JP2003224854A - 動きベクトル検出装置及び画像処理装置並びにコンピュータ・ソフトウエア - Google Patents

動きベクトル検出装置及び画像処理装置並びにコンピュータ・ソフトウエア

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JP2003224854A
JP2003224854A JP2002020208A JP2002020208A JP2003224854A JP 2003224854 A JP2003224854 A JP 2003224854A JP 2002020208 A JP2002020208 A JP 2002020208A JP 2002020208 A JP2002020208 A JP 2002020208A JP 2003224854 A JP2003224854 A JP 2003224854A
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reliability
block
motion
blocks
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Masahiro Ogino
昌宏 荻野
Mitsuo Nakajima
満雄 中嶋
Yasutaka Tsuru
康隆 都留
Yoshiaki Mizuhashi
嘉章 水橋
Kazuo Ishikura
和夫 石倉
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 精度の高い動きベクトルの補正を実現するこ
とが可能な動きベクトル検出装置及び画像処理装置並び
にコンピュータ・ソフトウエアを提供する。 【解決手段】 画像信号におけるフィールド画像を複数
個の画素からなる複数のブロックに分割し、ターゲット
ブロックと、参照フィールド画像に設けられた周囲の所
定構成からなる動きベクトル検出範囲とのブロックマッ
チング処理により、動き補償予測符号化処理等に寄与す
るための動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置
であって、動きベクトル及びその算出信頼度を算出する
とともに算出した算出信頼度に応じて高、中又は低の信
頼度に分類する動きベクトル算出手段17と、動きベク
トル格納手段19と、ターゲットブロックの動きベクト
ルのうちの中又は低の信頼度に分類した動きベクトル
を、ターゲットブロックの上下、左右、もしくは斜め方
向のブロックの動きベクトルのうちの高又は中の信頼度
に分類した動きベクトルをもとに補正する動きベクトル
補正手段22とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動きベクトル検出
装置及び画像処理装置並びにコンピュータ・ソフトウエ
アであり、特に動画像データから動き情報を検出する動
きベクトル検出方法およびその検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MPEG2等の動き補償予測符号化処理
や動き補償型順次走査線変換処理等、動きベクトル、す
なわち、画像中の物体の動きの方向と大きさ(速さ)を
用いる処理が多くなってきている。
【0003】前記動きベクトルの検出方法としては、ブ
ロックマッチング法が公知であり、以下にその手法につ
いて、図22を用いて説明する。図22(a)(b)に
おいて、現フィールド71、参照フィールド72(例え
ば2フィールド(1フレーム)前)の映像を示してい
る。時間的に連続する参照フィールド72−現フィール
ド71間において、現フィールド71の画面を、水平M
画素×垂直Nラインを単位としたブロックに分割する。
各分割された領域を以下、ターゲットブロックTB
(x,y)と称する。次に、参照フィールド72に同一
サイズのブロックRB(以下、「参照ブロック」と称す
る)を水平±K画素、垂直±Lラインの範囲(以下、
「動きベクトル検出範囲」と称する)内に設定し、偏移
量(Δx, Δy)(−K≦Δx≦K,−L≦Δy≦
L)で移動させた参照フィールド上の参照ブロックRB
(Δx,Δy)と現フィールドのターゲットブロックT
B(x,y)との相関値C(Δx,Δy)を下記数式1
にて求める。
【数1】 ここで、IT(x+m,y+n)は、ターゲットブロッ
ク中の座標値(x+m,y+n)における輝度値を表
し、IR(x+m+Δx,y+n+Δy)は、参照ブロ
ック中の座標値(x+m+Δx,y+n+Δy)におけ
る輝度値を表す。
【0004】すなわち、相関値C(Δx,Δy)は、現
フィールドのターゲットブロックTB(x,y)と、偏
移量(Δx,Δy)(−K≦Δx≦K,−L≦Δy≦
L)で移動させた参照ブロックRB(Δx,Δy)を各
画素の輝度値の差の絶対値を求め、その値をブロック単
位(水平M画素×垂直Nライン)で累積加算して求めら
れる。ここで、前記相関値C(Δx,Δy)の計算にお
いては、差の絶対値の他、差の2乗でもよい。相関値C
(Δx,Δy)が最小となる時の偏移量(Δx,Δy)
がターゲットブロックTB(x,y)に対する動きベク
トルMV(x,y)となる。
【0005】しかし、このブロックマッチング法を用い
て検出される動きベクトルの精度は、対象とする映像の
状態に依存する。例えばノイズ等の影響により、正確な
相関値が得られず、動きベクトルの誤検出を招く可能性
が高い。この影響は、ターゲットブロックが小さければ
小さい程、また、動きベクトル検出範囲が大きければ大
きい程、顕著に現れる。動きベクトルを用いてフレーム
数変換や順次走査変換を行う場合、誤検出した動きベク
トルを使用した場合、全く異なる情報を持った信号を用
いることになるため、ブロック状の歪みが発生し、画質
の劣化を招くことになる。
【0006】このような問題を解決するためには、動き
ベクトルの信頼性判定を行い、動きベクトルの検出精度
を向上させる機能が必要となる。このような機能の従来
例としては例えば特開平7−177425号公報があ
る。図23は、この従来公報における動きベクトル検出
装置を示すブロック図である。図23において、61は
画像信号入力端子、62は空間周波数フィルタ、63は
相関演算手段、65は動きベクトル検出手段、66は動
きベクトル決定手段、67は動きベクトル分類手段、6
8は動きベクトル出力端子、64はフィールドメモリで
ある。まず、動きベクトルの検出対象となる画像信号が
空間周波数フィルタ62に入力される。空間周波数フィ
ルタ62は画像信号から動きベクトル検出に有用な空間
周波数分を抽出する。即ち、画像信号の低空間周波数成
分及び高空間周波数成分をそれぞれ除去する。そして、
空間周波数フィルタ62を通過した画像信号は、相関演
算手段63及び1フィールド期間遅延手段としてのフィ
ールドメモリ64に入力される。また、相関演算手段6
3にはフィールドメモリ64からの前フィールドの画像
信号が入力される。相関演算手段63はブロックマッチ
ング法に従いブロック単位に現フィールドと前フィール
ドとの相関値を演算し、その演算結果を示す信号は動き
ベクトル検出手段65に入力される。動きベクトル検出
手段65は前記相関値に基づいてブロック単位の動きベ
クトルを検出する。動きベクトル検出手段65によって
検出されブロック単位の動きベクトルを示す信号は、動
きベクトル決定手段66及び、動きベクトル分類手段6
7に入力される。動きベクトル分類手段67では、ある
動きベクトルをその周囲にある複数の動きベクトルと比
較し、その差分値が第一の閾値よりも小さくなる動きベ
クトルの個数を前記第一の閾値と異なる第二の閾値と比
較することで、動きベクトルの信頼性を判定し、その結
果を示す信号は動きベクトル決定手段66へ入力され
る。動きベクトル決定手段66では、前記動きベクトル
の信頼性を示す信号により、動きベクトルの有効/無効
を決定する。
【0007】前記動きベクトル分類手段67に関し、図
24を用いて、詳細を下記する。動きベクトルを評価す
るに際して、予め図24(a)に示すように画面をN個
のブロックに分割し、その各ブロックをBnで表わす
(n=1,2,3,…,N)。これらN個のブロックの
内、動きベクトルを評価しようとするブロックを評価ブ
ロックと呼び、その比較の対象となる周囲8個のブロッ
クを比較ブロックと呼ぶ。いま、図24(b)に示すよ
うに評価ブロックをBmとし、その評価ブロックBmを
中心とする周囲8個の比較ブロックをBm(l)とする
(l=1,2,3,…,8)。まず、画面内のN個のブ
ロックそれぞれの動きベクトルを検出し、ある一つの評
価ブロックに対し、その周囲の比較ブロックBm(l)
と順次比較して、評価値1を得る(評価値1=評価ベク
トル−比較ベクトル)。次に、得られた評価値1が第一
の閾値Aより小さい(評価値1<A)か否かを判別す
る。評価値1が第一の閾値Aより小さい場合は、周囲に
よく似たベクトルが検知されたものとして、評価値2に
+1する。評価値1が第一の閾値Aより大きい場合は、
評価値2には何も足されず次の比較ブロックとの比較に
うつる。
【0008】上記作業を一つの評価ブロックに対し、周
囲8個の比較ブロックとの比較を全て行い、評価値2が
第二の閾値Bより大きいか(評価値2>B)か否かを判
別する。評価値2が第二の閾値Bより大きい場合は、そ
の評価ブロックの動きベクトルは信頼性有として分類さ
れる。また、評価値が第二の閾値Bより小さい場合は、
信頼性無として分類される。
【0009】以上のように、従来公報における動きベク
トル検出装置によれば、ある動きベクトルをその周囲の
ベクトルと比較し、その差分値により動きベクトルの信
頼度を分類していた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来公報では、
動きベクトルがその周辺の動きベクトルとの相関性が高
いということを利用している。しかしながら、ブロック
マッチング法による動きベクトルの検出においては、動
きベクトル検出範囲を超えた動き量に関しては、正確な
動きを検出できない、またブロック内がフラットで、輝
度変化が乏しい場合、前フィールド上のどこにでもマッ
チングするため、正確な動きが求まらない、さらに画像
に含まれるノイズ等により、その信頼性が低下する場合
がある、といった問題が生ずる。つまり、図25に示す
ように、評価ブロックBmの動きベクトルは正しいもの
が得られたにも関わらず、周囲の比較ベクトルBm
(l)は誤検出する場合が生ずる。図25のような場
合、閾値Bの設定にもよるが、過半数以上(6個)の比
較ブロックBm(l)における動きベクトルが、評価ブ
ロックBmの動きベクトルとの相関性が低い(差分値が
大きい)ため、評価ブロックBmの動きベクトルは信頼
性無と判断されてしまうことになる。つまり、周辺ベク
トルの相関性という情報だけで動きベクトルの信頼性を
判断できない場合が生ずる。また、信頼性判定にて信頼
性無とされた動きベクトルは使用されないため、本従来
公報の動きベクトル検出装置を、動き補償型順次走査線
変換装置へ適用した場合、動きベクトルを用いる補間は
その動きベクトルが信頼性有と判定された場合のみであ
り、信頼性無と判定された部分に関しては、フィールド
内のフィルタリングによる補間処理を行うことになる。
従って、画像によってはボケやフリッカ妨害が発生す
る。
【0011】本発明の目的は、上記のような問題を解決
することであり、ブロックマッチング処理によって算出
された動きベクトルの算出信頼度を最小値の閾値制御、
エッジ情報、ブロック内ベクトル相関によって判定し、
信頼度の低いと判定された動きベクトルを、周辺ブロッ
クの動きベクトルとの相関性を利用して、高い信頼度を
持つ動きベクトルへと置換えていくことにより、精度の
高い動きベクトルの補正を実現することが可能な動きベ
クトル検出装置及び画像処理装置並びにコンピュータ・
ソフトウエアを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、時間的に連続
した複数フィールドからなる画像信号におけるフィール
ド画像を複数個の画素からなる複数のブロックに分割
し、所定の画面のターゲットブロックと、参照フィール
ド画像に設けられ、前記ターゲットブロックに対応した
位置を中心とした周囲の所定構成からなる動きベクトル
検出範囲とのブロックマッチング処理により、動き補償
予測符号化処理等に寄与するための動きベクトルを検出
する動きベクトル検出装置であって、前記ブロックマッ
チング処理による相関値と所定閾値の比較により、動き
ベクトル及びその算出信頼度を算出するとともに算出し
た算出信頼度に応じて高、中又は低の信頼度に分類する
動きベクトル算出手段と、算出し分類した動きベクトル
及びその信頼度を格納する動きベクトル格納手段と、該
動きベクトル格納手段に格納されたターゲットブロック
の動きベクトルのうちの中又は低の信頼度に分類した動
きベクトルを、該ターゲットブロックの上下、左右、も
しくは斜め方向のブロックの動きベクトルのうちの高又
は中の信頼度に分類した動きベクトルをもとに補正する
動きベクトル補正手段とを備える動きベクトル検出装置
である。
【0013】また、本発明は、上記動きベクトル補正手
段が中又は低の信頼度に分類した動きベクトルをターゲ
ットブロックの上下、左右、もしくは斜め方向のブロッ
クの動きベクトルのうちの高又は中の信頼度に分類した
動きベクトルの平均の動きベクトルに置換える動きベク
トル検出装置である。
【0014】そして、本発明は、ターゲットブロックの
上下、左右、もしくは斜め方向のブロックの動きベクト
ルと比較して4つの方向の一致性を判定する動きベクト
ル方向性判定手段を備えており、上記動きベクトル補正
手段が前記方向の一致性を考慮して動きベクトルを置換
える動きベクトル検出装置である。
【0015】更に、本発明は、水平又は垂直のエッジの
有無を検出する水平・垂直エッジ検出手段を備えてお
り、上記動きベクトル算出手段が水平もしくは垂直エッ
ジが存在するブロックの動きベクトルの信頼度を高又は
中の信頼度に分類する動きベクトル検出装置である。
【0016】また、本発明は、上記ブロックマッチング
処理における相関の高いブロックを上位2番目まで出力
し、それら2つのブロックの動きベクトルの方向性が一
致しているか否かを検出する動きベクトル相関検出手段
を備える動きベクトル検出装置である。
【0017】そして、本発明は、上記動きベクトル検出
装置を具備する画像処理装置である。
【0018】更に、本発明は、時間的に連続した複数フ
ィールドからなる画像信号におけるフィールド画像を複
数個の画素からなる複数のブロックに分割し、所定の画
面のターゲットブロックと、参照フィールド画像に設け
られ、前記ターゲットブロックに対応した位置を中心と
した周囲の所定構成からなる動きベクトル検出範囲との
ブロックマッチング処理により、動き補償予測符号化処
理等に寄与するための動きベクトルを検出する動きベク
トル検出装置に使用するコンピュータ・ソフトウエアで
あって、前記ブロックマッチング処理による相関値と所
定閾値の比較により、動きベクトル及びその算出信頼度
を算出するとともに算出した算出信頼度に応じて高、中
又は低の信頼度に分類する機能と、算出し分類した動き
ベクトル及びその信頼度を格納する機能と、格納された
ターゲットブロックの動きベクトルのうちの中又は低の
信頼度に分類した動きベクトルを、該ターゲットブロッ
クの上下、左右、もしくは斜め方向のブロックの動きベ
クトルのうちの高又は中の信頼度に分類した動きベクト
ルをもとに補正する機能とをコンピュータに実現させる
プログラムからなるコンピュータ・ソフトウエアであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を説明する。
本発明の動きベクトル検出装置及び画像処理装置の実施
形態について、図1〜図21を用いて説明する。図1
は、実施形態1の動きベクトル検出装置のブロック説明
図である。図2は、実施形態1の動きベクトル検出装置
における方向の一致性を説明する図である。図3は、実
施形態1の動きベクトル検出装置における動きベクトル
メモリの説明図である。図4は、実施形態1の動きベク
トル検出装置における動きベクトルメモリとして、フィ
ールドメモリを用いた例のブロック説明図である。図5
は、実施形態1における、周辺ベクトル参照を説明する
図である。図6は、実施形態1の動きベクトル検出装置
における動きベクトル補正方法1の説明図である。図7
は、実施形態1の動きベクトル検出装置における動きベ
クトル補正方法2の説明図である。図8は、実施形態1
の動きベクトル検出装置における動きベクトル補正方法
3の説明図である。図9は、実施形態1の動きベクトル
検出装置における動きベクトル補正方法4の説明図であ
る。図10は、実施形態1の動きベクトル検出装置にお
ける動きベクトル補正方法5の説明図である。図11
は、実施形態1の動きベクトル検出装置における動きベ
クトル補正方法6の説明図である。図12は、実施形態
1の動きベクトル検出装置における動きベクトル補正方
法7の説明図である。図13は、実施形態1の動きベク
トル検出装置における動きベクトル補正方法8の説明図
である。図14は、実施形態1の動きベクトル検出装置
における動きベクトル補正手順1を説明するためのフロ
ーチャートである。図15は、実施形態1の動きベクト
ル検出装置における動きベクトル補正手順2を説明する
ためのフローチャートである。図16は、実施形態1の
動きベクトル検出装置における動きベクトル補正手順3
を説明するためのフローチャートである。図17は、実
施形態2の動きベクトル検出装置のブロック説明図であ
る。図18は、実施形態2の動きベクトル検出装置にお
ける信頼度判定を説明する図表である。図19は、実施
形態3の動きベクトル検出装置のブロック説明図であ
る。図20は、実施形態3の動きベクトル検出装置にお
ける信頼度判定を説明する図表である。図21は、実施
形態4の走査線補間装置のブロック説明図である。
【0020】実施形態1を説明する。本実施形態の動き
ベクトル検出装置は、例えばコンピュータからなり、図
1の構成図に示すように、現フィールドデータ入力端子
11、参照フィールド(例えば前々フィールド)データ
入力端子12、累積差分演算部13、差分比較部14、
動きベクトル算出部17、動きベクトル方向性判定部1
8、動きベクトルメモリ19、20、動きベクトル補正
部22及び動きベクトル出力端子23からなり、ブロッ
クマッチング処理による相関値と所定閾値の比較によ
り、動きベクトル及びその算出信頼度を算出するととも
に算出した算出信頼度に応じて高、中又は低の信頼度に
分類する動きベクトル算出手段と、算出し分類した動き
ベクトル及びその信頼度を格納する動きベクトル格納手
段と、動きベクトル格納手段に格納されたターゲットブ
ロックの動きベクトルのうちの中又は低の信頼度に分類
した動きベクトルを、該ターゲットブロックの上下、左
右、もしくは斜め方向のブロックの動きベクトルのうち
の高又は中の信頼度に分類した動きベクトルをもとに補
正する動きベクトル補正手段とを備えている。
【0021】以下、図1の回路動作について説明する。
現フィールドデータ入力端子11には、ターゲットブロ
ックデータが供給され、参照フィールドデータ入力端子
12には、参照ブロックデータが供給される。累積差分
演算部13では、ターゲットブロックと参照ブロックに
おける各画素間の差分演算を行い、その差分累積加算結
果をブロック単位で出力する。差分比較部14では、ブ
ロック単位で出力された差分累積加算値をそれぞれ比較
し、最小値を与える参照ブロックの位置ベクトルを動き
ベクトルとして選択し、前記最小値とともに、動きベク
トル算出部17へ出力し、動きベクトル方向性判定部1
8には、前記動きベクトルのみが入力される。
【0022】動きベクトル算出部17では、第一の閾値
Th1(31)及び第二の閾値Th2(32)を用い
て、例えば最小値の値が第一の閾値Th1(31)未満
の場合は「信頼度高」、最小値の値が第一の閾値Th1
(31)以上で第二の閾値Th2(32)以下の場合は
「信頼度中」、最小値の値が第二の閾値Th2(32)
より大きい場合は「信頼度低」というように動きベクト
ルの信頼度を設定し、例えば2ビットの信号36、37
(信頼度高ならば「2’b00」、中ならば「2’b0
1」、低ならば「2’b10」)を動きベクトル補正部
22及び動きベクトルメモリ19へ出力する。ここで、
第一の閾値Th1(31)、第二の閾値Th2(32)
は共に任意設定可能である。
【0023】動きベクトル方向性判定部18では、例え
ば、図2に示すように、動きベクトル値(0,0)(動
き無)を基準として、〜の4つの領域に分割した場
合、各動きベクトルがどの領域にはいるかを判定する。
例えば2ビットの信号(図2において、動きベクトルの
方向が、の領域であれば「2’b00」、の領域で
あれば「2’b01」、の領域であれば「2’b1
0」、の領域であれば「2’b11」)を動きベクト
ル補正部22及び動きベクトルメモリ19へ出力する。
尚、動きベクトル方向性判定部18は、動きベクトル補
正部22の内部に取り入れても何ら問題はない。
【0024】動きベクトルメモリ19、20は、各ブロ
ック(水平M画素、垂直Nライン)毎に既に検出された
水平有効画素分の動きベクトルを格納するため、RAM
(Random Accsess Memory)等で
構成される。例えば、入力画像の水平有効画素が76
8、ブロックの水平が8画素の場合、96(768/
8)ブロック分の動きベクトルを格納する(図3参
照)。
【0025】動きベクトル補正部22では、動きベクト
ルメモリ19、20のアドレス制御及び、動きベクトル
算出部17、動きベクトル方向性判定部18からの動き
ベクトル、その信頼度、方向性出力の遅延調整により、
図4に示すように、ターゲットブロックで検出された動
きベクトル、その信頼度及び方向性と、その周辺4、
6、8等ブロックで検出された動きベクトル、その信頼
度及び方向性が参照可能となる。
【0026】尚、動きベクトルを格納するメモリ19、
20としては、図5に示すように、フィールドメモリ2
1を用い、前後フィールドの動きベクトルを格納するよ
うな構成とし、前後フィールドの周辺ブロックをも参照
する構成としてもよい。
【0027】次に、動きベクトル補正部22における動
きベクトル補正の手順の一例について、図6〜図13の
補正方法及び図14〜図16のフローチャートを用いて
以下に説明する。
【0028】まず、着目ブロックの動きベクトルが信頼
度低で、かつ、周囲8ブロックの動きベクトルの信頼度
も全て低の場合(ステップF101,F102、図6a
左参照)、そのまま信頼度低の動きベクトルを出力する
(ステップF103、図6a右参照)。
【0029】着目ブロックの動きベクトルが信頼度低
で、かつ、周囲8ブロックの中に信頼度中の動きベクト
ルが1つ存在する場合(ステップF101,F104、
図6b左参照)、着目ブロックの動きベクトルを前記信
頼度中の動きベクトルに置換える(ステップF105、
図6b右参照)。
【0030】着目ブロックの動きベクトルが信頼度低
で、周囲8ブロックの中に信頼度中の動きベクトルが2
つ以上存在し、かつ前記2つ以上の信頼度中のベクトル
の方向性が一致する場合(ステップF101,F10
6,F107、図7a左参照)、着目ブロックの動きベ
クトルを前記2つ以上の信頼度中の動きベクトルのいず
れかに置換える(ステップF108、図7a右参照)。
【0031】着目ブロックの動きベクトルが信頼度低
で、周囲8ブロックの中に信頼度中の動きベクトルが2
つ以上存在し、かつ、前記2つ以上の信頼度中のベクト
ルの方向性が異なる場合(ステップF101,F10
6,F107、図7b左参照)、着目ブロックの動きベ
クトルを前記2つ以上の信頼度中の動きベクトルの平均
の動きベクトルで置換える(ステップF109、図7b
右参照)。
【0032】着目ブロックの動きベクトルが信頼度低
で、かつ、周囲8ブロックの中に信頼度高の動きベクト
ルが1つ存在する場合(F101,F110、図8a左
参照)、着目ブロックの動きベクトルを前記信頼度高の
動きベクトルに置換える(ステップF111、図8a右
参照)。
【0033】着目ブロックの動きベクトルが信頼度低
で、周囲8ブロックの中に信頼度高の動きベクトルが2
つ以上存在し、かつ、前記2つ以上の信頼度高のベクト
ルの方向性が一致する場合(ステップF101,F11
2,113、図8b左参照)、着目ブロックの動きベク
トルを前記2つ以上の信頼度高の動きベクトルのいずれ
かに置換える(ステップF114、図8b右参照)。
【0034】着目ブロックの動きベクトルが信頼度低
で、周囲8ブロックの中に信頼度高の動きベクトルが2
つ以上存在し、かつ、前記2つ以上の信頼度高のベクト
ルの方向性が異なる場合(ステップF101,112,
113、図9a左参照)、着目ブロックの動きベクトル
を前記2つ以上の信頼度高の動きベクトルの平均の動き
ベクトルで置換える(ステップF115、図9a右参
照)。
【0035】次に、着目ブロックの動きベクトルが信頼
度中で、かつ、周囲8ブロックの動きベクトルの信頼度
が全て低の場合(ステップF201,F202、図9b
左参照)、そのまま信頼度中の動きベクトルを出力する
(ステップF203、図9b右参照)。
【0036】着目ブロックの動きベクトルが信頼度中
で、周囲8ブロックの動きベクトルに信頼度高は存在し
ないが、信頼度中が存在し、前記周囲ブロックの信頼度
中の動きベクトルと、着目ブロックの動きベクトルの方
向性が一致する場合(ステップF201,204,20
5、図10a左参照)、そのままの動きベクトルを出力
する(ステップF206、図10a右参照)。
【0037】着目ブロックの動きベクトルが信頼度中
で、周囲8ブロックの動きベクトルに信頼度高は存在し
ないが、信頼度中が存在し、前記周囲ブロックの信頼度
中の動きベクトルと、着目ブロックの動きベクトルの方
向性が異なる場合(ステップF201,204,20
5、図10b左参照)、前記周囲ブロックの信頼度中の
動きベクトルと着目ブロックの動きベクトルの平均の動
きベクトルで置換える(ステップF207、図10b右
参照)。
【0038】着目ブロックの動きベクトルが信頼度中
で、周囲8ブロックの動きベクトルに信頼度高が存在
し、かつ、着目ブロックの動きベクトルと方向性が一致
する場合(ステップF201,208,209、図11
a左参照)、そのままの動きベクトルを出力する(ステ
ップF210、図11a右参照)。
【0039】着目ブロックの動きベクトルが信頼度中
で、周囲8ブロックの動きベクトルに信頼度高が存在
し、かつ、着目ブロックの動きベクトルと方向性が異な
る場合(ステップF201,208,209、図11b
左参照)、着目ブロックの動きベクトルを前記信頼度高
の動きベクトルに置換える(ステップF211、図11
b右参照)。
【0040】次に、着目ブロックの動きベクトルが信頼
度高で、かつ、周囲8ブロックの動きベクトルの信頼度
が全て低の場合(ステップF301,F302、図12
a左参照)、そのまま信頼度高の動きベクトルを出力す
る(ステップF303、図12a右参照)。
【0041】着目ブロックの動きベクトルが信頼度高
で、周囲8ブロックの動きベクトルに信頼度高は存在し
ないが、信頼度中が存在する場合(ステップF301,
304、図12b左参照)、そのまま信頼度高の動きベ
クトルを出力する(ステップF305、図12b右参
照)。
【0042】着目ブロックの動きベクトルが信頼度高
で、周囲8ブロックの動きベクトルに信頼度中が存在
し、前記周囲ブロックの信頼度高の動きベクトルと、着
目ブロックの動きベクトルの方向性が一致する場合(ス
テップF301,F306,F307、図13a左参
照)、そのまま信頼度高の動きベクトルを出力する(ス
テップF308、図13a右参照)。
【0043】着目ブロックの動きベクトルが信頼度高
で、周囲8ブロックの動きベクトルに信頼度高が存在
し、前記周囲ブロックの信頼度高の動きベクトルと、着
目ブロックの動きベクトルの方向性が異なる場合(ステ
ップF301,F306,F307、図13b左参
照)、前記前記周囲ブロックの信頼度高の動きベクトル
と着目ブロックの動きベクトルの平均の動きベクトルで
置換える(ステップF309、図13b右参照)。
【0044】以上説明したように、実施形態1によれ
ば、中又は低の信頼度に分類した動きベクトルを、周辺
のブロックで検出された動きベクトルと比較して、高又
は中の信頼度に分類した動きベクトルへと置換えていく
ことにより、精度の高い動きベクトルの補正を実現する
ことができる。尚、本実施形態では周囲ブロックを8と
したが、その数に限られたものではない。
【0045】実施形態2を説明する。本実施形態の動き
ベクトル検出装置は、図17にそのブロック図を示して
いる。図17において、図1に示した実施形態1の構成
要素と同一の構成要素は、同一の符号を付してその説明
を省略する。実施形態2が実施形態1と異なる点は、水
平・垂直エッジ検出部15を備えており、動きベクトル
算出部17における信頼度を判定する方法として、映像
信号の水平・垂直のエッジ情報を用いたところにある。
水平・垂直エッジ検出部15は、水平又は垂直のエッジ
を検出すると、映像信号の水平・垂直のエッジ情報34
を動きベクトル算出部17に出力する。尚、第一の閾値
Th1及び第二の閾値Th2の代りに閾値Th33とし
ている。
【0046】実施形態2によれば、水平・垂直エッジが
存在するブロックにおける動きベクトルは信頼度が高い
ことを利用することにより、動きベクトルの補正の精度
向上が期待できる。
【0047】以下、実施形態2における特有の部分につ
いて、その動作を説明する。水平・垂直エッジ検出部1
5からは、ブロックマッチング処理によって導かれた最
小値を持つ参照ブロック内における、水平・垂直のエッ
ジの有無を検出し、例えば1ビットの信号34(エッジ
有ならば「1’b1」、エッジ無ならば「1’b0」)
を動きベクトル算出部17へ出力する。動きベクトル算
出部17では、例えば図18に示すような条件で、信頼
度を決定する。水平・垂直のエッジの有を検出すると、
高又は中の信頼度に分類することにより、動きベクトル
の補正の精度を向上させることができる。尚、上記水平
・垂直のエッジ検出は水平のみ、垂直のみでも構わな
い。
【0048】実施形態3を説明する。本実施形態の動き
ベクトル検出装置は、そのブロック図を図19に示して
いる。図19において、図1に示した実施形態1の構成
要素と同一の構成要素は、同一の符号を付してその説明
を省略する。実施形態3が実施形態1と異なる点は、動
きベクトル相関検出部16を備えており、動きベクトル
算出部22における信頼度を判定する方法として、ブロ
ックマッチング処理における差分比較部14において、
相関の高い(差分値の小さい)ブロックを上位2番目ま
で出力し、その2つのブロックの動きベクトルの方向性
が一致しているか否かを出力するところにある。
【0049】以下、実施形態3における特有の部分につ
いて、その動作を説明する。差分比較部14では、差分
の最も小さいブロックの動きベクトルとその差分値に加
え、2番目に小さい差分値を持つブロックの動きベクト
ルとその差分値を算出し、2つの動きベクトルを動きベ
クトル相関検出部16へ出力する。動きベクトル算出部
17、動きベクトル方向性判定部18へは、実施形態
1、2と同様に、最小値とその動きベクトルが入力され
る。
【0050】正確なブロックマッチング処理が行われて
いれば、最小値をもつ動きベクトルと2番目に小さい差
分値を持つ動きベクトルには、ある程度の相関性が存在
するはずである。2つのベクトルの間に全く相関性がな
ければ、正確な検出が行われていない可能性が高いとい
える。
【0051】従って、動きベクトル相関検出部16で
は、2つの動きベクトルの相関性を検出するために、例
えば図2に示す方向の一致性に従い、その方向性の一致
を確認する。例えば1ビットの信号35(一致ならば
「1b1」、不一致ならば「1b0」)を動きベクトル
算出部17へ出力する。
【0052】動きベクトル算出部17では、例えば図2
0に示すような条件で、信頼度を決定する。ベクトル相
間有のときに高又は中の信頼度に分類することにより、
動きベクトルの補正の精度を向上させることができる。
【0053】以上のように、実施形態3によれば、1つ
のブロック内における2つの動きベクトルの相関性を利
用することにより、動きベクトルの補正の精度向上が期
待できる。尚、上記動きベクトル相関検出部16におけ
る、最小値をもつ動きベクトルと2番目に小さい差分値
を持つ動きベクトルとの相関性の検出においては、両ベ
クトルの水平方向の差の絶対値と垂直方向の絶対値の和
が所定閾値以下か否かで判断してもよい。
【0054】実施形態4を説明する。本実施形態は、テ
レビジョン受信機等の画像処理装置に使用される走査線
補間装置の例であり、その構成図を図21に示すよう
に、画像入力端子41、フィールドメモリ(FM)4
2、43、動きベクトル検出回路(MV)44、動き補
償処理回路(MC)45、ノンインターレース信号出力
回路(IP)46、画像出力端子47を備えている。動
きベクトル検出回路(MV)44としては、上記実施形
態1〜3のいずれかを使用する。
【0055】以下、図23の回路動作について説明す
る。画像入力端子41は、インターレースの画像信号を
入力する。フィールドメモリ42、43は、動画像信号
を記憶する。動きベクトル検出回路44は、動きベクト
ル51をブロック単位で検出する。動きベクトル検出回
路44は、動き補償処理を行う。画像出力端子47は、
ノンインターレースの画像信号を出力する。
【0056】以下、実施形態4の回路動作について説明
する。入力端子41には、インターレースの画像信号
(以下、「後データ」と称する)が供給され、フィール
ドメモリ42からは、現フィールドの画像信号(以下、
「現データ」と称する)が、フィールドメモリ43から
は、前フィールドの画像信号(以下、「前データ」と称
する)が出力される。後データと前データは、動きベク
トル検出回路44に入力され、動きベクトル51がブロ
ック毎に検出される。動きベクトル検出回路としては、
例えば実施形態1で述べた構成をとる。検出された動き
ベクトル51は、動き補償処理回路45に入力される。
【0057】フィールド間の動きベクトルは、例えば2
フィールド間の動きベクトルを1/2することによって
求められる。よって、フィールド間補間信号を求めるた
め、動き補償処理回路45では、動きベクトル検出回路
44で検出された動きベクトル51を1/2して前デー
タを移動させ、フィールド間補間信号を生成する。ノン
インターレース信号出力回路46は、現データの走査線
間に前記補間信号を補間する。
【0058】以上のような本実施形態により、補間信号
生成に用いられる動きベクトルは、例えば画像信号中に
含まれるノイズ等の影響により誤検出した動きベクトル
を、信頼度の高い動きベクトルへ補正したものとなるた
め、動き補償処理特有の孤立点的劣化が少ないノンイン
ターレースの画像信号が得られる。
【0059】なお、実施形態1〜4では、時間的に連続
した複数フィールドからなる画像信号におけるフィール
ド画像を複数個の画素からなる複数のブロックに分割
し、所定の画面のターゲットブロックと、参照フィール
ド画像に設けられ、前記ターゲットブロックに対応した
位置を中心とした周囲の所定構成からなる動きベクトル
検出範囲とのブロックマッチング処理により、動き補償
予測符号化処理等に寄与するための動きベクトルを検出
する動きベクトル検出装置又は画像処理装置を説明した
が、ブロックマッチング処理による相関値と所定閾値の
比較により、動きベクトル及びその算出信頼度を算出す
るとともに算出した算出信頼度に応じて高、中又は低の
信頼度に分類する機能と、算出し分類した動きベクトル
及びその信頼度を格納する機能と、格納されたターゲッ
トブロックの動きベクトルのうちの中又は低の信頼度に
分類した動きベクトルを、該ターゲットブロックの上
下、左右、もしくは斜め方向のブロックの動きベクトル
のうちの高又は中の信頼度に分類した動きベクトルをも
とに補正する機能とをコンピュータに実現させるプログ
ラム又はこのプログラムを格納した記録媒体(例えばC
D−ROM)を使用することにより、コンピュータを動
きベクトル検出装置とすることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、ブロックマッチング処
理によって算出された動きベクトルの算出信頼度を最小
値の閾値制御、エッジ情報、ブロック内ベクトル相関に
よって判定し、信頼度の低いと判定された動きベクトル
を、周辺ブロックの動きベクトルとの相関性を利用し
て、高い信頼度を持つ動きベクトルへと置換えていくこ
とにより、精度の高い動きベクトルの補正を実現するこ
とが可能な動きベクトル検出装置及び画像処理装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の動きベクトル検出装置のブロック
説明図。
【図2】実施形態1の動きベクトル検出装置における方
向の一致性を説明する図。
【図3】実施形態1の動きベクトル検出装置における動
きベクトルメモリの説明図。
【図4】実施形態1の動きベクトル検出装置における動
きベクトルメモリとして、フィールドメモリを用いた例
のブロック説明図。
【図5】実施形態1における、周辺ベクトル参照を説明
する図。
【図6】実施形態1の動きベクトル検出装置における動
きベクトル補正方法1の説明図。
【図7】実施形態1の動きベクトル検出装置における動
きベクトル補正方法2の説明図。
【図8】実施形態1の動きベクトル検出装置における動
きベクトル補正方法3の説明図。
【図9】実施形態1の動きベクトル検出装置における動
きベクトル補正方法4の説明図。
【図10】実施形態1の動きベクトル検出装置における
動きベクトル補正方法5の説明図。
【図11】実施形態1の動きベクトル検出装置における
動きベクトル補正方法6の説明図。
【図12】実施形態1の動きベクトル検出装置における
動きベクトル補正方法7の説明図。
【図13】実施形態1の動きベクトル検出装置における
動きベクトル補正方法8の説明図。
【図14】実施形態1の動きベクトル検出装置における
動きベクトル補正手順1を説明するためのフローチャー
ト。
【図15】実施形態1の動きベクトル検出装置における
動きベクトル補正手順2を説明するためのフローチャー
ト。
【図16】実施形態1の動きベクトル検出装置における
動きベクトル補正手順3を説明するためのフローチャー
ト。
【図17】実施形態2の動きベクトル検出装置のブロッ
ク説明図。
【図18】実施形態2の動きベクトル検出装置における
信頼度判定を説明する図表。
【図19】実施形態3の動きベクトル検出装置のブロッ
ク説明図。
【図20】実施形態3の動きベクトル検出装置における
信頼度判定を説明する図表。
【図21】実施形態4の走査線補間装置のブロック説明
図。
【図22】ブロックマッチング手法を説明するための
図。
【図23】従来技術における動きベクトル検出装置のブ
ロック説明図。
【図24】従来技術を説明するための図。
【図25】従来技術の問題点を説明するための図。
【符号の説明】
11 現フィールドデータ入力端子 12 参照フィールドデータ入力端子 13 累積差分演算部 14 差分比較部 15 水平・垂直エッジ検出部 16 動きベクトル相関検出部 17 動きベクトル算出部 18 動きベクトル方向性判定部 19 動きベクトルメモリ 20 動きベクトルメモリ 21 フィールドメモリ 22 動きベクトル補正部 23 動きベクトル出力端子 31 第一の閾値 32 第二の閾値 33 閾値 34 エッジの有無の信号 35 動きベクトルの方向性の一致非一致の信号 36、37 動きベクトル及びその信頼度の信号 41 画像入力端子 42 フィールドメモリ 43 フィールドメモリ 44 動きベクトル検出回路 45 動き補償処理回路 46 ノンインターレース信号出力回路 47 画像出力端子 51 動きベクトル 61 画像信号入力端子 62 空間周波数フィルタ 63 相関演算手段 64 フィールドメモリ 65 動きベクトル検出手段 66 動きベクトル決定手段 67 動きベクトル分類手段 68 動きベクトル出力端子 71 現フィールド 72 参照フィールド
フロントページの続き (72)発明者 中嶋 満雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 都留 康隆 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 水橋 嘉章 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所デジタルメディア開発本 部内 (72)発明者 石倉 和夫 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所システムSLI開発セン タ内 Fターム(参考) 5C059 MA00 NN08 NN11 NN28 NN38 PP04 TA65 TB08 TC12 TC42 TD02 TD04 TD08 TD11 UA38 5C063 BA04 BA09 BA10 BA12 CA01 CA05 CA07 CA09 CA34 CA38 5J064 AA01 BA13 BB03 BC01 BC08 BC09 BC14 BC22 BC27 BD04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間的に連続した複数フィールドからな
    る画像信号におけるフィールド画像を複数個の画素から
    なる複数のブロックに分割し、所定の画面のターゲット
    ブロックと、参照フィールド画像に設けられ、前記ター
    ゲットブロックに対応した位置を中心とした周囲の所定
    構成からなる動きベクトル検出範囲とのブロックマッチ
    ング処理により、動き補償予測符号化処理等に寄与する
    ための動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置で
    あって、 前記ブロックマッチング処理による相関値と所定閾値の
    比較により、動きベクトル及びその算出信頼度を算出す
    るとともに算出した算出信頼度に応じて高、中又は低の
    信頼度に分類する動きベクトル算出手段と、算出し分類
    した動きベクトル及びその信頼度を格納する動きベクト
    ル格納手段と、該動きベクトル格納手段に格納されたタ
    ーゲットブロックの動きベクトルのうちの中又は低の信
    頼度に分類した動きベクトルを、該ターゲットブロック
    の上下、左右、もしくは斜め方向のブロックの動きベク
    トルのうちの高又は中の信頼度に分類した動きベクトル
    をもとに補正する動きベクトル補正手段とを備えること
    を特徴とする動きベクトル検出装置。
  2. 【請求項2】 上記動きベクトル補正手段が中又は低の
    信頼度に分類した動きベクトルをターゲットブロックの
    上下、左右、もしくは斜め方向のブロックの動きベクト
    ルのうちの高又は中の信頼度に分類した動きベクトルの
    平均の動きベクトルに置換える請求項1記載の動きベク
    トル検出装置。
  3. 【請求項3】 ターゲットブロックの上下、左右、もし
    くは斜め方向のブロックの動きベクトルと比較して4つ
    の方向の一致性を判定する動きベクトル方向性判定手段
    を備えており、上記動きベクトル補正手段が前記方向の
    一致性を考慮して動きベクトルを置換える請求項1記載
    の動きベクトル検出装置。
  4. 【請求項4】 水平又は垂直のエッジの有無を検出する
    水平・垂直エッジ検出手段を備えており、上記動きベク
    トル算出手段が水平もしくは垂直エッジが存在するブロ
    ックの動きベクトルの信頼度を高又は中の信頼度に分類
    する請求項1記載の動きベクトル検出装置。
  5. 【請求項5】 上記ブロックマッチング処理における相
    関の高いブロックを上位2番目まで出力し、それら2つ
    のブロックの動きベクトルの方向性が一致しているか否
    かを検出する動きベクトル相関検出手段を備える請求項
    1記載の動きベクトル検出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の動
    きベクトル検出装置を具備する画像処理装置。
  7. 【請求項7】 時間的に連続した複数フィールドからな
    る画像信号におけるフィールド画像を複数個の画素から
    なる複数のブロックに分割し、所定の画面のターゲット
    ブロックと、参照フィールド画像に設けられ、前記ター
    ゲットブロックに対応した位置を中心とした周囲の所定
    構成からなる動きベクトル検出範囲とのブロックマッチ
    ング処理により、動き補償予測符号化処理等に寄与する
    ための動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置に
    使用するコンピュータ・ソフトウエアであって、 前記ブロックマッチング処理による相関値と所定閾値の
    比較により、動きベクトル及びその算出信頼度を算出す
    るとともに算出した算出信頼度に応じて高、中又は低の
    信頼度に分類する機能と、算出し分類した動きベクトル
    及びその信頼度を格納する機能と、格納されたターゲッ
    トブロックの動きベクトルのうちの中又は低の信頼度に
    分類した動きベクトルを、該ターゲットブロックの上
    下、左右、もしくは斜め方向のブロックの動きベクトル
    のうちの高又は中の信頼度に分類した動きベクトルをも
    とに補正する機能とをコンピュータに実現させるプログ
    ラムからなるコンピュータ・ソフトウエア。
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