JP2003178103A - ネットワークシミュレーションシステム、ネットワークシステムの性能評価方法およびそのプログラム - Google Patents

ネットワークシミュレーションシステム、ネットワークシステムの性能評価方法およびそのプログラム

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JP2003178103A
JP2003178103A JP2001375881A JP2001375881A JP2003178103A JP 2003178103 A JP2003178103 A JP 2003178103A JP 2001375881 A JP2001375881 A JP 2001375881A JP 2001375881 A JP2001375881 A JP 2001375881A JP 2003178103 A JP2003178103 A JP 2003178103A
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traffic
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network system
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Akira Kawaguchi
晃 川口
Takeshi Yada
健 矢田
Hiroshi Yamada
博司 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 評価対象となるネットワークシステムを利用
して、実際に遂行されるビジネスプロセスを考慮したネ
ットワークシミュレーションシステムを提供すること。 【解決手段】 本発明に係るネットワークシミュレーシ
ョンシステム100は、業務処理の流れを示すビジネス
プロセス上で、業務処理のオブジェクトに対応するノー
ド装置の相互間の作用をダイアグラムとして作成するト
ラヒックファンデーション作成手段130と、トラヒッ
クファンデーション作成手段130で作成されたダイア
グラムの各リンク上にトラヒック情報を対応させ、ビジ
ネスプロセスにおけるトラヒック情報を含めたネットワ
ークを作成するビジネスプロセストラヒック作成手段1
50と、ビジネスプロセストラヒック作成手段150に
より作成されたネットワークに、ネットワークシステム
上で発生するトラヒック情報を設定し、これをシミュレ
ーションするネットワークシミュレーション実行手段1
60とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シミュレーション
によるネットワークシステムの設計性能評価の技術に関
し、特に、評価対象となるネットワークシステムを利用
して、実際に遂行されるビジネスプロセスを考慮したネ
ットワークシミュレーションシステム、ネットワークシ
ステムの性能評価方法およびそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】ネットワークシステムの変更または新規
構築に伴い、ネットワークを構成する各ノード装置、通
信回線などのリンク、通信プロトコルまたはアプリケー
ションの性能に基づいてシミュレーションを行うネット
ワークシミュレーションシステムが知られている。この
ネットワークシミュレーションシステムを利用する場合
には、ネットワークシステム構成を擬似したネットワー
クシミュレーションモデルと、このモデル上でのトラヒ
ックの特性を擬似するトラヒックモデルとが作成され
る。
【0003】ネットワークシミュレーションモデルは、
例えば、ネットワークシステム構成図やユーザーへのヒ
アリング情報から分析したり、測定装置によって測定さ
れたネットワークを構成する各ノードに対応するノード
装置の処理性能、各ノード装置間のリンク上の回線速度
および通信プロトコル、各ノード装置の通信データサイ
ズおよび通信発生間隔のトラヒック、アプリケーション
のシステム応答時間などのパラメータを、シミュレーシ
ョンシステムにインポートすることで作成される。トラ
ヒックモデルは、測定装置により測定された情報をネッ
トワークシミュレーションシステムにインポートした
り、測定装置により測定された情報やネットワークシス
テム構成図、ユーザーへのヒアリング情報から、分析者
がITスキルや経験に基づき想定することで作成され
る。
【0004】ネットワークシミュレーションシステムを
構成する、ネットワークシミュレーションモデルおよび
トラヒックモデルの各パラメータを適宜変化させること
で、様々な条件下でのネットワークシステムをシミュレ
ーションできる。そして、得られた複数のネットワーク
システムの結果を比較評価することで、実際に構築すべ
きネットワークシステムの設計支援に役立つ。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のネットワークシ
ミュレーションシステムにおいて、トラヒックモデルで
用いられるトラヒックの送受信ポイント(ノード装置)
や通信回線(リンク)などの情報は、測定装置個々の流
量として測定されたトラヒック情報に基づくものであ
り、ビジネスプロセス遂行上で発生したある一部分のト
ラヒックの特性をトラヒックモデルとしたに過ぎず、そ
の与えられたトラヒックモデルに対するネットワークシ
ステムの設計性能評価しか行えていなかった。ここで、
ビジネスプロセスとは、コンピュータを介して実行され
る業務処理の流れを示すフローであり、業務処理のオブ
ジェクトに対応するノード装置の相互間の作用をダイア
グラムとして表示可能である。
【0006】さらに、実際のビジネスプロセスを遂行し
た場合のトラヒックを想定しているモデルだとしても、
モデルの分析者のスキルや経験に依存したモデルである
上、ビジネスプロセス全体のトラヒックを体系的に分析
したモデルではなかった。このため、従来のトラヒック
モデルを適用したモデルでの性能評価結果は、一連のビ
ジネスプロセス全体を遂行する過程で発生する複雑なト
ラヒックの挙動を考慮した汎用的なネットワークシステ
ムの性能評価結果としては、十分に利用できていなかっ
た。すなわち、ネットワークシミュレーションシステム
の実行による評価結果は、ネットワークシステムだけの
設計性能評価にしか利用されておらず、ビジネスプロセ
スに関する情報を示すダイアグラムを分析し、実際のビ
ジネスプロセス全体を遂行する過程で流れるトラヒック
の体系的モデルによるネットワークシミュレーションの
実行はなされておらず、最適なビジネスプロセス遂行の
ための設計性能評価は行われていなかった。
【0007】本発明は上述のような課題に鑑みてなさ
れ、その目的は、評価対象となるネットワークシステム
を利用して、実際に遂行されるビジネスプロセスを考慮
したネットワークシミュレーションシステム、ネットワ
ークシステムの性能評価方法およびそのプログラムを提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るネットワークシミュレーションシステ
ムでは、ネットワークの構築または変更に際して、該構
築または該変更にあたってモデル化したネットワークシ
ステムを、前記ネットワークを構成する各ノードに対応
するノード装置の処理性能と、各ノード装置間のリンク
上の回線速度および通信プロトコルと、各ノード装置の
通信データサイズおよび通信発生間隔のトラヒック情報
と、アプリケーションのシステム応答時間とを含むパラ
メータに基づいてシミュレーションするネットワークシ
ミュレーションシステムにおいて、コンピュータを介し
て実行される業務処理の流れを示すビジネスプロセス上
で、前記業務処理のオブジェクトに対応するノード装置
の相互間の作用をダイアグラムとして作成し、前記業務
処理における通信状態を示すためのトラヒックファンデ
ーション作成手段と、前記トラヒックファンデーション
作成手段で作成されたダイアグラムの各リンク上に前記
パラメータの内の該トラヒック情報を対応させること
で、ビジネスプロセスにおけるトラヒック情報を含めた
ネットワークを作成するビジネスプロセストラヒック作
成手段と、前記ビジネスプロセストラヒック作成手段に
より作成された該ネットワークを、前記ネットワークシ
ステム上で発生するトラヒック情報として設定し、これ
をシミュレーションするネットワークシミュレーション
実行手段とを有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を、図
1〜図17を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に
係るネットワークシミュレーションシステムの構成概要
を説明するためのブロック図である。図2は、ビジネス
プロセスに関するダイアグラムのうちのアクティビティ
図を説明するための図である。図3は、ビジネスプロセ
スに関するダイアグラムのうちのシーケンス図を説明す
るための図である。図4は、ビジネスプロセスに関する
ダイアグラムのうちの配置図を説明するための図であ
る。図5は、ビジネスプロセスに関するダイアグラムの
うちのユースケース図を説明するための図である。図6
は、ビジネスプロセスに関するダイアグラムのうちのク
ラス図を説明するための図である。図7は、対象とする
ビジネスプロセスを説明するための図(アクティビティ
図)である。図8は、図7の各アクティビティと、シー
ケンス図との関係を説明するための図である。図9は、
図8で示されたシーケンス図と、物理的なノードとの関
係からトラヒックのシーケンスを導出することを説明す
るための図である。図10は、図7〜図9により導き出
されるトラヒックファンデーションモデルを説明するた
めの図である。図11は、ビジネスプロセストラヒック
モデルの作成を説明するための図である。図12は、ビ
ジネスプロセストラヒックモデルの作成を説明するため
の他の図である。図13は、図1のネットワークシミュ
レーションシステムの第1の実施形態の動作を説明する
ための図である。図14は、ビジネスプロセスに関する
ダイアグラムのうちのユースケース図を説明するための
他の図である。図15は、ビジネスプロセスに関するダ
イアグラムのうちのアクティビティ図を説明するための
他の図である。図16は、ビジネスプロセスに関するダ
イアグラムのうちのシーケンス図を説明するための他の
図である。図17は、図1のネットワークシミュレーシ
ョンシステムの第2の実施形態の動作を説明するための
図である。
【0010】初めに図1を用いて、ネットワークシミュ
レーションシステムのシステム構成の概要を説明する。
図1のネットワークシミュレーションシステム100
は、ネットワークシミュレーションモデル作成手段11
0、トラヒックファンデーションモデル作成手段13
0、データベース装置140、ビジネスプロセストラヒ
ックモデル作成手段150、およびネットワークシミュ
レーションシステム実行手段160を有して構成されて
いる。図1中の矢印は本システムを実行するにあたって
の処理の流れを示すものであり、特に太線で示される処
理は、本発明に係る処理を示すものである。なお、ビジ
ネスプロセスに関するダイアグラム作成120は、手動
での操作であるが、便宜的にこのように記載してある。
【0011】ネットワークシミュレーションモデル作成
手段110では、ネットワークの構築または変更に際し
てモデル化したネットワークモデルを作成する。ネット
ワークモデルを作成するに当たっては、ネットワークを
構成する各ノードに対応して配置されるノード装置の処
理性能と、各ノード装置間のリンク上の回線速度および
通信プロトコルと、各ノード装置の通信データサイズお
よび通信発生間隔のトラヒック情報と、アプリケーショ
ンのシステム応答時間とを含むパラメータが設定され
る。
【0012】ダイアグラム作成120では、コンピュー
タを介して実行される業務処理の流れを示すフローであ
るビジネスプロセスに関する情報をダイアグラムとして
作成する。このダイアグラムの表記法としては様々なも
のがあるが、ここでは例えばOMG(Object Managemen
t Group)によって標準化されているUML(UnifiedMo
deling Language)で記述される。
【0013】また、ダイアグラムとしては、アクティビ
ティ図、シーケンス図、配置図、ユースケース図または
クラス図が用いられる。アクティビティ図は、図2に示
すように、ビジネスプロセスの流れを表す図である。図
2では、各業務部門A、B,C(例えば、事務部門、顧
客サービス部門、経理部門など)における処理とその流
れを示している。シーケンス図は、図3に示すように、
各オブジェクト間のやり取りが経時的に記述される。配
置図は、図4に示すように、ネットワークシステムを構
成する装置の配置を示す。この図4では、ノードに対応
する各装置の物理的な配置を示している。ユースケース
図は、図5に示すように、装置自体やシステム自体が有
する機能をユースケースとして示し、それらと情報を交
換したり受取ったりするアクターとの関係を表す。クラ
ス図は、図6に示すように、クラス間の静的な関係、構
造を示す。ここでクラスとはオブジェクトを抽象化した
ものであり、クラスを具体化したものがシーケンス図な
どで用いられるオブジェクトとして表される。図6のよ
うに、各クラスは、属性(データ構造)、操作(動
作)、および他のクラスとの関係を有して構成される。
【0014】データベース装置140には、このダイア
グラム作成120により作成されたダイアグラム、およ
び後述するトラヒックファンデーションモデル作成手段
130により作成されたモデルが登録される。
【0015】トラヒックファンデーションモデル作成手
段130では、ダイアグラム作成120で作成されたダ
イアグラムに基づいて、ビジネスプロセス上での業務処
理のオブジェクトに対応するノード装置の相互間の作用
を表すダイアグラムを作成する。この作成されたダイア
グラムでは、各業務処理におけるトラヒックであるデー
タ通信のやり取りが示される。
【0016】ビジネスプロセストラヒックモデル作成手
段150では、トラヒックファンデーション作成手段1
30で作成されたダイアグラムの各リンク上に、ネット
ワークシミュレーションモデル作成手段110で測定し
た各種パラメータのうちのトラヒック情報を対応させる
ことで、ビジネスプロセスにおけるトラヒックを含めた
ネットワークを作成する。
【0017】ネットワークシミュレーションシステム実
行手段160では、ネットワークシミュレーションモデ
ル作成手段110で構築されたモデルと、ビジネスプロ
セストラヒックモデル作成手段150で作成されたモデ
ルとを用いて、シミュレーションを実行する。
【0018】(第1の実施形態)次に、図13を用い
て、図1のネットワークシミュレーションシステム10
0を用いた、ネットワークシステムの性能評価方法の第
1の実施形態について説明する。
【0019】ネットワークシミュレーションシステム1
00を提供するサービス提供側は、サービスを受ける側
のユーザーへのヒアリングを行う(ステップS1)。ネ
ットワークシミュレーションモデル作成手段110にお
いて、サービス提供側は、ネットワークシミュレーショ
ンシステムとして用いるネットワークシミュレーション
モデルを検討し、作成する(ステップS2)。ネットワ
ークシミュレーションシステムを実行するに当たって必
要な設定項目(ノード、リンク、トラヒックなどのネッ
トワークシミュレーションシステムの設定可能項目)を
分析し、抽出する(ステップS3)。ネットワークシミ
ュレーションモデル作成手段110において、測定装置
(図示しない)によりトラヒックや機器性能の測定の実
施が可能な場合、上記ステップS3で抽出した項目か
ら、測定のターゲットとするノード項目を決定する(ス
テップS4)。この測定装置により、トラヒックや機器
性能の測定を実施する(ステップS5)。
【0020】上記ステップS5での測定装置により測定
されたデータのうち、上記ステップS3で抽出された項
目に該当するパラメータを抽出する(ステップS6)。
この他、上記ステップS5で抽出されていないものであ
っても、既に抽出されており、データベース(図示しな
い)に登録されているパラメータがあれば、これを抽出
する(ステップS7)。上記ステップS3〜S7によっ
て、ネットワークシミュレーションシステムを実行する
上での要素(設定項目と、それに関する上記パラメータ
情報)となるネットワークシミュレーションエレメント
が決定される(ステップS8)。
【0021】ヒアリングによって収集した情報に基づ
き、サービス提供側では、UMLの表記法を用いて、ビ
ジネスプロセスに関する情報を示すダイアグラムを作成
する(ステップS9)。ここでは、例えば具体的に図1
4〜図16に示すようなダイアグラムが作成される。図
14のユースケース図では、ビジネスプロセスにおい
て、その承認システムにおける各アクター(例えば、営
業担当、承認者、総務担当など)と、ユースケースとの
関係が示されている。例えば、営業担当者は、承認文書
の作成、および承認依頼を実施するという2つのユース
ケースが設定されていることを示す。また、図15のア
クティビティ図では、ビジネスプロセスにおいて、その
承認システムにおける承認業務の処理の流れが示されて
いる。また、図16のシーケンス図では、ビジネスプロ
セスにおいて、その承認システムにおけるオブジェクト
に対する承認業務処理の経時的な流れが示されている。
このようなダイアグラムがUML形式で作成される。
【0022】上記ステップS9で作成したビジネスプロ
セスのダイアグラムは、データベース装置のデータベー
ス142に登録される(ステップS10)。トラヒック
ファンデーションモデル作成手段130では、ビジネス
プロセスのダイアグラムに対して、業務上でのデータ通
信に伴い、それにオブジェクトを対応させる(ステップ
S11)。図7には、このビジネスプロセスのダイアグ
ラム(アクティビティ図)が示されている。この中のア
クティビティに対応して作成されたシーケンス図情報
を抽出したのが、図8である。この図8では、各オブジ
ェクト(A、B、C、D)に対応したシーケンス情報が
示されている。この図8に対して、ネットワーク上の物
理的なノード装置(I、II、III)と対応させて置
換えたシーケンス図情報が、図9である。以下、このよ
うに、図7のアクティビティ〜に対応したシーケン
ス図情報が、図10に示すような形で作成される。これ
により、ビジネスプロセスにおけるトラヒックを発生さ
せるジョブがダイアグラムのシーケンスに対応した、ト
ラヒックファンデーションモデルが作成される。このト
ラヒックファンデーションモデルは、データベース14
4に登録される(ステップS12)。
【0023】ビジネスプロセストラヒックモデル作成手
段150では、ネットワークシミュレーションモデル作
成手段110からネットワークシミュレーションエレメ
ントのトラヒック情報を抽出し、この情報を、上記ステ
ップS11で作成したトラヒックファンデーションモデ
ルのノードあるいはリンクに対応させて設定する(ステ
ップS13)。これにより、図9に対応した図11、お
よび、図10に対応した図12に示すようにトラヒック
情報が付されたビジネスプロセストラヒックモデルが作
成される。
【0024】ネットワークシミュレーションシステム実
行手段160では、ビジネスプロセストラヒック作成手
段150により作成されたトラヒックが示されたネット
ワークを、ネットワークシミュレーションモデル作成手
段110で作成されたネットワークシステム上で発生す
るトラヒック情報として設定し、これをシミュレーショ
ンする(ステップS14)。ここで、ビジネスプロセス
トラヒックモデルによりビジネスプロセス上のトラヒッ
クが考慮されたことで、このトラヒック情報を用いたネ
ットワークシミュレーションモデルが実行される。この
シミュレーション結果は処理速度や発生トラヒックの割
合などにより計量的に示され、これがシステム評価の参
考情報として、数値やグラフ形式で示される(ステップ
S15)。さらに、この得られた参考情報に基づいて、
ビジネスプロセスあるいはネットワークシミュレーショ
ンモデルを変更し再びシミュレーションを繰り返すこと
で、最適なシステムを検索できる(ステップS16)。
このとき、特にボトルネックとなるビジネスプロセスに
係る処理の流れをトラヒックに関係するパラメータ、あ
るいはハードウェア構成を変えることで、より効果が期
待できる。
【0025】このように、実際のビジネスプロセスを考
慮したトラヒックモデルを用いることで、実際のビジネ
スプロセスを遂行する過程でのシステムの利用に適した
ネットワークシステムの性能評価を行えるようになる。
さらに、サービス提供側は、上記ステップS15、S1
6での実行結果を基に、よりビジネスプロセスに伴うコ
ンピュータ処理の改善に重点を置いた評価、コンサルテ
ィングを行うことができるようになる。
【0026】(第2の実施形態)次に、図16を用い
て、図1のネットワークシミュレーションシステム10
0を用いた、ネットワークシステムの性能評価方法の第
2の実施形態について説明する。この第2の実施形態の
ネットワークシステムは、上述の第1の実施形態に比
べ、特に、サービス提供業者が通信網を介してシミュレ
ーションを行う点で異なっている。なお、図中では、装
置200内で行われる処理を、ネットワークシミュレー
ションモデル作成を行う過程を符号110に、ビジネス
プロセストラヒックモデル作成を行う過程を符号150
に、それぞれ対応させて示している。
【0027】ネットワークシミュレーションシステム1
00を提供するサービス提供側は、測定装置により、通
信網を介して常時または定期的にトラヒックや機器性能
の測定を行う(ステップS21)。サービスを受ける側
(ユーザー)の通信装置では、測定したトラヒックや機
器性能の測定情報を、通信網を介してサービス提供側に
送信する(ステップS22)。サービス提供側のネット
ワークシミュレーション作成機能を有する装置200
は、この測定情報を受信する(ステップS23)。この
装置200は、この測定情報を基にネットワークシミュ
レーションモデルを自動生成する(ステップS24)。
この装置200では、上記ステップS24で自動生成さ
れたネットワークシミュレーションモデルから、ネット
ワークシミュレーションエレメント情報を抽出する(ス
テップS25)。ユーザーは、UMLの表記法を用い
て、ビジネスプロセスに関する情報を示すダイアグラム
を作成する(ステップS26)。このダイアグラムは、
上述の図13〜図15に示すようなダイアグラムと同種
なものである。
【0028】ユーザーの通信装置は、このダイアグラム
を、サービス提供側に送信する(ステップS27)。サ
ービス提供側のデータベース装置140を有する通信装
置は、このダイアグラムを受信する(ステップS2
8)。この通信装置では、このダイアグラムを、データ
ベース装置140内のデータベースと照合し、同一とし
て該当するものがあるか否かを検索する(ステップS2
9)。該当するダイアグラムが検出された場合は、関連
するトラヒックファンデーションモデルをデータベース
装置140のデータベース144から検索する(ステッ
プS30)。該当するダイアグラムが検出されない場合
は、そのダイアグラムをデータベース144に登録する
(ステップS31)。
【0029】上記ステップS31で登録されたダイアグ
ラムを分析して、トラヒックファンデーションモデルを
作成し、データベース144に登録する(ステップS3
2)。このとき、ダイアグラムが入力されることでトラ
ヒックファンデーションモデルが自動生成するシステム
を利用する。上記ステップS30またはS32で得たト
ラヒックファンデーションモデルに、上記ステップS2
5で得たネットワークシミュレーションエレメントのト
ラヒック情報を対応させて設定することで、ビジネスプ
ロセストラヒックモデルが作成される(ステップS3
3)。装置200では、ネットワークシミュレーション
システム実行手段160では、ネットワークシミュレー
ションモデル作成処理110で作成されたネットワーク
シミュレーションモデル(上記ステップS24)と、こ
のビジネスプロセストラヒックモデル(上記ステップS
33)とを用いてネットワークシステムのシミュレーシ
ョンを実行する(ステップS34)。
【0030】このシミュレーション結果は処理速度や発
生トラヒックの割合などにより計量的に示され、これが
システム評価の参考情報として、数値なりグラフなりで
ユーザーに送信される(ステップS35)。この得られ
た参考情報に基づいて、ビジネスプロセスあるいはネッ
トワークシミュレーションモデルを変更し再びシミュレ
ーションを繰り返すことで、最適なシステムを検索でき
る(ステップS36)。また、この参考情報を検討した
結果、ビジネスプロセスを変更したい場合は、ユーザー
は、サービス提供側に、変更したダイアグラムを送信す
ることによって、別の性能評価を得られるようにもな
る。
【0031】このように、上述の第1の実施形態と同様
の効果を得られると共に、通信網を介したネットワーク
システムの性能評価サービスを行っているので、定期的
にユーザーのシステム性能をチェックでき、ユーザーは
システムの性能を適宜把握することができるようにな
る。逆に、サービス提供業者は、ユーザー側における処
理性能の低下に対する対処方法を早期に提案できるよう
にもなる。
【0032】なお、本発明は、上述の図1〜図17を用
いて説明した実施例に限定されるものではなく、その要
旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述の実施形態ではビジネスプロセスに関する
ダイアグラムをUMLを用いて作成したが、これは一例
であり、少なくとも図7〜図9に示したような、ビジネ
スプロセスに関するダイアグラムを表記できるのであれ
ばよい。
【0033】また、上述の第1の実施形態ではステップ
S10,S12においてデータベース装置140に、作
成されたダイアグラムなどが登録されるとしたが、この
ようにすることでそのダイアグラムを再利用できるよう
になり、新たなダイアグラムの作成の際に役立つように
なる。
【0034】また、上述の実施形態では、図6に示した
ようなクラス図、図4に示したような配置図を用いて説
明しなかったが、ビジネスプロセスに関するダイアグラ
ムの作成に際して、図7〜図9に示すダイアグラムを作
成するために有効な場合には、これを用いることが望ま
しい。
【0035】上述の実施形態および種々の変更形態にお
いて、そのシミュレーションによるネットワークシステ
ムの性能評価を行う各処理をアプリケーションソフトと
してハードディスク等の記録媒体に格納しておいてもよ
い。このようにすれば、CD−ROM等の可搬型記録媒
体にプログラム等を格納して売買したり、携帯すること
ができるようになる。
【0036】
【発明の効果】本発明に係る、ビジネスプロセスを考慮
したトラヒックモデルを用いたネットワークシミュレー
ションシステムを用いることで、実際のビジネスプロセ
スを遂行する過程でのシステムの利用に適したネットワ
ークシステムの性能評価を行えるようになる。また、サ
ービス提供側は、よりビジネスプロセスに伴うコンピュ
ータ処理の改善に重点を置いた評価、コンサルティング
を行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るネットワークシミュレーションシ
ステムの構成概要を説明するためのブロック図である。
【図2】ビジネスプロセスに関するダイアグラムのうち
のアクティビティ図を説明するための図である。
【図3】ビジネスプロセスに関するダイアグラムのうち
のシーケンス図を説明するための図である。
【図4】ビジネスプロセスに関するダイアグラムのうち
の配置図を説明するための図である。
【図5】ビジネスプロセスに関するダイアグラムのうち
のユースケース図を説明するための図である。
【図6】ビジネスプロセスに関するダイアグラムのうち
のクラス図を説明するための図である。
【図7】対象とするビジネスプロセスを説明するための
図(アクティビティ図)である。
【図8】図7の各アクティビティと、シーケンス図との
関係を説明するための図である。
【図9】図8で示されたシーケンス図と、物理的なノー
ドとの関係からトラヒックのシーケンスを導出すること
を説明するための図である。
【図10】図7〜図9により導き出されるトラヒックフ
ァンデーションモデルを説明するための図である。
【図11】ビジネスプロセストラヒックモデルの作成を
説明するための図である。
【図12】ビジネスプロセストラヒックモデルの作成を
説明するための他の図である。
【図13】図1のネットワークシミュレーションシステ
ムの第1の実施形態の動作を説明するための図である。
【図14】ビジネスプロセスに関するダイアグラムのう
ちのユースケース図を説明するための他の図である。
【図15】ビジネスプロセスに関するダイアグラムのう
ちのアクティビティ図を説明するための他の図である。
【図16】ビジネスプロセスに関するダイアグラムのう
ちのシーケンス図を説明するための他の図である。
【図17】図1のネットワークシミュレーションシステ
ムの第2の実施形態の動作を説明するための図である。
【符号の説明】
100:ネットワークシミュレーションシステム 110:ネットワークシミュレーションモデル作成手段 130:トラヒックファンデーションモデル作成手段 140:データベース装置150:ビジネスプロセスト
ラヒック作成手段 160:ネットワークシミュレーションシステム実行手
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 博司 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5B046 AA07 DA04 KA05 5B089 GB03 MC13 MC16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークの構築または変更に際し
    て、該構築または該変更にあたってモデル化したネット
    ワークシステムを、前記ネットワークを構成する各ノー
    ドに対応するノード装置の処理性能と、各ノード装置間
    のリンク上の回線速度および通信プロトコルと、各ノー
    ド装置の通信データサイズおよび通信発生間隔のトラヒ
    ック情報と、アプリケーションのシステム応答時間とを
    含むパラメータに基づいてシミュレーションするネット
    ワークシミュレーションシステムにおいて、 コンピュータを介して実行される業務処理の流れを示す
    ビジネスプロセス上で、前記業務処理のオブジェクトに
    対応するノード装置の相互間の作用をダイアグラムとし
    て作成し、前記業務処理における通信状態を示すための
    トラヒックファンデーション作成手段と、 前記トラヒックファンデーション作成手段で作成された
    ダイアグラムの各リンク上に前記パラメータの内の該ト
    ラヒック情報を対応させることで、ビジネスプロセスに
    おけるトラヒック情報を含めたネットワークを作成する
    ビジネスプロセストラヒック作成手段と、 前記ビジネスプロセストラヒック作成手段により作成さ
    れた該ネットワークを、前記ネットワークシステム上で
    発生するトラヒック情報として設定し、これをシミュレ
    ーションするネットワークシミュレーション実行手段と
    を有することを特徴とするネットワークシミュレーショ
    ンシステム。
  2. 【請求項2】 ネットワークの構築または変更に際し
    て、該構築または該変更にあたってモデル化したネット
    ワークシステムを、前記ネットワークを構成する各ノー
    ドに対応するノード装置の処理性能と、各ノード装置間
    のリンク上の回線速度および通信プロトコルと、各ノー
    ド装置の通信データサイズおよび通信発生間隔のトラヒ
    ック情報と、アプリケーションのシステム応答時間とを
    含むパラメータに基づいてシミュレーションするネット
    ワークシステムの性能評価方法において、 コンピュータを介して実行される業務処理の流れを示す
    ビジネスプロセス上で、前記業務処理のオブジェクトに
    対応するノード装置の相互間の作用をダイアグラムとし
    て作成し、前記業務処理における通信状態を示すための
    トラヒックファンデーション作成ステップと、 前記トラヒックファンデーション作成ステップで作成さ
    れたダイアグラムの各リンク上に前記パラメータの内の
    該トラヒック情報を対応させることで、ビジネスプロセ
    スにおけるトラヒック情報を含めたネットワークを作成
    するビジネスプロセストラヒック作成ステップと、 前記ビジネスプロセストラヒック作成ステップで作成さ
    れた該ネットワークを、前記ネットワークシステム上で
    発生するトラヒック情報として設定し、これをシミュレ
    ーションするネットワークシミュレーション実行ステッ
    プとを有することを特徴とするネットワークシステムの
    性能評価方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のネットワークシステム
    の性能評価方法において、 前記ビジネスプロセスにおける各業務処理のうちの少な
    くとも1つの流れを変更し、前記トラヒックファンデー
    ション作成ステップ、前記ビジネスプロセストラヒック
    作成ステップおよび前記ネットワークシミュレーション
    実行ステップを実行することで、ネットワークシステム
    の設計支援に役立てることを特徴とするネットワークシ
    ステムの性能評価方法。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載のネットワーク
    システムの性能評価方法における各処理を、コンピュー
    タに実行させるためのネットワークシステムの性能評価
    プログラム。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のネットワークシステム
    の性能評価プログラムを記録した、コンピュータ読み取
    り可能な記録媒体。
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