JP2003198526A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体

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JP2003198526A
JP2003198526A JP2001390079A JP2001390079A JP2003198526A JP 2003198526 A JP2003198526 A JP 2003198526A JP 2001390079 A JP2001390079 A JP 2001390079A JP 2001390079 A JP2001390079 A JP 2001390079A JP 2003198526 A JP2003198526 A JP 2003198526A
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graph
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information processing
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JP2001390079A
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English (en)
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Yuji Suga
祐治 須賀
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 任意のグラフに基づく復元可否アクセス構造
を有する視覚復号型秘密分散法を提供可能とする構成に
より、機密性及び運用性に優れ、良好な機密情報を復元
できるようにする。 【解決手段】 ベーシスマトリクス生成手段204は、
頂点集合が対象情報から得られる複数の分散情報を配布
する複数のメンバー数の集合に対応するグラフを分割し
て複数の部分グラフを生成し、当該複数の部分グラフに
対応する複数のベーシスマトリクスを生成し、当該複数
のベーシスマトリクスを結合する。分散情報生成手段2
06は、ベーシスマトリクス生成手段204により得ら
れたベーシスマトリクス及び対象情報に基づいて、対象
情報から上記複数の分散情報を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機密情報である画
像情報を機密情報として復元可能に分散させることで、
当該画像情報が外部に漏洩すること等を防ぐための装置
或いはシステムに用いられる情報処理装置、情報処理シ
ステム、情報処理方法、コンピュータプログラム、及び
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりコンピュータ等の情報処理装置
において機密情報を管理する場合、情報管理の不備や管
理者の意図的な情報流出等により、機密情報が外部に漏
洩する危険性が指摘されている。このような問題は、複
数の情報処理装置が通信ネットワークを介して接続され
る近年の情報処理環境において、対処すべき大きな問題
となっている。
【0003】そこで、上記の問題を解決する方法とし
て、例えば、機密情報の管理を特定の一個人に依存させ
るのでなく、管理すべき機密情報をあるグループを構成
する複数のメンバーに予め分散して配布しておき、当該
機密情報が必要な場合にのみ、分散配布した情報(以
下、「分散情報」とも言う)から元の当該機密情報を復
元して利用する方法(秘密分散法:Secret Sharing sch
eme)が提案されている。
【0004】上記の秘密分散法では、グループを構成す
る各メンバーに配布した全ての分散情報が揃わなくて
も、機密情報を元通りに復元するように構成することが
できる。これにより、配布した分散情報が幾つか外部に
流出したとしても、当該流出分散情報によっては管理す
べき機密情報が漏洩したことにはならず、また、配布し
た分散情報の幾つかが破壊されたとしても、残りの分散
情報に基づいて本来の機密情報を復することができる。
【0005】上述のような特徴を有する秘密分散法の具
体例として、「A.Shamir“How to Sh
are a Secret”,Commun of A
CM,Vol.22,No.11,pp.612−61
3,1979」や「岡本龍明、山本博資、“現代暗
号”、産業図書、pp.209−219」等で提案され
ている(k,n)しきい値秘密分散法が挙げられる。
【0006】(k,n)しきい値秘密分散法は、機密情
報Sをn個に分割して、それぞれを符号化した分散情報
W_i(1≦i≦n)を取得して分散する方法であり、
任意のk(k≦n)個の分配情報から元の機密情報Sを
復号することは可能であるが、(k−1)個以下の分配
情報からは元の機密情報Sに関する情報が全く得られな
い、という性質を有する方法である。
【0007】また、他の具体例としては、視覚復号型秘
密分散法(Visual Secret Secret
Sharing Scheme)と呼ばれる方法が挙
げられる。この方法では、機密情報及び分散情報として
画像を用い、機密情報としての画像情報の復号の際に、
数学的演算を行わないで、分散画像を重ねあわせて機密
画像を復元することができる。
【0008】視覚復号型秘密分散法の具体例としては、
M.Naor and A.Shamir,Visua
l Cryptography(in Advance
sin Cryptology−Eurocrypt’
94,Lecture Notes in Compu
ter Science 950,pp.1−12,S
prings−Verlag)によりはじめて紹介され
た、上述した(k,n)しきい値秘密分散法に基づく方
法が挙げられる。
【0009】上記の方法では、先ず、機密情報としての
画像情報(以下、「機密画像情報」とも言う)を、複数
の分散情報としての画像情報(以下、「分散画像情報」
とも言う)に分散させる。上記の複数の分散画像情報
を、スライドのような透過性を有し、物理的に重ねあわ
せが可能なものに印刷しておく。機密画像情報を復元す
る際には、特別な暗号演算処理等は必要なく、分散画像
情報が印刷された印刷物を重ねあわせることで、機密画
像情報を復元することができる。
【0010】また、上述の(k,n)しきい値秘密分散
法に基づく視覚復号型秘密分散法を拡張した方法とし
て、グラフに基づいた復元可否アクセス構造を有する方
法が挙げられる。
【0011】従来の(k,n)しきい値秘密分散法に基
づく視覚復号型秘密分散法では、分散画像情報がメンバ
ーに平等に分配されるため、実社会における様々な場面
によってはそのまま適用できないことがある。
【0012】例えば、社内文書を機密画像情報として管
理する場合、その復元には特定のメンバーの許可が必ず
必要(部長の許可が必要な状況等)であったり、特定の
メンバーによる構成では当該復元が許可されなかったり
(普通の社員だけでは復元できない等)等の様々な復元
可否アクセス構造が考えられるため、実社会で利用する
場合にうまく適用できない場合が多い。
【0013】しかしながら、上記の(k,n)しきい値
秘密分散法に基づく視覚復号型秘密分散法に対して、当
該視覚復号型秘密分散法を拡張した方法としての、グラ
フに基づいた復元可否アクセス構造を有する方法では、
様々な復元可否アクセス構造をグラフ表現する構成によ
り、全ての組み合わせのアクセス構造を実現することが
できるため、実社会で利用する場合に適用することがで
きる。
【0014】上記のグラフに基づいた復元可否アクセス
構造を有する視覚復号型秘密分散法について具体的に説
明すると、まず、当該方法は、復元可否アクセス構造を
表現しているグラフの頂点数を“n”としたとき、1枚
の機密画像情報からn枚の分散画像情報を予め作成し、
グラフの頂点集合を分散画像情報の集合と対応付け、2
頂点間に辺が存在する場合には2頂点に対応する2つの
分散画像情報から機密画像情報が復元され、2頂点間に
辺が存在しない場合には機密画像情報に関する情報は取
得できない、という仕組みを提供する方法である。
【0015】例えば、機密画像情報SIを、白黒(バイ
ナリ)画像とし、その機密画像情報SIを構成する各成
分(画素値、以下、「画素成分」とも言う)SI(x,
y)を、画素が白の場合には“0"、黒の場合には"1"
と表現する。
【0016】この場合、機密画像情報SIを構成する各
画素成分SI(x,y)は、n枚の分散画像情報におい
てm個の部分画素で表現される。これは、当該部分画素
は、機密画像情報SIのm倍に拡大されることを意味す
る。以下、"m"を「画像拡大率」と言う。
【0017】したがって、n枚の分散画像情報を重ね合
わせた場合、m個の部分画素の白と黒の割合の差、すな
わちコントラストによって、白か黒かが視覚的に復元さ
れ、元の機密画像情報SIが得られる。
【0018】機密画像情報SIからn枚の分散画像情報
W_i(1≦i≦n)を生成する方法としては、次のよ
うな方法が挙げられる。
【0019】まず、当該生成方法の説明の前に、「ベー
シスマトリクス」について説明する。分散画像情報W_
iは、ベーシスマトリクスに基づいて構成される。機密
画像情報SIからn枚の分散画像情報W_iを生成する
に際して、使用するベーシスマトリクスとしては2種類
のベーシスマトリクスS0及びS1がある。
【0020】ベーシスマトリクスS0は、機密画像情報
SIの画素成分SI(x,y)が"0"のときに利用し、
ベーシスマトリクスS1は、機密画像情報SIの画素成
分SI(x,y)が"1"のときに利用する。
【0021】上述のベーシスマトリクスS0及びS1は
共にn×mの行列であり、当該行列の各行は、頂点集合
{u_i|1≦i≦n}により添字付けされ、次のような
性質を有するように生成される。
【0022】尚、バイナリ行列Aに対して、R(A)を
次のように定義する。R(A)の(u_i,u_j)成分
は、バイナリ行列Aの(u_i)行目のベクトルと、
(u_j)行目のベクトルとのOR(論理和)を取ったベ
クトルのハミング距離(1成分の個数)とする。
【0023】ベーシスマトリクスS0及びS1の性質: (1)ベーシスマトリクスS0及びS1はバイナリ行列
である。 (2)1≦i≦nとなる"i"に対して、ベーシスマトリ
クスS0の(u_i)行成分の重み(1成分の個数)
と、ベーシスマトリクスS1の(u_i)行成分の重み
とは一致する。 (3)R(S1)―R(S0)(R(S1)とR(S
0)の差)は、グラフの隣接行列である。
【0024】上述のようなベーシスマトリクスに基づい
て分散画像情報W_iを生成する場合、外部より入力さ
れた機密画像情報SIの各画素成分SI(x,y)に対
して、次のような処理を行う。
【0025】(1)ベーシスマトリクスとして、機密画
像情報SIを構成する画素成分S(x,y)が“0"の
場合はベーシスマトリクスS0を選択し、当該画素成分
I(x,y)が"1"の場合はベーシスマトリクスS1を
選択する。 (2)m次の置換群から、置換Φを任意に選択する。 (3)n個の分散画像情報W_iの分散前の画素成分
(x,y)は、ベーシスマトリクスの(u_i)行成分
(m個変数のベクトル)に対して置換Φを施したものと
する。
【0026】上述のような処理により、機密画像情報S
Iをm倍に拡大した分散画像情報W_iが生成され、2
枚の分散画像画像を重ね合わせたときに、これら2枚の
分散画像情報に対応するグラフの2頂点間に辺が存在す
る場合には機密画像情報SIが復元され、当該辺が存在
しない場合には機密画像情報SIに関する情報が取得で
きないような仕組みを提供することができる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来のグラフに基づく復元可否アクセス構造を
有する視覚復号型秘密分散法においては、入力されたグ
ラフから上記ベーシスマトリクスを構成する方法によっ
ては、分散画像情報を重ね合わせて復元する場合の白黒
のコントラストが大きくないために、復元された機密画
像情報が見えにくくなってしまう、という問題がある。
【0028】本発明は上記の欠点を除去するために成さ
れたもので、入力されたグラフから、復元時により見や
すい画像となるようにベーシスマトリクスを生成するこ
とができ、グラフに基づく復元可否アクセス構造を有す
る視覚復号型秘密分散法を提供することのできる機密性
及び運用性に優れた情報処理装置、情報処理システム、
情報処理方法、コンピュータプログラム、及びコンピュ
ータ読み取り可能な記憶媒体を提供することを目的とす
る。
【0029】
【課題を解決するための手段】本発明の情報処理装置
は、対象情報から得られる複数の分散情報を複数のメン
バーに配布することで対象情報を管理する情報処理装置
であって、頂点集合が上記複数のメンバーの集合に対応
するグラフから得られた複数の部分グラフに対応する複
数のベーシスマトリクスを生成するベーシスマトリクス
生成手段と、上記ベーシスマトリクス生成手段により得
られた複数のベーシスマトリクス、及び対象情報に基づ
いて、対象情報から上記複数の分散情報を生成する分散
情報生成手段とを備える点に特徴を有する。
【0030】本発明の情報処理システムは、複数の機器
が通信可能に接続されてなる情報処理システムであっ
て、上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は上記
本発明の情報処理装置の機能を有する点に特徴を有す
る。
【0031】本発明の情報処理方法は、対象情報から得
られる複数の分散情報を複数のメンバーに配布すること
で対象情報を管理するための情報処理方法であって、頂
点集合が上記複数のメンバーの集合に対応するグラフか
ら得られた複数の部分グラフに対応する複数のベーシス
マトリクスを生成するベーシスマトリクス生成ステップ
と、上記ベーシスマトリクス生成ステップにより得られ
た複数のベーシスマトリクス、及び対象情報に基づいて
対象情報から上記複数の分散情報を生成する分散情報生
成ステップとを含む点に特徴を有する。
【0032】本発明の他の情報処理方法は、管理すべき
機密画像情報から、複数のメンバーに配布する複数の分
散画像情報を生成するための情報処理方法であって、頂
点集合が上記複数のメンバーの集合に対応するグラフを
外部入力するグラフ入力ステップと、上記グラフ入力ス
テップにより外部入力されたグラフに基づいて、ベーシ
スマトリクスを生成するベーシスマトリクス生成ステッ
プと、上記機密画像情報、及び上記ベーシスマトリクス
生成ステップにより得られたベーシスマトリクスに基づ
いて、上記複数のメンバーに配布する複数の分散画像情
報を生成する分散画像生成ステップとを含み、上記ベー
シスマトリクス生成ステップは、上記入力グラフを部分
グラフに分割するステップと、当該分割により取得した
各部分グラフのそれぞれに対応する部分ベーシスマトリ
クスを生成するステップと、当該各部分ベーシスマトリ
クスを結合するステップとを含み、上記分散画像生成ス
テップは、上記ベーシスマトリクス生成ステップにより
得られた上記結合の結果であるベーシスマトリクスに基
づいて上記複数の分散画像情報を組み合わせることで上
記機密画像情報をなすように生成するステップを含む点
に特徴を有する。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
情報処理装置、情報処理システム、情報処理方法、コン
ピュータプログラム、及びコンピュータ読み取り可能な
記憶媒体の実施の形態を説明する。
【0034】(第1の実施の形態)本発明は、例えば、
図1に示すような情報処理装置(ホストコンピュータ)
100に適用される。本実施の形態の情報処理装置10
0は,パーソナルコンピュータ等のコンピュータを含
み、視覚復号型秘密分散法により、機密画像情報から複
数の分散画像情報を生成して分配する機能を実現する。
【0035】すなわち、情報処理装置100は、図1に
示すように、公衆回線等のモデム118、表示部として
のモニタ102、CPU103、ROM104、RAM
105、HD106、ネットワークのネットワーク接続
部107、CD108、FD109、DVD110、プ
リンタ115のインターフェース(I/F)117、及
び操作部としてのマウス112やキーボード113等の
インターフェース(I/F)111が、バス116を介
して互いに通信可能に接続された構成とされている。
【0036】マウス112及びキーボード113は、ユ
ーザが情報処理装置100に対する各種指示等を入力す
るための操作部である。この入力情報(操作情報)は、
インターフェース111を介して情報処理装置100内
に取り込まれる。
【0037】情報処理装置100での各種情報(文字情
報や画像情報等)は、プリンタ115により印刷出力で
きるようになされている。
【0038】モニタ102は、ユーザへの各種指示情報
や、文字情報或いは画像情報等の各種情報の表示を行
う。
【0039】CPU103は、情報処理装置100全体
の動作制御を司る。すなわち、CPU103は、HD
(ハードディスク)106等から処理プログラム(ソフ
トウェアプログラム)を読み出して実行することで、情
報処理装置100全体を制御する。特に、本実施の形態
では、CPU103は、HD106等から機密画像情報
から複数の分散画像情報を生成して分配するための処理
プログラムを読み出して実行することで、後述する当該
処理(以下、「情報分散処理」とも言う)を実施する。
【0040】ROM104は、必要な画像処理のための
処理プログラム、及び情報分散処理のための処理プログ
ラム等の各種処理プログラムや、各種データ等を記憶す
る。
【0041】RAM105は、CPU103での各種処
理のために一時的に処理プログラムや処理対象の情報を
格納するための作業用エリア等として使用される。
【0042】HD106は、大容量記憶装置の一例とし
ての構成要素であり、文字情報や画像情報、或いは各種
処理の実行時にRAM105等へ転送される情報分散処
理等のための処理プログラム等を保存する。
【0043】CD(CDドライブ)108は、外部記憶
媒体の一例としてのCD(CD−R)に記憶されたデー
タを読み込み、また、当該CDへデータを書き出す機能
を有する。
【0044】FD(フレキシブルディスクドライブ)1
09は、CD108と同様に、外部記憶媒体の一例とし
てのFDに記憶されたデータを読み込み、また、当該F
Dへデータを書き出す機能を有する。
【0045】DVD(ディジタルビデオディスクドライ
ブ)110は、CD108やFD109と同様に、外部
記憶媒体の一例としてのDVDに記憶されたデータを読
み込み、また、当該DVDへデータを書き出す機能を有
する。
【0046】尚、CD、FD、DVD等の外部記憶媒体
に対して、例えば、編集用のプログラム或いはプリンタ
ドライバが記憶されている場合、これらをHD106へ
インストールし、必要に応じてRAM105へ転送する
ように構成してもよい。
【0047】インターフェース(I/F)111は、マ
ウス112やキーボード113によるユーザからの入力
を受け付けるためのものである。
【0048】モデム118は、通信モデムであり、イン
ターフェース(I/F)119を介して、例えば公衆回
線等を通じて外部のネットワークに接続される。
【0049】ネットワーク接続部107は、インターフ
ェース(I/F)114を介して外部のネットワークに
接続される。
【0050】図2は、図1の情報処理装置100におい
て、特徴とする機能(情報分散処理の機能)に着目して
図示したものである。情報処理装置100は、図2に示
すように、グラフ格納モジュール203、ベーシスマト
リクス生成モジュール204、ベーシスマトリクス格納
モジュール205、及び分散画像生成モジュール206
を有する。これらの各モジュール203〜206は、C
PU103が所定のプログラムを実行することで実現さ
れる機能単位(モジュール)を表わす。
【0051】情報処理装置100に対しては、外部から
機密画像情報SI(201)及びグラフ202が入力さ
れる。
【0052】グラフ格納モジュール203は、入力グラ
フ202を、例えばHD106に格納する。
【0053】ベーシスマトリクス生成モジュール204
は、HD106からグラフ202を読み出し、そのグラ
フ202に基づいてベーシスマトリクスを生成する。
【0054】ベーシスマトリクス格納モジュール205
は、ベーシスマトリクス生成モジュール204で得られ
たベーシスマトリクスを、例えばHD106に格納す
る。
【0055】分散画像生成モジュール206は、HD1
06からベーシスマトリクスを読み出し、そのベーシス
マトリクス、及び入力機密画像情報SI(201)に基
づいて、複数の分散画像情報W_i(207)を生成す
る。
【0056】分散画像生成モジュール206で生成され
た複数の分散画像情報W_i(207)は、例えばプリ
ンタ115で印刷出力される。
【0057】尚、グラフ202の情報処理装置100へ
の入力は、機密画像情報SI(201)の入力と同時に
行う同期型、或いは事前にグラフ202の入力及びベー
シスマトリクスの作成を行う非同期型の何れでもよい。
【0058】図3は、図2に示した構成による情報処理
装置100の動作における情報分散処理を示したフロー
チャートである。例えば、CPU103は、図3のフロ
ーチャートに従った処理プログラムを読み出して実行す
る。これにより、情報処理装置100は次のように動作
する。
【0059】ステップS301:グラフ格納モジュール
203は、例えばインターフェース119やインターフ
ェース114、或いはCD108、FD109、DVD
110等を介して、分散化させたい機密画像情報SI
(201)を外部から取得する。または、機密画像情報
SIがあらかじめHD106に格納されている場合は、
HD106から取得する。
【0060】ステップS302:このとき、HD106
には、詳細は後述するが、ベーシスマトリクス格納モジ
ュール205により、ベーシスマトリクス生成モジュー
ル204で生成され得られたベーシスマトリクスS0,
S1が格納されている。分散画像生成モジュール206
は、HD106からベーシスマトリクスS0及びS1
(それぞれn×mのバイナリ行列である)を読み出し、
それに基づいてステップS301で得られた機密画像情
報SI(201)の分散画像情報W_iを生成する。
【0061】具体的には、例えば、分散画像生成モジュ
ール206は、機密画像情報SI(201)の各画素成
分SI(x,y)に対して次のような処理を行う。 (1)画素成分SI(x,y)が“0”の場合はベーシ
スマトリクスS0を選択し、“1”の場合はベーシスマ
トリクスS1を選択する。 (2)m次の置換群から置換Φを任意に選択する。 (3)分散画像情報W_iの分散前の画素成分(x,
y)を、選択ベーシスマトリクスの(u_i)行成分
(m変数のベクトル)に置換Φを施した値とする。
【0062】ステップS303:分散画像生成モジュー
ル206は、ステップS203で生成した分散画像情報
W_iを、例えばプリンタ115に対して出力する。も
しくはHD106に格納され、必要に応じてインターフ
ェース119やインターフェース114、或いはCD1
08、FD109、DVD110等から外部へ出力され
る。
【0063】図4は、上述したベーシスマトリクスS
0,S1の生成処理を示したフローチャートである。 ステップS311:グラフ格納モジュール203は、例
えば、図5に示すようなグラフ202を外部から取得し
て、例えばHD106に格納する。上記のグラフ202
とは、頂点集合Vと辺(V×Vの元)の集合Eとのペア
を意味し、以下の説明では、グラフ202を“G”とし
て、“G=(V,E)”とも言う。
【0064】具体的には、上記図5により示されるグラ
フ202は、図6で示される隣接行列の形態で情報処理
装置100に対して入力される。図6の隣接行列は、行
列共に、頂点集合{u_i|1≦i≦n}により添字付け
される行列であり、(u_x,u_y)成分は、"(u_x,
u_y)⊂E(辺集合)"の場合に"1"、そうでない場合に"
0"と定義される。例えば、図5においてu_1とu_2
の間には辺があるため、図6における(u_1,u_2)
成分は"1"であるが、図5においてu_2とu_3の間に
は辺がないため、図6における(u_2,u_3)成分
は"0"である。
【0065】ステップS312:ベーシスマトリクス生
成モジュール204は、詳細は後述するが、グラフ格納
モジュール203によりHD106へ格納されたグラフ
202を読み出し、そのグラフ202を、特定の複数の
メンバーに配布された分散画像情報W_iの組み合わせ
により元の機密画像情報SI(201)を復元できるよ
うなベーシスマトリクスへと変換する。
【0066】ステップS313:ベーシスマトリクス格
納モジュール205は、ベーシスマトリクス生成モジュ
ール204により得られたベーシスマトリクスを、例え
ばHD106へ格納する。上述したステップS312に
おいて、ベーシスマトリクス生成モジュール204によ
り実行される処理方法(グラフ202に基づくベーシス
マトリクスの生成処理方法)としては、次のような方法
が挙げられる。
【0067】先ず、グラフ202をスターグラフ、すな
わち1頂点(中心)からしか辺が存在しないグラフに分
割する。そして、全ての分割グラフ(スターグラフ)に
対してそれぞれベーシスマトリクスS0の各行を{1,
0}とし、ベーシスマトリクスS1の各行を中心頂点の
み{1,0}、それ以外を{0,1}とした画像拡大
率"2"のサブベーシスマトリクスを生成する処理を実行
する。
【0068】これにより得られたサブベーシスマトリク
スを連結する、すなわち各スターグラフごとに各サブベ
ーシスマトリクスを横に並べることで、グラフ202に
対するベーシスマトリクスS0及びS1を構成すること
ができる。
【0069】図7は、図5で示されるグラフ202を2
つのスターグラフに分割した状態を示したものである。
図8及び図9は、これら2つのスターグラフに対して、
上記の処理を実行した結果得られるサブベーシスマトリ
クスであり、図10は、これらのサブベーシスマトリク
スを連結して得られた結果であり、図5のグラフ202
に対応するベーシスマトリクスS0及びS1である。こ
のときの画像拡大率は、各ベーシスマトリクスの画像拡
大率の和となるため、ベーシスマトリクスS0及びS1
はm=4で構成したことになる。
【0070】上述した本実施の形態によれば、m(ここ
ではm=4)倍に拡大された分散画像情報W_i(1≦
i≦n)が生成され、グラフ上で辺を持つ2頂点に対応
する2つの分散画像情報W_iを重ね合わせたときに、
元の機密画像情報SIを復元可能な分散画像情報W_i
を生成することができる。これにより、機密性及び運用
性に優れる情報分散処理を実現することができる。
【0071】尚、本実施の形態では、情報分散処理をパ
ーソナルコンピュータ等のコンピュータにより実現する
ように構成したが、これに限られることはなく、例えば
ハードウエアにより実現するように構成してもよい。
【0072】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態では、入力グラフを分割する際の当該分割グラフ(部
分グラフ)をスターグラフとしたが、本実施の形態で
は、他の任意の部分グラフを適用する。例えば、部分グ
ラフとしては、完全2部グラフを適用可能である。
【0073】完全2部グラフとは、頂点集合をV_1とV
_2に分割したとき、任意の点u∈V_1とv∈V_2の間に辺
が必ず存在するが、他には辺がないグラフである。V_1
の位数(頂点の個数)をk1、V_2の位数(頂点の個数)
をk2とすると、K_k1,k2と記載される。
【0074】図11はK_2,4であり、全2部グラフの一
例である。このときの頂点集合はV_1={v_1,v_2}、
V_2={v_1,v_2,v_3,v_4}と分割されており、u∈
V_1とv∈V_2の間に辺が必ず存在するが、V_1内の2
頂点やV_2内の2頂点には辺がない。
【0075】また、スターグラフも完全2部グラフの一
例である。完全2部グラフK_k1,k2においてk1=1であ
るとき、すなわちK_1,k2はスターグラフである。
【0076】完全2部グラフに対応する画像拡大率
“2”のベーシスマトリクスは次のように構成する。ベ
ーシスマトリクスS0の各行を{1,0}とし、ベーシ
スマトリクスS1の各行を頂点部分集合V_1に含まれる
場合には{1,0}、頂点部分集合V_2に含まれる場合
には{0,1}とする。このようにして構成されたグラ
フK_2,4に対するベーシスマトリクスは図12のように
なる。
【0077】第1の実施の形態においてグラフK_2,4に
対するベーシスマトリクスを構成した場合には、画像拡
大率"4"となるため、第2の実施の形態の方がより画像
拡大率を削減(画像拡大率"2"で構成できる)してお
り、よりコントラストの大きいベーシスマトリクスを生
成することができる。
【0078】すなわち、部分グラフとして、スターグラ
フだけではなく、完全2部グラフを併用することで、画
像拡大率を削減し、よりコントラストの大きいベーシス
マトリクスを生成することができる。これにより、機密
画像情報SIを復元する際に、より見やすい復元画像を
提供することができる。
【0079】上述した本実施の形態によれば、画像拡大
率を削減し、よりコントラストの大きいベーシスマトリ
クスを生成できるため、機密画像情報SIを復元する際
に、より見やすい復元画像を提供することができる。
【0080】(第3の実施の形態)さらに、第3の実施
の形態では、入力グラフを分割する際の当該分割グラフ
(部分グラフ)として、完全n部グラフを適用可能であ
ることを示す。完全n部グラフとは、頂点集合をn個の
V_1,V_2,…V_nに分割したとき、任意の点u∈V_iと
v∈V_j(i≠jのとき)の間に辺が必ず存在するが、他に
は辺がないグラフである。
【0081】V_1の位数(頂点の個数)をk1、V_2の位
数をk2、V_nの位数をknとすると、K_k1,k2,…,knと
記載される。図13は、K_2,3,2であり,完全3部グラ
フの一例である。このときの頂点集合はV_1={u_1,u
_2}、V_2={v_1,v_2,v_3}、V_3={x_1,x_2}
と分割されている。
【0082】完全n部グラフに対応する画像拡大率
“n”のベーシスマトリクスは次のように構成する。ベ
ーシスマトリクスS0の各行を{1,0,…,0}と
し、ベーシスマトリクスS1の各行を頂点部分集合V_1
に含まれる場合には{1,0,…,0}、頂点部分集合
V_2に含まれる場合には{0,1,…,0}、頂点部分
集合V_2に含まれる場合には{0,0,…,1}とす
る。このようにして構成されたグラフK_2,3,2に対する
ベーシスマトリクスは図14のようになる。
【0083】このとき、各頂点部分集合ごとに配分する
行ベクトルは、上記のとおりではなく、(2,n)しき
い値秘密分散法に基づく視覚復号型秘密分散法で用いら
れるベーシスマトリクスの各行成分を利用することもで
きる。図15は、(2,6)しきい値秘密分散法に基づ
く視覚復号型秘密分散法で用いられるベーシスマトリク
スの例である。完全6部グラフK_2,2,2,2,2,2に対する
ベーシスマトリクスを構成する際に、図15に示したベ
ーシスマトリクスの各行ベクトルを各頂点部分集合ごと
に分配することも可能である。
【0084】例えば、頂点部分集合V_1に含まれる場合
には、ベーシスマトリクスS0の行ベクトルを{1,
1,0,0}、ベーシスマトリクスS1の行ベクトルを
{1,1,0,0}とし、頂点部分集合V_2に含まれる
場合にはS0の行ベクトルを{1,1,0,0}、S1
の行ベクトルを{1,0,1,0}とし、頂点部分集合
V_3に含まれる場合にはS0の行ベクトルを{1,1,
0,0}、S1の行ベクトルを{1,0,0,1}など
と配分する。
【0085】第1の実施の形態及び第2の実施の形態に
おいてグラフK_2,3,2に対するベーシスマトリクスを構
成した場合には、画像拡大率"6"となるため、第3の実
施の形態の方がより画像拡大率を削減(画像拡大率"3"
で構成できる)しており、よりコントラストの大きいベ
ーシスマトリクスを生成することができる。
【0086】すなわち、部分グラフとして、スターグラ
フや完全2部グラフだけではなく、完全n部グラフを併
用することで、画像拡大率を削減し、よりコントラスト
の大きいベーシスマトリクスを生成することができる。
これにより、機密画像情報SIを復元する際に、より見
やすい復元画像を提供することができる。
【0087】上述した本実施の形態によれば、画像拡大
率を削減し、よりコントラストの大きいベーシスマトリ
クスを生成できるため、機密画像情報SIを復元する際
に、より見やすい復元画像を提供することができる。
【0088】(第4の実施の形態)さらに、第4の実施
の形態では、入力グラフを分割する際の当該分割グラフ
(部分グラフ)としては、次のようなグラフを適用可能
であることを示す。n頂点グラフGに対するn部グラフ
とは、頂点集合をn個のV_1,V_2,…V_nに分割し、
各頂点部分集合をグラフGの各頂点と対応付けしたと
き、u∈V_iとv∈V_j(グラフGにおいてV_iとV_j間
に辺を持つとき)の間に辺が必ず存在するが、他には辺
がないグラフである。
【0089】上記グラフGが完全グラフ(異なる2頂点
間に必ず辺を持つグラフ)であるときには、Gに対する
n部グラフは完全n部グラフと一致する。
【0090】図16は、上記グラフGの例である。図1
7は、グラフGに対するベーシスマトリクスの例であ
る。図18は、図16記載のグラフGにおいて、V_1=
{u_1}、V_2={v_1,v_2}、V_3={x_1,x_2}、
V_4={y_1}がそれぞれGの頂点z_1,z_2,z_3,z_4
に対応しているGに対するn部グラフの例である。
【0091】Gにおいてz_1,z_2間に辺が存在するた
め、u∈V_1とv∈V_2の間に辺が必ず存在しているが、
Gにおいてz_1,z_3間に辺が存在しないため、u∈V_1
とx∈V_3の間には辺が存在していない。
【0092】Gに対するn部グラフに対応するベーシス
マトリクスは次のように構成する。Gに対するベーシス
マトリクスの各行ベクトルを各頂点部分集合ごとに分配
する。つまり、Gの頂点集合を{z_1,z_2,…,z_n}
とするとき、頂点部分集合V_iに対しては、Gに対する
ベーシスマトリクスのz_i行ベクトルを配分する。
【0093】図19は、このようにして構成されたベー
シスマトリクスである。この例では、頂点部分集合V_1
に含まれる場合には、ベーシスマトリクスS0の行ベク
トルを{1,0,0}、ベーシスマトリクスS1の行ベ
クトルを{1,0,0}とし、頂点部分集合V_2に含ま
れる場合にはS0の行ベクトルを{1,1,0}、S1
の行ベクトルを{0,1,0}とし、頂点部分集合V_3
に含まれる場合にはS0の行ベクトルを{1,1,
0}、S1の行ベクトルを{1,1,0}とし、頂点部
分集合V_4に含まれる場合にはS0の行ベクトルを
{0,1,0}、S1の行ベクトルを{0,0,1}と
配分されている。
【0094】第1〜第3の実施の形態で、図18に示し
たグラフに対するベーシスマトリクスを構成した場合に
は、画像拡大率“6”となるため、第4の実施の形態の
方がより画像拡大率を削減(画像拡大率“3”で構成で
きる)しており、よりコントラストの大きいベーシスマ
トリクスを生成することができる。
【0095】すなわち、部分グラフとして、スターグラ
フや完全n部グラフだけではなく、グラフGに対するn
部グラフを併用することで、画像拡大率を削減し、より
コントラストの大きいベーシスマトリクスを生成するこ
とができる。これにより、機密画像情報SIを復元する
際に、より見やすい復元画像を提供することができる。
【0096】上述した本実施の形態によれば、画像拡大
率を削減し、よりコントラストの大きいベーシスマトリ
クスを生成できるため、機密画像情報SIを復元する際
に、より見やすい復元画像を提供することができる。
【0097】(第5の実施の形態)第5の実施の形態で
は、複数の部分グラフから構成されたベーシスマトリク
スを連結する際に、画像拡大率をより削減し、よりコン
トラストの大きいベーシスマトリクスを生成する方法に
ついて述べる。
【0098】第1の実施の形態における図5記載のグラ
フを例に取り挙げる。第1の実施の形態においては、図
5記載のグラフを図7で述べたように分割し、それぞれ
の部分グラフに対するベーシスマトリクスを図8、9で
述べたように算出し、図10で述べたように連結して、
図5記載のグラフに対するベーシスマトリクスを構成し
た。
【0099】ここで、図20に示すように、図8記載の
ベーシスマトリクスはそのまま用い、図9記載のベーシ
スマトリクスはS0,S1を入れ替えたベーシスマトリ
クスを用いて連結する。
【0100】このとき、列成分がすべて0の列を消去し
たベーシスマトリクスが図21である。この図21記載
のベーシスマトリクスを用いた場合、u_1とu_3に対応す
る分散画像情報を重ね合わせた場合と、u_3とu_4に対応
する分散画像情報を重ね合わせた場合は、白黒の情報が
逆に復元されることとなる。
【0101】さらに、白黒の情報が逆に復元されること
を利用して、復元可否情報の一部を無効にし、本来復元
されるはずの画像を無効にすることもできる。
【0102】このように、部分ベーシスマトリクスを連
結する際にS0,S1を入れ替えることにより、画像拡
大率を削減することができる。また、復元可否情報の一
部を無効にすることができる。
【0103】第1の実施の形態で、図5記載のグラフに
対するベーシスマトリクスを構成した場合には、画像拡
大率“4”となるため、第5の実施の形態の方がより画
像拡大率を削減(画像拡大率“3”で構成できる)して
おり、よりコントラストの大きいベーシスマトリクスを
生成することができる。
【0104】上述した本実施の形態によれば、画像拡大
率を削減し、よりコントラストの大きいベーシスマトリ
クスを生成できるため、機密画像情報SIを復元する際
に、より見やすい復元画像を提供することができる。
【0105】(第6の実施の形態)第6の実施の形態で
は、複数の部分グラフから構成されたベーシスマトリク
スを連結する際に、画像拡大率は同じであるが、よりコ
ントラストの大きいベーシスマトリクスを生成する方法
について述べる。
【0106】第1の実施の形態における図5記載のグラ
フを例に取り挙げる。第1の実施の形態においては、図
5記載のグラフを図7で述べたように分割し、それぞれ
の部分グラフに対するベーシスマトリクスを図8、9で
述べたように算出し、図10で述べたように連結して、
図5記載のグラフに対するベーシスマトリクスを構成し
た。
【0107】ここで、分割方法を図7ではなく、図22
に示すように、辺の重複を許して分割する。第1の実施
の形態と同様に、それぞれの部分グラフに対するベーシ
スマトリクスを図23、24のように算出し、図25の
ように連結して、図5記載のグラフに対するベーシスマ
トリクスを構成することができる。
【0108】この図25記載のベーシスマトリクスを用
いた場合、u_1とu_3に対応する分散画像情報を重ね合わ
せた場合、図10のベーシスマトリクスを用いた場合に
比べ、復元時の黒画素が多くなり、より鮮明に機密画像
情報が復元されることとなる。
【0109】上述した本実施の形態によれば、よりコン
トラストの大きいベーシスマトリクスを生成できるた
め、機密画像情報SIを復元する際に、より見やすい復
元画像を提供できる。
【0110】(第7の実施の形態)第1〜6の実施の形
態では、復元可否アクセス構造がグラフ表現された視覚
復号型秘密分散法の構成方法について述べたが、2枚の
分散画像情報の組み合わせによる復元可否アクセス構造
を拡張して、3枚以上の分散画像情報の組み合わせによ
る復元可否アクセス構造を持つ視覚復号型秘密分散法の
構成方法について述べる。
【0111】ここでは例として3枚重ねあわせると機密
画像情報が復元されるベーシスマトリクスを取り上げ、
第1〜6の実施の形態と同様の手法を使ってベーシスマ
トリクスを構成する方法を述べる。
【0112】図26は、復元可否アクセス構造を表して
いる。各頂点に対応する分散画像情報が配布されてお
り、点線の意味は(u,v,x_1)の3枚の分散画像情報
から機密画像情報が復元できることを意味している。こ
こで、x_2を図26のように追加することを考える。こ
のとき(u,v,x_2)の3枚の分散画像情報からも機密
画像情報が復元できるように構成したい場合、図27記
載のベーシスマトリクスを用いる。
【0113】図27のベーシスマトリクスは、(3,3)
しきい値秘密分散法に基づく視覚復号型秘密分散法を構
成するために用いられるベーシスマトリクスを拡張した
ものである。上から3行まで、つまりu行,v行,x_1行
のマトリクスが(3,3)しきい値秘密分散法に基づく
視覚復号型秘密分散法を構成するために用いられるベー
シスマトリクスであり、第4行、つまりx_2が追加され
た行ベクトルである。x_1とx_2に対する行ベクトルとし
ては同じベクトルを用いることで、(u,v,x_1)及び
(u,v,x_2)の3枚の分散画像情報から機密画像情報
が復元できるようなアクセス構造を持つ視覚復号型秘密
分散法を構成することが可能となる。
【0114】この手法は、あらゆる既存の視覚復号型秘
密分散法においても適用可能であり、同じ権限を持つメ
ンバーを追加する場合に、ベーシスマトリクスとして同
じ成分を持つベクトルを追加する上記手法を用いること
で、容易に新たなベーシスマトリクスを構成することが
できる。
【0115】上述した本実施の形態によれば、既存の視
覚復号型秘密分散法で用いられているベーシスマトリク
スを再利用することにより、容易に新しいアクセス構造
を持つ視覚復号型秘密分散法を構成することが可能とな
る。
【0116】(第8の実施の形態)第1〜7の実施の形
態では、ベーシスマトリクスを構成する方法について述
べたが、場合によっては、異なるメンバーであるのも関
わらず、全く同じ分散画像情報を配布する可能性があ
る。つまり、ベーシスマトリクスにおいてS0,S1と
もに全く同じ行ベクトルとなる場合がある。
【0117】この場合、分散画像情報が漏洩したときに
漏洩元を特定することができない問題がある。第8の実
施の形態では、この問題に対処し、補正列ベクトルを追
加することにより解決する方法について述べる。
【0118】図28記載のグラフを第2の実施の形態の
手順に則って作成されたベーシスマトリクスは図29の
とおりである。u_1とu_3、及びu_2とu_4がS0,S1と
もに全く同じ行ベクトルであるため、このベーシスマト
リクスに基づいて構成された分散画像情報も全く同じに
なってしまう。
【0119】図30は、図29記載のベーシスマトリク
スにおいて3列目を補正列ベクトルとして追加したベー
シスマトリクスである。このように補正列ベクトルを追
加することにより、S0,S1ともに全く同じ行ベクト
ルとなる場合をなくすことができる。
【0120】一般のベーシスマトリクスに対して、補正
列ベクトルを追加する方法は以下のとおりである。処理
対象のベーシスマトリクスに対し、S0,S1ともに全
く同じ行ベクトルとなっている列集合のうち最大の集合
の個数をαとおく。図29においては、{u_1,u_3}又
は{u_2,u_4}であるためα=2である。
【0121】2^m≦αを満たすmに対して、m列の補
正列ベクトルを加える。補正列ベクトルは、{0,0,
0,…,0},{1,0,0,…,0},{0,1,
0,…,0},…,{1,1,0,…,0},{1,
0,1,…,0},…,{1,1,1,…,1}のよう
に2^m通りのベクトルから異なるベクトルを選択し、
S0,S1ともに同じベクトルを追加する。
【0122】S0,S1ともに全く同じ行ベクトルとな
っている列の組が複数存在する場合(図29においては
{u_1,u_3}及び{u_2,u_4}の2つ存在している)、
同じ追加列ベクトル内においてそれぞれ同様の操作を繰
り返す。図30は、上記のようにして構成した例であ
る。
【0123】上述した本実施の形態によれば、補正列ベ
クトルを追加することにより、S0,S1ともに全く同
じ行ベクトルとなる場合をなくし、分散画像情報が漏洩
した場合に漏洩元を特定することができない問題を解決
することができる。
【0124】尚、上記の各実施の形態では、部分グラフ
としてスターグラフや完全n部グラフなどを併用する例
を挙げたが、これらに限られることはなく、画像拡大率
を削減するように任意の部分グラフの組み合わせをうま
く選択することにより、復元画像において、よりコント
ラストを大きくするようにベーシスマトリクスを生成す
ることができる。これにより、機密画像情報SIを復元
する際に、より見やすい復元画像を提供することができ
るという効果が得られることは言うまでもない。
【0125】つまり、入力グラフ202に対してどのグ
ラフを組み合わせるか、の複数のパターンを用意し、こ
れらのパターンの中から適切なパターンを選択するよう
にしてもよい。これは、組み合わせるグラフによって、
結果的な画像拡大率が異なるためである。これにより、
そのときの状況に応じた最適な画像拡大率でのベーシス
マトリクスを生成することができる。
【0126】さらに、上記の各実施の形態では、秘密画
像や分散画像において白黒画像のみを取り上げたが、カ
ラー画像や濃淡画像においても容易に適用でき、同様の
効果が得られることは言うまでもない。
【0127】(その他の実施の形態)本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ等)から構成されるシ
ステムの一部として適用しても、一つの機器からなるも
のの一部に適用してもよい。
【0128】また、上述した実施の形態の機能を実現す
るべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバ
イスと接続された装置或いはシステム内のコンピュータ
に対し、上記実施の形態の機能を実現するためのソフト
ウェアのプログラムコードを供給し、そのシステム或い
は装置のコンピュータ(CPU或いはMPU)に格納さ
れたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させる
ことによって実施したものも、本発明の範疇に含まれ
る。
【0129】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施の形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコード自体は本発明を構
成する。そのプログラムコードの伝送媒体としては、プ
ログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するための
コンピュータネットワーク(LAN、インターネット等
のWAN、無線通信ネットワーク等)システムにおける
通信媒体(光ファイバ等の有線回線や無線回線等)を用
いることができる。
【0130】さらに、上記プログラムコードをコンピュ
ータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコ
ードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプ
ログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフ
レキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光
磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性の
メモリカード、ROM等を用いることができる。
【0131】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施の形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコ
ンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティン
グシステム)或いは他のアプリケーションソフト等と共
同して上述の実施の形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施の形態に含まれる
ことはいうまでもない。
【0132】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部又は全部を行い、その処理によって上述した実施の
形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれること
はいうまでもない。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、対
象情報(機密画像情報等)から得られる複数の分散情報
を複数のメンバーに配布することで対象情報を管理する
際に、頂点集合が上記複数のメンバー数の集合に対応す
るグラフ(外部入力されたグラフ等)から複数の部分グ
ラフを取得し、これらの部分グラフ対応する複数のベー
シスマトリクス(当該複数のサブベーシスマトリクスを
連結した結果等)と、対象情報とに基づいて、複数のメ
ンバーに配布する複数の分散情報を生成するように構成
したので、入力されたグラフから、復元時により見やす
い画像となるようにベーシスマトリクスを生成すること
ができ、グラフに基づく復元可否アクセス構造を有する
視覚復号型秘密分散法を提供することのできる。特に、
部分グラフを、スターグラフ、完全n部グラフ等とし、
使用する部分グラフの種類に基づいて複数の分散情報を
生成するように構成した場合には、適切なパターンを選
択することで、よりコントラストの大きいベーシスマト
リクスを生成できるため、対象情報を復元する際に良好
な復元情報を提供することができる。
【0134】さらに、グラフの分割方法やサブベーシス
マトリクスの連結方法を工夫することで、よりコントラ
ストの大きいベーシスマトリクスを生成できるため、対
象情報を復元する際に良好な復元情報を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した情報処理装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1に示した情報処理装置の機能構成を示すブ
ロック図である。
【図3】情報処理装置での情報分散処理を説明するため
のフローチャートである。
【図4】情報分散処理のベーシスマトリクス生成処理を
説明するためのフローチャートである。
【図5】情報処理装置に対する入力グラフの一例を説明
するための図である。
【図6】入力グラフの隣接行列を説明するための図であ
る。
【図7】入力グラフを2つのスターグラフに分割した状
態を説明するための図である。
【図8】2つのスターグラフの一方から得られるベーシ
スマトリクスを説明するための図である。
【図9】2つのスターグラフの他方から得られるベーシ
スマトリクスを説明するための図である。
【図10】2つのスターグラフから得られるベーシスマ
トリクスを連結して得られる2つのベーシスマトリクス
を説明するための図である。
【図11】第2の実施の形態において入力グラフを分割
して取得するグラフ(部分グラフ)としての一例である
完全2部グラフK_2,4を説明するための図である。
【図12】完全2部グラフK_2,4グラフから得られるベ
ーシスマトリクスを説明するための図である。
【図13】第3の実施の形態において入力グラフを分割
して取得するグラフ(部分グラフ)としての一例である
完全3部グラフK_2,3,2を説明するための図である。
【図14】完全3部グラフK_2,3,2グラフから得られる
ベーシスマトリクスを説明するための図である。
【図15】(2,6)しきい値秘密分散法に基づく視覚
復号型秘密分散法で用いられるベーシスマトリクスを説
明するための図である。
【図16】第4の実施の形態においてグラフGを説明す
るための図である。
【図17】グラフGから得られるベーシスマトリクスを
説明するための図である。
【図18】グラフGに対する4部グラフを説明するため
の図である。
【図19】グラフGに対する4部グラフから得られるベ
ーシスマトリクスを説明するための図である。
【図20】第5の実施の形態において図5記載のグラフ
から得られるベーシスマトリクスを説明するための図で
ある。
【図21】図20記載のベーシスマトリクスから列成分
がすべて0の列を消去したベーシスマトリクスを説明す
るための図である。
【図22】第6の実施の形態において図5記載のグラフ
を2つのスターグラフに辺の重複を許して分割した状態
を説明するための図である。
【図23】図22記載の2つのスターグラフの一方から
得られるベーシスマトリクスを説明するための図であ
る。
【図24】図22記載の2つのスターグラフの他方から
得られるベーシスマトリクスを説明するための図であ
る。
【図25】図23記載のベーシスマトリクスと図24記
載のベーシスマトリクスを連結して得られるベーシスマ
トリクスを説明するための図である。
【図26】第7の実施の形態において復元可否アクセス
構造を説明するための図である。
【図27】図26記載の復元可否アクセス構造を持つベ
ーシスマトリクスを説明するための図である。
【図28】第8の実施の形態において入力グラフの一例
を説明するための図である。
【図29】図28記載のグラフから得られるベーシスマ
トリクスを説明するための図である。
【図30】図29記載のベーシスマトリクスに補正列ベ
クトルを追加することで得られるベーシスマトリクスを
説明するための図である。
【符号の説明】
100 情報処理装置 102 モニタ 103 CPU 104 ROM 105 RAM 106 HD 107 ネットワーク接続部 108 CDドライブ 109 FDドライブ 110 DVDドライブ 111 インターフェース 112 マウス 113 キーボード 114 インターフェース 115 プリンタ 116 バス 117 インターフェース 118 モデム 119 インターフェース 201 機密画像情報 202 グラフ 203 グラフ格納モジュール 204 ベーシスマトリクス生成モジュール 205 ベーシスマトリクス格納モジュール 206 分散画像生成モジュール 207 分散画像情報

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象情報から得られる複数の分散情報を
    複数のメンバーに配布することで対象情報を管理する情
    報処理装置であって、 頂点集合が上記複数のメンバーの集合に対応するグラフ
    から得られた複数の部分グラフに対応する複数のベーシ
    スマトリクスを生成するベーシスマトリクス生成手段
    と、 上記ベーシスマトリクス生成手段により得られた複数の
    ベーシスマトリクス、及び対象情報に基づいて、対象情
    報から上記複数の分散情報を生成する分散情報生成手段
    とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 上記分散情報生成手段は、上記複数の分
    散情報を組み合わせることで対象情報が復元可能なよう
    に上記複数の分散情報を生成することを特徴とする請求
    項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 上記ベーシスマトリクス生成手段は、上
    記複数のベーシスマトリクスを連結し、 上記分散情報生成手段は、上記連結の結果得られたベー
    シスマトリクスに基づいて上記複数の分散情報を生成す
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 【請求項4】 上記対象情報は、画像情報を含むことを
    特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 上記複数の部分グラフは、スターグラ
    フ、完全2部グラフ、及び完全n部グラフのうち少なく
    とも何れかを含むことを特徴とする請求項1に記載の情
    報処理装置。
  6. 【請求項6】 上記複数の部分グラフは、n頂点グラフ
    Gに対し、頂点集合をn個のV_1,V_2,…V_nに分割
    し、各頂点部分集合をグラフGの各頂点と対応付けした
    とき、任意の点u∈V_iとv∈V_j(グラフGにおいてV_
    iとV_j間に辺を持つとき)の間に辺が必ず存在するが、
    他には辺がない特徴をもつグラフを含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の情報処理装置。
  7. 【請求項7】 上記ベーシスマトリクス生成手段は、復
    元画像が白黒を逆転させるように上記複数のベーシスマ
    トリクスを連結し、 上記分散情報生成手段は、上記連結の結果得られたベー
    シスマトリクスに基づいて上記複数の分散情報を生成す
    ることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 復元可否情報の一部を無効にすることを
    特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 上記複数の部分グラフは、辺の重複を許
    して分割されたことを特徴とする請求項1に記載の情報
    処理装置。
  10. 【請求項10】 上記ベーシスマトリクス生成手段は、
    既存のベーシスマトリクスから同じ成分を持つベクトル
    を追加することでメンバーを追加することを特徴とする
    請求項1に記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 上記ベーシスマトリクス生成手段は、
    既存のベーシスマトリクスから補正列ベクトルを追加す
    ることで上記複数の分散情報を異なるように生成するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 上記ベーシスマトリクス生成手段は、
    上記グラフを分割して上記複数の部分グラフを取得する
    際に、当該分割の度にパラメータmに対して上記部分グ
    ラフの種類に基づいた値を加算した結果に基づき当該分
    割を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装
    置。
  13. 【請求項13】 複数の機器が通信可能に接続されてな
    る情報処理システムであって、 上記複数の機器のうち少なくとも1つの機器は請求項1
    〜12の何れかに記載の情報処理装置の機能を有するこ
    とを特徴とする情報処理システム。
  14. 【請求項14】 対象情報から得られる複数の分散情報
    を複数のメンバーに配布することで対象情報を管理する
    ための情報処理方法であって、 頂点集合が上記複数のメンバーの集合に対応するグラフ
    から得られた複数の部分グラフに対応する複数のベーシ
    スマトリクスを生成するベーシスマトリクス生成ステッ
    プと、 上記ベーシスマトリクス生成ステップにより得られた複
    数のベーシスマトリクス、及び対象情報に基づいて対象
    情報から上記複数の分散情報を生成する分散情報生成ス
    テップとを含むことを特徴とする情報処理方法。
  15. 【請求項15】 管理すべき機密画像情報から、複数の
    メンバーに配布する複数の分散画像情報を生成するため
    の情報処理方法であって、 頂点集合が上記複数のメンバーの集合に対応するグラフ
    を外部入力するグラフ入力ステップと、 上記グラフ入力ステップにより外部入力されたグラフに
    基づいて、ベーシスマトリクスを生成するベーシスマト
    リクス生成ステップと、 上記機密画像情報、及び上記ベーシスマトリクス生成ス
    テップにより得られたベーシスマトリクスに基づいて、
    上記複数のメンバーに配布する複数の分散画像情報を生
    成する分散画像生成ステップとを含み、 上記ベーシスマトリクス生成ステップは、上記入力グラ
    フを部分グラフに分割するステップと、当該分割により
    取得した各部分グラフのそれぞれに対応する部分ベーシ
    スマトリクスを生成するステップと、当該各部分ベーシ
    スマトリクスを結合するステップとを含み、 上記分散画像生成ステップは、上記ベーシスマトリクス
    生成ステップにより得られた上記結合の結果であるベー
    シスマトリクスに基づいて上記複数の分散画像情報を組
    み合わせることで上記機密画像情報をなすように生成す
    るステップを含むことを特徴とする情報処理方法。
  16. 【請求項16】 請求項1〜12の何れかに記載の情報
    処理装置の機能又は請求項13に記載の情報処理システ
    ムの機能を実現させるためのコンピュータプログラム。
  17. 【請求項17】 請求項14又は15に記載の情報処理
    方法の処理ステップをコンピュータに実行させるための
    コンピュータプログラム。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17に記載のコンピュ
    ータプログラムを格納したことを特徴とするコンピュー
    タ読み取り可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007150938A (ja) * 2005-11-30 2007-06-14 Nec Soft Ltd 視覚復号型秘密分散方法および視覚復号型秘密分散システム
JP2009049765A (ja) * 2007-08-21 2009-03-05 Kddi Corp 信号変換装置およびプログラム
US7693346B2 (en) 2005-03-02 2010-04-06 Kddi Corporation Tally image generating method, decoding method, tally image generator, and decoder

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