JP2003213270A - 流動層炭化装置、流動層炭化システム、および流動層炭化物製造方法 - Google Patents

流動層炭化装置、流動層炭化システム、および流動層炭化物製造方法

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JP2003213270A
JP2003213270A JP2002018253A JP2002018253A JP2003213270A JP 2003213270 A JP2003213270 A JP 2003213270A JP 2002018253 A JP2002018253 A JP 2002018253A JP 2002018253 A JP2002018253 A JP 2002018253A JP 2003213270 A JP2003213270 A JP 2003213270A
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carbonization
fluidized bed
fluidized
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JP2002018253A
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Seiichiro Toyoda
誠一郎 豊田
Kaori Sasaki
香織 佐々木
Satoru Asano
哲 浅野
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Original Assignee
Ebara Corp
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  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 炭素収率を向上させ、さらに操業コストを低
くし、タールトラブルが発生せず、装置が大型化しても
ホットスポットが発生しにくく、撹拌装置の必要のない
炭化装置を提供する。 【解決手段】 流動媒体が形成する炭化室流動層により
第1原料a11、a12を加熱して熱分解し炭化物u
1、u2を製造する炭化室1と、炭化室から導入される
流動媒体cと、炭化室から導入される第1原料の一部a
12とを受けとり、受け取った第1原料a12を前記受
け取った流動媒体cで形成される加熱室流動層内で燃焼
し、受け取った流動媒体cを加熱する加熱室2と、加熱
室2で加熱された流動媒体cを、炭化室1に戻す流路4
と、炭化室1から排出される流動媒体cと炭化物u1と
を分離する分離装置54とを備える流動層炭化装置10
1とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱した流動媒体
により形成される流動層にて廃棄物を熱分解して炭化し
炭化物を製造する流動層炭化装置、および流動層炭化物
製造方法、該流動層炭化装置を備え、該流動層炭化装置
が発生する燃焼ガスを流動化ガスとして用いた流動層炭
化システム、該流動層炭化物製造方法を備え、該流動層
炭化物製造方法にて発生する燃焼ガスを流動化ガスとし
て用いた流動層炭化プロセスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の炭化装置では、一つの方式とし
て、温度制御が容易であること、および熱源を作り出す
手間があまりかからないことから、炭化される原材を高
温の熱媒体(雰囲気ガス、流動砂等)と直接接触させて
加熱する内熱式が採用されていた。内熱式の場合、炭化
原材の炭素分の一部を利用して燃焼を起こし、このとき
に生じる燃焼熱で熱媒体を加熱し、この加熱した熱媒体
を直接原材に接触させて加熱していた。すなわち原材の
炭素分の部分燃焼熱が原材の炭化熱に利用されていた。
他の方式として、原料を加熱する熱媒体を、重油バーナ
を用いて加熱する方法、すなわち外熱式が採用されてい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような炭化装置
では、内熱式の場合は、炭化される原材の炭素分を燃焼
のために使用するので炭素収率が低く、外熱式の場合
は、操業コストが高かった。また、原材を加熱して、炭
化する際にタールが発生するが、このタールを除去でき
ず、後段プロセスで付着物が生じるタールトラブルが発
生するのを防ぐために、装置を定期的にタールクリーニ
ングする必要があった。さらに、特に大型の装置の場
合、装置内のホットスポットを回避するため、装置内に
回転羽根等の回転撹拌装置を設けるが、高温攪拌が行わ
れるため、回転軸の偏心による羽根と壁との摩耗や装置
の複雑化が問題となっている。
【0004】そこで本発明は、外部供給エネルギーを極
力減らし炭素収率を向上させ、さらに操業コストを低く
し、タールトラブルが発生せず、装置が大型化してもホ
ットスポットが発生しにくく、回転撹拌装置の必要のな
い流動層炭化装置、流動層炭化物製造方法、該流動層炭
化装置を備えた流動層炭化システム、および該流動層炭
化物製造方法を備えた流動層炭化プロセスを提供するこ
とを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明による流動層炭化装置101
は、例えば図1、図2に示すように、流動媒体cが形成
する炭化室流動層により第1原料a11、a12を加熱
して熱分解し炭化物u1、u2を製造する炭化室1と;
炭化室1から導入される流動媒体cと、炭化室1から導
入される第1原料a11、a12の一部a12とを受け
とり、受け取った第1原料a12を前記受け取った流動
媒体cで形成される加熱室流動層内で燃焼し、受け取っ
た流動媒体cを加熱する加熱室2と;加熱室2で加熱さ
れた流動媒体cを、炭化室1に戻す流路4、25と;炭
化室1から排出される流動媒体cと炭化物u1とを分離
する分離装置54とを備える。
【0006】このように構成すると、炭化室1と、加熱
室2と、流路4、25と、分離装置54とを備えるの
で、加熱室2で、炭化室1から導入される流動媒体c
と、炭化室1から導入される第1原料a11、a12の
一部a12とを受けとり、受け取った第1原料a12を
受け取った流動媒体cで形成される加熱室流動層内で燃
焼し、受け取った流動媒体cを加熱し、加熱室2で加熱
された流動媒体cを、流路4、25を通して炭化室1に
戻し、炭化室1で、流動媒体cが形成する炭化室流動層
により第1原料a11、a12を加熱して熱分解し炭化
物u1、u2を製造し、炭化室1から排出される流動媒
体cと炭化物u1とを分離装置54によって分離し、炭
化物u1を得ることができる。
【0007】加熱室2で、第1原料a11、a12の一
部a12で流動媒体cを加熱するので、炭化される第1
原料a11、a12に含まれる炭素を燃焼させることは
なく、外部供給エネルギーを極力減らし第1原料a11
の炭素収率を向上させることができ、高カロリーの炭化
物u1を製造することができる。また、加熱室2で助燃
のために流動媒体cを加熱する設備や補助燃料の必要が
なく、操業コストを下げることができる。第1原料a1
1、a12を熱分解、炭化するのに用いられた流動媒体
cと第1原料a11、a12の一部a12とを加熱室2
に受け取らせ、第1原料a11、a12の一部a12を
燃焼させて流動媒体cを加熱するので、炭化室1で第1
原料a11、a12を熱分解、炭化した際に流動媒体c
に付着したタール分を燃焼させることができ、タールト
ラブルを回避することができる。燃焼される第1原料a
11、a12の一部a12の量を調整することにより炭
化室1の温度を調整することができ、炭化室1内でのホ
ットスポットの発生を回避することができる。通常は、
第1原料a11、a12の一部a12は炭化室1で炭化
され炭化物u2になり、炭化物として燃焼室2に搬送さ
れ、燃焼し流動媒体cを加熱する。なお、炭化室1と、
加熱室2と、流路4、25とを一つの流動層炉内に形成
してもよい。
【0008】請求項2に係る発明による流動層炭化装置
101は、請求項1に記載の炭化装置において、例えば
図1に示すように、加熱室2が、外部から加熱室2に供
給された第2原料a2を加熱室流動層内で燃焼する。
【0009】このように構成すると、加熱室2が、第2
原料a2を燃焼するので、チャーが発生しにくい第1原
料a11の場合は、加熱室2で第2原料a2の燃焼によ
り燃焼熱を補い、加熱室2の燃焼温度を上昇させ、加熱
室2で流動媒体cに十分に顕熱を付与することができ、
炭化室1への顕熱供給が十分となるので、炭化室流動層
温度が高くなる。よって、炭化室1で可燃ガスb中のタ
ール分を十分に分解することができ、タールトラブルの
問題を回避することができる。
【0010】また、着火性の低いチャーhを発生する第
1原料a11の場合でも、第2原料a2を加熱室2で燃
焼させることより、加熱室2の温度を上昇させ、チャー
hの燃焼速度を上昇させることにより、チャーhを加熱
室2内で確実に燃焼させ、加熱室2での燃焼効率を維持
することができ、炭化室1への顕熱供給が十分となるの
で、炭化室流動層温度を十分に高く保持し、炭化室1で
生成される可燃ガスbのタール含有量を大幅に減少さ
せ、ガス化により可燃ガスbがもたらすタールトラブル
の問題を回避することができる。
【0011】請求項3に係る発明による流動層炭化装置
101は、請求項1または請求項2に記載の流動層炭化
装置において、例えば図1に示すように、炭化室1が、
炭化室流動層を形成する流動媒体cと、所定のサイズ以
下の第1原料a12とを加熱室2に向けて通過させるス
クリーン52を有する。
【0012】このように構成すると、炭化室1がスクリ
ーン52を有するので、流動媒体cと、所定のサイズ以
下の第1原料a12とが、炭化室1から加熱室2に移送
されて、加熱、燃焼され、所定のサイズより大きい原料
a11は、炭化室1から加熱室2に移送されず炭化室1
で炭化されることができる。所定のサイズとは、炭化し
た際、炭化物として取り出したいサイズ以下になる原料
のサイズをいう。
【0013】請求項4に係る発明による流動層炭化装置
101は、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載
の流動層炭化装置において、例えば図1、図5、図6に
示すように、スクリーン52に向けて、スクリーン52
を通過する前の炭化室流動層を形成する流動媒体cおよ
び第1原料a12を攪拌する攪拌流体sを噴射する噴射
装置57A、Bを備える。
【0014】このように構成すると、噴射装置57A、
Bを備えるので、噴射装置57A、Bによって、スクリ
ーン52に向けて、スクリーン52を通過する前の流動
媒体cおよび第1原料a12を攪拌する攪拌流体sを噴
射することができ、スクリーン52の流動媒体cおよび
第1原料a12による詰まりを防止することができる。
【0015】上記目的を達成するために、請求項5に係
る発明による流動層炭化システム801は、例えば図8
に示すように、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
記載の流動層炭化装置701を備え;炭化室601が、
炭化物u1、u2を製造するに際し、可燃ガスbを生成
し;可燃ガスbを導入し、可燃ガスbの少なくとも一部
を燃焼させて、燃焼ガスeを生成する燃焼ガス発生装置
671と;燃焼ガスeを炭化室601に導入する第1導
入経路673とをさらに備え;炭化室601が、炭化室
601に導入された燃焼ガスeを炭化室流動層を形成す
る流動化ガスとして使用する。
【0016】このように構成すると、燃焼ガス発生装置
671と、第1導入経路673とを備えるので、燃焼ガ
ス発生装置671に、炭化室601で生成した可燃ガス
bを導入し、燃焼ガス発生装置671で可燃ガスbの少
なくとも一部を燃焼させて、燃焼ガスeを生成し、生成
した燃焼ガスeを第1導入経路673を経て炭化室60
1に導入し、炭化室601が、炭化室601に導入され
た燃焼ガスeを炭化室流動層を形成する流動化ガスとし
て使用する。
【0017】請求項6に係る発明による流動層炭化シス
テム801は、例えば図8に示すように、炭化室601
が、炭化物u1、u2を製造するに際し、可燃ガスbを
生成し;可燃ガスbの少なくとも一部を導入し、導入さ
れた可燃ガスbを燃焼させて、燃焼ガスeを生成する燃
焼ガス発生装置671と;燃焼ガスeを加熱室602に
導入する第2導入経路674とをさらに備え;加熱室6
02が、加熱室602に導入された燃焼ガスeを前記加
熱室流動層を形成する流動化ガスとして使用する。
【0018】このように構成すると、燃焼ガス発生装置
671と、第2導入経路674とを備えるので、燃焼ガ
ス発生装置671に、炭化室601で生成した可燃ガス
bの少なくとも一部を導入し、燃焼ガス発生装置671
で、導入した可燃ガスbを燃焼させて、燃焼ガスeを生
成し、生成した燃焼ガスeを第2導入経路674を経て
加熱室602に導入し、加熱室602が、加熱室602
に導入された燃焼ガスeを加熱室流動層を形成する流動
化ガスとして使用する。
【0019】上記目的を達成するために、請求項7に係
る発明による流動層炭化物製造方法は、例えば図1に示
すように、原料a11、a12を供給する供給工程と;
流動媒体cを流動化させて加熱室流動層を形成し、前記
供給行程で供給された原料a11、a12の一部a12
を燃焼して、流動媒体cを加熱する加熱工程と;前記加
熱工程で加熱された流動媒体cを前記加熱室流動層から
導入し、導入した流動媒体cを流動化させて炭化室流動
層を形成し、前記供給工程で供給された原料a11、a
12を熱分解し炭化する炭化工程と;前記炭化工程で炭
化され、前記炭化室流動層から排出された炭化物u1
と、前記炭化室流動層から排出された流動媒体cとを分
離する分離工程とを備える。
【0020】上記目的を達成するために、請求項8に係
る発明による流動層炭化物製造方法は、例えば図1に示
すように、原料a11と、該原料a11より小さい小原
料a12とを供給する供給工程と;前記原料a11と、
小原料a12とを選り分ける選別工程と;前記選別行程
で選り分けられた小原料a12を流動媒体cが形成する
加熱室流動層内で燃焼して、前記流動媒体cを加熱する
加熱工程と;前記加熱工程で加熱された流動媒体cを炭
化室流動層内に導入し、前記供給工程で供給された原料
a11を熱分解し炭化する炭化工程と;前記炭化工程で
製造され、前記炭化室流動層から排出された炭化物u1
と、前記炭化室流動層から排出された流動媒体cとを分
離する分離工程とを備える。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。なお、各図において互い
に同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複
した説明は省略する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る
に流動層炭化装置としての統合型炭化炉101の構成を
示すブロック図である。統合型炭化炉101は、炭化室
1と、加熱室としてのチャー燃焼室2と、熱回収室3と
を含んで構成される。炭化室1は、流動媒体cを流動化
し、第1原料としての、あるいは原料としての破砕木材
a11を熱分解して炭化し炭化物u1とし、第1原料と
しての、あるいは原料としての、あるいは小原料として
の廃棄物a12を熱分解して炭化し炭化物u2とする。
チャー燃焼室2は、流動媒体cを流動化し、後述のよう
に炭化室1から送られる炭化物u2、流動媒体cに付着
したチャー、タール分を燃焼し、炭化物u2、チャー、
タール分の燃焼熱で流動媒体cを加熱する。熱回収室3
は、層内伝熱管41を介して流動媒体cから熱を回収す
る。なお、廃棄物a12は、破砕木材a11より小さい
サイズを有し、炭化物u2は、炭化物u1より小さいサ
イズを有し、粒径が小さい。
【0023】炭化室1と、チャー燃焼室2を連通する後
述の開口部21にはスクリーン52がセットしてあり、
スクリーン52は所定のメッシュを有する。所定のメッ
シュとは、炭化物u1より粒径の小さい炭化物u2およ
び流動媒体c(好適には流動砂)はスクリーン52を通
過することができ、炭化物u1は通過できないように設
定されたメッシュである。
【0024】炭化室1内のスクリーン52の近傍には撹
拌流体としての水蒸気sを噴射する噴射装置57Aが設
けられ、チャー燃焼室2内のスクリーン52の近傍には
撹拌流体としての水蒸気sを噴射する噴射装置57Bが
設けられている。噴射装置57Aが水蒸気sを噴射する
方向は、噴射装置57Aからスクリーン52に向かう方
向であって炭化室1側からチャー燃焼室側にスクリーン
52を通過する方向、スクリーン52とは反対側に向か
う方向、スクリーン52の周囲に向かう方向の、3つの
方向である。一方、噴射装置57Bが水蒸気sを噴射す
る方向は、噴射装置57Bからスクリーン52に向かう
方向であってチャー燃焼室2側から炭化室1側にスクリ
ーン52を通過する方向である。噴射装置57A、Bの
具体的構成については、後述する。
【0025】噴射装置57A、Bの水蒸気sの噴射方向
は、さらに、スクリーン52に平行な方向に対して、ス
クリーン52に近づく方向に角度を持つ方向、あるいは
スクリーン52から離れる方向に角度を持つ方向を含む
ようにするとよい。噴射は、間欠的に行ってもよく、流
動媒体cを流動化する流動化流体g1、g2の噴射速度
より早い噴射速度で行ってもよい。噴射速度が周期的に
変化するように行ってもよい。
【0026】炭化室1は、炭化原材である破砕木材a1
1を投入する第1投入口16と、その他の燃料としての
廃棄物a12を投入する第2投入口26と、炭化物u1
を排出する炭化物排出口33と、流動化媒体である水蒸
気g1を吹き出す散気坂17と、炭化室1から炉外に排
出された流動媒体cを炭化室1に戻す第1流動媒体戻し
口29とを含んで構成される。なお、破線にて図示する
ように、燃料としての廃棄物a2を直接チャー燃焼室2
に外部から供給してもよい。
【0027】チャー燃焼室2は、不燃物dを排出する不
燃物排出口34と、流動化媒体である空気g2を吹き出
す散気坂18と、チャー燃焼室2から炉外に排出された
流動媒体cをチャー燃焼室2に戻す第2流動媒体戻し口
31とを含んで構成される。熱回収室3は、流動化媒体
である空気g2を吹き出す散気坂20を含んで構成され
る。
【0028】第1投入口16には、第1定量供給装置2
3の一端が接続され、第1定量供給装置23の他端には
第1ホッパ24が接続されている。第1ホッパ24に投
入された原料である破砕木材a11は、第1定量供給装
置23によって一定量が第1投入口16から炭化室1に
供給される。
【0029】第2投入口26には、第2定量供給装置2
7の一端が接続され、第1定量供給装置27の他端には
第2ホッパ28が接続されている。第2ホッパ28に投
入された廃棄物a12は、第2定量供給装置27によっ
て一定量が第2投入口26から炭化室1に供給される。
【0030】炭化物排出口33は、炭化室1の炉底に形
成され、炭化物u1と共に流動媒体cを排出する。炭化
物排出口33は、第1排出シュート35により炭化物排
出装置53に接続される。炭化物排出装置53は、スク
リューコンベアであり、スクリューを軸の回りに巻き付
けた構造をしている。当該軸は、パイプ形状であり、内
部を冷却水が貫通する構造になっており、一方の軸端が
不図示の連結部品により冷却水供給配管65、冷却水戻
り配管66に接続され、炭化物排出装置53により搬送
されている被搬送物が冷却水wにより冷却されるよう構
成されている。炭化物排出装置53は、さらに分離装置
としての第1分級装置54に接続される。
【0031】炭化物排出口33を出た炭化物u1と流動
媒体cは第1排出シュート35により炭化物排出装置5
3に導かれ、炭化物排出装置53により冷却され、次に
第1分級装置54に入り流動媒体cと炭化物u1とに分
級される。
【0032】不燃物排出口34は、チャー燃焼室2の炉
底に形成され、不燃物dと共に流動媒体cを排出する。
不燃物排出口34は、第2排出シュート30により流動
媒体排出装置58に接続される。流動媒体排出装置58
は、流動媒体排出装置53と同じ構造をしており、一方
の軸端が冷却水供給配管66、冷却水戻り配管67に接
続されている。流動媒体排出装置58は、さらに分離装
置としての第2分級装置59に接続される。
【0033】不燃物排出口34を出た流動媒体cと不燃
物dは、第2排出シュート30により流動媒体排出装置
58に導かれ、流動媒体排出装置58により冷却され、
次に第2分級装置59に入り流動媒体cと不燃物dとに
分級される。
【0034】第1分級装置54により分級された流動媒
体cは、第1分級装置54の小粒径側出口61と第1流
動媒体戻し口29とを連結する第1戻り配管112を通
り、流動媒体cを上昇させる不図示の流動媒体上昇機構
により、第1分級装置54から第1流動媒体戻し口29
を経て炭化室1に戻る。第2分級装置59により分級さ
れた流動媒体cは、第2分級装置59の小粒径側出口6
3と第2流動媒体戻し口31とを連結する第2戻り配管
115を通り、流動媒体cを上昇させる不図示の流動媒
体上昇機構により、第2分級装置59から第2流動媒体
戻し口31を経てチャー燃焼室2に戻る。
【0035】第1分級装置54により分離された炭化物
u1は、第1分級装置54の大粒径側出口62を出てシ
ュート113を通って回収箱32へ送られ、回収され
る。第2分級装置59により分離された不燃物dは、第
2分級装置59の大粒径側出口64を出てシュート11
6によって外部に搬送され、例えば埋立処理される。第
1分級装置54、第2分級装置59の分流粒径は、本実
施の形態の場合同一であり流動媒体cの粒径とするとよ
い。流動媒体cの粒径は、2〜5mm(例えば3mm)
とするとよい。
【0036】ここで図2の概念的断面図を参照して統合
型炭化炉101について説明する。本統合型炭化炉10
1は、熱分解して炭化、炭化した炭化物の燃焼、燃焼し
た熱の熱回収の3つの機能をそれぞれ担当する炭化室
1、加熱室としてのチャー燃焼室2、熱回収室3を備
え、例えば全体が円筒形又は矩形の柱状形を成した炉体
内に収納されている。炭化室1、チャー燃焼室2、熱回
収室3は仕切壁11、12、13、14、15で分割さ
れており、それぞれの底部に流動媒体cを含む濃厚層で
ある流動層が形成される。各室の流動層、即ち炭化室流
動層、加熱室流動層としてのチャー燃焼室流動層、熱回
収室流動層の流動媒体cを流動させるために、各室1、
2、3の底である炉底には、流動媒体c中に流動化ガス
g1、g2(炭化室に吹き込む流動化ガスg1は、水蒸
気)を吹き込む散気装置が設けられている。散気装置は
炉底部に敷かれた、例えば多孔板としての散気板を含ん
で構成され、該散気板を広さ方向に区分して複数の部屋
に分割されており、各室内の各部の空塔速度を変えるた
めに、散気装置の各部屋から散気板を通して吹き出す流
動化ガスの流速を変化させるように構成している。空塔
速度が室の各部で相対的に異なるので各室内の流動媒体
も室の各部で流動状態が異なり、そのため内部旋回流が
形成される。また室の各部で流動状態が異なるところか
ら、内部旋回流は、炉内の各室を循環する。図中、散気
装置に示すハッチング付き矢印の大きさは、吹き出され
る流動化ガスの流速を示している。例えば2bで示す箇
所の太い矢印は、2aで示す箇所の細い矢印よりも流速
が大きい。
【0037】炭化室1とチャー燃焼室2の間は仕切壁1
1および仕切壁15で仕切られ、チャー燃焼室2と熱回
収室3の間は仕切壁12で仕切られ、炭化室1と熱回収
室3の間は仕切壁13で仕切られている(なお本図は、
炉を平面的に展開して図示しているため、仕切壁11は
炭化室1とチャー燃焼室2の間にはないかのように、ま
た仕切壁13は炭化室1と熱回収室3の間にはないかの
ように示されている)。即ち、統合型炭化炉101は、
各室が別々の炉として構成されておらず、一つの炉とし
て一体に構成されている。更に、チャー燃焼室2の炭化
室1と接する面の近傍には、流動媒体cが下降するべく
流路としての沈降チャー燃焼室4を設ける。即ち、チャ
ー燃焼室2は沈降チャー燃焼室4と沈降チャー燃焼室4
以外のチャー燃焼室本体部とに分かれる。このため、沈
降チャー燃焼室4をチャー燃焼室2の他の部分(チャー
燃焼室本体部)と仕切るための仕切壁14が設けられて
いる。また沈降チャー燃焼室4と炭化室1は、仕切壁1
5で仕切られている。
【0038】ここで、流動層と界面について説明する。
流動層は、その鉛直方向下方部にある、流動化ガスによ
り流動状態に置かれている流動媒体(例えば珪砂)cを
濃厚に含む濃厚層と、その濃厚層の鉛直方向上方部にあ
る流動媒体cと多量のガスが共存し、流動媒体cが勢い
よくはねあがっているスプラッシュゾーンとからなる。
流動層の上方即ちスプラッシュゾーンの上方には流動媒
体cをほとんど含まずガスを主体とするフリーボード部
がある。界面は、ある厚さをもった前記スプラッシュゾ
ーンをいうが、またスプラッシュゾーンの上面と下面
(濃厚層の上面)との中間にある仮想的な面ととらえて
もよい。
【0039】また「流動層の界面より鉛直方向上方にお
いてはガスの流通がないように仕切壁により仕切られ」
というとき、さらに界面より下方の濃厚層の上面より上
方においてガスの流通がないようにするのが好ましい。
【0040】炭化室1とチャー燃焼室2の間の仕切壁1
1は、炉の天井19から炉底(散気装置の散気板)に向
かってほぼ全面的に仕切っているが、下端は炉底に接す
ることはなく、炉底近傍に開口部21がある。開口部2
1には、粒径の小さい炭化物u2および流動媒体cは通
過するが、粒径の大きい炭化物u1は通過しないクリー
ン52がはめ込まれている。但しこの開口部21の上端
が、炭化室流動層界面、チャー燃焼室流動層界面のいず
れの界面よりも上部にまで達することはない。さらに好
ましくは、開口部21の上端が、炭化室流動層の濃厚層
の上面、チャー燃焼室流動層の濃厚層の上面のいずれよ
りも上部にまで達することはないようにする。言い換え
れば、開口部21は、常に濃厚層に潜っているように構
成するのが好ましい。即ち、炭化室1とチャー燃焼室2
とは、少なくともフリーボード部においては、さらに言
えば界面より上方においては、さらに好ましくは濃厚層
の上面より上方ではガスの流通がないように仕切壁によ
り仕切られていることになる。
【0041】またチャー燃焼室2と熱回収室3の間の仕
切壁12はその上端が界面近傍、即ち濃厚層の上面より
は上方であるが、スプラッシュゾーンの上面よりは下方
に位置しており、仕切壁12の下端は炉底近傍までであ
り、仕切壁11と同様に下端が炉底に接することはな
く、炉底近傍に濃厚層の上面より上方に達することのな
い開口部22がある。言い換えれば、チャー燃焼室2と
熱回収室3の間は流動層部のみ仕切壁12で仕切られて
おり、その仕切壁12の炉床面近傍には開口部22を有
し、チャー燃焼室2の流動媒体cは仕切壁12の上部か
ら熱回収室3に流入し、仕切壁12の炉床面近傍の開口
部22を通じて再びチャー燃焼室2に戻る循環流を有す
るように構成されている。
【0042】炭化室1と熱回収室3の間の仕切壁13は
炉底から炉の天井19にわたって完全に仕切っている。
沈降チャー燃焼室4を設けるべくチャー燃焼室2内を仕
切る仕切壁14の上端は流動層の界面近傍で、下端は炉
底に接している。仕切壁14の上端と流動層との関係
は、仕切壁12と流動層との関係と同様である。沈降チ
ャー燃焼室4と炭化室1を仕切る仕切壁15は、仕切壁
11と同様であり、炉の天井から炉底に向かってほぼ全
面的に仕切っており、下端は炉底に接することはなく、
炉底近傍に流路としての開口部25があり、この開口部
25の上端が濃厚層の上面より下にある。即ち、開口部
25と流動層の関係は、開口部21と流動層の関係と同
様である。
【0043】炭化室1に投入された破砕木材a11およ
び廃棄物a12は、炭化室1内で流動媒体cから熱を受
け、熱分解、炭化され、可燃ガスbが発生する。典型的
には、破砕木材a11および廃棄物a12は、炭化室1
では燃焼はせず、いわゆる乾留され炭化され、破砕木材
a11から炭化物u1が廃棄物a12から炭化物u2が
生成する。但し、小さい原料a12から炭化物u2が、
大きい廃棄物a12から炭化物u1が生成する場合があ
ってもよいが、本実施の形態では、説明上考慮しない。
破砕木材a11から生成した炭化物u1は、炭化室1の
炉底に設けた炭化物排出口33から流動媒体cと共に排
出する。廃棄物a12から生成した炭化物u2は、流動
媒体cと共に仕切壁11の下部にある開口部21からチ
ャー燃焼室2に流入する。開口部21には、スクリーン
52が設けてあるので、粒径の大きい炭化物u1はスク
リーン52を通過せず、粒径の小さい炭化物u2、流動
媒体cがスクリーン52を通過する。このようにして炭
化室1から導入され、炭化した炭化物u2はチャー燃焼
室2で燃焼してチャー燃焼室2内の流動媒体cを加熱す
る。流動媒体cが加熱されるので、炭化室1における破
砕木材a11、廃棄物a12の熱分解、炭化により流動
媒体cに付着したチャー、タール分が燃焼する。チャー
燃焼室2で炭化物u2の燃焼熱、チャー、タール分の燃
焼熱によって加熱された流動媒体cは仕切壁12の上端
を越えて熱回収室3に流入し、熱回収室3内で界面より
も下方にあるように配設された層内伝熱管41で収熱さ
れ、冷却された後、再び仕切壁12の下部に形成された
開口部22を通ってチャー燃焼室2に流入する。
【0044】ここで、熱回収室3は本発明の実施の形態
である統合型炭化炉101において必須ではない。即
ち、炭化室1で主として揮発成分がガス化し可燃ガスb
となった後に残る主としてカーボンからなる炭化物u1
の量と、チャー燃焼室2で流動媒体cを加熱するのに必
要とされる炭化物u2の量がほぼ等しければ、流動媒体
から熱を奪うことになる熱回収室3は不要である。また
前記炭化物u1の量と炭化物u2の量との差が小さけれ
ば、例えば、炭化室1でのガス化温度が高目になり、炭
化室1で発生するCOガスの量が増えるという形で、バ
ランス状態が保たれる。
【0045】しかしながら図2に示すように熱回収室3
を備える場合は、発熱量の大きい廃プラスチックから発
熱量の小さい都市ゴミまで幅広く多種類の廃棄物または
燃料に対応することができ、廃棄物a12として使用で
きる。即ち、どのような廃棄物を廃棄物a12として使
用しても、熱回収室3における熱回収量を加減すること
により、チャー燃焼室2の燃焼温度を適切に調節し、流
動媒体cの温度を適切に保つことができる。
【0046】一方チャー燃焼室2で加熱された流動媒体
c、またチャー、タール分の除去された流動媒体cは、
仕切壁14の上端を越えて沈降チャー燃焼室4に流入
し、次いで仕切壁15の下部にある開口部25から炭化
室1に流入する。
【0047】ここで、各室間の流動媒体cの流動状態及
び移動について説明する。炭化室1の内部で沈降チャー
燃焼室4との間の仕切壁15に接する面の近傍は、沈降
チャー燃焼室4の流動化と比べて強い流動化状態が維持
される強流動化域1bになっている。全体としては投入
された破砕木材a11、廃棄物a12と流動媒体cの混
合拡散が促進される様に、場所によって流動化ガスの空
塔速度を変化させるのがよく、一例として図2に示した
ように強流動化域1bの他に弱流動化域1aを設けて旋
回流を形成させるようにする。
【0048】チャー燃焼室2は中央部に弱流動化域2
a、周辺部に強流動化域2bを有し、流動媒体cおよび
チャーが内部旋回流を形成している。炭化室1、チャー
燃焼室2内の強流動化域の流動化速度は5Umf以上、弱
流動化域の流動化速度は5Umf以下とするのが好適であ
るが、弱流動化域と強流動化域に相対的な明確な差を設
ければ、この範囲を超えても特に差し支えはない。チャ
ー燃焼室2内の熱回収室3、および沈降チャー燃焼室4
に接する部分には強流動化域2bを配するようにするの
がよい。また必要に応じて炉底には弱流動化域側から強
流動化域側に下るような勾配を設けるのがよい(不図
示)。ここで、Umfとは最低流動化速度(流動化が開始
される速度)を1Umfとした単位である。即ち、5Umfは
最低流動化速度の5倍の速度である。
【0049】このように、チャー燃焼室2と熱回収室3
との仕切壁12近傍のチャー燃焼室側の流動化状態を熱
回収室3側の流動化状態よりも相対的に強い流動化状態
に保つことによって、流動媒体cは仕切壁12の流動層
の界面近傍にある上端を越えてチャー燃焼室2側から熱
回収室3の側に流入し、流入した流動媒体cは熱回収室
3内の相対的に弱い流動化状態即ち高密度状態のために
下方(炉底方向)に移動し、仕切壁12の炉底近傍にあ
る下端(の開口部22)をくぐって熱回収室3側からチ
ャー燃焼室2の側に移動する。
【0050】同様に、チャー燃焼室2の本体部と沈降チ
ャー燃焼室4との仕切壁14近傍のチャー燃焼室本体部
側の流動化状態を沈降チャー燃焼室4側の流動化状態よ
りも相対的に強い流動化状態に保つことによって、流動
媒体cは仕切壁14の流動層の界面近傍にある上端を越
えてチャー燃焼室2本体部の側から沈降チャー燃焼室4
の側に移動流入する。沈降チャー燃焼室4の側に流入し
た流動媒体cは、沈降チャー燃焼室4内の相対的に弱い
流動化状態即ち高密度状態のために下方(炉底方向)に
移動し、仕切壁15の炉底近傍にある下端(の開口部2
5)をくぐって沈降チャー燃焼室4側から炭化室1側に
移動する。なおここで、炭化室1と沈降チャー燃焼室4
との仕切壁15近傍の炭化室1側の流動化状態は沈降チ
ャー燃焼室4側の流動化状態よりも相対的に強い流動化
状態に保たれている。これにより流動媒体cの沈降チャ
ー燃焼室4から炭化室1への移動を誘引作用により助け
る。
【0051】同様に、炭化室1とチャー燃焼室2との間
の仕切壁11近傍のチャー燃焼室2側の流動化状態は炭
化室1側の流動化状態よりも相対的に強い流動化状態に
保たれている。したがって、流動媒体cは仕切壁11の
流動層の界面より下方、好ましくは濃厚層の上面よりも
下方にある(濃厚層に潜った)開口部21を通してチャ
ー燃焼室2の側に流入する。
【0052】熱回収室3は全体が均等に流動化され、通
常は最大でも熱回収室に接したチャー燃焼室2の流動化
状態より弱い流動化状態となるように維持される。従っ
て、熱回収室3の流動化ガスの空塔速度は0〜3Umfの
間で制御され、流動媒体cは緩やかに流動しながら沈降
流動層を形成する。なおここで0Umfとは、流動化ガス
が止まった状態である。このような状態にすれば、熱回
収室3での熱回収を最小にすることができる。すなわ
ち、熱回収室3は流動媒体cの流動化状態を変化させる
ことによって回収熱量を最大から最小の範囲で任意に調
節することができる。また、熱回収室3では、流動化を
室全体で一様に発停あるいは強弱を調節してもよいが、
その一部の領域の流動化を停止し他を流動化状態に置く
こともできるし、その一部の領域の流動化状態の強弱を
調節してもよい。
【0053】粒径の大きい炭化物u1は、炭化室1の炉
底に設けた炭化物排出口33から排出する。また、各室
の炉底面は水平でもよいが、流動媒体cの流れの滞留部
を作らないようにするために、炉底近傍の流動媒体cの
流れに従って、炉底を傾斜させてもよい。なお、不燃物
排出口は、チャー燃焼室2だけでなく熱回収室3の炉底
に設けてもよい。
【0054】炭化室1の流動化ガスとして最も好ましい
のは可燃ガスbを昇圧してリサイクル使用することであ
る。このようにすれば炭化室1から出るガスは純粋に炭
化用木材a11から発生したガスのみとなり、非常に高
品質のガスを得ることができる。また、本実施の形態の
ように水蒸気を使用してもよいし、他に炭酸ガス(CO
)あるいはチャー燃焼室2から得られる燃焼排ガス
等、できるだけ酸素を含まないガス(無酸素ガス)を用
いるのがよい。ガス化の際の吸熱反応によって流動媒体
cの層温が低下する場合は、必要に応じて熱分解温度よ
り温度の高い燃焼排ガスを供給するか、あるいは無酸素
ガスに加えて、酸素もしくは酸素を含むガス、例えば空
気を供給して可燃ガスbの一部を燃焼させるようにして
も良い。チャー燃焼室2に供給する流動化ガスg2は、
チャー燃焼に必要な酸素を含むガス、本実施の形態のよ
うに空気を使用してもよく、他に酸素と水蒸気の混合ガ
スを供給してもよい。廃棄物a12の発熱量(カロリ
ー)が低い場合は、酸素量を多くする方が好ましく、酸
素をそのまま供給する。また熱回収室3に供給する流動
化ガスは、本実施の形態のように空気を使用してもよ
く、他に水蒸気、燃焼排ガス等を用いてもよい。
【0055】炭化室1とチャー燃焼室2の流動層の上面
(スプラッシュゾーンの上面)より上方の部分すなわち
フリーボード部は完全に仕切壁11、15で仕切られて
いる。さらに言えば、流動層の濃厚層の上面より上方の
部分すなわちスプラッシュゾーン及びフリーボード部は
完全に仕切壁で仕切られているので、チャー燃焼室2と
炭化室1のそれぞれのフリーボード部の圧力のバランス
が多少乱れても、双方の流動層の界面の位置の差、ある
いは濃厚層の上面の位置の差、即ち層高差が多少変化す
るだけで乱れを吸収することができる。即ち、炭化室1
とチャー燃焼室2とは、仕切壁11、15で仕切られて
いるので、それぞれの室の圧力が変動しても、この圧力
差は層高差で吸収でき、どちらかの層が開口部21、2
5の上端に下降するまで吸収可能である。従って、層高
差で吸収できるチャー燃焼室2と炭化室1のフリーボー
ドの圧力差の上限値は、互いを仕切る仕切壁11、15
の下部の開口部21、25の上端からの、炭化室流動層
のヘッドと、チャー燃焼室流動層のヘッドとのヘッド差
にほぼ等しい。
【0056】炭化室2に噴射装置57A(図5参照)
が、チャー燃焼室2に噴射装置57B(図5参照)が設
けられ、噴射装置57A、Bからそれぞれスクリーン5
2、スクリーン52近傍に向けて水蒸気sを噴射し、ス
クリーン52に詰まりが生じることを防いでいるので、
炭化物u2、流動媒体cが、炭化室1からスクリーン5
2を通ってチャー燃焼室2にスムーズに移動する。噴射
装置57A、Bの具体的構成は、後述の鉛直方向に中心
線を有する円筒型の炉からなるに統合型炭化炉301
(図5、6)に関する説明の箇所で説明する。
【0057】以上説明した統合型炭化炉101では、一
つの流動層炉の内部に、炭化室1、チャー燃焼室2、熱
回収室3の3つを、それぞれ隔壁を介して設け、更にチ
ャー燃焼室2と炭化室1、チャー燃焼室2と熱回収室3
はそれぞれ隣接して設けられている。この統合型炭化炉
101は、チャー燃焼室2と炭化室1間に大量の流動媒
体循環を可能にしているので、流動媒体cの顕熱だけで
ガス化のための熱量を充分に供給できる。
【0058】さらに以上の統合型炭化炉101では、燃
焼ガスeと可燃ガスbの間のシールが完全にされるの
で、燃焼ガスeと可燃ガスbが混ざることがなく、可燃
ガスbの性状を低下させることもない。
【0059】また、熱媒体としての流動媒体cと炭化物
u2は炭化室1側からチャー燃焼室2側に流入するよう
になっており、さらに同量の流動媒体cがチャー燃焼室
2側から炭化室1側に戻るように構成されているので、
自然にマスバランスがとれ、流動媒体cをチャー燃焼室
2側から炭化室1側に戻すために、コンベヤ等を用いて
機械的に搬送する必要もなく、高温粒子のハンドリング
の困難さ、顕熱ロスが多いといった問題もない。
【0060】以上説明した統合型炭化炉101の、具体
的運転について説明する。統合型炭化炉101の炭化室
1に供給された破砕木材a11および廃棄物a12は、
熱分解により可燃ガスb、炭化物u1、炭化物u2、灰
分に分解される。破砕木材a11は、50mm角から1
00mm角の大きさに破砕されたものを使用するとよ
い。廃棄物a12としては、廃プラスチック、廃タイ
ヤ、カーシュレッダーダスト、木質系廃棄物、一般廃棄
物、RDF、石炭、重質油、タール、バイオマス等、あ
る程度の高発熱量を有する有機性廃棄物または通常燃料
と呼ばれるものであることが望ましい。本実施の形態で
は、廃棄物a12は、破砕木材a11よりサイズが小さ
い。よって、炭化物u2は、炭化物u1よりサイズが小
さい。
【0061】炭化室1における熱分解によって破砕木材
a11から生成した炭化物u1は、粒子径が十分大きく
可燃ガスbに同伴されることはなく、またスクリーン5
2を通過することはできない。スクリーン52で通過す
る炭化物のサイズによる選別が行われる。廃棄物a12
から生成した炭化物u2のうち、粒子径が大きく可燃ガ
スbに同伴されないものは、スクリーン52を通過し
て、流動媒体cとともにチャー燃焼室2に移送される。
チャー燃焼室2では、流動化ガスg2として空気を用
い、炭化物u2を完全燃焼させる。空気の他、酸素富化
空気または酸素等の有酸素ガスを用いてもよい。炭化物
u2の燃焼によって発生した熱量の一部は、炭化室1へ
循環して戻される流動媒体cの顕熱として炭化室1に供
給され、炭化室1における熱分解に必要な熱量として用
いられる。
【0062】この方法によれば、破砕木材a11および
廃棄物a12の熱分解により発生したチャー、タール分
は、流動媒体cに付着し、チャー、タール分の付着した
流動媒体cはチャー燃焼室2に移送され、チャー燃焼室
2にてチャー、タール分が燃焼するので、炭化物u1、
可燃ガスbに含まれるチャー、タール分はごく僅かであ
る。よって、装置の定期的なタールクリーニングは不要
であり、またタールトラブルを回避することができる。
また、廃棄物a12の供給量を変えることにより、ある
いは熱回収室3において回収する熱の量を変えることに
より、チャー燃焼室2で流動媒体cに与えられる顕熱の
量を変えることができ、炭化室1の温度を制御すること
ができる。よって、炭化室1でホットスポットが生じる
ことを回避することができ、炭化室1でクリンカが生成
することによる流動化阻害を回避することができ、装置
を大型化しても、従来型の炭化炉とは違い、ホットスポ
ットを回避するための回転攪拌機を炭化炉内に設ける必
要がない。
【0063】炭化室1の流動層温度を実用上任意に制御
することができるので、炭化室1の高温運転(例えば7
00℃以上、好ましくは800℃以上)を行い、タール
生成量を減少させ、タールトラブルを回避することがで
きる。同時に、タール2次分解(タール(液体、蒸気)
からチャー(固体)へ移行)を促進させ、原料である破
砕木材a11の炭素収率を向上させることができる。さ
らに高温炭化を行うことにより炭化時間を短縮すること
ができるので、炭化物u1製造量の増大、装置の縮小化
が可能である。
【0064】また、炭化室1の低温運転(例えば600
℃以下)を行い、生成した可燃ガスbから木酢液を採取
するために破砕木材a11の最適な乾留温度を実現させ
ることができる。低温運転の場合、炭化室1におけるタ
ールの生成量が増加するが、タールは流動媒体cに付着
し、タールの付着した流動媒体cはチャー燃焼室2に移
送され、チャー燃焼室2で燃焼させることができるの
で、タールトラブルの可能性は少ない。破砕木材a11
の炭化と廃棄物a12の処理を、同一の炉で行うことが
でき、破砕木材a11を炭化する熱源として廃棄物a1
2が燃焼する燃焼熱を利用するので、低コストで破砕木
材a11の炭化を行うことができる。
【0065】廃棄物a12として高カロリー廃棄物を使
用すれば、高温炭化により炭素収率を向上させることが
できる。破砕木材a11と廃棄物a12とを投入する場
合で、きれいな活性炭を製造することが難しいときは、
高温炭化を行い高炭素収率のカロリーの高い炭(コーク
ス)の製造を行う。
【0066】炭化炉1において、流動媒体cの流動化ガ
スとして水蒸気g1を供給し、水蒸気g1によって破砕
木材a11の賦活を行い、炭化物の比表面積(単位重量
当たりの表面積)を向上させることができる。炭化炉1
をより高温(例えば700℃以上、好ましくは800℃
以上)で運転すれば、活性炭の製造を行うことができ
る。
【0067】炭化室1で破砕木材a11および廃棄物a
12の熱分解によって発生した可燃ガスbと、チャー燃
焼室2で炭化物u2の燃焼によって発生した燃焼ガスe
が混ざらないため、高カロリーの可燃ガスbが得られ、
可燃ガスbのケミカルリサイクル、燃料電池、ガスエン
ジン、液体燃料(メタノール、DME等)合成等への有
効利用が可能である。
【0068】特に、炭化室1の流動化ガスg1を水蒸気
とし、空気または酸素ガスを全く含まないようにしたの
で、熱分解に必要な熱量の全量をチャー燃焼室2での炭
化物u2、チャー、タール分の燃焼によって発生した熱
量を流動媒体cの顕熱を介して供給するように構成し、
炭化室1において炭化用の破砕木材a11の炭素分の部
分燃焼を全くさせることなく、CO、HO等の燃焼
ガス濃度の非常に低い、高カロリーの可燃ガスbを得る
ことができる。また、このように流動化ガスg1を水蒸
気としたので、炭化物u1を賦活することができる。
【0069】図3は、本発明を鉛直方向に中心線を有す
る円筒型の炉に適用した場合の実施の形態を示す。円筒
型の統合型炭化炉301の炉内には外壁と同心の円筒形
の仕切壁210aが設けられており、その仕切壁210
aの内側はチャー燃焼室202を形成している。その仕
切壁210aの内側は、チャー燃焼室202を形成して
いる。その仕切壁210aの外側で、チャー燃焼室20
2を取り巻く円環形状の部分には沈降チャー燃焼室20
4,炭化室201、熱回収室203がそれぞれ扇形状
(2つの大小の同心円で形成される円環状領域を2つの
半径で切り取った形状、いわば扇子の紙の部分の形状)
に配置されている。炭化室201、熱回収室203は、
それぞれ沈降チャー燃焼室204を鋏んで反対側に配置
されている。このように円筒型に形成すると、統合型炭
化炉301を不図示の圧力容器内に収納しやすい。な
お、統合型炭化炉301の基本的構造は、加圧されてい
る点、また圧力容器に収納しやすく配置されている点を
除き、図1の統合型炭化炉101と同様である。例え
ば、開口部221にはスクリーン252がはめ込まれて
いる。
【0070】図4は、図3に示す実施の形態の流動層部
分の水平断面図である。中央部にチャー燃焼室202、
周辺部に炭化室201、炭化室201の反対側に熱回収
室203が設けられ、炭化室201と熱回収室203の
間に扇型の沈降チャー燃焼室204が2個所設けられて
いる。扇形の炭化室201の炉底に設けられた散気装置
も複数に分割されており、扇形の両端部は空塔速度を早
くした強流動化域201bが、中央部には空塔速度を相
対的に遅くした弱流動化域201aが設けられ、炭化室
201内の流動媒体も強流動化域で吹き上がり、弱流動
化域で沈降する内部旋回流を形成している。この旋回流
によって炭化室201に投入された破砕木材a11、廃
棄物a12が炭化室201内の全面に広く拡散し、炭化
室201が効果的に利用できる。
【0071】チャー燃焼室202の炉底に設けられた散
気装置は中央部と周辺部とに分割されており、中央部が
弱流動化域202a、周辺部が強流動化域202bとな
るよう散気している。強流動化域202bは、流動媒体
が吹き上がる上昇流動層を、弱流動化域202aは逆に
流動媒体が下降する沈降流動層を形成し、全体として内
部旋回流を形成している。
【0072】沈降チャー燃焼室204は、沈降流動層を
形成すべく全体として弱流動化状態とすることが望まし
いが、図3に示すように、沈降チャー燃焼室204内部
には、熱拡散を促進するために弱流動化域204aと強
流動化域204bを設け、炭化室201に接した側が沈
降流動層になるように内部旋回流を形成するとよい。
【0073】本実施の形態の場合、破砕木材a11、廃
棄物a12は、扇形の炭化室201の両端部から供給す
るとよい。
【0074】図5を参照して、噴射装置57A、Bの構
成について説明する。図5は、図4のF−Fを断面した
断面ブロック図である。噴射装置57Aは、炭化室20
1の炉底を形成する散気板217に取り付けられた噴射
ノズル81Aと、開閉バルブ60Aの付いた蒸気配管6
5Aとを含んで構成される。蒸気配管65Aは、噴射ノ
ズル81Aに接続される。噴射ノズル81Aは、開口部
221にはめ込まれたスクリーン252の近くに配置さ
れ、蒸気sを噴射する噴射口82Aを有する。噴射口8
2Aは8個形成され、スクリーン252に向けて噴射す
る噴射口82A、蒸気sをスクリーン252とは反対の
方向に向けて噴射する噴射口82Aを含み、噴射の中心
軸は45°おきに水平平面内に配置されて蒸気sを噴射
する。なお、散気板217上には流動化ガスを噴射する
流動化ノズル84Aが取り付けられている。噴射口82
Aから噴射される蒸気sは、放射状(3次元、以下同
様)に広がり、少なくともスクリーン252全体に渡っ
て蒸気sを吹き付けるようにすることが望ましい。
【0075】噴射装置57Bは、炭化室201の散気板
217の延長面に取り付けられた噴射ノズル81Bと、
開閉バルブ60Bの付いた蒸気配管65Bとを含んで構
成される。蒸気配管65Bは、噴射ノズル81Bに接続
される。噴射ノズル81Bは、開口部221にはめ込ま
れたスクリーン252の近くに配置され、蒸気sをスク
リーン252に向けて噴射する複数の噴射口82Bを有
する。流動化ガスを噴射する流動化ノズル84Bは、チ
ャー燃焼室202の炉底の散気板218上に取り付けら
れている。噴射口82Bから噴射される蒸気sは、放射
状に広がり、スクリーン252全体に渡って蒸気sを吹
き付けるようにすることが望ましい。
【0076】図6を参照して、噴射装置57A、Bの配
置を説明する。流動化ノズル84Aは、ガス化炉201
の散気板217上に、同心円弧状に3列に配置されてい
る。噴射装置57Aの噴射ノズル81Aは、半径の最も
小さい円弧上に3個連続して、スクリーン252に対向
して並んでいる。半径の最も小さい円弧上のスクリーン
252に対向しない部分には、流動化ノズル84Aが配
置されている。他の円弧上には流動化ノズル84Aが配
置されている。
【0077】流動化ノズル84Bは、チャー燃焼室20
2の散気板218上に、ほぼ同心円状に3列に配置され
ている。噴射ノズル81Bは、最も半径の大きい前記円
の外側に3つ、スクリーン252に対向して前述の円と
中心を共有する円弧上に配置されている。
【0078】噴射装置57Aの噴射ノズル81Aの噴射
口82Aから、蒸気sがスクリーン252に向けて噴射
される。噴射口82Aから噴射された蒸気sは、スクリ
ーン252に詰まってスクリーン252を通過できない
炭化物u1等をスクリーン252から除去する。噴射ノ
ズル81Aの噴射口82Bから、蒸気sがスクリーン2
52とは反対の方向に向けて噴射される。噴射口82B
から噴射された蒸気sは、スクリーン252周辺に堆積
した炭化物u1、u2等を攪拌し、炭化物u2のスクリ
ーン252への通路を確保し、炭化物u2、流動媒体が
スクリーン252をスムーズに通過できるようにする。
【0079】噴射装置57Bの噴射ノズル82Bからス
クリーン252に向けて噴射された蒸気sは、スクリー
ン252に詰まってスクリーン252を通過できない炭
化物u1等をスクリーン252から除去することができ
る。このようにすると、炭化物u2、流動媒体がスムー
ズにスクリーン252を通過することができる。また、
噴射口82Bは、噴射口82Aから噴射される蒸気より
流速の速い蒸気を噴射しえるようになっている。このよ
うにするとスクリーン252に詰まった炭化物u1等を
炭化室201側に向けて除去しやすい。
【0080】噴射装置57Aおよび噴射装置57Bは、
それぞれ、散気装置の流量調整装置(不図示)とは、独
立した流量調整装置(不図示)を有する。よって、噴射
装置57Aおよび噴射装置57Bから噴射される噴射蒸
気は、それぞれ流動化ガスと独立して噴射速度を変える
ことができ、スクリーン252に詰まった炭化物u1等
を、スクリーン252から容易に除去できる。
【0081】以上説明した、噴射装置57A、Bは、図
1に示す統合型ガス化炉101に使用される噴射装置5
7A、Bと同じである。なお、図6中、沈降チャー燃焼
室203、熱回収室204の流動化ノズルを省略してい
る。
【0082】図7は、本発明の第2の実施の形態に係る
に統合型炭化炉501の構成を示すブロック図である。
統合型炭化炉501は、炭化室401と、チャー燃焼室
402と、熱回収室403と、沈降チャー燃焼室404
と、炭化物排出装置453と、流動媒体排出装置458
と、第1分級装置454と、第2分級装置459と、回
収箱432を含んで構成される。以下、第1の実施の形
態の統合型炭化炉101との構成上の相違点を主として
説明する。
【0083】まず、炭化室401へは原料a11のみが
投入されその他の燃料は投入されないため、炭化室40
1は投入口416をのみ有し、他の投入口を有しない。
投入口416には、第1定量供給装置423の一端が接
続され、第1定量供給装置423の他端には第1ホッパ
424が接続されている。第1ホッパ424に投入され
た原料a11は、第1定量供給装置423によって一定
量が投入口416から炭化室401に供給される。投入
口416、第1定量供給装置423、第1ホッパ424
は第1の実施の形態と同様の構造である。
【0084】開口部421には、スクリーンは設置され
ていない。また、チャー燃焼室402には、水蒸気を開
口部421に向けて噴射する噴射装置は設けられていな
い。統合型ガス化炉501は、他の構成については、統
合型炭化化炉101と同様であり、その説明を省略す
る。
【0085】次に、統合型炭化炉501の、具体的運転
について説明する。前述の、統合型炭化炉101の、具
体的運転と相違する点を主として説明する。統合型炭化
炉501の炭化室401には、原料a11が供給されそ
の他の燃料は供給されない。統合型炭化炉501の炭化
室401に供給された原料a11は、熱分解により可燃
ガスb、炭化物u1、灰分に分解される。原料a11
は、30mm角以下の大きさに破砕されたものを使用す
るとよい。炭化室401からチャー燃焼室402への流
入をスムーズに行わせるためである。
【0086】炭化室401における流動媒体cの加熱に
より原料a11から炭化物u1が生成する。生成した炭
化物u1は、粒子径が大きく可燃ガスbに同伴されるな
いものの一部は開口部421を通り、流動媒体cととも
にチャー燃焼室402に移送される。チャー燃焼室40
2では、流動化ガスg2として空気を用い、炭化物u1
を完全燃焼させる。炭化物u1の燃焼によって発生した
熱量の一部は、炭化室401へ循環して戻される流動媒
体cの加熱に使用され、顕熱として流動媒体cによって
炭化室1に供給され、炭化室401における原料a11
の熱分解・炭化に必要な熱量として用いられる。残りの
熱量は、熱回収室403で回収される。
【0087】チャー燃焼室402に移送されない残りの
炭化物u1は、炭化室401の炭化物排出口433から
排出され、炭化物排出装置453によってさらに排出さ
れ冷却される。冷却された炭化物u1は、第1分級装置
454により流動媒体cが分離され、回収箱432によ
り回収される。
【0088】本実施の形態では、供給された炭化原材の
うち一部の炭素原材(炭化原材に含まれる炭素の一部で
はない。)を燃焼させて、炭化原材の熱分解、炭化に必
要な熱を確保しながら、外部供給エネルギーを極力減ら
し炭素収率を向上させることができる。また、流動媒体
cの加熱に重油バーナを用いる必要がなく、操業コスト
を抑えることができる。タールの付着した流動媒体cを
チャー燃焼室402で燃焼させ、タール分を取り除くこ
とができ、タールトラブルの発生を防止することができ
る。また、第1の実施の形態の統合型炭化炉101と同
様に、原料a11の供給量を変えることにより、あるい
は熱回収室403において回収する熱の量を変えること
により、チャー燃焼室402で流動媒体cに与えられる
顕熱の量を変えることができ、炭化室401の温度を制
御することができる。よって、炭化室401でホットス
ポットが生じることを回避することができる。
【0089】図8は、本発明の第3の実施の形態に係る
流動層炭化システム801の構成を示すブロック図であ
る。流動層炭化システム801は、統合型ガス化炉70
1と、統合型ガス化炉701の炭化室601で発生する
可燃ガスbを燃焼して、燃焼ガスeを発生する燃焼ガス
発生装置としての熱風発生炉671と、熱風発生炉67
1で発生した燃焼ガスを炭化室601に導入する第1導
入経路673と、熱風発生炉671で発生した燃焼ガス
eをチャー燃焼室602に導入する第2導入経路674
と、熱風発生炉671で発生した燃焼ガスeを第1導入
経路673および第2導入経路674とに導くガス経路
672とを含んで構成される。
【0090】統合型ガス化炉701は、炭化室601
と、チャー燃焼室602とを含んで構成され、流動化流
体として、熱風炉671で発生した燃焼ガスeと、蒸気
sとを炭化室601に吹き込み炭化室流動層を形成する
点、流動化流体として、熱風炉671で発生した燃焼ガ
スeと、空気とをチャー燃焼室602に吹き込みチャー
燃焼室流動層を形成する点が、統合型ガス化炉101
(図1)と相違し、その他は同一である。統合型ガス化
炉701は、炭化室601と、チャー燃焼室602とで
構成されるように図示されており、図中他は省略されて
いる。
【0091】前述のように、炭化室601には、原料a
11と廃棄物a12とが供給される。炭化室601は、
原料a11、廃棄物a12を炭化室流動層内で熱分解し
て炭化し炭化物u1、u2とし、可燃ガスbを生成す
る。チャー燃焼室602は、チャー燃焼室流動層内で、
炭化室601から流入したチャーおよび炭化物を燃焼
し、燃焼ガスを生成し、また流動媒体cを加熱し顕熱を
付与する。流動媒体cは、炭化室601とチャー燃焼室
602との間を循環し、流動媒体cに付与された顕熱
は、原料a11と廃棄物a12の炭化に使用される。廃
棄物a12から炭化された炭化物u2は、炭化室601
からチャー燃焼室602に送られて燃焼され、原料a1
1から炭化された炭化物u1は炭化室601から排出さ
れる。
【0092】炭化室601で生成した可燃ガスbの一部
は、不図示のガス利用装置に供給され、他のシステムの
燃料、あるいは化学合成原料として利用される。可燃ガ
スbの残りの一部は、熱風発生炉671に供給される。
熱風炉671には、空気が供給されて、供給された可燃
ガスbが燃焼され、燃焼ガスeが発生する。熱風発生炉
671で発生した燃焼ガスeを、ガス経路672に導
く。ガス経路672に導かれた燃焼ガスを第1導入経路
673と第2導入経路674に分流させ、さらに第1導
入経路673を経て炭化室601に流動化ガスとして導
入し、第2導入経路674を経てチャー燃焼室602に
流動化ガスとして導入する。燃焼ガスeによって、炭化
室601に炭化室流動層を、チャー燃焼室603にチャ
ー燃焼室流動層を形成する。なお、原料a11の発熱量
が低い場合は、可燃ガスbの全てを熱風発生炉671で
燃焼させ、炭化室601またはチャー燃焼室603の流
動化ガスとして利用してもよい。
【0093】以上のように、本実施の形態の流動層炭化
システム801は、炭化室601から排出される可燃ガ
スbを熱風発生炉671で燃焼させて高温化し、炭化室
601およびチャー燃焼室602の流動化ガスとして用
いることにより、系外から加えられるエネルギーを減ら
して操業コストを低減させ、また、原料a11、廃棄物
a12内の固定酸素の燃焼量が減少するので、炭化収率
を上げることができる。
【0094】本発明による流動層炭化プロセスは、例え
ば図8に示すように、請求項7に記載の流動層炭化物製
造方法を備え;前記炭化工程が、炭化に際し可燃ガスb
を発生させ;可燃ガスbを燃焼し、燃焼ガスeを生成す
る燃焼工程とをさらに備え;前記加熱工程で、燃焼ガス
eを用いて加熱される流動媒体cを流動化させるように
してもよい。
【0095】本発明による流動層炭化プロセスは、例え
ば図8に示すように、請求項7に記載の流動層炭化物製
造方法を備え;前記炭化工程が、炭化に際し可燃ガスb
を発生させ;可燃ガスbを燃焼し、燃焼ガスeを生成す
る燃焼工程とをさらに備え;前記炭化工程で、燃焼ガス
eを用いて導入された流動媒体cを流動化させるように
してもよい。
【0096】本発明による流動層炭化プロセスは、例え
ば図8に示すように、請求項8に記載の流動層炭化物製
造方法を備え;前記炭化工程が、前記供給工程で供給さ
れた原料a11、a12を熱分解し炭化するに際し、可
燃ガスbを発生させ;可燃ガスbを燃焼し、燃焼ガスe
を生成する燃焼工程とをさらに備え;前記加熱工程で、
燃焼ガスeを用いて加熱される流動媒体cを流動化させ
るようにしてもよい。
【0097】本発明による流動層炭化プロセスは、例え
ば図8に示すように、請求項8に記載の流動層炭化物製
造方法を備え;前記炭化工程で、前記供給工程で供給さ
れた原料a11、a12を熱分解し炭化するに際し、可
燃ガスbを発生させ;可燃ガスbを燃焼し、燃焼ガスe
を生成する燃焼工程とをさらに備え;前記炭化工程で、
燃焼ガスeを用いて前記導入された流動媒体cを流動化
させるようにしてもよい。
【0098】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、炭化室
と、加熱室と、流路と、分離装置とを設けたので、加熱
室で原料の一部を燃焼させ、流動媒体を加熱し、加熱室
で加熱された流動媒体を流路を通して炭化室に戻し、炭
化室において加熱した流動媒体で原料を熱分解、炭化し
て炭化物を製造し、炭化室から排出される流動媒体と炭
化物とを分離装置によって分離し、炭化物を得ることが
できる。
【0099】原料の一部で流動媒体を加熱するので、炭
化される原料に含まれる炭素を燃焼させることはなく、
外部供給エネルギーを極力減らし原料の炭素収率を向上
させることができ、高カロリーの炭化物を製造すること
ができる。また、重油バーナで流動媒体等を加熱する必
要がなく、操業コストを下げることができる。原料を熱
分解、炭化するのに用いられた流動媒体と原料の一部を
加熱室に受け取らせ、原料の一部を燃焼させて流動媒体
を加熱するので、炭化室で原料を熱分解、炭化した際に
流動媒体に付着したタールを燃焼させることができ、タ
ールトラブルを回避することができる。燃焼される原料
の一部の量を調整することにより炭化室の温度を調整す
ることができ、炭化室内でのホットスポットの発生を回
避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るに統合型炭化
炉の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の統合型炭化炉の概念的断面図である。
【図3】本発明を鉛直方向に中心線を有する円筒型の炉
に適用した場合の実施の形態である。
【図4】図3に示す円筒型の炉の流動層部分の水平断面
図である。
【図5】図3のF−F断面図である。
【図6】噴射装置の配置を説明する平面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るに統合型炭化
炉501の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る流動層炭化シ
ステム801の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、601 炭化室 2、602 チャー燃焼室 3 熱回収室 4 沈降チャー燃焼室 52 スクリーン 53 流動媒体排出装置 54 第1分級装置 57A、B 噴射装置 101、701 統合型炭化炉 671 熱風発生炉 673 第1導入経路 674 第2導入経路 a11 破砕木材または原料 a12 廃棄物 a2 原料 b 可燃ガス c 流動媒体 d 不燃物 e 燃焼ガス g1、g2 流動化ガス k 空気 u1、u2 炭化物 w 冷却水
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23G 5/027 ZAB F23C 11/02 308 (72)発明者 浅野 哲 東京都大田区羽田旭町11−1 株式会社荏 原製作所内 Fターム(参考) 3K061 AA11 AB02 AC01 AC17 BA06 CA17 EA05 EB01 EB05 EB06 3K064 AA06 AA18 AB03 AC05 AD08 BA03 BA05 BA15 BA21 BB05 4D004 AA46 AC04 CA08 CA26 CA27 CB04 CC01 4H012 HA06 JA08 JA11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流動媒体が形成する炭化室流動層により
    第1原料を加熱して熱分解し炭化物を製造する炭化室
    と;前記炭化室から導入される前記流動媒体と、前記炭
    化室から導入される前記第1原料の一部とを受けとり、
    前記受け取った第1原料を前記受け取った流動媒体で形
    成される加熱室流動層内で燃焼し、前記受け取った流動
    媒体を加熱する加熱室と;前記加熱室で加熱された流動
    媒体を、前記炭化室に戻す流路と;前記炭化室から排出
    される流動媒体と前記炭化物とを分離する分離装置とを
    備える;流動層炭化装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱室が、外部から前記加熱室に供
    給された第2原料を前記加熱室流動層内で燃焼する;請
    求項1に記載の流動層炭化装置。
  3. 【請求項3】 前記炭化室が、前記炭化室流動層を形成
    する流動媒体と、所定のサイズ以下の前記第1原料とを
    加熱室に向けて通過させるスクリーンを有する;請求項
    1または請求項2に記載の流動層炭化装置。
  4. 【請求項4】 前記スクリーンに向けて、前記スクリー
    ンを通過する前の前記炭化室流動層を形成する流動媒体
    および前記第1原料を攪拌する攪拌流体を噴射する噴射
    装置を備える;請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の流動層炭化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の流動層炭化装置を備え;前記炭化室が、前記炭化
    物を製造するに際し、可燃ガスを生成し;前記可燃ガス
    を導入し、前記可燃ガスの少なくとも一部を燃焼させ
    て、燃焼ガスを生成する燃焼ガス発生装置と;前記燃焼
    ガスを前記炭化室に導入する第1導入経路とをさらに備
    え;前記炭化室が、前記炭化室に導入された燃焼ガスを
    前記炭化室流動層を形成する流動化ガスとして使用す
    る;流動層炭化システム。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の流動層炭化装置を備え;前記炭化室が、前記炭化
    物を製造するに際し、可燃ガスを生成し;前記可燃ガス
    の少なくとも一部を導入し、前記導入された可燃ガスを
    燃焼させて、燃焼ガスを生成する燃焼ガス発生装置と;
    前記燃焼ガスを前記加熱室に導入する第2導入経路とを
    さらに備え;前記加熱室が、前記加熱室に導入された燃
    焼ガスを前記加熱室流動層を形成する流動化ガスとして
    使用する;流動層炭化システム。
  7. 【請求項7】 原料を供給する供給工程と;流動媒体を
    流動化させて加熱室流動層を形成し、前記供給行程で供
    給された原料の一部を燃焼して、前記流動媒体を加熱す
    る加熱工程と;前記加熱工程で加熱された流動媒体を前
    記加熱室流動層から導入し、前記導入した流動媒体を流
    動化させて炭化室流動層を形成し、前記供給工程で供給
    された原料を熱分解し炭化する炭化工程と;前記炭化工
    程で炭化され、前記炭化室流動層から排出された炭化物
    と、前記炭化室流動層から排出された流動媒体とを分離
    する分離工程とを備える;流動層炭化物製造方法。
  8. 【請求項8】 原料と、該原料より小さい小原料とを供
    給する供給工程と;前記原料と、前記小原料とを選り分
    ける選別工程と;前記選別行程で選り分けられた小原料
    を流動媒体が形成する加熱室流動層内で燃焼して、前記
    流動媒体を加熱する加熱工程と;前記加熱工程で加熱さ
    れた流動媒体を炭化室流動層内に導入し、前記供給工程
    で供給された原料を熱分解し炭化する炭化工程と;前記
    炭化工程で製造され、前記炭化室流動層から排出された
    炭化物と、前記炭化室流動層から排出された流動媒体と
    を分離する分離工程とを備える;流動層炭化物製造方
    法。
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CN116637903A (zh) * 2023-06-12 2023-08-25 重庆欣金奥电子科技有限公司 一种间接加热式生活垃圾微碳化处理装置

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