JP2003185289A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JP2003185289A
JP2003185289A JP2001382614A JP2001382614A JP2003185289A JP 2003185289 A JP2003185289 A JP 2003185289A JP 2001382614 A JP2001382614 A JP 2001382614A JP 2001382614 A JP2001382614 A JP 2001382614A JP 2003185289 A JP2003185289 A JP 2003185289A
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blower
cooling device
water supply
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Hirokazu Tanaka
宏和 田中
Satoshi Takahashi
諭史 高橋
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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を冷媒として、その蒸発潜熱を利用して冷
却するとき、小さな動力で効率よく行う。 【解決手段】 タンク4に通じる流量調整弁5と蒸発器
1とを給水管6、7で接続する。蒸発器1と送風機2と
を排出管10で接続する。送風機2の排出口は、開放空
間に向かって開口される。蒸発器1に給水し、送風機2
の吸引により蒸発器1内を減圧する。水が沸騰して蒸発
し、残った水が冷却される。発生した水蒸気は、送風機
2を冷却しながら開放空間に排出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水を冷却媒体とし
たエアコンやチラー等に利用される冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
の冷却装置の冷媒として、フロンやアンモニア等を利用
したものが公知である。フロンは地球温暖化やオゾン層
破壊の原因物質として環境問題となっている。また、ア
ンモニアはその毒性、腐食性、臭気等の問題を有してお
り、冷媒として利用するには解決すべき問題点が数多く
ある。
【0003】これに対し、容易に入手でき、かつ安全性
も高い水の蒸発熱(蒸発潜熱)を利用して冷却する方式
も行われてきている。この技術を用いた冷却装置として
は、冷風扇が代表的である。しかし、大気圧中で水はそ
の空気中の温度に対する飽和水蒸気圧までしか蒸発でき
ないため、水を蒸発させても、周囲温度に対して4〜5
℃しか下がらない。逆に、水の蒸発によって湿度が10
0%近くになるに従い蒸発量が減り、冷却能力が低下す
るとともに、湿度が高くなる欠点があった。
【0004】また、水を収容した容器内の圧力を下げる
ことによって水の沸点が下がり、その水が蒸発するとき
の蒸発潜熱で水温を下げることも知られている。 しか
し、水が低温で沸騰して蒸発するようにしたとき、その
水蒸気の体積は水の時の体積の数万倍から十数万倍にも
なってしまう。蒸発器から排出するためにピストン式や
ギア式等のポンプで排出する場合、大きな容量のシリン
ダが必要となる。
【0005】ヒートポンプや冷凍機等において、水を冷
媒として蒸発器や凝縮器で熱交換を行うようにした技術
も公知となっている。例えば特開昭63−231150
号公報や特開平7−280401号公報に開示されてい
る。
【0006】前者では、60℃で−610mmHg(8
1.1kPa)程度まで圧力を下げると、水が蒸発して
水蒸気が得られ、ポンプによって1kg/cm2G(1
01kPa)まで圧力を高めると、凝縮器で120℃ま
で温度が上がり、その熱を回収するようにしている。こ
の場合、蒸発器では60℃の水が必要であり、さらに圧
力を150mmHg(19.95kPa)から760m
mHg(101kPa)まで圧縮する必要があるため、
ポンプには高駆動力なものが必要となる。
【0007】後者では、真空製氷部における蒸発器にお
いて、0℃で4.5Torr(0.60kPa)に減圧
すると、沸点に至り蒸発していく。この水蒸気を遠心式
圧縮機によって昇圧し、凝縮器で凝縮させる。このとき
の凝縮圧力は10Torr(1.33kPa)、凝縮温
度は11℃に設定されている。
【0008】この装置は、真空製氷部の蒸発器において
蒸発潜熱により氷を製造し、凝縮器では吸収式冷凍機に
より冷却された冷媒を循環させて水蒸気を冷却する構成
とされる。 真空製水部で発生した水蒸気を昇圧するの
に必要な圧縮機の圧力比は2.22である。凝縮器では
11℃まで温度を下げる必要があるので、エアコン等の
冷房装置には向かず、また常に真空ポンプより凝縮器を
10Torrまで減圧しておく必要があり、真空ポンプ
の容量も大きなものが必要となる。
【0009】しかも、蒸発器がポンプを介して大気に開
放された水蓄熱槽に接続されており、蒸発器から氷水ス
ラリーの状態で排出することはできても、空気が逆流し
て入り込む可能性があり、低圧を維持することは難し
い。すなわち、ほとんど連通された状態となって、密閉
することが困難な構造である。
【0010】ここで、例えば5℃で圧力が0.86kP
a(6.5mmHg)のとき、1gの水は体積147リ
ットルの水蒸気であるが、この水蒸気を30°Cの大気
に接触させると、水蒸気は凝縮して1gの水に戻る。こ
の事実に着目して、本発明は、小さな動力でも効率よく
冷却できる冷却装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、給水手段と、該給水手段から供給された水を蒸発
させるための空間を形成する蒸発器と、該蒸発器内を減
圧しながら水蒸気を排出する送風機と、前記給水手段、
蒸発器および送風機を順に接続する管路とを備えたもの
であり、管路の出口は、蒸発器において熱交換される空
間とは異なる空間に向かって開口される。
【0012】そして、蒸発器で発生した熱を取り出す手
段として、蒸発器に熱交換用の空気を送風する室内送風
機を備えている。なお、熱交換用の媒体として空気の代
わりに水を用いてもよい。なお、ここでの室内とは、人
が出入りする室内だけでなく、物を貯蔵する冷蔵室、一
定温度に維持される恒温室等の室内も含む。
【0013】蒸発器内が送風機の吸引によって減圧され
ると、蒸発器に供給された水は蒸発し、蒸発潜熱により
残っている水を冷却する。大気圧以下の水蒸気は、蒸発
器から管路を通じて、送風機を冷却しながら異なる空間
に放出される。放出する空間としては、室外等の開放さ
れた空間が好ましい。
【0014】このように水蒸気が排出される空間は熱交
換される空間とは異なるので、熱交換によって冷却され
た空間の湿度が高くなることはない。しかも、開放され
た空間であると、ストレスなく排出することができるの
で、蒸発器を減圧するための送風機を大型のものにしな
くてもよい。その結果、小さな動力で用が足りる。
【0015】このとき、蒸発器内の環境は、温度0℃、
このときの飽和水蒸気圧に等しい圧力0.61kPa
(4.58mmHg)から室温と同じ温度、この温度に
おける飽和水蒸気圧の範囲とする。この範囲に設定して
おくことにより、適切に室内を冷却できる。温度が0℃
より低いと、水が凍ってしまい、給水や蒸発ができなく
なる。また、室温より高い圧力に設定すると、水が沸騰
しなくなり、蒸発潜熱が得られず、冷却効率が非常に悪
くなる。
【0016】なお、室内の冷房を目的として使用する場
合は、温度10℃、このときの飽和水蒸気圧に等しい圧
力1.22kPa(9.2mmHg)から温度30℃、
このときの飽和水蒸気圧に等しい圧力4.23kPa
(31.8mmHg)の範囲とすることが好ましい。
【0017】送風機は軸流式あるいは遠心式とされる。
また、送風機を多段に配列した構成としてもよい。した
がって、ポンプや圧縮機を用いなくても、発生した水蒸
気を十分に排出することができ、蒸発器内を上記の範囲
において減圧することが可能となり、小さな動力で効率
よく冷却できる。
【0018】そして、給水手段は、タンクと流量調整弁
とから構成される。あるいは、タンクの代わりに水道水
を利用してもよい。この場合、蒸発器よりも上流側、好
ましくは流量調整弁よりも上流側の管路に、水に含まれ
る不純物を除去するためのフィルタを設けるとよい。フ
ィルタを通して給水することにより、蒸発器内あるいは
流量調整弁内に水あか等の不純物が付着することを防止
でき、メンテナンスの手間を省ける。
【0019】管路に複数のジョイントが設けられ、蒸発
器あるいは流量調整弁が管路から取外し可能とされる。
ジョイントは、タンクあるいは水道の吐出口と流量調整
弁との間、流量調整弁と蒸発器との間、蒸発器と送風機
との間に配置される。これによって、水あか等の不純物
が付着しやすい流量調整弁あるいは蒸発器をそれぞれ単
独で管路から取外すことができ、必要に応じて交換ある
いは洗浄できる構造となる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態の冷
却装置を図1に示す。冷却装置は、給水手段と、給水手
段から供給された水を蒸発させるための空間を形成する
蒸発器1と、蒸発器1内を減圧しながら水蒸気を排出す
る送風機2と、蒸発器1に熱交換用の空気を送風する室
内送風機3と、給水手段、蒸発器1および送風機2を順
に接続する管路とを備えている。
【0021】給水手段は、水が貯められたタンク4と、
給水量を調整する流量調整弁5とから構成される。蒸発
器1は、フィン付き管からなる一般的なものであり、下
側に位置する入口から上側に位置する出口に向かう流れ
が形成される。
【0022】タンク4は、第1給水管6によって流量調
整弁5に接続され、流量調整弁5は、第2給水管7によ
って蒸発器1に接続される。第2給水管7は、蒸発器1
の入口に連通しており、第1給水管6よりも大径とされ
る。
【0023】送風機2は、軸流式、遠心式、横断流式の
いずれかのファン2aが使用され、モータ2bによって
駆動される。軸流式ファンとしては、プロペラファンが
あげられる。遠心式ファンとしては、ターボファン、シ
ロッコファンがあげられる。横断流式ファンとしては、
クロスフローファンがあげられる。いずれの形式を採用
しても、連続的に大容量の空気および水蒸気を排気する
ことが可能である。
【0024】ファン2aおよびモータ2bは、ケーシン
グ8に内装され、ケーシング8の吸入口に、蒸発器1の
出口に連通した排出管9が接続される。ケーシング8は
屋外に設置され、ケーシング8の排出口は、開放空間に
向かって開口される。ここで、開放空間とは、蒸発器1
が設置された空間とは異なる大気圧状態の空間であり、
例えば蒸発器1が設置された室内とは異なる他の室内あ
るいは屋外とされる。
【0025】室内送風機3は、ファン3aとこれを駆動
するモータ3bとからなり、室内から吸い込んだ空気を
蒸発器1のフィンの間を通過させ、室内に吹き出すこと
ができればよく、ファン3aの形式は問わない。
【0026】そして、タンク4からケーシング8に至る
管路は、第1給水管6、第2給水管7、蒸発器1、排出
管9によって形成され、漏れあるいは空気の侵入が生じ
ないようにこれらが接続される。
【0027】また、流量調整弁5、送風機2、室内送風
機3を駆動制御するためのマイコン等からなる制御装置
が設けられる。制御装置は、設定された温度に対して、
流量調整弁5を駆動して、給水量を調整するとともに、
各送風機2、3の風量を調整する。送風機2の風量とし
ては、蒸発器1内の圧力が設定温度における飽和水蒸気
圧と同じ圧力になるまで減圧できるように設定される。
【0028】次に、本冷却装置におけるの熱交換の原理
を説明する。まず、タンク4からの水は、流量調整弁5
により設定された流量で蒸発器1に供給され、蒸発器1
の下部に溜まる。例えば室温が30℃であれば、送風機
2を駆動して蒸発器1内を排気し、蒸発器1内の圧力を
30℃のときの飽和水蒸気圧である4.23kPa(3
1.8mmHg)以下まで減圧する。すると、蒸発器1
に充填された水は沸騰して蒸発し、その気化熱(蒸発潜
熱)によって残っている水は冷却される。このとき、約
2.26kJ/gの熱を奪って気化する。そして、蒸発
器1内の水を例えば10℃まで冷却すると、そのときの
圧力は10℃のときの飽和水蒸気圧である1.22kP
a(9.2mmHg)まで下がり、沸騰も止まる。
【0029】室内送風機3を駆動して、蒸発器1に対し
て送風することにより、蒸発器1と空気とが熱交換さ
れ、通過する空気は冷却される。これを室内に吹き出す
と、冷房等に利用できる。一方、蒸発器1内に発生した
水蒸気は、送風機2によって吸い出され、水蒸気を含ん
だ低温の空気が、送風機2のモータを冷却しながらケー
シング8の排出口から開放空間(室外)へ排気される。
また、水が蒸発器1内で蒸発し、排出されるので、この
減少に応じてタンク4から連続してあるいは間欠的に水
が供給され、運転が継続される。
【0030】ここで、この送風機2において、一般家庭
で使用されるフロン用エアコンで冷却する場合と同等に
冷却するのに必要な送風機2の能力について、具体的数
値を挙げて説明する。通常、一般家庭で使用される1馬
力程度のエアコンの冷却能力は2.5kWである。これ
と同等の冷却に必要な水の蒸発量は、蒸発潜熱を約2.
26kJ/gとすると、 2.5(kW)/2.26(kJ/g) =2.5*3.6*103(kJ/h)/2.26(kJ/g) =3980(g/h) となる。
【0031】これが、毎分では3980/60=66.
3(g/min)となる。すなわち、ロスも含めて1分
間に1馬力当たり約75g/minの水の蒸発量が必要
となる。一方、蒸発器1において、温度10℃まで冷却
した場合、圧力が1.226kPa(9.2mmHg)
で水は沸騰して、蒸気が発生する。 このときの水蒸気
の体積は約107リットル/gである。そして、前述の
ように毎分75g蒸発させると、その体積は約8m3
minとなる。
【0032】したがって、フロン用エアコンと同等の冷
却能力を水の蒸発潜熱を利用して得るには、圧縮機の吸
入量が8m3/minであればよいことになる。この吸
入量(8m3/min)は、大気中における直径20c
mで50W程度の換気扇の吸入量と同等であることか
ら、一般的な送風機によって容易に実現することができ
る。このように、高い能力の送風機を用いる必要がな
く、小さな動力で効率のよい冷却性能を得ることができ
る。
【0033】ちなみに、フロンR22の場合、常温では
気体であり、40℃で液体とするには1522.8kP
a(15.64kgf/cm2)の圧縮力が必要であ
り、相当大きな圧力が必要となる。また、10℃におけ
る蒸発潜熱は196J/gであり、水と比べて大変小さ
いことがわかる。ただし、蒸気の体積が小さいので、ポ
ンプの排気量は小さくて済む。
【0034】(第2実施形態)本実施形態の冷却装置を
図2に示す。本冷却装置では、第1給水管6においてタ
ンク4と流量調整弁5との間に、ストレーナ11が着脱
可能に介装されている。その他の構成および作用は上記
第1実施形態と同じである。
【0035】フィルタとしてストレーナ11を設けるこ
とにより、供給される水に含まれるごみ等の不純物を取
り除くことができる。したがって、蒸発器1に給水され
て、水が蒸発した後に不純物が蒸発器1内に堆積するこ
とを防止でき、このような堆積物による熱交換効率の低
下および給水の詰まりを防げる。
【0036】(第3実施形態)本実施形態の冷却装置を
図3に示す。本冷却装置では、給水手段として、タンク
4を使用する代わりに水道直結式とする。第1給水管6
が、水道の吐出口である蛇口12に接続具13を介して
接続される。このように、水道から水を供給することに
よって、長時間の運転が可能となる。なお、その他の構
成および作用は上記第1実施形態と同じである。
【0037】そして、図4に示すように、蛇口12と流
量調整弁5との間にストレーナ11を着脱可能に介装し
てもよい。水道水に含まれるさび等の不純物を取り除く
ことができる。また、水道水に含まれる鉄、カルシウ
ム、マグネシウム等の水あかを取り除く水あかフィルタ
を第1給水管6に介装してもよく、蒸発器1および流量
調整弁5に水あかが付着することを防止できる。したが
って、ストレーナ11等のフィルタを定期的に交換すれ
ば、長期間にわたって運転能力を維持することができ
る。なお、ストレーナ11および水あかフィルタは、そ
れぞれ単独で用いてもよく、組み合わせて用いてもよ
い。
【0038】(第4実施形態)本実施形態の冷却装置を
図5に示す。本冷却装置では、管路に管同士あるいは管
と機器を接続するためのジョイント14を複数設け、管
路を分解できる構造としている。すなわち、第1給水管
6では、流量調整弁5の上流側にジョイント14が設け
られ、第2給水管7では、流量調整弁5の下流側にジョ
イント14が設けられる。排出管9では、蒸発器1の下
流側にジョイント14が設けられる。なお、その他の構
成および作用は上記第3実施形態と同じである。
【0039】これによって、流量調整弁5および蒸発器
1が管路に対して容易に取外し可能となる。長期間の使
用によって流量調整弁5あるいは蒸発器1では、供給さ
れた水に含まれる水あか等の不純物が付着して汚れた
り、あるいは堆積したりする。その結果、運転能力の低
下、給水の詰まりを招く。そこで、流量調整弁5あるい
は蒸発器1を取外して、新品に交換する、あるいは洗浄
を行うことにより、本来の能力を発揮させることができ
る。
【0040】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。上記冷
却装置は、室内の冷房を行うものであるが、これに限ら
ず冷蔵室内や容器内の閉じた空間の冷却の用途に使用し
てもよい。
【0041】また、蒸発器内を減圧するための送風機を
複数直列に配した多段構成としてもよい。このようにす
れば、能力の低い送風機を用いることができ、個々の送
風機の能力が低くても、順々に減圧の程度を高めていく
ことができる。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、蒸発器で発生した水蒸気を凝縮させることなく
開放された空間に放出することにより、蒸発器内の低圧
を維持でき、蒸発器において水の蒸発潜熱によって大き
な冷却効果を得ることができる。しかも、冷媒は水であ
るため、例え漏れても環境に悪影響を及ぼすことがな
く、フロン系冷媒に比べ内部が低圧であるため、破裂の
危険性もなく、安全性が高い。
【0043】したがって、冷却運転の動力源として送風
機を駆動するだけであるので、簡単な構造でありなが
ら、安全性が高く、冷却効率の高い冷却装置を実現する
ことが可能となり、冷房、冷蔵といった各種用途に容易
に提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の冷却装置の構成図
【図2】第2実施形態の冷却装置の構成図
【図3】第3実施形態の冷却装置の構成図
【図4】同実施形態における他の冷却装置の構成図
【図5】第4実施形態の冷却装置の構成図
【符号の説明】
1 蒸発器 2 送風機 3 室内送風機 4 タンク 5 流量調整弁 6 第1給水管 7 第2給水管 9 排出管 11 ストレーナ 12 蛇口 13 接続具 14 ジョイント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3L044 AA04 BA05 BA06 BA09 CA11 CA18 DB01 DD04 FA03 FA04 GA02 KA04 3L050 BB09

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水手段と、該給水手段から供給された
    水を蒸発させるための空間を形成する蒸発器と、該蒸発
    器内を減圧しながら水蒸気を排出する送風機と、前記給
    水手段、蒸発器および送風機を順に接続する管路とを備
    え、該管路の出口は、前記蒸発器において熱交換される
    空間とは異なる空間に向かって開口されたことを特徴と
    する冷却装置。
  2. 【請求項2】 給水手段と、該給水手段から供給された
    水を蒸発させるための空間を形成する蒸発器と、該蒸発
    器内を減圧しながら水蒸気を排出する送風機と、前記蒸
    発器に熱交換用の空気を送風する室内送風機と、前記給
    水手段、蒸発器および送風機を順に接続する管路とを備
    え、該管路の出口は、冷却される室内空間とは異なる空
    間に向かって開口され、前記蒸発器内の環境を温度0
    ℃、圧力0.61kPaから室温と同じ温度、この温度
    における飽和水蒸気圧の範囲とすることを特徴とする冷
    却装置。
  3. 【請求項3】 給水手段と蒸発器との間に、水に含まれ
    る不純物を除去するためのフィルタが設けられたことを
    特徴とする請求項1または2記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 給水手段は、タンクと流量調整弁とから
    構成され、前記タンクと流量調整弁との間にフィルタが
    配されたことを特徴とする請求項3記載の冷却装置。
  5. 【請求項5】 タンクの水の代わりに水道水を利用した
    ことを特徴とする請求項4記載の冷却装置。
  6. 【請求項6】 管路に複数のジョイントが設けられ、蒸
    発器あるいは流量調整弁が前記管路から取外し可能とさ
    れたことを特徴とする請求項4または5記載の冷却装
    置。
  7. 【請求項7】 送風機は軸流式とされたことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の冷却装置。
  8. 【請求項8】 送風機は遠心式とされたことを特徴とす
    る請求項1〜6のいずれかに記載の冷却装置。
  9. 【請求項9】 送風機が多段に配列されたことを特徴と
    する請求項7または8記載の冷却装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010025529A (ja) * 2008-07-17 2010-02-04 Mitsutoshi Kashiwajima バロメトリックサイホンによる冷暖房発電蒸留装置
WO2023018482A1 (en) * 2021-08-13 2023-02-16 Emerson Climate Technologies, Inc. Open cycle cooling system

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