JP2003190935A - 造水装置及び緑化改善システム - Google Patents

造水装置及び緑化改善システム

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JP2003190935A
JP2003190935A JP2001391315A JP2001391315A JP2003190935A JP 2003190935 A JP2003190935 A JP 2003190935A JP 2001391315 A JP2001391315 A JP 2001391315A JP 2001391315 A JP2001391315 A JP 2001391315A JP 2003190935 A JP2003190935 A JP 2003190935A
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water
seawater
steam
heating
cooling
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JP2001391315A
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Ryoji Oba
良二 大場
Akinori Kawachi
昭紀 河内
Satoshi Kato
敏 加藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストで海水を蒸留水として造水する造水
装置6とする。 【解決手段】 日射加熱手段3により太陽熱を利用して
海水が加熱され、その後冷却塔4で加熱された海水が蒸
発されると共に蒸発された蒸気が熱交換器5で凝縮され
て蒸留水WSが造水され、造水に必要な動力は、取水ポ
ンプ2の動力及び冷却塔4の送風動力であり、自然エネ
ルギーを最大限に利用して非常に少ない動力で蒸留水を
得て、低コストで海水を蒸留水として造水する造水装置
6とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海水や上水等の蒸
気を蒸留水として造水する造水装置及びこの造水装置を
適用した緑化プラント設備に関する。
【0002】
【従来の技術】淡水化の技術として、海水を海水淡水化
装置に導き、蒸発法または浸透膜法によって海水を淡水
化する造水装置が従来使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の造水装置は、海
水淡水化装置により淡水を得ているため、海水の淡水化
に多大のエネルギー(電力、熱)を必要とし、造水コス
トが嵩み送水に多大なコストを必要としていた。
【0004】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、低コストで海水や上水等の蒸気を蒸留水として造水
することができる造水装置を提供することを目的とす
る。
【0005】また、本発明は上記状況に鑑みてなされた
もので、低コストで海水や上水等の蒸気を蒸留水として
造水することができる造水装置を備え緑化手段への安定
した水の供給を確保することができる緑化改善システム
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の造水装置の構成は、取水された海水を加熱す
る加熱手段と、加熱手段で加熱された海水を蒸発させる
蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝縮して蒸留水
を得る蒸気冷却手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】そして、加熱手段は、日射により海水を加
熱する日射加熱手段であることを特徴とする。
【0008】また、上記目的を達成するための本発明の
造水装置の構成は、取水された海水を冷却媒体として蒸
気タービンの排出蒸気を復水する復水器と、復水器の冷
却媒体となった海水が導入され空気との熱交換により蒸
発させる蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝縮し
て蒸留水を得る蒸気冷却手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0009】そして、熱交換手段における蒸気の冷却媒
体は、一部が冷却塔で蒸発された海水であることを特徴
とする。
【0010】また、上記目的を達成するための本発明の
造水装置の構成は、水源の水を加熱する加熱手段と、加
熱手段で加熱された海水が導入され空気との熱交換によ
り蒸発させる蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝
縮して蒸留水を得る蒸気冷却手段とを備えたことを特徴
とする。
【0011】そして、加熱手段は、日射により水を加熱
する日射加熱手段であることを特徴とする。
【0012】また、上記目的を達成するための本発明の
造水装置の構成は、水源の水を冷却媒体として蒸気ター
ビンの排出蒸気を復水する復水器と、復水器の冷却媒体
となった水が導入され空気との熱交換により蒸発させる
蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝縮して蒸留水
を得る蒸気冷却手段とを備えたことを特徴とする。
【0013】そして、熱交換手段における蒸気の冷却媒
体は、一部が冷却塔で蒸発された水であることを特徴と
する。また、熱交換手段における蒸気の冷却媒体は、水
源に戻されることを特徴とする。上記目的を達成するた
めの本発明の緑化改善システムの構成は、乾燥地に人為
的に水分を供給することで植物を生育させる緑化手段
と、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の造水
装置と、造水装置で得られた蒸留水を緑化手段に送る送
水手段とを備えたことを特徴とする。
【0014】そして、気象・環境状況を予測する予測シ
ステムにより造水装置及び送水手段の作動を調整し緑化
手段への安定した水の供給を確保すると共に自然エネル
ギー発電手段の発電状況を調整する制御手段を備えたこ
とを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の実施
形態例を説明する。図1、図2、図3は海水を取水して
蒸留水とする造水装置の例であり、図4は水源として上
水タンク(例えば、工業用水タンク)から取水して蒸留
水とする造水装置の例である。
【0016】図1に基づいて本発明の造水装置の第1実
施形態例を説明する。図1には本発明の第1実施形態例
に係る造水装置の概略構成を示してある。
【0017】図に示すように、海岸線近傍には海水を取
水するための取水管1が設けられ、取水ポンプ2により
海水が取水管1から取水される。取水ポンプ2で取水さ
れた海水は加熱手段としての日射加熱手段3に送られ、
海水は日射加熱手段3で太陽日射により加熱される。日
射加熱手段3は太陽日射が当たる場所に配管が配置され
ることで構成され、例えば、黒色の配管とすることで熱
の吸収性が向上し、肉圧の薄い配管とすることで伝熱の
効率が向上し、配管群の面積を広くすることで加熱の効
率が向上する。また、送水の圧損を抑制するためには管
径を太く曲管部を少なくすることが好ましい。
【0018】日射加熱手段3で加熱された海水は蒸発手
段としての冷却塔4に送られる。冷却塔4は、例えば、
ファン等を備えた塔の上部から海水を散水する構成とさ
れ、塔の内部で空気と熱交換することにより海水を蒸発
させ、この蒸発に伴う潜熱により海水が冷却される一
方、空気が加熱される。冷却塔4で得られた蒸気は蒸気
冷却手段5に送られる。冷却塔4の構成としては、自然
通風式や間接接触式、あるいはフィン等を備えた形式の
もの等が適用可能であり、また、冷却塔4以外でも海水
を蒸発させる手段であれば直接加熱する手段等種々の手
段を適用することができる。
【0019】冷却塔4で得られた蒸気STは蒸気冷却手
段としての熱交換器5に送られ、熱交換器5では、冷却
手段4で冷却された海水W1との間で蒸気STが冷却さ
れて凝縮され、蒸留水WSが造水される。蒸気STを冷
却した海水W1は冷却塔4に戻される。熱交換器5では
蒸気が排出されると共に蒸留水WSが所望の使用場所に
送水される。蒸留水WSは、淡水を必要とする緑化プラ
ントや公園等、送水できる場所であればあらゆる場所に
使用することができる。
【0020】上記構成の造水装置6では、取水ポンプ2
により海水が取水されて取水管1から日射加熱手段3に
送られる。海水は日射加熱手段3で太陽日射により10℃
乃至20℃程度温度が上昇されて冷却塔4に送られる。冷
却塔4では温度が上昇した海水が空気との熱交換により
蒸発され、この蒸発に伴う潜熱により海水が冷却される
一方、空気が加熱される。冷却塔4で蒸発した蒸気ST
は、熱交換器5に送られ、冷却手段4で冷却された海水
W1との間で蒸気STが冷却されて凝縮される。冷却塔
4で蒸発して熱交換器5に送られる蒸気STは、冷却塔
4で冷却されて熱交換器5に送られる海水よりも10℃程
度温度が高いので、熱交換器5では蒸気STの一部が冷
却されて凝縮され、蒸留水WSが造水される。
【0021】上述した造水装置6では、太陽熱を利用し
て海水を加熱し、その後蒸発及び凝縮により蒸留水WS
を造水するようにしているので、造水に必要な動力は、
取水ポンプ2の動力及び冷却塔4の送風動力であり、自
然エネルギーを最大限に利用して非常に少ない動力で蒸
留水を得ることが可能になる。従って、低コストで海水
を蒸留水として造水することができる造水装置6とな
る。
【0022】尚、上述した実施形態例では、海水を取水
して太陽熱を利用して海水を加熱する例を挙げて説明し
たが、工業用水等の上水を送水し、太陽熱を利用して上
水を加熱することも可能である。
【0023】図2に基づいて本発明の造水装置の第2実
施形態例を説明する。図2には本発明の第2実施形態例
に係る造水装置の概略構成を示してある。尚、図1に示
した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明
は省略してある。
【0024】図2に示した第2実施形態例の造水装置7
は、加熱手段としての日射加熱手段3に加え、配管を電
力により加熱するヒータ手段8を追加した構成となって
いる。この場合、造水に必要な動力としてヒータ手段8
の電力が必要になるが、冷却塔4に送られる海水の温度
をより高くすることができ、冷却塔4での蒸発量を増や
して増水の効率を高めることができる。
【0025】尚、上述した実施形態例では、日射加熱手
段3に加えてヒータ手段8を設けた例を挙げて説明した
が、日射加熱手段3に代えてヒータ手段8を設けるよう
にすることも可能である。
【0026】上述した造水装置7では、太陽熱及びヒー
タ手段8を利用して海水を加熱し、その後蒸発及び凝縮
により蒸留水WSを造水するようにしているので、造水
に必要な動力は、取水ポンプ2及びヒータ手段8の動力
及び冷却塔4の送風動力であり、少ない動力で蒸留水を
効率よく得ることが可能になる。従って、低コストで海
水を蒸留水として造水することができる造水装置6とな
る。
【0027】図3に基づいて本発明の造水装置の第3実
施形態例を説明する。図3には本発明の第3実施形態例
に係る造水装置の概略構成を示してある。尚、図1に示
した部材と同一部材には同一符号を付して重複する説明
は省略してある。図3に示した第3実施形態例の造水装
置9は、蒸気タービン11を備えた発電所が併設されて
いる場合の適用例である。
【0028】即ち、ボイラ12で発生された蒸気により
蒸気タービン11が駆動され、蒸気タービン11で仕事
を終えた排気蒸気(排出蒸気)は復水器13で復水され
てボイラ12に給水される。取水ポンプ2で取水された
海水は復水器13で排出蒸気を凝縮するための冷却媒体
として復水器13に送られる。復水器13で排出蒸気を
凝縮して昇温された海水は蒸発手段としての冷却塔4に
送られる。冷却塔4で得られた蒸気STは第1実施形態
例と同様に熱交換器5で冷却されて蒸留水WSが造水さ
れる。
【0029】上述した造水装置9では、復水器13で排
出蒸気を凝縮することにより海水が昇温され、その後蒸
発及び凝縮により蒸留水WSを造水するようにしている
ので、造水に必要な動力は、取水ポンプ2の動力及び冷
却塔4の送風動力であり、発電所の排熱を利用して少な
い動力で蒸留水を得ることが可能になる。また、発電所
側の復水器への冷却媒体として海水を用いるものであれ
ば、発電所側の取水ポンプを取水ポンプ2として兼用で
きるので、造水装置9としての動力を削減することがで
きる。従って、低コストで海水を蒸留水として造水する
ことができる造水装置9となる。
【0030】図4に基づいて本発明の造水装置の第4実
施形態例を説明する。図4には本発明の第4実施形態例
に係る造水装置の概略構成を示してある。尚、図1、図
3に示した部材と同一部材には同一符号を付して重複す
る説明は省略してある。図4に示した第4実施形態例の
造水装置10は、蒸気タービン11を備えた発電所が併
設され、復水器13で排出蒸気を凝縮するための冷却媒
体として上水タンク(例えば、工業用水タンク)の上水
を用いた場合の適用例である。
【0031】工業用水タンク等の上水タンク15(水
源)が備えられ、上水タンク15からの上水は復水器1
3で排出蒸気を凝縮するための冷却媒体として送水ポン
プ14から復水器13に送られる。復水器13で排出蒸
気を凝縮して昇温された上水は蒸発手段としての冷却塔
4に送られる。冷却塔4で得られた蒸気STは第1実施
形態例と同様に熱交換器5で冷却されて蒸留水WSが造
水される。また、熱交換器5の冷却媒体は冷却手段4で
冷却された上水W2が適用され、熱交換器5で蒸気ST
を凝縮した後の上水W2は上水タンク15に補給され
る。
【0032】尚、上水W2は冷却塔4で回収して上水タ
ンク15には別の上水を補給することも可能である。
【0033】上述した造水装置10では、復水器13で
排出蒸気を凝縮することにより上水が昇温され、その後
蒸発及び凝縮により蒸留水WSを造水するようにしてい
るので、造水に必要な動力は、送水ポンプ14の動力及
び冷却塔4の送風動力であり、発電所の排熱を利用して
少ない動力で蒸留水を得ることが可能になる。また、発
電所側の復水器への冷却媒体として上水を用いるもので
あれば、発電所側の送水ポンプを送水ポンプ14として
兼用できるので、造水装置10としての動力を削減する
ことができる。従って、低コストで上水を蒸留水として
造水することができる造水装置10となる。
【0034】次に、図5に基づいて上述した造水装置を
備えた緑化改善システムを説明する。図5には緑化改善
システムの概要を表すブロック構成を示してある。
【0035】図に示すように、乾燥地である砂漠等に人
為的に水分を供給することで植物(耐乾燥植物、樹木や
作物等)を生育させると共に保水を行なう緑化手段とし
ての砂漠緑化プラント31が設けられている。海岸線近
傍には造水プラント(第1実施形態例乃至第4実施形態
例の造水装置に相当)32が設置され、造水プラント3
2で海水もしくは上水から造水された蒸留水は砂漠緑化
プラント31に送水Bされる。また、海水を処理するこ
とにより淡水を得ると共に得られた淡水を砂漠緑化プラ
ント31に送水Bする海水淡水化手段としての海水淡水
化プラント34が設置されている。
【0036】一方、山岳地帯等の適宜箇所には風力発電
所35が設けられ、風力発電所35からの電力は造水プ
ラント32(取水ポンプ2、冷却塔4、ヒータ手段8、
送水ポンプ14等)及び海水淡水化プラント34に送電
Cされる。また、海水淡水化プラント34の近傍には太
陽光発電所37が設けられ、太陽光発電所37からの電
力は海水淡水化プラント34及び造水プラント32(取
水ポンプ2、冷却塔4、ヒータ手段8、送水ポンプ14
等)及び砂漠緑化プラント31に送電Cされる。
【0037】更に、制御手段及び予測システムとしての
広域気象予測システム36が設置され、広域気象予測シ
ステム36ではデータの収集及び予測情報を送信する。
広域気象予測システム36には広域気象観測及び通信を
行なう衛星38から観測情報Dが送られる。広域気象予
測システム36からは、砂漠緑化プラント31、造水プ
ラント32及び海水淡水化プラント34に気象予測情報
Eが送られ、各システムの動力の作動状況等が調整され
る。また、広域気象予測システム36からは、風力発電
所35及び太陽光発電所37に自然エネルギー量予測情
報Fが送られ、各発電所における発電状況が調整され
る。
【0038】広域気象予測システム36から送られる気
象予測情報E及び自然エネルギー量予測情報Fにより、
現在から将来にわたり気象・環境状況が予測されて全体
の造水システムとして最大限に自然エネルギーを利用し
て、砂漠緑化プラント31への安定した水の供給が確保
されるように制御される。
【0039】例えば、太陽光が少ない気象条件の時に太
陽光発電所37の負荷を抑えると共に風力発電所35の
負荷を高くし、風量が少ない気象条件の時に太陽光発電
所37の負荷を高くすると共に風力発電所35の負荷を
抑え、トータルとしての動力が確実に確保できるように
制御される。また、日射加熱手段3を備えた造水プラン
ト32では、日射時間や日射量に応じて海水淡水化プラ
ント34での造水能力を高めたり、逆に造水プラント3
3の造水能力を抑える等して、気象状況に拘らず自然エ
ネルギーを最大限に利用して砂漠緑化プラント31に安
定した水の供給を確保する。
【0040】上述した緑化改善システムでは、海水淡水
化プラント34で造水される淡水に加えて、造水プラン
ト32により水が造水されるので、海水淡水化プラント
34の処理能力を低くした場合でも緑化のための十分な
水が確保される。従って、低コストで造水を行なうこと
ができる造水装置を備え砂漠緑化プラント31への安定
した水の供給を確保することができる緑化改善システム
とすることが可能になる。
【0041】従って、二酸化炭素排出抑制による地球温
暖化防止の対策の一つとして、砂漠を緑化して二酸化炭
素吸収源を確保することが実現可能となる。
【0042】
【発明の効果】本発明の造水装置は、取水された海水を
加熱する加熱手段と、加熱手段で加熱された海水を蒸発
させる蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝縮して
蒸留水を得る蒸気冷却手段とを備えたので、少ない動力
で蒸留水を得ることが可能になる。この結果、低コスト
で海水を蒸留水として造水することができる造水装置と
なる。
【0043】そして、加熱手段は、日射により海水を加
熱する日射加熱手段であるので、自然エネルギーを最大
限に利用して海水を蒸留水として造水することができ
る。
【0044】本発明の造水装置は、取水された海水を冷
却媒体として蒸気タービンの排出蒸気を復水する復水器
と、復水器の冷却媒体となった海水が導入され空気との
熱交換により蒸発させる蒸発手段と、蒸発手段で得られ
た蒸気を凝縮して蒸留水を得る蒸気冷却手段とを備えた
ので、少ない動力で蒸気タービンの排熱を利用して蒸留
水を得ることが可能になる。この結果、低コストで海水
を蒸留水として造水することができる造水装置となる。
【0045】そして、熱交換手段における蒸気の冷却媒
体は、一部が冷却塔で蒸発された海水であるので、十分
に冷却された海水を適用することができる。
【0046】また、水源の水を加熱する加熱手段と、加
熱手段で加熱された海水が導入され空気との熱交換によ
り蒸発させる蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝
縮して蒸留水を得る蒸気冷却手段とを備えたので、少な
い動力で蒸留水を得ることが可能になる。この結果、低
コストで上水を蒸留水として造水することができる造水
装置となる。
【0047】そして、加熱手段は、日射により水を加熱
する日射加熱手段であるので、自然エネルギーを最大限
に利用して上水を蒸留水として造水することができる。
【0048】本発明の造水装置は、水源の水を冷却媒体
として蒸気タービンの排出蒸気を復水する復水器と、復
水器の冷却媒体となった水が導入され空気との熱交換に
より蒸発させる蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を
凝縮して蒸留水を得る蒸気冷却手段とを備えたので、少
ない動力で蒸気タービンの排熱を利用して蒸留水を得る
ことが可能になる。この結果、低コストで上水を蒸留水
として造水することができる造水装置となる。
【0049】そして、熱交換手段における蒸気の冷却媒
体は、一部が冷却塔で蒸発された水であるので、十分に
冷却された水を適用することができる。
【0050】また、熱交換手段における蒸気の冷却媒体
は、水源に戻されるので、水源への補給水の量を少なく
することができる。
【0051】本発明の緑化改善システムは、乾燥地に人
為的に水分を供給することで植物を生育させる緑化手段
と、請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の造水
装置と、造水装置で得られた蒸留水を緑化手段に送る送
水手段とを備えたので、低コストで海水や上水等を蒸留
水として造水することができる造水装置を備え緑化手段
への安定した水の供給を確保することができる緑化改善
システムとすることが可能となる。
【0052】そして、気象・環境状況を予測する予測シ
ステムにより造水装置及び送水手段の作動を調整し緑化
手段への安定した水の供給を確保すると共に自然エネル
ギー発電手段の発電状況を調整する制御手段を備えたの
で、自然エネルギーを最大限に利用して低コストで造水
を行なうことができる造水装置を備え緑化手段への安定
した水の供給を確保することができる緑化改善システム
とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る造水装置の概略
構成図。
【図2】本発明の第2実施形態例に係る造水装置の概略
構成図。
【図3】本発明の第3実施形態例に係る造水装置の概略
構成図。
【図4】本発明の第4実施形態例に係る造水装置の概略
構成図。
【図5】緑化改善システムの概要を表すブロック構成
図。
【符号の説明】
1 取水管 2 取水ポンプ 3 日射加熱手段 4 冷却塔 5 熱交換器 6,7,9,10 造水装置 8 ヒータ手段 11 蒸気タービン 12 ボイラ 13 復水器 14 送水ポンプ 15 上水タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 敏 長崎県長崎市深堀町5丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 Fターム(参考) 4D034 AA01 BA03 CA12 DA01 DA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取水された海水を加熱する加熱手段と、
    加熱手段で加熱された海水を蒸発させる蒸発手段と、蒸
    発手段で得られた蒸気を凝縮して蒸留水を得る蒸気冷却
    手段とを備えたことを特徴とする造水装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 加熱手段は、日射により海水を加熱する日射加熱手段で
    あることを特徴とする造水装置。
  3. 【請求項3】 取水された海水を冷却媒体として蒸気タ
    ービンの排出蒸気を復水する復水器と、復水器の冷却媒
    体となった海水が導入され空気との熱交換により蒸発さ
    せる蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝縮して蒸
    留水を得る蒸気冷却手段とを備えたことを特徴とする造
    水装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に
    おいて、 熱交換手段における蒸気の冷却媒体は、一部が冷却塔で
    蒸発された海水であることを特徴とする造水装置。
  5. 【請求項5】 水源の水を加熱する加熱手段と、加熱手
    段で加熱された海水が導入され空気との熱交換により蒸
    発させる蒸発手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝縮し
    て蒸留水を得る蒸気冷却手段とを備えたことを特徴とす
    る造水装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 加熱手段は、日射により水を加熱する日射加熱手段であ
    ることを特徴とする造水装置。
  7. 【請求項7】 水源の水を冷却媒体として蒸気タービン
    の排出蒸気を復水する復水器と、復水器の冷却媒体とな
    った水が導入され空気との熱交換により蒸発させる蒸発
    手段と、蒸発手段で得られた蒸気を凝縮して蒸留水を得
    る蒸気冷却手段とを備えたことを特徴とする造水装置。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 熱交換手段における蒸気の冷却媒体は、一部が冷却塔で
    蒸発された水であることを特徴とする造水装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、 熱交換手段における蒸気の冷却媒体は、水源に戻される
    ことを特徴とする造水装置。
  10. 【請求項10】 乾燥地に人為的に水分を供給すること
    で植物を生育させる緑化手段と、請求項1乃至請求項9
    のいずれか一項に記載の造水装置と、造水装置で得られ
    た蒸留水を緑化手段に送る送水手段とを備えたことを特
    徴とする緑化改善システム。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 気象・環境状況を予測する予測システムにより造水装置
    及び送水手段の作動を調整し緑化手段への安定した水の
    供給を確保すると共に自然エネルギー発電手段の発電状
    況を調整する制御手段を備えたことを特徴とする緑化改
    善システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102285702A (zh) * 2011-05-31 2011-12-21 于庆坤 串联热管换热器回收柴油机废热进行海水淡化的装置
CN101870502B (zh) * 2009-04-27 2012-03-07 广州市心德实业有限公司 一种太空水处理蒸发系统
JP2020006765A (ja) * 2018-07-05 2020-01-16 一般財団法人電力中央研究所 回遊する浮体構造物、及び、浮体構造物による回遊システム

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