JP2003185697A - 電気機器及びその内部診断装置 - Google Patents

電気機器及びその内部診断装置

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JP2003185697A
JP2003185697A JP2001388997A JP2001388997A JP2003185697A JP 2003185697 A JP2003185697 A JP 2003185697A JP 2001388997 A JP2001388997 A JP 2001388997A JP 2001388997 A JP2001388997 A JP 2001388997A JP 2003185697 A JP2003185697 A JP 2003185697A
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Toshihiro Hoshino
俊弘 星野
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Toshiba Corp
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02B13/065Means for detecting or reacting to mechanical or electrical defects
    • HELECTRICITY
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    • H01H33/02Details
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    • HELECTRICITY
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    • H02BBOARDS, SUBSTATIONS OR SWITCHING ARRANGEMENTS FOR THE SUPPLY OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異物欠陥同定およびノイズ識別を同時に行う
ことを可能とした電気機器及びその内部診断装置を提供
する。 【解決手段】 電気機器は、課電部導体1、金属タンク
2、及びこれらを電気的に絶縁した状態で維持する絶縁
支持物3より構成されている。金属タンク2の中心軸に
対して対称となるように、コーン型の絶縁支持物3内の
周縁部にループ状センサ4を埋設する。金属タンク2の
壁面に金属タンク2内部の電磁気信号を検出する平板セ
ンサ5を設け、これらを内部診断装置16に接続する。
電気機器の外部から侵入してきたノイズや部分放電8に
よる電磁気信号9が伝搬してきた場合、ループ状センサ
4と平板センサ5からの電磁気信号6,7の時間的変動
や周波数応答には有意差が与えられる。この有意差を内
部診断装置16で検出することにより、電気機器の異常
判定を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力供給を遂行す
るための高電圧電気機器、及び電気機器内部の絶縁異常
を電気的に検出する電気機器の内部診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス絶縁開閉装置やガス絶縁遮断器など
のガス絶縁電気機器は、通常、接地金属タンクとその中
心に配設された課電部導体とからなり、運転中は課電部
導体−金属タンク間が常時高電界下にさらされている。
ここで、仮に当該機器内部に微小な金属異物が存在した
場合、金属異物からは部分放電が発生し始め、最終的に
は課電部導体−金属タンク間の絶縁が破れて閃絡を引き
起こすことが考えられる。
【0003】そこで、閃絡の前兆である部分放電の段階
において電気機器内部に発生する電気信号を検出するこ
とにより、当該機器内部の絶縁異常を事前に見極めるガ
ス絶縁電気機器及び内部診断装置が開発・実用化されて
いる(特開平10−341519、特開2001−249157など)。こ
のような絶縁診断の中心的課題としては、(1) 金属異物
の発生位置が課電部側かタンク側か或いは絶縁支持物上
に付着しているのかを判断する異物欠陥同定、(2) 部分
放電信号か外部から侵入したノイズかを識別するノイズ
除去、(3) 長距離に及ぶガス絶縁電気機器のどこで部分
放電が発生しているかを判断する位置標定、の3つが挙
げられる。その他にも、(4) 検出感度の高感度化や、
(5) 放電電荷量(pC)への校正手法などが重要である。
【0004】この部分放電信号を高精度に検出する装置
として、多くの電気機器及び様々な内部診断装置が考案
されている。従来の内部診断装置に関する技術上の特徴
を挙げると、測定物理量の種類、電磁気センサの構造、
電磁気センサの応答特性、信号処理手段、電磁気センサ
の配置手法などに工夫が見られる。
【0005】例えば、特開平10−341519および特開平01
−213577では、測定物理量としてガス絶縁機器内部を伝
搬する電磁波、電磁気センサとして平板構造の金属電極
を採用しており、この金属電極に様々な寸法条件を加え
ていることが特徴である。また、特開2001−201482で
は、測定物理量としてふっ化水素等の分解ガス濃度、電
磁気センサとしてふっ化物固体電解質、電磁気センサの
構造として断熱材・ヒータの使用、電磁気センサの配置
手法として温度測定用センサを近接設置していることが
挙げられる。
【0006】さらに、特開2001−249157では、測定物理
量として高周波電気信号、電磁気センサとしてアンテ
ナ、電磁気センサの配置手法として絶縁筒の両端に部分
放電センサとノイズセンサを対極設置、信号処理手段と
して両センサの差分データを基準値と比較している。こ
こでは、異種複数個(特開2001−249157では2個)の電
磁気センサでノイズ除去することで、配置手段が有効で
あることを示している。
【0007】一方、内部絶縁異常を電気的に検出する電
気機器に関しては、電磁気的信号を検出するための電磁
気センサに金属電極構造を採用することが非常に多い。
また、内部診断装置に関しては、極めて多種の信号処理
手段が開発されており、ノイズ除去、異物欠陥同定、或
いは位置標定についてはハードウェア、或いはソフトウ
ェアの両面から実用化が図られている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
電気機器及び内部診断装置には、次の様な問題が挙げら
れる。従来まで同種単数個または同種複数個の電磁気セ
ンサを用いて位置標定を行うという研究例はあるもの
の、異種複数個の電磁気センサの組み合わせ、或いはそ
の配置手段についての電気機器はそれほど重要視されて
こなかった。この理由は、複数個の電磁気センサ使用に
よる信頼性向上よりもまだコスト上昇の要因の方が大き
いことに起因する。しかし、同種複数個の電磁気センサ
の併用、或いは単数個のみの電磁気センサの使用では、
どうしても絶縁診断の信頼性に限界がある。
【0009】例えば、(1) 異物欠陥同定は信号処理手法
に依存しがちで、絶縁診断の拠り所になる現象を掴めて
はいない、(2) ノイズ除去においてもノイズ発生・伝搬
メカニズムが難解であるため未だ信号処理手法の足並み
が揃っていない、(3)位置標定についても制約された条
件では効果があるものの、電磁気センサの数まで議論が
定まっていない、等の問題点が存在する。したがって、
これらの課題を解決できる新しい絶縁診断手法を考案す
る必要がある。
【0010】本発明は、異種複数個の電磁気センサの構
造と配置手段に特徴を持たせることで、電磁気信号の伝
搬現象に基づいた絶縁診断を行うことにより、異物欠陥
同定およびノイズ識別を同時に行うことを可能とした電
気機器及びその内部診断装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、金属
タンク内に課電部導体を収納配置した電気機器におい
て、前記課電部導体の軸方向中心軸に対して同軸状ある
いは輪状に配置される導体により構成され前記金属タン
ク内の電磁気信号を検出する第1の電磁気センサと、前
記課電部導体と対向配置されるとともに前記第1の電磁
気センサと所定距離離間して前記金属タンク壁面に配置
され前記金属タンク内の電磁気信号を検出する第2の電
磁気センサとを備えてなることを特徴とする。
【0012】このような構成を有する請求項1の発明に
よると、第1と第2の電磁気センサの構造が異なり、そ
の受信原理が根本的に変化しているため、部分放電の発
生位置の違いや外部ノイズにより、電磁気センサにおけ
る電磁気信号の時間的変動や周波数応答に有意差が与え
られる。その結果、異物欠陥同定やノイズ除去などの内
部診断を行うために必要な信号比較が可能になる。
【0013】請求項2の発明は、請求項1記載の電気機
器において、前記第1の電磁気センサの同軸状あるいは
輪状形状の両端部間は所定距離離間して構成されている
ことを特徴とする。請求項2の発明によると、所定距離
離間して構成されている第1の電磁気センサの同軸状あ
るいは輪状形状の両端部から電磁気信号を取り出すこと
ができるため、電磁気信号の時間的変動や周波数応答に
有意差を与えることができる。
【0014】請求項3の発明は、請求項1記載の電気機
器において、第1または第2の電磁気センサとして、そ
の材質が金属導体或いは電気伝導性を有する非金属体で
あることを特徴とする。請求項3の発明によると、材質
の違いにより導電率の異なる電磁気センサを製作できる
ため、電磁気センサの電磁気信号の利得をコントロール
することができる。
【0015】請求項4の発明は、請求項1記載の電気機
器において、前記第1の電磁気センサを、前記電気機器
の電磁波開口部に相当する前記電気供給の外周囲に配置
することを特徴とする。請求項4の発明によると、既設
のガス絶縁電気機器でも電磁気信号が漏洩する電磁波開
口部は存在し、これらの部分にも電磁気センサを配置す
ることは可能であるため、既設のガス絶縁電気機器に対
しても内部診断を行うことができる。
【0016】請求項5の発明は、前記第1の電磁気セン
サおよび前記第2の電磁気センサを電気的に無反射な所
定区間内に任意に配置したことを特徴とする請求項5の
発明によると、電磁気信号の時間的変動や周波数応答に
有意差のある場合において、反射特性によりこれらの有
意差を損なうことがなくなるため、正確な内部診断を可
能にすることができる。
【0017】請求項6の発明は、金属タンク内に課電部
導体を収納配置し、前記課電部導体の軸方向中心軸に対
して同軸状あるいは輪状に配置される導体により構成さ
れ前記金属タンク内の電磁気信号を検出する第1の電磁
気センサと、前記課電部導体と対向配置されるとともに
前記第1の電磁気センサと所定距離離間して前記金属タ
ンク壁面に配置され前記金属タンク内の電磁気信号を検
出する第2の電磁気センサとを備えてなる電気機器の内
部診断装置において、前記第1及び第2の電磁気センサ
からの電磁気信号を受信する入力部と、この入力部に入
力されたこれら電磁気信号の時間的変動の相関関係或い
は周波数応答の相関関係を比較する相関関係比較部と、
この相関関係比較部の演算結果に基づいて電気機器の異
常を判定する異常判定部とを備えていることを特徴とす
る。請求項6の発明によると、第1及び第2の電磁気セ
ンサ同士の電磁気信号を、相関関係比較部において比較
することができるため、異物欠陥同定やノイズ除去に必
要な電磁気信号の時間的変動比や周波数応答比を得るこ
とができる。
【0018】請求項7の発明は、請求項6記載の内部診
断装置において、前記相関関係比較部が、時間的変動の
相関関係として電磁気信号の時間的変動比を、周波数応
答の相関関係として電磁気信号の周波数応答比を演算す
ることを特徴とする。請求項7の発明によると、部分放
電発生箇所の違いやノイズ信号により電磁気信号の時間
的変動比などが異なるため、部分放電発生箇所やノイズ
の有無を判定することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態の構成]図1
は本実施の形態による電気機器の構成図である。この電
気機器は、中心導体である課電部導体1と、内部に絶縁
ガスを封入した接地金属タンク2、及びこれらを電気的
に絶縁した状態で維持するためのコーン型の絶縁支持物
3により構成されている。この電気機器は通常、課電部
導体1の本数により単相と三相に分けられるが、課電部
導体1が金属タンク2の内部に絶縁支持物3を介して収
納配置されている構造については同様であり、本実施の
形態では金属タンク2内に1本の導体が支持された単相
型の電気機器を示している。
【0020】この電気機器には、その金属タンク2の中
心軸と交差するように2種類の電磁気センサが配置され
ている。すなわち、金属タンク2の中心軸に対して同軸
状あるいは輪状となるように配置される第1の電磁気セ
ンサとして、コーン型の絶縁支持物3内の周縁部(金属
タンク2近傍)に埋設されたループ状センサ4が設けら
れている。また、前記課電部導体1と対向配置されると
ともに前記ループ状センサ4と所定距離離間して前記金
属タンク2の壁面に配置される第2の電磁気センサとし
て、金属タンク2の一方の外面(図1では機器の下方の
外面)に金属タンク2内部の電磁気信号を検出する平板
センサ5が設けられている。この場合、前記ループ状セ
ンサ4とこの平板センサ5とは所定距離離間して配置さ
れている。これら第1の電磁気センサであるループ状セ
ンサ4と第2の電磁気センサである平板センサ5とは、
それぞれの出力信号である電磁気信号5,6の配線を介
して内部診断装置16に接続されている。これらの電磁
気センサ4,5の材質としては、一例として、金属導体
或いは電気伝導性を有する非金属体を用いることができ
る。
【0021】この内部診断装置16は、具体的には、図
5に示すような構成を有している。すなわち、第1、第
2の電磁気センサからの電磁気信号5,6の入力部16
1、各信号に関する時間的変動または周波数応答の検出
部162a,162b、両検出部162a,162bか
らの出力信号を比較してその相関関係を算定する相関関
係比較部163、前記相関関係比較部163からの出力
信号に基づいて異常の有無を判定する異常判定部16
4、この異常判定部164の出力信号を前記入力部16
1にフィードバックする同期信号発生部165を備えて
いる。また、前記時間的変動または周波数応答の検出部
162a,162bおよび異常判定部164からの出力
内容を表示する表示部166を備えている。前記相関関
係比較部163は、前記検出部162a,162bの機
能に応じて、電磁気信号6,7の時間的変動比、または
電磁気信号6,7の周波数応答比を演算させる機能を有
する。
【0022】[第1の実施の形態の作用効果]前記のよう
な構成を有する本実施の形態において、図1のループ状
センサ4と平板センサ5では、電磁気センサの配置が金
属タンク2の中心軸に対して同軸状あるいは輪状になる
か、また、金属タンク2の一方の壁面に設けられている
かというように、その配置箇所が異なっている。しか
も、センサ自身の構造もループ状あるいは平板状と異な
ることから、これらの電磁気センサに対応した電磁気信
号6,7の時間的変動や周波数応答には有意差が与えら
れることになる。
【0023】ここで、金属タンク2内部で部分放電8が
発生した場合や当該電気機器の外部から侵入してきたノ
イズが伝搬してきた場合、電気機器内部には電磁気信号
9が伝搬する。上記の受信原理から、部分放電8の発生
位置が異なる場合や外部ノイズが検出された場合、電磁
気センサの電磁気信号6,7の時間的変動や周波数応答
には有意差が与えられる。したがって、電磁気センサの
電磁気信号6,7を内部診断装置16に導くことによ
り、異物欠陥同定やノイズ除去などの内部診断を行うた
めの信号比較が可能になる。
【0024】この点を図5に従って、具体的に説明す
る。すなわち、ループ状センサ4及び平板センサ5から
電磁気信号6,7を当該内部診断装置16の入力部16
1に導き、同期信号発生部165からの同期信号をこの
入力部161が受信すると電磁気信号6,7が同期受信
され、続いて時間的変動或いは周波数応答検出部162
a,162bにて電磁気信号6,7の時間的変動或いは
周波数応答をA/D変換して検出する。A/D変換後の
信号は相関関係比較部163において比較され、時間的
変動比、周波数応答比、波高値比、利得比などの信号処
理に用いることができる。
【0025】相関関係比較部163において算定された
これらの値は、次の異常判定部164で予め設定された
閾値と比較され、部分放電発生位置やノイズの有無が判
定され、その判定結果は次の表示部166に表示され
る。なお、前記表示部166には、異常判定部164か
らの出力結果と共に、時間的変動或いは周波数応答検出
部162a,162bにてA/D変換された信号が表示
される。更に、前記異常判定部164は、後続の電磁気
信号6,7の診断を行うために前記同期信号発生部16
5に信号を送信する。
【0026】本実施の形態によれば、当該電気機器の外
部から侵入してきたノイズや部分放電8による電磁気信
号9が伝搬してきた場合、第1と第2の電磁気センサで
あるループ状センサ4と平板センサ5からの電磁気信号
6,7の時間的変動や周波数応答には有意差が与えられ
るため、各部分放電発生位置ごとに、或いはノイズごと
に、相関関係比較部163で得られた比が変化すること
になる。したがって、相関関係比較部163で得られた
比を異常判定に用いることができるようになるため、当
該電気機器における異物欠陥同定やノイズ除去などの内
部診断が可能となる。
【0027】特に、前記課電部導体の軸方向中心軸に対
して同軸状あるいは輪状に配置される導体により構成さ
れた第1の電磁気センサ(ループ状センサ4)は、課電
部導体1を囲んでいるため、課電部導体1に伝搬しやす
いノイズや課電部導体1表面上での部分放電に対して大
きな電磁気信号6が得られる。一方、金属タンク2の壁
面に配置した第2の電磁気センサ(平板センサ5)は、
家電部導体1に対して非対称形に配置されていることか
ら、金属タンク2表面上での部分放電8でも課電部導体
1表面上でもノイズでもそれほど電磁気信号7は変化し
ない。このように部分放電発生箇所の違いや部分放電・
ノイズ信号の違いにより電磁気信号の時間的変動比が異
なるため、本実施の形態では、この違いに着目して電気
機器の内部診断を行うものであり、電磁気信号6、7の
時間的変動比や周波数応答比を演算することにより、部
分放電発生箇所やノイズの有無を判定することが可能と
なる。
【0028】また、本実施の形態において、電磁気セン
サ4,5の材質として金属導体或いは電気伝導性を有す
る非金属体を用いた場合には、次のような作用効果が期
待できる。一般に、電磁気センサの構造及び配置の違い
により大きく変化するのは、主に電磁気信号6,7の時
間的変動や周波数応答であるが、検出センサの材質を変
化させれば電磁気信号6,7の利得を変化させることが
できる。すなわち、完全導電性と見なせる金属導体に比
べて非金属体では導電率が金属より低下するので、電磁
気センサ内部での抵抗による電磁気信号の低下が考えら
れる。したがって、電磁気信号6,7の利得を電磁気セ
ンサの材質によりコントロールすることができる。この
ように本実施の形態によれば、材質の違いにより導電率
の異なる電磁気センサを製作できるため、電磁気センサ
の電磁気信号6,7の利得をコントロールすることがで
きる。
【0029】[第2の実施の形態の構成]図2は、本発明
の第2の実施の形態を示すものであって、この第2の実
施の形態は、前記図1のループ状センサ4に代わり、金
属タンク2の中心軸と同軸あるいは輪状に配置する第1
の電磁気センサとして、同軸状あるいは輪状形状の両端
部A−B間が所定距離離間して構成されている電磁気セ
ンサ10を配置したものである。なお、第2電磁気セン
サである平板センサ5をはじめとして、他の部分の構造
は前記第1の実施の形態と同様である。
【0030】[第2の実施の形態の作用効果]このような
両端部A−Bが離間して構成された第2の実施の形態で
は、電磁気センサ10の両端部A,Bに電磁気信号6を
取り出すことができる。また、端部A,B以外から電磁
気信号6を取り出す場合でも、端部A,Bの存在により
電磁気センサ10には定在波が発生しやすくなることか
ら、電磁気信号6の周波数応答に特異性を与えることが
できる。また、両端部A−Bの間隔が大きく閉曲面には
ならない半周状センサや扇形センサの場合でも、これら
のセンサが課電部導体1を囲んでいるため、課電部導体
1に伝搬しやすいノイズや課電部導体1表面上での部分
放電に対して大きな電磁気信号6が得られ、ループ状セ
ンサ4と同様、本実施の形態を満足することができる。
【0031】このような構成を有する本実施の形態によ
れば、同軸上あるいは輪状の電磁気センサ10の両端部
A,Bから電磁気信号6を取り出すことができるため、
ループ状センサ4とは異なった電磁気信号6の時間的変
動や周波数応答が得られ、これを第2の電磁気センサで
ある平板センサ5からの電磁気信号7と内部診断装置1
6によって比較することにより、第1の実施の形態と同
様に異常判定を行うことができる。
【0032】[第3の実施の形態の構成]図3は、本発明
の第3の実施の形態を示すものであって、この第3の実
施の形態は、金属タンク2の壁面に配置する第2の電磁
気センサとして、前記図1の平板構造の電磁気センサに
加えて、ループ状構造の電磁気センサを有する電磁気セ
ンサ11を、金属タンク2の外面に配置したものであ
る。なお、金属タンク2の中心軸に同軸状あるいは輪状
に配置する第1の電磁気センサ(ループ状センサ4)を
はじめとして、他の部分の構造は前記第1の実施の形態
と同様である。
【0033】[第3の実施の形態の作用効果]このような
構成を有する第3の実施の形態においては、金属タンク
2の外面に配置したループ状構造では磁気的信号を、ま
た平板構造では電気的信号をそれぞれ取り出すことがで
きる。このようなループ状構造と平板構造では、金属タ
ンク2の壁面に配置することに関しては同じあるが、電
磁気センサ自身の構造は異なる。そのため、これら電磁
気センサに対応した電磁気信号7と、第1の電磁気セン
サであるループ状センサ4からの電磁気信号6と比較す
ると、両者の時間的変動や周波数応答には有意差が与え
られる。そこで、この電磁気信号6,7を内部診断装置
16において比較することにより、第1の実施の形態と
同様に異常判定を行うことができる。
【0034】なお、本実施の形態において、同じ金属タ
ンク2の壁面に配置した電磁気センサ11において、ル
ープ状構造では磁気的信号を、また平板構造では電気的
信号をそれぞれ取り出し、これらの信号を内部診断装置
16で比較することにより、両信号の時間的変動や周波
数応答に有意差を検出することで、より高精度の異常判
定を行うことも可能である。その場合、第1の電磁気セ
ンサであるループ状センサ4を全く設けずに、金属タン
ク2の壁面に配置した2種類の電磁気センサのみで異常
判定を実施することも可能である。
【0035】[第4の実施の形態の構成]図4は、本発明
の第4実施の形態による電気機器の構成図である。この
第4実施の形態においては、第1および第2の電磁気セ
ンサを配置する場合、これらを電気的反射要因となる絶
縁支持物3、遮断器12、同軸不平衡面13、分岐母線
等で囲まれた電気的無反射の所定の区間内(絶縁支持物
などで囲まれた一区画未満が望ましい)に任意に配置す
る。ループ状センサ4のように電磁気センサが絶縁支持
物3などに埋め込まれている場合には、その同軸断面を
基準に両側の絶縁支持物3の同軸断面未満なる距離でも
って本実施の形態における所定の区間とする。例えば、
図4の電気機器の場合は、楕円点線で囲んだループ状セ
ンサ4及び平板センサ5が本実施の形態の所定の区間に
配置された電磁気センサに当てはまる。
【0036】[第4の実施の形態の作用効果]一般に、電
気的反射要因となる構造物を通過した電磁気信号9は減
衰する。したがって、一区画以上隔てた電磁気信号6,
7を比較すると、減衰による時間的変動や周波数応答が
重畳してしまうため、内部診断に支障をきたす恐れがあ
る。そこで、本実施の形態のように第1及び第2の電磁
気センサを電気的無反射の所定の区間に配置することに
より、上記反射波による減衰のない電磁気信号6,7を
得ることができる。本実施の形態によれば、電磁気信号
6,7の時間的変動や周波数応答に有意差のある場合に
おいて、反射特性によりこれらの有意差を損なうことが
なくなるため、正確な内部診断を可能にすることができ
る。
【0037】[第5の実施の形態の構成]本発明の第5の
実施の形態は、前記図4において、ブッシング15の基
部外周に設けられたシールドリング14を電磁気センサ
として用いることにより、電気機器の外部に電磁気セン
サを配置可能としたものである。また、図4中で4aと
して示すように、絶縁支持物3の近接外周にループ状セ
ンサを配置することにより、電気機器外部に電磁気セン
サを配置するを可能としたものである。。
【0038】[第5の実施の形態の作用効果]一般に、電
気機器内部を伝搬する電磁気信号9は、絶縁支持物3や
ブッシング15等の電磁波開口部から漏洩する。そこ
で、前記のシールドリング14部分や絶縁支持物3の近
接外周にループ状センサ4aを配置した第5の実施の形
態においては、これら電磁波開口部から漏洩する電磁気
信号9を検出することができる。本実施の形態によれ
ば、既設のガス絶縁電気機器でも電磁気センサを配置す
ることは可能であるため、電磁波開口部を通して既設の
ガス絶縁電気機器に対しても内部診断を行うことができ
る。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、電気機器内部で発生す
る部分放電発生位置ごとに、或いは外部からの侵入ノイ
ズにより、異なる電磁気信号比を取り出すことができ、
これにより、異物欠陥同定およびノイズ識別を同時に判
定できる高精度かつ高信頼度の内部診断が実現できる。
したがって、電磁気信号検出、信号処理、異常判断、オ
ンライン監視など様々な仕様が必要とされる電気機器及
び内部診断装置の基盤として、機能的・コスト的に釣り
合いのとれた高精度な絶縁診断技術を遂行することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電気機器を示すも
ので、金属タンク2の軸方向の断面図。
【図2】本発明の第2の実施の形態の電磁気センサ10
を示すもので、金属タンク2の径方向の断面図。
【図3】本発明の第3の実施の形態の電気機器を示すも
ので、金属タンク2の軸方向の断面図。
【図4】本発明の第4の実施の形態の電気機器を示すも
ので、金属タンク2の軸方向の断面図。
【図5】本発明の各実施の形態における内部診断装置の
構成を示すブロック図。
【符号の簡単な説明】
1…電気機器−課電部導体 2…電気機器−金属タンク 3…電気機器−絶縁支持物 4…ループ状センサ 5…平板センサ 6…電磁気信号 7…電磁気信号 8…部分放電 9…電磁気信号 10…電磁気センサ 11…電磁気センサ 12…遮断器 13…同軸不平衡面 14…シールドリング 15…ブッシング 16…内部診断装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02B 13/06 H

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属タンク内に課電部導体を収納配置し
    た電気機器において、 前記課電部導体の軸方向中心軸に対して同軸状あるいは
    輪状に配置される導体により構成され前記金属タンク内
    の電磁気信号を検出する第1の電磁気センサと、 前記課電部導体と対向配置されるとともに前記第1の電
    磁気センサと所定距離離間して前記金属タンク壁面に配
    置され前記金属タンク内の電磁気信号を検出する第2の
    電磁気センサとを備えてなることを特徴とする電気機
    器。
  2. 【請求項2】 前記第1の電磁気センサの同軸状あるい
    は輪状形状の両端部間は所定距離離間して構成されてい
    ることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  3. 【請求項3】 第1または第2の電磁気センサとして、
    その材質が金属導体或いは電気伝導性を有する非金属体
    であることを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  4. 【請求項4】 前記第1の電磁気センサを、前記電気機
    器の電磁波開口部に相当する前記電気供給の外周囲に配
    置することを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  5. 【請求項5】前記第1の電磁気センサおよび前記第2の
    電磁気センサを電気的に無反射な所定区間内に任意に配
    置したことを特徴とする請求項1に記載の電気機器。
  6. 【請求項6】 金属タンク内に課電部導体を収納配置
    し、 前記課電部導体の軸方向中心軸に対して同軸状あるいは
    輪状に配置される導体により構成され前記金属タンク内
    の電磁気信号を検出する第1の電磁気センサと、 前記課電部導体と対向配置されるとともに前記第1の電
    磁気センサと所定距離離間して前記金属タンク壁面に配
    置され前記金属タンク内の電磁気信号を検出する第2の
    電磁気センサとを備えてなる電気機器の内部診断装置に
    おいて、 前記第1及び第2の電磁気センサからの電磁気信号を受
    信する入力部と、この入力部に入力されたこれら電磁気
    信号の時間的変動の相関関係或いは周波数応答の相関関
    係を比較する相関関係比較部と、この相関関係比較部の
    演算結果に基づいて電気機器の異常を判定する異常判定
    部とを備えていることを特徴とする電気機器の内部診断
    装置。
  7. 【請求項7】 前記相関関係比較部が、時間的変動の相
    関関係として電磁気信号の時間的変動比を、周波数応答
    の相関関係として電磁気信号の周波数応答比を演算する
    ことを特徴とする請求項6に記載の電気機器の内部診断
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006329941A (ja) * 2005-05-30 2006-12-07 Fujitsu Ten Ltd 電磁妨害対応制御システム
US7249710B2 (en) 2003-07-18 2007-07-31 Integrated Circuit Solution Inc. Method of dynamic icons and labels showing status of the memory card in a card reader
CN106680677A (zh) * 2016-12-30 2017-05-17 广州供电局有限公司 模拟gis设备内部缺陷的试验装置、试验方法及测量装置
JP2017156238A (ja) * 2016-03-02 2017-09-07 株式会社東芝 電力機器の絶縁診断装置および絶縁診断方法

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