JP2003209574A - Tcpスループット算出方法及びその装置、tcpスループット算出プログラム - Google Patents

Tcpスループット算出方法及びその装置、tcpスループット算出プログラム

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JP2003209574A JP2002007956A JP2002007956A JP2003209574A JP 2003209574 A JP2003209574 A JP 2003209574A JP 2002007956 A JP2002007956 A JP 2002007956A JP 2002007956 A JP2002007956 A JP 2002007956A JP 2003209574 A JP2003209574 A JP 2003209574A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 確率的に生起する複数のTCPコネクション
が1つのボトルネックリンクを共有し、それらTCPコ
ネクションによりデータが転送される場合に、そのボト
ルネックリンクの伝送帯域に基づいてTCPコネクショ
ンの平均スループットを精度よく算出することができる
TCPスループット算出方法を提供する。 【解決手段】 プロセッサシェアリングに基づいた待ち
行列理論モデルによって前記TCPコネクションの同時
コネクション数についての状態確率を求める過程(ステ
ップS1)と、この状態確率に基づいた同時コネクショ
ン数とボトルネックリンクの伝送帯域とから得られるス
ループットの値を、TCPによる制御を考慮して補正す
る過程(ステップS2〜S4)とを含むこと特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TCP(Transmis
sion Control Protocol)により通信を行う複数の通信
装置が、ボトルネックとなる伝送路(通信回線)を共有
してデータを転送する場合において、単位時間当り平均
データ転送量を算出するTCPスループット算出方法及
びその装置、TCPスループット算出プログラムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、TCPによりデータを転送す
る際の単位時間当り平均データ転送量(以下、平均スル
ープットと称する)を算出するTCPスループット算出
方法が、インターネットの主要技術の1つとして知られ
ている。このTCPスループット算出方法においては算
出用のモデルを用いるが、従来のモデルの多くは、1つ
のTCPコネクションのみに着目し、パケットロス率が
与えられることを仮定している。
【0003】このようなモデルを用いた従来のTCPス
ループット算出方法として、例えば、Jitendra Padhye
らによる文献1“Modeling TCP Reno Performance:A S
impleModel and Its Empirical Validation”(IEEE/AC
M Transaction on Networking vol.8,April 2000.)に
記載の方法が知られている。この文献1に記載された方
法では、パケットロス率とパケットの往復遅延時間(R
TT;Round Trip Time)から、TCPによる平均スル
ープットを算出する関数が示されている。
【0004】また、複数のTCPコネクションの相互作
用を扱ったモデルとしては、高垣、大崎、村田による文
献2「流体近似法および待ち行列理論を組み合わせたTC
Pのフィードバック型輻輳制御機構のモデル化」(電子
情報通信学会 信学技報SSE2000-298、2001年3月.)
に記載のものが知られている。この文献2では、一定数
のTCPコネクションがボトルネックとなる伝送路(以
下、ボトルネックリンクと称する)を共有し、それらT
CPコネクションによりデータが転送される場合におい
て、モデルの解析がなされており、そのモデル特性が開
示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、TCPを用
いた通信ネットワークの回線容量を設計する際には、一
般的に、TCPコネクションについての平均スループッ
トが設計情報として用いられる。このため、確率的に生
起する複数のTCPコネクションが1つのボトルネック
リンクを共有し、それらTCPコネクションによりデー
タが転送される場合に、そのボトルネックリンクの伝送
帯域に基づいてTCPコネクションの平均スループット
を算出するTCPスループット算出方法があれば有用と
なる。
【0006】しかしながら、上述した従来のTCPスル
ープット算出方法では、このような平均スループットを
求めることが困難であるという問題がある。文献1に記
載の方法は、1つのTCPコネクションのみに着目し、
パケットロス率が与えられることを前提としている。し
たがって、この方法を用いるためには、パケットロス率
があらかじめ分かっていなければならない。しかし、T
CPにおいてはパケットロスによって輻輳を検出し、送
信レートを抑制するフィードバック型の制御を行うた
め、平均スループットとパケットロス率は相互に影響し
あう。このため、平均スループットの算出前に、前提条
件であるパケットロス率だけを決定するのは難しく、こ
の結果、平均スループットを求めることが困難である。
【0007】また、文献2に記載のモデルは、複数のT
CPコネクションの相互作用を扱うものであるが、その
コネクション数が一定であることを前提としている。し
かしながら、実際には、各呼源(送信側または受信側の
通信装置)から確率的にコネクションが生起するため
に、同時コネクション数が変動する。このため、このモ
デルではTCPコネクションの生起過程までを考慮した
平均スループットの評価は難しい。
【0008】本発明は、このような事情を考慮してなさ
れたもので、その目的は、確率的に生起する複数のTC
Pコネクションが1つのボトルネックリンクを共有し、
それらTCPコネクションによりデータが転送される場
合に、そのボトルネックリンクの伝送帯域に基づいてT
CPコネクションの平均スループットを精度よく算出す
ることができるTCPスループット算出方法、及びその
装置を提供することにある。
【0009】また、本発明は、そのTCPスループット
算出装置をコンピュータを利用して実現するためのTC
Pスループット算出プログラムを提供することも目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載のTCPスループット算出方法
は、TCPコネクションを介してデータを受信する特定
数の通信装置により共有して使用される1つの通信回線
の伝送帯域に基づいて、前記TCPコネクションの平均
スループットを算出するTCPスループット算出方法で
あって、プロセッサシェアリングに基づいた待ち行列理
論モデルによって前記TCPコネクションの同時コネク
ション数についての状態確率を求める過程と、前記状態
確率に基づいた同時コネクション数と前記伝送帯域とか
ら得られるスループットの値を、TCPによる制御を考
慮して補正する補正過程とを含むこと特徴としている。
【0011】請求項2に記載のTCPスループット算出
方法においては、前記補正過程は、前記TCPコネクシ
ョンについての同時コネクション数rの場合におけるデ
ータ量vの転送にかかる時間を表す関数tr(v)を、データ
量vが、スループットが飽和するバースト転送における
先頭セグメントに対するACK受信時点までの間にAC
Kされた累積データ量v'以下の値である場合には、
【数3】 但し、RTTrは平均ラウンドトリップ時間 brはラウンドトリップ時間中にボトルネック伝送時間が
占める割合 nはデータ量vの転送にかかるバースト転送回数 n'はスループットが飽和するまでのバースト転送回数 aはデータパケット1個に対して、ACKが返ってきた
時のウィンドウサイズの増加率を示す定数 cは遅延ACKを用いた場合に、最初と最後のデータセ
グメントに対するACKの前に挿入される遅延量を示す
定数なる式により求め、他方、データ量vが、スループ
ットが飽和するバースト転送における先頭セグメントに
対するACK受信時点までの間にACKされた累積デー
タ量v'より大きい値である場合には、
【数4】 但し、Bは前記通信回線の伝送帯域 n'はスループットが飽和するまでのバースト転送回数な
る式により求める処理と、前記関数tr(v)を用いて前記
同時コネクション数rについての平均スループットを求
める処理とからなることを特徴とする。
【0012】請求項3に記載のTCPスループット算出
方法においては、前記状態確率算出用のTCPコネクシ
ョン生起率とサービス利用率を前記通信回線のトラヒッ
クを観測して求め更新する過程をさらに含むことを特徴
とする。
【0013】請求項4に記載のTCPスループット算出
方法においては、前記平均スループットが所定閾値を満
足するように、前記通信回線の伝送帯域の値を変化させ
ながら前記平均スループットの計算を繰り返すことを特
徴とする。
【0014】請求項5に記載のTCPスループット算出
装置は、TCPコネクションを介してデータを受信する
特定数の通信装置により共有して使用される1つの通信
回線の伝送帯域に基づいて、前記TCPコネクションの
平均スループットを算出するTCPスループット算出装
置であって、プロセッサシェアリングに基づいた待ち行
列理論モデルによって前記TCPコネクションの同時コ
ネクション数についての状態確率を求め、前記状態確率
に基づいた同時コネクション数と前記伝送帯域とから得
られるスループットの値を、TCPによる制御を考慮し
て補正する処理手段を具備すること特徴としている。
【0015】請求項6に記載のTCPスループット算出
プログラムは、TCPコネクションを介してデータを受
信する特定数の通信装置により共有して使用される1つ
の通信回線の伝送帯域に基づいて、前記TCPコネクシ
ョンの平均スループットを算出するTCPスループット
算出装置におけるTCPスループット算出処理を行うた
めのTCPスループット算出プログラムであって、プロ
セッサシェアリングに基づいた待ち行列理論モデルによ
って前記TCPコネクションの同時コネクション数につ
いての状態確率を求める処理と、前記状態確率に基づい
た同時コネクション数と前記伝送帯域とから得られるス
ループットの値を、TCPによる制御を考慮して補正す
る処理とをコンピュータに実行させることを特徴として
いる。これにより、前述のTCPスループット算出装置
がコンピュータを利用して実現できるようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の一
実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形
態によるTCPスループット算出方法において、平均ス
ループット算出対象として想定する通信ネットワークの
構成例を示すブロック図である。この図1に示す通信ネ
ットワークは、TCPおよびIP(InternetProtocol)
に基づいたパケットを転送することにより、情報伝達を
行うものである。符号1は、送信側の通信装置(以下、
単に送信側装置と称する)であって、TCPコネクショ
ンを介して伝達する情報をパケット化して送信する。符
号2は、送信側装置1から送信されたパケットを受信す
る受信側の通信装置(以下、単に受信側装置と称する)
である。この受信側装置2は、送信側装置1との間で確
立されたTCPコネクションを介して情報を受け取る。
このTCPコネクションは、呼源となる送信側装置1ま
たは受信側装置2によって確率的に生起される。送信側
装置1および受信側装置2は、TCPおよびIPに基づ
いてパケットの授受を行う。
【0017】符号3は、パケットをルーティングするル
ータである。図1に示す通信ネットワークは3台のルー
タ3を備えている。そして、複数の送信側装置1が、1
つのルータ3に接続されている。また、複数の受信側装
置1が、他の1つのルータ3に接続されている。また、
3台のルータ3によって、送信側装置1と受信側装置2
の間に、伝送路4と伝送路5が構成される。この伝送路
5がボトルネックリンクとなる伝送路である。送信側装
置1と受信側装置2の間で確立された複数のTCPコネ
クションがこの1つのボトルネックリンク(伝送路5)
を共有し、それらTCPコネクションにより、データが
送信側装置1から受信側装置2へ転送される。
【0018】次に、上記図1の通信ネットワークを平均
スループット算出対象として、本発明の一実施形態によ
るTCPスループット算出方法を説明する。図2は、同
実施形態によるTCPスループット算出処理の流れを示
すフローチャートである。本実施形態では、前提条件と
して、TCPの制御が理想的に作用し、TCPコネクシ
ョン同士がボトルネックリンクの伝送帯域を平等に分け
合うものとする。この前提条件下において、同時コネク
ション数に関する状態確率を待ち行列理論モデルの一つ
であるプロセッサシェアリング(以下、PSと称する)
を用いて算出する。そして、同時コネクション数から得
られる大まかなスループットの値を、TCPの制御を考
慮した計算に基づいて補正することにより、トータルで
の平均スループットを算出する。
【0019】以下、図2に示すTCPスループット算出
処理を順次説明する。初めに、図2のステップS1にお
いて、PSにより、同時コネクション数rについての状
態確率Prを算出する。ここで、PSについて概略を説明
する。PSとは待ち行列理論におけるスケジューリング
の一方式であり、客数がrの場合、全客に全処理能力の1
/rずつを同時に割り当てる。本実施形態ではPS方式の
内、有限呼源のOn/Offモデルを用いる。
【0020】図3にOn/Offモデルの概念図を示す。各呼
源1〜3は、サービスを利用しているOn状態と、サービ
スに対する要求が無いOff状態とを交互に遷移する。同
時にOn状態となっている呼源の数が客数rとなる。ここ
で、呼源をN個、平均Off期間長を1/λ(すなわち呼源
あたりのTCPコネクションの生起率がλ)、客数が1
の時の平均サービス時間を1/μ(すなわち呼源あたりの
サービス利用率がμ)とすると、客数がrとなる定常時
の状態確率Prは、(1)式で表される。
【0021】
【数5】
【0022】そこで、本実施形態においては、図2のス
テップS1において、図1の通信ネットワークのよう
に、N個の呼源(送信側装置1または受信側装置2)に
よって生起されたTCPコネクションが単一のボトルネ
ックリンク(伝送路5)を共有するモデルを用いて状態
確率Prを算出する。このモデルにおいて、一つの呼源
は、1本のTCPコネクションを確立してデータを転送
中のOn状態と、TCPコネクションを張らず、データも
転送していないOff状態を交互に遷移する。また、ボト
ルネックリンクの伝送帯域をB、平均Off期間を1/λ、T
CPコネクションあたりの平均転送デー夕量をB/μとす
る。
【0023】ここで、上記前提条件により、ボトルネッ
クリンクの伝送帯域が、各TCPコネクションに同じ帯
域ずつ、公平に分配されるので、同時コネクション数r
についての状態確率Prを、上記(1)式で求めることが
できる。また、同時コネクション数がrの時に、各TC
Pコネクションに与えられる帯域はB/rとなる。
【0024】なお、上記ボトルネックリンクの伝送帯域
(B)には、通信ネットワークの設計時などに予め決定
された値を使用する。平均Off期間(1/λ)には、予め
実際の呼源について計測して求められた値を使用する。
客数が1の時の平均サービス時間(1/μ)も、予め実際
の呼源を計測して求められた値を使用する。
【0025】次に、図2のステップS2において、同時
コネクション数rの場合におけるデータ量vの転送にかか
る時間を表す関数tr(v)を求める。この処理は、同時コ
ネクション数から得られる大まかなスループットの値
を、TCPの制御を考慮した計算に基づいて補正するた
めのものである。
【0026】一般的に、TCPについてのスループット
を評価するためには、パケット送信開始時点から送信レ
ートを徐々に上けていくスロースタート制御の影響を考
慮する必要がある。そこで、本実施形態では、前提条件
として、TCPの受信側バッファサイズ(受信側装置2
のバッファサイズ)が不足することはなく、最初と最後
のデータセグメントに対する送達確認応答パケット(以
下、ACKと称する)以外では、受信側装置2の遅延A
CKタイマーがタイムアウトすることはないものとす
る。遅延ACKタイマーは、受信側装置2がいつACK
を返信するかを決定するためのものである。
【0027】なお、以下にステップS2の処理を詳細に
説明するが、このステップS2においては、データ量の
単位にMTU(最大パケット長)を使用し、時間の単位
にMTUサイズパケットのRTT(往復遅延時間)を使用
する。また、スループットはACKが返される速度とす
る。
【0028】同時コネクション数がrの時に、MTUサ
イズパケットのボトルネックリンク伝送時間はr/Bであ
る。そして、見かけ上の平均ラウンドトリップ時間RTTr
は(2)式で表される。
【0029】 RTTr=(1-(1/B))+(r/B)・a/(2(a-1)) ・・・(2) 但し、定数aは、データパケット1個に対して、ACK
が返ってきた時のウィンドウサイズの増加率を表すパラ
メータである。具体的には、遅延ACK無しの場合にa
を2とし、遅延ACK有りの場合にはaを1.5とする。な
お、通常、受信側装置2はデータパケットを2個受信す
る度にACKを1個返すので、遅延ACK有りの1.5を
aに用いる。
【0030】また、ラウンドトリップ時間中にボトルネ
ック伝送時間が占める割合brは(3)式で表される。 br=(r/B)/RTTr ・・・(3)
【0031】ここで、データ量vの転送にn回のバースト
転送が必要であるとすると、転送回数nは(4)式で表
される。 n=min[loga((a-1)v+1)] ・・・(4) 但し、min[x]はx以上の最小の整数である。
【0032】また、スループットが飽和するのがn'回目
のバースト転送における先頭セグメントに対するACK
受信の時点とすれば、その転送回数n'は(5)式で表さ
れる。 n'=min[loga(1/br)+1] ・・・(5)
【0033】このACK受信時点までの間にACKされ
た累積データ量v'は、(6)式で表される。 v'={(a(n'-1)-1)/(a-1)}+1 ・・・(6)
【0034】そして、最初のデータセグメント送信か
ら、データ量vに対するACK受信までの時間を表す関
数tr(v)は、(7)式および(8)式で表される。
【0035】
【数6】
【0036】但し、この(7)式が成立するのは、vが
v'以下の値の場合である。これは、スループットが飽和
するまでに、データの転送が完了する場合に対応する。
【0037】
【数7】
【0038】但し、この(8)式が成立するのは、vが
v'より大きい値の場合である。これは、スループットが
飽和した後に、データの転送が完了する場合に対応す
る。なお、(7)、(8)式において、定数cは、遅延
ACKを用いた場合に、最初と最後のデータセグメント
に対するACKの前に挿入される遅延量を表す。
【0039】上記(7)および(8)式で示される関数
tr(v)により、データ量vの転送に必要な時間が求まる。
ステップS2においては、上記(2)〜(6)式と、
(7)および(8)式とから、データ量vの転送に必要
な時間を表す関数tr(v)を求める。
【0040】この関数tr(v)の具体的な算出例を示す。
図4は、a=2,br=1/4,c=0,v=9の場合のパケット
転送の流れを示すシーケンス図である。この場合には、
先ず、(5)式により、スループットが飽和するまでの
バースト転送回数n'を以下のように、n'=3として求め
る。 n'=min[log2(1/br)+1]=min[log24+1]=min[2+1]=3
【0041】次いで、(6)式により、このスループッ
トが飽和する3回目のバースト転送における先頭セグメ
ントに対するACK受信時点までの間にACKされた累
積データ量v'を、以下のように、v'=4として求める。 v'={(2(n'-1)-1)/(2-1)}+1=2(3-1)-1+1=4
【0042】次いで、vが9であり、vがv'の4より大きい
値であるので、(8)式により、以下のように、関数tr
(v)=4.25×RTTrとして求める。 tr(v)=RTTr・n'+(r/B)・(v-v') さらに、(3)式により、 =3×RTTr+RTTr・br・(9-4)=RTTr・(3+5br)=4.25×RTTr なお、この関数tr(v)において、RTTrには(2)式を代
入して使用する。
【0043】次に、図2のステップS3において、上記
ステップS2で求めた関数tr(v)と、転送データ量分布f
(v)を用いて、同時コネクション数がrの場合の平均スル
ープットTrの算出式を求める。
【0044】同時コネクション数がrの場合の平均スル
ープットTrは、平均データ量を平均転送時間で割った値
であることから、平均スループットTrは(9)式で表さ
れる。
【0045】
【数8】
【0046】なお、転送データ量分布f(v)は1コネクシ
ョンで送信されるデータ量の分布である。この転送デー
タ量分布f(v)には、予め実際の呼源の転送データ量を計
測し、この計測結果に基づいて求められた分布データを
使用する。
【0047】次に、図2のステップS4において、上記
ステップS1で求めた状態確率Prと上記ステップS3で
求めた平均スループットTrの算出式とを用いて、トータ
ルの平均スループットTを算出する。この平均スループ
ットTは、(10)式により求めることができる。
【0048】
【数9】
【0049】図5は、本実施形態のTCPスループット
算出方法を用いた場合の平均スループットの算出値(PS
+SlowStartの□付きのグラフ線で示す)と、計算機シミ
ュレーションによる算出値(Simulationの△付きのグラ
フ線で示す)とを示すグラフである。計算機シミュレー
ションによる算出値は、実シミュレーションとして、送
信側装置と受信側装置との間でボトルネックリンクを介
してパケット転送を行い、このシミュレーション結果か
ら求めたものである。
【0050】図5に示す算出値の算出処理においては、
遅延ACK有り、TCPバージョンはReno、B=1Mbps、
c=100ms、RTT=22ms(図5(a))及び112ms(図5
(b))、MTU=1500Byte、Off期間長は平均25秒の指数
分布、コネクションあたりのデータ量は平均32KBのパレ
ート分布という条件を設定した。
【0051】図5に示すように、本実施形態のTCPス
ループット算出方法を用いた場合の平均スループットの
算出値は、計算機シミュレーションによる算出値に略一
致しており、該TCPスループット算出方法は有効なも
のである。したがって、本実施形態のTCPスループッ
ト算出方法によって、同時コネクション数が確率的に変
動する状況下でのTCPについての平均スループットを
算出し、この平均スループットをTCPを用いた通信ネ
ットワークの回線容量の設計時に、回線容量設計の定量
的な指標として活用することが可能である。この結果、
TCPのようなベストエフォート型サービスの平均的な
品質を事前に把握できるようになるので、通信事業者に
とっては、通信ネットワーク運用時におけるサービス品
質の向上に処することができるという効果が得られる。
【0052】上述したように本実施形態によれば、PS
に基づいた待ち行列理論モデルによって同時コネクショ
ン数を近似的に求め、さらに、実際のTCPによる制御
を考慮してスループットを補正することにより、同時コ
ネクション数が確率的に変動する状況下でのTCPにつ
いての平均スループットを算出する。これにより、確率
的に生起する複数のTCPコネクションが1つのボトル
ネックリンクを共有し、それらTCPコネクションによ
りデータが転送される場合に、そのボトルネックリンク
の伝送帯域に基づいてTCPコネクションの平均スルー
プットを精度よく算出することができる。
【0053】なお、上述した実施形態のTCPスループ
ット算出処理において、TCPコネクションの生起率λ
とサービス利用率μを実際のトラヒックを観測して求
め、随時更新するようにしてもよい。例えば図1の伝送
路5と受信側装置2の間に位置するルータ3において、
伝送路5から流入するパケットを観測する。そして、こ
の観測結果から、単位時間当りに生起するTCPコネク
ションの数、すなわちTCPコネクションの生起率λを
求める。
【0054】また、サービス利用率μについては、伝送
路5から流入するパケットの観測結果から全転送データ
量と全コネクション数(観測された累計のコネクション
数)を求めて、1TCPコネクション当りの平均転送デ
ー夕量を、 平均転送デー夕量=全転送データ量/全コネクション数 なる式により求める。そして、 μ=(伝送路5の伝送帯域B)/(TCPコネクション
当りの平均転送デー夕量) なる式により、サービス利用率μを求める。
【0055】このように、TCPコネクションの生起率
λとサービス利用率μを実際のトラヒックに基づいて随
時更新するようにすれば、通信ネットワーク運用中にお
けるTCPコネクションの平均スループットを把握して
通信ネットワークの性能評価を精度よく行うことができ
る。
【0056】また、上述した実施形態のTCPスループ
ット算出処理において、TCPコネクションの平均スル
ープットが通信ネットワークの目標性能に対して適切な
値となるように、繰り返し計算するようにしてもよい。
具体的には、平均スループットの目標値として閾値を設
定し、この閾値を満足する平均スループットとなるよう
に、伝送帯域Bの値を変化させながら平均スループット
を繰り返し計算する。このようにすれば、算出結果の平
均スループットが適切な値よりも低すぎたり、あるいは
高すぎたりすることを防止することができる。これによ
り、より最適な通信ネットワークの構築を行うことが可
能となる。
【0057】なお、上述した実施形態においては図1に
示す構成の通信ネットワークに適用する場合ついて説明
したが、具体的には、例えば図6に示す企業内通信ネッ
トワークに適用することができる。図6の企業内通信ネ
ットワークにおいては、企業(東京本社)内LAN11
0と企業(大阪支社)内LAN120が、通信事業者の
通信ネットワーク(キャリア網)130を介して接続さ
れている。LAN110,120は、キャリア網130
と通信回線150,160を介して接続するためのルー
タ3を各々備える。このルータ3には、TCP/IPパ
ケットによりデータ通信を行う通信装置140が複数接
続される。通常、企業内LANとキャリア網との間の通
信回線としては、コスト面から必要最小限の伝送帯域を
有するものが望ましい。
【0058】このような場合、企業内通信ネットワーク
としての目標性能を確保するために、上述した実施形態
のTCPスループット算出方法を用いれば、各通信回線
150,160について目標の平均スループットに適し
た伝送帯域を求めることができる。このように、本実施
形態は、TCPコネクションを介してデータを受信する
特定数の通信装置により共有して使用される1つの通信
回線の伝送帯域に基づいて、TCPコネクションの平均
スループットを算出する場合にも、適宜適用することが
できる。
【0059】なお、本実施形態によるTCPスループッ
ト算出方法を実現するTCPスループット算出装置は、
上述したTCPスループット算出処理を実行する処理部
を具備する。この処理部は、専用のハードウェアにより
実現されるものであってもよく、また、その処理部はメ
モリおよびCPU(中央処理装置)により構成され、T
CPスループット算出機能を実現するためのプログラム
をメモリにロードして実行することによりその機能を実
現させるものであってもよい。
【0060】また、上述したTCPスループット算出処
理の各ステップを実現するためのプログラムをコンピュ
ータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体
に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み
込ませ、実行することによりTCPスループット算出処
理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシ
ステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含む
ものであってもよい。また、「コンピュータシステム」
は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホー
ムページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとす
る。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」と
は、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、
CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内
蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0061】さらに「コンピュータ読み取り可能な記録
媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回
線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合の
サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部
の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラ
ムを保持しているものも含むものとする。また、上記プ
ログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコ
ンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるい
は、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステ
ムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する
「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通
信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報
を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記
プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのも
のであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュー
タシステムにすでに記録されているプログラムとの組み
合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分
プログラム)であっても良い。
【0062】以上、本発明の実施形態を図面を参照して
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等も含まれる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プロセッサシェアリングに基づいた待ち行列理論モデル
によってTCPコネクションの同時コネクション数につ
いての状態確率を求め、この状態確率に基づいた同時コ
ネクション数と通信回線の伝送帯域とから得られるスル
ープットの値を、TCPによる制御を考慮して補正する
ようにしたので、確率的に生起する複数のTCPコネク
ションが1つのボトルネックリンクを共有し、それらT
CPコネクションによりデータが転送される場合に、そ
のボトルネックリンクの伝送帯域に基づいてTCPコネ
クションの平均スループットを精度よく算出することが
できるという効果が得られる。
【0064】さらに、TCPコネクションについての同
時コネクション数rの場合におけるデータ量vの転送にか
かる時間を表す関数tr(v)を、データ量vが、スループッ
トが飽和するバースト転送における先頭セグメントに対
するACK受信時点までの間にACKされた累積データ
量v'以下の値である場合と、データ量vが、スループッ
トが飽和するバースト転送における先頭セグメントに対
するACK受信時点までの間にACKされた累積データ
量v'より大きい値である場合とに分けて求め、この関数
tr(v)を用いて同時コネクション数rについての平均スル
ープットを求めるようにすれば、パケット送信開始時点
から送信レートを徐々に上けていくスロースタート制御
の影響を考慮して補正することができるので、より精度
よく平均スループットを算出することができるという効
果が得られる。
【0065】また、状態確率算出用のTCPコネクショ
ン生起率とサービス利用率を通信回線のトラヒックを観
測して求め更新するようにすれば、通信ネットワーク運
用中におけるTCPコネクションの平均スループットを
把握して通信ネットワークの性能評価を精度よく行うこ
とができる。
【0066】また、平均スループットが所定閾値を満足
するように、通信回線の伝送帯域の値を変化させながら
平均スループットの計算を繰り返すようにすれば、算出
結果の平均スループットが適切な値よりも低すぎたり、
あるいは高すぎたりすることを防止することができる。
これにより、より最適な通信ネットワークの構築を行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるTCPスループッ
ト算出方法における平均スループット算出対象の通信ネ
ットワークの構成例を示すブロック図である。
【図2】 同実施形態によるTCPスループット算出処
理の流れを示すフローチャートである。
【図3】 図2に示すTCPスループット算出処理を説
明するための第1の図である。
【図4】 図2に示すTCPスループット算出処理を説
明するための第2の図である。
【図5】 同実施形態のTCPスループット算出方法を
用いた場合の平均スループットの算出値と、計算機シミ
ュレーションによる算出値とを比較するためのグラフで
ある。
【図6】 本発明の具体的な適用例を説明するための図
である。
【符号の説明】
1 送信側装置 2 受信側装置 3 ルータ 4 伝送路 5 伝送路(ボトルネックリンク) 110,120 LAN 130 キャリア網 140 通信装置 150,160 通信回線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中村 元 埼玉県上福岡市大原2丁目1番15号 株式 会社ケイディーディーアイ研究所内 Fターム(参考) 5K030 GA03 HC01 LB19 LC09 LE16 MD07 5K033 AA01 EA02 EA06 5K034 AA16 HH11 NN26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TCPコネクションを介してデータを受
    信する特定数の通信装置により共有して使用される1つ
    の通信回線の伝送帯域に基づいて、前記TCPコネクシ
    ョンの平均スループットを算出するTCPスループット
    算出方法であって、 プロセッサシェアリングに基づいた待ち行列理論モデル
    によって前記TCPコネクションの同時コネクション数
    についての状態確率を求める過程と、 前記状態確率に基づいた同時コネクション数と前記伝送
    帯域とから得られるスループットの値を、TCPによる
    制御を考慮して補正する補正過程と、 を含むこと特徴とするTCPスループット算出方法。
  2. 【請求項2】 前記補正過程は、 前記TCPコネクションについての同時コネクション数
    rの場合におけるデータ量vの転送にかかる時間を表す関
    数tr(v)を、データ量vが、スループットが飽和するバー
    スト転送における先頭セグメントに対するACK受信時
    点までの間にACKされた累積データ量v'以下の値であ
    る場合には、 【数1】 但し、RTTrは平均ラウンドトリップ時間 brはラウンドトリップ時間中にボトルネック伝送時間が
    占める割合 nはデータ量vの転送にかかるバースト転送回数 n'はスループットが飽和するまでのバースト転送回数 aはデータパケット1個に対して、ACKが返ってきた
    時のウィンドウサイズの増加率を示す定数 cは遅延ACKを用いた場合に、最初と最後のデータセ
    グメントに対するACKの前に挿入される遅延量を示す
    定数なる式により求め、他方、データ量vが、スループ
    ットが飽和するバースト転送における先頭セグメントに
    対するACK受信時点までの間にACKされた累積デー
    タ量v'より大きい値である場合には、 【数2】 但し、Bは前記通信回線の伝送帯域 n'はスループットが飽和するまでのバースト転送回数な
    る式により求める処理と、前記関数tr(v)を用いて前記
    同時コネクション数rについての平均スループットを求
    める処理と、からなることを特徴とする請求項1に記載
    のTCPスループット算出方法。
  3. 【請求項3】 前記状態確率算出用のTCPコネクショ
    ン生起率とサービス利用率を前記通信回線のトラヒック
    を観測して求め更新する過程をさらに含むことを特徴と
    する請求項1または請求項2に記載のTCPスループッ
    ト算出方法。
  4. 【請求項4】 前記平均スループットが所定閾値を満足
    するように、前記通信回線の伝送帯域の値を変化させな
    がら前記平均スループットの計算を繰り返すことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかの項に記載のT
    CPスループット算出方法。
  5. 【請求項5】 TCPコネクションを介してデータを受
    信する特定数の通信装置により共有して使用される1つ
    の通信回線の伝送帯域に基づいて、前記TCPコネクシ
    ョンの平均スループットを算出するTCPスループット
    算出装置であって、 プロセッサシェアリングに基づいた待ち行列理論モデル
    によって前記TCPコネクションの同時コネクション数
    についての状態確率を求め、前記状態確率に基づいた同
    時コネクション数と前記伝送帯域とから得られるスルー
    プットの値を、TCPによる制御を考慮して補正する処
    理手段を具備すること特徴とするTCPスループット算
    出装置。
  6. 【請求項6】 TCPコネクションを介してデータを受
    信する特定数の通信装置により共有して使用される1つ
    の通信回線の伝送帯域に基づいて、前記TCPコネクシ
    ョンの平均スループットを算出するTCPスループット
    算出装置におけるTCPスループット算出処理を行うた
    めのTCPスループット算出プログラムであって、 プロセッサシェアリングに基づいた待ち行列理論モデル
    によって前記TCPコネクションの同時コネクション数
    についての状態確率を求める処理と、 前記状態確率に基づいた同時コネクション数と前記伝送
    帯域とから得られるスループットの値を、TCPによる
    制御を考慮して補正する処理と、 をコンピュータに実行させることを特徴とするTCPス
    ループット算出プログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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