JP2003208698A - 交通情報提供システム及びその方法、交通情報提供プログラム - Google Patents
交通情報提供システム及びその方法、交通情報提供プログラムInfo
- Publication number
- JP2003208698A JP2003208698A JP2002003679A JP2002003679A JP2003208698A JP 2003208698 A JP2003208698 A JP 2003208698A JP 2002003679 A JP2002003679 A JP 2002003679A JP 2002003679 A JP2002003679 A JP 2002003679A JP 2003208698 A JP2003208698 A JP 2003208698A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- traffic
- information
- demand
- road
- user
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 34
- 238000004891 communication Methods 0.000 claims abstract description 36
- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 32
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 24
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 11
- 230000006870 function Effects 0.000 description 10
- 230000001186 cumulative effect Effects 0.000 description 8
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 7
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 7
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 4
- 238000010276 construction Methods 0.000 description 3
- 238000007726 management method Methods 0.000 description 3
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 3
- 238000009826 distribution Methods 0.000 description 2
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 2
- 238000011160 research Methods 0.000 description 2
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 2
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 1
- 230000006399 behavior Effects 0.000 description 1
- 230000033228 biological regulation Effects 0.000 description 1
- 238000013461 design Methods 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 238000010606 normalization Methods 0.000 description 1
- 230000007115 recruitment Effects 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
Landscapes
- Navigation (AREA)
- Traffic Control Systems (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Abstract
予測情報を求め、この渋滞予測情報を提供することがで
きる交通情報提供システムを実現する。 【解決手段】 利用者から道路利用予定を通信ネットワ
ーク5を介して取得し、この道路利用予定に基づいて該
当経路の交通需要を予測し、該予測交通需要に基づいて
渋滞予測情報を求め、この渋滞予測情報を通信ネットワ
ーク5を介して利用者へ提供する交通需要・渋滞予測演
算装置2を具備する。
Description
交通情報を提供するための交通情報提供システム及びそ
の方法、並びにその交通情報提供システムをコンピュー
タを利用して実現するための交通情報提供プログラムに
関する。
路網を効率的に利用する施策が望まれている。この施策
の一つに、道路を利用して車で移動する際の出発時刻を
変化させて交通需要を時間的に平準化する交通需要管理
(TDM)施策があり、その効果が期待されている。例
えば、フレックスタイム制の導入等により通勤時間帯を
ずらしてもらうことによって、交通需要の分散化を図り
交通渋滞を緩和するなどがある。なお、以下の説明にお
いては、道路利用による移動のことを「旅行」と称す
る。また、この移動にかかる所要時間のことを「旅行時
間」と称する場合がある。
は、平日の通勤時間帯のように、交通需要の空間的また
は時間的変動特性を明確に定型化することができない。
したがって、休日の交通需要を把握することがTDM施
策における課題となっている。しかしながら、休日の旅
行の目的は観光やリクリエーションといった目的地や出
発時刻に対する自由度が高い場合が多く、その交通需要
を把握することは困難である。このために、交通渋滞の
対策として有効な施策を実施することができないという
問題が生じている。
間帯における特定路線区間の移動にかかる予測所要時
間)が予め得られれば、旅行者自ら渋滞しそうな経路や
時間帯を避けることが考えられる。特に、休日の旅行の
ように目的地や出発時刻に対する自由度が高い場合には
その可能性が高い。このような知見に基づき、渋滞予測
情報を提供することができれば、休日のみならず平日の
交通渋滞の緩和にも有効な施策となりうる。
報を求めるかということが課題となる。上述したよう
に、休日においては交通需要の空間的または時間的変動
特性を明確に定型化することができないので、多数の旅
行者の道路利用予定(例えば、利用日時、経路)を把握
することが、休日の渋滞予測情報を精度よく求める上で
重要である。このような理由から、多数の旅行者の道路
利用予定を把握して渋滞予測情報を求め、この渋滞予測
情報を提供することができる交通情報提供システムの実
現が要望されている。
を広く流通させた場合、多数の旅行者が渋滞を避けるた
めに同じ経路や時間帯を選択する可能性があり、却って
交通渋滞の発生を促す結果となる虞がある。このため、
複数の旅行者に対して交通需要の調整を行うことができ
る交通情報提供システムであることが望ましい。
れたもので、その目的は、多数の旅行者の道路利用予定
を把握して渋滞予測情報を求め、この渋滞予測情報を提
供することができる交通情報提供システム及びその方法
を提供することにある。
通需要の調整を行うことができる交通情報提供システム
及びその方法を提供することも目的とする。
ムをコンピュータを利用して実現するための交通情報提
供プログラムを提供することも目的とする。
めに、請求項1に記載の交通情報提供システムは、利用
者から道路利用予定を通信回線を介して取得するための
情報収集手段と、前記道路利用予定に基づいて該当経路
の交通需要を予測する交通需要予測手段と、前記交通需
要予測手段によって予測された予測交通需要に基づいて
渋滞予測情報を求める渋滞予測手段と、前記渋滞予測情
報を通信回線を介して利用者へ提供するための情報提供
手段とを具備することを特徴としている。
は、請求項1に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記情報収集手段は、選択形式により、利用者に対して
道路利用予定の提供を促すことを特徴としている。
は、請求項2に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記情報収集手段は、前記渋滞予測手段によって渋滞予
測情報が更新された場合に、利用者に対して既に提供済
みの道路利用予定を変更するか否かを確認することを特
徴としている。
は、請求項1乃至請求項3のいずれかの項に記載の交通
情報提供システムにおいて、利用者毎に前記道路利用予
定の履歴を記憶する道路利用予定履歴記憶手段を備え、
前記情報提供手段は、前記渋滞予測手段によって渋滞予
測情報が更新された場合に、該更新後の渋滞予測情報の
内、前記履歴に基づいて利用者毎に適切な情報を選択し
て提供することを特徴としている。
は、請求項1乃至請求項4のいずれかの項に記載の交通
情報提供システムにおいて、前記交通需要予測手段は、
予め計測された交通量の統計情報を前記交通需要の予測
に用いることを特徴としている。
は、請求項5に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記交通需要予測手段は、前記道路利用予定に基づいた
予測交通需要と、前記統計情報に基づいた予測交通需要
との重み付き平均を求め、この結果を前記渋滞予測手段
へ提供することを特徴としている。
は、請求項6に記載の交通情報提供システムにおいて、
前記交通需要予測手段は、前記重み付き平均による予測
交通需要に対して、利用者の道路利用時間帯の変更を反
映させることを特徴としている。
は、請求項1乃至請求項7のいずれかの項に記載の交通
情報提供システムにおいて、前記渋滞予測手段は、交通
流状態記述モデルを用いて前記渋滞予測情報を求めるこ
とを特徴としている。
は、請求項1乃至請求項8のいずれかの項に記載の交通
情報提供システムにおいて、前記渋滞予測情報または前
記予測交通需要に基づいて、前記道路利用予定の提供者
についての推奨旅行プランを作成する旅行プラン作成手
段を備え、前記情報提供手段は、前記道路利用予定の提
供者に対して前記推奨旅行プランを提示することを特徴
としている。
は、請求項1乃至請求項9のいずれかの項に記載の交通
情報提供システムにおいて、道路利用上の代償または報
奨の内容を利用者へ通知することを特徴としている。ま
た、本発明の交通情報提供システムの実施形態によれ
ば、前記旅行プラン作成手段は、前記推奨旅行プランの
内容に、該プラン採用時における報奨内容を含めること
を特徴とする。また、本発明の交通情報提供システムの
実施形態によれば、前記情報提供手段は、前記渋滞予測
情報を利用者へ提供する際に、当該道路利用予定に係る
道路利用上の代償内容も通知することを特徴とする。
利用者から道路利用予定を通信回線を介して取得する過
程と、前記道路利用予定に基づいて該当経路の交通需要
を予測する過程と、この予測された予測交通需要に基づ
いて渋滞予測情報を求める過程と、前記渋滞予測情報を
通信回線を介して利用者へ提供する過程とを含むことを
特徴としている。
ムは、利用者から道路利用予定を通信回線を介して取得
する処理と、前記道路利用予定に基づいて該当経路の交
通需要を予測する処理と、この予測された予測交通需要
に基づいて渋滞予測情報を求める処理と、前記渋滞予測
情報を通信回線を介して利用者へ提供する処理とをコン
ピュータに実行させることを特徴としている。これによ
り、前述の交通情報提供システムがコンピュータを利用
して実現できるようになる。
実施形態について説明する。図1は、本発明の一実施形
態による交通情報提供システム1の構成を示すブロック
図である。この図1に示す交通情報提供システム1は、
交通需要を予測して渋滞予測情報を求める交通需要・渋
滞予測演算装置2と、各種交通情報を記憶する記憶装置
3とから構成される。交通情報提供システム1の交通需
要・渋滞予測演算装置2及び記憶装置3は、データ伝送
可能な通信ネットワーク5にそれぞれ接続されている。
交通需要・渋滞予測演算装置2は、通信ネットワーク5
を介して記憶装置3にアクセス可能である。また、交通
需要・渋滞予測演算装置2は、通信ネットワーク5に接
続されたデータ通信可能な端末4との間でデータを送受
することが可能である。
提供サービスを実現するためのものであって、交通情報
提供サービス用のホームページを介して渋滞予測情報等
の交通情報を提供する。また、このホームページを介し
て利用者から道路利用予定の提供を受ける。この道路利
用予定の内容としては、少なくとも道路の利用日とその
利用時間帯、経路(路線および区間)の情報を含める。
これ以外には、旅行目的や使用車種、利用時間帯変更が
可能か否かなどの情報を含めるようにしてもよい。
ムページを閲覧するためのWebブラウザ機能(Web
検索・回覧機能)を有している。端末4は、このWeb
ブラウザ機能により交通情報提供システム1(交通需要
・渋滞予測演算装置2)へアクセスして交通情報提供サ
ービス用ホームページの画面を自己の表示画面上に表示
したり、あるいは該ホームページからデータをダウンロ
ードして取得することができる。交通情報提供サービス
の利用者は、端末4を使用して交通情報提供システム1
のホームページにアクセスし、交通情報を授受すること
が可能である。
回線網や専用回線網、あるいは、インターネットと呼ば
れるコンピュータネットワークなどが利用可能である。
また、端末4としては、据え置き型パーソナルコンピュ
ータ、あるいは可搬型パーソナルコンピュータや携帯電
話機、PDA(Personal Digital Assistants:個人用
情報機器)と称される携帯型の端末が利用可能である。
携帯可能な端末を利用すれば、利用者は旅行途中でも交
通情報提供システム1にアクセスし、交通情報を授受す
ることができる。例えば、経路選択時に交通情報(渋滞
予測情報など)を取得して活用することが可能である。
算装置2の構成を示すブロック図である。この図2にお
いて、符号11は通信ネットワーク5に接続してデータ
を送受する通信部であって、この通信部11により端末
4との間でデータ通信が行われる。符合12は交通情報
提供サービス用のホームページを提供するためのWeb
機能を有するWeb処理部である。符号13は、交通需
要を予測して渋滞予測情報を求める交通需要・渋滞予測
処理を行う処理部であって、交通需要予測部14と、旅
行時間予測部15と、旅行プラン作成部16とを有す
る。
れた道路利用予定、または交通量の統計情報に基づいて
該当経路(特定路線区間)の交通需要を予測する。旅行
時間予測部15は、交通需要予測部14によって予測さ
れた予測交通需要に基づいて渋滞予測情報を求める。旅
行プラン作成部16は、渋滞予測情報または予測交通需
要に基づいて、道路利用予定の提供者についての推奨旅
行プランを作成する。
ドウェアにより実現されるものであってもよく、また、
各処理部12,13はメモリおよびCPU(中央処理装
置)により構成され、各処理部12,13の機能を実現
するためのプログラムをメモリにロードして実行するこ
とによりその機能を実現させるものであってもよい。
には、周辺機器として入力装置、表示装置等(いずれも
図示せず)が接続されるものとする。ここで、入力装置
とはキーボード、マウス等の入力デバイスのことをい
う。表示装置とはCRT(Cathode Ray Tube)や液晶表
示装置等のことをいう。
される。この交通情報には、道路情報、予め計測された
交通量の統計情報、上記交通需要・渋滞予測演算装置2
が求めた予測交通需要及び渋滞予測情報、利用者毎の道
路利用予定の履歴、などが含まれる。交通需要・渋滞予
測演算装置2は、この記憶装置3に接続してそれら交通
情報にアクセスすることができる。上記道路情報には、 ・ノード(経路接続点)位置情報;交差点、合流部、分
流部の位置を示す情報 ・リンク幾何情報;道路区間長、車線数など ・道路ネットワーク構造;ノードとリンクの接続関係を
示す情報 ・リンク交通流特性;リンク容量、飽和交通流特性、ジ
ャム密度など ・セントロイド(起点、終点)位置と道路ネットワーク
接続情報 ・信号制御データ ・時間指定交通規制データ;道路工事予定など ・有料道路の通行料金データ などが含まれる。また、予め計測された交通量の統計情
報には、時間帯別の目的地別交通量等の各種交通需要の
統計値や、最大渋滞長、ピーク時間帯などの統計値が含
まれる。
や光磁気ディスク装置、フラッシュメモリ等の不揮発性
のメモリや、CD−ROM等の読み出しのみが可能な記
録媒体、RAM(Random Access Memory)のような揮発
性のメモリ、あるいはこれらの組み合わせにより構成さ
れるものとする。また、この記憶装置3は、データベー
スサーバ内にあり、図1に示すように交通需要・渋滞予
測演算装置2が通信によりこの記憶装置3にアクセスす
るものであってもよく、あるいは、交通需要・渋滞予測
演算装置2に内蔵されるものであってもよい。
ム1において、交通情報提供サービスを実施する際の動
作を説明する。図3は、図1の交通情報提供システム1
が行う交通情報提供処理の流れを説明するためのシーケ
ンス図である。以下の説明において、交通需要・渋滞予
測演算装置2、記憶装置3及び端末12はそれぞれ通信
ネットワーク5に接続されているが、特に説明がない場
合は、この通信ネットワーク5を介してデータ等の送受
が行われるものとする。
憶装置3または端末12との間のデータの送受は、図2
の通信部11を介して行われる。また、端末4への通情
報提供サービス用ホームページの表示はWeb処理部1
2により行われる。また、処理部13は、該ホームペー
ジ上で入力された入力データをWeb処理部12から受
け取る。また、処理部13は、Web処理部12を介し
てホームページ上へデータを出力する。
報提供システム1(交通需要・渋滞予測演算装置2)の
交通情報提供サービス用ホームページにアクセスし、こ
のポームページの内容に従って道路利用予定(利用日
時、路線および区間)を入力し、この入力データを交通
需要・渋滞予測演算装置2へ送信する(図3のステップ
S1)。このポームページ画面の一例を図4、図5に示
す。図4は、渋滞の予測対象日を選択するための画面の
構成例を示す図である。図5は、予定利用時間帯と、路
線および区間(流入インターチェンジ(IC)、流出I
C)を選択するための画面の構成例を示す図である。こ
れら図4、図5には、利用対象道路が東名高速道路(上
り方面、御殿場IC〜東京料金所)の場合の例を示して
いる。Web処理部12は、記憶装置3の道路情報を使
用してそれら選択画面を構成する。
容は、選択形式で道路利用予定の入力を促すようになっ
ている。利用者は、図4の「予測対象日」選択画面の表
示内容に従って利用日を入力する。また、入力した予測
対象日について、「今回が初めて」か、あるいは「過去
に予測を見たが、その後の変化を閲覧する」のか、を選
択する。これらの入力完了後、送信ボタンを押すと、入
力データが交通需要・渋滞予測演算装置2に送信され、
次に、図5の「予定利用時間帯,流入IC,流出IC」
選択画面が表示される。ここでも、利用者はその表示内
容に従って予定利用時間帯、流入IC、及び流出ICを
入力し、送信ボタンを押す。これにより、上記ステップ
S1の処理が完了する。
交通需要予測部14は、それら入力データ(予測対象
日、予定利用時間帯、流入IC、流出IC)を受け取る
と、記憶装置3から該当路線(東名高速道路の上り方
面)の交通需要の統計値を読み出し、この統計値に基づ
いて当該経路の利用希望日時前後の交通需要を予測する
(図3のステップS2)。
統計値から特定路線区間の利用希望日時前後の交通需要
を予測する処理を説明する。図8は、東名自動車道上
り,綾瀬バス停(終点まで30.510kpの地点)付近におけ
る感知器データに基づく交通量対交通密度の相関データ
をグラフ化した図である。この交通量対交通密度相関デ
ータは記憶装置3に予め記録されている。先ず、各道路
区間において、交通量−交通密度相関の分布の疎部へ原
点から直線P1を引き、この直線P1の傾きを臨界速度
とする。また、非渋滞時および渋滞時の分布をそれぞれ
直線P2,P3として近似し、この直線P2,P3の傾
きとして得られる自由流速度(Vf)とボトルネック容量
(μ)に対応する渋滞側の交通密度(Kj)を推定する。
念図を示す。時刻tに渋滞末尾に到着した車両(VC)
は、非渋滞時であれば渋滞区間(ΣL)を自由流速度(V
f)で走行してΣL/Vf後にボトルネック地点に到着す
る。渋滞時には、速度がVfから渋滞流速度(Vj)へと低
下し遅れ時間(T)が発生する。この概念を基に、交通
需要予測部14は、交通需要の推定を行う。
を示す。交通需要予測部14は、感知器データの収集時
間単位ごとに、ΣLを構成する各区間のKjと各区間長と
の積を算定し、この値の渋滞区間分の総和をとりVCの前
方に存在する車の台数(総前車数)を推定する(図10
のΣLKj)。次いで、この総前車数から、VCがボトルネ
ックに到着するまでに要する基準時間(ΣL/Vf)の間
に捌ける量(μ×ΣL/Vf)を割り引く。こうして、捌
け残り量(ΣLKj-μ×ΣL/Vf)を推定する。この値をV
Cのボトルネック到着時刻(t+ΣL/Vf)でのボトルネ
ック容量の累積値に加算することにより、渋滞末尾にお
ける累積交通需要曲線Q1を推定し、この累積交通需要
曲線Q1に基づいて特定路線区間の利用希望日時前後の
予測交通需要を求める。交通需要予測部14は、この予
測交通需要を記憶装置3に記録する。
時間予測部15が、この交通需要予測部14によって求
められた予測交通需要に基づいて利用希望日時前後の流
入ICからボトルネック地点通過までの予測所要時間を
求める処理を説明する。旅行時間予測部15は、交通需
要予測部14によって求められた予測交通需要に基づい
て、利用希望日時前後の流入ICからボトルネック地点
通過までの予測所要時間(渋滞予測情報)を、交通流状
態記述モデルを用いて求める。この交通流状態記述モデ
ルとしては、待ち行列モデルなどが利用可能である。図
4に示す例では、綾瀬バス停留所(綾瀬BS)前がボト
ルネック地点であり、ここを通過するまでの所要時間を
予測する。
に記録されている最大渋滞長およびピーク時間帯の統計
値に、予測交通需要を加味して所要時間(渋滞予測情
報)を推定する。図9に示すように、時刻tに渋滞末尾
に到着した車両iが、そこからボトルネック地点に到着
するまでに要する時間tf(t)は、渋滞が発生していなけ
れば、(1)式で表される。
刻tにおける渋滞区間のセットを示す。次いで、図10
に示すように、渋滞末尾の需要を表す「渋滞末尾におけ
る交通需要累積曲線Q1」をtf(t)だけ右に変移させる
と、ボトルネック地点における需要(曲線Q2で示す)
となる。渋滞時には、速度がujから渋滞流中の平均速度
へと低下し、(2)式に示すように遅れ時間T(t)が発生
する。
の位置からボトルネック地点までの区間に存在する車両
台数から、tf(t)の間にボトルネック容量μで捌ける分
を差し引いた台数が、ボトルネック容量μで捌けるまで
の時間として、(3)式に示すように推定することがで
きる。
り、利用希望日時前後の流入ICからボトルネック地点
通過までの予測所要時間を求める。
要時間が利用者Aに通知される。このポームページ画面
の一例を図6に示す。図6は、予測所要時間の表示およ
び利用時間帯の変更を行うための画面の構成例を示す図
である。図6に示すように、利用希望日時(8月20
日、15〜16時)前後の流入IC(御殿場IC)から
ボトルネック地点(綾瀬BS前)通過までの予測所要時
間が表示される。
処理部12は、図6に示すように、利用者に対して既に
提供済みの道路利用予定を変更するか否かを確認する。
これにより、利用者に対して道路利用予定を変更する契
機を与え、この結果として旅行者が、自ら渋滞しそうな
経路や時間帯を避けることができるという効果が得られ
る。
記録されている利用希望日時における通行料金も、端末
4へ送信して利用者Aへ通知する。これにより、旅行者
が該通行料金に応じて道路利用予定を変更することが期
待できる。例えば、渋滞ピーク時の通行料金が高く設定
されていれば、この渋滞ピーク時の割高な通行料金(道
路利用上の代償内容)を通知することによって、旅行者
が道路利用予定を変更し、その渋滞ピークの時間帯を避
けて道路利用することが期待できる。また、道路利用上
の代償内容として渋滞発生が予想される道路工事予定等
の道路状況を通知するようにしても、利用者Aが道路利
用予定を変更し、その渋滞発生が予想される日時あるい
は経路を避けて道路利用することが期待できる。
部15によって渋滞予測情報(予測所要時間や渋滞する
時間帯など)が更新された場合に、利用者に対して既に
提供済みの道路利用予定を変更するか否かを確認する。
これは、利用者が図4の「予測対象日」選択画面で「過
去に予測を見たが、その後の変化を閲覧する」を選択し
た際、該当渋滞予測情報が前回提供した情報から更新さ
れていた場合に、Web処理部12は、該更新後の渋滞
予測情報を提供し、利用者に対して既に提供済みの道路
利用予定を変更するか否かを確認する。これにより、利
用者に対して道路利用予定を変更する契機を適時に与え
ることができる。この結果、道路利用予定の変更情報
(渋滞しそうな経路や時間帯を避ける情報など)を適時
に収集して、予測交通需要に反映することができるとい
う効果が得られる。
が更新された場合に、該更新後の渋滞予測情報の内、記
憶装置3に記憶されている利用者毎の道路利用予定の履
歴に基づいて各利用者にとって適切な情報を選択して提
供するようにしてもよい。例えば、過去の利用頻度が高
い路線や利用時間帯の情報を優先的に提供する。これに
より、利用者に対して能率よく渋滞予測情報を提供する
ことができるという効果が得られる。
行料金を考慮して利用日時を決定し、利用日時を変更し
ない場合にはそのまま送信ボタンを押す。一方、変更す
る場合には、図6に示す画面の表示内容に従って利用日
時を選択し、送信ボタンを押す。これにより、入力デー
タ(利用日時)が交通需要・渋滞予測演算装置2に送信
される(図3のステップS4)。次いで、交通需要予測
部14は、その入力データ(利用日時)を受け取ると、
当該路線区間(東名高速道路の上り方面、御殿場IC〜
綾瀬BS前)の予測交通需要を更新して記録装置3に記
録する(図3のステップS5)。
予測部14が予測交通需要を更新する処理を説明する。
図11は希望利用時間帯反映の概念図である。先ず、上
記ステップS2で求めた予測交通需要(交通需要の統計
値に基づいて予測した予測交通需要;図11の波形W1
で示す)に、利用者の希望利用時間帯を反映させる処理
を行う。この処理においては、各希望利用時間帯の利用
者数(波形W2で示す)をそれぞれ正規化し、重み付き
平均を行うことによって、交通需要の統計値に基づいて
予測した予測交通需要に、希望利用時間帯を反映させ
る。正規化は(4),(5)式により行う。
う。
セス数)×重みの最大値」 である。
需要の移動とするために、拡大係数βdを掛けて利用者
一人分の重みを決定し、変更後の利用時間帯(ステップ
S4で受け取った利用日時)に需要を移動させる。図1
2にこの利用時間帯変更の概念図を示す。波形W3は、
上記(4)〜(6)式により希望利用時間帯が反映され
た予測交通需要を示す。そして、波形W4が、変更後の
利用時間帯に移動された予測交通需要を示す。利用者一
人分の重みWdは、(7)式により求められる。
セス数(予想)/処理時点dでのアクセス数)×情報利
用層割合最大値」である。この拡大係数βdとしては、
高速道路の交通需要マネージメントに関する調査研究報
告書(平成10年度,日本道路公団有料道路部,財団法人
高速道路調査会)に記載されている情報利用層の割合
(約3割)を用いることができる。
は、(8),(9)式により求められる。
需要の更新が行われる。次いで、図3のステップS6に
おいて他の利用者Bからの道路利用予定(利用日時、路
線および区間)を受け取ると、旅行時間予測部15は、
記憶装置3から予測交通需要を読み出し、上記ステップ
S3と同様にして予測所要時間を求め、この予測所要時
間と該当通行料金とが利用者Bに通知される(図3のス
テップS7、S8)。次いで、ステップS9において交
通需要予測部14は、利用者Bから、予測所要時間およ
び通行料金を考慮して決定された利用日時を受け取る
と、上記ステップS5と同様にして、当該路線区間の予
測交通需要を更新して記録装置3に記録する(図3のス
テップS9、S10)。このようにして、各利用者から
道路利用予定の提供を受けて、該当路線区間の予測需要
を更新していく。
がある場合の交通需要修正方法を説明する。例えば、東
名高速道路の上り方面、御殿場IC〜東京料金所間で
は、終点まで35.740kpの地点である厚木ジャンクション
(JCT)において、小田原厚木道路との合流がある。
この合流により、小田原厚木道路から東名高速道路の上
り方面路線へ車両が流入すると、東名高速道路の上り方
面路線の交通容量が減少することになる。したがって、
この交通容量の減少を考慮した交通需要の修正を行う必
要がある。
御殿場IC〜東京料金所間における交通需要修正方法の
分類表である。この分類表における分類A〜Hの各修正
方法を以下に示す。 分類A.需要移動後、厚木JCTに渋滞末尾が到達する
とき,過剰分は無視する。 分類B.(8)式のみを使用して利用時間帯変更の修正
を行い、(9)式による修正は行わない。 分類C.「厚木JCT容量÷綾瀬BS容量」を掛けて需
要を移動させる。需要移動後、厚木JCTに渋滞末尾が
到達するとき、過剰分は無視する。 分類D.「厚木JCT容量÷綾瀬BS容量」を掛けて需
要を差し引く。(9)式による修正は行わない。 分類E.需要移動後、厚木JCTに渋滞末尾が到達する
とき、過剰分は無視する。 分類F.通常どおり、(8),(9)式により修正処理
を行う。 分類G.通常どおり、(8),(9)式により修正処理
を行う。 分類H.通常どおり、(8),(9)式により修正処理
を行う。
間推定の概念図を示す。交通需要修正後、図14に示す
概念に基づいて所要時間を予測する。先ず、渋滞末尾が
厚木JCTに到達した時点で、ボトルネック容量を厚木
JCTにおける交通容量(擬似ボトルネック容量(厚木
JCT)で示す)として累積交通需要曲線R1を描く。
この累積交通需要曲線R1から、厚木JCT以西で被る
遅れ時間T1を求める。この遅れ時間T1、渋滞末尾が
厚木JCTに到達した時点の遅れ時間T2(厚木JCT
以東で被る遅れ時間)を加算し、さらに、自由流速度で
の旅行時間を加算した値を所要時間とする。
ランを作成する処理について説明する。旅行プラン作成
部16は、ある路線区間における予測交通需要とこの予
測交通需要に基づく渋滞予測情報に基づいて、当該路線
区間の利用を予定している利用者についての推奨旅行プ
ランを作成する。
路の上り方面、御殿場IC〜綾瀬BS前)を、利用希望
日時(8月20日、15〜16時)で利用しようとし
て、当該道路利用予定を提供する。そして、この提供時
における渋滞予測情報(予測所要時間)が、図6に示す
ように、75分であったとする。その後、他の利用者の
当該路線区間の利用予定により予測交通需要が更新さ
れ、利用者Aの道路利用予定に係る渋滞予測情報(予測
所要時間)が、図7の修正済所要時間表示画面に示すよ
うに、渋滞ピークに近い135分になったとする。これ
は、図6に示す渋滞ピークの時間帯(18〜20時)を
考慮した利用者が、そのピーク付近の時間帯を避けて、
利用者Aの利用時間帯(15〜16時)などに利用時間
帯を変更したためと考えられる。
は、推奨旅行プランを作成して当該時間帯の利用を希望
している利用者へ提供し、各利用者間において道路利用
予定を調整する。ここで、旅行プラン作成部16は、渋
滞になる前後の時間帯(例えば、13時以前、または2
1時以降)を推奨利用時間帯として推奨旅行プランを作
成する。あるいは、他の路線(例えば、一般道)の利用
を推奨する。
るために足りうる分の利用時間帯変更者を募る必要があ
る。そこで、この募集を容易にするために、旅行プラン
作成部16は、推奨旅行プランの内容に、該プラン採用
時における報奨内容を含める。例えば、推奨利用時間帯
における通行料金を渋滞時間帯(例えば、13〜21
時)よりも低額に設定し、この料金内容(渋滞時間帯の
割高料金と、推奨利用時間帯における割安料金)を提示
する。このようにして、道路利用予定の提供者へ道路利
用予定の変更を促すようにすれば、旅行者が推奨旅行プ
ランの内容に従って道路を利用することがさらに期待で
きる。この結果、複数の旅行者に対して交通需要の調整
をよりスムーズに行うことができるようになる。上記報
奨内容としては、通行料金に関するもの以外に、買物割
引クーポン券等の提供などであってもよい。例えば、渋
滞区間前の御殿場IC付近のショッピングモールの買物
割引クーポン券を提供するようにする。これにより、御
殿場ICから流入予定の旅行者は該クーポン券を使用し
てショッピングすることで、流入時間をずらしやすくな
る。また、御殿場IC通過予定の旅行者が御殿場ICで
流出することも期待できる。このように、報奨内容を提
示することによって交通需要の調整効果を高めることが
可能である。
利用上の代償(例えば、渋滞ピーク時の割高な通行料
金)や報奨(例えば、買物割引クーポン券の提供)の内
容を利用者へ通知して道路利用予定の変更を促すように
したが、交通需要の調整効果の高め具合に応じて代償ま
たは報奨のいずれか、あるいは双方を選択して通知する
ようにしてもよい。例えば、元々通行料金に割高感のあ
る道路区間の場合には渋滞ピーク時のさらに割高な通行
料金を通知する。他方、通行料金に割安感のある道路区
間の場合には、渋滞ピーク時の割高な通行料金(道路利
用上の代償)を通知しても調整効果が望めないので、買
物割引クーポン券の提供など、報奨内容を通知する。こ
のように、渋滞しそうな道路区間あるいは時間帯に応じ
て代償と報奨を使い分けし、旅行者が、渋滞にぶつかり
そうな道路利用予定をより一層変更したくなるようにす
る。
b処理部と通信部が情報収集手段及び情報提供手段に対
応する。また、交通需要予測部が交通需要予測手段に対
応し、旅行時間予測部が渋滞予測手段に対応する。ま
た、旅行プラン作成部が旅行プラン作成手段に対応す
る。
装置の機能を実現するためのプログラムをコンピュータ
読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記
録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ま
せ、実行することにより交通情報提供処理を行ってもよ
い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、
OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであっても
よい。また、「コンピュータシステム」は、WWWシス
テムを利用している場合であれば、ホームページ提供環
境(あるいは表示環境)も含むものとする。また、「コ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブ
ルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等
の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハード
ディスク等の記憶装置のことをいう。
媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回
線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合の
サーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部
の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラ
ムを保持しているものも含むものとする。また、上記プ
ログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコ
ンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるい
は、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステ
ムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する
「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通
信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報
を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記
プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのも
のであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュー
タシステムにすでに記録されているプログラムとの組み
合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分
プログラム)であっても良い。
詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等も含まれる。
利用者から道路利用予定を通信回線を介して取得するよ
うにしたので、多数の旅行者の道路利用予定を適時(出
発直前、あるいは経路選択時等)に把握することが可能
となる。さらに、この道路利用予定に基づいて該当経路
の交通需要を予測して渋滞予測情報を求めるようにした
ので、精度のよい渋滞予測情報が得られる。さらに、こ
の渋滞予測情報を利用者へ提供するようにしたので、旅
行者は渋滞予測情報を予め得ることができるようにな
り、渋滞しそうな経路や時間帯を避けて道路を利用する
ことができる。この結果、交通需要が時間的に平準化さ
れることになるので、休日においても交通渋滞が緩和さ
れるという効果が期待できる。したがって、本発明を利
用すれば、交通渋滞に対する有効な交通需要管理(TD
M)施策を実現することができるという優れた効果を奏
する。
択形式により、利用者に対して道路利用予定の提供を促
すようにしたので、利用者は道路利用予定(例えば、時
間帯や経路)を滞ることなくスムーズに提供することが
できる。これにより、利用者にとっては情報提供に係る
作業負担が軽減されることとなり、より多くの利用者か
ら道路利用予定の提供を受けることに奏するという効果
が得られる。
滞予測情報が更新された場合に、利用者に対して既に提
供済みの道路利用予定を変更するか否かを確認するよう
にしたので、利用者に対して道路利用予定を変更する契
機を適時に与えることができる。この結果、道路利用予
定の変更情報(渋滞しそうな経路や時間帯を避ける情報
など)を適時に収集して、予測交通需要に反映すること
ができるという効果が得られる。
滞予測情報が更新された場合に、該更新後の渋滞予測情
報の内、利用者毎に適切な情報を選択して提供するよう
にしたので、能率よく渋滞予測情報を提供することがで
きるという効果が得られる。
め計測された交通量の統計情報を交通需要の予測に用い
るようにしたので、より精度よく予測交通需要を求める
ことができる。
路利用予定に基づいた予測交通需要と、統計情報に基づ
いた予測交通需要との重み付き平均を求め、この結果に
より渋滞予測情報が求められる。これにより、渋滞予測
情報には道路利用予定の内容が適切に反映されることと
なるので、より精度のよい渋滞予測情報を利用者に提供
することができるようになる。
み付き平均による予測交通需要に対して、利用者の道路
利用時間帯の変更を反映させるようにしたので、利用者
が道路利用時間帯を変更した際の予測交通需要更新にか
かる処理量を低減して処理時間を短縮することができ
る。これにより、利用者との情報の授受をよりリアルタ
イムに行うことができるという効果が得られる。
通流状態記述モデルを用いて渋滞予測情報を求めるよう
にしたので、渋滞予測情報を求めるための処理量を低減
して処理時間を短縮することができる。これによって
も、利用者との情報の授受をよりリアルタイムに行うこ
とができるという効果が得られる。
路利用予定の提供者へ推奨旅行プランを提示して道路利
用予定の変更を促すことになるので、旅行者が推奨旅行
プランの内容に従って道路を利用することが期待でき
る。この結果として、複数の旅行者に対して交通需要の
調整を行うことができるようになるので、本発明を利用
して交通需要を時間的に平準化するという交通渋滞に対
するTDM施策を、より効果的に活用することができる
ようになる。
道路利用上の代償または報奨の内容を利用者へ通知する
ようにしたので、旅行者が該代償または報奨の内容に応
じて道路利用予定を変更することが期待できる。例え
ば、推奨旅行プランの内容に、該プラン採用時における
報奨内容を含め、より一層、道路利用予定の提供者へ道
路利用予定の変更を促すようにする。このようにすれ
ば、旅行者が推奨旅行プランの内容に従って道路を利用
することがさらに期待できるので、複数の旅行者に対し
て交通需要の調整をよりスムーズに行うことができるよ
うになる。
に、当該道路利用予定に係る道路利用上の代償内容も通
知するようにすれば、例えば、道路利用上の代償内容と
して渋滞ピーク時の割高な通行料金を通知すれば、旅行
者が道路利用予定を変更し、その渋滞ピークの時間帯を
避けて道路利用することが期待できる。あるいは、道路
利用上の代償内容として渋滞発生が予想される道路工事
予定等の道路状況を通知する場合にも、旅行者が道路利
用予定を変更し、その渋滞発生が予想される日時あるい
は経路を避けて道路利用することが期待できる。このよ
うにすれば、旅行者自らが渋滞を避けて道路を利用する
ことが期待できるので、複数の旅行者の交通需要の調整
が自動的に行われるという優れた効果を奏する。
テム1の構成を示すブロック図である。
構成を示すブロック図である。
報提供処理の流れを説明するためのシーケンス図であ
る。
ームページ画面の構成例を示す第1の図である。
ームページ画面の構成例を示す第2の図である。
ームページ画面の構成例を示す第3の図である。
ームページ画面の構成例を示す第4の図である。
である。
す図である。
際の概念を示す図である。
す図である。
図である。
を示す図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 利用者から道路利用予定を通信回線を介
して取得するための情報収集手段と、 前記道路利用予定に基づいて該当経路の交通需要を予測
する交通需要予測手段と、 前記交通需要予測手段によって予測された予測交通需要
に基づいて渋滞予測情報を求める渋滞予測手段と、 前記渋滞予測情報を通信回線を介して利用者へ提供する
ための情報提供手段と、 を具備することを特徴とする交通情報提供システム。 - 【請求項2】 前記情報収集手段は、 選択形式により、利用者に対して道路利用予定の提供を
促すことを特徴とする請求項1に記載の交通情報提供シ
ステム。 - 【請求項3】 前記情報収集手段は、 前記渋滞予測手段によって渋滞予測情報が更新された場
合に、利用者に対して既に提供済みの道路利用予定を変
更するか否かを確認することを特徴とする請求項2に記
載の交通情報提供システム。 - 【請求項4】 利用者毎に前記道路利用予定の履歴を記
憶する道路利用予定履歴記憶手段を備え、 前記情報提供手段は、 前記渋滞予測手段によって渋滞予測情報が更新された場
合に、該更新後の渋滞予測情報の内、前記履歴に基づい
て利用者毎に適切な情報を選択して提供することを特徴
とする請求項1乃至請求項3のいずれかの項に記載の交
通情報提供システム。 - 【請求項5】 前記交通需要予測手段は、 予め計測された交通量の統計情報を前記交通需要の予測
に用いることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいず
れかの項に記載の交通情報提供システム。 - 【請求項6】 前記交通需要予測手段は、 前記道路利用予定に基づいた予測交通需要と、前記統計
情報に基づいた予測交通需要との重み付き平均を求め、
この結果を前記渋滞予測手段へ提供することを特徴とす
る請求項5に記載の交通情報提供システム。 - 【請求項7】 前記交通需要予測手段は、 前記重み付き平均による予測交通需要に対して、利用者
の道路利用時間帯の変更を反映させることを特徴とする
請求項6に記載の交通情報提供システム。 - 【請求項8】 前記渋滞予測手段は、 交通流状態記述モデルを用いて前記渋滞予測情報を求め
ることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかの
項に記載の交通情報提供システム。 - 【請求項9】 前記渋滞予測情報または前記予測交通需
要に基づいて、前記道路利用予定の提供者についての推
奨旅行プランを作成する旅行プラン作成手段を備え、 前記情報提供手段は、 前記道路利用予定の提供者に対して前記推奨旅行プラン
を提示することを特徴とする請求項1乃至請求項8のい
ずれかの項に記載の交通情報提供システム。 - 【請求項10】 道路利用上の代償または報奨の内容を
利用者へ通知することを特徴とする請求項1乃至請求項
9のいずれかの項に記載の交通情報提供システム。 - 【請求項11】 利用者から道路利用予定を通信回線を
介して取得する過程と、 前記道路利用予定に基づいて該当経路の交通需要を予測
する過程と、 この予測された予測交通需要に基づいて渋滞予測情報を
求める過程と、 前記渋滞予測情報を通信回線を介して利用者へ提供する
過程と、 を含むことを特徴とする交通情報提供方法。 - 【請求項12】 利用者から道路利用予定を通信回線を
介して取得する処理と、 前記道路利用予定に基づいて該当経路の交通需要を予測
する処理と、 この予測された予測交通需要に基づいて渋滞予測情報を
求める処理と、 前記渋滞予測情報を通信回線を介して利用者へ提供する
処理と、 をコンピュータに実行させることを特徴とする交通情報
提供プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003679A JP4098526B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 交通情報提供システム及びその方法、交通情報提供プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002003679A JP4098526B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 交通情報提供システム及びその方法、交通情報提供プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003208698A true JP2003208698A (ja) | 2003-07-25 |
JP4098526B2 JP4098526B2 (ja) | 2008-06-11 |
Family
ID=27643216
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002003679A Expired - Fee Related JP4098526B2 (ja) | 2002-01-10 | 2002-01-10 | 交通情報提供システム及びその方法、交通情報提供プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4098526B2 (ja) |
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006098279A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 交通情報表示方法、交通情報表示装置及び交通情報提供装置 |
JP2007164262A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 交通状況予測装置、方法及びプログラム、経路探索システム並びに交通状況提供システム |
JP2007183978A (ja) * | 2007-02-08 | 2007-07-19 | Japan Research Institute Ltd | ポイント管理方法、カードシステム、及びポイント管理装置 |
JP2010038860A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Alpine Electronics Inc | ナビゲーション装置及び施設検索方法 |
JP2011048754A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | I-Transport Lab Co Ltd | 交通状況解析装置、交通状況解析プログラム及び交通状況解析方法 |
JP2012043095A (ja) * | 2010-08-17 | 2012-03-01 | Toyota Central R&D Labs Inc | 交通流計算装置及びプログラム |
KR101473103B1 (ko) * | 2013-05-29 | 2014-12-15 | 서울시립대학교 산학협력단 | 개별통행자기반 교통수요예측시스템 |
JP2015222537A (ja) * | 2014-05-23 | 2015-12-10 | 日産自動車株式会社 | 道路交通需要予測装置及び道路交通需要予測方法 |
JP2019527871A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-10-03 | ベイジン ディディ インフィニティ テクノロジー アンド ディベロップメント カンパニー リミティッド | 到着予定時刻を決定するシステム及び方法 |
JP2021077254A (ja) * | 2019-11-13 | 2021-05-20 | 株式会社MaaS Tech Japan | プログラム及び情報処理装置 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104121908B (zh) * | 2013-04-25 | 2018-05-04 | 北京搜狗信息服务有限公司 | 一种延时路径规划的方法和系统 |
CN109598936B (zh) * | 2018-12-18 | 2020-01-10 | 中国科学院地理科学与资源研究所 | 一种基于动态stknn模型的短时交通预测方法 |
-
2002
- 2002-01-10 JP JP2002003679A patent/JP4098526B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006098279A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 交通情報表示方法、交通情報表示装置及び交通情報提供装置 |
JP4510575B2 (ja) * | 2004-09-30 | 2010-07-28 | パナソニック株式会社 | 交通情報表示装置及び交通情報提供装置 |
JP2007164262A (ja) * | 2005-12-09 | 2007-06-28 | Toyota Central Res & Dev Lab Inc | 交通状況予測装置、方法及びプログラム、経路探索システム並びに交通状況提供システム |
JP4506663B2 (ja) * | 2005-12-09 | 2010-07-21 | 株式会社豊田中央研究所 | 交通状況予測装置、方法及びプログラム、経路探索システム並びに交通状況提供システム |
JP2007183978A (ja) * | 2007-02-08 | 2007-07-19 | Japan Research Institute Ltd | ポイント管理方法、カードシステム、及びポイント管理装置 |
JP2010038860A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Alpine Electronics Inc | ナビゲーション装置及び施設検索方法 |
JP2011048754A (ja) * | 2009-08-28 | 2011-03-10 | I-Transport Lab Co Ltd | 交通状況解析装置、交通状況解析プログラム及び交通状況解析方法 |
JP2012043095A (ja) * | 2010-08-17 | 2012-03-01 | Toyota Central R&D Labs Inc | 交通流計算装置及びプログラム |
KR101473103B1 (ko) * | 2013-05-29 | 2014-12-15 | 서울시립대학교 산학협력단 | 개별통행자기반 교통수요예측시스템 |
JP2015222537A (ja) * | 2014-05-23 | 2015-12-10 | 日産自動車株式会社 | 道路交通需要予測装置及び道路交通需要予測方法 |
JP2019527871A (ja) * | 2017-06-13 | 2019-10-03 | ベイジン ディディ インフィニティ テクノロジー アンド ディベロップメント カンパニー リミティッド | 到着予定時刻を決定するシステム及び方法 |
US10989548B2 (en) | 2017-06-13 | 2021-04-27 | Beijing Didi Infinity Technology And Development Co., Ltd. | Systems and methods for determining estimated time of arrival |
JP2021077254A (ja) * | 2019-11-13 | 2021-05-20 | 株式会社MaaS Tech Japan | プログラム及び情報処理装置 |
JP2021099880A (ja) * | 2019-11-13 | 2021-07-01 | 株式会社MaaS Tech Japan | プログラム及び情報処理装置 |
JP7520429B2 (ja) | 2019-11-13 | 2024-07-23 | 株式会社MaaS Tech Japan | プログラム及び情報処理装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4098526B2 (ja) | 2008-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10557714B2 (en) | Traffic monitoring system and method | |
US10019896B2 (en) | Methods and systems for determining information relating to the operation of traffic control signals | |
Ehmke et al. | Customer acceptance mechanisms for home deliveries in metropolitan areas | |
US6317686B1 (en) | Method of providing travel time | |
US12020189B2 (en) | Departure time planning of shared rides for congestion mitigation | |
US8738289B2 (en) | Advanced routing of vehicle fleets | |
US20180156623A1 (en) | Generating travel instructions in multimodal transportation scenarios | |
US7920960B2 (en) | Method and apparatus for predicting future travel times over a transportation network | |
US9105185B2 (en) | Managing traffic flow | |
US7236881B2 (en) | Method and apparatus for end-to-end travel time estimation using dynamic traffic data | |
US8315785B2 (en) | Data communication device, data communication system, and recording medium | |
US7894980B2 (en) | Method and apparatus for estimating real-time travel times over a transportation network based on limited real-time data | |
US20040038671A1 (en) | Method and system for providing traffic and related information | |
JP5615312B2 (ja) | 渋滞予測方法及び渋滞予測装置 | |
JP2006337182A (ja) | カーナビゲーションシステム、交通情報提供装置、カーナビゲーション装置、交通情報提供方法および交通情報提供プログラム | |
US9212920B1 (en) | System and method for real time optimization of driving directions | |
JP2003208698A (ja) | 交通情報提供システム及びその方法、交通情報提供プログラム | |
US20190011275A1 (en) | System and method for routing autonomous vehicles | |
Balakrishna et al. | Information impacts on traveler behavior and network performance: State of knowledge and future directions | |
JP2020135231A (ja) | 交通需要予測装置及び交通需要予測システム | |
JP4559442B2 (ja) | ナビゲーションシステム、経路探索サーバおよび端末装置ならびにナビゲーション方法 | |
JP6810483B1 (ja) | プログラム及び情報処理装置 | |
JP2004257794A (ja) | 経路探索装置 | |
JP4533215B2 (ja) | 交通状況予測装置、方法及びプログラム | |
JP3379508B2 (ja) | 所要時間学習方法、装置、記録媒体、及び車両運行計画作成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041125 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070906 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071217 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080313 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110321 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120321 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150321 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |