JP2003179741A - 電子すかし処理方法、電子暗号処理方法及びディジタルコンテンツ配信システム - Google Patents

電子すかし処理方法、電子暗号処理方法及びディジタルコンテンツ配信システム

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JP2003179741A
JP2003179741A JP2001379468A JP2001379468A JP2003179741A JP 2003179741 A JP2003179741 A JP 2003179741A JP 2001379468 A JP2001379468 A JP 2001379468A JP 2001379468 A JP2001379468 A JP 2001379468A JP 2003179741 A JP2003179741 A JP 2003179741A
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JP2001379468A
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Tatsuo Kumada
辰男 熊田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は電子すかし処理方法、電子暗号処理
方法及びディジタルコンテンツ配信システムに関し、原
本のコンテンツがもつ信頼性を高め、著作権侵害等の利
権に係わる犯罪を未然に防ぐとともに、複製品が出回っ
て多大な損害が発生しても犯罪捜査に役立つ証拠を提供
することができる電子すかし処理方法、電子暗号処理方
法及びディジタルコンテンツ配信システムを提供するこ
とを目的としている。 【解決手段】 ディジタルデータにディジタル化した情
報を挿入及び抽出する電子すかし処理方法において、情
報を挿入する権利及び方法と、情報を抽出する権利及び
方法を複数に分け、複数に分けたものをそれぞれ独立か
つ分散して管理するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子すかし処理方
法、電子暗号処理方法及びディジタルコンテンツ配信シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータネットワーク環境の整備と
発達、パーソナルコンピュータの家庭を超えた個人への
普及、携帯端末のインターネットへの接続が相まって、
ネットワークを利用した新しい商売が生み出されてい
る。様々なイベントのチケットや娯楽施設の入場券のネ
ットワークを介した販売は既に行われている。銀行で
は、各種振り込みや預貯金残高の紹介なとが、ネットワ
ーク上のホームページにアクセスすることによって可能
である。これまでの窓口業務を全てネットサイトで行な
う証券会社が営業を始めている。電子出版やディジタル
音楽配信等は、小売り業界の変革につながる可能性があ
る。
【0003】ネットワーク上で売買される商品は、全て
ディジタル化されて取り扱われる。動画像、静止画、音
声、プログラム等様々なコンテンツ(中身、内容)はデ
ィジタルデータに変換されることによってネットワーク
上での商品となりうる。ディジタルデータは、劣化が少
なく圧縮効率もよいことからその利便性は高い評価を受
けている。ディジタルデータは、また複製しやすいとい
う特徴をもっている。ディジタルデータは、容易にまた
大量に複製することができて原本と複製品の区別はつか
ない。この特徴は、商品としては重大な問題の原因とな
る。原本と複製品が同等であることから、原本がもつ著
作権を保護することが困難となるからである。
【0004】原本と複製品を区別して原本の著作権を保
護する目的として考案されている技術に電子すかしがあ
る。ディジタルデータに著作権等のディジタル化された
情報を挿入する技術である。ディジタルデータが表現す
るコンテンツ自体には、人間が知覚できる変化を与えず
にディジタルデータとは異質のディジタル情報を挿入す
る。また、挿入されたディジタル情報は、適宜抽出され
て解析されることによって意味をもち、著作権が読み出
されればそのコンテンツが原本であることが証明され
る。
【0005】コンピュータ上で動作する編集ソフトウェ
アが高い機能をもつようになって、様々な加工や編集や
印刷出力ができるようになった。ソフトウェアも安価に
なって個人でも簡単に購入できる。一方、ネットワーク
に接続してあれば、比較的容易にコンテンツを入手する
ことができる。
【0006】編集ソフトウェアを使用すれば、コンテン
ツの単なる複製ではなく、それに加工を施した新たなコ
ンテンツを制作することもできてしまう。また、ネット
ワーク上で流通させることによって、広範囲にまた瞬時
に多くの複製品又は世代コンテンツが制作される可能性
がある。
【0007】元々の原本であるコンテンツがもつ著作権
は侵害されたまま放置され、著作者や正当に販売を請け
負った者等が受領すべき対価が支払われない場合があ
る。このような著作権犯罪に対抗する方法として電子す
かし技術を用いる。著作権情報を挿入することによっ
て、原本であることを正式に保証する。また、複製品に
対しては告発するための証拠として利用することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】限定された範囲内の限
られた量のコンテンツを取り扱うには、1つのコンテン
ツに対して1つの著作権情報を挿入すれば用が足りてい
た。しかしながら、コンテンツ自体に複数の著作者がい
たり、著作権とは別に所有権を主張する者がいたりす
る。また、コンテンツを利用する利用者にも様々な利権
関係がある。個人で利用されるだけではなくて 団体で
も利用権を認められる場合もある。
【0009】また、グループ内でも全て対等な関係であ
るばかりではなく、優劣をつける場合もある。コンテン
ツを制作した側にもそれを利用する側にも様々な利権関
係が生まれている。更に、今日では、ネットワーク上に
流通するコンテンツを保守管理することを業務とするプ
ロバイダと呼ばれる会社が営業を開始したことによっ
て、コンテンツに係わる利権関係が一層複雑になりつつ
ある。
【0010】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、原本のコンテンツがもつ信頼性を高め、
著作権侵害等の利権に係わる犯罪を未然に防ぐととも
に、複製品が出回って多大な損害が発生しても犯罪捜査
に役立つ証拠を提供することができる電子すかし処理方
法、電子暗号処理方法及びディジタルコンテンツ配信シ
ステムを提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1記載の発
明は、ディジタルデータにディジタル化した情報を挿入
及び抽出する電子すかし処理方法において、情報を挿入
する権利及び方法と、情報を抽出する権利及び方法を複
数に分け、複数に分けたものをそれぞれ独立かつ分散し
て管理する、ことを特徴とする。
【0012】このように構成すれば、情報を挿入する側
と情報を抽出する側とはそれぞれ独立に存在して互いに
影響をうけないようにすることができる。 (2)請求項2記載の発明は、前記情報を挿入する権利
及び方法をもつ部類と、情報を抽出する権利及び方法を
もつ部類の少なくとも2つ以上の部類からなることを特
徴とする。
【0013】このように構成すれば、それぞれが独立し
て互いに影響を受けることはない。 (3)請求項3記載の発明は、前記情報を挿入する権利
及び方法を行使するには挿入鍵を使用し、前記情報を抽
出する権利及び方法を行使するには抽出鍵を使用するこ
とを特徴とする。
【0014】このように構成すれば、挿入鍵と抽出鍵と
を有することにより、有効な処理を行なうことが可能と
なる。 (4)請求項4記載の発明は、前記挿入鍵には、情報を
挿入する部類の権利及び方法が明示されていることを特
徴とする。
【0015】このように構成すれば、前記情報を挿入す
る権利及び方法を用いてディジタルデータの挿入を行な
うことが可能となる。 (5)請求項5記載の発明は、前記抽出鍵には、情報を
抽出する部類の権利及び方法が明示されていることを特
徴とする。
【0016】このように構成すれば、前記情報を抽出す
る権利及び方法を用いてディジタルデータの抽出を行な
うことが可能となる。 (6)請求項6記載の発明は、前記情報を挿入する権利
及び方法を持つ部類は、情報を挿入する権利及び方法を
もつ1つ以上の構成部類から構成されることを特徴とす
る。
【0017】このように構成すれば、情報を挿入する権
利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によっ
て管理及び運営することが可能となる。 (7)請求項7記載の発明は、前記情報を挿入する権利
及び方法をもつ部類は、構成部類どうしの総意によって
情報を挿入する権利及び方法を行使することを特徴とす
る。
【0018】このように構成すれば、情報を挿入する権
利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によっ
て管理及び運営することが可能となる。 (8)請求項8記載の発明は、前記情報を挿入する権利
及び方法をもつ部類は、構成部類どうしの総意によって
情報を挿入する権利及び方法を行使する挿入鍵をもつこ
とを特徴とする。
【0019】このように構成れば、挿入鍵をもつことに
より、構成部類どうしの総意によって情報を挿入する権
利及び方法を行使することができる。 (9)請求項9記載の発明は、前記情報を挿入する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類どうしの総意の
形成方法は、構成部類の構造体形態によることを特徴と
する。
【0020】このように構成すれば、構成部類の構造体
形態によって前記情報を挿入する権利及び方法をもつ部
類を構成する構成部類どうしの総意を形成することがで
きる。 (10)請求項10記載の発明は、前記情報を挿入する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の構造体形
態は、和構造体と積構造体と層構造体を含めた少なくと
も3つの中の1つであることを特徴とする。
【0021】このように構成すれば、和構造体と積構造
体と層構造体の中の少なくとも1つを用いることによ
り、情報を挿入する権利及び方法を実現することができ
る。 (11)請求項11記載の発明は、前記情報を挿入する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の和構造体
形態は、構成部類がそれぞれ独立した権利及び方法をも
ち、他の構成部類の意思に従う必要のないことを特徴と
する。
【0022】このように構成すれば、構成部類がそれぞ
れ独立した権利及び方法をもつようにすることができ
る。 (12)請求項12記載の発明は、前記情報を挿入する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の積構造体
形態は、全ての構成部類が共有した権利及び方法をも
ち、全ての構成部類の同意に従う必要のあることを特徴
とする。
【0023】このように構成すれば、積構造体形態は、
全ての構成部類の同意に従うようにすることによって、
処理を実行することが可能となる。 (13)請求項13記載の発明は、前記情報を挿入する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の層構造体
形態は、ある限られた構成部類がそれぞれ階層構造をし
た優劣のある権利及び方法をもつことを特徴とする。
【0024】このように構成すれば、構成部類は、それ
ぞれ階層構造をした優劣のある権利及び方法をもつこと
により、処理を実行することが可能となる。 (14)請求項14記載の発明は、前記情報を挿入する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の階層構造
は、構成部類どうしに親子の関係があり、子構成部類は
親構成部類の権利及び方法に従うことを特徴とする。
【0025】このように構成すれば、階層構造をもつこ
とにより、子構成部類は親構成部類の権利及び方法に従
うようにすることができる。 (15)請求項15記載の発明は、前記情報を挿入する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の階層構造
は、構成部類どうしに親子の関係があり、親構成部類が
自らの権利及び方法を放棄した時、子構成部類は自らの
意志に従うことを特徴とする。
【0026】このように構成すれば、親構成部類が権利
を放棄した時に、子構成部類は自らの意志に従い行動す
ることができる。 (16)請求項16記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類は、情報を抽出する権利及び方
法をもつ1つ以上の構成部類から構成されることを特徴
とする。
【0027】このように構成すれば、情報を抽出する権
利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によっ
て管理及び運営することができる。 (17)請求項17記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類は、構成部類どうしの総意によ
って情報を抽出する権利及び方法を行使することを特徴
とする。
【0028】このように構成すれば、情報を抽出する権
利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によっ
て管理及び運営することができる。 (18)請求項18記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類は、構成部類どうしの総意によ
って情報を抽出する権利及び方法を行使する抽出鍵をも
つことを特徴とする。
【0029】このように構成すれば、抽出鍵をもつこと
により構成部類どうしの総意によって情報を挿入する権
利及び方法を行使することができる。 (19)請求項19記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類どうしの総
意の形成方法は、構成部類の構造体形態によることを特
徴とする。
【0030】このように構成すれば、構成部類の構造体
形態によって前記情報を抽出する権利及び方法をもつ部
類を構成する構成部類どうしの総意を形成することがで
きる。 (20)請求項20記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の構造体形
態は、和構造体と積構造体と層構造形態を含めた少なく
とも3つの中の1つであることを特徴とする。
【0031】このように構成すれば、和構造体と積構造
体と層構造体の中の少なくとも1つを用いることによ
り、情報を抽出する権利及び方法を実現することができ
る。 (21)請求項21記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の和構造体
形態は、構成部類がそれぞれ独立した権利及び方法をも
ち、他の構成部類の意思に従う必要のないことを特徴と
する。
【0032】このように構成すれば、構成部類がそれぞ
れ独立した権利及び方法をもち、処理を実行することが
できる。 (22)請求項22記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の積構造体
形態は、全ての構成部類が共有した権利及び方法をも
ち、全ての構成部類の同意に従う必要のあることを特徴
とする。
【0033】このように構成すれば、積構造体形態は、
全ての構成部類の同意に従うようにすることによって、
処理を実行することができる。 (23)請求項23記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の層構造体
形態は、ある限られた構成部類がそれぞれ階層構造をし
た優劣のある権利及び方法をもつことを特徴とする。
【0034】このように構成すれば、構成部類は、それ
ぞれ階層構造をした優劣のある権利及び方法をもつこと
にとより、処理を実行することが可能となる。 (24)請求項24記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の階層構造
は、構成部類どうしに親子の関係があり、子構成部類は
親構成部類の権利及び方法に従うことを特徴とする。
【0035】このように構成すれば、子構成部類は、親
構成部類の権利及び方法に従うようにして処理を実行す
ることができる。 (25)請求項25記載の発明は、前記情報を抽出する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類の階層構造
は、構成部類どうしに親子の関係があり、親構成部類が
自らの権利及び方法を放棄した時に子構成部類は自らの
意思に従うことを特徴とする。
【0036】このように構成すれば、親構成部類が権利
を放棄した時に、子構成部類は自らの意志に従い行動す
ることができる。 (26)請求項26記載の発明は、ディジタルデータに
ディジタル化した情報を挿入及び抽出するディジタルコ
ンテンツ配信システムにおいて、情報を挿入する権利及
び方法と、情報を抽出する権利及び方法を複数に分け、
複数に分けたものをそれぞれ独立かつ分散して管理す
る、ことを特徴とする。
【0037】このように構成すれば、情報を挿入する側
と情報を抽出する側とはそれぞれ独立に存在して互いに
影響をうけないようにすることができる。 (27)請求項27記載の発明は、ディジタルデータの
電子暗号処理方法において、暗号化する権利及び方法と
復号化する権利及び方法を複数に分け、複数に分けたも
のをそれぞれ独立かつ分散して管理する、ことを特徴と
する。
【0038】このように構成すれば、情報を暗号化する
側と情報を復号化する側とはそれぞれ独立に存在して互
いに影響を受けないようにすることができる。 (28)請求項28記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類と、復号化する権利及び方法をもつ
部類の少なくとも2つ以上の部類からなることを特徴と
する。
【0039】このように構成すれば、それぞれが独立し
て互いに影響を受けることはない。 (29)請求項29記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法を行使するには暗号化鍵を使用し、復号化する
権利及び方法を行使するには復号化鍵を使用することを
特徴とする。
【0040】このように構成すれば、暗号化鍵と復号化
鍵とを有することにより、有効な処理を行なうことが可
能である。 (30)請求項30記載の発明は、前記暗号化鍵には、
暗号化する部類の権利及び方法が明示されていることを
特徴とする。
【0041】このように構成すれば、前記情報を暗号化
する権利及び方法を用いてディジタルデータの暗号化を
行なうことが可能となる。 (31)請求項31記載の発明は、前記復号化鍵には、
復号化する部類の権利及び方法が明示されていることを
特徴とする。
【0042】このように構成すれば、前記情報を復号化
する権利及び方法を用いてディジタルデータの復号を行
なうことが可能となる。 (32)請求項32記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類は、暗号化する権利及び方法をもつ
1つ以上の構成部類から構成されることを特徴とする。
【0043】このように構成すれば、情報を暗号化する
権利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によ
って管理及び運営することができる。 (33)請求項33記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類は、構成部類どうしの総意によって
暗号化する権利及び方法を行使することを特徴とする。
【0044】このように構成すれば、情報を暗号化する
権利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によ
って管理及び運営することができる。 (34)請求項34記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類は、構成部類どうしの総意によって
暗号化する権利及び方法を行使する暗号化鍵をもつこと
を特徴とする。
【0045】このように構成すれば、暗号化鍵をもつこ
とにより構成部類どうしの総意によって、情報を暗号化
する権利及び方法を行使することができる。 (35)請求項35記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類どうしの総意の
形成方法は、構成部類の構造体形態によることを特徴と
する。
【0046】このように構成すれば、構成部類の構造体
形態によって前記情報を暗号化する権利及び方法をもつ
部類を構成する構成部類どうしの総意を形成することが
できる。 (36)請求項36記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の構造体形態
は、和構造体と積構造体と層構造体を含めた少なくとも
3つの中の1つであることを特徴とする。
【0047】このように構成すれば、和構造体と積構造
体と層構造体の中の少なくとも1つを用いることによ
り、情報を暗号化する権利及び方法を実現することがで
きる。 (37)請求項37記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の和構造形態
は、構成部類がそれぞれ独立した権利及び方法をもち、
他の構成部類の意思に従う必要のないことを特徴とす
る。
【0048】このように構成すれば、構成部類がそれぞ
れ独立した権利及び方法をもつようにすることができ
る。 (38)請求項38記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の積構造体形態
は、全ての構成部類が共有した権利及び方法をもち、全
ての構成部類の同意に従う必要のあることを特徴とす
る。
【0049】このように構成すれば、積構造体形態は、
全ての構成部類の同意に従うようにすることによって、
処理を実行することができる。 (39)請求項39記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の層構造体形態
は、ある限られた構成部類がそれぞれ階層構造をした優
劣のある権利及び方法をもつことを特徴とする。
【0050】このように構成すれば、構成部類は、それ
ぞれ階層構造をした優劣のある権利及び方法をもつこと
により、処理を実行することができる。 (40)請求項40記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の階層構造は、
構成部類どうしに親子の関係があり、子構成部類は親構
成部類の権利及び方法に従うことを特徴とする。
【0051】このように構成すれば、子構成部類は、親
構成部類の権利及び方法に従うようにすることができ
る。 (41)請求項41記載の発明は、前記暗号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の階層構造は、
構成部類どうしに親子の関係があり、親構成部類が自ら
の権利及び方法を放棄した時、子構成部類は自らの意思
に従うことを特徴とする。
【0052】このように構成すれば、親構成部類が権利
を放棄した時に、子構成部類は自らの意思に従い行動す
ることができる。 (42)請求項42記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類は、復号化する権利及び方法をもつ
1つ以上の構成部類から構成されることを特徴とする。
【0053】このように構成すれば、情報を復号化する
権利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によ
って管理及び運営することが可能となる。 (43)請求項43記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類は、構成部類どうしの総意によって
復号化する権利及び方法を行使することを特徴とする。
【0054】このように構成すれば、情報を復号化する
権利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によ
って管理及び運営することが可能となる。 (44)請求項44記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類は、構成部類どうしの総意によって
復号化する権利及び方法を行使する復号化鍵をもつこと
を特徴とする。
【0055】このように構成すれば、復号化鍵をもつこ
とにより構成部類どうしの総意によって、情報を復号化
する権利及び方法を行使することができる。 (45)請求項45記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類どうしの総意の
形成方法は、構成部類の構造体形態によることを特徴と
する。
【0056】このように構成すれば、構成部類の構造体
形態によって、前記情報を復号化する権利及び方法をも
つ部類を構成する構成部類どうしの総意を形成すること
ができる。 (46)請求項46記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の構造体形態
は、和構造体と積構造体と層構造体を含めた少なくとも
3つの中の1つであることを特徴とする。
【0057】このように構成すれば、和構造体と積構造
体と層構造体の中の少なくとも1つを用いることによ
り、情報を暗号化する権利及び方法を実現することがで
きる。 (47)請求項47記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の和構造体形態
は、構成部類がそれぞれ独立した権利及び方法をもち、
他の構成部類の意思に従う必要のないことを特徴とす
る。
【0058】このように構成すれば、構成部類がそれぞ
れ独立した権利及び方法をもつようにすることができ
る。 (48)請求項48記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の積構造体形態
は、全ての構成部類が共有する権利及び方法をもち、全
ての構成部類の同意に従う必要のあることを特徴とす
る。
【0059】このように構成すれば、積構造体形態は、
全ての構成部類の同意に従うようにすることによって、
処理を実行することが可能となる。 (49)請求項49記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の層構造体形態
は、ある限られた構成部類がそれぞれ階層構造をした優
劣のある権利及び方法をもつことを特徴とする。
【0060】このように構成すれば、構成部類は、それ
ぞれ階層構造をした優劣のある権利及び方法をもつこと
により、処理を実行することが可能となる。 (50)請求項50記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の階層構造は、
構成部類どうしに親子の関係があり、子構成部類は親構
成部類の権利及び方法に従うことを特徴とする。
【0061】このように構成すれば、子構成部類は、親
構成部類の権利及び方法に従うようにすることができ
る。 (51)請求項51記載の発明は、前記復号化する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類の階層構造は、
構成部類どうしに親子の関係があり、親構成部類が自ら
の権利及び方法を放棄した時に、子構成部類は自らの意
志に従うことを特徴とする。
【0062】このように構成すれば、親構成部類が権利
を放棄した時に、子構成部類は自らの意思に従い行動す
ることができる。 (52)請求項52記載の発明は、ディジタルデータの
電子暗号化処理を行なうディジタルコンテンツ配信シス
テムにおいて、暗号化する権利及び方法と復号化する権
利及び方法を複数に分け、複数に分けたものをそれぞれ
独立かつ分散して管理することを特徴とする。
【0063】このように構成すれば、情報を暗号化する
側と情報を復号化する側とはそれぞれ独立に存在して互
いに影響を受けないようにすることができる。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。 (コンテンツ配信システムについて)先ず、コンテンツ
配信システムについて説明する。昨今のインターネット
の拡大とネットワークのブロードバンド化等の環境整備
に基づいて、ディジタルコンテンツのネットワーク配信
システムが構築されつつある。ネットワーク配信システ
ムは、とりわけ流通業界に大きな影響を与えると共に、
生産者、消費者にも新たな問題を投げかけている。
【0065】これまでのコンテンツ配信システムは、ご
く限られた範囲に限定されていた。コンテンツの生産者
と消費者は契約を結ぶことによって互いに利益を享受し
ていた。その範囲は、特定の業界内であったり、決めら
れた相手どうしの配信システムの場合は安心ではある
が、流通するコンテンツの量は制限され、膠着したシス
テムであった。
【0066】近年、符号化技術、暗号化技術のディジタ
ル信号処理技術が高度になり、記憶装置がより大容量に
なり、しかも低廉化し、光ファイバケーブル網に代表さ
れるようなインフラ整備がすすめられる中で、ネットワ
ークを介した配信システムは、より多量のコンテンツを
より遠くにかつ広範囲に、更に高速に配信することがで
きるようになった。
【0067】このネットワーク配信システムを応用した
コンテンツ流通ビジネスが起こるのは当然の帰結であ
る。インターネットが広がり、廉価なパーソナルコンピ
ュータが各家庭、更には各個人に行き渡るようになれ
ば、市場は計りしれない規模となる。取り扱われるディ
ジタルコンテンツは、音楽、文章、静止画像、ソフトウ
ェアと様々な商品に及ぶ。近い将来には、動画も配信さ
れることが期待されている。
【0068】ディジタルコンテンツのネットワーク配信
は、流通業界に改革をもたらした。もはや、土地を買っ
て店舗を構えて客を待つ必要がなくなった。ネットワー
ク上にサイバーショップを開くだけでよい。そこでは、
場所の制限もなく商品を並べることができる。また、開
店時間に縛られることもなく、人を雇う煩わしさも考え
なくてよい。しいては、景気の浮揚策として国家プロジ
ェクトの一つと位置づけられるまでになってきた。
【0069】ネットワークを介した配信システムが大き
な期待を背負う一方で、それが抱える問題への取り組み
も始まっている。この場合に重要視される問題には以下
の例がある。 (a)不正複製 (b)コンテンツの権利関係の複雑化 (c)利益の徴収と分配の課金システム コンテンツの著作権の保護、コンテンツの権利関係の明
確化、利用者の特定方法の確立、決済等のオンライン化
等を実用化しなければならない。
【0070】コンテンツの唯一性又は正当性を保証する
手段として、コンテンツに識別子を付加することが検討
されている。識別子にはその用途上ある条件が要求され
る。 (イ)唯一性 コンテンツの唯一性を証明するためには、当然識別子も
唯一でなければならない。世界中を網羅するネットワー
ク環境においても、コンテンツの唯一性を証明するもの
に耐えなければならない。 (ロ)不変性 短かくともコンテンツの寿命より長い間変わらないこと
が必要である。時間軸で変化するパラメータを識別子に
採用することは不適切である。 (ハ)アドレス性 コンテンツの唯一性を証明するためには、ネットワーク
が広範囲になればなるほど困難になる。つまり、証明す
るための要件が多くなり、識別子自体のデータ量が大き
くなる傾向がある。巨大になった識別子をコンテンツに
付加してネットワーク上を送信するのは非効率的で不経
済である。そこで、識別子にはコンテンツがもつ管理情
報や権利情報が記憶されている場所を示すアドレスだけ
にする。そのアドレスを探ることによって必要な情報を
取得できるようにする。 (ニ)耐久性 コンテンツは正当でも様々な加工や処理が施される場合
を想定しなければならない。変倍、色変換、圧縮や印刷
等が行われても識別子は変化したり消えたりしてはなら
ない。更に、不正な複製を行おうとして識別子を削除し
ようとする攻撃に耐えなければならない。
【0071】世界中の様々な機関、団体が独自の仕様で
コンテンツ識別子を検討している。全体のシステムを管
理する発行元機関はISO(Internationa
lStandard Organization)か民
間団体に分けられる。民間団体には、cIDf(Con
tent ID Forum)やTVAF(TVAny
time Forum)等がある。
【0072】コンテンツ識別子の管理システムは、階層
構造をしている。発行元機関は、概ね各国に代理発行機
関を設置している。代理発行機関は、国情に応じた発行
機関を認定する。実際のコンテンツ識別子は発行機関が
発行する。
【0073】コンテンツ配信システムには、3つの情報
が相互に関与している。コンテンツ実体とコンテンツ識
別子とメタデータである。コンテンツ実体とは、音楽、
文書、静止画像、ソフトウェア、映像等の商品そのもの
である。コンテンツ識別子とは、コンテンツ実体を証明
する情報であって、管理情報又は権利情報等であるが、
実際は管理情報又は権利情報等が記された場所を示すア
ドレスである場合が多い。メタデータとは、コンテンツ
識別子によって指された管理情報又は権利情報である。
【0074】コンテンツ識別子は、発行する各機関、団
体に依存するが、目的に応じた特定の機能を果たすよう
に決められている。cIDfはコンテンツIDを発行し
ている。コンテンツIDは、コンテンツ実体の中に電子
すかし技術等を用いて挿入されている。コンテンツ実体
からコンテンツIDを抽出して、メタデータを格納した
データベースのアドレスを解読する。従って、コンテン
ツ実体からその管理情報又は権利情報等を知ることがで
きる。
【0075】不正複製品からはコンテンツIDを抽出で
きないため、正当品と区別することができる。IDF
(International DOI Founda
tion)はDOI(Digital Object
Identifier)を発行している。DOIからメ
タデータを読み出す。メタデータからコンテンツ実体を
取得する。この時、DOIはコンテンツ実体のポインタ
となる。TVAFはCRID(Content Ref
erencing ID)を発行している。
【0076】先ず、メタデータの検索を行なう。そこか
ら、コンテンツ実体を取得する。コンテンツ識別子CR
IDは、検索履歴を記述したものである。コンテンツI
Dは、メタデータを検索するために、DOIはコンテン
ツ実体のポインタとして、CRIDは検索履歴としてそ
れぞれ特化した利用目的のために設計されている。
【0077】コンテンツに付加される識別子は、コンテ
ンツの流通段階によって変化する。映像が放送局を介し
て利用者に配信される場合について考えると、先ずオリ
ジナル映像の段階、それが各放送局に配られた段階、放
送局が様々な流通網に配信する段階の3段階に分けられ
る。各段階のコンテンツに付加される識別子は異なる。
【0078】オリジナル映像には、ISO TC46が
発行するISAN(International St
andard Audiovisual Numbe
r)が付加される。放送局に配られた段階では、各放送
局内の管理を目的として、SMPTE(Society
of Motion Picture and Te
levision Engineers)が発行するV
−ISAN(Version Identifier
for ISAN)が付加される。
【0079】流通網に配信される段階では、cIDfが
発行するコンテンツIDが付加される。同様なコンテン
ツ識別子の変化は音楽でも当てはまる。オリジナル音楽
作品には、CISACが発行するISWC(Inter
national Standard Work Co
de)が付加される。それを演奏して記憶媒体に録音し
たものには、IFPIが発行するISRC(Inter
national Standard Recordi
ng Code)が付加される。
【0080】CD等の商品には、UCC(Unifor
m Code Council Inc.)が発行する
UPC(Universal Product Cod
e)が付加される。また、オリジナル原稿には、ISO
TC49が発行するISTC(Internatio
nal Standard Textual Work
Code)が付加される。また、書籍にはISO T
C46が発行するISBN(Internationa
l Standard Book Number)又は
ISSN International Centre
が発行するISSN(International
Standard Serial Number)が付
加される。同じコンテンツ資源であってもその流通状
態、管理形態によって付加される識別子は変化する。
【0081】現在、インターネットを利用したコンテン
ツ配信システムは、様々な種類のコンテンツを取り扱え
るまでに発展している。有価証券等の売買をネット上で
行ない、決済まで可能になった。また、音楽は携帯端末
に配信されるようになった。近い将来には、映像も配信
されることが計画されている。コンテンツ配信システム
を実現させる技術は整いつつある。残された課題は、著
作権の保護である。コンテンツの提供者又はそれらの販
売を委託された正当な業者は、コンテンツの販売実績に
応じた対価獲得を望んでいる。
【0082】複製が容易であるという特性をもつディジ
タルコンテンツが、インターネットという匿名の場で売
買されるため、コンテンツの著作権のみならず、その管
理情報の保護は必要不可欠である。コンテンツ識別子
は、重要な役割を担う。電子すかし技術や、暗号化技術
を応用して、コンテンツ識別子を用いることにより、コ
ンテンツの不正な複製を防止するだけでなく、犯罪捜査
に証拠を提供することもできる。更には、コンテンツの
保守整備といった管理業務を容易にして課金や決済を滞
りなく行なうことを可能にする。
【0083】コンテンツ提供者には、正しくロイヤリテ
ィが支払われる。コンテンツの提供者とそれを買って嗜
好する利用者との間に立ってネットワークシステムを管
理する管理者の三者が共に利益を分け合うことによって
コンテンツ配信システムは、より一層発展する。 (電子すかし技術と鍵との関係)電子すかし技術とは、
前述したようにコンテンツ識別子をコンテンツ実体に挿
入する際に用いられる。つまり、この場合、コンテンツ
実体という元のデータにコンテンツ識別子という元のデ
ータとは異質のデータを挿入する。電子すかし技術は2
つに分けられる。一方は、異質のデータを元のデータに
挿入する挿入技術であり、もう一方は挿入されている異
質のデータを元のデータから抽出する技術である。挿入
技術と抽出技術は、相互に深い関係がある。
【0084】元のデータにとって挿入される異質のデー
タはいわば雑音である。異質のデータが挿入されること
によって元のデータは変化する。元のデータが画像であ
れば、画質が影響を受けることになるし、元のデータが
音声であれば、雑音が混じることになる。電子すかし技
術は、この元のデータの変化を如何に抑えるかを目的と
する。
【0085】ディジタルデータを変化させてもそれを視
聴する人間にその変化が感受されなければよい。容易に
考えられるのが、挿入する異質のデータの量を少なくす
る方法である。コンテンツ識別子の例を用いて説明す
る。コンテンツIDは、コンテンツ実体の中に電子すか
し技術を用いて挿入されている。コンテンツ実体からコ
ンテンツIDを抽出して、メタデータを格納したデータ
ベースのアドレスを解読する。このように、データベー
スのアドレスのみを挿入することは容易である。
【0086】しかしながら、コンテンツの権利関係や管
理情報まで挿入しようとすると困難になる。挿入する側
では、挿入する異質のデータは少ないほど好ましい。一
方、抽出する側では、確実に挿入されている異質のデー
タを抽出する必要がある。ここで、容易に考えられるの
が、挿入する異質のデータの量を多くする方法である。
データの量が多ければ、たとえ途中で変形していたとし
ても周辺データから正しいデータを推定することができ
るし、一度抽出に失敗しても繰り返し抽出することで、
統計的な手法を利用できるからである。
【0087】また、挿入されたデータの耐久性を考えて
もデータ量は確保しなければならない。このように、挿
入する側では、挿入するデータを少なく抑えようとし、
抽出する側ではある程度以上のデータ量の挿入を希望す
る。電子すかし技術は、この相反する矛盾に応えなけれ
ばならない。電子すかし技術では、挿入側と抽出側を仲
介する取り決めを行なっている。所定の電子すかしデー
タを挿入して、検出側はその方法を知り、それに忠実に
従うことによってすかしデータを抽出する。
【0088】そして、元のディジタルデータを周波数帯
域別に分解する。人間の視聴覚に感受されない周波数帯
域にすかしデータを挿入する。抽出側は、挿入された周
波数帯域を知らなければすかしデータを抽出することが
できない。所定の方法に挿入側も抽出側も従うことによ
ってすかしデータの安全を図る。
【0089】では、所定の方法はどうやって知る得るの
か。その手段として、ここで鍵という概念を採用する。
すかしデータを挿入する側は、挿入する権利を持たなけ
ればならない。この挿入する権利は、特定の管理機関か
ら認証される。挿入する権利を有するものは、管理機関
から鍵を貰ってすかしデータを挿入する方法を知ること
ができる。すかしデータを挿入する者は、鍵を使用して
知り得た正しい方法を用いてすかしデータをオリジナル
データに挿入する。
【0090】一方、すかしデータを抽出する側も、抽出
する権利を持たなければならない。抽出する権利は、特
定の管理機関から認証される。抽出する権利を有する者
は、管理機関から鍵を貰ってすかしデータを抽出する方
法を知ることができる。すかしデータを抽出する者は、
鍵を使用して知り得た正しい方法を用いてすかしデータ
をオリジナルデータから抽出する。すかしデータを挿入
する者と、抽出する者との間には、すかしデータを挿入
する権利と、抽出する権利の正当性を審査して認証する
管理機関が存在する。この管理機関は、要求に応じて権
利を有することが可能か否かを審査する。
【0091】審査は、独立した調査に基づいて行なわれ
る。審査に合格した者に対して、管理機関は鍵を送付又
は開示する。鍵をもった者だけがすかしデータを挿入す
る方法又は抽出する方法を知ることができて、コンテン
ツ配信システムの正当な参加者となる。
【0092】著作者が制作したコンテンツが利用者に届
くまでに、コンテンツに係わる権利を有する人又は会社
等を3つのグループに分類する。独自のコンテンツを制
作するグループを著作者、コンテンツを使用して趣味嗜
好するグループを利用者、著作者からコンテンツを収集
して適宜利用者に供給するグループを供給者とする。著
作者は著作権を、供給者は供給権を、利用者は利用権を
それぞれ持つ。
【0093】図1は本発明が適用されるシステム構成例
を示す図である。著作者が制作したコンテンツが利用者
に届くまでに、コンテンツに係わる権利を有する人又は
会社等を3つのグループに分類する。独自のコンテンツ
を 制作するグループを著作者、コンテンツを使用して
趣味嗜好するグループを利用者、著作者からコンテンツ
を収集して適宜利用者に提供するグループを供給者とす
る。著作者は著作権を、供給者は供給権を、利用者は利
用鍵をもつ。
【0094】図において、1はネットワークであり、2
は著作者、3は供給者、4は利用者である。これら著作
者2と供給者3と利用者4はネットワーク1を介して互
いに接続されている。著作者2は著作権2aを持ち、供
給者3は供給権3aを持ち、利用者4は利用権3aを持
っている。Kaは著作権2aに付属する著作鍵、Kpは
供給権3aに付属する供給鍵、Kuは利用権4aに付属
する利用権である。
【0095】グループを構成する構成員は複数あり、そ
れぞれが独立した権利と権利を行使するための独立した
鍵を持つ。構成員の権利の総意がグループ全体の権利と
なり、権利を行使するためには、構成員それぞれの鍵が
適宜必要である。
【0096】図2は著作者と供給者と利用者の権利関係
を示す図である。著作者グループは、著作者A1〜Al
より構成され、各著作者は著作権Ka1〜Kalをも
つ。供給者グループは供給者P1〜Pmより構成され、
各供給者は供給権Kp1〜Kpmをもつ。利用者グルー
プは利用権U1〜Unより構成され、各利用者は、利用
権Ku1〜Kunをもつ。ここで、l、m、nは整数で
ある。
【0097】それぞれのグループの構成員は、独自の権
利構造体を形成しており、構成員の権利の総意を決める
方法は、権利構造体によって異なる。代表的な例とし
て、和権利構造体、積権利構造体及び層権利構造体があ
る。
【0098】和権利構造体とは、少なくとも1つの構成
員の権利が主張されると、その構成員が属するグループ
の権利は行使される権利構造体である。例えば、次のよ
うな和権利構造体を形成するグループについて説明す
る。説明の都合上、鍵Kx(xは数字)で行使される権
利をもつ構成員をQxとする。
【0099】図3は和権利構造体の説明図である。ここ
では、構成員の数を5とする。Q1、Q2及びQ4が自
分の権利を主張して、Q3とQ5が自分の権利を拒否す
ると、グループ全体として主張する権利は、Q1、Q2
及びQ4が持つ権利の和集合である。即ち、グループ全
体としての権利を行使するための鍵KはK1、K2及び
K4の鍵の和集合である。この時のKは、次式で表され
る。
【0100】K=K1+K2+K4 積権利構造体とは、全構成員の権利が主張されなければ
そのグループ全体としての権利とはならない権利構造体
である。例えば、次のような積権利構造体を形成するグ
ループついて説明する。説明の都合上、鍵Kx(xは数
字)で行使される権利をもつ構成員をQxとする。図4
は積権利構造体の説明図である。構成員の数を3とす
る。Q1とQ2が自分の権利を主張して、Q3が自分の
権利を拒否したものとすると、グループ全体としての権
利は拒否される。即ち、グループ全体としての権利を行
使するための鍵Kは、全構成員の鍵の積集合である。こ
の時のKは、次式で表される。
【0101】K=K1×K2×K3 次に、層権利構造体とは、構成員どうしの間に階層関係
がある権利構造体である。ある構成員どうしには親と子
の関係があり、子の権利の行使は親の意思によって影響
を受ける。親構成員が権利を主張すれば、子構成員も権
利を主張しなければならず、親構成員が権利を拒否すれ
ば、子構成員も権利を拒否しなければならない。親構成
員が権利を放棄した時に限り、子構成員は自分の権利を
主張するか否かを自ら決めることができる。
【0102】ある構成員どうしにおいて、子構成員であ
る者が他の構成員に対しては親構成員となることができ
る。グループ全体の権利は、全ての親構成員の権利が代
表される。層権利構造体で形成されるグループの権利を
行使するためには、利権関係の階層構造に従って形成さ
れる鍵が必要である。
【0103】例えば、次のような階層構造の層権利構造
体を形成するグループについて説明する。説明の都合
上、鍵Kx(xは数字)で行使される権利をもつ構成員
をQxとする。図5は層権利構造体の説明図である。全
ての親構成員がもつ鍵で行使される権利がグループ全体
の権利として代表される。先ず、Q1とQ2とQ3は和
権利構造体を形成する。Q11とQ12は和権利構造体
を形成して、Q1との関係において子構成員となり、逆
にQ1は親構成員となる。
【0104】同様に、Q21とQ22とQ23は和権利
構造体を形成して、Q2との関係において子構成員とな
り、逆にQ2は親構成員となる。Q31とQ32は和権
利構造体を形成して、Q3との関係において子構成員と
なり、逆にQ3は親構成員となる。
【0105】この時、Q1は自分の権利を主張したもの
とする。すると、Q1の子構成員であるQ11及びQ1
2もそれぞれ自分の権利を主張しなければならない。Q
2は自分の権利を拒否したものとする。すると、Q2の
子構成員であるQ21とQ22とQ23も、それぞれ自
分の権利を拒否しなければならない。Q3は自分の権利
を放棄したものとする。するとQ3の子構成員であるQ
31とQ32は自らの意思によって自分の権利を主張す
るか否かを決めることができる。Q31は権利を主張
し、Q32は権利を拒否したものとする。上述の結果、
最終的に決定されるグループ全体の権利はQ1(Q11
とQ12)、又はQ31それぞれがもつ権利を合わせた
ものであり、その権利を行使するための鍵Kは次式で表
される。
【0106】K=K1(K11+K12)+K31 上述の例では、同じ階層の構成員どうしは和権利構造体
を形成している。つまり、Q1とQ2とQ3どうし、及
びQ11とQ12どうし、及びQ21とQ22とQ23
どうし、及びQ31とQ32どうしは、全て和権利構造
体を形成している。同じ階層の構成員どうしは、和権利
構造体を形成するとは限らない。
【0107】例えば、Q31とQ32どうしが積権利構
造体を形成している場合について説明する。図6は層権
利構造体の他の説明図である。Q3が自分の権利を放棄
したものとする。すると、Q3の子構成員であるQ31
とQ32は自らの意思によって自分の権利を主張するか
否かを決めることができる。Q31は権利を主張し、Q
32は権利を拒否したものとする。Q31とQ32は積
権利構造体を形成するので、Q31が権利を主張して
も、Q32が権利を拒否したことによって無効となる。
最終的に決定されるグループ全体の権利は、Q1(Q1
1とQ12)のみとなり、その権利を行使するための鍵
Kは、次式で表される。
【0108】K=K1(K11+K12) コンテンツが著作者から供給者を経由して利用者に渡る
時、著作者は著作権を、供給者は供給権を、利用者は利
用権をそれぞれ主張する。それぞれのグループは、権利
を行使するための鍵をもつ。即ち、著作者は著作鍵Ka
を、供給者は供給鍵Kpを、利用者は利用鍵Kuをも
つ。
【0109】著作者が制作したコンテンツが供給者によ
って収集されて適宜利用者に提供される時、著作権と供
給権と利用権が全て揃わねばならず、KaとKpとKu
は全て必要となる。著作権がなければ、独自のコンテン
ツを入手することができない。独自のコンテンツの代わ
りに、もし複製品を使用した場合には、著作者の権利を
侵害した犯罪行為となる。
【0110】供給権がなければ、コンテンツは著作者と
利用者の間で直接取り引きされることになる。個人間の
限られた範囲内では可能であるが、提供する著作者と利
用する利用者の数が増加すると、著作者と利用者の間を
とりもってシステム化する供給者の存在が有効である。
多くの著作者から収集したコンテンツを取捨選択して整
理することにより、良質のコンテンツを紹介することが
できると共に、不法なコンテンツは排除される。
【0111】利用者は、豊富な種類と量のコンテンツの
中から比較検討しながら最適のコンテンツを選ぶことが
できる。また、ネットワーク1(図1参照)を介して行
なわれるシステムにおいて、参加者のネット使用料を削
減することもできる。供給権をもった供給者が介在する
ことで、安全で効率のよい運営がなされ、システム全体
の信頼度を保つことができる。
【0112】利用権がなければ利用者がいないことにな
り、コンテンツの需要と供給を管理するシステムとして
成立しない。又は不当な利用者によってシステムにアク
セスされれば、提供したサービスに対する対価を回収で
きなくなるばかりでなく、システムの運営に致命的な打
撃を加えられたりする場合もある。正当な利用者に対し
て利用権を与えることによってシステム運営の安全性を
保つことができる。
【0113】著作権問題を解決して多くの著作者からコ
ンテンツを収集し、正当な利用者に希望するコンテンツ
を提供して対価を徴収する等の、コンテンツの保守管理
とシステムの信頼性の高い運営を行なうためには、著作
権をもつ著作者と、供給権をもつ供給者と、利用権をも
つ利用者が全て揃わねばならない。
【0114】著作者が著作権を行使するためには著作鍵
Kaが、供給者が供給権を行使するためには供給鍵Kp
が、利用者が利用権を行使するためには利用鍵Kuがそ
れぞれ必要であるから、著作者と供給者と利用者が揃う
とは、つまりKaとKpとKuが揃うことと同等であ
る。著作者と供給者及び利用者は、それぞれ前述した権
利構造体を形成している。具体例を示してそれぞれの権
利構造体の詳細と、それが与えるコンテンツへの影響に
ついて以下に説明する。
【0115】著作者が和権利構造体を形成している場合
について説明する。説明の都合上、鍵Kax(xは数
字)で行使される権利をもつ著作者をAxとする。図7
は著作者が和権利構造体を形成している場合の説明図で
ある。著作者グループの著作者の数を5とする。著作者
A1、A2及びA4が自分の権利を主張し、著作者A3
とA5が自分の権利を拒否したものとする。すると、グ
ループ全体としての権利を行使するための鍵Kaは、以
下の式で表される。
【0116】Ka=Ka1+Ka2+Ka4 著作者A1は、鍵Ka1を使用して自分の著作権を主張
して、自分の著作物であるコンテンツを提供する。コン
テンツは、著作権が明示された正当な原本であるといえ
る。同様に、著作者A2は鍵Ka2を、著作者A4は鍵
Ka4をそれぞれ使用して自分の著作権を主張して、自
分の著作物であるコンテンツを提供する。このコンテン
ツは、それぞれ著作権が明示された正当な原本であると
いえる。
【0117】著作権が明示されたコンテンツは、他の著
作権が明示されたコンテンツには影響を与えず独立した
存在である。つまり、著作者A1、A2及びA4それぞ
れが著作権をもつコンテンツが提供される。1つのコン
テンツに対して1著作者が著作権をもつ場合には、和権
利構造体が適応する。
【0118】次に、著作者が積権利構造体を形成してい
る場合について述べる。説明の都合上、鍵Kax(xは
数字)で行使される権利をもつ著作者をAxとする。図
8は著作者が積権利構造体を形成している場合の説明図
である。ここでは、著作者グループの著作者の数を3と
する。著作者A1とA2が自分の権利を主張し、著作者
A3が自分の権利を拒否したものとする。1著作者でも
権利を拒否すると、グループ全体としての権利を行使す
るための鍵Kaは、次式で表される。
【0119】Ka=Ka1×Ka2×0=0 この式は、鍵Kaがなくなる場合を示している。権利を
行使する鍵Kaがなくなるということは、つまり著作権
を明示したコンテンツの提供ができなくなることであ
る。
【0120】ここで、改めて著作者A3が自分の権利を
主張したとする。著作者A1、A2及びA3は、鍵Ka
を使用して著作権を主張し、著作物であるコンテンツを
提供する。コンテンツは、著作権が明示された正当な原
本であるといえる。全ての著作者が権利を主張すること
に同調した時に、著作権が明示されたコンテンツが提供
される。
【0121】権利を主張するか否かはそれぞれの著作者
の意思に任されていて、それぞれの著作者は他の著作者
の影響を受けることなく独立して決定することができ
る。つまり、全ての著作者は共有するコンテンツの権利
を対等にもつ。1つのコンテンツに対して複数の著作者
が著作権をもつ場合には、積権利構造体が適応する。
【0122】次に、著作者が層権利構造体を形成してい
る場合について説明する。説明の都合上、鍵Kax(x
は数字)で行使される権利をもつ著作者をAxとする。
図9は著作者が層権利構造体を形成している場合の説明
図である。著作者グループの著作者の数を6とする。グ
ループ全体の権利は、全ての親構成員の権利が代表され
る。
【0123】著作者A1とA2は和権利構造体を形成す
る。著作者A21とA22とA23は和権利構造体を形
成して、著作者A2との関係で子構成員となり、逆にA
2は親構成員となる。同様に、著作者A231はA23
との関係で子構成員となり、逆にA23は親構成員とな
る。この時、著作者A1は自分の権利を拒否したものと
する。すると、著作者A1が著作権をもつコンテンツの
提供はできなくなる。著作者A2は自分の権利を放棄し
たものとする。するとA2の子構成員である著作者A2
1とA22及びA23は自らの意思によって自分の権利
を主張するか否かを決めることができる。
【0124】A21は権利を主張し、A22は権利を拒
否したものとする。A23は権利を主張したものとす
る。すると、A23の子構成員である著作者A231も
権利を主張しなければならない。上述の結果、最終的に
決定されるグループ全体の権利は、著作者A21又はA
23(A231)それぞれが持つ権利を合わせたもので
あり、その権利を行使するための鍵Kaは次式で表され
る。
【0125】Ka=Ka21+Ka23(Ka231) 著作者A21は、Ka21を使用して自分の著作権を主
張して、自分の著作物であるコンテンツを提供する。コ
ンテンツは、著作権が明示された正当な原本であるとい
える。著作者A23は、鍵Ka23を使用して自分の著
作権を主張して、自分の著作物であるコンテンツを提供
する。コンテンツは、A23の著作権が明示された正当
な原本であるといえる。著作者A231は、親構成員の
A23の決定に従って権利を主張するが、自分の著作物
であることは明示しない。また、鍵Ka231は使用し
ない。
【0126】著作権が明示されたコンテンツは、他の著
作権が明示されたコンテンツには影響を与えず独立した
存在である。つまり、著作者A21とA23(A23
1)それぞれが著作権をもつコンテンツが提供される。
1つのコンテンツに対して複数の著作者が著作権をも
ち、共通のコンテンツに対する複数の著作権に優劣があ
る場合には、層権利構造体が適応する。上述の例では、
同じ階層の構成員どうしは和権利構造体を形成してい
る。
【0127】つまり、A1とA2どうし、及びA21と
A22とA23どうしは全て和権利構造体を形成してい
る。しかしながら、同じ階層の構成員どうしが和権利構
造体を形成するとは限らない。例えば、A21とA22
とA23どうしが積権利構造体を形成している場合につ
いて説明する。
【0128】図10は著作者が層権利構造体を形成して
いる場合の他の説明図である。著作者A2は自分の権利
を放棄したものとする。すると、A2の子構成員である
著作者A21とA22及びA23は自らの意思によって
自分の権利を主張するか否かを決めることができる。A
21は権利を主張し、A22は権利を拒否し、A23は
権利を主張したものとする。すると、A23の子構成員
である著作者A231も権利を主張しなければならな
い。A21とA22とA23は積権利構造体を形成して
いるので、A21とA23が権利を主張しても、A22
が権利を拒否することによって無効となる。最終的に決
定されるグループ全体の権利は、拒否されて、その権利
を行使するための鍵は次式で表される。
【0129】Ka=0 上述したように、コンテンツを提供する著作者は、保有
する鍵を使用して自分の著作権を行使する。コンテンツ
は、著作権が明示されていて正当な原本であることが保
証される。
【0130】次に、供給者が和権利構造体を形成してい
る場合について説明する。説明の都合上、鍵Kpx(x
は数字)で行使される権利をもつ供給者をPxとする。
図11は供給者が和権利構造体を形成している場合の説
明図である。供給者グループの供給者の数を5とする。
供給者P1、P2及びP4が自分の権利を主張し、供給
者P3とP5が自分の権利を拒否したものとする。する
と、グループ全体としての権利を行使するための鍵Kp
は次式で表される。
【0131】Kp=Kp1+Kp2+Kp4 供給者P1は鍵Kp1を使用して、自分の供給権を主張
して、自分の供給物であるコンテンツを管理する。コン
テンツは、供給権が明示された正当な供給物であるとい
える。同様に、供給者P2は鍵Kp2を、供給者P4は
Kp4をそれぞれ使用して自分の供給権を主張して、自
分の供給物であるコンテンツを管理する。
【0132】コンテンツは、それぞれ供給権が明示され
た正当な供給物であるといえる。供給権が明示されたコ
ンテンツは、他の供給権が明示されたコンテンツには影
響を与えず、独立した存在である。つまり、もともと同
一のコンテンツであっても、供給者P1、P2及びP4
それぞれが供給権をもつコンテンツとして独立して管理
される。図12はコンテンツの管理状態を示す図であ
る。P1、P2、P4のそれぞれが異なるコンテンツを
管理していることが分かる。
【0133】複数の供給者が独立した供給権をもち、独
自のシステム運営を行なう場合には和権利構造体が適応
する。供給者が積権利構造体を形成している場合につい
て説明する。説明の都合上、鍵Kpx(xは数字)で行
使される権利をもつ供給者をPxとする。図13は、供
給者が積権利構造体を形成している場合の説明図であ
る。供給者グループの供給者の数を3とする。供給者P
1とP2が自分の権利を主張し、供給者P3が自分の権
利を拒否したものとする。1供給者でも権利を拒否する
と、グループ全体としての権利を行使するための鍵Kp
は次式で表される。
【0134】Kp=Kp1×Kp2×0=0 権利を行使する鍵Kpがなくなるということは、つまり
誰もコンテンツに対して明示された供給権をもたないこ
とである。供給権のないコンテンツは、ネットワーク上
において保守管理される義務はなく、ネット参加者は自
由にアクセスすることができる。利用者は、無償で入手
し、必要な部分だけを抽出して応用したり、希望通りに
編集したりすることができる。ただし、保守管理されて
いないことから、如何なるシステムにおいても、またど
れほど時間が経過しても利用可能であるかどうかは保証
できない。
【0135】また、不用意に入手したことによるシステ
ムの故障や資産の消失等の問題には、利用者が責任を負
わなければならない。ここで、改めて供給者P3が自分
の権利を主張したものとする。供給者P1、P2及びP
3は鍵Kpを使用して供給権を主張して、供給物である
コンテンツを管理する。コンテンツは、供給権が明示さ
れた正当な供給物であるといえる。この場合の鍵Kpは
次式で表される。
【0136】Kp=Kp1×Kp2×Kp3 全ての供給者が権利を主張することに同調した時に、供
給権が明示されたコンテンツが管理される。権利を主張
するか否かは、それぞれの供給者の意思に任されてい
て、それぞれの供給者は他の供給者の影響を受けること
なく、独立して決定することができる。つまり、全ての
供給者は、共有するコンテンツの権利を対等にもつ。1
つのコンテンツに対して、複数の供給者が供給権をもつ
場合には、積権利構造体が適応する。
【0137】次に、供給者が層権利構造体を形成してい
る場合について説明する。図14は供給者が層権利構造
体を形成している場合の説明図である。説明の都合上、
鍵Kpx(xは数字)で行使される権利をもつ供給者を
Pxとする。ここでは、供給者グループの供給者の数を
6とする。グループ全体の権利は、全ての親構成員の権
利が代表される。
【0138】供給者P1とP2とP3は和権利構造体を
形成する。供給者P21とP22は和権利構造体を形成
している供給者P2との関係で子構成員となる。逆に、
P2は親構成員となる。同様に、供給者P221はP2
2との関係で子構成員となり、逆にP22は親構成員と
なる。この時、供給者P1は自分の権利を拒否したもの
とする。すると供給者P1が供給権をもつコンテンツは
なくなる。
【0139】供給者P2は自らの権利を放棄したものと
する。すると、P2の子構成員である供給者P21とP
22は自らの意思によって自分の権利を主張するか否か
を決めることができる。P21は権利を主張し、P22
は権利を放棄したものとする。すると、P22の子構成
員である供給者P221は自らの意思によって自分の権
利を主張するか否かを決めることができる。P221は
権利を主張したものとする。供給者P3は権利を主張し
たものとする。
【0140】この結果、最終的に決定されるグループ全
体の権利は、供給者P21とP221又はP3それぞれ
がもつ権利を合わせたものであり、その権利を行使する
ための鍵Kpは次式で表される。
【0141】Kp=Kp21+Kp221+Kp3 供給者P21は鍵Kp21を使用して自分の供給権を主
張してコンテンツを管理する。コンテンツは供給権が明
示された正当な供給物であるといえる。供給者P221
は、鍵Kp221を使用して自分の供給権を主張してコ
ンテンツを管理する。コンテンツは、供給権が明示され
た正当な供給物であるといえる。供給者P3は鍵Kp3
を使用して自分の供給権を主張してコンテンツを管理す
る。コンテンツは、供給権が明示された正当な供給物で
あるといえる。
【0142】供給権が明示されたコンテンツは、他の供
給権が明示されたコンテンツには影響を与えず独立した
存在である。つまり、供給者P21、P221及びP3
それぞれが供給権をもつコンテンツが管理される。1つ
のコンテンツに対して1構成員以上が供給権をもち、共
通のコンテンツに対する複数の供給権に優劣がある場合
には、層権利構造体が適応する。図14の例では、同じ
階層の構成員どうしは和権利構造体を形成している。つ
まり、P1とP2とP3どうし、及びP21とP22ど
うしは全て和権利構造体を形成している。同じ階層の構
成員どうしは、和権利構造体を形成するとは限らない。
【0143】例えば、P21とP22どうしが積権利構
造体を形成している場合について説明する。図15は供
給者が層権利構造体を形成している場合の他の説明図で
ある。供給者P2は、自分の権利を放棄したものとす
る。すると、P2の子構成員である供給者P21とP2
2は自らの意思によって自分の権利を主張するか否かを
決めることができる。P21は権利を主張し、P22は
権利を放棄したものとする。するとP22の子構成員で
ある供給者P221は自らの意思によって自分の権利を
主張するか否かを決めることができる。
【0144】ここで、P221は権利を主張したものと
する。P22は権利を放棄したので、P21とP221
どうしの積権利構造体が形成される。最終的に決定され
るグループ全体の権利は、供給者P21とP221又は
P3がもつ権利を合わせたものであり、その権利を行使
するための鍵Kpは次式で表される。
【0145】Kp=Kp21×Kp221+Kp3 供給者P21とP221は鍵Kp21とKp221を使
用して、自分の供給権を主張してコンテンツを管理す
る。コンテンツは、供給権が明示された正当な供給物で
あるといえる。供給者P3はKp3を使用して自分の供
給権を主張してコンテンツを管理する。
【0146】コンテンツは、供給権が明示された正当な
供給物であるといえる。供給権が明示されたコンテンツ
は、他の供給権が明示されたコンテンツには影響を与え
ず独立した存在である。つまり、供給者P21とP22
1及びP3それぞれが供給権をもつコンテンツが管理さ
れる。
【0147】上述したように、コンテンツを管理する供
給者は、保有する鍵を使用して自分の供給権を行使す
る。コンテンツには供給権が明示されていて、保守管理
がされた正当な供給権であることが保証される。
【0148】次に、利用者が和権利構造体を形成してい
る場合について説明する。説明の都合上、鍵Kux(x
は数字)で行使される権利をもつ利用者をUxとする。
図16は利用者が和権利構造体を形成している場合の説
明図である。利用者グループの利用者の数を5とする。
利用者U1、U2及びU4が自分の権利を主張し、利用
者U3とU5が自分の権利を拒否したものとする。する
と、グループ全体としての権利を行使するためのKu
は、次式で表される。
【0149】Ku=Ku1+Ku2+Ku4 利用者U1は鍵Ku1を使用して自分の利用権を主張し
て希望するコンテンツを利用する。同様に、利用者U2
は鍵Ku2を、利用者U4は鍵Ku4をそれぞれ使用し
て自分の利用権を主張して希望するコンテンツを利用す
る。利用者は、それぞれが保有する鍵を使用して利用権
を行使する。利用者は独立して利用権を行使することが
できる。1つのコンテンツに対して使用者が重複して
も、利用者は他の利用者に影響されることなく、コンテ
ンツを利用できる。複数の利用者が独立してコンテンツ
を利用する場合には、和権利構造体が適応する。
【0150】次に、利用者が積権利構造体を形成してい
る場合について説明する。説明の都合上、鍵Kux(x
は数字)で行使される権利をもつ利用者をUxとする。
図17は利用者が積権利構造体を形成している場合の説
明図である。利用者グループの利用者の数を3とする。
利用者U1とU2が自分の権利を主張し、利用者U3が
自分の権利を拒否したものとする。1利用者でも権利を
拒否すると、グループ全体の権利を行使するための鍵K
uは次式で表される。
【0151】Ku=Ku1×Ku2×0=0 この式より明らかなように、この場合には鍵Kuはなく
なる。権利を行使する鍵Kuがなくなるということは、
つまり誰もコンテンツに対して明示された利用権をもた
ないということである。利用権がなければ、コンテンツ
の正当な利用はできない。コンテンツの全部又は一部の
利用は許されない。もし、それでもコンテンツにアクセ
スを試みようとすれば、又は実際にアクセスしたら犯罪
となる。
【0152】ここで改めて利用者U3が自分の権利を主
張したものとする。利用者U1、U2及びU3は、鍵K
uを使用して利用権を主張して希望するコンテンツを利
用する。全ての利用者が権利を主張することに同調した
時に、希望するコンテンツが利用できる。権利を主張す
るか否かはそれぞれの利用者の意思に任されていて、そ
れぞれの利用者は、他の利用者の影響を受けることな
く、独立して決定することができる。つまり、全ての利
用者は、共有するコンテンツの権利を対等にもつ。この
時の鍵Kuは次式で表される。
【0153】Ku=Ku1×Ku2×Ku3 共通のコンテンツに対して複数の利用者が利用権を共有
する場合には、積権利構造体が適応する。
【0154】次に、利用者が層権利構造体を形成してい
る場合について説明する。説明の都合上、鍵Kux(x
は数字)で行使される権利をもつ利用者をUxとする。
図18は利用者が層権利構造体を形成している場合の説
明図である。利用者グループの利用者の数を6とする。
グループ全体の権利は、全ての親構成員の権利が代表さ
れる。利用者U1とU2は和権利構造体を形成する。利
用者U11とU12は和権利構造体を形成して、利用者
U1との関係で子構成員となり、逆にU1は親構成員と
なる。
【0155】同様に、利用者U111とU112は和権
利構造体を形成して利用者U11との関係で子構成員と
なり、逆にU11は親構成員となる。この時、利用者U
1は自分の権利を放棄したものとする。すると、U1の
子構成員である利用者U11とU12は自らの意思によ
って自分の権利を主張するか否かを決めることができ
る。
【0156】ここで、U11は自分の権利を主張したも
のとする。すると、U11の子構成員である利用者U1
11とU112も権利を主張しなければならない。U1
2は自分の権利を拒否したものとする。すると、U12
が利用権をもつコンテンツはなくなる。利用者U2は自
分の権利を主張したものとする。この結果、最終的に決
定されるグループ全体の権利は、使用者U11(U11
1+U112)とU2それぞれがもつ権利を合わせたも
のであり、その権利を行使するための鍵Kuは、次式で
表される。
【0157】Ku=Ku11(Ku111+Ku11
2)+Ku2 利用者U11は、鍵Ku11を使用して自分の利用権を
主張して希望するコンテンツを利用する。利用者U11
1とU112は親構成員U11の決定に従って権利を主
張するが、自分の利用権は明示しない。利用者U2は、
鍵Ku2を使用して自分の権利を主張して希望するコン
テンツを利用する。利用者は、それぞれが保有する鍵を
使用して利用権を行使する。利用者は、独立して利用権
を行使することができる。
【0158】1つのコンテンツに対して利用者が重複し
ていても、利用者は他の利用者に影響されることなく、
コンテンツを利用できる。つまり、全ての利用者は共有
するコンテンツの権利を対等にもつ。同じ階層に属する
利用者は、対等の利用権をもち、親子の関係にある利用
者は、主従的優劣がある利用権をもつ場合には、層権利
構造体が適応する。図19はコンテンツの管理状態を示
す図である。コンテンツに対して、図18の鍵の階層権
利構造体に対応して、それぞれの利用者が階層的に割り
振られている。
【0159】上述の例では、同じ階層の構成員どうし
は、和権利構造体を形成している。つまり、U1とU2
どうし、及びU11とU12どうし、及びU111とU
112どうしは全て和権利構造体を形成している。同じ
階層の構成員どうしは、和権利構造体を形成するとは限
らない。ここでは、U11とU12どうしが積権利構造
体を形成している場合について説明する。
【0160】図20は利用者が層権利構造体を形成して
いる場合の他の説明図である。利用者U1は自分の権利
を放棄したものとする。すると、U1の子構成員である
利用者U11とU12は自らの意思によって自分の権利
を主張するか否かを決めることができる。U11は自分
の権利を主張したものとする。すると、U11の子構成
員である利用者U111とU112も自分の権利を主張
しなければならない。U12は自分の権利を拒否したも
のとする。U11とU12は積権利構造体を形成してい
るので、U11が権利を主張しても、U12が権利を拒
否することによって無効となる。最終的に決定されるグ
ループ全体の権利は、利用者U2がもつ権利であり、そ
の権利を行使するための鍵Kuは、次式で表される。
【0161】Ku=Ku2 利用者U2は、鍵Ku2を使用して自分の利用権を主張
して希望するコンテンツを利用する。上述したように、
コンテンツを利用する利用者は、保有する利用鍵を使用
して自分の利用権を行使する。正当な利用者だけが利用
権を行使できる利用鍵を保有する。利用権をもたなけれ
ば、システムに参加することはできない。もし、それで
もシステム内のコンテンツにアクセスすれば、犯罪とし
て罰せられる。
【0162】多くの種類と量からなるコンテンツをネッ
トワーク上で流通させるシステムにおいて、複雑な権利
関係から発生する問題をなくし、又は解決しながら安全
かつ信頼性の高い運営をするには、権利の所在を明らか
にすることが必要である。コンテンツが、著作者から供
給者を経由して利用者に渡る時、著作者は著作権を、供
給者は供給権を、利用者は利用権を主張する。それぞれ
のグループは、権利を行使するため、著作者は著作鍵K
aを、供給者は供給鍵Kpを、利用者は利用鍵Kuをも
つ。従って、システムの運営は Ka×Kp×Ku (1) の3つの鍵が全て揃っていなければならない。鍵は、前
述した権利構造体によってそれぞれの3つの鍵が全て揃
っていなければならない。鍵は、前述した権利構造体に
よってそれぞれ特徴を示している。ここで、コンテンツ
に係わる権利の所在が明らかになる過程を具体例を示し
て説明する。
【0163】図21は著作者の権利構造体の説明図であ
る。著作者グループの著作者の数を5とする。著作者が
和権利構造体を形成している。供給者グループの供給者
の数を3とする。供給者は積権利構造体を形成してい
る。著作者A1、A2及びA4が自分の権利を主張し、
著作者A3とA5が自分の権利を拒否したものとする。
すると、グループ全体としての権利を行使する鍵Ka
は、次式で表される。
【0164】 Ka=Ka1+Ka2+Ka4 (2) 著作者A1は鍵Ka1を使用して自分の著作権を主張し
て、自分の著作物であるコンテンツを提供する。このコ
ンテンツは、著作権が明示された正当な原本であるとい
える。同様に、著作者A2は鍵Ka2を、著作者A4は
鍵Ka4をそれぞれ使用して自分の著作権を主張して、
自分の著作物であるコンテンツを提供する。このコンテ
ンツはそれぞれ著作権が明示された正当な原本であると
いえる。
【0165】図22は供給者の権利構造体の説明図であ
る。供給者グループの供給者の数を3とする。全ての供
給者P1と、P2及びP3が自分の権利を主張したもの
とする。権利を主張するか否かはそれぞれの供給者の意
思に任されていて、それぞれの供給者は他の供給者の影
響を受けることなく独立して決定することができる。つ
まり、全ての供給者は共有するコンテンツの権利を対等
にもつ。
【0166】全ての供給者が権利を主張することに同調
した時に、供給権が明示されたコンテンツが管理され
る。供給者P1と、P2及びP3は、鍵Kpを使用して
供給権を主張して、供給物であるコンテンツを管理す
る。コンテンツは、供給権が明示された正当な供給物で
あるといえる。グループ全体としての権利を行使するた
めの鍵Kpは、次式で表される。
【0167】 Kp=Kp1×Kp2×Kp3 (3) 図23は利用者の権利構造体の説明図、図24はコンテ
ンツの管理状態の説明図である。利用者U11とU12
は、利用者U1との関係では子構成員となり、逆にU1
は親構成員となる。同様なことが、利用者U11とU1
11、U112との関係についてもいえる。この時、利
用者U1は自分の権利を放棄したものとする。するとU
1の子構成員である利用者U11とU12は自らの意思
によって自分の権利を主張するか否かを決めることがで
きる。
【0168】U11は自分の権利を主張したものとす
る。すると、U11の子構成員である利用者U111と
U112も自分の権利を主張しなければならない。U1
2は自分の権利を拒否したものとする。すると、U12
が利用権をもつコンテンツはなくなる。利用者U2は自
分の権利を主張したものとする。この結果、最終的に決
定されるグループ全体の権利は、使用者U11(U11
1+U112)とU2それぞれがもつ権利を合わせたも
のとなり、その権利を行使するための鍵Kuは次式で表
される。
【0169】 Ku=Ku11(Ku111+Ku112)+Ku2 (4) ここで、利用者U11は鍵Ku11を使用して自分の利
用権を主張して希望するコンテンツを利用する。利用者
U111とU112は親構成員のU11の決定に従って
権利を主張するが、自分の利用権は明示しない。利用者
U2は、鍵Ku2を使用して自分の利用権を主張して希
望するコンテンツを利用する。利用者は、それぞれが保
有する鍵を使用して利用権を行使する。利用者は独立し
て利用権を行使することができる。
【0170】ここで、(2)式、(3)式、(4)式を
(1)式に代入すると、次式が成立する。 (Ka1+Ka2+Ka4)×(Kp1×Kp2×Kp3 )× (Ku11(Ku111+Ku112)+Ku2) (5) この式を展開すれば、コンテンツに係わる権利の所在が
明らかになる。 Ka1×(Kp1×Kp2×Kp3)×Ku11(Ku111+Ku112) (6−1) Ka1×(Kp1×Kp2×Kp3)×Ku2 (6−2) Ka2×(Kp1×Kp2×Kp3)×Ku11(Ku111+Ku112) (6−3) Ka2×(Kp1×Kp2×Kp3)×Ku2 (6−4) Ka4×(Kp1×Kp2×Kp3)×Ku11(Ku111+Ku112) (6−5) Ka4×(Kp1×Kp2×Kp3)×Ku2 (6−6) 例えば、(6−1)式から、著作者A1から利用者U1
1に渡ったコンテンツについての利権関係を読み取るこ
とができる。著作権は著作者A1が利用権は利用者U1
1がもっていて供給権は供給者P1とP2及びP3が対
等にもっていることが分かる。このように、システムで
管理される全てのコンテンツについての利権関係は容易
に判断することができる。
【0171】上述した利権関係を明示した鍵をディジタ
ル化してコンテンツのディジタルデータに挿入すれば、
コンテンツの履歴を認識することができ、複製品との区
別だけでなく、更に詳細な識別も可能となる。
【0172】また、上述した利権関係を明示した鍵を電
子暗号に応用することが可能となる。例えば、著作権と
供給権とで暗号化鍵を、利用権で復号化鍵を作成すれ
ば、より高度な暗号化方法となる。
【0173】このように、本発明によれば、コンテンツ
に係わる複雑な利権関係を整理してディジタル化して、
ディジタルデータにすかし情報として挿入したり、暗号
化鍵とすることで、大量に流通している様々なコンテン
ツの、著作権に代表される利権問題を未然に防ぎ、もし
起きたとしても速やかに解決にいたる証拠を提供するこ
とができる。
【0174】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、以下の効果が得られる。 (1)請求項1記載の発明によれば、情報を挿入する側
と情報を抽出する側とはそれぞれ独立に存在して互いに
影響をうけないようにすることができる。
【0175】(2)請求項2記載の発明によれば、それ
ぞれが独立して互いに影響を受けることはない。 (3)請求項3記載の発明によれば、挿入鍵と抽出鍵と
を有することにより、有効な処理を行なうことが可能と
なる。
【0176】(4)請求項4記載の発明によれば、前記
情報を挿入する権利及び方法を用いてディジタルデータ
の挿入を行なうことが可能となる。 (5)請求項5記載の発明によれば、前記情報を抽出す
る権利及び方法を用いてディジタルデータの抽出を行な
うことが可能となる。
【0177】(6)請求項6記載の発明によれば、情報
を挿入する権利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類
の総意によって管理及び運営することが可能となる。 (7)請求項7記載の発明によれば、情報を挿入する権
利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意によっ
て管理及び運営することが可能となる。
【0178】(8)請求項8記載の発明によれば、挿入
鍵をもつことにより構成部類どうしの総意によって情報
を挿入する権利及び方法を行使することができる。 (9)請求項9記載の発明によれば、構成部類の構造体
形態によって前記情報を挿入する権利及び方法をもつ部
類を構成する構成部類どうしの総意を形成することがで
きる。
【0179】(10)請求項10記載の発明によれば、
和構造体と積構造体と層構造体の中の少なくとも1つを
用いることにより、情報を挿入する権利及び方法を実現
することができる。
【0180】(11)請求項11記載の発明によれば、
構成部類がそれぞれ独立した権利及び方法をもつように
することができる。 (12)請求項12記載の発明によれば、積構造体形態
は、全ての構成部類の同意に従うようにすることによっ
て、処理を実行することが可能となる。
【0181】(13)請求項13記載の発明によれば、
構成部類は、それぞれ階層構造をした優劣のある権利及
び方法をもつことにより、処理を実行することが可能と
なる。(14)請求項14記載の発明によれば、階層構
造をもつことにより子構成部類は親構成部類の権利及び
方法に従うようにすることができる。
【0182】(15)請求項15記載の発明によれば、
親構成部類が権利を放棄した時に、子構成部類は自らの
意志に従い行動することができる。 (16)請求項16記載の発明によれば、情報を抽出す
る権利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意に
よって管理及び運営することができる。
【0183】(17)請求項17記載の発明によれば、
情報を抽出する権利及び方法をもつ部類は、複数の構成
部類の総意によって管理及び運営することができる。 (18)請求項18記載の発明によれば、抽出鍵をもつ
ことにより構成部類どうしの総意によって情報を挿入す
る権利及び方法を行使することができる。
【0184】(19)請求項19記載の発明によれば、
構成部類の構造体形態によって前記情報を抽出する権利
及び方法をもつ部類を構成する構成部類どうしの総意を
形成することができる。
【0185】(20)請求項20記載の発明によれば、
和構造体と積構造体と層構造体の中の少なくとも1つを
用いることにより、情報を抽出する権利及び方法を実現
することができる。
【0186】(21)請求項21記載の発明によれば、
構成部類がそれぞれ独立した権利及び方法をもち、処理
を実行することができる。 (22)請求項22記載の発明によれば、積構造体形態
は、全ての構成部類の同意に従うようにすることによっ
て、処理を実行することができる。
【0187】(23)請求項23記載の発明によれば、
構成部類は、それぞれ階層構造をした優劣のある権利及
び方法をもつことにとより、処理を実行することが可能
となる。
【0188】(24)請求項24記載の発明によれば、
子構成部類は、親構成部類の権利及び方法に従うように
して処理を実行することができる。 (25)請求項25記載の発明によれば、親構成部類が
権利を放棄した時に、子構成部類は自らの意志に従い行
動することができる。
【0189】(26)請求項26記載の発明によれば、
情報を挿入する側と情報を復号化する側とはそれぞれ独
立に存在して互いに影響をうけないようにすることがで
きる。(27)請求項27記載の発明によれば、情報を
暗号化する側と情報を抽出する側とはそれぞれ独立に存
在して互いに影響を受けないようにすることができる。
(28)請求項28記載の発明によれば、それぞれが独
立して互いに影響を受けることはない。
【0190】(29)請求項29記載の発明によれば、
暗号化鍵と復号化鍵とを有することにより、有効な処理
を行なうことが可能である。 (30)請求項30記載の発明によれば、前記情報を暗
号化する権利及び方法を用いてディジタルデータの暗号
化を行なうことが可能となる。
【0191】(31)請求項31記載の発明によれば、
前記情報を復号化する権利及び方法を用いてディジタル
データの復号を行なうことが可能となる。 (32)請求項32記載の発明によれば、情報を暗号化
する権利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意
によって管理及び運営することができる。
【0192】(33)請求項33記載の発明によれば、
情報を暗号化する権利及び方法をもつ部類は、複数の構
成部類の総意によって管理及び運営することができる。 (34)請求項34記載の発明によれば、暗号鍵をもつ
ことにより構成部類どうしの総意によって、情報を暗号
化する権利及び方法を行使することができる。
【0193】(35)請求項35記載の発明によれば、
構成部類の構造体形態によって前記情報を暗号化する権
利及び方法をもつ部類を構成する構成部類どうしの総意
を形成することができる。
【0194】(36)請求項36記載の発明によれば、
和構造体と積構造体と層構造体の中の少なくとも1つを
用いることにより、情報を暗号化する権利及び方法を実
現することができる。
【0195】(37)請求項37記載の発明によれば、
構成部類がそれぞれ独立した権利及び方法をもつように
することができる。 (38)請求項38記載の発明によれば、積構造体形態
は、全ての構成部類の同意に従うようにすることによっ
て、処理を実行することができる。
【0196】(39)請求項39記載の発明によれば、
構成部類は、それぞれ階層構造をした優劣のある権利及
び方法をもつことにより、処理を実行することができ
る。 (40)請求項40記載の発明によれば、子構成部類
は、親構成部類の権利及び方法に従うようにすることが
できる。
【0197】(41)請求項41記載の発明によれば、
親構成部類が権利を放棄した時に、子構成部類は自らの
意思に従い行動することができる。 (42)請求項42記載の発明によれば、情報を復号化
する権利及び方法をもつ部類は、複数の構成部類の総意
によって管理及び運営することが可能となる。
【0198】(43)請求項43記載の発明によれば、
情報を復号化する権利及び方法をもつ部類は、複数の構
成部類の総意によって管理及び運営することが可能とな
る。 (44)請求項44記載の発明によれば、構成部類どう
しの総意によって、情報を復号化する権利及び方法を行
使するための復号鍵をもつことができる。
【0199】(45)請求項45記載の発明によれば、
構成部類の構造体形態によって、前記情報を復号化する
権利及び方法をもつ部類を構成する構成部類どうしの総
意を形成することができる。
【0200】(46)請求項46記載の発明によれば、
和構造体と積構造体と層構造体の中の少なくとも1つを
用いることにより、情報を暗号化する権利及び方法を実
現することができる。
【0201】(47)請求項47記載の発明によれば、
構成部類がそれぞれ独立した権利及び方法をもつように
することができる。 (48)請求項48記載の発明によれば、積構造体形態
は、全ての構成部類の同意に従うようにすることによっ
て、処理を実行することが可能となる。
【0202】(49)請求項49記載の発明によれば、
構成部類は、それぞれ階層構造をした優劣のある権利及
び方法をもつことにより、処理を実行することが可能と
なる。(50)請求項50記載の発明によれば、子構成
部類は、親構成部類の権利及び方法に従うようにするこ
とができる。
【0203】(51)請求項51記載の発明によれば、
親構成部類が権利を放棄した時に、子構成部類は自らの
意思に従い行動することができる。 (52)請求項52記載の発明によれば、情報を暗号化
する側と情報を復号化する側とはそれぞれ独立に存在し
て互いに影響を受けないようにすることができる。
【0204】このように、本発明によれば、原本のコン
テンツがもつ信頼性を高め、著作権侵害等の利権に係わ
る犯罪を未然に防ぐとともに、複製品が出回って多大な
損害が発生しても犯罪捜査に役立つ証拠を提供すること
ができる電子すかし処理方法、電子暗号処理方法及びデ
ィジタルコンテンツ配信システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるシステム構成例を示す図で
ある。
【図2】著作者と供給者と利用者の権利関係を示す図で
ある。
【図3】和権利構造体の説明図である。
【図4】積権利構造体の説明図である。
【図5】層権利構造体の説明図である。
【図6】層権利構造体の他の説明図である。
【図7】著作者が和権利構造体を形成している場合の説
明図である。
【図8】著作者が積権利構造体を形成している場合の説
明図である。
【図9】著作者が層権利構造体を形成している場合の説
明図である。
【図10】著作者が層権利構造体を形成している場合の
他の説明図である。
【図11】供給者が和権利構造体を形成している場合の
説明図である。
【図12】コンテンツの管理状態を示す図である。
【図13】供給者が積権利構造体を形成している場合の
説明図である。
【図14】供給者が層権利構造体を形成している場合の
説明図である。
【図15】供給者が層権利構造体を形成している場合の
他の説明図である。
【図16】利用者が和権利構造体を形成している場合の
説明図である。
【図17】利用者が積権利構造体を形成している場合の
説明図である。
【図18】利用者が層権利構造体を形成している場合の
説明図である。
【図19】コンテンツの管理状態を示す図である。
【図20】利用者が層権利構造体を形成している場合の
他の説明図である。
【図21】著作者の権利構造体の説明図である。
【図22】供給者の権利構造体の説明図である。
【図23】利用者の権利構造体の説明図である。
【図24】コンテンツの管理状態の説明図である。
【符号の説明】
1 ネットワーク 2 著作者 2a 著作権 3 供給者 3a 供給権 4 利用者 4a 利用権

Claims (52)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタルデータにディジタル化した情
    報を挿入及び抽出する電子すかし処理方法において、 情報を挿入する権利及び方法と、情報を抽出する権利及
    び方法を複数に分け、 複数に分けたものをそれぞれ独立かつ分散して管理す
    る、ことを特徴とする電子すかし処理方法。
  2. 【請求項2】 前記情報を挿入する権利及び方法をもつ
    部類と、情報を抽出する権利及び方法をもつ部類の少な
    くとも2つ以上の部類からなることを特徴とする請求項
    1記載の電子すかし処理方法。
  3. 【請求項3】 前記情報を挿入する権利及び方法を行使
    するには挿入鍵を使用し、前記情報を抽出する権利及び
    方法を行使するには抽出鍵を使用することを特徴とする
    請求項1記載の電子すかし処理方法。
  4. 【請求項4】 前記挿入鍵には、情報を挿入する部類の
    権利及び方法が明示されていることを特徴とする請求項
    3記載の電子すかし処理方法。
  5. 【請求項5】 前記抽出鍵には、情報を抽出する部類の
    権利及び方法が明示されていることを特徴とする請求項
    3記載の電子すかし処理方法。
  6. 【請求項6】 前記情報を挿入する権利及び方法を持つ
    部類は、情報を挿入する権利及び方法をもつ1つ以上の
    構成部類から構成されることを特徴とする請求項2記載
    の電子すかし処理方法。
  7. 【請求項7】 前記情報を挿入する権利及び方法をもつ
    部類は、構成部類どうしの総意によって情報を挿入する
    権利及び方法を行使することを特徴とする請求項2記載
    の電子すかし処理方法。
  8. 【請求項8】 前記情報を挿入する権利及び方法をもつ
    部類は、構成部類どうしの総意によって情報を挿入する
    権利及び方法を行使する挿入鍵をもつことを特徴とする
    請求項3記載の電子すかし処理方法。
  9. 【請求項9】 前記情報を挿入する権利及び方法をもつ
    部類を構成する構成部類どうしの総意の形成方法は、構
    成部類の構造体形態によることを特徴とする請求項2記
    載の電子すかし処理方法。
  10. 【請求項10】 前記情報を挿入する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の構造体形態は、和構造体と
    積構造体と層構造体を含めた少なくとも3つの中の1つ
    であることを特徴とする請求項2記載の電子すかし処理
    方法。
  11. 【請求項11】 前記情報を挿入する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の和構造体形態は、構成部類
    がそれぞれ独立した権利及び方法をもち、他の構成部類
    の意思に従う必要のないことを特徴とする請求項2記載
    の電子すかし処理方法。
  12. 【請求項12】 前記情報を挿入する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の積構造体形態は、全ての構
    成部類が共有した権利及び方法をもち、全ての構成部類
    の同意に従う必要のあることを特徴とする請求項2記載
    の電子すかし処理方法。
  13. 【請求項13】 前記情報を挿入する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の層構造体形態は、ある限ら
    れた構成部類がそれぞれ階層構造をした優劣のある権利
    及び方法をもつことを特徴とする請求項2記載の電子す
    かし処理方法。
  14. 【請求項14】 前記情報を挿入する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の階層構造は、構成部類どう
    しに親子の関係があり、子構成部類は親構成部類の権利
    及び方法に従うことを特徴とする請求項13記載の電子
    すかし処理方法。
  15. 【請求項15】 前記情報を挿入する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の階層構造は、構成部類どう
    しに親子の関係があり、親構成部類が自らの権利及び方
    法を放棄した時、子構成部類は自らの意志に従うことを
    特徴とする請求項13記載の電子すかし処理方法。
  16. 【請求項16】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類は、情報を抽出する権利及び方法をもつ1つ以上
    の構成部類から構成されることを特徴とする請求項2記
    載の電子すかし処理方法。
  17. 【請求項17】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類は、構成部類どうしの総意によって情報を抽出す
    る権利及び方法を行使することを特徴とする請求項2記
    載の電子すかし処理方法。
  18. 【請求項18】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類は、構成部類どうしの総意によって情報を抽出す
    る権利及び方法を行使する抽出鍵をもつことを特徴とす
    る請求項3記載の電子すかし処理方法。
  19. 【請求項19】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類どうしの総意の形成方法は、
    構成部類の構造体形態によることを特徴とする請求項2
    記載の電子すかし処理方法。
  20. 【請求項20】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の構造体形態は、和構造体と
    積構造体と層構造体を含めた少なくとも3つの中の1つ
    であることを特徴とする請求項2記載の電子すかし処理
    方法。
  21. 【請求項21】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の和構造体形態は、構成部類
    がそれぞれ独立した権利及び方法をもち、他の構成部類
    の意思に従う必要のないことを特徴とする請求項2記載
    の電子すかし処理方法。
  22. 【請求項22】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の積構造体形態は、全ての構
    成部類が共有した権利及び方法をもち、全ての構成部類
    の同意に従う必要のあることを特徴とする請求項2記載
    の電子すかし処理方法。
  23. 【請求項23】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の層構造体形態は、ある限ら
    れた構成部類がそれぞれ階層構造をした優劣のある権利
    及び方法をもつことを特徴とする請求項2記載の電子す
    かし処理方法。
  24. 【請求項24】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の階層構造は、構成部類どう
    しに親子の関係があり、子構成部類は親構成部類の権利
    及び方法に従うことを特徴とする請求項23記載の電子
    すかし処理方法。
  25. 【請求項25】 前記情報を抽出する権利及び方法をも
    つ部類を構成する構成部類の階層構造は、構成部類どう
    しに親子の関係があり、親構成部類が自らの権利及び方
    法を放棄した時に子構成部類は自らの意思に従うことを
    特徴とする請求項23記載の電子すかし処理方法。
  26. 【請求項26】 ディジタルデータにディジタル化した
    情報を挿入及び抽出するディジタルコンテンツ配信シス
    テムにおいて、 情報を挿入する権利及び方法と、情報を抽出する権利及
    び方法を複数に分け、 複数に分けたものをそれぞれ独立かつ分散して管理す
    る、ことを特徴とするディジタルコンテンツ配信システ
    ム。
  27. 【請求項27】 ディジタルデータの電子暗号処理方法
    において、 暗号化する権利及び方法と復号化する権利及び方法を複
    数に分け、 複数に分けたものをそれぞれ独立かつ分散して管理す
    る、 ことを特徴とする電子暗号処理方法。
  28. 【請求項28】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類と、復号化する権利及び方法をもつ部類の少なくとも
    2つ以上の部類からなることを特徴とする請求項27記
    載の電子暗号処理方法。
  29. 【請求項29】 前記暗号化する権利及び方法を行使す
    るには暗号化鍵を使用し、復号化する権利及び方法を行
    使するには復号化鍵を使用することを特徴とする請求項
    27記載の電子暗号処理方法。
  30. 【請求項30】 前記暗号化鍵には、暗号化する部類の
    権利及び方法が明示されていることを特徴とする請求項
    29記載の電子暗号処理方法。
  31. 【請求項31】 前記復号化鍵には、復号化する部類の
    権利及び方法が明示されていることを特徴とする請求項
    29記載の電子暗号処理方法。
  32. 【請求項32】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類は、暗号化する権利及び方法をもつ1つ以上の構成部
    類から構成されることを特徴とする請求項28記載の電
    子暗号処理方法。
  33. 【請求項33】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類は、構成部類どうしの総意によって暗号化する権利及
    び方法を行使することを特徴とする請求項28記載の電
    子暗号化処理方法。
  34. 【請求項34】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類は、構成部類どうしの総意によって暗号化する権利及
    び方法を行使する暗号化鍵をもつことを特徴とする請求
    項29記載の電子暗号処理方法。
  35. 【請求項35】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類どうしの総意の形成方法は、構成
    部類の構造体形態によることを特徴とする請求項28記
    載の電子暗号処理方法。
  36. 【請求項36】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の構造体形態は、和構造体と積構
    造体と層構造体を含めた少なくとも3つの中の1つであ
    ることを特徴とする請求項28記載の電子暗号処理方
    法。
  37. 【請求項37】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の和構造形態は、構成部類がそれ
    ぞれ独立した権利及び方法をもち、他の構成部類の意思
    に従う必要のないことを特徴とする請求項28記載の電
    子暗号処理方法。
  38. 【請求項38】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の積構造体形態は、全ての構成部
    類が共有した権利及び方法をもち、全ての構成部類の同
    意に従う必要のあることを特徴とする請求項28記載の
    電子暗号処理方法。
  39. 【請求項39】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の層構造体形態は、ある限られた
    構成部類がそれぞれ階層構造をした優劣のある権利及び
    方法をもつことを特徴とする請求項28記載の電子暗号
    処理方法。
  40. 【請求項40】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の階層構造は、構成部類どうしに
    親子の関係があり、子構成部類は親構成部類の権利及び
    方法に従うことを特徴とする請求項39記載の電子暗号
    処理方法。
  41. 【請求項41】 前記暗号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の階層構造は、構成部類どうしに
    親子の関係があり、親構成部類が自らの権利及び方法を
    放棄した時、子構成部類は自らの意思に従うことを特徴
    とする請求項39記載の電子暗号処理方法。
  42. 【請求項42】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類は、復号化する権利及び方法をもつ1つ以上の構成部
    類から構成されることを特徴とする請求項28記載の電
    子暗号処理方法。
  43. 【請求項43】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類は、構成部類どうしの総意によって復号化する権利及
    び方法を行使することを特徴とする請求項28記載の電
    子暗号処理方法。
  44. 【請求項44】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類は、構成部類どうしの総意によって復号化する権利及
    び方法を行使する復号化鍵をもつことを特徴とする請求
    項29記載の電子暗号処理方法。
  45. 【請求項45】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類どうしの総意の形成方法は、構成
    部類の構造体形態によることを特徴とする請求項28記
    載の電子暗号処理方法。
  46. 【請求項46】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の構造体形態は、和構造体と積構
    造体と層構造体を含めた少なくとも3つの中の1つであ
    ることを特徴とする請求項28記載の電子暗号処理方
    法。
  47. 【請求項47】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の和構造体形態は、構成部類がそ
    れぞれ独立した権利及び方法をもち、他の構成部類の意
    思に従う必要のないことを特徴とする請求項28記載の
    電子暗号処理方法。
  48. 【請求項48】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の積構造体形態は、全ての構成部
    類が共有する権利及び方法をもち、全ての構成部類の同
    意に従う必要のあることを特徴とする請求項28記載の
    電子暗号処理方法。
  49. 【請求項49】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の層構造体形態は、ある限られた
    構成部類がそれぞれ階層構造をした優劣のある権利及び
    方法をもつことを特徴とする請求項28記載の電子暗号
    処理方法。
  50. 【請求項50】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の階層構造は、構成部類どうしに
    親子の関係があり、子構成部類は親構成部類の権利及び
    方法に従うことを特徴とする請求項49記載の電子暗号
    処理方法。
  51. 【請求項51】 前記復号化する権利及び方法をもつ部
    類を構成する構成部類の階層構造は、構成部類どうしに
    親子の関係があり、親構成部類が自らの権利及び方法を
    放棄した時に、子構成部類は自らの意志に従うことを特
    徴とする請求項49記載の電子暗号処理方法。
  52. 【請求項52】 ディジタルデータの電子暗号化処理を
    行なうディジタルコンテンツ配信システムにおいて、 暗号化する権利及び方法と復号化する権利及び方法を複
    数に分け、 複数に分けたものをそれぞれ独立かつ分散して管理す
    る、 ことを特徴とするディジタルコンテンツ配信システム。
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