JP2003204526A - 情報記録媒体並びにその記録装置及び再生装置 - Google Patents
情報記録媒体並びにその記録装置及び再生装置Info
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- JP2003204526A JP2003204526A JP2002320640A JP2002320640A JP2003204526A JP 2003204526 A JP2003204526 A JP 2003204526A JP 2002320640 A JP2002320640 A JP 2002320640A JP 2002320640 A JP2002320640 A JP 2002320640A JP 2003204526 A JP2003204526 A JP 2003204526A
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Abstract
ができるように情報を記録するための記録装置及びその
情報が記録された情報記録媒体を提供すると共に、当該
記録された情報を選択して変化に富んだ再生を行うこと
ができる再生装置を提供する。 【解決手段】 ビデオデータと、サブピクチャデータと
を含む圧縮多重情報を出力し、付加情報と圧縮多重情報
をDVDに記録する場合に、サブピクチャデータに、当
該サブピクチャデータを強制的に表示させるための強制
出画コマンドを含ませる。再生時にサブピクチャを強制
出画すべきことが検出される(ステップS1)と、予め
表示すべき副映像の言語が設定されているときは、その
言語の副映像を表示し(ステップS3)、予め出力すべ
き音声の言語が選択されているときは音声の言語に対応
する副映像を表示し(ステップS6)、予め再生装置に
固有の再生表示すべき言語が設定されているときはその
言語の副映像を表示する(ステップS9)。
Description
る映像、音声等の情報を高密度に記録可能な高密度光デ
ィスク等の情報記録媒体、並びに当該情報記録媒体に情
報を記録するための記録装置、及び当該情報記録媒体か
ら情報を再生するための再生装置の技術分野に属する。
た光ディスクとしては、いわゆるLD(Laser Dis
k)、CD(Compact Disk)等が広く一般化している。
声情報が、各LD等が有する再生開始位置を基準とした
夫々の情報を再生すべき時刻を示す時間情報と共に記録
されている。このため、記録されている情報を記録され
ている順序で再生する一般的な通常再生の他、例えば、
CDにおいては、記録されている複数の曲のうち、聞き
たい曲のみを抽出して聞いたり、再生順序をランダムに
変えて聞く等の再生が可能である。
D等においては、表示される映像や再生される音声につ
いて視聴者が選択枝をもち、当該視聴者がそれらを選択
して視聴する等のいわゆるインタラクティブな変化に富
んだ再生はできないという問題点があった。
外国映画を視聴する場合に、画面に表示されている字幕
で用いられている言語を選択して(例えば、日本語の字
幕と原語の字幕を選択して)表示させたり、又はCDに
記録されている音楽を聴取する場合に、その音楽の音声
を選択する(例えば、英語の歌詞で聞くか或は日本語の
歌詞で聞くかを選択する)ことができないのである。
ディスク自体の大きさを変えずに記憶容量を約10倍に
向上させた光ディスクであるDVDについての提案や開
発が盛んであるが、上記視聴者が選択枝をもち、当該視
聴者がそれらを選択して視聴する等のいわゆるインタラ
クティブな変化に富んだ再生ができるような記録層巷は
再生装置については、未だ提案も開発もされておらず、
更には視聴者が選択枝をもち、インタラクティブな変化
に富んだ再生を行うという課題自体が当業者の間で認識
されていないのが現状である。
示される映像並びに音声について、再生時に適切な選択
ができるように情報を記録するための記録装置及び当該
記録装置により情報が記録された情報記録媒体を提供す
ると共に、当該記録された情報を選択して変化に富んだ
再生を行うことができる再生装置を提供することにあ
る。
めに、請求項1に記載の発明は、ビデオデータと、サブ
ピクチャデータとを含む圧縮多重情報を出力する手段
と、付加情報と前記圧縮多重情報を情報記録媒体に記録
する記録手段と、を備えた記録装置において、前記サブ
ピクチャデータには、当該サブピクチャデータを強制的
に表示させるための強制出画コマンドが含まれている。
記載の発明は、請求項4の記録装置により製造される前
記情報記録媒体であって、前記付加情報と前記圧縮多重
情報とが記録されている。
記載の発明は、ビデオデータと、サブピクチャデータを
含む圧縮多重情報を出力する工程と、付加情報と前記圧
縮多重情報を情報記録媒体に記録する工程と、を備えた
記録方法において、前記サブピクチャデータには、当該
サブピクチャデータを強制的に表示させるための強制出
画コマンドが含まれている。
に記載の発明は、請求項9の記録方法により製造される
前記情報記録媒体であって、前記付加情報と前記圧縮多
重情報とが記録されている。
に記載の発明は、ビデオデータと、サブピクチャデータ
と、当該サブピクチャデータを強制的に表示させるため
の強制出画コマンドと、が記録された情報記録媒体から
前記ビデオデータ及び前記サブピクチャデータを再生す
る再生装置であって、前記ビデオデータを復調する手段
と、前記サブピクチャデータを復調する手段と、前記強
制出画コマンドに基づいて前記サブピクチャデータに対
応するサブピクチャを表示する制御手段と、を備える。
に記載の発明は、ビデオデータと、サブピクチャデータ
と、当該サブピクチャデータを強制的に表示させるため
の強制出画コマンドと、が記録された情報記録媒体を再
生する再生方法であって、前記ビデオデータを復調する
工程と、前記強制出画コマンドに基づいて前記サブピク
チャデータを復調する工程と、を備える。
に記載の発明は、ビデオデータが記録されているビデオ
データ記録領域と、サブピクチャデータ及び当該サブピ
クチャデータを強制的に表示させるための強制出画コマ
ンドが記録されているサブピクチャデータ記録領域と、
を備える。
に記載の発明は、ビデオデータを含むビデオパック、サ
ブピクチャデータ及び当該サブピクチャデータを強制的
に表示させるための強制出画コマンドを含むサブピクチ
ャパック、オーディオデータを含むオーディオパック並
びに検索情報と表示制御情報とを含むナビパックを記録
単位とすると共に、前記ナビパックを先頭として、前記
ビデオパック、前記サブピクチャパック又は前記オーデ
ィオパックの少なくともいずれか一つが含まれて構成さ
れるVOBユニットが複数個記録されているVOBユニ
ット記録領域を備える。
について説明する。なお、以下に説明する実施の形態
は、上記DVDに対して本発明を適用した実施の形態に
ついて説明するものである。
報記録媒体の実施の一形態であるDVDに記録されてい
る記録情報の物理的及び論理的な構成並びにその動作に
ついて、図1乃至図5を用いて説明する。
おける記録フォーマット(物理的記録フォーマット)に
ついて、図1を用いて説明する。なお、本実施形態の映
像情報は、主として表示すべき映像である主映像情報
と、当該主映像に必要に応じてスーパーインポーズ(挿
入)すべき副映像である副映像情報とを含んでいるもの
とする。
は、その最内周部にリードインエリアLIを有すると共
にその最外周部にリードアウトエリアLOを有してお
り、その間に、映像情報及び音声情報が、夫々にID
(識別)番号を有する複数のVTS3(VTS#1乃至
VTS#n)に分割されて記憶されている。ここで、V
TS(Video Title Set)とは、関連する(音声情報
又は副映像情報の数や仕様、対応言語等の属性が同じ)
タイトル(映画等の、製作者が視聴者に提示しようとす
る一つの作品)を一まとめにしたセット(まとまり)で
あり、より具体的には、例えば、一本の同じ映画につい
て、異なる言語の複数の映画が夫々にタイトルとして記
録されたり、又は、同じ映画であっても劇場版と特別版
とが夫々別のタイトルとして記録されたりするものであ
る。また、VTS3が記録されている領域の先頭には、
ビデオマネージャ2が記録される。このビデオマネージ
ャ2として記録される情報は、例えば、各タイトルの名
前を示すメニューや、違法コピー防止のための情報、又
は夫々のタイトルにアクセスするためのアクセステーブ
ル等、当該DVD1に記録される映像情報及び音声情報
の全体に係わる情報が記録される。
タ11を先頭として、夫々にID番号を有する複数のV
OB10に分割されて記録されている。ここで、複数の
VOB10により構成されている部分をVOBセット
(VOBS)という。このVOBセットは、VTS3を
構成する他のデータであるコントロールデータ11と、
映像情報及び音声情報の実体である複数のVOB10の
部分とを区別するために当該実体部分についてVOBセ
ットとしたものである。
データ11には、複数のセル(セルについては後述す
る。)を組合わせた論理的区分であるプログラムを複数
含むプログラムチェインに関する種々の情報であるPG
CI(Program Chain Information)等の情報が記録
される。また、各VOB10には、制御情報の他に映像
情報及び音声情報の実体部分(制御情報以外の映像又は
音声そのもの)が記録されている。
を有する複数のセル20により構成されている。ここ
で、一のVOB10は、複数のセル20により完結する
ように構成されており、一のセル20が二のVOB10
に跨がることはない。
有する複数のVOBユニット(VOBU)30により構
成されている。ここで、VOBユニット30とは、映像
情報、音声情報及び副映像情報(映画における字幕等の
副映像の情報をいう。)の夫々を含む情報単位である。
パック41と、映像情報としてのビデオデータ42と、
音声情報としてのオーディオデータ43と、副映像情報
としてのサブピクチャデータ44とにより構成されてい
る。ここで、ビデオデータ42としては映像データのみ
が記録され、オーディオデータ43としては音声データ
のみが記録される。また、サブピクチャデータ44とし
ては副映像としての文字や図形等のグラフィックデータ
のみが記録される。これらのビデオデータ42、オーデ
ィオデータ43及びサブピクチャデータ44は、夫々が
一まとめに記録されているのではなく、図1に示すよう
に夫々が複数に分割されてVOBユニット30内に記録
される。
であり、記録可能な副映像の種類は32種類であること
が規格上定められている。更に、DVD1には、異なる
複数種類の言語の音声及び副映像が、音声又は副映像の
種類毎及び言語毎に、別個のストリーム識別情報として
のストリーム番号を有するストリームを夫々に構成して
記録される。
する部分には、DVD1の再生時において、夫々のサブ
ピクチャデータ44を強制的に表示画面上に表示させる
べく当該強制的に表示させるタイミングを示す強制出画
コマンド(後述のコマンドの一種)が記述されている。
と、例えば、日本映画(台詞は日本語である。)を再生
している時に、その中にドイツ人が登場し、ドイツ語で
台詞を話したとすると、そのままの音声では、当該ドイ
ツ語の台詞を理解することができない場合がある。この
ときに、当該ドイツ語の台詞に対応する日本語をサブピ
クチャデータ44として強制出画コマンドと共に記録し
ておき、当該ドイツ語の台詞のタイミングで対応する日
本語の台詞を字幕として画面に強制的に(再生している
視聴者が字幕の出画を希望していなくても)スーパーイ
ンポーズするのである。
いるサブピクチャデータ44に関する他のコマンドとし
ては、夫々の副映像を表示すべきことが視聴者により設
定されているとき、夫々の副映像を出画させるための表
示開始コマンドや出画を停止させるための表示終了コマ
ンド等がある。
されている音声及び副映像の種類と夫々に対応する上記
ストリーム番号(音声に対応する音声ストリーム番号及
び副映像に対応する副映像ストリーム番号)を記述し
た、例えば図2(a)及び(b)に示すような識別情報
IDが、各VTS3の先頭及びビデオマネージャ2(ビ
デオマネージャ2に記録される識別情報IDは、夫々の
VTS3の識別情報IDを纏めたものとなる。)に記録
されている。ここで、図2(a)では、音声として日本
語の音声と英語の音声が夫々ストリーム番号と対応して
記録されており、図2(b)では、副映像(字幕)とし
て日本語、英語、ドイツ語、フランス語及び中国語の夫
々の字幕がストリーム番号と対応して記録されている場
合を示している。これらの言語は、実際には、言語コー
ドとしてコード化されてストリーム番号毎に記述され
る。そして、視聴者はこれらの音声及び字幕を再生時に
選択して視聴することができるのである。
号は同じ種類の言語に対応しているが、必ずしも同じ言
語に対応していなくてもよい。また、図2においては図
示を省略しているが、場合によっては、言語が同じで別
個の副映像を別のストリームとして記録することもでき
る。
再生時間(一のナビパック41と当該一のナビパック4
1に隣接するナビパック41との間に記録されているデ
ータに対応する再生時間)は、0.4秒以上の長さを有
するように記録される。
は、ナビパック41がその先頭に必ず存在するが、その
他のビデオデータ42、オーディオデータ43及びサブ
ピクチャデータ44の夫々は、必ずしもVOBユニット
30内に存在する必要はなく、また、存在する場合もそ
の数や順序は自由である。
ーディオデータ43及びサブピクチャデータ44の夫々
の区分を一般にパックPという。すなわち、一のVOB
ユニット30においては、ビデオデータ42、オーディ
オデータ43及びサブピクチャデータ44が、夫々パッ
クPに分割されて記録されていることとなり、ビデオデ
ータ42が記録されているパックPをビデオパック、オ
ーディオデータ43が記録されているパックPをオーデ
ィオパック、サブピクチャデータ44が記録されている
パックPをサブピクチャパックという。そして、これら
のパックPは、DVD1上に記録情報を記録する際に用
いられる後述のMPEG2方式に基づいて設定される記
録単位であり、各パックPの先頭に記録されるパックヘ
ッダには、夫々のパックPに含まれているデータを後述
の再生装置におけるトラックバッファから読み出して夫
々のバッファへの入力を開始すべき再生時間軸上の読み
出し開始時刻を示すSCR(System Clock Referenc
e)と呼ばれる読み出し開始時刻情報や、パックPの開
始であることを示すスタートコード等が記録される。ま
た、上記各パックPについては、通常、当該パックPを
更に細分化した記録単位であるパケット毎にビデオデー
タ42、オーディオデータ43及びサブピクチャデータ
44が記録されるが、本実施の形態におけるDVD1で
は、一般に一のパックPが一のパケットにより構成され
ている。
映像又は音声等を検索するための検索情報(具体的に
は、当該表示させたい映像又は音声等が記録されている
DVD1上のアドレス等)であるDSI(Data Search
Information)データ51と、DSIデータ51に基
づいて検索してきた映像又は音声等を表示する際の表示
制御に関する情報であるPCI(Presentation Contro
l Information)データ50とにより構成される。この
とき、DSIデータ51及びPCIデータ50は、夫々
パケットPTとしてのDSIパケット及びPCIパケッ
トを構成して記録されている。
全てのビデオデータ42は、一又は複数のGOP(Grou
p Of Picture)に分割されて記録される。
って選択される選択項目に対して、その項目が選択され
たときの表示や動作を定義したハイライト情報が含まれ
ている。このハイライト情報によって、例えば、視聴者
が選択すべき項目を表示した映像(いわゆるメニュー画
面)における選択された項目に対する画面表示の変化や
変化すべき表示位置及び選択した項目に対応するコマン
ド(選択された項目に対応して実行される命令)の設定
が行われる。
ために必要な、枠、選択ボタン等を構成して表示するた
めの映像情報は、上記のサブピクチャデータ44として
記録される。
るDVD1に映像情報を記録する際に採用されている映
像圧縮方式であるMPEG2(Moving Picture Exper
tsGroup 2)方式の規格において定められている単独
で再生可能な最小の映像単位である。
を説明すると、一般に、連続したフレーム画像におい
て、一枚のフレーム画像の前後にあるフレーム画像は、
互いに類似し相互関係を有している場合が多い。MPE
G2方式はこの点に着目し、数フレームを隔てて転送さ
れる複数のフレーム画像に基づき、当該複数のフレーム
画像の間に存在する別のフレーム画像を、原映像の動き
ベクトル等に基づく補間演算にて生成する方式である。
この場合、当該別のフレーム画像を記録する場合には、
複数のフレーム画像との間における差分及び動きベクト
ルに関する情報を記録するだけで、再生時には、それら
を参照して上記複数のフレーム画像から予測して当該別
のフレーム画像を再生することが可能となる。これによ
り、映像の圧縮記録が可能となるのである。
の概要を説明する。なお図3は、一のGOP52を構成
する複数のフレーム画像の例を示している。図3では、
一のGOP52が12枚のフレーム画像から構成されて
いる場合(MPEG2方式では、一のGOP52に含ま
れるフレーム画像数は一定ではない。)を示している
が、この内、符号「I」で示されるフレーム画像は、I
ピクチャ(Intra-codedpicture:イントラ符号化映像)
と呼ばれ、自らの映像のみで完全なフレーム画像を再生
することができるフレーム画像をいう。また、符号
「P」で示されるフレーム画像は、Pピクチャ(Predic
tive-coded picture:前方予測符号化映像)と呼ば
れ、既に復号化されたIピクチャ又は他のPピクチャに
基づいて補償再生された予測映像との差を復号化する等
して生成する予測映像である。また、符号「B」で示さ
れるフレーム画像は、Bピクチャ(Bidirectionally p
redictive-coded picture:両方向予測符号化映像)と
いい、既に復号化されたIピクチャ又はPピクチャのみ
でなく、光ディスク等に記録されている時間的に未来の
Iピクチャ又はPピクチャをも予測に用いて再生される
予測映像をいう。図3においては、各ピクチャ間の予測
関係(補間関係)を矢印で示している。
るMPEG2方式においては、夫々のGOP52に含ま
れるデータ量が一定でない可変レート方式を採用してい
る。すなわち、一のGOP52に含まれる各ピクチャ
が、動きの速い動画に対応しており、各ピクチャ間の相
関関係が小さい場合には、各ピクチャを構成するための
データ量が多くなり、従って、一のGOP52に含まれ
るデータ量も多くなる。一方、一のGOP52に含まれ
る各ピクチャが、あまり動きのない動画に対応してお
り、各ピクチャ間の相関関係が大きい場合には、各ピク
チャを構成するためのデータ量も少なくなり、一のGO
P52に含まれるデータ量も少なくなることとなる。
ォーマットにおいて、夫々の区分は、製作者がその意図
に応じて自在に区分設定をして記録させることができ
る。これらの区分毎に後述の論理構造に基づいて再生す
ることにより、変化に富んだ種々の再生が可能となるの
である。
された情報を組合わせた論理的フォーマット(論理構
造)について図4を用いて説明する。なお、図4に示す
論理構造は、その構造で実際にDVD1上に情報が記録
されているのではなく、図4に示す論理構造で図1に示
す各データ(特にセル20)を組合わせて再生するため
の情報(アクセス情報又は時間情報等)がDVD1上
の、特にコントロールデータ11の中に記録されている
ものである。
から説明していくと、上記図1において説明した物理構
造のうち、複数のセル20を選択して組合わせることに
より、一のプログラム60が製作者の意図に基づいて論
理上構成される。このプログラム60は、後述の再生装
置におけるコントローラが、区分を識別してコマンドに
よってアクセスできる最小の論理的単位でもある。な
お、このプログラム60を一又は複数個纏めたものを、
視聴者が自由に選択して視聴することができる最小単位
として製作者が定義することもできるが、この単位をP
TT(Part OfTitle)という。
0を選択して論理的に構成されることから、複数のプロ
グラム60で一のセル20を用いる、すなわち、一のセ
ル20を異なった複数のプログラム60において再生さ
せる、いわゆるセル20の使い回しを行うことも可能と
なっている。
当該セル20を図1に示す物理フォーマットにおいて取
り扱う際にはセルID番号として扱われ(図1中、セル
ID#と示す。)、図4に示す論理フォーマットにおい
て取り扱う際には、後述のPGCI中の記述順にセル番
号として扱われる。
一のPGC(Program Chain)61が製作者の意図に基
づいて論理上構成される。このPGC61の単位で、前
述したPGCI(Program Chain Information)が定
義され、当該PGCIには、夫々のプログラム60を再
生する際の各プログラム60毎のセル20の再生順序
(この再生順序により、プログラム60毎に固有のプロ
グラム番号が割当てられる。)、夫々のセル20のDV
D1上の記録位置であるアドレス、一のプログラム60
における再生すべき先頭セル20の番号、各プログラム
60の再生方式[(本実施形態のDVD1に情報を記録
する際には、再生時において、ランダム再生(乱数によ
るランダム再生であり、同じプログラム60が複数回再
生されることがある。)、シャッフル再生(ランダム再
生と同様の乱数によるランダム再生であるが、同じプロ
グラム60は一度しか再生されず、同じプログラム60
が複数回再生されることはない。)又はループ再生(一
つのPGC61を何度も再生すること。)のうち、いず
れか一つ、又はループ再生とランダム再生又はシャッフ
ル再生の組合わせによる再生方法をPGC61毎に製作
者が選択して再生させるようにすることができる。)及
び各種コマンド(PGC61又はセル20毎に製作者が
指定可能なコマンド)が含まれている。なお、PGCI
のDVD1上の記録位置は、上述の通り、コントロール
データ11内であるが、この他に、ビデオマネージャ2
内のメニューに関するPGCIの場合には、ビデオマネ
ージャ2(図1参照)のコントロールデータ(図示を省
略)内で格納される。
の他に、実体的な映像及び音声等のデータがプログラム
60の組合わせとして(換言すれば、セル20の組合わ
せとして)含まれることとなる。
プログラム60における説明において示したセル20の
使い回し(すなわち、異なるPGC61により、同一の
セル20を用いること。)も可能である。また、使用す
るセル20については、DVD1に記憶されている順番
にセル20を再生する方法(連続配置セルの再生)の他
に、DVD1に記憶されている順序に関係なく再生する
(例えば、後に記録されているセル20を先に再生する
等)方法(非連続配置セルの再生)を製作者が選択する
ことができる。
のタイトル62が論理上構成される。このタイトル62
は、例えば、映画一本に相当する単位であり、製作者が
DVD1の視聴者に対して提供したい完結した情報であ
る。
り、一のVTS63が論理上構成される。このVTS6
3に含まれるタイトル62は、夫々に共通の属性を有す
るものであり、例えば、一本の同じ映画に対して違う言
語の映画が夫々のタイトル62に相当することとなる。
また、図4に示す一のVTS63に相当する情報は、図
1に示す一のVTS3に含まれている情報に対応してい
る。すなわち、DVD1には、図4に示す論理上のVT
S63内に含まれる全ての情報が一のVTS3として記
録されていることとなる。
て、物理構造において区分された情報を製作者が指定す
ることにより、視聴者が見るべき映像(映画等)が形成
されるのである。
は、内容の理解の容易化のため、複数のセル20がID
番号の順に記録されているとして説明したが、実施形態
のDVD1においては、実際には、一のセル20が図5
に示す複数のインターリーブドユニットIUに分割され
て記録される場合がある。
者が一のPGC61AをID番号1、2及び4を有する
セル20により構成し、他のPGC61BをID番号
1、3及び4を有するセル20により構成する場合を考
えると、当該PGC61Aに基づいてDVD1から情報
を再生する際には、ID番号1、2及び4を有するセル
20のみを再生し、PGC61Bに基づいてDVD1か
ら情報を再生する際には、ID番号1、3及び4を有す
るセル20のみを再生することとなる。この場合に、セ
ル20がID番号毎に分離して記録されていると、例え
ば、PGC61Aの場合には、ID番号2のセル20の
DVD1上の記録位置からID番号4のセル20DVD
1上の記録位置まで、再生のためのピックアップをジャ
ンプする時間が必要となり、後述の再生装置におけるト
ラックバッファの容量によっては、ID番号2のセル2
0とID番号4のセル20を連続的に再生すること(以
下、これをシームレス再生という。)ができなくなる。
のセル20とID番号3のセル20を、上記トラックバ
ッファにおける入出力処理の速度に対応して、一時的に
入力信号の入力が停止しても、出力信号の連続性が損な
われない長さのインターリーブドユニットIU(すなわ
ち、一のインターリーブドユニットIUの間だけピック
アップがジャンプすることによりトラックバッファへの
入力信号が途絶えても、当該トラックバッファからの出
力信号を連続的に出力可能な長さのインターリーブドユ
ニットIU)に夫々分解して記録し、例えば、PGC6
1Aに基づいて再生する場合には、ID番号2に対応す
るセル20を構成するインターリーブドユニットIUの
みを連続して検出し、再生することが行われる。同様
に、PGC61Bに基づいて再生する場合には、ID番
号3に対応するセル20を構成するインターリーブドユ
ニットIUのみを連続して検出し、再生するのである。
なお、インターリーブドユニットIUの長さは、上述の
ように、トラックバッファの容量を勘案して決定される
他に、トラックジャンプを行うためのスライダモータ等
の駆動機構の性能をも加味して決定される場合がある。
セル20を複数のインターリーブドユニットIUに分割
して記録しておくことにより、飛び飛びのID番号のセ
ル20を含むPGC61を再生する際にも、トラックバ
ッファから出力される信号は途切れることはなく、従っ
て、視聴者は中断することのない再生映像を視聴するこ
とができるのである。
を形成する際には、一のVOB10内で完結するように
形成され、一のインターリーブドユニットIUが隣り合
う複数のVOB10に跨がることはない。また、インタ
ーリーブドユニットIUとVOBユニット30との関係
については、一のインターリーブドユニットIU内に一
又は複数のVOBユニット30が含まれ、一のインター
リーブドユニットIU内においては一のVOBユニット
30が完結するように構成されており、一のVOBユニ
ット30が分割されて複数のインターリーブドユニット
IUに跨がることはない。
る記録情報は、ビデオデータ42の他に、複数種類の言
語に対応するサブピクチャデータ44並びにオーディオ
データ43と共に種々の制御情報を記録することが必要
であるので、上記記録情報は、特に、一本の映画を記録
する他に、当該映画に対応する音声や字幕について、複
数種類の言語の音声や字幕をも同一の光ディスクに記録
することが可能な大きな記憶容量を有しているDVD1
に対して適用することが効果的である。
タ42、サブピクチャデータ44及びオーディオデータ
43をDVD1に記録するための記録装置の実施形態に
ついて、図6を用いて説明する。
置S1 は、VTR(Video Tape Recorder)70と、
メモリ71と、信号処理部72と、ハードディスク装置
73及び74と、コントローラ75と、多重器75と、
変調器77と、マスタリング装置78とにより構成され
ている。
楽情報や映像情報等の素材である記録情報R(上記ビデ
オデータ42、サブピクチャデータ44及びオーディオ
データ43を含む。)が一時的に記録されている。そし
て、VTR70に一時的に記録された記録情報Rは、信
号処理部72からの要求により当該信号処理部3に出力
される。
れた記録情報RをA/D変換した後、MPEG2方式を
用いて圧縮処理し、音声情報と映像情報とを時間軸多重
して圧縮多重信号Srとして出力する。その後、出力さ
れた圧縮多重信号Srは、ハードディスク装置73に一
時的に記憶される。
録情報Rの再生を制御するための制御情報(図1におけ
る、ビデオマネージャ2、コントロールデータ11、ナ
ビパック41、PCIデータ50、DSIデータ51及
び上記識別情報ID等)が記載されたキューシートST
に基づき予め入力された当該制御情報を一時的に記憶
し、信号処理部72からの要求に基づいて制御情報信号
Siとして出力する。
ら出力される上記記録情報Rに対応したタイムコードT
t及びメモリ71から出力される制御情報信号Siに基づ
き、タイムコードTtを参照して制御情報から上述の識
別情報IDを分離し、対応する識別情報信号Sacとして
出力し、当該識別情報信号Sacがハードディスク装置7
4に一時的に記憶される。このとき、識別情報ID以外
のメモリ71に記憶されている制御情報については、図
6においては図示を省略しているが、識別情報IDと同
様に信号処理部72において夫々に分離され、ハードデ
ィスク装置74に記憶される。
される。
了すると、コントローラ75は、ハードディスク装置7
3から圧縮多重信号Srを読み出すとともにハードディ
スク装置74から識別情報信号Sac及びその他の制御情
報を読み出し、これらに基づいて識別情報ID及びその
他の制御信号を夫々独立に含む付加情報を生成し、対応
する付加情報信号Saをハードディスク装置74に一時
的に再記録する。これは、各制御情報中に圧縮多重信号
Sr能勢威勢結果によって内容が定められるものがある
からである。
部72、ハードディスク装置73及びハードディスク装
置74の夫々の動作の時間管理を行い、付加情報信号S
aをハードディスク装置74から読み出して出力すると
共に、圧縮多重信号Srと付加情報信号Saを時間軸多重
するための情報選択信号Sccを生成して出力する。
42、サブピクチャデータ44及びオーディオデータ4
3をストリーム毎に夫々個別に含んでいる。)と付加情
報信号Saは、情報選択信号Sccに基づき、多重器76
により時間軸多重されて情報付加圧縮多重信号Sapとし
て出力される。この情報付加圧縮多重信号Sapの段階で
は、記録すべき情報は、コントローラ75の情報選択信
号Sccを用いた切り換え動作によって制御情報と映像情
報及びオーディオデータとが合成され、図1に示す物理
構造(物理フォーマット)となっている。そして、上記
識別情報IDについては、ビデオマネージャ2及び各V
TS3毎に含まれていることとなる。
示しないハードディスク装置等の他の手段から信号処理
部72に入力され、映像情報又は音声情報と同様に処理
される。
加圧縮多重信号Sapに対してリードソロモン符号等のエ
ラー訂正コード(ECC)の付加及び8−16変調等の
変調を施してディスク記録信号Smを生成し、マスタリ
ング装置78に出力する。
ィスク記録信号Smを光ディスクを製造する際のマスタ
(抜き型)となるスタンパディスクに対して記録する。
そして、このスタンパディスクを用いて図示しないレプ
リケーション装置により、一般に市販されるレプリカデ
ィスクとしての光ディスクが製造される。
ば、上記識別情報IDを含む記録情報RがDVD1に記
録されることとなる。
時において、識別情報IDに基づきサブピクチャデータ
44及びオーディオデータ43を選択して再生すること
ができるので、副映像及び音声を自由に選択して変化に
富んだ再生を行うことができる。
共に記録されているので、当該強制出画コマンドに基づ
き再生時において強制的に必要な副映像を表示させるこ
とができる。
報と複数種類の言語により構成されたオーディオデータ
43が記録されるので、再生時に主映像に対応した字幕
及び音声の出力を行うことができる。
情報を再生するための再生装置の実施形態を、図7乃至
図9を用いて説明する。
置の構成及び動作について説明する。
置S2は、ピックアップ80と、信号読み取り部81
と、復調訂正部82と、デマルチプレクサ83と、主映
像デコーダ84と、副映像デコーダ85と、混合器86
と、音声デコーダ87と、コントローラ88と、設定部
89と、メモリ90と、サーボ制御部91と、スピンド
ルモータ92とにより構成されている。なお、図7にお
けるDVD1に記録されているオーディオデータ43と
しては、日本語及び英語の音声が記録されており、ま
た、サブピクチャデータ44としては、日本語、英語、
ドイツ語、フランス語及び中国語が記録されているもの
とする。これらにより、識別情報IDとしては、図2に
示す識別情報IDが記録されているものとする。
イオード、偏向ビームスプリッタ、対物レンズ、光検出
器等を含み、DVD1に対して再生光としての光ビーム
Bを照射すると共に、当該光ビームBのDVD1からの
反射光を受光し、DVD1上に形成されている情報ピッ
トに対応する検出信号Spを出力する。
Spは、信号読み取り部81に入力されて検出信号Spの
読み取りが行われ、検出データ信号Spd及び検出クロッ
ク信号Spcに分離されて出力されると共に、後述のサー
ボ制御のためのサーボ信号Ssb2が出力される。
ータ信号Spd及び検出クロック信号Spcは、復調訂正部
82に入力され、復調処理及び誤り訂正処理が行われて
復調信号Sdmが生成され、デマルチプレクサ83に出力
される。これと並行して検出クロック信号Spcに基づ
き、後述のサーボ制御のためのサーボ信号Ssb1が出力
される。
サ83においては、当該復調信号Sdmから主映像情報と
してのビデオデータ42、オーディオデータ43、サブ
ピクチャデータ44を分離し、ビデオ信号Sv、副映像
ストリーム信号Ssp並びに音声ストリーム信号Saとし
て、夫々主映像デコーダ84、副映像デコーダ85及び
音声デコーダ87に出力する。これと並行して、デマル
チプレクサ83は、復調信号Sdmから上記識別情報ID
と共にその他の制御情報を含む付加情報に対応する付加
情報信号Saを分離してコントローラ88に出力する。
チャデータ44として複数の言語が含まれている場合、
復調信号Sdmから夫々のデータを分離する際には、コン
トローラ88からの選択ストリーム信号Ssに基づき、
設定部89で設定された音声の言語(図7の場合、#
N)及び副映像の言語(図7の場合、#K)に対応する
音声ストリーム信号Sad及び副映像ストリーム信号Ssp
のみがデマルチプレクサ83において選択されて出力さ
れる。
ダ84は、MPEG2方式により復調が行われて復調ビ
デオ信号Svdとして混合器86に出力する。
れる副映像デコーダ85は、副映像ストリーム信号Ssp
に含まれるサブピクチャデータ44を復調して復調副映
像信号Sspd としてスイッチSWを介して混合器86に
出力する。これと並行して、副映像デコーダ85は、副
映像ストリーム信号Sspにサブピクチャデータ44と共
に含まれている上記強制出画コマンド等のコマンドを分
離し、コマンド信号Scとしてコントローラ88に出力
する。
復調ビデオ信号Svd及び副映像デコーダ85から出力さ
れた復調副映像信号Sspd(対応する復調ビデオ信号Sv
dとの同期が取れている。)は、混合器86により混合
され、最終的な表示すべき映像信号Svpとして図示しな
いCRT(Cathode Ray Tube)等の表示部に出力され
る。
る音声デコーダ87は、入力された音声ストリーム信号
Sadに対して所定のデコードを施し、復調オーディオ信
号Saddとして図示しないスピーカ等に出力する。
クサ83から入力される識別情報ID及びその他の制御
情報を含む付加情報信号Sa及びコマンド信号Sc並びに
設定部89からの入力信号Siiに基づき、副映像の出力
を制御すべく副映像出力信号SsbをスイッチSWに出力
する。この副映像出力信号SsbによりスイッチSWが活
殺され、復調副映像信号Sspdの出力が制御され、これ
により副映像の表示が制御される。
定部89の副映像選択部89Aにより表示すべき副映像
が選択されたとき、そのストリーム番号及び言語をメモ
リ90に出力して記録させると共に、設定部89の図示
しない音声選択部により出力すべき音声の言語が選択さ
れたとき、そのストリーム番号及び言語をメモリ90に
出力して記録させる。図7においては、表示すべき副映
像として英語の副映像が選択され、対応するストリーム
番号#2(図2参照)がメモリ90に記憶されていると
共に、出力すべき音声として英語の音声が選択され、対
応するストリーム番号#2(図2参照)がメモリ90に
記憶されている状態を示している。
の言語の選択動作は、例えば、図8に示すように、サイ
クリックに、すなわち、副映像選択部89Aにおけるボ
タン等を一回操作する毎に言語が一つだけ変わる動作が
連続的して行われ、これにより選択動作が実行される。
ここで、図8において、「無選択」は、副映像の表示を
オフとすることを意味している。
示すべき副映像に対応するストリーム番号及び出力すべ
き音声に対応するストリーム番号を選択ストリーム信号
Ssとしてデマルチプレクサ83に出力する。
始時の度に、上述の表示すべき副映像ストリーム番号又
は副映像の言語を指定する必要がある。同様に、音声に
ついても、再生すべき音声ストリーム番号又は音声の言
語を指定する必要がある。
コントローラ88は、設定部89において、再生装置S
2に固有の固有再生表示言語(先に説明した、表示すべ
き副映像ストリーム番号又は副映像の言語や、再生すべ
き音声ストリーム番号又は音声の言語の指定が行われな
かったときに有効となるべき、表示すべき副映像の言語
又は再生すべき音声の言語である初期設定言語)が設定
されると、固有再生表示言語としてメモリ90に出力し
て記憶させる。図7においては、再生装置S2の固有再
生表示言語として日本語が設定され記憶されている状態
を示している。なお、このとき、再生装置S2の固有再
生表示言語を記憶するメモリ90内の領域は他の領域と
異なり不揮発性メモリにより構成されており、再生装置
S2の電源が断とされても、再生装置S2の固有再生表示
言語は保持される。
言語を一旦設定しておけば、使用者が表示すべき副映像
ストリーム番号又は副映像の言語や、再生すべき音声ス
トリーム番号又は音声の言語の設定を省略した場合で
も、固有再生表示言語として設定された言語の副映像又
は音声を再生表示することができる。
/オフを切り換えるための副映像表示切換部89Bを備
えており、副映像表示切換部89Bにおける設定内容が
入力信号Siiに含まれてコントローラ88に出力され、
これにより副映像出力信号Ssbの出力(すなわち、スイ
ッチSWの活殺)が制御される。
1は、上記のサーボ信号Ssb1及びSsb2に基づき、ピッ
クアップ80におけるフォーカスサーボ制御及びトラッ
キングサーボ制御のためのサーボ制御信号Sb1を出力す
ると共に、スピンドルモータ92の回転を制御するため
のサーボ制御信号Sb2を出力する。
ーボ制御信号Sb1に基づいてフォーカスサーボ制御及び
トラッキングサーボ制御が行われ、再生光としての光ビ
ームBがDVD1上の情報が記録されている情報トラッ
ク上に正しく照射される。また、スピンドルモータ92
はサーボ制御信号Sb2に基づき、DVD1を正しく回転
させる。
D(図2参照)を用いた副映像の強制出画時の表示制御
動作について、コントローラ100の動作を中心として
図9に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図
9に示すフローチャートにおいては、設定部89の副映
像表示切換部89Bにおいて、副映像を表示しない旨の
設定がされているものとする。
副映像の表示制御動作においては、始めに、副映像デコ
ーダ85からのコントロール信号Scに基づいて、復調
信号Sdmから強制出画コマンドが検出されたか否かが判
定される(ステップS1)。
ときは(ステップS1;NO)、そのまま主映像等の出
力を行い、強制出画コマンドが検出されたときは(ステ
ップS1;YES)、副映像選択部89Aにおいて副映
像の言語が選択されメモリ90内に記憶されているか否
かが判定される(ステップS2)。そして、選択されて
いる(図7に示すメモリ90では、「#2;英語」)と
きには(ステップS2;YES)その言語(この場合は
英語)に対応する副映像の強制出画を行い(ステップS
3)、処理を終了する。
像選択部89Aにおいて副映像の言語が選択されていな
いときは(ステップS2;NO)、次に、設定部89に
おいて、出力すべき音声の言語が選択されているか否か
が判定される(ステップS4)。そして、出力すべき音
声の言語が選択されている(図7に示すメモリ90で
は、「#2;英語」)場合には(ステップS4;YE
S)、次に、選択されている音声の言語と同一の言語の
サブピクチャデータ44が復調信号Sdmに含まれている
か否かが判定され(ステップS5)、含まれているとき
には(ステップS5;YES)、選択されている音声の
言語と同一の言語(この場合は英語)に対応する副映像
の強制出画を行い(ステップS6)、処理を終了する。
なお、ステップS6の処理において、音声の言語と同一
の言語に対応する副映像が複数あった場合には(図2に
は図示せず)、言語が一致する副映像の中で、最も小さ
いストリーム番号を持つ副映像の表示を行う。
て、出力すべき音声の言語が選択されていない場合(ス
テップS4;NO)、又は出力すべき音声の言語が選択
されていてもその言語と同一の言語のサブピクチャデー
タ44が復調信号Sdmに含まれていない場合には(ステ
ップS5;NO)、次に、予め設定され、メモリ90の
不揮発性領域に再生装置S2の固有再生表示言語が記憶
されているか否かが判定される(ステップS7)。そし
て、再生装置S2の固有再生表示言語が設定されている
(図7に示すメモリ90では、「日本語」)場合には
(ステップS7;YES)、次に、選択されている再生
装置S2の固有再生表示言語と同一の言語のサブピクチ
ャデータ44が復調信号Sdmに含まれているか否かが判
定され(ステップS8)、含まれているときには(ステ
ップS8;YES)、選択されている再生装置S2の固
有再生表示言語と同一の言語(この場合は日本語)に対
応する副映像の強制出画を行い(ステップS9)、処理
を終了する。なお、ステップS9の処理において、固有
再生表示言語と同一の言語に対応する副映像が複数あっ
た場合には(図2には図示せず。)、言語が一致する副
映像の中で、最も小さいストリーム番号を持つ副映像の
表示を行う。
て、再生装置S2の固有再生表示言語が設定されていな
い場合(ステップS7;NO)、又は再生装置S2の固
有再生表示言語が設定されていてもその言語と同一の言
語のサブピクチャデータ44が復調信号Sdmに含まれて
いない場合には(ステップS8;NO)、次に、予め設
定されているサブピクチャデータ44の中の最初のスト
リームの副映像を強制出画して(ステップS10)処理
を終了する。
ば、メモリ90に、再生表示すべき副映像の言語及び音
声の言語又は再生装置S2に固有再生表示言語を記憶
し、これらに基づいて、識別情報IDを用いて副映像の
表示を制御するので、再生時に視聴者の意志を尊重した
適切な種類の副映像及び音声を選択して再生することが
できる。
共に抽出するので、当該強制出画コマンドに基づき再生
時において強制的に必要な副映像を表示させることがで
きる。
報と複数種類の言語により構成された音声情報が記録さ
れているので、再生時に主映像に対応した適切な字幕及
び音声の再生を行うことができる。
示すべき副映像の言語及び音声の言語又は固有再生表示
言語を記憶し、これらに基づいて、識別情報IDを用い
て副映像の表示を制御する場合について説明したが、本
発明は、記憶された表示すべき副映像の言語及び音声の
言語又は固有再生表示言語に基づき、識別情報IDを用
いて再生すべき音声の言語の選択を制御する場合にも適
用可能である。この場合には、再生表示すべき副映像の
言語及び音声の言語が設定されている場合には、それら
に基づいて当該設定された言語の音声を再生し、固有再
生表示言語のみが設定されているときは、当該固有再生
表示言語に対応する音声を再生することとなる。
して本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限
らず、光ディスク以外の他の情報記録媒体に主映像、副
映像及び音声を記録してこれを再生する場合に広く適用
できる。
す図である。
音声ストリームの場合を示す図であり、図2(b)は副
映像ストリームの場合を示す図である。
る。
す図である。
報を示す図である。
ある。
Claims (19)
- 【請求項1】 ビデオデータと、サブピクチャデータと
を含む圧縮多重情報を出力する手段と、付加情報と前記
圧縮多重情報を情報記録媒体に記録する記録手段と、を
備えた記録装置において、 前記サブピクチャデータには、当該サブピクチャデータ
を強制的に表示させるための強制出画コマンドが含まれ
ていることを特徴とする記録装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の記録装置において、 前記サブピクチャデータには、前記強制出画コマンドと
共に、サブピクチャを表示させるための表示開始コマン
ド及び出画を停止させるための表示終了コマンドが含ま
れていることを特徴とする記録装置。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の記録装置におい
て、 前記情報記録媒体がスタンパディスクであることを特徴
とする記録装置。 - 【請求項4】 請求項3に記載の記録装置において、 前記スタンパディスクを用いて頒布用の情報記録媒体を
製造するレプリケーション手段を更に備えることを特徴
とする記録装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の記録装置により製造さ
れる前記情報記録媒体であって、前記付加情報と前記圧
縮多重情報とが記録されていることを特徴とする情報記
録媒体。 - 【請求項6】 ビデオデータと、サブピクチャデータを
含む圧縮多重情報を出力する工程と、付加情報と前記圧
縮多重情報を情報記録媒体に記録する工程と、を備えた
記録方法において、 前記サブピクチャデータには、当該サブピクチャデータ
を強制的に表示させるための強制出画コマンドが含まれ
ていることを特徴とする記録方法。 - 【請求項7】 請求項6に記載の記録方法において、 前記サブピクチャデータには、前記強制出画コマンドと
共に、サブピクチャを表示させるための表示開始コマン
ド及び出画を停止させるための表示終了コマンドが含ま
れていることを特徴とする記録方法。 - 【請求項8】 請求項6又は7に記載の記録方法におい
て、 前記情報記録媒体がスタンパディスクであることを特徴
とする記録方法。 - 【請求項9】 請求項8に記載の記録方法において、 前記スタンパディスクを用いて頒布用の情報記録媒体を
製造するレプリケーション工程を更に備えることを特徴
とする記録方法。 - 【請求項10】 請求項9に記載の記録方法により製造
される前記情報記録媒体であって、前記付加情報と前記
圧縮多重情報とが記録されていることを特徴とする情報
記録媒体。 - 【請求項11】 ビデオデータと、サブピクチャデータ
と、当該サブピクチャデータを強制的に表示させるため
の強制出画コマンドと、が記録された情報記録媒体から
前記ビデオデータ及び前記サブピクチャデータを再生す
る再生装置であって、 前記ビデオデータを復調する手段と、 前記サブピクチャデータを復調する手段と、 前記強制出画コマンドに基づいて前記サブピクチャデー
タに対応するサブピクチャを表示する制御手段と、を備
えることを特徴とする再生装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載の再生装置におい
て、 前記制御手段は、前記サブピクチャを表示しない設定が
されている場合であっても、前記強制出画コマンドが検
出されたときは、前記サブピクチャデータを復調するこ
とを特徴とする再生装置。 - 【請求項13】 請求項11又は12に記載の再生装置
において、 前記ビデオデータはビデオパックとして、前記サブピク
チャデータ及び前記強制出画コマンドはサブピクチャパ
ックとして、夫々前記情報記録媒体に記録されているこ
とを特徴とする再生装置。 - 【請求項14】 ビデオデータと、サブピクチャデータ
と、当該サブピクチャデータを強制的に表示させるため
の強制出画コマンドと、が記録された情報記録媒体を再
生する再生方法であって、 前記ビデオデータを復調する工程と、 前記強制出画コマンドに基づいて前記サブピクチャデー
タを復調する工程と、を備えることを特徴とする再生方
法。 - 【請求項15】 請求項14に記載の再生方法におい
て、 前記サブピクチャを表示しない設定がされている場合で
あっても、前記強制出画コマンドが検出されたときは、
前記サブピクチャデータを復調することを特徴とする再
生方法。 - 【請求項16】 請求項14又は15に記載の再生方法
において、 前記ビデオデータはビデオパックとして、前記サブピク
チャデータ及び前記強制出画コマンドはサブピクチャパ
ックとして、夫々前記情報記録媒体に記録されているこ
とを特徴とする再生方法。 - 【請求項17】 ビデオデータが記録されているビデオ
データ記録領域と、サブピクチャデータ及び当該サブピ
クチャデータを強制的に表示させるための強制出画コマ
ンドが記録されているサブピクチャデータ記録領域と、
を備えることを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項18】 ビデオデータを含むビデオパック、サ
ブピクチャデータ及び当該サブピクチャデータを強制的
に表示させるための強制出画コマンドを含むサブピクチ
ャパック、オーディオデータを含むオーディオパック並
びに検索情報と表示制御情報とを含むナビパックを記録
単位とすると共に、 前記ナビパックを先頭として、前記ビデオパック、前記
サブピクチャパック又は前記オーディオパックの少なく
ともいずれか一つが含まれて構成されるVOB(Video
Object)ユニットが複数個記録されているVOBユニ
ット記録領域を備えたことを特徴とする情報記録媒体。 - 【請求項19】 請求項17又は18に記載の情報記録
媒体において、 前記強制出画コマンドと共に、前記サブピクチャデータ
に対応するサブピクチャを表示させるための表示開始コ
マンド及び出画を停止させるための表示終了コマンドが
前記サブピクチャデータ記録領域に記録されていること
を特徴とする情報記録媒体。
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JP2002320640A JP3816865B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 情報記録媒体並びにその記録装置及び再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002320640A JP3816865B2 (ja) | 2002-11-05 | 2002-11-05 | 情報記録媒体並びにその記録装置及び再生装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06640696A Division JP3728344B2 (ja) | 1996-03-22 | 1996-03-22 | 情報再生装置及び情報再生方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006125084A Division JP4197708B2 (ja) | 2006-04-28 | 2006-04-28 | 情報再生装置及び情報再生方法 |
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JP2003204526A true JP2003204526A (ja) | 2003-07-18 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100588238C (zh) * | 2004-06-18 | 2010-02-03 | 松下电器产业株式会社 | 再现装置及再现方法 |
-
2002
- 2002-11-05 JP JP2002320640A patent/JP3816865B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100588238C (zh) * | 2004-06-18 | 2010-02-03 | 松下电器产业株式会社 | 再现装置及再现方法 |
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JP3816865B2 (ja) | 2006-08-30 |
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