JP2003220244A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2003220244A
JP2003220244A JP2002019250A JP2002019250A JP2003220244A JP 2003220244 A JP2003220244 A JP 2003220244A JP 2002019250 A JP2002019250 A JP 2002019250A JP 2002019250 A JP2002019250 A JP 2002019250A JP 2003220244 A JP2003220244 A JP 2003220244A
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payout
signal
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ball
switch
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JP2002019250A
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Takayuki Ishikawa
貴之 石川
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Sankyo Co Ltd
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Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技媒体の払い出しが正確に実行される通信
態様で制御信号の送受を行うことができる遊技機を提供
する。 【解決手段】 5個の入賞が検出されると、REQ信号
が出力状態(ローレベル)とされ、5個を示す払出個数
信号が出力状態(ハイレベル)とされる。払出制御用C
PUは、REQ信号を受信すると、BUSY信号を出力
状態とし払出個数信号が示す5個の賞球の払出処理を実
行して、払出処理が終了するとBUSY信号を停止状態
とする。CPUは、賞球カウントスイッチからの検出信
号によって5個の賞球が払い出されたことを確認する
と、REQ信号および払出個数信号を停止状態とする。
そして、CPUは、5個の入賞にもとづく払出処理を終
えると15個の入賞にもとづく払出処理を実行させるた
めの処理を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技媒体を用いて
所定の遊技を行うことが可能であり、遊技により払出条
件が成立したことにもとづいて景品としての景品遊技媒
体を払い出すパチンコ遊技機やスロット機等の遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】遊技機として、遊技球などの遊技媒体を
発射装置によって遊技領域に発射し、遊技領域に設けら
れている入賞口などの入賞領域に遊技媒体が入賞する
と、所定個の賞球が遊技者に払い出されるものがある。
さらに、表示状態が変化可能な可変表示部が設けられ、
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定表示
態様となった場合に所定の遊技価値を遊技者に与えるよ
うに構成されたものがある。
【0003】なお、遊技価値とは、遊技機の遊技領域に
設けられた可変入賞球装置の状態が打球が入賞しやすい
遊技者にとって有利な状態になることや、遊技者にとっ
て有利な状態となるための権利を発生させたりすること
や、賞球払出の条件が成立しやすくなる状態になること
である。
【0004】パチンコ遊技機では、特別図柄を表示する
可変表示部の表示結果があらかじめ定められた特定表示
態様の組合せとなることを、通常、「大当り」という。
大当りが発生すると、例えば、大入賞口が所定回数開放
して打球が入賞しやすい大当り遊技状態に移行する。そ
して、各開放期間において、所定個(例えば10個)の
大入賞口への入賞があると大入賞口は閉成する。そし
て、大入賞口の開放回数は、所定回数(例えば16ラウ
ンド)に固定されている。なお、各開放について開放時
間(例えば29.5秒)が決められ、入賞数が所定個に
達しなくても開放時間が経過すると大入賞口は閉成す
る。また、大入賞口が閉成した時点で所定の条件(例え
ば、大入賞口内に設けられているVゾーンへの入賞)が
成立していない場合には、大当り遊技状態は終了する。
【0005】また、可変表示装置において最終停止図柄
(例えば左右中図柄のうち中図柄)となる図柄以外の図
柄が、所定時間継続して、特定表示態様と一致している
状態で停止、揺動、拡大縮小もしくは変形している状
態、または、複数の図柄が同一図柄で同期して変動した
り、表示図柄の位置が入れ替わっていたりして、最終結
果が表示される前で大当り発生の可能性が継続している
状態(以下、これらの状態をリーチ状態という。)にお
いて行われる演出をリーチ演出という。また、リーチ演
出を含む可変表示をリーチ可変表示という。リーチ状態
において、変動パターンを通常状態における変動パター
ンとは異なるパターンにすることによって、遊技の興趣
が高められている。そして、可変表示装置に可変表示さ
れる図柄の表示結果がリーチ状態となる条件を満たさな
い場合には「はずれ」となり、可変表示状態は終了す
る。遊技者は、大当りをいかにして発生させるかを楽し
みつつ遊技を行う。
【0006】遊技機における遊技進行はマイクロコンピ
ュータ等による遊技制御手段によって制御される。賞球
払出の制御を行う払出制御手段が、遊技制御手段が搭載
されている主基板とは別の払出制御基板に搭載されてい
る場合、遊技の進行は主基板に搭載された遊技制御手段
によって制御されるので、入賞にもとづく賞球個数は、
遊技制御手段によって決定され、払出制御基板に送信さ
れる。一方、遊技媒体の貸し出しは、遊技の進行とは無
関係であるから、一般に、遊技制御手段を介さず払出制
御手段によって制御される。
【0007】以上のように、遊技機には、遊技制御手段
の他にも制御手段が搭載されている。そして、遊技の進
行を制御する遊技制御手段は、遊技状況に応じて動作指
示等を示す制御信号を、主基板以外の他の制御基板に搭
載された各制御手段に送信する。以下、遊技制御手段そ
の他の制御手段を電気部品制御手段といい、電気部品制
御手段が搭載された基板を電気部品制御基板ということ
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、入賞に
もとづく賞球個数は、遊技制御手段によって決定され、
賞球個数を示す制御信号などが払出制御手段に送信され
る。そして、払出制御手段は、遊技制御手段からの制御
信号にもとづいて、入賞にもとづく個数の賞球を払い出
す処理を行う。
【0009】しかし、遊技制御手段と払出制御手段との
間でやりとりされる賞球個数を示す制御信号の通信は、
払い出しの完了に関わらずに実行されていたため、信号
の取りこぼしや誤認識により入賞にもとづく個数の賞球
が正確に払い出されないおそれがある。従って、遊技者
が得た遊技価値が消滅してしまうという問題が生ずるお
それがあることになる。
【0010】そこで、本発明は、遊技媒体の払い出しが
正確に実行される通信態様で制御信号の送受を行うこと
ができる遊技機を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による遊技機は、
遊技媒体を用いて所定の遊技を行うことが可能であり、
遊技により払出条件(例えば、遊技領域に設けられた入
賞領域への入賞があったときに成立する条件、スロット
マシンにおいて予め定められた所定の表示態様での表示
が表示装置になされたときに成立する条件)が成立した
ことにもとづいて景品としての景品遊技媒体を払い出す
遊技機であって、遊技の進行を制御する遊技制御手段
(例えば、CPU56を含む遊技制御手段、図45に示
す遊技制御手段561)と、景品遊技媒体の払い出しを
行う払出手段(例えば球払出装置97)と、払出手段を
制御する払出制御手段(例えば、払出制御用CPU37
1を含む払出制御手段、図45に示す払出制御手段37
1a)と、払出手段により払い出された景品遊技媒体を
検出する景品遊技媒体検出手段(例えば賞球カウントス
イッチ301A、図45に示す景品遊技媒体検出手段5
01)とを備え、遊技制御手段は、払出条件の成立にも
とづいて払出制御手段に対して景品遊技媒体の払出数を
指定する払出指令信号(例えば払出個数信号およびRE
Q信号、図45に示す払出指令信号)を出力(例えばス
テップS194およびステップS195)し、払出制御
手段は、払出指令信号にもとづいて払出手段を制御して
景品遊技媒体の払出処理(例えば図37および図38に
示す賞球制御処理、図45に示すステップS757aの
払出処理)を実行し、景品遊技媒体検出手段からの検出
信号は、遊技制御手段に入力され、遊技制御手段は、景
品遊技媒体検出手段からの検出信号の入力状態を監視し
て払出指令信号が示す払出数の景品遊技媒体が払い出さ
れたか否かを判定(例えばステップS391)する払出
数判定手段(例えば、CPU56を含む遊技制御手段、
図45に示す払出数判定手段562)と、払出数判定手
段により払出指令信号により指定した払出数の景品遊技
媒体が払い出されたと判定された場合に当該払出指令信
号の出力を停止(例えばステップS392およびステッ
プS393)する払出指令信号停止手段(例えば、CP
U56を含む遊技制御手段、図45に示す払出指令信号
停止手段563)とを含むことを特徴とする。
【0012】払出制御手段が、払出指令信号にもとづく
景品遊技媒体の払出処理が終了したことを示す払出処理
終了信号(例えばBUSY信号。具体的には、例えばB
USY信号をオフにすることによって賞球の払出処理が
終了したことを示す。)を遊技制御手段に対して出力す
るように構成されていてもよい。
【0013】払出制御手段は、払出手段の駆動部(例え
ば払出モータ289、ギア291、スプロケット292
等)の動作量を検出する動作量検出手段(例えば払出制
御手段のうち払出モータ289の回転量を検出する部
分)の検出にもとづいて払出処理の終了を判定するよう
に構成されていてもよい。
【0014】払出制御手段が、景品遊技媒体の払い出し
を禁止する禁止条件が成立した場合(例えば、球切れス
イッチ187がオンした場合、満タンスイッチ48がオ
ンした場合)には、景品遊技媒体の払出処理を禁止する
払出禁止状態に設定する処理(例えば払出停止中フラグ
をセットする処理)を行うとともに、禁止条件が成立し
たことを示す払出禁止信号を遊技制御手段に対して出力
するように構成されていてもよい。
【0015】払出制御手段が、払出指令信号にもとづく
景品遊技媒体の払出処理の実行中であることを示す払出
処理中信号(例えばBUSY信号。具体的には、例えば
BUSY信号をオン状態に維持することによって賞球の
払出処理の実行中であることを示す。)を遊技制御手段
に対して出力するように構成されていてもよい。
【0016】遊技機で用いられる所定の電源の状態を監
視して、遊技機への電力の供給停止にかかわる検出条件
(例えば監視電圧であるVSL(+30V)の電圧値が+
22Vまで低下したときに成立する条件)が成立した場
合に検出信号(例えば電源断信号)を出力する電源監視
手段(例えば電源監視用IC902)を備え、遊技制御
手段は、電源監視手段からの検出信号の入力に応じて、
検出条件が成立したことを示す供給停止検出信号(例え
ば電源確認信号。具体的には、例えば電源確認信号を立
ち下げることで電源断の発生を示す。)を払出制御手段
に対して出力するように構成されていてもよい。
【0017】電源監視手段が、遊技制御手段が設けられ
る遊技制御基板(例えば主基板31)に搭載されるよう
に構成されていてもよい。
【0018】遊技制御手段が、電力供給開始時に、払出
制御手段に対して、遊技制御手段の制御動作が開始した
ことを示す電力供給開始信号(例えば電源確認信号。具
体的には、例えば電源確認信号を立ち上げることで電力
供給が開始されたことを示す。)を出力するように構成
されていてもよい。
【0019】払出制御手段が、景品遊技媒体の払い出し
を禁止する禁止条件が成立した場合には、景品遊技媒体
の払出処理を禁止する払出禁止状態に設定する処理(例
えば払出停止中フラグをセットする処理)を行うととも
に、禁止条件のうち特定の禁止条件(例えばユニット内
球噛みエラーや払出ユニットエラーが発生したと判定さ
れる条件)が成立した場合には、所定の操作手段(例え
ばエラー解除スイッチ375)が操作されたことにもと
づいて、払出禁止状態を解除するように構成されていて
もよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。まず、遊技機の一例であるパチン
コ遊技機の全体の構成について説明する。図1はパチン
コ遊技機を正面からみた正面図、図2は遊技盤の前面を
示す正面図である。なお、以下の実施の形態では、パチ
ンコ遊技機を例に説明を行うが、本発明による遊技機は
パチンコ遊技機に限られず、例えば画像式の遊技機やス
ロット機に適用することもできる。
【0021】パチンコ遊技機1は、縦長の方形状に形成
された外枠(図示せず)と、外枠の内側に開閉可能に取
り付けられた遊技枠とで構成される。また、パチンコ遊
技機1は、遊技枠に開閉可能に設けられている額縁状に
形成されたガラス扉枠2を有する。遊技枠は、外枠に対
して開閉自在に設置される前面枠(図示せず)と、機構
部品等が取り付けられる機構板と、それらに取り付けら
れる種々の部品(後述する遊技盤を除く。)とを含む構
造体である。
【0022】図1に示すように、パチンコ遊技機1は、
額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガラス扉枠
2の下部表面には打球供給皿(上皿)3がある。打球供
給皿3の下部には、打球供給皿3に収容しきれない遊技
球を貯留する余剰球受皿4と遊技球を発射する打球操作
ハンドル(操作ノブ)5が設けられている。ガラス扉枠
2の背面には、遊技盤6が着脱可能に取り付けられてい
る。なお、遊技盤6は、それを構成する板状体と、その
板状体に取り付けられた種々の部品とを含む構造体であ
る。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が形成されて
いる。
【0023】遊技領域7の中央付近には、それぞれが識
別情報としての図柄を可変表示する複数の可変表示部を
含む可変表示装置(特別図柄表示装置)9が設けられて
いる。可変表示装置9には、例えば「左」、「中」、
「右」の3つの可変表示部(図柄表示エリア)がある。
また、可変表示装置9には、始動入賞口14に入った有
効入賞球数すなわち始動記憶数を表示する4つの特別図
柄始動記憶表示エリア(始動記憶表示エリア)18が設
けられている。有効始動入賞がある毎に、表示色を変化
させる(例えば青色表示から赤色表示に変化させる)始
動記憶表示エリアを1増やす。そして、可変表示装置9
の可変表示が開始される毎に、表示色が変化している始
動記憶数表示エリアを1減らす(すなわち表示色をもと
に戻す)。この例では、図柄表示エリアと始動記憶表示
エリアとが区分けされて設けられているので、可変表示
中も始動記憶数が表示された状態とすることができる。
なお、始動記憶表示エリアを図柄表示エリアの一部に設
けるようにしてもよく、この場合には、可変表示中は始
動記憶数の表示を中断するようにすればよい。また、こ
の例では、始動記憶表示エリアを可変表示装置9に設け
るようにしているが、始動記憶数を表示する表示器(特
別図柄始動記憶表示器)を可変表示装置9とは別個に設
けるようにしてもよい。
【0024】可変表示装置9の下方には、始動入賞口1
4としての可変入賞球装置15が設けられている。始動
入賞口14に入った入賞球は、遊技盤6の背面に導か
れ、始動口スイッチ14aによって検出される。また、
始動入賞口14の下部には開閉動作を行う可変入賞球装
置15が設けられている。可変入賞球装置15は、ソレ
ノイド16によって開状態とされる。
【0025】可変入賞球装置15の下部には、特定遊技
状態(大当り状態)においてソレノイド21によって開
状態とされる開閉板20が設けられている。開閉板20
は大入賞口を開閉する手段である。開閉板20から遊技
盤6の背面に導かれた入賞球のうち一方(V入賞領域)
に入った入賞球はV入賞スイッチ22で検出され、開閉
板20からの入賞球はカウントスイッチ23で検出され
る。遊技盤6の背面には、大入賞口内の経路を切り換え
るためのソレノイド21Aも設けられている。
【0026】ゲート32に遊技球が入賞しゲートスイッ
チ32aで検出されると、普通図柄表示器10の表示の
可変表示が開始される。この実施の形態では、左右のラ
ンプ(点灯時に図柄が視認可能になる)が交互に点灯す
ることによって可変表示が行われ、例えば、可変表示の
終了時に右側のランプが点灯すれば当たりとなる。そし
て、普通図柄表示器10における停止図柄が所定の図柄
(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置15が所定
回数、所定時間だけ開状態になる。普通図柄表示器10
の近傍には、ゲート32に入った入賞球数を表示する4
つのLEDによる表示部を有する普通図柄始動記憶表示
器41が設けられている。ゲート32への入賞がある毎
に、普通図柄始動記憶表示器41は点灯するLEDを1
増やす。そして、普通図柄表示器10の可変表示が開始
される毎に、点灯するLEDを1減らす。
【0027】遊技盤6には、複数の入賞口29,30,
33,39が設けられ、遊技球の入賞口29,30,3
3への入賞は、それぞれ入賞口スイッチ29a,30
a,33a,39aによって検出される。各入賞口2
9,30,33,39は、遊技媒体を受け入れて入賞を
許容する領域として遊技盤6に設けられる入賞領域を構
成している。なお、遊技媒体を受け入れて入賞を許容す
る始動入賞口14や、大入賞口も、入賞領域を構成す
る。遊技領域7の左右周辺には、遊技中に点滅表示され
る装飾ランプ25が設けられ、下部には、入賞しなかっ
た遊技球を吸収するアウト口26がある。また、遊技領
域7の外側の左右上部には、効果音を発する2つのスピ
ーカ27が設けられている。遊技領域7の外周には、天
枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ2
8cが設けられている。さらに、遊技領域7における各
構造物(大入賞口等)の周囲には装飾LEDが設置され
ている。天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右
枠ランプ28cおよび装飾用LEDは、遊技機に設けら
れている装飾発光体の一例である。
【0028】そして、この例では、左枠ランプ28bの
近傍に、賞球残数があるときに点灯する賞球ランプ51
が設けられ、天枠ランプ28aの近傍に、補給球が切れ
たときに点灯する球切れランプ52が設けられている。
上記のように、この実施の形態のパチンコ遊技機1に
は、発光体としてのランプやLEDが各所に設けられて
いる。さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣接して
設置され、プリペイドカードが挿入されることによって
球貸しを可能にするカードユニット50も示されてい
る。
【0029】カードユニット50には、使用可能状態で
あるか否かを示す使用可表示ランプ151、カードユニ
ット50がいずれの側のパチンコ遊技機1に対応してい
るのかを示す連結台方向表示器153、カードユニット
50内にカードが投入されていることを示すカード投入
表示ランプ154、記録媒体としてのカードが挿入され
るカード挿入口155、およびカード挿入口155の裏
面に設けられているカードリーダライタの機構を点検す
る場合にカードユニット50を解放するためのカードユ
ニット錠156が設けられている。
【0030】打球発射装置から発射された遊技球は、打
球レールを通って遊技領域7に入り、その後、遊技領域
7を下りてくる。遊技球が始動入賞口14に入り始動口
スイッチ14aで検出されると、図柄の可変表示を開始
できる状態であれば、可変表示装置9において特別図柄
が可変表示(変動)を始める。図柄の可変表示を開始で
きる状態でなければ、始動記憶数を1増やす。
【0031】可変表示装置9における特別図柄の可変表
示は、一定時間が経過したときに停止する。停止時の特
別図柄の組み合わせが大当り図柄(特定表示結果)であ
ると、大当り遊技状態に移行する。すなわち、開閉板2
0が、一定時間経過するまで、または、所定個数(例え
ば10個)の遊技球が入賞するまで開放する。そして、
開閉板20の開放中に遊技球がV入賞領域に入賞しV入
賞スイッチ22で検出されると、継続権が発生し開閉板
20の開放が再度行われる。継続権の発生は、所定回数
(例えば15ラウンド)許容される。
【0032】停止時の可変表示装置9における特別図柄
の組み合わせが確率変動を伴う大当り図柄(確変図柄)
の組み合わせである場合には、次に大当りとなる確率が
高くなる。すなわち、確変状態という遊技者にとってさ
らに有利な状態となる。
【0033】遊技球がゲート32に入賞すると、普通図
柄表示器10において普通図柄が可変表示される状態に
なる。また、普通図柄表示器10における停止図柄が所
定の図柄(当り図柄)である場合に、可変入賞球装置1
5が所定時間だけ開状態になる。さらに、確変状態で
は、普通図柄表示器10における停止図柄が当り図柄に
なる確率が高められるとともに、可変入賞球装置15の
開放時間と開放回数が高められる。すなわち、可変入賞
球装置15の開放時間と開放回数は、普通図柄の停止図
柄が当り図柄であったり、特別図柄の停止図柄が確変図
柄である場合等に高められ、遊技者にとって不利な状態
から有利な状態に変化する。なお、開放回数が高められ
ることは、閉状態から開状態になることも含む概念であ
る。
【0034】次に、パチンコ遊技機1の裏面の構造につ
いて図3および図4を参照して説明する。図3は、遊技
機を裏面から見た背面図である。図4は、各種部材が取
り付けられた機構板を遊技機背面側から見た背面図であ
る。
【0035】図3に示すように、遊技機裏面側では、可
変表示装置9を制御する図柄制御基板80を含む可変表
示制御ユニット49、遊技制御用マイクロコンピュータ
等が搭載された遊技制御基板(主基板)31が設置され
ている。また、球払出制御を行う払出制御用マイクロコ
ンピュータ等が搭載された払出制御基板37が設置され
ている。さらに、遊技盤6に設けられている各種装飾L
ED、普通図柄始動記憶表示器41、装飾ランプ25、
枠側に設けられている天枠ランプ28a、左枠ランプ2
8b、右枠ランプ28c、賞球ランプ51および球切れ
ランプ52を点灯制御するランプ制御手段が搭載された
ランプ制御基板35、スピーカ27からの音発生を制御
する音制御手段が搭載された音制御基板70も設けられ
ている。また、また、DC30V、DC21V、DC1
2VおよびDC5Vを作成する電源回路が搭載された電
源基板910や発射制御基板91が設けられている。
【0036】遊技機裏面において、上方には、各種情報
を遊技機外部に出力するための各端子を備えたターミナ
ル基板160が設置されている。ターミナル基板160
には、少なくとも、球切れ検出スイッチの出力を導入し
て外部出力するための球切れ用端子、賞球個数信号を外
部出力するための賞球用端子および球貸し個数信号を外
部出力するための球貸し用端子が設けられている。ま
た、中央付近には、主基板31からの各種情報を遊技機
外部に出力するための各端子を備えた情報端子基板(情
報出力基板)34が設置されている。
【0037】貯留タンク38に貯留された遊技球は誘導
レール39を通り、図4に示されるように、カーブ樋1
86を経て賞球ケース40Aで覆われた球払出装置に至
る。球払出装置の上部には、遊技媒体切れ検出手段とし
ての球切れスイッチ187が設けられている。球切れス
イッチ187が球切れを検出すると、球払出装置の払出
動作が停止する。球切れスイッチ187は遊技球通路内
の遊技球の有無を検出するスイッチであるが、貯留タン
ク38内の補給球の不足を検出する球切れ検出スイッチ
167も誘導レール39における上流部分(貯留タンク
38に近接する部分)に設けられている。球切れ検出ス
イッチ167が遊技球の不足を検知すると、遊技機設置
島に設けられている補給機構から遊技機に対して遊技球
の補給が行われる。
【0038】入賞にもとづく景品としての遊技球や球貸
し要求にもとづく遊技球が多数払い出されて打球供給皿
3が満杯になり、ついには遊技球が連絡口45に到達し
た後さらに遊技球が払い出されると、遊技球は、余剰球
通路46を経て余剰球受皿4に導かれる。さらに遊技球
が払い出されると、感知レバー47が貯留状態検出手段
としての満タンスイッチ48を押圧して、貯留状態検出
手段としての満タンスイッチ48がオンする。その状態
では、球払出装置内の払出モータの回転が停止して球払
出装置の動作が停止するとともに発射装置の駆動も停止
する。
【0039】図4に示すように、球払出装置の側方に
は、カーブ樋186から遊技機下部の排出口192に至
る球抜き通路191が形成されている。球抜き通路19
1の上部には球抜きレバー193が設けられ、球抜きレ
バー193が遊技店員等によって操作されると、誘導レ
ール39から球抜き通路191への遊技球通路が形成さ
れ、貯留タンク38内に貯留されている遊技球は、排出
口192から遊技機外に排出される。
【0040】図5は、球払出装置97の構成例を示す分
解斜視図である。この例では、賞球ケース40Aとして
の3つのケース140,141,142の内部に球払出
装置97が形成されている。ケース140,141の上
部には、球切れスイッチ187の下部の球通路と連通す
る穴170,171が設けられ、遊技球は、穴170,
171から球払出装置97に流入する。
【0041】球払出装置97は駆動源となる払出モータ
(例えばステッピングモータ)289を含む。払出モー
タ289の回転力は、払出モータ289の回転軸に嵌合
しているギア290に伝えられ、さらに、ギア290と
噛み合うギア291に伝えられる。ギア291の中心軸
には、凹部を有するスプロケット292が嵌合してい
る。穴170,171から流入した遊技球は、スプロケ
ット292の凹部によって、スプロケット292の下方
の球通路293a,293bに1個ずつ落下させられ
る。
【0042】球通路(遊技媒体払出通路の一例)293
a,293bには遊技球の流下路を切り替えるための振
分部材311が設けられている。振分部材311は振分
ソレノイド310によって駆動され、賞球払出時には、
球通路293a,293bにおける一方の流下路(球通
路293a:景品遊技媒体通路の一例)を遊技球が流下
するように倒れ、球貸し時には球通路293a,293
bにおける他方の流下路(球通路293b:貸出遊技媒
体通路の一例)を遊技球が流下するように倒れる。な
お、払出モータ289および振分ソレノイド310は、
払出制御基板37に搭載されている払出制御用CPUに
よって制御される。また、払出制御用CPUは、主基板
31に搭載されている遊技制御用のCPUからの指令に
応じて払出モータ289および振分ソレノイド310を
制御する。
【0043】賞球払出時に選択される流下路の下方には
球払出装置によって払い出された遊技球を検出する賞球
センサ(賞球カウントスイッチ)301Aが設けられ、
球貸し時に選択される流下路の下方には球払出装置によ
って払い出された遊技球を検出する球貸しセンサ(球貸
しカウントスイッチ)301Bが設けられている。賞球
カウントスイッチ301Aの検出信号と球貸しカウント
スイッチ301Bの検出信号は払出制御基板37の払出
制御用CPUに入力される。払出制御用CPUは、それ
らの検出信号にもとづいて、実際に払い出された遊技球
の個数を計数する。なお、賞球カウントスイッチ301
Aの検出信号は、主基板31のCPUにも入力される。
球貸しカウントスイッチ301Bに対する電源基板91
0からの電力供給は、払出制御基板37を介してなされ
る。なお、賞球カウントスイッチ301Aに対する電源
基板910からの電力供給は、主基板31を介してなさ
れるが、払出制御基板37を介してなされるようにして
もよい。また、賞球センサと球貸しセンサは、それぞれ
複数設けられていてもよい。また、賞球センサは、主基
板31用のものと払出制御基板37用のものが別個に設
けられていてもよい。
【0044】なお、ギア291の周辺部には、払出モー
タ位置センサを形成する突起部295が形成されてい
る。突起部295は、ギア291の回転すなわち払出モ
ータ289の回転に伴って発光体(図示せず)からの光
を、払出モータ位置センサの受光部(図示せず)に対し
て透過させたり遮蔽したりする。払出制御用CPUは、
受光部からの検出信号によって払出モータ289の位置
を認識することができる。
【0045】また、球払出装置は、賞球払出と球貸しと
を共に行うように構成されていてもよいが、賞球払出を
行う球払出装置と球貸しを行う球払出装置が別個に設け
られていてもよい。さらに、例えばスプロケットの回転
方向を変えて賞球払出と球貸しとを分けるように構成さ
れていてもよいし、本実施の形態において例示する球払
出装置97以外のどのような構造の球払出装置を用いて
も、本発明を適用することができる。
【0046】図6は、遊技盤6に設置されている電源基
板910の露出部分を示す正面図である。図6に示すよ
うに、電源基板910は、大部分が主基板31と重なっ
ているが、主基板31に重なることなく外部から視認可
能に露出した露出部分がある。この露出部分には、遊技
機1の各電気部品制御基板や各電気部品への電力供給を
実行あるいは遮断するための電力供給許可手段としての
電源スイッチ914と、主基板31に含まれる記憶内容
保持手段(例えば、電力供給停止時にもその内容を保持
可能なバックアップRAM)に記憶されたバックアップ
データをクリアするための操作手段としてのクリアスイ
ッチ921とが設けられている。このように、電源スイ
ッチ914とクリアスイッチ921とが近くに配置され
ているので、電源スイッチ914によって遊技機に電力
を供給開始するのに関連したクリアスイッチ921の操
作が容易になる。
【0047】図7は、主基板31における回路構成の一
例を示すブロック図である。なお、図7には、払出制御
基板37および演出制御基板80も示されている。主基
板31には、プログラムに従ってパチンコ遊技機1を制
御する基本回路53と、ゲートスイッチ32a、始動口
スイッチ14a、V入賞スイッチ22、カウントスイッ
チ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,39
a、賞球カウントスイッチ301Aおよびクリアスイッ
チ921からの信号を基本回路53に与えるスイッチ回
路58と、可変入賞球装置15を開閉するソレノイド1
6、開閉板20を開閉するソレノイド21および大入賞
口内の経路を切り換えるためのソレノイド21Aを基本
回路53からの指令に従って駆動するソレノイド回路5
9とが搭載されている。
【0048】なお、図7には示されていないが、カウン
トスイッチ短絡信号もスイッチ回路58を介して基本回
路53に伝達される。また、ゲートスイッチ32a、始
動口スイッチ14a、V入賞スイッチ22、カウントス
イッチ23、入賞口スイッチ29a,30a,33a,
39a、賞球カウントスイッチ301A等のスイッチ
は、センサと称されているものでもよい。すなわち、遊
技球を検出できる遊技媒体検出手段(この例では遊技球
検出手段)であれば、その名称を問わない。特に、入賞
検出を行う始動口スイッチ14a、カウントスイッチ2
3、および入賞口スイッチ29a,30a,33a,3
9aの各スイッチは、入賞検出手段でもある。なお、入
賞検出手段は、複数の入賞口に別個に入賞したそれぞれ
の遊技球をまとめて検出するものであってもよい。ま
た、ゲートスイッチ32aのような通過ゲートであって
も、賞球の払い出しが行われるものであれば、通過ゲー
トへ遊技球が進入することが入賞となり、通過ゲートに
設けられているスイッチ(例えばゲートスイッチ32
a)が入賞検出手段となる。
【0049】また、基本回路53から与えられるデータ
に従って、大当りの発生を示す大当り情報、可変表示装
置9における図柄の可変表示開始に利用された始動入賞
球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたことを
示す確変情報等の情報出力信号をホールコンピュータ等
の外部装置に対して出力する情報出力回路64が搭載さ
れている。
【0050】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段(変動データを記憶する手段)としてのR
AM55、プログラムに従って制御動作を行うCPU5
6およびI/Oポート部57を含む。この実施の形態で
は、ROM54,RAM55はCPU56に内蔵されて
いる。すなわち、CPU56は、1チップマイクロコン
ピュータである。なお、1チップマイクロコンピュータ
は、少なくともRAM55が内蔵されていればよく、R
OM54およびI/Oポート部57は外付けであっても
内蔵されていてもよい。
【0051】また、RAM(CPU内蔵RAMであって
もよい。)55は、その一部または全部が電源基板91
0において作成されるバックアップ電源によってバック
アップされているバックアップRAMである。すなわ
ち、遊技機に対する電力供給が停止しても、所定期間
は、RAM55の一部または全部の内容は保存される。
【0052】遊技球を打撃して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。すなわ
ち、発射制御基板91上の回路によって、操作ノブ5の
操作量に応じた速度で遊技球が発射されるように制御さ
れる。
【0053】なお、この実施の形態では、演出制御基板
80に搭載されている演出制御手段が、遊技盤に設けら
れている普通図柄始動記憶表示器41および装飾ランプ
25の表示制御を行うとともに、枠側に設けられている
天枠ランプ28a、左枠ランプ28bおよび右枠ランプ
28cの表示制御を行う。また、演出制御基板80に搭
載されている演出制御手段は、特別図柄を可変表示する
可変表示装置9および普通図柄を可変表示する普通図柄
表示器10の表示制御も行う。
【0054】図8は、払出制御基板37および球払出装
置97の構成要素などの払出に関連する構成要素を示す
ブロック図である。図8に示すように、満タンスイッチ
48からの検出信号は、中継基板72を介して払出制御
基板37のI/Oポート372bに入力される。また、
球切れスイッチ187からの検出信号も、中継基板72
を介して払出制御基板37のI/Oポート372bに入
力される。
【0055】払出制御基板37の払出制御用CPU37
1は、球切れスイッチ187からの検出信号が球切れ状
態を示しているか、または、満タンスイッチ48からの
検出信号が満タン状態を示していると、球払出処理を停
止する。
【0056】また、賞球カウントスイッチ301Aから
の検出信号は、中継基板71を介して主基板31のI/
Oポート部57に入力される。賞球カウントスイッチ3
01Aは、球払出装置97の払出機構部分に設けられ、
実際に払い出された賞球払出球を検出する。
【0057】入賞があると、主基板31の出力回路67
から、賞球の払出要求を行うためのREQ信号(賞球リ
クエスト信号)および払い出すべき賞球個数を示す払出
個数信号が出力される。払出個数信号は、4ビットのデ
ータによって構成され、4本の信号線によって出力され
る。払出個数信号は、入力回路373Aを介してI/O
ポート372aに入力される。払出制御用CPU371
は、I/Oポート372aからREQ信号および払出個
数信号が入力すると、払出個数信号が示す個数の遊技球
を払い出すために球払出装置97を駆動する制御を行
う。なお、主基板31の出力回路67からは、電源確認
信号も出力される。また、払出制御基板37にて賞球の
払出処理を実行しているときには、主基板31には、払
出制御基板37の出力回路373Bを介して出力された
払出処理中であることを示すBUSY信号(賞球払出中
信号)が入力される。各信号の出力形態などについて
は、あとで詳しく説明する。なお、この実施の形態で
は、払出制御用CPU371は、1チップマイクロコン
ピュータであり、少なくともRAMが内蔵されている。
【0058】払出制御用CPU371は、出力ポート3
72cを介して、貸し球数を示す球貸し個数信号をター
ミナル基板(枠用外部端子基板と盤用外部端子基板とを
含む)160に出力する。なお、ターミナル基板160
(枠用外部端子基板)には、ドア開放情報スイッチ16
1が接続されている。また、出力ポート372dを介し
て、エラー表示用LED374にエラー信号を出力す
る。さらに、出力ポート372fを介して、ランプの点
灯/消灯を指示するための信号を賞球ランプ51および
球切れランプ52に出力する。なお、払出制御基板37
の入力ポート372dには、エラー状態を解除するため
のエラー解除スイッチ375からの検出信号が入力され
る。エラー解除スイッチ375は、ソフトウェアリセッ
トによってエラー状態を解除するために用いられる。
【0059】さらに、払出制御基板37の入力ポート3
72bには、中継基板72を介して、球貸しカウントス
イッチ301B、および払出モータ289の回転位置を
検出するための払出モータ位置センサからの検出信号が
入力される。球貸しカウントスイッチ301Bは、球払
出装置97の払出機構部分に設けられ、実際に払い出さ
れた貸し球を検出する。払出制御基板37からの払出モ
ータ289への駆動信号は、出力ポート372cおよび
中継基板72を介して球払出装置97の払出機構部分に
おける払出モータ289に伝えられ、振分ソレノイド3
10への駆動信号は、出力ポート372eおよび中継基
板72を介して球払出装置97の払出機構部分における
振分ソレノイド310に伝えられる。
【0060】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、使用可表示ランプ151、連
結台方向表示器153、カード投入表示ランプ154お
よびカード挿入口155が設けられている(図1参
照)。インタフェース基板66には、打球供給皿3の近
傍に設けられている度数表示LED60、球貸し可LE
D61、球貸しスイッチ62および返却スイッチ63が
接続される。
【0061】インタフェース基板66からカードユニッ
ト50には、遊技者の操作に応じて、球貸しスイッチ6
2が操作されたことを示す球貸しスイッチ信号および返
却スイッチ63が操作されたことを示す返却スイッチ信
号が与えられる。また、カードユニット50からインタ
フェース基板66には、プリペイドカードの残高を示す
カード残高表示信号および球貸し可表示信号が与えられ
る。カードユニット50と払出制御基板37の間では、
接続信号(VL信号)、ユニット操作信号(BRDY信
号)、球貸し要求信号(BRQ信号)、球貸し完了信号
(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信
号)が入力ポート372bおよび出力ポート372eを
介してやりとりされる。カードユニット50と払出制御
基板37の間には、インタフェース基板66が介在して
いる。よって、接続信号(VL信号)等の信号は、図8
に示すように、インタフェース基板66を介してカード
ユニット50と払出制御基板37の間でやりとりされる
ことになる。
【0062】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
払出制御基板37の払出制御用CPU371は、カード
ユニット50にPRDY信号を出力する。また、カード
ユニット制御用マイクロコンピュータは、VL信号を出
力する。払出制御用CPU371は、VL信号の入力状
態により接続状態/未接続状態を判定する。カードユニ
ット50においてカードが受け付けられ、球貸しスイッ
チが操作され球貸しスイッチ信号が入力されると、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータは、払出制御基
板37にBRDY信号を出力する。この時点から所定の
遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイクロ
コンピュータは、払出制御基板37にBRQ信号を出力
する。
【0063】そして、払出制御基板37の払出制御用C
PU371は、カードユニット50に対するEXS信号
を立ち上げ、カードユニット50からのBRQ信号の立
ち下がりを検出すると、払出モータ289を駆動し、所
定個の貸し球を遊技者に払い出す。このとき、振分ソレ
ノイド310は駆動状態とされている。すなわち、球振
分部材311を球貸し側に向ける。そして、払出が完了
したら、払出制御用CPU371は、カードユニット5
0に対するEXS信号を立ち下げる。その後、カードユ
ニット50からのBRDY信号がオン状態でなければ、
賞球払出制御を実行する。なお、カードユニット50で
用いられる電源電圧AC24Vは払出制御基板37から
供給される。
【0064】カードユニット50に対する電源基板91
0からの電力供給は、払出制御基板37およびインタフ
ェース基板66を介して行われる。この例では、インタ
フェース基板66内に配されているカードユニット50
に対するAC24Vの電源供給ラインに、カードユニッ
ト50を保護するためのヒューズが設けられており、カ
ードユニット50に所定電圧以上の電圧が供給されない
ようにしている。
【0065】なお、この実施の形態では、カードユニッ
ト50が遊技機とは別体として遊技機に隣接して設置さ
れている場合を例にするが、カードユニット50は遊技
機と一体化されていてもよい。また、コイン投入に応じ
てその金額に応じた遊技球が貸し出されるような場合で
も本発明を適用できる。
【0066】図9は、電源基板910の一構成例を示す
ブロック図である。電源基板910は、主基板31、演
出制御基板80および払出制御基板37等の電気部品制
御基板と独立して設置され、遊技機内の各電気部品制御
基板および機構部品が使用する電圧を生成する。この例
では、AC24V、VSL(DC+30V)、DC+21
V、DC+12VおよびDC+5Vを生成する。また、
バックアップ電源すなわち記憶保持手段となるコンデン
サ916は、DC+5Vすなわち各基板上のIC等を駆
動する電源のラインから充電される。なお、VSLは、整
流回路912において、整流素子でAC24Vを整流昇
圧することによって生成される。VSLは、ソレノイド駆
動電源となる。
【0067】電源基板910には、遊技機内の各電気部
品制御基板や機構部品への電力供給を実行または遮断す
るための電源スイッチ914が設けられている。トラン
ス911は、交流電源からの交流電圧を24Vに変換す
る。AC24V電圧は、コネクタ915に出力される。
また、整流回路912は、AC24Vから+30Vの直
流電圧を生成し、DC−DCコンバータ913およびコ
ネクタ915に出力する。DC−DCコンバータ913
は、1つまたは複数のコンバータIC920(図9では
1つのみを示す。)を有し、VSLにもとづいて+21
V、+12Vおよび+5Vを生成してコネクタ915に
出力する。コンバータIC920の入力側には、比較的
大容量のコンデンサ923が接続されている。従って、
外部からの遊技機に対する電力供給が停止したときに、
+30V、+12V、+5V等の直流電圧は、比較的緩
やかに低下する。また、コネクタ915の入力側にも、
比較的大容量のコンデンサ924が接続されている。従
って、コネクタ915に出力される+30Vの直流電圧
は、他の直流電圧よりもさらに緩やかに低下する。この
結果、コンデンサ923,924は、後述する補助駆動
電源の役割を果たす。コネクタ915は例えば中継基板
に接続され、中継基板から各電気部品制御基板および機
構部品に必要な電圧の電力が供給される。
【0068】ただし、電源基板910に各電気部品制御
基板に至る各コネクタを設け、電源基板910から、中
継基板を介さずにそれぞれの基板に至る各電圧を供給す
るようにしてもよい。また、図9には1つのコネクタ9
15が代表して示されているが、コネクタは、各電気部
品制御基板対応に設けられている。
【0069】DC−DCコンバータ913からの+5V
ラインは分岐してバックアップ+5Vラインを形成す
る。バックアップ+5Vラインとグラウンドレベルとの
間には大容量のコンデンサ916が接続されている。コ
ンデンサ916は、遊技機に対する電力供給が停止した
ときの電気部品制御基板のバックアップRAM(電源バ
ックアップされているRAMすなわち電力供給停止時に
も記憶内容保持状態となりうるバックアップ記憶手段)
に対して記憶状態を保持できるように電力を供給するバ
ックアップ電源となる。また、+5Vラインとバックア
ップ+5Vラインとの間に、逆流防止用のダイオード9
17が挿入される。なお、この実施の形態では、バック
アップ用の+5Vは、主基板31に供給される。
【0070】なお、バックアップ電源として、+5V電
源から充電可能な電池を用いてもよい。電池を用いる場
合には、+5V電源から電力供給されない状態が所定時
間継続すると容量がなくなるような充電池が用いられ
る。また、上記のコンデンサ923,924の代わり
に、+30V電源から充電可能な電池を用いてもよい。
コンデンサ923の代わりに電池を用いる場合には、後
述する払出確認期間以上の期間、賞球カウントスイッチ
301Aに電力を供給可能な充電池が用いられる。ま
た、コンデンサ924の代わりに電池を用いる場合に
は、後述する払出確認期間以上の期間、振分ソレノイド
310に電力を供給可能な充電池が用いられる。なお、
上記の電池は、充電機能を有するものでなくてもよく、
例えばニッカド電池、アルカリ電池、マンガン電池など
の電池を用いることもできる。
【0071】図9に示すように、電源基板910には、
押しボタン構造のクリアスイッチ921が搭載されてい
る。クリアスイッチ921が押下されるとローレベル
(オン状態)のクリアスイッチ信号が出力され、コネク
タ915を介して主基板31に送信される。また、クリ
アスイッチ921が押下されていなければハイレベル
(オフ状態)の信号が出力される。なお、この実施の形
態では、オン状態のクリア信号が出力される場合が、操
作手段としてのクリアスイッチ921から操作信号が出
力される状態である。なお、クリアスイッチ921が、
押しボタン構造以外の他の構成とされていてもよい。
【0072】この実施の形態では、クリアスイッチ92
1が電源基板910に搭載されているので、遊技盤6の
入れ替え等の場合に入れ替え後の遊技盤6に対して電源
基板910をそのまま使用しても、入れ替え後の遊技盤
6において、そのままで遊技状態復旧処理等を実行する
ことができる。すなわち、電源基板910の使い回しを
行うことができる。なお、電源基板910ではなく、例
えばスイッチ基板などの他の基板にクリアスイッチ92
1が搭載される構成としてもよい。
【0073】図10は、主基板31におけるCPU56
周りの一構成例を示すブロック図である。図10に示す
ように、主基板31には、電源監視回路としての電源監
視用IC902が搭載されている。電源監視用IC90
2は、電源基板910からのVSL電圧を導入し、VSL電
圧を監視することによって遊技機への電力供給停止の発
生を検出する。具体的には、VSL電圧が所定値(この例
では+22V)以下になったら、電力供給の停止が生ず
るとして電源断信号を出力する(具体的にはローレベル
にする。)。従って、賞球カウントスイッチ301Aに
よる賞球の検出が有効に行われているときに電源供給停
止時処理を開始することができる。従って、電源供給停
止時処理を開始したあとしばらくは補助駆動電源にたよ
ることなく賞球の検出が可能となり、補助駆動電源とし
てのコンデンサ923の容量が少なくて済む。なお、監
視対象の電源電圧は、各電気部品制御基板に搭載されて
いる回路素子の電源電圧(この例では+5V)よりも高
い電圧であることが好ましい。この例では、交流から直
流に変換された直後の電圧であるVSLが用いられてい
る。
【0074】電源監視用IC902からの電源断信号
は、CPU56のマスク不能割込端子(XNMI端子)
に入力される。上述したように、電源監視回路は、遊技
機が使用する各種直流電源のうちのいずれかの電源の電
圧を監視して電源電圧低下を検出する回路である。この
実施の形態では、VSLの電源電圧を監視して電圧値が所
定値以下になるとローレベルの電源断信号を発生する。
VSLは、遊技機における直流電圧のうちで最大のもので
あり、この例では+30Vである。従って、CPU56
は、割込処理によって電源断の発生を確認することがで
きる。
【0075】電源監視用IC902が電力供給の停止を
検知するための所定値は、通常時の電圧より低いが、各
電気部品制御基板上のCPUが暫くの間動作しうる程度
の電圧である。また、電源監視用IC902が、CPU
等の回路素子を駆動するための電圧(この例では+5
V)よりも高く、また、交流から直流に変換された直後
の電圧を監視するように構成されているので、CPUが
必要とする電圧に対して監視範囲を広げることができ
る。従って、より精密な監視を行うことができる。
【0076】さらに、監視電圧としてVSL(+30V)
を用いる場合には、遊技機の各種スイッチに供給される
電圧が+12Vであることから、電源瞬断時のスイッチ
オン誤検出の防止も期待できる。すなわち、+30V電
源の電圧を監視すると、+30V作成の以降に作られる
+12Vが落ち始める以前の段階でそれの低下を検出で
きる。+12V電源の電圧が低下するとスイッチ出力が
オン状態を呈するようになるが、+12Vより早く低下
する+30V電源電圧を監視して電力供給の停止を認識
すれば、スイッチ出力がオン状態を呈する前に電源復旧
待ちの状態に入ってスイッチ出力を検出しない状態とな
ることができる。
【0077】また、この実施の形態では、図10に示す
ように、システムリセット回路65が主基板31に搭載
されている。システムリセット回路65からのリセット
信号は、CPU56のリセット端子(リセット信号入力
部)に入力される。
【0078】システムリセット回路65におけるリセッ
トIC651は、電源投入時に、外付けのコンデンサの
容量で決まる所定時間だけ出力をローレベルにし、所定
時間が経過すると出力をハイレベルにする。すなわち、
リセット信号をハイレベルに立ち上げてCPU56を動
作可能状態にする。また、リセットIC651は、電源
監視回路が監視する電源電圧と等しい電源電圧であるV
SLの電源電圧を監視して電圧値が所定値(電源監視回路
が電源断信号を出力する電源電圧値よりも低い値)以下
になると出力をローレベルにする。従って、CPU56
は、電源監視回路からの電源断信号に応じて所定の電力
供給停止時処理を行った後、システムリセットされる
(すなわち、システムの最初の状態に戻される)。
【0079】図10に示すように、リセットIC651
からのリセット信号は、NAND回路947に入力され
るとともに、反転回路(NOT回路)944を介してカ
ウンタIC941のクリア端子に入力される。カウンタ
IC941は、クリア端子への入力がローレベルになる
と、発振器943からのクロック信号をカウントする。
そして、カウンタIC941のQ5出力がNOT回路9
45,946を介してNAND回路947に入力され
る。また、カウンタIC941のQ6出力は、フリップ
フロップ(FF)942のクロック端子に入力される。
フリップフロップ942のD入力はハイレベルに固定さ
れ、Q出力は論理和回路(OR回路)949に入力され
る。OR回路949の他方の入力には、NAND回路9
47の出力がNOT回路948を介して導入される。そ
して、OR回路949の出力がCPU56のリセット端
子に接続されている。このような構成によれば、電源投
入時に、CPU56のリセット端子に2回のリセット信
号(ローレベル信号)が与えられるので、CPU56
は、確実に動作を開始する。
【0080】そして、例えば、電源監視回路(電源監視
用IC902)の検出電圧(電源断信号を出力すること
になる電圧)を+22Vとし、リセット信号をローレベ
ルにするための検出電圧を+9Vとする。そのように構
成した場合には、電源監視回路とシステムリセット回路
65とが、同一の電源VSLの電圧を監視するので、電圧
監視回路が電源断信号を出力するタイミングとシステム
リセット回路65がシステムリセット信号を出力するタ
イミングの差を所望の所定期間に確実に設定することが
できる。所望の所定期間とは、電源監視回路からの電源
断信号に応じて電力供給停止時処理を開始してから電力
供給停止時処理が確実に完了するまでの期間である。な
お、電源監視回路とシステムリセット回路65とが監視
する電源の電圧は異なっていてもよい。
【0081】CPU56等の駆動電源である+5V電源
から電力が供給されていない間、RAM55の少なくと
も一部は、電源基板910から供給されるバックアップ
電源によってバックアップされ、遊技機に対する電力供
給が停止しても内容は保存される。そして、+5V電源
が復旧すると、システムリセット回路65からリセット
信号が発せられるので、CPU56は、通常の動作状態
に復帰する。そのとき、必要なデータがバックアップR
AMに保存されているので、停電等からの復旧時に停電
等の発生時の遊技状態に復旧させることができる。
【0082】なお、図10に示す構成では、電源投入時
にCPU56のリセット端子に2回のリセット信号(ロ
ーレベル信号)が与えられるが、リセット信号の立ち上
がりタイミングが1回しかなくても確実にリセット解除
されるCPUを使用する場合には、符号941〜949
で示された回路素子は不要である。その場合、リセット
IC651の出力がそのままCPU56のリセット端子
に接続される。
【0083】次に遊技機の動作について説明する。図1
1は、主基板31における遊技制御手段(CPU56お
よびROM,RAM等の周辺回路)が実行するメイン処
理を示すフローチャートである。遊技機に対して電源が
投入され、リセット端子の入力レベルがハイレベルにな
ると、CPU56は、ステップS1以降のメイン処理を
開始する。メイン処理において、CPU56は、まず、
必要な初期設定を行う。
【0084】初期設定処理において、CPU56は、ま
ず、割込禁止に設定する(ステップS1)。次に、割込
モードを割込モード2に設定し(ステップS2)、スタ
ックポインタにスタックポインタ指定アドレスを設定す
る(ステップS3)。そして、内蔵デバイスレジスタの
初期化を行う(ステップS4)。また、内蔵デバイス
(内蔵周辺回路)であるCTC(カウンタ/タイマ)お
よびPIO(パラレル入出力ポート)の初期化(ステッ
プS5)を行った後、RAMをアクセス可能状態に設定
する(ステップS6)。
【0085】この実施の形態で用いられるCPU56
は、I/Oポート(PIO)およびタイマ/カウンタ回
路(CTC)も内蔵している。また、CTCは、2本の
外部クロック/タイマトリガ入力CLK/TRG2,3
と2本のタイマ出力ZC/TO0,1を備えている。
【0086】この実施の形態で用いられているCPU5
6には、マスク可能な割込のモードとして以下の3種類
のモードが用意されている。なお、マスク可能な割込が
発生すると、CPU56は、自動的に割込禁止状態に設
定するとともに、プログラムカウンタの内容をスタック
にセーブする。
【0087】割込モード0:割込要求を行った内蔵デバ
イスがRST命令(1バイト)またはCALL命令(3
バイト)をCPUの内部データバス上に送出する。よっ
て、CPU56は、RST命令に対応したアドレスまた
はCALL命令で指定されるアドレスの命令を実行す
る。リセット時に、CPU56は自動的に割込モード0
になる。よって、割込モード1または割込モード2に設
定したい場合には、初期設定処理において、割込モード
1または割込モード2に設定するための処理を行う必要
がある。
【0088】割込モード1:割込が受け付けられると、
常に0038(h)番地に飛ぶモードである。
【0089】割込モード2:CPU56の特定レジスタ
(Iレジスタ)の値(1バイト)と内蔵デバイスが出力
する割込ベクタ(1バイト:最下位ビット0)から合成
されるアドレスが、割込番地を示すモードである。すな
わち、割込番地は、上位アドレスが特定レジスタの値と
され下位アドレスが割込ベクタとされた2バイトで示さ
れるアドレスである。従って、任意の(飛び飛びではあ
るが)偶数番地に割込処理を設置することができる。各
内蔵デバイスは割込要求を行うときに割込ベクタを送出
する機能を有している。
【0090】よって、割込モード2に設定されると、各
内蔵デバイスからの割込要求を容易に処理することが可
能になり、また、プログラムにおける任意の位置に割込
処理を設置することが可能になる。さらに、割込モード
1とは異なり、割込発生要因毎のそれぞれの割込処理を
用意しておくことも容易である。上述したように、この
実施の形態では、初期設定処理のステップS2におい
て、CPU56は割込モード2に設定される。
【0091】次いで、CPU56は、入力ポート1を介
して入力されるクリアスイッチ921の出力信号の状態
を1回だけ確認する(ステップS7)。その確認におい
てオンを検出した場合には、CPU56は、通常の初期
化処理を実行する(ステップS11〜ステップS1
5)。クリアスイッチ921がオンである場合(押下さ
れている場合)には、ローレベルのクリアスイッチ信号
が出力されている。なお、入力ポート1では、クリアス
イッチ信号のオン状態はハイレベルである。また、例え
ば、遊技店員は、クリアスイッチ921をオン状態にし
ながら遊技機に対する電力供給を開始する(例えば電源
スイッチ914をオンする)ことによって、容易に初期
化処理を実行させることができる。すなわち、RAMク
リア等を行うことができる。
【0092】クリアスイッチ921がオンの状態でない
場合には、遊技機への電力供給が停止したときにバック
アップRAM領域のデータ保護処理(例えばパリティデ
ータの付加等の電力供給停止時処理)が行われたか否か
確認する(ステップS8)。この実施の形態では、電力
供給の停止が生じた場合には、バックアップRAM領域
のデータを保護するための処理が行われている。そのよ
うな保護処理が行われていた場合をバックアップありと
する。そのような保護処理が行われていないことを確認
したら、CPU56は初期化処理を実行する。
【0093】この実施の形態では、バックアップRAM
領域にバックアップデータがあるか否かは、電力供給停
止時処理においてバックアップRAM領域に設定される
バックアップフラグの状態によって確認される。この例
では、図12に示すように、バックアップフラグ領域に
「55H」が設定されていればバックアップあり(オン
状態)を意味し、「55H」以外の値が設定されていれ
ばバックアップなし(オフ状態)を意味する。
【0094】バックアップありを確認したら、CPU5
6は、バックアップRAM領域のデータチェック(この
例ではパリティチェック)を行う(ステップS9)。こ
の実施の形態では、クリアデータ(00)をチェックサ
ムデータエリアにセットし、チェックサム算出開始アド
レスをポインタにセットする。また、チェックサムの対
象となるデータ数に対応するチェックサム算出回数をセ
ットする。そして、チェックサムデータエリアの内容と
ポインタが指すRAM領域の内容との排他的論理和を演
算する。演算結果をチェックサムデータエリアにストア
するとともに、ポインタの値を1増やし、チェックサム
算出回数の値を1減算する。以上の処理が、チェックサ
ム算出回数の値が0になるまで繰り返される。チェック
サム算出回数の値が0になったら、CPU56は、チェ
ックサムデータエリアの内容の各ビットの値を反転し、
反転後のデータをチェックサムとする。
【0095】電力供給停止時処理において、上記の処理
と同様の処理によってチェックサムが算出され、チェッ
クサムはバックアップRAM領域に保存されている。ス
テップS9では、算出したチェックサムと保存されてい
るチェックサムとを比較する。不測の停電等の電力供給
停止が生じた後に復旧した場合には、バックアップRA
M領域のデータは保存されているはずであるから、チェ
ック結果(比較結果)は正常(一致)になる。チェック
結果が正常でないということは、バックアップRAM領
域のデータが、電力供給停止時のデータとは異なってい
ることを意味する。そのような場合には、内部状態を電
力供給停止時の状態に戻すことができないので、電力供
給の停止からの復旧時でない電源投入時に実行される初
期化処理を実行する。
【0096】チェック結果が正常であれば、CPU56
は、遊技制御手段の内部状態と表示制御手段等の電気部
品制御手段の制御状態を電力供給停止時の状態に戻すた
めの遊技状態復旧処理を行う(ステップS10)。そし
て、バックアップRAM領域に保存されていたPC(プ
ログラムカウンタ)の退避値がPCに設定され、そのア
ドレスに復帰する。
【0097】このように、バックアップフラグの状態に
よって「バックアップあり」が確認されなかった場合に
は、後述する遊技状態復旧処理を行うことなく後述する
初期化処理を行うようにしているので、バックアップデ
ータが存在しないのにもかかわらず遊技状態復旧処理が
実行されてしまうことを防止することができ、初期化処
理によって制御状態を初期状態に戻すことが可能にな
る。
【0098】また、チェックデータを用いたチェック結
果が正常でなかった場合には、後述する遊技状態復旧処
理を行うことなく後述する初期化処理を行うようにして
いるので、電力供給停止時とは異なる内容となってしま
っているバックアップデータにもとづいて遊技状態復旧
処理が実行されてしまうことを防止することができ、初
期化処理によって制御状態を初期状態に戻すことが可能
になる。
【0099】CPU56は、バックアップフラグとチェ
ックサム等のチェックデータとを用いてバックアップR
AM領域のデータが保存されているか否かを確認する。
すなわち、電力供給が復帰した場合には、電力供給が停
止する前の制御状態に復旧させるか否かを決定するため
の複数の復旧条件(この例ではバックアップフラグが正
常に保存されていたこととチェックサムが正常であった
こと)がすべて成立した場合に、変動データ記憶手段に
保存されていた記憶内容にもとづいて制御状態を復旧さ
せる復旧処理を実行し、複数の復旧条件のうち少なくと
も1つの条件が不成立であった場合に変動データ記憶手
段の記憶内容を初期化する初期化処理を実行可能であ
る。複数の復旧条件を用いることによって、遊技状態を
電力供給停止時の状態に正確に戻すことができる。すな
わち、バックアップRAM領域のデータにもとづく状態
復旧処理の確実性が向上する。なお、操作手段から操作
信号が出力された場合には、複数の復旧条件に関わらず
初期化処理を実行する(ステップS7)。なお、この実
施の形態では、バックアップフラグとチェックデータと
の双方を用いてバックアップRAM領域のデータが保存
されているか否かを確認しているが、いずれか一方のみ
を用いてもよい。すなわち、バックアップフラグとチェ
ックデータとのいずれかを、状態復旧処理を実行するた
めの契機としてもよい。
【0100】初期化処理では、CPU56は、まず、R
AMクリア処理を行う(ステップS11)。なお、RA
Mの全領域を初期化せず、所定のデータ(例えば大当り
判定用乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデ
ータ)をそのままにしてもよい。例えば、大当り判定用
乱数を生成するためのカウンタのカウント値のデータを
そのままにした場合には、不正な手段によって初期化処
理が実行される状態になったとしても、大当り判定用乱
数を生成するためのカウンタのカウント値が大当り判定
値に一致するタイミングを狙うことは困難である。ま
た、所定の作業領域(例えば、普通図柄判定用乱数カウ
ンタ、普通図柄判定用バッファ、特別図柄左中右図柄バ
ッファ、総賞球数格納バッファ、特別図柄プロセスフラ
グ、賞球中フラグ、球切れフラグ、払出停止フラグなど
制御状態に応じて選択的に処理を行うためのフラグ)に
初期値を設定する作業領域設定処理を行う(ステップS
12)。
【0101】また、CPU56は、演出制御基板80を
初期化するための初期化コマンドを演出制御基板80に
送信する処理を実行する(ステップS14)。初期化コ
マンドとして、可変表示装置9に表示される初期図柄を
示すコマンド等がある。
【0102】そして、2ms毎に定期的にタイマ割込が
かかるようにCPU56に設けられているCTCのレジ
スタの設定が行われる(ステップS15)。すなわち、
初期値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時
間定数レジスタ)に設定される。
【0103】初期化処理の実行(ステップS11〜S1
5)が完了すると、メイン処理で、表示用乱数更新処理
(ステップS17)および初期値用乱数更新処理(ステ
ップS18)が繰り返し実行される。表示用乱数更新処
理および初期値用乱数更新処理が実行されるときには割
込禁止状態とされ(ステップS16)、表示用乱数更新
処理および初期値用乱数更新処理の実行が終了すると割
込許可状態とされる(ステップS19)。表示用乱数と
は、可変表示装置9に表示される図柄を決定するための
乱数であり、表示用乱数更新処理とは、表示用乱数を発
生するためのカウンタのカウント値を更新する処理であ
る。また、初期値用乱数更新処理とは、初期値用乱数を
発生するためのカウンタのカウント値を更新する処理で
ある。初期値用乱数とは、大当りとするか否かを決定す
るための乱数を発生するためのカウンタ(大当り決定用
乱数発生カウンタ)等のカウント値の初期値を決定する
ための乱数である。後述する遊技制御処理において、大
当り決定用乱数発生カウンタのカウント値が1周する
と、そのカウンタに初期値が設定される。
【0104】なお、表示用乱数更新処理が実行されると
きには割込禁止状態とされるのは、表示用乱数更新処理
が後述するタイマ割込処理でも実行されることから、タ
イマ割込処理における処理と競合してしまうのを避ける
ためである。すなわち、ステップS17の処理中にタイ
マ割込が発生してタイマ割込処理中で表示用乱数を発生
するためのカウンタのカウント値を更新してしまったの
では、カウント値の連続性が損なわれる場合がある。し
かし、ステップS17の処理中では割込禁止状態にして
おけば、そのような不都合が生ずることはない。
【0105】図13は、遊技状態復旧処理の一例を示す
フローチャートである。遊技状態復旧処理において、C
PU56は、まず、スタックポインタの復帰処理を行う
(ステップS80)。スタックポインタの値は、後で詳
述する電力供給停止時処理において、所定のRAMエリ
ア(電源バックアップされている作業領域におけるスタ
ックポインタ退避バッファ)に退避している。よって、
ステップS81では、そのRAMエリアの値をスタック
ポインタに設定することによって復帰させる。なお、復
帰されたスタックポインタが指す領域(すなわちスタッ
ク領域)には、電力供給が停止したときのレジスタ値や
プログラムカウンタ(PC)の値が退避している。
【0106】次いで、CPU56は、電力供給が停止し
たときの可変表示装置9における特別図柄の表示状態に
応じて、その表示状態を復旧させるための演出制御コマ
ンドを送信する(ステップS84)。
【0107】その後、CPU56は、バックアップフラ
グをクリアする(ステップS88)すなわち、前回の電
力供給停止時に所定の記憶保護処理が実行されたことを
示すフラグをリセットする。よって、制御状態の復旧後
に不必要な情報が残存しないようにすることができる。
また、スタック領域から各種レジスタの退避値を読み出
して、各種レジスタ(IXレジスタ、HLレジスタ、D
Eレジスタ、BCレジスタ)に設定する(ステップS8
9)。すなわち、レジスタ復元処理を行う。なお、各レ
ジスタが復元させる毎に、スタックポインタの値が減ら
される。すなわち、スタックポインタの値が、スタック
領域の1つ前のアドレスを指すように更新される。そし
て、パリティフラグがオンしていない場合には割込許可
状態にする(ステップS90,S91)。最後に、AF
レジスタ(アキュミュレータとフラグのレジスタ)をス
タック領域から復元する(ステップS92)。
【0108】そして、RET命令が実行される。RET
命令が実行されるときには、CPU56は、スタックポ
インタが指す領域に格納されているデータをプログラム
カウンタに設定することによってプログラムのリターン
動作を実現する。ただし、ここでのリターン先は、遊技
状態復旧処理をコールした部分ではない。なぜなら、ス
テップS81においてスタックポインタの復帰処理がな
され、ステップS89でレジスタの復元処理が終了した
後では、スタック領域を指すスタックポインタは、NM
Iによる電力供給停止時処理が開始されたときに実行さ
れていたプログラムのアドレスが退避している領域を指
している。すなわち、復帰されたスタックポインタが指
すスタック領域に格納されているリターンアドレスは、
プログラムにおける前回の電力供給停止時にNMIが発
生したアドレスである。従って、ステップS92の次の
RET命令によって、電力供給停止時にNMIが発生し
たアドレスにリターンする。すなわち、この実施の形態
では、スタック領域に退避されていたアドレスデータ
(プログラムアドレスデータ)にもとづいて復旧制御が
実行されている。
【0109】タイマ割込が発生すると、CPU56は、
レジスタの退避処理(ステップS20)を行った後、図
14に示すステップS21〜S32の遊技制御処理を実
行する。遊技制御処理において、CPU56は、まず、
スイッチ回路58を介して、ゲートスイッチ32a、始
動口スイッチ14a、カウントスイッチ23および入賞
口スイッチ29a,30a,33a,39a等のスイッ
チの検出信号を入力し、それらの状態判定を行う(スイ
ッチ処理:ステップS21)。
【0110】次いで、パチンコ遊技機1の内部に備えら
れている自己診断機能によって種々の異常診断処理が行
われ、その結果に応じて必要ならば警報が発せられる
(エラー処理:ステップS22)。
【0111】次に、遊技制御に用いられる大当り判定用
の乱数等の各判定用乱数を生成するための各カウンタの
カウント値を更新する処理を行う(ステップS23)。
CPU56は、さらに、表示用乱数および初期値用乱数
を生成するためのカウンタのカウント値を更新する処理
を行う(ステップS24,S25)。
【0112】さらに、CPU56は、特別図柄プロセス
処理を行う(ステップS26)。特別図柄プロセス制御
では、遊技状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序
で制御するための特別図柄プロセスフラグに従って該当
する処理が選び出されて実行される。そして、特別図柄
プロセスフラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更
新される。また、普通図柄プロセス処理を行う(ステッ
プS27)。普通図柄プロセス処理では、普通図柄表示
器10の表示状態を所定の順序で制御するための普通図
柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出されて
実行される。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、
遊技状態に応じて各処理中に更新される。
【0113】次いで、CPU56は、特別図柄に関する
演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定して
演出制御コマンドを送出する処理を行う(特別図柄コマ
ンド制御処理:ステップS28)。また、普通図柄に関
する演出制御コマンドをRAM55の所定の領域に設定
して演出制御コマンドを送出する処理を行う(普通図柄
コマンド制御処理:ステップS29)。
【0114】さらに、CPU56は、例えばホール管理
用コンピュータに供給される大当り情報、始動情報、確
率変動情報などのデータを出力する情報出力処理を行う
(ステップS30)。
【0115】また、CPU56は、所定の条件が成立し
たときにソレノイド回路59に駆動指令を行う(ステッ
プS31)。可変入賞球装置15または開閉板20を開
状態または閉状態としたり、大入賞口内の遊技球通路を
切り替えたりするために、ソレノイド回路59は、駆動
指令に応じてソレノイド16,21,21Aを駆動す
る。
【0116】そして、CPU56は、入賞口スイッチ2
9a,30a,33a,39aの検出信号にもとづく賞
球個数の設定などを行う賞球処理を実行する(ステップ
S32)。具体的には、入賞口スイッチ29a,30
a,33a,39aがオンしたことにもとづく入賞検出
に応じて、払出制御基板37に賞球個数を示す払出個数
信号等の制御信号を出力する。払出制御基板37に搭載
されている払出制御用CPU371は、賞球個数を示す
払出個数信号等の制御信号に応じて球払出装置97を駆
動する。その後、レジスタの内容を復帰させ(ステップ
S33)、割込許可状態に設定する(ステップS3
4)。
【0117】以上の制御によって、この実施の形態で
は、遊技制御処理は2ms毎に起動されることになる。
なお、この実施の形態では、タイマ割込処理で遊技制御
処理が実行されているが、タイマ割込処理では例えば割
込が発生したことを示すフラグのセットのみがなされ、
遊技制御処理はメイン処理において実行されるようにし
てもよい。
【0118】図15〜図17は、電源基板910からの
電源断信号に応じて実行されるマスク不能割込処理(電
力供給停止時処理)の処理例を示すフローチャートであ
る。なお、マスク不能割込処理とは、割込禁止がかけら
れない処理を意味する。マスク不能割込が発生すると、
CPU56に内蔵されている割込制御機構は、マスク不
能割込発生時に実行されていたプログラムのアドレス
(具体的には実行完了後の次のアドレス)を、スタック
ポインタが指すスタック領域に退避させるとともに、ス
タックポインタの値を増やす。すなわち、スタックポイ
ンタの値がスタック領域の次のアドレスを指すように更
新する。
【0119】電力供給停止時処理において、CPU56
は、AFレジスタ(アキュミュレータとフラグのレジス
タ)を所定のバックアップRAM領域に退避する(ステ
ップS451)。また、割込フラグをパリティフラグに
コピーする(ステップS452)。パリティフラグはバ
ックアップRAM領域に形成されている。また、BCレ
ジスタ、DEレジスタ、HLレジスタ、IXレジスタお
よびスタックポインタをバックアップRAM領域に退避
する(ステップS454〜S458)。なお、電源復旧
時には、退避された内容にもとづいてレジスタ内容が復
元され、パリティフラグの内容に応じて、割込許可状態
/禁止状態の内部設定がなされる。
【0120】次いで、CPU56は、クリアデータ(0
0)を適当なレジスタにセットし(ステップS45
9)、処理数(この例では「7」)を別のレジスタにセ
ットする(ステップS460)。また、出力ポート0の
アドレスをIOポインタに設定する(ステップS46
1)。IOポインタとして、さらに別のレジスタが用い
られる。
【0121】そして、IOポインタが指すアドレスにク
リアデータをセットするとともに(ステップS46
2)、IOポインタの値を1増やし(ステップS46
3)、処理数の値を1減算する(ステップS464)。
ステップS462〜S464の処理が、処理数の値が0
になるまで繰り返される(ステップS465)。その結
果、全ての出力ポート0〜6にクリアデータが設定され
る。この例では、「1」がオン状態であり、クリアデー
タである「00」が各出力ポートにセットされるので、
全ての出力ポートがオフ状態になる。
【0122】上記のように、各出力ポートがオフ状態に
なるので、保存される遊技状態と整合しない状況が発生
することは確実に防止される。つまり、パチンコ遊技機
のように可変入賞球装置を有している遊技機において、
実装の関係上、可変入賞球装置における可変入賞口の位
置と入賞を検出する入賞口スイッチの設置位置とを、あ
る程度離さざるを得ない。出力ポート、特に可変入賞球
装置を開放状態にするための信号が出力される出力ポー
トを直ちにオフ状態にしないと、電力供給停止時に、可
変入賞口に入賞したにもかかわらず、電力供給停止時処
理の実行が開始されて入賞口スイッチの検出がなされな
い状況が起こりうる。その場合、可変入賞口に入賞があ
ったことは保存されない。すなわち、実際に生じている
遊技状態(入賞があったこと)と保存される遊技状態と
が整合しない。しかし、この実施の形態では、出力ポー
トがクリアされて可変入賞球装置が閉じられるので、保
存される遊技状態と整合しない状況が発生することは確
実に防止される。
【0123】また、電気部品の駆動が不能になる状態に
なる前に実行される電力供給停止時処理の際に、出力ポ
ートをクリアすることができるので、電気部品の駆動が
不能になる状態となる前に遊技制御手段によって制御さ
れる各電気部品を、適切な動作停止状態にすることがで
きる。例えば、開放中の大入賞口を閉成させ、また開放
中の可変入賞球装置15を閉成させるなど、電気部品に
ついての作動を停止させたあとに電気部品の駆動が不能
になる状態とすることができる。従って、適切な停止状
態で電力供給の復旧を待つことが可能になる。
【0124】さらに、電力供給停止時処理の際に、各電
気部品を動作停止状態にするので、各電気部品を駆動す
るために電力が費やされることがなくなり、また、出力
ポートからの信号出力に用いられる電流が遮断されるの
で、微量ではあるが電力消費を抑えることができる。
【0125】さらに、この実施の形態では、所定期間
(以下、払出確認期間という)、賞球カウントスイッチ
301Aの検出信号をチェックする。そして、賞球カウ
ントスイッチ301Aがオンしたら総賞球数バッファの
内容を1減らす。
【0126】なお、この実施の形態では、払出確認期間
を計測するために、払出確認期間計測用カウンタが用い
られる。払出確認期間計測用カウンタの値は、初期値m
から、以下に説明するスイッチ検出処理のループ(S4
67から始まってS467に戻るループ)が1回実行さ
れる毎に−1され、その値が0になると、払出確認期間
が終了したとする。検出処理のループでは、例外はある
がほぼ一定の処理が行われるので、ループの1周に要す
る時間のm倍の時間が、ほぼ払出確認期間に相当する。
【0127】払出確認期間を計測するために、CPU5
6の内蔵タイマを用いてもよい。すなわち、スイッチ検
出処理開始時に、内蔵タイマに所定値(払出確認期間に
相当)を設定しておく。そして、スイッチ検出処理のル
ープが1回実行される毎に、内蔵タイマのカウント値を
チェックする。そして、カウント値が0になったら、払
出確認期間が終了したとする。内蔵タイマの値が0にな
ったことを検出するために内蔵タイマによる割込を用い
ることもできるが、この段階では制御内容(RAMに格
納されている各値など)を変化させないように、割込を
用いず、内蔵タイマのカウント値を読み出してチェック
するようなプログラム構成の方が好ましい。
【0128】また、払出確認期間は、遊技球が、球払出
装置97から落下した時点(例えば図5に示すスプロケ
ット292の下方の球通路293a,293bに送り出
された時点)から、賞球カウントスイッチ301Aに到
達するまでの時間以上に設定される。球払出装置97か
ら賞球カウントスイッチ301Aまでの距離をLとする
と、その間の落下時間tは、t=√(2L/g)(g:
重力加速度)になるので、払出確認期間は、それ以上に
設定される。払出確認期間の具体的な値は、距離Lの値
や、落下時間tからどの程度余裕を持たせるかによって
異なるが、例えば100[ms]〜150[ms]程度
とされる。
【0129】少なくとも、スイッチ検出処理が実行され
る払出確認期間では、賞球カウントスイッチ301Aが
遊技球を検出できる状態でなければならない。そこで、
この実施の形態では、図9に示されたように、電源基板
910におけるコンバータIC920の入力側に比較的
大容量の補助駆動電源としてのコンデンサ923が接続
されている。よって、遊技機に対する電力供給停止時に
も、ある程度の期間は+12V電源電圧がスイッチ駆動
可能な範囲に維持され、賞球カウントスイッチ301A
が動作可能になる。その期間が、上記の払出確認期間以
上になるように、コンデンサ923の容量が決定され
る。
【0130】なお、入力ポートおよびCPU56も、コ
ンバータIC920で作成される+5V電源で駆動され
るので、電力供給停止時にも、比較的長い期間動作可能
になっている。
【0131】上記のように、この例では、払出確認期間
計測用カウンタに初期値mが設定される(ステップS4
66)。また、ステップS467において、2ms計測
用カウンタに2msの時間に相当する初期値nが設定さ
れる。そして、2ms計測用カウンタの値が0になるま
で(ステップS468)、2ms計測用カウンタの値が
−1される(ステップS469)。
【0132】2ms計測用カウンタの値が0になると、
賞球カウントスイッチ301Aの検出信号の入力チェッ
クが行われる。すなわち、後述するスイッチ処理および
スイッチチェック処理に類似した処理が行われる。具体
的には、入力ポート1に入力されているデータを入力す
る(ステップS470)。次いで、クリアデータ(0
0)をセットする(ステップS471)。また、ポート
入力データ、この場合には入力ポート1からの入力デー
タを「比較値」として設定する(ステップS472)。
さらに、賞球カウントスイッチ301Aのためのスイッ
チタイマのアドレスをポインタにセットする(ステップ
S473)。
【0133】そして、ポインタ(スイッチタイマのアド
レスが設定されている)が指すスイッチタイマをロード
するとともに(ステップS474)、比較値を右(上位
ビットから下位ビットへの方向)にシフトする(ステッ
プS475)。比較値には入力ポート1のデータ設定さ
れている。そして、この場合には、賞球カウントスイッ
チ301Aの検出信号がキャリーフラグに押し出され
る。
【0134】キャリーフラグの値が「1」であれば(ス
テップS476)、すなわち賞球カウントスイッチ30
1Aの検出信号がオン状態であれば、スイッチタイマの
値を1加算する(ステップS477)。キャリーフラグ
の値が「0」であれば、すなわち賞球カウントスイッチ
301Aの検出信号がオフ状態であれば、スイッチタイ
マにクリアデータをセットする(ステップS478)。
すなわち、スイッチがオフ状態であれば、スイッチタイ
マの値が0に戻る。
【0135】そして、スイッチタイマの値が2になった
ときに(ステップS479)、総賞球数格納バッファの
格納値を1減算するとともに(ステップS480)、賞
球情報カウンタの値を+1する(ステップS481)。
そして、賞球情報カウンタの値が10以上であれば(ス
テップS482)、賞球情報出力カウンタの値を+1す
るとともに(ステップS483)、賞球情報カウンタの
値を−10する(ステップS484)。
【0136】次いで、払出確認期間計測用カウンタの値
を−1し(ステップS485)、その値が0になってい
なければステップS467に戻る。
【0137】以上の処理によって、払出確認期間内に賞
球カウントスイッチ301Aがオンしたら、総賞球数格
納バッファの値が−1される。バックアップRAMの内
容を保存するための処理は、このようなスイッチ検出処
理の後で行われるので、払出が完了した賞球について、
必ず総賞球数格納バッファが−1される。従って、遊技
球の払出に関して、保存される制御状態に矛盾が生じて
しまうことが防止される。また、スイッチ検出処理にお
いて、遊技機外部への賞球情報出力のための賞球情報出
力回数カウンタの演算も行われるので、外部に出力され
る賞球情報と実際の払出賞球数とが食い違ってしまうよ
うなこともない。
【0138】また、上記のスイッチ検出処理では、検出
期間用カウンタを用いたタイマ処理が施されている。す
なわち、2ms毎に賞球カウントスイッチ301Aの検
出信号のチェックが行われ、2回連続してオン検出した
場合に、賞球カウントスイッチ301Aが確実にオンし
たと見なされる。すなわち、所定の遊技媒体検出判定期
間(電力供給停止時処理において、遊技媒体(ここでは
払い出された賞球)の検出の有無を判定するための期
間。この実施の形態では、2ms以上の期間)の前後に
2回連続してオン検出した場合に、1個の賞球の払出が
完了したと見なされる。このように、この実施の形態で
は、遊技媒体検出判定期間を、通常遊技媒体検出判定期
間(電力供給停止時処理での処理でない、通常の遊技状
態において遊技媒体の有無を判定するための期間。この
実施の形態では、後述するスイッチオン判定値(図25
参照)によって決定される2ms以上の期間であって、
後述する図23のステップS188の判断で用いられて
いる。)と同じ期間としている。従って、通常の制御と
同一の条件の下で、賞球カウントスイッチ301Aがオ
ンしたか否かを判定することができる。また、通常の制
御と同一の条件の下、同一の処理によって賞球カウント
スイッチ301Aがオンしたか否かを判定するので、電
力供給停止時処理でのスイッチ検出の処理モジュール
と、通常の制御におけるスイッチ検出の処理モジュール
(図20の処理や図21の処理を含む図14のステップ
S21の処理モジュール)を、共通の処理モジュールと
することができる。すなわち、通常の制御におけるスイ
ッチ検出の処理モジュールを、電力供給停止時処理での
スイッチ検出の際に利用することができる。なお、遊技
媒体検出判定期間は、通常遊技媒体検出判定期間と異な
る期間としてもよい。上記のように、2回連続してオン
検出した場合に、賞球カウントスイッチ301Aが確実
にオンしたと見なされるようにしているため、誤ってス
イッチオン検出がなされてしまうことが防止され、払い
出された賞球を確実に検出することが可能になる。
【0139】なお、この実施の形態では、賞球カウント
スイッチ301Aのみのスイッチ検出処理が行われた
が、始動入賞口のスイッチや大入賞口に関連するV入賞
スイッチ22やカウントスイッチ23についても同様の
スイッチ検出処理を行ってもよい。また、他の入賞につ
いても同様のスイッチ検出処理を行ってもよい。そのよ
うなオンチェックも行う場合には、入賞口に遊技球が入
賞した直後に停電が発生したような場合でも、その入賞
が確実に検出され、保存される遊技状態に反映される。
【0140】払出確認期間が経過すると(ステップS4
86)、すなわち、払出確認期間計測用カウンタの値が
0になると、バックアップあり指定値(この例では「5
5H」)をバックアップフラグにストアする(ステップ
S487)。バックアップフラグはバックアップRAM
領域に形成されている。次いで、パリティデータを作成
する(ステップS488〜S497)。すなわち、ま
ず、クリアデータ(00)をチェックサムデータエリア
にセットし(ステップS488)、チェックサム算出開
始アドレスをポインタにセットする(ステップS48
9)。また、チェックサム算出回数をセットする(ステ
ップS490)。
【0141】そして、チェックサムデータエリアの内容
とポインタが指すRAM領域の内容との排他的論理和を
演算する(ステップS491)。演算結果をチェックサ
ムデータエリアにストアするとともに(ステップS49
2)、ポインタの値を1増やし(ステップS493)、
チェックサム算出回数の値を1減算する(ステップS4
94)。ステップS491〜S494の処理が、チェッ
クサム算出回数の値が0になるまで繰り返される(ステ
ップS495)。
【0142】チェックサム算出回数の値が0になった
ら、CPU56は、チェックサムデータエリアの内容の
各ビットの値を反転する(ステップS496)。そし
て、反転後のデータをチェックサムデータエリアにスト
アする(ステップS497)。このデータが、電源投入
時にチェックされるパリティデータとなる。次いで、R
AMアクセスレジスタにアクセス禁止値を設定する(ス
テップS498)。以後、内蔵RAM55のアクセスが
できなくなる。
【0143】そして、RAMアクセスレジスタにアクセ
ス禁止値を設定すると、CPU56は、待機状態(ルー
プ状態)に入る。従って、システムリセットされるま
で、何もしない状態になる。
【0144】この実施の形態では、遊技制御処理におい
て用いられるデータが格納されるRAM領域は全て電源
バックアップされている。従って、その内容が正しく保
存されているか否かを示すチェックサムの生成処理、お
よびその内容を書き換えないようにするためのRAMア
クセス防止処理が、遊技状態を保存するための処理に相
当する。
【0145】なお、この実施の形態では、NMIに応じ
て電力供給停止時処理が実行されたが、電源断信号をC
PU56のマスク可能端子に接続し、マスク可能割込処
理によって電力供給停止時処理を実行してもよい。ま
た、電源断信号を入力ポートに入力し、入力ポートのチ
ェック結果に応じて電力供給停止時処理を実行してもよ
い。
【0146】また、この実施の形態では、電源断信号に
応じて起動される処理の最初にレジスタの保存処理が行
われたが、スイッチ検出処理においてレジスタを使用し
ない場合には、スイッチ検出処理の実行後に、すなわ
ち、バックアップフラグの設定とチェックサムの算出の
処理の前にレジスタ保存処理を行うことができる。その
場合には、レジスタ保存処理、バックアップフラグ設定
処理、チェックサム算出処理および出力ポートのオフ設
定処理を電力供給停止時処理と見なすことができる。さ
らに、スイッチ検出処理において幾つかのレジスタを使
用する場合であっても、使用しないレジスタについて
は、バックアップフラグの設定とチェックサムの算出の
処理の前にレジスタ保存処理を行うことができる。
【0147】なお、上記の例では、出力ポートのクリア
処理を、スイッチ検出処理の実行前(ステップS466
の前)に行っている。電力供給停止時処理の実行中で
は、CPU56やスイッチ類はコンデンサ923,92
4の充電電力等で駆動されることになる。出力ポートの
クリア処理をスイッチ検出処理の実行前に行っているの
で、大入賞口や可変入賞装置等がソレノイド等の電気部
品で駆動されるように構成されていても、それらが駆動
されることはなく、コンデンサ(特にコンデンサ92
4)の充電電力等を電力供給停止時処理のために効果的
に使用することができる。
【0148】なお、上記の例において、電源が断するこ
とが検出された後にV入賞スイッチ22を検出する場合
には、ソレノイド21(大入賞口をV入賞スイッチに誘
導するための部材を動作させるもの)の出力ポートにつ
いては、スイッチ検出処理の実行後にクリアする。その
ようにすれば、継続権発生の条件であるV入賞をしてい
ない状態で停電が発生した場合、停電発生直前に大入賞
口に入った遊技球をV入賞スイッチ22の側に誘導する
ことができる。従って、不当な継続権の消滅を防止する
ことができる。この場合、上記の払出確認期間の相当す
る期間は、大入賞口に入賞した遊技球がV入賞スイッチ
22に到達するまでの時間以上の所定期間である。な
お、ラッチ式のソレノイドを用いた場合には、出力ポー
トのクリア処理は不要である。
【0149】また、出力ポートのクリアによって大入賞
口が閉じた場合でも、大入賞口内に遊技球があることも
考えられるので、電源断信号に応じて実行されるスイッ
チ検出処理において、カウントスイッチ23の検出も行
うことが望ましい。上記の例外的な処理については、第
1種パチンコ遊技機においてのみならず、第2種パチン
コ遊技機や第3種パチンコ遊技機についても同様であ
る。
【0150】図18は、遊技機への電力供給停止時の電
源電圧低下やNMI信号(=電源断信号:電力供給停止
時信号)の様子を示すタイミング図である。遊技機に対
する電力供給が停止すると、最も高い直流電源電圧であ
るVSLのうちの監視電圧(電源監視用IC902に入力
される電圧)の電圧値は徐々に低下する。そして、この
例では、+22Vにまで低下すると、主基板31に搭載
されている電源監視用IC902から電源断信号が出力
される(ローレベルになる)。
【0151】電源断信号は、CPU56のNMI端子に
入力される。CPU56は、NMI処理によって、所定
の電力供給停止時処理を実行する。
【0152】VSLの電圧値がさらに低下して所定値(こ
の例では+9V)にまで低下すると、主基板31に搭載
されているシステムリセット回路65の出力がローレベ
ルになり、CPU56がシステムリセット状態になる。
なお、CPU56は、システムリセット状態とされる前
に、電力供給停止時処理を完了している。
【0153】VSLの電圧値がさらに低下してVcc(各種
回路を駆動するための+5V)を生成することが可能な
電圧を下回ると、各基板において各回路が動作できない
状態となる。しかし、少なくとも主基板31では、電力
供給停止時処理が実行され、CPU56がシステムリセ
ット状態とされている。
【0154】以上のように、この実施の形態では、電源
監視回路は、遊技機で使用される直流電圧のうちで最も
高い電源VSLの電圧を監視して、その電源の電圧が所定
値を下回ったら電圧低下信号(電源断検出信号)を発生
する。図18に示すように、電源断信号が出力されるタ
イミングでは、IC駆動電圧は、まだ各種回路素子を十
分駆動できる電圧値になっている。従って、IC駆動電
圧で動作する主基板31のCPU56が所定の電力供給
停止時処理を行うための動作時間が確保されている。
【0155】なお、ここでは、電源監視回路は、遊技機
で使用される直流電圧のうちで最も高い電源VSLから分
岐された電圧を監視したが、電源断信号を発生するタイ
ミングが、IC駆動電圧で動作する電気部品制御手段が
所定の電力供給停止時処理を行うための動作時間が確保
されるようなタイミングであれば、監視対象電圧は、最
も高い電源VSLの電圧でなくてもよい。すなわち、少な
くともICやソレノイドの駆動電圧よりも高い電圧を監
視すれば、電気部品制御手段が所定の電力供給停止時処
理を行うための動作時間が確保されるようなタイミング
で電源断信号を発生することができる。この例では、ソ
レノイド等の駆動電圧として電源VSLから分岐された電
圧が用いられるが、監視対象電圧が供給されるラインと
は異なり、ソレノイド等に駆動電圧を供給するラインに
大容量のコンデンサ924が接続されているので、ソレ
ノイド等に対する駆動電圧の供給を継続することができ
る所定期間が確保されているタイミングで電源断信号を
発生することができる。
【0156】最も高い電源VSL以外の電圧を監視対象電
圧とする場合、上述したように、監視対象電圧は、電力
供給停止時のスイッチオン誤検出の防止も期待できる電
圧であることが好ましい。すなわち、遊技機の各種スイ
ッチに供給される電圧(スイッチ電圧:例えば賞球カウ
ントスイッチ301Aの駆動電圧)が+12Vであるこ
とから、+12V電源電圧が落ち始める以前の段階で、
電圧低下を検出できることが好ましい。よって、少なく
ともスイッチ電圧よりも高い電圧を監視することが好ま
しい。
【0157】次に、メイン処理におけるスイッチ処理
(ステップS21)の具体例を説明する。この実施の形
態では、各スイッチの検出信号のオン状態が所定時間継
続すると、確かにスイッチがオンしたと判定されスイッ
チオンに対応した処理が開始される。所定時間を計測す
るために、スイッチタイマが用いられる。スイッチタイ
マは、バックアップRAM領域に形成された1バイトの
カウンタであり、検出信号がオン状態を示している場合
に2ms毎に+1される。図19に示すように、スイッ
チタイマは検出信号の数Nだけ設けられている。また、
RAM55において、各スイッチタイマのアドレスは、
入力ポートのビット配列順と同じ順序で並んでいる。
【0158】図20は、遊技制御処理におけるステップ
S21のスイッチ処理の処理例を示すフローチャートで
ある。なお、スイッチ処理は、図14に示すように遊技
制御処理において最初に実行される。スイッチ処理にお
いて、CPU56は、まず、入力ポート0に入力されて
いるデータを入力する(ステップS101)。次いで、
処理数として「8」を設定し(ステップS102)、入
賞口スイッチ33aのためのスイッチタイマのアドレス
をポインタにセットする(ステップS103)。そし
て、スイッチチェック処理サブルーチンをコールする
(ステップS104)。
【0159】図21は、スイッチチェック処理サブルー
チンを示すフローチャートである。スイッチチェック処
理サブルーチンにおいて、CPU56は、ポート入力デ
ータ、この場合には入力ポート0からの入力データを
「比較値」として設定する(ステップS121)。ま
た、クリアデータ(00)をセットする(ステップS1
22)。そして、ポインタ(スイッチタイマのアドレス
が設定されている)が指すスイッチタイマをロードする
とともに(ステップS123)、比較値を右(上位ビッ
トから下位ビットへの方向)にシフトする(ステップS
124)。比較値には入力ポート0のデータ設定されて
いる。そして、この場合には、入賞口スイッチ33aの
検出信号がキャリーフラグに押し出される。
【0160】キャリーフラグの値が「1」であれば(ス
テップS125)、すなわち入賞口スイッチ33aの検
出信号がオン状態であれば、スイッチタイマの値を1加
算する(ステップS127)。加算後の値が0でなけれ
ば加算値をスイッチタイマに戻す(ステップS128,
S129)。加算後の値が0になった場合には加算値を
スイッチタイマに戻さない。すなわち、スイッチタイマ
の値が既に最大値(255)に達している場合には、そ
れよりも値を増やさない。
【0161】キャリーフラグの値が「0」であれば、す
なわち入賞口スイッチ33aの検出信号がオフ状態であ
れば、スイッチタイマにクリアデータをセットする(ス
テップS126)。すなわち、スイッチがオフ状態であ
れば、スイッチタイマの値が0に戻る。
【0162】その後、CPU56は、ポインタ(スイッ
チタイマのアドレス)を1加算するとともに(ステップ
S130)、処理数を1減算する(ステップS13
1)。処理数が0になっていなければステップS122
に戻る。そして、ステップS122〜S132の処理が
繰り返される。
【0163】ステップS122〜S132の処理は、処
理数分すなわち8回繰り返され、その間に、入力ポート
0の8ビットに入力されるスイッチの検出信号につい
て、順次、オン状態かオフ状態か否かのチェック処理が
行われ、オン状態であれば、対応するスイッチタイマの
値が1増やされる。
【0164】CPU56は、スイッチ処理のステップS
105において、入力ポート1に入力されているデータ
を入力する。次いで、処理数として「4」を設定し(ス
テップS106)、賞球カウントスイッチ301Aのた
めのスイッチタイマのアドレスをポインタにセットする
(ステップS107)。そして、スイッチチェック処理
サブルーチンをコールする(ステップS108)。
【0165】スイッチチェック処理サブルーチンでは、
上述した処理が実行されるので、ステップS122〜S
132の処理が、処理数分すなわち4回繰り返され、そ
の間に、入力ポート1の4ビットに入力されるスイッチ
の検出信号について、順次、オン状態かオフ状態か否か
のチェック処理が行われ、オン状態であれば、対応する
スイッチタイマの値が1増やされる。
【0166】なお、この実施の形態では、遊技制御処理
が2ms毎に起動されるので、スイッチ処理も2msに
1回実行される。従って、スイッチタイマは、2ms毎
に+1される。
【0167】図22、図23は、遊技制御処理における
ステップS32の賞球処理の一例を示すフローチャート
である。この実施の形態では、賞球処理では、賞球払出
の対象となる入賞口スイッチ33a,39a,29a,
30a、カウントスイッチ23および始動口スイッチ1
4aが確実にオンしたか否か判定されるとともに、オン
したら賞球払出要求を行うためのREQ信号(賞球リク
エスト信号)および賞球個数を示す払出個数信号が払出
制御基板37に出力されるように制御する等の処理が行
われる。
【0168】賞球処理において、CPU56は、入力判
定値テーブルのオフセットとして「0」を設定し(ステ
ップS169)、スイッチタイマのアドレスのオフセッ
トとして「0」を設定する(ステップS170)。入力
判定値テーブルのオフセット「0」は、入力判定値テー
ブルの最初のデータを使用することを意味する。スイッ
チタイマのアドレスのオフセット「0」は、この例では
入賞口スイッチ33aに対応したスイッチタイマが指定
されることを意味する。また、繰り返し数として「4」
をセットする(ステップS171)。そして、スイッチ
オンチェックルーチンがコールされる(ステップS17
2)。
【0169】入力判定値テーブルとは、各スイッチにつ
いて、連続何回のオンが検出されたら確かにスイッチが
オンしたと判定するための判定値が設定されているRO
M領域である。入力判定値テーブルの構成例は図25に
示されている。図25に示すように、入力判定値テーブ
ルには、上から順に、すなわちアドレス値が小さい領域
から順に、「2」、「250」、「1」の判定値が設定
されている。また、スイッチオンチェックルーチンで
は、入力判定値テーブルの先頭アドレスとオフセット値
とで決まるアドレスに設定されている判定値と、スイッ
チタイマの先頭アドレスとオフセット値とで決まるスイ
ッチタイマの値とが比較され、一致した場合には、例え
ばスイッチオンフラグがセットされる。
【0170】スイッチオンチェックルーチンの一例が図
24に示されている。スイッチオンチェックルーチンに
おいて、CPU56は、入力判定値テーブル(図25参
照)の先頭アドレスを設定する(ステップS281)。
そして、そのアドレスにオフセットを加算し(ステップ
S282)、加算後のアドレスからスイッチオン判定値
をロードする(ステップS283)。
【0171】次いで、CPU56は、スイッチタイマの
先頭アドレスを設定し(ステップS284)、そのアド
レスにオフセットを加算し(ステップS285)、加算
後のアドレスからスイッチタイマの値をロードする(ス
テップS286)。各スイッチタイマは、入力ポートの
ビット順と同順に並んでいるので、スイッチに対応した
スイッチタイマの値がロードされる。
【0172】そして、CPU56は、ロードしたスイッ
チタイマの値とスイッチオン判定値とを比較する(ステ
ップS287)。それらが一致すれば、スイッチオンフ
ラグをセットする(ステップ228)。
【0173】この場合には、スイッチオンチェックルー
チンにおいて、入賞口スイッチ33aに対応するスイッ
チタイマの値がスイッチオン判定値「2」に一致してい
ればスイッチオンフラグがセットされる(ステップS1
73)。そして、スイッチチェックオンルーチンは、ス
イッチタイマのアドレスのオフセットが更新されつつ
(ステップS178)、最初に設定された繰り返し数分
だけ実行されるので(ステップS176,S177)、
結局、入賞口スイッチ33a,39a,29a,30a
について、対応するスイッチタイマの値がスイッチオン
判定値「2」と比較されることになる。
【0174】スイッチオンフラグがセットされたら、総
賞球数格納バッファの格納値(未払出数データ)に10
を加算する(ステップS175)。総賞球数格納バッフ
ァは、払出制御手段に対して指示した賞球個数の累積値
(ただし、払い出しがなされると減算される)が格納さ
れるバッファであり、バックアップRAMに形成されて
いる。
【0175】次に、CPU56は、入力判定値テーブル
のオフセットとして「0」を設定し(ステップS17
9)、スイッチタイマのアドレスのオフセットとして
「5」を設定する(ステップS180)。入力判定値テ
ーブルのオフセット「0」は、入力判定値テーブルの最
初のデータを使用することを意味する。また、各スイッ
チタイマは、入力ポートのビット順と同順に並んでいる
ので、スイッチタイマのアドレスのオフセット「5」は
始動口スイッチ14aに対応したスイッチタイマが指定
されることを意味する。そして、スイッチオンチェック
ルーチンがコールされる(ステップS181)。
【0176】スイッチオンチェックルーチンにおいて、
始動口スイッチ14aに対応するスイッチタイマの値が
スイッチオン判定値「2」に一致していればスイッチオ
ンフラグがセットされる(ステップS182)。スイッ
チオンフラグがセットされたら、総賞球数格納バッファ
の格納値に5を加算する(ステップS184)。
【0177】次いで、CPU56は、入力判定値テーブ
ルのオフセットとして「0」を設定し(ステップS18
5)、スイッチタイマのアドレスのオフセットとして
「6」を設定する(ステップS186)。入力判定値テ
ーブルのオフセット「0」は、入力判定値テーブルの最
初のデータを使用することを意味する。また、各スイッ
チタイマは、入力ポートのビット順と同順に並んでいる
ので、スイッチタイマのアドレスのオフセット「6」は
カウントスイッチ23に対応したスイッチタイマが指定
されることを意味する。そして、スイッチオンチェック
ルーチンがコールされる(ステップS187)。
【0178】スイッチオンチェックルーチンにおいて、
カウントスイッチ23に対応するスイッチタイマの値が
スイッチオン判定値「2」に一致していればスイッチオ
ンフラグがセットされる(ステップS188)。スイッ
チオンフラグがセットされたら、総賞球数格納バッファ
の格納値に15を加算する(ステップS190)。
【0179】そして、CPU56は、REQ信号がロー
レベル(オン状態)であれば(ステップS191)、球
払出装置97から実際に払い出された賞球個数を監視し
て総賞球数格納バッファの格納値を減算する賞球個数減
算処理を行う(ステップS192)。
【0180】また、REQ信号がハイレベル(オフ状
態)であれば(ステップS191)、総賞球数格納バッ
ファの内容が0でない場合、すなわち、賞球残がある場
合には(ステップS193)、CPU56は、REQ信
号の出力を開始する(ローレベルとする)とともに、払
出個数信号を出力する処理を行う(ステップS194,
S195)。なお、この例では、払出個数信号は、1個
〜15個までのいずれかの個数を示す。この例では、ス
テップS195にて、総賞球数格納バッファの内容が1
5個未満であればその数を示す払出個数信号が出力さ
れ、15個以上であれば15個を示す払出個数信号が出
力される。そして、ステップS195にて出力状態とし
た払出個数信号が示す個数(すなわち、払出制御基板3
7に対して払い出しを要求した個数)を要求残数バッフ
ァに記憶する(ステップS196)。要求残数バッファ
は、例えばRAM55の電源バックアップされた領域に
設けられ、払出制御基板37に対して賞球の払い出しを
要求したが未だ払い出されていない賞球の個数が記憶さ
れる記憶領域である。
【0181】図26は、遊技制御手段から払出制御手段
に対して出力される制御信号および遊技制御手段に払出
制御手段から入力される制御信号の内容の一例を示す説
明図である。この実施の形態では、払出制御等に関する
各種の制御を行うために、主基板31と払出制御基板3
7との間で複数種類の制御信号がやりとりされる。図2
6に示すように、電源確認信号は、主基板31の立ち上
がり時に出力され(例えば、初期化処理や遊技状態復旧
処理にて出力される)、払出制御基板37に対して主基
板31が立ち上がったことを通知するための信号であ
る。また、電源確認信号は、電源断検出時に出力され、
払出制御基板37に対して主基板31で電源断検出がな
されたことを通知するための信号としても用いられる。
REQ信号(賞球リクエスト信号)は、賞球の払出要求
時にローレベルの出力状態とされ、払出要求の終了時に
ハイレベルの停止状態とされる信号(すなわち賞球払出
要求のトリガ信号として用いられる)である。また、R
EQ信号は、賞球の払い出しを強制的に停止させるとき
にハイレベルの出力状態とされ、賞球払出の強制停止指
示を行う強制停止停止信号としても用いられる。払出個
数信号は、払出要求を行う遊技球の個数(1〜15個)
を指定するために出力される信号である。BUSY信号
(賞球払出中信号)は、主基板31が払出制御基板37
での動作状態を確認するために用いられる信号である。
なお、各制御信号は、出力状態と停止状態とが識別可能
な構成とされていればよく、上記の論理の正負が逆であ
ってもよい。
【0182】図27は、図26に示す各制御信号の送受
信に用いられる信号線を示すブロック図である。図27
に示すように、電源確認信号、REQ信号、および払出
個数信号は、CPU56によって出力回路67を介して
出力され、入力回路373Aを介して払出制御用CPU
371に入力される。また、BUSY信号は、払出制御
用CPU371によって出力回路373Bを介して出力
され、入力回路68を介してCPU56に入力される。
電源確認信号、REQ信号、およびBUSY信号は、そ
れぞれ1ビットのデータとされ、1本の信号線によって
送信される。払出個数信号は、本例では1個〜15個を
指定するので、4ビットのデータとされ4本の信号線に
よって送信される。
【0183】図28は、賞球個数減算処理の一例を示す
フローチャートである。賞球個数減算処理において、C
PU56は、まず、総賞球数格納バッファの格納値およ
び要求残数バッファの格納値をロードする(ステップS
381)。次いで、賞球カウントスイッチ用のスイッチ
タイマをロードし(ステップS382)、ロード値とオ
ン判定値(この場合は「2」)とを比較する(ステップ
S383)。一致したら(ステップS384)、賞球カ
ウントスイッチ301Aが確かにオンしたとして、すな
わち、確かに1個の遊技球が球払出装置97から払い出
されたとして、総賞球数格納バッファの格納値を1減算
するとともに(ステップS385)、要求残数バッファ
の格納値を1減算する(ステップS386)。
【0184】また、賞球情報カウンタの値を+1する
(ステップS387)。そして、賞球情報カウンタの値
が10以上であれば(ステップS388)、賞球情報出
力カウンタの値を+1するとともに(ステップS38
9)、賞球情報カウンタの値を−10する(ステップS
390)。なお、賞球情報出力カウンタの値は、図14
に示された遊技制御処理における情報出力処理(ステッ
プS30)で参照され、その値が1以上であれば、賞球
信号として1パルスが出力される。よって、この実施の
形態では、10個の遊技球が賞球として払い出される度
に、1つの賞球信号が遊技機外部に出力される。
【0185】そして、要求残数バッファの格納値が0に
なったら(ステップS391)、REQ信号の出力をハ
イレベルの停止状態とするとともに(ステップS39
2)、払出個数信号の出力をローレベルの停止状態とす
る(ステップS393)。
【0186】次に、払出制御手段の動作について説明す
る。図29は、払出制御手段(払出制御用CPU371
およびROM,RAM等の周辺回路)のメイン処理を示
すフローチャートである。メイン処理では、払出制御用
CPU371は、まず、必要な初期設定を行う。すなわ
ち、払出制御用CPU371は、まず、割込禁止に設定
する(ステップS701)。次に、割込モードを割込モ
ード2に設定し(ステップS702)、スタックポイン
タにスタックポインタ指定アドレスを設定する(ステッ
プS703)。また、払出制御用CPU371は、内蔵
デバイスレジスタの初期化を行い(ステップS70
4)、CTCおよびPIOの初期化(ステップS70
5)を行った後に、RAMをアクセス可能状態に設定す
る(ステップS706)。
【0187】この実施の形態では、内蔵CTCのうちの
一つのチャネルがタイマモードで使用される。従って、
ステップS704の内蔵デバイスレジスタの設定処理お
よびステップS705の処理において、使用するチャネ
ルをタイマモードに設定するためのレジスタ設定、割込
発生を許可するためのレジスタ設定および割込ベクタを
設定するためのレジスタ設定が行われる。そして、その
チャネルによる割込がタイマ割込として用いられる。タ
イマ割込を例えば2ms毎に発生させたい場合は、初期
値として2msに相当する値が所定のレジスタ(時間定
数レジスタ)に設定される。
【0188】なお、タイマモードに設定されたチャネル
(この実施の形態ではチャネル3)に設定される割込ベ
クタは、タイマ割込処理の先頭アドレスに相当するもの
である。具体的は、Iレジスタに設定された値と割込ベ
クタとでタイマ割込処理の先頭アドレスが特定される。
タイマ割込処理では、払出制御処理が実行される。
【0189】この実施の形態では、払出制御用CPU3
71でも割込モード2が設定される。従って、内蔵CT
Cのカウントアップにもとづく割込処理を使用すること
ができる。また、CTCが送出した割込ベクタに応じた
割込処理開始アドレスを設定することができる。
【0190】CTCのチャネル3(CH3)のカウント
アップにもとづく割込は、CPUの内部クロック(シス
テムクロック)をカウントダウンしてレジスタ値が
「0」になったら発生する割込であり、後述する2ms
タイマ割込として用いられる。具体的には、CPU37
1の動作クロックを分周したクロックがCTCに与えら
れ、クロックの入力によってレジスタの値が減算され、
レジスタの値が0になるとタイマ割込が発生する。例え
ば、CH3のレジスタ値はシステムクロックの1/25
6周期で減算される。分周したクロックにもとづいて減
算が行われるので、レジスタの初期値は大きくならな
い。ステップS705において、CH3のレジスタに
は、初期値として2msに相当する値が設定される。
【0191】次いで、払出制御用CPU371は、通常
の初期化処理を実行する(ステップS711〜ステップ
S713)。初期化処理では、払出制御用CPU371
は、まず、RAMクリア処理を行う(ステップS71
1)。また、RAM領域のフラグやカウンタなどに初期
値を設定する。そして、2ms毎に定期的にタイマ割込
がかかるように払出制御用CPU371に設けられてい
るCTCのレジスタの設定が行われる(ステップS71
2)。すなわち、初期値として2msに相当する値が所
定のレジスタ(時間定数レジスタ)に設定される。そし
て、初期設定処理のステップS701において割込禁止
とされているので、初期化処理を終える前に割込が許可
される(ステップS713)。
【0192】この実施の形態では、払出制御用CPU3
71の内蔵CTCが繰り返しタイマ割込を発生するよう
に設定される。この実施の形態では、繰り返し周期は2
msに設定される。そして、タイマ割込が発生すると、
図30に示すように、タイマ割込があったことを示すタ
イマ割込フラグがセットされる(ステップS792)。
そして、メイン処理において、タイマ割込フラグがセッ
トされたことが検出されたら(ステップS751)、タ
イマ割込フラグがリセットされるとともに(ステップS
752)、払出制御処理(ステップS752〜S76
0)が実行される。
【0193】なお、タイマ割込では、図30に示すよう
に、最初に割込許可状態に設定される(ステップS79
1)。よって、タイマ割込処理中では割込許可状態にな
り、INT信号の入力にもとづく払出制御コマンド受信
処理を優先して実行することができる。
【0194】払出制御処理において、払出制御用CPU
371は、まず、入力ポート372bに入力される球貸
しカウントスイッチ301B等のスイッチがオンしたか
否かを判定する(スイッチ処理:ステップS753)。
【0195】次に、払出制御用CPU371は、球切れ
スイッチ187または満タンスイッチ48がオンしてい
たら払出禁止状態に設定し、球切れスイッチ187およ
び満タンスイッチ48がオフして払出禁止条件が不成立
となったら払出禁止状態の解除を行う(払出禁止状態設
定処理:ステップS754)。なお、球切れスイッチ1
87のオン/オフに応じて球切れランプ52の点灯/消
灯を行う。そして、プリペイドカードユニット制御処理
を行う(ステップS755)。
【0196】次いで、払出制御用CPU371は、球貸
し要求に応じて貸し球を払い出す制御を行う(ステップ
S756)。このとき、払出制御用CPU371は、振
分ソレノイド310によって球振分部材311を球貸し
側に設定する。
【0197】さらに、払出制御用CPU371は、主基
板からの払出個数信号が示す個数の賞球を払い出す賞球
制御処理を行う(ステップS757)。このとき、払出
制御用CPU371は、振分ソレノイド310によって
球振分部材311を賞球側に設定する。そして、出力ポ
ート372cおよび中継基板72を介して球払出装置9
7の払出機構部分における払出モータ289に対して駆
動信号を出力し、所定の回転数分払出モータ289を回
転させる払出モータ制御処理を行う(ステップS75
8)。
【0198】なお、この実施の形態では、払出モータ2
89としてステッピングモータが用いられ、それらを制
御するために1−2相励磁方式が用いられる。従って、
具体的には、払出モータ制御処理において、8種類の励
磁パターンデータが繰り返し払出モータ289に出力さ
れる。また、この実施の形態では、各励磁パターンデー
タが4msずつ出力される。
【0199】次いで、エラー検出処理が行われ、その結
果に応じてエラー表示LED374に所定の表示を行う
(エラー処理:ステップS759)。また、遊技機外部
に出力される球貸し個数信号を出力する処理等を行う
(出力処理:ステップS760)。
【0200】図31は、払出制御用CPU371が内蔵
するRAMの使用例を示す説明図である。この例では、
RAM領域に、貸し球個数記憶が形成されている。貸し
球個数記憶は、未払出の球貸し個数を記憶するものであ
る。なお、RAM領域には、上記の貸し球の個数に関す
る情報を記憶する領域の他、後述する払出停止中フラグ
や、賞球経路エラーフラグなどのエラー状態を示すフラ
グなどの各種のフラグを記憶する領域や、各種のバッフ
ァなどを記憶する領域なども形成されている。
【0201】そして、払出制御用CPU371は、例え
ば、球貸し制御処理(ステップS756)において、カ
ードユニット50から球貸し要求の信号を受信する毎に
1単位(例えば25個)の個数分だけ貸し球個数記憶に
内容を増加する。また、払出制御用CPU371は、球
貸し制御処理において球貸しカウントスイッチ301B
が1個の貸し球払出を検出すると貸し球個数記憶の値を
1減らす。従って、未払出の貸し球個数がRAM領域に
記憶されることになる。
【0202】図32は、ステップS753のスイッチ処
理の一例を示すフローチャートである。スイッチ処理に
おいて、払出制御用CPU371は、球貸しカウントス
イッチ301Bがオン状態を示しているか否か確認する
(ステップS753a)。オン状態を示していれば、払
出制御用CPU371は、球貸しカウントスイッチオン
カウンタを+1する(ステップS753b)。球貸しカ
ウントスイッチオンカウンタは、球貸しカウントスイッ
チ301Bのオン状態を検出した回数を計数するための
カウンタである。
【0203】そして、球貸しカウントスイッチオンカウ
ンタの値をチェックし(ステップS753c)、その値
が2になっていれば、1個の貸し球の払出が行われたと
判断する。1個の貸し球の払出が行われたと判断した場
合には、払出制御用CPU371は、貸し球未払出個数
カウンタ(貸し球個数記憶に格納されている貸し球数:
未払出数データ)を−1する(ステップS753d)。
【0204】ステップS753aにおいて球貸しカウン
トスイッチ301Bがオン状態でないことが確認される
と、払出制御用CPU371は、球貸しカウントスイッ
チオンカウンタをクリアする(ステップS753e)。
【0205】図33は、ステップS754の払出禁止状
態設定処理の一例を示すフローチャートである。払出禁
止状態設定処理において、払出制御用CPU371は、
満タンスイッチ48がオン状態を示しているか否か確認
する(ステップS754a)。オン状態を示していれ
ば、払出制御用CPU371は、満タンスイッチオンカ
ウンタを+1する(ステップS754b)。満タンスイ
ッチオンカウンタは、満タンスイッチ48のオン状態を
検出した回数を計数するためのカウンタである。
【0206】そして、満タンスイッチオンカウンタの値
をチェックし(ステップS754c)、その値が50に
なっていれば、下皿満タン状態になったと判断する。下
皿満タン状態になったと判断した場合には、払出制御用
CPU371は、払出禁止状態に設定する(ステップS
754d)。
【0207】ステップS754aにおいて満タンスイッ
チ48がオン状態でないことが確認されると、払出制御
用CPU371は、満タンスイッチオンカウンタをクリ
アする(ステップS754e)。
【0208】次いで、払出制御用CPU371は、球切
れスイッチ187がオン状態を示しているか否か確認す
る(ステップS754f)。オン状態を示していれば、
払出制御用CPU371は、球切れスイッチオンカウン
タを+1する(ステップS754i)。球切れスイッチ
オンカウンタは、球切れスイッチ187のオン状態を検
出した回数を計数するためのカウンタである。
【0209】そして、球切れスイッチオンカウンタの値
をチェックし(ステップS754j)、その値が250
になっていれば、球切れ状態になったと判断する。球切
れ状態になったと判断した場合には、払出制御用CPU
371は、払出禁止状態に設定する(ステップS754
k)。
【0210】ステップS754fにおいて球切れスイッ
チ187がオン状態でないことが確認されると、払出制
御用CPU371は、球切れスイッチオンカウンタをク
リアし(ステップS754g)、払出禁止状態とされて
いる場合には払出禁止状態を解除する(ステップS75
4h)。従って、払出禁止状態とされているときに、満
タンスイッチ48も球切れスイッチ187もオン状態で
ないことが確認されると、払出禁止状態が解除される。
【0211】なお、払出禁止状態に設定するときには、
例えば払出モータ289の駆動が停止されるとともに払
出停止中であることを示す内部フラグ(払出停止中フラ
グ)がセットされる。また、払出禁止状態を解除すると
きには、払出モータ289の駆動が再開されるととも
に、払出停止中フラグがリセットされる。すなわち、ス
テップS754dおよびステップS754kでは、払い
出しが禁止された状態であることを示すデータ(セット
された払出停止中フラグ)を所定の記憶領域に記憶する
処理が実行されており、ステップS754hでは、払い
出しが許可された状態であることを示すデータ(リセッ
トされた払出停止中フラグ)を所定の記憶領域に記憶す
る処理が実行されている。
【0212】払出停止中フラグは、例えばRAM領域に
格納されている。払出停止中フラグは、例えばD0〜D
7の各ビットから成る1バイト構成とされる。この場
合、例えば、D0が「1」であれば払出禁止状態が設定
されている状態を示し、D1が「1」であれば払出禁止
状態が解除されている状態を示すようにすればよい。ま
た、D2は、例えば、払出禁止状態が解除されたあとの
復帰待ち状態であることを示すために用いられる。な
お、D3〜D7は、未使用領域とされる。
【0213】ここで、図33の処理における払出停止中
フラグの状態を具体的に説明する。ステップS754d
およびステップS754kの処理では、払出制御用CP
U371は、払出停止中フラグのD0を「0」とすると
ともに、D1を「1」とする。また、ステップS754
hの処理では、払出制御用CPU371は、払出停止中
フラグのD0を「1」にするとともにD1を「0」と
し、D2を「1」とする。なお、払出制御用CPU37
1は、D2を「1」とした場合には、所定期間(例えば
1[s])経過後にD2を「0」にする。この実施の形
態では、払出停止中フラグは、D0が「0」であり、か
つD1が「1」の状態であるときに、払出禁止状態であ
ることを示す。また、D0が「1」であり、かつD1が
「0」の状態であるときに、払出許可状態(払出禁止状
態状態が解除されている状態)であることを示す。な
お、払出停止中フラグは、1バイト構成以外の他の構成
であってもよく、各ビットを他の態様で使用するように
してもよい(例えば、D0のみを用いるようにして、D
0が「0」であれば払出禁止状態を示し、D0が「1」
であれば払出許可状態を示すようにしてもよい)。
【0214】払出禁止状態に設定された場合に、直ちに
払出モータ289を停止してもよいが、そのように制御
するのではなく、切りのよいところで払出モータ289
を停止するようにしてもよい。例えば、遊技球の払出を
主基板31あるいはカードユニット50からの要求単位
(例えば5個、10個、15個、25個のいずれか)で
実行し、一単位の払出が完了した時点で払出モータ28
9を停止するとともに、内部状態を払出禁止状態に設定
するようにしてもよい。上述したように、球切れスイッ
チ187は、払出球通路に27〜28個程度の遊技球が
存在することを検出できるような位置に設置されている
ので、主基板31の遊技制御手段が球切れを検出して
も、その時点から少なくとも25個の払出は可能であ
る。従って、一単位の払出が完了した時点で払出禁止状
態にしても問題は生じない。また、一単位の区切りで払
出禁止状態とすれば、払出再開時の制御が容易になる。
【0215】図34は、ステップS755のプリペイド
カードユニット制御処理の一例を示すフローチャートで
ある。プリペイドカードユニット制御処理において、払
出制御用CPU371は、カードユニット制御用マイク
ロコンピュータより入力されるVL信号を検知したか否
かを確認する(ステップS755a)。VL信号を検知
していなければ、VL信号非検知カウンタを+1する
(ステップS755b)。また、払出制御用CPU37
1は、VL信号非検知カウンタの値がこの実施の形態で
は125であるか否か確認する(ステップS755
c)。VL信号非検知カウンタの値が125であれば、
払出制御用CPU371は、発射制御基板91への発射
制御信号出力を停止して、駆動モータ94を停止させる
(ステップS755d)。
【0216】以上の処理によって、125回(2ms×
125=250ms)継続してVL信号のオフが検出さ
れたら、球発射禁止状態に設定される。
【0217】ステップS755aにおいてVL信号を検
知していれば、払出制御用CPU371は、VL信号非
検知カウンタをクリアする(ステップS755e)。そ
して、払出制御用CPU371は、発射制御信号出力を
停止していれば(ステップS755f)、発射制御基板
91への発射制御信号出力を開始して駆動モータ94を
動作可能状態にする(ステップS755g)。
【0218】図35および図36は、ステップS756
の球貸し制御処理の一例を示すフローチャートである。
なお、この実施の形態では、連続的な払出数の最大値を
貸し球の一単位(例えば25個)とするが、連続的な払
出数の最大値は他の数であってもよい。
【0219】球貸し制御処理において、払出制御用CP
U371は、球貸し停止中であるか否かを確認する(ス
テップS510)。停止中であれば、処理を終了する。
なお、球貸し停止中であるか否かは、図33に示された
払出禁止状態設定処理などにおいて設定される払出停止
中フラグがオンしているか否かによって確認される。
【0220】球貸し停止中でなければ、払出制御用CP
U371は、貸し球払出中であるか否かの確認を行い
(ステップS511)、貸し球払出中であれば図36に
示す球貸し中の処理に移行する。なお、貸し球払出中で
あるか否かは、後述する球貸し処理中フラグの状態によ
って判断される。貸し球払出中でなければ、賞球の払出
中であるか否か確認する(ステップS512)。賞球の
払出中であるか否は、後述する賞球処理中フラグの状態
によって判断される。
【0221】貸し球払出中でも賞球払出中でもなけれ
ば、払出制御用CPU371は、カードユニット50か
ら球貸し要求があったか否かを確認する(ステップS5
13)。要求があれば、球貸し処理中フラグをオンする
とともに(ステップS514)、25(球貸し一単位
数:ここでは100円分)をバックアップRAM領域の
貸し球個数記憶に設定する(ステップS515)。そし
て、払出制御用CPU371は、EXS信号をオンする
(ステップS516)。また、球払出装置97の下方の
球振分部材311を球貸し側に設定するために振分用ソ
レノイド310を駆動する(ステップS517)。さら
に、払出制御用CPU371は、25個の遊技球を払い
出すためのモータ回転時間を設定するか、または、モー
タ回転時間に応じた数の出力パルス数を決定する。そし
て、払出モータ289をオンして(ステップS51
8)、図36に示す球貸し中の処理に移行する。
【0222】なお、払出モータ289をオンするのは、
厳密には、カードユニット50が受付を認識したことを
示すためにBRQ信号をオフ状態にしてからである。ま
た、球貸し処理中フラグはバックアップRAM領域に設
定される。
【0223】図36は、払出制御用CPU371による
払出制御処理における球貸し中の処理を示すフローチャ
ートである。球貸し処理では、払出モータ289がオン
していなければオンする。なお、この実施の形態では、
ステップS752のスイッチ処理で、球貸しカウントス
イッチ301Bの検出信号による遊技球の払出がなされ
たか否かの確認を行うので、球貸し制御処理では貸し球
個数記憶の減算などは行われない。
【0224】球貸し制御処理において、払出制御用CP
U371は、貸し球通過待ち時間中であるか否かの確認
を行う(ステップS519)。貸し球通過待ち時間中で
なければ、貸し球の払出を行い(ステップS520)、
払出モータ289の駆動を終了すべきか(一単位の払出
動作が終了したか)否かの確認を行う(ステップS52
1)。具体的には、所定個数の払出に対応した回転が完
了したか否かを確認する。所定個数の払出に対応した回
転が完了した場合には、払出制御用CPU371は、払
出モータ289の駆動を停止し(ステップS522)、
貸し球通過待ち時間の設定を行う(ステップS52
3)。
【0225】ステップS519で貸し球通過待ち時間中
であれば、払出制御用CPU371は、貸し球通過待ち
時間が終了したか否かの確認を行う(ステップS52
4)。貸し球通過待ち時間は、最後の払出球が払出モー
タ289によって払い出されてから球貸しカウントスイ
ッチ301Bを通過するまでの時間である。貸し球通過
待ち時間の終了を確認すると、一単位の貸し球は全て払
い出された状態であるので、カードユニット50に対し
て次の球貸し要求の受付が可能になったことを示すため
にEXS信号をオフにする(ステップS525)。ま
た、振分ソレノイドをオフするとともに(ステップS5
26)、球貸し処理中フラグをオフする(ステップS5
27)。なお、貸し球通過待ち時間が経過するまでに最
後の払出球が球貸しカウントスイッチ301Bを通過し
なかった場合には、球貸し経路エラーとされる。また、
この実施の形態では、賞球も球貸しも同じ払出装置で行
われる。
【0226】なお、球貸し要求の受付を示すEXS信号
をオフにした後、所定期間内に再び球貸し要求信号であ
るBRQ信号がオンしたら、振分ソレノイドおよび払出
モータをオフせずに球貸し処理を続行するようにしても
よい。すなわち、所定単位(この例では100円単位)
毎に球貸し処理を行うのではなく、球貸し処理を連続し
て実行するように構成することもできる。
【0227】貸し球個数記憶の内容は、遊技機への電力
供給が停止しても、所定期間電源基板910のバックア
ップ電源によって保存される。従って、所定期間中に電
力供給が復旧すると、払出制御用CPU371は、貸し
球個数記憶の内容にもとづいて球貸し処理を継続するこ
とができる。
【0228】図37および図38は、ステップS757
の賞球制御処理の一例を示すフローチャートである。な
お、この例では、連続的な払出数の最大値を貸し球の一
単位と同数(例えば25個)とするが、連続的な払出数
の最大値は他の数であってもよい。
【0229】賞球制御処理において、払出制御用CPU
371は、まず、賞球停止中であるか否かを確認する
(ステップS530)。停止中であれば、処理を終了す
る。なお、賞球停止中であるか否かは、図33に示され
た払出禁止状態設定処理などにおいて設定される払出停
止中フラグがオンしているか否かによって確認される。
【0230】賞球停止中でなければ、払出制御用CPU
371は、貸し球払出中であるか否かの確認を行い(ス
テップS531)、貸し球払出中であれば処理を終了す
る。なお、貸し球払出中であるか否かは、球貸し処理中
フラグの状態によって判断される。貸し球払出中でなけ
れば、既に賞球払出処理が開始されているか否か、すな
わち賞球中であるか否か確認する(ステップS53
2)。賞球中であれば図38に示す賞球中の処理に移行
する。なお、賞球中であるか否かは、後述する賞球処理
中フラグの状態によって判断される。
【0231】賞球払出中でなければ、払出制御用CPU
371は、REQ信号が入力されているか否か確認する
(ステップS534)。REQ信号が入力されていれ
ば、払出制御用CPU371は、主基板31から賞球払
出要求がなされているものと判定し、賞球処理中フラグ
をオンする(ステップS535)。なお、賞球処理中フ
ラグは、バックアップRAM領域に設定される。
【0232】次いで、払出制御用CPU371は、主基
板31からの払出個数信号が示す個数分(例えば5個
分、10個分、15個分)の遊技球を払い出すまで払出
モータ289を回転させるように払出モータ289に対
して駆動信号を出力するために、払出個数信号が示す個
数分の払出動作の設定を行う(ステップS537)。具
体的には、払出個数信号が示す個数分の遊技球を払い出
すためのモータ回転時間を設定したり、モータ回転時間
に応じた数の出力パルス数を決定する。そして、払出制
御用CPU371は、賞球の払出動作の実行中であるこ
とを主基板31に通知するためのBUSY信号(賞球払
出中信号)を出力状態とする。また、払出制御用CPU
371は、払出モータ289をオンする(ステップS5
39)。なお、振分ソレノイドはオフ状態であるから、
球払出装置97の下方の球振分部材は賞球側に設定され
ている。そして、図38に示す賞球制御処理における賞
球払出中の処理に移行する。
【0233】図38は、払出制御用CPU371による
払出制御処理における賞球中の処理の一例を示すフロー
チャートである。賞球制御処理では、払出モータ289
がオンしていなければオンする。
【0234】賞球中の処理において、払出制御用CPU
371は、賞球通過待ち時間中であるか否かの確認を行
う(ステップS540)。賞球通過待ち時間中でなけれ
ば、賞球払出を行い(ステップS541)、払出モータ
289の駆動を終了すべきか(払出個数信号が示す個数
の払出動作が終了したか)否かの確認を行う(ステップ
S542)。具体的には、所定個数の払出に対応した回
転が完了したか否かを確認する。所定個数の払出に対応
した回転が完了した場合には、払出制御用CPU371
は、払出モータ289の駆動を停止し(ステップS54
3)、BUSY信号を停止状態として(ステップS54
4)、賞球通過待ち時間の設定を行う(ステップS54
5)。賞球通過待ち時間は、最後の払出球が払出モータ
289によって払い出されてから賞球カウントスイッチ
301Aを通過するまでの時間である。
【0235】ステップS540にて賞球通過待ち時間中
であれば、払出制御用CPU371は、賞球通過待ち時
間が終了したか否かの確認を行う(ステップS54
6)。賞球通過待ち時間が終了した時点は、ステップS
537で設定された賞球が全て払い出された状態であ
る。本例では、賞球通過待ち時間が終了していれば、払
出制御用CPU371は、主基板31による払出要求が
終了しているか(具体的には払出要求の一単位が終了し
ているか)否かを確かめるために、REQ信号が停止状
態となっているか否かを確認する(ステップS54
7)。REQ信号が停止状態となっていなければ、払出
制御用CPU371は、主基板31からの払出個数信号
が示す個数分の遊技球が完全には払い出されていないと
判定し、所定の補正個数の遊技球を払い出すまで払出モ
ータ289を回転させるように払出モータ289に対し
て駆動信号を出力するために、本例では1個分の払出動
作の設定を行う(ステップS548)。そして、ステッ
プS538以降の処理を実行する。
【0236】上記のように、本例では、ステップS54
7にてREQ信号が停止状態となっていることが確認さ
れなければ、補正個数として1個の遊技球を払い出す処
理を実行する。つまり、ステップS547にてREQ信
号が停止状態となっていることが確認されるまで、1個
ずつ遊技球が払い出されることになる。ただし、この実
施の形態では、図37および図38には示されていない
が、所定の補正個数としての遊技球が所定個数(例えば
3個)払い出されたのにもかかわらず、ステップS54
7での確認でREQ信号が停止状態となっていることが
確認されない場合には、賞球経路エラーとされる。
【0237】ステップS547にてREQ信号が停止状
態となっていることが確認されると、払出制御用CPU
371は、主基板31からの払出個数信号が示す個数の
賞球の払出が完了したものと判定し、賞球処理中フラグ
をオフする(ステップS549)。
【0238】なお、この実施の形態では、ステップS5
11、ステップS531の判断によって球貸しが賞球処
理よりも優先されることになるが、賞球処理が球貸しに
優先するようにしてもよい。
【0239】なお、上記の実施の形態では、変動データ
記憶手段としてRAMを用いた場合を示したが、変動デ
ータ記憶手段として、電気的に書き換えが可能な記憶手
段であればRAM以外のものを用いてもよい。
【0240】さらに、上記の実施の形態では、電源監視
手段と、システムリセットのための信号を発生する回路
とが主基板31に設けられていたが、それらの一方また
は両方が電源基板910に設けられていてもよい。
【0241】次に、主基板31と払出制御基板37との
間で送受される制御信号の出力状態について説明する。
図39は、制御信号の出力状態の例を示すタイミングチ
ャートである。ここでは、入賞を検出するスイッチ(例
えば、入賞口スイッチ33a,39a,29a,30
a、始動口スイッチ14a、カウントスイッチ23)に
て、5個の入賞が検出されたあと15個の入賞が検出さ
れた場合について説明する。
【0242】図39に示すように、5個の入賞が検出さ
れると、CPU56によって、REQ信号が出力状態
(ローレベル)とされるとともに、5個を示す払出個数
信号が出力状態(ハイレベル)とされる。払出制御用C
PU371は、REQ信号を受信すると、賞球の払出中
であることを示すBUSY信号を出力状態とするととも
に、払出モータを駆動して払出個数信号が示す5個の賞
球の払出処理を実行する。5個分の賞球の払出処理を終
了すると、払出制御用CPU371は、BUSY信号を
停止状態とする。CPU56は、賞球カウントスイッチ
301Aからの検出信号にもとづいて5個分の賞球が払
い出されたことを確認すると、REQ信号を停止状態
(ハイレベル)にするとともに、払出個数信号の出力を
停止状態(ローレベル)とする。
【0243】5個の入賞にもとづく払出処理を終える
と、CPU56は、REQ信号を出力状態とするととも
に、15個を示す払出個数信号を出力状態とする。払出
制御用CPU371は、REQ信号を受信すると、賞球
の払出中であることを示すBUSY信号を出力状態とす
るとともに、払出モータを駆動して払出個数信号が示す
15個の賞球の払出処理を実行する。15個分の賞球の
払出処理を終了すると、払出制御用CPU371は、B
USY信号を停止状態とする。CPU56は、賞球カウ
ントスイッチ301Aからの検出信号にもとづいて15
個分の賞球が払い出されたことを確認すると、REQ信
号を停止状態にするとともに、払出個数信号の出力を停
止状態とする。
【0244】本例では、図39に示すように、15個の
入賞にもとづく払出処理は、5個の入賞にもとづく払出
処理が終了するまで待ち状態となっている。すなわち、
本例では、連続して複数の入賞が発生した場合には、C
PU56は、先の入賞にもとづく賞球の払い出しが賞球
カウントスイッチ301Aからの検出信号によって確認
されるまで、後の入賞にもとづく賞球の払出要求を待つ
ようにしている。
【0245】図40は、球貸し処理の実行中に賞球の払
出要求があった場合における制御信号の出力状態の例を
示すタイミングチャートである。図40に示すように、
15個の入賞が検出されると、CPU56によって、R
EQ信号が出力状態とされるとともに、15個を示す払
出個数信号が出力状態とされる。払出制御用CPU37
1は、REQ信号が出力されていても、球貸し処理の実
行中であるので賞球の払出要求は受け付けず(具体的に
は、上述したステップS531の判断によってステップ
S534の処理がなされない)、球貸し処理が終了する
までBUSY信号を出力状態とはしない。そして、球貸
し処理が終了すると、払出制御用CPU371は、BU
SY信号を出力状態とするとともに、払出モータを駆動
して払出個数信号が示す15個の賞球の払出処理を実行
する。15個分の賞球の払出処理を終了すると、払出制
御用CPU371は、BUSY信号を停止状態とする。
CPU56は、賞球カウントスイッチ301Aからの検
出信号にもとづいて15個分の賞球が払い出されたこと
を確認すると、REQ信号を停止状態にするとともに、
払出個数信号の出力を停止状態とする。
【0246】上記のように、本例では、球貸し処理の実
行中に賞球の払出要求があった場合には、払出制御用C
PU371は、球貸し処理を終了したあと払出要求を受
け付けるようにしている。
【0247】図41は、払出制御基板37では要求され
た個数の賞球の払い出しを終了したと認識されているが
主基板31では要求個数の賞球の払い出しが未だ終了し
ていないと認識されている場合における制御信号の出力
状態の例を示すタイミングチャートである。図41に示
すように、15個の入賞が検出されると、CPU56に
よって、REQ信号が出力状態とされるとともに、15
個を示す払出個数信号が出力状態とされる。払出制御用
CPU371は、REQ信号を受信すると、BUSY信
号を出力状態とするとともに、払出個数信号が示す15
個の賞球を払い出すために払出モータ289を駆動す
る。15個分の賞球を払い出すための払出モータ289
の駆動が終了すると、払出制御用CPU371は、BU
SY信号を停止状態とする。ところが、CPU56に
て、賞球カウントスイッチ301Aからの検出信号にも
とづいて15個分の賞球が払い出されたことが確認され
ていなければ、REQ信号の出力状態が維持される。こ
こでは、図41に示すように、CPU56は、14個分
の賞球の払い出しを確認しているが、未だ15個の払い
出しの確認はなされていない状態にある。
【0248】払出制御用CPU371は、賞球通過待ち
時間が終了してもREQ信号の出力状態が維持されてい
ることを確認した場合には(ステップS547参照)、
補正処理として1個の賞球を払い出すために払出モータ
289を駆動する(ステップS548参照)。この1個
の払い出しにもとづく賞球カウントスイッチ301Aか
らの検出信号によって15個分の賞球が払い出されたこ
とを確認した場合には、CPU56は、REQ信号を停
止状態にするとともに、払出個数信号の出力を停止状態
とする。
【0249】上記のように、本例では、払出制御基板3
7では要求された個数の賞球の払い出しを終了したと認
識されているが、主基板31では要求個数の賞球の払い
出しが未だ終了していないと認識されている場合には、
適正な個数の賞球が払い出されるように、1個の遊技球
を追加して払い出す補正処理が実行される。なお、1個
の遊技球を追加して払い出しても認識のずれが解消され
ない場合には、1個の遊技球を追加して払い出す補正処
理がさらに行われる。また、所定個(例えば3個)の遊
技球が補正処理によって払い出されたのにもかかわら
ず、主基板31と払出制御基板37との認識のずれが解
消されなければ、賞球経路エラーとされる。
【0250】図42は、払出制御基板37では要求され
た個数の賞球の払い出しが未だ終了していないと認識し
ているが主基板31では要求個数の賞球の払い出しが終
了したと認識された場合における制御信号の出力状態の
例を示すタイミングチャートである。図42に示すよう
に、15個の入賞が検出されると、CPU56によっ
て、REQ信号が出力状態とされるとともに、15個を
示す払出個数信号が出力状態とされる。払出制御用CP
U371は、REQ信号を受信すると、BUSY信号を
出力状態とするとともに、払出個数信号が示す15個の
賞球を払い出すために払出モータ289を駆動する。1
5個分の賞球を払い出すための払出モータ289の駆動
が未だ終了していないのにもかかわらず、何らかの要因
によって、CPU56が、15個分の賞球が払い出され
たことを確認した場合には、BUSY信号の出力状態に
かかわらず、REQ信号が停止状態(ハイレベル)とさ
れる(すなわち強制停止信号が出力される)とともに、
払出個数信号の出力が停止状態とされる。
【0251】払出制御用CPU371は、払出モータ2
89を駆動した払出処理を実行しているときに、REQ
信号が停止状態とされていることを確認した場合には、
BUSY信号を停止状態とするとともに、払出モータ2
89の駆動を強制的に停止させ、エラー状態とする。こ
の場合、上述した図37および図38では言及していな
いが、払出制御用CPU371は、賞球払出処理の実行
中に、適宜REQ信号の状態を確認するようにすればよ
い。例えば、図38に示したステップS541の処理の
前にREQ信号の状態を確認する(すなわち、この例で
は2ms毎に確認される)ようにし、停止状態とされて
いた場合には、BUSY信号を停止状態とし払出モータ
289の駆動を強制的に停止するようにすればよい。
【0252】上記のように、本例では、払出制御基板3
7では要求された個数の賞球の払い出しが未だ終了して
いないと認識しているが、主基板31では要求個数の賞
球の払い出しが終了したと認識された場合には、賞球の
払出処理を強制的に終了させてエラー状態(払出ユニッ
トエラー)とするようにしている。
【0253】なお、上記の図41または図42に示した
例のような主基板31と払出制御基板37との認識のず
れが発生する要因としては、例えば払出モータ289の
異常、賞球カウントスイッチ301Aの異常、振分ソレ
ノイド310の異常、あるいは主基板31や払出制御基
板37の異常などが考えられる。
【0254】図43は、賞球の払出中に電源断が発生し
た場合における制御信号の出力状態の例を示すタイミン
グチャートである。図43に示すように、15個の入賞
が検出されると、CPU56によって、REQ信号が出
力状態とされるとともに、15個を示す払出個数信号が
出力状態とされる。払出制御用CPU371は、REQ
信号を受信すると、BUSY信号を出力状態とするとと
もに、払出個数信号が示す15個の賞球を払い出すため
に払出モータ289を駆動する。電源断を検出すると、
CPU56は、電源確認信号をオフする処理を実行す
る。なお、このとき、CPU56は、払出個数信号も停
止状態とする。
【0255】賞球を払い出すための払出処理中に電源確
認信号がオフしたことを確認すると、払出制御用CPU
371は、BUSY信号を停止状態とするとともに、払
出モータ289の駆動を強制的に停止させる処理を実行
する。
【0256】上記のように、本例では、賞球の払出処理
の実行中に電源断が発生した場合には、賞球の払出処理
を強制的に終了させる。
【0257】次に、エラー処理について説明する。図4
4は、エラーの種類とエラー表示用LED374(図8
参照)の表示との関係等を示す説明図である。この実施
の形態では、図44に示す各エラーが発生すると、本例
では、払出停止中フラグがセットされ、払出禁止状態に
設定される。この例では、球切れスイッチ187がオン
状態となったときに球切れエラーが発生したと判定さ
れ、満タンスイッチ48がオン状態となったときに下皿
満タンエラーが発生したと判定される。
【0258】また、モータセンサ出力異常が検出された
場合にはユニット内球噛みエラーが発生したと判定さ
れ、払出装置97が搭載された払出ユニットにて異常が
生じた場合には払出ユニットエラーが発生したと判定さ
れる。なお、モータセンサ出力異常は、例えば球貸し制
御処理や賞球制御処理において、モータ位置センサのオ
ンが所定期間以上継続したり、オフが所定期間以上継続
した場合に検出される。この場合、スプロケット292
に遊技球や異物等が挟まっていることが考えられる。ま
た、払出ユニットでの異常としては、例えば賞球払出中
に球貸しカウントスイッチによって遊技球が検出された
場合などが該当する。払出ユニットエラーには、賞球経
路エラーや、球貸し経路エラーが含まれる。
【0259】さらに、VLオフ検出フラグがセットされ
た場合にはプリペイドカードユニット未接続エラーが発
生したと判定され、正規でないタイミングでカードユニ
ット50との通信が実行されたときにはプリペイドカー
ドユニット通信エラーが発生したと判定される。なお、
VLオフ検出フラグは、図34に示されたステップS7
55dでセットされる。
【0260】この例では、ステップS759のエラー処
理において、球切れエラーが発生したと判定された場合
には、払出制御用CPU371は、エラー表示用LED
374に「0」を表示する。また、下皿満タンエラーが
発生したと判定された場合にはエラー表示用LED37
4に「1」を表示し、ユニット内球噛みエラーが発生し
たと判定された場合にはエラー表示用LED374に
「2」を表示し、払出ユニットエラーが発生したと判定
された場合にはエラー表示用LED374に「3」を表
示し、プリペイドカードユニット未接続エラーが発生し
たと判定された場合にはエラー表示用LED374に
「4」を表示し、プリペイドカードユニット通信エラー
が発生したと判定された場合にはエラー表示用LED3
74に「5」を表示する。
【0261】なお、本例では、ユニット内球噛みエラー
が発生した場合には、異常を解除したあと、エラー解除
スイッチ375が押下されると、払出停止中フラグがリ
セットされるとともにエラー表示用LED374の表示
が消去されて、エラー状態が解消される。また、払出ユ
ニットエラーが発生した場合にも、エラー解除スイッチ
375が押下されると、払出停止中フラグがリセットさ
れるとともにエラー表示用LED374の表示が消去さ
れて、エラー状態が解消される。
【0262】図45は、上述した本例の遊技機における
特徴部分の構成を示すブロック図である。図45に示す
ように、本例の遊技機は、遊技媒体を用いて所定の遊技
を行うことが可能であり、遊技により払出条件が成立し
たことにもとづいて景品としての景品遊技媒体を払い出
す遊技機であって、遊技の進行を制御する遊技制御手段
561と、景品遊技媒体の払い出しを行う払出手段97
aと、払出手段97aを制御する払出制御手段371a
と、払出手段97aにより払い出された景品遊技媒体を
検出する景品遊技媒体検出手段501とを備え、遊技制
御手段561は、払出条件の成立にもとづいて払出制御
手段371aに対して景品遊技媒体の払出数を指定する
払出指令信号(REQ信号および払出個数信号)を出力
し、払出制御手段371aは、払出指令信号にもとづい
て払出手段97aを制御して景品遊技媒体の払出処理
(ステップS757a)を実行し、景品遊技媒体検出手
段501からの検出信号は、遊技制御手段561に入力
され、遊技制御手段561は、景品遊技媒体検出手段5
01からの検出信号の入力状態を監視して払出指令信号
が示す払出数の景品遊技媒体が払い出されたか否かを判
定する払出数判定手段562と、払出数判定手段562
により払出指令信号により指定した払出数の景品遊技媒
体が払い出されたと判定された場合に当該払出指令信号
の出力を停止する払出指令信号停止手段563とを含む
ことを特徴とする。
【0263】以上説明したように、遊技制御手段が、払
出条件の成立にもとづいて景品遊技媒体の払出数を示す
払出個数信号と払出要求を行うためのREQ信号とを出
力する構成としたので、払出制御手段は、REQ信号に
もとづいて払出処理を開始し、払出個数信号が示す個数
の賞球を払い出すことができる。
【0264】また、上述したように、遊技制御手段が、
賞球カウントスイッチ301Aからの検出信号の入力状
態を監視して払出個数信号が示す個数の賞球が払い出さ
れたかを確認し、払出個数信号が示す個数の賞球が払い
出されたことが確認された場合に、REQ信号および払
出個数信号を停止状態とする構成としているので、払出
制御手段側で賞球が正確に払い出されたことを認識する
ことができ、遊技制御手段と払出制御手段との間の払出
個数に関わる認識誤差が生じる可能性が低減される。こ
のように、賞球の払い出しが正確に実行される通信態様
で制御信号の送受が行われているので、遊技者が得た遊
技価値を消滅させてしまうことを防止することができ
る。
【0265】払い出しが終了したか否かに関わらず、R
EQ信号を出力の開始から所定期間が経過したときに停
止するようにすると、払い出しが終了していないのにR
EQ信号が停止されるという弊害が生じることが考えら
れるが、上述した実施の形態では、払出個数信号が示す
個数の賞球が払い出されたことが確認された場合にRE
Q信号を停止するようにしているので、そのような弊害
はない。
【0266】また、上述したように、払出制御手段が、
払出個数信号が示す個数の賞球を払い出すための払出動
作を終了したあとREQ信号の状態を確認し、REQ信
号による払出要求が継続している場合には、1個分の賞
球を払い出すための補正払出動作を行う構成(図41参
照)としているので、遊技制御手段と払出制御手段との
間の認識に食い違いが生じている場合に補正払出動作を
実行することができ、払出個数信号が示す個数の賞球を
確実に払い出すことができる。このように、賞球の払い
出しが正確に実行される通信態様で制御信号の送受が行
われているので、遊技者が得た遊技価値を消滅させてし
まうことを防止することができる。なお、補正動作によ
って払い出される遊技球の数は、1個でなくてもよい。
【0267】上述した実施の形態では、REQ信号によ
る払出要求が継続して行われている場合に払出制御手段
が補正払出動作を行う構成としているので、遊技制御手
段から払出制御手段に対して不足分の払出個数を示す制
御信号を新たに送信する必要はない。よって、遊技制御
手段の制御負担が軽減される。また、払出制御手段で独
自に払出個数の管理を行う(払出モータ289を制御し
て払出個数分の払出動作を行うことによって払出個数を
管理している。)構成としているが、遊技制御手段によ
って払出処理を管理することができないという弊害はな
い。遊技制御手段が、REQ信号の出力状態を管理する
ことで、払出制御手段の払出処理を管理しているからで
ある。
【0268】また、上述したように、1個分の賞球を払
い出すための補正払出動作は、REQ信号による払出要
求が終了していなければ、繰り返し実行されるように構
成されているので、払出個数信号が示す個数の賞球をよ
り確実に払い出すことができる。
【0269】また、上述したように、1個分の賞球を払
い出すための補正払出動作を所定回数(例えば3回)繰
り返し実行してもREQ信号による払出要求が終了しな
い場合には、エラー状態が発生したとする構成としてい
るので、払出個数信号が示す個数の賞球が正確に払い出
されない状態となっていることを遊技者や遊技店員に認
識させることができるようになる。なお、上記のエラー
状態が発生した場合には、払出停止中フラグがセットさ
れ、払出禁止状態とされる。従って、払出個数信号が示
す個数の賞球が正確に払い出されない状態となっている
ときに払出処理が継続して行われてしまうことを防止す
ることができる。エラー状態と判定される繰り返し回数
は、例えば払出個数信号が示す払出数と同じ数の回数
(例えば15個払い出しの場合は15回)など、何回で
あってもよい。
【0270】また、上述したように、払出制御手段が、
払出処理の実行中にREQ信号の状態を確認し、REQ
信号による払出要求が終了している場合には、払出個数
信号が示す払出数の賞球を払い出すための払出動作が終
了していなくても、払出処理を強制的に終了させるよう
に構成(図42参照)したので、遊技制御手段によって
払出処理を管理することができ、過剰な払い出しがなさ
れてしまうことを防止することができる。
【0271】また、払出処理の実行中にREQ信号によ
る払出要求が終了していることが確認された場合には、
払出処理を強制的に終了させるだけでなく、エラー状態
(払出ユニットエラー)として払出不能動化する(払出
停止中フラグをセットして払出禁止状態とする)ように
構成されているので、払い出しに関わる異常が発生して
いるにもかかわらず遊技が続行されてしまうことを防止
できる。
【0272】なお、払出処理の実行中のREQ信号の状
態の確認は、上述したような2ms毎に行うようにして
もよく、所定個数(例えば1個)の払出動作終了毎に行
うようにしてもよい。所定個数の払出動作毎にREQ信
号の状態の確認を行う場合には、所定個数を払い出すた
めの払出モータ289の動作(例えば所定個数を払い出
すだけの回転数の動作)が終了するごとに、REQ信号
の状態を確認するようにすればよい。上記のように構成
したので、払出制御手段が、REQ信号の状態の変化を
早期に認識することができ、過剰な払い出しが行われて
しまうことを防止することができる。
【0273】上述した実施の形態では、払出制御手段に
よる払出動作の実行途中にREQ信号による払出要求が
終了した場合に、払出動作を強制終了させる構成として
いるので、遊技制御手段から払出制御手段に対して払出
動作の強制終了を指示するための制御信号を新たに送信
する必要はない。よって、遊技制御手段の制御負担が軽
減される。また、払出制御手段で独自に払出個数の管理
を行う(払出モータ289を制御して払出個数分の払出
動作を行うことによって払出個数を管理している。)構
成としているが、遊技制御手段によって払出処理を管理
することができず、払出動作を途中で停止させることが
できないという弊害はない。遊技制御手段が、REQ信
号の出力状態を管理することで、払出処理を続行するこ
とが好ましくない場合(例えば、払出制御手段による払
出処理の実行中であるが、払出予定であった数の遊技球
が遊技制御手段にて検出された場合。)にその払出処理
を強制終了させるように、払出制御手段の払出処理を管
理しているからである。
【0274】また、上述したように、払出制御手段が、
払出個数信号が示す個数の賞球の払出処理が終了したこ
とを示す制御信号(BUSY信号)を遊技制御手段に対
して出力(BUSY信号の立ち下げ)する構成としたの
で、払出制御手段の払出処理が終了したことを遊技制御
手段が認識することができる。
【0275】また、上述したように、払出制御手段が、
REQ信号にもとづく払出処理の実行中であることを示
す制御信号(BUSY信号)を遊技制御手段に対して出
力するように構成されているので、払出処理の実行中で
あることを遊技制御手段に認識させることができる。
【0276】また、上述したように、遊技制御手段が、
電源監視手段(電源監視用IC902)からの電源断信
号の入力に応じて、電源断が発生(具体的には電源監視
用IC902の検出条件が成立)したことを示す制御信
号(電源確認信号)を出力(電源確認信号をオフ状態と
する)する構成とされているので、電源断が発生したこ
とを払出制御手段に認識させることができる。
【0277】また、上述したように、電源監視手段(電
源監視用IC902)を主基板31に搭載する構成とし
たので、電源断信号が入力されるCPU56の近くに電
源監視手段を設置することができ、電力供給の停止を遊
技制御手段に迅速に認識させることができるようにな
る。
【0278】また、上述したように、遊技制御手段が、
電力供給開始時に、払出制御手段に対して、遊技機への
電力供給が開始したことを示す制御信号(電源確認信
号)を出力する(電源確認信号をハイレベルとする)よ
うに構成されているので、電力供給が開始して遊技制御
手段の制御動作が開始したことを払出制御手段に認識さ
せることができる。
【0279】また、上述したように、エラー解除スイッ
チ375が操作されたことにもとづいて払出禁止状態が
解除されるので、速やかに払出禁止状態を解除して払出
処理を能動化させることができる。
【0280】なお、上述した実施の形態では、払出制御
手段が、遊技球の払い出しを禁止する禁止条件が成立
(例えば、球切れ、下皿満タンなど)した場合には、遊
技媒体の払出処理を禁止する払出禁止状態に設定する処
理(例えば払出停止中フラグのセット)を行う構成とし
ていたが、払出禁止状態に設定するだけでなく、払出禁
止条件が成立したことを示す制御信号(払出禁止信号)
を遊技制御手段に対して出力するようにしてもよい。こ
のように構成すれば、払出禁止状態であることを遊技制
御手段に認識させることができる。
【0281】また、上述した実施の形態では、払出制御
基板37に設けられているRAMに電源バックアップさ
れた領域がないものとしていたが、主基板31と同様に
一部または全部が電源バックアップされていてもよい。
【0282】また、上述した実施の形態では、主基板3
1と払出制御基板37とで双方向通信を行う構成として
いたが、主基板31から払出制御基板37への一方向に
のみ信号が送信される単方向通信を行う構成としてもよ
い。この場合、BUSY信号は用いられない。
【0283】また、上述した実施の形態では、球貸しカ
ウントスイッチ301Bの検出信号が払出制御基板37
に入力されるようにしていたが、球貸しカウントスイッ
チ301Bの検出信号を主基板31に入力するようにし
て、検出があったことを示す制御信号が主基板31から
払出制御基板37に出力されるようにしてもよい。ま
た、上述した実施の形態では、賞球カウントスイッチ3
01Aの検出信号が主基板31に入力されるようにして
いたが、賞球カウントスイッチ301Aの検出信号を払
出制御基板37に入力するようにして、検出があったこ
とを示す制御信号が払出制御基板37から主基板31に
出力されるようにしてもよい。さらに、主基板31が、
賞球カウントスイッチ301Aの検出信号が入力した場
合に、検出があったことを示す制御信号を払出制御基板
37に出力するようにしてもよい。
【0284】また、上述した実施の形態では、REQ信
号によって払出要求を行い、払出個数信号によって払出
数を指定する構成としていたが、払出個数信号によって
払出要求および払出数の指定を行うように構成してもよ
い。この場合、払出制御手段にて、払出個数信号が払出
数を指定する信号が出力されているときは、同時に払出
要求がなされているものと判定するようにすればよい。
このように構成すれば、REQ信号を用いる必要がなく
なる。
【0285】また、上述した実施の形態では、賞球の払
出処理中にBUSY信号が出力される構成としていた
が、貸し球の払出処理中にもBUSY信号を出力するよ
うにしてもよい。このように構成すれば、遊技制御手段
が球貸し処理中であることを認識することができる。従
って、遊技制御手段は、BUSY信号の出力状態にもと
づいて、球貸し処理が所定期間以上継続して実行されて
いると認識したような場合に、エラーが発生したと判定
することができる。
【0286】また、上述した実施の形態では、払出制御
手段は、払出モータ289が払出予定数分回転したこと
を検出したら賞球払出の終了と決定したが、払出モータ
位置センサによる検出回数が払出予定数に達したら賞球
払出の終了と決定してもよい。すなわち、払出制御手段
は、払出手段の動作量(この例では、払出モータ289
の回転量または払出モータ位置センサによる検出回数)
を検出することによって払い出しが完了したか否かを判
定するように構成されていてもよい。
【0287】また、上述した実施の形態では特に言及し
ていないが、払出制御手段が、払出手段の駆動部(例え
ば払出モータ289、ギア291、スプロケット292
等)の動作量を検出し、その検出にもとづいて払い出し
に関わる異常(払出ユニットエラー)が発生したか否か
を判定するように構成されていてもよい。このように構
成すれば、払い出しに関わる異常を確実に検出すること
ができる。
【0288】また、上記の実施の形態では、球払出装置
97が賞球も貸し球も払い出し、振分ソレノイド310
で駆動される振分部材311によって、賞球流下経路
(景品遊技媒体通路)と貸し球流下経路(貸出遊技媒体
経路)とが切り換えられた。しかし、賞球払出球を行う
払出装置と球貸しを行う払出装置とを別個に設けてもよ
い。また、上記の実施の形態では、球払出装置97は球
貸しも賞球払出も実行可能な構成であったが、球貸しを
行う機構と賞球払出を行う機構とが独立していても本発
明を適用することができる。
【0289】また、上述した実施の形態では、球切れ状
態や下皿満タン状態である場合などに払出禁止状態とす
ることについて説明したが、他の払い出しを行うことが
好ましくない場合や払い出しを行うことができない場合
にも払出禁止状態に設定する構成とされている。例え
ば、ガラス扉枠2が開状態となっておりドア開放スイッ
チ161から検出信号が出力されているときなどの場合
にも、上記の実施の形態では払出禁止状態に設定され
る。
【0290】また、上述した各実施の形態では、記録媒
体処理装置(プリペイドカードユニット50)で使用さ
れる記録媒体が磁気カード(プリペイドカード)であっ
たが、磁気カードに限られず、非接触型あるいは接触型
のICカードであってもよい。また、記録媒体処理装置
が識別符号にもとづいて記録情報を特定できる構成とさ
れている場合には、記録媒体は、記録情報を特定可能な
識別符号などの情報を少なくとも記録媒体処理装置が読
み取り可能に記録できるようなものであってもよい。さ
らに、記録媒体は、例えばバーコードなどの所定の情報
記録シンボル等が読み取り可能にプリントされたもので
あってもよい。また、記録媒体の形状は、カード状のも
のに限られず、例えば円盤形状や球状、あるいはチップ
形状など、どのような形状とされていてもよい。
【0291】上記の各実施の形態のパチンコ遊技機は、
主として、始動入賞にもとづいて可変表示部9に可変表
示される特別図柄の停止図柄が所定の図柄の組み合わせ
になると所定の遊技価値が遊技者に付与可能になる第1
種パチンコ遊技機であったが、始動入賞にもとづいて開
放する電動役物の所定領域への入賞があると所定の遊技
価値が遊技者に付与可能になる第2種パチンコ遊技機
や、始動入賞にもとづいて可変表示される図柄の停止図
柄が所定の図柄の組み合わせになると開放する所定の電
動役物への入賞があると所定の権利が発生または継続す
る第3種パチンコ遊技機であっても、本発明を適用でき
る。
【0292】さらに、遊技媒体が遊技球であるパチンコ
遊技機に限られず、スロット機等においても、遊技媒体
の払い出しを行う電気部品が備えられている場合には本
発明を適用することができる。
【0293】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、遊技制御手段が、払出条件の成立にもとづいて払
出制御手段に対して景品遊技媒体の払出数を指定する払
出指令信号を出力し、払出制御手段が、払出指令信号に
もとづいて払出手段を制御して景品遊技媒体の払出処理
を実行し、景品遊技媒体検出手段からの検出信号は、遊
技制御手段に入力され、遊技制御手段は、景品遊技媒体
検出手段からの検出信号の入力状態を監視して払出指令
信号が示す払出数の景品遊技媒体が払い出されたか否か
を判定する払出数判定手段と、払出数判定手段により払
出指令信号により指定した払出数の景品遊技媒体が払い
出されたと判定された場合に当該払出指令信号の出力を
停止する払出指令信号停止手段とを含むことを特徴とす
るので、遊技制御手段と払出制御手段との間の払出数に
関わる認識誤差が生じる可能性が低減されるという効果
を有する。
【0294】請求項2記載の発明では、払出制御手段
が、払出指令信号にもとづく景品遊技媒体の払出処理が
終了したことを示す払出処理終了信号を遊技制御手段に
対して出力するので、払出制御手段による払出処理が終
了したか否かを遊技制御手段が把握することができる。
【0295】請求項3記載の発明では、払出制御手段
は、払出手段の駆動部の動作量を検出する動作量検出手
段の検出にもとづいて払出処理の終了を判定するように
構成されているので、払出制御手段が払出手段による払
出動作の終了を確実に認識することができる。
【0296】請求項4記載の発明では、払出制御手段
が、景品遊技媒体の払い出しを禁止する禁止条件が成立
した場合には、景品遊技媒体の払出処理を禁止する払出
禁止状態に設定する処理を行うとともに、禁止条件が成
立したことを示す払出禁止信号を遊技制御手段に対して
出力するように構成されているので、払出禁止状態であ
ることが遊技制御手段に認識されるようにすることがで
きる。
【0297】請求項5記載の発明では、払出制御手段
が、払出指令信号にもとづく景品遊技媒体の払出処理の
実行中であることを示す払出処理中信号を遊技制御手段
に対して出力するように構成されているので、払出処理
の実行中であることが遊技制御手段に認識されるように
することができる。
【0298】請求項6記載の発明では、遊技機で用いら
れる所定の電源の状態を監視して、遊技機への電力の供
給停止にかかわる検出条件が成立した場合に検出信号を
出力する電源監視手段を備え、遊技制御手段が、電源監
視手段からの検出信号の入力に応じて、検出条件が成立
したことを示す供給停止検出信号を払出制御手段に対し
て出力するように構成されているので、遊技機への電力
の供給停止にかかわる検出条件が成立したことを払出制
御手段が把握することができる。
【0299】請求項7記載の発明では、電源監視手段
が、遊技制御手段が設けられる遊技制御基板に搭載され
るように構成され、電源監視手段の検出信号が用いられ
る基板に搭載されているため、遊技制御手段が電力供給
の停止を迅速に認識することができるようになる。
【0300】請求項8記載の発明では、遊技制御手段
が、電力供給開始時に、払出制御手段に対して、遊技制
御手段の制御動作が開始したことを示す電力供給開始信
号を出力するように構成されているので、遊技制御手段
の制御動作が開始したことを払出制御手段に認識させる
ことができる。
【0301】請求項9記載の発明では、払出制御手段
が、景品遊技媒体の払い出しを禁止する禁止条件が成立
した場合には、景品遊技媒体の払出処理を禁止する払出
禁止状態に設定する処理を行うとともに、禁止条件のう
ちの特定の禁止条件が成立した場合には、所定の操作手
段が操作されたことにもとづいて、払出禁止状態を解除
するように構成されているので、速やかに払出禁止状態
を解除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機を正面からみた正面図であ
る。
【図2】 ガラス扉枠を取り外した状態での遊技盤の前
面を示す正面図である。
【図3】 遊技機を裏面から見た背面図である。
【図4】 各種部材が取り付けられた機構板を遊技機背
面側から見た背面図である。
【図5】 球払出装置の構成例を示す分解斜視図であ
る。
【図6】 遊技盤に設置されている電源基板の露出部分
を示す正面図である。
【図7】 遊技制御基板(主基板)の回路構成例を示す
ブロック図である。
【図8】 払出制御基板の回路構成例を示すブロック図
である。
【図9】 電源基板の回路構成例を示すブロック図であ
る。
【図10】 CPU周りの一構成例を示すブロック図で
ある。
【図11】 主基板におけるCPUが実行するメイン処
理を示すフローチャートである。
【図12】 バックアップフラグと遊技状態復旧処理を
実行するか否かとの関係の一例を示す説明図である。
【図13】 遊技状態復旧処理を示すフローチャートで
ある。
【図14】 2msタイマ割込処理を示すフローチャー
トである。
【図15】 マスク不能割込処理(電力供給停止時処
理)を示すフローチャートである。
【図16】 マスク不能割込処理(電力供給停止時処
理)を示すフローチャートである。
【図17】 マスク不能割込処理(電力供給停止時処
理)を示すフローチャートである。
【図18】 遊技機への電力供給停止時の電源低下やN
MI信号の様子を示すタイミング図である。
【図19】 RAMにおけるスイッチタイマの形成例を
示す説明図である。
【図20】 スイッチ処理の一例を示すフローチャート
である。
【図21】 スイッチチェック処理の一例を示すフロー
チャートである。
【図22】 賞球処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図23】 賞球処理の一例を示すフローチャートであ
る。
【図24】 スイッチオンチェック処理を示すフローチ
ャートである。
【図25】 入力判定値テーブルの構成例を示す説明図
である。
【図26】 制御信号の内容の一例を示す説明図であ
る。
【図27】 制御信号の送受信に用いられる信号線等を
示すブロック図である。
【図28】 賞球個数減算処理の一例を示すフローチャ
ートである。
【図29】 払出制御基板におけるCPUが実行するメ
イン処理を示すフローチャートである。
【図30】 2msタイマ割込処理を示すフローチャー
トである。
【図31】 払出制御手段におけるRAMの一構成例を
示す説明図である。
【図32】 スイッチ処理の例を示すフローチャートで
ある。
【図33】 払出禁止状態設定処理の例を示すフローチ
ャートである。
【図34】 プリペイドカードユニット制御処理の例を
示すフローチャートである。
【図35】 球貸し制御処理の例を示すフローチャート
である。
【図36】 球貸し制御処理の例を示すフローチャート
である。
【図37】 賞球制御処理の例を示すフローチャートで
ある。
【図38】 賞球制御処理の例を示すフローチャートで
ある。
【図39】 制御信号の出力状態の例を示すタイミング
チャートである。
【図40】 制御信号の出力状態の例を示すタイミング
チャートである。
【図41】 制御信号の出力状態の例を示すタイミング
チャートである。
【図42】 制御信号の出力状態の例を示すタイミング
チャートである。
【図43】 制御信号の出力状態の例を示すタイミング
チャートである。
【図44】 エラーの種類とエラー表示用LEDの表示
との関係等を示す説明図である。
【図45】 遊技機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 31 遊技制御基板(主基板) 37 払出制御基板 56 CPU 65 システムリセット回路(電源監視手段) 97 球払出装置 371 払出制御用CPU 902 電源監視用IC(電源監視手段)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技媒体を用いて所定の遊技を行うこと
    が可能であり、遊技により払出条件が成立したことにも
    とづいて景品としての景品遊技媒体を払い出す遊技機で
    あって、 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 前記景品遊技媒体の払い出しを行う払出手段と、 前記払出手段を制御する払出制御手段と、 前記払出手段により払い出された景品遊技媒体を検出す
    る景品遊技媒体検出手段とを備え、 前記遊技制御手段は、前記払出条件の成立にもとづいて
    前記払出制御手段に対して景品遊技媒体の払出数を指定
    する払出指令信号を出力し、 前記払出制御手段は、前記払出指令信号にもとづいて前
    記払出手段を制御して景品遊技媒体の払出処理を実行
    し、 前記景品遊技媒体検出手段からの検出信号は、前記遊技
    制御手段に入力され、 前記遊技制御手段は、前記景品遊技媒体検出手段からの
    検出信号の入力状態を監視して前記払出指令信号が示す
    払出数の景品遊技媒体が払い出されたか否かを判定する
    払出数判定手段と、該払出数判定手段により前記払出指
    令信号により指定した払出数の景品遊技媒体が払い出さ
    れたと判定された場合に当該払出指令信号の出力を停止
    する払出指令信号停止手段とを含むことを特徴とする遊
    技機。
  2. 【請求項2】 払出制御手段は、払出指令信号にもとづ
    く景品遊技媒体の払出処理が終了したことを示す払出処
    理終了信号を遊技制御手段に対して出力する請求項1記
    載の遊技機。
  3. 【請求項3】 払出制御手段は、払出手段の駆動部の動
    作量を検出する動作量検出手段の検出にもとづいて払出
    処理の終了を判定する請求項2記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 払出制御手段は、景品遊技媒体の払い出
    しを禁止する禁止条件が成立した場合には、景品遊技媒
    体の払出処理を禁止する払出禁止状態に設定する処理を
    行うとともに、禁止条件が成立したことを示す払出禁止
    信号を遊技制御手段に対して出力する請求項1から請求
    項3のうちいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 払出制御手段は、払出指令信号にもとづ
    く景品遊技媒体の払出処理の実行中であることを示す払
    出処理中信号を遊技制御手段に対して出力する請求項1
    から請求項4のうちいずれかに記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技機で用いられる所定の電源の状態を
    監視して、遊技機への電力の供給停止にかかわる検出条
    件が成立した場合に検出信号を出力する電源監視手段を
    備え、 遊技制御手段は、前記電源監視手段からの検出信号の入
    力に応じて、前記検出条件が成立したことを示す供給停
    止検出信号を払出制御手段に対して出力する請求項1か
    ら請求項5のうちいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 電源監視手段は、遊技制御手段が設けら
    れる遊技制御基板に搭載される請求項6記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 遊技制御手段は、電力供給開始時に、払
    出制御手段に対して、遊技制御手段の制御動作が開始し
    たことを示す電力供給開始信号を出力する請求項1から
    請求項7のうちいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 払出制御手段は、景品遊技媒体の払い出
    しを禁止する禁止条件が成立した場合には、景品遊技媒
    体の払出処理を禁止する払出禁止状態に設定する処理を
    行うとともに、禁止条件のうち特定の禁止条件が成立し
    た場合には、所定の操作手段が操作されたことにもとづ
    いて、払出禁止状態を解除する請求項1から請求項8の
    うちいずれかに記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010273905A (ja) * 2009-05-29 2010-12-09 Sansei R&D:Kk 遊技機
JP2018183708A (ja) * 2014-04-01 2018-11-22 株式会社三共 遊技機

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