JP2003196647A - 指紋入力装置および指紋入力装置を備えた認証システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 認証システムにおいて、煩雑な認証操作を要
したり、正確な認証が行われないという問題がある。ま
た、消費電力を少ない認証システムが要求されている。 【解決手段】 予め登録された指紋を記憶する登録指紋
情報記憶装置と、指紋入力装置と、該指紋入力装置と前
記登録指紋情報記憶装置とからの指紋情報に基づき指紋
の照合を行う照合装置より成る認証システムにおいて、
前記指紋入力装置は、指紋をセンスする指紋センサー、
該指紋センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入
力回路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋セン
サーに指が接触あるいは接近したことを検出すると検出
信号を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号を
出力しているときには前記指紋情報入力回路を動作させ
る様に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、指紋情報を受け付
ける指紋入力装置および該指紋入力装置を備えた指紋を
認証する認証システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、セキュリティの向上を目的に使用
者の指紋を照合する認証システムの技術が様々な分野で
提案されている。また、そのような認証システムを搭載
した携帯型電子機器を登場している。

【０００３】例えば、特開平１０−５１４４１号公報に
は、使用中に常に使用者の指に対向する操作部と、前記
操作部に対向した指の指紋を使用者指紋として取込む指
紋取込部と、登録指紋と前記使用者指紋とを照合して一
致か不一致かを識別する認証システムを搭載した無線通
信端末が開示されている。該無線通信端末の認証システ
ムは、前記操作部に指が対向していることを条件として
通信を可能にし、前記登録指紋と前記使用者指紋とが不
一致のときには通信を終了する通信部を備え、具体的に
は、前記操作部は使用者の指で押圧される通信ボタンを
有し、前記指紋取込部は前記通信ボタンのうち前記指の
腹があたる位置に配した指紋スキャナーを有する。上記
構成により、所有者以外が通信に使おうとしても使用出
来ないセキュリティ性をもつし、また、悪意に無線通信
端末を通信中に他人に渡しても使用出来ないセキュリテ
ィ性ももつ無線通信端末を提供した。

【０００４】ここで、上記認証システムを搭載した無線
通信端末では操作部である通信ボタンに対向した所に配
置された指紋スキャナーの底部にバネと通信スイッチと
による機械的な構成を用いており、指紋入力スキャナー
と通信ボタンとが一体化され指の指紋を入力可能なよう
に構成されている。しかし、上記機械的な構成によるた
め通信ボタンを押す動作を行う指の指紋を取り込むので
使用者は力みなどが生じ指が動いてしまい指紋が指紋取
込部にうまく取り込まれないことがあった。その結果、
本来使用者の指紋であるので登録指紋と一致照合し通信
部に通信許可の制御を行うべき状況で正確な認証が行わ
れず、指紋がうまく取り込まれないために通信部は通信
許可されず使用者は自分自身の無線通信端末を使えない
ことがあった。

【０００５】そこで、図８に示す認証システム７は動作
許可スイッチ手段１０は指紋取込部である指紋センサー
１と別の位置に配置された操作スイッチであり、上記認
証システムを搭載した無線通信端末の問題点である指紋
がうまく取り込まれない状況を解決した。以下、図８を
用いてもう一つの従来例を説明する。

【０００６】図８に於いて、１０はユーザーが操作でき
るボタンなどのスイッチに基づき後述する指紋センサー
１、指紋情報入力回路２の動作を制御する信号を出力す
る動作許可スイッチ手段である。１は指紋センサーであ
り、動作許可スイッチ手段１０からの動作許可を制御す
る信号が出力されているときにユーザーの指の指紋をセ
ンスして取り込む。２は指紋情報入力回路であり、やは
り前記動作許可スイッチ手段１０からの動作許可を制御
する信号が出力されているときに指紋センサー１からの
からの指紋の画像の情報である指紋情報を入力とし該指
紋情報である指紋の紋様の分岐点あるいは端点等の特徴
点の抽出などの処理動作、および現在取り込まれた取込
指紋情報の出力動作を行う。指紋センサー１と指紋情報
入力回路２の動作時の消費電力は数十（ｍW）と小型の
電子機器に指紋入力装置を備えた認証システムを導入す
る上でかなり大きい。４は指紋入力装置であり、指紋セ
ンサー１、指紋情報入力回路２及び動作許可スイッチ手
段１０より構成される。６は照合装置であり、該指紋情
報入力回路２からの取込指紋情報と、正規のユーザーが
予め登録した指紋を記憶する登録指紋情報記憶装置５か
らの登録指紋情報とを識別照合し、取込指紋情報が登録
指紋情報と一致した場合は当該認証システム７より照合
された証として認証確認信号を出力する。逆に、ユーザ
ーが動作許可スイッチ手段１０のボタンなどのスイッチ
に対する操作が行われなければ、指紋センサー１、指紋
情報入力回路２は動作せず指紋情報は取り込まれない。

【０００７】しかし、図８の従来例では、ユーザーが操
作できるボタンなどのスイッチに基づき指紋センサー
１、指紋情報入力回路２を動作状態にする独立の操作を
行った後、指紋を読み込ませる指を指紋センサー１に宛
がわなければならず、認証操作として操作性が悪く使い
にくいものであった。また、携帯型電子機器に搭載する
認証システムにおいては、消費電力を抑えることが機器
の使用時間を延ばす上で大切だが、図８の従来例ではユ
ーザーが前記独立の操作にて指紋センサー１、指紋情報
入力回路２を動作状態にした瞬間からそれらの消費電力
は使われ、指紋を読み込ませる指を指紋センサー１に宛
がうまでの間に無駄な電力の消費が発生する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】認証システムにおい
て、煩雑な認証操作を要したり、正確な認証が行われな
いという問題がある。特に、携帯型電子機器に搭載する
認証システムにおいては、ユーザーが操作する操作部材
を機器の外観に現れない様にすることで、デザイン性の
高い、かつ、より小型化をはかりたいという課題があ
る。そこで、消費電力を少なくした認証システムが要求
されている。

【０００９】そこで、本発明は、従来の技術による課題
を解決して、操作性が良く、消費電力を少なく、かつ正
確な認証が行われる指紋入力装置および指紋入力装置を
備えた認証システムを提供することを目的にする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明による指紋入力装
置は、指紋をセンスする指紋センサー、該指紋センサー
からの指紋情報を入力とする指紋情報入力回路、前記指
紋センサーの近傍の設けられ、指紋センサーに指が接触
あるいは接近したことを検出すると検出信号を出力する
指検出手段、該指検出手段が検出信号を出力されていな
いときには前記指紋情報入力回路を停止させ、検出信号
を出力しているときには前記指紋情報入力回路を動作さ
せる様に構成した。

【００１１】本発明による指紋入力装置は、指紋をセン
スする指紋センサー、該指紋センサーからの指紋情報を
入力とする指紋情報入力回路、前記指紋センサーの近傍
の設けられ、指紋センサーに指が接触あるいは接近した
ことを検出すると検出信号を出力する指検出手段、該指
検出手段が検出信号を出力されていないときには前記指
紋センサー及び前記指紋情報入力回路を停止させ、検出
信号を出力しているときには前記指紋センサー及び前記
指紋情報入力回路を動作させる様に構成した。

【００１２】本発明による指紋入力装置は、指紋をセン
スする指紋センサー、該指紋センサーからの指紋情報を
入力とする指紋情報入力回路、前記指紋センサーの近傍
の設けられ、指紋センサーに指が接触あるいは接近した
ことを検出すると検出信号を出力する指検出手段、該指
検出手段が検出信号が出力されると前記指紋情報入力回
路を動作させ、検出信号を出力されてなくなってから所
定の時間が経過すると前記指紋情報入力回路を停止させ
る様に構成した。

【００１３】本発明による指紋入力装置は、指紋をセン
スする指紋センサー、該指紋センサーからの指紋情報を
入力とする指紋情報入力回路、前記指紋センサーの近傍
の設けられ、指紋センサーに指が接触あるいは接近した
ことを検出すると検出信号を出力する指検出手段、該指
検出手段が検出信号が出力されると前記指紋センサー及
び前記指紋情報入力回路を動作させ、検出信号を出力さ
れてなくなってから所定の時間が経過すると前記指紋セ
ンサー及び前記指紋情報入力回路を停止させる様に構成
した。

【００１４】また本発明による指紋入力装置は、前記指
検出手段を前記指紋センサーの近傍に配したことを特徴
とする。あるいは、前記指紋センサーが前記指検出手段
を兼ねることを特徴とする。

【００１５】本発明による指紋入力装置を備えた認証シ
ステムは、予め登録された指紋を記憶する登録指紋情報
記憶装置と、指紋入力装置と、該指紋入力装置と前記登
録指紋情報記憶装置とからの指紋情報に基づき指紋の照
合を行う照合装置より成る認証システムにおいて、前記
指紋入力装置は、指紋をセンスする指紋センサー、該指
紋センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入力回
路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋センサー
に指が接触あるいは接近したことを検出すると検出信号
を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号を出力
しているときには前記指紋情報入力回路を動作させる様
に構成した。

【００１６】本発明による指紋入力装置を備えた認証シ
ステムは、予め登録された指紋を記憶する登録指紋情報
記憶装置と、指紋入力装置と、該指紋入力装置と前記登
録指紋情報記憶装置とからの指紋情報に基づき指紋の照
合を行う照合装置より成る認証システムにおいて、前記
指紋入力装置は、指紋をセンスする指紋センサー、該指
紋センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入力回
路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋センサー
に指が接触あるいは接近したことを検出すると検出信号
を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号が出力
されると前記指紋情報入力回路を動作させ、検出信号を
出力されてなくなってから所定の時間が経過すると前記
指紋情報入力回路を停止させる様に構成したことを特徴
とする。

【００１７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照しながら詳述する。

【００１８】本発明の第１の実施の形態について、図１
のシステムブロック図を用いて説明する。図１に於い
て、３は後述する指紋センサー１１の近傍に配置された
指検出手段であり、ユーザーの指が指紋センサー１１に
接触あるいは接近したことを検出すると検出信号を出力
する。指紋センサー１１、ユーザーの指の指紋をセンス
して取り込む。２１は指紋情報入力回路であり、指検出
手段３からの検出信号を入力とし該検出信号が出力され
ているときに、指紋センサー１１からの指紋の画像の情
報である指紋情報を入力とし該指紋情報である指紋の紋
様の分岐点あるいは端点等の特徴点の抽出などの処理動
作、および現在取り込まれた取込指紋情報の出力動作を
行う。指紋センサー１と指紋情報入力回路２の動作時の
消費電力は数十（ｍW）と小型の電子機器に指紋入力装
置を備えた認証システムを導入する上でかなり大きい。
４１は指紋入力装置であり、指紋センサー１１、指紋情
報入力回路２１及び指検出手段３より構成される。６は
照合装置であり、該指紋情報入力回路２１からの取込指
紋情報と、正規のユーザーが予め登録した指紋を記憶す
る登録指紋情報記憶装置５からの登録指紋情報とを識別
照合し、取込指紋情報が登録指紋情報と一致した場合は
当該認証システム７１より照合された証として認証確認
信号を出力する。逆に、ユーザーの指が指紋センサー１
１に接触あるいは接近したことを検出していないときに
は、指紋情報入力回路２１は動作せず指紋情報は指紋入
力装置４１に取り込まれない。

【００１９】上記図１による指紋入力装置および指紋入
力装置を備えた認証システムによれば、操作性が良く、
消費電力を少なく、かつ正確な認証が行われるものを提
供する。

【００２０】次に本発明の第２の実施の形態について、
図２のシステムブロック図を用いて説明する。図２に於
いて、３は後述する指紋センサー１２の近傍に配置され
た指検出手段であり、ユーザーの指が指紋センサー１２
に接触あるいは接近したことを検出すると検出信号を出
力する。指紋センサー１２は、指検出手段３からの検出
信号を入力とし該検出信号が出力されているときに、ユ
ーザーの指の指紋をセンスして取り込む。２１は指紋情
報入力回路であり、指検出手段３からの検出信号を入力
とし該検出信号が出力されているときに、指紋センサー
１２からの指紋情報を入力とし該指紋情報の特徴点の抽
出などの処理動作、および現在取り込まれた取込指紋情
報の出力動作を行う。４２は指紋入力装置であり、指紋
センサー１２、指紋情報入力回路２１及び指検出手段３
より構成される。６は照合装置であり、該指紋情報入力
回路２１からの取込指紋情報と、正規のユーザーが予め
登録した指紋を記憶する登録指紋情報記憶装置５からの
登録指紋情報とを識別照合し、取込指紋情報が登録指紋
情報と一致した場合は当該認証システム７２より照合さ
れた証として認証確認信号を出力する。逆に、ユーザー
の指が指紋センサー１２に接触あるいは接近したことを
検出していないときには、指紋センサー１２及び指紋情
報入力回路２１は動作せず指紋情報は指紋入力装置４２
に取り込まれない。

【００２１】上記図２による指紋入力装置および指紋入
力装置を備えた認証システムによれば、操作性が良く、
消費電力を少なく、かつ正確な認証が行われるものを提
供する。

【００２２】次に本発明の第３の実施の形態について、
図３のシステムブロック図を用いて説明する。図３に於
いて、１１は指紋センサーであり、ユーザーの指の指紋
をセンスして取り込む。３は後述する指紋センサー１１
の近傍に配置された指検出手段であり、ユーザーの指が
指紋センサー１１に接触あるいは接近したことを検出す
ると検出信号を出力する。タイマー手段９は、該指検出
手段３からの検出信号が入力され、該検出信号が出力さ
れると動作の許可制御を行う信号を後述する指紋情報入
力回路２２に出力する。２２は指紋情報入力回路であ
り、前記指検出手段３からの検出信号と前記タイマー手
段９からの信号を入力とし、前記指検出手段が検出信号
が出力されると前記指紋情報入力回路２２を動作させ、
指紋情報の特徴点の抽出などの処理動作、および現在取
り込まれた取込指紋情報の出力動作を行い、逆に検出信
号を出力されてなくなってからタイマー手段９がカウン
トアップする間の所定の時間が経過すると前記指紋情報
入力回路２２を停止させる。４３は指紋入力装置であ
り、指検出手段３、タイマー手段９、指紋センサー１１
及び指紋情報入力回路２２より構成される。６は照合装
置であり、該指紋情報入力回路２２からの取込指紋情報
と、正規のユーザーが予め登録した指紋を記憶する登録
指紋情報記憶装置５からの登録指紋情報とを識別照合
し、取込指紋情報が登録指紋情報と一致した場合は当該
認証システム７３より照合された証として認証確認信号
を出力する。また、ユーザーの指が指紋センサー１１に
接触あるいは接近したことを検出していないときには、
指紋情報入力回路２２は動作せず指紋情報は指紋入力装
置４３に取り込まれない。

【００２３】上記図３による指紋入力装置および指紋入
力装置を備えた認証システムによれば、操作性が良く、
消費電力を少なく、かつ正確な認証が行われるものを提
供する。

【００２４】また、前記タイマー手段９からの信号を入
力とし、前記指検出手段が検出信号が出力されると前記
指紋情報入力回路２２を動作させ、逆に検出信号を出力
されてなくなってからタイマー手段９がカウントアップ
する間の所定の時間が経過すると前記指紋情報入力回路
２２を停止させるので、指の検出ですぐに動作し、指紋
を読み込ませる時に指が少し指紋センサー１１から離れ
ても即動作は停止しない。即ち、より使い勝手の良い指
紋入力装置および指紋入力装置を備えた認証システムを
提供する。

【００２５】次に本発明の第４の実施の形態について、
図４のシステムブロック図を用いて説明する。図４に於
いて、３は後述する指紋センサー１１の近傍に配置され
た指検出手段であり、ユーザーの指が指紋センサー１１
に接触あるいは接近したことを検出すると検出信号を出
力する。タイマー手段９は、該指検出手段３からの検出
信号が入力され、該検出信号が出力されると動作の許可
制御を行う信号を後述する指紋センサー１３と指紋情報
入力回路２２に出力する。１３は指紋センサーであり、
前記指検出手段３からの検出信号と前記タイマー手段９
からの信号を入力とし、前記指検出手段３からの検出信
号が出力されると指紋センサー１３を動作させ、逆に前
記指検出手段からの検出信号を出力されてなくなってか
ら前記タイマー手段９がカウントアップする間の所定の
時間が経過すると指紋センサー１３を停止させる。２２
は指紋情報入力回路であり、前記指検出手段３からの検
出信号と前記タイマー手段９からの信号を入力とし、前
記指検出手段が検出信号が出力されると前記指紋情報入
力回路２２を動作させ、指紋情報の特徴点の抽出などの
処理動作、および現在取り込まれた取込指紋情報の出力
動作を行い、逆に検出信号を出力されてなくなってから
タイマー手段９がカウントアップする間の所定の時間が
経過すると前記指紋情報入力回路２２を停止させる。４
４は指紋入力装置であり、指検出手段３、タイマー手段
９、指紋センサー１３及び指紋情報入力回路２２より構
成される。６は照合装置であり、該指紋情報入力回路２
２からの取込指紋情報と、正規のユーザーが予め登録し
た指紋を記憶する登録指紋情報記憶装置５からの登録指
紋情報とを識別照合し、取込指紋情報が登録指紋情報と
一致した場合は当該認証システム７４より照合された証
として認証確認信号を出力する。また、ユーザーの指が
指紋センサー１３に接触あるいは接近したことを検出し
ていないときには、常に指紋センサー１３と指紋情報入
力回路２２は動作せず指紋情報は指紋入力装置４４に取
り込まれない。

【００２６】上記図４による指紋入力装置および指紋入
力装置を備えた認証システムによれば、操作性が良く、
消費電力を少なく、かつ正確な認証が行われるものを提
供する。

【００２７】また、前記タイマー手段９からの信号を入
力とし、前記指検出手段が検出信号が出力されると前記
指紋センサー１３と前記指紋情報入力回路２２を動作さ
せ、逆に検出信号を出力されてなくなってからタイマー
手段９がカウントアップする間の所定の時間が経過する
と前記指紋センサー１３と前記指紋情報入力回路２２を
停止させるので、指の検出ですぐに動作し、指紋を読み
込ませる時に指が少し指紋センサー１１から離れても即
動作は停止しない。即ち、より使い勝手の良い指紋入力
装置および指紋入力装置を備えた認証システムを提供す
る。

【００２８】次に本発明の第５の実施の形態について、
図５のシステムブロック図を用いて説明する。図５に於
いて、１４は指紋センサーであり、ユーザーの指の指紋
をセンスして取り込むと共に、ユーザーの指が指紋セン
サー１４に接触あるいは接近したことを検出すると検出
信号を出力する。２３は指紋情報入力回路であり、前記
指紋センサー１４が前記検出信号が出力されると前記指
紋情報入力回路２３を動作させ、指紋情報の特徴点の抽
出などの処理動作、および現在取り込まれた取込指紋情
報の出力動作を行う。４５は指紋入力装置であり、指紋
センサー１１及び指紋情報入力回路２３より構成され
る。６は照合装置であり、該指紋情報入力回路２３から
の取込指紋情報と、正規のユーザーが予め登録した指紋
を記憶する登録指紋情報記憶装置５からの登録指紋情報
とを識別照合し、取込指紋情報が登録指紋情報と一致し
た場合は当該認証システム７５より照合された証として
認証確認信号を出力する。また、ユーザーの指が指紋セ
ンサー１４に接触あるいは接近したことを検出していな
いときには、指紋情報入力回路２３は動作せず指紋情報
は指紋入力装置４５に取り込まれない。

【００２９】上記図５による指紋入力装置および指紋入
力装置を備えた認証システムによれば、操作性が良く、
消費電力を少なく、かつ正確な認証が行われるものを提
供する。また、指紋センサー１４がユーザーの指が指紋
センサー１４に接触あるいは接近したことを検出する指
検出動作を兼ねるので、別に指検出手段を設けることが
なく、更にコストの低減、小型化を実現できた。即ち、
指紋センサー１４が指検出手段も兼ねたため、よりシン
プルなシステムで上記効果を実現でき、コストの低減の
効果も奏した。

【００３０】次に本発明の第６の実施の形態について、
図６のシステムブロック図を用いて説明する。

【００３１】図６に於いて、３は後述する指紋センサー
１１の近傍に配置された指検出手段であり、ユーザーの
指が指紋センサー１１に接触あるいは接近したことを検
出すると検出信号を出力する。８はスイッチ手段であ
り、ユーザーが操作できるボタンなどのスイッチに基づ
き後述する指紋情報入力回路２４の動作を制御する制御
信号を出力する。指紋センサー１１、ユーザーの指の指
紋をセンスして取り込む。２４は指紋情報入力回路であ
り、前記スイッチ手段８からの制御信号と指検出手段３
からの検出信号を入力とし、該制御信号と検出信号とが
共に出力されているときに、指紋センサー１１からの指
紋情報を入力とし該指紋情報の特徴点の抽出などの処理
動作、および現在取り込まれた取込指紋情報の出力動作
を行う。４６は指紋入力装置であり、スイッチ手段８、
指紋センサー１１、指紋情報入力回路２４及び指検出手
段３より構成される。６は照合装置であり、該指紋情報
入力回路２４からの取込指紋情報と、正規のユーザーが
予め登録した指紋を記憶する登録指紋情報記憶装置５か
らの登録指紋情報とを識別照合し、取込指紋情報が登録
指紋情報と一致した場合は当該認証システム７６より照
合された証として認証確認信号を出力する。逆に、ユー
ザーがスイッチ手段８に対する操作を行っていないと
き、あるいはユーザーの指が指紋センサー１１に接触あ
るいは接近したことを検出していないときには、指紋情
報入力回路２４は動作せず指紋情報は指紋入力装置４６
に取り込まれない。

【００３２】上記図６による指紋入力装置４６および指
紋入力装置を備えた認証システム７６によれば、操作性
が良く、消費電力を少なく、かつ正確な認証が行われる
ものを提供する。また、スイッチ手段８と指検出手段３
の両方にて、指紋入力装置４６を動作させるので誤操作
あるいは誤検出により指紋入力装置４６が誤動作して無
駄な電力を消費することはない。

【００３３】次に本発明の第７の実施の形態について、
図７のシステムブロック図を用いて説明する。

【００３４】図７に於いて、３は後述する指紋センサー
１３の近傍に配置された指検出手段であり、ユーザーの
指が指紋センサー１１に接触あるいは接近したことを検
出すると検出信号を出力する。８はスイッチ手段であ
り、ユーザーが操作できるボタンなどのスイッチに基づ
き後述する指紋情報入力回路２５の動作を制御する制御
信号を出力する。１３は指紋センサーであり、前記指検
出手段３からの検出信号と前記スイッチ手段８からの制
御信号を入力とし、該制御信号と検出信号とが共に出力
されているときに、ユーザーの指の指紋をセンスして取
り込む。２５は指紋情報入力回路であり、指検出手段３
からの検出信号と前記スイッチ手段８からの制御信号を
入力とし、該制御信号と検出信号とが共に出力されてい
るときに、指紋センサー１１からの指紋情報を入力とし
該指紋情報の特徴点の抽出などの処理動作、および現在
取り込まれた取込指紋情報の出力動作を行う。４７は指
紋入力装置であり、スイッチ手段８、指紋センサー１
３、指紋情報入力回路２５及び指検出手段３より構成さ
れる。６は照合装置であり、該指紋情報入力回路２５か
らの取込指紋情報と、正規のユーザーが予め登録した指
紋を記憶する登録指紋情報記憶装置５からの登録指紋情
報とを識別照合し、取込指紋情報が登録指紋情報と一致
した場合は当該認証システム７７より照合された証とし
て認証確認信号を出力する。逆に、ユーザーがスイッチ
手段８に対する操作を行っていないとき、あるいはユー
ザーの指が指紋センサー１３に接触あるいは接近したこ
とを検出していないときには、指紋情報入力回路２５は
動作せず指紋情報は指紋入力装置４７に取り込まれな
い。

【００３５】上記図７による指紋入力装置４７および指
紋入力装置を備えた認証システム７７によれば、操作性
が良く、消費電力を少なく、かつ正確な認証が行われる
ものを提供する。また、スイッチ手段８と指検出手段３
の両方にて、指紋センサー１３及び指紋入力装置４６を
動作させるので誤操作あるいは誤検出により指紋入力装
置４６が誤動作して無駄な電力を消費することはない。

【００３６】次に本発明による指紋入力装置を備えた認
証システムを搭載した個人認証機能付腕時計について、
図９の個人認証機能付腕時計の斜視図を用いて説明す
る。

【００３７】図９に於いて、１３は前述した指紋センサ
ーであり、具体的には内部にライン温度センサーを内蔵
し、指をセンサー表面に接触させてラインセンサーの長
手方向とはぼ直角方向に動かすことで指紋による指の二
次元的な温度分布を検出する方式のものを用いることが
できる。指紋センサー１３の上側近傍に配置された３は
前述した指検出手段であり、具体的にはタッチセンサー
（公知技術のため詳細な説明は省略）であり抵抗変化、
容量変化などを用いて、ユーザーの指が接触あるいは接
近したことを検出すると検出信号を出力する。即ち、ユ
ーザーが指紋の認証を行うために指紋センサー１３に指
を当てようとすると、指紋センサー１３の上側近傍に配
置された指検出手段１３であるタッチセンサーが指を検
出し検出信号を出力する。

【００３８】８０はスイッチボタンであり、該スイッチ
ボタン８０を操作すると前記スイッチ手段８からスイッ
チオンの信号が出力され、指検出手段３であるタッチセ
ンサーがユーザーの指が接触あるいは接近の検出を待
ち、検出されると前記指紋センサー１３と前記指紋情報
入力回路２１を動作させる。前記指紋センサー１３と前
記指紋情報入力回路２１の合わせた消費電力に比べ小さ
い構成のため、前記タッチセンサーがユーザーの指が接
触あるいは接近したことを検出した後に前記指紋センサ
ー１３と前記指紋情報入力回路２１を動作させるので、
スイッチボタン８０の操作後にすぐに動作させユーザー
がスイッチボタン８０操作から実際に指紋を読み込ませ
るまでの無駄な消費電力が消費されないので全体の消費
電力は小さい中で指紋を読み取ることができる。

【００３９】図９に於いて、指検出手段としてタッチセ
ンサーを用いたが、指が接触あるいは接近したことを光
の変化を検出する光センサー方式も考えられる。しか
し、指検出手段として、メカ式の可動スイッチに比べ、
タッチセンサーあるいは光センサーの様な可動部材の無
い方式のものの方が正確な認証が行われると共に、指検
出手段が壊れにくい点でも有効である。

【００４０】

【発明の効果】以上説明したごとく本発明によれば、操
作性が良く、消費電力を少なく、かつ正確な認証が行わ
れる指紋入力装置および指紋入力装置を備えた認証シス
テムを提供する事ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の指紋入力装置および指紋入力装置を備
えた認証システムの第１の実施の形態のシステムブロッ
ク図である。

【図２】本発明の指紋入力装置および指紋入力装置を備
えた認証システムの第２の実施の形態のシステムブロッ
ク図である。

【図３】本発明の指紋入力装置および指紋入力装置を備
えた認証システムの第３の実施の形態のシステムブロッ
ク図である。

【図４】本発明の指紋入力装置および指紋入力装置を備
えた認証システムの第４の実施の形態のシステムブロッ
ク図である。

【図５】本発明の指紋入力装置および指紋入力装置を備
えた認証システムの第５の実施の形態のシステムブロッ
ク図である。

【図６】本発明の指紋入力装置および指紋入力装置を備
えた認証システムの第６の実施の形態のシステムブロッ
ク図である。

【図７】本発明の指紋入力装置および指紋入力装置を備
えた認証システムの第７の実施の形態のシステムブロッ
ク図である。

【図８】従来の指紋入力装置および指紋入力装置を備え
た認証システムのシステムブロック図である。

【図９】本発明の指紋入力装置を備えた認証システムを
搭載した個人認証機能付腕時計の斜視図である。

【符号の説明】

１、１１、１２、１３、１４ 指紋センサー ２、２１，２２，２３，２４，２５ 指紋情報入力回路 ３ 指検出手段 ４ ４１，４２，４３，４４，４５，４６，４７ 指紋
入力装置 ５ 登録指紋情報記憶装置 ６ 照合装置 ７、７１，７２，７３，７４，７５，７６，７７ 認証
システム ８ スイッチ手段 ９ タイマー手段 １０ 動作許可スイッチ手段 ８０ スイッチボタン １００ 個人認証機能付腕時計

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 指紋をセンスする指紋センサー、該指紋
   センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入力回
   路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋センサー
   に指が接触あるいは接近したことを検出すると検出信号
   を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号を出力
   されていないときには前記指紋情報入力回路を停止さ
   せ、検出信号を出力しているときには前記指紋情報入力
   回路を動作させる様に構成したことを特徴とする指紋入
   力装置。
2. 【請求項２】 指紋をセンスする指紋センサー、該指紋
   センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入力回
   路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋センサー
   に指が接触あるいは接近したことを検出すると検出信号
   を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号を出力
   されていないときには前記指紋センサー及び前記指紋情
   報入力回路を停止させ、検出信号を出力しているときに
   は前記指紋センサー及び前記指紋情報入力回路を動作さ
   せる様に構成したことを特徴とする指紋入力装置。
3. 【請求項３】 指紋をセンスする指紋センサー、該指紋
   センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入力回
   路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋センサー
   に指が接触あるいは接近したことを検出すると検出信号
   を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号が出力
   されると前記指紋情報入力回路を動作させ、検出信号を
   出力されてなくなってから所定の時間が経過すると前記
   指紋情報入力回路を停止させる様に構成したことを特徴
   とする指紋入力装置。
4. 【請求項４】 指紋をセンスする指紋センサー、該指紋
   センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入力回
   路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋センサー
   に指が接触あるいは接近したことを検出すると検出信号
   を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号が出力
   されると前記指紋センサー及び前記指紋情報入力回路を
   動作させ、検出信号を出力されてなくなってから所定の
   時間が経過すると前記指紋センサー及び前記指紋情報入
   力回路を停止させる様に構成したことを特徴とする指紋
   入力装置。
5. 【請求項５】 前記指検出手段を前記指紋センサーの近
   傍に配したことを特徴とする請求項１乃至４の何れかに
   記載の指紋入力装置。
6. 【請求項６】 前記指紋センサーが前記指検出手段を兼
   ねることを特徴とする請求項１又は３に記載の指紋入力
   装置。
7. 【請求項７】 予め登録された指紋を記憶する登録指紋
   情報記憶装置と、指紋入力装置と、該指紋入力装置と前
   記登録指紋情報記憶装置とからの指紋情報に基づき指紋
   の照合を行う照合装置より成る認証システムにおいて、
   前記指紋入力装置は、指紋をセンスする指紋センサー、
   該指紋センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入
   力回路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋セン
   サーに指が接触あるいは接近したことを検出すると検出
   信号を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号を
   出力しているときには前記指紋情報入力回路を動作させ
   る様に構成したことを特徴とする指紋入力装置を備えた
   認証システム。
8. 【請求項８】 予め登録された指紋を記憶する登録指紋
   情報記憶装置と、指紋入力装置と、該指紋入力装置と前
   記登録指紋情報記憶装置とからの指紋情報に基づき指紋
   の照合を行う照合装置より成る認証システムにおいて、
   前記指紋入力装置は、指紋をセンスする指紋センサー、
   該指紋センサーからの指紋情報を入力とする指紋情報入
   力回路、前記指紋センサーの近傍の設けられ、指紋セン
   サーに指が接触あるいは接近したことを検出すると検出
   信号を出力する指検出手段、該指検出手段が検出信号が
   出力されると前記指紋情報入力回路を動作させ、検出信
   号を出力されてなくなってから所定の時間が経過すると
   前記指紋情報入力回路を停止させる様に構成したことを
   特徴とする指紋入力装置を備えた認証システム。