JP2003177929A - マスタマシン、スレーブマシン、およびそれらを有するクラスタリングシステム - Google Patents

マスタマシン、スレーブマシン、およびそれらを有するクラスタリングシステム

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JP2003177929A JP2001374748A JP2001374748A JP2003177929A JP 2003177929 A JP2003177929 A JP 2003177929A JP 2001374748 A JP2001374748 A JP 2001374748A JP 2001374748 A JP2001374748 A JP 2001374748A JP 2003177929 A JP2003177929 A JP 2003177929A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 利用者および管理者の双方にとって、作業の
手間が軽減された、使い勝手のよいクラスタリングシス
テムを提供する。 【解決手段】 クラスタリングシステム1は、マスタマ
シン10と複数のスレーブマシン20により構成され
る。マスタマシン10は、スレーブ管理部13がスレー
ブマシン20を自動検出し、ジョブ割当処理部15がス
レーブマシン20にジョブを割り当て、プログラム領域
17aに格納されているジョブプログラムを送信する。
スレーブマシン20は、ジョブプログラムを受信して、
実行する。入出力処理部22は、実行中のジョブがマス
タマシン10のデータ領域17bへアクセスすることを
可能にするための処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、比較的安価なコン
ピュータを組み合わせて高速処理を実現するクラスタリ
ングシステムに関し、特に利用者および管理者の双方に
とっての使い勝手を向上させたクラスタリングシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】複数台のコンピュータ、特にパーソナル
コンピュータのように比較的安価なコンピュータを用い
て、全体として極めて高価なスーパーコンピュータ並み
の処理速度を実現するクラスタリングシステムが知られ
ている。従来のクラスタリングシステムは、以下のよう
な特徴を有する。 ・管理者等が、クラスタを構成する全コンピュータを事
前に登録する。 ・管理者等が、登録されているコンピュータに対して、
実行プログラムを事前にインストールする。 ・各コンピュータ上で実行プログラムを起動し、実行す
る。 ・クラスタリングシステムが、プログラム間通信を行う
ためのライブラリを提供する。利用者は、予めこのライ
ブラリを用いて通信を行うためのプログラミングを自ら
して、各実行プログラムは必要とする入力データの配
布、および各プログラムが出力したデータの収集を行
う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クラスタリングシステムでは、以下のような問題点があ
る。すなわち、上述のように管理者等がクラスタリング
システムを構成する全コンピュータを設定ファイル等
に、事前に登録する必要があり、その設定ファイルの維
持、管理が面倒である。また、管理者等は、実行プログ
ラムを設定ファイルに登録されている全コンピュータに
事前にインストールしなければならないので、手間がか
かる上、作業ミスが発生しやすい。さらに、プログラム
間通信を行うためのプログラミングを、利用者自らが行
う必要があるため、プログラムの作成コストがかかる。
【0004】そこで、本発明の目的は、利用者のプログ
ラミングの手間を軽減したクラスタリングシステムおよ
びそれを構成する各コンピュータを提供することであ
る。
【0005】本発明の別の目的は、管理にかかる手間を
軽減したクラスタリングシステムおよびそれを構成する
各コンピュータを提供することである。
【0006】本発明のまた別の目的は、全体での処理性
能を向上させるために、効率的に処理を分散することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一つの態様に従
うクラスタリングシステムは、一のマスタマシンと複数
のスレーブマシンとを有し、前記マスタマシンは、前記
各スレーブマシンの通信アドレスを記憶するアドレス記
憶手段と、予め定められたジョブを実行するためのジョ
ブプログラムを一以上記憶するプログラム記憶手段と、
前記各ジョブプログラムを前記スレーブマシンのいずれ
かへ送信するプログラム送信手段と、前記ジョブがアク
セスするデータを記憶するためのデータ記憶手段とを備
え、前記各スレーブマシンは、前記ジョブプログラムを
受信する手段と、受信したジョブプログラムにより実行
されるジョブが、前記データ記憶手段へアクセスするこ
とを可能にするアクセス制御手段とを備える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0009】本発明を適用した一実施形態であるクラス
タリングシステム1の全体構成を図1に示す。本システ
ム1は、マスタマシン10と複数台のスレーブマシン2
0とを備え、互いにネットワーク9で接続されている。
各スレーブマシン20は、それぞれ、割り当てられた処
理を実行する。マスタマシン10は、スレーブマシン2
0および本システムが実行するタスクを管理する。本実
施形態のクラスタリングシステム1は、マスタマシン1
0を一台だけ含んでいるが、二台以上のマスタマシン1
0を含んでいてもよい。
【0010】マスタマシン10およびスレーブマシン2
0は、いずれも、例えば汎用的なコンピュータにより構
成され、以下に説明する各マシン内の個々の構成要素ま
たは機能は、例えば、コンピュータのハードウェア上で
コンピュータプログラムを実行することにより実現され
る。
【0011】マスタマシン10は、通信処理部11と、
入出力処理部12と、スレーブ管理部13と、ジョブ登
録処理部14と、ジョブ割当処理部15と、記憶部17
とを備える。記憶部17は、後述するジョブの実行プロ
グラムを記憶するためのプログラム領域17aと、ジョ
ブで使用するデータを格納するためのデータ領域17b
とを備える。さらに、マスタマシン10は、CRTや液
晶ディスプレイ等の表示装置7と、キーボードやポイン
ティングデバイス等の入力装置8と接続されている。
【0012】通信処理部11は、ネットワーク9に接続
されているスレーブマシン20を自動検出し、検出した
スレーブマシン20の通信アドレスをスレーブ管理部1
3に登録する。例えば、通信処理部11は、ネットワー
ク上に存在するスレーブマシン20およびそのステータ
スを確認するための問い合わせをブロードキャストし、
これに応答したスレーブマシン20からの返信を受信す
る。そして、この返信に含まれているスレーブマシン2
0の通信アドレス、およびスレーブマシン20のステー
タスをスレーブ管理部13に登録する。通信処理部11
は、スレーブ管理部13に登録されているスレーブマシ
ン20との間でデータ送受信等を行う。
【0013】また、通信処理部11は、通信アドレス及
びステータスについてのスレーブマシン20からの自発
的な通知を受け付けたときは、スレーブ管理部13内の
該当スレーブマシン20に関する情報を更新する。
【0014】スレーブ管理部13は、ネットワークに接
続されているスレーブマシン20を管理する。具体的に
は、スレーブ管理部13は、図2に示すようなスレーブ
管理テーブル40を有する。スレーブ管理テーブル40
は、ネットワーク9に接続されているスレーブマシン2
0の通信アドレス(ここではIPアドレス)41と、各
スレーブマシン20のステータス42とを対応付けてい
る。ステータス42は、ジョブプログラムが割り当てら
れていて、その処理を実行中であることを示す「実行
中」と、ジョブの実行中ではなく、ジョブを割り当てて
実行させることが可能である「待機中」と、ジョブプロ
グラムを実行するための前処理、または実行後の後処理
を行っていて、実行中から待機中または待機中から実行
中へ状態を遷移させている最中であることを示す「遷移
中」とがある。
【0015】入出力処理部12は、記憶部17の入出力
に関する処理を行う。特に、スレーブマシン20から、
データ領域17bに記憶されているファイルに対するア
クセス指示を受け付けたとき、その指示に従ってファイ
ルのオープン/クローズ、リード/ライト等を行い、そ
の結果を返信する。ファイルアクセスの詳細については
後述する。
【0016】タスク・ジョブ登録処理部14は、ジョブ
管理テーブル50(図4参照)を備え、タスクおよびジ
ョブの登録を受け付けて、ジョブ管理テーブル50に記
憶する。ここで、タスクは、一以上のジョブで構成され
る。一つのジョブは、一つのジョブプログラムで実装さ
れる。登録された実行形式のジョブプログラムは、プロ
グラム領域17aに格納される。各ジョブが、それぞれ
予め定められた処理を実行することにより、全体として
所定の機能(タスク)が達成される。本実施形態では、
一つのジョブプログラムが一つのJava(登録商標)
プログラムで実現される。本システム1は、例えば、一
つのタスクを構成する複数のジョブプログラムのそれぞ
れを、別々のスレーブマシン20に実行させて、並列分
散処理を行ったり、一のタスクを構成する単一のジョブ
プログラムを複数のスレーブマシン20に実行させて、
大量のデータを同時に処理することができる。
【0017】タスクの登録は、図3に示すタスク・ジョ
ブ登録画面100を表示装置7に表示させ、ユーザが入
力装置8から入力することにより行う。登録画面100
は、ジョブプログラム単位で入力を受け付けるために、
以下の各項目の入力を受け付ける領域101〜107を
有する。すなわち、登録画面100は、タスク名10
1、先行するタスク名102、ジョブプログラムの実行
プログラム名103、メインクラス104、VMパラメ
ータ105、ジョブプログラムの引数106、およびラ
ンタイムディレクトリ107の各項目の入力を受け付け
る。ユーザは、タスク名101にジョブプログラムの属
するタスクの名称を入力する。このジョブが属するタス
クよりも先行して実行されるべきタスクがあれば、ユー
ザは先行タスク名102にそのタスク名を入力する。ユ
ーザは、実行プログラム名103にパスを含めた実行形
式のプログラム名を入力する。本実施形態ではJava
を用いて実装した場合について示しているので、メイン
クラス104および必要に応じてVMパラメータ105
を指定する。
【0018】登録画面100から入力された各項目は、
図4に示すジョブ管理テーブル50に登録される。ジョ
ブ管理テーブル50は、ジョブID51と、タスク名5
2と、実行プログラム名53と、実行条件(メインクラ
ス、引数、VMパラメータ、及びランタイムディレクト
リ)54と、先行タスク名55と、ジョブのステータス
56とを項目として備える。ジョブID51は、実行プ
ログラムを一意に識別する識別情報であり、ジョブ管理
テーブル50に登録する際に自動生成される。ジョブス
テータス56は、マシンの割り当てを待っている「待
ち」と、いずれかのスレーブマシン20で処理を行って
いる「実行中」と、処理が終了した状態を示す「終了」
とがある。なお、「終了」には、正常に終了した「終了
(正常)」と、異常終了した「終了(異常)」とを含
む。
【0019】ジョブ割当処理部15は、実行待ちのジョ
ブをどのスレーブマシン20で実行させるかを決定す
る。つまり、ジョブ割当処理部15は、マシンの割当を
待っているジョブが存在する場合、スレーブ管理テーブ
ル40を参照して「待機中」のスレーブマシン20へジ
ョブの実行を依頼する。このときの詳細な処理手順につ
いては、後述する。
【0020】各スレーブマシン20は、それぞれ、通信
処理部21と、入出力処理部22とを備える。そして、
各スレーブマシン20は、マスタマシン10から送信さ
れたジョブプログラムを実行する。
【0021】通信処理部21は、マスタマシン10との
間でデータ等の送受信を行う。例えば、通信処理部21
は、マスタマシン10に対して自己の存在を知らせるた
めに、自己の通信アドレス及びステータスの通知を、ネ
ットワーク9に対してブロードキャストする。この通知
は、随時行うことができるが、好ましくは、スレーブマ
シン20の起動時に行う。
【0022】通信処理部21は、他のスレーブマシン2
0からこのアドレス及びステータス通知を受けることが
あるが、これに対しては応答しない。
【0023】また、通信処理部21は、マスタマシン1
0からの問い合わせに対して、自己の通信アドレス及び
ステータスを返信する。
【0024】入出力処理部22は、スレーブマシン20
上で実行されているジョブが、マスタマシン10のデー
タ領域17bにアクセスするための処理を行う。以下、
ファイルアクセス時の処理について、マスタマシン10
の入出力処理部12が行う処理と併せて詳細に説明す
る。
【0025】スレーブマシン20の入出力処理部22
は、実行中のジョブのデータ入出力要求を検出すると、
マスタマシン10へファイルのオープンを通知する。こ
のファイルオープン(またはクローズ)を通知するとき
のフォーマット例を、図5に示す。すなわち、ファイル
オープン/クローズ通知60は、送信先であるマスタマ
シンのアドレス61と、送信元であるスレーブマシンの
アドレス62と、ジョブID63と、アクセスするファ
イル名64と、オープン/クローズ種別65とを含む。
ファイルオープンを通知するときは、オープン/クロー
ズ種別65は、「オープン」とし、ファイルクローズを
通知するときは、オープン/クローズ種別65は、「ク
ローズ」とする。マスタマシンのアドレス61は、ジョ
ブプログラムが起動されたときにマスタマシン10から
通知される(詳細は後述する)。
【0026】マスタマシン10の入出力処理部12は、
オープン/クローズ通知60のオープン/クローズ種別
65が「オープン」のとき、ファイル名64のファイル
をオープンする。
【0027】スレーブマシン20の入出力処理部22
が、ジョブからリードあるいはライトの要求を受ける
と、リードあるいはライトの要求をそのままマスタマシ
ン10へ通知する。
【0028】マスタマシン10の入出力処理部12は、
通知されたリードあるいはライトの要求に従って、オー
プンされたファイルのリードあるいはライトを行う。
【0029】スレーブマシン20の入出力処理部22
が、ジョブからファイルクローズ要求を受けると、オー
プン/クローズ種別65を「クローズ」として、ファイ
ルオープン/クローズ通知60をマスタマシン10へ送
信する。
【0030】マスタマシン10の入出力処理部12は、
オープン/クローズ通知60のオープン/クローズ種別
65が「クローズ」のとき、ファイル名64のファイル
をクローズする。
【0031】なお、本実施形態では、入出力処理部1
2、及び入出力処理部22は、例えば、Javaの入出
力ライブラリとして提供される。
【0032】上述した通り、スレーブマシン20で実行
されるジョブは、入出力処理部22へデータアクセスを
依頼すれば、マスタマシン10上にあるデータへアクセ
スすることができる。これにより、各ジョブプログラム
が分散処理を意識せずにプログラミングされたものであ
っても、本実施形態のクラスタリングシステム1上で正
しく動作することができる。すなわち、本システム1の
利用者は、プログラム間の通信機能を自らプログラミン
グする必要がなく、プログラム作成コストが軽減され
る。
【0033】次に、本実施形態における分散処理の手順
の一例について、図6に示すフローチャートを用いて説
明する。
【0034】ジョブ割当処理部15は、ジョブ登録処理
部14のジョブ管理テーブル50を参照し、ジョブステ
ータス56が「待ち」である、マシン割当を待っている
実行待ち状態のジョブがあるかどうかをチェックする
(S11)。実行待ちのジョブがあれば(S11:Ye
s)、以下の手順でそのジョブを実行する。なお、先行
タスク55が設定されている場合は、その先行タスクが
終了していることを条件とする。
【0035】まず、ジョブ割当処理部15は、スレーブ
管理部13のスレーブ管理テーブル40を参照して、ジ
ョブを実行していない「待機中」のスレーブマシン20
があるかどうかをチェックする(S12)。待機中のス
レーブマシン20があるときは(S12:Yes)、ジ
ョブ割当処理部15は、そのスレーブマシン20のステ
ータス42を「遷移中」にするよう、スレーブ管理部1
3へ指示する。そして、ジョブ割当処理部15は、その
スレーブマシン20の通信アドレス41を取得して、実
行しようとしているジョブの実行プログラム53がすで
にそのスレーブマシン20に配布されているかどうかを
チェックする(S13)。実行プログラムが配布済みで
あるかどうかのチェックは、例えば、以下のように行
う。すなわち、実行プログラムがスレーブマシン20へ
配布されると、スレーブマシン20は、図示しない記憶
装置に実行プログラムを格納する。ジョブ割当処理部1
5は、スレーブマシン20の図示しない記憶装置を参照
し、実行プログラムのファイル名とタイムスタンプを用
いて、同一の実行プログラムであるかどうかを確認す
る。
【0036】実行プログラムが未配布であるときは(S
13:No)、ジョブ割当処理部15は、そのスレーブ
マシン20へ実行プログラムを送信する(S14)。そ
の時のフォーマットを図7(a)に示す。すなわち、実
行プログラムの送信データ70は、送信先であるスレー
ブマシンのアドレス71と、送信元であるマスタマシン
のアドレス72と、ジョブID73と、実行プログラム
74と、メインクラス75と、引数76とを含む。この
送信データ70を受信したスレーブマシン20は、これ
らのデータを図示しない記憶装置に格納する。
【0037】そして、スレーブマシン20は、ジョブ割
当処理部15からの通知を受けて、実行プログラムを起
動してジョブを実行する(S15)。スレーブマシン2
0に対する実行プログラムの起動通知には、マスタマシ
ン10の通信アドレスが含まれる。スレーブマシン20
では、マスタマシン10の通信アドレスを、プログラム
の実行が終了するまで図示しない記憶装置に保持する。
【0038】ジョブ割当処理部15は、実行プログラム
を起動したスレーブマシン20の通信アドレスと併せ
て、実行プログラムが起動されたことをスレーブ管理部
13へ通知する。スレーブ管理部13は、ジョブ割当処
理部15からの通知を受けて、該当するスレーブマシン
20のステータス42を「実行中」へ変化させる。
【0039】ジョブが終了すると、スレーブマシン20
がマスタマシン10へジョブの終了通知を行う。ジョブ
の終了通知のフォーマットを図7(b)に示す。終了通
知80は、送信先であるマスタマシンのアドレス81
と、送信元であるスレーブマシンのアドレス82と、ジ
ョブID83と、正常終了であるか異常終了であるかを
示す終了状態84とを含む。ジョブの終了通知後、図示
しない記憶装置に保持されているマスタマシン10の通
信アドレスが破棄される。
【0040】ジョブ割当処理部15は、スレーブ管理部
13およびジョブ登録処理部14に対して、終了通知に
含まれるスレーブマシンのアドレス82と、ジョブID
83と、終了状態84とを通知する。スレーブ管理部1
3は、この通知を受けて、該当するスレーブマシン20
のステータス42を「待機中」へ変化させる。ジョブ登
録処理部14は、この通知を受けて、該当するジョブの
ジョブステータス56を終了状態84が示す状態に変化
させる。
【0041】これにより、複数のジョブで構成されたタ
スクを、ジョブごとにスレーブマシンに分散させて実行
することができる。特に、本実施形態では、実行プログ
ラムをマスタマシンで一括して登録し、タスクの実行時
に、必要に応じて実行プログラムを自動的に配布し、ジ
ョブを分散して実行させる。これにより、本実施形態で
は、従来のクラスタリングシステムのように、事前に全
スレーブマシンへ実行プログラムを配布しておく必要が
ない。
【0042】また、ジョブ割当処理部15は、スレーブ
マシン20ごとに優先順位を付け、その優先順位に従っ
てジョブの割当を行うようにしてもよい。優先順位の決
定方法は任意であるが、以下にその例を示す。
【0043】まず、第1の方法は、スレーブマシンの処
理能力を測定し、その結果、処理能力の高いスレーブマ
シンから優先してジョブを割り当てる。スレーブマシン
の処理能力を示す指標としては、ジョブの実行に要した
所要時間の平均値を用いる。この所要時間としては、例
えば、ジョブ割当処理部15がスレーブマシンへジョブ
の十国を指示してから、ジョブの終了通知を受信するま
での時間を用いる。この場合の処理時間は、ネットワー
ク9の通信速度にも影響を受けるが、マスタマシンから
見た、トータルでのスレーブマシンの処理能力と考える
ことができる。また、所要時間として、特定のジョブに
ついての、スレーブマシンごとの処理時間を用いてもよ
い。特定のジョブとは、繰り返し実行されたジョブであ
って、複数のスレーブマシンで実行された実績を持つも
のである。
【0044】次に、第2の方法は、マスタマシンと各ス
レーブマシンとの通信速度を測定し、その結果、通信速
度の速いスレーブマシンから優先してジョブを割り当て
る。通信速度は、ジョブ割当処理部15が通信したデー
タ量と通信に要した時間とを計測し、これらから算出す
る。
【0045】本実施形態により、本システムの処理性能
を向上させ、タスクを高速で処理するために、効率的に
ジョブを分散させることができる。
【0046】上述した本発明の実施形態は、本発明の説
明のための例示であり、本発明の範囲をそれらの実施形
態にのみ限定する趣旨ではない。当業者は、本発明の要
旨を逸脱することなしに、他の様々な態様で本発明を実
施することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、利用者のプログラミン
グの手間が軽減される。また、管理にかかる手間も軽減
される。さらに、効率的に処理を分散させて、処理性能
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態であるクラスタリ
ングシステム1の全体構成を示す図である。
【図2】スレーブ管理テーブル40の一例を示す図であ
る。
【図3】タスク・ジョブ登録画面100の一例を示す図
である。
【図4】ジョブ管理テーブル50の一例を示す図であ
る。
【図5】ファイルオープン/クローズ通知60のフォー
マットの一例を示す図である。
【図6】ジョブの分散処理の手順を示すフローチャート
である。
【図7】(a)は、実行プログラムを配布するときの送
信データ70のフォーマット例であり、(b)は、プロ
グラムの終了通知80のフォーマット例である。
【符号の説明】 1…クラスタリングシステム、10…マスタマシン、1
1…通信処理部、12…入出力処理部、13…スレーブ
管理部、14…ジョブ登録処理部、15…ジョブ割当処
理部、17…記憶部、20…スレーブマシン、21…通
信処理部、22…入出力処理部、40…スレーブ管理テ
ーブル、50…ジョブ管理テーブル、60…ファイルオ
ープン/クローズ通知、70…送信データ、80…終了
通知、100…タスク・ジョブ登録画面。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一のマスタマシンと複数のスレーブマシ
    ンとを有するクラスタリングシステムにおいて、 前記マスタマシンは、 前記各スレーブマシンの通信アドレスを記憶するアドレ
    ス記憶手段と、 予め定められたジョブを実行するためのジョブプログラ
    ムを一以上記憶するプログラム記憶手段と、 前記ジョブプログラムを前記スレーブマシンのいずれか
    へ送信するプログラム送信手段と、 前記ジョブがアクセスするデータを記憶するためのデー
    タ記憶手段とを備え、 前記各スレーブマシンは、 前記ジョブプログラムを受信する手段と、 受信したジョブプログラムにより実行されるジョブが、
    前記データ記憶手段へアクセスすることを可能にするア
    クセス制御手段とを備えたクラスタリングシステム。
  2. 【請求項2】 前記マスタマシンは、 前記ジョブプログラムの登録を受け付け、前記プログラ
    ム記憶手段に格納する登録手段をさらに備える請求項1
    記載のクラスタリングシステム。
  3. 【請求項3】 前記登録手段は、一以上のジョブのグル
    ープからなるタスクの登録が可能であり、かつ、複数の
    タスク間での処理の優先順位を登録することが可能であ
    る請求項2記載のクラスタリングシステム。
  4. 【請求項4】 前記アドレス記憶手段は、前記各スレー
    ブマシンのステータスをさらに記憶し、 前記プログラム送信手段は、ジョブプログラムの実行が
    可能なステータスを有するスレーブマシンに対して、ジ
    ョブプログラムを送信する請求項1記載のクラスタリン
    グシステム。
  5. 【請求項5】 前記マスタマシンは、 前記複数のスレーブマシンを検出し、その通信アドレス
    を前記アドレス記憶部に格納するスレーブ検出手段をさ
    らに備える請求項1記載のクラスタリングシステム。
  6. 【請求項6】 前記各スレーブマシンは、 自己の通信アドレスを前記マスタマシンへ通知するアド
    レス通知手段をさらに備える請求項1記載のクラスタリ
    ングシステム。
  7. 【請求項7】 複数のスレーブマシンと接続してクラス
    タリングシステムを構成するマスタマシンであって、 前記各スレーブマシンの通信アドレスを記憶するアドレ
    ス記憶手段と、 予め定められたジョブを実行するためのジョブプログラ
    ムを一以上記憶するプログラム記憶手段と、 前記ジョブプログラムを前記スレーブマシンのいずれか
    へ送信するプログラム送信手段と、 前記ジョブがアクセスするデータを、前記ジョブを実行
    しているいずれかのスレーブマシンからアクセス可能に
    記憶しているデータ記憶手段とを備えるマスタマシン。
  8. 【請求項8】 予め定められたジョブを実行するための
    ジョブプログラムを配信し、前記ジョブがアクセスする
    データを記憶したデータ記憶手段を有するマスタマシン
    と接続して、クラスタリングシステムを構成するスレー
    ブマシンであって、 前記マスタマシンが送信した前記ジョブプログラムを受
    信する手段と、 受信したジョブプログラムにより実行されるジョブが、
    前記データ記憶手段へアクセスすることを可能にするア
    クセス制御手段とを備えたスレーブマシン。
  9. 【請求項9】 複数のスレーブマシンと接続されたマス
    タマシンが、前記各スレーブマシンに分散して処理を実
    行させる分散処理方法であって、 前記マスタマシンは、予め定められたジョブがアクセス
    するデータを、前記ジョブを実行しているいずれかのス
    レーブマシンからアクセス可能な状態で記憶しているデ
    ータ記憶手段を備え、 前記各スレーブマシンの通信アドレスを記憶するステッ
    プと、 前記ジョブを実行するための一以上のジョブプログラム
    を記憶するステップと、 前記ジョブプログラムを前記スレーブマシンのいずれか
    へ送信するステップとを備える分散処理方法。
  10. 【請求項10】予め定められたジョブを実行するための
    ジョブプログラムを配信し、前記ジョブがアクセスする
    データを記憶したデータ記憶手段を有するマスタマシン
    と接続されたスレーブマシンがクラスタリングシステム
    として動作するための方法であって、 前記マスタマシンが送信した前記ジョブプログラムを受
    信するステップと、 前記ジョブプログラムを実行するステップと、 実行中のジョブがファイルアクセス要求を発生したと
    き、前記実行中のジョブがマスタマシンに記憶されたデ
    ータへアクセスすることを可能にするステップとを備え
    るスレーブマシンの動作方法。
  11. 【請求項11】 コンピュータに実行されたときに、複
    数のスレーブマシンと接続してクラスタリングシステム
    を構成するマスタマシンを、コンピュータ上に実現させ
    るためのコンピュータプログラムであって、 前記マスタマシンは、 前記各スレーブマシンの通信アドレスを記憶するアドレ
    ス記憶手段と、 予め定められたジョブを実行するためのジョブプログラ
    ムを一以上記憶するプログラム記憶手段と、 前記ジョブプログラムを前記スレーブマシンのいずれか
    へ送信するプログラム送信手段と、 前記ジョブがアクセスするデータを、前記ジョブを実行
    しているいずれかのスレーブマシンからアクセス可能に
    記憶しているデータ記憶手段とを備えるコンピュータプ
    ログラム。
  12. 【請求項12】 コンピュータに実行されたときに、ス
    レーブマシンをコンピュータ上に実現させるためのコン
    ピュータプログラムであって、 前記スレーブマシンは、予め定められたジョブを実行す
    るためのジョブプログラムを配信し、前記ジョブがアク
    セスするデータを記憶したデータ記憶手段を有するマス
    タマシンと接続して、クラスタリングシステムを構成す
    るものであり、 前記マスタマシンが送信した前記ジョブプログラムを受
    信する手段と、 受信したジョブプログラムにより実行されるジョブが、
    前記データ記憶手段へアクセスすることを可能にするア
    クセス制御手段とを備えるコンピュータプログラム。
  13. 【請求項13】 請求項11または12のいずれかに記
    載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読
    み取り可能な記録媒体。
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JP2007265029A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Nomura Research Institute Ltd ジョブ管理装置およびジョブ管理方法
CN100370450C (zh) * 2004-02-20 2008-02-20 索尼株式会社 网络系统、分布式处理方法和信息处理装置
CN102508643A (zh) * 2011-11-16 2012-06-20 刘大可 一种多核并行数字信号处理器及并行指令集的运行方法

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