JP2003188080A - 結像光学系の結像評価方法、結像光学系、露光装置、露光方法、および観察装置 - Google Patents

結像光学系の結像評価方法、結像光学系、露光装置、露光方法、および観察装置

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JP2003188080A
JP2003188080A JP2001386886A JP2001386886A JP2003188080A JP 2003188080 A JP2003188080 A JP 2003188080A JP 2001386886 A JP2001386886 A JP 2001386886A JP 2001386886 A JP2001386886 A JP 2001386886A JP 2003188080 A JP2003188080 A JP 2003188080A
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JP
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image
optical system
imaging
distribution
light source
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Application number
JP2001386886A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ozawa
稔彦 小澤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の結像評価手法の前提条件である均一性
を逸脱する大きな物体構造について結像評価を行うこと
のできる、結像光学系の結像評価方法。 【解決手段】 結像光学系は点像強度分布がそのピーク
位置から近似的に0とできる範囲内で均一的であるもの
として、結像光学系の結像性能を評価する結像評価量を
計算する結像評価方法。複数の評価対象像点における射
出瞳面内の複素透過率分布(瞳関数)と、光源の瞳面内
複素振幅分布(有効光源分布)とに基づいて、複数の評
価対象像点上に結像する空間像を部分コヒーレントに重
ね合わせ、光学的な均一性が保証されない大域的な領域
における部分コヒーレントな結像評価を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、結像光学系の結像
評価方法、結像光学系、露光装置、露光方法、および観
察装置に関し、特に半導体基板やガラス基板上に微細な
パターンを投影露光する投影露光装置に用いられる投影
光学系やアライメント結像光学系(アライメント系の結
像光学系)の大域的結像評価方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、投影露光装置に用いられる投影光
学系やアライメント結像光学系の結像評価手法では、評
価を行いたい領域を複数個の像点に区切り、それぞれの
像点における射出瞳面内の複素透過率分布(以下、「瞳
関数」という)および光源の瞳面内複素振幅分布(以
下、「有効光源分布」という)を求め、この瞳関数と有
効光源分布とからそれぞれの像点における部分コヒーレ
ントなフーリエ(Fourier)結像論に基づく結像評価を
行って、結像光学系(投影光学系を含む)の全体的な結
像性能を把握していた。
【0003】従来技術におけるこの結像評価手法は、個
々の像点の近傍においては瞳関数および有効光源分布が
十分に均一的(すなわちisoplanatic)であるという前
提条件の元に行われている。したがって、この均一性
(すなわちisoplanatizm)を逸脱しない程度の大きさの
物体に対してのみ、結像計算を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
従来の結像評価手法の前提条件である均一性を逸脱する
大きな物体構造について結像評価を行うことが増えてき
た。特に、投影露光装置に用いられるアライメント結像
光学系の結像評価では、均一的な領域の数倍から数十倍
の大きさを持つ物体構造の結像を部分コヒーレントに見
る必要がある。
【0005】このような場合には、従来の結像評価手法
による個々の像点における部分部分の空間像分布を単純
に重ね合わせることが考えられる。しかしながら、実際
の結像では、隣り合った領域同士での部分コヒーレント
な干渉成分が存在し、上述のように個々の像点における
部分部分の空間像をインコヒーレントに重ね合わせるだ
けではまったく不充分である。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、従来の結像評価手法の前提条件である均一性
を逸脱する大きな物体構造について結像評価を行うこと
のできる、結像光学系の結像評価方法を提供することを
目的とする。また、本発明の結像評価方法で結像評価さ
れた結像光学系、結像光学系を備えた露光装置および観
察装置、並びに結像光学系を用いた露光方法を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の第1発明では、結像光学系は点像強度分布
がそのピーク位置から近似的に0とできる範囲内で均一
的であるものとして、前記結像光学系の結像性能を評価
する結像評価量を計算する結像評価方法であって、複数
の評価対象像点における射出瞳面内の複素透過率分布
(瞳関数)と、光源の瞳面内複素振幅分布(有効光源分
布)とに基づいて、前記複数の評価対象像点上に結像す
る空間像を部分コヒーレントに重ね合わせ、光学的な均
一性が保証されない大域的な領域における部分コヒーレ
ントな結像評価を行うことを特徴とする、結像光学系の
結像評価方法を提供する。この場合、前記結像光学系
は、両テレセントリックな光学系であることが好まし
い。
【0008】第1発明の好ましい態様によれば、前記結
像光学系の射出瞳面内の複素透過率分布(瞳関数)およ
び光源の瞳面内複素振幅分布(有効光源分布)が計算領
域の全域では均一でないものとし、前記計算領域を局所
的には光学的な均一性が近似的に成立する微小区間に分
割し、光源を複数個の点光源に近似し、個々の点光源に
よる結像は、各微小区間における局所的な物体面回折光
複素振幅分布と射出瞳面内の複素透過率分布(瞳関数)
と照明光束の入射方向および複素振幅とを考慮して、全
ての微小区間に亘ってコヒーレントに空間像の複素振幅
を加算することにより計算し、前記空間像の複素振幅の
絶対値の2乗を全ての点光源についてインコヒーレント
に加算して部分コヒーレントな大域的空間像強度分布を
得る。
【0009】あるいは、第1発明の好ましい態様によれ
ば、前記結像光学系の射出瞳面内の複素透過率分布(瞳
関数)は計算領域全域では均一でないが、光源の瞳面内
複素振幅分布(有効光源分布)が計算領域の全域に亘っ
て均一であるものと仮定し、前記計算領域を結像光学系
に関し局所的には光学的な均一性が近似的に成立する微
小区間に分割し、光源を複数個の点光源に近似し、個々
の点光源による結像は、各微小区間における局所的な物
体面回折光複素振幅分布と射出瞳面内の複素透過率分布
(瞳関数)とを考慮して、全ての微小区間に亘ってコヒ
ーレントに空間像の複素振幅を加算することにより計算
し、前記空間像の複素振幅の絶対値の2乗を全ての点光
源についてインコヒーレントに加算して部分コヒーレン
トな大域的空間像強度分布を得る。
【0010】あるいは、第1発明の好ましい態様によれ
ば、光源の瞳面内複素振幅分布(有効光源分布)は計算
領域全域では均一でないが、前記結像光学系の射出瞳面
内の複素透過率分布(瞳関数)が計算領域の全域に亘っ
て均一であるものと仮定し、前記計算領域を照明光学系
に関し局所的には光学的な均一性が近似的に成立する微
小区間に分割し、光源を複数個の点光源に近似し、個々
の点光源による結像は、各微小区間における局所的な物
体面回折光複素振幅分布と照明光束の入射方向および複
素振幅とを考慮して、全ての微小区間に亘ってコヒーレ
ントに空間像の複素振幅を加算することにより計算し、
前記空間像の複素振幅の絶対値の2乗を全ての点光源に
ついてインコヒーレントに加算して部分コヒーレントな
大域的空間像強度分布を得る。
【0011】また、第1発明の好ましい態様によれば、
仮想的に周期的な物体構造に対する結像計算を行うもの
とし、得られた大域的空間像強度分布を像スペクトルの
形で保持し、結像評価を物体周期の1周期以内で完結さ
せる。あるいは、仮想的に周期的な物体構造に対する結
像計算を行うものとし且つ光学系の諸収差も物体構造の
1周期で1周期前の収差が再現すると仮定して瞳面内の
積分を離散化し、個々の点光源による結像を高速フーリ
エ変換(FFT)を用いることにより計算し、得られた
大域的空間像強度分布を像スペクトルの形で保持し、結
像評価を物体周期の1周期以内で完結させることが好ま
しい。この場合、得られた像スペクトルから空間像強度
分布を得る際に、通常のフーリエ変換を用いて任意座標
における空間像強度を計算することが好ましい。
【0012】本発明の第2発明では、第1発明の結像評
価方法を用いて結像評価されたことを特徴とする結像光
学系を提供する。
【0013】第2発明の好ましい態様によれば、光の波
長をλとし、前記計算領域の最周辺像点と中心像点との
距離をDIとし、前記計算領域の最周辺物点と中心物点
との距離をDOとしたとき、前記計算領域内の任意の像
点における像側テレセントリシティーTLIおよび前記
計算領域内の任意の物点における物側テレセントリシテ
ィーTLOが、 TLI≦0.0625×λ/DI TLO≦0.0625×λ/DO の条件を満足する。
【0014】また、第2発明の好ましい態様によれば、
光の波長をλとしたとき、前記計算領域内の任意の2つ
の像点に関する物面と像面との間の光路長差OPDが、 OPD≦0.0625×λ の条件を満足する。
【0015】本発明の第3発明では、マスクを照明する
ための照明系と、前記マスクのパターンを感光性基板に
投影露光するための第2発明の結像光学系とを備えてい
ることを特徴とする露光装置を提供する。
【0016】本発明の第4発明では、マスクを照明する
工程と、第2発明の結像光学系を用いて前記マスクに形
成されたパターンの像を感光性基板上に投影露光する露
光工程とを含むことを特徴とする露光方法を提供する。
【0017】本発明の第5発明では、第2発明の結像光
学系を備え、該結像光学系を介して形成された物体像を
観察することを特徴とする観察装置を提供する。この場
合、前記結像光学系のパターン検出精度が20nm以下
であることが好ましい。
【0018】本発明の第6発明では、第5発明の観察装
置と、マスクのパターンを感光性基板上へ投影露光する
ための投影光学系とを備えていることを特徴とする露光
装置を提供する。この場合、前記観察装置は、前記投影
光学系に対して前記マスクと前記感光性基板とを位置合
わせするために、前記マスク上に設けられたマークまた
は前記感光性基板上に設けられたマークを観察すること
が好ましい。
【0019】本発明の第7発明では、第5発明の観察装
置を用いて前記マスクと前記感光性基板とを位置合わせ
する工程と、前記マスクのパターンを前記感光性基板へ
露光する露光工程とを含むことを特徴とする露光方法を
提供する。
【0020】本発明の第8発明では、結像光学系の結像
性能を評価する結像評価量を計算するプログラムが記録
されている記録媒体であって、前記結像光学系は点像強
度分布がそのピーク位置から近似的に0とできる範囲内
で均一的であるものとし、複数の評価対象像点における
射出瞳面内の複素透過率分布(瞳関数)と、光源の瞳面
内複素振幅分布(有効光源分布)とに基づいて、前記複
数の評価対象像点上に結像する空間像を部分コヒーレン
トに重ね合わせ、光学的な均一性が保証されない大域的
な領域における部分コヒーレントな結像評価を行うプロ
グラムが記録されていることを特徴とする記録媒体を提
供する。
【0021】本発明の第9発明では、結像光学系の結像
性能を評価する結像評価量を計算するプログラムを含む
信号を搭載している、コンピュータで受信可能な搬送波
であって、前記結像光学系は点像強度分布がそのピーク
位置から近似的に0とできる範囲内で均一的であるもの
とし、複数の評価対象像点における射出瞳面内の複素透
過率分布(瞳関数)と、光源の瞳面内複素振幅分布(有
効光源分布)とに基づいて、前記複数の評価対象像点上
に結像する空間像を部分コヒーレントに重ね合わせ、光
学的な均一性が保証されない大域的な領域における部分
コヒーレントな結像評価を行うプログラムを含む信号を
搭載していることを特徴とする、コンピュータで受信可
能な搬送波を提供する。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、添付図面に
基づいて説明する。本発明においては、従来の結像計算
モデルを見直し、ある範囲で区切られた区間内では従来
と同様な結像となるが、全体的に均一的ではないが部分
コヒーレントな結像が成立するような計算手法を導入す
るものとした。以下、本発明の結像評価方法の基本的事
項について、具体的に説明する。
【0023】図1は、本発明にかかる結像光学系の結像
評価方法を説明する図である。先ず、図1において、物
面上のO点(xO,yO)から射出した光束が結像光学系
PLを介して像面上のI点(xI,yI)に入射し、点像
の複素振幅分布Pが形成されるものとする。そして、物
側座標(xO,yO)の近傍から像側座標(xI,yI)の
近傍への結像は、従来の計算モデルと同様に、限られた
狭い範囲内では均一的であるものと仮定する。
【0024】この場合、光源を離散的な点光源の集合で
表現することとして、N番目の点光源による像側座標
(xI,yI)の近傍点(x,y)における点像の複素振
幅分布PNは、次の式(1)で計算される。
【0025】
【数1】
【0026】ここで、FN(xO,yO)はN番目の点光
源からO点に入射する光束の振幅であり、KO(ξ,
η)はO点からI点への瞳関数であり、βはO点からI
点への倍率である。したがって、物側座標(xO,yO
と像側座標(xI,yI)との間には、次の式(2)およ
び(3)に示す関係が成立する。 xI=xOβ (2) yI=yOβ (3)
【0027】また、LNOはN番目の点光源からO点に入
射する光束の光路長から(sNOOβ+tNOOβ)を差
し引いたものであり、(sNO,tNO)はN番目の点光源
からO点に入射する光束のO点における入射方向余弦を
像側方向余弦に変換したものである。ところで、光の波
長をλとし、結像光学系PLの開口数をNAとしたと
き、複素振幅分布Pは(xI,yI)の周りにおよそλ/
NA程度の範囲で有意に分布するが、特に投影露光装置
に用いられる投影光学系やアライメント結像光学系は両
テレセントリックである場合が殆どであり、光学系の射
出瞳は像空間から十分遠方にある。
【0028】このような両テレセントリックな結像光学
系においては、物点から像点に至る光路長が任意の二像
点間でほぼ等しく、更に光学部品等の光学面が十分に滑
らかに仕上がっていれば、均一的な領域は、次の式
(4)を満足する範囲、即ちλ/NAを超過した範囲ま
で広がっているものと考えられる。 PN(xO,yO:x,y)≒0 (4)
【0029】この仮定の基に、本発明においては、式
(1)に物体の複素振幅透過率O(x O,yO)を掛け合
わせ、座標(xO,yO)に付いて積分を行うことによ
り、N番目の点光源からO点に入射する光束によって形
成される空間像の複素振幅分布E N(x,y)を次の式
(5)にしたがって計算する。式(5)は、均一性が成
立しない大域における、N番目の点光源による空間像の
複素振幅分布EN(x,y)を与える基礎式である。
【0030】
【数2】
【0031】更に、式(5)中の座標(xO,yO)に関
する積分では、(xO,yO)が移動するのに伴って、瞳
関数KO(ξ,η)、N番目の点光源に関する光路長L
NOおよび入射方向余弦(sNO,tNO)も変わるものであ
るが、今(xO,yO)を中心に±δx、±δyの範囲で
均一的とみなせるものとすると、物体側の積分領域を2
δx、2δy毎に区切ってそれぞれの領域内では振幅F
N(xO,yO)、瞳関数KO(ξ,η) 、光路長LNO
および入射方向余弦(sNO,tNO)は均一とみなすこと
ができる。その結果、式(5)を、次の式(6)に示す
ように簡略化することができる。
【0032】
【数3】
【0033】ここで、添え字mは区切られたm番目の積
分領域に関する諸量であることを意味し、m番目の積分
領域の中点を(xm,ym)としている。また、FNmはN
番目の点光源から点(xm,ym)に入射する光束の振幅
であり、Km(ξ,η)は点(xm,ym)から像面側の
点(xmβ,ymβ)への瞳関数であり、(sNm,tNm
はN番目の点光源から点(xm,ym)に入射する光束の
方向余弦を像側の方向余弦に変換したものであり、LNm
はN番目の点光源から点(xm,ym)に入射する光束の
光路長から(sNmmβ+tNmmβ)を差し引いたもの
である。
【0034】特に、光源が十分遠方にあって、射出瞳内
の有効光源分布が座標(xm,ym)によらず均一的であ
るならば、LNmは座標原点に対する値LNで代表させる
ことが可能となり、FNmおよび(sNm,tNm)において
も添え字mへの依存性を排除することができ、単にN番
目の点光源の諸量であることを示す添え字Nのみによっ
てFNおよび(sN,tN)と表すことができる。この仮
定の基では、式(6)を、次の式(7)に示すようにさ
らに簡略化することができる。
【0035】
【数4】
【0036】逆に、光源については均一的でないが、瞳
関数については均一的である場合には、式(6)の瞳関
数Km(ξ,η)の物点に対する依存性が失われて、単
にK(ξ,η)と記述することができる。この場合、式
(6)を、次の式(8)に示すようにさらに簡略化する
ことができる。
【0037】
【数5】
【0038】こうして、式(5)または式(6)または
式(7)または式(8)によって計算されるEN(x,
y)、すなわちN番目の点光源による空間像の複素振幅
分布から部分コヒーレントな空間像強度分布を求めるに
は、それぞれの複素振幅分布EN(x,y)の絶対値の
2乗を取ってNについて和を取れば良い。即ち、空間像
強度分布の規格化定数をCとすれば、空間像強度分布I
(x,y)は、次の式(9)によって求められる。
【0039】
【数6】
【0040】次に、式(6)、式(7)および式(8)
は瞳空間における積分を含んでいるため、実際に数値計
算を行うには少々面倒であり、また計算時間も長くかか
る。そこで、本発明においては、更に物体構造を周期的
なものと仮定し、更に物体構造一周期で光学系の諸収差
も一周期前の収差にもどるという仮想的な計算モデルを
導入し、式(6)、式(7)および式(8)の瞳空間に
おける積分を離散データの和で表現できるようにした。
その結果、式(6)を次の式(10)に示すように簡略
化することができ、式(7)を次の式(11)に示すよ
うに簡略化することができ、式(8)を次の式(12)
に示すように簡略化することができる。
【0041】
【数7】
【0042】こうして、式(10)、式(11)および
式(12)において、それぞれの積分式は離散フーリエ
変換に帰着することができ、像空間の座標点を離散化す
ればFFT(高速フーリエ変換:E. O. Brigham著、宮
川洋・今井秀樹訳、科学技術出版社を参照)を用いて高
速に結像計算を行うことができる。更に仮想的に周期構
造を持った空間像強度分布を計算していることから、式
(9)によって得られる空間像強度分布I(x,y)を
離散的な像スペクトルで保持することとし、像スペクト
ルを得るに十分な程度の分割数をもって像空間および瞳
空間を分割して計算することにすれば、式(10)〜式
(12)の計算をより高速化することができる。この点
については、特願2000−307387号明細書に記
述の手法と同じ理由による。もちろん、得られた像スペ
クトルから空間像強度分布を求める際には、通常のフー
リエ変換を使えば任意の像点における空間像強度分布が
得られる。
【0043】図2は、本発明の各実施形態にかかる結像
評価方法を適用すべき投影光学系を備えた露光装置の構
成およびアライメント結像光学系を備えた位置検出装置
の構成を概略的に示す図である。図2では、露光装置の
投影光学系PL1の光軸AX0に対して平行にZ軸が、
Z軸に垂直な平面内において図2の紙面に平行な方向に
X軸が、Z軸に垂直な平面内において図2の紙面に垂直
な方向にY軸がそれぞれ設定されている。
【0044】図示の露光装置は、適当な露光光でマスク
(投影原版)としてのレチクルRを照明するための露光
用照明系ILを備えている。レチクルRはレチクルステ
ージ30上においてXY平面とほぼ平行に支持されてお
り、そのパターン領域PAには転写すべき回路パターン
が形成されている。レチクルRを透過した光は、投影光
学系(結像光学系)PL1を介して、感光性基板として
のウェハWに達し、ウェハW上にはレチクルRのパター
ン像が形成される。
【0045】なお、ウェハWは、ウェハホルダ31を介
して、Zステージ32上においてXY平面とほぼ平行に
支持されている。Zステージ32は、ステージ制御系3
4によって、投影光学系PL1の光軸AX0に沿ってZ
方向に駆動されるように構成されている。Zステージ3
2はさらに、XYステージ33上に支持されている。X
Yステージ33は、同じくステージ制御系34によっ
て、投影光学系PL1の光軸AX0に対して垂直なXY
平面内において二次元的に駆動されるように構成されて
いる。
【0046】露光装置では、投影露光に先立って、レチ
クルR上のパターン領域PAとウェハW上の各露光領域
とを光学的に位置合わせ(アライメント)する必要があ
る。そこで、位置検出すべき物体であるウェハWには、
たとえば段差パターン(ライン・アンド・スペース・パ
ターン)からなるウェハマーク(ウェハライメントマー
ク)WMが形成されている。ウェハマークWMの位置を
検出し、ひいてはウェハWの位置を検出するのに、位置
検出装置が使用される。
【0047】位置検出装置は、波長帯域幅の広い照明光
(たとえば530nm〜800nm)を供給するための
光源1を備えている。光源1として、ハロゲンランプの
ような光源を使用することができる。光源1から供給さ
れた照明光は、リレー光学系(不図示)を介して、光フ
ァイバーのようなライトガイド2の入射端に入射する。
ライトガイド2の内部を伝搬してその射出端から射出さ
れた照明光は、たとえば円形状の開口部(光透過部)を
有する照明開口絞り3を介して制限された後、コンデン
サーレンズ4に入射する。
【0048】コンデンサーレンズ4を介した照明光は、
照明すべき物体であるウェハWの露光面と光学的に共役
に配置された照明視野絞り5を介して、照明リレーレン
ズ6に入射する。照明リレーレンズ6を介した照明光
は、ハーフプリズム7を透過した後、第1対物レンズ8
に入射する。第1対物レンズ8を介した照明光は、反射
プリズム9の反射面で図中下方に(−Z方向に)反射さ
れた後、ウェハW上に形成されたウェハマークWMを照
明する。照明光に対するウェハマークWMからの反射光
(回折光を含む)は、反射プリズム9および第1対物レ
ンズ8を介して、ハーフプリズム7に入射する。
【0049】ハーフプリズム7で図中上方に(+Z方向
に)反射された光は、第2対物レンズ10を介して、指
標板11上にウェハマークWMの像を形成する。指標板
11を介した光は、リレーレンズ系(12,13)を介
して、XY分岐ハーフプリズム14に入射する。そし
て、XY分岐ハーフプリズム14で反射された光はY方
向用CCD15に、XY分岐ハーフプリズム14を透過
した光はX方向用CCD16に入射する。なお、リレー
レンズ系(12,13)の平行光路中には、結像開口絞
り17が配置されている。
【0050】このように、反射プリズム9、第1対物レ
ンズ8、ハーフプリズム7、第2対物レンズ10、指標
板11、リレーレンズ系(12,13)、結像開口絞り
17およびハーフプリズム14は、照明光に対するウェ
ハマークWMからの反射光に基づいてマーク像を形成す
るための結像光学系PL2を構成している。こうして、
Y方向用CCD15およびX方向用CCD16の撮像面
には、マーク像が指標板11の指標パターン像とともに
形成される。Y方向用CCD15およびX方向用CCD
16からの出力信号は、信号処理系18に供給される。
【0051】さらに、信号処理系18において信号処理
(波形処理)により得られたウェハマークWMの位置情
報は、主制御系35に供給される。主制御系35は、信
号処理系18からのウェハマークWMの位置情報に基づ
いて、ステージ制御信号をステージ制御系34に出力す
る。ステージ制御系34は、ステージ制御信号にしたが
ってXYステージ33を適宜駆動し、ウェハWのアライ
メントを行う。
【0052】なお、主制御系35には、たとえばキーボ
ードのような入力手段36を介して、照明開口絞り3に
対する指令や結像開口絞り17に対する指令が供給され
る。主制御系35は、これらの指令に基づき、駆動系1
9を介して照明開口絞り3を駆動したり、駆動系20を
介して結像開口絞り17を駆動したりする。また、主制
御系35は、収差補正指令に基づき、第2対物レンズ1
0やリレーレンズ12を駆動する。
【0053】図3は、本発明の第1実施形態にかかる結
像評価方法を説明するフローチャートである。図3を参
照すると、第1実施形態の結像評価方法では、まず、評
価計算領域、評価計算領域の分割数(上述の説明ではm
個)、および点光源の数(光源の光点数:上述の説明で
はN個)を設定する(S11)。次いで、評価計算領域
のL番目の部分(上述の説明ではm番目の領域に対応)
について、瞳関数(射出瞳面内の複素透過率分布:
m)および有効光源分布(光源の瞳面内複素振幅分
布:Fm)を求める(S12)。
【0054】そして、L番目の瞳関数および有効光源分
布から、各点光源ごとに計算領域の全体に亘って空間像
の複素振幅分布EN(x,y)を加算・保持(記憶)す
る(S13)。こうして、上述の工程S12およびS1
3を、すべての計算領域について繰り返す(S14)。
その結果、各点光源ごとに保持された空間像の複素振幅
分布EN(x,y)から、部分コヒーレントな空間像の
強度分布I(x,y)を計算することができる(S1
5)。
【0055】以上のように、第1実施形態の結像評価方
法は、評価計算領域の個々の部分について瞳関数および
有効光源分布を求めると共に、各点光源毎に計算される
複素振幅分布に計算結果を順次加え、最後に得られた複
素振幅分布全体から空間像強度分布を得る方法である。
第1実施形態の結像評価方法は、パフォーマンスはよい
が、メモリーを消費する。
【0056】図4は、本発明の第2実施形態にかかる結
像評価方法を説明するフローチャートである。図4を参
照すると、第2実施形態の結像評価方法では、まず、評
価計算領域、評価計算領域の分割数(上述の説明ではm
個)、および点光源の数(光源の光点数:上述の説明で
はN個)を設定する(S21)。次いで、評価計算領域
のL番目の部分(上述の説明ではm番目の領域に対応)
について、瞳関数(射出瞳面内の複素透過率分布:
m)とK番目の点光源(上述の説明ではN番目の点光
源に対応)の入射座標(ξ,η)および振幅とを求める
(S22)。
【0057】次いで、L番目の瞳関数とK番目の点光源
の入射座標および振幅とから、計算領域の全体に亘って
空間像の複素振幅分布EN(x,y)を加算・保持する
(S23)。そして、上述の工程S22およびS23
を、すべての計算領域について繰り返す(S24)。こ
うして、K番目の点光源による空間像強度分布を計算
し、この強度分布を部分コヒーレント像を保持するメモ
リー領域に加算する(S25)。そして、上述の工程S
25を、すべての点光源について繰り返すことにより、
部分コヒーレントな空間像の強度分布I(x,y)を計
算することができる(S26)。
【0058】以上のように、第2実施形態の結像評価方
法は、評価計算領域それぞれの部分について瞳関数およ
び有効光源分布を先に求めておき、各点光源ごとに複素
振幅分布を求めて、空間像分布に順次加算していく方法
である。第2実施形態の結像評価方法は、メモリーを節
約することができるが、パフォーマンスが悪い。
【0059】図5は、本発明の第3実施形態にかかる結
像評価方法を説明するフローチャートである。実際の結
像光学系について結像評価を行う場合には、瞳関数の実
測を行う必要があるが、瞳関数の測定は波面収差測定機
によって可能となる。また、有効光源分布を実測するこ
とができればさらに現実的な計算を行うことができるこ
とになるが、有効光源分布の測定においては異なる像点
間でコヒーレントな点光源(光点)が瞳座標の何処にあ
るのかを調べなければならない。第3実施形態にかかる
結像評価方法は、瞳関数の実測および有効光源分布の実
測を前提にしている。
【0060】図5を参照すると、第3実施形態の結像評
価方法では、まず、瞳関数および有効光源分布を実測し
(S31)、瞳関数および有効光源分布の実測データを
データベースに登録する(S32)。次いで、評価計算
領域を実測データに合わせ込む(S33)。さらに、評
価計算領域のL番目の部分(上述の説明ではm番目の領
域に対応)について、瞳関数(射出瞳面内の複素透過率
分布:Km)および有効光源分布(光源の瞳面内複素振
幅分布:Fm)をデータベースから読み込む(S3
4)。
【0061】そして、L番目の瞳関数および有効光源分
布から、各点光源ごとに計算領域の全体に亘って空間像
の複素振幅分布EN(x,y)を加算・保持(記憶)す
る(S35)。こうして、上述の工程S34およびS3
5を、すべての計算領域について繰り返す(S36)。
その結果、各点光源ごとに保持された空間像の複素振幅
分布EN(x,y)から、部分コヒーレントな空間像の
強度分布I(x,y)を計算することができる(S3
7)。
【0062】なお、投影光学系PL1および結像光学系
PL2において、計算領域内の任意の像点における像側
テレセントリシティーTLIおよび計算領域内の任意の
物点における物側テレセントリシティーTLOが、次の
条件式(13)および(14)を満足することが望まし
い。ここで、λは使用光の波長である。また、DIは計
算領域の最周辺像点と中心像点との距離であり、DO
計算領域の最周辺物点と中心物点との距離である。 TLI≦0.0625×λ/DI (13) TLO≦0.0625×λ/DO (14)
【0063】また、投影光学系PL1および結像光学系
PL2において、計算領域内の任意の2つの像点に関す
る物面と像面との間の光路長差OPDが、次の条件式
(15)を満足することが望ましい。 OPD≦0.0625×λ (15)
【0064】さらに、結像光学系PL2において、その
パターン検出精度が20nm以下であることが望まし
い。
【0065】なお、上述の実施形態では、露光装置の投
影光学系および露光装置に搭載された位置検出装置のア
ライメント結像光学系の結像評価に対して本発明を適用
しているが、これに限定されることなく、一般的な結像
光学系の結像評価に本発明を適用することができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、従来
計算することのできなかった結像シミュレーション、す
なわち計算領域全域においては均一性の成立しない大領
域における結像シミュレーションを行うことが可能にな
る。換言すれば、本発明では、従来の結像評価手法の前
提条件である均一性を逸脱する大きな物体構造について
結像評価を行うことができる。
【0067】したがって、本発明の結像評価方法により
結像評価された投影光学系を備えた露光装置および本発
明の結像評価方法により結像評価された投影光学系を用
いた露光方法では、良好な結像性能に基づいて微細パタ
ーンを忠実に転写することができる。また、本発明の結
像評価方法により結像評価された結像光学系を備えた観
察装置では、良好な結像性能に基づいて物体像を高精度
に観察することができる。さらに、本発明の結像評価方
法により結像評価された結像光学系を備えた観察装置を
露光装置に組み込むことにより、マスクと感光性基板と
を高精度に位置合わせ(アライメント)して、良好な投
影露光を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる結像光学系の結像評価方法を説
明する図である。
【図2】本発明の各実施形態にかかる結像評価方法を適
用すべき投影光学系を備えた露光装置の構成およびアラ
イメント結像光学系を備えた位置検出装置の構成を概略
的に示す図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかる結像評価方法を
説明するフローチャートである。
【図4】本発明の第2実施形態にかかる結像評価方法を
説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第3実施形態にかかる結像評価方法を
説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 ハロゲンランプ 2 ライトガイド 3 照明開口絞り 5 照明視野絞り 7 ハーフプリズム 8 第1対物レンズ 9 反射プリズム 10 第2対物レンズ 11 指標板 14 XY分岐ハーフプリズム 15,16 CCD 17 結像開口絞り 18 信号処理系 30 レチクルステージ 31 ウェハホルダ 32 Zステージ 33 XYステージ 34 ステージ制御系 35 主制御系 36 キーボード IL 露光用照明系 R レチクル PA パターン領域 PL1 投影光学系 PL2 結像光学系 W ウェハ WM ウェハマーク

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結像光学系は点像強度分布がそのピーク
    位置から近似的に0とできる範囲内で均一的であるもの
    として、前記結像光学系の結像性能を評価する結像評価
    量を計算する結像評価方法であって、 複数の評価対象像点における射出瞳面内の複素透過率分
    布(瞳関数)と、光源の瞳面内複素振幅分布(有効光源
    分布)とに基づいて、前記複数の評価対象像点上に結像
    する空間像を部分コヒーレントに重ね合わせ、光学的な
    均一性が保証されない大域的な領域における部分コヒー
    レントな結像評価を行うことを特徴とする、結像光学系
    の結像評価方法。
  2. 【請求項2】 前記結像光学系は、両テレセントリック
    な光学系であることを特徴とする請求項1に記載の結像
    評価方法。
  3. 【請求項3】 前記結像光学系の射出瞳面内の複素透過
    率分布(瞳関数)および光源の瞳面内複素振幅分布(有
    効光源分布)が計算領域の全域では均一でないものと
    し、 前記計算領域を局所的には光学的な均一性が近似的に成
    立する微小区間に分割し、 光源を複数個の点光源に近似し、 個々の点光源による結像は、各微小区間における局所的
    な物体面回折光複素振幅分布と射出瞳面内の複素透過率
    分布(瞳関数)と照明光束の入射方向および複素振幅と
    を考慮して、全ての微小区間に亘ってコヒーレントに空
    間像の複素振幅を加算することにより計算し、 前記空間像の複素振幅の絶対値の2乗を全ての点光源に
    ついてインコヒーレントに加算して部分コヒーレントな
    大域的空間像強度分布を得ることを特徴とする請求項1
    または2に記載の結像評価方法。
  4. 【請求項4】 前記結像光学系の射出瞳面内の複素透過
    率分布(瞳関数)は計算領域全域では均一でないが、光
    源の瞳面内複素振幅分布(有効光源分布)が計算領域の
    全域に亘って均一であるものと仮定し、 前記計算領域を結像光学系に関し局所的には光学的な均
    一性が近似的に成立する微小区間に分割し、 光源を複数個の点光源に近似し、 個々の点光源による結像は、各微小区間における局所的
    な物体面回折光複素振幅分布と射出瞳面内の複素透過率
    分布(瞳関数)とを考慮して、全ての微小区間に亘って
    コヒーレントに空間像の複素振幅を加算することにより
    計算し、 前記空間像の複素振幅の絶対値の2乗を全ての点光源に
    ついてインコヒーレントに加算して部分コヒーレントな
    大域的空間像強度分布を得ることを特徴とする請求項1
    または2に記載の結像評価方法。
  5. 【請求項5】 光源の瞳面内複素振幅分布(有効光源分
    布)は計算領域全域では均一でないが、前記結像光学系
    の射出瞳面内の複素透過率分布(瞳関数)が計算領域の
    全域に亘って均一であるものと仮定し、 前記計算領域を照明光学系に関し局所的には光学的な均
    一性が近似的に成立する微小区間に分割し、 光源を複数個の点光源に近似し、 個々の点光源による結像は、各微小区間における局所的
    な物体面回折光複素振幅分布と照明光束の入射方向およ
    び複素振幅とを考慮して、全ての微小区間に亘ってコヒ
    ーレントに空間像の複素振幅を加算することにより計算
    し、 前記空間像の複素振幅の絶対値の2乗を全ての点光源に
    ついてインコヒーレントに加算して部分コヒーレントな
    大域的空間像強度分布を得ることを特徴とする請求項1
    または2に記載の結像評価方法。
  6. 【請求項6】 仮想的に周期的な物体構造に対する結像
    計算を行うものとし、 得られた大域的空間像強度分布を像スペクトルの形で保
    持し、 結像評価を物体周期の1周期以内で完結させることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の結像評
    価方法。
  7. 【請求項7】 仮想的に周期的な物体構造に対する結像
    計算を行うものとし且つ光学系の諸収差も物体構造の1
    周期で1周期前の収差が再現すると仮定して瞳面内の積
    分を離散化し、 個々の点光源による結像を高速フーリエ変換(FFT)
    を用いることにより計算し、 得られた大域的空間像強度分布を像スペクトルの形で保
    持し、 結像評価を物体周期の1周期以内で完結させることを特
    徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の結像評
    価方法。
  8. 【請求項8】 得られた像スペクトルから空間像強度分
    布を得る際に、通常のフーリエ変換を用いて任意座標に
    おける空間像強度を計算することを特徴とする請求項6
    または7に記載の結像評価方法。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれか1項に記載の
    結像評価方法を用いて結像評価されたことを特徴とする
    結像光学系。
  10. 【請求項10】 光の波長をλとし、前記計算領域の最
    周辺像点と中心像点との距離をDIとし、前記計算領域
    の最周辺物点と中心物点との距離をDOとしたとき、前
    記計算領域内の任意の像点における像側テレセントリシ
    ティーTLIおよび前記計算領域内の任意の物点におけ
    る物側テレセントリシティーTLOが、 TLI≦0.0625×λ/DI TLO≦0.0625×λ/DO の条件を満足することを特徴とする請求項9に記載の結
    像光学系。
  11. 【請求項11】 光の波長をλとしたとき、前記計算領
    域内の任意の2つの像点に関する物面と像面との間の光
    路長差OPDが、 OPD≦0.0625×λ の条件を満足することを特徴とする請求項9または10
    に記載の結像光学系。
  12. 【請求項12】 マスクを照明するための照明系と、前
    記マスクのパターンを感光性基板に投影露光するための
    請求項9乃至11のいずれか1項に記載の結像光学系と
    を備えていることを特徴とする露光装置。
  13. 【請求項13】 マスクを照明する工程と、請求項9乃
    至11のいずれか1項に記載の結像光学系を用いて前記
    マスクに形成されたパターンの像を感光性基板上に投影
    露光する露光工程とを含むことを特徴とする露光方法。
  14. 【請求項14】 請求項9乃至11のいずれか1項に記
    載の結像光学系を備え、該結像光学系を介して形成され
    た物体像を観察することを特徴とする観察装置。
  15. 【請求項15】 前記結像光学系のパターン検出精度が
    20nm以下であることを特徴とする請求項14に記載
    の観察装置。
  16. 【請求項16】 請求項14または15に記載の観察装
    置と、マスクのパターンを感光性基板上へ投影露光する
    ための投影光学系とを備えていることを特徴とする露光
    装置。
  17. 【請求項17】 前記観察装置は、前記投影光学系に対
    して前記マスクと前記感光性基板とを位置合わせするた
    めに、前記マスク上に設けられたマークまたは前記感光
    性基板上に設けられたマークを観察することを特徴とす
    る請求項16に記載の露光装置。
  18. 【請求項18】 請求項14または15に記載の観察装
    置を用いて前記マスクと前記感光性基板とを位置合わせ
    する工程と、前記マスクのパターンを前記感光性基板へ
    露光する露光工程とを含むことを特徴とする露光方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008124469A (ja) * 2006-11-08 2008-05-29 Asml Masktools Bv キャリブレーションされた瞳カーネルを生成する方法、プログラム、および装置、ならびにそのリソグラフィシミュレーションプロセスでの使用
CN106596067A (zh) * 2016-12-19 2017-04-26 河南广电计量检测有限公司 光学暗室光学性能检测方法与系统

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