JP2003214955A - プリントメディア評価方法及びプリントメディア評価装置 - Google Patents
プリントメディア評価方法及びプリントメディア評価装置Info
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Abstract
ントメディア評価装置に関し、プリントメディアが異な
る光源で観察されたときの安定性(不安定性)を評価す
る手法を提供することを目的とし、またそれにより、プ
リントメディアの色素選択に役立て、またプリントメデ
ィアの弱点となる光源の違いを見つける方法、装置を提
供することを目的としている。 【解決手段】 第1の光源下で色物体の三刺激値を求め
る手段6と、それと同じ三刺激値を再現するプリンタの
分光特性を求める手段3と、第2の光源下での前記色物
体びプリント色の三刺激値を求める手段5、6と、前記
色物体及びプリント色の三刺激値から色差を求める手段
7と、を含んで構成される。
Description
価方法及びプリントメディア評価装置に関する。
ために、色素吸収の急峻な特性をもつプリントメディア
(例えば記録紙)が開発されている。このようなプリン
トメディアでは、光源が例えば、印刷、写真で使用され
る標準的なD50から、蛍光灯等に換わった時に、グレ
ーに色がついて見えることがある。その理由は、プリン
トメディアの分光吸収が一様ではないためで、光源の分
光分布の組み合わせが影響するためである。
が発生する。例えば、ある光源下ではピンクっぽく観察
されても、別の光源下では黄色っぽく観察される等の問
題がある。一方、条件等色度の評価方法として、JIS
(日本工業規格)の「物体色の条件等色度の評価方法」
(JISZ8719)が規定されている。この手法は、三
刺激値の比で光源の色度を補正している。ここで、三刺
激値とは、人間の眼の分光感度と等価な分光感度をい
う。
規格では、光源の色度の補正がvon Kriesモデ
ルでプライマリとしてXYZを用いることに相当してい
る。ここで、被写体がグレーの場合には問題はないが、
被写体が有彩色の場合、条件等色度を評価しているの
か、XYZ原色を用いたvon Kriesモデルを評
価しているのか、区別がつかなかった。また、有彩色の
場合、同原色を用いたvon Kriesモデルは予測
誤差が大きいという問題があることが知られている。さ
らに、この条件等色度の評価は、前述したようなプリン
トメディアを評価するための実際に必要な方法とは異な
っていた。
ものであって、プリントメディアが異なる光源で観察さ
れたときの安定性(不安定性)を評価する手法を提供す
ることを目的としている。そして、それにより、プリン
トメディアの色素選択に役立て、またプリントメディア
の弱点となる光源の違いを見つける方法、装置を提供す
ることを目的としている。
明は、第1の光源下で色物体の三刺激値を求め、それと
同じ三刺激値を再現するプリンタの分光特性を求め、第
2の光源下での前記色物体及びプリント色の三刺激値を
求め、前記色物体及びプリント色の三刺激値から色差を
求める、ようにしたことを特徴とする。
く、任意の物体色に対応した光源に対する色安定性を評
価することができる。 (2)請求項2記載の発明は、前記第1の光源と、第2
の光源の組み合わせが複数あることを特徴とする。
合わせを評価することができる。 (3)請求項3記載の発明は、前記複数の色差のうち、
その最大値又はそれに準ずる値をプリントメディア評価
方法の代表値とすることを特徴とする。
探すことができる。 (4)請求項4記載の発明は、前記色物体として分光反
射率が概一様な特性及び/又は肌色に近似された分光反
射率を用いることを特徴とする。
の安定性について、重要色について評価を行なうことが
できる。 (5)請求項5記載の発明は、第1の光源下で色物体の
三刺激値を求める手段と、それと同じ三刺激値を再現す
るプリンタの分光特性を求める手段と、第2の光源下で
の前記色物体びプリント色の三刺激値を求める手段と、
これらの三刺激値から色差を求める手段と、を含んで構
成されることを特徴とする。
く、任意の物体色に対応した光源に対する色安定性を評
価することができる。 (6)請求項6記載の発明は、標準とする光源下でのプ
リンタ色票の三刺激値を指定し、これを用いて異なる光
源下での三刺激値を三刺激値以外の原色を用いてその比
により求め、実際のプリンタ色票の異なる光源下での三
刺激値を求め、これらの色差によりプリントメディアの
色安定性を評価する、ようにしたことを特徴とする。
不明な場合に、容易に光源に対する色安定性を評価する
ことができる。 (7)請求項7記載の発明は、標準とする光源下でのプ
リンタ色票の三刺激値を指定する手段と、これを用いて
異なる光源下での三刺激値を三刺激値以外の原色を用い
てその比により求め、実際のプリンタ色票の異なる光源
下での三刺激値を求める手段と、これらの色差によりプ
リントメディアの色安定性を 評価する手段と、を含ん
で構成されることを特徴とする。
不明な場合に、容易に光源に対する色安定性を評価する
ことができる。
施の形態例を詳細に説明する。光源依存性は、実在する
代表的な物体色、又は滑らかな分光特性を持つ色票での
光源変化時の変化度合いを理想としている。そして、プ
リントメディア(例えば記録紙)による再現色の色変化
を色差で表示する。例えば、第1の光源下で観察された
色と、第2の光源下で観察された色の変化の度合いから
光源依存性を判定する。
ものとする。この肌色と全く同じ色に見えるような三刺
激値をプリンタで作り、これをプリントしたものをプリ
ントメディアとする。この作り方は、カラーマネージメ
ントの手法を用いれば、簡単に作ることができる。
の光源下で観察したものとする。この時、人間の肌色の
変化とプリントメディアの色の変化が同様であれば、即
ち別光源で観察した人間の肌色と、同じ光源で観察した
プリントメディアに記録された色が同じ色に見えれば、
このプリントメディアは光源依存性がよいと判定する。
色変化が異なる場合には、光源依存性が悪いと判定す
る。本発明は、このような判定の原理に基づいてプリン
トメディアを評価するようにしたものである。このよう
にすれば、グレーだけでなく、任意の物体色に対応した
光源に対する色安定性を評価することができる。 (実施の形態例1)先ず、プリントメディアの特性を求
める。この特性を求める手法には、解析的な手法により
求めるものと、経験的な手法により求める場合とがあ
る。解析的な方法では、濃度加法則や、ノイゲバウア方
程式等を用いて分光反射率を求めるものである。濃度加
法則とは、対数領域で濃度についての加法性が成り立つ
というものである。ノイゲバウア方程式は、面積率に応
じて平均反射率を推定するもので、分光データに対して
適用することができる。ここで、面積率とは単位面積当
たりに占める画像部分の割合をいう。例えば、面積率1
00とは単位面積が全て画像で占められている状態、即
ちベタ塗りの状態をいう。この手法については、「日本
写真学会編、写真光学の基礎改訂、コロナ社、pp.6
46−648(1998)」に解説されている。
作られた信号の組み合わせを入力して多数の色票をプリ
ントして、実際に測色し、これ以外の入力値に対する測
色値は補間演算により求めるものである。この手法につ
いては、「Po−ChiehHung,Colorim
etric calibration of elec
tronic imaging devices us
ing a look−up−table model
and interpolations,Journ
al of Electronic Imaging,
2(1),53−61(1993)」に記載されてい
る。
る。この分光反射率としては、実際の物体色が望まし
い。例えば、Gretag社のMacbeth col
or checkerや、Munsel色票(Muns
el Color,The Munsel book
of color,NY,Macbeth divisi
on of Kollmorgen Instrume
nt Corp.,NY)から選択することができる。
これらの色票から計算された分光反射率は実際の物体色
に近いため、現実的である。代表的な望ましい色票例と
しては、18.4%前後の反射率の灰色、肌色、木々の
緑等、実際に注目される色(又は記憶色)を含めるのが
よい。
容の実被写体を用いるのが最も望ましい。例えば、人間
の肌が写っている場合が望ましい。この場合において、
実測した実被写体(肌)の分光反射率を用いるのがよ
い。
刺激値を得る場合で、最も滑らかになる分光分布を求め
ることにより、仮想の光源依存性が低い理想の分光反射
率を作り出して、これを用いてもよい。ここで、最も滑
らかになるという条件は、分光特性の1次微分(差
分)、又は2次微分(差分の差分)の和が最小になるも
のを選ぶことができる。
ロソフト社のExcelのソルバー機能を用いることで
実現することができる。この例を図1、図2に示す。図
1はMacbeth color checkerの実
測値である。図1において、横軸は波長(nm)、縦軸
は1に正規化された反射率である。図2は、光源Eでの
同一三刺激値で、かつ差分が最も少なくなるように最適
化された滑らかな分光分布を持つ例である。ここで、光
源Eとは所定の波長領域において、光のエネルギー(光
の強度)がほぼ一定になるような光源をいう。横軸は波
長(nm)、縦軸は1に正規化された反射率である。
る。先ず、第1の光源を指定する。この時の色票の三刺
激値M1を計算する。次に、評価されるプリンタ上で、
前記色票の三刺激値を再現する信号値を求める。この求
め方は、前記した文献「Po−Chieh Hung,
Colorimetric calibrationo
f electronic imaging devi
ces usinga look−up−table
model and interpolations,
Journal of Electronic Ima
ging,2(1),53−61(1993)」に示され
ている。
求める。この計算は、上記Colorimetric
Calibration(キャラクタライゼーション)
のデータから解析的に計算し、又は補間演算を行ない、
算出する。次に第2の光源を指定して、色票の三刺激値
M2を計算する。また、前記分光反射率を用いてプリン
トメディアの三刺激値M3を計算する。そして、これら
2つの三刺激値M2,M3から色差を計算する。色差の
計算には、ΔE*ab,ΔE*94、CMC等を用いる
ことができるが、ΔE*94がグレー付近に最適化され
ているため、最も都合がよい。これらの計算方法は、日
本色彩学会編「新編、色彩科学ハンドブック[第2
版]」、東大出版会、pp.264−288(1998)
に示されている。
光源(例えばD65)、任意の観察環境での光源(例え
ば蛍光灯)を選ぶ。これ以外にも、例えばD50,D5
5,D65,F1〜F12等のJISに規定された光源
や、任意の黒体放射分布から選択することができる。更
に、実在のオフィス環境での光源や、屋外光源(太陽高
度違い、天候違い、直射日光/日陰等の組み合わせ)を
用いる。光源の種類は多種多様なほどよい。
差の計算を行なう。この計算は、全てコンピュータによ
るシミュレーションで実現することができるので、光源
の組み合わせ(色票の組み合わせ)が多くても問題はな
い。
例えば平均値、ヒストグラム(度数分布)、中央値(メ
ディアン)、或いは標準偏差といった統計量を用いて表
すことができる。これらの統計量は、プリントメディア
の色安定性を評価する尺度となる。また、最大(又は最
大から複数個)の色差となる組み合わせを表示すること
で、このプリントメディアが潜在的に持つ光源による問
題点を警告することがとができる。即ち、プリンタの取
り扱い説明書にそれを記載することで使用者は予測がで
き、予め注意することができる。また、弱点となる光源
を探すことができる。
の組み合わせを複数用いることができる。このようにす
れば、光源の種類の組み合わせを評価することができ
る。また、色物体(色票)として、分光反射率が一様な
特性を用いると、プリントメディアの安定な評価を行な
うことができる。 (実施の形態例2)プリントメディアの特性の求め方
は、実施の形態例1と同じである。第1の光源での任意
の仮想色票(三刺激値)M4を指定する。そして、これ
を再現するプリントメディアの信号値を求め、分光反射
率を求める。これから三刺激値を求めることで、 第1
の光源下での色票の三刺激値と、プリントメディアの三
刺激値が求まったことになる。
リントメディアでの三刺激値M5を計算する。この三刺
激値の計算は、前記求めた分光反射率を用いて行なう。
任意の色票の特定の光源下での三刺激値M6を以下の計
算式により求める。
されるBradfordの原色を用いる。
スである。或いはG.D.Finlayson,et a
l,Spectral sharpening:sens
ortransformations for imp
roved color constancy,J.Op
t.Soc.Am.A,11,5,pp.1553−1563
(1994)に示される「シャープニング原色」でもよ
い。これらの原色としては、いろいろあるが、基本的に
は、色恒常性の推定を目的に算出されたパラメータを用
いることが望ましい。
を計算し、以降の評価方法は実施の形態例1で説明した
ものと同じである。図3は本発明装置の第1の実施の形
態例を示すブロック図である。図において、1は各種の
光源の分光分布を記憶している光源分光分布記憶手段、
2は評価されるプリンタ装置(メディア)の分光反射率
を記憶するプリンタ分光反射特性記憶手段、3はプリン
タ分光反射特性記憶手段2から読み出したデータを受け
て、特定の三刺激値を計算するプリンタ分光反射特性計
算手段である。該プリンタ分光反射特性計算手段3とし
ては、例えばCPUが用いられる。
を記憶する色票分光特性記憶手段、5は光源分光分布記
憶手段1から読み出した分光分布データと、プリンタ分
光反射特性計算手段3の出力を受けてプリントメディア
の三刺激値を計算する第1の三刺激値計算手段、6は光
源分光分布記憶手段1から読み出した分光分布データ
と、色票分光特性記憶手段4から読み出した分光反射率
を用いて色票の三刺激値を計算する第2の三刺激値計算
手段である。これら三刺激値計算手段5、6としては、
例えばCPUが用いられる。前記各記憶手段1,2,4
に記憶されるデータは、予めキーボード等の入力手段か
ら入力されている。
の三刺激値計算手段6の出力を受けて色差を計算する色
差計算手段、8は該色差計算手段7の出力を受けて統計
的手法に基づきプリントメディアの評価値を選定する評
価値選定手段である。評価値選定手段8は、光源の種類
による色差の違いをヒストグラム化し、平均値、中央
値、最大値、標準偏差を算出する。色差計算手段7及び
評価値選定手段8としては、例えばCPUが用いられ
る。このように構成された装置の動作を説明すれば、以
下の通りである。
おける色物体(色票)の三刺激値と、プリントメディア
の三刺激値が同一になるように調整されていることが前
提となる。このため、第2の三刺激値計算手段6は、色
票分光特性記憶手段4から読み出したデータと、光源分
光分布記憶手段1から読み出したデータとから第1の光
源下での三刺激値M7を計算する。計算式は以下の通り
である。
波長λにおける照明の分光強度、R(λ)は波長λにお
ける反射率、x(λ)、y(λ)、z(λ)(実際は
(2)式のようにx,y,zの上にバーがつく)は波長
λにおける等色関数である。ここで求めた三刺激値は、
プリント分光反射特性計算手段3に送られる。そして、
プリンタ分光反射特性計算手段3は、三刺激値計算手段
6から与えられた三刺激値と、プリンタ分光反射特性記
憶手段2から読み出したデータを受けて、この三刺激値
を実現する分光反射率を計算する。
る。第1の三刺激値計算手段5は、光源分光分布記憶手
段1から読み出した光源の分光分布と、プリンタ分光反
射特性計算手段3の出力である分光反射率を受けてプリ
ントメディアの三刺激値M8を計算する。一方、第2の
三刺激値計算手段6は、光源分光分布記憶手段1に記憶
されているデータと、色票分光特性記憶手段4に記憶さ
れている分光特性から(2)式により第2の光源下にお
ける色票の三刺激値M9を計算する。
票の三刺激値M9と、プリントメディアの三刺激値M8
が求まったら、色差計算手段7は、これら三刺激値M
8,M9の色差を計算する。ここで、色差が小さい場合
は、第1の光源下で調整された色票とプリントメディア
の三刺激値が第2の光源下においても、ほぼ同様な値と
なり、双方の色の変化が同様であることを意味する。逆
に、色差が大きい場合は、第1の光源下で調整された色
票とプリントメディアの三刺激値が第2の光源下におい
ては、異なる値となり、双方の色の変化が異なることを
意味する。
票分光分布に対して行ない、評価値選定手段8に与え
る。該評価値選定手段8は、色差計算手段7の出力を受
けて、前述したような種々の統計データを求める。即
ち、色差の違いをヒストグラム化し、平均値、中央値、
最大値、標準偏差等を算出する。これにより、求めた統
計データをプリントメディアの特性(評価値)とする。
具体的には、求めた統計データは、例えばCRT等のデ
ィスプレイに表示され、或いはプリンタでプリントされ
る。
ブロック図である。図3と同一のものは、同一の符号を
付して示す。図において、1は各種の光源の分光分布を
記憶している光源分光分布記憶手段、2は評価されるプ
リンタ装置(メディア)の分光反射率を記憶するプリン
タ分光反射特性記憶手段、3はプリンタ分光反射特性記
憶手段2から読み出したデータを受けて、特定の三刺激
値を計算するプリンタ分光反射特性計算手段である。該
プリンタ分光反射特性計算手段3としては、例えばCP
Uが用いられる。
れた光源の種類を用いて評価に用いる三刺激値を指定す
る三刺激値指定手段である。該三刺激値指定手段9は例
えば、灰色や肌色等の三刺激値を指定する。10は光源
分光分布記憶手段1から読み出されたデータ及び三刺激
値指定手段9からの出力を受けて色票の三刺激値を推定
する三刺激値推定手段である。該三刺激値推定手段10
は、光源の白色点(色度点)を入力して、対応する光源
の色票の三刺激値を上述のモデルで計算する。
た分光分布データと、プリンタ分光反射特性計算手段3
の出力データを受けてプリントメディアの三刺激値を計
算するの三刺激値計算手段、7は三刺激値計算手段5及
び三刺激値推定手段10の出力を受けて色差を計算する
色差計算手段、8は該色差計算手段7の出力を受けて統
計的手法に基づきプリントメディアの評価値を選定する
評価値選定手段である。色差計算手段7、評価値選定手
段8としては、例えばCPUが用いられる。評価値選定
手段8は、光源の種類による色差の違いをヒストグラム
化し、平均値、中央値、最大値、標準偏差を算出する。
このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の
通りである。
指定手段9により仮想の色票の三刺激値が指定される。
この三刺激値の指定値は、プリンタ分光反射特性計算手
段3に送られ、評価されるプリンタで同一の三刺激値を
持つ分光反射率を計算する。次に光源の種類を第2の光
源に換える。三刺激値推定手段10では、上述のモデル
で新たな三刺激値を推定する。また、同じ光源下でのプ
リントメディアの三刺激値を三刺激値計算手段5により
計算する。これらの三刺激値を用いて、図3の場合と同
様に色差の評価手段を出力する。
値と、プリントメディアの三刺激値が求まったら、色差
計算手段7は、これら三刺激値から色差を計算する。色
差計算手段7は、これら三刺激値から色差を計算する。
ここで、色差が小さい場合は、第1の光源下で調整され
た色票とプリントメディアの三刺激値が第2の光源下に
おいても、ほぼ同様な値となり、双方の色の変化が同様
であることを意味する。逆に、色差が大きい場合は、第
1の光源下で調整された色票とプリントメディアの三刺
激値が第2の光源下においては、異なる値となり、双方
の色の変化が異なることを意味する。
票分光分布に対して行ない、評価値選定手段8に与え
る。該評価値選定手段8は、色差計算手段7の出力を受
けて、前述したような種々の統計データを求める。即
ち、色差の違いをヒストグラム化し、平均値、中央値、
最大値、標準偏差等を算出する。これにより、求めた統
計データをプリントメディアの特性(評価値)とする。
でのプリンタ色票の三刺激値を指定する手段と、これを
用いて異なる光源下での三刺激値を三刺激値以外の原色
を用いてその比により求め、実際のプリント色票の異な
る光源下での三刺激値を求める手段と、これらの色差に
より評価する手段から構成される装置も実現することが
できる。これによれば、実際の被写体が不明な場合に、
容易に光源に対する色安定性を評価することができる。
ているが、これから派生した色彩値(例えばL*a*b
*やL*u*v*)を用いてもよい。本発明によれば、
前述のようにして求めたプリンタの色安定性レベルをク
ラス分けすることができる。例えば、色差2〜3はAク
ラス、色差3〜6がBクラス、その以上はCクラスとす
るものである。
じ色を持つ場合でも無数の組み合わせが発生するが、本
評価値が最もよくなるように、選択することができる。
これにより、光源依存性が通常の被写体と同じ特性のプ
リンタを設計することができる。
ば、以下の効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明によれば、グレーだけでな
く、任意の物体色に対応した光源に対する色安定性を評
価することができる。 (2)請求項2記載の発明によれば、光源の種類の組み
合わせを評価することができる。 (3)請求項3記載の発明によれば、弱点となる光源を
探すことができる。 (4)請求項4記載の発明によれば、プリントメディア
の安定性について、重要色について評価を行なうことが
できる。 (5)請求項5記載の発明によれば、グレーだけでな
く、任意の物体色に対応した光源に対する色安定性を評
価することができる。 (6)請求項6記載の発明によれば、実際の被写体色が
不明な場合に、容易に光源に対する色安定性を評価する
ことができる。 (7)請求項7記載の発明によれば、実際の被写体色が
不明な場合に、容易に光源に対する色安定性を評価する
ことができる。
ディアが異なる光源で観察されたときの安定性(不安定
性)を評価する手法を提供することができる。そして、
それにより、プリントメディアの色素選択に役立て、ま
たプリントメディアの弱点となる光源の違いを見つける
方法、装置を提供することができる。
率を示す図である。
ク図である。
ク図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 第1の光源下で色物体の三刺激値を求
め、 それと同じ三刺激値を再現するプリンタの分光特性を求
め、 第2の光源下での前記色物体及びプリント色の三刺激値
を求め、 前記色物体及びプリント色の三刺激値から色差を求め
る、ようにしたことを特徴とするプリントメディア評価
方法。 - 【請求項2】 前記第1の光源と、第2の光源の組み合
わせが複数あることを特徴とする請求項1記載のプリン
トメディア評価方法。 - 【請求項3】 前記複数の色差のうち、その最大値又は
それに準ずる値をプリントメディア評価方法の代表値と
することを特徴とする請求項1記載のプリントメディア
評価方法。 - 【請求項4】 前記色物体として分光反射率が概一様な
特性及び/又は肌色に近似された分光反射率を用いるこ
とを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のプリン
トメディア評価方法。 - 【請求項5】 第1の光源下で色物体の三刺激値を求め
る手段と、 それと同じ三刺激値を再現するプリンタの分光特性を求
める手段と、 第2の光源下での前記色物体びプリント色の三刺激値を
求める手段と、 これらの三刺激値から色差を求める手段と、を含んで構
成されることを特徴とするプリントメディア評価装置。 - 【請求項6】 標準とする光源下でのプリンタ色票の三
刺激値を指定し、 これを用いて異なる光源下での三刺激値を三刺激値以外
の原色を用いてその比により求め、実際のプリンタ色票
の異なる光源下での三刺激値を求め、 これらの色差によりプリントメディアの色安定性を評価
する、ようにしたことを特徴とするプリントメディア評
価方法。 - 【請求項7】 標準とする光源下でのプリンタ色票の三
刺激値を指定する手段と、 これを用いて異なる光源下での三刺激値を三刺激値以外
の原色を用いてその比により求め、実際のプリンタ色票
の異なる光源下での三刺激値を求める手段と、 これらの色差によりプリントメディアの色安定性を評価
する手段と、を含んで構成されることを特徴とするプリ
ントメディア評価装置。
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