JP2003208450A - 住宅のユニバーサルデザインシステム - Google Patents

住宅のユニバーサルデザインシステム

Info

Publication number
JP2003208450A
JP2003208450A JP2002004429A JP2002004429A JP2003208450A JP 2003208450 A JP2003208450 A JP 2003208450A JP 2002004429 A JP2002004429 A JP 2002004429A JP 2002004429 A JP2002004429 A JP 2002004429A JP 2003208450 A JP2003208450 A JP 2003208450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
design
house
stage
database
universal design
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002004429A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Nakamura
孝之 中村
Hideyuki Kajita
秀之 梶田
Yoshiaki Goto
義明 後藤
Shinji Tanaka
真二 田中
Masaru Yokobayashi
優 横林
Masaru Tanaka
賢 田中
Hironori Fujiwara
寛典 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2002004429A priority Critical patent/JP2003208450A/ja
Publication of JP2003208450A publication Critical patent/JP2003208450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ユニバーサルデザインに配慮した住宅設計を
行なうためのシステムを提案する。 【解決手段】 ユニバーサルデザインに配慮した住宅設
計を行なうための住宅のユニバーサルデザインシステム
であって、開発段階100、邸別設計段階200、販売
段階300の三段階で設計を行なうものとし、ユニバー
サルデザインに配慮した住宅構成部材・その配置と、ユ
ニバーサルデザインに配慮した住宅各所のデータベース
105・106・205・206・305・306を蓄
積するネットワークサーバーと、ユニバーサルデザイン
ベーシックメニュー及びユニバーサルデザインチャレン
ジングメニューを蓄積したデータベースを閲覧・更新す
るコンピュータと、これらを繋ぐネットワークとを用
い、各段階でデータベースの閲覧・更新を行なう、住宅
のユニバーサルデザインシステムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ユニバーサルデザ
インを適用した住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】〔住宅設計におけるバリアフリーデザイ
ン〕住宅設計において、人間の日常生活行動の障害(ハ
ンディキャップ)を取り除くためのバリアフリーデザイ
ンは、その考え方・思想が採用され、バリアフリーとい
うフレーズや、考え方が一般の消費者にも浸透するよう
になった。このバリアフリーデザインは、「高齢者・障
害者が使いやすいモノ・デザインは、誰もが使いやすい
はず」という発想に基づくものであり、例えば、廊下・
部屋間の段差の解消や、宅内エレベーターの設置によ
り、高齢者・障害者の身体の高齢化・障害による負担を
取り除くことを目指したものである。
【0003】〔住宅設計におけるユニバーサルデザイ
ン〕さらに、近年では、住宅設計において、上記バリア
フリーデザインを発展させたユニバーサルデザインの考
え方・思想が、取り込まれるようになってきている。そ
もそも、ユニバーサルデザインとは、元ノースカロライ
ナ州立大学(米)の故ロナルド・メイス氏らにより提唱
された思想であって、「すべての人が人生のある時点で
何らかの障害をもっている」ということを、発想の起点
とし、障害の有無、年齢、性別、国籍、人種等にかかわ
らず多様な人々が自分の生活の中で気持ちよく行動でき
るようにあらかじめ都市や生活環境を計画する考え方で
ある。従って、このユニバーサルデザインは、「誰もが
使いやすいモノ・デザインは、高齢者にも使いやすいは
ず」という発想に基づくものということができ、例え
ば、「ノブよりも手の操作が簡単なレバーハンドルを備
えたドア」や、「健常な人も、車いすの人も、介護者が
付き添う人もつかえるトイレ」等がある。これらは、健
常者にとって使いやすいのは勿論のこと、高齢者・障害
者にとっても使いやすい設計となっている。尚、同氏に
よるユニバーサルデザインの原則(7つの原則)(日本
語訳)は、おおむね以下の通りである。 原則1:だれでも公平に使うことができるものであるこ
と。 原則2:多様な使い手に柔軟に対応でき、使いやすいも
のであること。 原則3:ユーザーの経験・知識・言語能力・使用時の集
中力にかかわらず、使い方が簡単に理解できること。 原則4:周囲の条件や使い手の認知能力にかかわらず、
製品が必要な情報をきちんと伝えていること。 原則5:製品の危険性を排除し、突発的または意図しな
い行動による事故の可能性をできる限り避けているこ
と。 原則6:快適に、身体的負担を感じずに使用できるこ
と。 原則7:使い手の体格、姿勢、動作や運動能力にかかわ
らず、使いやすい適切な大きさと空間が確保されている
こと。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】〔住宅設計におけるユ
ニバーサルデザインの適用〕しかし、上記ユニバーサル
デザインの思想・考え方(7つの原則等)は、公に定義
づけられているものではない。したがって、このユニバ
ーサルデザインの思想・考え方は、バリアフリー化の進
展や、障害者向けの支援技術開発などと連動した解釈を
されたり、現状のよりも単に使いやすいものとして解釈
されたりしているのが現状である。このことから、ユニ
バーサルデザインを住宅に適用する場合において、住宅
の開発段階・邸別設計段階・販売段階では、開発者・設
計者・販売者の間に、ユニバーサルデザインの解釈の仕
方にズレが生じ、人・時間・行為等に関連する住宅構成
部材及びその配置と、住宅各所との複合体である住宅
を、統一した基準に基づいて開発する・設計する・販売
することが不可能となっている。そして、統一した基準
に基づかないで建設された住宅は、ドアノブ・扉等の住
宅構成部材及びその配置、及び、階段・廊下・キッチン
等の住宅各所の単体要素においても、実際には使いづら
いことがあったり、単体要素同士が関連しあったユニバ
ーサルデザインは実現されないのである。とりわけ住宅
は、前記単体要素同士が有機的に関連しあって、人・時
間・行為等に影響を与えるという特質を有すため、この
特質を考慮(理解)した上で、開発者・設計者・販売者
が情報を交換し合う、または、共有しながら、ユニバー
サルデザインを検討する必要があるのである。また、基
準(定義)が曖昧であることから、販売段階では、ユニ
バーサルデザインを適用したことによるメリットを、住
宅購入者に対して適切に説明するのが困難であり、住宅
購入者にとっても理解しがたいという問題がある。以上
の点に鑑み、本発明は、ユニバーサルデザインに配慮し
た住宅設計を行なうためのシステムを提案するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上のごとくであり、次に該課題を解決する為
の手段を説明する。即ち、請求項1に記載のごとく、ユ
ニバーサルデザインに配慮した住宅設計を行なうための
住宅のユニバーサルデザインシステムであって、開発段
階、邸別設計段階、販売段階の三段階で設計を行なうも
のとし、ユニバーサルデザインに配慮した住宅構成部材
及びその配置と、住宅各所のデータベースを蓄積するネ
ットワークサーバーと、ユニバーサルデザインベーシッ
クメニュー及びユニバーサルデザインチャレンジングメ
ニューを蓄積したデータベースを閲覧・更新するコンピ
ュータと、これらを繋ぐネットワークとを用い、開発段
階では、開発者が、住宅構成部材の開発・生産管理・流
通管理、住宅構成部材の配置・住宅各所の開発にあた
り、前記データベースの閲覧・更新を行ない、邸別設計
段階では設計者が、販売段階では販売者が、それぞれの
住宅購入者のニーズを反映するにあたり、データベース
の閲覧・更新を行なうことである。
【0006】また、請求項2に記載のごとく、前記デー
タベースには、開発時においてスタンダードな性能を有
するもの、最高水準の性能を有するもの、将来において
スタンダードとなりうるレベルの高い性能を有するもの
が含まれることである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は住宅設計におけるUD−
Bの考え方を表現した図、図2は目標性能分類イメージ
を示す図、図3は表1の一実施例を示す図、図4は表2
の一実施例を示す図、図5はUD−Cの考え方を図式化
した一例、図6はUD−BとUD−Cの融合によるUD
のイメージを示す図、図7はUDの具現化のための住宅
設計方法のフローを示す図、図8はUD−Bの開発運用
ツールの一例を示す図、図9はUD−Cの開発運用ツー
ルの一例を示す図、図10はUD−Bの邸別設計段階運
用ツールの一例を示す図、図11はUD−Cの邸別設計
段階運用ツールの一例を示す図、図12はUD−Bの販
売運用ツールの一例を示す図、図13はUD−Cの販売
運用ツールの一例を示す図、図14はUD−B・UD−
Cの適用範囲を示す図、図15はネットワークシステム
構成を示す図、図16は指針を表示させるためのツリー
構成を示す図である。
【0008】〔ユニバーサルデザイン(UD)の考え
方〕発明者の提唱する「住宅設計におけるユニバーサル
デザイン(以下「UD」とする)は、「ユニバーサルデ
ザインベーシック」(以下、「UD−B」とする)のコ
ンセプト、及び、「ユニバーサルデザインチャレンジン
グ」(以下、「UD−C」とする)のコンセプトに基づ
くものである。ここで、UD−Bとは、モノの使いやす
さの性能、及び、安全・安心の性能の向上を図ることを
目的とするデザイン(設計)であり、UD−Cとは、身
体機能障害者(以下、「チャレンジド」という)各人の
障害に対応し、チャレンジド(介助者も含む)が快適に
生活を行なえるようにするデザイン(設計)である。以
下、「UD−B」及び「UD−C」の具体的なコンセプ
ト(考え方・思想)について分説する。
【0009】〔ユニバーサルデザインベーシック(UD
−B)の考え方〕従来のバリアフリーデザインは、高齢
者・障害者のバリアー(障害)を取り除くためのもので
あるため、障害をもたない健常者もが感じる障害、即
ち、「使いにくい」・「安全でない・安心できない」と
いった障害を考慮したものではなかったものといえる。
これに対し、UD−Bは、高齢者・障害者のみならず、
健常者にとっても「使いにくい」・「安全でない・安心
できない」といった障害を取り除くという観点から出発
し、高齢者・障害者に視点を絞り込むのではなく、高齢
者・障害者・健常者、即ち、全ての人の「使いやすさ」
・「安全・安心」を考慮することで、高齢者・障害者の
障害までをも取り除くという発想に基づくものである。
このように、UD−Bとは、「住宅を使用する人にとっ
ての使いやすさ及び安全・安心の性能の向上を図るデザ
イン」のことである。
【0010】図1は、住宅設計におけるUD−Bの考え
方を図に表現したものである。この図は、人と住宅構成
部材・住宅各所(玄関・床・浴室・スイッチ類等といっ
た、住宅を形づくるもの、及び、住宅内に設置される機
械・器具等を含む。以下「モノ」とする)との間のイン
ターフェースを、情報を入手して判断する「人が情報を
得るインターフェース」10と、動作に係る「人が行動
を起すインターフェース」20の二つの系に分類し、人
の生活行動がいずれかの系に関連することを表現してい
る。
【0011】図中の各項目ついて詳説すると、まず、
「人が情報を得るインターフェース」10とは、人の視
覚・触覚・聴覚等の認識器官や、経験による「認知・判
断」11といった行動と、前記モノとの間に介在するも
のであって、例えば、人の視覚(=認知・判断)と、階
段(=モノ)との間には、階段から形状・状態などの情
報が発せられ、それを認知・判断している。この情報を
確実に受けとめられ、誰もが間違わずに判断できること
が大切である。「人が行動を起すインターフェース」2
0とは、人の「操作・運転」21・「動作・作業」22
・「歩行・移動」23といった行動と、モノとの間に介
在するものであって、例えば、人の手による操作と、ド
ア(=モノ)との間では、「ドアノブ」という「インタ
ーフェース」がある。この「ドアノブ」(=「インター
フェース」)の操作(運転/動作・作業/歩行・移動)
によって、ドアの開閉が行われる。以上のような人とモ
ノとの間に介在するインターフェースを、情報を入手し
て判断する「人が情報を得るインターフェース」10
と、動作に係る「人が行動を起すインターフェース」2
0の二つの系に分類し、人の生活行動を、いずれかの系
に関連付け、各生活行動での「使いやすさ」「安全・安
心」を向上させる観点からの性能を検討したものがUD
−Bである。
【0012】〔UD−Bの目標性能を細分化〕上述した
各生活行動での「使いやすさ」「安全・安心」を向上さ
せるべく、人が情報を得るインターフェース・人が行動
を起すインターフェースが目標とする性能、即ち目標性
能を、各生活行動に対応させて検討する。該目標性能
は、子供から高齢者に至るまでの幅広い年齢層にとって
「使いやすく」・「安全・安心」であることを目標とし
ており、UD−Bを具現化するものである。この目標性
能の分類は、図2に示す目標性能分類イメージ図を指針
として行なう。該目標性能は、「使いやすさの性能」2
5と「安全・安心性能」26の、大きく二つに分類す
る。更に、「使いやすさの性能」25を、しやすい(知
力)33、疲れない(体力)34、すぐできる(時間)
35というように細分し、「安全・安心性能」26を、
アクティブセーフティ(予防安全)27と、パッシブセ
ーフティー28(対処安全)というように細分する。
【0013】この細分化された項目ついて説明すると、
アクティブセーフティ(予防安全)27とは、事故を未
然に防ぐための予防安全技術、パッシブセーフティー
(対処安全)28とは、万一の時に被害を最小限にする
対処安全技術である。また、しやすい(知力)33と
は、「モノを(が)理解しやすい・見やすい・聞きやす
い」ということ、疲れない(体力)34とは、「ものを
楽に、簡単に、負担なく」ということ、すぐできる(時
間)35とは、「安定して、届きやすい、単純に」とい
うことである。
【0014】〔UD−Bメニューの分類〕以上ごとく細
分化し、人が情報を得るインターフェース・人が行動を
起すインターフェースのそれぞれに対する目標性能を、
以下の表1及び表2の例による形式で分類する。
【表1】
【表2】 表1は、「安全・安心性能」におけるUD−Bの目標性
能を掲げるものであり、表2は、「使いやすさの性能」
におけるUD−Bの目標性能を掲げるものである。そし
て、表項目は、目標性能と、該目標性能を具現化する内
容、目標性能の具現化に必用な性能の具体的表現、目標
性能の具現化に必用な性能の評価尺度・指標、目標性能
の評価尺度の内容と許容範囲としている。そして、この
中の目標性能の評価尺度の内容と許容範囲を「UD−B
メニュー」とし、該UD−Bメニューを達成することに
より、目標性能が実現される、即ち、UD−Bに基づく
住宅設計が実現されるものである(このように、「UD
−Bメニュー」(ユニバーサルデザインベーシックメニ
ュー)とは、目標性能を実現させるために、設定される
評価尺度と、許容範囲のことである)。また、図3及び
図4は、以上の項目の具体的内容を記入した表の一例で
ある。図3は、表1の具体例であって、図4は、表2の
具体例である。
【0015】〔UD−Bに基づく住宅設計〕以上のよう
に、目標性能を掲げ、該性能目標の具現化の判断基準と
なるUD−Bメニューを規定し、UD−Bメニューに則
った住宅設計を行なうのである。即ち、ユニバーサルデ
ザインに基づく住宅であって、人と住宅構成部材・住宅
各所(「モノ」)との間のインターフェースを、情報を
入手して判断する「人が情報を得るインターフェース」
10と、動作に係る「人が行動を起すインターフェー
ス」20の二つの系に分類し、両インターフェースにお
いて、「安全・安心性能」を向上させる目標性能と、
「使いやすさの性能」を向上させる目標性能とを掲げ、
住宅構成部材及びその配置と、住宅各所との設計におい
て、「目標性能」の具現化の判断基準となるUD−Bメ
ニューを適用した住宅とするのである。
【0016】より具体的には、住宅構成部材及びその配
置と、住宅各所とを設計する場合において、「安全・安
心性能」を考慮する場合は、目標性能(表1)を参照
し、必要と思われるUD−Bメニューを適用する。同様
にして、住宅構成部材及びその配置と、住宅各所とを設
計する場合において、「使いやすさの性能」を考慮する
場合は、目標性能(表2)を参照し、必要と思われるU
D−Bメニューを適用する。尚、ここでいう住宅構成部
材及びその配置とは、ドアノブ・建具・手摺・便器・サ
ッシ・照明・カーテン・置き家具・道具(車椅子)等の
部品とその構成である。また、住宅各所とは、敷地にお
いては、門まわり・アプローチ・玄関・カースペース・
メインガーデン・サービスヤード・積雪地等であり、内
装においては内装玄関・廊下・階段・寝室・特定寝室・
キッチン・浴室・洗面・脱衣室・トイレ・収納・造作等
であり、また、インテリアコーディネートとしての壁仕
上・床仕上・等のいわゆる空間として捉えられるもので
ある。
【0017】また、表1、表2に記載される内容の一例
は、以下のようなものである。 〔人が情報を得るインターフェースの安全・安心性能に
おける、認知・判断に関する目標性能の例〕 目標性能:危険を確実に認知できること。 目標性能を具現化する内容:段差に気が付きやすいこ
と。 目標性能の具現化に必用な性能の具体的表現:段差を見
やすい明るさが確保されていること。 目標性能の具現化に必用な性能の評価尺度・指標:段差
が見やすい明るさについて規定する。 目標性能の評価尺度の内容と許容範囲:段差のある部分
がその周囲よりも暗くないこと。 〔人が情報を得るインターフェースの使いやすさの性能
における、認知・判断に関する目標性能の例〕 目標性能:理解しやすい。 目標性能を具現化する内容:文章の内容を理解しやすい
こと。 目標性能の具現化に必用な性能の具体的表現:用語の意
味がわかりやすい。 目標性能の具現化に必用な性能の評価尺度・指標:住宅
購入者が目にする機器表示や取扱説明書に使用する用語
の解りやすさについて規定する。 目標性能の評価尺度の内容と許容範囲:難しい言葉・漢
字、理解し難いカタカナ言葉は使わないこと。
【0018】〔ユニバーサルデザインチャレンジング
(UD−C)の考え方〕従来は、バリアフリーデザイン
によって、チャレンジド(=身体機能障害をもつ人)に
対応する住宅設計を画一的に行っていた。このバリアフ
リーデザインでは、主に、チャレンジドの「移動手段」
にのみ着目して、例えば、車椅子による移動等を容易に
するといった設計としている。しかし、チャレンジドの
身体機能障害は、「移動手段」に限られることなく、例
えば、リウマチやパーキンソン病等の病気障害をも含む
場合もあるため、チャレンジドや、その介助者が、真に
快適な生活を行なえるためには、該病気障害をも考慮し
た住宅設計が必要となる。さらに、チャレンジドの身体
機能障害は、一人ひとりに異なるので、従来の画一的な
住宅設計では対応することができない。そこで、家族構
成にチャレンジドを有する場合の住宅設計においては、
一人ひとりのチャレンジドの特性に合致したデザインが
必用となる。そして、本発明では、このようなデザイン
をユニバーサルデザインチャレンジングと定義づける。
即ち、UD−Cとは、「障害者の生活における身体機能
上の不具合をサポートするデザイン」である。
【0019】〔UD−C項目を「移動手段」×「障害種
別」で体系化〕図5は、UD−Cの考え方を図に表現し
たものである。まず、「移動手段」50においては、連
続歩行可能・一部介助車椅子・全介助車椅子・自操いす
・床付き歩行等に細かく分類する。次に、「障害種別」
60においては、脳血管障害・脳性マヒ・脊髄損傷・切
断・リウマチ・パーキンソン病・頭部外傷(難病)等に
細かく分類する。このように、身体機能障害者の有する
特徴を分類し、分類した項目を「UD−C項目」として
定義する。そして、住宅設計において、UD−Cデザイ
ンを適用するにあたり、この「UD−C項目」に対応し
たUD−Cデザインとするのである。
【0020】〔UD−C項目〕以上の「UD−C項目」
を住宅設計において考慮する際に、まずは、チャレンジ
ドの移動手段に着目する。移動手段とは、連続歩行可能
・一部介助車椅子・全介助車椅子・自操いす・床付き歩
行のいずれかであって、実際にチャレンジドの状態・動
作等を診断することで確認する。以下、各移動手段にお
けるチャレンジドの行動特性について説明する。
【0021】連続歩行可能:杖を突きながらも何とか自
力で目的地に達して用をなくことができる。介助はごく
僅かである。 一部介助車椅子:車椅子での移動は自分で操作するが、
移乗時に介助が必要である。また、トイレの移乗は自力
でも可能である。浴室等、複雑な動作が必要で、転倒等
の危険がともなう場所では介助が必要。 全介助車椅子:ほとんど全ての動作、行為に介助が必
要。車椅子に座ることが困難なケースが多い。外出の際
にリフトカーを使用することもある。 自走者車いす:歩行は全くできず、車椅子からの移乗
は、両腕を使ってのプッシュアップによる空中移乗ある
いは、足をつっぱって支点にして移乗する。 床付移動:屋内では足の裏以外を床につけて移動する。
車椅子を使用するよりも、椅子への昇り降りに困難がと
もなうことが多いため、這って移動する場合がある。他
の家族との共用が困難な場合がある。外出は電動車椅子
での使用が多い。
【0022】そして、チャレンジドの移動手段に着目し
た次に、チャレンジドの障害種別に着目する。以下、障
害種別と、各障害種別における生活行動の特徴について
説明する。 脳血管障害:生活動作の特徴は、健側で行なう・手摺は
健側で使う・動作は健側から始める・浴槽は健側から入
る・介助スペースの介助は感側といったものである。移
動動作形態は、杖を使う自立歩行・装具を付けた自立方
向・片足で床を蹴る車椅子・介助者が操作する車椅子と
いったものである。 慢性関節リウマチ:生活動作の特徴は、椅子に深く腰掛
けられない・低い椅子に腰掛けられない・浴槽に出入り
しにくい・便器に腰掛けにくい・力をかけつづけるのが
難しい・手の届く範囲が限られる・手首、足首が回りに
くい・湿気や寒さに弱い・段差や斜面に対して適合しに
くいといったものである。移動動作形態の特徴は、杖を
使う自立歩行、車椅子、介助者車椅子といったものであ
る。 パーキンソン病:生活動作の特徴は、手足がふるえる・
動きが鈍くなる・すくみ足になりやすい・前屈姿勢にな
りやすいといったものである。移動動作形態の特徴は、
自立歩行・介助歩行といったものある。 慢性マヒ:生活動作の特徴は、姿勢保持がしにくい・床
座の生活が多い・手の届く範囲が限られる・立位保持の
時には体をもたれさせることが多い・場所によって移動
の仕方を変えることが多いといったものである。移動動
作形態の特徴は、大きく振り回す両松葉杖歩行・姿勢に
合わせた車椅子・床付き歩行・外出時の電動車椅子、又
はこれらを組み合わせた動き等である。 脊髄損傷:生活動作の特徴は、車椅子に乗ったままの日
常生活を過ごす人が多い・ベッドや便器、自動車のシー
ト等へプッシュアップで乗り移る・自力で車を運転する
人もいる・マヒしている場所にケガをしてもわかりにく
い・マヒしている場所に床ズレを起こしやすい・排泄に
時間がかかるといったものである。移動動作形態は、車
椅子・電動車椅子といったものである。 筋ジストロフィー:生活動作の特徴は、歩行不能・手膝
這い・座位移動・車椅子での移動・末梢の筋力が弱くな
るが操作はできる。移動動作形態は、床付き・電動車椅
子である。 糖尿病:生活動作の特徴は、高血圧に基づく、多飲、多
尿、夜間頻尿、体重の減少等が起こる。また、視覚障害
や、末梢神経障害等の合併症や、細胞壊死による下肢切
断も見られる。移動動作形態は、バランスを崩しやすい
自立歩行・介助車椅子といったものである。 情報障害:生活動作の特徴は、視覚障害であれば、室内
歩きは可能、点字・音声でコミュニケーションが取れ
る。聴覚障害であれば、手話・筆談でコミュニケーショ
ンが取れる。 内部障害:心臓機能障害・呼吸器障害・肝臓機能障害・
小腸/膀胱障害等であって、日常生活動作が著しく制限
されるものである。 その他の認知・行動障害:高次脳機能障害(半側視空間
無視・失語症・失行症・失認症・身体失認・記憶障害・
注意障害・遂行機能障害・行動と情緒の障害)、知的障
害、精神障害等がある。
【0023】〔UD−Cに基づく住宅設計〕以上のよう
な「移動手段」50・「障害種別」60の特徴を適確に
捉え、各UD−C項目(「移動手段」50・「障害種
別」)60に適用するUD−Cメニューを住宅設計に取
り入れる。即ち、ユニバーサルデザインにおける住宅で
あって、各チャレンジドが有する特徴を抽出し、抽出し
た特徴を「UD−C項目」として認定し、住宅各所の設
計において、「UD−C項目」に最適な「UD−Cメニ
ュー」を適用することにより、一人ひとりのチャレンジ
ドにとって最適な住宅とするのである。こうして、一人
ひとりの「UD−C項目」に合わせた「UD−Cメニュ
ー」を適用することで、UD−Cに基づく住宅設計を実
現するものである。この「UD−Cメニュー」(ユニバ
ーサルデザインチャレンジングメニュー)とは、「UD
−C項目」に特有な身体機能障害に基づく不都合を取り
除くための指針・判断基準である。
【0024】この「UD−Cメニュー」は、上記「UD
−C項目」ごとに掲げられるものであり、以下に一例を
あげる。 〔移動手段:連続歩行可能な場合に対するUD−Cメニ
ュー〕アプローチの設計においては、スロープと階段と
では、人によって「適」・「不適」があるので、いずれ
かを適用するかを確認する。また、将来の車いすの使用
を考え、スロープ設置の可能性を示しておく。また、ア
プローチにおける階段設計においては、手摺を提案す
る。また、ステップ寸法を決める場合には、対象者の動
作を確認する。人によっては、2足1段というように、
片足ずつ昇降するケースもあるので、ステップ幅、高さ
に、本人の特性を反映させる。また、本人や家族等の関
係者の意見を調整したうえで検討する。また、急勾配の
アプローチだと、歩行困難にならざるを得ないので、階
段斜行機の設置も考慮する。この場合、庇や背もたれ等
の確保といった点も考慮する。屋外設置の隋段斜行機
は、悪戯されるおそれがあるので、門扉の設置等を検討
する。また、杖を使う人の場合、片杖・両杖・両松葉の
場合によって、振り回し範囲が異なるので、この範囲に
対応する幅員の設定を検討する。 〔障害種別:脳血管障害のUD−Cメニュー〕 (1)廊下・居室等の設計においては、伝い歩き用連続
手摺の設置、滑りにくく適度に柔らかい床の適用、低い
上がり框の構成、電動開閉シャッターの設置、ホームエ
レベーターの設置、階段斜行機の設置、ベッドの配置等
を検討・考慮する。 (2)トイレの設計においては、健側に手摺を設置、洗
浄水栓のリモコン化、片手で使えるペーパーホルダーの
設置、車いす用のアプローチスペースの確保等を検討・
考慮する。 (3)浴室の設計においては、伝い歩き用手摺、移乗用
手摺、浴槽内立ち座り手摺、姿勢保持用手摺といった手
摺の設置を検討する。また、移乗台スペースの確保、洗
体スペースの確保、脱衣室における腰掛脱衣、等を考慮
する。
【0025】〔UD−BとUD−Cの融合によるUD〕
以上に述べた「UD−B」と「UD−C」とを融合させ
ることで、子供から高齢者の全ての人に「使いやすく」
かつ「安全・安心」であり、しかも、チャレンジド一人
ひとりにとって最適なデザインとする事ができる。
【0026】図6は、この「UD−BとUD−Cの融合
によるUD」のイメージを図で表現したものである。こ
のように、住宅構成要素の性能に基準を設ける場合にお
いて、健常者における使いやすさ及び安全・安心の性能
の向上を図るユニバーサルデザインベーシック(UD−
B)66と、障害者の生活における身体機能上の不具合
をサポートするユニバーサルデザインチャレンジング
(UD−C)67とを、住宅設計におけるユニバーサル
デザインの指針として取り入れる。また、前記ユニバー
サルデザインチャレンジング(UD−C)67は、住宅
設計において付加構成要素として位置付ける。
【0027】このような両デザインの構成・位置付け
で、まずは、ユニバーサルデザインベーシックにより、
全ての住宅設計において、各生活行動での「使いやすさ
の性能」「安全・安心性能」の向上が図られる。即ち、
この住宅設計に基づくことで、全ての住宅が、「使いや
すさの性能」「安全・安心性能」を備えることになるの
である。
【0028】また、このユニバーサルデザインベーシッ
クを基本とした上で、ユニバーサルデザインチャレンジ
ングを付加するものとすることで、必要に応じた、ユニ
バーサルデザインチャレンジングの適用ができるように
なる。即ち、家族構成や、障害種別に応じてユニバーサ
ルデザインチャレンジングを付加することで、住宅購入
者の要望にフレキシブルに対応することができ、言い換
えれば、過剰なUDの適用による設備投資の無駄や、設
計の無駄を省くことができるのである。
【0029】そして、住宅設計におけるUDを以上のよ
うに定義し、該定義に基づいて住宅設計を行なうこと
で、従来の画一的なバリアフリーデザインとは異なり、
「障害の有無、年齢、性別、にかかわらず多様な人々が
気持ちよく使える」といったUDが、住宅設計において
実現されるのである。
【0030】〔UDに基づく住宅設計のシステム化〕図
7は、UDの具現化のための住宅設計方法のフローを示
したものである。図7のグループAは、UD−Bを取り
入れたUDに基づく住宅設計において、住宅設計のプロ
セスを、開発段階100、邸別設計段階200、販売段
階300の三段階に分割し、開発段階100では、UD
−Bに適合する住宅構成部材の開発・生産・流通の管理
を行ない、邸別設計段階200では、UD−Bに基づい
た邸別設計を行ない、販売段階300では、UD−Bに
住宅購入者のニーズを反映させることを図示したもので
ある。
【0031】また、図7のグループBは、UD−Cを取
り入れたUDに基づく住宅設計方法であって、住宅設計
のプロセスを、開発段階100、邸別設計段階200、
販売段階300の三段階に分割し、開発段階100で
は、UD−Cメニューの種別分類及び該種別分類に基づ
いた住宅構成部材の開発・生産・流通の管理を行ない、
邸別設計段階200では、UD−Cに基づいた邸別設計
を行ない、販売段階300では、UD−Cに住宅購入者
のニーズを反映させることを図示したものである。
【0032】また、図7のグループCは、UD−B及び
UD−Cを取り入れたUDに基づく住宅設計方法であっ
て、住宅設計のプロセスを、開発段階100、邸別設計
段階200、販売段階300の三段階に分割し、開発段
階100では、UD−Bに適合する住宅構成部材の開発
・生産・流通の管理、及び、UD−Cメニューの種別分
類及び該種別分類に基づいた住宅構成部材の開発・生産
・流通の管理を行ない、邸別設計段階200では、UD
−B及びUD−Cに基づく住宅設計を行ない、販売段階
300では、UD−B及びUD−Cに住宅購入者のニー
ズを反映させることを図示したものである。
【0033】こうして、UD−B又はUD−Cに基づく
UD、あるいは、UD−B及びUD−Cの双方に基づく
UDに基づいた住宅設計を、一連のプロセスとして、シ
ステム化する事ができる。
【0034】さらに、開発段階100での開発運用ツー
ル105・106は、開発者や設計者によるフィードバ
ックにより定期的に見直されるとともに、開発者自身に
より内容の更新が行われて内容の充実が図られる。ま
た、邸別設計段階200での邸別設計運用ツール205
・206は、設計者に使用されることにより、修正・改
善を要する点が浮き彫りになり、前段階の開発段階10
0にフィードバックして邸別設計運用ツール105・1
06の見直しによる邸別設計運用ツール205・206
の修正・改善が図られるとともに、設計者自身による内
容の更新が行われて内容の充実が図られる。また、販売
段階300での販売運用ツール305(グループA)で
は、UDの考え方を住宅購入者に提供することにより、
住宅購入者のUDに対する認識を深めさせ、住宅購入者
の要望を引き出すともに、開発/邸別設計運用ツールに
フィードバックさせることを可能とする。同様に、販売
運用ツール306(グループB)では、住宅購入者のニ
ーズに対応することで、幅広い住宅購入者のニーズ・事
例が蓄積して、将来の多様なニーズへの対応・予測・設
計や、住宅購入者に対して様々な事例に基づいた販売を
することができる。
【0035】そして、以上のプロセスは、各運用ツール
105・106・205・・をデータベース150a化
することにより、以下のようにしてシステムとして使用
することもできる。即ち、ユニバーサルデザインに配慮
した住宅設計を行なうための住宅のユニバーサルデザイ
ン決定システムであって、開発段階、邸別設計段階、販
売段階の三段階で設計を行なうものとし、ユニバーサル
デザインを配慮した住宅構成部材及びその配置と、住宅
各所のデータベースを蓄積するネットワークサーバー1
60と、ユニバーサルデザインベーシックメニュー及び
ユニバーサルデザインチャレンジングメニューを蓄積し
たデータベース150aを閲覧・更新するコンピュータ
170・170・・・と、これらを繋ぐネットワーク1
80とを用い、開発段階では、開発者が、住宅構成部材
の開発・生産管理・流通管理、住宅構成部材の配置・住
宅各所の開発にあたり、前記データベース150aの閲
覧・更新を行ない、邸別設計段階では設計者が、販売段
階では販売者が、それぞれの住宅購入者のニーズを反映
するにあたり、データベース150aの閲覧・更新を行
なうのである。尚、以上のネットワークサーバー160
や、コンピュータ170、ネットワーク180からなる
構成は、図15に示すごとく、汎用のコンピュータ、周
知のネットワークシステムにより構成できるものであ
る。
【0036】以下、各運用ツールの具体例について説明
する。図8は、前記コンピュータ170の画面上に表示
する、UD−B(グループA)の開発運用ツール105
の一例である。該開発運用ツール105は、設計ポイン
ト51と、設計基準52を蓄積したデータベース150
aである。設計ポイント51には、設計時に配慮すべき
点が具体的に表記されている。また、設計基準52に
は、「基本目標」53と、「最終到達目標」54とが表
記されており、それぞれ、上述した「安全・安心性能」
の目標性能(表1・図3)、及び「使いやすさの性能」
の目標性能(表2・図4)に準拠した内容となってい
る。ここでいう「基本目標」53とは、開発時において
スタンダードな性能が実現される仕様であり、「最終到
達目標」54とは、開発時における最高水準、または、
将来においてスタンダードとなるレベルの高い性能が実
現される仕様である。
【0037】以上の「基本目標」53及び「最終到達目
標」54は、技術水準の向上に従い更新されるものであ
る。これらの一例としては、以下のようなものである。 〔上り框の形状についての基本目標及び最終到達目標〕 基本目標1:設置高さが180mm以下に納まる寸法で
あること。 基本目標2:標準的な納まりとして、昇り降りの際につ
ま先等が引っ掛かりにくい形状とすること。 基本目標3:上面には、つまずく恐れのある3mmを超
える突起が無いこと。 最終到達目標:先端部等、転倒や転落の際に身体を打ち
つける可能性の高い部分が、3mm以上20mm以下の
面取りや5mm以上10mm以下のR形状を取るなど転
倒時の怪我が軽減されるような形状をしている。
【0038】図9は、コンピュータの画面上に表示す
る、UD−C(グループB)の開発運用ツール106の
一例である。該開発運用ツール106は、前記「移動手
段」61の特徴と、「障害種別」62の特徴とを蓄積し
たデータベースである。「移動手段」61には、各移動
手段におけるチャレンジドの生活動作の特徴点等が表記
されている。また、「障害種別」62には、各障害の概
要・症状・発症頻度等が表記されている。以上の「移動
手段」61や「障害種別」62に記載される内容は、福
祉医療の研究の進行や、新たな障害種別が提唱された際
には更新される。
【0039】図10は、コンピュータの画面上に表示す
る、UD−B(グループA)の邸別設計段階運用ツール
205の一例である。該邸別設計段階運用ツール205
は、「デザインテーマ」71と、「詳細テーマ」72・
72・・・を蓄積したデータベースである。「デザイン
テーマ」71には、玄関・階段等の内装箇所について、
内装設計の指針となるテーマが表記されており、該テー
マが、住宅各所のUDを検討する上での指針となってい
る。また、「詳細テーマ」72・72・・・には、住宅
各所の構成部材設計の指針となるテーマが表記されてお
り、該テーマが、各構成部材のUDを検討する上での指
針となっている。
【0040】図11は、コンピュータの画面上に表示す
る、UD−C(グループB)の邸別設計段階運用ツール
206の一例である。該邸別設計段階運用ツール206
は、「UD−C設計のポイント」81と、「UD−Cメ
ニュー」82とを蓄積したデータベースである。「UD
−C設計のポイント」81には、前記「移動手段」61
及び「障害種別」62に対応するUD−Cを設計する上
でのテーマが表記されており、該テーマが内装箇所及び
構成部材の設計をする上での指針となる。また、「UD
−Cメニュー」82には、「UD−C設計のポイント」
81のテーマが適用される内装箇所及び構成部材が表記
されており、UD−Cメニューを適用する箇所(前述の
住宅箇所=階段・廊下・トイレ・浴室等)を検討する際
の指針となる。
【0041】図12は、コンピュータの画面上に表示す
る、UD−B(グループA)の販売運用ツール305の
一例である。該販売運用ツール305は、UD−B及び
UD−Cを取り込んだUDの思想を文章91・91・・
・や、図表92・92・・・で表現した情報を蓄積した
データベースである。文章91・91・・・には、UD
−B・UD−Cの思想や、UDの必要性等が表記されて
おり、また、図表98・98には、UD−B・UD−C
の適用範囲(図14に具体例を示す)、UDの適用範囲
等が示されている。
【0042】図13は、コンピュータの画面上に表示す
る、UD−C(グループB)の販売運用ツール306の
一例である。該販売運用ツール306は、実際にUD−
Cを適用した事例について、「UD−C適用箇所」9
5、「チャレンジドの個人情報」96、及び「UD−C
の目的・内容・効果・課題」96を文章で表現した情報
を蓄積したデータベースである。
【0043】以上に述べた具体例のごとくのデータベー
スを利用する、即ち、開発者・設計者・販売者が、各自
のコンピュータからネットワークサーバーにアクセス
し、データベースの閲覧・更新を行なうことにより、開
発段階・邸別設計段階・販売段階で取り扱われるUD−
Bメニュー・UD−Cメニュー等のUDに関する情報
を、開発段階・邸別設計段階・販売段階の全工程におい
て共有する事が可能となり、最下流である販売段階の情
報を上流段階の開発段階・邸別設計段階にフィードバッ
クして、住宅購入者の望むUD−Bメニュー・UD−C
メニューの最新の動向を、開発段階・邸別設計段階に反
映させることが可能となるとともに、最上流である開発
段階の情報を、販売段階において住宅購入者に提示する
ことにより、最新のUD−Bメニュー・UD−Cメニュ
ーを住宅購入者に提供することができる。
【0044】このように、住宅づくり(住宅設計)の全
工程において、同一の性能基準(UD−Bメニュー・U
D−Cメニュー)を参照することができるとともに、各
行程間での情報の共有化が図られ、設計体制の整備が図
られる。また、企業内でこれらのデータベースを活用す
ることにより、全社的な設計体制の強化が図られる。例
えば、図8に示ように、UD−Bにおける「基本目標」
53及び「最終到達目標」54が掲げられることによ
り、設計時の技術水準において実現可能な最高レベルの
仕様、及び、将来的に目指すべき更なる高いレベルの目
標とった企業の目指す方向性を、全従業員で共有するこ
とで、全従業員が共通の設計目標に基づいて、開発・設
計・販売を行なうことができるようになり、従業員全体
の意識の統一化、知識の蓄積が促され、全従業員一丸と
なって、住宅設計のレベルの向上、優れた商品の提供が
実現される。
【0045】また、販売段階においては、上記データベ
ースを用いて、住宅各所の設計におけるUDの適用の意
義を、詳細に説明することが可能となり、言葉による説
明のみならず、文章・図・表を用いて、住宅購入者の視
覚に効果的に訴えることが可能となる。即ち、販売側に
とっては、提供する住宅の性能を効果的に・解り易く説
明することができるとともに、購入側にとっては、住宅
の性能を一つひとつ理解し、UDによるメリットを理解
した上で住宅購入の検討をする事ができるようになる。
さらに、販売側にとっては、ユニバーサルデザインへの
取り組みや、技術の蓄積といった、所謂、先見性・企業
努力を効果的にアピールすることができる。
【0046】また、従来は数名の専門家(医師を含む)
のみで対応してきた障害配慮設計を、上記データベース
の共有により、開発段階・邸別設計段階・販売段階の全
行程において、ユニバーサルデザインチャレンジングの
検討が可能となる。即ち、身体機能について、特に専門
知識を有しない、通常の開発者、設計者、販売者におい
ても、一定の高いレベル(知識)で、ユニバーサルデザ
インチャレンジングへの対応が可能となる。こうして、
専門家による障害配慮設計とともに、通常の開発者・設
計者・販売者によるユニバーサルデザインチャレンジン
グの検討がされることで、二段階でチャレンジドに対応
する設計が検討されることになり、チャレンジドにとっ
て最適な住宅設計が可能となる。
【0047】また、上記のデータベースを使用する一形
態として、以下のようなものも考えられる。即ち、図1
6に示すツリー39の構成によりなるものであって、
「住宅構成部材」と「住宅各所」を選択する手段(選択
ステップP1)と、生活行動を、「認知・判断」と「操
作・運転」と「動作・作業」と「歩行・移動」から選択
する手段(選択ステップP2)と、性能を「使いやす
さ」と「安全・安心」から選択する手段(選択ステップ
P3)と、前記「使いやすさ」では「知力」と「体力」
と「時間」から選択する手段(選択ステップP4)を、
前記「安全・安心」では「予防安全」と「対処安全」か
ら選択する手段(選択ステップP4)を有し、前記選択
手段による選択に応じて指針を表示する手段(表示ステ
ップP5)を有する住宅のユニバーサルデザイン決定シ
ステムとすることである。また、以上の手段としては、
図15で示すところの、汎用のコンピュータ170・1
70・・・、周知のネットワークシステム180の形態
を適用することで実現される。即ち、ネットワークサー
バー160の記録媒体に、各選択項目(「住宅設計箇
所」、「認知・判断」等)をデータベース150bとし
て記録させ、HTML言語等を用い、各データベース1
50bを図16に示すツリー39の構成でリンクさせた
ファイルを形成する。
【0048】ここで、前記指針は、健常者における使い
やすさ及び安全・安心の性能の向上を図るユニバーサル
デザインベーシックと、身体障害者生活機能上の不具合
をサポートして生活できるようにするユニバーサルデザ
インチャレンジングとを有するものである。また、この
指針は、開発段階で表示されるようにしている。また、
この指針は、邸別設計段階で表示されるようにしてい
る。さらに、この指針は、販売段階で表示されるように
している。
【0049】以上のシステム構成を用い、各段階(開発
段階・邸別設計段階・販売段階)において、開発者・設
計者・販売者が、コンピュータ170・170・・・の
表示画面より、住宅構成部材・住宅設計箇所を選択し
(選択ステップP1)、生活行動を、「認知・判断」と
「操作・運転」と「動作・作業」と「歩行・移動」から
選択し(選択ステップP2)、性能を「使いやすさ」と
「安全・安心」から選択し(選択ステップP3)、前記
「使いやすさ」では「知力」と「体力」と「時間」から
選択し(選択ステップP4)、前記「安全・安心」では
「予防安全」と「対処安全」から選択し(選択ステップ
P4)、これらの選択に応じて指針(前記UD−Bメニ
ュー66(UD−Cメニューを含んでもよい)(表示ス
テップP5))を表示させることができる。尚、この指
針には、図8乃至図14に示す、上述したデータベース
150aをも含ませることもできる。
【0050】このような流れ(選択ステップP1〜選択
ステップP4、表示ステップP5)により、開発段階・
邸別設計段階・販売段階で、以下のように利用すること
ができる。まず、開発段階では、ユニバーサルデザイン
を配慮した住宅構成部材及びその配置と、住宅各所の開
発を行なう際に、該当する(検討する)住宅構成部材、
又は、住宅各所を選択し(選択ステップP1)、選択ス
テップP4まで終了すると、該当する住宅構成部材に求
められるUD−Bメニュー66(UD−Cメニューを含
ませることも可能)が表示され(表示ステップP5)、
該表示内容(指針)に従って(参照して)、住宅構成部
材や住宅各所におけるユニバーサルデザインを容易に決
定(開発)することができる。同様にして、邸別設計段
階、及び、販売段階では、住宅購入者のニーズと指針
(UD−Bメニュー・UD−Cメニュー)を対応させな
がら、住宅購入者のニーズがユニバーサルデザインに適
合しているか否かの判断や、よりよいUD−Bメニュー
やUD−Cメニューを住宅購入者に提案・提供すること
ができる。即ち、ユニバーサルデザインに配慮した邸別
住宅設計が行なわれるとともに、最適なユニバーサルデ
ザインを提案・提供することができる。
【0051】
【発明の効果】本発明は以上のごとく構成したので、次
のような効果を奏するのである。即ち、請求項1に記載
のごとく、ユニバーサルデザインに配慮した住宅設計を
行なうための住宅のユニバーサルデザインシステムであ
って、開発段階、邸別設計段階、販売段階の三段階で設
計を行なうものとし、ユニバーサルデザインに配慮した
住宅構成部材及びその配置と、住宅各所のデータベース
を蓄積するネットワークサーバーと、ユニバーサルデザ
インベーシックメニュー及びユニバーサルデザインチャ
レンジングメニューを蓄積したデータベースを閲覧・更
新するコンピュータと、これらを繋ぐネットワークとを
用い、開発段階では、開発者が、住宅構成部材の開発・
生産管理・流通管理、住宅構成部材の配置・住宅各所の
開発にあたり、前記データベースの閲覧・更新を行な
い、邸別設計段階では設計者が、販売段階では販売者
が、それぞれの住宅購入者のニーズを反映するにあた
り、データベースの閲覧・更新を行なうことで、開発段
階・邸別設計段階・販売段階で取り扱われるUD−Bメ
ニュー・UD−Cメニュー等のUDに関する情報を、全
工程において共有化を図ることができる。また、販売段
階においては、上記データベースを用いて、住宅各所の
設計におけるUDの適用の意義を、詳細に説明すること
が可能となり、言葉による説明のみならず、文章・図・
表を用いて、住宅購入者の視覚に効果的に訴えることが
可能となる。即ち、販売側にとっては、提供する住宅の
性能を効果的に・解り易く説明することができるととも
に、購入側にとっては、住宅の性能を一つひとつ理解
し、UDによるメリットを理解した上で住宅購入の検討
をする事ができるようになる。また、通常の開発者・設
計者・販売者によるユニバーサルデザインチャレンジン
グの検討が行なわれることで、専門家による障害配慮設
計と合わせて、二段階でチャレンジドに対応する設計が
検討されることになり、チャレンジドにとって最適な住
宅設計が可能となる。
【0052】また、請求項2に記載のごとく、前記デー
タベースには、開発時においてスタンダードな性能を有
するもの、最高水準の性能を有するもの、将来において
スタンダードとなりうるレベルの高い性能を有するもの
が含まれるので、設計時の技術水準において実現可能な
最高レベルの仕様、及び、将来的に目指すべき更なる高
いレベルの目標とった企業の目指す方向性を、全従業員
で共有され、全従業員が共通の設計目標に基づいて、開
発・設計・販売を行なうことができるようになり、従業
員全体の意識の統一化、知識の蓄積が促され、全従業員
一丸となって、住宅設計のレベルの向上、優れた商品の
提供が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】住宅設計におけるUD−Bの考え方を表現した
図である。
【図2】目標性能分類イメージを示す図である。
【図3】表1の一実施例を示す図である。
【図4】表2の一実施例を示す図である。
【図5】UD−Cの考え方を図式化した一例である。
【図6】UD−BとUD−Cの融合によるUDのイメー
ジを示す図である。
【図7】UDの具現化のための住宅設計方法のフローを
示す図である。
【図8】UD−Bの開発運用ツールの一例を示す図であ
る。
【図9】UD−Cの開発運用ツールの一例を示す図であ
る。
【図10】UD−Bの邸別設計段階運用ツールの一例を
示す図である。
【図11】UD−Cの邸別設計段階運用ツールの一例を
示す図である。
【図12】UD−Bの販売運用ツールの一例を示す図で
ある。
【図13】UD−Cの販売運用ツールの一例を示す図で
ある。
【図14】UD−B・UD−Cの適用範囲を示す図であ
る。
【図15】ネットワークシステム構成を示す図である。
【図16】指針を表示させるためのツリー構成を示す図
である。
【符号の説明】
100 開発段階 200 邸別設計段階 300 販売段階 105 開発運用ツール(グループA) 105 開発運用ツール(グループB) 205 邸別設計運用ツール(グループA) 206 邸別設計運用ツール(グループB) 305 販売運用ツール(グループA) 306 販売運用ツール(グループB)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 義明 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 田中 真二 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 横林 優 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 田中 賢 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 (72)発明者 藤原 寛典 大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号 積水ハウス株式会社内 Fターム(参考) 2E025 AA01 5B046 AA03 CA06 HA05 KA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユニバーサルデザインに配慮した住宅設
    計を行なうための住宅のユニバーサルデザインシステム
    であって、 開発段階、邸別設計段階、販売段階の三段階で設計を行
    なうものとし、ユニバーサルデザインに配慮した住宅構
    成部材及びその配置と、住宅各所のデータベースを蓄積
    するネットワークサーバーと、ユニバーサルデザインベ
    ーシックメニュー及びユニバーサルデザインチャレンジ
    ングメニューを蓄積したデータベースを閲覧・更新する
    コンピュータと、これらを繋ぐネットワークとを用い、 開発段階では、開発者が、住宅構成部材の開発・生産管
    理・流通管理、住宅構成部材の配置・住宅各所の開発に
    あたり、前記データベースの閲覧・更新を行ない、 邸別設計段階では設計者が、販売段階では販売者が、そ
    れぞれの住宅購入者のニーズを反映するにあたり、デー
    タベースの閲覧・更新を行なう、住宅のユニバーサルデ
    ザインシステム。
  2. 【請求項2】 前記データベースには、開発時において
    スタンダードな性能を有するもの、最高水準の性能を有
    するもの、将来においてスタンダードとなりうるレベル
    の高い性能を有するものが含まれる、ことを特徴とする
    請求項1に記載の住宅のユニバーサルデザインシステ
    ム。
JP2002004429A 2002-01-11 2002-01-11 住宅のユニバーサルデザインシステム Pending JP2003208450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002004429A JP2003208450A (ja) 2002-01-11 2002-01-11 住宅のユニバーサルデザインシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002004429A JP2003208450A (ja) 2002-01-11 2002-01-11 住宅のユニバーサルデザインシステム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003208450A true JP2003208450A (ja) 2003-07-25

Family

ID=27643758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002004429A Pending JP2003208450A (ja) 2002-01-11 2002-01-11 住宅のユニバーサルデザインシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003208450A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010176522A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Shimizu Corp 建物のユニバーサルデザイン評価システムおよび評価方法
JP2012048327A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Misawa Homes Co Ltd 住宅安全診断システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010176522A (ja) * 2009-01-30 2010-08-12 Shimizu Corp 建物のユニバーサルデザイン評価システムおよび評価方法
JP2012048327A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Misawa Homes Co Ltd 住宅安全診断システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Phillips et al. Ageing and the urban environment
Nelson et al. Technology to promote safe mobility in the elderly
Stiens et al. SPINAL CORD INJURY MEDICINE-4 Optimal Participation in Life After Spinal Cord Injury: Physical, Psychosocial, and Economic Reintegration into the Environment
McCullagh Home Modification: How to help patients make their homes safer and more accessible as their abilities change.
Leung et al. Effect of facilities management components on the quality of life of Chinese elderly in care and attention homes
JP2003208450A (ja) 住宅のユニバーサルデザインシステム
JP2003206644A (ja) 住宅のユニバーサルデザイン決定システム
Colvin et al. Eliminating barriers to the disabled
JP2003206642A (ja) 住宅及び住宅設計方法
Kant Housing for Elderly and Differently-Abled
Matz Patient Handling and Mobility Assessments
Long Introduction to mobility and wheelchair assessment
Christenson Enhancing independence in the home setting
Ali et al. Assessing the physical needs and Creating a Barrier Free Environment at Home for the Person with Challenging Conditions and Elderly
Maczka Assessing physically disabled people at home
Nishino et al. A study on the home modifications required for discharged patients from hospital to home: A case study on discharged patients from a recovery rehabilitation hospital
Nowakowski et al. Designing movement space for elderly and disabled people in the construction law in selected countries
Rogers The occupational therapy home assessment: The home as a therapeutic environment
McCarthy et al. Accessible Home Modiffcation and Durable Medical Equipment
Schmitz Examination and Modification of the Environment
Smith et al. Access and inclusion
Zhang Design of Customized Independent Living Environment for Individuals with Mobility Issues
Thomas et al. Guidelines for moving and handling people in home care: New Zealand
Owens et al. An ergonomic perspective on accommodation in accessibility for people with disability
Albritton Aging in Place: Design Guidelines for New Construction in Residential Design

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070202

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070313