JP2003186855A - 型照合によるオブジェクト連携システムおよび方法 - Google Patents

型照合によるオブジェクト連携システムおよび方法

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JP2003186855A
JP2003186855A JP2001388159A JP2001388159A JP2003186855A JP 2003186855 A JP2003186855 A JP 2003186855A JP 2001388159 A JP2001388159 A JP 2001388159A JP 2001388159 A JP2001388159 A JP 2001388159A JP 2003186855 A JP2003186855 A JP 2003186855A
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忠重 岩尾
Yuji Wada
裕二 和田
Makoto Okada
誠 岡田
Masato Amamiya
真人 雨宮
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    • G06F9/548Object oriented; Remote method invocation [RMI]

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークに接続されたオブジェクト間の
連携の自由度を高め、オブジェクトインタフェースを意
識せずにオブジェクト連携を構築する。 【解決手段】 ネットワーク200に属する各オブジェ
クト100が、ロードされた関数を関数管理部10に保
持管理する。関数管理部10は各関数の引数型と関数を
対応づけたテーブルである引数型テーブルを生成して引
数型テーブル部20に保持する。メッセージ入出力部3
0は、ネットワーク200上に流れる構造化メッセージ
を取り込むと、引数型照合部40において、受信メッセ
ージの引数型と引数型テーブル部20内の引数型テーブ
ル中の関数の引数型とを照合し、引数型の照合が成立す
ると実行部50に照合を通知し、実行部50は対応する
関数を関数管理部10から起動して実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ群も
しくはオブジェクト群の対話・協調などの連携処理を実
施するオブジェクト連携システムに関する。特に、型照
合によって該当するオブジェクトを起動、実行し、オブ
ジェクト同士を連携させるオブジェクト連携システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワーク上に分散した複数のプログ
ラムモジュールが、互いに連携し合って処理を行う分散
システムが普及しつつある。ネットワーク上に分散した
プログラムモジュールを連携させる技術として、分散オ
ブジェクトシステムとエージェントによるメッセージ通
信を用いる技術が知られている。
【0003】前者の分散オブジェクトシステムは、遠隔
地にあるコンピュータ上に存在するオブジェクトの代理
オブジェクトを各ローカルオブジェクトに配置し、ロー
カルオブジェクトから当該オブジェクトに対するメソッ
ドを呼び出すことにより、プログラムモジュールを連携
させる技術である。
【0004】後者のエージェントによるメッセージ通信
を用いる技術では、指定したエージェントにメッセージ
を送り、エージェント上でタスクを実行させる技術であ
る。上述した技術は、どちらも呼び出す相手となるオブ
ジェクトを明確に指定する必要があり、かつ、呼び出す
方法についても明確に定義しておく必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】これら従来技術では、
以下のような問題がある。
【0006】第1の問題は、オブジェクトの連携関係が
静的なものであり、動的に変更できないという問題であ
る。従来の分散オブジェクトを用いる技術であっても、
エージェントによるメッセージ通信を用いる技術であっ
ても、いずれも、呼び出す側のオブジェクトが、呼び出
す相手となるオブジェクトの指定情報と呼び出す際に用
いるプロトコル情報を保持しなければならない。これら
情報はあらかじめ明確に規定されていなければならず、
呼び出す相手となるオブジェクトや呼び出す際に用いる
プロトコルを動的に変えることができない。そのため、
呼び出す相手となるオブジェクトや呼び出す際に用いる
プロトコルを変える場合には、呼び出す側のオブジェク
トにおいて関連するプログラムの変更が必要となってし
まう。
【0007】つまり、複数のサーバオブジェクトを目的
に合わせ連携させるとき、連携用のクライアントオブジ
ェクトが必要となり、開発者は、該当するサーバオブジ
ェクトと連携するクライアントオブジェクトを作成する
必要がある。作成されたクライアントオブジェクトはイ
ンタフェース記述言語(IDLなど)で作成されたプロ
グラムを組み込むために固定的なものとなり、動的に変
化させることはできない。従って、連携させるサーバオ
ブジェクトが異なるたびに連携用のクライアントオブジ
ェクトが必要となり、連携用のクライアントオブジェク
トはサーバオブジェクトの組み合わせの数だけ必要とな
ってしまう。
【0008】第2の問題は、分散システムの構築にあた
り、インタフェース記述言語(IDLなど)などで記述
されたオブジェクトインタフェースの詳細およびその利
用方法を熟知する必要があるという問題である。つまり
システムを構築する者は、IDLなどで記述されたオブ
ジェクトインタフェースの詳細およびその利用方法を熟
知する必要がある。また、オブジェクト単体の働きや、
各オブジェクト間の連携関係を構築する際のインタフェ
ースを強く意識する必要がある。つまり、それぞれのオ
ブジェクトが単体でどういう処理を行うのか、複数のオ
ブジェクトを連携させる場合にオブジェクト間で受け渡
されるデータのデータ形式やパラメタが何であるかなど
を明確にしておかなければならない。IDLによる記述
はインタフェースの羅列であり、その記述でオブジェク
トの利用法を理解するには相当の経験を要することとな
る。
【0009】第3の問題は、呼び出される側のオブジェ
クトのインタフェースを変更した場合にその影響が大き
いという問題である。呼び出される側のオブジェクトの
インタフェースが変更された場合、従来技術では、呼び
出す側のオブジェクトにおいて、呼び出される側のオブ
ジェクトのインタフェース情報に関連するプログラム部
分を修正しなければならない。分散システムの規模が大
きくなる程、これら修正は、多大なコストと時間を必要
とする。さらに、これらの修正はバグを引き起こす可能
性も高くなる。
【0010】本発明は、上記問題点に鑑み、ネットワー
クに接続されたオブジェクト間の連携の自由度を高め、
オブジェクトインタフェースを意識せずにオブジェクト
連携を構築でき、オブジェクトインタフェースの変更に
も柔軟に対応して分散システムを構築できるオブジェク
ト連携システムおよび方法を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の型照合によるオブジェクト連携システム
は、ネットワークに属する各オブジェクトが、ロードさ
れた関数を保持管理する関数管理部と、前記関数管理部
に保持管理された各関数の引数型と関数を対応づけたテ
ーブルである引数型テーブルを保持する引数型テーブル
部と、前記ネットワーク上に流れる構造化メッセージを
取り込むメッセージ入出力部と、受信した前記構造化メ
ッセージのメッセージ型と、前記引数型テーブル部が保
持する引数型テーブル中の関数の引数型とを照合し、前
記構造化メッセージに対応する関数を検索する引数型照
合部と、前記引数型照合部により検索された関数を前記
関数管理部から起動して実行する実行部を備え、各オブ
ジェクト間の連携を可能としたことを特徴とする。
【0012】上記構成により、本発明のオブジェクト連
携システムは、構造化メッセージの型と関数の引数型を
照合することにより、起動される関数を指定して実行
し、オブジェクト間の連携を実現することができる。つ
まり、呼び出す側のオブジェクトに呼び出される側のオ
ブジェクトの関数名やインタフェースに関する情報を組
み込む必要はなく、関数は、メッセージ型と関数引数型
の照合により起動されるので、オブジェクト間連携関係
が柔軟に構築できるとともに、インタフェースの詳細を
熟知する必要はない。さらに、あるオブジェクトインタ
フェースが変更されても他のオブジェクトにおいて内蔵
プログラムの変更を必要としない。
【0013】次に、前記関数管理部が引数型テーブル制
御部を備え、前記関数管理部に外部から関数がロードさ
れた場合、前記引数型テーブル制御部により、前記ロー
ドされた各関数の引数型を検知し、引数型テーブルを生
成して前記引数型テーブル部に渡すことが好ましい。
【0014】また、前記関数管理部から関数がアンロー
ドされた場合、前記引数型テーブル制御部により、前記
アンロードの結果、前記関数管理部に現存する関数の引
数型を検知し、新たに引数型テーブルを生成して前記引
数型テーブル部に渡すことも好ましい。
【0015】上記構成により、動的に関数をロードした
り、アンロードでき、保持する関数の変更に伴って動的
に引数型テーブルを生成、変更することができ、オブジ
ェクト連携関係を柔軟な構築、変更することができる。
【0016】次に、前記実行部は、起動した関数実行の
結果、生成される関数の戻り値を前記オブジェクトが出
力する構造化メッセージとして前記ネットワーク上に返
し、前記戻り値の型が、前記オブジェクトが出力する構
造化メッセージの型と定義されることが好ましい。
【0017】上記構成により、あるオブジェクトにおい
て関数が起動、実行された結果、戻り値の型を持つ出力
メッセージが出力され、当該型を持つ出力メッセージに
より、次のオブジェクト連携が引き起こされ、次々とオ
ブジェクト連携が継続して実行される。
【0018】次に、前記メッセージ型および前記引数型
に階層が定義され、下位階層の型が上位階層の型から派
生された関係を持ち、前記引数型照合部での構造化メッ
セージ型と関数引数型の照合において、前記構造化メッ
セージ型に対して、同じ型および当該型から派生した下
位階層の型に該当する関数の引数型がマッチングされる
ことが好ましい。
【0019】上記構成により、引数型テーブルを作成す
るとき、型の階層化を考慮し、派生された型毎に関数を
作成しておけば、階層の高いメッセージにより、派生さ
れた下位階層の型を引数型に持つ関数の起動を行うこと
も可能となる。
【0020】ここで、ネットワークも階層化し、各階層
のローカルネットワークに用いられるローカルメッセー
ジ、すべての階層のネットワークに共通に用いられるグ
ローバルメッセージを導入することも可能である。この
場合、各階層のネットワークに属するオブジェクトは、
当該階層のネットワークに用いられるローカルメッセー
ジの引数型をテーブル中に含むとともに、共通してグロ
ーバルメッセージの引数型をテーブル中に含む。
【0021】また、上記型照合によるオブジェクト連携
システムを実現する処理プログラムを提供することによ
り、パーソナルコンピュータなどに当該処理プログラム
を読み取らせて、安価かつ手軽に本発明の型照合による
オブジェクト連携システムを構築することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本発明の型照合に
よるオブジェクト連携システムは、各オブジェクトがロ
ードした関数の引数型をテーブルとした引数型テーブル
を持ち、受信した構造化メッセージの型と対応付けられ
た引数型を持つ関数を起動し、実行結果である関数の戻
り値を出力メッセージとしてネットワークに送信するこ
とにより、オブジェクト間の連携関係を構築するもので
ある。つまり、オブジェクトインタフェースに関するプ
ログラミングを不要とし、オブジェクトに入力されるメ
ッセージ引数型と関数の引数型による関数の自律的起動
により複数のオブジェクトが連携する分散システムであ
る。
【0023】ここで、関数の起動は、従来技術のよう
に、関数名を指定した関数のコールで起動するのではな
く、構造化メッセージの型と照合された引数型を持つ関
数が起動される。
【0024】図1はオブジェクト連携構築処理の概要を
模式的に示す図である。
【0025】100は各オブジェクトであり、200は
ネットワークである。
【0026】オブジェクト100は、以下の構成を備え
ている。
【0027】10は関数管理部であり、ロードされた関
数を保持管理する部分である。関数管理部10にオブジ
ェクト(クラスの実体)が追加されることにより引数型
テーブルが自動的に生成される。
【0028】関数管理部10は、関数を外部からロー
ド、アンロードする機能を備え、関数保持部11と引数
型テーブル制御部12を備えている。
【0029】関数保持部11は、関数を保持する部分で
ある。関数管理部10は、外部からロードした関数を関
数保持部11内に保持管理し、また、アンロードした関
数を関数保持部11内から削除する。
【0030】引数型テーブル制御部12は、関数保持部
11内に保持されている関数を解析し、当該関数の引数
型に関する情報を抽出して、引数型テーブルを自動的に
生成、更新する部分である。ここで、引数型テーブルと
は、関数保持部11に保持管理された各関数と、当該関
数の引数型とを対応づけたテーブルである。引数型テー
ブル制御部12は、関数のロードが実行された場合、ロ
ードされた各関数の引数型を検知し、引数型テーブルを
生成して後述する引数型テーブル部20に渡す。また、
関数のアンロードが実行された場合、アンロードの結
果、関数保持部11に残存する各関数の引数型を検知
し、新たな引数型テーブルを生成して引数型テーブル部
20に渡す。
【0031】20は引数型テーブル部であり、引数型テ
ーブル制御部12が生成、更新した引数型テーブルを保
持する部分である。
【0032】30はメッセージ入出力部であり、ネット
ワーク200とのインタフェースを備え、メッセージ入
力機能としてネットワーク200上に流れる構造化メッ
セージを取り込む部分を備え、また、メッセージ出力機
能として後述する実行部50から出力する構造化メッセ
ージを受け取り、ネットワーク200上に出力メッセー
ジを送信する部分を備えている。
【0033】40は引数型照合部であり、メッセージ入
出力部30が受信した構造化メッセージのメッセージ型
と、引数型テーブル部20が保持する引数型テーブル中
の関数の引数型とを照合し、構造化メッセージに対応す
る関数を検索する部分である。
【0034】50は実行部であり、引数型照合部40に
より検索された関数を関数管理部10から起動して実行
する部分である。また、この例では、実行の結果、関数
の追加処理が行なわれる場合、関数管理部10の関数保
持部11内に関数を追加する機能も備えるものとする。
【0035】次に、型照合によるオブジェクト連携シス
テムの動作例を具体例を用いて説明する。以下は、簡単
な電子商品販売システムを構築した例である。顧客を表
わすJavaオブジェクトが“Custromer.java”、店員
を表わすJavaオブジェクトが“Clerk.java”であ
り、注文メッセージが“Order”、商品提供メッセージ
が“Service”、支払いメッセージが“Check”である。
また、Otypeの記述はOがインスタンスでtypeが型
を示している。
【0036】まず、関数のロードが実行される場合(ス
テップS201:Y)、関数管理部10に対して外部か
ら与えられた関数がロードされる。関数管理部10は、
読み込まれた関数を関数保持部11内に記憶保持し、管
理する(ステップS202)。
【0037】例えば、図4に示す2つのJavaクラス
のオブジェクト“Custromer.java”、“Clerk.java”が
ロードされたとする。なお、メッセージ(Order、Servi
ce、Check)はそれぞれ定義されているものとする。
【0038】次に、引数型テーブル制御部12は、ロー
ドされた各関数の引数型を検知し、引数型テーブルを生
成して引数型テーブル部20に渡す(ステップS20
3)。この例では、引数型テーブル制御部12は、図4
に示した関数から引数型のインデックスを得て図5に示
す引数テーブルを生成する。
【0039】引数型テーブル制御部12は、図5に示す
引数テーブルを引数型テーブル部20に渡し、引数型テ
ーブル部20は渡された引数型テーブルを記憶保持する
(ステップS204)。引数型テーブルの実装が完了す
れば、図3のステップS301に遷移する。
【0040】一方、関数のアンロードが実行される場合
(ステップS201:N)、関数管理部10に対して削
除するオブジェクトを指定する。例えば、削除する対象
としてO1customerが指定された場合、図5の引数型テ
ーブル中のオブジェクトのうち、Customerの引数型を持
つ2つのオブジェクトStart:[(O1,Customer,ord)]、Ser
vice:[(O1,Customer,eat)]が削除対象としてアンロード
される。関数管理部10は、図6に示すように該当する
関数を関数保持部11から削除する(ステップ30
5)。
【0041】関数アンロード後の引数型テーブルの生
成、保持処理は、上記ステップS203、S204と同
様で良い。つまり、引数型テーブル制御部12は、関数
がアンロードされた結果、現存する各関数の引数型を検
知し、新たな引数型テーブルを生成して引数型テーブル
部20に渡し(ステップS203)、引数型テーブル部
20は渡された引数型テーブルを記憶保持する(ステッ
プS204)。引数型テーブルの実装が完了すれば、図
3のステップS301に遷移する。
【0042】なお、ここでは、関数のロード、アンロー
ド処理の起動の方法について限定しなかったが、関数の
ロード、アンロード処理を行なう関数(ロード関数、ア
ンロード関数)の起動も本発明の型照合による関数起動
を適用しても良い。つまり、ロード、アンロード関数が
持つ引数型と照合する型を持つ構造化メッセージの受信
により、ロード、アンロード関数が起動される仕組みで
も良い。この場合、ロードされる関数はメッセージの一
部としてネットワーク200から読み込まれる。なお、
あらかじめ、各オブジェクトの関数管理部10内にロー
ド、アンロード関数がデフォルトとして保持されてお
り、引数型テーブルにおいても、ロード、アンロード関
数が持つ引数型がデフォルトとして保持されている必要
がある。
【0043】上記のステップS201からS205の関
数のロード、アンロードに伴う処理は、新たに関数をロ
ード、アンロードする度に動的に行なわれる。
【0044】このように、ロード、アンロード関数があ
らかじめ用意され、関数のロード、アンロードが型照合
による関数実行処理の一つとして行なわれる場合、上記
ステップS201からS206の処理は、下記の図3の
ステップS301以降の型照合による関数実行と同様の
流れで良く、特別に独立した処理の流れとする必要はな
い。
【0045】引き続き、図3のフローチャートおよび図
7の模式図を参照しつつ、型照合による関数実行処理の
流れを説明する。図7は説明の便宜上、ネットワーク2
00上の各オブジェクトの引数型テーブルを中心に図示
している。
【0046】各オブジェクト100は、ネットワーク2
00上に流れる構造化メッセージをモニタし、構造化メ
ッセージがメッセージ入出力部30を介して受信されれ
ば(ステップS301:Y)、メッセージ入出力部30
は受信した構造化メッセージを引数型照合部40に渡
し、引数型照合部40は、構造化メッセージの型と、引
数型テーブル部20に記憶されている引数型テーブル中
の関数の引数型とを照合する(ステップS302)。
【0047】図7の例では、ネットワーク200上に構
造化メッセージ“mOrder”が流れ、各オブジェクト1
00が当該構造化メッセージ“mOrder”を受信する。
ここで、構造化メッセージ“mOrder”は引数型“Or
der”を持つメッセージである。各オブジェクトの引
数型照合部40において、構造化メッセージ
“mOrde r”のメッセージ引数型“Order”と、図
5に示した引数型テーブル中の各関数の引数型とが比較
照合される。
【0048】引数型照合部40の照合の結果、もし、構
造化メッセージの型と対応する型の引数型が引数型テー
ブルの中にあれば、照合が成立したとし(ステップS3
03:Y)、当該引数型を持つ関数を実行部50に通知
する(ステップS304)。もし、構造化メッセージの
型と対応する型の引数型が引数型テーブルの中になけれ
ば、照合が成立しなかったとし(ステップS303:
N)、当該受信された構造化メッセージは無視され、ス
テップS301に戻る。
【0049】この例では、図7に示したように、オブジ
ェクト100aにおいて、構造化メッセージ
“mOrder”のメッセージの引数型“Order”と引
数型テーブル中の関数“Order:[(O1,Clerk,ord)]”の引
数型“Order”の照合が成立し、当該引数型“Or
der”を持つ関数“Order:[(O1,Clerk,ord)]”が実行
部50に通知される。
【0050】ステップS305の引数型照合部40から
の通知を受けた実行部50は、通知された関数を関数管
理部10から起動して実行する(ステップS305)。
この例では、関数“Order:[(O1,Clerk,ord)]”が起動さ
れ、実行される。
【0051】次に、実行部50による関数の実行の結
果、関数の戻り値が出力メッセージとしてメッセージ入
出力部30を介してネットワーク200上に返される
(ステップS306)。この例では、ret3(例え
ば、ret3=O2.ord(m))が出力メッセージとしてネット
ワーク200上に返される。
【0052】出力メッセージを送信すると、各オブジェ
クトは、再びネットワーク200上を流れる構造化メッ
セージのモニタに戻る(ステップS301へ)。
【0053】なお、ステップS306で出力された構造
化メッセージは、そのメッセージ型が関数の戻り値の型
で定義され、この出力メッセージがネットワーク200
上を流れることにより、ネットワーク200上の他のオ
ブジェクトにより受信されて、対応するオブジェクト内
で上記ステップS301からS306の処理が実行され
る。
【0054】なお、関数のロード、アンロードが動的に
実行される場合は、図3のフローチャートのステップS
201へ戻る。
【0055】このように、構造化メッセージのやり取り
を介して、複数のオブジェクトが連携する分散処理シス
テムが構築される。
【0056】上記のように、型照合を用いるオブジェク
ト連携の仕組みにより、利用者の利用目的に応じた分散
処理システムを構築する。
【0057】(実施形態2)実施形態2の型照合による
オブジェクト連携システムは、メッセージ型および関数
の引数型に階層が定義され、下位階層の型が上位階層の
型から派生された関係を持つものである。
【0058】図8は、階層化された引数型を持つ関数の
例を示す図である。図8に示すように、“Card”クラス
は“Check”クラスから派生したクラスとする。つま
り、“Check”は上位階層の引数型であり、“Card”は
下位階層の引数型となっている。
【0059】メッセージの引数型および関数の引数型が
階層を持つ場合に生成される引数型テーブルについて説
明する。メッセージの引数型および関数の引数型が階層
を持ち、図8に示す関数群がロードされた場合、引数型
テーブル制御部12により生成される引数型テーブルと
しては運用により、図9に示す引数型テーブルとするこ
ともでき、実施形態1に示した図5に示す引数型テーブ
ルとすることもできる。
【0060】図9に示した引数型テーブルは、下位階層
の引数型である“Card”も引数型テーブル中に記述され
ている。つまり、すべての関数の引数型を抽出して引数
型テーブルを生成するものである。
【0061】図5に示す引数型テーブルは、上位階層の
引数型のみを抽出して引数型テーブルを生成するもので
ある。
【0062】次に、メッセージの引数型および関数の引
数型が階層を持つ場合における、型照合について図10
および図11を参照しつつ説明する。
【0063】図10は、引数型テーブルが図9に示すも
のである場合の引数型照合処理、関数実行処理の流れを
説明する図である。
【0064】いま、オブジェクトのメッセージ入出力部
30を介してネットワーク200から下位階層の引数型
の“mcard”という構造化メッセージが受信されたとす
る。
【0065】引数型照合部40は、入力メッセージであ
る“mcard”の引数型と、引数型テーブル中の各関数の
引数型とを照合する。ここでは、図9の引数型テーブル
中の“card”と入力メッセージ“mcard”の引数型“ca
rd”との照合が成立する。ここで、図9の引数型テーブ
ル中の引数型“check”は、引数型“card”の上位階層
の引数型であるが、引数型“card”を用いて照合処理が
行われ、引数型“card”で照合が成立しているので、関
数の引数型“check”と入力メッセージの引数型“car
d”とは照合が成立しない。
【0066】次に、同じ階層クラスの引数型で照合が成
立しない場合の処理の例を説明する。
【0067】図11は、引数型テーブルが図5に示すも
のである場合の引数型照合処理、関数実行処理の流れを
説明する図である。
【0068】いま、オブジェクトのメッセージ入出力部
30を介してネットワーク200から下位階層の引数型
の“mcard”という構造化メッセージが受信されたとす
る。
【0069】引数型照合部40は、入力メッセージであ
る“mcard”の引数型と、引数型テーブル中の各関数の
引数型とを照合する。ここでは、図5の引数型テーブル
中には入力メッセージ“mcard”の引数型“card”との
照合する引数型が存在せず、照合は成立しない。ここ
で、引数型照合部40は、引数型“card”の階層の上位
階層の引数型に拡張して照合を続ける。つまり、引数型
“card”の上位階層の引数型“check”により引数型照
合を再試行する。ここでは、図5の引数型テーブル中の
関数の引数型“check”と入力メッセージの引数型“che
ck”の照合が成立する。
【0070】このように、引数型照合部40における構
造化メッセージ型と関数引数型の照合処理では、入力メ
ッセージの引数型に対して、同じクラスおよび上位階層
のクラスの引数型がマッチングされる。
【0071】実行部50は、引数型照合部40から通知
された関数を関数管理部10から起動し、実行する。
【0072】以上、実施形態2の型照合によるオブジェ
クト連携システムによれば、メッセージの引数型および
関数の引数型に階層を定義することができる。
【0073】(実施形態3)実施形態3の型照合による
オブジェクト連携システムは、ネットワークに階層が定
義され、グローバルネットワークとローカルネットワー
クが定義されたものである。構造化メッセージも階層化
され、各階層のネットワークで独自に用いられるローカ
ルメッセージと、すべての階層のネットワークで用いら
れるグローバルメッセージが用いられている。
【0074】図12は、階層化されたネットワークの例
を示す図である。
【0075】図12において、グローバルネットワーク
200Gの下には、ローカルネットワーク200Laお
よびローカルネットワーク200Lbがある。
【0076】“m*-”の形を持つメッセージはグローバ
ルメッセージであり、すべてのネットワークに適用され
る型、つまり、グローバルネットワーク200Gおよび
下層にあるすべてのローカルネットワーク200Laお
よび200Lbに共通して用いられるメッセージ型とな
っている。“m*-”の形を持つメッセージとは、例え
ば、“m*-Order”と記述されたメッセージである。こ
こで、“*”はワイルドカードを表わしている。当該
“m*-Order”はすべてのネットワークに適用される
“Order”に関するメッセージとなる。
【0077】“mLa-”の形を持つメッセージは、ロー
カルネットワーク200Laのローカルメッセージであ
る。つまり、ローカルネットワーク200Laのみに適
用される型であり、グローバルネットワーク200Gお
よびローカルネットワーク200Lbには用いられない
型である。“mLa-”の形を持つメッセージとは、例え
ば、“mLa-Order”と記述されたメッセージである。当
該“mLa-Order”はローカルネットワーク200Laの
みに適用される“Order”に関するメッセージとな
る。
【0078】同様に、“mLb-”の形を持つメッセージ
は、ローカルネットワーク200Lbのローカルメッセ
ージである。つまり、ローカルネットワーク200Lb
のみに適用される型であり、グローバルネットワーク2
00Gおよびローカルネットワーク200Laには用い
られない型である。“mLb-”の形を持つメッセージと
は、例えば、“mLb-Order”と記述されたメッセージで
ある。当該“mLb-Ord er”はローカルネットワーク20
0Lbのみに適用される“Order”に関するメッセ
ージとなる。
【0079】次に、ネットワークが階層を持つ場合に生
成される引数型テーブルについて説明する。いま、図1
3(a)に示す関数群がローカルネットワーク200L
aに属するオブジェクト100Laにロードされ、図1
3(b)に示す関数群がローカルネットワーク200L
bに属するオブジェクト100Lbにロードされたとす
る。
【0080】ここで、ローカルネットワーク200La
に属するオブジェクト100Laの引数型テーブル制御
部12により、図14(a)に示す引数型テーブルが生
成され、ローカルネットワーク200Lbに属するオブ
ジェクト100Lbの引数型テーブル制御部12によ
り、図14(b)に示す引数型テーブルが生成される。
【0081】図15を参照しつつ、グローバルメッセー
ジが下位のローカルネットワークに適用される仕組みを
説明する。例えば、グローバルメッセージ
“m*-Order”がネットワーク上に流されると、当該グ
ローバルメッセージはグローバルネットワーク200G
および各ローカルネットワーク200La、ローカルネ
ットワーク200Lbにも流され、各オブジェクト10
0Laおよびオブジェクト100Lbに受信される。
【0082】オブジェクト100Laでは、図14
(a)に示す引数型テーブルでグローバルメッセージ
“m*-Order”の引数型“*−Order”と引数型テ
ーブル内の引数型との照合が行われ、オブジェクト10
0Lbでは、図14(b)に示す引数型テーブルでグロ
ーバルメッセージ“m*-Order”の引数型“*−Ord
er”と引数型テーブル内の引数型との照合が行われ
る。
【0083】ここで、“*”はワイルドカードを表わす
ので、図14(a)の引数型テーブルにおいて、引数型
“*−Order”と引数型“La−Order”の照
合が成立する。また、図14(b)の引数型テーブルに
おいて、引数型“*−Order”と引数型“Lb−O
rder”の照合が成立する。
【0084】このように、各ローカルオブジェクトにお
いてグローバルメッセージ“m*-Or der”の下位に属す
るローカルメッセージが引数型テーブルに含まれている
場合、当該グローバルメッセージ“m*-Order”は、各
ローカルオブジェクトにおいて照合が成立し、該当する
関数が起動、実行され、オブジェクト連携が実現する。
【0085】図16を参照しつつ、ローカルメッセージ
の場合を説明する。
【0086】例えば、ローカルメッセージ
“mLa-Order”がネットワーク上に流されると、当該ロ
ーカルメッセージはグローバルネットワーク200Gお
よび各ローカルネットワーク200La、ローカルネッ
トワーク200Lbにも流され、各オブジェクト100
Laおよびオブジェクト100Lbに受信される。
【0087】オブジェクト100Laでは、図14
(a)に示す引数型テーブルで当該ローカルメッセージ
“mLa-Order”の引数型“La−Order”と引数型
テーブル内の引数型との照合が行われ、オブジェクト1
00Lbでは、図14(b)に示す引数型テーブルでグ
ローバルメッセージ“mLa-Order”の引数型“La−O
rder”と引数型テーブル内の引数型との照合が行わ
れる。
【0088】ここで、ローカルオブジェクト100La
において、ローカルメッセージの引数型“La−Ord
er”と引数型テーブル中の引数型“La−Orde
r”の照合が成立する。また、ローカルオブジェクト1
00Lbにおいて、ローカルメッセージの引数型“La
−Order”と照合する引数型は引数型テーブルには
存在せず、照合は成立しない。
【0089】このように、ローカルメッセージ“m
La-Order”は、当該ローカルメッセージが適用されるロ
ーカルネットワーク200Laにあるローカルオブジェ
クト100Laのみで照合が成立し、該当する関数が起
動、実行され、オブジェクト連携が実現する。一方、当
該ローカルメッセージ“mLa-Order”が適用されない他
のローカルネットワーク200Lbにあるローカルオブ
ジェクト100Laでは照合が成立することはない。
【0090】以上、実施形態3の型照合によるオブジェ
クト連携システムによれば、ネットワークに階層を定義
し、グローバルメッセージ、ローカルメッセージを導入
して、オブジェクト群を階層化して連携させることがで
きる。
【0091】(実施形態4)本発明の型照合によるオブ
ジェクト連携システムは、上記に説明した構成を実現す
る処理ステップを記述したプログラムをコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に記録して提供することにより、
各種コンピュータを用いて構築することができる。本発
明のオブジェクト連携システムを実現する処理ステップ
を備えたプログラムを記録した記録媒体は、図17に図
示した記録媒体の例に示すように、CD−ROM100
2やフレキシブルディスク1003等の可搬型記録媒体
1001だけでなく、ネットワーク上にある記録装置内
の記録媒体1000や、コンピュータのハードディスク
やRAM等の記録媒体1005のいずれであっても良
く、プログラム実行時には、プログラムはコンピュータ
1004上にローディングされ、主メモリ上で実行され
る。
【0092】本発明の型照合によるオブジェクト連携シ
ステムおよび方法について、さらに以下の項を開示す
る。
【0093】(付記1) ネットワーク上の各オブジェ
クトが、ロードされた関数を保持管理する関数管理部
と、前記関数管理部に保持管理された各関数の引数型と
関数を対応づけたテーブルである引数型テーブルを保持
する引数型テーブル部と、前記ネットワーク上に流れる
構造化メッセージを取り込むメッセージ入出力部と、受
信した前記構造化メッセージのメッセージ型と、前記引
数型テーブル部が保持する引数型テーブル中の関数の引
数型とを照合し、前記構造化メッセージに対応する関数
を検索する引数型照合部と、前記引数型照合部により検
索された関数を前記関数管理部から起動して実行する実
行部を備え、各オブジェクト間の連携を可能としたこと
を特徴とする型照合によるオブジェクト連携システム
(1)。
【0094】(付記2) 前記関数管理部が引数型テー
ブル制御部を備え、前記関数管理部に外部から関数がロ
ードされた場合、前記引数型テーブル制御部により、前
記ロードされた各関数の引数型を検知し、引数型テーブ
ルを生成して前記引数型テーブル部に渡す付記1に記載
の型照合によるオブジェクト連携システム(2)。
【0095】(付記3) 前記関数管理部から関数がア
ンロードされた場合、前記引数型テーブル制御部によ
り、前記アンロードの結果、前記関数管理部に現存する
関数の引数型を検知し、新たに引数型テーブルを生成し
て前記引数型テーブル部に渡す付記2に記載の型照合に
よるオブジェクト連携システム(3)。
【0096】(付記4) 前記実行部は、起動した関数
実行の結果、生成される関数の戻り値を前記オブジェク
トが出力する構造化メッセージとして前記ネットワーク
上に返し、前記戻り値の型が、前記オブジェクトが出力
する構造化メッセージの型と定義される付記1に記載の
型照合によるオブジェクト連携システム(4)。
【0097】(付記5) 前記メッセージ型および前記
引数型に階層が定義され、下位階層の型が上位階層の型
から派生された関係を持ち、前記引数型照合部での構造
化メッセージ型と関数引数型の照合において、前記構造
化メッセージ型に対して、同じ型および当該型から派生
した下位階層の型に該当する関数の引数型がマッチング
される付記1に記載の型照合によるオブジェクト連携シ
ステム(5)。
【0098】(付記6) 前記ネットワークが階層化さ
れ、各階層のネットワークが、当該ネットワークで用い
られる構造化メッセージであるローカルメッセージを持
ち、各階層のネットワークに属するオブジェクトの前記
引数型テーブルが、当該階層のネットワークに用いられ
るローカルメッセージの引数型を含むものである付記1
に記載の型照合によるオブジェクト連携システム
(6)。
【0099】(付記7) 前記ネットワークが、すべて
の階層において用いられる構造化メッセージであるグロ
ーバルメッセージを持ち、すべてのオブジェクトの前記
引数型テーブルが、前記グローバルメッセージの引数型
を含むものである付記6に記載の型照合によるオブジェ
クト連携システム(7)。
【0100】(付記8) ネットワークに属する各オブ
ジェクトが、ロードされた関数を保持管理し、前記保持
管理する各関数の引数型と関数を対応づけたテーブルで
ある引数型テーブルを保持し、前記ネットワーク上に流
れる構造化メッセージを取り込み、受信した前記構造化
メッセージのメッセージ型と、前記引数型テーブル中の
関数の引数型とを照合し、前記構造化メッセージに対応
する関数を検索し、前記照合し、検索された関数を起動
して実行することにより、オブジェクト間の連携を可能
としたことを特徴とする型照合によるオブジェクト連携
方法(8)。
【0101】(付記9) 外部から関数をロードされた
場合、前記ロードされた各関数の引数型を検知し、引数
型テーブルを生成する付記8に記載の型照合によるオブ
ジェクト連携方法。
【0102】(付記10) 管理保持している関数から
関数がアンロードされた場合、前記アンロードの結果、
現存する関数の引数型を検知し、新たに引数型テーブル
を生成する付記9に記載の型照合によるオブジェクト連
携方法。
【0103】(付記11) 起動した関数実行の結果、
生成される戻り値を前記オブジェクトが出力する構造化
メッセージとして前記ネットワーク上に返し、前記戻り
値の型が、前記オブジェクトが出力する構造化メッセー
ジの型と定義される付記10に記載の型照合によるオブ
ジェクト連携方法。
【0104】(付記12) 前記型に階層が定義され、
下位階層の型が上位階層の型から派生された関係を持
ち、前記構造化メッセージ型と関数引数型の照合におい
て、前記構造化メッセージ型に対して、同じ型および当
該型から派生した下位階層の型に該当する関数の引数型
がマッチングされる付記8に記載の型照合によるオブジ
ェクト連携方法。
【0105】(付記13) オブジェクト間にオブジェ
クト連携関係を構築するオブジェクト連携システムを実
現する処理プログラムであって、オブジェクトにロード
された関数を保持管理する処理ステップと、前記保持管
理する各関数の引数型と関数を対応づけたテーブルであ
る引数型テーブルを保持する処理ステップと、ネットワ
ーク上に流れる構造化メッセージを取り込む処理ステッ
プと、受信した前記構造化メッセージのメッセージ型
と、前記引数型テーブル中の関数の引数型とを照合し、
前記構造化メッセージに対応する関数を検索する処理ス
テップと、前記照合し、検索された関数を起動して実行
する処理ステップとを備えたことを特徴とするプログラ
ム(9)。
【0106】
【発明の効果】本発明の型照合によるオブジェクト連携
システムによれば、構造化メッセージの型と関数の引数
型を照合することにより、起動される関数を指定して実
行し、オブジェクト間の連携を実現することができる。
つまり、呼び出す側のオブジェクトに呼び出される側の
オブジェクトの関数名やインタフェースに関する情報を
組み込む必要はなく、関数は、メッセージ型と関数引数
型の照合により起動されるので、オブジェクト間連携関
係が柔軟に構築できるとともに、インタフェースの詳細
を熟知する必要はない。さらに、あるオブジェクトイン
タフェースが変更されても他のオブジェクトにおいて内
蔵プログラムの変更を必要としない。
【0107】また、本発明の型照合によるオブジェクト
連携システムによれば、あるオブジェクトにおいて関数
が起動、実行された結果、戻り値の型を持つ出力メッセ
ージが出力され、当該型を持つ出力メッセージにより、
次のオブジェクト連携が引き起こされ、次々とオブジェ
クト連携が継続して実行される。
【0108】また、本発明の型照合によるオブジェクト
連携システムによれば、引数型に階層化の概念を導入す
ることができ、引数型テーブルを作成するとき、型の階
層化を考慮し、派生された引数型毎に関数を作成して階
層に沿った引数型照合を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の型照合によるオブジェクト連携構築
処理の概要を示す図
【図2】 本発明の型照合によるオブジェクト連携シス
テムにおける関数ロード処理、関数アンロード処理を示
すフローチャート
【図3】 本発明の型照合によるオブジェクト連携シス
テムの動作例を示すフローチャート
【図4】 実施形態1の例においてロードされる関数の
例を示す図
【図5】 実施形態1の例において図4の関数がロード
された場合に生成される引数型テーブルの例を示す図
【図6】 実施形態1の例において関数がアンロードさ
れる様子を示す図
【図7】 実施形態1の例において引数型照合処理、関
数実行処理の流れを説明する図
【図8】 実施形態2の例においてロードされる階層化
された引数型を持つ関数の例を示す図
【図9】 実施形態2の例において図8の関数がロード
された場合に生成される引数型テーブルの一例を示す図
【図10】 引数型テーブルが図9に示すものである場
合の引数型照合処理、関数実行処理の流れを説明する図
【図11】 引数型テーブルが図5に示すものである場
合の引数型照合処理、関数実行処理の流れを説明する図
【図12】 実施形態3の階層化されたネットワークの
例を示す図
【図13】 実施形態3においてロードされる関数の例
を示す図
【図14】 実施形態3において図13の関数がロード
された場合に生成される引数型テーブルの例を示す図
【図15】 実施形態3においてグローバルメッセージ
が下位のローカルネットワークに適用される仕組みを説
明する図
【図16】 実施形態3においてローカルメッセージの
照合について説明する図
【図17】 本発明の実施形態4の型照合によるオブジ
ェクト連携システムを実現する処理プログラムを記録し
た記録媒体の例を示す図
【符号の説明】
10 関数管理部 11 関数保持部 12 引数型テーブル制御部 20 引数型テーブル部 30 メッセージ入出力部 40 引数型照合部 50 実行部 100,100a,100b オブジェクト 100La,100Lb ローカルオブジェクト 200 ネットワーク 200G グローバルネットワーク 200La,200Lb ローカルネットワーク 1000 回線先のハードディスク等の記録媒体 1001 CD−ROMやフレキシブルディスク等の可
搬型記録媒体 1002 CD−ROM 1003 フレキシブルディスク 1004 コンピュータ 1005 コンピュータ上のRAM/ハードディスク等
の記録媒体
フロントページの続き (72)発明者 岩尾 忠重 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 和田 裕二 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 岡田 誠 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 雨宮 真人 福岡県福岡市南区高宮2−15−10 Fターム(参考) 5B045 BB18 BB42 GG01

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワーク上の各オブジェクトが、 ロードされた関数を保持管理する関数管理部と、 前記関数管理部に保持管理された各関数の引数型と関数
    を対応づけたテーブルである引数型テーブルを保持する
    引数型テーブル部と、 前記ネットワーク上に流れる構造化メッセージを取り込
    むメッセージ入出力部と、 受信した前記構造化メッセージのメッセージ型と、前記
    引数型テーブル部が保持する引数型テーブル中の関数の
    引数型とを照合し、前記構造化メッセージに対応する関
    数を検索する引数型照合部と、 前記引数型照合部により検索された関数を前記関数管理
    部から起動して実行する実行部を備え、各オブジェクト
    間の連携を可能としたことを特徴とする型照合によるオ
    ブジェクト連携システム。
  2. 【請求項2】 前記関数管理部が引数型テーブル制御部
    を備え、 前記関数管理部に外部から関数がロードされた場合、前
    記引数型テーブル制御部により、前記ロードされた各関
    数の引数型を検知し、引数型テーブルを生成して前記引
    数型テーブル部に渡す請求項1に記載の型照合によるオ
    ブジェクト連携システム。
  3. 【請求項3】 前記関数管理部から関数がアンロードさ
    れた場合、前記引数型テーブル制御部により、前記アン
    ロードの結果、前記関数管理部に現存する関数の引数型
    を検知し、新たに引数型テーブルを生成して前記引数型
    テーブル部に渡す請求項2に記載の型照合によるオブジ
    ェクト連携システム。
  4. 【請求項4】 前記実行部は、起動した関数実行の結
    果、生成される関数の戻り値を前記オブジェクトが出力
    する構造化メッセージとして前記ネットワーク上に返
    し、 前記戻り値の型が、前記オブジェクトが出力する構造化
    メッセージの型と定義される請求項1に記載の型照合に
    よるオブジェクト連携システム。
  5. 【請求項5】 前記メッセージ型および前記引数型に階
    層が定義され、下位階層の型が上位階層の型から派生さ
    れた関係を持ち、 前記引数型照合部での構造化メッセージ型と関数引数型
    の照合において、前記構造化メッセージ型に対して、同
    じ型および当該型から派生した下位階層の型に該当する
    関数の引数型がマッチングされる請求項1に記載の型照
    合によるオブジェクト連携システム。
  6. 【請求項6】 前記ネットワークが階層化され、 各階層のネットワークが、当該ネットワークで用いられ
    る構造化メッセージであるローカルメッセージを持ち、 各階層のネットワークに属するオブジェクトの前記引数
    型テーブルが、当該階層のネットワークに用いられるロ
    ーカルメッセージの引数型を含むものである請求項1に
    記載の型照合によるオブジェクト連携システム。
  7. 【請求項7】 前記ネットワークが、すべての階層にお
    いて用いられる構造化メッセージであるグローバルメッ
    セージを持ち、 すべてのオブジェクトの前記引数型テーブルが、前記グ
    ローバルメッセージの引数型を含むものである請求項6
    に記載の型照合によるオブジェクト連携システム。
  8. 【請求項8】 ネットワークに属する各オブジェクト
    が、 ロードされた関数を保持管理し、 前記保持管理する各関数の引数型と関数を対応づけたテ
    ーブルである引数型テーブルを保持し、 前記ネットワーク上に流れる構造化メッセージを取り込
    み、 受信した前記構造化メッセージのメッセージ型と、前記
    引数型テーブル中の関数の引数型とを照合し、前記構造
    化メッセージに対応する関数を検索し、 前記照合し、検索された関数を起動して実行することに
    より、オブジェクト間の連携を可能としたことを特徴と
    する型照合によるオブジェクト連携方法。
  9. 【請求項9】 オブジェクト間にオブジェクト連携関係
    を構築するオブジェクト連携システムを実現する処理プ
    ログラムであって、 オブジェクトにロードされた関数を保持管理する処理ス
    テップと、 前記保持管理する各関数の引数型と関数を対応づけたテ
    ーブルである引数型テーブルを保持する処理ステップ
    と、 ネットワーク上に流れる構造化メッセージを取り込む処
    理ステップと、 受信した前記構造化メッセージのメッセージ型と、前記
    引数型テーブル中の関数の引数型とを照合し、前記構造
    化メッセージに対応する関数を検索する処理ステップ
    と、 前記照合し、検索された関数を起動して実行する処理ス
    テップとを備えたことを特徴とするプログラム。
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