JP2003202923A - 搬送装置 - Google Patents

搬送装置

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JP2003202923A
JP2003202923A JP2002002622A JP2002002622A JP2003202923A JP 2003202923 A JP2003202923 A JP 2003202923A JP 2002002622 A JP2002002622 A JP 2002002622A JP 2002002622 A JP2002002622 A JP 2002002622A JP 2003202923 A JP2003202923 A JP 2003202923A
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rail
traveling
traveling direction
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JP2002002622A
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Senzo Kutoku
千三 久徳
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Asyst Shinko Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バーコードラベルを貼付するための板部材の
位置を任意に設定でき、板部材の取り付け作業性の良い
搬送装置を提供する。 【解決手段】 搬送装置Sは、搬送レール62と、搬送
レール62に沿って走行する搬送台車63と、搬送レー
ル62の底壁62cの下面に取り付けられた板部材4と
を有している。底壁62cには搬送台車63の走行方向
に延びる溝部1が形成され、溝部1の内側壁1Aには走
行方向に沿って螺合溝2が形成されている。そして、ボ
ルト3は螺合溝2のうち走行方向における任意の位置に
おいて螺合し固定されるようになっている。板部材4の
取付位置は、ボルト3の螺合溝2に対する取付位置を変
更することによって任意に設定される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば病院内やク
リーンルーム内などにおいて利用される搬送装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】半導体製造工場のクリーンルーム内にお
いて搬送物を搬送する際には、ホイスト機構を有し、天
井に設けられた搬送レールに吊り下がるようにして走行
する搬送装置(OHT:Over head Hoist Transport)
や、搬送レール上を走行する搬送装置(OHS:Over H
ead Shuttle)が用いられる。これらOHTやOHSは
リニアモータを用いて走行する。
【0003】図6はOHT型搬送装置の一例を示す断面
図である。図6に示すOHT型搬送装置61は、搬送経
路を構成する搬送レール62と、この搬送レール62に
沿って走行する搬送台車63と、搬送台車63に走行駆
動力を与えるリニアモータ65とを備えている。
【0004】搬送レール62は、天井壁62aと、搬送
台車63の進行方向左右の動きを規制する一対の側壁6
2b、62bとを有する断面略逆U字形をなしており、
側壁62b、62bの下端には、上面を搬送台車63の
走行面66とする左右の底壁62c、62cが、両者間
に隙間62dを確保した状態で設けられている。天井壁
62aの幅方向中央の凹部64には、マグネットよりな
るリニアモータ2次側65Bがバックプレート67を介
して配置され、リニアモータ2次側65Bに隣接した天
井壁62aの下面には、後述のエンコーダローラ69の
転動面68が確保されている。また、軌道62の内面に
は、長手方向に沿って給電線70が敷設されている。
【0005】搬送台車63のフレーム71は、搬送レー
ル62の左右底壁62c、62c間の隙間62dから搬
送レール62の内部に挿入されており、その搬送レール
62の内部に挿入されたフレーム部分には、搬送レール
62の走行面66を転動する走行ローラ72と、天井壁
62aに確保された転動面68を転動するエンコーダロ
ーラ69と、搬送レール62の左右の側壁62b、62
bに接して搬送台車63の走行をガイドするガイドロー
ラ73と、給電線70からの電力を非接触で受電する受
電部74と、この受電部74からの電力の供給を受けて
リニアモータ2次側65Bと協同して走行駆動力を発生
するリニアモータ1次側65Aとが設けられている。な
お、走行ローラ72とガイドローラ73とは、いずれも
搬送台車63の前部と後部の左右両側にそれぞれ設けら
れている。
【0006】この搬送装置61では、受電部74で得ら
れた電力によって、リニアモータ65を制御することに
より、搬送台車63が走行するための推力が得られる。
その際、走行ローラ72は、搬送レール62上に確保さ
れた走行面66を転動することにより、リニアモータ1
次側65Aとリニアモータ2次側65Bとの間のギャッ
プを確保し、ガイドローラ73は、搬送レール62の側
壁62bに転接することにより、搬送台車63の姿勢を
制御する。また、搬送台車63の速度は、エンコーダロ
ーラ69で得たデータにより換算される。
【0007】図7はOHS型搬送装置の一例を示す断面
図である。このOHS型搬送装置81は、搬送経路を構
成する搬送レール82と、この搬送レール82に沿って
走行する搬送台車83と、搬送台車83に走行駆動力を
与えるリニアモータ85とを備えている。
【0008】搬送レール82は、上面を搬送台車83の
走行面86とする底壁82aと、搬送台車83の進行方
向左右の動きを規制する一対の側壁82b、82bとを
有する断面U字形をなしており、底壁82aの幅方向中
央の凹部84には、マグネットよりなるリニアモータ2
次側85Bが、バックプレート87を介して配置されて
いる。また、搬送レール82の内面には、長手方向に沿
って給電線90が敷設されている。
【0009】搬送台車83のフレーム91には、搬送レ
ール82の走行面(転動面)86を転動する走行ローラ
92と、同じ走行面86を転動するエンコーダローラ8
9と、搬送ローラ92の左右の側壁82b、82bに接
して搬送台車83の走行をガイドするガイドローラ93
と、給電線90からの電力を非接触で受電する受電部9
4と、この受電部94からの電力の供給を受けてリニア
モータ2次側85Bと協同して走行駆動力を発生するリ
ニアモータ1次側85Aとが設けられている。なお、走
行ローラ92とガイドローラ93とは、いずれも搬送台
車83の前部と後部の左右両側にそれぞれ設けられてい
る。
【0010】この搬送装置81では、受電部94で得ら
れた電力によって、リニアモータ85を制御することに
より、搬送台車83が走行するための推力が得られる。
その際、走行ローラ92は、搬送レール82上に確保さ
れた走行面86を転動することにより、リニアモータ1
次側85Aとリニアモータ2次側85Bとの間のギャッ
プを確保し、ガイドローラ93は、搬送レール82の側
壁82bに転接することにより、搬送台車83の姿勢を
制御する。また、搬送台車83の速度は、エンコーダロ
ーラ89で得たデータにより換算される。
【0011】ところで、上述した2つのタイプの搬送装
置においては、図8に示すように、搬送レール62(8
2)の搬送経路の途中にY字型の分岐部Dが設けられる
ことがある。ここで、分岐部Dについて、OHT型搬送
装置61の場合を例にとって説明する。図8はOHT型
搬送装置61における搬送経路の分岐部D近傍を下から
見上げた図である。搬送台車63は、あるときは直線状
搬送路62Aを走行し、あるときは分岐搬送路62Bを
走行するように制御される。
【0012】分岐部D近傍における搬送レール62の底
壁62cにはバーコード(識別子)を有するバーコード
ラベルBが取り付けられている。このバーコードは、走
行台車63の走行動作に関する情報を記録したものであ
って、搬送台車63に設けられている不図示のバーコー
ドリーダによって情報を読み取られる。搬送台車63
は、バーコードの情報に基づき、走行動作を制御され
る。例えば、バーコードに「停止」を指令する情報が記
録されている場合には、このバーコード情報を読み取っ
た搬送台車63はそこで停止し、バーコードに「分岐搬
送路62B方向に走行」を指令する情報が記録されてい
る場合には、このバーコード情報を読み取った搬送台車
63は直線状搬送路62Aから分岐搬送路62Bに向か
って走行し、バーコードに「搬送物の降下」を指令する
情報が記録されている場合には、搬送台車63はホイス
ト機構を用いて搬送物を所定の位置に下ろす。
【0013】このバーコードを記入されているバーコー
ドラベルBは板部材100に貼付されている。板部材1
00は、分岐部Dにおいて誘導線や各種配線を敷設する
ために設けられているものであって、搬送レール62の
うち、底壁62cの外側に締結部材としてのボルト10
1によって固定されている。すなわち、板部材100に
はボルト101を挿通可能な貫通穴が形成されていると
ともに、搬送レール62の底壁62cには、ボルト10
1と螺合する雌ねじ穴が予め形成されている。そして、
バーコードラベルBは、底壁62cにボルト101によ
って固定されている板部材100の表面に貼付されてい
る。
【0014】軌道レール62の底壁62cのうち、バー
コードラベルBを貼付した板部材100が固定されてい
る以外の部分には、別の板部材100’がボルト101
によって固定されている。この別の板部材100’は、
底壁62cにおいて板部材100との段差を無くし、美
観を向上するために設けられる。そして、別の板部材1
00’を固定するためのボルト101に対応するよう
に、搬送レール62の底壁62cには雌ねじ穴が予め形
成されている。
【0015】なお、バーコードラベルBの設置位置は、
分岐部D近傍に限らず、直線状搬送路62Aの任意の位
置(搬送台車63の走行動作を制御しようとする位置)
に設けられる。また、図7に示すように、バーコードラ
ベルBは、OHS型搬送装置81においても搬送レール
82の天井壁82cに板部材100を介して取り付けら
れる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
において、バーコードラベルBは、搬送レール62の底
壁62cに固定された板部材100に直接貼付する構成
である。したがって、バーコードラベルBの貼付位置を
変更したい場合は、バーコードラベルBを板部材100
から剥がすことになるが、バーコードラベルBを劣化
(損傷)させずに剥がすことは難しく、時間もかかって
作業性が低い。
【0017】また、バーコードラベルBの貼付位置は搬
送装置の設置現場において調整・設定されるため、バー
コードラベルBは板部材100と別の板部材100’と
に跨るようにして貼付されてしまう場合がある。この場
合、板部材100と別の板部材100’との隙間によっ
てバーコードラベルBにシワがより、バーコードリーダ
の読み取りミスを招くことになる。
【0018】また、搬送レール62の底壁62cにはボ
ルト101と螺合するための雌ねじ穴を予め設計・加工
しておかなければならず、手間がかかる。さらに、この
場合、雌ねじ穴は所定の位置に予め加工されているの
で、板部材100の取り付け位置の微調整ができない。
【0019】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、バーコードラベルを貼付するための板部材の位
置を任意に設定でき、板部材の取り付け作業性の良い搬
送装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載の搬送装置は、搬送レールと、前記
搬送レールに沿って走行する搬送台車と、前記搬送レー
ルに所定の板部材を取り付ける取付機構とを備え、前記
取付機構は、前記板部材に形成された貫通穴に挿通する
雄ねじ部材と、前記搬送レールのうち前記搬送台車の走
行方向に延びるように形成された断面視凹状の溝部とを
有し、前記溝部の内側壁の両側には、断面視凹凸状で前
記貫通穴に挿通した雄ねじ部材と螺合可能な螺合溝が、
前記走行方向に沿うようにそれぞれ形成され、前記雄ね
じ部材は、前記螺合溝のうち前記走行方向における任意
の位置において螺合し固定されることを特徴とする。本
発明によれば、搬送レールに、搬送台車の走行方向に延
びるように溝部を形成し、この溝部の内側壁に雌ねじ溝
としての螺合溝を形成したことにより、雄ねじ部材は搬
送レールのうち前記走行方向における任意の位置で固定
可能となる。したがって、この雄ねじ部材によって板部
材を搬送レールに取り付けることにより、搬送レールに
対する板部材の前記走行方向における取付位置を任意に
設定できる。
【0021】請求項2に記載の搬送装置は、請求項1に
記載の搬送装置において、前記板部材に、前記搬送台車
の走行動作に関する情報を記録した識別子が貼付される
ことを特徴とする。本発明によれば、搬送レールの任意
の位置に取り付け可能な板部材に識別子を貼付すること
により、搬送装置の設置現場において識別子の貼付位置
の調整・設定をする場合でも、従来のようにこの識別子
を剥がしたりせずに、作業性良く任意の位置に設置する
ことができる。また、識別子を剥がす必要がなくなるの
で、識別子を劣化させることがなくなり、識別子の識別
処理を長期間精度良く行うことができる。更に、任意の
位置に取り付け可能な板部材に識別子を予め貼付するこ
とにより、複数の板部材に跨って識別子を貼付するとい
ったこともなくなるので、識別子の識別処理を安定して
行うことができる。
【0022】請求項3に記載の搬送装置は、請求項1又
は2に記載の搬送装置において、前記貫通穴は、平面視
において前記走行方向に長穴状に形成されていることを
特徴とする。本発明によれば、板部材のうち、雄ねじ部
材が挿通される貫通穴を前記走行方向に長穴状とするこ
とにより、雄ねじ部材に対する板部材の走行方向におけ
る位置を微調整できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の搬送装置の一実施
形態について図1、図2、図3を参照しながら説明す
る。図1は本発明の搬送装置を下から見上げた図、図2
は本発明の搬送装置の要部拡大斜視図であって取付機構
を示す図、図3は板部材に貼付されたバーコードラベル
を示す斜視図である。ここで、本実施形態における搬送
装置は、図6及び図8を用いて説明したOHT型搬送装
置であり、以下の説明において、図6及び図8で説明し
たOHT型搬送装置と同一又は同等の構成部分について
はその説明を簡略もしくは省略する。
【0024】図1及び図2において、搬送装置Sは、搬
送レール62と、搬送レール62に沿って走行する搬送
台車63とを有している。搬送レール62の側壁62
b、62bの下端には、上面を搬送台車63の走行面6
6とする左右の底壁62c、62cが、両者間に隙間6
2dを確保した状態で設けられている。そして、搬送台
車63に取り付けられた走行ローラ72が走行面66を
転動することにより、搬送台車63は搬送レール62に
沿って矢印y方向を走行方向として走行する。
【0025】搬送レール62のうち、底壁62cの下面
側には、搬送台車63の走行方向に沿って延びるように
形成された溝部1が形成されている。この溝部1は断面
視下向き凹状に形成されており、底壁62cの下面で開
口している。
【0026】溝部1の両側の内側壁1Aのそれぞれに
は、ボルト(雄ねじ部材)3と螺合可能な螺合溝2が形
成されている。この螺合溝2は断面視ギザ状(凹凸状)
に形成されており、この凹凸状の螺合溝2の稜線及び谷
線が、溝部1の長手方向に沿うように、すなわち、搬送
台車63の走行方向に延びるように形成されている。こ
こで、溝部1は、一方の内側壁1Aの螺合溝2の稜線
(凸部)と、他方の内側壁1Aの螺合溝2の谷線(凹
部)とが対向するように、一方の内側壁1Aの螺合溝2
の谷線(凹部)と、他方の内側壁1Aの螺合溝2の稜線
(凸部)とが対向するように設定されている。すなわ
ち、対向する2つの内側壁1Aのうち、一方の内側壁1
Aの螺合溝2の凸部及び凹部と、他方の内側壁1Aの螺
合溝2の凸部及び凹部とが互い違いとなるように形成さ
れている。
【0027】搬送レール62の底壁62cの下面には板
部材4が取り付けられている。板部材4は、図3に示す
ように、平面視長方形状となっており、長手方向両側に
はそれぞれ貫通穴5が形成されている。2つの貫通穴5
のそれぞれは平面視長穴状に形成されている。この板部
材4に形成された貫通穴5にはボルト3が挿通可能とな
っている。
【0028】板部材4の一方の面の中央には、搬送台車
63の走行動作に関する情報を記録したバーコード(識
別子)を有するバーコードラベル(識別子)Bが貼付さ
れるようになっている。このバーコードラベルBは、板
部材4の一方の面のうち、貫通穴5が形成されている以
外の部分に貼付される。
【0029】次に、ボルト3を用いて板部材4を搬送レ
ール62の底壁62cの下面に取り付ける手順について
説明する。まず、板部材4を搬送レール2の底壁62c
に取り付ける前に、バーコードラベルBを板部材4の一
方の面の中央に予め貼付しておく。
【0030】次に、貼付されているバーコードラベルB
を下に向けた状態で、板部材4のうち長手方向両側に形
成されている貫通穴5のそれぞれと、底壁62cに形成
されている溝部1とが一致するように位置合わせする。
このとき、長穴状に形成されている貫通穴5は、矢印y
方向(搬送台車63の搬送方向)に長手方向を一致させ
ている。すなわち、板部材4の貫通穴5は、平面視にお
いて矢印y方向に長穴状に形成された構成となる。
【0031】次に、ボルト3を下側から貫通穴5のそれ
ぞれに挿通する。そして、ボルト3を回すことによっ
て、貫通穴5に挿通させたボルト3と、このボルト3と
螺合可能な螺合溝2を有する溝部1とを螺着する。この
とき、板部材4の貫通穴5は溝部1の長手方向に沿って
長穴状に形成されているので、ボルト3との間に僅かに
隙間を有しており、板部材4を矢印y方向に微動可能と
している。したがって、板部材4の矢印y方向における
位置をこの段階で微調整できる。
【0032】そして、貫通穴5の形状を用いて板部材4
の矢印y方向における位置を微調整したら、ボルト3を
締め込むことにより、ボルト3は螺合溝2に螺着し、板
部材4とともに搬送レール2に固定される。
【0033】ここで、ボルト3は、搬送レール62の底
壁62cのうち、矢印y方向における任意の位置におい
て、螺合溝2を有する溝部1に螺着可能となっている。
したがって、板部材4の矢印y方向における位置を変更
したい場合には、ボルト3を緩めて溝部1から取り外
し、板部材4の位置を変更してから再度、ボルト3を貫
通穴5を介して螺合溝2に螺着すればよい。
【0034】以上説明したように、搬送レール62の底
壁62cに、搬送台車63の走行方向に延びるように溝
部1を形成し、この溝部1の内側壁1Aに、ボルト3と
螺合可能な雌ねじ溝としての螺合溝2を形成したことに
より、ボルト3は搬送レール2のうち搬送台車63の走
行方向における任意の位置で固定可能となる。このよう
に、走行方向に延びる螺合溝2を有する溝部1と、この
溝部1の螺合溝2に螺合するボルト3とからなる取付機
構を用いて板部材4を搬送レール2に取り付けることに
より、搬送レール62に対する板部材4の前記走行方向
における取付位置を任意に設定できる。
【0035】そして、この板部材4に予めバーコードラ
ベルBを貼付しておくことにより、搬送装置Sの設置現
場においてバーコードラベルBの取付位置の調整をする
場合においても、バーコードラベルBを剥がしたりせず
に、作業性良く任意の位置に設けることができる。ま
た、バーコードラベルBを剥がす必要がなくなるので、
バーコードラベルBが劣化することがなくなり、バーコ
ードの識別処理を長期間精度良く行うことができる。更
に、任意の位置に取り付け可能な板部材4にバーコード
ラベルBを予め貼付しておくことにより、従来のように
複数の板部材に跨ってバーコードラベルBを貼付すると
いったこともなくなるので、バーコードラベルBにシワ
などを生じさせることなく識別処理を長期間安定して行
うことができる。
【0036】また、板部材4のうち、ボルト3が挿通さ
れる貫通穴5を、搬送台車63の走行方向に沿って長穴
状に設けたことにより、ボルト3と貫通穴5との間に隙
間が形成されるので、この貫通穴5の形状に基づいて板
部材4の走行方向における位置の微調整ができる。
【0037】なお、上記実施形態はOHT型搬送装置に
関する説明であったが、図4に示すように、OHS型搬
送装置についても適用可能である。図4は、図7を用い
て説明したOHS型搬送装置81のうち、搬送レール8
2の天井壁82cに、本発明の取付機構を用いて板部材
4を取り付けた例である。すなわち、天井壁82cの上
面に、搬送台車の走行方向に沿って溝部1を形成し、こ
の溝部1の内側壁1Aに走行方向に延びるように螺合溝
2を形成することにより、板部材4はボルト3を用いて
搬送レール2の走行方向における任意の位置に取り付け
可能となる。このとき、バーコードラベルBは板部材4
の上面に貼付されている。
【0038】次に、本発明の搬送装置のうち取付機構の
他の実施形態について図5を参照しながら説明する。こ
こで、以下の説明において、上述した実施形態と同一又
は同等の構成部分についてはその説明を簡略もしくは省
略する。図5に示すように、搬送レール62の底壁62
cには、搬送台車63の走行方向である矢印y方向に延
びるように溝部10が形成されている。そして、溝部1
0は、底壁62cの下面に開口する小幅部10Aと、小
幅部10Aの上部に連続して形成され、小幅部10Aよ
り大幅な大幅部10Bとを有している。そして、大幅部
10Bには、複数のナット20が矢印y方向に沿って互
いに隣接して配置されている。
【0039】小幅部10Aの幅はナット20の径より小
さく設定されており、ナット20は小幅部10Aから落
ちない。また、小幅部10Aの幅はボルト3の径より大
きく設定されており、ボルト3は下方からナット20に
到達可能となっている。なお、ナット20は大幅部10
Bの横方向から挿入することによって大幅部10Bに配
置される。また、ナット20を隙間なく配置するため、
板部材4の貫通穴5はナット20の間隔より大きく設定
する。
【0040】そして、板部材4を搬送レール62の底壁
62cに取り付けるには、板部材4の貫通穴5にボルト
3を挿通し、小幅部10Aを介して大幅部10Bに配置
されている複数のナット20のうち任意のナット20に
螺着すればよい。そして、板部材4の矢印y方向におけ
る位置を変更したい場合には、ボルト3と螺合させるナ
ット20を変更すればよい。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、搬送レールに、搬
送台車の走行方向に延びるように溝部を形成するととも
に、この溝部の内側壁に、雄ねじ部材と前記走行方向に
おける任意の位置において螺合可能な螺合溝を形成した
ことにより、搬送レールに対する板部材の前記走行方向
における取付位置を任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置の一実施形態を示す平面図で
ある。
【図2】本発明の搬送装置の要部拡大斜視図である。
【図3】板部材を示す斜視図である。
【図4】本発明の搬送装置の他の実施形態を示す要部拡
大斜視図である。
【図5】本発明の搬送装置の他の実施形態を示す要部拡
大斜視図である。
【図6】OHT型搬送装置を示す断面図である。
【図7】OHS型搬送装置を示す断面図である。
【図8】従来の搬送装置を示す平面図である。
【符号の説明】 1 溝部 2 螺合溝 3 ボルト(雄ねじ部材) 4 板部材 5 貫通穴 62 搬送レール 63 搬送台車 B バーコードラベル(識別子)
フロントページの続き Fターム(参考) 3F022 AA08 AA10 BB09 LL12 NN31 PP04 5F031 CA01 CA04 FA02 FA03 FA05 GA59 GA65 JA04 JA06 JA49 PA02 PA05 PA07 5H301 AA01 AA09 BB05 CC03 CC06 DD07 EE02 EE12 FF06 FF11 FF15 GG08 GG12 HH13

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送レールと、 前記搬送レールに沿って走行する搬送台車と、 前記搬送レールに所定の板部材を取り付ける取付機構と
    を備え、 前記取付機構は、前記板部材に形成された貫通穴に挿通
    する雄ねじ部材と、 前記搬送レールのうち前記搬送台車の走行方向に延びる
    ように形成された断面視凹状の溝部とを有し、 前記溝部の内側壁の両側には、断面視凹凸状で前記貫通
    穴に挿通した雄ねじ部材と螺合可能な螺合溝が、前記走
    行方向に沿うようにそれぞれ形成され、 前記雄ねじ部材は、前記螺合溝のうち前記走行方向にお
    ける任意の位置において螺合し固定されることを特徴と
    する搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記板部材に、前記搬送台車の走行動作
    に関する情報を記録した識別子が貼付されることを特徴
    とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 【請求項3】 前記貫通穴は、平面視において前記走行
    方向に長穴状に形成されていることを特徴とする請求項
    1又は2に記載の搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008056450A (ja) * 2006-09-01 2008-03-13 Asyst Technologies Japan Inc 被搬送物保管システム
JP7464065B2 (ja) 2022-02-16 2024-04-09 村田機械株式会社 天井搬送車システム
CN117894725A (zh) * 2024-03-15 2024-04-16 华芯智上半导体设备(上海)有限公司 自动化物料传输系统
CN117894725B (zh) * 2024-03-15 2024-05-14 华芯智上半导体设备(上海)有限公司 自动化物料传输系统

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