JP2003224237A - 素子冷却器 - Google Patents

素子冷却器

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JP2003224237A
JP2003224237A JP2002002212A JP2002002212A JP2003224237A JP 2003224237 A JP2003224237 A JP 2003224237A JP 2002002212 A JP2002002212 A JP 2002002212A JP 2002002212 A JP2002002212 A JP 2002002212A JP 2003224237 A JP2003224237 A JP 2003224237A
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heat
circuit board
clip
plate
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JP2002002212A
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English (en)
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Katsuyuki Hagiwara
克之 萩原
Toshihiro Matsumoto
敏裕 松本
Takahiro Oda
貴弘 小田
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TS Heatronics Co Ltd
Original Assignee
TS Heatronics Co Ltd
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    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/0233Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes the conduits having a particular shape, e.g. non-circular cross-section, annular

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  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 回路基板上への取り付け・取り外しを容易に
行うことができる等の利点を有する素子冷却器を提供す
る。 【解決手段】 素子冷却器1は、受熱板4、プレート型
ヒートパイプ5及び放熱フィン7からなるヒートレーン
ラジエータ3と、ヒートレーンラジエータ3を収容する
ケース10と、ケース10に組み付けられたファン2
2、23・板バネ27と、ケース10の左右外面に設け
られたクリップ30を備えている。この素子冷却器1
は、クリップ30を操作するだけで、回路基板PCB上
のCPUソケット50に取り付け・取り外しを行うこと
ができるので、ボルトで締結する場合等と比べて、手軽
に工具を用いずに作業を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板上に搭載
された半導体素子等の発熱体を冷却する素子冷却器に関
する。特には、回路基板上への取り付け・取り外しを容
易に行うことができる等の利点を有する素子冷却器に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子機器の回路基板上に搭載される半導
体素子等(CPU等)は、作動時の発熱の激しいものが
あり、そのような素子の冷却に素子冷却器を用いること
がある。このような素子冷却器の一種として、例えば、
以下に述べる図10に示すものが知られている。
【0003】図10は、回路基板上に取り付けられた素
子冷却器の一従来例を模式的に示す斜視図である。この
素子冷却器100は、銅やアルミニウム製等の放散板1
03を備えている。この放散板103の上面には、複数
(図10では2つのみを示す)の放熱フィン105が立
設されている。各放熱フィン105は、互いに平行に所
定間隔おきに設けられている。素子冷却器100は、回
路基板101上のCPU等の素子102aの表面に、放
散板103下面を当てた状態で配置される。素子102
aから発せられる熱は、放散板103に伝わって放熱フ
ィン105から放熱される。この素子冷却器100は、
バンド111で回路基板101の素子固定部102b上
に取り付けられている。このバンド111は、ステンレ
ス製等の板バネであって、両端がほぼ直角に折り曲げら
れており、端部には孔111aが形成されている。バン
ド111の孔111aは、回路基板101の素子固定部
102bの側面に形成された爪115に係合可能であ
る。
【0004】前述のバンド111を用いて回路基板10
1上に素子冷却器100を取り付けるには、素子冷却器
100を素子102a上に配置した後、放散板103の
放熱フィン105間の部分にバンド111を掛け渡す。
そして、バンド111の両端部と回路基板101上の爪
115の位置を合わせ、バンド111の両端部を下に押
し込む。すると、バンド111の端部は、最初は若干外
側に開きつつ爪115上を滑り、次いで孔111aが爪
115先端に達したとき、自身のバネ力で元の直角状態
に戻る。これで、孔111aが爪115に係合する。取
り付け完了状態においては、バンド111のバネ力が働
いて、放散板103が回路基板101上の素子102a
に押し当てられる。
【0005】一方、回路基板上に一旦固定された素子冷
却器100を取り外す際には、図10に符号120で示
すドライバー等の工具を用いる。この取り外し作業は、
バンド111の両端を下に押し込みながら、ドライバー
120の先端でバンド111の端部をこじいて外側に開
き、爪115からバンド111の孔111aを外す。こ
れで、バンド111の締め付けが解除される。なお、図
10に示すバンド111の他に、2本又は4本のビスで
CPUのソケットに素子冷却器を取り付けるタイプのも
のも知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の素子冷却器10
0には、以下に列挙する課題がある。 (1)素子冷却器100を回路基板101上に固定する
バンド111(あるいはボルト)の構造上、ワンタッチ
で取り付け・取り外しできないので、作業に時間がかか
る。 (2)取り外し作業時において、バンド111の両端部
を下に押し込む際に、素子冷却器100から素子に偏荷
重がかかり、破損(CPUコア割れ等)を引き起こすお
それがある。あるいは、ハンド111の端部をドライバ
ー120でこじる際に、手元がくるって誤って回路基板
101上の他の部品を破損してしまうおそれや、作業者
の手指を傷つけてしまうおそれもある。 (3)素子冷却器100の取り付け状態において、放散
板103下面とCPUコア表面との平行度の確保が難し
く、これらを密着させるための微調整に手間がかかる。
【0007】本発明は、このような課題に鑑みてなされ
たものであって、回路基板上への取り付け・取り外しを
容易に行うことができる、あるいはヒートパイプを収納
するケース(ダクト)構造により冷却気流を制御でき、
ケース外観デザインの自由度が大きい等の利点を有する
素子冷却器を提供することを目的とする。
【0008】
【解決を課題するための手段】前記の課題を解決するた
め、本発明の第1の素子冷却器は、回路基板上に搭載さ
れた素子を冷却する素子冷却器であって、 前記素子の
表面に当てられる受熱板と、 該受熱板に熱的に接続さ
れたヒートパイプと、 該ヒートパイプに熱的に接続さ
れた放熱フィンと、 該放熱フィンに風を送るファン
と、 これら各部を収納するケースと、 該ケースを前
記回路基板又は前記素子の基板固定部に取り付ける取付
手段と、 を具備することを特徴とする。
【0009】この素子冷却器は、ケース内に各部品を収
納しており、素子に簡単に取り付けることができる。こ
こで、取付手段を取り替え可能としておけば、様々な種
類の素子・回路基板に対応することができる。また、熱
輸送性能の高いヒートパイプで放熱フィンへ熱を拡散さ
せるので、単にフィン付き放散板を素子表面に当てるよ
うな従来のものと比べて、放熱性能(冷却性能)が高
い。
【0010】本発明の素子冷却器においては、前記取付
手段を、前記回路基板又は前記素子の基板固定部に形成
されている係止部に係止されるクリップとすることが好
ましい。この場合、板バネやネジ等と比べて、手軽に工
具を用いずに取り付け・取り外しを行うことができる。
【0011】また、本発明の素子冷却器においては、前
記受熱板を前記素子の表面に向けて押す付勢手段を有す
るものとすることができる。この場合、受熱板と素子表
面との密着性を確保することができるので、これら両者
の間の熱伝導性が向上する。
【0012】本発明に係る取付手段の具体的な態様にお
いては、前記クリップが、前記回路基板又は前記素子の
基板固定部に形成されている爪に係合する係合部を有す
るクリップキャッチ片と、 該クリップキャッチ片を係
合位置と開放位置との間で駆動するクリップレバー片
と、 を含むものとすることができる。
【0013】また、本発明の素子冷却器においては、前
記ヒートパイプが、積層構造又は渦巻き状の構造を有す
るプレート型ヒートパイプであって、 該プレート型ヒ
ートパイプの表面に前記受熱板が接合されており、 該
プレート型ヒートパイプの隣り合うプレート間に前記放
熱フィンが掛け渡すように立設されているものとするこ
とができる。この場合、コンパクトでありながら放熱面
積を大きくとることができる。
【0014】さらに、本発明の素子冷却器においては、
前記受熱板及び前記プレート型ヒートパイプ全体が、機
械的に接続されたヒートレーンラジエーターとなってお
り、前記ケースに前記受熱板の露出する開口部が設けら
れており、 前記受熱板を該開口部から前記素子表面に
向けて押すように前記ヒートレーンラジエーターを付勢
するバネが設けられており、 該バネと前記ヒートレー
ンラジエーターの間が回動可能となっているものとする
ことができる。この場合、受熱板の表面が素子の表面に
沿うようにヒートレーンラジエーターが回動可能な構造
(セルフアライメント構造)であるため、これら両者の
密着性がよい。そのため、受熱板の表面と素子の表面と
の間の熱伝導性がよい。すなわち、回路基板又は素子の
基板固定部に対して素子の表面が傾斜又は歪んでいるよ
うな場合でも、素子の表面に受熱板の表面が自然に倣う
セルフアライメント効果がある。
【0015】本発明の第2の素子冷却器は、回路基板上
に搭載された素子を冷却する素子冷却器であって、 前
記素子の表面に当てられる受熱板と、 該受熱板に熱的
に接続された放熱フィンと、 該放熱フィンに風を送る
ファンと、 これら各部を収納するケースと、 該ケー
スを前記回路基板又は前記素子の基板固定部に取り付け
る取付手段と、 を具備することを特徴とする。
【0016】この素子冷却器は、ケースごと回路基板上
に取り付けるため、装着性がよい。あるいは、ケース内
に各部を収容することで、ケースの外観デザインを工夫
でき、ケースを意匠的に利用できる利点もある。
【0017】本発明の素子冷却器においては、前記ファ
ンが前記ケースの側面に沿って配置されており、該ファ
ンによって送られる風が前記素子表面と平行に流れるよ
うにできる。この場合、風の流れる方向がストレートな
ので、流動抵抗を小さくできる。したがって、ファン能
力に応じた風量が充分に活用できる。
【0018】本発明の第3の素子冷却器は、回路基板上
に搭載された素子を冷却する素子冷却器であって、 前
記素子の表面に当てられる受熱板と、 該受熱板に熱的
に接続されたヒートパイプと、 該ヒートパイプに熱的
に接続された放熱フィンと、該放熱フィンに風を送るフ
ァンと、 これら各部を収納するケースと、 該ケース
を前記回路基板に取り付ける取付手段と、 を具備し、
前記取付手段が、前記ケースに設けられたクリップ
と、 前記回路基板の表面側で前記素子の外側に設けら
れた、前記クリップが連結される治具と、 前記回路基
板の裏面側(反素子側)に樹脂製弾性部材を介して当て
られた当て板と、 前記回路基板を挟んで前記治具と前
記当て板を連結固定する固定具と、 を備えることを特
徴とする。
【0019】この素子冷却器は、取付手段の治具(基板
表面側;素子が搭載された側)と当て板(基板裏面側)
が回路基板を挟んで固定具で固定される。素子冷却器自
体は、ケースに設けられたクリップが治具に連結される
ことで取り付けられる。回路基板と当て板の間には絶縁
素材が挟まれ、当て板により回路基板は補強される。熱
伝導性の高い絶縁素材を回路基板と当て板との間に挟む
ことにより、回路基板裏面からの放熱も可能となる。ま
た、弾性のある絶縁素材を回路基板と当て板との間に挟
むことにより、ファンの防振効果も得られる。
【0020】本発明の第4の素子冷却器は、回路基板上
に搭載された素子を冷却する素子冷却器であって、 前
記素子の表面に当てられる受熱板と、 該受熱板に熱的
に接続されたヒートパイプと、 該ヒートパイプに熱的
に接続された放熱フィンと、該放熱フィンに風を送るフ
ァンと、 これら各部を収納するケースと、 該ケース
を前記回路基板に取り付ける取付手段と、 を具備し、
前記取付手段が、前記ケースに設けられた、前記回路
基板又は前記素子の基板固定部に形成されている係止部
に係止されるクリップと、 前記素子に対して位置決め
されるとともに、前記クリップを前記係止部に案内する
装着補助部材と、 を備えることを特徴とする。
【0021】この素子冷却器によれば、クリップが装着
補助部材で案内され、位置決めが容易になるので、クリ
ップを係止部に容易に係止させることができる。そのた
め、素子冷却器の回路基板への取り付け作業性が向上す
る。
【0022】本発明の第4の素子冷却器においては、前
記素子が、半導体デバイスコア、及び、該コアを搭載す
るPin Grid Array(PGA)基板、を有し、 前記装
着補助部材が、前記コアの存在しない部分の前記PGA
基板上に載置される装着補助板であるものとすることが
できる。装着補助板をアルミニウムや銅等から形成した
場合は、熱拡散の効果を促すことができる。
【0023】さらに、前記装着補助板の隅に、前記PG
A基板の側面と係合する折り返し部が形成されているも
のとすることができる。この場合、装着補助板がPGA
基板にきちんと載置され、ずれが生じにくくなるという
利点がある。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ説明す
る。図1は、本発明の一実施例に係る素子冷却器を回路
基板上に取り付けた状態を概念的に示す正面図である。
図2は、図1の素子冷却器と回路基板を分離した状態を
概念的に示す斜視図である。図3は、本発明の一実施例
に係る素子冷却器の全体構成を示す斜視図である。図4
は、図3の素子冷却器のケースとヒートレーンラジエー
ターとを分離した状態を示す斜視図である。
【0025】図5は、図3の素子冷却器のヒートレーン
ラジエーターの正面図である。図6は、図3の素子冷却
器のクリップの構成を示す分解斜視図である。図7
(A)は素子冷却器の回路基板への取り付け時における
クリップの状態を概念的に示す側面断面図であり、図7
(B)は同取り外し時におけるクリップの状態を概念的
に示す側面断面図である。なお、以下の説明における上
下・左右は、各図に矢印で示す上下・左右方向を指すも
のとする。
【0026】図1に分かり易く示すように、素子冷却器
1は、大きく分けて以下の各部を備えている。 (1)受熱板4、プレート型ヒートパイプ5及び放熱フ
ィン7からなるヒートレーンラジエーター3。 (2)ヒートレーンラジエーター3を収容するケース1
0。このケース10には、ファン22、23(図3及び
図4参照)と板バネ27(図1参照)が組み付けられて
いる。 (3)ケース10の左右外面に設けられたクリップ(取
付手段)30(30L、30R)。
【0027】以下、各部の詳細について説明する。ま
ず、(1)のヒートレーンラジエーター3について説明
する。図1や図4、図5に示すように、ヒートレーンラ
ジエーター3は、受熱板4と、この受熱板4に熱的に接
続されているプレート型ヒートパイプ5と、このプレー
ト型ヒートパイプ5に熱的に接続されている放熱フィン
7から構成されている。本実施例では、熱輸送性能の高
いヒートパイプ5で放熱フィン7へ熱を拡散させるの
で、単にフィン付き放散板を素子表面に当てるような従
来のものと比べて、放熱性能(冷却性能)が高い。
【0028】受熱板4は、アルミニウムや銅等の熱伝導
性の高い金属からなる板状体である。図1に示す素子冷
却器1の取り付け状態において、この受熱板4は、高熱
伝導性グリスを介して、後述するCPUコア56の表面
にピッタリと当接される。
【0029】プレート型ヒートパイプ5は、蛇行細孔や
並列細孔が比較的薄い平板の中に作りこまれた以下のタ
イプのもの、あるいは、それらの折衷型を用いることが
好ましい。 (1)ループ型蛇行細孔ヒートパイプ(特開平4−19
0090号、USP5,219,020FIG5参照) このヒートパイプは、以下の特性を有する。 (A)細孔の両端末が相互に流通自在に連結されて密閉
されている。 (B)細孔の一部は受熱部、他の部分は放熱部となって
いる。 (C)受熱部と放熱部が交互に配置されており、両部の
間を細孔が蛇行している。 (D)細孔内には2相凝縮性流体が封入されている。 (E)細孔の内壁は、上記作動流体が常に孔内を閉塞し
た状態のままで循環または移動することができる最大直
径以下の径をもつ。
【0030】(2)非ループ型蛇行細孔ヒートパイプ
(特許2714883号、USP5,219,020F
IG1参照) このヒートパイプは、前記(1)のヒートパイプの
(A)の特性を有しないもの、すなわち細孔の両端末が
行き止まりとなっており、相互に連結されていないもの
である。
【0031】(3)並列型細孔ヒートパイプ(特開平9
−33181号、USP5,737,840FIG7参
照) このヒートパイプは、受熱部や放熱部(あるいはその中
間の部分)で、隣り合う細孔間を繋ぐ細孔を設けたもの
である。
【0032】このプレート型ヒートパイプ5の下端に
は、前述の受熱板4が、ロウ付けや接着剤等を用いた熱
伝導率の高い方法で取り付けられている。受熱板4の取
り付けられたプレート型ヒートパイプ5の部分(つまり
下端部)が受熱部5aとなる。図5に分かり易く示すよ
うに、プレート型ヒートパイプ5は、正面からみて渦巻
き状に折り曲げられて形成されている。
【0033】すなわち、プレート型ヒートパイプ5は、
受熱部5aを底辺とすると、底辺の一端(図5の左端)
からほぼ直角に上向きに折り曲げられて左側辺を形成す
る。この左側辺は所定の高さまで延びて、受熱部5aと
平行に且つ対向するように、ほぼ直角に右向きに折り曲
げられて上辺5bを形成する。この上辺5bは放熱部と
なる。さらに、ほぼ直角に下向きに折り曲げられて右側
辺を形成し、受熱部5aの上面に達する。これで受熱部
5a(底辺)、左側辺、上辺5b及び右側辺からなる四
角形の外ループが形成される。
【0034】外ループの受熱部5a(底辺)に達したプ
レート型ヒートパイプ5は、ほぼ直角に左向きに折り曲
げられて、受熱部5aに沿って延びる第1内ループの受
熱部5c(底辺)を形成する。この受熱部5cは、外ル
ープの左側辺まで延びると、ほぼ直角に上向きに折り曲
げられて左側辺を形成する。この左側辺は所定の高さま
で延びて、受熱部5cと平行に且つ対向するように、ほ
ぼ直角に右向きに折り曲げられて第1内ループの上辺5
dを形成する。この上辺5dも放熱部となる。上辺5d
は、外ループの右側辺まで延びると、ほぼ直角に下向き
に折り曲げられて右側辺を形成し、第1内ループの受熱
部5cの上面に達する。これで受熱部5c(底辺)、左
側辺、上辺5d及び右側辺からなる四角形の第1内ルー
プが形成される。
【0035】この第1内ループと同様にして、受熱部5
cに沿って延びる受熱部5e(底辺)と、この受熱部5
eからほぼ直角に延び出る左側辺と、この左側辺からほ
ぼ直角に延び出る上辺5fと、この上辺5fからほぼ直
角に延び出る右側辺とで、四角形の第2内ループが形成
される。さらに、第2内ループの受熱部5eに沿って延
びる受熱部5g(底辺)と、この受熱部5gからほぼ直
角に延び出る左側辺と、この左側辺からほぼ直角に延び
出る上辺5hと、この上辺5hからほぼ直角に延び出る
右側辺とで、四角形の第3内ループが形成される。
【0036】第3内ループの受熱部5g(底辺)に達し
たプレート型ヒートパイプ5は、ほぼ直角に左向きに折
り曲げられて、受熱部5gに沿って延びる第4内ループ
の受熱部5i(底辺)を形成する。この受熱部5iは、
第3内ループの左側辺まで延びると、ほぼ直角に上向き
に折り曲げられて左側辺を形成する。この左側辺は所定
の高さまで延びて、受熱部5iと平行に且つ対向するよ
うに、ほぼ直角に右向きに折り曲げられて第4内ループ
の上辺5jを形成する。そして、これら受熱部5i(底
辺)、左側辺、上辺5jで、第4内ループが形成され
る。
【0037】このとき、プレート型ヒートパイプ5の外
ループの受熱部5a、第1〜第4内ループの受熱部5
c、5e、5g、5iは、互いに熱伝導性の高い方法
(ロウ付け等)で接合されている。
【0038】外ループの上辺5b、第1内ループの上辺
5d、第2内ループの上辺5f、第3内ループの上辺5
h、第4内ループの上辺5j、第4内ループの底辺5i
のそれぞれの間には、空間が形成される。これらの空間
には、それぞれ放熱フィン7A、7B、7C、7D及び
7Eが配置される。各放熱フィン7A〜7Eは、アルミ
ニウム等の熱伝導性の高い材料が波状に折り曲げられて
なるコルゲートフィンである。放熱フィン7A〜7Eの
波状部の上面と下面は、各空間の上下面を形成するプレ
ート型ヒートパイプ5に、熱伝導性の高い方法(ロウ付
け等)で接合されている。このようなプレート型ヒート
パイプ5は、コンパクトでありながら放熱面積を大きく
とることができる。
【0039】次に、(2)のケース10、ファン22、
23及び板バネ27について説明する。図1〜図4に示
すように、ケース10は、天板部11と、前後左右の4
つの側板部12〜15を有するほぼ立方体の箱状体であ
る。このケース10は、プラスチック成形品等で作るこ
とができる。ケース10の天板部11の対向面(各図の
下側の面)は、開口部16となっている。
【0040】図4に示すように、ケース10の前後側板
部12、13には、それぞれファン22、23が組み込
まれている。前側板部12に組み込まれたファン22は
排気(引き出し)用であり、後側板部13に組み込まれ
たファン23は吸気(押し込み)用である。これらのフ
ァン22、23を稼動すると、図3及び図4の太い矢印
方向に風が送られる。各ファン22、23からはケーブ
ル24が延び出ており、ケーブル24の端部にはそれぞ
れコネクタ25が設けられている。
【0041】各ファン22、23は、四隅のビス21B
で前側板部12及び後側板部13にそれぞれ固定されて
いる。各ファン22、23は、これらビス21Bを外し
て前後に交替可能であって、ファン22、23を組み替
えると、図3及び図4の太い矢印方向とは逆方向に風を
送ることができる。しかし、風の流れはいずれの場合も
直線的(前→後、あるいは、後→前)であるので、流動
抵抗を小さくでき、ファン22、23の能力に応じた風
量が充分に活用できる。また、引き出しファンと押し込
みファンを併用することにより、風量を充分に確保でき
る。
【0042】図1に示すように、ケース10の天板部1
1の下面には、ピン26が植設されており、このピン2
6に板バネ27が取り付けられている。この板バネ27
は、一端(図1の左端)がピン26に固定され、他端
(図1の右端)は自由端となっている。この板バネ27
は、図1に示すように、中央部が下側に突出した状態で
取り付けられている。板バネ27の中央部下面には、突
起28が形成されている。この突起28は、滑らかな球
面、楕円球面あるいは両端に球面アールのついた円筒面
の表面を有し、板バネ27にプレス等で一体に形成され
ている。
【0043】図1の取り付け状態において、この板バネ
27のバネ力は、ケース10内のヒートレーンラジエー
ター3を下側に押す力として作用するので、受熱板4と
後述するCPUコア56表面との密着性を確保すること
ができ、これら両者の間の熱伝導性が向上する。さら
に、このような板バネ27及び突起28により、後述す
るセルフアライメント効果を得ることができる。
【0044】次に、(3)のクリップ30について説明
する。図1や図3に示すように、ケース10の左右側板
部14、15には、クリップ(取付手段)30(30
L、30R)が設けられている。図6に最も分かり易く
示すように、クリップ30は、クリップキャッチ片3
1、クリップレバー片34及びクリップカバー37が組
み合わされてなる。左右のクリップ30L、30Rは同
一構造であるので、以下図6を参照して一方についての
み説明する。
【0045】クリップキャッチ片31は、長方形の基部
32を備えている。この基部32の上端には、係合舌片
部32aが形成されている。基部32の両側部には、横
方向に張り出した支持ピン32bが形成されている。基
部32の下端には、くの字状をしたキャッチ部33が形
成されている。キャッチ部33は、基部32の下端から
延び出て、ケース側(内側)に向けて折れ曲がっている
(図1参照)。キャッチ部33の下端部には、矩形状の
係合開口部33aが形成されている。キャッチ部33の
内面には、補強リブ33bが形成されている。
【0046】クリップレバー片34は、くの字状をした
基部35が形成されている。この基部35は、上端が反
ケース側(外側)に向けて折れ曲がっている。基部35
の下端部には、係合溝部35aが形成されている。クリ
ップ30の組み付け状態において、クリップレバー片3
4の係合溝部35aは、クリップキャッチ片31の係合
舌片部32aに摺動可能に係合する。基部35の両側部
には、横方向に張り出した支持ピン35bが形成されて
いる。基部35の上端には、平板状のレバー部36が一
体形成されている。
【0047】クリップカバー37は、ほぼひし形状をし
た板状体である。クリップカバー37の左右端部には、
ケース10への取付ビス37B(図3参照)が挿通され
るビス孔37aが形成されている。クリップカバー37
の内側面には、十字状の十字凹部38が穿たれている。
この十字凹部38の縦方向端部は、外部に連通するよう
打ち抜かれた開放部38a、38bとなっている。クリ
ップカバー37の下端には、当て板部39が一体形成さ
れている。この当て板部39は、平面形状がほぼ三角形
をしており、下端部がケース側(内側)に向けて鉤状に
折れ曲がった折曲部39aとなっている。この折曲部3
9aは、ヒートレーンラジエーター3がケース10内か
ら抜け落ちないように押える役割を果たす。この当て板
部39の上端は、十字凹部38の下端開放部38bに連
通するようくり貫かれている。当て板部39の下端に
は、縦溝39bが切られている。この縦溝39bには、
クリップキャッチ片31の補強リブ33bが位置する。
縦溝39bと補強リブ33bが係合することで、クリッ
プ30の固定状態がより強固になる。
【0048】次に、前記の構成からなる素子冷却器1を
CPUに取り付ける方法について説明する。図1に示す
ように、回路基板PCB上には、樹脂製のCPUソケッ
ト50が固定されている。このCPUソケット50は、
規格化されている一般的なものである。この例のCPU
ソケット50は矩形枠状であって、左端上面には隆起段
部52が形成されている。CPUソケット50の上面に
は、ほぼ全域にわたって図示せぬピン孔が形成されてい
る。CPUソケット50の左右側面には、それぞれソケ
ットバックル51L、51Rが形成されている。これら
ソケットバックル51は、図2に分かり易く示すよう
に、CPUソケット50の前後方向中央部に形成されて
いる。
【0049】CPUソケット50の上には、PGA(Pi
n Grid Array)基板55が載置されている。PGA基
板55の下面には、CPUソケット50のピン孔に対応
した複数のピン55aが植設されている。このPGA基
板55の中心部には、CPUコア56が固着されてい
る。このCPUコア56が発熱体となる。なお、CPU
ソケット50とPGA基板55は、図示せぬレバーの操
作により着脱自在であるが、通常時はCPUソケット5
0からPGA基板55が外れないように固定されてい
る。
【0050】以下、素子冷却器1をPGA基板55上に
取り付け・取り外す手順について、主に図1と図7を参
照して説明する。まず、取り付け手順について説明す
る。 (1)準備作業として、CPUコア56表面に熱伝導性
グリスを多目に塗布する。このグリスを多目に塗布する
ことで、CPUコア56の表面粗さや製造誤差による熱
伝導の低下を避けることができる。
【0051】(2)ヒートレーンラジエーター3の受熱
板4がCPUソケット50の隆起段部52側に位置する
ように方向を揃える(図1参照)。このとき、ファン2
2、23の送風方向も確認する。風の噴き出し側に障害
物がある場合は、ケース10の向きを変えず、送風方向
が反対向きになるように、ビス21Bを一旦外して、ケ
ース10の前後側板部12、13に対し、ファン22、
23の位置を替えて再び取り付ける。
【0052】(3)左側(ケース10の左側板部14
側)に設けたクリップ30Lのクリップレバー片34の
レバー部36を外側に広げ、クリップキャッチ片31の
係合開口部33aを左側のソケットバックル51Lに引
っ掛ける。この際、クリップレバー片34は、必ず外側
に広げてから行う。
【0053】(4)左クリップ30Lをソケットバック
ル51Lに係合した後、同クリップ30Lのクリップレ
バー片34をケース10側に押しつつ、ケース10をP
GA基板55上において図1の右側に軽く押してスライ
ドさせる。このスライドで、ヒートレーンラジエーター
3の受熱板4とCPUコア56表面とが熱伝導性グリス
を介してほぼ完全に密着され、素子冷却器1の性能を充
分に発揮させることができる。
【0054】(5)ケース10をスライドさせて受熱板
4とCPUコア56表面とを密着させた後、右側のソケ
ットバックル51Rに、右クリップ30Rのクリップキ
ャッチ片31の係合開口部33aを係合させる。このと
き、スライドした素子冷却器1が元の位置に戻らないよ
うに注意し、下方に向けてケース10の天板部11を押
す。これと同時に、右クリップ30Rのクリップレバー
片34をケース10側に押す。ケース10の天板部11
を押すと、この天板部11下面の板バネ27の自由端
(図1の右端)が右側に変位し、天板部11とヒートレ
ーンラジエーター3間で板バネ27が縮む。
【0055】(6)クリップキャッチ片31の下端をソ
ケットバックル51R上で滑らせ、係合開口部33aが
ソケットバックル51R先端に達して“カチッ”と音が
して嵌め込まれるまで押し込む。ここで、ソケットバッ
クル51Rにクリップキャッチ片31の係合開口部33
aがしっかりと嵌め込まれないときは、ケース10の天
板部11を押しながら、ケース10を左右にスライドさ
せる。取り付け完了状態においては、図7(A)に示す
ように、クリップキャッチ片31の基部32とクリップ
レバー片34の基部35がほぼ直立した状態となる。
【0056】図1に示す取り付け状態においては、ケー
ス10内部の板バネ27のバネ力が、ヒートレーンラジ
エーター3を下側に押す力として作用する。そのため、
受熱板4とCPUコア56表面との密着性を確保するこ
とができ、これら両者の間の熱伝導性が向上する。さら
に、本実施例では、板バネ27が突起28を介してヒー
トレーンラジエーター3に当たり、これら両者の間が回
動可能となっている。そのため、受熱板4表面がCPU
コア56表面に沿うようにヒートレーンラジエーター3
が回動可能な構造(セルフアライメント構造)が実現さ
れ、これら両者が良好に密着するので、受熱板4の表面
とCPUコア56表面間の熱伝導性が良好である。すな
わち、CPUソケット50やPGA基板55に対して、
CPUコア56の表面が傾斜又は歪んでいるような場合
でも、CPUコア56の表面に受熱板4の表面が自然に
倣うセルフアライメント効果が実現できる。
【0057】次に、取り外し方法について説明する。図
1に示すような取り付け状態から素子冷却器1を取り外
すには、ケース10の天板部11の右寄りの箇所を上か
ら押え、右側のクリップ30Rのクリップレバー片34
のレバー部36を外側に開く。このレバー部36を外側
に開くと、図7(B)に示すように、クリップレバー片
34が支持ピン35bを支点として図7(B)の矢印X
方向に回動する。すると、このクリップレバー片34の
回動が、係合溝部35a・係合舌片部32aを介して、
テコの原理によってクリップキャッチ片31に伝わる。
【0058】この回動時において、クリップレバー片3
4の係合溝部35aは、クリップキャッチ片31の係合
舌片部32aをカバー10側(図7(B)の左側)に倒
す力を加える。すると、クリップキャッチ片31が支持
ピン32bを支点として図7(B)の矢印Y方向に回動
する。このようにクリップキャッチ片31が回動する
と、係合開口部33aがソケットバックル51Rから離
れ、両者の係合が解除される。この後は、左側のクリッ
プ30を外して、取り外しが完了する。
【0059】このように、本発明に係る素子冷却器1
は、クリップ30を操作するだけで取り付け・取り外し
を行うことができるので、ボルトで締結する場合等と比
べて、手軽に工具を用いずに作業を行うことができる。
【0060】なお、前述のクリップは、例えば図8及び
図9に示すように構成することもできる。図8は、本発
明の第2実施例に係る素子冷却器を回路基板上に取り付
けた状態を概念的に示す正面図である。図9は、図8の
素子冷却器と回路基板を分離した状態を概念的に示す斜
視図である。これらの図に示すクリップ80は、二又状
のクリップキャッチ片81を備えている。このクリップ
キャッチ片81の下端には、それぞれ係合開口部81
A、81Bが形成されている。
【0061】このようなクリップ80は、図9に示す取
付金具90に対して用いる。この取付金具90は、一般
にインテル社製CPUPentium4(登録商標)用の回路
基板に付属している部品である。この取付金具90は、
CPUソケット50を挟んで前後両側に配置されてお
り、左右端部にそれぞれソケットバックル91が形成さ
れたものである。
【0062】このようなクリップ80は、一体で二又の
クリップキャッチ片81をオプションとして用意し、図
3のビス37Bを一旦外して組み替え・取り替えを行え
ばよい。あるいは、二又のクリップキャッチ片81に限
らず、例えばクリップキャッチ片の長さの異なるもの等
を用いることもできる。このようにして、様々な種類の
素子や回路基板に対応させることができる。
【0063】次に、本発明に係る素子冷却器1を回路基
板PCBに取り付ける際に用いる治具の例について説明
する。この治具は、例えばインテル社製CPUPentium
4(登録商標)のSocket478用として好適なものであ
る。図11は、本発明に係る素子冷却器の取り付け用治
具を示す図である。(A)は平面図であり、(B)は側
面図であり、(C)は一部断面正面図である。図12
は、図11の治具を回路基板に取り付けた状態を示す図
である。(A)は平面図であり、(B)は側面図であ
る。
【0064】図11に示す治具200は、厚さ2mmの
ステンレス鋼板のプレス加工品である。治具200は、
中心に矩形の孔201を有する枠状体である。この治具
200の四隅には、回路基板への耳状の固定部203が
形成されている。各固定部203は、治具200の隅部
外縁から張り出して一体形成されている。各固定部20
3には、厚さ方向に貫通するボルト挿通孔203aが形
成されている。治具200の左右の側辺200Aと各固
定部203間の角度θは、一例で135°である。治具
200の左右の側辺200Aの中央部には、それぞれ外
側に突出した爪205が形成されている。各爪205
は、図11(C)に分かり易く示すように、治具200
下面側(図11(C)における下側)に向けて折れ曲が
っている。治具200の厚さ中心に対する爪205の折
曲角度φは、一例で20°である。
【0065】このような治具200は、図12(A)に
分かり易く示すように、CPUの外側に配置される。な
お、CPUの周りには、ソケットS及びCPU締め付け
用のレバーRも存在し、治具200はさらにその外側を
囲んでいる。治具200を回路基板PCBへ固定するに
は、図12(B)に示すように、ボルトB・ナットN、
ワッシャWを用いる。これらはそれぞれ樹脂等の絶縁素
材を用い、治具200と回路基板PCB間の絶縁性が確
保されるようになっている。この取り付け方法では、ま
ず樹脂ワッシャWを介して回路基板PCBの上に治具2
00を配置する。そして、治具200の固定部203の
ボルト挿通孔203a内に上側から樹脂ボルトBを挿通
し、樹脂ボルトBの軸部が回路基板PCBを貫通するま
で通す。そして、回路基板PCBの裏側から樹脂ボルト
Bの軸部に樹脂ワッシャWを通し、さらに樹脂ナットN
を締め付ける。
【0066】このようにして治具200を回路基板PC
B上に取り付けた後は、前述の手順と同様にして(図
7、図1参照)、素子冷却器1のクリップキャッチ片3
1のキャッチ部33の係合開口部33aを、治具200
の爪205に係合させる。つまり、この治具200にお
いては、爪205が前述のソケットバックル51Rや9
1の役割を果たす。このような治具200を用いると、
インテル社製CPUPentium4(登録商標)のSocket4
78を備える回路基板に対して素子冷却器1を適切に取
り付けることができる。
【0067】次に、素子冷却器を回路基板に取り付ける
治具及び当て板の例について説明する。図13(A)は
素子冷却器の取り付け用治具を示す平面図であり、図1
3(B)は素子冷却器の当て板を示す平面図である。図
14(A)は図13の治具及び当て板を用いて回路基板
に素子冷却器を取り付けた状態を示す側面図であり、図
14(B)は他の例の当て板を用いて回路基板に素子冷
却器を取り付けた状態を示す側面図である。
【0068】図13(A)に示す治具200は、基本的
に図11に示す治具と同様のものである。図13(B)
に示す当て板210は、ステンレス製等の鋼板であり、
回路基板と当て板の間に絶縁素材であるゴム211が接
着されたものである。ゴム211は、当て板210の片
面(図13(B)で見える面)に両面テープ等で接着さ
れている。当て板210の四隅には、それぞれボルト挿
通孔210aが形成されている。
【0069】これら治具200及び当て板210を回路
基板PCBへ固定するには、次の手順で行う。すなわ
ち、図14(A)に示すように、まず回路基板PCBの
表面側において、樹脂等の絶縁素材からなる樹脂カラー
Cを介し、前述と同様にCPUの外側に治具200を配
置する。そして、治具200の固定部203のボルト挿
通孔203a内に上側から樹脂ボルトBを挿通し、樹脂
ボルトBの軸部が回路基板PCBを貫通するまで通す。
次いで、回路基板PCBの裏面側から樹脂ボルトBの軸
部に樹脂ナットNを通した後、同ボルトBの軸部に当て
板210のボルト挿通孔210aを通し、さらに樹脂ナ
ットNを締め付けて固定する。
【0070】ここで、当て板210は、図14(A)に
示すように、ゴム211側を回路基板PCB裏面側に向
けて取り付ける。このとき、ゴム211は、当て板21
0本体と回路基板PCB間で弾力をもって介装される。
なお、樹脂カラーCと同様に、ボルトBやナットNは、
それぞれ樹脂等の絶縁素材からなる。そのため、前述と
同様に、治具200・当て板210と回路基板PCB間
の絶縁性が確保される。
【0071】このようにして治具200・当て板210
を回路基板PCB上に取り付けた後は、前述の手順と同
様にして(図7、図1参照)、素子冷却器1のクリップ
キャッチ片31のキャッチ部33の係合開口部33a
を、治具200の爪205に係合させる。このような治
具200・当て板210を用いて素子冷却器1を取り付
けると、図14に示すように、回路基板PCBと当て板
210の間にゴム211が挟まれ、当て板210により
回路基板PCBが補強される。熱伝導性の高いゴム21
1を回路基板PCBと当て板210との間に挟むことに
より、回路基板PCBの裏面からの放熱も可能となる。
また、弾性のあるゴム211を回路基板PCBと当て板
210との間に挟むことにより、ファンの防振効果も得
られる。
【0072】なお、前述した当て板210は、例えば図
14(B)のように形成することもできる。図14
(B)の当て板212は、ばね材あるいは絶縁素材から
なる板状体の中心部に、隆起部214が形成されたもの
である。この当て板212を用いる場合は、図14
(B)に示すように、隆起部214側を回路基板PCB
裏面側に向けて取り付ける。このとき、隆起部214が
回路基板PCBを押し上げる向きの弾力が働き、前述と
同様の効果が得られる。
【0073】次に、素子冷却器とPGA基板間に介装さ
れる装着補助板の例について説明する。図15は、本発
明に係る素子冷却器の装着補助板の例を示す図である。
(A)は左側面図であり、(B)は平面図であり、
(C)は右側面図であり、(D)は正面図である。図1
6は、装着補助板をPGA基板上に取り付けた状態を示
す図である。(A)は平面図であり、(B)は正面図で
ある。
【0074】図15に示す装着補助板300は、一例で
ステンレス鋼板のプレス加工品である。装着補助板30
0は、中心に孔301が形成されている。この孔301
は、図15(A)に示すように、全体が四角形であっ
て、図の上端側中央に切込み部301aが形成されてい
るとともに、図の下端側左右隅部に長円状の切込み部3
01bが形成されている。この孔301は、インテル社
製CPUのSocket370、AMD社製CPUのSocketA
の双方に対して装着できる形状である。装着補助板30
0の孔301の隣りには、2つの円孔303が形成され
ている。
【0075】装着補助板300の図15(A)における
上下及び左の3辺外縁には、折り返し部305が形成さ
れている。この折り返し部305は、図15(B)に分
かりやすく示すように、装着補助板300の端部が裏面
側に向けてほぼ直角に折り曲げられてなる。折り返し部
305は、図16(B)に示すように、装着補助板30
0の装着時にPGA基板55の側面と係合し、装着補助
板300がPGA基板55に対してずれないように当て
嵌める役割を果たす。
【0076】装着補助板300の図15(B)における
右外縁には、山型に張り出したガイド片307が形成さ
れている。ガイド片307の幅方向中心部には、クリッ
プ案内溝309が切り込まれている。このクリップ案内
溝309の溝端309aは、面取られて若干幅広になっ
ている。溝端309aが幅広のため、図16(A)に示
すように、取り付け時にクリップキャッチ部33が案内
溝309内に導入され易い。なお、ガイド片307は、
図15のように平面状であってもよいし、図16(B)
のようにガイド片307の先端を下向きに若干湾曲させ
てもよい。
【0077】このような装着補助板300は、図16
(A)及び(B)に分かり易く示すように、PGA基板
55の上側に装着される。この装着時には、前述のよう
に、装着補助板300の折り返し部305がPGA基板
55の側面と係合し、装着補助板300がPGA基板5
5に対してずれないようにきちんと装着される。そし
て、素子のコア56は、装着補助板300の孔301か
ら上方にやや突出する。
【0078】このようにして装着補助板300をPGA
基板55上に装着した後は、前述の手順と同様にして
(図7、図1参照)、素子冷却器1のクリップキャッチ
片31のキャッチ部33の係合開口部33aを、CPU
ソケット50のソケットバックル51に係合させる。こ
の係合作業時には、クリップキャッチ片31のキャッチ
部33が装着補助板300のクリップ案内溝309にガ
イドされるので、キャッチ部33の係合開口部33aを
ソケットバックル51Rに確実に且つ容易に係合させる
ことができる。このような装着補助板300を用いる
と、回路基板に対して素子冷却器1をより容易に取り付
けることができる。
【0079】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、回路基板上への取り付け・取り外しを容易に行うこ
とができる、あるいはケース(ダクト)構造により冷却
気流を制御でき、ケース外観デザインの自由度が大きい
等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る素子冷却器を回路基板
上に取り付けた状態を概念的に示す正面図である。
【図2】図1の素子冷却器と回路基板を分離した状態を
概念的に示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例に係る素子冷却器の全体構成
を示す斜視図である。
【図4】図3の素子冷却器のケースとヒートレーンラジ
エーターとを分離した状態を示す斜視図である。
【図5】図3の素子冷却器のヒートレーンラジエーター
の側面図である。
【図6】図3の素子冷却器のクリップの構成を示す分解
斜視図である。
【図7】図7(A)は素子冷却器の回路基板への取り付
け時におけるクリップの状態を概念的に示す側面断面図
であり、図7(B)は同取り外し時におけるクリップの
状態を概念的に示す側面断面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係る素子冷却器を回路基
板上に取り付けた状態を概念的に示す正面図である。
【図9】図8の素子冷却器と回路基板を分離した状態を
概念的に示す斜視図である。
【図10】回路基板上に取り付けられた素子冷却器の一
従来例を模式的に示す斜視図である。
【図11】本発明に係る素子冷却器の取り付け用治具を
示す図である。(A)は平面図であり、(B)は(A)
を図の右側から見た側面図であり、(C)は(A)を図
の下側から見た一部断面側面図である。
【図12】図11の治具を回路基板に取り付けた状態を
示す図である。(A)は一部仮想平面図であり、(B)
は側面図である。
【図13】図13(A)は素子冷却器の取り付け用治具
を示す平面図であり、図13(B)は素子冷却器の当て
板を示す平面図である。
【図14】図14(A)は図13の治具及び当て板を用
いて回路基板に素子冷却器を取り付けた状態を示す側面
図であり、図14(B)は他の例の当て板を用いて回路
基板に素子冷却器を取り付けた状態を示す側面図であ
る。
【図15】図15は、本発明に係る素子冷却器の装着補
助板の例を示す図である。(A)は左側面図であり、
(B)は平面図であり、(C)は右側面図であり、
(D)は正面図である。
【図16】図16は、装着補助板をPGA基板に取り付
けた状態を示す図である。(A)は平面図であり、
(B)は正面図である。
【符号の説明】
1 素子冷却器 3 ヒートレーンラジエーター 4 受熱
板 5 プレート型ヒートパイプ 7 放熱
フィン 10 ケース 11 天
板部 12〜15 側板部 16 開
口部 21B ビス 22、2
3 ファン 24 ケーブル 25 コ
ネクタ 26 ピン 27 板
バネ 28 突起 30(30L、30R) クリップ(取付手段) 31 クリップキャッチ片 32 基部 32a
係合舌片部 32b 支持ピン 33 キ
ャッチ部 33a 係合開口部 33b
補強リブ 34 クリップレバー片 35 基部 35a
係合溝部 35b 支持ピン 36 レ
バー部 37 クリップカバー 37B
ビス 37a ビス孔 38 十
字凹部 38a、38b 開放部 39 当
て板部 39a 折曲部 39b
縦溝 PCB 回路基板 50 CPUソケット 52 隆
起段部 51(51L、51R) ソケットバックル 55 P
GA基板 55a ピン 56 C
PUコア 80 クリップ 81 クリップキャッチ片 81A、
81B 係合開口部 90 取付金具 91 ソ
ケットバックル 200 治具 201
孔 203 固定部 203a
ボルト挿通孔 205 爪 210
当て板 210a ボルト挿通孔 211
ゴム B 樹脂ボルト N 樹脂
ナット W 樹脂ワッシャ C 樹脂
カラー 300 装着補助板 301 孔 301
a、301b 切込み部 305 折り返し部 307
ガイド片 309 クリップ案内溝 309a
溝端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 7/20 H01L 23/46 B C 23/36 Z (72)発明者 小田 貴弘 東京都狛江市岩戸北3−11−4 ティーエ ス ヒートロニクス 株式会社内 Fターム(参考) 3L044 BA06 CA14 EA03 KA04 5E322 AA01 AB04 AB07 BB03 DB09 DB10 5F036 AA01 BA04 BA24 BB05 BB35 BB60 BC09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路基板上に搭載された素子を冷却する
    素子冷却器であって、 前記素子の表面に当てられる受熱板と、 該受熱板に熱的に接続されたヒートパイプと、 該ヒートパイプに熱的に接続された放熱フィンと、 該放熱フィンに風を送るファンと、 これら各部を収納するケースと、 該ケースを前記回路基板又は前記素子の基板固定部に取
    り付ける取付手段と、 を具備することを特徴とする素子冷却器。
  2. 【請求項2】 前記取付手段が、前記回路基板又は前記
    素子の基板固定部に形成されている係止部に係止される
    クリップであることを特徴とする請求項1記載の素子冷
    却器。
  3. 【請求項3】 前記受熱板を前記素子の表面に向けて押
    す付勢手段を有することを特徴とする請求項1又は2記
    載の素子冷却器。
  4. 【請求項4】 前記クリップが、前記回路基板又は前記
    素子の基板固定部に形成されている爪に係合する係合部
    を有するクリップキャッチ片と、 該クリップキャッチ片を係合位置と開放位置との間で駆
    動するクリップレバー片と、 を含むことを特徴とする請求項2記載の素子冷却器。
  5. 【請求項5】 前記ヒートパイプが、積層構造又は渦巻
    き状の構造を有するプレート型ヒートパイプであって、 該プレート型ヒートパイプの表面に前記受熱板が接合さ
    れており、 該プレート型ヒートパイプの隣り合うプレート間に前記
    放熱フィンが掛け渡すように立設されていることを特徴
    とする請求項1記載の素子冷却器。
  6. 【請求項6】 前記受熱板及び前記プレート型ヒートパ
    イプ全体が、機械的に接続されたヒートレーンラジエー
    ターとなっており、 前記ケースに前記受熱板の露出する開口部が設けられて
    おり、 前記受熱板を該開口部から前記素子表面に向けて押すよ
    うに前記ヒートレーンラジエーターを付勢するバネが設
    けられており、 該バネと前記ヒートレーンラジエーターの間が回動可能
    となっていることを特徴とする請求項5記載の素子冷却
    器。
  7. 【請求項7】 回路基板上に搭載された素子を冷却する
    素子冷却器であって、 前記素子の表面に当てられる受熱板と、 該受熱板に熱的に接続された放熱フィンと、 該放熱フィンに風を送るファンと、 これら各部を収納するケースと、 該ケースを前記回路基板又は前記素子の基板固定部に取
    り付ける取付手段と、 を具備することを特徴とする素子冷却器。
  8. 【請求項8】 前記ファンが前記ケースの側面に沿って
    配置されており、該ファンによって送られる風が前記素
    子表面と平行に流れるように構成されていることを特徴
    とする請求項1〜7いずれか1項記載の素子冷却器。
  9. 【請求項9】 回路基板上に搭載された素子を冷却する
    素子冷却器であって、 前記素子の表面に当てられる受熱板と、 該受熱板に熱的に接続されたヒートパイプと、 該ヒートパイプに熱的に接続された放熱フィンと、 該放熱フィンに風を送るファンと、 これら各部を収納するケースと、 該ケースを前記回路基板に取り付ける取付手段と、 を具備し、 前記取付手段が、 前記ケースに設けられたクリップと、 前記回路基板の表面側で前記素子の外側に設けられた、
    前記クリップが連結される治具と、 前記回路基板の裏面側(反素子側)に樹脂製弾性部材を
    介して当てられた当て板と、 前記回路基板を挟んで前記治具と前記当て板を連結固定
    する固定具と、 を備えることを特徴とする素子冷却器。
  10. 【請求項10】 回路基板上に搭載された素子を冷却す
    る素子冷却器であって、 前記素子の表面に当てられる受熱板と、 該受熱板に熱的に接続されたヒートパイプと、 該ヒートパイプに熱的に接続された放熱フィンと、 該放熱フィンに風を送るファンと、 これら各部を収納するケースと、 該ケースを前記回路基板に取り付ける取付手段と、 を具備し、 前記取付手段が、 前記ケースに設けられた、前記回路基板又は前記素子の
    基板固定部に形成されている係止部に係止されるクリッ
    プと、 前記素子に対して位置決めされるとともに、前記クリッ
    プを前記係止部に案内する装着補助部材と、 を備えることを特徴とする素子冷却器。
  11. 【請求項11】 前記素子が、半導体デバイスコア、及
    び、該コアを搭載するPin Grid Array(PGA)基
    板、を有し、 前記装着補助部材が、前記コアの存在しない部分の前記
    PGA基板上に載置される装着補助板であり、 該装着補助板の隅に、前記PGA基板の側面と係合する
    折り返し部が形成されていることを特徴とする請求項1
    0記載の素子冷却器。
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JP2010532097A (ja) * 2007-06-27 2010-09-30 インテル・コーポレーション モバイル・プラットフォーム用ランド・グリッド・アレイ(lga)ソケットの荷重メカニズム
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