JP2003190837A - ベーンのモジュールを備えた自己駆動型遠心分離機 - Google Patents

ベーンのモジュールを備えた自己駆動型遠心分離機

Info

Publication number
JP2003190837A
JP2003190837A JP2002364732A JP2002364732A JP2003190837A JP 2003190837 A JP2003190837 A JP 2003190837A JP 2002364732 A JP2002364732 A JP 2002364732A JP 2002364732 A JP2002364732 A JP 2002364732A JP 2003190837 A JP2003190837 A JP 2003190837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
centrifuge
vanes
vane
hub portion
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002364732A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4716640B2 (ja
Inventor
Peter K Herman
ピーター・ケイ・ハーマン
Richard Jensen
リチャード・ジェンセン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Cummins Filtration Inc
Original Assignee
Fleetguard Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fleetguard Inc filed Critical Fleetguard Inc
Publication of JP2003190837A publication Critical patent/JP2003190837A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4716640B2 publication Critical patent/JP4716640B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B1/00Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles
    • B04B1/04Centrifuges with rotary bowls provided with solid jackets for separating predominantly liquid mixtures with or without solid particles with inserted separating walls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B5/00Other centrifuges
    • B04B5/005Centrifugal separators or filters for fluid circulation systems, e.g. for lubricant oil circulation systems
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B7/00Elements of centrifuges
    • B04B7/08Rotary bowls
    • B04B7/12Inserts, e.g. armouring plates
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S494/00Imperforate bowl: centrifugal separators
    • Y10S494/901Imperforate bowl: centrifugal separators involving mixture containing oil

Landscapes

  • Centrifugal Separators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環液体から粒状物質を分離するための改良
された自己駆動型遠心分離機を提供する。 【解決手段】 遠心分離機は、自己駆動力を生成するた
めの一対のジェットノズル34を有するベース29と、
ベース29に接続されて内部空間を形成する殻体28と
を備える。ベース29には、内部空間を貫いて延びる中
空で回転中心軸を有するロータハブ22が組み付けられ
る。内部空間に配置された支持基部板33は、ロータハ
ブ22との間に、環状の流体出口を形成する。螺旋状ベ
ーンのモジュール21が、支持基部板33に支持され
て、内部空間内のロータハブ22の回りに配置される。
螺旋状ベーンのモジュール21は、軸方向に延びる離間
された複数のベーンを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠心力場を用いて
行われる、流体からの粒状物の連続分離に、広く関連す
る。より詳しくは、本発明は、遠心分離機の容器内で、
螺旋状の板すなわちベーンを、この螺旋状ベーンの自己
駆動回転のための適当な推進装置とともに使用すること
に関する。本発明の一実施形態では、推進装置に、ジェ
ットノズルを使用する。本発明の他の実施形態では、平
坦な(平面状の)板を有するように、螺旋状ベーンの具
体的な形状及び形式が変更される。
【0002】
【従来技術】本発明の好ましい実施形態における螺旋状
ベーンの使用は、流体からの粒状物の分離の基礎として
円錐形分離板の積重体を用いた従来技術からの設計変更
であるので、円錐形分離板の積重体を用いた従来技術に
ついて検討することは、本発明と従来技術間の相違と、
本発明により得られる利益を認識するのに有用である。
【0003】1996年11月19日付けでハーマン
(Herman)等に発行された米国特許第5,57
5,912号は、粒状物質を循環液体から分離するため
のバイパス回路用の遠心分離機を開示している。この遠
心分離機の構成は、中空で略円筒形の遠心分離機用容器
を含んでいる。この遠心分離機用容器は、基部板と組み
合わされて、液体が流動するチャンバーを形成する。こ
の基部板を軸方向に貫通して、中空の中央管が設けら
れ、遠心分離機用容器の中空の容器内へと延びている。
このバイパス回路用の遠心分離機は、カバーの組立体内
に組み込まれるように設計され、基部板の反対側に配置
された一対の接線方向を向いたジェットノズルがカバー
内の遠心分離機を回転させることにより、粒子を液体か
ら分離させるようになっている。遠心分離機用容器の内
部には、複数の円錐形分離板が収容されている。これら
の円錐形分離板は、一列の積重体をなし、互いに近接し
て配置され、分離効率が高められるようになっている。
この円錐形分離板の一列の積重体は、遠心分離機用容器
の頂部に隣接して配置された頂部板と、基部板の近くに
配置された底部板との間に、挟持されている。流入して
くる液体の流れは、2つの油入口を通って中央管から流
れ出し、そこから、頂部板を貫通して流れる。頂部板
は、遠心分離機用容器の内面上のリブと共に、この流れ
を加速し、円錐形分離板の一列の積重体の上側部分に差
し向ける。この流れが、隣接する円錐形分離板間に形成
された流路を通って半径方向内側に流れていくときに、
粒子の分離がなされる。円錐形分離板の内径に達する
と、この液体は、接線方向を向いたジェットノズルに向
かって、下方に流れ続ける。
【0004】1997年6月10日付けでハーマン等に
発行された米国特許第5,637,217号は、米国特
許第5,575,912号からの一部継続出願である。
米国特許第5,637,217号には、循環する液体か
ら粒子状物質を分離するためのバイパス回路用の遠心分
離機が開示されている。この遠心分離機の構成は、中空
で略円筒形の遠心分離機用容器を含んでいる。この遠心
分離機用容器は、基部板と組み合わされ、液体が流動す
るチャンバーを形成する。この基部板を軸方向に貫通し
て、中空の中央管が設けられ、遠心分離機用容器の中空
の容器内へと延びている。このバイパス回路用の遠心分
離機は、カバーの組立体内に組み込まれるように設計さ
れ、基部板の反対側に配置された一対の接線方向を向い
たジェットノズルがカバー内の遠心分離機を回転させる
ことにより、粒子を液体から分離させるようになってい
る。遠心分離機用容器の内部には、複数の円錐形分離板
が収容されている。流入してくる液体の流れは、2つの
油入口を通って中央管から流れ出し、そこから、頂部板
を貫通して流れる。一実施形態では、頂部板と、遠心分
離機用容器の内面上のリブが、この流れを加速し、円錐
形分離板の一列の積重体の上側部分へと差し向ける。他
の実施形態では、一列の積重体は、使い捨て可能な組立
体の一部とされる。それぞれの実施形態において、隣接
する円錐形分離板間に形成された流路を流れが通過する
ときに、粒子の分離がなされ、その後、液体は、接線方
向を向いたジェットノズルに向かって、下方に流れ続け
る。
【0005】2000年1月25日付けでハーマン等に
発行された米国特許第6,017,300号は、循環す
る液体から粒子状物質を分離するための、円錐形分離板
の積重体を用いた遠心分離機を開示している。この遠心
分離機の構成には、円錐形分離板の積重体を含む組立体
が含まれる。この円錐形分離板の積重体を含む組立体
は、中空のロータハブを形成し、軸周りで回転するよう
になっている。この円錐形分離板の積重体を含む組立体
は、シャフト型中央管に取り付けられる。このシャフト
型中央管は、基部組立体の中空の基部ハブに固定されて
いる。この基部組立体は、更に、液体入口と、第1の流
路と、この第1の流路に連通した第2の流路とを備えて
いる。液体入口は、第1の流路を介して、基部ハブに連
通している。ロータハブとシャフト型中央管の間には、
円錐形分離板の積重体を含む組立体の回転動作のため
に、軸受け装置が配置される。ロータハブには、衝動タ
ービンの回転盤が取り付けられる。流体ジェットノズル
は、このタービンの回転盤を向くように、配置される。
流体ジェットノズルは、円錐形分離板の積重体を含む組
立体に回転動作を与えるために、タービンの回転盤に液
体の流体ジェットを差し向けるように、第2の流体通路
と連通している。流体ジェットノズルへの液体は、液体
入口を介して、円錐形分離板の積重体を用いた遠心分離
機内に流入する。この液体入口には、また、円錐形分離
板の積重体内を流れる流体も流入する。
【0006】2000年2月1日付けでハーマンに発行
された米国特許第6,019,717号は、米国特許第
6,017,300号からの一部継続特許である。この
米国特許第6,019,717号は、親特許と同様の構
造に加えて、入口における乱流を低減してタービンの効
率を改善するために流体ジェットノズル内に組み込まれ
るハニカム状の挿入部材を含む構造を開示している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これら米国特許第5,
575,912号、米国特許第5,637,217号、
米国特許第6,017,300号、米国特許第6,01
9,717号の発明により得られる改善された分離効率
は、一部は、円錐形分離板間の隙間である積重距離の減
少に起因する。本発明の着想によれば、これと同様の効
果が、円錐形分離板の積重体を含む組立体を、一様な軸
方向断面形状を有する螺旋状ベーン又は板の放射状に広
がる組に置き換えることによって達成されることが、理
論的に結論される。本発明の螺旋状ベーンは、詳しく後
述される本発明の実施形態において説明するように、中
央ハブ及び頂部板に対して一体に接合される。好ましい
実施形態では、これらの構成部分の組み合わせは、一部
材となるように一体に成形された組み合わせとされる。
頂部板は、ライナー殻体の内側面上の加速用ベーンと共
に作用し、遠心分離機の中央部分から流れ出してくる流
れを、流れのための入口穴が開口した頂部板の外周端縁
部分に向けて送る。頂部板の外周に隣接する仕切板は、
流れが入口穴から逸れて、つまりバイパスして、外周部
のベーン間の隙間から螺旋状ベーンのモジュール内に流
れ込むことを防止する。仮に、このような流れが許容さ
れたならば、乱流が発生し、粒子がこの領域に注入され
ることによる粒子の再混入が生じてしまう恐れがある。
いくつかの実施形態における各螺旋状ベーンの形態にお
いては、頂部板の外周端縁は、乱流防止部となってい
る。この乱流防止部は、各螺旋状ベーンの軸方向の全長
にわたって延び、外側の静止したスラッジ収集領域と、
液体の流れからの粒子の分離がなされる螺旋状ベーン間
の隙間との間での流体の相互作用を更に低減する手段と
なる。この実施形態の理論的着想により、実施における
実際の低減が生じた。最初の試験は、この第1の実施形
態により得られる利益及び改良を確認するために行われ
た。
【0008】米国特許第5,575,912号、米国特
許第5,637,217号、米国特許第6,017,3
00号、米国特許第6,019,717号に開示されて
いる本発明の商業的実施形態では、20個から50個の
円錐形分離板からなる積重体を含む組立体が使用され
る。個々の円錐形分離板は、ライナー殻体及び基部板と
の組み立ての前に、あるいは使い捨て式ロータの設計の
場合にはハブ即ちスプール部分との組み立ての前に、別
々に成形され、積み重ねられ、整列される必要がある。
この具体的な形態は、大型で複数の空洞部を有する鋳型
に起因する設備上のコストの上昇と、個々の円錐形分離
板を別々に積み重ねて整列させるために必要な時間に起
因する組立コストの上昇とを引き起こす。「一部材に成
形された螺旋状」という本発明の着想は、従来技術にお
ける個々の円錐形分離板の総てを、一つの成形された構
成要素に置き換えることを可能にする。一部材であるモ
ジュールを構成する螺旋状ベーンは、モジュールのハブ
部分と前述した頂部板と共に、同時に射出成形され得
る。これの代替方法として、これらの個々の螺旋状ベー
ンをハブ部分と共に押し出し成形し、その後、別個に成
形された頂部板と組み合わせても良い。この本発明の製
造方法に関する代替方法であっても、全部品の数は、2
0個から50個の間の別個の部品から2個の部品に低減
される。
【0009】本発明は、前述した円錐形分離板の積重体
を用いた技術の代替となる設計を提供する。米国特許第
5,575,912号、米国特許第5,637,217
号、米国特許第6,017,300号、米国特許第6,
019,717号に開示された自己駆動式の円錐形分離
板の積重体を用いた設計の新規性及び性能上の利点は、
実際の使用において実証されてきた。これら先行技術の
発明の成功の「秘訣」の一部、すなわち自己駆動式の着
想と円錐形分離板間の積み重ね間隔の減少は、本発明に
おいても維持されているが、基本となる設計は変更され
ている。個別に成形された円錐形分離板の垂直な積重体
を、一部材である螺旋状ベーンのモジュールに置き換え
ることは、重要な構造上の変更であり、当該技術分野に
おける新規で非自明な進歩を示していると考えられる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の一実施形態にお
いて、遠心分離機内を通過する液体から粒状物質を分離
する遠心分離機は、ベースと、このベースに組み付けら
れ、ベースとともに中空の内部空間を形成する遠心分離
機の殻体と、回転中心軸を有し、ベースに組み付けら
れ、中空の内部空間を貫いて延びる中空のロータハブ
と、中空の内部空間に配置され、中空のロータハブとの
間に流れ出口となる開口を形成する支持板と、中空の内
部空間内に配置され、支持板に支持されて中空のロータ
ハブの回りに延びるように構成及び配置された分離処理
用ベーンのモジュールと、を備える。
【0011】本発明の一つの目的は、分離処理用ベーン
のモジュールを備えた自己駆動型遠心分離機を改良する
ことである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の原理の理解を促進するた
め、以下、図面に示した実施の形態に関して説明し、こ
の説明のために具体的な用語を使用する。しかしなが
ら、これは本発明の範囲を限定することを意図するもの
ではない。説明された装置の変更及び更なる改変や、説
明された本発明の原理の更なる応用は、当該技術分野の
当業者によって、通常想到されうるものである。
【0013】図1及び図2には、一部材とされた螺旋状
ベーンのモジュール21を有する自動駆動式遠心分離機
20を示す。この螺旋状ベーンのモジュール21は、米
国特許第5,575,912号、米国特許第5,63
7,217号、米国特許第6,017,300号、米国
特許第6,019,717号に開示されているような従
来設計における円錐形分離板の積重体を含む組立体から
置き換えられるものである。
【0014】遠心分離機20の全体的な容器及び構造の
大部分は、上記で引用した2つの米国特許に開示された
ものと同一である。顕著に相違する点は、従来技術の円
錐形分離板の積重体を含む組立体が、本発明の螺旋状ベ
ーンのモジュール21に置き換えられた点である。図6
における一部ずつを並べた比較に示すように、螺旋状ベ
ーンのモジュール21に適合するための、他の細かな構
造上の変更もなされる。
【0015】遠心分離機20は、米国特許第5,57
5,912号及び米国特許第5,637,217号に記
載されたものと極めて類似した方法で作動するもので、
典型的には油である流入液体を、支持ベース(図示せ
ず)毎に設けられた入口開口部を通して受け入れるもの
である。この支持ベースに設けられた接続通路は、ロー
タハブの中空内部に液体が流入することを許容する。本
明細書においては、ロータハブを支承管22とも呼ぶ。
液体は、その後、管頂部の開口23に達するまで、上方
に向けて流れる。管22上側の外周面上には、典型的に
は、等間隔に隔てられた4つの開口23が設けらてい
る。液体は、これらの開口23を通って流出し、螺旋状
ベーンのモジュール21近傍に至ると、半径方向外方に
流れる。ライナー24の上側部分は、加速用ベーン25
と一体に形成される。加速用ベーン25は、ライナー2
4の上側部分と共に、流路(隣接する加速用ベーン間に
形成される通路)を形成する。これらの加速用ベーン2
5は、典型的には、4つ、6つ又は8つが等間隔で配置
され、油(又はその他の液体)が半径方向外方に流れる
ことを容易にし、この液体の流れを、螺旋状ベーンのモ
ジュール21の頂部板27内に成形された入口穴26地
点まで送る。ライナー24は、ベース29に組み立てら
れた殻体28により包み込まれている。液体は入口穴2
6に入り、螺旋状ベーンのモジュール21を通って流
れ、最終的にモジュール21の下端縁31から流出す
る。この場合、流れは、支持基部板33と支承管22即
ちロータハブの外面との間の環状の隙間部32を通って
流れる。この流出流は、2つのジェットオリフィス34
(断面図では一方のみが図示される)まで流れ続ける。
これら2つのジェットオリフィスは、接線方向を向いた
2つのジェットノズルとしての内側開口部に相当する。
ノズルであるオリフィスの各々から流出する高速ジェッ
トは、反作用であるトルクを発生させる。このトルク
は、、液体が螺旋状ベーンのモジュール21を通って流
れるときに螺旋状ベーンのモジュール内で粒子が分離さ
れ得るために十分な3000乃至6000rpmという
高速度で、遠心分離機20を駆動する(回転させる)。
具体的な流路を含む遠心分離機20を通る液体の流れ及
び遠心分離機20の自己駆動のための流出液体の使用
は、螺旋状ベーンのモジュール21内で生じる作用及び
米国特許第5,575,912号と米国特許第5,63
7,217号に記載された円錐形分離板の積重体を含む
組立体の構造と著しく異なるモジュール21の構造とい
う重要な相違点を除けば、米国特許第5,575,91
2号、米国特許第5,637,217号、米国特許第
6,017,300号、米国特許第6,019,717
号に開示されたものと基本的に同一である。
【0016】図1及び図2を更に参照すると分かるよう
に、螺旋状ベーンのモジュール21は、ライナー24内
の、従来技術の円錐形分離板の積重体を含む組立体が占
めていた位置と基本的に同一の位置に配置される。この
モジュール21は、頂部板27と、同一形態とされ且つ
等間隔(間隙37を参照)に配置された一連の螺旋状ベ
ーン38とを有している。「等間隔で配置された」とい
う概念は、単に螺旋状ベーン間の一様なパターンを意味
するもので、隣接するベーンにより形成される空間即ち
間隙が半径方向にわたって一様であることを意味するも
のではない。隣接するベーン38間の空間又は間隙37
は、内側ハブ部分39地点から最外周端縁40に向けて
半径方向外側に行くにしたがって、漸進的に大きくなる
(すなわち、周方向に広くなる)。
【0017】螺旋状ベーンのモジュール21の全体は、
一体の単一部材として、プラスチックから成形されてい
る。個々のベーン38は、内側端縁に沿って、中央管即
ちハブ部分39に結合されている。このハブ部分は、遠
心分離機の支承管即ちロータハブ22上に、摺動して嵌
め込まれる形状となっている。ハブ部分39の内径41
をロータハブの外径に対して適切な寸法とすることによ
り、小さな公差で同軸上の嵌合をなすことができる。こ
れは、遠心分離機の回転速度のために必要とされる全体
的な重量バランスを得るのに寄与する。
【0018】螺旋状ベーンのモジュール21は、環状形
態のもので、略円筒形状となるように配置された個々の
螺旋状ベーン38(合計34個)を備えている。ハブ部
分39は、円筒状に成形されている。頂部板27は、略
円錐形状のものであるが、中空の内部42を取り囲む略
平坦な環状のリング部分27aを有している。この頂部
板27の形状としては、半球状の上面を有するようにす
ることも考えられる。また、モジュール21の一部とし
て、頂部板27の外周端縁43に隣接して分割板44が
備えられる。分割板44は、リング形状のもので、半径
方向外側に向けて水平に延び出している。また、頂部板
27には複数の入口穴26が成形されている。これらの
入口穴26は、頂部板の外周端縁43に隣接して、また
分割板44が開始する位置に隣接して、配置されてい
る。図2の断面図において、入口穴26及び分割板44
は、実際には切断面2−2の上方にあるため、破線で示
されている。この破線は、これらの部分のベーン38に
対する位置を図示するものである。
【0019】管の開口23から流出して入口穴26の方
向に流れる液体の流れは、実際には、入口穴26に対し
て(半径方向に)対応する位置にある加速用ベーン25
によって、「落とされる」。流れは、これらの入口穴か
ら頂部板27を通り抜けて流れる。この場合、隣接する
螺旋状ベーン38の各対間の分離処理用の間隙37の各
々に、一つの入口穴が対応している。流れが入口穴を通
って各間隙37内に流れ込むと、流れの出口がロータハ
ブの外面と基部板の内側端縁との間にあるため、この流
れは、半径方向内方、軸方向下方に向けて間隙内を通り
抜ける。この流れの力学は、管の開口23から流出する
流れが頂部板の表面を横切って均等に分配され、これに
より34個の入口穴26に均等に分配されるようなもの
である。上述したように、各間隙には1つの入口穴が対
応し、各ベーン38には1つの間隙が対応する。液体の
流れが外側の広い地点からロータハブに隣接する内側の
狭い地点に向けて間隙37を通り抜けるとき、遠心分離
機の高速回転に起因する遠心力が、重い粒状物質に作用
する。これにより、重い粒状物質は、螺旋状ベーンの凹
型面に集められながら、半径方向外側に徐々に移動し、
さらに外方に滑り続け、最終的にモジュールから流れ出
して、モジュール21外周端縁とライナー殻体24内面
との間のスラッジ捕集領域内に蓄積することができる。
粒子45の1つの可能な経路が、図5に概略的に図示さ
れている。
【0020】分割板44は、入口穴26付近からライナ
ー24の内面48に接触しない内面48の近傍まで、半
径方向外側に延び出している。分割板44は、流れが入
口穴26の周りを迂回して流れることによりスラッジ
(即ち、分離された粒状物質及び油)が捕集される静止
領域50を攪乱するのを防止する。本発明の設計は、流
れが静止領域50を攪乱するのを防止することにより、
流動液体から既に分離された粒状物質の再混入を大幅に
抑制できる。再混入の概念には、液体の流れから既に分
離された粒状物質の一部を解き放ち又は拾い上げ、これ
らの粒状物質が液体内に戻ることを許容し、これにより
既に行われた処理を無効にしてしまうことを含む。な
お、分割板44とライナー24の内面48と離間距離
は、加速用ベーン25の領域内で分離される大きな粒状
物質が静止領域50内に排出され得る程度に大きなもの
とされる。
【0021】液体の流れは、入口穴26を通過して、分
離処理がなされる間隙37に流入すると、この間隙内に
広がり、半径方向内方かつ軸方向下方に進み、下方端縁
31に至り、ここから隙間部32を通って流出する。こ
の流れは、間隙37を通る予定された流れから迂回して
しまうことを、基部板33の使用により防止される。こ
の基部板は、隙間部32における開口を除く他のいかな
る出口経路をも遮断するものである。ここで、隙間部
は、基部板33の内側円形端縁51と、支承管22の外
面52即ちロータハブ(図1A参照)との間に形成され
るものである。
【0022】本発明の1つの代替的な実施の形態(図1
B参照)においては、基部板33aは、支承管22と接
触するところまで延びて、隙間部32が閉止されてい
る。流路となるように、複数の隙間穴33bが、隙間部
32と略同一の位置となるように、基部板33aに形成
されている。簡単のため、個々ののベーン38は図1A
及び図1Bの断面図から省略されている。円形の穴33
bに代えて、実質的に任意の型式の開口部を用いること
ができる。このような開口部としては、半径方向及び
(又は)周方向のスロットが用いられ得る。
【0023】図3、図4及び図5を参照すると、螺旋状
ベーンのモジュール21の詳細な構造が図示されてい
る。図3及び図4は、モジュール21の一部材に成形さ
れた形状の斜視図である。図5は、一対の螺旋状ベーン
38と、この螺旋状ベーンの間に形成された間隙37と
を概略的に示す頂面図である。流路と関連して一部説明
したように、螺旋状ベーンのモジュール21は、34個
の螺旋状ベーン38を含むものである。これら各ベーン
は、実質的に同一の構造を持ち、一部材に成形されたモ
ジュールとなるように一体に接続されている。これら3
4個の螺旋状ベーン38の各々は、一部材である構造体
の一部として、頂部端縁において、頂部板27の下側又
は下側面に一体に接続されている。螺旋状ベーン38の
各々は、頂部板から軸方向に、対応する下側端縁31に
向けて延び出している。各ベーンの内側端縁は、一緒に
なって、内側ハブ部分39を形成している。各螺旋状ベ
ーン38は、凸型外面55と、凹型内面56とを有して
いる。これらの面は、約1.0mm(0.04インチ)
の実質的に均一な厚さの螺旋状ベーンを形作る。1つの
ベーンの凸型面55と、隣接するベーンの凹型面56
は、2つのベーンの間に、それぞれ間隙37を形作る。
ベーン間の間隙の幅すなわち周方向の厚みは、ベーンの
外側に行くしたがって大きくなっている。
【0024】各螺旋状ベーン38は、内側ハブ部分39
から半径方向外方に行くにしたがって、湾曲し(湾曲部
分57)、対応する入口穴26の一部を取り囲む。部分
57は、入口穴から離れる側に接線に沿って延び、乱流
防止部58を形成する。1つの螺旋状ベーン38の乱流
防止部58は、頂面図から見て反時計回り方向に、隣接
するベーンに向けて、周方向に延び出している。1つの
ベーンの乱流防止部58の自由端即ち端縁と、隣接する
螺旋状ベーンの湾曲部分57との間には、分離間隙59
が形成される。この分離間隙は、実質上、軸方向の、即
ち全長のスリットであり、周方向への幅は約1.8mm
(0.07インチ)である。各乱流防止部58の小さな
湾曲は、交互に並ぶ分離間隙59と共に、略円筒形状を
形成する。この円筒形状は、頂部板27の下方に配置さ
れる螺旋状ベーンのモジュール21の最も外側の側面を
形作る。
【0025】各螺旋状ベーンの内側端縁から外側の湾曲
部分57に至るまでの湾曲形状は、特徴的な幾何学的形
態を有している。遠心分離機の軸方向回転中心線60a
から34個の螺旋状ベーン38の任意の1つの上の交差
点61まで引いた線60は、この交差点における螺旋状
ベーンの湾曲に対する接線62に対し、45゜の内角6
0bを有する(図2)。この特徴的な幾何学的形態は、
各螺旋状ベーンの主要部分の凸型部分及び凹型部分には
当てはまるが、湾曲部分57又は乱流防止部58の何れ
にも当てはまらない。好ましい実施の形態においては4
5゜である内角は、螺旋状ベーンのモジュール及び対応
する遠心分離機に対する螺旋状ベーンの角度と呼び得
る。この内角の好ましい範囲は、30゜から60゜であ
ると考えられる。先に引用した米国特許第5,575,
912号及び米国特許第5,637,217号は、各円
錐体の円錐壁の勾配即ち傾斜に基づいて、典型的には4
5゜である円錐体の角度を定義していたが、本発明で
は、螺旋状ベーンの角度を定義する。
【0026】流れが間隙37を通過する過程において、
分離されるべき粒状物質は、半径方向の遠心力成分の作
用により、外側に向かう略半径方向の流路に沿って間隙
を通過し、隣接するベーン間の間隙を通り抜ける。この
粒状物質は、実際には、上述した米国特許第5,57
5,912号及び米国特許第5,637,217号の円
錐形分離板の積重体を含む組立体の形状の場合における
のと同様に、流れを遡る方向に向けて流れる。液体の流
れから分離されるべき粒状物質を構成する粒子が、いっ
たん、対応するベーンの凹型の内側螺旋状面に到着する
と(図5参照)、流体の境界層における流れ速度の不存
在により、これらの粒子は半径方向外方に移動してい
く。この半径方向外方の経路は、スラッジ捕集部分すな
わち静止領域50に向かうものである。粒子は、その
後、螺旋状ベーンの周方向に不連続な乱流防止部(すな
わち分離間隙59)の間に形成された軸方向に連続する
スリットを通って、螺旋状ベーンのモジュールから「脱
落する」。上述したように、乱流防止部の機能は、間隙
37内で生ずる流れとスラッジの捕集領域(静止領域5
0)との間の流体の相互作用を減少させることである。
なお、スラッジ捕集領域を「静止領域」と称している
が、この用語は、好ましい状態を表わすものに過ぎな
い。理想的には、このスラッジ捕集領域50は、完全に
静止しており、その結果、実質的に乱流が存在せず、い
かなる粒状物質も液体の流れ中に再混入する恐れがない
ようにするのがよい。本実施形態では、乱流防止部58
は、頂面側から見て、円形の輪郭を形作るように構成さ
れている。しかしながら、本発明においては、これらの
各乱流防止部58は、外側に向けてわずかに傾かせ、こ
れにより、各乱流防止部の内面に集められるであろう粒
状物質も捕集領域に「滑り出す」ことができるようにし
てもよい。各螺旋状ベーンの湾曲部分の位置には、隅部
が形成されるので、一部の粒状物質がその隅部内に蓄積
しがちとなる。乱流防止部を傾かせることにより、この
隅部を広げ、集められた粒状物質がスラッジ捕集領域
(静止領域50)内に滑り出やすくすることができる。
この代替的な乱流防止部部分の形状は、図5に破線で示
されている。
【0027】流れは、隣接する螺旋状ベーンの間の間隙
を後にして、ロータハブに隣接する隙間部から流出した
後、ジェットノズルに達し、このジェットノズルから高
速度で放出される。この結果、反力によって、ロータが
高速度で回転する。この形態の1つの代替例として、ロ
ータは、このロータが取り付けられた衝動タービンによ
って駆動してもよい。更に、成形された螺旋状ベーンの
モジュールは、米国特許第5,637,217号に開示
されたものと同様に、スラッジを保持するライナー殻体
と基部板の組立体内部に「包み込まれる」。この独特の
形態は、遠心分離機のロータの保守を迅速かつ容易に行
うことを可能とする。これは、スラッジが内側カプセル
内に完全に保持され、解体又は洗浄が全く不要となるか
らである。また、この代わりに、本発明の螺旋状ベーン
のモジュールを、完全に使い捨て型の遠心分離機用ロー
タの部品である円錐形分離板の積重体を含む組立体と置
き換えることもできる。
【0028】図6は、遠心分離機63の左側半分の典型
的な従来技術の円錐形分離板の積重体を含む組立体64
と、右側半分の本発明による螺旋状ベーンのモジュール
21を、横に並べた概略図である。図6は、本発明の螺
旋状ベーンのモジュール21は、米国特許第5,57
5,912号、米国特許第5,637,217号、米国
特許第6,017,300号、米国特許第6,019,
717号に記載された従来技術の円錐形分離板の積重体
を含む組立体と置き換えることができることを示した上
記説明を、より一層明確にすることを目的とするもので
ある。対応する基部板65、33の形状は、2つの型の
間でわずかに異なっているが、遠心分離機の構造の残り
の部分は、これらの型の間で実質的に同一である。
【0029】図7A、図7B及び図7Cには、螺旋状ベ
ーンのモジュールの一部分として使用される螺旋状ベー
ンの形式の3つの代替形態を示す。これらの代替形態の
一つ一つは従来技術の円錐形分離板の積重体を含む組立
体を螺旋状ベーンのモジュールに置き換えるという着想
を維持しながら、本発明と同一の理論及び作用の中で利
用され得る。
【0030】図7Aでは、モジュール21の湾曲した螺
旋状ベーン38は、実質的に平坦な平面状表面を有する
ベーン68と置き換えられている。ベーン68は、正確
に半径方向にではないが、外方に延びるように、ずらし
た状態で配置されている。図7Aの頂面図には、合計2
4個のベーン即ち平板68が図示されているが、実際の
数は、遠心分離機の全体寸法や、液体の粘度や、分離す
べき粒子の大きさに対して要求される効率のような変数
に基づいて、増減が可能である。各板の傾斜角度(α)
すなわち勾配も別の変数である。各板68は半径方向に
対して同一の角度(α)に設定されるが、この角度の選
択は変更可能である。角度の選択は、一部分、遠心分離
機の回転速度に依存する。
【0031】図7Bでは、個々のベーン69は、ベーン
38と同様に湾曲しているが、より大きな湾曲形状即ち
凹型となっている。更に、各ベーン69は、支承管22
から離れた地点に至るにしたがって、湾曲が徐々に大き
くなっている。このようなベーンの形状を「超螺旋状」
と呼び、この「超螺旋状」を幾何学的に次のように定義
する。まず、モジュール21の軸方向中心線でもある支
承管22の軸方向中心線から半径方向の線72を引く。
この線は、1つのベーンの凸型面上と、点73で交差す
る。この交差点73における接線74は、半径方向の線
72との間に内角75を持つ。この内角75の大きさ
は、交差点73が支承管22から離れるにしたがって大
きくなる。この螺旋状ベーンの実施の形態における理論
は、回転軸からの距離に比例して慣性力が増大したとき
に粒子の滑り速度が一定となるように、各ベーンを形作
るものである。各ベーン69の湾曲形状を除けば、図7
Bの概略図に示した螺旋状ベーンのモジュールは、螺旋
状ベーンのモジュール21と同一である。
【0032】図7Cでは、モジュールにおける螺旋状ベ
ーンの形状は、図7Bのベーン69の形状を基本とし
て、一部分が短縮されたベーン70を加えたものであ
る。完全な長さのベーン69の各対の間に、それぞれ、
短縮されたベーン70が配置される。各短縮されたベー
ンの寸法、形状及び配置は、モジュールの全体にわたっ
て同一である。これらの短縮されたベーン70は、ハブ
の内径において密集して配置されることによりベーンの
数及びベーンの間隔が制限される場合にベーンの全表面
積を増し得るようにターボ過給機コンプレッサ内で使用
されるものと同様である。
【0033】本発明における他の設計上の変更として
は、製造及び成形方法の変更がある。例えば、ベーン
(又は板)の略円筒形状を、一繋がりの部材として押し
出し成形し、その後、所望の軸方向の長さ即ち高さに切
断し、別個に製造(典型的には成形)された頂部板に組
み付けることもできる。頂部板は、モジュール21の構
成要素として前に説明したように、所望の入口穴及び分
割板を有するように成形される。
【0034】本発明における他の設計上の変更として考
えられるものは、螺旋状ベーンのモジュールを2つの部
分、即ち、頂部側の部分と底部側の部分に分割すること
である。この製造技術は、ベーンとベーンの間隔が狭い
ことに起因する成形上の困難を回避するために使用され
得る。2つの部分を製造した後、これらを一体のモジュ
ールとなるように接続する。この場合、頂部板をベーン
の組立体の頂部側部分と一緒に成形し、基部板をベーン
の組立体の底部側部分一緒に成形することが考えられ
る。
【0035】螺旋状ベーンのモジュール21及び/又は
図7A、図7B及び図7Cの3つの代替となる(螺旋
状)ベーン型式は、図8及び図8Aに図示するように、
衝動タービン駆動式の遠心分離機80と組み合わせて使
用することができる。以下の説明では、螺旋状ベーンの
モジュール21を組み合わせた場合を説明する。図8A
には、衝動タービン装置81を概略図で示す。
【0036】螺旋状ベーンのモジュール21及び/又は
図7A、図7B及び図7Cの3つの代替となる(螺旋
状)のベーン型式の一つは、遠心分離機に使用される使
い捨て型ロータ82の一部分とされ得る。図9には、螺
旋状ベーンのモジュール21が含まれている。図9の使
い捨て型ロータ82は、遠心分離機80のような衝動タ
ービン駆動型遠心分離機と組み合わせて使用することも
できると考えられる。
【0037】衝動タービン装置81を備えた衝動タービ
ン駆動型遠心分離機80を、図10に概略的に示す。遠
心分離機80aには、本発明の他の実施形態と同様に、
螺旋状ベーンのモジュール91が組み込まれている。な
お、螺旋状ベーンのモジュール91は、他の型式の遠心
分離機にも使用し得る。上記実施形態の遠心分離機と同
様に、遠心分離機80aは、多数の管頂部側の開口23
aを有する支承管22aを備える。作動中、管頂部側の
開口23aから、螺旋状ベーンのモジュール91に作動
流体が供給される。
【0038】図11から図14に示すように、螺旋状ベ
ーンのモジュール91は、中央管即ちハブ部分92と、
多数のベーン94と、頂部板95とを備える。図11に
示すように、中央管92は、遠心分離機80aの回転中
心軸Lに沿って延びている。ベーン94は、中央管92
から半径方向外側に延び、また回転中心軸Lに沿って延
びている。図14に示すように、各ベーン94の半径方
向の内側端縁98は、中央管92に取り付けられてお
り、半径方向の外側縁99は、中央管92から離れる方
向に延び出している。複数のベーン94の内側端縁98
は、ベーン内側径VIDを形作る。また、複数のベーン
94の外側縁99は、ベーン外側径VODを形作る。一
実施形態では、中央管92とベーン94と頂部板95
は、一体に成形され、螺旋状ベーンのモジュール91は
一部材となっている。ベーン94は、図示の実施形態で
は螺旋形状をしているが、例えば上記した図7A〜Cの
ような他の形状のものとすることもできる。
【0039】図11に示すように、頂部板95は、中央
管92の第1の(入口側の)端部分100に取り付けら
れている。中央管92の第1の端部分100と反対側端
部は、第2の(出口側の)端部分101である。本実施
形態では、中央管92の小部分102が頂部板95の上
方に延び出しているが、頂部板95は中央管92の上端
103と同一平面にあるようにしてもよい。図10に示
すように、中央管92はベーン94の全長にわたって延
びているわけではない。そして、中央管92の第1の端
部分100においては、中央管92の上端部103とベ
ーン94の内側端縁98により、複数の流体入口通路1
06が形成されている。同様に、第2の端部分101に
おいては、中央管の下側端部102とベーン94の内側
端縁98により、複数の流体出口通路107が形成され
ている。流体入口通路106においては、ベーン94の
上側部分108は、頂部板95を貫通して上方に延び出
している。遠心分離機80aの作動中、ベーン94の上
側部分108は、頂部板95に沿って流体が滑ることを
防止する。
【0040】図11に示すように、頂部板95は、内側
の平坦部分110と、外側の傾斜部分111と、外周端
縁112と、中央管92に取り付けられた内周縁113
とを備えている。(サブミクロンの)超微粒子の捕集の
保持は、ロータの回転に対する流体速度が最小化された
ときに達成される。遠心分離機80aのスラッジ捕集領
域50a(図10参照)における最小の平均相対速度
は、頂部板95の外側縁112が、ベーン内側径VID
とベーン外側径VOD(図14参照)間の距離の約1/
4から3/4の間に配置されたときに得られる。特に、
頂部板95の外側径PODがベーン内側径VIDとベー
ン外側径VODの中間地点にあるときにスラッジ捕集領
域50aの平均相対速度が最小化される。言い換えれ
ば、頂部板95の最適な径は、略ベーン内側径VIDと
ベーン外側径VODの平均値であり、この場合、頂部板
95の外側縁112は、中央回転軸Lから半径方向に沿
って計ったベーン94の長さの半分の地点にある。例え
ば、螺旋状ベーンの内側径VIDが約5cm(2イン
チ)で、螺旋状ベーンの外側径VODが約12.5cm
(5インチ)である場合には、頂部板95の最適の径
は、約8.75cm(3.5インチ)となる((12.
5−5)/2=8.75)。図11には、この関係を他
の観点から図示している。ここでは、頂部板95の幅P
Wは、ベーン94の幅VWの半分となっている。
【0041】図15の流体解析(CFD:computationa
l fluid dynamics)のグラフ114には、頂部板95の
外側径をベーン94の内側径VIDと外側径VODの間
に配置した効果が示される。このグラフ114は、隣接
するベーン94間の流体通路内における流体速度勾配1
15を、3つの異なる条件毎に示す。これらの流体速度
勾配115は、ロータの軸方向の中間地点(即ち、頂部
板95と底部の出口との中間地点)における、中央回転
軸Lに垂直な断面におけるものである。グラフ114に
おいて、グラフ部分120は、遠心分離機80a内に頂
部板95を備えなかった場合の速度勾配115の分布を
示す。また、グラフ部分121は、頂部板95の外側径
PODがベーン内側径VIDとベーン外側径VODの略
半分である場合の速度勾配115の分布を示す。また、
グラフ部分122は、頂部板95の外側径PODがベー
ン外側径VODと等しい場合の速度勾配115の分布を
示す。
【0042】グラフ部分121と比較すると、頂部板9
5がない場合と、頂部板95がベーン94全体を覆う場
合は、いずれも多数の速度勾配115が存在しているこ
とが分かる。頂部板95がない場合(グラフ部分12
1)、流路の軸方向全体にわたる相対速度の体積平均
は、0.023m/secである。図示の実施形態で
は、螺旋状ベーンのモジュール91は反時計回転方向に
回転し、この結果、圧力面124が、各ベーン94の回
転方向を向く表面に形成される。グラフ部分120に示
されるように、頂部面95がない場合、圧力面124に
は、多数の速度勾配が存在する。なお、螺旋状ベーンの
モジュール91は、時計回転方向に回転するようにして
もよい。頂部板95の外側径PODがベーン外側径VO
Dと等しい場合(グラフ部分122)、相対速度の体積
平均は、0.021m/secである。グラフ部分12
2に示されるように、多数の速度勾配115が、頂部板
95が終端となる地点であるベーン94の外側端部99
付近に生じる。頂部板95の外側径PODがベーン内側
径VIDとベーン外側径VODの半分である場合(グラ
フ部分121)、速度勾配115の数は、ベーン94の
圧力面124及び外側端部99付近のいずれにおいても
減少している。この設計によれば、流体の平均速度は、
0.006m/secまで最小化される。この流体速度
の全体的な減少により、超微粒子の捕集能力が高められ
る。
【0043】なお、上記実施形態において、本発明を詳
細に説明してきたが、これは例示であって本発明の範囲
を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の典型的実施形態における自己駆動型遠
心分離機を正面から見た全断面図である。
【図1A】図1の1A−1A線から見た遠心分離機の部
分断面図である。
【図1B】本発明の他の実施形態における遠心分離機
を、図1の1A−1A線に対応する線から見た部分断面
図である。
【図2】図1の2−2線から見た遠心分離機の全断面図
である。
【図3】図1の遠心分離機に含まれる螺旋状ベーンのモ
ジュールを示す斜視図である。
【図4】図3の螺旋状ベーンのモジュールを底面側から
見た斜視図である。
【図5】図3の螺旋状ベーンのモジュール内の二つの螺
旋状ベーン及び流路を示す図である。
【図6】従来技術における円錐状分離板の積重体と、本
発明による図3の螺旋状ベーンのモジュールとを、左右
に並べて比較した断面図である。
【図7A】本発明におけるベーンの一代替形態を示す平
面図である。
【図7B】本発明におけるベーンの他の代替形態を示す
平面図である。
【図7C】本発明におけるベーンの更に他の代替形態を
示す平面図である。
【図8】本発明の更に他の実施形態における衝動タービ
ン駆動式遠心分離機を正面から見た全断面図である。
【図8A】図8の遠心分離機における衝動タービン装置
を示す平面図である。
【図9】本発明の更に他の実施形態における使い捨て型
ロータを正面から見た全断面図である。
【図10】本発明の更に他の実施形態における衝動ター
ビン駆動式遠心分離機を正面から見た全断面図である。
【図11】図10の遠心分離機に用いられる螺旋状ベー
ンのモジュールを正面から見た全断面図である。
【図12】図11の螺旋状ベーンのモジュールの正面図
である。
【図13】図11の螺旋状ベーンのモジュールの斜視図
である。
【図14】図11の螺旋状ベーンのモジュールの平面図
である。
【図15】3種類の異なる設計における相対流体速度
を、流体解析により算出した図である。
【符号の説明】
20 自己駆動式遠心分離機 21 螺旋状ベーンのモジュール 22 支承管(ロータハブ) 23 開口 27 頂部板 28 殻体 29 ベース 32 環状の隙間部 33 支持基部板 34 ジェットオリフィス 37 間隙 38 螺旋状ベーン 39 ハブ部分(中央管) 44 分割板 58 乱流防止部 59 間隙 68 ベーン(平板) 69 超螺旋形状のベーン 70 短縮されたベーン 72 半径方向の線 73 交差点 74 接線 91 螺旋状ベーンのモジュール 92 ハブ部分 94 ベーン 95 頂部板
フロントページの続き (72)発明者 ピーター・ケイ・ハーマン アメリカ合衆国テネシー州38506,クック ビル,ウィンドロウ・ドライブ 459 (72)発明者 リチャード・ジェンセン アメリカ合衆国テネシー州38506,クック ビル,バレー・フォージ・ロード 695 Fターム(参考) 4D057 AB01 AC01 AD01 AE02 AF03 BA14

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遠心分離機において、 回転中心軸を有する分離処理用ベーンのモジュールを備
    え、 この分離処理用ベーンのモジュールに、 前記回転中心軸に沿って延びるハブ部分と、 前記ハブ部分の一端に配置され、複数の入口穴を有する
    板と、 前記ハブ部分に接続する半径方向の内側端縁を有し、前
    記ハブ部分から半径方向外側に延び、前記回転中心軸に
    沿って延びる複数のベーンと、 を備えた遠心分離機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の遠心分離機において、
    前記ベーンの隣り合う対の間には、それぞれ分離処理用
    隙間が形成され、前記入口穴は前記分離処理用隙間に対
    応する位置に配置されている遠心分離機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の遠心分離機において、
    前記ベーンの各々は、前記入口穴の一つを取り囲む湾曲
    部分を備えた遠心分離機。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の遠心分離機において、
    前記複数のベーンは、前記板及び前記ハブ部分と一体に
    形成されている遠心分離機。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の遠心分離機において、
    前記板は、円錐形状である遠心分離機。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の遠心分離機において、
    前記ベーンは、螺旋形状である遠心分離機。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の遠心分離機において、
    前記回転中心軸から半径方向に延びる線と、この半径方
    向に延びる線が前記ベーンの一つと交差する交差点にお
    けるベーンの接線が、30度〜60度の角度を持つ遠心
    分離機。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の遠心分離機において、
    前記ベーンは、超螺旋形状である遠心分離機。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の遠心分離機において、
    前記ベーンは、平坦な形状である遠心分離機。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンの隣接する対の間に配置される一部分が
    短縮されたベーンを更に備えた遠心分離機。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンは、等間隔に配置されている遠心分離
    機。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の遠心分離機におい
    て、前記板は、外周端縁に分割板を備えた遠心分離機。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンの隣接する対の間にはそれぞれ隙間が形
    成され、この隙間は、前記回転中心軸から半径方向外側
    に向かうにしたがって幅が広くなっている遠心分離機。
  14. 【請求項14】 請求項1に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンの各々は、粒子の再混入を防止するため
    の乱流防止部を備えた遠心分離機。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の遠心分離機におい
    て、前記ハブ部分に対して滑りながら嵌め込まれるロー
    タハブを更に備えた遠心分離機。
  16. 【請求項16】 遠心分離機において、 回転中心軸を有する分離処理用ベーンのモジュールを備
    え、 この分離処理用ベーンのモジュールに、 前記回転中心軸に沿って延びるハブ部分と、 前記ハブ部分から半径方向外側に延び、前記回転中心軸
    に沿って延びる複数のベーンと、 を備え、 前記ベーンの各々は、前記回転中心軸に対する周方向に
    延びて粒子の再混入を防止するための乱流防止部を形成
    する外周端縁を有している遠心分離機。
  17. 【請求項17】 請求項16に記載の遠心分離機におい
    て、前記ハブ部分の一端に、板を更に備えた遠心分離
    機。
  18. 【請求項18】 請求項17に記載の遠心分離機におい
    て、前記板には、複数の入口穴が形成されている遠心分
    離機。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載の遠心分離機におい
    て、前記板の外側縁が、前記ハブ部分と前記ベーンの外
    周端縁の間に位置する遠心分離機。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の遠心分離機におい
    て、前記板の外側縁が、前記ハブ部分と前記ベーンの外
    周端縁の中間地点に位置する遠心分離機。
  21. 【請求項21】 請求項17に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンは、前記板及び前記ハブ部分と一体に形
    成されている遠心分離機。
  22. 【請求項22】 請求項17に記載の遠心分離機におい
    て、前記板の外側縁に、分割板を備えた遠心分離機。
  23. 【請求項23】 請求項16に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンは螺旋形状を有し、前記回転中心軸から
    半径方向に延びる線と、この半径方向に延びる線が前記
    ベーンの一つと交差する交差点におけるベーンの接線
    が、30度〜60度の角度を持つ遠心分離機。
  24. 【請求項24】 請求項16に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンは、超螺旋形状を有する遠心分離機。
  25. 【請求項25】 請求項16に記載の遠心分離機におい
    て、前記ハブ部分に対して滑りながら嵌め込まれるロー
    タハブを更に備えた遠心分離機。
  26. 【請求項26】 遠心分離機において、 回転中心軸を有する分離処理用ベーンのモジュールを備
    え、 この分離処理用ベーンのモジュールに、 前記回転中心軸に沿って延びるハブ部分と、 前記ハブ部分から半径方向外側に延び、前記回転中心軸
    に沿って延びる複数の湾曲したベーンと、 を備え、 前記ベーンの各々は、前記回転中心軸から半径方向に延
    びる線とこの半径方向に延びる線が前記ベーンの一つと
    交差する交差点におけるベーンの接線がなす角度が前記
    交差点が前記ハブ部分から遠ざかるにしたがって大きく
    なる超螺旋形状を有する遠心分離機。
  27. 【請求項27】 請求項26に記載の遠心分離機におい
    て、前記ハブ部分の一端に形成された板を更に備える遠
    心分離機。
  28. 【請求項28】 請求項27に記載の遠心分離機におい
    て、前記板には、複数の入口穴が形成されている遠心分
    離機。
  29. 【請求項29】 請求項27に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンは外周端縁を有し、前記板の外側縁は、
    前記ハブ部分と前記ベーンの外周端縁との間に位置して
    いる遠心分離機。
  30. 【請求項30】 請求項29に記載の遠心分離機におい
    て、前記板の外側縁は、前記ハブ部分と前記ベーンの外
    周端縁の中間地点に位置している遠心分離機。
  31. 【請求項31】 請求項26に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンの各々は、粒子の再混入を防止するため
    の乱流防止部を備える遠心分離機。
  32. 【請求項32】 請求項26に記載の遠心分離機におい
    て、前記ハブ部分に対して滑りながら嵌め込まれるロー
    タハブを更に備えた遠心分離機。
  33. 【請求項33】 遠心分離機において、 回転中心軸を有する分離処理用ベーンのモジュールを備
    え、 この分離処理用ベーンのモジュールに、 前記回転中心軸に沿って延びるハブ部分と、 前記ハブ部分の一端に備えられた板と、 前記ハブ部分に接続された半径方向内側端縁と半径方向
    外側縁とを有し、前記ハブ部分から半径方向外側に延
    び、前記回転中心軸に沿って延びる複数のベーンと、 を備え、 前記板の外側縁が、前記ハブ部分と前記ベーンの外周端
    縁の間隔の1/4から3/4の間に位置するようにした
    遠心分離機。
  34. 【請求項34】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記板の外側縁が、前記ハブ部分と前記ベーンの外
    周端縁の中間地点にあるようにした遠心分離機。
  35. 【請求項35】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンの各々は、超螺旋形状を有する遠心分離
    機。
  36. 【請求項36】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンの各々は、粒子の再混入を防止するため
    の乱流防止部を備えた遠心分離機。
  37. 【請求項37】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記複数のベーンは、前記板及び前記ハブ部分と一
    体に形成されている遠心分離機。
  38. 【請求項38】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記板は、円錐形状を有する遠心分離機。
  39. 【請求項39】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンの隣接する対の間に、少なくとも一つの
    一部分に短縮されたベーンを備えた遠心分離機。
  40. 【請求項40】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンは等間隔に配置される遠心分離機。
  41. 【請求項41】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記ベーンの各々は、前記板に沿った流体の滑りを
    減少するために、前記板の上方に延びる部分を備えた遠
    心分離機。
  42. 【請求項42】 請求項33に記載の遠心分離機におい
    て、前記ハブ部分に対して滑りながら嵌め込まれるロー
    タハブを更に備えた遠心分離機。
JP2002364732A 2001-12-20 2002-12-17 ベーンのモジュールを備えた自己駆動型遠心分離機 Expired - Fee Related JP4716640B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/028,619 US6602180B2 (en) 2000-04-04 2001-12-20 Self-driven centrifuge with vane module
US10/028619 2001-12-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003190837A true JP2003190837A (ja) 2003-07-08
JP4716640B2 JP4716640B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=21844461

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002364732A Expired - Fee Related JP4716640B2 (ja) 2001-12-20 2002-12-17 ベーンのモジュールを備えた自己駆動型遠心分離機

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6602180B2 (ja)
EP (1) EP1323477A3 (ja)
JP (1) JP4716640B2 (ja)
CN (1) CN1330427C (ja)

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6793615B2 (en) * 2002-02-27 2004-09-21 Fleetguard, Inc. Internal seal for a disposable centrifuge
GB2401564A (en) * 2003-05-15 2004-11-17 Mann & Hummel Gmbh Centrifugal separation apparatus and rotor
GB2410188B (en) 2004-01-23 2006-01-25 Medical House Plc Injection device
US7182724B2 (en) * 2004-02-25 2007-02-27 Fleetguard, Inc. Disposable centrifuge rotor
US7566294B2 (en) * 2005-03-11 2009-07-28 Cummins Filtration Ip Inc. Spiral vane insert for a centrifuge
US7377893B2 (en) * 2005-04-25 2008-05-27 Fleetguard, Inc. Hero-turbine centrifuge with flow-isolated collection chamber
US7674376B1 (en) 2005-05-27 2010-03-09 Cummins Filtration Ip Inc. Centrifuge with integral depth filter
GB0601309D0 (en) 2006-01-23 2006-03-01 Medical House The Plc Injection device
GB0704351D0 (en) 2007-03-07 2007-04-11 Medical House Plc The Improved autoinjector
EP2014346A1 (en) * 2007-07-03 2009-01-14 Evodos B.V. Separating device
FR2933878B1 (fr) * 2008-07-18 2010-12-10 Alstom Hydro France Dispositif de separation de particules solides et installation hydraulique comprenant un tel dispositif
GB2469672B (en) 2009-04-23 2013-09-25 Medical House Ltd Improved autoinjector
CN102284382B (zh) * 2011-06-09 2012-10-17 张家港市盛丰药化机械厂 一种离心机
CN102274660B (zh) * 2011-08-01 2014-07-16 中国石油大学(华东) 气体叶片式气液旋转涡轮分离装置
DE102012104598A1 (de) * 2012-05-29 2013-12-05 Elringklinger Ag Abscheider und Verfahren zum Abscheiden von Flüssigkeitströpfchen aus einem Aerosol
DE102013103153B4 (de) * 2013-03-27 2016-09-08 Andreas Hettich Gmbh & Co. Kg Abstützungsvorrichtung für einen Zentrifugiergutbehälter
DE102013112771A1 (de) * 2013-11-19 2015-05-21 Rolls-Royce Deutschland Ltd & Co Kg Strahltriebwerk mit einer Einrichtung zum Einsprühen von Öl
KR101480923B1 (ko) * 2014-04-18 2015-01-13 신흥정공(주) 하이브리드형 원심분리기
EP3330004B1 (en) * 2016-11-30 2021-03-03 Andritz Frautech S.r.l. Accelerator disc for a centrifugal separator
CN110035812B (zh) 2016-12-09 2021-04-02 康明斯滤清系统知识产权公司 具有改进的体积表面面积堆积密度和分离性能的离心分离器
WO2018236921A1 (en) 2017-06-20 2018-12-27 Cummins Filtration Ip, Inc. CENTRIFUGAL SEPARATOR WITH AXIAL FLOW
EP3586972B1 (en) 2018-06-25 2020-12-02 Alfa Laval Corporate AB Centrifugal separator
CN109731375B (zh) * 2019-02-20 2024-07-05 湖南三友环保科技有限公司 一种悬挂式机械旋流浓缩器
CN111375496A (zh) * 2019-12-31 2020-07-07 浙江三联环保科技股份有限公司 一种筒式分离机

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999051353A1 (en) * 1998-04-02 1999-10-14 Alfa Laval Ab Rotor for centrifugal separator
US20010029227A1 (en) * 2000-04-04 2001-10-11 Herman Peter K. Unitary spiral vane centrifuge module
JP2001286787A (ja) * 2000-04-04 2001-10-16 Fleetguard Inc 翼モジュールを備えた自己被動式遠心機
JP2003047887A (ja) * 2001-07-20 2003-02-18 Fleetguard Inc 遠心分離機及びその製造方法

Family Cites Families (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US661943A (en) 1898-09-19 1900-11-20 Laval Separator Co De Centrifugal liquid-separator.
US715493A (en) 1900-05-24 1902-12-09 Carl Johan Lundstrom Liner for centrifugal cream-separators.
US707132A (en) 1901-12-05 1902-08-19 Hackett & Dailey Creamery Supply Company Centrifugal liquid-separator.
GB190427875A (en) 1903-12-21 1905-12-20 Separator Ab Improvements in, and relating to, Centrifugal Separators for Liquids.
GB190416855A (en) 1904-08-02 1905-01-12 Johann Heinrich Friedri Dierks Improvements in Centrifugal Liquid-separators
US1006622A (en) 1910-08-25 1911-10-24 Edgerly R Bailey Centrifugal separator.
US1208960A (en) 1916-03-10 1916-12-19 Leander J Hedderich Skimming device for cream-separators.
US1719522A (en) 1924-05-19 1929-07-02 Sharples Separator Company Cream separator
US2199849A (en) 1935-08-02 1940-05-07 Tandy A Bryson Multiple drum centrifugal
NL76861C (ja) 1947-05-05
US2819014A (en) 1951-11-19 1958-01-07 Sharples Corp Centrifugal phase contactor
US2941872A (en) 1959-06-09 1960-06-21 Pilo Apparatus for intimate contacting of two fluid media having different specific weight
FR1568746A (ja) 1967-06-21 1969-05-30
SU797778A1 (ru) 1977-10-26 1981-01-23 Предприятие П/Я А-7555 Коническа тарелка к сепаратору
SU721126A1 (ru) 1977-11-11 1980-03-15 Московский технологический институт мясной и молочной промышленности Вставка к сепаратору
GB2077610B (en) 1980-06-12 1984-05-31 Krauss Maffei Ag Pocket centrifuge and method of operating same
US4353499A (en) 1981-04-27 1982-10-12 Edward Simonds Centrifugal separator
US5637217A (en) 1995-01-25 1997-06-10 Fleetguard, Inc. Self-driven, cone-stack type centrifuge
US5575912A (en) 1995-01-25 1996-11-19 Fleetguard, Inc. Self-driven, cone-stack type centrifuge
GB2311239B (en) 1996-03-19 2000-04-12 Glacier Metal Co Ltd Centrifugal liquid cleaning arrangement
GB2317128B (en) 1996-09-17 2000-07-12 Glacier Metal Co Ltd Centrifugal separation apparatus
DE19715661A1 (de) 1997-04-16 1998-10-22 Mann & Hummel Filter Zentrifugenrotor
GB2328891B (en) 1997-09-03 2001-08-01 Glacier Co Ltd Centrifugal separation apparatus
US6183407B1 (en) 1998-04-02 2001-02-06 Alfa Laval Ab Centrifugal separator having axially-extending, angled separation discs
US6017300A (en) 1998-08-19 2000-01-25 Fleetguard, Inc. High performance soot removing centrifuge with impulse turbine
US6019717A (en) 1998-08-19 2000-02-01 Fleetguard, Inc. Nozzle inlet enhancement for a high speed turbine-driven centrifuge
US6296765B1 (en) 1998-10-21 2001-10-02 Baldwin Filters, Inc. Centrifuge housing for receiving centrifuge cartridge and method for removing soot from engine oil
DE50107568D1 (de) 2000-04-03 2006-02-09 Mann & Hummel Gmbh Zentrifuge mit axial ausgerichteten ablagerungsflächen

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999051353A1 (en) * 1998-04-02 1999-10-14 Alfa Laval Ab Rotor for centrifugal separator
US20010029227A1 (en) * 2000-04-04 2001-10-11 Herman Peter K. Unitary spiral vane centrifuge module
JP2001286787A (ja) * 2000-04-04 2001-10-16 Fleetguard Inc 翼モジュールを備えた自己被動式遠心機
JP2002224589A (ja) * 2001-02-02 2002-08-13 Fleetguard Inc 螺旋形翼を備えた遠心分離器モジュール
JP2003047887A (ja) * 2001-07-20 2003-02-18 Fleetguard Inc 遠心分離機及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20020119883A1 (en) 2002-08-29
EP1323477A3 (en) 2003-08-06
EP1323477A2 (en) 2003-07-02
CN1426843A (zh) 2003-07-02
CN1330427C (zh) 2007-08-08
US6602180B2 (en) 2003-08-05
JP4716640B2 (ja) 2011-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003190837A (ja) ベーンのモジュールを備えた自己駆動型遠心分離機
US6183407B1 (en) Centrifugal separator having axially-extending, angled separation discs
EP1277515B1 (en) Disposable rotor shell with integral molded spiral vanes
US6364822B1 (en) Hero-turbine centrifuge with drainage enhancing baffle devices
KR0136369B1 (ko) 액체로부터 이보다 큰 밀도를 갖고 이에 산포된 고체를 제거하는 방법 및 설비
JP4516260B2 (ja) 螺旋形翼を備えた遠心分離器モジュール
EP1068016B1 (en) Rotor for centrifugal separator
JPH11506383A (ja) 遠心分離機の吸い込み装置
EP1277514B1 (en) Centrifuge comprising a vane and liner component
JPH11511059A (ja) 遠心分離機
JPH08510161A (ja) 遠心分離機で分離された液体の流出流を調節する方法及びその方法を実施する遠心分離機
JP3660882B2 (ja) 翼モジュールを備えた自己被動式遠心機
EP0616557B1 (en) Centrifugal separator
EP3330004B1 (en) Accelerator disc for a centrifugal separator
RU2137552C1 (ru) Ротор центробежного сепаратора

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081111

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20090210

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20090216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100226

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100525

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100825

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110302

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110329

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees