JP2003199143A - 移動体通信装置の測位を可能にするデータの供給方法及び装置 - Google Patents
移動体通信装置の測位を可能にするデータの供給方法及び装置Info
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- JP2003199143A JP2003199143A JP2002297475A JP2002297475A JP2003199143A JP 2003199143 A JP2003199143 A JP 2003199143A JP 2002297475 A JP2002297475 A JP 2002297475A JP 2002297475 A JP2002297475 A JP 2002297475A JP 2003199143 A JP2003199143 A JP 2003199143A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】無線送信チャンネル上に付加される通信負荷を
緩和し、通信ネットワークの性能への悪影響を改善する
こと。 【解決手段】移動通信装置の位置を特定するシステム
は、当該装置をサポートする通信ネットワークにおい
て、送信リンクを監視するためデータを得る。移動通信
装置と通信ネットワーク間の信号の伝播に関する送信メ
ッセージからのデータは、他の種のメッセージからのデ
ータの付加により強化され、移動通信装置の位置を特定
することにおいて伝播データの利用を容易にする。
緩和し、通信ネットワークの性能への悪影響を改善する
こと。 【解決手段】移動通信装置の位置を特定するシステム
は、当該装置をサポートする通信ネットワークにおい
て、送信リンクを監視するためデータを得る。移動通信
装置と通信ネットワーク間の信号の伝播に関する送信メ
ッセージからのデータは、他の種のメッセージからのデ
ータの付加により強化され、移動通信装置の位置を特定
することにおいて伝播データの利用を容易にする。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信装置の
位置を割り出せるようにするデータの供給方法及び装置
に係り、特に、これに限定するものではないが、広域移
動体通信用システム（ＧＳＭ；Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔ
ｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉ
ｏｎ）標準規格に適合するようなセルラー移動体電話ネ
ットワークにおける移動体電話機の位置割り出しに関す
る。 【０００２】 【従来の技術】移動体通信施設（移動体電話機やポケッ
トベル（登録商標）や無線電子メール装置など）の急速
な展開と採用が、移動体電話送受話器や他の移動体通信
装置の地理学的位置の自動識別能力に対し増大する要求
を招いてきた。通信ネットワーク（各線路は既知の固定
された物理的な場所で終端）の構造により固定電話線の
位置が本質的に特定されるのに対し、移動体電話の位置
は元来未知である。しかしながら、移動体電話の物理的
位置は、電話ユーザにとって価値ある多くの潜在的な用
途を備えた情報製品である。例えば、位置を知ること
で、システムはすぐ近くの交通渋滞を警告したり、一時
的に離ればなれになった家族を再リンクしたり、馴染み
の薄い環境におけるサービスや施設の存在についての情
報を提供（例えば、見知らぬ都市の来訪者に対する）し
たりすることが可能になる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】この要件を満たし、特
にネットワーク或いは移動体電話送受話器或いはその両
方に対する修正を含む様々な提案がなされてきた。それ
らの例が、米国特許第６０６１，５６５号や第６，１０
８，５５３号に記載されている。これらの提案の多く
は、送受話器間の活発な相互作用と無線通信チャンネル
の上のネットワークを必要とする。一般にそれらは、通
信ネットワーク、例えばトランシーバ基地局（ＢＴＳ；
Ｂａｓｅ Ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ）
や基地局コントローラ（ＢＳＣ；Ｂａｓｅ Ｓｔａｔｉ
ｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）や移動切替センター（Ｍ
ＳＣ；Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｗｉｔｃｈｉｎｇ Ｃｅｎｔｒ
ｅ）といった様々な要素の操作の調整に用いられる送信
リンク（ＡリンクやＡ−ｂｉｓリンクやＳＳ７リンク）
上での専用メッセージの交換を必要とする。これらの無
線チャンネル対話と専用メッセージは、ネットワークの
主要目的である通信をサポートするのに必要な行為に付
加されるものである。この種の技術を多数の移動送受話
器に関して用いた場合、無線送信チャンネル上に付加さ
れる通信負荷は過大となり、通信ネットワークの性能に
悪影響を及ぼすことは想像に難くない。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、送信リンクを横断するメッセージを監視して通信ネ
ットワークに合わせて装置動作を調整することで、移動
体通信装置の位置の割り出しを可能にするデータの供給
方法であって、下記のステップを含む方法が提供され
る。すなわち、通信ネットワークの２つの要素間のメッ
セージを搬送する少なくとも一つの送信リンクを監視す
るステップと、装置とネットワーク間の信号の伝搬に関
する計測報告を搬送する第１の種類のメッセージを選択
するステップと、前記通信ネットワークの２つの要素の
動作とは関係なく、第１の種類のメッセージから計測報
告を抽出するステップと、この種の計測報告以外のデー
タを搬送する第２の種類のメッセージを選択するステッ
プと、第２の種類のメッセージから情報を抽出するステ
ップと、第１の種類のメッセージから抽出した計測報告
と第２の種類のメッセージから抽出した情報とを組み合
わせ、移動体通信装置の位置が割り出せるようにするデ
ータを供給するステップである。 【０００５】第２の種類のメッセージは、移動体通信装
置のアイデンティティと、装置が位置する通信ネットワ
ークのセクションのアイデンティティと、装置が位置す
るセクションに隣接するネットワークのセクションのア
イデンティティのうちの少なくとも一つに関係する。第
１の種類のメッセージから抽出する計測報告は、受信信
号強度と信号受信品質と無線信号バーストの発生タイミ
ングのうちの少なくとも一つに関するものである。 【０００６】第２の種類のメッセージは、下記を含む。
すなわち、第１の種類の計測がなされる無線信号周波数
を特定するメッセージと、ハンドオーバに亙って維持さ
れる移動体通信装置のアイデンティティの認識を可能に
するメッセージと、相関処理対象である移動体通信装置
のＩＭＳＩならびにＭＳＩＳＤＮの特定を可能にするメ
ッセージである。 【０００７】本発明の別の態様では、送信リンクを横断
するメッセージを監視して通信ネットワークに合わせて
装置動作を調整することで、移動体通信装置の位置の割
り出しを可能にするデータの供給装置であって、下記を
備えるものが提供される。すなわち、通信ネットワーク
の２つの要素間のメッセージを搬送する少なくとも一つ
の送信リンクを監視する監視手段と、装置とネットワー
ク間の信号の伝搬に関する計測の報告を搬送する第１の
種類のメッセージを選択する第１の選択手段と、前記通
信ネットワークの２つの要素の動作とは関係なく、第１
の種類のメッセージからの計測報告を抽出する第１の抽
出手段と、この種の計測報告以外のデータを搬送する第
２の種類のメッセージを選択する第２の選択手段と、第
２の種類のメッセージから情報を抽出する第２の抽出手
段と、第１の種類のメッセージから抽出した計測報告と
第２の種類のメッセージから抽出した情報を組み合わ
せ、移動体通信装置の位置が割り出せるようにするデー
タを供給する組み合わせ手段である。 【０００８】 【発明の実施の形態】携帯電話送受話器などの移動体通
信装置を測位する本発明方法及び装置を、添付図面を参
照し例示により説明する。図１は、ネットワーク内で動
作する携帯電話送受話器１２（「移動局」；ＭＳ；Ｍｏ
ｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ）の位置特定を容易にする付
加装置を備えるＧＳＭセルラー移動体電話ネットワーク
１０の主要な要素を示すものである。明快さに配慮し、
ユーザ音声とデータ信号を搬送する遠隔通信伝送線は省
略してある。すなわち、本発明の文脈にて対象となるネ
ットワークの動作を制御する送信リンクだけが図示して
ある。 【０００９】図１を参照するに、ネットワーク１０のカ
バー領域は測位領域１（ＬＡ１）や測位領域２（ＬＡ
２）といった測位領域に編成される。各測位領域は一般
に数個のセル１４を含んでおり、そのセルは無線スペク
トルを管理する目的でカバー領域の分割基本ユニットを
なし、通常の理想的な六角形として図１に示してある。
セル１４は測位領域にグループ分けされ、送受話器１２
への入来呼の経路選択を容易にしている。各セル１４
は、無線「空中線インタフェース」上で送受話器と通信
する１以上の無線トランシーバ（ＴＲＸ）１８を収容す
るＢＴＳ１６を含んでおり、これらのトランシーバが
「Ａ−ｂｉｓ」送信リンク２０を介してＢＳＣ２２に接
続され、このＢＳＣが１以上のＢＴＳ１６においてトラ
ンシーバを制御することになる。ＢＳＣ２２とその関連
ＢＴＳ１６から成るサブシステムは、時として基地局シ
ステム（ＢＳＳ）と呼ばれる。ＢＳＣ２２はＭＳＣ２６
により「Ａ」送信リンク２４を介して自らが調整し、Ｍ
ＳＣは１以上の測位領域においてＢＳＣ２２を制御す
る。ＭＳＣは、一般にＭＳ１２に対するサービスを調整
するための来訪者位置レジスタ（ＶＬＲ；Ｖｉｓｉｔｏ
ｒ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｒｅｇｉｓｔｅｒ）を有してお
り、ＶＬＲから信号転送点（ＳＴＰ；ＳｉｇｎａｌＴｒ
ａｎｓｆｅｒ Ｐｏｉｎｔ）３０へ移動体アプリケーシ
ョンプロトコル（ＭＡＰ；Ｍｏｂｉｌｅ Ａｐｐｌｉｃ
ａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を搬送し、ネットワー
クの他の部分へ特に加入者情報を格納するホーム位置レ
ジスタ（ＨＬＲ；Ｈｏｍｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｒｅｇ
ｉｓｔｅｒ）３１への送信接続をもたらすリンク２８を
有する。 【００１０】送受話器１２やトランシーバ１８やＢＴＳ
１６やＢＳＣ２２のような特定のネットワーク要素のリ
ンク２０，２４，２８を横断するメッセージ内での参照
を容易にするため、様々な識別子がこれらの要素に割り
当てられる。移動送受話器は、恒久的な国際移動体加入
者アイデンティティ（ＩＭＳＩ；Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏ
ｎａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｉｄｅ
ｎｔｉｔｙ）と対応する一時的移動体加入者アイデンテ
ィティ（ＴＭＳＩ；Ｔｅｍｐｏｒａｒｙ Ｍｏｂｉｌｅ
Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ）を有して
おり、後者は送受話器が測位領域に進入したときに関連
するＭＳＣ／ＶＬＲにより割り当てられ、安全上の理由
から空中線インタフェースによる大半の通信においてＩ
ＭＳＩに代えて用いられる。各測位領域は固有のアイデ
ンティィコード（ＬＡＩ）を有しており、それがその領
域内で動作する送受話器のＴＭＳＩを供給されてＬＡＩ
／ＩＭＳＩの組み合わせを包括的に固有のものにしてい
る。各セル１４は、測位領域内で固有であるが、この種
の領域間では必ずしも固有ではない個々のセルＩＤを有
する。セルＩＤをそれが位置する測位領域のＬＡＩと組
み合わせることで、全体的に唯一無二のセル包括識別
（ＣＧＩ；Ｃｅｌｌ Ｇｌｏｂａｌ Ｉｄｅｎｔｉｆｉ
ｃａｔｉｏｎ）がもたらされる。ＴＲＸ１８は、個々の
Ａ−ｂｉｓリンク２０に固有であるもＢＳＣ２２では必
ずしも固有ではない個別の端末終端識別子（ＴＥＩ；Ｔ
ｅｒｍｉｎａｌ Ｅｎｄｐｏｉｎｔ Ｉｄｅｎｔｉｆｉ
ｅｒ）を有する。 【００１１】ネットワークに用いられる他のアイデンテ
ィティは、基地アイデンティティコード（ＢＳＩＣ；Ｂ
ａｓｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｃｏｄ
ｅ）であり、それは通常は互いに隣接するセル群に割り
当てられ、送受話器をして同一の「標識」周波数上で放
送基本制御情報（ＢＣＣＨ；Ｂｒｏａｄｃａｓｔ Ｃｏ
ｎｔｒｏｌ Ｃｈａｎｎｅｌ）を放送中の異なるセルを
識別できるようにすることで、無線スペクトルの計画立
案を容易にしている。ＢＳＩＣは、ネットワークの「カ
ラーコード」（ＮＣＣ；Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｌｏｕｒ
Ｃｏｄｅ）と基地局カラーコード（ＢＣＣ；Ｂａｓｅ
Ｓｔａｔｉｏｎ Ｃｏｌｏｕｒ Ｃｏｄｅ）を含む。 【００１２】図１はこれらの様々なコードが測位領域や
セルやＴＲＸに割り当てる仕方を例示するものである
が、図示のコードはコード割り当ての概念を強調するよ
う選択されており、ＧＳＭ標準規格に特定されたコード
形式に合致するものではない。 【００１３】ネットワークの動作期間中に様々な動作が
実行され、ＭＳ１２とＴＲＸ１８の間の空中線インタフ
ェース全般の無線伝送を制御し計測する。特に、ＭＳ１
２はＴＲＸを含むＢＴＳ１６により供給される同期進捗
（ＴＡ；Ｔｉｍｉｎｇ Ａｄｖａｎｃｅ）値に従ってＴ
ＲＸ１８への伝送タイミングを制御し、ＭＳとＢＴＳの
間の無線伝搬遅延を補償する。現在のＴＡ値もまた、Ａ
−ｂｉｓリンク２０を介してＢＳＣ２２へ通信される。
ＢＴＳとＭＳはそれぞれ、空中線インタフェース全体で
受信した信号の強度及び品質（例えば、ビット誤り率）
を継続的に測定し、ＭＳはまた隣接セル内のＢＴＳから
（個々の標識周波数で）受信した信号の強度を測定す
る。ＭＳ１２によりなされた計測はＴＲＸへ伝送され、
ＢＴＳはこれらをその自己の計測値とともにＭＳ１２の
移動に応答してセル間の通信のハンドオーバ管理に用い
るため、Ａ−ｂｉｓリンク２０上で関連ＢＳＣへ報告す
る。 【００１４】本発明のこの実施形態では、ＭＳ１２の場
所を割り出すのに用いることのできるデータは、Ａ−ｂ
ｉｓリンク２０やＡリンク２４や必要に応じてＭＡＰリ
ンク２８を横切る送信メッセージを監視するシステムに
より入手される。これらのデータは、基本的にはＭＳの
ＴＡと、ＭＳにより前記の如くその現在の応対セルの下
りリンクチャンネル上と隣接セルの標識周波数上でなさ
れた受信器レベルの計測値とからなる。特に付加メッセ
ージトラフィック負荷を送信ネットワークに課すことな
く、ＭＳ位置の割り出しを容易にするため、これらのデ
ータは追加の詳細をもって強化される。このデータ強化
は、ＩＭＳＩによるＭＳの識別と、現在のＭＳ応対セル
のＣＧＩの識別と、受信レベル計測報告に関連する隣接
セルのＣＧＩの識別とを含む。このため、多数の送信メ
ッセージからのデータは、下記の如く相関処理され、得
られた情報が基本の或いは生の計測報告と組み合わさ
れ、「強化」計測報告をもたらす。監視システムはま
た、監視中のネットワークの基準構成情報を必要とす
る。この構成情報は、ここにも説明したように、追加の
送信メッセージを監視し相関処理することで都合よく導
出される。 【００１５】監視システムは、下記に説明するように、
Ａ−ｂｉｓリンク２０とＡリンク２４及び可能性のある
ＭＡＰリンク２８を横切る送信メッセージを受動的に監
視するプローブ３２を含む。この監視は、リンク２０，
２４，２８の動作が監視システムの存在によって妨害さ
れないという意味において受動的であり、監視システム
はリンクの横断を観察するメッセージパケットの一部或
いは全部をただ複写するだけである。プローブ３２はリ
ンクに結合され、リンク２０，２４，２８の動作特性を
顕著に変えることはできなくなる。例えば光リンクの場
合、カップリングは光出力スプリッタを含み、電気的な
リンクにあってはそれはブリッジ絶縁装置となる。 【００１６】図２に示すように、各プローブ３２は入力
インターフェース３４を有し、それが線３６上で関連リ
ンク２０，２４，２８向けに受信した信号をカップリン
グから受信して調整し、かつプログラムメモリ４０中の
ソフトウェアプログラム命令の制御下で動作しランダム
アクセスメモリ４２を用いるプロセッサ／ＣＰＵ３８へ
信号を供給する。プロセッサ３８は、信号からメッセー
ジを抽出し、幾つかの初期処理（例えば、誤り検出や予
復号）を実行する。メッセージは、続いてインタフェー
ス４４と通信バス４６を介して監視装置４８へ転送さ
れ、必要な追加の復号や下記のさらなる分析を受ける。
この監視装置は、入／出力ポート５０を介する現下の或
いは過去の計測データへの特定の問い合わせへの応答
と、出力ポート５２上の起動中の移動局に関するリアル
タイム計測データストリームを提供する。プローブ３２
は、例えばＳＳ７送信ネットワークを横断するメッセー
ジを監視するＡｇｉｌｅｎｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅ
ｓから入手可能なａｃｃｅＳＳ７システム装置の構成要
素をもって構成することができる。 【００１７】線路３６，４６の特性は、移動体電話ネッ
トワーク１０の構成に依存する。ＢＳＣ２２とＭＳＣ２
６が同一物理サイトにある場合、そのときはＡ−ｂｉｓ
リンクとＡリンクとＭＡＰリンクは全てアクセス可能で
あり、プローブに対する直通線３６が可能となる。ＢＳ
ＣとＭＳＣが別々のサイトにある場合、Ａ−ｂｉｓリン
クやＭＡＰリンクを横切るメッセージトラフィックは、
必要に応じてそれぞれＭＳＣサイトやＢＳＣサイトに配
置されたプローブへの複写（後方牽引）を必要としよ
う。さもなくば、プローブ３２を別々のＭＳＣサイトと
ＢＳＣサイトに配置し、抽出データを監視装置４８に転
送するローカルエリアネットワークやＴＣＰ／ＩＰネッ
トワークでもって通信線４６を構成することもできる。 【００１８】監視システムは、通常、１以上のＭＳＣ域
と全てのＢＳＳをその中で監視する。一つのＭＳＣ域は
複数の監視システムにより監視することもできるが、こ
の場合は、下記の如くＭＡＰリンクの多重監視が必要と
なろう。多重監視システムを用いて単一のＭＳＣ域を監
視するために配置される場合、好ましくは同じ測位領域
のＢＳＣが同じ監視システムにより監視されるよう監視
を配備しなければならない。好ましくは、（同一ＢＳＣ
により制御される）ＢＳＳ内の全てのＢＴＳを、一つの
監視システムにより監視しなければならない。 【００１９】監視装置４８は、ＧＳＭ測位サービス（Ｌ
ＣＳ；Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）アーキテク
チャへ統合するため応対移動体測位センター（ＳＭＬ
Ｃ；Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｍｏｂｉｌｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎ
Ｃｅｎｔｅｒ；ＥＴＳＩ（欧州電気通信標準化協会）
仕様１０１７２４／３ＧＰＰ ＴＳ０３．７１に記載）
５４に接続される（図１参照）。設計及び特定のＳＭＬ
Ｃ能力に従って強化計測データを測地学の位置データに
変えるのに、監視装置４８とＳＭＬＣ５４との間に調停
装置５６が必要であろう。この調停装置は、監視装置４
８自体に組み込むこともできる。 【００２０】強化計測データは、様々な異なる方法でも
ってＭＳ１２の位置割り出しに用いることができる。す
なわち、 １）応対セルＩＤの使用 位置算出ソフトウェアは、セルＩＤとＬＡＩを含むデー
タベースと地理座標とセルの大きさを参照することで、
セルＩＤとＬＡＩを（ＷＧＳ８４やＬａｍｂｅｒｔのよ
うな）地理座標系に変換する。かくして、ＭＳ１２の位
置は、これらの座標におけるその大きさの領域（全方向
性アンテナが応対するセルについてほぼ円形）内で割り
出すことができる。扇形に切られたセルにとっては、そ
の領域は扇形であり、データベースにはＢＴＳから見た
各扇形の角度範囲もまた含まれる。特定の地理座標は、
ＢＴＳ自体の位置すなわちここで問題にしている地点ま
たはセル中心に対応する。 【００２１】２）セルＩＤと同期進捗の使用 １）について前記した如くセルＩＤは使用される。ＴＡ
は、それぞれが約５５０メートルに対応する約３．６９
２マイクロ秒の持続期間であるシンボル期間でもって、
応対セルＢＴＳからＭＳ１２までの距離をもたらす。か
くして、ｎシンボル期間のＴＡとセルＩＤから導き出さ
れた位置データを組み合わせることで、ＭＳ１２の位置
は幅５５０ｍ、ＢＴＳの周囲半径ｎ×５５０ｍの環内あ
ると規定される。扇形に仕切られたセルにとって、定義
域は環ではなく円弧である。強化計測データのこの用途
については、１）に記載したセルＩＤ方法全体に余分な
参照データは一切要求されないが、データベース内の地
理座標はＢＴＳのそれでなければならない。 【００２２】３）セルＩＤとＴＡと受信レベルの使用 隣接セル受信レベル計測値は、測位精度のさらなる改善
（たとえば位置円やセクターや環や円弧の面積の低減）
に用いることができる。隣接セル計測値を用いる少なく
とも２つの方法が可能である。三角測量やＲＦ「輪郭マ
ッピング」や「ＲＦフィンガープリンティング」であ
る。前者は隣接セルからの相対受信信号強度を用い、Ｍ
Ｓの所在しそうな位置を三角測量する。本方法はそれ単
独では満足できず、何故ならＭＳにおける受信電力レベ
ルが地形や建物と他の構造物の近傍や建物内外の位置や
送受話器種類や送受話器の方位などの多くの特徴により
影響を受けるからである。しかしながら、２）にて説明
したようにセルＩＤとＴＡとを組み合わせたときに、そ
の技法単独に対し、特に全方位セルに対し改善をもたら
すことができる。ＲＦフィンガープリンティングは、地
理領域の２０ｍ〜５００ｍの多角形（「地理的画素」）
への分割と、これらの画素或いは多角形のそれぞれにお
ける応対セルならびに隣接セルからのＲＦ（無線周波）
レベルの計測を含む。送受話器間の変動を補償するた
め、通常は絶対受信電力レベルではなく、受信セル信号
間レベルの差異が計算されて保存される。このＲＦ地図
基準データが与えられると、計測報告内の受信レベル計
測値は処理されてそれらの間の差異を導出し、差異の観
測パターンが基準ＲＦ地図と照合される。ＭＳ１２は、
受信レベル差の最良の一致組をもって画素／多角形内に
位置するものとして割り出される。セルＩＤとＴＡを組
み合わせると、これによりセルＩＤ単独やＴＡ単独と比
較して位置解像度を相当に改善することができる。 【００２３】ＧＳＭネットワークの場合、ＭＳが独立型
専用制御チャンネル（ＳＤＣＣＨ；Ｓｔａｎｄａｌｏｎ
ｅ Ｄｅｄｉｃａｔｅｄ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｃｈａｎｎ
ｅｌ）や起動状態にあるトラフィックチャンネル（ＴＣ
Ｈ；Ｔｒａｆｆｉｃ Ｃｈａｎｎｅｌ）を有するときは
常に、ＭＳ１２がその応対セルからの受信レベル及び信
号品質と受信可能な他のセルからのレベルについての計
測報告を送信することが関連仕様に要求される。これら
の計測値は、起動中のＳＤＣＣＨやＴＣＨにリンクされ
た低速の関連制御チャンネル（ＳＡＣＣＨ）全体へ約４
８０ｍＳごとに送信される。上記したように、ＢＴＳと
ＢＳＣの間のＡ−ｂｉｓインタフェースを監視すること
で計測報告を抽出し、監視対象ネットワークの一部にお
ける各起動中のＭＳについての生の無線資源計測値を収
集し、かくしてネットワーク基盤上に追加の処理負担を
課すことなくこの種の各ＭＳの位置判定が可能になる。 【００２４】起動中のＭＳは、（ａ）場所更新を遂行
し、（ｂ）移動体発端呼或いは移動体終端呼についての
起動に従事し、（ｃ）移動体発端呼或いは移動体終端呼
の起動に従事し、（ｄ）ＭＳが例えばショートメッセー
ジサービス（ＳＭＳ；Ｓｈｏｒｔ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓ
ｅｒｖｉｃｅ）を送信又は受信するなどの他の理由から
ＳＤＣＣＨを割り当てられる。 【００２５】（割り当てチャンネル無しの）休止ＭＳが
ネットワークとは通信せず、休止ＭＳが単一測位領域内
のセル間を移動している間は、本発明を用いてその位置
を割り出すことはできない。しかしながら、休止ＭＳが
異なる測位領域に移動すると、移動更新がトリガーされ
る。また、ネットワークオペレータの嗜好に応じて二、
三時間ごとに定期的な位置更新がなされることもある。
この種の位置更新の発生は、その時点での移動体の位置
の新規割り出しを可能にするものである。 【００２６】生の無線資源計測値は、Ａ−ｂｉｓ計測結
果メッセージ内に封入されたＬ１，Ｌ３情報からなる。
Ｌ１情報はＭＳ電力と時間進捗計測値を含む。Ｌ３情報
は、完全な直接伝送アプリケーション部（ＤＴＡＰ；Ｄ
ｉｒｅｃｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏ
ｎ Ｐａｒｔ）計測報告メッセージを含む。Ａ−ｂｉｓ
リンク上の監視装置４８により観察された通常の計測結
果メッセージがＬ１，Ｌ３情報を含まないとすれば、そ
れは例えばＭＳから一切報告を受信しておらず、監視装
置４８が計測結果メッセージを無視するからである。 【００２７】随意選択的なＭＳ同期オフセットパラメー
タがＡ−ｂｉｓ計測結果メッセージに存在する場合、報
告された同期進捗値はＭＳの位置割り出しに使用する前
にＭＳ同期オフセット値に従って調整される。ＭＳ同期
オフセットは実効的には現下の同期進捗値における誤差
であり、ＭＳとＢＴＳの間の周回移動距離が６３シンボ
ル期間すなわち同期進捗の最大値を越えるときに、位置
割り出し用に最も多く使用される。 【００２８】後続チャンネルの再割り当て或いはハンド
オーバについては、監視システムは旧チャンネルから新
チャンネルへのＭＳアイデンティティ（ＩＭＳＩやＴＭ
ＳＩや必要に応じてＭＳＩＳＤＮ）を自動的に追尾す
る。すなわち、（ａ）同一ＢＴＳ内の異なるＴＲＸ間、
（ｂ）同一ＢＳＣにより制御される異なるＢＴＳ間、
（ｃ）同一ＭＳＣにより制御される異なるＢＳＣ間、
（ｄ）異なるＭＳＣ間である。 【００２９】受信信号レベル計測値は、これらの２つの
事象に続く短い期間について使用から除外される。すな
わち、（ａ）初期チャンネル起動と、（ｂ）奏効又は不
首尾のハンドオーバである。 【００３０】このことは、これらの事象の後で、ＭＳが
報告する受信レベル計測値が正確な隣接セルアイデンテ
ィティを指示しないことに原因がある。空中線とＡ−ｂ
ｉｓインターフェースを介して送信された計測報告メッ
セージ内の隣接セルは、隣接セル標識周波数の絶対無線
周波数チャネル番号（ＡＲＦＣＮ；ＡｂｓｏｌｕｔｅＲ
ａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｃｈａｎｎｅｌ Ｎｕ
ｍｂｅｒ）のＭＳ現行リストへの索引により特定され、
ＡＲＦＣＮ自体では特定されない。ＭＳが休止している
ときは、このリストはＭＳの「駐留中」セルのＢＣＣＨ
を介して供給され、このリストはＢＣＣＨ割り当て（Ｂ
Ａ（ＢＣＣＨ））と呼ばれる。ＭＳが起動されると、こ
のリストはＳＡＣＣＨを介してＭＳへダウンロードされ
る。このリストはＢＡ（ＳＡＣＣＨ）と呼ばれ、その内
容はＢＡ（ＢＣＣＨ）の内容と異なるものである。例え
ば、ＭＳは起動している時に傘下のセルへハンドオーバ
させることもできるが、休止中は傘下のセルへは駐留さ
せられない。その場合、傘下のセルの標識周波数はＢＡ
（ＳＡＣＣＨ）には含まれるが、ＢＡ（ＢＣＣＨ）には
含まれない。ＭＳが起動された後に送信された第１又は
２の計測結果メッセージ内の指標は、依然としてＢＡ
（ＳＡＣＣＨ）リストではなく、ＢＡ（ＢＣＣＨ）リス
トに関するものである。従って、ＢＡ（ＳＡＣＣＨ）が
ダウンロードされるまで、隣接セルを確実に特定するこ
とはできない。ＢＡ（ＳＡＣＣＨ）ダウンロードはＢＴ
Ｓにより自立して実行され、その生起はＡ−ｂｉｓイン
ターフェースを監視することでは通常検出することはで
きず、それ故に不確実性期間を想定しなければならな
い。旧セルについてのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）の新規セルの
それに対する置換のタイミングが正確には既知ではない
場合、ハンドオーバにとっても同様の状況が存在する。 【００３１】上記したように、各起動ＭＳはおよそ４８
０ｍｓごとに生の計測報告を生成する。この頻度は、効
果的な移動位置割り出しのため必要以上に高くなくとも
よい。さらに、計測報告、特にＲＦレベル計測は、相当
のジッタを含むことがあり、平均化処理からの恩恵を享
受するものである。それ故、効率と精度を上げるため、
監視装置には計測報告を集計し、集計強化計測報告（Ａ
ＭＲ；ａｇｇｒａｇａｔｅｄ ｅｎｒｉｃｈｅｄ ｍｅ
ａｓｕｒｅｍｅｎｔ ｒｅｐｏｒｔ）を生成する仕組み
が設けられる。しかしながら、ＭＳの起動直後に計測報
告を供給することの集計に必要とされる時間から生ずる
こともある過度の遅延を除去することは望ましいもので
ある。それ故、第１の僅少（たとえば１又は２）の強化
計測報告は、起動後の集計無しの監視システムにより直
接供給され、ＭＳ１２の位置の初期概括割り出しが容易
になる。 【００３２】この初期個数の計測報告の供給後に、後続
の計測報告が集計に供使される。例えば１０秒台の第１
の集計期間が、初期個数の計測報告の最終のものが生成
された直後に開始する。この第１の集計期間中に受信し
た全ての計測報告は、下記に詳述する如く組み合わさ
れ、ＡＭＲが集計期間の終わりにもたらされる。第２の
集計期間はそれから直ちに始まり、後述する条件の全て
が検出されるまで同様の繰り返しが行われる。特定の環
境において所望されるのであれば、集計は一切行なわれ
ず、全ての強化計測報告が生成時に直ちに供給される。 【００３３】集計期間に亙り、平均は下記の計測用に計
算される。すなわち、 （ａ）ＭＳのＴＡ Ａ−ｂｉｓプロトコル追尾の審査は、ＴＡ値が例えばＲ
Ｆマルチパス効果により引き起こされる不規則変動にさ
らされ得ることを示した。これらの変動を平滑化しかつ
平均化することで精度改善することが望ましい。 【００３４】（ｂ）各隣接セルについてのＭＳ受信レベ
ル 隣接セルのリストは集計期間中に変化し、これにより集
計期間中の各隣接セルについて受信した計測報告の実際
の数がそのセルについての移動平均の計算に使用できる
筈である。 【００３５】（ｃ）現下応対セルのＭＳ受信レベル （ｄ）（ＭＳからの信号の）ＴＲＸ受信レベル （ｅ）ＴＲＸ伝送電力制御 （ｆ）ＭＳ伝送電力レベル である。 【００３６】下記の事象のいずれかが集計期間中に発生
する場合、その集計期間は終わり、ＡＭＲが生成され
る。すなわち、（ａ）最終的な無線周波チャンネルの解
放と、（ｂ）奏効したハンドオーバに続くセルの切り替
えである。 【００３７】しかしながら、未決中のＡＭＲは同一ＴＲ
Ｘ内でのチャンネルの再割り当て発生時には発送され
ず、例えば発呼開始時にＳＤＣＣＨからＴＣＨへ転送さ
れる。旧チャンネル及び新チャンネルからの生の計測結
果は、多かれ少なかれ同一である必要がある。 【００３８】上記した集計手順に代わるものは、想像に
難くない。一つの可能性として、計測報告のサンプリン
グと例えば１０中１サンプルの使用がある。しかしなが
ら、これはあらゆる計測値、特に相当な変動にさらされ
得る受信レベル計測値の平滑化をもたらさないものであ
る。他方、上記の集計方法は、例えば車両内の急速移動
ＭＳにとってより不満足な結果をもたらすことがある。
この状況に対処するには、Ｍａｒｔｉｎ Ｈｅｌｌｅｂ
ｒａｎｄｔとＲｕｄｏｌｆ Ｍａｔｈａｒによる１９９
９年９月発行の車載技術ＩＥＥＥ論文集、第４８巻第５
号「セルラー無線ネットワークにおける移動体の位置追
尾（Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｔｒａｃｋｉｎｇ ｏｆ Ｍｏ
ｂｉｌｅｓ ｉｎ Ｃｅｌｌｕｌａｒ Ｒａｄｉｏ Ｎ
ｅｔｗｏｒｋｓ）」に掲載されたカルマン（Ｋａｌｍａ
ｎ）フィルタを用いる平滑化手法が好適である。 【００３９】ＴＡと受信レベル計測報告はＭＳ位置の割
り出しに不可欠の情報を含むが、これらの計測報告を直
接使用することには困難が付きまとう。それらは、それ
らが関与するＭＳを明示的に特定しないので、計測報告
に関連するＭＳのＩＭＳＩを割り出す仕組みを設けねば
ならない。これは、他のメッセージの収集とそれらの内
容との相関により達成できる。幾つかのネットワークで
は、この情報をＡ−ｂｉｓリンク単独で発見することが
可能であるが、一般にＡ−ｂｉｓリンクとＡリンクを監
視する必要がある。ＭＳのＩＭＳＩを決定する適切な方
法が、米国特許第６，１１９，０００号に記載されてい
る。 【００４０】監視領域に進入したものの（例えば、その
ＭＳのユーザへの呼を確立するため）未だ無線呼び出し
されていないＭＳのＩＭＳＩを発見するには、異なるＭ
ＳＣにおけるＶＬＲ間のＭＡＰ／Ｇインターフェースを
監視することもまた必要である。ＭＳのＩＳＤＮ番号
（ＭＳＩＳＤＮ）が位置情報の一部として必要な場合
は、ＶＬＲとＨＬＲ３０の間のＭＡＰ／Ｄリンク２８
（図１）を位置情報の一部として監視する必要がある。 【００４１】応対セルを取り囲むセル上の信号強度計測
は、ＢＳＩＣとＢＣＣＨ割り当てへの指標とによりこれ
らのセルを特定し、そのことで信号強度を計測しようと
する隣接セルの標識周波数が一覧表示される。それ故、
計測報告において参照する隣接セルについての固有ＣＧ
Ｉの導出のための手順が必要であり、これにはＡ−ｂｉ
ｓリンク２０とＡリンク２４の監視が含まれる。特に、
３つのステップが必要である。すなわち、（ｉ）各応対
セルについての標識周波数（ＡＲＦＣＮ）とＢＳＩＣの
割り出しステップと、（ｉｉ）これらの隣接セルのＡＲ
ＦＣＮとＢＳＩＣとセルＩＤを用いた各応対セルについ
ての隣接セルのリストの割り出しステップと、（ｉｉ
ｉ）作動中のチャンネルに関するＢＡ（ＳＡＣＣＨ）の
割り出しステップである。 【００４２】ステップ（ｉ）を実行する適切な方法が、
米国特許第６，１８１，６８２号に記載されている。そ
の方法は、ＴＲＸ間のハンドオーバメッセージを監視
し、それらのＴＲＸのＡＲＦＣＨとＢＳＩＣを特定す
る。ハンドオーバは隣接セル間で発生し、個々のセルの
ＡＲＦＣＨやＢＳＩＣの発見と同じく特許に記載された
技法もまた、監視対象ハンドオーバ内に含まれるセルを
してステップ（ｉｉ）に要求される如く互いに隣接する
ものとして関連付けられるようにする。 【００４３】ステップ（ｉｉｉ）は、２つの部分を含
む。すなわち、それがチャンネル内で特定のメッセージ
（それは応対セルのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）より優先され
る）を明示的に与えられる場合、応対セルのＢＡ（ＳＡ
ＣＣＨ）の割り出しと、チャンネルのＢＡ（ＳＡＣＣ
Ｈ）の割り出しとである。応対セルのＢＡ（ＳＡＣＣ
Ｈ）を見出すため、２つの方法のうちのいずれかが用い
られる。第１の方法は、埋設システム情報第５種又は５
ｂｉｓ種又は５ｔｅｒ種メッセージ（ＧＳＭ０４．０８
章の９．１．３７）を含むＡ−ｂｉｓリンクＳＡＣＣＨ
充填メッセージ（ＧＳＭ標準規格の０８．５８章８．
６．２に規定）の検出を含むものである。これらのメッ
セージは、セルに対するデフォルトのＢＡ（ＳＡＣＣ
Ｈ）を含む。この方法は正確で信頼できる長所を有する
が、ＳＡＣＣＨ充填メッセージは稀ながら一般にＢＴＳ
が変更される時にしか見られない。かくして、セルにつ
いてのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）が得られる前、すなわちその
セルを用いてＭＳについての受信レベル計測値が適正に
特定され得る前に長い遅延が存在することがある。セル
についてＢＡ（ＳＡＣＣＨ）を割り出す第２の方法が、
米国特許第６，１９２，２４４号に記載されている。こ
の方法は元来が統計的であり、それが生み出す結果は不
良セル或いは不良周波数計画により影響を受けることが
ある。しかしながら、ＳＡＣＣＨ充填メッセージが十分
に早期に発生しない場合には、一般にはそれがＢＡ（Ｓ
ＡＣＣＨ）をもたらすことができ、ＳＡＣＣＨ充填メッ
セージがその後検出されたときに、この情報を確認する
ことができる。 【００４４】チャンネル特定メッセージにおいて明示的
に与えられ（かくして応対セルのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）よ
り優先される）るチャンネルのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）は、
Ａ−ｂｉｓチャンネル起動メッセージ（ＧＳＭ０８．５
０章８．４．１）か又はＡ−ｂｉｓＳＡＣＣＨ情報修正
メッセージ（ＧＳＭ０８．５８章８．４．２０）のいず
れかに埋設されたシステム情報５種や５ｂｉｓ種や５ｔ
ｅｒ種メッセージを探し出すことにより発見される。 【００４５】上記の方法で計測報告を強化するため、監
視装置はそれが監視しているネットワーク上の若干の構
成情報を必要とする。この情報は、主に監視対象ネット
ワーク（或いはネットワークの一部）の各ＴＲＸのＬＡ
ＩとセルＩＤである。これらのデータは、例えば米国特
許第６，０８８，５８７号に記載された方法を用い、Ａ
−ｂｉｓリンクとＡリンク上のメッセージの追加的な監
視或いは相関処理により自動的に検出することができ
る。 【００４６】図３は、プローブ３２の全体構成とそれら
が実行する処理に含まれるデータフローについての監視
装置４８を示すものである。図３を参照するに、Ａ−ｂ
ｉｓリンク２０とＡリンク２４とＭＡＰリンク２８上で
搬送されるデータストリームは、例えばプローブ３２に
接続されたＥｌ搬送体（物理ケーブル）を介して受信さ
れ、それらのデータストリーム（５８）内のデータ時間
枠が識別され抽出される。Ａ−ｂｉｓデータチャンネル
は時間枠に対して動的に割り当てることができ、その割
り当ては（例えば、ＢＴＳ再開に従って）時間とともに
変動する傾向があるため、Ａ−ｂｉｓデータチャネルを
時間枠割り当てを自動的に検出することが好ましい。こ
れは、Ａ−ｂｉｓチャンネルの自動発見モジュール６０
によりなされる。このモジュールは全ての搬送体上の全
ての時間枠の全ての副率を通じて走査し、正規のフレー
ム検査シーケンス（ＦＣＳ；Ｆｒａｍｅ Ｃｈｅｃｋ
Ｓｅｑｕｅｎｃｅ）をもって有効なリンクアクセスプロ
トコル（Ｌｉｎｋ Ａｃｃｅｓｓ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）
すなわちＤチャネル（ＬＡＰＤ）フレームを探し出す。
この種のフレームが発見される場合、これがＡ−ｂｉｓ
チャンネルでありそうであるというエントリが搬送体構
成テーブル６２内でなされる。 【００４７】時間枠と副率は、それらがすでに搬送体構
成テーブル６２内に存在せず、前もって除外されていな
い場合に限り（例えば、常にフレーム同期ビットを搬送
する時間枠０といったＡ−ｂｉｓトラフィックを搬送し
ないことが既知であるという理由から）、試験される。
各時間枠を試験するためのアルゴリズムは、深さ優先で
ある。例えば、６４ｋｂ／ｓ時間枠全体を試験する。 【００４８】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置０〜３の３２ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００４９】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置０〜１の１６ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５０】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置０の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５１】 ビット位置１の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５２】 ｝ ビット位置２〜３の１６ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５３】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置２の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５４】 ビット位置３の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５５】 ｝ ｝ ビット位置４〜７の３２ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５６】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置４〜５の１６ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５７】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置４の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５８】 ビット位置５の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５９】 ｝ ビット位置６〜７の１６ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００６０】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置６の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００６１】 ビット位置７の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００６２】 ｝ ｝ ｝ 各試験は、下記の如く、選択された時間枠から１００秒
などの所定の最大試験時間までのデータを収集しなけれ
ばならない。すなわち、 １．ＦＣＳエラーのない連続的な良好な指定数（例えば
１０）のＬＡＰＤフレームが受信される場合、そのとき
は適当な搬送体と時間枠データと受信した良好なフレー
ムの計数値とをもって搬送体構成テーブル６２へ見出し
を加える。この搬送体と時間枠と更なる処理を目的とす
るフレームの配送の副率を可能にする。試験対象である
次の時間枠或いは副率へ進む。 【００６３】２．指定数の連続的な不良ＬＡＰＤフレー
ムを受け取った場合は、そこでこの時間枠と副率を無視
し、試験対象である次の時間枠及び副率へと進む。 【００６４】３．最大の試験時間が経過した後、「良
好」或いは「不良」が解消されなかった（例えば、何も
受け取られず、或いはチャンネルが交互に良好フレーム
と不良フレームを生み出す）場合、そのときはこれが有
効なＡ−ｂｉｓチャンネルではなく、試験対象である次
の時間枠と副率へ進むことを想定する。 【００６５】万が一、先に発見されたＡ−ｂｉｓチャン
ネルが消失した場合（例えば、それが異なる時間枠に割
り当てられため）、その副率と時間枠と搬送体について
過度のフレーム検査エラーが発生し始める。これを生じ
たときは、Ａ−ｂｉｓチャンネル見出しは搬送体構成テ
ーブル６２から除去することができる。このためのアル
ゴリズムは、下記の通りである。 【００６６】１．無効フレームの受領時に、搬送体構成
テーブル６２内の関連搬送体及び時間枠について受け取
った良質フレームの計数値を減数し、フレームを廃棄す
る。この計数値が減数後に零となった場合は、そこでこ
の搬送体と時間枠と副率からのさらなるフレームの受け
取りを不可とし、テーブル６２から見出しを取り除く。 【００６７】２．良質フレームを受け取ったときは、搬
送体構成テーブル６２において、受け取られる良質フレ
ームの適切な計数を点検し、それが現在のところＡ−ｂ
ｉｓ時間枠を最初に認識する特定の数未満の場合、それ
を増分する。さらなる処理用に良質フレームを無条件通
過させる。すなわち、先の不良フレームはこの良好フレ
ームの処理を妨げるべきではない。 【００６８】再び図３を参照するに、不揮発性バックア
ップメモリ６４が搬送体構成テーブル６２用に設けてあ
り、先に発見されたＡ−ｂｉｓチャンネル情報を用いて
素早い始動を容易にしている。 【００６９】ＡリンクとＭＡＰリンクは、Ａ−ｂｉｓリ
ンクほど再割り当てしがちではなく、それ故に搬送体構
成テーブル６２内で手動により構成することができる。 【００７０】送信フレームは、搬送体構成テーブル６２
の搬送体構成データに従って、それぞれの受信器６６，
６８，７０によりＡ−ｂｉｓリンクやＡリンクや随意選
択ではあるが地図リンク時間枠から収集される。これら
の受信器は、受信時に直ちにフレームにタイムスタンプ
を押す原因となり、無効で不要なフレーム（例えば、リ
ンク状態や代理信号ユニット）を拒絶し、「時系列整列
器」７２に送り込む前に、再伝送フレームを抑圧する。
時系列整列器７２は、タイムスタンプに従って全ての様
々なリンクから受け取ったメッセージの時系列整列を担
うものであり、これは続くメッセージ整合と後続状態と
が正規の時間順序に従って送信ユニットのストリームに
依存するからである。 【００７１】時間整列後に、様々なメッセージが個々の
デコーダ７４，７６，７８によりプロトコルに従って復
号され、要求データフィールドを分離出力する。計測報
告の強化をサポートするため、３組みの基準データが移
植され、維持される。すなわち、一組のＢＳＳ構成テー
ブル８０とＭＳアイデンティティテーブル８２と起動チ
ャネルテーブル８４である。 【００７２】ＢＳＳ構成テーブル８０は、各セル用の隣
接セルリストを含む監視ネットワークに対しＢＴＳのＴ
ＲＸとセル構成詳細を提供する。これらのテーブルは、
Ａ−ｂｉｓリンクとＡリンクから選択されたメッセージ
を受け取って米国特許第６，０８８，５８７号と第６，
１８１，６８２号に記載された方法を実行するネットワ
ーク自動発見モジュール８６により維持される。加え
て、システム情報種５メッセージは、応対セルのＢＡ
（ＳＡＣＣＨ）の割り出しに用いられる。不揮発性メモ
リ８８が、システム再開期間中に発見されたＢＳＳ構成
情報をバックアップし、それによって再開後の監視シス
テムの動作のより速やかな回復が可能になるよう設けて
ある。 【００７３】ＭＳアイデンティティテーブル８２は、ネ
ットワークの監視部内に出現し、各ＭＳについてＴＭＳ
ＩからＩＭＳＩへのマッピングを格納する際にＭＳを記
録する。このテーブルは、Ａ−ｂｉｓリンクやＡリンク
や随意選択ではあるがＭＡＰリンクから収集され選択さ
れたメッセージを受信し、米国特許第６，１１９，００
０号に記載された手順を実行するＭＳアイデンティティ
追従モジュール９０により維持される。強化した計測報
告内に含むことが要求される場合、ＭＳアイデンティテ
ィテーブル８２は各ＩＭＳＩ（下記参照）についてのＭ
ＳＩＳＤＮもまた記録する。ＢＳＳ構成データと同様
に、不揮発性メモリ９２がＭＳアイデンティティデータ
用に設けられる。しかしながら、ＩＭＳＩ／ＴＭＳＩマ
ッピングがシャットダウンに続いて変更されそうなた
め、これはＭＳＩＳＤＮ／ＩＭＳＩマッピングをバック
アップするだけである。 【００７４】ＭＳＩＳＤＮとＩＭＳＩ値を相関処理する
ため、ＭＳアイデンティティ追従モジュール９０は、地
図リンク２８上をＨＬＲ３１へ送信された地図更新位置
呼び出し動作を含むＳＳ７処理能力アプリケーション部
（ＴＣＡＰ；Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎ Ｃａｐａｂｉｌ
ｉｔｉｅｓ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐａｒｔ）開始
メッセージと、応答したＨＬＲ３１により送信される地
図挿入加入者データ呼び出し動作（そのうちの幾つかは
翻ってＭＳＩＳＤＮ値を含む）を含むＴＣＡＰ継続メッ
セージとを検査する。これらのメッセージは、送信点ア
ドレス（点コード及び／又はＳＣＣＰ包括表題）とそれ
らが含む処理ＩＤ値とを整合させてそれらが属するＴＣ
ＡＰ処理を特定することでＭＳアイデンティティ追従モ
ジュール９０によって関連付けられる。一対の関連する
ＴＣＡＰ開始及びＴＣＡＰ継続メッセージが発見される
と、地図更新位置（ＭＡＰ＿ＵＰＤＡＴＥ＿ＬＯＣＡＴ
ＩＯＮ）呼び出し動作内のＩＭＳＩが抽出され、ＭＳア
イデンティティテーブル８２内の関連した見出しの発見
に用いられる。この見出しは、ＴＣＡＰ継続メッセージ
内の地図挿入加入者データ（ＭＡＰ＿ＩＮＳＥＲＴ＿Ｓ
ＵＢＳＣＲＩＢＥＲ＿ＤＡＴＡ）呼び出し動作から抽出
されたＭＳＩＳＤＮ値をもって更新される。 【００７５】起動チャネルテーブル８４は、起動中の空
中線インタフェースチャンネルを、強化データを計測報
告用に供給するチャンネルを用いてＭＳのアイデンティ
ティに関連付ける。それは、Ａ−ｂｉｓリンク上のチャ
ンネル起動（ＣＨＡＮＮＥＬＡＣＴＩＶＡＴＩＯＮ）と
確立指示（ＥＳＴＡＢＬＩＳＨ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯ
Ｎ）とＲＦチャンネル解放（ＲＦ ＣＨＡＮＮＥＬ Ｒ
ＥＬＥＡＳＥ）メッセージからの起動チャンネル追従モ
ジュール９４と、ＢＳＳ構成テーブル８０及びＭＳアイ
デンティティテーブル８２からの追加参照データを移植
される。 【００７６】起動チャンネル追従部９４が検出しなけれ
ばならないチャンネル起動用の７つの可能性をもったシ
ナリオが存在する。これらは下記の通りである。 【００７７】（ａ）移動体発端（ＭＯ）呼やＭＯのＳＭ
Ｓや補助的サービスなどに対する接続管理（ＣＭ：Ｃｏ
ｎｎｅｃｔｉｏｎ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ）サービス要
求、（ｂ）位置更新或いはＩＭＳＩ取り付け、（ｃ）Ｉ
ＭＳＩの引き離し、（ｄ）移動体終端（ＭＴ）呼やＭＴ
のＳＭＳなどについての無線呼び出しに対する応答、
（ｅ）ＣＭ再確立要求、（ｆ）（音声グループ呼サービ
スと音声放送サービスにより使用される）通知応答、
（ｇ）チャンネルの再割り当て、（ｈ）ハンドオーバで
ある。 【００７８】全てのチャンネル起動は、必要ＴＥＩ及び
チャネル番号に対するＡ−ｂｉｓリンク上のチャンネル
起動（ＣＨＡＮＮＥＬ ＡＣＴＩＶＡＴＩＯＮ）メッセ
ージから始まる。チャンネル起動メッセージは、ＭＳ用
の初期ＴＡを含む。ＭＳが起動中のチャンネルに接続し
たときに、Ａ−ｂｉｓリンクを介して確立指示（ＥＳＴ
ＡＢＬＩＳＨ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ）メッセージが受
け取られる。確立指示メッセージ上のシナリオ（ａ）〜
（ｆ）には、ＩＭＳＩや現在のＴＭＳＩや旧ＴＭＳＩ，
ＬＡＩなどＭＳの識別が含まれる。 【００７９】シナリオ（ｇ）と（ｈ）については、確立
指示メッセージ内にＭＳ指示は存在しない。これは、他
のチャンネル（及びハンドオーバの場合他のＴＲＸ）上
で先のチャンネル起動へ追尾復帰することで発見しなけ
ればならない。これは、暗号化キーＫｃと標的チャンネ
ル番号とを用いて正確な整合を保証することで、旧チャ
ンネル上の割り当てコマンド（ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ
ＣＯＭＭＡＮＤ）メッセージ或いはハンドオーバコマン
ド（ＨＡＮＤＯＶＥＲ ＣＯＭＭＡＮＤ）メッセージを
新チャンネルへの割り当て完了／ハンドオーバ完了（Ａ
ＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＣＯＭＰＬＥＴＥ／ＨＡＮＤＯＶ
ＥＲ ＣＯＭＰＬＥＴＥ）メッセージにリンクさせるこ
とでなされる。キーＫｃは、旧チャンネル上の原暗号化
コマンド（ＥＮＣＲＹＰＴＩＯＮ ＣＯＭＭＡＮＤ）或
いはチャンネル起動（ＣＨＡＮＮＥＬ ＡＣＴＩＶＡＴ
ＩＯＮ）メッセージに現存するもの及び新規チャンネル
上のチャンネル起動（ＣＨＡＮＮＥＬ ＡＣＴＩＶＡＴ
ＩＯＮ）コマンドに現存するものであり、その両方は起
動チャンネルテーブル８４内の個々の見出しに格納され
ている。ハンドオーバ全体を特定するＭＳアイデンティ
ティを追う他の方法は、米国特許第５，８８４，１７５
号に記載されている。 【００８０】計測報告強化モジュール９６は、Ａ−ｂｉ
ｓリンクから入力として生のＤＴＡＰ計測報告（ＤＴＡ
Ｐ ＭＥＡＳＵＲＥＭＥＮＴ ＲＥＰＯＲＴ）メッセー
ジを取り込み、起動チャンネルテーブル８４からの強化
データをもってこれらを強化する。加えて、確立指示
（ＥＳＴＡＢＬＩＳＨ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ）メッセ
ージは、下記の如く、チャンネル起動の初めにエミュレ
ートされた計測報告を生成するのに用いる。 【００８１】強化された計測報告は、下記のデータ（＊
は、強化計測報告を用いて移動体位置アルゴリズムの要
件に応じて省略される項目を示す）を含む。すなわち、
（ａ）ネットワークから収集した計測報告のタイムスタ
ンプと、（ｂ）（見出された場合の）ＭＳの＊ＩＭＳＩ
と、（ｃ）（使用する場合の）ＭＳの＊現在のＴＭＳＩ
と、（ｄ）＊ＭＳＩＳＤＮ（これには、ＶＬＲとＨＬＲ
間のＭＡＰ／Ｄインターフェースの監視が必要）と、
（ｅ）＊Ｋｅｙ、すなわちＩＭＳＩが未だ割り出されて
いないか要求されていない場合に、異なるＭＳの識別に
使用される暗号化キーＫｃなどの唯一無二の識別子と、
（ｆ）現下応対セルの＊ＣＧＩと、（ｇ）現下応対セル
の＊標識周波数と、（ｈ）現下応対セルの＊ＢＳＩＣ
（「カラーコード」）と、（ｉ）現下応対セルの中のＴ
ＲＸの＊ＴＥＩと、（ｊ）計測結果集計期間中に平均算
出を容易にするようマイクロセカンドに変換したＭＳが
使用中のＴＡと、（ｋ）平均化を容易にするようｄＢｍ
に変換した＊ＴＲＸ伝送電力レベル低減と、（１）ｄＢ
ｍに変換した＊ＴＲＸ受信レベルと、（ｍ）ｄＢｍに変
換した＊ＭＳ伝送電力レベルと、（ｎ）ｄＢｍに変換し
た現下応対セルの信号の＊ＭＳ受信レベルと、（ｏ）Ｍ
Ｓにより計測された隣接セルの標識周波数の＊受信レベ
ルである。 【００８２】各レベル計測値はｄＢｍに変換され、ここ
では下記のうちの１以上により識別することが可能にな
る。すなわち、 ｉ．隣接セルに対する応対セルＢＡ（ＢＣＣＨ）へのＢ
ＳＩＣ及び指標、 ｉｉ．隣接セルのＢＳＩＣ及びＡＲＦＣＮ、 ｉｉｉ．隣接セルのＣＧＩである。 【００８３】ＭＳ対話（例えば位置更新）は、どのよう
な計測報告メッセージも生成する十分な期間をもたな
い。それ故、監視装置は、以下の事象（初期ＴＡがＡ−
ｂｉｓリンク上のチャンネル起動メッセージから入手可
能である）の発生時に、上記の（ａ）〜（ｊ）の項目を
含む初期エミュレートされ強化された計測報告を生成す
る。すなわち、 ・（移動体発端呼やＭＯのＳＭＳやＳＳなどについて
の）ＣＭサービス要求、−チャンネル確立時、 ・位置更新或いはＩＭＳＩ取り付け、−ＴＭＳＩ再割り
当て或いは位置更新受領時、 ・ＩＭＳＩの引き離し−チャンネル確立時、 ・（移動体終端呼やＭＴのＳＭＳなどについての）無線
呼び出しへの応答−チャンネル確立時、 ・ＣＭ再構築要求−チャンネル設立時、 ・通知応答（ＶＧＣＳとＶＢＳが使用する）−チャンネ
ル確立時である。 【００８４】エミュレートされ強化された計測報告はま
た、首尾よきハンドオーバ或いは異なるＴＲＸへの再割
り当てに続き直ちに生成される。このエミュレートされ
た報告は、新規なＴＲＸとセルＩＤとＴＡ値を含む。 【００８５】計測報告集計モジュール９８は各起動ＭＳ
について計測報告を収集し、（前記の如く中間結果用の
一時集計メモリ１００を用いてＡＭＲを生成して）集計
期間に亙ってそれらを平均する。ＭＳについての各集計
期間の終わりで、ＡＭＲがリアルタイムリンク１０２を
介して、（例えば規定アプリケーションプログラム作成
インタフェースＡＰＩを介してアクセスされて）供給さ
れかつ／又はデータベース１０４内に格納される。各Ｍ
Ｓについての集計期間は、そのＭＳについての第１の計
測結果をもって開始される。異なるＭＳのためのＡＭＲ
の生成は、全く独立していて非同期である。データベー
ス１０４からＡＭＲを抽出すべく、質疑／応答ＡＰＩ１
０６が提供される。 【００８６】本発明は、移動体通信装置の位置を割り出
す従来の方法に比べ幾つかの効果をもたらす。例えば、
多数の移動体装置上の位置データは、リアルタイムにか
つ通信ネットワーク自体には追加負担を課すことなく得
ることができる。これらの位置データの記憶は、翻って
移動体位置の履歴パターンの割り出しと調査を可能にす
る。 【００８７】上記実施形態では、Ａ−ｂｉｓリンク２０
とＡリンク２４の両方を監視する。しかしながら、計測
報告からＭＳ位置の計算のための処理がセルＩＤに代え
てＢＳＩＣとＢＣＣＨのＡＲＦＣＮが使用できる場合、
かつＭＳのＩＭＳＩが各初期チャンネル起動についてＡ
−ｂｉｓリンクを通じて常時送信される場合は、Ａリン
クの監視は省略できる。同様に、ＩＭＳＩを参照するこ
とで識別される位置データが要求され、かつそのＩＭＳ
Ｉを見出す前にＭＳへの無線呼び出しを待機することが
受け入れられない場合、或いはＭＳのＭＳＩＳＤＮがＩ
ＭＳＩに加え計測報告において要求される場合にのみ、
ＭＡＰリンク２８の監視が必要になる。この発明は例と
して次のような実施形態を含む。 【００８８】（１）送信リンクを横断するメッセージを
監視して通信ネットワークに合わせて装置動作を調整す
ることにより移動体通信装置の位置の割り出しを可能に
するデータの供給方法であって、通信ネットワークの２
つの要素間のメッセージを搬送する少なくとも一つの送
信リンクを監視するステップと、装置とネットワーク間
の信号の伝搬に関する計測報告を搬送する第１の種類の
メッセージを選択するステップと、前記ネットワークの
前記２つの要素の動作とは関係なく、第１の種類のメッ
セージから計測報告を抽出するステップと、この種の計
測報告以外のデータを搬送する第２の種類のメッセージ
を選択するステップと、第２の種類のメッセージから情
報を抽出するステップと、第１の種類のメッセージから
抽出した計測報告と第２の種類のメッセージから抽出し
た情報とを組み合わせ、移動体通信装置の位置が割り出
せるようにするデータを供給するステップを含む、前記
方法。 【００８９】（２）（１）記載の方法であって、第２の
種類のメッセージから抽出した情報は、移動体通信装置
のアイデンティティと、装置が位置する通信ネットワー
クのセクションのアイデンティティと、装置が位置する
セクションに隣接するネットワークのセクションのアイ
デンティティのうちの少なくとも一つに関する、前記方
法。 【００９０】（３）（１）又は（２）に記載の方法であ
って、第１の種類のメッセージから抽出した計測報告
は、受信信号強度と信号受信品質と無線信号のバースト
発生タイミングのうちの少なくとも一つに関する、前記
方法。 【００９１】（４）（１）乃至（３）のいずれか１項に
記載の方法であって、通信ネットワークはＧＳＭネット
ワークであり、送信リンクはＡリンクかＡ−ｂｉｓリン
クかＭＡＰリンクのうちのいずれか一つである、前記方
法。 【００９２】（５）（４）記載の方法であって、第２の
種類のメッセージは、第１の種類の計測がなされる無線
信号周波数を特定するメッセージを含む、前記方法。 【００９３】（６）（１）乃至（５）のいずれか１項に
記載の方法であって、第２の種類のメッセージは、前記
移動体通信装置の前記アイデンティティの認識がハンド
オーバを跨いで維持できるようにするメッセージを含
む、前記方法。 【００９４】（７）（１）乃至（６）のいずれか１項に
記載の方法であって、第２の種類のメッセージは、移動
体通信装置のＩＭＳＩとＭＳＩＳＤＮの識別の相関処理
を可能にするメッセージを含む、前記方法。 【００９５】（８）（７）記載の方法であって、第２の
種類のメッセージは、論理処理に関するとともに、地図
更新位置呼び出し操作及び地図挿入加入者データ呼び出
し操作を含むメッセージであり、これらのメッセージを
送信点アドレスと処理ＩＤ値とにより相関処理する、前
記方法。 【００９６】（９）送信リンクを横断するメッセージを
監視して通信ネットワークに合わせて装置動作を調整す
ることにより移動体通信装置の位置の割り出しを可能に
するデータの供給装置であって、通信ネットワークの２
つの要素間のメッセージを搬送する少なくとも一つの送
信リンクを監視する監視手段と、前記装置と前記ネット
ワーク間の信号の伝搬に関する計測報告を搬送する第１
の種類のメッセージを選択する第１の選択手段と、前記
ネットワークの前記２つの要素の動作とは関係なく、第
１の種類のメッセージから計測報告を抽出する第１の抽
出手段と、この種の計測報告以外のデータを搬送する第
２の種類のメッセージを選択する第２の選択手段と、第
２の種類のメッセージから情報を抽出する第２の抽出手
段と、第１の種類のメッセージから抽出した計測報告と
第２の種類のメッセージから抽出した情報とを組み合わ
せ、移動体通信装置の位置が割り出せるようにするデー
タを供給する組み合わせ手段を備える、前記装置。
位置を割り出せるようにするデータの供給方法及び装置
に係り、特に、これに限定するものではないが、広域移
動体通信用システム（ＧＳＭ；Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔ
ｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉ
ｏｎ）標準規格に適合するようなセルラー移動体電話ネ
ットワークにおける移動体電話機の位置割り出しに関す
る。 【０００２】 【従来の技術】移動体通信施設（移動体電話機やポケッ
トベル（登録商標）や無線電子メール装置など）の急速
な展開と採用が、移動体電話送受話器や他の移動体通信
装置の地理学的位置の自動識別能力に対し増大する要求
を招いてきた。通信ネットワーク（各線路は既知の固定
された物理的な場所で終端）の構造により固定電話線の
位置が本質的に特定されるのに対し、移動体電話の位置
は元来未知である。しかしながら、移動体電話の物理的
位置は、電話ユーザにとって価値ある多くの潜在的な用
途を備えた情報製品である。例えば、位置を知ること
で、システムはすぐ近くの交通渋滞を警告したり、一時
的に離ればなれになった家族を再リンクしたり、馴染み
の薄い環境におけるサービスや施設の存在についての情
報を提供（例えば、見知らぬ都市の来訪者に対する）し
たりすることが可能になる。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】この要件を満たし、特
にネットワーク或いは移動体電話送受話器或いはその両
方に対する修正を含む様々な提案がなされてきた。それ
らの例が、米国特許第６０６１，５６５号や第６，１０
８，５５３号に記載されている。これらの提案の多く
は、送受話器間の活発な相互作用と無線通信チャンネル
の上のネットワークを必要とする。一般にそれらは、通
信ネットワーク、例えばトランシーバ基地局（ＢＴＳ；
Ｂａｓｅ Ｔｒａｎｓｃｅｉｖｅｒ Ｓｔａｔｉｏｎ）
や基地局コントローラ（ＢＳＣ；Ｂａｓｅ Ｓｔａｔｉ
ｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ）や移動切替センター（Ｍ
ＳＣ；Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｗｉｔｃｈｉｎｇ Ｃｅｎｔｒ
ｅ）といった様々な要素の操作の調整に用いられる送信
リンク（ＡリンクやＡ−ｂｉｓリンクやＳＳ７リンク）
上での専用メッセージの交換を必要とする。これらの無
線チャンネル対話と専用メッセージは、ネットワークの
主要目的である通信をサポートするのに必要な行為に付
加されるものである。この種の技術を多数の移動送受話
器に関して用いた場合、無線送信チャンネル上に付加さ
れる通信負荷は過大となり、通信ネットワークの性能に
悪影響を及ぼすことは想像に難くない。 【０００４】 【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、送信リンクを横断するメッセージを監視して通信ネ
ットワークに合わせて装置動作を調整することで、移動
体通信装置の位置の割り出しを可能にするデータの供給
方法であって、下記のステップを含む方法が提供され
る。すなわち、通信ネットワークの２つの要素間のメッ
セージを搬送する少なくとも一つの送信リンクを監視す
るステップと、装置とネットワーク間の信号の伝搬に関
する計測報告を搬送する第１の種類のメッセージを選択
するステップと、前記通信ネットワークの２つの要素の
動作とは関係なく、第１の種類のメッセージから計測報
告を抽出するステップと、この種の計測報告以外のデー
タを搬送する第２の種類のメッセージを選択するステッ
プと、第２の種類のメッセージから情報を抽出するステ
ップと、第１の種類のメッセージから抽出した計測報告
と第２の種類のメッセージから抽出した情報とを組み合
わせ、移動体通信装置の位置が割り出せるようにするデ
ータを供給するステップである。 【０００５】第２の種類のメッセージは、移動体通信装
置のアイデンティティと、装置が位置する通信ネットワ
ークのセクションのアイデンティティと、装置が位置す
るセクションに隣接するネットワークのセクションのア
イデンティティのうちの少なくとも一つに関係する。第
１の種類のメッセージから抽出する計測報告は、受信信
号強度と信号受信品質と無線信号バーストの発生タイミ
ングのうちの少なくとも一つに関するものである。 【０００６】第２の種類のメッセージは、下記を含む。
すなわち、第１の種類の計測がなされる無線信号周波数
を特定するメッセージと、ハンドオーバに亙って維持さ
れる移動体通信装置のアイデンティティの認識を可能に
するメッセージと、相関処理対象である移動体通信装置
のＩＭＳＩならびにＭＳＩＳＤＮの特定を可能にするメ
ッセージである。 【０００７】本発明の別の態様では、送信リンクを横断
するメッセージを監視して通信ネットワークに合わせて
装置動作を調整することで、移動体通信装置の位置の割
り出しを可能にするデータの供給装置であって、下記を
備えるものが提供される。すなわち、通信ネットワーク
の２つの要素間のメッセージを搬送する少なくとも一つ
の送信リンクを監視する監視手段と、装置とネットワー
ク間の信号の伝搬に関する計測の報告を搬送する第１の
種類のメッセージを選択する第１の選択手段と、前記通
信ネットワークの２つの要素の動作とは関係なく、第１
の種類のメッセージからの計測報告を抽出する第１の抽
出手段と、この種の計測報告以外のデータを搬送する第
２の種類のメッセージを選択する第２の選択手段と、第
２の種類のメッセージから情報を抽出する第２の抽出手
段と、第１の種類のメッセージから抽出した計測報告と
第２の種類のメッセージから抽出した情報を組み合わ
せ、移動体通信装置の位置が割り出せるようにするデー
タを供給する組み合わせ手段である。 【０００８】 【発明の実施の形態】携帯電話送受話器などの移動体通
信装置を測位する本発明方法及び装置を、添付図面を参
照し例示により説明する。図１は、ネットワーク内で動
作する携帯電話送受話器１２（「移動局」；ＭＳ；Ｍｏ
ｂｉｌｅ Ｓｔａｔｉｏｎ）の位置特定を容易にする付
加装置を備えるＧＳＭセルラー移動体電話ネットワーク
１０の主要な要素を示すものである。明快さに配慮し、
ユーザ音声とデータ信号を搬送する遠隔通信伝送線は省
略してある。すなわち、本発明の文脈にて対象となるネ
ットワークの動作を制御する送信リンクだけが図示して
ある。 【０００９】図１を参照するに、ネットワーク１０のカ
バー領域は測位領域１（ＬＡ１）や測位領域２（ＬＡ
２）といった測位領域に編成される。各測位領域は一般
に数個のセル１４を含んでおり、そのセルは無線スペク
トルを管理する目的でカバー領域の分割基本ユニットを
なし、通常の理想的な六角形として図１に示してある。
セル１４は測位領域にグループ分けされ、送受話器１２
への入来呼の経路選択を容易にしている。各セル１４
は、無線「空中線インタフェース」上で送受話器と通信
する１以上の無線トランシーバ（ＴＲＸ）１８を収容す
るＢＴＳ１６を含んでおり、これらのトランシーバが
「Ａ−ｂｉｓ」送信リンク２０を介してＢＳＣ２２に接
続され、このＢＳＣが１以上のＢＴＳ１６においてトラ
ンシーバを制御することになる。ＢＳＣ２２とその関連
ＢＴＳ１６から成るサブシステムは、時として基地局シ
ステム（ＢＳＳ）と呼ばれる。ＢＳＣ２２はＭＳＣ２６
により「Ａ」送信リンク２４を介して自らが調整し、Ｍ
ＳＣは１以上の測位領域においてＢＳＣ２２を制御す
る。ＭＳＣは、一般にＭＳ１２に対するサービスを調整
するための来訪者位置レジスタ（ＶＬＲ；Ｖｉｓｉｔｏ
ｒ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｒｅｇｉｓｔｅｒ）を有してお
り、ＶＬＲから信号転送点（ＳＴＰ；ＳｉｇｎａｌＴｒ
ａｎｓｆｅｒ Ｐｏｉｎｔ）３０へ移動体アプリケーシ
ョンプロトコル（ＭＡＰ；Ｍｏｂｉｌｅ Ａｐｐｌｉｃ
ａｔｉｏｎ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）を搬送し、ネットワー
クの他の部分へ特に加入者情報を格納するホーム位置レ
ジスタ（ＨＬＲ；Ｈｏｍｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｒｅｇ
ｉｓｔｅｒ）３１への送信接続をもたらすリンク２８を
有する。 【００１０】送受話器１２やトランシーバ１８やＢＴＳ
１６やＢＳＣ２２のような特定のネットワーク要素のリ
ンク２０，２４，２８を横断するメッセージ内での参照
を容易にするため、様々な識別子がこれらの要素に割り
当てられる。移動送受話器は、恒久的な国際移動体加入
者アイデンティティ（ＩＭＳＩ；Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏ
ｎａｌ Ｍｏｂｉｌｅ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｉｄｅ
ｎｔｉｔｙ）と対応する一時的移動体加入者アイデンテ
ィティ（ＴＭＳＩ；Ｔｅｍｐｏｒａｒｙ Ｍｏｂｉｌｅ
Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ）を有して
おり、後者は送受話器が測位領域に進入したときに関連
するＭＳＣ／ＶＬＲにより割り当てられ、安全上の理由
から空中線インタフェースによる大半の通信においてＩ
ＭＳＩに代えて用いられる。各測位領域は固有のアイデ
ンティィコード（ＬＡＩ）を有しており、それがその領
域内で動作する送受話器のＴＭＳＩを供給されてＬＡＩ
／ＩＭＳＩの組み合わせを包括的に固有のものにしてい
る。各セル１４は、測位領域内で固有であるが、この種
の領域間では必ずしも固有ではない個々のセルＩＤを有
する。セルＩＤをそれが位置する測位領域のＬＡＩと組
み合わせることで、全体的に唯一無二のセル包括識別
（ＣＧＩ；Ｃｅｌｌ Ｇｌｏｂａｌ Ｉｄｅｎｔｉｆｉ
ｃａｔｉｏｎ）がもたらされる。ＴＲＸ１８は、個々の
Ａ−ｂｉｓリンク２０に固有であるもＢＳＣ２２では必
ずしも固有ではない個別の端末終端識別子（ＴＥＩ；Ｔ
ｅｒｍｉｎａｌ Ｅｎｄｐｏｉｎｔ Ｉｄｅｎｔｉｆｉ
ｅｒ）を有する。 【００１１】ネットワークに用いられる他のアイデンテ
ィティは、基地アイデンティティコード（ＢＳＩＣ；Ｂ
ａｓｅ Ｓｔａｔｉｏｎ Ｉｄｅｎｔｉｔｙ Ｃｏｄ
ｅ）であり、それは通常は互いに隣接するセル群に割り
当てられ、送受話器をして同一の「標識」周波数上で放
送基本制御情報（ＢＣＣＨ；Ｂｒｏａｄｃａｓｔ Ｃｏ
ｎｔｒｏｌ Ｃｈａｎｎｅｌ）を放送中の異なるセルを
識別できるようにすることで、無線スペクトルの計画立
案を容易にしている。ＢＳＩＣは、ネットワークの「カ
ラーコード」（ＮＣＣ；Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｌｏｕｒ
Ｃｏｄｅ）と基地局カラーコード（ＢＣＣ；Ｂａｓｅ
Ｓｔａｔｉｏｎ Ｃｏｌｏｕｒ Ｃｏｄｅ）を含む。 【００１２】図１はこれらの様々なコードが測位領域や
セルやＴＲＸに割り当てる仕方を例示するものである
が、図示のコードはコード割り当ての概念を強調するよ
う選択されており、ＧＳＭ標準規格に特定されたコード
形式に合致するものではない。 【００１３】ネットワークの動作期間中に様々な動作が
実行され、ＭＳ１２とＴＲＸ１８の間の空中線インタフ
ェース全般の無線伝送を制御し計測する。特に、ＭＳ１
２はＴＲＸを含むＢＴＳ１６により供給される同期進捗
（ＴＡ；Ｔｉｍｉｎｇ Ａｄｖａｎｃｅ）値に従ってＴ
ＲＸ１８への伝送タイミングを制御し、ＭＳとＢＴＳの
間の無線伝搬遅延を補償する。現在のＴＡ値もまた、Ａ
−ｂｉｓリンク２０を介してＢＳＣ２２へ通信される。
ＢＴＳとＭＳはそれぞれ、空中線インタフェース全体で
受信した信号の強度及び品質（例えば、ビット誤り率）
を継続的に測定し、ＭＳはまた隣接セル内のＢＴＳから
（個々の標識周波数で）受信した信号の強度を測定す
る。ＭＳ１２によりなされた計測はＴＲＸへ伝送され、
ＢＴＳはこれらをその自己の計測値とともにＭＳ１２の
移動に応答してセル間の通信のハンドオーバ管理に用い
るため、Ａ−ｂｉｓリンク２０上で関連ＢＳＣへ報告す
る。 【００１４】本発明のこの実施形態では、ＭＳ１２の場
所を割り出すのに用いることのできるデータは、Ａ−ｂ
ｉｓリンク２０やＡリンク２４や必要に応じてＭＡＰリ
ンク２８を横切る送信メッセージを監視するシステムに
より入手される。これらのデータは、基本的にはＭＳの
ＴＡと、ＭＳにより前記の如くその現在の応対セルの下
りリンクチャンネル上と隣接セルの標識周波数上でなさ
れた受信器レベルの計測値とからなる。特に付加メッセ
ージトラフィック負荷を送信ネットワークに課すことな
く、ＭＳ位置の割り出しを容易にするため、これらのデ
ータは追加の詳細をもって強化される。このデータ強化
は、ＩＭＳＩによるＭＳの識別と、現在のＭＳ応対セル
のＣＧＩの識別と、受信レベル計測報告に関連する隣接
セルのＣＧＩの識別とを含む。このため、多数の送信メ
ッセージからのデータは、下記の如く相関処理され、得
られた情報が基本の或いは生の計測報告と組み合わさ
れ、「強化」計測報告をもたらす。監視システムはま
た、監視中のネットワークの基準構成情報を必要とす
る。この構成情報は、ここにも説明したように、追加の
送信メッセージを監視し相関処理することで都合よく導
出される。 【００１５】監視システムは、下記に説明するように、
Ａ−ｂｉｓリンク２０とＡリンク２４及び可能性のある
ＭＡＰリンク２８を横切る送信メッセージを受動的に監
視するプローブ３２を含む。この監視は、リンク２０，
２４，２８の動作が監視システムの存在によって妨害さ
れないという意味において受動的であり、監視システム
はリンクの横断を観察するメッセージパケットの一部或
いは全部をただ複写するだけである。プローブ３２はリ
ンクに結合され、リンク２０，２４，２８の動作特性を
顕著に変えることはできなくなる。例えば光リンクの場
合、カップリングは光出力スプリッタを含み、電気的な
リンクにあってはそれはブリッジ絶縁装置となる。 【００１６】図２に示すように、各プローブ３２は入力
インターフェース３４を有し、それが線３６上で関連リ
ンク２０，２４，２８向けに受信した信号をカップリン
グから受信して調整し、かつプログラムメモリ４０中の
ソフトウェアプログラム命令の制御下で動作しランダム
アクセスメモリ４２を用いるプロセッサ／ＣＰＵ３８へ
信号を供給する。プロセッサ３８は、信号からメッセー
ジを抽出し、幾つかの初期処理（例えば、誤り検出や予
復号）を実行する。メッセージは、続いてインタフェー
ス４４と通信バス４６を介して監視装置４８へ転送さ
れ、必要な追加の復号や下記のさらなる分析を受ける。
この監視装置は、入／出力ポート５０を介する現下の或
いは過去の計測データへの特定の問い合わせへの応答
と、出力ポート５２上の起動中の移動局に関するリアル
タイム計測データストリームを提供する。プローブ３２
は、例えばＳＳ７送信ネットワークを横断するメッセー
ジを監視するＡｇｉｌｅｎｔ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｉｅ
ｓから入手可能なａｃｃｅＳＳ７システム装置の構成要
素をもって構成することができる。 【００１７】線路３６，４６の特性は、移動体電話ネッ
トワーク１０の構成に依存する。ＢＳＣ２２とＭＳＣ２
６が同一物理サイトにある場合、そのときはＡ−ｂｉｓ
リンクとＡリンクとＭＡＰリンクは全てアクセス可能で
あり、プローブに対する直通線３６が可能となる。ＢＳ
ＣとＭＳＣが別々のサイトにある場合、Ａ−ｂｉｓリン
クやＭＡＰリンクを横切るメッセージトラフィックは、
必要に応じてそれぞれＭＳＣサイトやＢＳＣサイトに配
置されたプローブへの複写（後方牽引）を必要としよ
う。さもなくば、プローブ３２を別々のＭＳＣサイトと
ＢＳＣサイトに配置し、抽出データを監視装置４８に転
送するローカルエリアネットワークやＴＣＰ／ＩＰネッ
トワークでもって通信線４６を構成することもできる。 【００１８】監視システムは、通常、１以上のＭＳＣ域
と全てのＢＳＳをその中で監視する。一つのＭＳＣ域は
複数の監視システムにより監視することもできるが、こ
の場合は、下記の如くＭＡＰリンクの多重監視が必要と
なろう。多重監視システムを用いて単一のＭＳＣ域を監
視するために配置される場合、好ましくは同じ測位領域
のＢＳＣが同じ監視システムにより監視されるよう監視
を配備しなければならない。好ましくは、（同一ＢＳＣ
により制御される）ＢＳＳ内の全てのＢＴＳを、一つの
監視システムにより監視しなければならない。 【００１９】監視装置４８は、ＧＳＭ測位サービス（Ｌ
ＣＳ；Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｓｅｒｖｉｃｅ）アーキテク
チャへ統合するため応対移動体測位センター（ＳＭＬ
Ｃ；Ｓｅｒｖｉｎｇ Ｍｏｂｉｌｅ Ｌｏｃａｔｉｏｎ
Ｃｅｎｔｅｒ；ＥＴＳＩ（欧州電気通信標準化協会）
仕様１０１７２４／３ＧＰＰ ＴＳ０３．７１に記載）
５４に接続される（図１参照）。設計及び特定のＳＭＬ
Ｃ能力に従って強化計測データを測地学の位置データに
変えるのに、監視装置４８とＳＭＬＣ５４との間に調停
装置５６が必要であろう。この調停装置は、監視装置４
８自体に組み込むこともできる。 【００２０】強化計測データは、様々な異なる方法でも
ってＭＳ１２の位置割り出しに用いることができる。す
なわち、 １）応対セルＩＤの使用 位置算出ソフトウェアは、セルＩＤとＬＡＩを含むデー
タベースと地理座標とセルの大きさを参照することで、
セルＩＤとＬＡＩを（ＷＧＳ８４やＬａｍｂｅｒｔのよ
うな）地理座標系に変換する。かくして、ＭＳ１２の位
置は、これらの座標におけるその大きさの領域（全方向
性アンテナが応対するセルについてほぼ円形）内で割り
出すことができる。扇形に切られたセルにとっては、そ
の領域は扇形であり、データベースにはＢＴＳから見た
各扇形の角度範囲もまた含まれる。特定の地理座標は、
ＢＴＳ自体の位置すなわちここで問題にしている地点ま
たはセル中心に対応する。 【００２１】２）セルＩＤと同期進捗の使用 １）について前記した如くセルＩＤは使用される。ＴＡ
は、それぞれが約５５０メートルに対応する約３．６９
２マイクロ秒の持続期間であるシンボル期間でもって、
応対セルＢＴＳからＭＳ１２までの距離をもたらす。か
くして、ｎシンボル期間のＴＡとセルＩＤから導き出さ
れた位置データを組み合わせることで、ＭＳ１２の位置
は幅５５０ｍ、ＢＴＳの周囲半径ｎ×５５０ｍの環内あ
ると規定される。扇形に仕切られたセルにとって、定義
域は環ではなく円弧である。強化計測データのこの用途
については、１）に記載したセルＩＤ方法全体に余分な
参照データは一切要求されないが、データベース内の地
理座標はＢＴＳのそれでなければならない。 【００２２】３）セルＩＤとＴＡと受信レベルの使用 隣接セル受信レベル計測値は、測位精度のさらなる改善
（たとえば位置円やセクターや環や円弧の面積の低減）
に用いることができる。隣接セル計測値を用いる少なく
とも２つの方法が可能である。三角測量やＲＦ「輪郭マ
ッピング」や「ＲＦフィンガープリンティング」であ
る。前者は隣接セルからの相対受信信号強度を用い、Ｍ
Ｓの所在しそうな位置を三角測量する。本方法はそれ単
独では満足できず、何故ならＭＳにおける受信電力レベ
ルが地形や建物と他の構造物の近傍や建物内外の位置や
送受話器種類や送受話器の方位などの多くの特徴により
影響を受けるからである。しかしながら、２）にて説明
したようにセルＩＤとＴＡとを組み合わせたときに、そ
の技法単独に対し、特に全方位セルに対し改善をもたら
すことができる。ＲＦフィンガープリンティングは、地
理領域の２０ｍ〜５００ｍの多角形（「地理的画素」）
への分割と、これらの画素或いは多角形のそれぞれにお
ける応対セルならびに隣接セルからのＲＦ（無線周波）
レベルの計測を含む。送受話器間の変動を補償するた
め、通常は絶対受信電力レベルではなく、受信セル信号
間レベルの差異が計算されて保存される。このＲＦ地図
基準データが与えられると、計測報告内の受信レベル計
測値は処理されてそれらの間の差異を導出し、差異の観
測パターンが基準ＲＦ地図と照合される。ＭＳ１２は、
受信レベル差の最良の一致組をもって画素／多角形内に
位置するものとして割り出される。セルＩＤとＴＡを組
み合わせると、これによりセルＩＤ単独やＴＡ単独と比
較して位置解像度を相当に改善することができる。 【００２３】ＧＳＭネットワークの場合、ＭＳが独立型
専用制御チャンネル（ＳＤＣＣＨ；Ｓｔａｎｄａｌｏｎ
ｅ Ｄｅｄｉｃａｔｅｄ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｃｈａｎｎ
ｅｌ）や起動状態にあるトラフィックチャンネル（ＴＣ
Ｈ；Ｔｒａｆｆｉｃ Ｃｈａｎｎｅｌ）を有するときは
常に、ＭＳ１２がその応対セルからの受信レベル及び信
号品質と受信可能な他のセルからのレベルについての計
測報告を送信することが関連仕様に要求される。これら
の計測値は、起動中のＳＤＣＣＨやＴＣＨにリンクされ
た低速の関連制御チャンネル（ＳＡＣＣＨ）全体へ約４
８０ｍＳごとに送信される。上記したように、ＢＴＳと
ＢＳＣの間のＡ−ｂｉｓインタフェースを監視すること
で計測報告を抽出し、監視対象ネットワークの一部にお
ける各起動中のＭＳについての生の無線資源計測値を収
集し、かくしてネットワーク基盤上に追加の処理負担を
課すことなくこの種の各ＭＳの位置判定が可能になる。 【００２４】起動中のＭＳは、（ａ）場所更新を遂行
し、（ｂ）移動体発端呼或いは移動体終端呼についての
起動に従事し、（ｃ）移動体発端呼或いは移動体終端呼
の起動に従事し、（ｄ）ＭＳが例えばショートメッセー
ジサービス（ＳＭＳ；Ｓｈｏｒｔ Ｍｅｓｓａｇｅ Ｓ
ｅｒｖｉｃｅ）を送信又は受信するなどの他の理由から
ＳＤＣＣＨを割り当てられる。 【００２５】（割り当てチャンネル無しの）休止ＭＳが
ネットワークとは通信せず、休止ＭＳが単一測位領域内
のセル間を移動している間は、本発明を用いてその位置
を割り出すことはできない。しかしながら、休止ＭＳが
異なる測位領域に移動すると、移動更新がトリガーされ
る。また、ネットワークオペレータの嗜好に応じて二、
三時間ごとに定期的な位置更新がなされることもある。
この種の位置更新の発生は、その時点での移動体の位置
の新規割り出しを可能にするものである。 【００２６】生の無線資源計測値は、Ａ−ｂｉｓ計測結
果メッセージ内に封入されたＬ１，Ｌ３情報からなる。
Ｌ１情報はＭＳ電力と時間進捗計測値を含む。Ｌ３情報
は、完全な直接伝送アプリケーション部（ＤＴＡＰ；Ｄ
ｉｒｅｃｔ Ｔｒａｎｓｆｅｒ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏ
ｎ Ｐａｒｔ）計測報告メッセージを含む。Ａ−ｂｉｓ
リンク上の監視装置４８により観察された通常の計測結
果メッセージがＬ１，Ｌ３情報を含まないとすれば、そ
れは例えばＭＳから一切報告を受信しておらず、監視装
置４８が計測結果メッセージを無視するからである。 【００２７】随意選択的なＭＳ同期オフセットパラメー
タがＡ−ｂｉｓ計測結果メッセージに存在する場合、報
告された同期進捗値はＭＳの位置割り出しに使用する前
にＭＳ同期オフセット値に従って調整される。ＭＳ同期
オフセットは実効的には現下の同期進捗値における誤差
であり、ＭＳとＢＴＳの間の周回移動距離が６３シンボ
ル期間すなわち同期進捗の最大値を越えるときに、位置
割り出し用に最も多く使用される。 【００２８】後続チャンネルの再割り当て或いはハンド
オーバについては、監視システムは旧チャンネルから新
チャンネルへのＭＳアイデンティティ（ＩＭＳＩやＴＭ
ＳＩや必要に応じてＭＳＩＳＤＮ）を自動的に追尾す
る。すなわち、（ａ）同一ＢＴＳ内の異なるＴＲＸ間、
（ｂ）同一ＢＳＣにより制御される異なるＢＴＳ間、
（ｃ）同一ＭＳＣにより制御される異なるＢＳＣ間、
（ｄ）異なるＭＳＣ間である。 【００２９】受信信号レベル計測値は、これらの２つの
事象に続く短い期間について使用から除外される。すな
わち、（ａ）初期チャンネル起動と、（ｂ）奏効又は不
首尾のハンドオーバである。 【００３０】このことは、これらの事象の後で、ＭＳが
報告する受信レベル計測値が正確な隣接セルアイデンテ
ィティを指示しないことに原因がある。空中線とＡ−ｂ
ｉｓインターフェースを介して送信された計測報告メッ
セージ内の隣接セルは、隣接セル標識周波数の絶対無線
周波数チャネル番号（ＡＲＦＣＮ；ＡｂｓｏｌｕｔｅＲ
ａｄｉｏ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｃｈａｎｎｅｌ Ｎｕ
ｍｂｅｒ）のＭＳ現行リストへの索引により特定され、
ＡＲＦＣＮ自体では特定されない。ＭＳが休止している
ときは、このリストはＭＳの「駐留中」セルのＢＣＣＨ
を介して供給され、このリストはＢＣＣＨ割り当て（Ｂ
Ａ（ＢＣＣＨ））と呼ばれる。ＭＳが起動されると、こ
のリストはＳＡＣＣＨを介してＭＳへダウンロードされ
る。このリストはＢＡ（ＳＡＣＣＨ）と呼ばれ、その内
容はＢＡ（ＢＣＣＨ）の内容と異なるものである。例え
ば、ＭＳは起動している時に傘下のセルへハンドオーバ
させることもできるが、休止中は傘下のセルへは駐留さ
せられない。その場合、傘下のセルの標識周波数はＢＡ
（ＳＡＣＣＨ）には含まれるが、ＢＡ（ＢＣＣＨ）には
含まれない。ＭＳが起動された後に送信された第１又は
２の計測結果メッセージ内の指標は、依然としてＢＡ
（ＳＡＣＣＨ）リストではなく、ＢＡ（ＢＣＣＨ）リス
トに関するものである。従って、ＢＡ（ＳＡＣＣＨ）が
ダウンロードされるまで、隣接セルを確実に特定するこ
とはできない。ＢＡ（ＳＡＣＣＨ）ダウンロードはＢＴ
Ｓにより自立して実行され、その生起はＡ−ｂｉｓイン
ターフェースを監視することでは通常検出することはで
きず、それ故に不確実性期間を想定しなければならな
い。旧セルについてのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）の新規セルの
それに対する置換のタイミングが正確には既知ではない
場合、ハンドオーバにとっても同様の状況が存在する。 【００３１】上記したように、各起動ＭＳはおよそ４８
０ｍｓごとに生の計測報告を生成する。この頻度は、効
果的な移動位置割り出しのため必要以上に高くなくとも
よい。さらに、計測報告、特にＲＦレベル計測は、相当
のジッタを含むことがあり、平均化処理からの恩恵を享
受するものである。それ故、効率と精度を上げるため、
監視装置には計測報告を集計し、集計強化計測報告（Ａ
ＭＲ；ａｇｇｒａｇａｔｅｄ ｅｎｒｉｃｈｅｄ ｍｅ
ａｓｕｒｅｍｅｎｔ ｒｅｐｏｒｔ）を生成する仕組み
が設けられる。しかしながら、ＭＳの起動直後に計測報
告を供給することの集計に必要とされる時間から生ずる
こともある過度の遅延を除去することは望ましいもので
ある。それ故、第１の僅少（たとえば１又は２）の強化
計測報告は、起動後の集計無しの監視システムにより直
接供給され、ＭＳ１２の位置の初期概括割り出しが容易
になる。 【００３２】この初期個数の計測報告の供給後に、後続
の計測報告が集計に供使される。例えば１０秒台の第１
の集計期間が、初期個数の計測報告の最終のものが生成
された直後に開始する。この第１の集計期間中に受信し
た全ての計測報告は、下記に詳述する如く組み合わさ
れ、ＡＭＲが集計期間の終わりにもたらされる。第２の
集計期間はそれから直ちに始まり、後述する条件の全て
が検出されるまで同様の繰り返しが行われる。特定の環
境において所望されるのであれば、集計は一切行なわれ
ず、全ての強化計測報告が生成時に直ちに供給される。 【００３３】集計期間に亙り、平均は下記の計測用に計
算される。すなわち、 （ａ）ＭＳのＴＡ Ａ−ｂｉｓプロトコル追尾の審査は、ＴＡ値が例えばＲ
Ｆマルチパス効果により引き起こされる不規則変動にさ
らされ得ることを示した。これらの変動を平滑化しかつ
平均化することで精度改善することが望ましい。 【００３４】（ｂ）各隣接セルについてのＭＳ受信レベ
ル 隣接セルのリストは集計期間中に変化し、これにより集
計期間中の各隣接セルについて受信した計測報告の実際
の数がそのセルについての移動平均の計算に使用できる
筈である。 【００３５】（ｃ）現下応対セルのＭＳ受信レベル （ｄ）（ＭＳからの信号の）ＴＲＸ受信レベル （ｅ）ＴＲＸ伝送電力制御 （ｆ）ＭＳ伝送電力レベル である。 【００３６】下記の事象のいずれかが集計期間中に発生
する場合、その集計期間は終わり、ＡＭＲが生成され
る。すなわち、（ａ）最終的な無線周波チャンネルの解
放と、（ｂ）奏効したハンドオーバに続くセルの切り替
えである。 【００３７】しかしながら、未決中のＡＭＲは同一ＴＲ
Ｘ内でのチャンネルの再割り当て発生時には発送され
ず、例えば発呼開始時にＳＤＣＣＨからＴＣＨへ転送さ
れる。旧チャンネル及び新チャンネルからの生の計測結
果は、多かれ少なかれ同一である必要がある。 【００３８】上記した集計手順に代わるものは、想像に
難くない。一つの可能性として、計測報告のサンプリン
グと例えば１０中１サンプルの使用がある。しかしなが
ら、これはあらゆる計測値、特に相当な変動にさらされ
得る受信レベル計測値の平滑化をもたらさないものであ
る。他方、上記の集計方法は、例えば車両内の急速移動
ＭＳにとってより不満足な結果をもたらすことがある。
この状況に対処するには、Ｍａｒｔｉｎ Ｈｅｌｌｅｂ
ｒａｎｄｔとＲｕｄｏｌｆ Ｍａｔｈａｒによる１９９
９年９月発行の車載技術ＩＥＥＥ論文集、第４８巻第５
号「セルラー無線ネットワークにおける移動体の位置追
尾（Ｌｏｃａｔｉｏｎ Ｔｒａｃｋｉｎｇ ｏｆ Ｍｏ
ｂｉｌｅｓ ｉｎ Ｃｅｌｌｕｌａｒ Ｒａｄｉｏ Ｎ
ｅｔｗｏｒｋｓ）」に掲載されたカルマン（Ｋａｌｍａ
ｎ）フィルタを用いる平滑化手法が好適である。 【００３９】ＴＡと受信レベル計測報告はＭＳ位置の割
り出しに不可欠の情報を含むが、これらの計測報告を直
接使用することには困難が付きまとう。それらは、それ
らが関与するＭＳを明示的に特定しないので、計測報告
に関連するＭＳのＩＭＳＩを割り出す仕組みを設けねば
ならない。これは、他のメッセージの収集とそれらの内
容との相関により達成できる。幾つかのネットワークで
は、この情報をＡ−ｂｉｓリンク単独で発見することが
可能であるが、一般にＡ−ｂｉｓリンクとＡリンクを監
視する必要がある。ＭＳのＩＭＳＩを決定する適切な方
法が、米国特許第６，１１９，０００号に記載されてい
る。 【００４０】監視領域に進入したものの（例えば、その
ＭＳのユーザへの呼を確立するため）未だ無線呼び出し
されていないＭＳのＩＭＳＩを発見するには、異なるＭ
ＳＣにおけるＶＬＲ間のＭＡＰ／Ｇインターフェースを
監視することもまた必要である。ＭＳのＩＳＤＮ番号
（ＭＳＩＳＤＮ）が位置情報の一部として必要な場合
は、ＶＬＲとＨＬＲ３０の間のＭＡＰ／Ｄリンク２８
（図１）を位置情報の一部として監視する必要がある。 【００４１】応対セルを取り囲むセル上の信号強度計測
は、ＢＳＩＣとＢＣＣＨ割り当てへの指標とによりこれ
らのセルを特定し、そのことで信号強度を計測しようと
する隣接セルの標識周波数が一覧表示される。それ故、
計測報告において参照する隣接セルについての固有ＣＧ
Ｉの導出のための手順が必要であり、これにはＡ−ｂｉ
ｓリンク２０とＡリンク２４の監視が含まれる。特に、
３つのステップが必要である。すなわち、（ｉ）各応対
セルについての標識周波数（ＡＲＦＣＮ）とＢＳＩＣの
割り出しステップと、（ｉｉ）これらの隣接セルのＡＲ
ＦＣＮとＢＳＩＣとセルＩＤを用いた各応対セルについ
ての隣接セルのリストの割り出しステップと、（ｉｉ
ｉ）作動中のチャンネルに関するＢＡ（ＳＡＣＣＨ）の
割り出しステップである。 【００４２】ステップ（ｉ）を実行する適切な方法が、
米国特許第６，１８１，６８２号に記載されている。そ
の方法は、ＴＲＸ間のハンドオーバメッセージを監視
し、それらのＴＲＸのＡＲＦＣＨとＢＳＩＣを特定す
る。ハンドオーバは隣接セル間で発生し、個々のセルの
ＡＲＦＣＨやＢＳＩＣの発見と同じく特許に記載された
技法もまた、監視対象ハンドオーバ内に含まれるセルを
してステップ（ｉｉ）に要求される如く互いに隣接する
ものとして関連付けられるようにする。 【００４３】ステップ（ｉｉｉ）は、２つの部分を含
む。すなわち、それがチャンネル内で特定のメッセージ
（それは応対セルのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）より優先され
る）を明示的に与えられる場合、応対セルのＢＡ（ＳＡ
ＣＣＨ）の割り出しと、チャンネルのＢＡ（ＳＡＣＣ
Ｈ）の割り出しとである。応対セルのＢＡ（ＳＡＣＣ
Ｈ）を見出すため、２つの方法のうちのいずれかが用い
られる。第１の方法は、埋設システム情報第５種又は５
ｂｉｓ種又は５ｔｅｒ種メッセージ（ＧＳＭ０４．０８
章の９．１．３７）を含むＡ−ｂｉｓリンクＳＡＣＣＨ
充填メッセージ（ＧＳＭ標準規格の０８．５８章８．
６．２に規定）の検出を含むものである。これらのメッ
セージは、セルに対するデフォルトのＢＡ（ＳＡＣＣ
Ｈ）を含む。この方法は正確で信頼できる長所を有する
が、ＳＡＣＣＨ充填メッセージは稀ながら一般にＢＴＳ
が変更される時にしか見られない。かくして、セルにつ
いてのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）が得られる前、すなわちその
セルを用いてＭＳについての受信レベル計測値が適正に
特定され得る前に長い遅延が存在することがある。セル
についてＢＡ（ＳＡＣＣＨ）を割り出す第２の方法が、
米国特許第６，１９２，２４４号に記載されている。こ
の方法は元来が統計的であり、それが生み出す結果は不
良セル或いは不良周波数計画により影響を受けることが
ある。しかしながら、ＳＡＣＣＨ充填メッセージが十分
に早期に発生しない場合には、一般にはそれがＢＡ（Ｓ
ＡＣＣＨ）をもたらすことができ、ＳＡＣＣＨ充填メッ
セージがその後検出されたときに、この情報を確認する
ことができる。 【００４４】チャンネル特定メッセージにおいて明示的
に与えられ（かくして応対セルのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）よ
り優先される）るチャンネルのＢＡ（ＳＡＣＣＨ）は、
Ａ−ｂｉｓチャンネル起動メッセージ（ＧＳＭ０８．５
０章８．４．１）か又はＡ−ｂｉｓＳＡＣＣＨ情報修正
メッセージ（ＧＳＭ０８．５８章８．４．２０）のいず
れかに埋設されたシステム情報５種や５ｂｉｓ種や５ｔ
ｅｒ種メッセージを探し出すことにより発見される。 【００４５】上記の方法で計測報告を強化するため、監
視装置はそれが監視しているネットワーク上の若干の構
成情報を必要とする。この情報は、主に監視対象ネット
ワーク（或いはネットワークの一部）の各ＴＲＸのＬＡ
ＩとセルＩＤである。これらのデータは、例えば米国特
許第６，０８８，５８７号に記載された方法を用い、Ａ
−ｂｉｓリンクとＡリンク上のメッセージの追加的な監
視或いは相関処理により自動的に検出することができ
る。 【００４６】図３は、プローブ３２の全体構成とそれら
が実行する処理に含まれるデータフローについての監視
装置４８を示すものである。図３を参照するに、Ａ−ｂ
ｉｓリンク２０とＡリンク２４とＭＡＰリンク２８上で
搬送されるデータストリームは、例えばプローブ３２に
接続されたＥｌ搬送体（物理ケーブル）を介して受信さ
れ、それらのデータストリーム（５８）内のデータ時間
枠が識別され抽出される。Ａ−ｂｉｓデータチャンネル
は時間枠に対して動的に割り当てることができ、その割
り当ては（例えば、ＢＴＳ再開に従って）時間とともに
変動する傾向があるため、Ａ−ｂｉｓデータチャネルを
時間枠割り当てを自動的に検出することが好ましい。こ
れは、Ａ−ｂｉｓチャンネルの自動発見モジュール６０
によりなされる。このモジュールは全ての搬送体上の全
ての時間枠の全ての副率を通じて走査し、正規のフレー
ム検査シーケンス（ＦＣＳ；Ｆｒａｍｅ Ｃｈｅｃｋ
Ｓｅｑｕｅｎｃｅ）をもって有効なリンクアクセスプロ
トコル（Ｌｉｎｋ Ａｃｃｅｓｓ Ｐｒｏｔｏｃｏｌ）
すなわちＤチャネル（ＬＡＰＤ）フレームを探し出す。
この種のフレームが発見される場合、これがＡ−ｂｉｓ
チャンネルでありそうであるというエントリが搬送体構
成テーブル６２内でなされる。 【００４７】時間枠と副率は、それらがすでに搬送体構
成テーブル６２内に存在せず、前もって除外されていな
い場合に限り（例えば、常にフレーム同期ビットを搬送
する時間枠０といったＡ−ｂｉｓトラフィックを搬送し
ないことが既知であるという理由から）、試験される。
各時間枠を試験するためのアルゴリズムは、深さ優先で
ある。例えば、６４ｋｂ／ｓ時間枠全体を試験する。 【００４８】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置０〜３の３２ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００４９】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置０〜１の１６ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５０】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置０の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５１】 ビット位置１の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５２】 ｝ ビット位置２〜３の１６ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５３】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置２の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５４】 ビット位置３の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５５】 ｝ ｝ ビット位置４〜７の３２ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５６】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置４〜５の１６ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５７】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置４の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５８】 ビット位置５の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００５９】 ｝ ビット位置６〜７の１６ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００６０】 有効なＡ−ｂｉｓでない場合は、｛ ビット位置６の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００６１】 ビット位置７の８ｋｂ／ｓの時間枠を試験する。 【００６２】 ｝ ｝ ｝ 各試験は、下記の如く、選択された時間枠から１００秒
などの所定の最大試験時間までのデータを収集しなけれ
ばならない。すなわち、 １．ＦＣＳエラーのない連続的な良好な指定数（例えば
１０）のＬＡＰＤフレームが受信される場合、そのとき
は適当な搬送体と時間枠データと受信した良好なフレー
ムの計数値とをもって搬送体構成テーブル６２へ見出し
を加える。この搬送体と時間枠と更なる処理を目的とす
るフレームの配送の副率を可能にする。試験対象である
次の時間枠或いは副率へ進む。 【００６３】２．指定数の連続的な不良ＬＡＰＤフレー
ムを受け取った場合は、そこでこの時間枠と副率を無視
し、試験対象である次の時間枠及び副率へと進む。 【００６４】３．最大の試験時間が経過した後、「良
好」或いは「不良」が解消されなかった（例えば、何も
受け取られず、或いはチャンネルが交互に良好フレーム
と不良フレームを生み出す）場合、そのときはこれが有
効なＡ−ｂｉｓチャンネルではなく、試験対象である次
の時間枠と副率へ進むことを想定する。 【００６５】万が一、先に発見されたＡ−ｂｉｓチャン
ネルが消失した場合（例えば、それが異なる時間枠に割
り当てられため）、その副率と時間枠と搬送体について
過度のフレーム検査エラーが発生し始める。これを生じ
たときは、Ａ−ｂｉｓチャンネル見出しは搬送体構成テ
ーブル６２から除去することができる。このためのアル
ゴリズムは、下記の通りである。 【００６６】１．無効フレームの受領時に、搬送体構成
テーブル６２内の関連搬送体及び時間枠について受け取
った良質フレームの計数値を減数し、フレームを廃棄す
る。この計数値が減数後に零となった場合は、そこでこ
の搬送体と時間枠と副率からのさらなるフレームの受け
取りを不可とし、テーブル６２から見出しを取り除く。 【００６７】２．良質フレームを受け取ったときは、搬
送体構成テーブル６２において、受け取られる良質フレ
ームの適切な計数を点検し、それが現在のところＡ−ｂ
ｉｓ時間枠を最初に認識する特定の数未満の場合、それ
を増分する。さらなる処理用に良質フレームを無条件通
過させる。すなわち、先の不良フレームはこの良好フレ
ームの処理を妨げるべきではない。 【００６８】再び図３を参照するに、不揮発性バックア
ップメモリ６４が搬送体構成テーブル６２用に設けてあ
り、先に発見されたＡ−ｂｉｓチャンネル情報を用いて
素早い始動を容易にしている。 【００６９】ＡリンクとＭＡＰリンクは、Ａ−ｂｉｓリ
ンクほど再割り当てしがちではなく、それ故に搬送体構
成テーブル６２内で手動により構成することができる。 【００７０】送信フレームは、搬送体構成テーブル６２
の搬送体構成データに従って、それぞれの受信器６６，
６８，７０によりＡ−ｂｉｓリンクやＡリンクや随意選
択ではあるが地図リンク時間枠から収集される。これら
の受信器は、受信時に直ちにフレームにタイムスタンプ
を押す原因となり、無効で不要なフレーム（例えば、リ
ンク状態や代理信号ユニット）を拒絶し、「時系列整列
器」７２に送り込む前に、再伝送フレームを抑圧する。
時系列整列器７２は、タイムスタンプに従って全ての様
々なリンクから受け取ったメッセージの時系列整列を担
うものであり、これは続くメッセージ整合と後続状態と
が正規の時間順序に従って送信ユニットのストリームに
依存するからである。 【００７１】時間整列後に、様々なメッセージが個々の
デコーダ７４，７６，７８によりプロトコルに従って復
号され、要求データフィールドを分離出力する。計測報
告の強化をサポートするため、３組みの基準データが移
植され、維持される。すなわち、一組のＢＳＳ構成テー
ブル８０とＭＳアイデンティティテーブル８２と起動チ
ャネルテーブル８４である。 【００７２】ＢＳＳ構成テーブル８０は、各セル用の隣
接セルリストを含む監視ネットワークに対しＢＴＳのＴ
ＲＸとセル構成詳細を提供する。これらのテーブルは、
Ａ−ｂｉｓリンクとＡリンクから選択されたメッセージ
を受け取って米国特許第６，０８８，５８７号と第６，
１８１，６８２号に記載された方法を実行するネットワ
ーク自動発見モジュール８６により維持される。加え
て、システム情報種５メッセージは、応対セルのＢＡ
（ＳＡＣＣＨ）の割り出しに用いられる。不揮発性メモ
リ８８が、システム再開期間中に発見されたＢＳＳ構成
情報をバックアップし、それによって再開後の監視シス
テムの動作のより速やかな回復が可能になるよう設けて
ある。 【００７３】ＭＳアイデンティティテーブル８２は、ネ
ットワークの監視部内に出現し、各ＭＳについてＴＭＳ
ＩからＩＭＳＩへのマッピングを格納する際にＭＳを記
録する。このテーブルは、Ａ−ｂｉｓリンクやＡリンク
や随意選択ではあるがＭＡＰリンクから収集され選択さ
れたメッセージを受信し、米国特許第６，１１９，００
０号に記載された手順を実行するＭＳアイデンティティ
追従モジュール９０により維持される。強化した計測報
告内に含むことが要求される場合、ＭＳアイデンティテ
ィテーブル８２は各ＩＭＳＩ（下記参照）についてのＭ
ＳＩＳＤＮもまた記録する。ＢＳＳ構成データと同様
に、不揮発性メモリ９２がＭＳアイデンティティデータ
用に設けられる。しかしながら、ＩＭＳＩ／ＴＭＳＩマ
ッピングがシャットダウンに続いて変更されそうなた
め、これはＭＳＩＳＤＮ／ＩＭＳＩマッピングをバック
アップするだけである。 【００７４】ＭＳＩＳＤＮとＩＭＳＩ値を相関処理する
ため、ＭＳアイデンティティ追従モジュール９０は、地
図リンク２８上をＨＬＲ３１へ送信された地図更新位置
呼び出し動作を含むＳＳ７処理能力アプリケーション部
（ＴＣＡＰ；Ｔｒａｎｓａｃｔｉｏｎ Ｃａｐａｂｉｌ
ｉｔｉｅｓ Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｐａｒｔ）開始
メッセージと、応答したＨＬＲ３１により送信される地
図挿入加入者データ呼び出し動作（そのうちの幾つかは
翻ってＭＳＩＳＤＮ値を含む）を含むＴＣＡＰ継続メッ
セージとを検査する。これらのメッセージは、送信点ア
ドレス（点コード及び／又はＳＣＣＰ包括表題）とそれ
らが含む処理ＩＤ値とを整合させてそれらが属するＴＣ
ＡＰ処理を特定することでＭＳアイデンティティ追従モ
ジュール９０によって関連付けられる。一対の関連する
ＴＣＡＰ開始及びＴＣＡＰ継続メッセージが発見される
と、地図更新位置（ＭＡＰ＿ＵＰＤＡＴＥ＿ＬＯＣＡＴ
ＩＯＮ）呼び出し動作内のＩＭＳＩが抽出され、ＭＳア
イデンティティテーブル８２内の関連した見出しの発見
に用いられる。この見出しは、ＴＣＡＰ継続メッセージ
内の地図挿入加入者データ（ＭＡＰ＿ＩＮＳＥＲＴ＿Ｓ
ＵＢＳＣＲＩＢＥＲ＿ＤＡＴＡ）呼び出し動作から抽出
されたＭＳＩＳＤＮ値をもって更新される。 【００７５】起動チャネルテーブル８４は、起動中の空
中線インタフェースチャンネルを、強化データを計測報
告用に供給するチャンネルを用いてＭＳのアイデンティ
ティに関連付ける。それは、Ａ−ｂｉｓリンク上のチャ
ンネル起動（ＣＨＡＮＮＥＬＡＣＴＩＶＡＴＩＯＮ）と
確立指示（ＥＳＴＡＢＬＩＳＨ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯ
Ｎ）とＲＦチャンネル解放（ＲＦ ＣＨＡＮＮＥＬ Ｒ
ＥＬＥＡＳＥ）メッセージからの起動チャンネル追従モ
ジュール９４と、ＢＳＳ構成テーブル８０及びＭＳアイ
デンティティテーブル８２からの追加参照データを移植
される。 【００７６】起動チャンネル追従部９４が検出しなけれ
ばならないチャンネル起動用の７つの可能性をもったシ
ナリオが存在する。これらは下記の通りである。 【００７７】（ａ）移動体発端（ＭＯ）呼やＭＯのＳＭ
Ｓや補助的サービスなどに対する接続管理（ＣＭ：Ｃｏ
ｎｎｅｃｔｉｏｎ Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ）サービス要
求、（ｂ）位置更新或いはＩＭＳＩ取り付け、（ｃ）Ｉ
ＭＳＩの引き離し、（ｄ）移動体終端（ＭＴ）呼やＭＴ
のＳＭＳなどについての無線呼び出しに対する応答、
（ｅ）ＣＭ再確立要求、（ｆ）（音声グループ呼サービ
スと音声放送サービスにより使用される）通知応答、
（ｇ）チャンネルの再割り当て、（ｈ）ハンドオーバで
ある。 【００７８】全てのチャンネル起動は、必要ＴＥＩ及び
チャネル番号に対するＡ−ｂｉｓリンク上のチャンネル
起動（ＣＨＡＮＮＥＬ ＡＣＴＩＶＡＴＩＯＮ）メッセ
ージから始まる。チャンネル起動メッセージは、ＭＳ用
の初期ＴＡを含む。ＭＳが起動中のチャンネルに接続し
たときに、Ａ−ｂｉｓリンクを介して確立指示（ＥＳＴ
ＡＢＬＩＳＨ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ）メッセージが受
け取られる。確立指示メッセージ上のシナリオ（ａ）〜
（ｆ）には、ＩＭＳＩや現在のＴＭＳＩや旧ＴＭＳＩ，
ＬＡＩなどＭＳの識別が含まれる。 【００７９】シナリオ（ｇ）と（ｈ）については、確立
指示メッセージ内にＭＳ指示は存在しない。これは、他
のチャンネル（及びハンドオーバの場合他のＴＲＸ）上
で先のチャンネル起動へ追尾復帰することで発見しなけ
ればならない。これは、暗号化キーＫｃと標的チャンネ
ル番号とを用いて正確な整合を保証することで、旧チャ
ンネル上の割り当てコマンド（ＡＳＳＩＧＮＭＥＮＴ
ＣＯＭＭＡＮＤ）メッセージ或いはハンドオーバコマン
ド（ＨＡＮＤＯＶＥＲ ＣＯＭＭＡＮＤ）メッセージを
新チャンネルへの割り当て完了／ハンドオーバ完了（Ａ
ＳＳＩＧＮＭＥＮＴ ＣＯＭＰＬＥＴＥ／ＨＡＮＤＯＶ
ＥＲ ＣＯＭＰＬＥＴＥ）メッセージにリンクさせるこ
とでなされる。キーＫｃは、旧チャンネル上の原暗号化
コマンド（ＥＮＣＲＹＰＴＩＯＮ ＣＯＭＭＡＮＤ）或
いはチャンネル起動（ＣＨＡＮＮＥＬ ＡＣＴＩＶＡＴ
ＩＯＮ）メッセージに現存するもの及び新規チャンネル
上のチャンネル起動（ＣＨＡＮＮＥＬ ＡＣＴＩＶＡＴ
ＩＯＮ）コマンドに現存するものであり、その両方は起
動チャンネルテーブル８４内の個々の見出しに格納され
ている。ハンドオーバ全体を特定するＭＳアイデンティ
ティを追う他の方法は、米国特許第５，８８４，１７５
号に記載されている。 【００８０】計測報告強化モジュール９６は、Ａ−ｂｉ
ｓリンクから入力として生のＤＴＡＰ計測報告（ＤＴＡ
Ｐ ＭＥＡＳＵＲＥＭＥＮＴ ＲＥＰＯＲＴ）メッセー
ジを取り込み、起動チャンネルテーブル８４からの強化
データをもってこれらを強化する。加えて、確立指示
（ＥＳＴＡＢＬＩＳＨ ＩＮＤＩＣＡＴＩＯＮ）メッセ
ージは、下記の如く、チャンネル起動の初めにエミュレ
ートされた計測報告を生成するのに用いる。 【００８１】強化された計測報告は、下記のデータ（＊
は、強化計測報告を用いて移動体位置アルゴリズムの要
件に応じて省略される項目を示す）を含む。すなわち、
（ａ）ネットワークから収集した計測報告のタイムスタ
ンプと、（ｂ）（見出された場合の）ＭＳの＊ＩＭＳＩ
と、（ｃ）（使用する場合の）ＭＳの＊現在のＴＭＳＩ
と、（ｄ）＊ＭＳＩＳＤＮ（これには、ＶＬＲとＨＬＲ
間のＭＡＰ／Ｄインターフェースの監視が必要）と、
（ｅ）＊Ｋｅｙ、すなわちＩＭＳＩが未だ割り出されて
いないか要求されていない場合に、異なるＭＳの識別に
使用される暗号化キーＫｃなどの唯一無二の識別子と、
（ｆ）現下応対セルの＊ＣＧＩと、（ｇ）現下応対セル
の＊標識周波数と、（ｈ）現下応対セルの＊ＢＳＩＣ
（「カラーコード」）と、（ｉ）現下応対セルの中のＴ
ＲＸの＊ＴＥＩと、（ｊ）計測結果集計期間中に平均算
出を容易にするようマイクロセカンドに変換したＭＳが
使用中のＴＡと、（ｋ）平均化を容易にするようｄＢｍ
に変換した＊ＴＲＸ伝送電力レベル低減と、（１）ｄＢ
ｍに変換した＊ＴＲＸ受信レベルと、（ｍ）ｄＢｍに変
換した＊ＭＳ伝送電力レベルと、（ｎ）ｄＢｍに変換し
た現下応対セルの信号の＊ＭＳ受信レベルと、（ｏ）Ｍ
Ｓにより計測された隣接セルの標識周波数の＊受信レベ
ルである。 【００８２】各レベル計測値はｄＢｍに変換され、ここ
では下記のうちの１以上により識別することが可能にな
る。すなわち、 ｉ．隣接セルに対する応対セルＢＡ（ＢＣＣＨ）へのＢ
ＳＩＣ及び指標、 ｉｉ．隣接セルのＢＳＩＣ及びＡＲＦＣＮ、 ｉｉｉ．隣接セルのＣＧＩである。 【００８３】ＭＳ対話（例えば位置更新）は、どのよう
な計測報告メッセージも生成する十分な期間をもたな
い。それ故、監視装置は、以下の事象（初期ＴＡがＡ−
ｂｉｓリンク上のチャンネル起動メッセージから入手可
能である）の発生時に、上記の（ａ）〜（ｊ）の項目を
含む初期エミュレートされ強化された計測報告を生成す
る。すなわち、 ・（移動体発端呼やＭＯのＳＭＳやＳＳなどについて
の）ＣＭサービス要求、−チャンネル確立時、 ・位置更新或いはＩＭＳＩ取り付け、−ＴＭＳＩ再割り
当て或いは位置更新受領時、 ・ＩＭＳＩの引き離し−チャンネル確立時、 ・（移動体終端呼やＭＴのＳＭＳなどについての）無線
呼び出しへの応答−チャンネル確立時、 ・ＣＭ再構築要求−チャンネル設立時、 ・通知応答（ＶＧＣＳとＶＢＳが使用する）−チャンネ
ル確立時である。 【００８４】エミュレートされ強化された計測報告はま
た、首尾よきハンドオーバ或いは異なるＴＲＸへの再割
り当てに続き直ちに生成される。このエミュレートされ
た報告は、新規なＴＲＸとセルＩＤとＴＡ値を含む。 【００８５】計測報告集計モジュール９８は各起動ＭＳ
について計測報告を収集し、（前記の如く中間結果用の
一時集計メモリ１００を用いてＡＭＲを生成して）集計
期間に亙ってそれらを平均する。ＭＳについての各集計
期間の終わりで、ＡＭＲがリアルタイムリンク１０２を
介して、（例えば規定アプリケーションプログラム作成
インタフェースＡＰＩを介してアクセスされて）供給さ
れかつ／又はデータベース１０４内に格納される。各Ｍ
Ｓについての集計期間は、そのＭＳについての第１の計
測結果をもって開始される。異なるＭＳのためのＡＭＲ
の生成は、全く独立していて非同期である。データベー
ス１０４からＡＭＲを抽出すべく、質疑／応答ＡＰＩ１
０６が提供される。 【００８６】本発明は、移動体通信装置の位置を割り出
す従来の方法に比べ幾つかの効果をもたらす。例えば、
多数の移動体装置上の位置データは、リアルタイムにか
つ通信ネットワーク自体には追加負担を課すことなく得
ることができる。これらの位置データの記憶は、翻って
移動体位置の履歴パターンの割り出しと調査を可能にす
る。 【００８７】上記実施形態では、Ａ−ｂｉｓリンク２０
とＡリンク２４の両方を監視する。しかしながら、計測
報告からＭＳ位置の計算のための処理がセルＩＤに代え
てＢＳＩＣとＢＣＣＨのＡＲＦＣＮが使用できる場合、
かつＭＳのＩＭＳＩが各初期チャンネル起動についてＡ
−ｂｉｓリンクを通じて常時送信される場合は、Ａリン
クの監視は省略できる。同様に、ＩＭＳＩを参照するこ
とで識別される位置データが要求され、かつそのＩＭＳ
Ｉを見出す前にＭＳへの無線呼び出しを待機することが
受け入れられない場合、或いはＭＳのＭＳＩＳＤＮがＩ
ＭＳＩに加え計測報告において要求される場合にのみ、
ＭＡＰリンク２８の監視が必要になる。この発明は例と
して次のような実施形態を含む。 【００８８】（１）送信リンクを横断するメッセージを
監視して通信ネットワークに合わせて装置動作を調整す
ることにより移動体通信装置の位置の割り出しを可能に
するデータの供給方法であって、通信ネットワークの２
つの要素間のメッセージを搬送する少なくとも一つの送
信リンクを監視するステップと、装置とネットワーク間
の信号の伝搬に関する計測報告を搬送する第１の種類の
メッセージを選択するステップと、前記ネットワークの
前記２つの要素の動作とは関係なく、第１の種類のメッ
セージから計測報告を抽出するステップと、この種の計
測報告以外のデータを搬送する第２の種類のメッセージ
を選択するステップと、第２の種類のメッセージから情
報を抽出するステップと、第１の種類のメッセージから
抽出した計測報告と第２の種類のメッセージから抽出し
た情報とを組み合わせ、移動体通信装置の位置が割り出
せるようにするデータを供給するステップを含む、前記
方法。 【００８９】（２）（１）記載の方法であって、第２の
種類のメッセージから抽出した情報は、移動体通信装置
のアイデンティティと、装置が位置する通信ネットワー
クのセクションのアイデンティティと、装置が位置する
セクションに隣接するネットワークのセクションのアイ
デンティティのうちの少なくとも一つに関する、前記方
法。 【００９０】（３）（１）又は（２）に記載の方法であ
って、第１の種類のメッセージから抽出した計測報告
は、受信信号強度と信号受信品質と無線信号のバースト
発生タイミングのうちの少なくとも一つに関する、前記
方法。 【００９１】（４）（１）乃至（３）のいずれか１項に
記載の方法であって、通信ネットワークはＧＳＭネット
ワークであり、送信リンクはＡリンクかＡ−ｂｉｓリン
クかＭＡＰリンクのうちのいずれか一つである、前記方
法。 【００９２】（５）（４）記載の方法であって、第２の
種類のメッセージは、第１の種類の計測がなされる無線
信号周波数を特定するメッセージを含む、前記方法。 【００９３】（６）（１）乃至（５）のいずれか１項に
記載の方法であって、第２の種類のメッセージは、前記
移動体通信装置の前記アイデンティティの認識がハンド
オーバを跨いで維持できるようにするメッセージを含
む、前記方法。 【００９４】（７）（１）乃至（６）のいずれか１項に
記載の方法であって、第２の種類のメッセージは、移動
体通信装置のＩＭＳＩとＭＳＩＳＤＮの識別の相関処理
を可能にするメッセージを含む、前記方法。 【００９５】（８）（７）記載の方法であって、第２の
種類のメッセージは、論理処理に関するとともに、地図
更新位置呼び出し操作及び地図挿入加入者データ呼び出
し操作を含むメッセージであり、これらのメッセージを
送信点アドレスと処理ＩＤ値とにより相関処理する、前
記方法。 【００９６】（９）送信リンクを横断するメッセージを
監視して通信ネットワークに合わせて装置動作を調整す
ることにより移動体通信装置の位置の割り出しを可能に
するデータの供給装置であって、通信ネットワークの２
つの要素間のメッセージを搬送する少なくとも一つの送
信リンクを監視する監視手段と、前記装置と前記ネット
ワーク間の信号の伝搬に関する計測報告を搬送する第１
の種類のメッセージを選択する第１の選択手段と、前記
ネットワークの前記２つの要素の動作とは関係なく、第
１の種類のメッセージから計測報告を抽出する第１の抽
出手段と、この種の計測報告以外のデータを搬送する第
２の種類のメッセージを選択する第２の選択手段と、第
２の種類のメッセージから情報を抽出する第２の抽出手
段と、第１の種類のメッセージから抽出した計測報告と
第２の種類のメッセージから抽出した情報とを組み合わ
せ、移動体通信装置の位置が割り出せるようにするデー
タを供給する組み合わせ手段を備える、前記装置。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実装するための装置を組み込んだ移動
体電話ネットワークの一部概略図である。 【図２】本発明を実装するための装置の一部を形成する
プローブの概略ブロック線図である。 【図３】本発明を実装するための装置において、使用さ
れるソフトウェアのデータフローブロック線図である。 【符号の説明】 １，２ 測位領域 １０ ネットワーク １２ 送受話器（ＭＳ） １４ セル １６ ＢＴＳ １８ 無線トランシーバ（ＴＲＸ） ２０ Ａ−ｂｉｓ送信リンク ２２ ＢＳＣ ２４ Ａリンク ２６ ＭＳＣ ２８ ＭＡＰリンク ３０ 信号転送点 ３１ ホーム位置レジスタ ３２ プローブ ３４，４４ インタフェース ３６，４６ 線路（通信バス） ３８ プロセッサ ４０ プログラムメモリ ４２ ランダムアクセスメモリ ４８ 監視装置 ５０ 入／出力ポート ５２ 出力ポート ５４ ＳＭＬＣ ５６ 調停装置 ５８ データストリーム ６０ Ａ−ｂｉｓチャンネル自動発見モジュール ６２ 搬送体構成テーブル ６４ 不揮発性バックアップメモリ ６６，６８，７０ 受信器 ７２ 時系列整列器 ７４，７６，７８ デコーダ ８０ ＢＳＳ構成テーブル ８２ ＭＳアイデンティティテーブル ８４ 起動チャンネルテーブル ８６ ネットワーク自動発見モジュール ８８，９２ 不揮発性メモリ ９０ ＭＳアイデンティティ追従モジュール ９４ 起動チャンネル追従モジュール ９６ 計測報告強化モジュール ９８ 計測報告集計モジュール １００ 一時集計メモリ １０２ リアルタイムリンク １０４ データベース １０６ 質疑／応答ＡＰＩ
体電話ネットワークの一部概略図である。 【図２】本発明を実装するための装置の一部を形成する
プローブの概略ブロック線図である。 【図３】本発明を実装するための装置において、使用さ
れるソフトウェアのデータフローブロック線図である。 【符号の説明】 １，２ 測位領域 １０ ネットワーク １２ 送受話器（ＭＳ） １４ セル １６ ＢＴＳ １８ 無線トランシーバ（ＴＲＸ） ２０ Ａ−ｂｉｓ送信リンク ２２ ＢＳＣ ２４ Ａリンク ２６ ＭＳＣ ２８ ＭＡＰリンク ３０ 信号転送点 ３１ ホーム位置レジスタ ３２ プローブ ３４，４４ インタフェース ３６，４６ 線路（通信バス） ３８ プロセッサ ４０ プログラムメモリ ４２ ランダムアクセスメモリ ４８ 監視装置 ５０ 入／出力ポート ５２ 出力ポート ５４ ＳＭＬＣ ５６ 調停装置 ５８ データストリーム ６０ Ａ−ｂｉｓチャンネル自動発見モジュール ６２ 搬送体構成テーブル ６４ 不揮発性バックアップメモリ ６６，６８，７０ 受信器 ７２ 時系列整列器 ７４，７６，７８ デコーダ ８０ ＢＳＳ構成テーブル ８２ ＭＳアイデンティティテーブル ８４ 起動チャンネルテーブル ８６ ネットワーク自動発見モジュール ８８，９２ 不揮発性メモリ ９０ ＭＳアイデンティティ追従モジュール ９４ 起動チャンネル追従モジュール ９６ 計測報告強化モジュール ９８ 計測報告集計モジュール １００ 一時集計メモリ １０２ リアルタイムリンク １０４ データベース １０６ 質疑／応答ＡＰＩ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 マイケル・ハースト
イギリス国 スコットランド、イー・エイ
チ３ ７アール・ワイ エジンバラ、ロザ
セイ・テラス 13／９
Ｆターム(参考） 5J062 CC18
5K067 AA34 BB04 DD25 DD44 DD45
EE02 EE10 JJ53 JJ54
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】送信リンクを横断するメッセージを監視し
て通信ネットワークに合わせて装置動作を調整すること
により移動体通信装置の位置の割り出しを可能にするデ
ータの供給方法であって、 通信ネットワークの２つの要素間のメッセージを搬送す
る少なくとも一つの送信リンクを監視するステップと、 装置とネットワーク間の信号の伝搬に関する計測報告を
搬送する第１の種類のメッセージを選択するステップ
と、 前記ネットワークの前記２つの要素の動作とは関係な
く、第１の種類のメッセージから計測報告を抽出するス
テップと、 この種の計測報告以外のデータを搬送する第２の種類の
メッセージを選択するステップと、 第２の種類のメッセージから情報を抽出するステップ
と、 第１の種類のメッセージから抽出した計測報告と第２の
種類のメッセージから抽出した情報とを組み合わせ、移
動体通信装置の位置が割り出せるようにするデータを供
給するステップを含む、 前記方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| EP01308956A EP1304897A1 (en) | 2001-10-22 | 2001-10-22 | Methods and apparatus for providing data for enabling location of a mobile communications device |
| EP01308956.0 | 2001-10-22 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003199143A true JP2003199143A (ja) | 2003-07-11 |
| JP2003199143A5 JP2003199143A5 (ja) | 2005-11-24 |
Family
ID=8182380
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002297475A Ceased JP2003199143A (ja) | 2001-10-22 | 2002-10-10 | 移動体通信装置の測位を可能にするデータの供給方法及び装置 |
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| Country | Link |
|---|---|
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| EP (1) | EP1304897A1 (ja) |
| JP (1) | JP2003199143A (ja) |
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