JP2003218920A - Mplsネットワークシステム - Google Patents

Mplsネットワークシステム

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JP2003218920A
JP2003218920A JP2002009979A JP2002009979A JP2003218920A JP 2003218920 A JP2003218920 A JP 2003218920A JP 2002009979 A JP2002009979 A JP 2002009979A JP 2002009979 A JP2002009979 A JP 2002009979A JP 2003218920 A JP2003218920 A JP 2003218920A
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    • H04Q11/0001Selecting arrangements for multiplex systems using optical switching
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 MPLSフレームを受信したエッジノード
が、MPLSヘッダだけを参照して、物理リンクにパケ
ットを振り分けるときの負荷分散効果を順序逆転を起こ
すことなく向上させる。 【解決手段】 MPLSネットワークシステムの第1の
エッジノードは、プロトコルMPLSに則って、送信元
識別情報及び宛先識別情報を入力値として、振り分け先
リンク決定のためのキー値を生成する作成手段と、前記
キー値を前記MPLSヘッダ内の特定のフィールドに埋
め込む埋込手段と、前記キー値が前記MPLSヘッダ内
の特定のフィールドに埋め込まれたMPLSフレームを
前記MPLS網に送信する送信手段とを有する。第2の
エッジノードは、前記MPLS網を通して受信された前
記MPLSフレームから前記キー値を抽出する抽出手段
と、予め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの
中から1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして
決定する決定手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は論理的に束ねられた
複数の物理リンクにパケットを振り分ける通信装置に関
し、特にMPLS(Multi Protocol Label Switching)
網の出口エッジノードにおいて、MPLSフレームのヘ
ッダだけを参照して、論理的に1つに束ねられた複数の
物理リンクにパケットを振り分けるときの負荷分散効果
を順序逆転を起こすことなく向上させるMPLSネット
ワークシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インターネットなどのIP(Inte
rnet Protocol)ネットワークにおけるパケット転送処
理(中継処理)を高速化する技術として、プロトコルM
PLSが注目されている。このMPLSは、20bit
のラベルを含むMPLSヘッダをIPパケットなどの転
送対象パケットに付加してMPLSフレームを形成する
ことにより、MPLS網の内部ではこのラベルに基づい
て、このパケットを中継することを可能にするプロトコ
ルである。
【0003】MPLSは、通常のネットワーク層のルー
ティングテーブルによる転送、つまりIPアドレスの検
索による転送に比べて、ネットワーク層を経由しない
分、高速なパケット中継を可能にする。また、MPLS
は、VPN(Virtual PrivateNetwork)を構築するため
のインフラストラクチュアとしても活用できるため、キ
ャリア(通信キャリアまたは通信事業者)等で注目され
ており、今後普及することが予想される。
【0004】ここで、MPLSを用いたネットワーク層
プロトコル・パケット(IPパケット)の中継を説明す
るための図1を参照すると、このMPLSネットワーク
システムにおいては、MPLS網にユーザサイトとし
て、IPアドレス(Prefix)「b」,「d」のプ
ロバイダ網が接続されている。これらのプロバイダ網は
IPアドレス「A」,「D」を割り当てられたパーソナ
ルコンピータなどの端末装置をそれぞれ収容している。
【0005】MPLS網内の入口及び出口のエッジノー
ドと各中継ノード(コアノードまたは内部ノード)と
は、MPLSのラベル配信用のプロトコルLDP(Labe
l Distribution Protocol)などを用いてMPLS網の
中でラベルスイッチパス(LSP:Label Switched Pat
h)を作成する。
【0006】各ノードは図示のようなルーティングテー
ブルを作成して保持する。入口エッジノード及び出口エ
ッジノードがそれぞれ保持する各ルーティングテーブル
には、宛先IPアドレス(Prefix)、送信ラベ
ル、及び送信インタフェースの各情報が格納されてい
る。各中継ノードが保持するルーティングテーブルに
は、受信ラベル、送信ラベル、及び送信インタフェース
の各情報が格納されている。
【0007】ラベルスイッチパスの作成後は、MPLS
網の入口エッジノードがIPパケット中継用ラベル(送
信ラベル)を含むMPLSヘッダをIPパケットに付加
したMPLSフレーム(MPLSパケット)を後段の中
継ノードに送信し、以後出口エッジノードまでIPパケ
ット中継用ラベルに基づくラベルスイッチングにより転
送対象パケットの中継が行われる。
【0008】次に、MPLSを用いてVPNを構築した
場合のネットワーク層プロトコル・パケット(IPパケ
ット)の中継を説明するための図2を参照すると、この
MPLSネットワークシステムにおいては、MPLS網
にユーザサイトとして、IPアドレス(Prefix)
「a」,「c」のユーザ網が接続されている。これらの
ユーザ網はIPアドレス「A」,「C」を割り当てられ
たパーソナルコンピータなどの端末装置をそれぞれ収容
している。
【0009】MPLS網内の入口エッジノード及び出口
エッジノードと各中継ノードとは、MPLSのラベル配
信用のプロトコルLDP、mp−BGP(multiprotoco
l-Extension Border Gateway Protocol)などを用いて
MPLS網の中でIPパケット中継用のラベルスイッチ
パス及びVPN用のラベルスイッチパスを作成する。
【0010】入口エッジノードは図示のようなVPN用
ラベルテーブルを作成して保持する。このVPN用ラベ
ルテーブルは、VPN毎、つまり仮想パス毎に作成さ
れ、宛先IPアドレス(Prefix)、送信ラベル、
及び宛先エッジノードのIPアドレスの各情報を格納し
ている。
【0011】各ノードは図示のようなルーティングテー
ブルを作成して保持する。入口エッジノードが保持する
ルーティングテーブルには、宛先IPアドレス、送信ラ
ベル、及び送信インタフェースの各情報が格納されてい
る。各中継ノード及び出口エッジノードがそれぞれ保持
する各ルーティングテーブルには、受信ラベル、送信ラ
ベル、及び送信インタフェースの各情報が格納されてい
る。
【0012】ラベルスイッチパスの作成後は、MPLS
網の入口エッジノードがIPパケット中継用ラベル(送
信ラベル)及びVPN識別用ラベルを含む2つのMPL
SヘッダをIPパケットに付加したMPLSフレームを
後段の中継ノードに送信し、以後出口エッジノードまで
IPパケット中継用ラベル及びVPN識別用ラベルに基
づくラベルスイッチングにより転送対象パケットの中継
が行われる。
【0013】一方、キャリア網においては、ネットワー
クの大容量化や信頼性の向上が重要であり、その実現の
ために既存の様々な負荷分散の技術が適用されている。
ここでは、物理リンクレベルで負荷分散を行う技術であ
るTrunking(トランキング)に着目する。
【0014】Trunkingは、隣り合うノード間の
複数の物理リンクを束ねて1つの論理的なリンク(論理
リンク)とする技術の総称である。実現技術はベンダ依
存のものやIEEE.P802.3adで規定されるE
thernetの”LinkAggregation”
などが存在する。
【0015】Trunkingを使用することにより、
次の利点が得られる。つまり、(1)複数の物理リンク
を束ねているため、1つの物理リンクの伝送速度の上限
を超えた大容量リンクを構築できる。また、(2)ある
物理リンクにおける障害発生時に、論理リンク中の残っ
た物理リンクにより通信可能であるので、信頼性を向上
できる。
【0016】図3はTrunkingされた複数の物理
リンクに対するフレームの送信を説明するための図であ
る。ただし、同図中に存在する方路決定手段は、図示の
ノード#1,#2が中継ノードであるために記載した構
成要素であり、Trunkingと直接の関係はない。
【0017】図3を参照して、ノード#1からノード#
2にフレームを転送する場合の各ノード内の処理につい
て説明する。まず、説明の便宜上、ノード#1の中継フ
ェーズにおける処理から説明する。方路決定手段は、例
えばEthernet上のブリッジにおける方路決定手
段であり、学習テーブルをフレーム中の宛先MACアド
レスにより検索して、宛先リンクを決定する。
【0018】計算キー作成手段は、この方路決定手段に
より宛先として決定されたリンクがTrunkingさ
れた複数の物理リンク(論理リンク)である場合、送信
フェーズにおいて、フレーム中のヘッダを入力として、
予め定めたアルゴリズムにより計算を行い、計算キーを
出力する。
【0019】リンク振り分け手段は、この計算キーを基
に、論理リンクとして束ねられた複数の物理リンクの中
から1つを選択してフレームを送信する。
【0020】次に、受信フェーズにおける処理を説明す
る。物理リンクの中の1つからフレームを受信したノー
ド#2は、リンク収集手段により、受信物理リンクに対
応する論理リンクからフレームを受信したことを認識す
る。
【0021】このように、フレームを送信するノード#
1により、1つの論理リンクを宛先とするフレームが複
数の物理リンクに振り分けられるため、負荷の分散が実
現される。
【0022】上記計算キー作成手段の採るアルゴリズム
については、次の点に留意する必要がある。つまり、
(1)複数の物理リンクの候補のうち1つの物理リンク
に負荷が集中しないように、効率的にトラフィックを分
散する。また、(2)アプリケーション毎(例えば、T
elnet,FTP,SMTPなどのアプリケーション
層プロトコル毎)に行うひとまとまりの通信のうち、同
じ送信元から宛先に流れる一連の片方向トラフィック
を”フロー”と定義するとき、1つのフローに属すフレ
ームの振り分け先が同じ物理リンクになるように、同じ
フローに属すフレームの計算キーは、同一値とする。
【0023】留意点(2)を考慮する必要があるのは、
ノード#1が同じフローに属すフレームを別々の物理リ
ンクに分散して送信してしまうと、ノード#2では同じ
フローに属すフレームであることを認識できない。その
結果、1つのフローに属すフレームの順番が中継の途中
では保証できなくなるという問題があるためである。こ
の問題は”順序逆転”として知られている。
【0024】上記留意点(1)及び(2)を考慮しなが
ら振り分けを行うためのアプローチとしては、例えば計
算キー作成手段が採用するアルゴリズムをフレーム中の
ヘッダ内の送信元及び宛先アドレスフィールド(MAC
フレームなら送信元及び宛先MACアドレス、IPフレ
ームなら送信元及び宛先IPアドレスなど)の値を入力
とした不可逆な一方向関数(例えば、ハッシュ関数)と
し、得られたキー値(疑似乱数としてのハッシュ値)に
基づいて、リンク振り分け手段がTrunking対象
の複数の物理リンクのいずれかに振り分ける手法が有効
である。
【0025】この場合、同じフローに属するフレームは
同一物理リンクに送信されることが保証され、かつフレ
ームはハッシュ関数依存で適度に振り分けされることと
なる。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】次に、上述したTru
nkingのための計算キー作成処理及びリンク振り分
け処理をMPLSフレームに対して行う場合を考える。
【0027】まず、MPLSはMPLSヘッダの後部に
様々なプロトコルを乗せることが可能なプロトコルであ
る。また、MPLSは、一度MPLSのラベル(パケッ
ト中継用ラベル)を付加したフレームはこのラベルを主
とするMPLSヘッダのみに基づき中継できることを特
徴・利点とするプロトコルである。このラベルの値は、
ラベルを付加する前のフレームのヘッダ内の宛先アドレ
スからマップされ、送信元アドレスからはマップされな
いのが一般的である。
【0028】ここで、MPLSフレームについてTru
nkingのリンク振り分けのための計算キーを作成す
る場合について考える。このとき、MPLSのラベルを
入力として計算キーを作成すると、ラベルには送信元識
別情報が含まれていないため、同じ宛先に向かうフロー
に属するフレームが全て同じ計算キーとなり、その結果
振り分け先が同一物理リンクとなってしまう問題があ
る。
【0029】図4は、この問題を具体例を基に説明する
ための図である。図4では、MPLSを用いてユーザ網
#1,#2,#3の間でVPNを構築し、ユーザ網#3
内のアドレスにはラベル値αを対応付けたMPLSネッ
トワークシステム構成例を示している。
【0030】即ち、ユーザ網#1とユーザ網#3とを接
続するラベルスイッチパスLSP及びユーザ網#2とユ
ーザ網#3とを接続するラベルスイッチパスLSP上で
は、フレーム中のラベル値は「α」となる。なお、VP
N構成時には、実際のフレームは図2のように、出口エ
ッジノードの手前までは2つのラベル付フレームとして
流れるが、ここでは出口エッジノードのみに着目するた
め、図4中ではラベル値が1つ付いたMPLSフレーム
として示している。
【0031】このMPLSネットワークシステムにおい
て、ユーザ網#1,#2からユーザ網#3を宛先とする
IPパケットがそれぞれ送信された場合、各IPパケッ
トは、ラベル値αであるMPLSフレームとして、MP
LS網の入口エッジノード(エッジノード#1,#2)
から出口エッジノード(エッジノード#3)まで送信さ
れる。
【0032】出口エッジノードにおいて、ラベル値αの
ための計算キーを計算すると、その結果は常に一定値と
なり、ユーザ網#3宛のフレームは全て同一物理リンク
(例えば、図4中のユーザ網#3収容の中継ノード(ル
ータなど)に接続されている太線の物理リンク)に送信
されてしまい、負荷分散がなされずに問題となる。
【0033】この負荷分散問題を解決するためのアプロ
ーチとして、MPLSフレームのラベル値を宛先識別情
報だけでなく送信元識別情報及び宛先識別情報の両方か
らマップするというアプローチがある。しかしこの場
合、ラベルスイッチパス構築の際に、宛先識別情報とラ
ベルとの対ごとにネゴシエーションすれば良かったとこ
ろが、マッピングの粒度が細かくなった分、ラベル配信
のための通信量が増えるため、このアプローチには新た
な問題が生じる。
【0034】上記負荷分散問題解決のための他のアプロ
ーチとして、MPLSより上位のヘッダの送信元及び宛
先アドレスフィールドを図4中の出口エッジノード内の
計算キー作成手段の入力とするというアプローチもあ
る。しかしこの場合、MPLS網の出口エッジノード
は、MPLSの上位のプロトコルを判別し、ヘッダを解
析して送信元及び宛先アドレスフィールドを抽出する必
要がある。
【0035】MPLSの上には様々なプロトコルが乗り
得る背景から、プロトコル毎のヘッダ解析が必要とな
り、その処理に手間がかかることが問題となる。また、
MPLSでは、MPLSヘッダのみに基づきパケットの
中継が可能であるという、MPLSの根本的利点が失わ
れてしまうため、このアプローチには問題がある。
【0036】本発明の課題は、MPLSフレームを受信
したMPLS網のエッジノード(出口エッジノード)
が、MPLSヘッダだけを参照して、論理的に1つに束
ねられた複数の物理リンクにパケットを振り分けるとき
の負荷分散効果を順序逆転を起こすことなく向上させる
手法を提供することにある。
【0037】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のエッジノードは、第1の網に属して、第2
の網または端末装置との間を論理的に束ねられた物理リ
ンクにて接続されるエッジノードにおいて、前記第1の
網に属する入口エッジノードがパケットのヘッダに基づ
いて算出して前記ヘッダに格納したキー値に基づいて、
前記物理リンクへの振り分けを行う手段を備える。
【0038】ここで、第1の網としては、例えばMPL
S網やATM(Asynchronous Transfer Mode)網などの
キャリア(通信キャリアまたは通信事業者)が提供する
網が考えられる。また、第2の網としては、例えばユー
ザ網としてのLAN(LocalArea Network)やプロバイ
ダ網としてのWAN(Wide Area Network)が考えられ
る。
【0039】さらに、本発明のMPLSネットワークシ
ステムは、プロトコルMPLSに則ってMPLS網内を
転送可能にするMPLSヘッダを付加する前の転送対象
フレームのヘッダ内の送信元識別情報及び宛先識別情報
を入力値として、振り分け先リンク決定のためのキー値
を生成する作成手段と、前記作成手段により生成された
前記キー値を前記MPLSヘッダ内の特定のフィールド
に埋め込む埋込手段と、前記キー値が前記MPLSヘッ
ダ内の特定のフィールドに埋め込まれたMPLSフレー
ムを前記MPLS網に送信する送信手段と、を有する第
1のエッジノードと;前記MPLS網を通して受信され
た前記MPLSフレームの前記MPLSヘッダ内の特定
のフィールドから前記キー値を抽出する抽出手段と、前
記抽出手段により抽出された前記キー値に基づいて、予
め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの中から
1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして決定す
る決定手段と、を有する第2のエッジノードとを備え
る。
【0040】このMPLSネットワークシステムにおい
て、前記第1のエッジノードにおける前記作成手段は、
前記転送対象フレームのヘッダ内の前記送信元識別情報
及び前記宛先識別情報を入力値とし、一方向関数を用い
た計算結果として得られる疑似乱数を前記振り分け先リ
ンク決定のためのキー値として生成する。
【0041】前記第1のエッジノードは、前記MPLS
網における転送対象フレーム中継用ラベル及びVPN識
別用ラベルの少なくとも一方のラベルを前記MPLSヘ
ッダとして前記転送対象フレームに付加して前記MPL
Sフレームを形成するラベル付加手段を更に有し、前記
第2のエッジノードは、前記転送対象フレームに前記M
PLSヘッダとして付加された前記ラベルを削除するラ
ベル削除手段を更に有する。
【0042】前記第1のエッジノードにおける前記埋込
手段は、前記作成手段により生成された前記キー値を前
記MPLSヘッダとしての少なくとも1つのShimヘ
ッダ内の特定のフィールドに埋め込む。
【0043】前記第1のエッジノードにおける前記埋込
手段は、前記MPLSフレームが前記MPLS網内を転
送されるときに書換不可能な前記Shimヘッダ内の特
定のフィールドの予め定めた長さ部分に前記キー値を埋
め込む。
【0044】前記第1のエッジノードにおける前記埋込
手段は、前記作成手段により生成された前記キー値を前
記MPLSヘッダとしての複数のShimヘッダのうち
の1つの専用ヘッダ内の特定のフィールドに埋め込む。
【0045】前記第1のエッジノードは、前記MPLS
フレームのラベル中継用パスを前記MPLS網に構築す
る際に、前記振り分け先リンク決定のためのキー値が埋
め込まれている前記MPLSヘッダの特定のフィールド
内の埋込位置を前記第2のエッジノードに通知するため
の通知手段を更に有する。
【0046】前記第2のエッジノードは、通知された前
記振り分け先リンク決定のためのキー値が埋め込まれて
いる前記MPLSヘッダの特定のフィールド内の埋込位
置を記憶する記憶手段を更に有する。
【0047】前記第2のエッジノードにおける前記決定
手段は、前記抽出手段により抽出された前記振り分け先
リンク決定のためのキー値と、前記MPLSヘッダ内の
特定のフィールドから求めた値との連結値に基づいて、
予め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの中か
ら1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして決定
する。
【0048】本発明のエッジノードは、プロトコルMP
LSに則ってMPLS網内を転送可能にするMPLSヘ
ッダを付加する前の転送対象フレームのヘッダ内の送信
元識別情報及び宛先識別情報を入力値として、振り分け
先リンク決定のためのキー値を生成する作成手段と、前
記作成手段により生成された前記キー値を前記MPLS
ヘッダ内の特定のフィールドに埋め込む埋込手段と、前
記キー値が前記MPLSヘッダ内の特定のフィールドに
埋め込まれたMPLSフレームを前記MPLS網に送信
する送信手段と、前記MPLS網を通して受信された前
記MPLSフレームの前記MPLSヘッダ内の特定のフ
ィールドから前記キー値を抽出する抽出手段と、前記抽
出手段により抽出された前記キー値に基づいて、予め論
理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの中から1つ
の物理リンクを前記振り分け先リンクとして決定する決
定手段とを備える。
【0049】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0050】〔MPLSネットワークシステムの基本構
成例〕本発明の一実施の形態におけるシステムの基本構
成例を示す図5を参照すると、MPLSネットワークシ
ステム1は、MPLS網2と、このMPLS網2の入口
位置に存在する入口エッジノード(単に、入口ノードま
たはエッジノードと記載することもある)3と、MPL
S網2の出口位置に存在する出口エッジノード(単に、
出口ノードまたはエッジノードと記載することもある)
4とを備えている。
【0051】入口エッジノード3と出口エッジノード4
とは、MPLS網2において設定されるラベルスイッチ
パスLSPを通してパケットの送受信を行う。入口エッ
ジノード3は物理リンク経由でユーザサイトとしての他
網に接続される。出口エッジノード4はTrunkin
gされた複数の物理リンク(論理リンク)経由でユーザ
サイトとしての他網に接続される。
【0052】入口エッジノード3は、計算キー作成部
(計算キー作成手段)30と、ラベル付加部(ラベル付
加手段)32と、計算キー格納部(計算キー格納手段)
33とから構成されている。
【0053】計算キー作成手段30は、MPLS網2の
入口エッジノード3において、MPLSヘッダを付ける
前のフレーム(転送対象フレーム)のヘッダ内の送信元
識別情報及び宛先識別情報を入力値として、ハッシュ関
数などの一方向関数を用いて計算を行い、リンク振り分
けのための計算キー、つまり振り分け先リンク決定のた
めのキー値(ハッシュ値などの疑似乱数)を生成する。
アルゴリズム31は、計算キー作成手段30が計算キー
を求めるための上記アルゴリズムである。
【0054】ラベル付加手段32は、MPLS網2の入
口エッジノード3において、MPLS網2内のパケット
中継用ラベル及びVPN識別用ラベルの少なくとも一方
のラベルを含むヘッダ情報をMPLSヘッダとしてIP
パケットなどのパケット(転送対象フレーム)に付加し
てMPLSフレーム(MPLSパケット)を形成する。
【0055】計算キー格納(埋込)手段33は、MPL
S網2の入口エッジノード3において、計算キー作成手
段30が求めた計算キーをMPLSヘッダとしてのSh
imヘッダ内の特定のフィールドに埋め込む。
【0056】出口エッジノード4は、ラベル中継部(ラ
ベル中継手段)40と、計算キー抽出部(計算キー抽出
手段)41と、リンク振り分け部(リンク振り分け手
段)42と、ラベル削除部(ラベル削除手段)43とか
ら構成されている。
【0057】ラベル中継手段40は、MPLS網2の出
口エッジノード4において、MPLSヘッダ中のラベル
値に基づきフレームの送信インタフェースやフレーム送
信時のラベルに関する情報を得る。
【0058】計算キー抽出手段41は、MPLS網2の
出口エッジノード4において、MPLSヘッダ内の特定
のフィールドからキー値を抽出する。
【0059】リンク振り分け手段42は、MPLS網2
の出口エッジノード4において、計算キー抽出手段41
が抽出したキー値を基に、Trunkingされた複数
の物理リンクの中から送信先の物理リンクを1つ選択・
決定する。
【0060】ラベル削除手段43は、MPLS網2の出
口エッジノード4において、MPLS網2内のパケット
中継用ラベル及びVPN識別用ラベルの少なくとも一方
のラベルを含むヘッダ情報をMPLSヘッダとしてIP
パケットなどのパケットから削除する。
【0061】MPLS網2の入口エッジノード3におい
ては、計算キー作成手段30が、MPLSヘッダを付け
る前のフレームのヘッダ内の送信元識別情報及び宛先識
別情報を入力値として、振り分け先リンク決定のための
キー値(計算キー値と記載することもある)を求める。
【0062】ラベル付加手段32はMPLSヘッダを転
送対象フレームに付加し、更に計算キー格納手段33は
MPLSヘッダ内にそのキー値を埋め込む。入口エッジ
ノード3はこのように作成したMPLSフレームをラベ
ルスイッチパスLSPに送信する。
【0063】ラベルスイッチパスLSPを通してMPL
Sヘッダ付きフレームを受信したMPLS網2の出口エ
ッジノード4においては、ラベル中継手段40は、送信
インタフェースを決定するとともに送信時にMPLSヘ
ッダを削除することを決定する。その後、計算キー抽出
手段41はMPLSヘッダからキー値を抽出する。
【0064】リンク振り分け手段42はそのキー値を基
にTrunkingされた複数の物理リンクの中から送
信先物理リンクを1つ選択・決定する。出口エッジノー
ド4は、ラベル削除手段43によりMPLSヘッダを削
除された転送対象フレームを選択した物理リンクに送信
する。
【0065】なお、実際のMPLSネットワークシステ
ム1においては、入口エッジノード3及び出口エッジノ
ード4は、逆の中継方向のパケットを処理するために、
互いに他方のエッジノードの全ての構成要素を含んで構
成される。
【0066】上述した基本構成例では、図示していない
が、MPLSネットワークシステム1においては、入口
エッジノード3と出口エッジノード4との中継位置に少
なくとも1つの中継ノード(内部ノードまたはコアノー
ドとも称す)が存在する。ただし、後述するように、入
口エッジノード3と出口エッジノード4との中継位置に
1つも中継ノードが存在しない構成を採ることも可能で
ある。
【0067】この中継ノードは、ラベル中継手段(図示
省略)によるMPLSフレームの中継処理(パケット中
継用ラベルだけを参照してMPLSフレームのパケット
を転送する処理)に基づき出口エッジノード4までMP
LSフレームを中継する。また、後述するように、中継
ノードは出口エッジノード4と同一構成を採る場合もあ
る。
【0068】〔MPLSネットワークシステムの第1の
具体例〕次に、MPLSネットワークシステム1の第1
の具体例について、図6から図12を併用して説明す
る。なお、以降に述べる各具体例では、各ノード内の受
信フェーズについては、この発明と直接関係しないので
説明を省略する。
【0069】まず、MPLSネットワークシステム1内
に構築したVPNの構成について説明する。図6では、
MPLSを用いてユーザ網(#1)5、ユーザ網(#
2)6、及びユーザ網(#3)7の間でVPNを構築
し、ユーザ網7内のアドレスにはラベル値αを対応付け
た例を示している。即ち、ユーザ網5とユーザ網7とを
接続するラベルスイッチパスLSP、及びユーザ網6と
ユーザ網7とを接続するラベルスイッチパスLSP上で
は、MPLSフレームのMPLSヘッダ中のラベル値は
「α」となる。
【0070】続いて、MPLS網2の入口位置に存在す
るエッジノード(#1,#2)3がIPパケットにMP
LSヘッダを付けてMPLSフレームを送信し、MPL
Sフレームを受信したMPLS網2の出口位置に存在す
るエッジノード(#3)4において、MPLSヘッダだ
けを参照して、Trunkingされた複数の物理リン
クにIPパケットの振り分けを行うまでの動作を説明す
る。
【0071】まず、入口エッジノード(#1)3がユー
ザ網5に収容される端末装置Aから送信されたIPパケ
ットを受信したと仮定する。
【0072】次に、方路決定手段34は、VPN識別用
テーブル71(図7参照)に基づいて、受信インタフェ
ース(インタフェース番号:1)に対応するVPN(V
PN番号:1)を判別する。
【0073】方路決定手段34は、VPN用ルーティン
グテーブル81(図8参照)に基づいて、IPパケット
中の宛先IPアドレス(Prefix)「C」に対応し
たVPN識別用のラベル値(送信ラベル)α、及び宛先
エッジノードのIPアドレス(レイヤ3アドレス)を求
める。この場合、宛先エッジノードのIPアドレスとし
て、エッジノード(#3)4のIPアドレスが得られ
る。
【0074】方路決定手段34は、MPLS網2内の中
継用のルーティングテーブル91(図9参照)に基づい
て、送信先エッジノード(#3)4のIPアドレスに送
信するためのMPLS網2内のIPパケット中継用ラベ
ル(送信ラベル:150)と出力インタフェース(出力
インタフェース番号:0)とを獲得する。
【0075】次に、計算キー作成手段30は、方路決定
手段34から受信したIPパケットのヘッダ中の送信元
IPアドレス「A」及び宛先IPアドレス「C」を抽出
し、アルゴリズム31に基づいて、振り分け先リンク決
定のためのキー値を計算する。ここでは、アルゴリズム
31の例として、各々32bitの送信元IPアドレス
及び宛先IPアドレスをそれぞれ2bitずつに区切
り、それらを排他的論理和演算するようなアルゴリズム
(ハッシュ関数)とし、計算の結果、計算キーとして2
bitの値「00」が得られるものとする。
【0076】ラベル付加手段32はIPヘッダ(20B
yte)及びデータから構成されるIPパケットに対し
てMPLSヘッダ(4Byte)を2つ付加する。図1
2(a)はVPN識別用ラベルを含むMPLSヘッダと
してのShimヘッダによりIPパケットをカプセリン
グして形成されたMPLSフレームのフォーマットを示
す。図12(b)は図12(a)に示すMPLSフレー
ムにMPLS網2内のIPパケット中継用ラベルを含む
Shimヘッダを更に付加(スタック)して形成された
MPLSフレームのフォーマットを示す。図12(c)
はEthernetやPPP(Point-to-Point Protoco
l)などで用いられるMPLSヘッダとしてのShim
ヘッダのフォーマットを示す。
【0077】なお、MPLSフレームのフォーマットと
しては、他に、例えばATM等の各種プロトコル上でM
PLSを用いるときのヘッダフォーマット及びカプセリ
ング後のフォーマットなども存在するが、この発明の実
施に直接関係しないので、ここでは略記する。
【0078】MPLSヘッダが付加されたMPLSフレ
ームに対し、計算キー格納手段33は、MPLSヘッダ
内の特定のフィールドに上記計算キー(この例では、2
bit)を更に埋め込む。埋め込み先のフィールドの位
置及びフィールド長については、予め任意に選定可能で
あるが、この例では埋め込み先フィールドとしてVPN
識別用ラベルが格納されるフィールドの上位2bitに
埋め込む。
【0079】計算キー埋め込み後のMPLSフレームの
フォーマットを図12(d)に示す。図12(d)に示
す例では、第2(2段目)のShimヘッダにおける2
0bitのラベルフィールドのうちの2bitを計算キ
ーの埋め込み部分に使うため、VPN識別用ラベルは1
8bit以内で表現できる値とする必要がある。
【0080】入口エッジノード(#1)3において上述
した処理により生成されたMPLSフレームは、ラベル
スイッチパスLSPを通して図示省略の中継ノードに中
継され、ラベル中継手段によるMPLSフレームの中継
処理(IPパケット中継用ラベルだけを参照してMPL
Sフレームを転送する処理)に基づき出口エッジノード
4まで中継される。
【0081】この中継処理により、出口エッジノード4
が受信するMPLSフレームのフォーマットを図12
(e)に示す。MPLSフレームのIPパケット中継用
ラベルを含む第1(1段目)のShimヘッダは、MP
LS網2の中継ノードにおいて、ラベルSwap(ラベ
ル交換)やTTL減算により書き換えられながら中継さ
れる。しかし、MPLSフレームのVPN識別用ラベル
フィールドは第2(2段目)のShimヘッダ内に配置
されているため、VPN識別用ラベルフィールド内に埋
め込まれた上記計算キーのキー値がMPLS網2の中継
ノードで書き換えられることはない。
【0082】このIPパケット中継用ラベルを含む第1
(1段目)のShimヘッダは、通常のMPLS中継処
理に基づき、出口エッジノード4の手前で削除され、そ
の時点でフレームフォーマットは、図12(d)から図
12(e)に変わる。
【0083】図12(e)に示すフォーマットのMPL
SフレームをラベルスイッチパスLSPを通して受信し
た出口エッジノード4では、ラベル中継手段40は、ラ
ベルテーブル101(図10参照)を参照して、出力ラ
ベル(送信ラベル)及び出力インタフェースの各情報を
得る。この例では、出力ラベル情報及び出力インタフェ
ース番号はそれぞれ「ラベル削除」及び「論理インタフ
ェース#0」である。
【0084】計算キー抽出手段41は、VPN識別用ラ
ベルが格納されたラベルフィールドの上位2bitから
計算キー値「00」を抽出する。計算キーがこの位置に
格納されていることは、ここではシステム全体で静的に
決められていることを想定しているが、ノード間で何ら
かのネゴシエーションにより動的に位置を決めてもよ
い。動的に計算キー格納位置を決める手法の具体例につ
いては後に詳述する。
【0085】計算キー抽出手段41により計算キーを抽
出した後、リンク振り分け手段42は、出力インタフェ
ースとして論理インタフェース#0に対応付けられた複
数の物理インタフェース#0−0〜#0−3の内、計算
キーに対応する物理インタフェースを出力先として決定
する。
【0086】ここでは、リンク振り分け手段42は、図
11に示すように、論理インタフェース毎に計算キー値
と物理インタフェースとを対応付けるテーブル111を
備えているので、このテーブル111を計算キー値「0
0」により参照した結果、物理インタフェース#0−0
を出力先として決定する。
【0087】続いて、ラベル削除手段43は、MPLS
フレームからMPLSヘッダとしてのShimヘッダを
削除し、物理インタフェース#0−0に対して、送信元
IPアドレス「A」及び宛先IPアドレス「C」を含む
IPパケットを送信する。この結果、出口エッジノード
4から送信されたIPパケットは、物理リンク#0−0
を流れて、ユーザ網7に収容されている端末装置Cにユ
ーザ網7内の中継ノード(ルータなど)を通して中継さ
れる。
【0088】出口エッジノード4の次ホップの中継ノー
ド(ユーザ網7内の中継ノード)では、既存の物理リン
クの中の1つからフレームを受信すると、従来技術の説
明で触れたリンク収集手段により、受信物理リンクに対
応する論理リンクからフレームを受信したことを認識す
る。
【0089】出口エッジノード4は、上述した処理によ
り、入口エッジノード(#1)3から送信されたMPL
Sフレームについて、Trunkingされた複数の物
理リンクの中の1つのリンクにIPパケットの振り分け
を行う。
【0090】MPLSネットワークシステム1におい
て、入口エッジノード(#2)3から出口エッジノード
4に送信する場合についても動作は基本的には同様であ
るが、入口エッジノード(#2)3がユーザ網6から受
信した2つのIPパケット中の送信元及び宛先IPアド
レスは、前述の入口エッジノード(#1)3が受信した
IPパケット中の値と異なるため、出口エッジノード4
におけるIPパケット振り分け対象の物理リンクは上述
した場合と異なる。
【0091】次に、この動作について説明する。入口エ
ッジノード(#2)3がユーザ網6に収容されている端
末装置Bから送信された2つのIPパケットを受信した
場合、方路決定手段34は、VPN識別用テーブル72
(図7参照)に基づいて、受信インタフェース(インタ
フェース番号:1)に対応するVPN(VPN番号:
1)を判別する。
【0092】次に、方路決定手段34は、VPN用ルー
ティングテーブル82(図8参照)から、IPパケット
中の宛先IPアドレス(Prefix)に対応したVP
N識別用ラベル(送信ラベル)αと宛先エッジノードの
IPアドレス(レイヤ3アドレス)を求める。
【0093】方路決定手段34は、MPLS網2内のI
Pパケット中継用のルーティングテーブル92(図9参
照)に基づいて、送信先エッジノード(#3)4のIP
アドレスに送信するためのIPパケット中継用ラベル
(送信ラベル:150)と、出力インタフェース(出力
インタフェース番号:0)とを獲得する。
【0094】計算キー作成手段30は、アルゴリズム3
1に則り、IPヘッダ中の送信元IPアドレス「B」及
び宛先IPアドレス「C」,「D」を抽出してそれぞれ
2bitずつに区切り、それらを排他的論理和演算す
る。また、計算キー作成手段30は、この演算の結果、
宛先IPアドレス「C」のIPパケットについては「1
0」を、かつ宛先IPアドレス「D」のIPパケットに
ついては「11」をそれぞれ計算キー値として出力す
る。
【0095】ラベル付加手段32は、IPパケットに対
してMPLSヘッダとしての2段のShimヘッダを付
加したMPLSフレーム(図12(b)参照)を作成す
る。計算キー格納手段33は、ラベル付加手段32によ
り作成されたMPLSフレームに対して第2のShim
ヘッダ内のVPN識別用ラベルが格納されたフィールド
の上位2bitに(図12(d)に示す位置に)計算キ
ー値をそれぞれ埋め込んだMPLSフレームをラベルス
イッチパスLSPにそれぞれ送信する。
【0096】これらMPLSフレームをラベルスイッチ
パスLSPを通して受信した出口エッジノード4は、ま
ずラベル中継手段40により、ラベルテーブル101
(図10参照)から出力ラベル及び出力インタフェース
の各情報としてそれぞれ「ラベル削除」及び「論理イン
タフェース#0」を獲得する。
【0097】次に、計算キー抽出手段41は、VPN識
別用ラベルが格納されたフィールドの上位2bitから
計算キー値「10」及び「11」をMPLSフレームの
それぞれのパケットについて抽出する。
【0098】計算キーを抽出した後、リンク振り分け手
段42は、論理インタフェース毎に計算キー値と物理イ
ンタフェースとを対応付けるテーブル111を各計算キ
ー値により参照した結果、物理インタフェース#0−
2,#0−3を出力先として決定する。
【0099】ラベル削除手段43は、MPLSヘッダを
削除して決定した物理インタフェース#0−2,#0−
3に対して各IPパケットを送信する。この結果、これ
らのパケットは1つの論理リンクとしてTrunkin
gされている複数の物理リンクの中の物理リンク#0−
2,#0−3を流れる。
【0100】上述の第1の具体例では、入口エッジノー
ド3と出口エッジノード4との中継位置に1つの以上の
中継ノードが存在する構成を前提として説明したが、中
継位置に中継ノードが1つも存在しない構成でもよい。
その場合、入口エッジノード3は、フレームフォーマッ
トとして、図12(d)ではなく、図12(e)のフォ
ーマットでフレームを送信する。
【0101】つまり、入口エッジノード3は、中継位置
に中継ノードが1つも存在しない構成における通常のM
PLS中継処理に基づき、IPパケット中継用ラベルを
含む第1のShimヘッダを付けず、VPN識別用ラベ
ルを含むShimヘッダのみを付けてフレームを送信す
る。
【0102】上述した構成及び動作を採用するMPLS
ネットワークシステム1においては、MPLSヘッダ付
きフレームを受信した出口エッジノード4が、MPLS
ヘッダだけを参照して、送信元及び宛先IPアドレスが
異なる3つの転送対象フレーム(IPパケット)をTr
unkingされた複数の物理リンクに振り分けて送信
可能であり、かつ送信元及び宛先IPアドレスの同じフ
レームは全て同一物理リンクが振り分け先となるので、
振り分け時の負荷分散効果を順序逆転を起こすことなく
向上できる。
【0103】上述したMPLSネットワークシステム1
の第1の具体例においては、MPLSフレームの第2の
Shimヘッダ内のラベルフィールドにIPパケットの
振り分け先リンク決定のためのキー値を埋め込む例を示
したが、その変形として、同じヘッダ内の他のフィール
ドにキー値を埋め込んでもよい。
【0104】また、第1の具体例では、MPLS網2の
入口エッジノード3と出口エッジノード4との間に存在
する物理リンクは、Trunkingされていないこと
を前提に説明したが、これらの物理リンクはTrunk
ingされていてもよい。この場合、例えば入口エッジ
ノード3は計算キー作成手段30で求めたキー値を基に
振り分け先の物理リンクを決定すればよく、中継ノード
(CN)は出口エッジノード4と全く同様にして、計算
キーをMPLSヘッダから抽出した上でこのキー値を基
に振り分け先の物理リンクを決定可能である(図22参
照)。
【0105】第1の具体例では、2bitのキー値「0
0、01、10、11」のそれぞれに1つの物理リンク
を対応付けたが、例えばキー値「00、01」を1つの
物理リンク#0−0に、かつキー値「10、11」を1
つの物理リンク#0−1に、それぞれ対応付けるように
することで、キー値の各値をキー値で表せる数以下の任
意の物理リンクに対応付けることが可能である。
【0106】第1の具体例では、出口エッジノード4は
常に計算キー抽出手段41及びリンク振り分け手段42
を動作させているが、例えばラベルテーブル101中
に、出力インタフェースがTrunkingされたイン
タフェース(論理インタフェース)であるか物理インタ
フェースであるかを示すフラグを持ち、このフラグが
「出力先=論理インタフェース」であることを示す場合
のみ、計算キー抽出手段41及びリンク振り分け手段4
2を動作させるようにしてもよい。
【0107】さらに、第1の具体例では、MPLSで構
築したVPNの上に上位プロトコルとしてのIPを乗せ
る場合について示したが、VPNに乗せるプロトコル
は、IP以外のネットワーク層のプロトコル、例えばI
PX(Internetwork Packet Exchange)などでもよい。
【0108】〔MPLSネットワークシステムの第2の
具体例〕次に、MPLSネットワークシステム1の第2
の具体例について、図7から図15を併用して説明す
る。
【0109】上述した第1の具体例では、VPN識別用
ラベルを含むMPLSヘッダ(第2のShimヘッダ)
内のラベルフィールドに計算キーを埋め込む例を示した
が、ここではその変形として、MPLS網2内のIPパ
ケット中継用ラベルを含むMPLSヘッダ(第1のSh
imヘッダ)内に埋め込む例を示す。
【0110】まず、第2の具体例の動作を説明する前
に、適用対象システムについて説明する。MPLSの通
常の動作では、図1に示した従来のMPLSネットワー
クシステムのように、MPLS網の出口エッジノードで
は、MPLS網内のIPパケット中継用ラベルを含むM
PLSヘッダは出口エッジノードの手前の中継ノードで
削除されてしまうため、このアプローチは使えない。
【0111】しかし、MPLSの動作としては、他にM
PLS網の出口エッジノードまで、MPLS網内のIP
パケット中継用ラベルを含むMPLSヘッダが削除され
ずに中継される形態もある。このようなMPLSネット
ワークシステム構成例を図13及び図14に示す。
【0112】図13は、例えばATM(Asynchronous T
ransfer Mode)網上でMPLSを動作させる場合に使わ
れる形態である。即ち、出口エッジノード4の手前の中
継ノードCNは、図1に示すようにMPLSヘッダを削
除する代わりに、次ホップノードにラベルPop「削
除」かつIPv4ヘッダによるルーティングを行うよう
に指示するラベルをMPLSヘッダ内に格納して送信す
る。このラベルはIPv4 Explicit Nul
l LabelとしてIETF(Internet Engineering
Task Force)の規定RFC−3032で定義されてお
り、値として「0」を採る。ラベルスイッチパス上でこ
のようなMPLSフレームが流れる場合、出口エッジノ
ード4はラベル値「0」のMPLSフレームを受信す
る。
【0113】図14は、ラベルスイッチパスの張り方と
して一般的では無いが、出口エッジノード4まで通常の
(Explicit Null Labelでない)ラ
ベル値を付けるようなラベルスイッチパス上でMPLS
フレームの中継を行う形態である。即ち、出口エッジノ
ード4の手前の中継ノードCNは、図1に示すようにM
PLSヘッダを削除する代わりに、例えばラベル値「3
50」を含むMPLSフレームを送信し、出口エッジノ
ード4はこのMPLSヘッダ付フレームを受信する。
【0114】図15に示す第2の具体例のMPLSネッ
トワークシステム1では、出口エッジノード4までこの
ようなMPLS網2内のIPパケット中継用ラベルを含
むMPLSフレームが流れる場合を適用対象とする。
【0115】このMPLSネットワークシステム1にお
いては、入口エッジノード(#1)3及び入口エッジノ
ード(#2)3から出口エッジノード4に、図14で示
される中継を行うようなラベルスイッチパスLSPが張
られているものとする。
【0116】また、このシステム1のMPLS網2で
は、VPNを構築していない、つまりIPパケットには
中継用ラベルを含むMPLSヘッダが1段だけ付加さ
れ、MPLSフレームとして中継されることを前提にし
て、動作を説明する。なお、各ノードが有する各種テー
ブルについては、第1の具体例と同一である。
【0117】まず、MPLS網2の入口位置に存在する
入口エッジノード(#1)3がユーザサイトとしてのプ
ロバイダ網(#1)8に収容される端末装置Aから送信
された送信元IPアドレス「A」及び宛先IPアドレス
「C」を含むIPパケットを受信したと仮定する。
【0118】この具体例では、VPNではないので、入
口エッジノード(#1)3における方路決定手段34
は、受信インタフェースによるVPNの判別は行わず、
IPパケット中の宛先IPアドレス「C」に送信するた
めのMPLS網2内のIPパケット中継用ラベル及び出
力インタフェースをMPLS網2内のIPパケット中継
用のルーティングテーブル91(図9参照)から獲得す
る。
【0119】次に、計算キー作成手段30は、第1の具
体例と同様に、アルゴリズム31に則り、IPパケット
ヘッダ中の送信元及び宛先IPアドレス(各々32bi
t)をそれぞれ2bitずつに区切り、それらを排他的
論理和演算して、計算キー値を求める。
【0120】ラベル付加手段32は、このIPパケット
に対し、IPパケット中継用ラベルを含むMPLSヘッ
ダ(Shimヘッダ)を1段付加する。図12(a)は
MPLSヘッダ付加後のMPLSフレームのフォーマッ
ト例である。
【0121】MPLSヘッダが付加されたフレームに対
し、計算キー格納手段33は、更に、MPLSヘッダ内
の特定のフィールドに計算キー(この例では、2bi
t)を埋め込む。埋め込み先としては、2段目のMPL
Sヘッダ内のフィールドではなく、1段目の第1のSh
imヘッダ内の特定のフィールドとする。
【0122】ここでは、例えば埋め込み先として3bi
tのExpフィールドの上位2bitに埋め込む。計算
キー埋め込み後のMPLSフレームのフォーマットを図
12(f)に示す。なお、この例では、3bitのEx
pフィールドの内の2bit分を計算キーの埋め込みに
使うため、Expとして使う値は1bit以内の値とす
る必要がある。
【0123】以上の処理により、入口エッジノード(#
1)3において生成されたMPLSフレームは、この
後、例えば図14に示すように、MPLS網2の内部位
置に存在する各中継ノードCNによるMPLSフレーム
の中継処理に基づき出口エッジノード4まで中継され、
MPLSフレームを受信した出口エッジノード4では、
第1の具体例と全く同様にして、Trunkingされ
た複数の物理リンクのいずれかへのパケット振り分けを
行う。
【0124】なお、MPLS網2の入口位置に存在する
入口エッジノード(#2)3がユーザサイトとしてのプ
ロバイダ網(#2)9に収容される端末装置Bから送信
された2つのIPパケットを受信した場合も同様に処理
されて、プロバイダ網(#3)10に中継ノードを通し
て中継される。
【0125】上述した第2の具体例では、MPLSヘッ
ダ(第1のShimヘッダ)内のExpフィールドに計
算キーを埋め込む例を示したが、代替として、MPLS
ヘッダ内のTTLフィールドに埋め込んでもよい。ここ
で、第1のShimヘッダは、MPLS網2の各中継ノ
ードCNにおいて、ラベルSwapやTTL減算により
書き換えられながら中継される。
【0126】通常、MPLS網2の中継ノードCNでは
書き換えられないExpフィールドと異なり、TTLフ
ィールドは通常中継ノードCNで1ずつ減算されてしま
い(書き換えられてしまい)、計算キー値が書き換えら
れてしまう恐れがあるが、1つのMPLSフレームの中
継時に経由する中継ノードの数が数十台に及ぶことは通
常ありえない。
【0127】したがって、例えば8bitのTTLフィ
ールドの上位2bitに計算キーを埋め込み、MPLS
網2の入口エッジノード3が残った6bitのTTLフ
ィールドに「63」を格納すれば、出口エッジノード4
に中継されるまでに、計算キー値が書き換えられること
は無いため、TTLフィールドに埋め込んでも実用上の
問題はない。
【0128】また、第2の具体例では、MPLS網2上
でVPNが構築されておらず、この網内ではMPLSヘ
ッダが1段だけ転送対象フレームに付加されて中継され
る形態について説明したが、VPNを構築した場合に1
段目のMPLSヘッダ(第1のShimヘッダ)に適用
してもよい。この場合、VPN識別用ラベルは2段目の
MPLSヘッダ(第2のShimヘッダ)に格納され
る。
【0129】〔MPLSネットワークシステムの第3の
具体例〕次に、MPLSネットワークシステム1の第3
の具体例について、図6及び図16を併用して説明す
る。
【0130】第3の具体例においては、入口エッジノー
ド3の計算キー格納手段33がキー値を埋め込む位置を
入口エッジノード3からラベルスイッチパスLSP上の
各ノードに予め通知する場合について説明する。
【0131】ここでは、計算キー格納手段33により計
算キーを格納する位置が、MPLS網2内のVPN識別
用ラベルを含む第2のShimヘッダ内のラベルフィー
ルドの上位2bitである場合について説明する。
【0132】まず、ラベルスイッチパスLSP構築時
に、入口エッジノード3のフィールド通知手段(図示省
略)は、計算キー格納手段33で計算キーの埋め込み対
象とする位置をラベルスイッチパスLSP上の全ノード
に通知する。このための具体的な手法として、ここでは
ラベルスイッチパスLSPを構築する際のラベル配信用
プロトコルであるLDPを拡張して、図16(a)に示
すように、MPLSヘッダの2つ分(64bit)中の
埋め込み位置を示すマスク値をLDPメッセージ中に格
納する。
【0133】即ち、MPLS網2にラベルスイッチパス
LSPを構築するとき、入口エッジノード3は、LDP
メッセージ中に図16(a)のメッセージを格納した上
でLDPプロトコルフレームをMPLS網2に送信す
る。
【0134】このLDPプロトコルフレームを受信した
MPLS網2の中継ノードまたは出口エッジノード4
は、このフレームから図16(a)のLDPメッセージ
を抽出し、キー値をMPLSヘッダに格納するか、キー
値をMPLSヘッダから抽出するためのマスク値として
記憶する。
【0135】以後、計算キー格納手段33を含む各手段
は、MPLSヘッダ中に格納するキー値の位置またはM
PLSヘッダ中に格納されたキー値の位置をマスク値に
基づいて決定することができる。
【0136】この例では、2段目のMPLSヘッダ(第
2のShimヘッダ)の上位2bitに対応する位置の
マスク値がそれぞれ「1」となっているので、2段目の
MPLSヘッダ中のラベルフィールドの上位2bitが
計算キーの埋め込み位置であることを認識できる(図1
6(b))。
【0137】ラベルスイッチパスLSPの張り方が、図
13または図14に示すように、出口エッジノード4ま
でMPLSヘッダが削除されずに中継されるMPLS網
2であれば、MPLS網2の中継ノード及び出口エッジ
ノード4は図16(b)に示すようにキー値埋め込み位
置を認識すればよい。
【0138】しかし、ラベルスイッチパスLSPの張り
方が、図1または図2に示すように、出口エッジノード
の手前の中継ノードでMPLSヘッダが1段削除される
ようなMPLS網2であれば、MPLS網2の中継ノー
ドは図16(b)に示すように埋め込み位置を認識し、
出口エッジノード4は、上記マスクの内の0〜31bi
t目のマスク値は無視し、32〜63bit目のマスク
値を1段目のMPLSヘッダであるものとして埋め込み
位置を認識する。
【0139】この第3の具体例の処理により、上記第1
及び第2の具体例では、システム全体で静的に設定して
いた計算キーの埋め込み位置を動的に設定することが可
能となる。
【0140】〔MPLSネットワークシステムの第4の
具体例〕次に、MPLSネットワークシステム1の第4
の具体例について、図6から図10、図12、図17、
及び図18を併用して説明する。
【0141】この第4の具体例のMPLSネットワーク
システム1においては、MPLSが運用されたMPLS
網2内の出口エッジノード4で、かつTrunking
により1つの論理リンクとして束ねられた複数の物理リ
ンクの数が、計算キー格納手段33が埋め込むキー長で
表せるリンク数よりも大きい場合について説明する。
【0142】説明の前提とするシステムは、基本的に第
1の具体例を説明する際に参照した図6に示す構成とす
るが、出口エッジノード4において、Trunkigと
して束ねられた物理リンクの数が図6に示すシステムと
異なり8つであるものとする(図17参照)。
【0143】この場合、埋め込むキー長が2bitであ
ると、2bitでは8つの物理リンク#0−0〜#0−
7を表現できない点で第1の具体例と異なる。また、出
口エッジノード4には、8つの物理リンクへのパケット
振り分けを処理するリンク振り分け手段42が設けられ
ている。
【0144】VPNの構成と、ユーザ網(#1)5とユ
ーザ網(#3)7とを接続するラベルスイッチパスLS
P及びユーザ網(#2)6とユーザ網(#3)7とを接
続するラベルスイッチパスLSP上で付けるラベルと、
各手段が保持しているテーブルとについては、第1の具
体例と同一である。ただし、図11に示すテーブル11
1は、図12に示すテーブル181に代替される。
【0145】MPLS網2の入口位置に存在する入口エ
ッジノード(#1)3及び入口エッジノード(#2)3
がIPパケットにMPLSヘッダを付けてMPLSフレ
ームを送信し、ラベルスイッチパスLSPを通してMP
LSフレームを受信した出口エッジノード4において、
MPLSヘッダだけを参照して、Trunkingされ
た8つの物理リンクにパケット振り分けを行うまでの動
作を説明する。
【0146】まず、入口エッジノード(#1)3及び入
口エッジノード(#2)3の各々は、第1の具体例と全
く同様にして、MPLS網2の外部から受信したIPパ
ケットについて、MPLSヘッダを付けて、出口エッジ
ノード4に送信する。
【0147】このとき、入口エッジノード(#1)3が
ユーザ網5から受信したIPパケットについての計算キ
ー値は「00」であり、入口エッジノード(#2)3が
ユーザ網(#2)6から受信したIPパケットについて
の計算キー値は、宛先IPアドレス「C」のパケットに
ついては「10」であり、宛先IPアドレス「D」のパ
ケットについては「11」である。
【0148】入口エッジノード(#1)3及び入口エッ
ジノード(#2)3から送信された3つのMPLSフレ
ームを受信した出口エッジノード4では、まずラベル中
継手段40により、ラベルテーブル101(図10参
照)から出力ラベル及び出力インタフェースの各情報を
獲得する。この場合、3つのMPLSフレームのいずれ
についても、「ラベル削除」及び「論理インタフェース
#0」となる。
【0149】次に、計算キー抽出手段41は、各MPL
Sフレームについて、VPN識別用ラベルが格納された
フィールドの上位2bitから計算キー値として、「0
0、10、11」を抽出する。
【0150】計算キーを抽出した後、リンク振り分け手
段42は、出力論理インタフェース#0に対応付けられ
た8つの物理インタフェース#0−0〜#0−7の中か
ら振り分け先の物理インタフェースを決定する際に、上
記計算キーだけでなくMPLSヘッダ中の特定のフィー
ルドを入力として、アルゴリズム31に則って計算を行
い、3bitのキー値を出力する。
【0151】ここでは、アルゴリズムの例として、ラベ
ル値20bitを1bitずつに区切り、排他的論理和
演算により得られた1bitの値と、計算キー抽出手段
41により抽出した2bitの計算キー値とをビット連
結するようなアルゴリズムとする。排他的論理和演算の
結果が「0」になった場合、ビット連結の結果として3
bitの計算キー値「000、010、011」がそれ
ぞれ得られる。
【0152】リンク振り分け手段42は論理インタフェ
ース毎に3bitの計算キー値と物理インタフェース番
号とを対応付けるテーブル181(図18参照)を備え
るので、このテーブル181を計算キー値「000、0
10、011」により参照した結果、物理インタフェー
スとして、「#0−0、#0−2、#0−3」を出力先
としてそれぞれ決定する。
【0153】ラベル削除手段43がMPLSヘッダとし
ての第2のShimヘッダを削除して、リンク振り分け
手段42で得られた各物理インタフェースに対してIP
パケットを送信し、その結果、各IPパケットは物理リ
ンク#0−0、#0−2、#0−3に送信される。
【0154】〔MPLSネットワークシステムの第5の
具体例〕次に、MPLSネットワークシステム1の第5
の具体例について、図6から図12、及び図19を併用
して説明する。
【0155】この第5の具体例のMPLSネットワーク
システム1においては、入口エッジノード(#1)3
が、MPLSパケット中継用ラベルまたはVPN識別用
ラベルが属するMPLSヘッダに計算キー値を格納する
のではなく、新たなMPLSヘッダ(第3のShimヘ
ッダ)をIPパケットに付加し、このヘッダ中に計算キ
ー値を格納する場合について説明する。
【0156】説明の前提とするシステムは、基本的に第
1の具体例を説明する際に参照した図6に示す構成を採
る。また、VPNの構成と、ユーザ網(#1)5とユー
ザ網(#3)7とを接続するラベルスイッチパスLSP
及びユーザ網(#2)6とユーザ網(#3)7とを接続
するラベルスイッチパスLSP上で付けるラベルと、各
手段が保持しているテーブルとについては、第1の具体
例と同一である。
【0157】MPLS網2の入口位置に存在する入口エ
ッジノード(#1)3がIPパケットにMPLSヘッダ
を付けてMPLSフレームを送信し、ラベルスイッチパ
スLSPを通してMPLSフレームを受信した出口エッ
ジノード4において、MPLSヘッダだけを参照して、
Trunkingされた複数の物理リンクにパケット振
り分けを行うまでの動作を説明する。
【0158】まず、入口エッジノード(#1)3におい
てユーザ網(#1)5からIPパケットを受信した場
合、方路決定手段34は、受信インタフェースに対応す
るVPNをVPN識別用テーブル71(図7参照)から
判別する。
【0159】次に、方路決定手段34は、VPN毎のル
ーティングテーブル81(図8参照)から、IPパケッ
ト中の宛先IPアドレス「C」に対応したVPN識別用
ラベル及び宛先エッジノードのIPアドレスを求める。
【0160】また、方路決定手段34は、得られた送信
先エッジノードのIPアドレスに送信するためのMPL
S網2内のIPパケット中継用ラベル及び出力インタフ
ェースをMPLS網2内のIPパケット中継用のルーテ
ィングテーブル91(図9参照)から獲得する。
【0161】次に、計算キー作成手段30は、IPパケ
ットのヘッダ中の送信元IPアドレス「A」及び宛先I
Pアドレス「C」を抽出し、アルゴリズム31に則っ
て、振り分け先リンク決定のための計算キーを計算す
る。ラベル付加手段32は、このIPパケットに対して
MPLSヘッダ(Shimヘッダ)を2つ付加する。2
つのMPLSヘッダを付加した後のフレームフォーマッ
トを図12(b)に示す。
【0162】MPLSヘッダが付加されたMPLSフレ
ームに対し、計算キー格納手段33は、ラベル付加手段
32が出力した図12(b)に示すMPLSフレームに
対し、VPN識別用ラベルを含む第2のMPLSヘッダ
よりも後段に第3のMPLSヘッダを付加する。この第
3のMPLSヘッダは計算キーを格納するための専用ヘ
ッダである。
【0163】計算キー格納手段33は、更に、ここで付
加したヘッダ内の特定のフィールドに計算キー(この例
では、2bit)を埋め込む。埋め込み先のフィールド
の位置及びフィールド長については、任意に選定可能で
あるが、ここでは埋め込み先としてラベルフィールドの
上位2bitに埋め込む。埋め込み後のMPLSフレー
ムのフォーマットを図12(g)に示す。
【0164】上述した処理により生成されたMPLSフ
レームは、図19に示すように、MPLS網2の内部位
置に存在している複数の中継ノードCNにおけるラベル
中継手段によるMPLSフレームの中継処理に基づき、
出口エッジノード4まで中継される。出口エッジノード
4が受信するMPLSフレームのフォーマットを図12
(h)に示す。
【0165】なお、図12(g)に示すMPLSフレー
ムにおける第1(1段目)のShimヘッダは、MPL
S網2の中継ノードにおいて、ラベルSwapやTTL
減算により書き換えられながら中継される。しかし、計
算キー値を埋め込むためのラベルフィールドは第3(3
段目)のShimヘッダ内に配置されているため、この
計算キー値がMPLS網2の中継ノードCNで書き換え
られることはない。
【0166】図12(h)に示すMPLSフレームを受
信した出口エッジノード4では、まずラベル中継手段4
0が、ラベルテーブル101(図10参照)から出力ラ
ベル及び出力インタフェースの各情報を得る。この場
合、出力ラベル情報及び出力インタフェース番号は、
「ラベル削除」及び「論理インタフェース#0」とな
る。
【0167】計算キー抽出手段41は、VPN識別用ラ
ベルが格納されている第2のMPLSヘッダ中ではな
く、その後段の第3のMPLSヘッダ内のラベルフィー
ルドの上位2bitから計算キー値「00」を抽出した
後、この第3のMPLSヘッダを削除対象とする。
【0168】リンク振り分け手段42は、出力論理イン
タフェース#0に対応付けられた物理インタフェースの
うち、計算キー値「00」に対応する物理インタフェー
ス#0−0を出力先として決定する。
【0169】ラベル削除手段43は、出口エッジノード
4が受信した図12(h)に示すMPLSフレームの全
てのShimヘッダ(図12(g)中の第2及び第3の
Shimヘッダ)を削除対象とする。リンク振り分け手
段42で決定した物理インタフェース#0−0に対し
て、送信元IPアドレス「A」及び宛先IPアドレス
「C」のIPパケットが送信され、その結果、このパケ
ットは物理リンク#0−0を流れる。
【0170】なお、入口エッジノード(#2)3が、新
たなMPLSヘッダ(第3のShimヘッダ)をIPパ
ケットに付加し、このヘッダ中に計算キー値を格納する
場合については説明を省略するが、基本的には上述した
入口エッジノード(#1)3における処理と同様であ
る。
【0171】〔MPLSネットワークシステムの第6の
具体例〕次に、MPLSネットワークシステム1の第6
の具体例について、図20を参照して説明する。
【0172】この第6の具体例のMPLSネットワーク
システム1においては、MPLS網2の出口エッジノー
ド4は、複数の物理リンクを束ねてプロバイダ網(#
3)10内の1つの中継ノードに接続する代わりに、複
数の端末装置としてのサーバ(同一IPアドレス及びM
ACアドレスを有する複数の負荷分散対象サーバC)
P,Q,R,Sを各リンクに接続しておく。
【0173】これらのサーバP〜Sは、プロバイダ網1
0のネットワークPrefix内のIPアドレス「P,
Q,R,S」をそれぞれ持ち、同一のコンテンツデータ
を保持するWebサーバである。
【0174】入口エッジノード(#1)3及び入口エッ
ジノード(#2)3と出口エッジノード4とが、第1の
具体例と同様に動作したものと仮定すると、端末装置
A,Bから送信されたIPパケットは、出口エッジノー
ド4において、2つのサーバP,Rに分散されて送信さ
れる。
【0175】出口エッジノード4から分散されて送信さ
れたIPパケットにおいて、同じフロー(セッション)
に属するパケットは必ず同一サーバに振り分けられるた
め、同じフローの通信が別のサーバに振り分けられるこ
とはなく、サーバ負荷分散の一手法として適用すること
が可能である。
【0176】〔MPLSネットワークシステムの第7の
具体例〕次に、MPLSネットワークシステム1の第7
の具体例について、図21を参照して説明する。
【0177】上述した第1から第6の具体例のMPLS
ネットワークシステム1においては、MPLS網2の出
口エッジノード4がMPLSフレームのMPLSヘッダ
を参照してTrunkingにより束ねられた複数の物
理リンクのいずれかへのパケット振り分けを行えること
について説明したが、このことはMPLS網2内の入口
エッジノード3及び出口エッジノード4として、図21
に示す構成を採った場合に特に効果的である。
【0178】この第7の具体例のMPLSネットワーク
システム1においては、入口エッジノード3内のIPv
4用ラインカード51及びIPv6用ラインカード52
と、出口エッジノード4内のMPLS用ラインカード6
0とに、上述した各具体例の構成要素が実装されてい
る。
【0179】入口エッジノード3内ではスイッチファブ
リックSFを介して複数のラインカード50,51,5
2が接続されている。また、出口エッジノード4内では
スイッチファブリックSFを介して複数のラインカード
60,61,62,63,64が接続されている。
【0180】MPLS用ラインカード50,60はMP
LSヘッダ付きフレーム(MPLSフレーム)のみハー
ドウェア処理対象、つまり自己のラインカード内での処
理対象とし、MPLSヘッダ無しフレーム(IPパケッ
ト)を図示省略のCPUが実行するソフトウェア処理対
象とする。
【0181】IPv4用ラインカード51,61,62
はMPLSヘッダ無しのIPv4フレームのみハードウ
ェア処理対象とし、その他のフレームはソフトウェア処
理対象とする。また、IPv6用ラインカード52,6
3,64はMPLSヘッダ無しのIPv6フレームのみ
ハードウェア処理対象とし、その他のフレームはソフト
ウェア処理対象とする。
【0182】この構成を採る入口エッジノード3及び出
口エッジノード4においては、次に説明するように、M
PLS用ラインカードにおける出力先物理リンク決定の
ための処理が、MPLSヘッダのみに基づく処理とな
り、IPv4及びIPv6のヘッダに基づく処理が不要
になるので、ハードウェアの単純化及び中継性能向上の
ために都合がよい。
【0183】ここで、入口エッジノード3及び出口エッ
ジノード4における処理の概要を説明する。先ず、入口
エッジノード3においては、IPv4パケットを受信し
たIPv4用ラインカード51は、方路決定手段34に
より出力物理インタフェース及びラインカードを決定
し、内蔵のラベル付加手段32によりMPLSヘッダを
付加した後、計算キー格納手段33により計算キーを格
納し、MPLSヘッダ付きフレームをMPLS用ライン
カード50に送信する。MPLS用ラインカード50は
受信したMPLSヘッダ付きフレームをそのままMPL
S網2に送信する。
【0184】次に、出口エッジノード4においては、M
PLSヘッダ付きフレームを受信した場合、MPLS用
ラインカード60は内蔵のラベル中継手段40により出
力論理インタフェースを決めた後、リンク振り分け手段
42により出力先の物理リンク及びラインカードを1つ
決定し(例えば、物理リンク#0−0と、ラインカード
61とを決定し)、ラベル削除手段43によりMPLS
ヘッダを削除して、ラインカード61にIPv4パケッ
ト(MPLSヘッダ無し)を送信する。
【0185】このMPLSネットワークシステム1にお
いては、図21に示す構成を採ることにより、特に出口
エッジノード4において、MPLS用ラインカード60
でIPv4及びIPv6のヘッダを参照することなく、
MPLSヘッダのみに基づき出力先物理リンクを決定す
ることができ、ハードウェアの単純化及び中継性能向上
に都合がよい。
【0186】このMPLSネットワークシステム1にお
いては、MPLSヘッダだけを参照して、Trunki
ngされている複数の物理リンクへのパケット振り分け
を行えるため、出口エッジノード4は、MPLS網2に
接続されているMPLS用ラインカード60にはMPL
Sヘッダだけを参照して中継処理を行わせることで、処
理の単純化及び高速化を図ることができる。
【0187】また、MPLS用ラインカード60とIP
v4用ラインカード61,62及びIPv6用ラインカ
ード63,64との間はスイッチファブリックSFによ
り接続されているので、IPv4用ラインカード61,
62またはIPv6用ラインカード63,64を跨るT
runkingをサポートしているような場合を想定し
たとき、MPLS網2に接続されたMPLS用ラインカ
ード60は、MPLSヘッダだけを参照した処理の範囲
内で、振り分け時の負荷分散効果を順序逆転を起こすこ
となく向上させることができる。
【0188】〔変形例〕上述した一実施の形態において
は、入口エッジノード3の計算キー作成手段30が、O
SI参照モデル第3層(ネットワーク層)対応のIPヘ
ッダ内の送信元IPアドレス及び宛先IPアドレスの値
を基に計算キーを作成する例を示したが、IPヘッダ内
のプロトコルフィールド値や、OSI参照モデル第4層
(トランスポート層)のプロトコルヘッダや、HTTP
(Hyper Text Transfer Protocol)などのアプリケーシ
ョン特有のヘッダ内の送信元識別情報及び宛先識別情報
を計算対象にしてもよい。
【0189】上述した一実施の形態における各処理はコ
ンピュータで実行可能なプログラムとして提供され、C
D−ROMやフロッピー(登録商標)ディスクなどの記
録媒体、さらには通信回線を経て提供可能である。
【0190】また、上述した一実施の形態における各処
理はその任意の複数または全てを選択し組合せて実施す
ることもできる。
【0191】〔その他〕 (付記1) プロトコルMPLSに則ってMPLS網内
を転送可能にするMPLSヘッダを付加する前の転送対
象フレームのヘッダ内の送信元識別情報及び宛先識別情
報を入力値として、振り分け先リンク決定のためのキー
値を生成する作成手段と、前記作成手段により生成され
た前記キー値を前記MPLSヘッダ内の特定のフィール
ドに埋め込む埋込手段と、前記キー値が前記MPLSヘ
ッダ内の特定のフィールドに埋め込まれたMPLSフレ
ームを前記MPLS網に送信する送信手段と、を有する
第1のエッジノードと;前記MPLS網を通して受信さ
れた前記MPLSフレームの前記MPLSヘッダ内の特
定のフィールドから前記キー値を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記キー値に基づいて、
予め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの中か
ら1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして決定
する決定手段と、を有する第2のエッジノードと;を備
えるMPLSネットワークシステム。
【0192】(付記2) 前記第1のエッジノードにお
ける前記作成手段は、前記転送対象フレームのヘッダ内
の前記送信元識別情報及び前記宛先識別情報を入力値と
し、一方向関数を用いた計算結果として得られる疑似乱
数を前記振り分け先リンク決定のためのキー値として生
成する付記1記載のMPLSネットワークシステム。
【0193】(付記3) 前記送信元識別情報及び前記
宛先識別情報は、送信元アドレス及び宛先アドレスであ
る付記1または2記載のMPLSネットワークシステ
ム。
【0194】(付記4) 前記第1のエッジノードは、
前記MPLS網における転送対象フレーム中継用ラベル
及びVPN識別用ラベルの少なくとも一方のラベルを前
記MPLSヘッダとして前記転送対象フレームに付加し
て前記MPLSフレームを形成するラベル付加手段を更
に有し、前記第2のエッジノードは、前記転送対象フレ
ームに前記MPLSヘッダとして付加された前記ラベル
を削除するラベル削除手段を更に有する付記1記載のM
PLSネットワークシステム。
【0195】(付記5) 前記第1のエッジノードにお
ける前記埋込手段は、前記作成手段により生成された前
記キー値を前記MPLSヘッダとしての少なくとも1つ
のShimヘッダ内の特定のフィールドに埋め込む付記
1記載のMPLSネットワークシステム。
【0196】(付記6) 前記第1のエッジノードにお
ける前記埋込手段は、前記MPLSフレームが前記MP
LS網内を転送されるときに書換不可能な前記Shim
ヘッダ内の特定のフィールドの予め定めた長さ部分に前
記キー値を埋め込む付記5記載のMPLSネットワーク
システム。
【0197】(付記7) 前記第1のエッジノードにお
ける前記埋込手段は、前記作成手段により生成された前
記キー値を前記MPLSヘッダとしての複数のShim
ヘッダのうちの1つの専用ヘッダ内の特定のフィールド
に埋め込む付記1記載のMPLSネットワークシステ
ム。
【0198】(付記8) 前記第1のエッジノードは、
前記MPLSフレームのラベル中継用パスを前記MPL
S網に構築する際に、前記振り分け先リンク決定のため
のキー値が埋め込まれている前記MPLSヘッダの特定
のフィールド内の埋込位置を前記第2のエッジノードに
通知するための通知手段を更に有する付記1記載のMP
LSネットワークシステム。
【0199】(付記9) 前記第2のエッジノードは、
通知された前記振り分け先リンク決定のためのキー値が
埋め込まれている前記MPLSヘッダの特定のフィール
ド内の埋込位置を記憶する記憶手段を更に有する付記8
記載のMPLSネットワークシステム。
【0200】(付記10) 前記第1のエッジノード
は、前記MPLSフレームのラベル中継用パスを前記M
PLS網に構築する際に、前記振り分け先リンク決定の
ためのキー値が埋め込まれている前記MPLSヘッダの
特定のフィールド内の埋込位置を前記MPLSフレーム
のラベル中継用パス上の中継ノード及び前記第2のエッ
ジノードに通知するための通知手段を更に有する付記1
記載のMPLSネットワークシステム。
【0201】(付記11) 前記中継ノード及び前記第
2のエッジノードは、通知された前記振り分け先リンク
決定のためのキー値が埋め込まれている前記MPLSヘ
ッダの特定のフィールド内の埋込位置を記憶する記憶手
段を有する付記10記載のMPLSネットワークシステ
ム。
【0202】(付記12) 前記第2のエッジノードに
おける前記決定手段は、前記抽出手段により抽出された
前記振り分け先リンク決定のためのキー値と、前記MP
LSヘッダ内の特定のフィールドから求めた値との連結
値に基づいて、予め論理的に1つに束ねられた複数の物
理リンクの中から1つの物理リンクを前記振り分け先リ
ンクとして決定する付記1記載のMPLSネットワーク
システム。
【0203】(付記13) 前記MPLS網を通して受
信された前記MPLSフレームの前記MPLSヘッダ内
の特定のフィールドから前記キー値を抽出する抽出手段
と、前記抽出手段により抽出された前記キー値に基づい
て、予め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの
中から1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして
決定する決定手段と、を有する中継ノードを更に備える
付記1記載のMPLSネットワークシステム。
【0204】(付記14) 第1の網に属して、第2の
網または端末装置との間を論理的に束ねられた物理リン
クにて接続されるエッジノードにおいて、前記第1の網
に属する入口エッジノードがパケットのヘッダに基づい
て算出して前記ヘッダに格納したキー値に基づいて、前
記物理リンクへの振り分けを行う手段を備えるエッジノ
ード。
【0205】(付記15) プロトコルMPLSに則っ
てMPLS網内を転送可能にするMPLSヘッダを付加
する前の転送対象フレームのヘッダ内の送信元識別情報
及び宛先識別情報を入力値として、振り分け先リンク決
定のためのキー値を生成する作成手段と、前記作成手段
により生成された前記キー値を前記MPLSヘッダ内の
特定のフィールドに埋め込む埋込手段と、前記キー値が
前記MPLSヘッダ内の特定のフィールドに埋め込まれ
たMPLSフレームを前記MPLS網に送信する送信手
段と、前記MPLS網を通して受信された前記MPLS
フレームの前記MPLSヘッダ内の特定のフィールドか
ら前記キー値を抽出する抽出手段と、前記抽出手段によ
り抽出された前記キー値に基づいて、予め論理的に1つ
に束ねられた複数の物理リンクの中から1つの物理リン
クを前記振り分け先リンクとして決定する決定手段と、
を備えるエッジノード。
【0206】(付記16) 前記作成手段は、前記転送
対象フレームのヘッダ内の前記送信元識別情報及び前記
宛先識別情報を入力値とし、一方向関数を用いた計算結
果として得られる疑似乱数を前記振り分け先リンク決定
のためのキー値として生成する付記15記載のエッジノ
ード。
【0207】(付記17) 前記送信元識別情報及び前
記宛先識別情報は、送信元アドレス及び宛先アドレスで
ある付記15または16記載のエッジノード。
【0208】(付記18) 前記MPLS網における転
送対象フレーム中継用ラベル及びVPN識別用ラベルの
少なくとも一方のラベルを前記MPLSヘッダとして前
記転送対象フレームに付加して前記MPLSフレームを
形成するラベル付加手段と、前記転送対象フレームに前
記MPLSヘッダとして付加された前記ラベルを削除す
るラベル削除手段と、を更に備える付記15記載のエッ
ジノード。
【0209】(付記19) 前記埋込手段は、前記作成
手段により生成された前記キー値を前記MPLSヘッダ
としての少なくとも1つのShimヘッダ内の特定のフ
ィールドに埋め込む付記15記載のエッジノード。
【0210】(付記20) 前記埋込手段は、前記MP
LSフレームが前記MPLS網内を転送されるときに書
換不可能な前記Shimヘッダ内の特定のフィールドの
予め定めた長さ部分に前記キー値を埋め込む付記19記
載のエッジノード。
【0211】(付記21) 前記埋込手段は、前記作成
手段により生成された前記キー値を前記MPLSヘッダ
としての複数のShimヘッダのうちの1つの専用ヘッ
ダ内の特定のフィールドに埋め込む付記15記載のエッ
ジノード。
【0212】(付記22) 前記MPLSフレームのラ
ベル中継用パスを前記MPLS網に構築する際に、前記
振り分け先リンク決定のためのキー値が埋め込まれてい
る前記MPLSヘッダの特定のフィールド内の埋込位置
を前記MPLSフレームのラベル中継用パス上の他のノ
ードに通知するための通知手段を更に備える付記15記
載のエッジノード。
【0213】(付記23) 通知された前記振り分け先
リンク決定のためのキー値が埋め込まれている前記MP
LSヘッダの特定のフィールド内の埋込位置を記憶する
記憶手段を更に備える付記22記載のエッジノード。
【0214】(付記24) 前記決定手段は、前記抽出
手段により抽出された前記振り分け先リンク決定のため
のキー値と、前記MPLSヘッダ内の特定のフィールド
から求めた値との連結値に基づいて、予め論理的に1つ
に束ねられた複数の物理リンクの中から1つの物理リン
クを前記振り分け先リンクとして決定する付記15記載
のエッジノード。
【0215】(付記25) プロトコルMPLSに則っ
てMPLS網内を転送可能にするMPLSヘッダを付加
する前の転送対象フレームのヘッダ内の送信元識別情報
及び宛先識別情報を入力値として、振り分け先リンク決
定のためのキー値を生成するステップと、生成された前
記キー値を前記MPLSヘッダ内の特定のフィールドに
埋め込むステップと、前記キー値が前記MPLSヘッダ
内の特定のフィールドに埋め込まれたMPLSフレーム
を前記MPLS網に送信するステップと、前記MPLS
網を通して受信された前記MPLSフレームの前記MP
LSヘッダ内の特定のフィールドから前記キー値を抽出
するステップと、抽出された前記キー値に基づいて、予
め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの中から
1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして決定す
るステップと、を備える振り分け先リンク決定方法。
【0216】(付記26) 生成された前記キー値を前
記MPLSヘッダとしての少なくとも1つのShimヘ
ッダ内の特定のフィールドに埋め込むステップを更に備
える付記25記載の振り分け先リンク決定方法。
【0217】(付記27) 前記MPLSフレームが前
記MPLS網内を転送されるときに書換不可能な前記S
himヘッダ内の特定のフィールドの予め定めた長さ部
分に前記キー値を埋め込むステップを更に備える付記2
6記載の振り分け先リンク決定方法。
【0218】(付記28) 生成された前記キー値を前
記MPLSヘッダとしての複数のShimヘッダのうち
の1つの専用ヘッダ内の特定のフィールドに埋め込むス
テップを更に備える付記25記載の振り分け先リンク決
定方法。
【0219】(付記29) 前記MPLSフレームのラ
ベル中継用パスを前記MPLS網に構築する際に、前記
振り分け先リンク決定のためのキー値が埋め込まれてい
る前記MPLSヘッダの特定のフィールド内の埋込位置
を前記MPLSフレームのラベル中継用パス上のノード
に通知するステップを更に備える付記25記載の振り分
け先リンク決定方法。
【0220】(付記30) 通知された前記振り分け先
リンク決定のためのキー値が埋め込まれている前記MP
LSヘッダの特定のフィールド内の埋込位置を記憶する
ステップを更に備える付記29記載の振り分け先リンク
決定方法。
【0221】(付記31) 抽出された前記振り分け先
リンク決定のためのキー値と、前記MPLSヘッダ内の
特定のフィールドから求めた値との連結値に基づいて、
予め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの中か
ら1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして決定
するステップを更に備える付記25記載の振り分け先リ
ンク決定方法。
【0222】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
MPLSフレームを受信したMPLS網のエッジノード
(出口エッジノード)が、MPLSヘッダだけを参照し
て、論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクに転送
対象パケットを振り分けるときの負荷分散効果を順序逆
転を起こすことなく、向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のMPLSネットワークシステムにおけ
るIPパケット中継を説明するための図。
【図2】 従来のMPLSネットワークシステムにおけ
るVPNを説明するための図。
【図3】 従来のMPLSネットワークシステムにおけ
るTrunkingを説明するための図。
【図4】 従来のMPLSネットワークシステムにおけ
る振り分け先リンク決定の問題を説明するための図。
【図5】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワー
クシステムの基本構成例を示すブロック図。
【図6】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワー
クシステムの第1の具体例を示すブロック図。
【図7】 本発明の一実施の形態のシステムにおけるV
PN識別用テーブルを示す図。
【図8】 本発明の一実施の形態のシステムにおけるV
PN毎のルーティングテーブルを示す図。
【図9】 本発明の一実施の形態のシステムにおけるM
PLS網内のIPパケット中継用のルーティングテーブ
ルを示す図。
【図10】 本発明の一実施の形態のシステムにおける
ラベルテーブルを示す図。
【図11】 本発明の一実施の形態のシステムにおける
計算キー値を物理インタフェースに対応付けるテーブル
を示す図。
【図12】 本発明の一実施の形態のシステムにおける
各種フレーム及びヘッダフォーマットを示す図。
【図13】 本発明の一実施の形態のシステムにおける
IPパケット中継用ラベルを含むMPLSヘッダの中継
例を説明するための図。
【図14】 本発明の一実施の形態のシステムにおける
IPパケット中継用ラベルを含むMPLSヘッダの中継
例を説明するための図。
【図15】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワ
ークシステムの第2の具体例を示すブロック図。
【図16】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワ
ークシステムの第3の具体例を示すブロック図。
【図17】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワ
ークシステムの第4の具体例を示すブロック図。
【図18】 本発明の一実施の形態のシステムにおける
計算キー値を物理インタフェースに対応付けるテーブル
の他の例を示す図。
【図19】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワ
ークシステムの第5の具体例を示すブロック図。
【図20】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワ
ークシステムの第6の具体例を示すブロック図。
【図21】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワ
ークシステムの第7の具体例を示すブロック図。
【図22】 本発明の一実施の形態のMPLSネットワ
ークシステムの基本構成の変形例を説明するための図。
【符号の説明】
1 MPLSネットワークシステム 2 MPLS網 3 入口エッジノード 4 出口エッジノード 5,6,7 ユーザ網 8,9,10 プロバイダ網 CN 中継ノード 30 計算キー作成手段 31 アルゴリズム 32 ラベル付加手段 33 計算キー格納手段 34 方路決定手段 40 ラベル中継手段 41 計算キー抽出手段 42 リンク振り分け手段 43 ラベル削除手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA11 HD09 JA07 LB05 LB06 LE03 MD07

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロトコルMPLSに則ってMPLS網
    内を転送可能にするMPLSヘッダを付加する前の転送
    対象フレームのヘッダ内の送信元識別情報及び宛先識別
    情報を入力値として、振り分け先リンク決定のためのキ
    ー値を生成する作成手段と、 前記作成手段により生成された前記キー値を前記MPL
    Sヘッダ内の特定のフィールドに埋め込む埋込手段と、 前記キー値が前記MPLSヘッダ内の特定のフィールド
    に埋め込まれたMPLSフレームを前記MPLS網に送
    信する送信手段と、 を有する第1のエッジノードと;前記MPLS網を通し
    て受信された前記MPLSフレームの前記MPLSヘッ
    ダ内の特定のフィールドから前記キー値を抽出する抽出
    手段と、 前記抽出手段により抽出された前記キー値に基づいて、
    予め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの中か
    ら1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして決定
    する決定手段と、 を有する第2のエッジノードと;を備えるMPLSネッ
    トワークシステム。
  2. 【請求項2】 前記第1のエッジノードにおける前記作
    成手段は、前記転送対象フレームのヘッダ内の前記送信
    元識別情報及び前記宛先識別情報を入力値とし、一方向
    関数を用いた計算結果として得られる疑似乱数を前記振
    り分け先リンク決定のためのキー値として生成する請求
    項1記載のMPLSネットワークシステム。
  3. 【請求項3】 前記第1のエッジノードは、前記MPL
    S網における転送対象フレーム中継用ラベル及びVPN
    識別用ラベルの少なくとも一方のラベルを前記MPLS
    ヘッダとして前記転送対象フレームに付加して前記MP
    LSフレームを形成するラベル付加手段を更に有し、 前記第2のエッジノードは、前記転送対象フレームに前
    記MPLSヘッダとして付加された前記ラベルを削除す
    るラベル削除手段を更に有する請求項1記載のMPLS
    ネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 前記第1のエッジノードにおける前記埋
    込手段は、前記作成手段により生成された前記キー値を
    前記MPLSヘッダとしての少なくとも1つのShim
    ヘッダ内の特定のフィールドに埋め込む請求項1記載の
    MPLSネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 前記第1のエッジノードにおける前記埋
    込手段は、前記MPLSフレームが前記MPLS網内を
    転送されるときに書換不可能な前記Shimヘッダ内の
    特定のフィールドの予め定めた長さ部分に前記キー値を
    埋め込む請求項4記載のMPLSネットワークシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記第1のエッジノードにおける前記埋
    込手段は、前記作成手段により生成された前記キー値を
    前記MPLSヘッダとしての複数のShimヘッダのう
    ちの1つの専用ヘッダ内の特定のフィールドに埋め込む
    請求項1記載のMPLSネットワークシステム。
  7. 【請求項7】 前記第1のエッジノードは、前記MPL
    Sフレームのラベル中継用パスを前記MPLS網に構築
    する際に、前記振り分け先リンク決定のためのキー値が
    埋め込まれている前記MPLSヘッダの特定のフィール
    ド内の埋込位置を前記第2のエッジノードに通知するた
    めの通知手段を更に有する請求項1記載のMPLSネッ
    トワークシステム。
  8. 【請求項8】 前記第2のエッジノードは、通知された
    前記振り分け先リンク決定のためのキー値が埋め込まれ
    ている前記MPLSヘッダの特定のフィールド内の埋込
    位置を記憶する記憶手段を更に有する請求項7記載のM
    PLSネットワークシステム。
  9. 【請求項9】 前記第2のエッジノードにおける前記決
    定手段は、前記抽出手段により抽出された前記振り分け
    先リンク決定のためのキー値と、前記MPLSヘッダ内
    の特定のフィールドから求めた値との連結値に基づい
    て、予め論理的に1つに束ねられた複数の物理リンクの
    中から1つの物理リンクを前記振り分け先リンクとして
    決定する請求項1記載のMPLSネットワークシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 第1の網に属して、第2の網または端
    末装置との間を論理的に束ねられた物理リンクにて接続
    されるエッジノードにおいて、 前記第1の網に属する入口エッジノードがパケットのヘ
    ッダに基づいて算出して前記ヘッダに格納したキー値に
    基づいて、前記物理リンクへの振り分けを行う手段を備
    えるエッジノード。
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