JP2003194941A - 中性子測定用線量計素子 - Google Patents
中性子測定用線量計素子Info
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- JP2003194941A JP2003194941A JP2001390837A JP2001390837A JP2003194941A JP 2003194941 A JP2003194941 A JP 2003194941A JP 2001390837 A JP2001390837 A JP 2001390837A JP 2001390837 A JP2001390837 A JP 2001390837A JP 2003194941 A JP2003194941 A JP 2003194941A
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- Japan
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- radiator
- solid
- track detection
- dosimeter element
- neutron
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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- Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
- Measurement Of Radiation (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 広範囲の領域で中性子の測定が可能であり、
ラジエータと飛跡検出用固体の密着性が保持されること
により、経時変化によって感度が劣化することを極力抑
えた中性子測定用線量計素子を得る。 【解決手段】 飛跡検出用固体であるアリル・ディ−グ
リコール・カーボネート（ＡＤＣ）の板片上に、ボロン
・ニトレート（ＢＮ）のラジエータと高密度ポリエチレ
ン（Ｐ）のラジエータを併置して、三者を一体に被覆し
気密的に包装して製品を得る。
ラジエータと飛跡検出用固体の密着性が保持されること
により、経時変化によって感度が劣化することを極力抑
えた中性子測定用線量計素子を得る。 【解決手段】 飛跡検出用固体であるアリル・ディ−グ
リコール・カーボネート（ＡＤＣ）の板片上に、ボロン
・ニトレート（ＢＮ）のラジエータと高密度ポリエチレ
ン（Ｐ）のラジエータを併置して、三者を一体に被覆し
気密的に包装して製品を得る。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は中性子測定用線量計
に使用するための素子に関するものであり、固体飛跡検
出法により中性子を測定する形式において、エネルギー
が広範囲にわたる中性子を高感度で捕らえることが出来
る新規の素子に関するものである。
に使用するための素子に関するものであり、固体飛跡検
出法により中性子を測定する形式において、エネルギー
が広範囲にわたる中性子を高感度で捕らえることが出来
る新規の素子に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】加速器施設、原子力施設、医療施設等、
放射線を使用する施設が増加している現在、それら施設
において人体が受ける放射線の量を計測し、その数値を
正確且つ的確に把握管理する必要が増大している。その
ような管理に要求される数値を得るために使用される個
人モニタとしては、ＮＴＡフィルムを用いたフイルムバ
ッジ、ＴＬＤ、バブル線量計、固体飛跡検出器等の個人
線量計が存在している。
放射線を使用する施設が増加している現在、それら施設
において人体が受ける放射線の量を計測し、その数値を
正確且つ的確に把握管理する必要が増大している。その
ような管理に要求される数値を得るために使用される個
人モニタとしては、ＮＴＡフィルムを用いたフイルムバ
ッジ、ＴＬＤ、バブル線量計、固体飛跡検出器等の個人
線量計が存在している。
【０００３】従来から多用されてきたフィルムバッジ
は、温度湿度に大きく影響されるため、より安定した検
出結果を得るために、所謂固体飛跡検出器が用いられる
ようになり、飛跡検出用固体にラジエーターを積重し、
そのラジエーターによって発生する反跳陽子やα粒子に
よって飛跡検出用固体の表面に形成された損傷を、適当
な薬剤を用いてエッチングし、それによって得られる中
性子入射面のエッチピットを顕微鏡等によって観察して
放射線の量を測定する形式で行われている。
は、温度湿度に大きく影響されるため、より安定した検
出結果を得るために、所謂固体飛跡検出器が用いられる
ようになり、飛跡検出用固体にラジエーターを積重し、
そのラジエーターによって発生する反跳陽子やα粒子に
よって飛跡検出用固体の表面に形成された損傷を、適当
な薬剤を用いてエッチングし、それによって得られる中
性子入射面のエッチピットを顕微鏡等によって観察して
放射線の量を測定する形式で行われている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の固体飛跡検出器
においては、飛跡検出用固体に各種の有機系合成樹脂が
使用されてきたが、その測定の範囲はおのずと限定され
る場合が多く、特に低エネルギー領域での検出感度が十
分でない悩みがあった。また、検出器素子が経時変化に
よって感度低下を招き、通常の使用で、感度の保証が可
能な時間が限られていた。また、飛跡検出用固体とラジ
エータとの密着が要求されると同時に、使用後の素子に
ついて測定作業を行う場合には両者が迅速且つ簡単に分
離し得ることが要求されるので、その点の改良も必要と
されていた。
においては、飛跡検出用固体に各種の有機系合成樹脂が
使用されてきたが、その測定の範囲はおのずと限定され
る場合が多く、特に低エネルギー領域での検出感度が十
分でない悩みがあった。また、検出器素子が経時変化に
よって感度低下を招き、通常の使用で、感度の保証が可
能な時間が限られていた。また、飛跡検出用固体とラジ
エータとの密着が要求されると同時に、使用後の素子に
ついて測定作業を行う場合には両者が迅速且つ簡単に分
離し得ることが要求されるので、その点の改良も必要と
されていた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】先ず、飛跡検出用固体と
ラジエータの密着に関しては、合成樹脂製の熱収縮チュ
ーブを使用し、飛跡検出用固体とラジエータを重ね合わ
せて熱収縮チューブに挿入し、外部からこれを過熱する
ことによりチューブを収縮させて、挿入されている飛跡
検出用固体とラジエータを密着させることにより問題を
解決する。
ラジエータの密着に関しては、合成樹脂製の熱収縮チュ
ーブを使用し、飛跡検出用固体とラジエータを重ね合わ
せて熱収縮チューブに挿入し、外部からこれを過熱する
ことによりチューブを収縮させて、挿入されている飛跡
検出用固体とラジエータを密着させることにより問題を
解決する。
【０００６】次に、飛跡検出用固体は、空気中にさらさ
れることによって分解と言う経時変化を来たすが、それ
を気密包装した場合には分解が進行しなくなる現実があ
る。分解の進行と言う経時変化は飛跡検出用固体の感度
の低下として現れるが、感度低下の原因となる大気中の
酸素を除去すれば問題が該決されるものの、単純に脱酸
素の処理をするとエッチピットを形成するために必要な
酸素をも奪うことになり、結果として使用に耐え得ない
ものになってしまうため、必要な酸素を確保しつつ外部
からの酸素の供給を遮断すると言う手段を採用する必要
があり、気密包装が有効であることが判明した。このよ
うなシートを用いて気密的に包装すると、包装中に含ま
れている空気中の酸素がエッチピット形成に十分に作用
すると共に、経時的に感度を劣化させる外部大気中の酸
素の供給は遮断されるため、この方法を施さない場合と
比較すると格段に向上する。
れることによって分解と言う経時変化を来たすが、それ
を気密包装した場合には分解が進行しなくなる現実があ
る。分解の進行と言う経時変化は飛跡検出用固体の感度
の低下として現れるが、感度低下の原因となる大気中の
酸素を除去すれば問題が該決されるものの、単純に脱酸
素の処理をするとエッチピットを形成するために必要な
酸素をも奪うことになり、結果として使用に耐え得ない
ものになってしまうため、必要な酸素を確保しつつ外部
からの酸素の供給を遮断すると言う手段を採用する必要
があり、気密包装が有効であることが判明した。このよ
うなシートを用いて気密的に包装すると、包装中に含ま
れている空気中の酸素がエッチピット形成に十分に作用
すると共に、経時的に感度を劣化させる外部大気中の酸
素の供給は遮断されるため、この方法を施さない場合と
比較すると格段に向上する。
【０００７】更に、低エネルギー領域から高エネルギー
領域までの広い範囲の検出を可能にするためには、例え
ば飛跡検出用固体に、アリル ディ−グリコール カー
ボネート（ＡＤＣ）を選択した場合、第一のラジエータ
としてボロン ニトレート（ＢＮ）を、第二のラジエー
タとして高密度ポリエチレン（Ｐ）を、並べて重合する
ことにより、熱中性子から高速中性子領域までの測定が
可能になった。その場合、これら二種のラジエータから
得られるエッチピット密度を組み合わせて１ｃｍ線量当
量換算係数曲線に近似するように計算処理を行う。
領域までの広い範囲の検出を可能にするためには、例え
ば飛跡検出用固体に、アリル ディ−グリコール カー
ボネート（ＡＤＣ）を選択した場合、第一のラジエータ
としてボロン ニトレート（ＢＮ）を、第二のラジエー
タとして高密度ポリエチレン（Ｐ）を、並べて重合する
ことにより、熱中性子から高速中性子領域までの測定が
可能になった。その場合、これら二種のラジエータから
得られるエッチピット密度を組み合わせて１ｃｍ線量当
量換算係数曲線に近似するように計算処理を行う。
【０００８】
【発明の実施の形態】図面に従って本発明素子の構造を
説明すると、図１において、１は飛跡検出用固体として
使用されるアリル ディ−グリコール カーボネート
（ＡＤＣ）の板片、２はボロン ニトレート（ＢＮ）の
第一のラジエータ、３は高密度ポリエチレン（Ｐ）の第
二のラジエータであり、これらラジエータがアリル デ
ィ−グリコール カーボネート（ＡＤＣ）の板片１上に
並べて重合されたものを図２のごとく熱収縮チューブ４
により密着被覆する。図３に示すごとく前記の板片１、
第一のラジエータ２、第二のラジエータ３ならびに熱収
縮チューブ４を一体に形成することにより、本発明によ
る中性子線測定用線量計素子が得られる。更にこのよう
にして得た素子を図４に示すごとく酸素遮断シート５に
より気密的に包装すこととも任意である。
説明すると、図１において、１は飛跡検出用固体として
使用されるアリル ディ−グリコール カーボネート
（ＡＤＣ）の板片、２はボロン ニトレート（ＢＮ）の
第一のラジエータ、３は高密度ポリエチレン（Ｐ）の第
二のラジエータであり、これらラジエータがアリル デ
ィ−グリコール カーボネート（ＡＤＣ）の板片１上に
並べて重合されたものを図２のごとく熱収縮チューブ４
により密着被覆する。図３に示すごとく前記の板片１、
第一のラジエータ２、第二のラジエータ３ならびに熱収
縮チューブ４を一体に形成することにより、本発明によ
る中性子線測定用線量計素子が得られる。更にこのよう
にして得た素子を図４に示すごとく酸素遮断シート５に
より気密的に包装すこととも任意である。
【０００９】このようにして得られた中性子測定用線量
計素子を適当なケースに収容して個人に携帯させること
によって、その個人が一定期間に受けた放射線線量を計
測することが可能になる。
計素子を適当なケースに収容して個人に携帯させること
によって、その個人が一定期間に受けた放射線線量を計
測することが可能になる。
【００１０】
【発明の効果】本発明によると、低エネルギー領域から
高エネルギー領域までの広い範囲の中性子の全てを測定
することが出来ると共に、ラジエータと飛跡検出用固体
の密着性を確保でき且つ経時変化による感度の低下を改
善した新たな中性子測定用線量計素子を得ることが出来
る効果がある。
高エネルギー領域までの広い範囲の中性子の全てを測定
することが出来ると共に、ラジエータと飛跡検出用固体
の密着性を確保でき且つ経時変化による感度の低下を改
善した新たな中性子測定用線量計素子を得ることが出来
る効果がある。
【図１】本発明実施例の飛跡検出用固体とラジエータを
示す斜面図である。
示す斜面図である。
【図２】図１に示すものを密着状態に固定したものの斜
面図である。
面図である。
【図３】図２に示すものの断面図である。
【図４】図３のものを気密的に包装した完成品の断面図
である。
である。
１ 飛跡検出用固体
２ 第一のラジエータ
３ 第二のラジエータ
４ 熱収縮チューブ
５ 酸素遮断シート
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
Ｆターム(参考） 2G075 CA48 DA08 FA19 FC14 GA21
GA22
2G088 BB01 BB19 FF09 FF19 GG30
JJ08 JJ09 JJ37 JJ40 LL15
LL30
Claims (4)
- 【請求項１】 飛跡検出用固体の上に第一のラジエータ
と第二のラジエータを並べて重ね合わせ、それらを熱収
縮チューブによって一体に被覆してなる中性子測定用線
量計素子。 - 【請求項２】 飛跡検出用固体がアリル・ディ−グリコ
ール・カーボネート（ＡＤＣ）の板片である請求項１記
載の中性子測定用線量計素子。 - 【請求項３】第一のラジエータがボロン・ニトレートで
ある請求項１の中性子測定用線量計素子。 - 【請求項４】第二のラジエータが高密度ポリエチレンで
ある請求項１記載の中性子測定用線量計素子。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001390837A JP2003194941A (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 中性子測定用線量計素子 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001390837A JP2003194941A (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 中性子測定用線量計素子 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003194941A true JP2003194941A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27598603
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001390837A Pending JP2003194941A (ja) | 2001-12-25 | 2001-12-25 | 中性子測定用線量計素子 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003194941A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006035496A1 (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-06 | Fujitsu Limited | α線量率測定方法 |
| JP2010276406A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Chiyoda Technol Corp | 積算型中性子線量当量測定器、中性子線量当量の測定方法及び速中性子飛来方向の推定方法 |
| WO2018079730A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-03 | 浜松ホトニクス株式会社 | 荷電粒子飛跡検出器 |
-
2001
- 2001-12-25 JP JP2001390837A patent/JP2003194941A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2006035496A1 (ja) * | 2004-09-28 | 2006-04-06 | Fujitsu Limited | α線量率測定方法 |
| JP2010276406A (ja) * | 2009-05-27 | 2010-12-09 | Chiyoda Technol Corp | 積算型中性子線量当量測定器、中性子線量当量の測定方法及び速中性子飛来方向の推定方法 |
| WO2018079730A1 (ja) * | 2016-10-27 | 2018-05-03 | 浜松ホトニクス株式会社 | 荷電粒子飛跡検出器 |
| US10795035B2 (en) | 2016-10-27 | 2020-10-06 | Hamamatsu Photonics K.K. | Charged particle track detector |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041224 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060829 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061205 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070205 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070612 |