JP2003208761A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

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JP2003208761A
JP2003208761A JP2002003622A JP2002003622A JP2003208761A JP 2003208761 A JP2003208761 A JP 2003208761A JP 2002003622 A JP2002003622 A JP 2002003622A JP 2002003622 A JP2002003622 A JP 2002003622A JP 2003208761 A JP2003208761 A JP 2003208761A
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disk device
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JP2002003622A
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Hitoshi Ogawa
仁 小川
Tatsuya Hirai
達哉 平井
Seiichi Domyo
誠一 道明
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヘッドの移動時間を最小にするようなデータ
セクタ番号生成を行い、ディスク装置の性能向上を図
る。 【解決手段】 エラー訂正個数が増えてまもなく不良セ
クタになりそうと判定されたセクタを、そのセクタ情報
を交代先セクタにskip処理で割り当てて、しかも、直せ
る限り不良セクタを使い続ける。また、その不良セクタ
に書き込みがきた場合、不良セクタをslip処理に置き換
え、書き込みセクタのslip数に等しい後ろから数えたセ
クタ数分だけ、skip先に格納するようにし、不良セクタ
発生時の交代先セクタ置き換えを、skip処理でデータア
クセス時間が増大することを防いで実現する。これによ
り、読み出し時の読み出し性能、書き込み時のヘッドの
skip先への移動量を削減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク装置に係
り、特に、ヘッドがデータセクタにアクセスするときに
ヘッドの移動を伴う不良データセクタが含まれる場合
に、ヘッドの移動時間を最小にするようなデータセクタ
番号生成を行うディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置は、近年、小型化、高速
化、高機能化、低価格化が急速に進んでいる。そして、
大容量化により記録媒体の単位面積当たりの記録密度が
向上し、現在1インチ平方当たり10Gbitを超えるよう
になってきている。このような高密度記録装置は、セク
タとして使用することができない不良セクタ(これをde
fectセクタと呼ぶ)が数多く発生してくる。通常、装置
容量当たりのdefectセクタ数は、最大0.05%程度以
下である。この不良率を現在売れ筋の3.5インチディ
スク装置の容量である40GB程度に当てはめてみる
と、最大defectセクタ数は、40GB×0.05%/5
12Byte=約40000セクタとなる。現在、ディスク
装置の記録密度の容量推移は年2倍のペースのため、1
年後には、defectセクタ数は10万セクタ弱になる。
【0003】一般に、ディスク装置は、従来より前述し
たようなdefectセクタの発生を考慮して予備セクタを用
意している。そして、ディスク装置は、defectセクタを
未使用セクタとして避ける処理をしながらホストからの
データの読み書きを行っている。この処理をdefectセク
タ処理という。
【0004】図11は従来技術によるdefectセクタを含
んだセクタ配置を説明する図、図12はdefect管理情報
について説明する図であり、以下、従来技術によるdefe
ctセクタ処理について説明する。
【0005】ディスク装置は、データを媒体701上の
セクタ内に記録する。媒体は、容量を増やすテクニック
として常套手段であるZone bit Recordingを使用するこ
とが普通である。図11に示す例においても、媒体上
に、Zone0 702、Zone1 703、Zone2 704の3つ
のZoneがあるものとして図示している。これらの各Zone
内には、円周上に複数のセクタからなる複数のトラック
706〜710が存在する。図11に示す例では、Zone
1 内の具体的なトラックをトラック706〜710で示
している。そして、図11に示す例では、1つのトラッ
クに0〜Aの(A+1)個のセクタがあり、Zone1 内1
内には、mトラックからm+nトラックの(n+1)個
のトラックが存在するものとして示している。また、ト
ラックL710は、同じZone1 内のあるdefectセクタを
置き換える交代トラックである。さらに、隣接トラック
間には、ヘッドが現状トラックの最終セクタを処理した
後、次セクタを処理するためにヘッドの移動時間がちょ
うど終わる直後に先頭セクタがくるようにSkewが付けら
れるとして図示している。説明している例の場合、Skew
値が2セクタであるとしている。
【0006】前述したように、媒体上のセクタに1つず
つ物理セクタ番号が割り当てられるが、セクタには、前
述で説明したように、defectセクタとして使用すること
ができないものがある。このようなセクタは、その番号
を正常な別セクタで置き換える必要がある。この置き換
えの方法には、セクタの位置を1つずらしこむslip処理
711と呼ばれる方式と、別領域で置き換えるskip処理
712と呼ばれる方式の2つの方式がある。このよう
に、セクタを特定するためには、ディスク装置の先頭か
ら割り付けられたディスク物理番号(ディスク物理CH
S番号と呼ぶ)をslip、skip数を考慮して特定する必要
がある。このため、ディスク装置内に設けられているM
PUは、ホストが指定してきたホスト論理CHS番号
(Logical Block Address:LBAと呼ぶ)からディスク物
理CHS番号を求めている。また、該当トラックにヘッ
ドが位置づいた後に、該当トラックのslip、skip処理を
行うためのdefect管理情報を利用してセクタ番号制御が
行われる。
【0007】例えば、図11に示したようなセクタ配置
において、ホストの指定してきたセクタがm+nトラッ
ク上に存在する場合を考える。ここで、物理的にINDEX
の存在するセクタは、skew値が2であることにより、A
−2n番地になる。図ではA−2n=Bとおいて示して
いる。いま、(B−4)セクタからセクタの読み書きを
するものとし、ヘッドが(B−4)セクタに到達する
と、(B−4)セクタの処理を行う。この次に(B−
3)セクタ以降の処理を行うことになるが、(B−3)
セクタから2セクタ続けてdefectセクタで、かつ、交代
が割り当ててあるskipセクタであることを、予め装置内
に用意されているdefect管理情報(図12参照)から知
ることができる。また、前述の(B−3)セクタは、L
トラック上に置き換えられていることが判るので、Lト
ラックの該当するCセクタから2セクタ分のアクセスを
することができる。これが終わると、元のm+nトラッ
クの(B−1)セクタ以降のアクセス処理に戻ることに
なる。そして、(B+1)セクタまでの処理が終わる
と、図12に示すdefect管理情報から、(B+2)はde
fectセクタで、slip処理であることが判る。従って、こ
のセクタの処理は何も行わず、次の(B+3)セクタの
処理に移ることになる。
【0008】前述のように、defect処理を行うために
は、事前に用意されているdefect管理情報から今回ヘッ
ドがアクセスするトラックの情報を探し出してセクタの
アクセス制御を行う。一般に、slip処理は、ディスク装
置製造時に発見されたdefectセクタを避ける処理であ
る。このslip処理は、アクセスする正常セクタ番号がde
fectセクタの前後でつながっており、ヘッドのトラック
移動等を含まないためアクセス遅延が最小で済む。これ
に対して、skip処理は、ディスク装置をユーザが使用中
に発生したdefectセクタに対する処理で、通常、defect
セクタのみを予備セクタに割り当てるため、ヘッドの移
動を伴うことが多い。この場合、セクタの置き換えは容
易であるが、ヘッドの移動が伴うことになり、アクセス
時間がかかることになる。
【0009】最初に説明したように、ディスク装置の大
容量化が進むにつれ、装置当たりのdefectセクタ数が増
加し、これをskip処理で対応すると交代先セクタへのヘ
ッドの動きまわりからアクセス性能が劣化が顕著になっ
てくる。この対策に関する従来技術として、例えば、特
開平11−53842号公報等に記載された技術が知ら
れている。この従来技術は、トラック毎に予備セクタを
設けておき、defectセクタが同一トラック内の予備セク
タで置き換えができない場合、隣接トラックの予備セク
タをも利用してデータセクタの連続性を保とうとするも
のである。この従来技術は、これにより、交代セクタ処
理をslip処理で行うため、ヘッドのトラック間移動によ
る無駄なヘッド移動時間を防ぐことができアクセス時間
の劣化を防ぐことができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述した公報に記載の
従来技術は、ディスク装置の工場出荷後における後発不
良セクタ発生時にもslip処理を行うため、予備セクタを
利用した不良セクタをさけたセクタ番号の振り直しが必
要である。この場合、セクタ番号をふり直すため、正常
セクタに格納されているデータを移動させて、論理的つ
ながりを直さなけらばならないという問題点を生じる。
【0011】また、最近のディスク装置は、予備セクタ
をトラック毎に確保するよりは、ま.とめてトラック単
位で持つことも多い。このような最近のディスク装置
は、予備セクタの削減や、セクタ単位の交代処理や、不
良セクタの多い、または、サーボセクタ不良でトラック
として使うことが難しいトラックをそのままま置き換え
る交代トラック処理先として使うこともできる。このた
め、前述した公報に記載されたように、slip処理で対応
しようとする従来技術は、多量の正常データセクタの情
報を移動させなければならず、置き換え処理に時間がか
かり現実的という問題点を生じる。とくに、電池駆動で
動作するようなモバイル環境で使われているディスク装
置は、最高性能重視のためにセクタの並べ換えをするの
は現実的ではない。
【0012】また、前述の従来技術は、ディスク装置が
slip処理を行っている最中に、ホストからのディスク装
置のアクセスコマンドの処理を並行して行わなければな
らず、ディスク装置への発行コマンド間隔が短くなって
きた場合、処理がしきれなくなる可能性があるという問
題点を有している。
【0013】また、ディスク装置がAV(Audio/Video)
情報を扱うようになってくると、これらのデータは、連
続セクタ番号で応答時間を守るようにアクセスされてく
るので、連続アクセス性能(シーケンシャルアクセス性
能という)が重視されるようになり、従来のPC向けの
場合のように、アクセス時間よりも正しいデータが読み
書きできればよいと言うわけにいかなくなる。
【0014】また、一方、最近では、ディスク装置にA
V情報をアクセスするための専用コマンドを設けようと
いう機運が高まっている。この専用コマンドとして、例
えば、ANSI T13委員会で討議されているディス
ク装置のコマンド仕様において、ATA/ATAPI−
6 revision 1e(2001/6公開)として決められた
ものが知られている。ここで規定されたAVコマンド
は、コマンドに対する処理時間規定があり、たとえ読み
出しエラーが発生した場合でも、従来のようにあらゆる
手段を使って値を復活しようと試みるのではなく、指定
時間以内に訂正処理が間に合わなければそのままエラー
を持つデータをホストに送ってよいとなっている。
【0015】そこで、本発明の目的は、前述した従来技
術の問題点を解決すると共に、前述した最近の動向に鑑
み、AV情報を扱うディスク装置において、ユーザの使
用環境で不良セクタが発生した場合、PC向けの単なる
交代セクタ処理で済ませるのではなく、AV情報を扱う
ために使用して好適で、しかも、すべてをslip処理で置
き換えるような力技を使用することなく、不良データセ
クタが含まれる場合に、ヘッドの移動時間を最小にする
ようなデータセクタ番号生成を行い、ディスク装置の性
能向上を図ることを可能にしたセクタアドレス生成装置
を有するディスク装置を提供することにある。
【0016】また、本発明の目的は、モバイル環境にお
いても、少ない消費電力で、また、特別なコストアップ
はもならずに、ディスク装置の性能向上を図ることを可
能にしたディスク装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、データ記録媒体と、前記媒体上にデータを読み書き
するデータ処理を行う制御回路とを有するディスク装置
において、前記制御回路が、ホストからの指示に従い目
的のデータセクタをリードする場合に、前記目的のセク
タに読み出しエラーが発生した場合、交代セクタに前記
エラーが発生したセクタを割り付けると共に、訂正可能
なエラー発生の場合、前記エラーが発生したセクタを使
い続けることを可能に制御を行うことにより達成され
る。
【0018】また、前記目的は、前記制御回路が、ホス
トからの指示に従い目的のデータセクタに書き込みを行
うデータセクタの中に、交代セクタが割り付けられたエ
ラーセクタが存在する場合、このエラーセクタへの書き
込みを、このエラーセクタの次に続くデータセクタを交
代セクタとして割り付けて行い、交代セクタを次データ
セクタに割り付けたセクタ数分だけ、書き込みデータセ
クタの最後から同じセクタ数分を、目的の書き込み範囲
内に用意されている交代セクタに割り付けることにより
達成される。
【0019】具体的に言えば、本発明は、ディスク装置
の実際の使用状況に応じて、AVデータ読み出しコマン
ドによるデータ読み出し時、データセクタのエラー訂正
を実現できたが、予め定められていた訂正個数を1セク
タ内で超えた場合、または、訂正不能であった場合、そ
のセクタの交代先セクタを割り当てる。これはskip処理
で行われてよい。そこで、エラー発生したセクタが今後
ともAVデータ読み出しコマンドで読み続けられる場
合、この不良セクタを使い続ける。もちろん、非AVコ
マンドの場合は交代先のセクタを使うことにする。本発
明は、次に、skip処理が含まれるセクタにホストから書
き込み要求が来ると、そのskip先をslip処理としてデー
タの書き込みを行い、その書き込みにおいてskip処理か
らslip処理に置き換えた個数分の書き込みセクタをホス
トから指示された最終セクタからその個数セクタ分残
し、このセクタを、先ほどskip先として確保されていた
領域に格納し、あるいは、skip先領域を未使用領域とし
て開放し、新たに物理的にセクタが連続した交代先領域
を確保して格納するようにする。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるディスク装置
の実施形態を図面により詳細に説明する。
【0021】図1は欠陥セクタが存在する場合の本発明
一実施形態でのデータセクタアクセス方法を説明する
図、図2は図1に示すセクタフォーマット状態における
欠陥セクタを管理するためのdefect管理情報について説
明する図、図3はdefect管理情報のskipをslipに置き換
える欠陥セクタ置き換え情報を説明する図であり、ま
ず、これらの図を用いて、記憶装置として磁気ディスク
装置、記憶媒体として磁気ディスクを使用するものとし
て、本発明一実施形態でのデータセクタアクセス方法を
説明する。図1において、101はサーボセクタ、10
2はデータセクタ、104はヘッドであり、データ面サ
ーボ方式を採用したものとしている。また、各データセ
クタには、多少の読み込みエラーが発生してもエラー訂
正を行うことができるエラー訂正コードであるECC(E
rror Correction Code)が付加されている。通常、現在
のディスク装置は、1セクタのユーザデータ512Byte
に対して30Byte〜40Byteの誤りを訂正することがで
きる能力を備えている。
【0022】図1(a)において、いま、ヘッド104
がTrack nデータセクタを読み出すものとし、その物理
データセクタ番号A+1でECCによる訂正が規定Byte
数を超えているものとする。この場合、代替えセクタと
して用意されているTrack mの物理セクタ番号Aに、ま
だセクタA+1は読み出せるものとした状態で割り当て
る。この管理情報(defect管理情報という)は、図2に
示すように、欠陥セクタ情報201とその交代先である
交代先セクタ情報202とのセットで構成されている。
図2に示す欠陥セクタ情報201には、図1に示す欠陥
物理データセクタA+1に対して、処理方式がskip、そ
の場所のTrack 番号がTrack n、物理セクタ番号がA+
1からで、連続欠陥セクタ数が1個であることが記述さ
れて管理されている。そして、この代替え先が、トラッ
ク番号Track m、物理セクタ番号Aであることが、交代
先セクタ情報202に記述されて管理されている。
【0023】いま、ホストから該当領域の読み出しコマ
ンドが来た場合を考え、物理セクタ番号で、Track nの
Aセクタから4セクタを読む場合であるとする。従来の
信頼性重視のREADコマンド(これをPC用途と呼ぶこと
にする)がディスク装置にきた場合、図1に実線で示す
ように、交代先セクタのデータを読み出すことになり、
読み出しの途中にヘッド104を移動させる必要があ
る。この場合、読み出し時間はかかるが、信頼性の高い
データを読み出すことができる。これに対し、応答時間
重視のREADコマンド(これをAV用途と呼ぶことに
する)がディスク装置にきた場合、図1に破線で示すよ
うに、交代元のセクタをそのまま読み出すことにより、
アクセス時間重視のアクセス制御を実現することができ
る。
【0024】このようなAV用途は、欠陥セクタがEC
C訂正が可能な場合、この訂正をハードによる訂正で行
っていることもあり、ヘッドが1データセクタ通過する
時間程度で演算が終了するので、外部からは読み出し遅
延が全く判らない。また、欠陥セクタ内のデータが訂正
不能であった場合、好きなデータをホストに送ってよい
とのこともあり、読み出しに失敗してもそれほど深刻な
ことにはならない。例えば、前述のATA/ATAPI
−6規格書においても、AV用のREAD処理は、読み出し
不能セクタが発生した場合、好きなデータをホスト送っ
てよいことになっている。図2に示す例において、欠陥
セクタ情報(SKIP)201に、そのセクタの状態を示す
AV読み出し可を入れているが、これを認識することに
より、無理にECC訂正結果を待たずにセクタ情報をカ
ラ読みする等の処理を行うことが可能になる。
【0025】次に、図1において、現在SKIP処理対象に
しているデータセクタ領域にホストからデータ書き込み
がきた場合を考える。そして、ホストからREADの場合と
同様に、物理セクタ番号でTrack nの物理セクタ番号A
から4セクタに書き込む場合を考える。図1(b)のsl
ipアクセス方式に示しているように、従来の場合、図2
のdefect管理情報からはTrack nの物理セクタA+1が
代替えセクタへのskip処理をするのだが、本発明の実施
形態の場合、セクタA+1を飛び越してA+2にデータ
を書き込むslip処理を行うことにする。ここで、skip処
理からslip処理に乗せかえる毎に、その処理を行うセク
タ数を加算して保持する。また、skip先の交代先セクタ
情報も保存しておく。そして、ホストからの残り書き込
みセクタ数の残りとslip処理に変更したセクタ数とが一
致した場合、該当トラック(図示例ではTrack n)の書
き込みを終了して、先にslip先でキャプチャした交代セ
クタ番号(図示例の場合、Track m、物理セクタA)へ
残りのセクタの書き込みを行う。
【0026】そして、図3に示すように、処理をskipか
らslipに置き換えたので、欠陥セクタ情報301の処理
方式をslipに変更し、また、Track nの物理セクタ番号
A+3のタイミングで、次セクタをアクセスする場合、
skipアクセスが必要ある事を示す情報として、欠陥セク
タ情報(SKIP)302とその交代先を示す交代先セ
クタ202のデータを生成すればよい。
【0027】前述したように、図1〜図3で説明した本
発明の実施形態は、ユーザ使用時に欠陥セクタが発生し
ても、データリード時に、従来のPC用途のリードコマ
ンドに対しては代替えセクタを使用することができ、ま
た、AV用途のリードコマンドに対してはアクセス性能
重視の欠陥セクタを利用するので、使用用途に合わせた
高性能なアクセスを実現することができる。さらに、前
述した本発明の実施形態は、skip処理を含む領域をホス
トからのデータ書き込み時にslip処理に差し替え、書き
込みセクタの後半をskip処理に差し替えるので、ヘッド
の移動が片方向のみでよく、往復する場合に比べて移動
時間を削減することができ、特にAV用途に適用して好
適なアクセス性能の劣化の少ないディスク装置を実現す
ることができる。
【0028】図4はホストからディスク装置へ発行され
るAVコマンドの例を示す図であり、次に、この例につ
いて説明する。この例は、前述したATA/ATAPI
−6の規格を想定したものであるが、別のI/F規格で
あっても同様な概念があれば使用することができる。ま
た、図示例は、#0、#1の異なるAVデータ(番組)
のストリームに対するコマンドが混在して発行される様
子を示している。
【0029】まず、STEP1で、ディスク装置の応答時間
の最大値の取り込みを行う。STEP2で、ホストがドライ
ブ装置に指定したい連続データのかたまり(これを通常
ストリームと呼ぶが)、このストリームの指定を行う。
図示している例では、#0のストリームをこれから使う
ことを宣言し、この応答時間を指定する。同様に、#1
のストリームの定義も行う。STEP3で、ホストは、#0
のストリームでAV専用のReadまたはWrite コマンドを
ディスク装置に発行する。ここで、引き続き、ホスト
は、#0の連続論理アドレスのストリームが続くことも
ディスク装置に教える。#1のストリームも同様であ
る。これらの連続論理アドレスのストリームである#0
のストリームと#1のストリームとに対するコマンド
が、STEPnの直前まで発行されて処理される。そして、
STEPnで、#0のストリームがその次は続かないこと示
すAVデータコマンドが発行される。その後のコマンド
の発行は、#1のストリームに対するものだけとなり、
STEPmで、#1のストリームに対する連続論理アドレス
がここで途切れることを示すコマンドが発行される。ST
EPXで、ストリーム#0、#1の扱い終了を宣言してデ
ィスク装置のAVアクセスを終了する。
【0030】前述した例から、ディスク装置は、ホスト
から1つのAVデータに対して、何本の連続論理セクタ
アドレスが行われるか、その求められる応答時間、及
び、AV専用コマンドで、かつ、次コマンドも連続アク
セスになるか否かを教えてもらうことができる。そこ
で、磁気ディスク装置は、これらの情報から、次のコマ
ンドも連続コマンドであることが示されていて、コマン
ドがデータの書き込みであれば、図1により説明したよ
うにホストからの1つの書き込みコマンドで終了するの
ではなく、次に続くコマンド処理も論理アドレスが連続
するのでその結合でslip処理を続けることができる。こ
れにより、ディスク装置は、skip処理を含む領域をホス
トからのデータ書き込み時にslip処理に差し替え、書き
込みセクタの後半をskip処理に差し替える処理を行うこ
とができ、ヘッドの往復による移動時間を削減し、特に
AV用途に向いたアクセス性能の劣化の少ないディスク
装置を実現することができる。
【0031】図5はディスク装置の工場出荷後のデータ
セクタの欠陥セクタに対する処理手順について説明する
フローチャートであり、次に、これについて説明する。
【0032】(1)まず、すでに説明したように、ホス
トからの読み出しセクタにおいて、1セクタ当たりの訂
正個数から欠陥データセクタを見つけ出す基準をあらか
じめ決めておき、規定個数を超えてエラーが発生したか
否かを判定する(ステップ501)。
【0033】(2)ステップ501の判定で、エラーの
発生が基準値を超えていた場合、交代セクタ処理(SK
IP処理)を行い、ECC訂正で訂正することができた
か否かを判定する(ステップ502)。
【0034】(3)ステップ502の判定で、ECC訂
正で訂正することができていた場合、訂正した正しい値
のデータのCOPYを交代先セクタに格納する。また、
ECC訂正で直らなかった場合、予め決めた値(固定
値、または直らないユーザデータを使用してソフト訂正
等強力なECCを再計算して格納等)を交代先セクタに
格納する(ステップ503)。
【0035】(4)ステップ503の処理後、defect管
理情報に交代元と交代先セクタとの登録を行い、ディス
ク装置のセクタアドレス生成に活用できるようにする。
すなわち、AVコマンドの場合、欠陥発生セクタを読ま
せるが、それ以外の場合、交代先セクタを使用するよう
に、defect管理情報を設定する(ステップ504)。
【0036】前述した処理により、特にAV用途に向い
たアクセス性能の劣化の少ないディスク装置を実現する
ことができる。
【0037】図6は本発明の実施形態によるセクタアド
レスの生成を行うディスク装置の電子回路構成を示すブ
ロック図、図7は図6におけるセクタアドレス番号(I
D)生成部の構成を示すブロック図である。図6、図7
において、1201はR/W回路、1202はデータ処
理部、1203はディスクフォーマッタコントロール部
(DF)、1204はMPU I/Fコントロール部、
1205はMPU、1206はECC処理部(EC
U)、1207はバッファコントロール部(BM)、1
209はデータバッファ、1210はホストバスI/F
コントロール部(HIB)、1211はメカ制御部、1
212はディスク装置、1213はホストコンピュー
タ、1214は機構部、1215はVCM(Voice Coil
Motor)、1216はスピンドルモータ、1221は媒
体、1222はヘッド、1301は物理セクタ番号生成
部(SAIL)、1302はデフェクト処理部(DM)
である。
【0038】以下、図6、図7を参照して、ディスク装
置を構成する電子回路の動作を、標準的なデータリード
時の動作として説明する。そして、ディスク装置121
2とホストコンピュータ(以下、単にホストという)1
213とが標準的なインターフェースを介して接続され
ているものとする。
【0039】まず、ホスト1213からデータリードの
指示がディスク装置1212にインタフェースプロトコ
ルに従って送られてくる。このリードコマンドは、デー
タの信頼性を重視するPC用途コマンド、応答時間を重
視するAV用途コマンドに別れている場合のどちらでも
よい。以下では、AV用のリードコマンドがきたものと
して説明する。
【0040】ディスク装置1212に転送されてきたコ
マンドは、ディスク装置1212のデータ処理部120
2内のホストバスI/Fコントロール部1210で受け
取られた後、MPUI/Fコントロール部1204を介
してMPU1205に送られてコマンドの解釈が行われ
る。これにより、MPU1205は、ドライブの該当セ
クタのAV用途のデータのリードを行う作業を開始し、
ホスト1213から指示された該当セクタの読み出し作
業を開始する。ここで、機構部1214は、媒体122
1、磁気ヘッド1222、前記磁気ヘッドを駆動するた
めのVCM1215、前記媒体を回転するためのスピン
ドルモータ1216から構成される。MPU1205
は、前述の機構部1214が該当セクタのデータ読み出
しを行うことができるように、メカ制御部1211に指
示を行う。
【0041】メカ制御部1211は、R/W回路120
1からの位置信号に基づいて、図示しないモータドライ
バに指示を出して機構部1214の制御を行い、磁気ヘ
ッドを媒体1221の該当トラックに位置付ける。ここ
で、媒体1221から読み出されたサーボ領域のデータ
は、R/W回路1201を経由してシリアルパルスデー
タとしてID処理部1223に取り込まれる。ID生成
部は、バイトシンク検出を行い、これをもとにシリアル
パラレル変換を行う。そして、サーボIDが正しく読み
出されると、ID処理部1223は、従来のIDレス処
理を行い、この値から物理セクタ番号の算出、前述で説
明してきたdefect処理後の論理セクタ番号の生成を行
い、ディスクフォーマッタコントロール部1203に論
理セクタ番号やslip、skip等の制御情報も渡す。これに
より、ディスクフォーマッタコントロール部1203が
該当セクタか否かの判断後、希望セクタの場合、データ
読み出しが行われ、R/W回路1201でアナログ信号
がNRZ(Non Return to Zero)信号に変換される。こ
の信号がデータ処理部1202のディスクフォーマッタ
コントロール部1203に取り込まれる。
【0042】次に、読み出しデータは、読み出しデータ
のエラーチェックを行うためのECC処理部1206
と、バッファコントロール部(BM)1207を経由し
てデータバッファ1209とに送られる。そして、該当
セクタが読み出され、ECC処理部でエラー発生無し
(説明している例ではAVコマンドであるとしているの
で、ECCエラーが出てもそのままホストに転送する)
と報告されると、データバッファ1209に格納されて
いた読み出しデータが、ホストバスインタフェースコン
トロール部1210を経由して、ホスト1213に転送
されていく。そして、ID生成部1223で今まで述べ
てきたdefect管理制御を行い、また、ディスクフォーマ
ッタコントロール部1203は、これを利用してアクセ
スの判断を行う。これにより、効率的なdefect制御を実
現することができる。
【0043】ID生成部1223は、図7に示すよう
に、物理セクタ番号生成部1301とデフェクト処理部
1302とにより構成される。物理セクタ番号生成部1
301は、媒体から読み出されたヘッドの位置決めに使
うservo 情報(SG)、1トラックに1個存在するトラ
ック先頭を表すINDEX PULSE(IDXP)、さらに、ヘッ
ドの位置決め制御が外れたことを緊急に教えるDrive Fa
ult(DFLT)信号をもらい、現在のセクタフォーマッ
ト情報を利用しながら、defectがない場合の物理セクタ
番号を生成する。この物理セクタ番号をもらうデフェク
ト処理部1302は、ディスクフォーマッタコントロー
ル部1203がヘッドをアクセスしたい目標物理トラッ
ク番号(Target Number)をもらい、これに対応したトラ
ックのdefect情報があるか否かを判断し、ある場合、こ
のdefect情報を利用してセクタ番号生成を行う。
【0044】このとき、本発明の実施形態は、defect管
理情報がバッファ内に格納されていることを前提にして
おり、defect管理情報をデータbufferの管理を行うバッ
ファコントロール部1207へ要求して、予めデータbu
ffer内に格納されているdefect管理情報を使用する。そ
して、物理セクタ番号生成部の物理番号を基に、defect
制御処理を行い、その結果に従って、ディスクフォーマ
ッタコントロール部1203に現在ヘッドが通過してい
るセクタがskip処理かslip処理か、何番セクタなのか、
セクタの先頭を表わすセクタパルスか等の必要な制御情
報を与える。これにより、本発明の実施形態は、特に、
AV用途に向いたアクセス性能の劣化の少ないディスク
装置を実現することができる。
【0045】図8は2つの欠陥セクタが物理的に連続し
た位置に存在する場合に、本発明を適用したデータセク
タアクセス方法を説明する図である。図8において、図
1に示したものと同じ符号は、同じ役目をするものであ
る。そして、図8に示す例では、欠陥セクタ1001が
図1に対して追加されていて、トラックnのA+1セク
タが、トラックmのAセクタに、トラックnのA+2セ
クタがトラックmのA+3セクタに置き換わっている。
この欠陥セクタは、欠陥がセクタ内のエラー訂正符号で
直せるが、もう訂正能力の限界に近い訂正Byte数の場合
を想定している。もちろん、訂正能力を超えていてもA
V用途で使用可能とホストが判断(またはディスク装置
に指定する)して使用するのはかまわない。
【0046】この欠陥セクタに移行する訂正能力の境界
Byte数は、予めディスク装置内にも設定されるのが普通
である。このような条件下で、AV用途としてのデータ
のReadの場合、図8(a)に点線で示すように、この欠
陥セクタをそのまま読み出せばよい。また、PC用途の
場合、図8(a)に実線で示すように、交代先であるセ
クタをskip処理で読み出すことにより、セクタの信頼性
をPC用途に対してさらに高めることができる。
【0047】次に、この欠陥セクタを含む領域にホスト
から書き込みがあった場合について、図8(b)を参照
して説明する。図1の場合と異なり、図示例の場合、欠
陥セクタが連続して2つ含まれているので、交代先を図
8(a)に示すように、トラックmのAセクタとA+3
とへ分散しておくと、せっかくslip処理でトラックnを
きれいにデータを並べても、交代先へのヘッドの移動で
アクセス時間が大きくなってしまう。そこで、本発明の
実施形態は、交代先セクタも、まだ交代先として利用さ
れていない物理的セクタに割り当てることとする。すな
わち、図8(b)に示すトラックoのAセクタとA+1
セクタとに交代先を割り当てることとする。これによ
り、図1に説明した場合と同様に、効率的なヘッドのセ
クタアクセスを実現することができる。
【0048】図9は2つの欠陥セクタが物理的に離れた
位置に存在する場合に、本発明を適用したデータセクタ
アクセス方法を説明する図である。図9において、図1
に示したものと同じ符号は、同じ役目をするものであ
る。そして、図9に示す例では、欠陥セクタ1101が
図1に対して追加されていて、トラックnのA+1セク
タがトラックmのAセクタに、トラックnのA+3セク
タがトラックmのA十3セクタに置き換わっている。こ
の欠陥セクタの決め方は、図8で説明した場合と同一で
ある。
【0049】前述のような条件下で、AV用途としての
データのReadの場合、図9(a)に点線で示すように、
前述の欠陥セクタをそのまま読み出せばよい。また、P
C用途の場合、図9(a)に実線で示すように、交代先
であるセクタをskip処理で読み出すことにより、セクタ
の信頼性をPC用途に対してさらに高めることができ
る。
【0050】次に、この欠陥セクタを含む領域をホスト
から書き込みがあった場合について、図9(b)を参照
して説明する。図1の場合と異なり、図示例の場合、欠
陥セクタが2つ含まれているので、交代先を図9(a)
に示すように、トラックmのAセクタとA+3とへ分散
しておくと、せっかくslip処理でトラックnをきれいに
データを並べても、交代先へのヘッドの移動でアクセス
時間が大きくなってしまう。そこで、本発明の実施形態
は、交代先セクタも、まだ交代先として利用されていな
い物理的セクタに割り当てることとする。すなわち、図
9(b)に示すトラックoのAセクタとA+1セクタと
に交代先を割り当てることとする。これにより、図1に
説明した場合と同様に、効率的なヘッドのセクタアクセ
スを実現することができる。
【0051】図10は図4に示したホストからディスク
装置へ発行されるAVコマンドの例が書き込みの場合
で、媒体への書き込む順番を説明する図であり、次に、
これについて説明する。図10には、図の右側にホスト
からくるコマンドの連続性から、媒体に書き込む順番の
例を〜で示している。そして、図示例は、#0のデ
ータを書き込むとき、#1のデータは、ディスク装置内
で十分なバッファメモリを持つことにより、媒体への書
き込みを待てる場合である。
【0052】図4によりすでに説明したように、2種類
のAVデータの書き込みをするに当たって、ディスク装
置は、ホストから何本の連続論理セクタアクセスが行わ
れるか、その求められる応答時間、及び、AV専用コマ
ンドで、かつ、次コマンドも連続アクセスになるかどう
かを教えてもらうことができる。そこで、磁気ディスク
装置は、これらの情報から、次のコマンドも連続コマン
ドなので、もし、データ書き込みならば、図1で説明し
たようにホストの1つの書き込みコマンドで終了するの
ではなく、次に続くコマンド処理も論理アドレスが連続
するのでその結合でslip処理を続けることができる。そ
して、この例では、#1のデータが、ディスク装置内で
十分なバッファメモリを持つことにより、媒体への書き
込みを待てるものとしているので、ディスク装置は、#
0、#1に対する書き込みのコマンドが混在してホスト
から発行されてきたときにも、図10に〜として示
すように、#0のデータについてだけ先に連続してslip
処理を続けて処理を行ってしまい、その後に、#1のデ
ータについて、〜として示すように、連続してslip
処理を続けて処理を行っていくことができる。
【0053】前述において、ディスク装置のバッファの
大きさに制限がある場合、#0のAVデータが終わる前
にバッファにたまった#1のAVデータを媒体に書き込
むようにすることはもちろん行うことができる。
【0054】本発明の実施形態は、前述したような処理
を行うことにより、skip処理を含む領域をホストからの
データ書き込み時にslip処理に差し替え、書き込みセク
タの後半をskip処理に差し替えることができるので、ヘ
ッドの往復による移動時間を削減することができ、特に
AV用途に向いたアクセス性能の劣化の少ないディスク
装置を実現することができる。
【0055】前述まで説明してきた例では、磁気ディス
ク装置を例にして説明してきたが、本発明は、前述のよ
うな欠陥処理を行う必要がある、光ディスク装置(DV
D、MO等)に代表される回転型記憶装置、また、フラ
ッシュディスク装置等のメモリ記憶装置などに適用する
ことができる。
【0056】前述した本発明の実施形態によれば、AV
データ読み出しコマンドによるデータ読み出し時に、デ
ータセクタのエラー訂正は実現できたが、予め定められ
ていた訂正数を超えた、または、訂正不能なセクタに対
して、該当セクタの交代先セクタを割り当てるているの
で、最悪、データの破壊を避けながらAVコマンドであ
る限りアクセス性能を維持することができる。また、本
発明の実施形態によれば、書き込み時に、該当欠陥セク
タをskip指示からslip処理に差し替えるため、skip処理
のような交代先に行って戻ってくる往復のヘッド移動時
間を減らすことができる。
【0057】また、AVコマンドは、同じアクセス単位
でデータ読み出しのアクセスをすることが多いので、本
発明の実施形態により、該当コマンド処理の最後の部分
で、かつ、交代先を連続空間にまとめなおした場合、ヘ
ッド移動が1回で済み、データ読み出し性能を向上させ
ることができる。さらに、本発明の実施形態は、交代セ
クタを全面的にslipさせるわけではなく、必要な場所に
ついてのみslipさせているので効率的である。本発明の
実施形態は、slipの並べかえのためだけのRead/Write処
理を発生させることがないので、特に、モバイル環境で
使用するディスク装置に適用した場合、電力的な観点で
も有効である。また、このslip、skip処理は、ディスク
装置のセクタアドレス生成部でセクタ番号生成を工夫す
ることで実現できるが、特に莫大な管理情報が増大する
わけではなく、実装上も容易であり、大幅なコストアッ
プもない。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
V情報を扱うディスク装置において、不良データセクタ
が含まれる場合に、ヘッドの移動時間を最小にするよう
なデータセクタ番号生成を行い、ディスク装置の性能向
上を図ることができ、また、モバイル環境においても、
少ない消費電力で、また、特別なコストアップはもなら
ずに、ディスク装置の性能向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】欠陥セクタが存在する場合の本発明一実施形態
でのデータセクタアクセス方法を説明する図である。
【図2】図1に示すセクタフォーマット状態における欠
陥セクタを管理するためのdefect管理情報について説明
する図である。
【図3】defect管理情報のskipをslipに置き換える欠陥
セクタ置き換え情報を説明する図である。
【図4】ホストからディスク装置へ発行されるAVコマ
ンドの例を示す図である。
【図5】ディスク装置の工場出荷後のデータセクタの欠
陥セクタに対する処理手順について説明するフローチャ
ートである。
【図6】本発明の実施形態によるセクタアドレスの生成
を行うディスク装置の電子回路構成を示すブロック図で
ある。
【図7】図6におけるセクタアドレス番号(ID)生成
部の構成を示すブロック図である。
【図8】2つの欠陥セクタが物理的に連続した位置に存
在する場合に、本発明を適用したデータセクタアクセス
方法を説明する図である。
【図9】2つの欠陥セクタが物理的に離れた位置に存在
する場合に、本発明を適用したデータセクタアクセス方
法を説明する図である。
【図10】図4に示したホストからディスク装置へ発行
されるAVコマンドの例が書き込みの場合で、媒体への
書き込む順番を説明する図である。
【図11】従来技術によるdefectセクタを含んだセクタ
配置を説明する図である。
【図12】図11におけるdefect管理情報について説明
する図である。
【符号の説明】
101 サーボセクタ 102 データセクタ 103 欠陥セクタ 104 ヘッド 1201 R/W回路 1202 データ処理部 1203 ディスクフォーマッタコントロール部(D
F) 1204 MPU I/Fコントロール部 1205 MPU 1206 ECC処理部(ECU) 1207 バッファコントロール部(BM) 1209 データバッファ 1210 ホストバスI/Fコントロール部(HIB) 1211 メカ制御部 1212 ディスク装置 1213 ホストコンピュータ 1214 機構部 1215 VCM(Voice Coil Motor) 1216 スピンドルモータ 1221 媒体 1222 ヘッド 1301 物理セクタ番号生成部(SAIL) 1302 デフェクト処理部(DM)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 道明 誠一 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株 式会社日立製作所システム開発研究所内 Fターム(参考) 5D031 AA04 FF06 FF08 HH16 5D044 AB02 AB07 BC01 CC04 DE62 GK11

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ記録媒体と、前記媒体上にデータ
    を読み書きするデータ処理を行う制御回路とを有するデ
    ィスク装置において、前記制御回路は、ホストからの指
    示に従い目的のデータセクタをリードする場合に、前記
    目的のセクタに読み出しエラーが発生した場合、交代セ
    クタに前記エラーが発生したセクタを割り付けると共
    に、訂正可能なエラー発生の場合、前記エラーが発生し
    たセクタを使い続けることを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 データ記録媒体と、前記媒体上にデータ
    を読み書きするデータ処理を行う制御回路とを有するデ
    ィスク装置において、前記制御回路は、ホストからの指
    示に従い目的のデータセクタに書き込みを行うデータセ
    クタの中に、交代セクタが割り付けられたエラーセクタ
    が存在する場合、このエラーセクタへの書き込みを、こ
    のエラーセクタの次に続くデータセクタを交代セクタと
    して割り付けて行い、交代セクタを次データセクタに割
    り付けたセクタ数分だけ、書き込みデータセクタの最後
    から同じセクタ数分を、目的の書き込み範囲のために用
    意されている交代セクタに割り付けることを特徴とする
    ディスク装置。
  3. 【請求項3】 データ記録媒体と、前記媒体上にデータ
    を読み書きするデータ処理を行う制御回路とを有するデ
    ィスク装置において、前記制御回路は、ホストからの指
    示に従い目的のデータセクタに書き込みを行うデータセ
    クタの中に、交代セクタが割り付けられたエラーセクタ
    が存在する場合、このエラーセクタへの書き込みを、こ
    のエラーセクタの次に続くデータセクタを交代セクタと
    して割り付けて行い、交代セクタを次データセクタに割
    り付けたセクタ数分だけ、書き込みデータセクタの最後
    から同じセクタ数分の目的の書き込み範囲内に用意され
    ている交代セクタを先に解放し、新たに連続した交代セ
    クタ先に割り付けることを特徴とするディスク装置。
  4. 【請求項4】 データ記録媒体と、前記媒体上にデータ
    を読み書きするデータ処理を行う制御回路とを有するデ
    ィスク装置において、前記制御回路は、ホストからの指
    示に従い目的のデータセクタに書き込みを行うデータセ
    クタの中に、交代セクタが割り付けられたエラーセクタ
    が存在する場合、このエラーセクタへの書き込みを、こ
    のエラーセクタの次に続くデータセクタを交代セクタと
    して割り付けて行い、ホストからの書き込み指示コマン
    ドがデータセクタ番号が連続するシーケンシャルアクセ
    スである指示が与えられている場合、交代セクタを次デ
    ータセクタに割り付けたセクタ数分だけ書き込みデータ
    セクタの最後から同じセクタ数分を、次に続くホストの
    シーケンシャル書き込みの先頭セクタから前記同じセク
    タ数をはじめに書き込むことを特徴とするディスク装
    置。
  5. 【請求項5】 前記エラーセクタの交代セクタへの割り
    付けは、ホストからのコマンドが、連続アクセスをする
    ことを前提にしたコマンドの場合であることを特徴とす
    る請求項1ないし4のうちいずれか1記載のディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 セクタアドレスの生成元になるdefect管
    理情報を有し、この管理情報に、欠陥セクタのセクタ番
    号を示す情報に加えて、現在この欠陥セクタが読み出せ
    るか否かを示す情報を持たせたことを特徴とする請求項
    1ないし5のうちいずれか1記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のうちいずれか1記載
    の制御回路が、1つの集積回路として構成されたことを
    特徴とするデータ処理LSI。
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