JP2003204533A

JP2003204533A - 映像データ配信システムおよび映像データ配信サーバ装置、映像データ監視装置、ネットワーク中継装置ならびに映像データ配信方法

Info

Publication number: JP2003204533A
Application number: JP2002000973A
Authority: JP
Inventors: Akira Kobayashi; 朗小林
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 2002-01-08
Filing date: 2002-01-08
Publication date: 2003-07-18

Abstract

(57)【要約】【課題】映像データ配信サーバ装置と表示端末装置か
らなる映像データ配信システムにおいて、映像データの
転送輻輳時に高品質の映像を必要とするユーザに対して
所定の画像品質を保証する。【解決手段】映像データ伝送処理装置１１と映像デー
タ読み出し属性記憶テーブル１２と映像データ記憶部１
３と映像データ特性情報記憶部１４とを有する映像デー
タ配信サーバ装置１と、表示端末装置７と、映像データ
監視処理部３１と映像データ配信属性記憶テーブル３３
とを有し通信ネットワーク上で映像データの送信周期を
監視する映像データ監視装置３とをディジタルデータ時
分割多重通信ネットワーク５で接続した映像データ配信
システムにおいて、映像データの送信周期に一定以上の
誤差を検出した映像データ監視装置３が、映像データ配
信サーバ装置１に対して映像データ送信周期を変更する
よう指示し、表示端末装置７の表示を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】ネットワークを使用した映像
データ配信システムにおいて、映像データ配信サーバ装
置から表示端末装置への映像データの伝送周期の定周期
性を保持するとともに、データ喪失の改善を行い、表示
品質を向上するようにした映像データ配信システムおよ
びこのシステムを構成する各種装置ならびに映像データ
配信方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に通信ネットワークを介して伝送さ
れる映像データは、画像が高品質になるほど単位時間あ
たりの映像データ量が多くなる。すなわち、通信ネット
ワークの伝送能力が高いほど、画像品質の映像データを
伝送することが可能となる。映像データ配信サーバ装置
と表示端末装置とをネットワークを介して接続した映像
データ配信システムにおいては、従来、映像データの伝
送品質を維持する要因としてネットワークの単位時間あ
たりの伝送能力を保持することのみが考慮されていた。

【０００３】通常、表示端末装置を操作する操作者は、
表示端末装置が接続されたネットワークのデータ伝送能
力から、単位時間あたりの許容映像データ量を推定し、
当該ネットワークの伝送能力に適した映像データの画像
品質を選択している。

【０００４】ここで、単純なデータ転送であれば単位時
間あたりのデータ伝送量のみが重要視されるが、映像デ
ータを伝送する場合には、映像をスムーズに表示するに
は、単位時間毎のデータ伝送量が確保されることに加え
て、映像データを一定の周期で伝送することが必要とな
る。

【０００５】映像データ伝送の定周期性が保てないと、
映像を表示するときにジッタや揺らぎなどが現れ、非常
に不快な映像となる。

【０００６】映像データ伝送における定周期性を確保す
るため、従来技術では、下記方法を用いてきた。（１）映像データを書き込む先読みバッファを設け、
同バッファから定周期で映像データを読み出すようにし
た表示安定化機構を組み込む方法。（２）ネットワークの伝送周期ムラを考慮し、ネット
ワークが有する伝送能力の１／２〜１／３の単位時間デ
ータ量をもつ映像データを選択する方法。

【０００７】映像データ伝送の定周期性を確保するため
にバッファを使用する上記（１）の手法は、メモリ所要
量が増大すること、および、表示の即時性の低下という
問題が発生する。具体的には、（単位時間あたりのデー
タ量×バッファ時間）のメモリ量が必要となるという問
題、映像データが到達してから実際に表示映像として見
えるまでに（バッファ量／単位時間データ量）秒の時間
がかかるので、時報など即時性の必要なサービスを正し
く提供することができないという問題が発生する。

【０００８】また、上記（２）の手法は、表示を安定化
させるためにデータ伝送量の少ない映像データすなわち
解像度の低い映像データの選択を強いることになり、表
示する映像の品質が低下し、映像転送システムを利用す
る顧客に対するサービスの低下という問題を生じる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、映像データ
配信サーバ装置と複数の表示端末装置が通信ネットワー
クを介して接続された映像データ配信システムにおい
て、映像データ配信サーバ装置に多くの表示装置端末が
接続されかつ映像データの転送が輻輳したときに、高品
質の映像を必要とするユーザに対して所定の画像品質を
保証することを目的とする。

【００１０】本発明は、ネットワーク上に映像データを
配信する映像データ配信サーバ装置と、映像データを受
信し映像を表示する表示端末装置とからなる映像データ
配信システムにおいて、メモリ容量の増加を招くことな
く、かつ即時性を損なうことなく映像の品質を低下させ
ずに映像データを伝送することができる映像データ配信
システム、および、このような映像データ配信システム
を構成する映像データ配信サーバ装置と映像データ監視
装置、ならびに、映像データ配信方法を提供することを
目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、通信ネットワーク上に、映像データを配
信する映像データ配信サーバ装置と、映像データを受信
し映像を表示する表示端末装置とを、通信ネットワーク
上で映像データの送信周期を監視する映像データ監視装
置を介して接続して映像データ配信システムを構成し、
ネットワークの伝送状況に応じて映像データ配信サーバ
装置の配信特性を変化させるようにして、高品質の映像
を必要とするユーザに対して所定の画像品質を保証す
る。

【００１２】

【発明の実施の形態】（実施例１）本発明にかかる映像
データ配信システムの構成を、図１を用いて説明する。
映像データ配信システムは、映像データ配信サーバ装置
１と、表示端末装置７とを、ディジタルデータを時分割
多重で伝送する通信ネットワーク５および映像データ監
視装置３を介して接続して構成する。

【００１３】映像データ配信サーバ装置１は、映像デー
タ伝送処理部１１と、映像データ読み出し属性記憶テー
ブル１２と、映像データ記憶部１３と、映像データ特性
情報記憶部１４とを有して構成される。

【００１４】映像データ伝送処理部１１は、映像データ
を表示端末毎に所定の伝送特性で送出する処理を行う手
段で、伝送処理機能１１１と、送出優先度変更処理機能
１１２とを有している。伝送処理機能１１１は、映像デ
ータ特性情報記憶部１３に格納された表示端末装置毎の
映像データ伝送特性に基づいてそれぞれの表示端末装置
宛に映像データを周期的に伝送する処理を実行する。送
出優先度変更処理機能１１２は、映像データ監視装置３
が映像データの伝送状況を監視して伝送周期遅れなどを
検出した結果、伝送特性変更を要求してきたときに、映
像データ特性情報記憶部１４に記憶された送出優先度を
変更する処理を行う。

【００１５】映像データ読み出し属性記憶テーブル１２
は、映像データ毎に、映像データ名、送出レートおよび
許容誤差、送出優先度などがテーブルとして、メモリ上
の領域に記述されている。

【００１６】映像データ記憶部１３には、ネットワーク
に伝送する複数の映像データが格納されている。

【００１７】映像データ特性情報記憶部１４には、映像
データ毎に映像データのサイズ／解像度、エンコードフ
レームレート、エンコードタイプなどの映像データの特
性が格納される。ここで、エンコードフレームレート
は、圧縮時のサンプリング周期である。表示端末装置の
先読みバッファの使用メモリ量を最小にするには、映像
データの配信周期（送出レート）を、このエンコードフ
レームレートと同じ値にする必要がある。

【００１８】映像データ監視装置３は、映像データの配
信周期を監視する装置であり、配信周期が所定の値から
ずれたときに配信周期を適正な周期とするよう伝送特性
変更要求を映像データ配信サーバ装置１へ出力する。映
像データ監視装置３は、映像データ監視処理部３１と、
クロック生成手段３２と、映像データ配信属性記憶テー
ブル３３とを有している。

【００１９】映像データ監視処理部３１は、データ伝送
周期監視処理部３１１と伝送特性変更処理部３１２によ
り構成される。データ伝送周期監視処理部３１１は、映
像データ配信サーバ装置１から送られてくる映像データ
を監視して、所定の送出レートで伝送されているか、伝
送周期が所定の範囲内にあるか否かを監視する働きを有
している。すなわち、データ伝送周期監視処理部３１１
は、映像データ配信属性記憶テーブル３３に格納した送
出レートと、実際にネットワーク上を流れる映像データ
の伝送周期を、クロック生成手段３２の値を用いて比較
・監視している。伝送特性変更処理部３１２は、上記監
視結果により映像データ配信サーバ装置１から送られて
くる映像データの伝送周期の差分が許容誤差を越えた場
合、所定の伝送周期で映像データが伝送されるよう映像
データ配信の送出優先度を変更して送出周期を変更する
よう指示する伝送特性変更要求を、映像データ配信サー
バ装置１へ出力する働きを有している。

【００２０】クロック生成手段３２は、映像データの伝
送周期を監視するときに基準となるクロックを生成す
る。

【００２１】映像データ配信属性記憶テーブル３３は、
映像データ配信サーバ装置１から表示端末装置７に伝送
される映像データの配信属性を格納しており、現在伝送
中の映像データの送信レートおよび許容誤差ならびに送
出優先度などが格納される。

【００２２】通信ネットワーク５は、例えばパケット通
信網として構成される。

【００２３】表示端末装置７は、映像データ配信サーバ
装置から配信された映像データを表示する。

【００２４】図２を用いて、映像データ伝送処理部１１
における画像データ伝送処理アルゴリズムの一例を説明
する。

【００２５】＜初期化＞映像データ伝送処理は、映像デ
ータ伝送処理部１１内に設けた読み出し対象データ数を
“０”に設定する初期化処理を最初に実行する（Ｓ
１）。

【００２６】＜ループ＞続いて、無限ループに入る（Ｓ
２）。本無限ループは、伝送する映像データファイルが
１つだけ指定されている場合には、映像データの１フレ
ーム毎に１ループを実行する。複数の映像データの伝送
が指示されている場合には、各映像データファイルの送
出レートおよび送出優先度に従って、送出優先度の高い
映像データを所定の送出周期で送出するようループを実
行する。

【００２７】＜映像データ読み出し指示＞表示端末装置
７から、映像データ読み出し指示が映像データ配信サー
バ装置１に伝達されると、分岐条件“映像データ読み出
し指示あり”が成立する（Ｓ３）。条件分岐が成立する
と、映像データ特性情報記憶部１４から該当する映像デ
ータ特性情報を読み出し、映像データ読み出し属性記憶
テーブル１２に設定する。このとき送出優先度は各表示
端末装置７との契約内容を反映して設定される。すなわ
ち、より高い品質の映像データの伝送を希望する表示端
末装置に対しては、それより低い品質の映像データの伝
送を希望する表示端末装置に対するよりも送出優先度を
高く設定し、映像データの定周期性を確保する。続い
て、表示端末装置７に対して読み出した映像データ特性
情報を送信する（Ｓ４）。

【００２８】次に、映像データ伝送処理部１１内に設け
た読み出し対象映像データ数に“１”を加算する（Ｓ
５）。

【００２９】＜映像データの伝送＞読み出し指示のあっ
た映像データについて、映像データ伝送ループ内で１フ
レーム毎の伝送処理を行う（Ｓ６）。映像データ読み出
し属性記憶テーブル１２に格納された送出優先度が高い
順に、当該映像データの１映像フレーム分の映像データ
を映像データ記憶部１３から読み出し、映像データをネ
ットワークに送出する（Ｓ７）。この映像データ伝送
は、各ファイルにつき、１度に１映像フレーム分の伝送
を各ファイルについて順次行う。

【００３０】１映像フレーム分の送出が終了すると、各
ファイルについて最終映像データの映像フレームである
かを判断して映像データの伝送が終了したか否かの映像
データ伝送終了を確認する（Ｓ８）。条件分岐Ｓ８で、
映像データの伝送が終了した場合、分岐条件“最終映像
データか？”が成立し、映像データ読み出し属性記憶テ
ーブル１２を開放し、映像データ伝送処理部１１内の読
み出し対象映像データ数を“１”減算して、当該映像デ
ータ伝送の終了処理を行う（Ｓ９）。

【００３１】＜映像データ読み出し属性記憶テーブル＞
映像データ伝送中に映像データ監視装置３から、映像デ
ータの読み出し属性の変更指示があった場合、条件分岐
Ｓ１０では、分岐条件“映像データ読み出し属性の変更
指示あり”が成立し、映像データ特性情報記憶部１４に
格納された映像データ特性情報の送出優先度を指定値に
より設定する（Ｓ１１）。例えば、映像データの伝送周
期に許容誤差以上の送れもしくは進みが生じた場合に
は、送出優先度を変更して送出優先度を所定の値とす
る。ここで設定された映像データ特性情報の設定値は、
次のループの回で有効となる。

【００３２】図３を用いて、映像データ監視処理部３１
における映像データ監視処理のアルゴリズムの第１の実
施例を説明する。

【００３３】＜初期化＞映像データ監視処理は、初期化
処理を最初に実行する（Ｓ２１）。本処理では、監視対
象の伝送映像データ数を“０”に設定する。

【００３４】＜無限ループ＞続いて、無限ループに入る
（Ｓ２２）。この無限ループは、伝送する映像データフ
ァイルが１つだけ指定されている場合には、映像データ
の１フレーム毎に、１ループを実行する。複数の映像デ
ータの伝送が指示されている場合には、各映像データフ
ァイルの送出レートおよび送出優先度に従い、伝送デー
タの送出レートでループを実行する。

【００３５】＜伝送映像データの読み出し＞無限ループ
Ｓ２２では、まず、ネットワーク上を伝送される伝送映
像データの内から当該表示端末装置宛の伝送映像データ
を読み出す（Ｓ２３）。

【００３６】＜映像データの監視開始＞ステップＳ２３
で読み出された映像データが、前記ステップＳ４によっ
て送信された映像データ特性情報データであった場合、
条件分岐Ｓ２４の条件“映像伝送開始データか？”が成
立する。すると、映像データ特性情報データを映像デー
タ配信属性記憶テーブル３３に格納する。次に、監視対
象の伝送映像データ数を“１”加算する。

【００３７】＜映像データ伝送レート監視＞ステップＳ
２３より読み出された映像データが、ステップＳ７で送
信された映像データであった場合、分岐条件“伝送映像
データか？”が成立する（Ｓ２７）。分岐条件が成立す
ると、クロック生成手段３２から提供される実時間をも
とに、伝送レートを算出した後、映像データ配信属性記
憶テーブル３３に格納されている送信レートを用いて伝
送周期の誤差を算出し、許容誤差と比較して、算出した
誤差が許容誤差内であるか否かを判定する（Ｓ２８）。

【００３８】伝送レートの誤差が、許容誤差を上回ると
条件分岐Ｓ２８の分岐条件が成立し、映像データ配信サ
ーバ装１置へ配信周期変更を指示する伝送特性変更要求
を送出する（Ｓ２９）。この要求は、たとえば送出周期
が長すぎれば、送出周期を短縮して画像の品質を保持で
きる送出周期とする要求であり、送出周期が短すぎれば
送出周期を延ばして表示端末装置における処理が伝送さ
れた映像データに追随できるようにして画像の品質を保
持できる送出周期とする要求である。このループは、伝
送映像データの１映像フレーム毎になされる。

【００３９】１映像フレーム分の伝送が終了すると、各
ファイルについて最終映像データの映像フレームである
かを判断して映像データの伝送が終了したか否かの映像
データ伝送終了を確認する（Ｓ３０）。条件分岐Ｓ３０
で、映像データの伝送が終了した場合、分岐条件“最終
映像データか？”が成立し、映像データ配信属性記憶テ
ーブル３３を開放し、映像データ伝送の終了処理を行う
（Ｓ３１）。

【００４０】この送出周期調整により、たとえば、ノイ
ズの多い伝送路で、物理層でのリトライ処理が多い場合
等の伝送遅延時間を補正することが可能となり、表示端
末装置に対して周期性の良いデータの提供が可能とな
る。

【００４１】（実施例２）図４を用いて、本発明におけ
る映像データ周期監視処理部３１のアルゴリズムの第２
の実施例を説明する。この実施例は、映像データ配信サ
ーバ装置からの映像データ配信周期を変更することに代
えて、映像データ送出優先度を変更するようにした点に
ある。

【００４２】この実施例では、ステップＳ２１からステ
ップＳ２８の処理と、ステップＳ３０からステップＳ３
１までの処理は、それぞれ図３に示したステップＳ２１
からステップＳ２８の処理と、ステップＳ３０からステ
ップＳ３１の処理と同一の処理であり、その節名を省略
する。ステップＳ２８において、映像データ伝送レート
誤差が許容誤差以上となったときに、映像データ監視装
置３は、映像データ配信サーバ装置１へ送出優先度変更
指示を送信して（Ｓ２９１）、映像データ伝送レートを
所定の許容誤差範囲に収めている。

【００４３】この送出優先度を変更することにより、た
とえば映像データ配信サーバ装置１が複数の映像データ
を配信している場合（高負荷状態）であっても、当該映
像データ配信処理の処理優先度を上げることにより、送
出優先度の高い映像データを確実に定周期で配信するこ
とができる。さらに、映像データ配信サーバ装置１が極
めて高い負荷状態の場合であっても、送出優先度の低い
映像データの周期性を低下させることによって、送出優
先度の高い映像データの定周期性を維持することができ
る。

【００４４】（実施例３）図５を用いて、本発明の映像
データ監視処理部３１のアルゴリズムの第３の実施例を
説明する。

【００４５】この実施例は、伝送中に映像データが喪失
した場合に、映像データ配信サーバ装置から再度同一の
映像データを送出するようにした例であり、映像データ
監視装置におけるアルゴリズムのみを示している。この
実施例では、映像データ配信サーバ装置１の映像データ
読み出し属性テーブル１２’を、図６に示す送出回数記
述する項目を有する構成とし、映像データ監視装置３か
ら重複送信指示を受けると、伝送処理部１１が同一の映
像データを映像データ読み出し属性テーブル１２’に記
述された送出回数分だけ再度重複して送信するように構
成してある。

【００４６】この実施例では、ステップＳ２１からステ
ップＳ２７と、ステップＳ３０からステップＳ３１まで
は、それぞれ第３図のステップＳ２１からステップＳ２
７と、ステップＳ３０からステップＳ３１と同一の処理
であり、説明を省略する。ステップＳ２７で受信したデ
ータが伝送映像データであるときには、図３のステップ
Ｓ２８と異なり、映像データの喪失を監視している（Ｓ
２８１）。映像データの喪失が検出された場合、映像デ
ータ監視装置３は、映像データ配信サーバ装置１へ同一
映像データを重複して送出する重複送信指示を送信する
（Ｓ２９２）。

【００４７】映像データ監視装置３から重複送信指示を
受信した映像データ配信サーバ装置１は、図２のステッ
プＳ７において、映像データ読み出し属性テーブル１
２’の送出回数項を参照して、送出回数分同一映像デー
タを重複して配信する処理に変更する。重複した映像デ
ータを受信した表示端末装置７は、正しい映像データを
受けた後に重複して届いた映像データを表示せずに、破
棄する処理とする。

【００４８】この実施例により、たとえば映像データの
喪失が多いネットワークに対して映像データを配信する
場合の表示データヌケの改善を図ることが可能となる。

【００４９】（実施例４）図７を用いて、本発明の他の
実施の形態を説明する。この実施の形態では、多数の映
像データ配信サーバ装置１と表示端末装置７が、ネット
ワーク中継装置５１を介して相互に接続されている。本
実施例では、実施例２で映像データ監視装置３が映像デ
ータ配信サーバ装置に行っていた処理優先度変更指示
を、ネットワーク中継装置５１に対して行うことによ
り、表示端末装置７の表示周期の改善を行うことが可能
となる。

【００５０】ここで、ネットワーク中継装置５１は、図
２のステップＳ７で示す送出優先度制御と同等の機能を
持つとする。

【００５１】

【発明の効果】本発明により、表示端末装置への映像デ
ータの一定周期でのデータ転送が可能となり、先読みバ
ッファ容量の削減、即時性の高い映像システムの実現が
可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明にかかる映像データ配信システムの構成
を説明するシステム構成図。

【図２】映像データ配信サーバ装置の動作アルゴリズム
を説明する図。

【図３】映像データ監視装置の第２の実施例にかかる動
作アルゴリズムを説明する図。

【図４】映像データ監視装置の第３の実施例にかかる動
作アルゴリズムを説明する図。

【図５】映像データ監視装置の第４の実施例にかかる動
作アルゴリズムを説明する図。

【図６】第４の実施例における映像データ配信サーバ装
置の映像データ読み出し属性記憶テーブルの内容を説明
する図。

【図７】本発明の他の実施の形態にかかる映像データ配
信システムの構成を説明するシステム構成図。

【符号の説明】

１映像データ配信サーバ装置１１映像データ伝送処理部１１１伝送処理部１１２送出優先度変更処理部１２映像データ読み出し属性記憶テーブル１３映像データ記憶部１４映像データ特性情報記憶部３映像データ監視装置３１映像データ監視処理部３１１データ伝送周期監視処理部３１２伝送特性変更処理部３２クロック生成手段３３映像データ配信属性記憶テーブル５通信ネットワーク５１ネットワーク中継装置７表示端末装置

フロントページの続きＦターム(参考） 5C053 FA30 GA20 LA06 LA15 5C056 FA02 FA05 GA20 HA04 HA11 5C061 BB13 CC03 5C064 BA07 BB05 BC11 BC18 BC23 BD01 BD08 5K030 HB02 HB17 JA10 KA01 KA06 LA01 LA19 MA04 MB12 MB13

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】映像データを配信する映像データ配信サ
ーバ装置と、映像データを受信し映像を表示する表示端
末装置と、通信ネットワーク上で映像データの送信周期
を監視する映像データ監視装置とを通信ネットワークで
接続した映像データ配信システムにおいて、映像データ
監視装置が、映像データの送信周期に一定以上の誤差を
検出した場合に、映像データ配信サーバ装置に対して映
像データの送信周期を変更するよう指示し、表示端末装
置の表示改善を行うことを特徴とする映像データ配信シ
ステム。
【請求項２】映像データ監視装置が映像データの送信
周期に一定以上の誤差を検出した場合に、映像データ配
信サーバ装置に対して当該映像データ送信処理の処理優
先度を変更するよう指示し、表示端末装置の表示周期の
改善を行うことを特徴とする請求項１に記載の映像デー
タ配信システム。
【請求項３】映像データ監視装置が映像データの喪失
を検出した場合に、映像データ配信サーバ装置に対して
映像データの送信を複数回行う等の冗長送出処理を指示
し、表示端末装置の表示データ抜けを改善することを特
徴とする請求項１に記載の映像データ配信システム。
【請求項４】映像データを配信する映像データ配信サ
ーバ装置と、映像データを受信し映像を表示する表示端
末装置と、ネットワーク上で映像データの送信周期を監
視する映像データ監視装置とをネットワーク中継装置を
有する通信ネットワークで接続した映像データ配信シス
テムにおいて、映像データ監視装置が上記映像データ周
期の一定以上の誤差を検出した場合に、ネットワーク中
継装置に対して映像データ転送処理の処理優先度を変更
するよう指示し、ネットワーク中継装置が映像データ転
送処理の処理優先度を変更する指示を映像データ配信サ
ーバ装置へ転送して表示端末装置の表示周期の改善を行
うことを特徴とする映像データ配信システム。
【請求項５】映像データを配信する映像データ配信サ
ーバ装置と、映像データを受信し映像を表示する表示端
末装置と、通信ネットワーク上で映像データの送信周期
を監視する映像データ監視装置とを通信ネットワークで
接続した映像データ配信システムを構成する映像データ
配信サーバ装置において、映像データを所定の送出レー
トと送出優先度で伝送する伝送処理機能と映像データの
送出優先度を変更する送出優先度変更処理機能を有する
映像データ伝送処理部と、表示端末装置毎に伝送する映
像データの送出レートおよび許容誤差と送出優先度を記
述した映像データ読み出し属性記憶テーブルと、配信す
る映像データを記憶する映像データ記憶部と、映像デー
タ毎に映像データのサイズ／解像度、エンコードフレー
ムレート、エンコードタイプなどの特性情報を記憶する
映像データ特性情報記憶部とを備え、映像データ読み出
し属性記憶テーブルに基づいて当該表示端末装置へ映像
データを送出し、映像データ監視装置から伝送特性変更
要求があったときにこの伝送特性変更要求の内容に基づ
いて送出周期または送出優先度を変更して、映像データ
を送出することを特徴とする映像データ配信サーバ装
置。
【請求項６】映像データ読み出し属性記憶テーブルに
同一映像の重複送出回数を登録し、映像データ監視装置
から映像データの送信を複数回行う等の冗長送出処理指
示があったときにこの指示に基づいて同一映像データを
所定回数分重複送出することを特徴とする請求項５に記
載の映像データ配信サーバ装置。
【請求項７】映像データを配信する映像データ配信サ
ーバ装置と、映像データを受信し映像を表示する表示端
末装置と、通信ネットワーク上で映像データの送信周期
を監視する映像データ監視装置とを通信ネットワークで
接続した映像データ配信システムを構成する映像データ
監視装置において、通信ネットワーク上の映像データ伝
送周期を監視するデータ伝送周期監視処理機能と伝送周
期が所定の誤差内に収まらないときに伝送特性の変更を
要求する伝送特性変更処理機能とを有する映像データ監
視処理部と、映像データの伝送周期の判断の基準となる
クロックを生成するクロック生成手段と、映像データ配
信サーバ装置から伝送された映像データの送信レートお
よび許容誤差と送出優先度を記憶する映像データ配信属
性記憶テーブルとを備え、映像データの送信周期に一定
以上の誤差を検出した場合に、映像データ配信サーバ装
置に対して当該映像データの送信周期または送出優先度
を変更する伝送特性変更要求を送信することを特徴とす
る映像データ監視装置。
【請求項８】映像データ関し処理部が映像データの喪
失を検出した場合に、映像データ配信サーバ装置に対し
て映像データの送信を複数回行う等の冗長送出処理指示
を送信することを特徴とする請求項７に記載の映像デー
タ監視装置。
【請求項９】映像データを配信する映像データ配信サ
ーバ装置と、映像データを受信し映像を表示する表示端
末装置と、ネットワーク上で映像データの送信周期を監
視する映像データ監視装置とをネットワーク中継装置を
有する通信ネットワークで接続した映像データ配信シス
テムを構成するネットワーク中継装置において、映像デ
ータ監視装置が伝送特性変更要求を送出したときに、こ
の伝送特性変更要求を映像データ配信サーバ装置へ転送
することを特徴とするネットワーク中継装置。
【請求項１０】通信ネットワークで接続された、映像
データを配信する映像データ配信サーバ装置と、映像デ
ータを受信し映像を表示する表示端末装置と、通信ネッ
トワーク上で映像データの送信周期を監視する映像デー
タ監視装置とからなる映像データ配信システムにおける
映像データ配信方法において、映像データ監視装置が映
像データの送信周期に一定以上の誤差を検出した場合
に、映像データ配信サーバ装置に対して映像データの送
信周期または映像データ送出優先度を変更するよう指示
し、この指示に従って映像データ配信サーバ装置が配信
周期または送出優先度を変更して映像データを送出する
ことを特徴とする映像データ配信方法。