を、このように信頼性が向上された送電線用相間
スペーサ3によって支持すれば、長期にわたって各架空
送電線1の間を所定間隔で保持することができ、ギャロ
ッピングなどによる相間短絡事故を有効に防止すること
ができる。
【0043】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、各送電線の間において荷重を受けたときに
連続的に撓むことができ、ギャロッピングを抑制するこ
とができる。
【0044】請求項2に記載の発明によれば、より一層
確実に、送電線用相間スペーサの全体を連続的に撓ませ
ることができ、送電線用相間スペーサにおいて、ギャロ
ッピングをより一層抑制することができる。
【0045】請求項3に記載の発明によれば、撓み変更
可能な連結部材を容易に形成できるとともに、より一層
確実に、送電線用相間スペーサの全体を連続的に撓ませ
ることができる。
【0046】請求項4に記載の発明によれば、各送電線
の延びる方向と直交する方向において連続的に撓ませる
ことができ、送電線用相間スペーサにおいて、ギャロッ
ピングをより一層抑制することができる。
【0047】請求項5に記載の発明によれば、各架空送
電線の間において、確実に、それら架空送電線の間を所
定間隔で保持することができ、送電線用相間スペーサに
おいて、ギャロッピングをより一層抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】鉄塔の間に架設される架空送電線の送電線用相
間スペーサによる支持構造を示す概略説明図である。
【図2】図1に示す送電線用相間スペーサの正面図であ
る。
【図3】図1に示す送電線用相間スペーサの側面図であ
る。
【図4】図1に示す送電線用相間スペーサの要部正面図
である。
【図5】図1に示す送電線用相間スペーサの要部側面図
である。
【図6】図1に示す送電線用相間スペーサの連結金具の
正面図である。
【図7】図1に示す送電線用相間スペーサの連結金具の
側面図である。
【図8】図1に示す送電線用相間スペーサの連結金具の
平面図である。
【符号の説明】
1 架空送電線 3 送電線用相間スペーサ 4 第1ポリマー製碍子 5 第2ポリマー製碍子 6 連結部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // F16B 7/18 F16B 7/18 F (72)発明者 喜多 守幸 大阪府泉佐野市松原3丁目4番38号 大ト ー株式会社内 Fターム(参考) 3J039 AA02 BB10 GA04 GA07 5G367 BA01 BB10 CA01 CB01 CC02 HA01 HB02 HC01 HC05 HH03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに対向する送電線の間に介装される
    送電線用相間スペーサであって、 一方の送電線に連結される第1ポリマー製碍子と、他方
    の送電線に連結される第2ポリマー製碍子と、前記第1
    ポリマー製碍子と前記第2ポリマー製碍子とを連結する
    連結部材とを備え、 前記連結部材は、撓み変形可能に形成されていることを
    特徴とする、送電線用相間スペーサ。
  2. 【請求項2】 前記連結部材は、前記第1ポリマー製碍
    子および前記第2ポリマー製碍子と、実質的に同一の撓
    みで変形するように、形成されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の送電線用相間スペーサ。
  3. 【請求項3】 前記連結部材は、平板として形成されて
    いることを特徴とする、請求項1または2に記載の送電
    線用相間スペーサ。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は、その幅方向が、各前記
    送電線の延びる方向と実質的に平行するように、前記第
    1ポリマー製碍子と前記第2ポリマー製碍子との間に介
    装されることを特徴とする、請求項3に記載の送電線用
    相間スペーサ。
  5. 【請求項5】 前記第1ポリマー製碍子および前記第2
    ポリマー製碍子は、前記連結部材との連結部において、
    前記連結部材の前記第1ポリマー製碍子および前記第2
    ポリマー製碍子に対する位置ずれを規制するための規制
    部を備えていることを特徴とする、請求項1ないし4の
    いずれかに記載の送電線用相間スペーサ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101800406A (zh) * 2010-04-16 2010-08-11 扬州达亨线路金具有限公司 间隙型耐热增容导线用直线耐张装置
JP2012085466A (ja) * 2010-10-13 2012-04-26 Ngk Insulators Ltd 耐震型相間スペーサ
EP3026768A4 (en) * 2013-07-23 2017-08-09 State Grid Corporation of China (SGCC) Anti-galloping phase-to-ground spacer

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