JP2003185405A - ガバナ開閉量測定装置 - Google Patents

ガバナ開閉量測定装置

Info

Publication number
JP2003185405A
JP2003185405A JP2001385450A JP2001385450A JP2003185405A JP 2003185405 A JP2003185405 A JP 2003185405A JP 2001385450 A JP2001385450 A JP 2001385450A JP 2001385450 A JP2001385450 A JP 2001385450A JP 2003185405 A JP2003185405 A JP 2003185405A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
governor
metal member
closing amount
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001385450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3822491B2 (ja
Inventor
Kumayuki Nakayama
熊幸 中山
Mitsugi Otsuka
貢 大塚
Hiroyuki Saito
博幸 斉藤
Tomoaki Shoko
智顕 昌子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SERENDI KK
Sentec Co Ltd Japan
Original Assignee
SERENDI KK
Sentec Co Ltd Japan
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SERENDI KK, Sentec Co Ltd Japan filed Critical SERENDI KK
Priority to JP2001385450A priority Critical patent/JP3822491B2/ja
Publication of JP2003185405A publication Critical patent/JP2003185405A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3822491B2 publication Critical patent/JP3822491B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measurement Of Length, Angles, Or The Like Using Electric Or Magnetic Means (AREA)
  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガバナ装置の弁体の開閉量を安全に且つ正確
に計測することができるガバナ開閉量測定装置を提供す
ること。 【解決手段】 流入側流路14及び流出側流路16を有
するガバナハウジング8と、これら流路16,18の間
に配設された弁座部18と、弁座部18の開口を制御す
るための弁体20と、弁体20との開閉量を測定するた
めの開閉量測定手段73と、を備えたガバナ開閉量測定
装置。開閉量測定手段73は、ガバナハウジング8に取
り付けられたコイル体74と、弁体20と一体的にコイ
ル体74に対して移動する金属部材92と、コイル体に
高周波発振信号を送給するための高周波発振手段と、高
周波発振手段の出力信号を処理して前記弁体の開閉量に
対応する測定信号として出力するための信号処理手段と
を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガバナ装置の弁体
の開閉量を測定するガバナ開閉量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、燃料用ガスとしての都市ガス
は、ガス製造所から高圧(例えば、4.0MPa)で供
給され、その後中圧(例えば、0.5MPa)に減圧さ
れ、更に低圧(例えば、2.0KPa)に減圧され、低
圧に減圧された都市ガスが各家庭に供給される。このよ
うな都市ガス供給ラインでは、例えば高圧から中圧に減
圧する部位に、減圧弁としてのガバナ装置が配設され
る。即ち、高圧の都市ガスが流れる一次側配管(一次側
流路)と、中圧の都市ガスが流れる二次側配管(二次側
流路)との間にガバナ装置が配設される。
【0003】このようなガバナ装置は、ガバナハウジン
グを備え、このガバナハウジングには、一次側流路に接
続される流入側流路と、二次側流路に接続される流出側
流路とが設けられている。また、流入側流路と流出側流
路との間には弁座部が設けられ、この弁座部に、その開
口を開閉制御するための弁体が配設されている。このガ
バナ装置においては、弁体が弁座部から離れる方向に移
動すると、弁座部と弁体との間を通して流れる都市ガス
の流量が多くなり、一方弁体が弁座部に近接する方向に
移動すると、弁座部と弁体との間を通して流れる都市ガ
スの流量が少なくなり、このように都市ガスの流量を制
御することによって、一次側流路を流れる都市ガスが高
圧から所定の中圧に減圧されてして二次側流路に送給さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような都市ガス供
給ラインを管理するガス供給業者は、管理センターから
ガバナ装置の弁体の開閉量を監視しており、このことに
関連して、ガバナ装置には、ガバナ開閉量を測定するた
めのガバナ開閉量測定装置が付設され、この測定装置の
測定信号が管理センターに送給されるように構成されて
いる。
【0005】従来のこの種の測定装置は、弁体と一体的
に移動するスケール板と、発光素子及び受光素子の組合
せからなる光学センサとを備ている。スケール板には間
隔をおいて複数個のスリットが設けられ、光学センサの
発光素子はスケール板の片側に配設され、その受光素子
はスケール板の他側に配設され、発光素子からの光がス
ケール板のスリットを通して受光素子に受光されるよう
に構成されている。
【0006】ところが、上述した構成の測定装置では、
弁体の開閉量が急激に変化したとき等においては、光学
的センサがスケール板の移動量に対応するスリット数を
正確に検知することができないおそれがあり、このよう
なことから、弁体の開閉量を正確に測定することができ
る測定装置の実現が望まれていた。
【0007】本発明の目的は、ガバナ装置の弁体の開閉
量を安全に且つ正確に計測することができるガバナ開閉
量測定装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧力の高い流
体が流れる一次側流路に接続される流入側流路及び圧力
が低い流体が流れる二次側流路に接続される流出側流路
を有するガバナハウジングと、前記流入側流路と前記流
出側流路の間に配設された弁座部と、前記弁座部の開口
を制御するための弁体と、前記弁体との開閉量を測定す
るための開閉量測定手段と、を備えたガバナ開閉量測定
装置であって、前記開閉量測定手段は、前記ガバナハウ
ジングに取り付けられたコイル体と、前記弁体と一体的
に前記コイル体に対して移動する金属部材と、前記コイ
ル体に高周波発振信号を送給するための高周波発振手段
と、前記高周波発振手段の出力信号を処理して前記弁体
の開閉量に対応する測定信号として出力するための信号
処理手段とを備え、前記弁体の開閉動によって前記コイ
ル体に対する前記金属部材の相対的位置が変位すると、
前記金属部材に発生する渦電流損が変動して前記高周波
発振手段の前記出力信号が変化し、前記信号処理手段
は、前記出力信号の変化を利用して前記弁体の開閉量に
対応する測定信号を生成することを特徴とする。
【0009】本発明に従えば、弁体の開閉量を測定する
ための開閉量測定手段は、ガバナハウジングに取り付け
られたコイル体と、このコイル体に対して移動する金属
部材とを備え、この金属部材が弁体と一体的に移動され
る。コイル体には高周波発振手段からの出力信号、即ち
高周波発振信号が供給され、信号処理手段は、高周波発
振手段からの出力信号の変化を利用して弁体の開閉量に
対応する所定の測定信号を生成する。金属部材を近接さ
せた状態でコイル体に高周波発振信号を供給すると、発
生した磁界に直交する方向に金属部材内に起電力が誘起
され、この誘起される電流はコイル体に流れる電流に比
例する。このことは、磁束を介して結合された金属部材
に供給される高周波発振電流(電圧)のレベルが一定で
あると、金属部材に誘起される電圧(或いは電流)がコ
イル体から損失したことになる(渦電流損が発生す
る)。このようなことから、コイル体に対する金属部材
の相対的位置によって渦電流損が変化し、弁体の開閉動
によって金属部材が例えばコイル体の基部側に位置する
ときには、高周波発振手段の出力信号のレベル、例えば
電圧が小さくなるに対し、この金属部材が例えばコイル
体の先端側に位置するときには、高周波発振手段の出力
信号のレベルが大きくなり、この出力信号の変化を利用
して弁体の開閉量を正確に測定することができる。
【0010】また、本発明では、前記金属部材はリング
状又はスリーブ状に形成され、前記コイル体は円筒状に
形成され、前記金属部材が前記コイル体の外周面に対向
してその軸線方向に移動されることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、金属部材がリング状又は
スリーブ状に形成され、この金属部材がコイル体の外周
面に対向して移動される。このように配置することによ
って、コイル体に高周波発振信号を送給すると、外周側
の金属部材に渦電流損が発生するようになる。また、金
属部材をコイル体の外側に配設することによって、コイ
ル体から外側に拡がるように発生する磁界が金属部材に
作用し、それ故に、金属部材の磁化が抑えられる。金属
部材は、例えば鉄、ステンレス鋼等から形成することが
できる。
【0012】また、本発明では、前記金属部材はリング
状又は円筒状に形成され、前記コイル体は円筒スリーブ
状に形成され、前記金属部材が前記コイル体の内周面に
対向してその軸線方向に移動されることを特徴とする。
【0013】本発明に従えば、コイル体がリング状に形
成され、金属部材はリング状コイル体の内周面に対向し
て移動される。このように配置することによって、コイ
ル体に高周波発振信号を送給すると、内周側の金属部材
に渦電流損が発生するようになる。
【0014】また、本発明では、前記コイル体はその軸
線方向に延びるコイルを備え、前記コイルを覆うように
保護カバーが設けられているとともに、前記保護カバー
内に合成樹脂材料が充填されていることを特徴とする。
【0015】本発明に従えば、高周波発振手段からの出
力信号が送給されるコイルが保護カバーにより覆われて
いるので、コイルを所要の通りに保護することができ
る。この保護カバーは、例えば、非磁性の金属材料、例
えば非磁性ステンレス鋼等から形成することができる。
また、保護カバー内に合成樹脂材料が充填されるので、
内部に収容されたコイルは、充填された合成樹脂材料に
より固められて所定の形状に保持され、これによって、
弁体の開閉量を正確に測定することができる。尚、充填
される合成樹脂材料は、例えばエポキシ樹脂等でよい。
【0016】また、本発明では、前記金属部材と対向す
る前記保護カバーの表面の少なくとも一部は、合成樹脂
材料でコーティングされている。本発明に従えば、金属
部材と対向する保護カバーの表面の少なくとも一部が合
成樹脂材料でコーティングされているので、保護カバー
と金属部材との直接的接触が確実に回避され、金属接触
による火花の発生をなくすことができる。
【0017】また、本発明では、前記保護カバーと対向
する前記金属部材の表面の少なくとも一部は、合成樹脂
材料でコーティングされていることを特徴とする。本発
明に従えば、保護カバーと対向する金属部材の表面の少
なくとも一部が合成樹脂材料でコーティングされている
ので、このように構成することによっても、保護カバー
と金属部材との直接的接触が確実に回避される。
【0018】更に、本発明では、前記信号処理手段は、
前記高周波発振手段の出力信号を検波してその検波信号
を検波直流信号として出力する検波手段と、前記検波直
流信号に基づいて前記弁体の開閉量に対応する測定信号
を出力する出力手段とを備えていることを特徴とする。
【0019】本発明に従えば、検波手段が高周波発振手
段の出力信号を検波して検波直流信号として出力し、出
力手段は、この検波直流信号に基づいて弁体の開閉量に
対応する測定信号を出力するので、弁体の開閉量を正確
に測定することができる。出力手段により出力される測
定信号は、電圧レベルで出力される電圧信号でもよく、
電流レベルで出力される電流信号でもよい。尚、検波手
段と出力手段との間に直線補正手段を設け、この直線補
正手段により検波直流信号を、弁体の位置と検波直流信
号のレベルとの関係が直線的関係になるように補正する
ようにしてもよい。また、温度補正手段を設け、高周波
発振手段から出力される出力信号、即ち高周波発振信号
を温度補正するようにしてもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うガバナ開閉量測定装置の一実施形態について説
明する。図1は、本発明に従うガバナ開閉量測定装置の
一実施形態を備えたガス供給系の一部を簡略的に示す断
面図であり、図2は、図1のガス供給系のガバナ装置を
示す断面図であり、図3は、図2のガバナ装置に付設さ
れたガバナ開閉量測定装置の要部を示す断面図であり、
図4は、ガバナ開閉量測定装置の金属部材の変形形態を
示す平面図であり、図5は、金属部材の他の変形形態を
示す断面図であり、図6は、図4のガバナ開閉量測定装
置を簡略的に示すブロック図であり、図7は、図4のガ
バナ開閉量測定装置における高周波発振信号の検波を説
明するための図であり、図8は、図4のガバナ開閉量測
定装置の高周波発振手段により生成される高周波発振信
号を示す図であり、図9は、図4のガバナ開閉量測定装
置の検波回路による検波直流信号を示す図であり、図1
0は、図4のガバナ開閉量測定装置における直線補正回
路による補正を説明するための図であり、図11は、図
4のガバナ開閉量測定装置における電圧出力回路による
電圧出力を説明するための図である。
【0021】図1において、流体としての例えば燃料用
ガス(例えば都市ガス)のガス供給系は、一次側流路2
(一次側配管により構成される)及び二次側流路4(二
次側配管により構成される)を備え、一次側流路2と二
次側流路4との間にガバナ装置6が配設されている。一
次側流路2には、例えばガス製造所からの高圧の燃料用
ガスが矢印で示すように流れ、この高圧の燃料用ガスが
ガバナ装置6により中圧に減圧され、中圧に減圧された
燃料用ガスが矢印で示すように二次側流路4を通して流
れる。
【0022】図2をも参照して、この実施形態では、ガ
バナ装置6はガバナハウジング8を備え、ガバナハウジ
ング8が、下部ハウジング10と、この下部ハウジング
10の上端部に取り付けられた上部ハウジング12とか
ら構成されている。下部ハウジング10の一端側(図1
及び図2において左側)には流入側流路14が設けら
れ、その他端側(図1及び図2において右側)には流出
側流路16が設けられ、流入側流路14に一次側流路2
が接続され、流出側流路16に二次側流路4が接続され
ている。
【0023】流入側流路14と流出側流路16との間に
は環状の弁座部18が設けられ、弁座部18の開口を通
してこれら流路14,16が連通される。弁座部18に
は弁体20が配設され、この弁体20は図2に二点鎖線
20Aで示す閉位置と図2に二点鎖線20Bで示す全開
位置との間を移動自在である。上記閉位置においては、
弁体20が弁座部18に着座してその開口を閉塞し、流
入側流路14から流出側流路16への燃料用ガスが流れ
ることはないが、上記閉位置から全開位置に向けて移動
すると、弁座部18と弁体20との間に間隙が生じ、流
入側流路14からこの間隙を通して流出側流路16に燃
料用ガスが流れる。
【0024】上部ハウジング12にはダイヤフラム空間
22が設けられ、このダイヤフラム空間22内にダイヤ
フラム24が取り付けられ、このダイヤフラム24はダ
イヤフラム空間22を下ダイヤフラム室26と上ダイヤ
フラム室28に区画する。下ダイヤフラム室26及び上
ダイヤフラム室28を貫通してステム30が配設され、
このステム30がガバナハウジング8に移動自在に装着
されている。このステム30の一端部(図1及び図2に
おいて下端部)には弁体20が取り付けられ、その軸線
方向中間部にはダイヤフラム24の中央部が取り付けら
れている。更に、ダイヤフラム24の上側面(上ダイヤ
フラム室28側の面)には下ばね受け部材32が装着さ
れ、また上部ハウジング12の上端部には上ばね受け部
材34が装着され、下ばね受け部材32と上ばね受け部
材34との間に、ステム30を被嵌してコイルばね36
が介在されている。このコイルばね36はダイヤフラム
24(及びステム30、弁体20)を下ダイヤフラム室
26側(図1及び図2において下側)に向けて弾性的に
偏倚する。
【0025】主として図1を参照して、このガバナ装置
6にはパイロット弁42が付設される。図示のパイロッ
ト弁42は弁ハウジング44を備え、弁ハウジング44
内に間隔をおいて第1及び第2ダイヤフラム46,48
が装着され、これらダイヤフラム46,48によって、
下ダイヤフラム室50、中間ダイヤフラム室52及び上
ダイヤフラム室54が規定されている。下ダイヤフラム
室50内にはコイルばね57が配設され、このコイルば
ね57は第1ダイヤフラム46を第2ダイヤフラム48
に向けて(即ち中間ダイヤフラム室52側に)弾性的に
偏倚する。
【0026】パイロット弁42の中間ダイヤフラム室5
4は、パイロット圧導入流路58を介してガバナ装置6
の下ダイヤフラム室26に連通されている。また、パイ
ロット弁42の上ダイヤフラム室56は、圧力導入流路
60を介してガバナ装置6の上ダイヤフラム室28に連
通されている。ガバナ装置6の上ダイヤフラム室28
は、また、二次圧導入流路62を介して二次側流路4に
接続されている。従って、二次側流路4を流れる燃料用
ガスの二次圧力は、二次圧導入流路62を通してガバナ
装置6の上ダイヤフラム室28に作用するとともに、圧
力導入流路60を通してパイロット弁42の上ダイヤフ
ラム室56に作用する。更に、ガバナ装置6の下ダイヤ
フラム室26はリリーフ流路64が接続され、このリリ
ーフ流路64が二次圧導入流路60に連通されている。
リリーフ流路64には、ガバナ装置6の下ダイヤフラム
室26と上ダイヤフラム室28の差圧が所定値以上、例
えば3kgf/cm以上になると開状態になるリリー
フ弁66が配設されている。従って、上下ダイヤフラム
室26,28の差圧が所定値以上になると、下ダイヤフ
ラム室26内の燃料用ガスがリリーフ流路64及びリリ
ーフ弁66を通して二次側流路4にブリードし、これに
よって、異常圧力によるダイヤフラム24の破損を防止
する。
【0027】再び図2をも参照して、このガバナ装置6
においては、パイロット弁42のパイロット圧力がパイ
ロット導入流路58を通して下ダイヤフラム室26に作
用する。このパイロット圧力は、コイルばね57の偏倚
力と第2ダイヤフラム48に作用する二次側流路4の二
次圧力とが釣り合う二次圧力であり、例えば、二次側流
路4の二次圧力がパイロット圧力より低く(又は高く)
なると、コイルばね57の偏倚力がこの二次圧力よりも
大きく(又は小さく)なり、第2ダイヤフラム48が上
方(又は下方)に変位し、これによりパイロット弁42
の弁部が開弁方向(又は閉弁方向)に移動してパイロッ
ト圧力が上昇(又は低下)する。
【0028】ガバナ装置6においては、ダイヤフラム2
4、即ちこれと一体に移動するステム30及び弁体20
は、ガバナ装置6の下ダイヤフラム室26に作用するパ
イロット弁42からのパイロット圧力と、その上ダイヤ
フラム室28に作用する二次側流路4の二次圧力及びコ
イルばね36の偏倚力とが釣り合う位置に保持されてい
る。このようなダイヤフラム24の釣り合い状態におい
て、パイロット弁42からのパイロット圧力が例えば上
昇(又は低下)すると、ガバナ装置6の下ダイヤフラム
室26の圧力が上昇(又は低下)し、ダイヤフラム24
及びステム30を介して弁体20が上方に全開位置20
B側に(又は下方に閉位置20A側に)変位する。かく
すると、ガバナ装置6の弁座部18と弁体20との間の
間隙が大きく(又は小さく)なり、この間隙を通しての
一次側流路2から二次側流路4への燃料用ガスの流量が
多く(又は少なく)なり、二次側流路4の燃料用ガスの
圧力が上昇(又は低下)し、このようにして二次側流路
4を流れる燃料用ガスの圧力が所定の二次圧力に保たれ
る。
【0029】このガバナ装置6には、弁体20の開閉位
置を測定する、即ちガバナ開閉量を測定するためのガバ
ナ開閉量測定装置72が装備されている。図示のガバナ
開閉量測定装置72は、コイル体74と移動体76の組
合せから構成される開閉量測定手段73を備え、後述す
るように、移動体76にて発生する渦電流損の変動を利
用して弁体20の位置、換言するとガバナ開閉量を測定
する。
【0030】図2とともに図3を参照して、図示のコイ
ル体74は、基部ハウジング78と、基部ハウジング7
8に固定された保護カバー80と、保護カバー80内に
収容されたコイル82とを備えている。基部ハウジング
78は、例えば固定用ねじ84(図2参照)によってガ
バナハウジング8の上部ハウジング12に取り付けら
れ、保護カバー80はこの基部ハウジング78からステ
ム30に実質上平行に上方に延びている。コイル82は
コイル部82aを有し、このコイル部82aが保護カバ
ー80内をコイル体74の軸線方向、図2及び図3にお
いて上下方向に延びている。このように保護カバー80
で覆うことにより、内部のコイル82を保護することが
できる。この保護カバー80は、非磁性の金属材料、例
えば非磁性ステンレス鋼等から形成することができる。
【0031】この保護カバー80内には、図3に示すよ
うに、合成樹脂材料86を充填するのが望ましい。この
ように構成することによって、充填固化した合成樹脂材
料86がコイル82を所定の形状の保持し、コイル84
がステム30の移動方向(図2及び図3において上下方
向)に長くなる場合においても所定の形状に保持するこ
とができ、ガバナ開閉量を正確に測定することができ
る。この合成樹脂材料としては、例えばエポキシ樹脂等
を用いることができる。
【0032】開閉量測定手段73は、更に、電気制御測
定装置88を含み、コイル82の出力側は、基部ハウジ
ング78を通して外部に導出され、電気制御測定装置8
8に電気的に接続され、電気制御測定装置88は、後述
する如く信号処理してガバナ開閉量を測定する。この電
気制御測定装置88については、後述する。
【0033】図示の移動体76は取付部材90及び金属
部材92を備え、これらが接続部94(図2参照)を介
して接続されている。この実施形態では、ステム30の
他端部は上部ハウジング12を貫通して上方に突出し、
この突出端部に移動体76の取付部材90が固定されて
いる。金属部材92はリング状に形成され、この金属部
材92はコイル体72の保護カバー80、換言するとコ
イル82のコイル部82aを被嵌するように配置され
る。このように構成されるので、移動体76は弁体20
及びステム30と一体的に移動し、ガバナ装置6の弁体
20が上記閉位置に20Aあるときには、移動体76の
金属部材92は、図2に二点鎖線92Aで示す下降位置
(コイル部82aの基部側の位置)に位置し、弁体20
が上記全開位置20Bに位置するときには、その金属部
材92は図2に二点鎖線92Bで示す上昇位置(コイル
部82aの先端側の位置)に位置し、下降位置92Aと
上昇位置92Bとの間をコイル体74を被嵌した状態で
その軸線方向に移動する。金属部材92がこのように移
動するので、後述する記載から理解される如く、コイル
82のコイル部82aは、金属部材92の移動範囲を越
えて延びている、即ちその一端側は金属部材92の下降
位置92Aを越えて延び、その他端側は金属部材92の
上昇位置92Bを越えて延びている。このような金属部
材92は、例えば鉄、ステンレス鋼等から形成すること
ができる。
【0034】一次側流路2及び二次側流路4を通して流
れる流体が燃料用ガスである場合、ガバナ装置6及びそ
れに関連する部材について防爆対策を講ずるのが望まし
く、このことに関連して、次のように構成するのがよ
い。例えば、図4に示す形態では、金属部材92の内周
面に周方向に間隔をおいて複数個(図示では4個)の内
突起96が設けられ、このような内突起96は、所定部
位に樹脂コーティングを施すことによって形成すること
ができる。このように内突起96を設けることによっ
て、コイル体74の保護カバー80と移動体76の金属
部材92との直接接触を回避し、接触による火花の発生
をなくすことができる。このような樹脂コーティング
は、金属部材92の内周面の全域に施すようにしてもよ
い。
【0035】図5は、金属部材部材の他の形態を示して
いる。この形態では、金属部材92Aの内周面は、幅方
向(図5において上下方向)中央部に向けて内方に突出
しており、またその内周面全域に樹脂コーティング98
が施されている。このように構成することによって、防
爆対策を施すことができるとともに、金属部材92Aの
移動をスムースにすることができる。尚、金属部材92
(92A)に施す樹脂材料として、例えばテフロン(登
録商標)樹脂等を用いることができる。
【0036】図4及び図5の形態では、金属部材92
(92A)の内周面に樹脂のコーティングを施している
が、これとは反対に、金属部材92(92A)と対向す
る保護カバー80の外周面に、周方向に間隔をおいて又
はその全域に樹脂コーティングを施すようにしてもよ
い。
【0037】次に、主として図6を参照して、開閉量測
定手段73の電気制御測定装置88について説明する。
図示の電気制御測定装置88は、高周波発振手段102
と、この高周波発振手段102の出力信号を検波して所
要の通りに処理する信号処理手段103とから構成さ
れ、信号処理手段103は、検波回路104(検波手段
を構成する)、増幅回路105、直線補正回路106
(直線補正手段を構成する)、オートゼロ回路107及
び電圧出力回路108(出力手段を構成する)を含んで
いる。また、高周波発振手段102は、水晶発振子10
9、緩衝増幅器110及び温度補償回路111を含み、
例えば図8に示すような所定周波数、例えば500kH
zの高周波を発振し、この高周波発振信号がコイル体7
4のコイル82に送給される。このように緩衝増幅器1
10を設けることによって、水晶発振子109の発振を
安定させ、所定の高周波発振信号をコイル82に送給す
ることができる。この高周波発振手段102の出力信
号、この形態では出力電圧が検波回路104により検波
される。検波回路104は、高周波発振手段102から
の高周波発信信号を検波し、検波した信号を検波直流信
号に変換し、変換された直流信号が増幅回路105で増
幅された後に直線補正回路106に送給される。直線補
正回路106は、増幅された直流信号を後述する如くし
て直線補正し、その後、オートゼロ回路107は直線補
正された直流信号をオートゼロ補正し、電圧出力回路1
08はこのように処理された出力信号に基づいてガバナ
開閉量、即ち弁体20の開閉量に対応する電圧測定信号
を出力し、この電圧測定信号を用いてガバナ開閉量を知
ることができる。例えば、この電圧測定信号は有線、無
線等によって管理センターに伝送され、管理センター側
にて伝送された電圧測定信号がガバナ開閉量に変換さ
れ、変換した測定値を表示装置(図示せず)に表示する
ことによって、ガバナ開閉量を知ることができる。尚、
ガバナ開閉量を電圧レベルの測定信号として出力するの
ではなく、電流レベルの測定信号として出力するように
してもよい。
【0038】この実施形態では、高周波発振手段102
は、温度補償回路111を含んでいるので、温度補償回
路111は、周囲の温度に対応した温度補償信号を生成
し、この温度補償信号に基づいて水晶発振子109から
発振される水晶発振信号が補償され、周囲温度が例えば
低い(又は高い)ときには、高周波発振手段102から
発振される高周波発振信号の信号レベル、即ちその出力
電圧が幾分高く(又は幾分低く)なるように補償され
る。このように温度補償することによって、周囲温度の
影響を実質上受けることなく、ガバナ開閉量を正確に測
定することができる。尚、周囲温度の影響をほとんど受
けない場合、この温度補償回路111を省略することが
できる。
【0039】次に、図3及び図6〜図11を参照して、
上述したガバナ開閉量測定装置72によるガバナ開閉量
の測定について説明する。ガバナ開閉量を計測する、即
ち弁体20の位置を計測するときには、電気制御測定装
置88が作動し、高周波発振手段102は、図8に示す
所定レベルの高周波発振信号を生成し、この高周波発振
信号がコイル体74のコイル82に送給される。また、
検波回路104は、高周波発振手段102の高周波発振
信号を検波する。
【0040】検波回路104の検波信号(この信号は交
流信号となる)の信号レベルは、ガバナ装置6の弁体2
0と一体的に移動する移動体76の位置、即ちその金属
部材92の位置と密接な関係があり、金属部材92が図
7に実線で示す位置(弁体20が図2に二点鎖線20A
で示す閉位置にあるとき、金属部材92はこの位置に位
置する)にあるときには、検波回路104の検波交流信
号は図9に破線で示すように信号レベルが小さく、また
金属部材92が図7に二点鎖線で示す位置(弁体20が
図2に二点鎖線20Bで示す全開位置にあるとき、金属
部材92はこの位置に位置する)にあるときには、検波
回路104の検波交流信号は図9に実線で示すように信
号レベルが大きくなる。これは、コイル体74に高周波
発振信号を送給すると、コイル体74に磁界が発生し、
このように磁界が発生することよって、金属部材92内
に起電力が誘起され、金属部材92により渦電流損が生
じるためである。この渦電流損は、コイル体74のコイ
ル82と金属部材92の相対的位置によって変動し、金
属部材82がコイル82の基部側(図7に実線で示す
側)に位置するときには、渦電流損が大きくなって高周
波発振手段102の出力信号のレベルが小さくなり、金
属部材82がコイル82の先端側(図7に二点鎖線で示
す側)に位置するときには、渦電流損が小さくなって高
周波発振手段102の出力信号のレベルが大きくなる。
このようなことから、高周波発振手段102の出力信号
の検波交流信号は、金属部材92の位置、即ち弁体20
の位置に対応し、弁体20が閉位置に位置するときに最
も小さく、弁体20が全開位置に位置するときに最も大
きくなる。
【0041】この検波交流信号は、この実施形態では、
検波回路104によって、放絡線の直流検波信号に変換
される。例えば、図9に破線で示す検波交流信号は、図
9に実線Aで示す放絡線直流検波信号に変換され、その
出力レベルはガバナ開閉量に対応して小さく、図9に実
線で示す検波交流信号は、図9に実線Bで示す放絡線直
流検波信号に変換され、その出力レベルはガバナ開閉量
に対応して大きくなる。
【0042】この検波直流信号は、増幅回路105によ
り増幅された後、直線補正回路106により補正され
る。金属部材92の位置(図7に実線で示す位置からの
距離)と検波回路104の検波直流信号の出力レベルと
は、図10の実線Cで示す関係にあり、金属部材92が
図7に実線で示す位置付近にあるとき、また図7に二点
鎖線で示す位置付近にあるとき、検波直流信号の出力レ
ベルの変化割合が小さくなるが、直線補正回路106
は、このような出力レベルの関係を図10に実線Dで示
す直線的な関係になるように補正する。従って、直線補
正回路106は、図10に実線Dで示す関係に基づいて
増幅された検波直流信号を補正し、この補正された信号
がオートゼロ回路107に送給される。オートゼロ回路
107はガバナ装置6の弁体20の閉位置、換言すると
ゼロ位置を設定するための回路であり、閉位置にあると
きにゼロ操作することによって、自動的にゼロを設定
し、設定したゼロ点を基準にオートゼロ補正を行う。そ
して、このオートゼロ補正された信号が電圧出力回路1
08に送給され、このように補正することによって、金
属部材92の位置、即ち弁体20の開閉量をより正確に
測定することができる。
【0043】電圧出力回路108は、図11に示す金属
部材92の位置(図7に実線で示す位置からの距離)と
出力電圧との関係を用い、直線補正(及びオートゼロ補
正)された信号のレベルに基づいて電圧信号を出力す
る。この電圧信号は、測定ガバナ開閉量、即ち弁体20
の測定開閉量に対応する電圧信号であり、この電圧信号
を用いてガバナ開閉量を正確に知ることができる。
【0044】このようなガバナ開閉量測定装置72は、
金属部材92にて発生する渦電流損を利用しているの
で、次の通りの特徴を有する。第1に、コイル82に供
給される高周波発振信号は、コイル82に流れる電流方
向が周期的に変化するので、金属部部材92に流れる渦
電流も周期的に変化し、直流電流のような磁界が発生せ
ず、金属部材92が磁化されることもない。第2に、金
属部材92に発生する渦電流はジュール熱として放出さ
れるために、発熱等の現象が発生せず、また火花等の発
生もなく、燃料用ガスの使用環境においても充分な安全
性を確保することができる。
【0045】図12は、金属部材の更に他の変形形態を
備えた開閉測定手段の一部を示している。尚、以下の説
明において、図1〜図11の実施形態と実質上同一の部
材には同一の参照番号を付し、その説明を省略する。
【0046】図11において、この変形形態では、金属
部材92Cが円筒スリーブ状に形成され、その軸線方向
の長さはコイル体74のコイル82のコイル部82aの
長さとほぼ対応しており、ガバナ装置6の弁体20が上
記閉位置にあるときには、金属部材92Cは図12に実
線で示す位置に位置し、その弁体20が上記全開位置に
あるときには、金属部材92Cは図12に二点鎖線で示
す位置に位置する。このように金属部材92Cの軸線方
向の長さを長くすることによって、検波回路104の検
波信号の感度を上げることができ、これによって、弁体
20の開閉量をより正確に測定することができる。
【0047】図13は、コイル体及び金属部材の他の変
形形態を示している。図13において、この変形形態で
は、コイル体74Dが円筒スリーブ状に形成され、内周
壁83及び外周壁85を有する円筒スリーブ状保護カバ
ー80Dを有し、この保護カバー80D内にコイル82
Dが収容されている。また、保護カバー80D内には合
成樹脂材料86が充填され、充填固化した合成樹脂材料
86によってコイル82Dが所定形状に保持されてい
る。
【0048】移動体76Dの金属部材92Dは短円筒状
に形成され、上述した実施形態と同様にして、この金属
部材92Dが接続部94Dを介してガバナ装置6のステ
ム30の突出端部に取り付けられる。金属部材92D
は、保護カバー80Dの半径方向内側に配置され、コイ
ル体74Dの内周面、即ち保護カバー82Dの内周壁8
3に対向して軸線方向(図13において上下方向)に移
動される。金属部材92Dは、ガバナ装置6のステム3
0を介して弁体20と一体的に移動し、弁体20が上記
閉位置(図2に二点鎖線20Aで示す位置)にあるとき
に実線で示す位置に位置し、弁体20が上記全開位置
(図2に二点鎖線20Bで示す位置)にあるときに二点
鎖線で示す位置に位置し、弁体20の開閉動によって上
記実線で示す位置と上記二点鎖線で示す位置との間を移
動する。
【0049】このようなコイル体74D及び移動体76
Dの組合せを用いた場合においても、高周波発振手段1
02からの高周波発振信号をコイル82Dに送給する
と、金属部材92Dの位置によって発生する渦電流損が
上述したと同様に変動し、これによって高周波発振手段
102の出力信号のレベルが変化し、かくして、上述し
たとどうように信号処理することによって、弁体20の
位置、換言するとガバナ開閉量を測定することができ
る。
【0050】尚、このような変形形態においても、保護
カバー80Dと金属部材92Dの直接的接触を防止する
ために、保護カバー80の内周面に周方向に間隔をおい
て複数の領域に、又は内周面の全域に樹脂コーティング
を施すのが好ましく、これとは反対に、金属部材92D
の外周面に周方向に間隔をおいて複数の領域に、又は該
外周面の全域に樹脂コーティングを施すようにしてもよ
い。
【0051】以上、本発明に従うガバナ開閉量測定装置
の実施形態について説明したが、本発明はこのような実
施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱
することなく種々の変形乃至修正が可能である。
【0052】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のガバナ開閉量測
定装置によれば、弁体の開閉量を測定するための開閉量
測定手段は、ガバナハウジングに取り付けられたコイル
体と、このコイル体に対して移動する金属部材とを備
え、この金属部材が弁体と一体的に移動される。そし
て、コイル体には高周波発振手段からの出力信号、即ち
高周波発振信号が供給され、このように高周波発振信号
を送給すると、コイル体に対する金属部材の相対的位置
によって渦電流損が変化し、渦電流損の変化によって高
周波発振信号の出力レベルが変わり、この出力レベルの
変化を利用して弁体の開閉量を正確に測定することがで
きる。
【0053】また、本発明の請求項2のガバナ開閉量測
定装置によれば、金属部材がリング状又はスリーブ状に
形成され、この金属部材がコイル体の外周面に対向して
移動され、このように配設することによって、コイル体
から外側に拡がるように発生する磁界が金属部材に作用
し、このことに関連して、金属部材が磁化されるのを抑
えることができる。
【0054】また、本発明の請求項3のガバナ開閉量測
定装置によれば、コイル体がリング状に形成され、金属
部材はリング状コイル体の内周面に対向して移動され、
このように配置することによっても、コイル体に高周波
発振信号を送給すると、内周側の金属部材に渦電流損が
発生し、この渦電流損を利用してガバナ開閉量を測定す
ることができる。
【0055】また、本発明の請求項4のガバナ開閉量測
定装置によれば、コイルが保護カバーにより覆われてい
るので、コイルを所要の通りに保護することができる。
また、保護カバー内に合成樹脂材料が充填されるので、
内部に収容されたコイルは、充填された合成樹脂材料に
より固められて所定の形状に保持され、これによって、
ガバナ開閉量を正確に測定することができる。
【0056】また、本発明の請求項5のガバナ開閉量測
定装置によれば、保護カバーの表面の少なくとも一部が
合成樹脂材料でコーティングされているので、保護カバ
ーと金属部材との直接的接触を確実に回避することがで
き、金属接触による火花の発生をなくすことができる。
【0057】また、本発明の請求項6のガバナ開閉量測
定装置によれば、金属部材の表面の少なくとも一部が合
成樹脂材料でコーティングされているので、このように
構成することによっても、保護カバーと金属部材との直
接的接触を確実に回避することができる。
【0058】更に、本発明の請求項7のガバナ開閉量測
定装置によれば、検波手段が高周波発振手段の出力信号
を検波して検波直流信号に変換し、出力手段は、この検
波直流信号に基づいて弁体の開閉量に対応する測定信号
を出力するので、弁体の開閉量を正確に測定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うガバナ開閉量測定装置の一実施形
態を備えたガス供給系の一部を簡略的に示す断面図であ
る。
【図2】図1のガス供給系のガバナ装置を示す断面図で
ある。
【図3】図2のガバナ装置に付設されたガバナ開閉量測
定装置の要部を示す断面図である。
【図4】ガバナ開閉量測定装置の金属部材の変形形態を
示す平面図である。
【図5】金属部材の他の変形形態を示す断面図である。
【図6】図4のガバナ開閉量測定装置を簡略的に示すブ
ロック図である。
【図7】図4のガバナ開閉量測定装置における高周波発
振信号の検波を説明するための図である。
【図8】図4のガバナ開閉量測定装置の高周波発振手段
により生成される高周波発振信号を示す図である。
【図9】図4のガバナ開閉量測定装置の検波回路による
検波直流信号を示す図である。
【図10】図4のガバナ開閉量測定装置における直線補
正回路による直線補正を説明するための図である。
【図11】図4のガバナ開閉量測定装置における電圧出
力回路による電圧出力を説明するための図である。
【図12】金属部材の更に他の変形形態を備えた開閉量
測定手段の一部を示す図である。
【図13】コイル体及び金属部材の他の変形形態を示す
断面図である。
【符号の説明】
2 一次側流路 4 二次側流路 6 ガバナ装置 8 ガバナハウジング 14 流入側流路 16 流出側流路 18 弁座部 20 弁体 24 ダイヤフラム 30 ステム 42 パイロット弁 72 ガバナ開閉量測定装置 73 開閉量測定手段 74,74C,74D コイル体 76,76C,76D 移動体 80,80D 保護カバー 82,82D コイル 86 合成樹脂材料 88 電気制御測定装置 92,92C,92D 金属部材 102 高周波発振手段 103 信号処理手段 104 検波回路 108 電力出力回路
フロントページの続き (72)発明者 斉藤 博幸 大阪市淀川区西中島4丁目4番24号 株式 会社センテック内 (72)発明者 昌子 智顕 大阪市淀川区西中島4丁目4番24号 株式 会社センテック内 Fターム(参考) 2F063 AA01 BA06 BB02 BB05 BC04 BD01 CA01 CA04 CB01 CB03 CB05 CC02 DA01 DA05 DC08 GA08 KA01 KA03 KA05 3K068 AA01 BB02 BB22 FB05 GA07 HA00

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力の高い流体が流れる一次側流路に接
    続される流入側流路及び圧力が低い流体が流れる二次側
    流路に接続される流出側流路を有するガバナハウジング
    と、前記流入側流路と前記流出側流路の間に配設された
    弁座部と、前記弁座部の開口を制御するための弁体と、
    前記弁体との開閉量を測定するための開閉量測定手段
    と、を備えたガバナ開閉量測定装置であって、 前記開閉量測定手段は、前記ガバナハウジングに取り付
    けられたコイル体と、前記弁体と一体的に前記コイル体
    に対して移動する金属部材と、前記コイル体に高周波発
    振信号を送給するための高周波発振手段と、前記高周波
    発振手段の出力信号を処理して前記弁体の開閉量に対応
    する測定信号として出力するための信号処理手段とを備
    え、 前記弁体の開閉動によって前記コイル体に対する前記金
    属部材の相対的位置が変位すると、前記金属部材に発生
    する渦電流損が変動して前記高周波発振手段の前記出力
    信号が変化し、前記信号処理手段は、前記出力信号の変
    化を利用して前記弁体の開閉量に対応する測定信号を生
    成することを特徴とするガバナ開閉量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記金属部材はリング状又はスリーブ状
    に形成され、前記コイル体は円筒状に形成され、前記金
    属部材が前記コイル体の外周面に対向してその軸線方向
    に移動されることを特徴とする請求項1記載のガバナ開
    閉量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記金属部材はリング状又は円筒状に形
    成され、前記コイル体は円筒スリーブ状に形成され、前
    記金属部材が前記コイル体の内周面に対向してその軸線
    方向に移動されることを特徴とする請求項1記載のガバ
    ナ開閉量測定装置。
  4. 【請求項4】 前記コイル体はその軸線方向に延びるコ
    イルを備え、前記コイルを覆うように保護カバーが設け
    られているとともに、前記保護カバー内に合成樹脂材料
    が充填されていることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載のガバナ開閉量測定装置。
  5. 【請求項5】 前記金属部材と対向する前記保護カバー
    の表面の少なくとも一部は、合成樹脂材料でコーティン
    グされていることを特徴とする請求項4記載のガバナ開
    閉量測定装置。
  6. 【請求項6】 前記保護カバーと対向する前記金属部材
    の表面の少なくとも一部は、合成樹脂材料でコーティン
    グされていることを特徴とする請求項4記載のガバナ開
    閉量測定装置。
  7. 【請求項7】 前記信号処理手段は、前記高周波発振手
    段の出力信号を検波してその検波信号を検波直流信号と
    して出力する検波手段と、前記検波直流信号に基づいて
    前記弁体の開閉量に対応する測定信号を出力する出力手
    段とを備えていることを特徴とする請求項1〜6のいず
    れかに記載のガバナ開閉量測定装置。
JP2001385450A 2001-12-19 2001-12-19 ガバナ開閉量測定装置 Expired - Fee Related JP3822491B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001385450A JP3822491B2 (ja) 2001-12-19 2001-12-19 ガバナ開閉量測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001385450A JP3822491B2 (ja) 2001-12-19 2001-12-19 ガバナ開閉量測定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003185405A true JP2003185405A (ja) 2003-07-03
JP3822491B2 JP3822491B2 (ja) 2006-09-20

Family

ID=27594861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001385450A Expired - Fee Related JP3822491B2 (ja) 2001-12-19 2001-12-19 ガバナ開閉量測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3822491B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013183176A1 (ja) * 2012-06-07 2013-12-12 株式会社ソフト99コーポレーション 火炎表面処理装置
JP2017522157A (ja) * 2014-06-27 2017-08-10 バイエア メディカル キャピタル エルエルシー ベンチレータ・フロー・バルブ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013183176A1 (ja) * 2012-06-07 2013-12-12 株式会社ソフト99コーポレーション 火炎表面処理装置
JP2017522157A (ja) * 2014-06-27 2017-08-10 バイエア メディカル キャピタル エルエルシー ベンチレータ・フロー・バルブ

Also Published As

Publication number Publication date
JP3822491B2 (ja) 2006-09-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7421903B2 (en) Internal pressure simulator for pressure sensors
US9719819B2 (en) Vortex flow sensor for a vortex flow transducer having a flange shaped support device for supporting a membrane in a housing
EP0938695B1 (en) Current to pressure converter
KR102017300B1 (ko) 압력 센서
JP4779807B2 (ja) Icp発光分光分析装置
GB2105494A (en) Angular velocity sensor
US5962791A (en) Pirani+capacitive sensor
US20040246649A1 (en) Flow control valve with magnetic field sensor
JP2003185405A (ja) ガバナ開閉量測定装置
US11009148B2 (en) Displacement transducer
US6112581A (en) Vibratory viscometer
KR101363558B1 (ko) 비접촉 질량 측정장치
US4102209A (en) Temperature compensated vibrating cylinder pressure transducer
WO2005098900B1 (en) Stabilization of a magnetic section of a mass spectrometer
GB2124342A (en) Apparatus for controlling the flow of gas
JPH0361828A (ja) 圧力検出器及び流体供給装置
US12000742B2 (en) Pressure gauge comprising a pressure sensor having a deflection device being controlled to apply a force to an isolation diaphragm
CN113196026B (zh) 包括用于使隔离膜片偏移的设备的压力计
WO2000054018A1 (en) Wide-range pressure gauge
JP2948000B2 (ja) 電磁平衡式秤量装置
US20230296464A1 (en) Cover component for pressure sensor, and pressure sensor device comprising same
EP3918294B1 (en) System and method to determine temperature compensated pressure of a pressure transducer
JP2008128979A (ja) 差圧センサ及び流量計
JP6636849B2 (ja) 圧力センサ
KR100943668B1 (ko) 압력 미세 안정화 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050921

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051121

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20051214

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060213

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20060320

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060410

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20060619

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060622

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees