JP2003209868A - 位置情報に基づくサービス提供システム、移動通信端末、移動通信端末のプログラム - Google Patents

位置情報に基づくサービス提供システム、移動通信端末、移動通信端末のプログラム

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JP2003209868A
JP2003209868A JP2002006384A JP2002006384A JP2003209868A JP 2003209868 A JP2003209868 A JP 2003209868A JP 2002006384 A JP2002006384 A JP 2002006384A JP 2002006384 A JP2002006384 A JP 2002006384A JP 2003209868 A JP2003209868 A JP 2003209868A
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JP2002006384A
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Kenji Kuramae
健治 藏前
Tei Satake
禎 佐竹
Junichi Suzuki
淳一 鈴木
Wakio Yamada
和喜男 山田
Takuya Suefuji
卓也 末藤
Masahito Fukuda
正仁 福田
Koji Sakamoto
浩司 阪本
Ikuo Tsujimoto
郁夫 辻本
Kenji Okuno
健治 奥野
Masaki Koyama
正樹 小山
Kazuhiro Kawamoto
和宏 川本
Ryuji Kadani
龍二 甲谷
Koichi Yamamoto
幸一 山本
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】測位サーバとアプリケーションサーバとの連携
を容易にするとともに伝送時間の遅延を低減する。 【解決手段】移動通信端末1は移動体通信網MNに含ま
れ、移動体通信網MNには、移動通信端末1の位置に関
連付けたサービスを提供するアプリケーションサーバ3
と、移動通信端末1との通信により特定した移動通信端
末1の位置を取得する測位サーバ2とがルータ4を介し
て接続される。移動通信端末1に設けた測位制御部11
とアプリケーション制御部12とは、それぞれ測位サー
バ2とアプリケーションサーバ3との間に各別の論理通
信路を形成する。さらに、移動通信端末1には、アプリ
ケーションサーバ3にサービスを要求する際に測位制御
部11で得た移動通信端末1の位置をアプリケーション
サーバ3に転送させる演算処理部10を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信網に含
まれる移動通信端末の位置を特定するとともに、移動通
信端末の位置に関連付けたサービスを提供する位置情報
に基づくサービス提供システム、このシステムに用いる
移動通信端末および移動通信端末のプログラムに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、移動体通信網に含まれる移動
通信端末(携帯電話、簡易携帯電話など)の位置を特定
し、移動通信端末の使用者あるいは移動通信端末の使用
者を監視する監視者に対して、移動通信端末の位置に関
連付けたサービスを提供する位置情報に基づくサービス
提供システムが各種提案されている。移動通信端末の位
置を特定する技術は種々提案されているが、簡易携帯電
話((Personal Handyphone System):以下、「PH
S」と略称する)や携帯電話を用いる技術と、全地球測
位システム((Global Positioning System):以
下、「GPS」と略称する)を用いる技術とが広く普及
している。
【0003】移動通信端末としてPHS端末や携帯電話
端末を用いると、PHS網や携帯電話網に含まれる無線
基地局により形成されるどの無線ゾーンにPHS端末や
携帯電話端末が存在しているかを把握することによっ
て、移動通信端末のおよその位置を特定することができ
る。すなわち、PHS網や携帯電話網では無線基地局を
管理するサービス制御局によってPHS端末や携帯電話
端末の位置が監視されているから、移動通信端末にPH
S端末や携帯電話端末を用いる場合にはサービス制御局
によって移動通信端末の位置を特定することができる。
【0004】また、GPS受信装置を移動通信端末に搭
載しておけば、移動通信端末の位置をGPS受信装置に
よって特定することが可能になる。この場合には、移動
通信端末において移動通信端末の位置を特定することが
できる。
【0005】移動通信端末の位置を特定することによっ
て提供されるサービスとしては、たとえば、つきまとい
行為・ストーカ行為に対する緊急通報や運転中などの身
体の不調に対する緊急通報が知られている。つまり、移
動通信端末の使用者が緊急通報の操作を行うと、緊急通
報を受信したサーバにおいて、移動通信端末の位置を取
得するとともに取得した位置に適切な人員を派遣するこ
とによって、つきまとい行為・ストーカ行為への対策や
身体の不調に対する救急活動が可能になる。また、他の
サービスとしては、移動通信端末をタクシや運送業者・
宅配業者の運搬車に設けておき、タクシ業者や運送業者
の本部においてタクシや運搬車の運行管理を行うこと
や、移動通信端末の使用者に対して移動通信端末の現在
位置の近辺に存在する飲食店や商店の情報を提供するサ
ービスも知られている。さらに、徘徊癖のある老人など
に移動通信端末を持たせておき徘徊者の所在を追跡する
サービスもある。
【0006】上述のように、移動通信端末の位置を特定
し位置に関連付けたサービスを提供するためのシステム
例としては、特開2001−103537に記載された
ものがある。この公報に記載されたシステムでは、移動
通信端末を収容する移動通信網がゲートウェイサーバを
介してインタネットのような外部のネットワークおよび
測位センタ(以下、「測位サーバ」という)に接続さ
れ、移動通信網において取得される移動通信端末の位置
情報が測位サーバに渡される。測位サーバでは、移動通
信端末の位置について無線ゾーンから取得した場合には
無線ゾーンの位置を登録し、移動通信端末の位置につい
てGPSから取得した場合にはDGPS方式によって補
正した移動通信端末の位置を登録する。また、ゲートウ
ェイサーバは外部のネットワークを介してIPサーバ
(以下、「アプリケーションサーバ」という)に接続さ
れ、アプリケーションサーバから移動通信端末の位置が
要求されると測位サーバから移動通信端末の位置を読み
出してアプリケーションサーバに返すように構成されて
いる。要するに、移動通信端末に対してゲートウェイサ
ーバを介して測位サーバおよびアプリケーションサーバ
が接続され、測位サーバでは移動通信端末の位置を監視
し、移動通信端末の位置に関連付けたサービスをアプリ
ケーションサーバが提供する構成を採用している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報に
記載のシステムでは、ゲートウェイサーバを介して移動
通信端末の位置を測位サーバに登録し、アプリケーショ
ンサーバに対してはゲートウェイサーバを介して測位サ
ーバに登録された移動通信端末の位置を伝送する構成を
採用しており、移動通信端末と測位サーバとアプリケー
ションサーバとで扱う位置情報の表現形式の相違をゲー
トウェイサーバが吸収している。これは、移動通信端末
と測位サーバとの間で交換される位置情報の表現形式は
測位サーバを構築する開発者により決定されることが多
いのに対して、アプリケーションサーバはサービスの提
供者により各サービスに適した形で構築され、アプリケ
ーションサーバで扱う位置情報の表現形式が測位サーバ
で扱う位置情報の表現形式とは異なることが多いからで
ある。
【0008】このように、上記公報に記載のシステムで
は、移動通信端末と測位サーバとアプリケーションサー
バとの間でゲートウェイサーバを介して情報を授受する
から、ゲートウェイサーバと測位サーバおよびアプリケ
ーションサーバとの間で情報の表現形式をあらかじめ決
定しておくことが必要である。つまり、情報の表現形式
の変更が必要になれば、表現形式の変更に伴ってシステ
ム全体の動作に不具合が発生しないか否かを確認しなけ
ればならない。ところが、上述したように測位サーバと
アプリケーションサーバとは開発者が異なっていること
が多いから、不具合の有無を異なる開発者間で確認する
ことになり、結果的に情報の表現形式の変更には多大な
時間を要するという問題がある。同様の問題は、既設の
アプリケーションサーバにおいて情報の表現形式を変更
する場合だけではなくアプリケーションサーバを新設す
る場合にも生じる。結局、上記公報に記載のシステムで
は、測位サーバとアプリケーションサーバとを連携させ
るために多大な労力を要することになる。
【0009】しかも、上記公報に記載のシステムでは、
移動通信端末と測位サーバとの間にゲートウェイサーバ
が介在しており、ゲートウェイサーバでは異種のプロト
コルの変換を行うから、移動通信端末と測位サーバとの
間の情報伝送の遅延時間が比較的大きくなる。つまり、
移動通信端末が比較的高速で移動している場合、測位結
果に誤差が生じたり、測位時間が余分にかかることがあ
るという問題が生じる。
【0010】本発明は上記事由に鑑みて為されたもので
あり、その目的は、測位サーバとアプリケーションサー
バとの連携を容易にするとともに、ゲートウェイサーバ
を用いずに情報伝送を行うことによって伝送時間の遅延
を低減した位置情報に基づくサービス提供システムを提
供するとともに、このシステムに用いる移動通信端末お
よび移動通信端末のプログラムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、移動
体通信網に含まれる移動通信端末と、移動通信端末の位
置に関連付けたサービスを提供するアプリケーションサ
ーバと、移動通信端末との通信により特定した移動通信
端末の位置を取得する測位サーバと、移動体通信網と測
位サーバおよびアプリケーションサーバとの間に介在す
るルータとを備え、前記移動通信端末が、測位サーバと
の間に論理通信路を形成するとともに測位サーバととも
に測位処理を行い移動通信端末の位置を特定する測位制
御部と、アプリケーションサーバとの間に前記論理通信
路とは別の論理通信路を形成するとともにアプリケーシ
ョンサーバにサービスを要求するアプリケーション制御
部と、アプリケーションサーバにサービスを要求する際
に測位制御部で得た移動通信端末の位置をアプリケーシ
ョンサーバに転送させる演算処理部とを備えることを特
徴とする。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ルータが前記アプリケーションサーバと前記測
位サーバとの間に通信路を形成することを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記測位サーバが取得した移動通信端末の位置が前
記通信路を通して伝送可能であることを特徴とする。
【0014】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記測位サーバでは取得した前記移動通信端末の位
置の転送先として前記アプリケーションサーバが指定可
能であることを特徴とする。
【0015】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記移動通信端末が前記測位サーバに測位処理を要
求する際に前記アプリケーションサーバのアドレス情報
を付加し、測位サーバでは測位処理の要求にアプリケー
ションサーバのアドレス情報が付加されていると取得し
た移動通信端末の位置をアプリケーションサーバに転送
することを特徴とする。
【0016】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、前記移動通信端末が前記測位サーバ
とともに測位処理を行うのに必要な通信が終了した後に
移動体通信網との通信を切断する切断部を備えることを
特徴とする。
【0017】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記移動通信端末が、前記測位制御部と測位サーバ
との間の通信状態を示す測位フラグと、前記アプリケー
ション制御部とアプリケーションサーバとの間の通信状
態とを示すアプリケーションフラグとを備えることを特
徴とする。
【0018】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、前記アプリケーションサーバが前記
ルータを介して複数台設けられていることを特徴とす
る。
【0019】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
8の発明において、前記測位サーバが前記ルータを介し
て複数台設けられ、前記移動通信端末の位置を複数台の
測位サーバが並行して求め、少なくとも1台の測位サー
バにより求めた位置を移動通信端末の位置として採用す
ることを特徴とする。
【0020】請求項10の発明は、移動体通信網に含ま
れ、測位サーバとの通信により位置が特定されるととも
に特定された位置が測位サーバに取得され、移動体通信
網とは測位サーバとともにルータを介して接続され測位
サーバで取得された位置に関連付けたサービスがアプリ
ケーションサーバによって提供される移動通信端末であ
って、測位サーバとの間に論理通信路を形成するととも
に測位サーバとともに測位処理を行い移動通信端末の位
置を特定する測位制御部と、アプリケーションサーバと
の間に前記論理通信路とは別の論理通信路を形成すると
ともにアプリケーションサーバにサービスを要求するア
プリケーション制御部と、アプリケーションサーバにサ
ービスを要求する際に測位制御部で得た移動通信端末の
位置をアプリケーションサーバに転送させる演算処理部
とを備えることを特徴とする。
【0021】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記ルータが前記測位サーバで取得した前記移
動通信端末の位置を前記アプリケーションサーバに転送
する通信路を形成可能であって、前記演算処理部では前
記通信路の使用の有無を指示可能であることを特徴とす
る。
【0022】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記測位サーバでは測位処理の要求に前記アプ
リケーションサーバのアドレス情報が付加されていると
取得した位置をアプリケーションサーバに転送する機能
を有し、前記演算処理部では前記測位サーバに測位処理
を要求する際に前記アプリケーションサーバのアドレス
情報を付加することを特徴とする。
【0023】請求項13の発明は、請求項10ないし請
求項12の発明において、前記測位サーバとともに測位
処理を行うのに必要な通信が終了した後に移動体通信網
との通信を切断する切断部を備えることを特徴とする。
【0024】請求項14の発明は、請求項13の発明に
おいて、前記測位制御部と測位サーバとの間の通信状態
を示す測位フラグと、前記アプリケーション制御部とア
プリケーションサーバとの間の通信状態とを示すアプリ
ケーションフラグとを備え、前記切断部が測位フラグお
よびアプリケーションフラグの内容に応じて移動体通信
網との通信を継続するか切断するかを判断することを特
徴とする。
【0025】請求項15の発明は、請求項10記載の移
動通信端末において、前記測位制御部が前記測位サーバ
と通信し測位処理を行うことにより位置を特定した後、
特定した位置に関連付けたサービスを前記アプリケーシ
ョンサーバに要求する処理を前記演算処理部により実行
させることを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)本実施形態
は、図1に示すように、移動体通信網MNとの間で無線
通信により情報を授受する移動通信端末1を備え、移動
通信端末1の位置を取得する測位サーバ2と移動通信端
末1の位置に関連付けたサービスを提供するアプリケー
ションサーバ3とがルータ4を介して移動体通信網MN
に接続された構成を有する。測位サーバ2には移動通信
端末1の現在位置が登録され、アプリケーションサーバ
3は従来構成として説明したような種々のサービスの少
なくとも1つを提供する。
【0027】移動通信端末1としては携帯電話を想定し
ているが、可搬であって無線通信が可能であれば他の移
動通信端末1を用いることも可能である。また、本実施
形態では移動通信端末1にGPS受信装置を内蔵してい
るものとする。移動体通信網MNは多数の基地局(図示
せず)を有し、移動通信端末1が測位サーバ2あるいは
アプリケーションサーバ3との間で情報を授受する際に
は、移動通信端末1と基地局との間で無線通信を行い、
基地局からルータ4を通して測位サーバ2あるいはアプ
リケーションサーバ3との間に通信路を形成する。つま
り、ルータ4は、移動体通信網MNと、測位サーバ2を
含むネットワークと、アプリケーションサーバ3を含む
ネットワークとの相互間でパケットのアドレス情報に従
ってパケットを送信先に伝送するのであり、ルータ4と
測位サーバ2およびアプリケーションサーバ3との間に
独立した2つの論理リンク(論理通信路)を形成するこ
とになる。また、ルータ4はプロトコル変換を行わない
から従来のゲートウェイサーバに比較すると情報転送を
高速に行うことができる。本実施形態では、ルータにお
いて単一のプロトコルを用いるものとし、このプロトコ
ルとしてはTCP/IPを想定する。ただし、パケット
のアドレス情報に従って送信先を決定できればプロトコ
ルはどのようなものでもよい。
【0028】移動通信端末1は、測位サーバ2との間で
情報を授受する測位制御部11と、アプリケーションサ
ーバ3との間で情報を授受するアプリケーション制御部
12とを備える。また、移動通信端末1が移動体通信網
MNとの間で無線通信を行うために無線通信部13が設
けられ、測位制御部11およびアプリケーション制御部
12は無線通信部13を通して測位サーバ2およびアプ
リケーションサーバ3との間で情報を授受する。移動通
信端末1において、測位制御部11とアプリケーション
制御部12と無線通信部13とはマイクロコンピュータ
からなる演算処理部10により動作が制御される。
【0029】GPS受信装置は測位制御部11に設けら
れ、測位制御部11はGPS受信装置によって得られた
位置情報に関して測位サーバ2との間で情報を授受する
ことによって移動通信端末1の現在位置を比較的高い精
度で測位する。たとえば、測位サーバ2においてDGP
S方式でGPS受信装置の位置情報を補正することによ
って移動通信端末1の現在位置を比較的精度よく測位す
ることが可能になる。このようにして求めた移動通信端
末1の位置は測位サーバ2に登録される。
【0030】ここに、移動通信端末1は携帯電話を想定
しているから通話用の構成も設けられ、通話に際しても
無線通信部13が用いられるが、本発明の要旨ではない
から通話に関する説明は省略する。
【0031】しかして、移動通信端末1は無線通信部1
3を通して物理的には1回線で移動体通信網MNとの間
の通信を行うのであるが、上述のようにルータ4を設け
パケットのアドレス情報を用いることによって、測位制
御部11は測位サーバ2との間で情報を授受し、アプリ
ケーション制御部12はアプリケーションサーバ3との
間で情報を授受するから、移動通信端末1と測位サーバ
2およびアプリケーションサーバ3との間で各別に論理
通信路を設けたことになる。本実施形態ではTCP/I
Pのソケットにより測位サーバ2とアプリケーションサ
ーバ3との間に各別の論理通信路を形成してある。ただ
し、ルータ4がパケットの宛先により送信先を指定でき
るようにしていればTCP/IP以外のプロトコルを用
いることもできる。
【0032】上述したように、測位制御部11と測位サ
ーバ2との間と、アプリケーション制御部12とアプリ
ケーションサーバ3との間とに各別の論理通信路を確保
するから、測位サーバ2とアプリケーションサーバ3と
は通信のフォーマットに関して互いに関与することがな
く、移動通信端末1は測位サーバ2およびアプリケーシ
ョンサーバ3との間で個々に情報を授受することが可能
になる。しかも、1台の移動通信端末1が各瞬間に使用
している移動体通信網MNの基地局の数は1局であっ
て、1回線のみを使用することで複数の論理通信路を確
保することができる。つまり、移動通信端末1から測位
サーバ2とアプリケーションサーバ3との両方との間で
通信しても複数回線にダイアル接続する必要がなく、測
位サーバ2において移動通信端末1の位置を決定する処
理とアプリケーションサーバ3がサービスを提供する処
理とを含む全体としての処理時間の増加が防止される。
しかも、ルータ4ではプロトコルの変換を伴わずにパケ
ットのアドレス情報に基づいて情報を転送するだけであ
るから、移動通信端末1から測位サーバ2への情報伝送
に遅れがなく、移動通信端末1と測位サーバ2との間で
位置情報の転送に時間遅れがあると正確な測位ができな
いような測位方式であっても採用することが可能にな
る。たとえば、移動通信端末1が比較的高速に移動する
場合や移動通信端末1の測位を比較的高精度で行う場合
には、移動通信端末1から測位サーバ2に位置情報を転
送する時間が長いと、測位サーバ2において移動通信端
末1の位置が求められた時点で移動通信端末1の実際の
位置がすでに変化している可能性があるが、本実施形態
では時間遅れが少ないから誤差の少ない測位が可能にな
るのである。
【0033】以下に、本実施形態の動作を説明する。本
実施形態の基本的な動作では、移動通信端末1において
測位制御部11が取得した位置情報を付加してアプリケ
ーションサーバ3と通信することにより、アプリケーシ
ョンサーバ3に位置情報を渡し、位置情報に関連付けら
れたサービスを提供させる。つまり、測位制御部11は
測位サーバ2との間で情報を授受することによって測位
サーバ2と同じ位置情報を保有するから、この位置情報
をアプリケーションサーバ3に与えることによって、ア
プリケーションサーバ3において位置情報に関連付けら
れたサービスが提供されるのである。要するに、移動通
信端末1がアプリケーションサーバ3に対してサービス
を要求する際に、位置情報を付加してサービスを要求す
ることにより、要求の発生からサービスの実行までの時
間が短縮されることになる。上述の動作から明らかなよ
うに、移動通信端末1における演算処理部10では、測
位制御部11が測位サーバ2と通信して測位処理を行う
ことにより位置を特定した後に、特定した位置に関連付
けたサービスをアプリケーション制御部12を通して位
置情報とともにアプリケーションサーバ2に要求する処
理を行うのであって、演算処理部10にはこの処理を実
行するプログラムが設定されている。
【0034】本実施形態の基本的な動作では、上述のよ
うに移動通信端末1からアプリケーションサーバ3に位
置情報を転送するが、アプリケーションサーバ3が提供
するサービスによっては、測位サーバ2に対して位置情
報を要求したほうがよい場合もある。たとえば、タクシ
業者ないし宅配業者が配車のために複数の各車の所在を
同時にまとめて確認するような場合である。このような
場合に備えて、本実施形態のルータ2では測位サーバ2
とアプリケーションサーバ3との間にも論理通信路を確
保している。アプリケーションサーバ3が測位サーバ2
に位置情報を要求する場合の処理手順を図2に示す。こ
の場合、アプリケーションサーバ3は測位サーバ2に対
して測位要求を送信する(P1)。測位要求は測位サー
バ2に移動通信端末1の位置情報を取得させる要求であ
って、測位サーバ2は測位要求P1がなされると、移動
通信端末1に対して測位制御部11に測位要求メッセー
ジを送信する(P2)。本実施形態ではGPS技術を用
いているから、測位要求メッセージには測位処理に必要
な初期データ(アシストデータ)を含めてある。ただ
し、初期データは不要であれば省略してもよい。測位サ
ーバ2から移動通信端末1に対して測位要求メッセージ
が送信されると、移動通信端末1と測位サーバ2との間
の情報の授受によって移動通信端末1の現在位置が精度
よく求められる(P3)。また、移動通信端末1の位置
が測位サーバ2に登録されると、測位サーバ2からアプ
リケーションサーバ3に対して測位処理の完了が通知さ
れるとともに、測位処理によって求めた移動通信端末1
の位置情報が転送される(P4)。
【0035】図2に示す処理手順ではアプリケーション
サーバ3が測位サーバ2に測位要求を行うにあたって、
移動通信端末1を経由する必要がないから、アプリケー
ションサーバ3からの測位要求の発生からアプリケーシ
ョンサーバ3に測位結果の位置情報が引き渡されるまで
の時間が比較的短くなる。しかも、移動通信端末1を経
由する場合に比較すると移動体通信網MNを通過するパ
ケットが少なくなり、パケットの通信料の低減が期待で
きる。なお、測位サーバ2では測位処理の後には移動通
信端末1の現在位置を取得しているから、図2において
アプリケーションサーバ3から測位要求がなされたとき
に(P1)、移動通信端末1を介さずに測位サーバ2か
らアプリケーションサーバ3に位置情報を引き渡す(P
4)ようにしてもよい。この動作においては、移動通信
端末1から測位サーバ2に測位処理を要求する際に、ア
プリケーションサーバ3のアドレスを付加しておき、測
位処理によって移動通信端末1の位置が特定されると、
その位置をアプリケーションサーバ3に自動的に転送す
る。この場合には、測位処理の要求の発生からアプリケ
ーションサーバ3に測位結果の位置情報が引き渡される
までの時間をさらに短縮することになり、また測位要求
に対してパケットを用いないから通信料がさらに低減さ
れる。また、複数個のアプリケーションサーバ3が存在
している場合でもサービスごとに異なるアドレスを設定
しておくことにより、移動通信端末1は測位処理の要求
の際に所望のアプリケーションサーバ3のアドレスを付
加しておくことで、所望のサービスを要求することがで
きる。
【0036】上述した動作例ではアプリケーションサー
バ3から測位要求を発生させていたが、アプリケーショ
ンサーバ3が提供するサービスの内容によっては、移動
通信端末1が測位要求を発生するとともに、測位結果の
位置情報をアプリケーションサーバ3に引き渡す場合も
ある。たとえば、つきまとい行為やストーカ行為に対し
て緊急通報を行う場合、身体の不調を緊急通報する場合
などが該当する。このような場合には、図3に示すよう
に、移動通信端末1が測位サーバ2に対して測位要求を
通知する(S1)。ここに、測位結果の位置情報をアプ
リケーションサーバ3に転送する必要があるから、測位
サーバ2には位置情報の転送先を測位要求とともに通知
する。また、測位サーバ2での測位処理が初期データを
必要とする場合には移動通信端末1から測位サーバ2に
初期データも併せて転送してもよい。なお、移動通信端
末1が測位開始時に測位結果である位置情報を、移動通
信端末1に送信するかアプリケーションサーバ3に送信
するかを選択することができる場合には、測位情報通知
先がアプリケーションサーバであることを測位要求とと
もに測位サーバ2に通知する。
【0037】測位サーバ2は移動通信端末1からの測位
要求により測位処理を開始し、移動通信端末1との情報
の授受によって移動通信端末1の位置を特定する(P
2)。測位サーバ2では移動通信端末1の位置が特定さ
れると、アプリケーションサーバ3に測位処理の終了と
測位結果である位置情報とを引き渡す(P3)。このよ
うな動作によって、移動通信端末1がアプリケーション
サーバ3にサービスを要求する際に、測位サーバ2によ
る測位処理の後に、測位処理によって求められた位置情
報を移動通信端末1からの要求とともにアプリケーショ
ンサーバ3に伝送することが可能になる。
【0038】上述した動作によって、移動通信端末1が
アプリケーションサーバ3にサービスを要求するにあた
り、移動通信端末1からアプリケーションサーバ3を経
由して測位サーバ2への測位処理の要求を行う場合に比
較すると、アプリケーションサーバ3から測位サーバ2
に測位処理を要求する手順が不要になり、移動通信端末
1がサービスを要求してからアプリケーションサーバ3
においてサービスが開始されるまでの時間を比較的短く
することができる。また、図3に示した動作例では、移
動通信端末1がサービスを要求する際に、測位結果であ
る位置情報を転倒する送信先であるアプリケーションサ
ーバ3のアドレスを複数個設定しておけば、複数台のア
プリケーションサーバ3に対して同じ位置情報を送信す
ることができ、移動通信端末1から測位サーバ2に対し
て測位要求を1回行うだけで、複数種類のサービスが提
供されることになる。
【0039】たとえば、ストーカ行為に対する緊急通報
のサービスと、移動通信端末の現在位置の近辺における
飲食店の情報を提供するサービスとのように、1台の移
動通信端末1において複数種類のサービスを利用しよう
とする場合には、サービスの種類に応じて複数台のアプ
リケーションサーバを設けておき、アドレスを指定する
ことによって所望のサービスを受けることが可能にな
る。
【0040】なお、本実施形態では、ルータ4と測位サ
ーバ2およびアプリケーションサーバ3とを専用回線に
よる閉鎖的な通信網によって接続することを想定してお
り、ルータ4と測位サーバ2およびアプリケーションサ
ーバ3との間での伝送遅れを小さくしているが、ルータ
4と測位サーバ2およびアプリケーションサーバ3との
間で比較的大きい伝送遅れが許容される場合には、ルー
タ4と測位サーバ2およびアプリケーションサーバ3と
の接続に公衆通信網を用いてもよい。
【0041】(第2の実施の形態)本実施形態は図4に
示すように、図1に示した第1の実施の形態の構成に加
えて、測位制御部11と測位サーバ2とによる測位処理
が終了した後に無線通信部13による通信を切断する切
断部14を設けたものである。本実施形態では切断部1
4を手動で操作することを想定しているが、無線通信部
13の通信内容を監視し、測位処理の終了を検出すると
無線通信部13による通信を自動的に切断するようにし
てもよい。
【0042】上述のように、切断部14を設けているか
ら、測位処理において移動体通信網MNを使用した後に
は移動通信端末1による通信を切断することができ、サ
ービスの終了まで通信を行う場合に比較すると移動体通
信網MNに対する接続時間を短縮できる可能性が高くな
る。その結果、移動体通信網MNとの接続時間に応じて
課金される場合には、通信コストの低減が期待できる。
とくに、測位処理の終了を検出して通信を自動的に切断
する構成では接続時間を確実に短縮することが可能にな
る。他の構成および動作は第1の実施の形態と同様であ
る。
【0043】なお、本実施形態では切断部14が無線通
信部13の通信内容を監視する例を示したが、測位処理
を行う測位制御部11の動作は演算処理部10が制御し
ているから、測位制御部11での測位処理の終了は演算
処理部10でも認識することができる。したがって、演
算処理部10において測位処理の終了が認識されたとき
に、演算処理部10が切断部14に対して通信の切断を
指示するように構成してもよい。
【0044】(第3の実施の形態)本実施形態は図5に
示すように、図4に示した第2の実施の形態の構成に加
えて、測位制御部11による測位処理中を示す測位フラ
グF1と、アプリケーション制御部12がアプリケーシ
ョンサーバ3と通信中であることを示すアプリケーショ
ンフラグF2とを設けたものである。測位フラグF1お
よびアプリケーションフラグF2の内容は切断部14に
おいて監視される。
【0045】したがって、切断部14では通信の切断前
に測位フラグF1およびアプリケーションフラグF2の
内容を確認することによって無線通信部13が通信を継
続中か否かを知ることができ、通信が継続しているにも
かかわらず通信が切断されてしまうという事態を防止す
ることが可能になる。他の構成および動作は第2の実施
の形態と同様である。
【0046】なお、測位フラグF1およびアプリケーシ
ョンフラグF2を演算処理部10に内蔵したメモリ上に
設け、演算処理部10において内容を確認するようにし
てもよい。この場合には、演算処理部10が通信部14
に対して通信を継続するか切断するかの指示を行うこと
になる。
【0047】(第4の実施の形態)本実施形態は図6に
示すように、基本的には図1に示した第1の実施の形態
と同様の構成を有するものであるが、複数台(図示例で
は3台)のアプリケーションサーバ3a〜3cを設け、
各アプリケーションサーバ3a〜3cとの間でそれぞれ
独立した論理通信路を形成する複数個(図示例では3
個)のアプリケーション制御部12a〜12cを移動通
信端末1に設けた点で相違する。ただし、実際には1台
のアプリケーションサーバが複数のサービスを提供する
場合もあるから、アプリケーションサーバの台数とアプ
リケーション制御部の個数とを一致させる必要はなく、
アプリケーション制御部の個数は利用しようとするサー
ビスの種類に応じて設定されることになる。
【0048】本実施形態では、第1の実施の形態で説明
したように、測位処理によって移動通信端末1の位置が
確定した後に、移動通信端末1がアプリケーションサー
バ3a〜3cにサービスを要求することによって複数種
類のサービスを利用することが可能になる。なお、第1
の実施の形態と同様に、アプリケーションサーバ3a〜
3cが測位サーバ2に対して位置情報を問い合わせた
り、移動通信端末1が測位サーバ2に対して位置情報を
アプリケーションサーバ3a〜3cに転送させたりする
構成を採用することも可能である。また、本実施形態で
はアプリケーションサーバを3台設けアプリケーション
制御部を3個設けているが、これらの数は任意に設定可
能であり、また上述したように両者の数は一致していな
くてもよい。
【0049】(第5の実施の形態)本実施形態は図7に
示すように、基本的には図1に示した第1の実施の形態
と同様の構成を有するものであるが、複数台(図示例で
は3台)の測位サーバ2a〜2cを設け、各測位サーバ
2a〜2cとの間でそれぞれ独立した論理通信路を形成
する複数個(図示例では3個)の測位制御部11a〜1
1cを移動通信端末1に設けた点が相違する。測位サー
バ2a〜2cを複数台設けているのは、たとえばDGP
S方式のように移動通信端末1で得た位置情報を補正す
る場合であれば複数箇所での補正情報を総合するほうが
位置情報をより正確に得ることができ、また複数種類の
方法で測位を行えば移動通信端末1の位置の大幅な誤認
を防止することができ、あるいはまた移動通信端末1の
位置を決定できるまでの時間が測位サーバ2a〜2cご
とに異なる場合に最短時間で位置を決定する測位サーバ
2a〜2cを選択することによってサービスを受けるま
での時間を短くすることができるなど、各種の利点を生
じるからである。ここに、複数種類の方法で測位を行う
場合には、1台の測位サーバで複数種類の方法に対応す
る場合もあるから、測位サーバの台数と測位制御部の個
数とを一致させる必要はない。なお、測位サーバ2a〜
2cごとに移動通信端末1の位置を決定できるまでの時
間が異なる場合が生じるのは、移動通信端末1と各測位
サーバ2a〜2cとの間の通信速度や各測位サーバ2a
〜2cの負荷の相違などに起因するが、この点について
は後述する。
【0050】本実施形態では、第1の実施の形態と同様
に、測位処理によって移動通信端末1の位置が確定した
後に、移動通信端末1がアプリケーションサーバ3にサ
ービスを要求することによってサービスを利用すること
が可能になる。ここに、本実施形態において移動通信端
末1の位置を決定する時間をできるだけ短くする場合の
動作について図8を用いて説明する。サービスを要求す
る移動通信端末1は、まず各測位サーバ2a〜2cに対
して論理通信路を確立し(S1)、次に各測位サーバ2
a〜2cに対して測位要求を行う(S2〜S4)。測位
要求がなされた各測位サーバ2a〜2cでは移動通信端
末1の位置を特定するように測位処理を行う(S5〜S
7)。各測位サーバ2a〜2cにおいて測位要求から移
動通信端末1の位置を決定するまでの時間にはばらつき
があるから、測位要求から最短時間で移動通信端末1の
位置を決定した測位サーバ2a〜2cによる位置を、移
動通信端末1の位置として用いる(S8)。このように
して測位サーバ2a〜2cのうちのいずれかにおいて移
動通信端末1の位置が特定されると、他の測位サーバ2
a〜2cでの測位処理は不要になるから、他の測位サー
バ2a〜2cによる測位処理を中止するように指示し
(S9)、測位処理を終了する。
【0051】ところで、各測位サーバ2a〜2cにおい
て移動通信端末1の位置を決定するまでの時間に差が生
じるのは以下の理由による。いま、第1の実施の形態と
同様に、移動通信端末1にGPS受信装置が設けられ、
GPS技術を用いて測位を行うとすれば、測位処理に必
要なアシストデータとして、エフェメリスデータ、概略
時刻、概略位置、クロック周波数、ドップラー周波数な
どが考えられる。ただし、測位サーバ2a〜2cから移
動通信端末1に伝送するアシストデータは上述したすべ
てのデータであるとは限らず、GPS技術を用いてどの
ような方式で測位するかに応じて測位サーバ2a〜2c
から移動通信端末1に転送されるアシストデータの種類
が選択される。一般に、測位サーバ2a〜2cから移動
通信端末1に転送されるアシストデータの種類が多くな
れば、移動通信端末1での演算時間は短くなるが、逆に
通信量は増加する。つまり、アシストデータの種類が増
加すればアシストデータの伝送に要する時間が長くな
り、また移動通信端末1と測位サーバ2a〜2cとの間
の通信速度が低速であるほどアシストデータの伝送に要
する時間が長くなる。ただし、移動通信端末1での演算
時間は移動通信端末1での処理能力によっても変化す
る。
【0052】また、測位サーバ2a〜2cは一般に複数
台の移動通信端末1によって共用されるから、移動通信
端末1で求めた位置情報を測位サーバ2a〜2cにおい
て補正するDGPS方式のように、測位サーバ2a〜2
cでの演算を要する場合には、測位サーバ2a〜2cと
通信中である移動通信端末1の台数に応じて測位サーバ
2a〜2cの負荷が変化する。したがって、負荷が大き
くなれば当然ながら測位要求から測位結果である位置情
報が得られるまでの時間が長くなる。ただし、測位サー
バ2a〜2cでの演算時間は測位サーバ2a〜2cの処
理能力によっても変化する。
【0053】いま、図9に示すように、各測位サーバ2
a〜2cにおいてそれぞれ測位の方法としてA,B,C
を採用しているものとし、各測位サーバ2a〜2cから
移動通信端末1に伝送するアシストデータの情報量(標
準アシスト情報量)がそれぞれA1,B1,C1、各測
位サーバ2a〜2cと移動通信端末1との間の平均通信
速度がそれぞれA2,B2,C2であるものとする。ま
た、各測位サーバ2a〜2cが1台の移動通信端末1で
のみ利用されている場合の測位サーバ2a〜2cごとの
演算時間(標準サーバ応答時間)をそれぞれA3,B
3,C3とし、測位サーバ2a〜2cの負荷(利用して
いる移動通信端末1の台数)をそれぞれA4,B4,C
4とする。さらに、移動通信端末1において位置情報を
求めるのに要する時間(標準端末演算時間)がそれぞれ
A5,B5,C5であるものとする。この場合、各測位
サーバ2a〜2cに測位要求がなされてから、測位結果
である位置情報が得られるまでの時間Ta〜Tcはそれ
ぞれ以下のように表すことができる。 Ta=A1/A2+A3*A4+A5 Tb=B1/B2+B3*B4+B5 Tc=C1/C2+C3*C4+C5 したがって、図8の処理によって位置情報を求めること
により、時間Ta〜Tcが最短になった測位サーバ2a
〜2cを選択したことになる。
【0054】なお、第1の実施の形態で説明したよう
に、アプリケーションサーバ3が測位サーバ2a〜2c
に対して位置情報を問い合わせる場合には、アプリケー
ションサーバ3が複数の測位サーバ2a〜2cに対して
位置情報を問い合わせることになり、また移動通信端末
1が測位サーバ2a〜2cに対して位置情報をアプリケ
ーションサーバ3に転送させる場合には、移動通信端末
1が測位処理を最初に終了した測位サーバ2a〜2cを
通してアプリケーションサーバ3にサービスを要求する
ことになる。また、本実施形態では測位サーバを3台設
け測位制御部を3個設けているが、これらの数は任意に
設定可能であり、また上述したように両者の数は一致し
ていなくてもよい。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明は、移動体通信網に含ま
れる移動通信端末と、移動通信端末の位置に関連付けた
サービスを提供するアプリケーションサーバと、移動通
信端末との通信により特定した移動通信端末の位置を取
得する測位サーバと、移動体通信網と測位サーバおよび
アプリケーションサーバとの間に介在するルータとを備
え、前記移動通信端末が、測位サーバとの間に論理通信
路を形成するとともに測位サーバとともに測位処理を行
い移動通信端末の位置を特定する測位制御部と、アプリ
ケーションサーバとの間に前記論理通信路とは別の論理
通信路を形成するとともにアプリケーションサーバにサ
ービスを要求するアプリケーション制御部と、アプリケ
ーションサーバにサービスを要求する際に測位制御部で
得た移動通信端末の位置をアプリケーションサーバに転
送させる演算処理部とを備えるものであり、測位サーバ
とアプリケーションサーバとに対して移動通信端末が独
立した論理通信路を形成することによって、測位サーバ
とアプリケーションサーバとのデータのフォーマットが
互いに異なっていても、測位サーバで取得した位置情報
を移動通信端末を介してアプリケーションサーバに伝送
することが可能になる。その結果、既存のアプリケーシ
ョンサーバにより提供されているサービスであっても測
位サーバに容易に連携させることが可能になる。また、
測位サーバやアプリケーションサーバが扱う情報の表現
形式に変更が生じても、移動通信端末において測位サー
バあるいはアプリケーションサーバと通信するための測
位制御部あるいはアプリケーション制御部で扱う表現形
式を変更すれば対応することができ、測位サーバとアプ
リケーションサーバとの提供者が異なっていても表現形
式の変更に対応しやすくなる。しかも、移動通信端末と
測位サーバおよびアプリケーションサーバとの間にはゲ
ートウェイサーバを設けずルータを設けているから、情
報伝送に要する時間の遅延を低減することができ、移動
通信端末が移動していても移動通信端末の位置を比較的
正確に求めることが可能になる。
【0056】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記ルータが前記アプリケーションサーバと前記測
位サーバとの間に通信路を形成するので、通信路を使用
する場合には測位サーバで取得した移動通信端末の位置
を移動通信端末を通さずにアプリケーションサーバに転
送することが可能であり、結果的に移動体通信網を通過
するパケットを低減させて、測位処理に要する時間を短
縮したりパケットの伝送に要する通信料を低減したりす
ることが可能になる。
【0057】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、前記測位サーバが取得した移動通信端末の位置が前
記通信路を通して伝送可能であるので、測位サーバが取
得した移動通信端末の位置をアプリケーションサーバが
通信路を通して測位サーバに要求することが可能にな
り、位置情報を測位サーバからアプリケーションサーバ
に直接送信することによって、測位サーバで取得した移
動通信端末の位置を移動通信端末を通さずにアプリケー
ションサーバに転送することが可能であり、移動体通信
網を通過するパケットを低減させて、移動体通信網の使
用に要する通信料を低減することができる。
【0058】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記測位サーバでは取得した前記移動通信端末の位
置の転送先として前記アプリケーションサーバが指定可
能であるので、測位サーバで測位結果が求まると移動通
信端末に測位結果を転送することなくアプリケーション
サーバに位置情報を渡すことが可能になり、結果的に移
動体通信網を通過するパケットを低減させて、移動体通
信網の使用に要する通信料を低減することができる。
【0059】請求項5の発明は、請求項4の発明におい
て、前記移動通信端末が前記測位サーバに測位処理を要
求する際に前記アプリケーションサーバのアドレス情報
を付加し、測位サーバでは測位処理の要求にアプリケー
ションサーバのアドレス情報が付加されていると取得し
た移動通信端末の位置をアプリケーションサーバに転送
するものであり、移動通信端末が測位処理を測位サーバ
に要求するときにアプリケーションサーバのアドレスを
付加しておくことによって、測位処理の後に移動通信端
末からアプリケーションサーバにサービスを要求する場
合に比較すると移動体通信網を通過するパケットを低減
させて、移動体通信網の使用に要する通信料を低減する
ことができる。また、複数台のアプリケーションサーバ
が存在する場合に、アドレスの指定によってサービスを
要求するアプリケーションサーバを指定することができ
るから、1台の移動通信端末で複数種類のサービスを提
供することが可能になる。
【0060】請求項6の発明は、請求項1ないし請求項
5の発明において、前記移動通信端末が前記測位サーバ
とともに測位処理を行うのに必要な通信が終了した後に
移動体通信網との通信を切断する切断部を備えるもので
あり、測位処理が終了した直後に通信を切断することが
できるから、移動体通信網との接続時間を比較的短くす
ることができ、移動体通信網の使用に要する通信料を低
減することができる。
【0061】請求項7の発明は、請求項6の発明におい
て、前記移動通信端末が、前記測位制御部と測位サーバ
との間の通信状態を示す測位フラグと、前記アプリケー
ション制御部とアプリケーションサーバとの間の通信状
態とを示すアプリケーションフラグとを備えるものであ
り、測位サーバとアプリケーションサーバとのいずれか
と通信中か否かを確認することができ、通信途中で不用
意に通信を切断する可能性を低減することができる。
【0062】請求項8の発明は、請求項1ないし請求項
7の発明において、前記アプリケーションサーバが前記
ルータを介して複数台設けられているので、移動通信端
末と複数台のアプリケーションサーバとの間で複数の独
立した論理通信路を設定することができ、複数のサービ
スを利用することが可能になる。
【0063】請求項9の発明は、請求項1ないし請求項
8の発明において、前記測位サーバが前記ルータを介し
て複数台設けられ、前記移動通信端末の位置を複数台の
測位サーバが並行して求め、少なくとも1台の測位サー
バにより求めた位置を移動通信端末の位置として採用す
るので、複数台の測位サーバでの測位結果を用いたり、
測位結果を得るまでの時間が最短である測位サーバの測
位結果を用いたりすることが可能になる。
【0064】請求項10の発明は、移動体通信網に含ま
れ、測位サーバとの通信により位置が特定されるととも
に特定された位置が測位サーバに取得され、移動体通信
網とは測位サーバとともにルータを介して接続され測位
サーバで取得された位置に関連付けたサービスがアプリ
ケーションサーバによって提供される移動通信端末であ
って、測位サーバとの間に論理通信路を形成するととも
に測位サーバとともに測位処理を行い移動通信端末の位
置を特定する測位制御部と、アプリケーションサーバと
の間に前記論理通信路とは別の論理通信路を形成すると
ともにアプリケーションサーバにサービスを要求するア
プリケーション制御部と、アプリケーションサーバにサ
ービスを要求する際に測位制御部で得た移動通信端末の
位置をアプリケーションサーバに転送させる演算処理部
とを備えるものであり、測位サーバとアプリケーション
サーバとに対して移動通信端末が独立した論理通信路を
形成することによって、測位サーバとアプリケーション
サーバとのデータのフォーマットが互いに異なっていて
も、測位サーバで取得した位置情報を移動通信端末を介
してアプリケーションサーバに伝送することが可能にな
る。その結果、既存のアプリケーションサーバにより提
供されているサービスであっても測位サーバに容易に連
携させることが可能になる。また、測位サーバやアプリ
ケーションサーバが扱う情報の表現形式に変更が生じて
も、移動通信端末において測位サーバあるいはアプリケ
ーションサーバと通信するための測位制御部あるいはア
プリケーション制御部で扱う表現形式を変更すれば対応
することができ、測位サーバとアプリケーションサーバ
との提供者が異なっていても表現形式の変更に対応しや
すくなる。
【0065】請求項11の発明は、請求項10の発明に
おいて、前記ルータが前記測位サーバで取得した前記移
動通信端末の位置を前記アプリケーションサーバに転送
する通信路を形成可能であって、前記演算処理部では前
記通信路の使用の有無を指示可能であるので、測位サー
バで測位結果が求まると移動通信端末に測位結果を転送
することなくアプリケーションサーバに位置情報を渡す
ことが可能になり、結果的に移動体通信網を通過するパ
ケットを低減させて、移動体通信網の使用に要する通信
料を低減することができる。
【0066】請求項12の発明は、請求項11の発明に
おいて、前記測位サーバでは測位処理の要求に前記アプ
リケーションサーバのアドレス情報が付加されていると
取得した位置をアプリケーションサーバに転送する機能
を有し、前記演算処理部では前記測位サーバに測位処理
を要求する際に前記アプリケーションサーバのアドレス
情報を付加するものであり、測位処理を測位サーバに要
求するときにアプリケーションサーバのアドレスを付加
しておくことによって、測位処理の後に移動通信端末か
らアプリケーションサーバにサービスを要求する場合に
比較すると移動体通信網を通過するパケットを低減させ
て、移動体通信網の使用に要する通信料を低減すること
ができる。また、複数台のアプリケーションサーバが存
在する場合に、アドレスの指定によってサービスを要求
するアプリケーションサーバを指定することができるか
ら、1台の移動通信端末で複数種類のサービスを提供す
ることが可能になる。
【0067】請求項13の発明は、請求項10ないし請
求項12の発明において、前記測位サーバとともに測位
処理を行うのに必要な通信が終了した後に移動体通信網
との通信を切断する切断部を備えるものであり、測位処
理が終了した直後に通信を切断することができるから、
移動体通信網との接続時間を比較的短くすることがで
き、移動体通信網の使用に要する通信料を低減すること
ができる。
【0068】請求項14の発明は、請求項13の発明に
おいて、前記測位制御部と測位サーバとの間の通信状態
を示す測位フラグと、前記アプリケーション制御部とア
プリケーションサーバとの間の通信状態とを示すアプリ
ケーションフラグとを備え、前記切断部が測位フラグお
よびアプリケーションフラグの内容に応じて移動体通信
網との通信を継続するか切断するかを判断するので、測
位サーバとアプリケーションサーバとのいずれかと通信
中か否かを切断部が判断することによって、通信途中で
不用意に通信を切断する可能性を低減することができ
る。
【0069】請求項15の発明は、請求項10記載の移
動通信端末において、前記測位制御部が前記測位サーバ
と通信し測位処理を行うことにより位置を特定した後、
特定した位置に関連付けたサービスを前記アプリケーシ
ョンサーバに要求する処理を前記演算処理部により実行
させるものであり、演算処理部にプログラムを設定する
だけで、請求項10の効果を奏することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図2】同上の動作説明図である。
【図3】同上の動作説明図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図6】本発明の第4の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明の第5の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図8】同上の動作説明図である。
【図9】同上の動作説明図である。
【符号の説明】
1 移動通信端末 2 測位サーバ 2a,2b,2c 測位サーバ 3 アプリケーションサーバ 3a,3b,3c アプリケーションサーバ 4 ルータ 10 演算処理部 11 測位制御部 11a,11b,11c 測位制御部 12 アプリケーション制御部 12a,12b,12c アプリケーション制御部 13 無線通信部 14 切断部 F1 測位フラグ F2 アプリケーションフラグ MN 移動体通信網
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 淳一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山田 和喜男 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 末藤 卓也 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 福田 正仁 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 阪本 浩司 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 辻本 郁夫 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 奥野 健治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 小山 正樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 川本 和宏 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 甲谷 龍二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 山本 幸一 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5K067 AA14 BB21 DD17 DD20 EE02 EE16 GG21 HH23 JJ52 JJ56

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信網に含まれる移動通信端末
    と、移動通信端末の位置に関連付けたサービスを提供す
    るアプリケーションサーバと、移動通信端末との通信に
    より特定した移動通信端末の位置を取得する測位サーバ
    と、移動体通信網と測位サーバおよびアプリケーション
    サーバとの間に介在するルータとを備え、前記移動通信
    端末が、測位サーバとの間に論理通信路を形成するとと
    もに測位サーバとともに測位処理を行い移動通信端末の
    位置を特定する測位制御部と、アプリケーションサーバ
    との間に前記論理通信路とは別の論理通信路を形成する
    とともにアプリケーションサーバにサービスを要求する
    アプリケーション制御部と、アプリケーションサーバに
    サービスを要求する際に測位制御部で得た移動通信端末
    の位置をアプリケーションサーバに転送させる演算処理
    部とを備えることを特徴とする位置情報に基づくサービ
    ス提供システム。
  2. 【請求項2】 前記ルータが前記アプリケーションサー
    バと前記測位サーバとの間に通信路を形成することを特
    徴とする請求項1記載の位置情報に基づくサービス提供
    システム。
  3. 【請求項3】 前記測位サーバが取得した移動通信端末
    の位置が前記通信路を通して伝送可能であることを特徴
    とする請求項2記載の位置情報に基づくサービス提供シ
    ステム。
  4. 【請求項4】 前記測位サーバでは取得した前記移動通
    信端末の位置の転送先として前記アプリケーションサー
    バが指定可能であることを特徴とする請求項3記載の位
    置情報に基づくサービス提供システム。
  5. 【請求項5】 前記移動通信端末が前記測位サーバに測
    位処理を要求する際に前記アプリケーションサーバのア
    ドレス情報を付加し、測位サーバでは測位処理の要求に
    アプリケーションサーバのアドレス情報が付加されてい
    ると取得した移動通信端末の位置をアプリケーションサ
    ーバに転送することを特徴とする請求項4記載の位置情
    報に基づくサービス提供システム。
  6. 【請求項6】 前記移動通信端末が前記測位サーバとと
    もに測位処理を行うのに必要な通信が終了した後に移動
    体通信網との通信を切断する切断部を備えることを特徴
    とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の
    位置情報に基づくサービス提供システム。
  7. 【請求項7】 前記移動通信端末が、前記測位制御部と
    測位サーバとの間の通信状態を示す測位フラグと、前記
    アプリケーション制御部とアプリケーションサーバとの
    間の通信状態とを示すアプリケーションフラグとを備え
    ることを特徴とする請求項6記載の位置情報に基づくサ
    ービス提供システム。
  8. 【請求項8】 前記アプリケーションサーバが前記ルー
    タを介して複数台設けられていることを特徴とする請求
    項1ないし請求項7のいずれか1項に記載の位置情報に
    基づくサービス提供システム。
  9. 【請求項9】 前記測位サーバが前記ルータを介して複
    数台設けられ、前記移動通信端末の位置を複数台の測位
    サーバが並行して求め、少なくとも1台の測位サーバに
    より求めた位置を移動通信端末の位置として採用するこ
    とを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれか1項
    に記載の位置情報に基づくサービス提供システム。
  10. 【請求項10】 移動体通信網に含まれ、測位サーバと
    の通信により位置が特定されるとともに特定された位置
    が測位サーバに取得され、移動体通信網とは測位サーバ
    とともにルータを介して接続され測位サーバで取得され
    た位置に関連付けたサービスがアプリケーションサーバ
    によって提供される移動通信端末であって、測位サーバ
    との間に論理通信路を形成するとともに測位サーバとと
    もに測位処理を行い移動通信端末の位置を特定する測位
    制御部と、アプリケーションサーバとの間に前記論理通
    信路とは別の論理通信路を形成するとともにアプリケー
    ションサーバにサービスを要求するアプリケーション制
    御部と、アプリケーションサーバにサービスを要求する
    際に測位制御部で得た移動通信端末の位置をアプリケー
    ションサーバに転送させる演算処理部とを備えることを
    特徴とする移動通信端末。
  11. 【請求項11】 前記ルータが前記測位サーバで取得し
    た前記移動通信端末の位置を前記アプリケーションサー
    バに転送する通信路を形成可能であって、前記演算処理
    部では前記通信路の使用の有無を指示可能であることを
    特徴とする請求項10記載の移動通信端末。
  12. 【請求項12】 前記測位サーバでは測位処理の要求に
    前記アプリケーションサーバのアドレス情報が付加され
    ていると取得した位置をアプリケーションサーバに転送
    する機能を有し、前記演算処理部では前記測位サーバに
    測位処理を要求する際に前記アプリケーションサーバの
    アドレス情報を付加することを特徴とする請求項11記
    載の移動通信端末。
  13. 【請求項13】 前記測位サーバとともに測位処理を行
    うのに必要な通信が終了した後に移動体通信網との通信
    を切断する切断部を備えることを特徴とする請求項10
    ないし請求項12のいずれか1項に記載の移動通信端
    末。
  14. 【請求項14】 前記測位制御部と測位サーバとの間の
    通信状態を示す測位フラグと、前記アプリケーション制
    御部とアプリケーションサーバとの間の通信状態とを示
    すアプリケーションフラグとを備え、前記切断部が測位
    フラグおよびアプリケーションフラグの内容に応じて移
    動体通信網との通信を継続するか切断するかを判断する
    ことを特徴とする請求項13記載の移動通信端末。
  15. 【請求項15】 請求項10記載の移動通信端末におい
    て、前記測位制御部が前記測位サーバと通信し測位処理
    を行うことにより位置を特定した後、特定した位置に関
    連付けたサービスを前記アプリケーションサーバに要求
    する処理を前記演算処理部により実行させることを特徴
    とする移動通信端末のプログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007513580A (ja) * 2003-12-02 2007-05-24 テレコミュニケーション システムズ インク. メッセージ・トンネリングを使ってローミングをサポートするユーザ・プレーン位置情報サービス
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US8081986B2 (en) 2005-04-29 2011-12-20 Lg Electronics Inc. Method for transmitting location information
WO2012046887A1 (ko) * 2010-10-04 2012-04-12 엘지전자 주식회사 전자 기기 및 전자 기기의 동작 방법

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