JP2003175928A - 梱包装置 - Google Patents

梱包装置

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JP2003175928A
JP2003175928A JP2001380447A JP2001380447A JP2003175928A JP 2003175928 A JP2003175928 A JP 2003175928A JP 2001380447 A JP2001380447 A JP 2001380447A JP 2001380447 A JP2001380447 A JP 2001380447A JP 2003175928 A JP2003175928 A JP 2003175928A
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弘明 小林
Keizaburo Kitaguchi
敬三郎 北口
Yukiyoshi Kudo
之欣 工藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内箱を包囲するスリーブとを備える梱包装置に
おいて、開閉時の省スペース化、部品の紛失防止、開閉
動作の興味深さを向上する。 【解決手段】スリーブ5を複数段のスリーブ分割体2,
3から伸縮自在に構成する。一のスリーブ分割体2が他
のスリーブ分割体3内で該他のスリーブ分割体3に対し
てスライド動作することによりスリーブ5が伸縮自在と
なる。また、第四係合部2b,3bを設けてスリーブ5
を伸ばす際にスライド動作を止める。第二係合部2c,
3aを設けてスリーブ5を縮める際のスライド動作を止
める。第一係合部1a,2aを設けて内箱1がスリーブ分
割体2から抜け出ることを止める。第三係合部2dを設
けて内箱の突出を止める。各部品は分離することなく興
味深い動きでスリーブ5が伸縮しながらスライド動作
し、内箱1の長さの1.5倍程度以下のスペースで開閉
操作できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梱包装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、物品を梱包する紙等の材料からな
る梱包装置として、内箱と、スリーブからなるものがあ
った。例えば、内箱は底面部とこの底面部の外周に側壁
部が立設され、上面に開口部を有する箱形に形成された
ものであり、スリーブは両端開口又は一端開口の筒状の
もので内箱を包囲するようになっている。かかるスリー
ブ内に内箱を抜き差しすることにより開け閉めができ、
閉めた際、前記開口部がスリーブによって覆われるよう
になっているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の内箱と
スリーブとからなる梱包装置は、スリーブを内箱に対し
てスライドさせて内箱をスリーブ内から取り出して開け
た際、又は、閉めるために内箱の端部にスリーブの端部
を嵌め合わせようとする際に、内箱とスリーブを合わせ
た最大寸法が大きくなり、開閉にスペースを要した。ま
た、従来の梱包装置にあっては、スリーブを内箱に対し
てスライドさせて内箱をスリーブ内から取り出す際に、
そのまま、内箱がスリーブから抜けてしまうものであ
り、その結果、スリーブは内箱から分離してしまうの
で、スリーブを紛失しやすいという問題があった。さら
に、開閉時にスリーブは何ら変態せず、スリーブは内箱
に対して全体的にスライドするのみであったので、その
開閉動作は特に興味深い動きではなく、有り触れてい
た。
【0004】本発明は、内箱と、前記内箱を包囲するス
リーブとを備える梱包装置において、開閉操作を簡便に
行うことができ、開閉操作時の省スペース化を図ること
を課題とする。また、内箱と、前記内箱を包囲するスリ
ーブとを備える梱包装置の部品の紛失を防止することを
課題とする。さらに、内箱と、前記内箱を包囲するスリ
ーブとを備える梱包装置において、開閉動作の興味深さ
を向上することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め請求項1記載の発明は、例えば図1及び図2に示すよ
うに、内箱1と、前記内箱の外側に遊嵌される筒状の内
スリーブ2と、前記内スリーブ2の外側に遊嵌される筒
状の外スリーブ3とを備え、前記内スリーブ2又は前記
外スリーブ3を前記内箱に対してスライドさせることに
より開閉が可能とされ、前記外スリーブ3を前記内スリ
ーブ2に対してスライドさせることが可能とされた梱包
装置であって、前記内スリーブ2の前記内箱に対する一
方向のスライド動作を係止する第一係合部1a,2aと、
前記外スリーブ3の前記内スリーブ2に対する一方向の
スライド動作を係止する第二係合部2c,3aとが設けら
れており、前記内スリーブ2及び前記外スリーブ3によ
り前記内箱が覆われて閉じられた状態(図1(a)及び図
2(a))において、前記外スリーブ3を前記内箱に対し
てスライドさせることにより前記内スリーブ2が前記外
スリーブ3に押されて前記第一係合部が係合するまで前
記内箱に対してスライドし(図1及び図2の(a)→図1
及び図2の(b)→図1及び図2の(c))、前記第一係合部
が係合してから前記第二係合部が係合するまで(図1及
び図2の(c)→図1及び図2の(d))、前記外スリーブ3
の前記内箱に対する前記スライドを同方向に続行するこ
とにより、前記外スリーブ3は前記内スリーブ2に対し
てもスライドし、以上のスライド動作の結果、前記内ス
リーブ2が前記外スリーブ3内に収められ、かつ、前記
内スリーブ2及び前記外スリーブ3から前記内箱の一端
が突出して開かれた状態(図1(d)及び図2(d))となる
ことを特徴とする梱包装置である。
【0006】したがって請求項1記載の発明によれば、
内スリーブ2及び外スリーブ3からなるスリーブを内箱
に対してスライドさせて開ける際に、外スリーブ3を内
箱に対してスライドさせる簡便な操作によって、内外の
各スリーブのスライド方向の長さを縮めつつ内箱を開け
ることができる。このため、スリーブが縮まるので内箱
の長さと伸び切った状態のスリーブの長さとを合わせた
長さより短い長さ分のスペースで開操作を行うことがで
き、開操作時の省スペース化が図られる。また、そのよ
うな開操作時のスリーブの縮小が見る者にとって興味深
い動きとなって、開動作の興味深さが向上する。さら
に、内スリーブ2及び外スリーブ3は第一係合部及び第
二係合部の働きにより内箱の一端に保持されるので、ス
リーブと内箱とが分離することは無く、梱包装置の部品
の紛失が防がれる。
【0007】請求項2記載の発明は、例えば図3及び図
4に示すように、内箱1と、前記内箱の外側に遊嵌され
る筒状の内スリーブ2と、前記内スリーブ2の外側に遊
嵌される筒状の外スリーブ3とを備え、前記内スリーブ
2又は前記外スリーブ3を前記内箱に対してスライドさ
せることにより開閉が可能とされ、前記外スリーブ3を
前記内スリーブ2に対してスライドさせることが可能と
された梱包装置であって、前記内箱の一端に当接して前
記内スリーブ2の前記内箱に対する一方向のスライド動
作を係止する前記第三係合部2dが前記内スリーブ2の
一端に設けられ、前記外スリーブ3の前記内スリーブ2
に対する一方向のスライド動作を係止する第四係合部2
b,3bが設けられており、前記内スリーブ2が前記外ス
リーブ3内に収められ、かつ、前記内スリーブ2及び前
記外スリーブが前記内箱の一端から突出して開かれた状
態(図3(a)及び図4(a))において、前記外スリーブ3
を前記内箱に対してスライドさせることにより前記外ス
リーブ3に保持された前記内スリーブ2は、前記第三係
合部が前記内箱の一端に当接するまで、前記外スリーブ
3とともに前記内箱に対してスライドし(図3及び図4
の(a)→図3及び図4の(b))、前記第三係合部が前記内
箱の一端に当接してから前記第四係合部が係合するまで
(図3及び図4の(b)→図3及び図4の(c)→図3及び図
4の(d))、前記外スリーブ3の前記内箱に対する前記
スライドを同方向に続行することにより、前記外スリー
ブは前記内スリーブに対してもスライドし、以上のスラ
イド動作の結果、前記内スリーブ2及び前記外スリーブ
3により前記内箱が覆われて閉じられた状態(図3(d)
及び図4(d))となることを特徴とする梱包装置であ
る。
【0008】したがって請求項2記載の発明によれば、
内スリーブ2及び外スリーブ3からなるスリーブを内箱
に対してスライドさせて閉める際に、外スリーブ3を内
箱に対してスライドさせる簡便な操作によって、内外の
各スリーブのスライド方向の長さを伸ばしつつ内箱を閉
めることができる。このため、スリーブが縮まった状態
から伸びるので内箱の長さと伸び切った状態のスリーブ
の長さとを合わせた長さより短い長さ分のスペースで閉
操作を行うことができ、閉操作時の省スペース化が図ら
れる。また、そのような閉操作時のスリーブの伸張が見
る者にとって興味深い動きとなって、閉動作の興味深さ
が向上する。さらに、内スリーブ2及び外スリーブ3は
第三係合部及び第四係合部の働きによりそれぞれ内箱の
所定位置に保持されるので、スリーブと内箱とが分離す
ることは無く、梱包装置の部品の紛失が防がれる。
【0009】請求項3記載の発明は、例えば図5及び図
6に示すように、内箱1と、前記内箱の外側に遊嵌され
る筒状の内スリーブ2と、前記内スリーブの外側に遊嵌
される筒状の外スリーブ3とを備え、前記内スリーブ2
又は前記外スリーブ3を前記内箱に対してスライドさせ
ることにより開閉が可能とされ、前記外スリーブ3を前
記内スリーブ2に対してスライドさせることが可能とさ
れた梱包装置であって、前記内スリーブ2の前記内箱に
対する一方向のスライド動作を係止する第一係合部1
a,2aと、前記外スリーブ3の前記内スリーブ2に対す
る一方向のスライド動作を係止する第四係合部2b,3b
が設けられており、前記第四係合部が係合し前記内スリ
ーブ2及び前記外スリーブ3により前記内箱が覆われて
閉じられた状態(図5(a)及び図6(a))において、前記
内スリーブ2を前記内箱に対して前記第一係合部が係合
するまでスライドさせることにより、第四係合部によっ
て前記内スリーブに対する前記スライド動作が係止され
た前記外スリーブが前記内スリーブ2に引かれて前記内
箱に対してスライドし、以上のスライド動作の結果、前
記内スリーブが前記内箱の一端から突出し、かつ、前記
外スリーブが前記内箱のほぼ半分を覆い前記内箱の残り
のほぼ半分について開かれた状態(図5(b)及び図6
(b))となることを特徴とする梱包装置である。
【0010】したがって請求項3記載の発明によれば、
内スリーブ2及び外スリーブ3からなるスリーブを内箱
に対してスライドさせて半分ほど開ける際に、内スリー
ブ2を内箱に対してスライドさせる簡便な操作によっ
て、梱包装置を半分程開けることができる。また、内ス
リーブ2及び外スリーブ3は第一係合部及び第四係合部
の働きによりそれぞれ内箱の所定位置に保持されるの
で、スリーブと内箱とが分離することは無く、梱包装置
の部品の紛失が防がれる。
【0011】請求項4記載の発明は、例えば図7又は図
8に示すように、内箱1と、前記内箱の外側に遊嵌され
る筒状の内スリーブ2と、前記内スリーブ2の外側に遊
嵌される筒状の外スリーブ3とを備え、前記内スリーブ
2又は前記外スリーブ3を前記内箱に対してスライドさ
せることにより開閉が可能とされ、前記外スリーブ3を
前記内スリーブに対してスライドさせることが可能とさ
れた梱包装置であって、前記外スリーブ3の前記内スリ
ーブ2に対する一方向のスライド動作を係止する第二係
合部2c,3aが設けられており、前記内スリーブ2及び
前記外スリーブ3により前記内箱が覆われて閉じられた
状態(図7(a)及び図8(a))において、前記外スリーブ
3を前記内スリーブ2に対して前記第二係合部が係合す
るまでスライドさせることにより、前記内スリーブ2が
前記外スリーブ3内に収められ、かつ、前記内スリーブ
2及び前記外スリーブ3が前記内箱のほぼ半分を覆い前
記内箱の残りのほぼ半分について開かれた状態(図7
(b)及び図8(b))となることを特徴とする梱包装置であ
る。
【0012】したがって請求項4記載の発明によれば、
外スリーブ3を内スリーブ2に対してスライドさせる簡
便な操作によって、内スリーブ2及び外スリーブ3は第
二係合部の働きにより、内スリーブ2が外スリーブ3内
に収められ状態で内箱寸法内の所定位置に保持されるの
で、全長を変えることなく半分ほど開けることができ、
開操作時の省スペース化が図られるとともに、スリーブ
と内箱とが分離することが無く、梱包装置の部品の紛失
が防がれる。
【0013】請求項5記載の発明は、例えば図1(a)及
び図2(a)、図3(d)及び図4(d)、図5(a)及び図6(a)
及び図7(a)及び図8(a)に示すように、前記内スリーブ
2と前記外スリーブ3とを合わせた長さが前記内箱の対
応する方向の長さとほぼ等しいことを特徴とする請求項
1から請求項4のうちいずれか一に記載の梱包装置であ
る。
【0014】したがって請求項5記載の発明によれば、
内スリーブ2と外スリーブ3とからなるスリーブを伸ば
した状態で内箱のほぼ全体をスリーブにより覆うことが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態につき
図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態で
あって本発明を限定するものではない。図1は、本梱包
装置の開操作時各状態における斜視図である。図2は図
1(a)〜(d)のそれぞれに対応する本梱包装置の縦断面模
式図である。図3は、本梱包装置の閉操作時各状態にお
ける斜視図である。図4は図3(a)〜(d)のそれぞれに対
応する本梱包装置の縦断面模式図である。図5は、本梱
包装置の他の開閉操作時各状態における斜視図である。
図6は図5(a)(b)のそれぞれに対応する本梱包装置の縦
断面模式図である。図7は、本梱包装置の他の開閉操作
時各状態における斜視図である。図8は図7(a)(b)のそ
れぞれに対応する本梱包装置の縦断面模式図である。便
宜上、図1〜図8において内外各スリーブのスライド方
向S1に沿って左側を上端、右側を下端として説明す
る。
【0016】まず、本実施形態につき図1及び図2を参
照して説明する。図1に示すように、本実施形態の梱包
装置は、内箱1と、伸縮自在なスリーブ5とを備えて構
成される。内箱1は長方形の底面部とその外周に立設さ
れた側壁部とから概略構成され、上面に開口部1bを有
し内部に物品を収納することができる。スリーブ5は2
段のスリーブ分割体としての内スリーブ2及び外スリー
ブ3から構成される。内箱1の少なくとも一部分はスリ
ーブ5により包囲されている。図1(a)に示すように閉
状態においては、内箱1の大部分はスリーブ5により包
囲され、内箱1上面の開口部1bは覆われる。外スリー
ブ3の下端の上面及び裏面にはそれぞれ円弧状の切込3
e(裏面側は図示せず)が設けられており、これにより
閉状態においても内箱1の下端部が露出する。したがっ
て、閉状態においても内箱1の下端部を手で掴みやす
い。内スリーブ2と外スリーブ3とは互いに連結されて
いる。内スリーブ2は外スリーブ3の中に挿入される形
で外スリーブ3と連結している。内スリーブ2が外スリ
ーブ3内で外スリーブ3に対してスライド動作すること
によりスリーブ5が伸縮自在となっている。他の表現を
すると、内スリーブ2と外スリーブ3とがより小さいス
ペースに集合することにより、スリーブ5は縮み、内ス
リーブ2と外スリーブ3とがより広いスペースに分散す
ることにより、スリーブ5は伸びる。
【0017】ここで図2を参照して、本実施形態におけ
る係合部の設定、スライド動作につき説明する。図2に
示すように、内箱1は第一係合部1aを備えている。第
一係合部1aは内箱1の裏面の上端付近に基端をおき、
下端方向に折り曲げられている。内スリーブ2は第一係
合部2aと第四係合部2bと第二係合部2cと第三係合部
2dとを備えている。第一係合部2aは内スリーブ2の
裏面を構成する部材の下端に基端をおき、内側に折り曲
げられ上端方向に延設されている。第四係合部2bは内
スリーブ2の上面を構成する部材の下端に基端をおき、
外側に折り曲げられ上端方向に延設されている。本実施
形態において第二係合部2cは第一係合部2aと共通で
あるが、第一係合部2aを別の個所に設ける場合又は第
一係合部2aを設けない場合は、内スリーブ2の裏面を
構成する部材の下端部が第二係合部2cの役割を成す。
第三係合部2dは、内スリーブ2の上端側の面を構成す
る部材と共通である。外スリーブ3は第二係合部3aと
第四係合部3bとを備えている。第二係合部3aは外スリ
ーブ3の裏面を構成する部材の下端に基端をおき、内側
に折り曲げられて上端方向に延設されている。第四係合
部3bは外スリーブ3の上面を構成する部材の上端に基
端をおき内側に折り曲げられて下端方向に延設されてい
る。以上のように5つの係合部1a,2a,2b,3a,
3bはそれぞれ本体より延出するフラップを折り曲げて
形成されている。
【0018】内スリーブ2に対し外スリーブ3を図2上
において右方向へスライドさせてスリーブ5を伸ばそう
としても、内スリーブ2の第四係合部2bと外スリーブ
3の第四係合部3bとが互いに当接してしまえばそれ以
上スリーブ5は伸びなくなる。ちょうど図1(a)及び図
2(a)に示す状態である。このように内スリーブ2の第
四係合部2bと外スリーブ3の第四係合部3bとが係合す
るとき、スリーブ5は最長となり、その長さは内箱の長
さとほぼ等しくされている。
【0019】内スリーブ2に対し外スリーブ3を図2上
において左方向のスライド方向S1へスライドさせてス
リーブ5を縮めようとしても、内スリーブ2の第二係合
部2cと外スリーブ3の第二係合部3aとが互いに当接
してしまえばそれ以上スリーブ5は縮まなくなる。ちょ
うど図1(d)及び図2(d)に示すように内スリーブ2の上
端位置と外スリーブ3の上端位置がほぼ一致する状態で
内スリーブ2の第二係合部2cと外スリーブ3の第二係
合部3aとが互いに当接して係合する。この場合、内ス
リーブ2と外スリーブ3とをほぼ同じ長さとしているの
で内スリーブ2が外スリーブ3内に収納された状態でそ
れ以上スリーブ5を縮める方向へは動かなくなる。
【0020】内スリーブ2に対し内箱1を図2(a)上に
おいて右方向へスライドさせると、内箱1が内スリーブ
2から引き出されるが、内箱1の第一係合部1aと内ス
リーブ2の第一係合部2aとが互いに当接してしまえば
それ以上内箱1は引き出せなくなる。すなわち、内箱1
が最も内側のスリーブ分割体である内スリーブ2から抜
け出ることを第一係合部1a,2aが係合することにより
止める。
【0021】最も内側のスリーブ分割体の一端である内
スリーブ2の上端は、スリーブ5が伸びる際に他のスリ
ーブ分割体である外スリーブ3から遠ざかる一端であ
る。この内スリーブ2の上端に第三系合部2dが設けら
れている。第三系合部2dは、内スリーブ2の下端の開
口から侵入してくる内箱1の上端を内スリーブ2の上端
側へ突出させる(飛び出させる)ことを止める。内箱1
を内スリーブ2の下端の開口から挿入しても、内箱1の
上端が前記第三系合部2dに当接してしまえばそれ以上
奥に挿入することはできない。内箱1の上端を内スリー
ブ2の第三系合部2dの内面に当接させる簡単な操作に
よって内箱1の上端側半分を内スリーブ2内にすっぽり
収納することができる。
【0022】次に、図1及び図2を参照して開操作方法
と、その操作に伴う梱包装置の動作とを説明する。
【0023】まず、図1(a)及び図2(a)に示す閉状態、
すなわち、内スリーブ2及び外スリーブ3により内箱1
が覆われて本梱包装置が閉じられた状態において、一方
の手で内箱1の下端部を掴み、他方の手で外スリーブ3
を掴む。このような持ち方の一例は図1(b)(c)にのみ描
いた。以上のように掴んだ上で両手を引き離すようにし
て動かすと内箱1に対して外スリーブ3が上端方向(図
1矢印S1方向)に動き出す。外スリーブ3が上端方向に
動き出すと同時に内スリーブ2が外スリーブ3の摩擦力
を受けて押され、上端方向に動き出す(図1及び図2の
(a)→図1及び図2の(b))。さらに両手を引き離すよう
に動かすことにより内箱1の第一係合部1aに内スリーブ
2の第一係合部2aが当接して内箱1に対する内スリー
ブ2の動きが止まる(図1(c)及び図2(c)に示す状
態)。ここまでの操作で、内スリーブ2が外スリーブ3
内に多少滑りこんでいる場合があるが、それは内箱1と
内スリーブ2との摩擦力や、内スリーブ2と外スリーブ
3との摩擦力、操作者の掴む力、手を動かす操作の調子
等による。図1(c) 及び図2(c)に示す状態からさらに
両手を引き離すように動かすことにより内スリーブ2の
第二係合部2cに外スリーブ3の第二係合部3aが当接
して内箱1及び内スリーブ2に対する外スリーブ3の動
きが止まり、スリーブ5はそれ以上縮まなくなる(図1
(d)及び図2(d)に示す状態)。図1(d)及び図2(d)に示
す状態が本実施形態の梱包装置の完全な開状態である。
【0024】以上のスライド動作の結果、図1(d)及び
図2(d)に示すように内スリーブ2が外スリーブ3内に
収められ、かつ、内スリーブ2及び外スリーブ3から内
箱1の一端が突出して本梱包装置が開かれた状態に変化
する。
【0025】続いて、図3及び図4を参照して閉操作方
法と、その操作に伴う梱包装置の動作とを説明する。図
3(a)及び図4(a)に示す開状態は、図1(d)及び図2(d)
に示す状態と同じ状態である。なお、持ち方の一例は図
3(b)(c)にのみ描いた。前述と同様に内箱1の下端部と
外スリーブ3を持って、図3(a)及び図4(a)に示す開状
態から両手を近づけるように動かすと、外スリーブ3と
その中に収められて外スリーブ3に保持されている内ス
リーブ2とが一体となって内箱1に対して下端方向(図
3矢印S1方向)に動き出す。さらに両手を近づけるよう
に動かすと、内箱1の上端に内スリーブ2の第三係合部
2dが当接し、内箱1に対する内スリーブ2の動きが止
まる(図3(b)及び図4(b)に示す状態)。図3(b) 及び
図4(b)に示す状態からさらに両手を近づけるように動
かすと、内スリーブ2は内箱1の端部に係止されたまま
動かず、外スリーブ3のみ内箱1及び内スリーブ2に対
してスライドする(図3(b) 及び図4(b)→図3(c) 及
び図4(c))。内スリーブ2の第四係合部2bと外スリー
ブ3の第四係合部3bとが当接して外スリーブ3が止ま
り、それ以上スリーブ5が伸びなくなって図3(d) 及び
図4(d)に示す閉状態、ずなわち、内スリーブ2及び外
スリーブ3により内箱1が覆われて本梱包装置が閉じら
れた状態となる。
【0026】以上のように、同じ部分を持った状態で非
常に簡単・円滑に開閉操作をおこなうことができその動
作はおもしろく、内スリーブ2及び外スリーブ3が内箱
1から分離しないので部品の紛失の心配もなく、しか
も、開状態においても内箱1の上端から突出するスリー
ブ5の長さは内箱1の半分程度に収まり、全体で内箱1
の長さの1.5倍程度という少ないスペースで開閉が可
能である。
【0027】次に、図5及び図6を参照して半分ほど開
閉するための操作方法と、その操作に伴う梱包装置の動
作とを説明する。図5(a)及び図6(a)に示す開状態は、
図1(a)及び図2(a)に示す状態と同じ状態である。
【0028】まず、図5(a)及び図6(a)に示す閉状態に
おいて、一方の手で内箱1の下端部を掴み、他方の手で
内スリーブ2を掴む。このような持ち方の一例は図5
(b)にのみ描いた。以上のように掴んだ上で両手を引き
離すようにして動かすと内箱1に対して内スリーブ2が
上端方向(図5矢印S2方向)に動き出すとともに、内ス
リーブ2に引かれて外スリーブ3も上端方向に動き出
す。さらに両手を引き離すように動かすことにより内箱
1の第一係合部1aに内スリーブ2の第一係合部2aが当
接して内箱1に対する内スリーブ2及び外スリーブ3の
動きが止まる(図5(b)及び図6(b)に示す状態)。以上
のスライド動作の結果、図5(b)及び図6(b)に示すよう
に内スリーブ2が内箱1の一端から突出し、かつ、外ス
リーブ3が内箱1のほぼ半分を覆い内箱1の残りのほぼ
半分について開かれた状態に本梱包装置が変化する。も
ちろん、そのままの持ちで両手を近づけるようにすれば
図5(b)及び図6(b)に示す半開状態から図5(a)及び図
6(a)に示す閉状態へ戻すことができる。
【0029】さらに、図7及び図8を参照して半分ほど
開閉するための他の操作方法と、その操作に伴う梱包装
置の動作とを説明する。図7(a)及び図8(a)に示す開状
態は、図1(a)及び図2(a)に示す状態と同じ状態であ
る。
【0030】まず、図7(a)及び図8(a)に示す閉状態に
おいて、図示するように一方の手で外スリーブ3を掴
み、他方の手で内スリーブ2の上端を押えて両手を近づ
けると外スリーブ3が内箱1及び内スリーブ2に対して
上端方向(図7矢印S1方向)に動き出す。さらに両手を
近づけるように動かすことにより内スリーブ2の第二係
合部2cに外スリーブ3の第二係合部3aが当接して内箱
1及び内スリーブ2に対する外スリーブ3の動きが止ま
る(図7(b)及び図8(b)に示す状態)。以上のスライド
動作の結果、図7(b)及び図8(b)に示すように内スリー
ブ2が外スリーブ3内に収められ、かつ、内スリーブ2
及び外スリーブ3が内箱1のほぼ半分を覆い内箱1の残
りのほぼ半分について開かれた状態に本梱包装置が変化
する。もちろん、一方の手で内箱1の下端部を掴むか又
は押え、他方の手で外スリーブ3を掴む態様に持ち替え
て両手を近づけるようにすれば図7(b)及び図8(b)に示
す半開状態から図7(a)及び図8(a)に示す閉状態へ戻す
ことができる。
【0031】次に、図9を参照して内箱1及び台紙6の
構成につき説明する。図9(a)は内箱1及び台紙6の斜
視図、(b)は内箱1の裏面側を見た斜視図である。
【0032】内箱1は、紙等の折り曲げ容易な一枚素材
を打ち抜きせん断加工し、かかる加工材を折り曲げて組
み立てられるものである。図9(a)に示すように内箱1
は、底面部材11と、底面部材11の両側に連続する2
つの側面部材12,12と、側面部材12,12の上端
に連続する2つの内側面部材13,13と、2つの側面
部材12,12間に架設された2つの端部上面部材1
5,15と、端部上面部材15,15の外方端に連続す
る下端部材14及び上端部材(図示せず)と、端部上面
部材15,15の内方端に連続する2つの内面フラップ
16,16とから構成される。内箱1の上端部及び下端
部は端部上面部材15,15と、下端部材14及び上端
部材(図示せず)と、内面フラップ16,16とにより
ブロック状の構造で補強される。内側面部材13,13
は、内部に折り曲げられる。かかる内側面部材13,1
3の下端中央には切込13aが内箱1の上下端方向に延
設されている。内側面部材13,13の下端にはフラッ
プ17が付設され、内箱1の内側方向に谷折されてい
る。
【0033】一方、台紙6は、例えば腕時計等の長尺物
を保持するものであり、紙等の折り曲げ容易な一枚素材
を打ち抜きせん断加工して構成されるものである。図9
(a)に示すように台紙6の両側中央は凸状に形成されて
凸部65、66が設けられている。その凸部65、66
より両端部寄りに1ずつ切欠部61,62,63,64
が設けられる。切欠部61と切欠部62は台紙6の相対
する側部に設けられる。同様に切欠部63と切欠部64
は台紙6の相対する側部に設けられる。ゴム紐67が切
欠部61,62,63,64に嵌められて、台紙6の幅
方向に渡されるように固定される。したがって、例えば
腕時計のバンド部等、物品の部分をゴム紐67により締
め付けて台紙6上に物品を保持することができる。台紙
6は内箱1内に設置される。台紙6の裏面が、底面部材
11の内面と合わされる態様で台紙6は設置される。そ
の際、凸部65、66が切込13aに嵌合することで台
紙6は内箱1の底面の所定位置に固定される。
【0034】図9(b)に示すように、内箱1の裏面には
底面部材11の上端の一部が切り込まれてできるフラッ
プにより第一係合部1aが付設されている。
【0035】次に、図10を参照して内スリーブ2の構
成につき説明する。図10(a)(b)はそれぞれ内スリーブ
2の斜視図である。
【0036】内スリーブ2は、紙等の折り曲げ容易な一
枚素材を打ち抜きせん断加工し、かかる加工材を折り曲
げて組み立てられるものである。図10(a)に示すよう
に内スリーブ2は、上面部材21と、側面部材22と、
底面部材23と側面部材24とにより断面長方形の筒状
に構成されている。上面部材21の上端には凹フラップ
2d1が延設される。側面部材22,24の上端にはそ
れぞれフラップ2d2,2d4が延設される。底面部材
23の上端には凸フラップ2d3が延設される。これら
のフラップ2d1,2d2,2d3,2d4は上述した
第三係合部2dを構成するものである。まず、凹フラッ
プ2d1を内側に折り、その次にフラップ2d2,2d
4を凹フラップ2d1に重ねるように折る。その次に凸
フラップ2d3を折り曲げて内スリーブ2内に押し込
む。すると、凸フラップ2d3の先端に設けられた凸部
が、凹フラップ2d1の先端に設けられた凹部及びフラ
ップ2d2,2d4に嵌合し、4つのフラップ2d1,
2d2,2d3,2d4が組まれて第三係合部2dが構
成される。この第三係合部2dは内スリーブ2内部から
ある程度の力で押しても容易にはフラップ2d1,2d
2,2d3,2d4が外れないように構成される。
【0037】図10(b)に示すように第一係合部2aは底
面部材23の下端から延設されており、内スリーブ2内
に折り曲げて構成される。第四係合部2bは上面部材2
4の下端から延設されており、内スリーブ2の外に折り
曲げて構成される。
【0038】次に、図11を参照して外スリーブ3の構
成につき説明する。図11は外スリーブ3の斜視図であ
る。
【0039】外スリーブ3は、紙等の折り曲げ容易な一
枚素材を打ち抜きせん断加工し、かかる加工材を折り曲
げて組み立てられるものである。図11に示すように外
スリーブ3は、上面部材31と、側面部材32と、底面
部材33と側面部材34とにより断面長方形の筒状に構
成されている。上面部材31の上端には第四係合部3b
が延設される。側面部材32,34の下端にはそれぞれ
フラップ3c,3dが延設される。底面部材33の下端
には第二係合部3aが延設される。これらの第四係合部
3b、フラップ3c,3d及び第二係合部3aを外スリー
ブ3内に折り曲げて外スリーブ3の組み立てを完了す
る。
【0040】以上説明したような外スリーブ3の上端側
から内スリーブ2を挿入して内スリーブ2と外スリーブ
3とを連結する。その次に、内スリーブ2及び外スリー
ブ3の下端側から内箱1を挿入して内箱1を内スリーブ
2に連結する。以上により図1〜図8に示した梱包装置
が完成する。
【0041】次に、他の実施形態につき説明する。上記
実施形態においてはスリーブ5を2段としたが、3段以
上とすることができる。その場合、上記内スリーブ2及
び外スリーブ3と同様の構造の内スリーブ、外スリーブ
の他、中間スリーブ7が必要となる。図12に中間スリ
ーブ7の縦断面模式図を示す。中間スリーブ7には、内
スリーブ2の第四係合部2bと同様の役割を担う第四係
合部7bが設けられる。中間スリーブ7には、外スリー
ブ3の第二係合部3aと同様の役割を担う第二係合部7a
が設けられる。さらに中間スリーブ7には、外スリーブ
3の第四係合部3bと同様の役割を担う第四係合部7c
が設けられる。最も内側のスリーブ分割体を内スリーブ
とし、最も外側のスリーブ分割体を外スリーブとして、
内スリーブと外スリーブの間に中間スリーブ7を一又は
二以上介して連結することにより、3段又は4段以上の
伸縮自在なスリーブが構成される。各スリーブ分割体は
ほぼ同じ長さとすることが望ましい。3段のスリーブで
あれば、開状態とした際に内箱から突出するスリーブの
長さは内箱の3分の1程度で済み、4段であれは4分の1
程度で済む。すなわち、段数を多くするほど開閉操作を
省スペースで行うことができる。
【0042】なお、以上の実施形態において、梱包装置
の素材として紙を例示したが、本発明はこれに限定され
るものではなく例えば、プラスチック素材、ビニール素
材、木、金属等の各種の素材を用いてもよい。また以上
の実施形態においては紙等の折り曲げ容易な素材を折り
曲げて組み立てる例を示したが、本発明はこれに限定さ
れるものではなく、成形品や木工品等により構成しても
よい。また以上の実施形態において、収納する物品とし
て腕時計を例示したが、本発明はそのような用途にのみ
限定されるものではなく、他のあらゆる物品に用いるこ
とができる。また、物品は長尺物に限られないし、複数
収納しても良い。例えば、キャラメル・チョコレート等
の製造食品、タバコ等の嗜好品、ネクタイ・帯締め等の
服飾品、ネックレス・ペンダント等の装身具、眼鏡類、
香水・マニキュア・口紅等の化粧品、ばんそうこう・石
けん等の保険衛生用品、数珠等の葬祭具、各種人形・お
もちゃ類、トランプ・ゴルフボール等の遊戯具・運動用
具、万年筆・ボールペン等の筆記具及び事務用品、フォ
ーク・スプーン・はし等の飲食用具、包丁等の調理用
具、登山ナイフ・理容はさみ等の刃物、携帯電話・デジ
タルカメラ・電子手帳等の電子機器又はそれらの備品、
電池類、記録媒体類などを挙げることができる。
【0043】
【発明の効果】上述したように請求項1記載の発明によ
れば、内スリーブ2及び外スリーブ3からなるスリーブ
を内箱に対してスライドさせて開ける際に、外スリーブ
3を内箱に対してスライドさせる簡便な操作によって、
内外の各スリーブのスライド方向の長さを縮めつつ内箱
を開けることができる。このため、スリーブが縮まるの
で内箱の長さと伸び切った状態のスリーブの長さとを合
わせた長さより短い長さ分のスペースで開操作を行うこ
とができ、開操作時の省スペース化が図られる。また、
そのような開操作時のスリーブの縮小が見る者にとって
興味深い動きとなって、開動作の興味深さが向上する。
さらに、内スリーブ2及び外スリーブ3は第一係合部及
び第二係合部の働きにより内箱の一端に保持されるの
で、スリーブと内箱とが分離することは無く、梱包装置
の部品の紛失が防がれる。
【0044】また、上述したように請求項2記載の発明
によれば、内スリーブ2及び外スリーブ3からなるスリ
ーブを内箱に対してスライドさせて閉める際に、外スリ
ーブ3を内箱に対してスライドさせる簡便な操作によっ
て、内外の各スリーブのスライド方向の長さを伸ばしつ
つ内箱を閉めることができる。このため、スリーブが縮
まった状態から伸びるので内箱の長さと伸び切った状態
のスリーブの長さとを合わせた長さより短い長さ分のス
ペースで閉操作を行うことができ、閉操作時の省スペー
ス化が図られる。また、そのような閉操作時のスリーブ
の伸張が見る者にとって興味深い動きとなって、閉動作
の興味深さが向上する。さらに、内スリーブ2及び外ス
リーブ3は第三係合部及び第四係合部の働きによりそれ
ぞれ内箱の所定位置に保持されるので、スリーブと内箱
とが分離することは無く、梱包装置の部品の紛失が防が
れる。
【0045】また、上述したように請求項3記載の発明
によれば、内スリーブ2及び外スリーブ3からなるスリ
ーブを内箱に対してスライドさせて半分ほど開ける際
に、内スリーブ2を内箱に対してスライドさせる簡便な
操作によって、梱包装置を半分程開けることができる。
また、内スリーブ2及び外スリーブ3は第一係合部及び
第四係合部の働きによりそれぞれ内箱の所定位置に保持
されるので、スリーブと内箱とが分離することは無く、
梱包装置の部品の紛失が防がれる。
【0046】また、上述したように請求項4記載の発明
によれば、外スリーブ3を内スリーブ2に対してスライ
ドさせる簡便な操作によって、内スリーブ2及び外スリ
ーブ3は第二係合部の働きにより、内スリーブ2が外ス
リーブ3内に収められ状態で内箱寸法内の所定位置に保
持されるので、全長を変えることなく半分ほど開けるこ
とができ、開操作時の省スペース化が図られるととも
に、スリーブと内箱とが分離することが無く、梱包装置
の部品の紛失が防がれる。
【0047】また、上述したように請求項5記載の発明
によれば、内スリーブ2と外スリーブ3とからなるスリ
ーブを伸ばした状態で内箱のほぼ全体をスリーブにより
覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施形態の梱包装置の開操作時各状
態における斜視図である。
【図2】図1(a)〜(d)のそれぞれに対応する梱包装置の
縦断面模式図である。
【図3】本発明第一実施形態の梱包装置の閉操作時各状
態における斜視図である。
【図4】図3(a)〜(d)のそれぞれに対応する梱包装置の
縦断面模式図である。
【図5】本発明第二実施形態の梱包装置の他の開閉操作
時各状態における斜視図である。
【図6】図5(a)(b)のそれぞれに対応する梱包装置の縦
断面模式図である。
【図7】本発明第三実施形態の梱包装置の他の開閉操作
時各状態における斜視図である。
【図8】図7(a)(b)のそれぞれに対応する梱包装置の縦
断面模式図である。
【図9】(a)は本発明における内箱1及び台紙6の斜視
図、(b)は本発明における内箱1の裏面側を見た斜視図
である。
【図10】(a)(b)はそれぞれ本発明における内スリーブ
2の斜視図である。
【図11】本発明における外スリーブ3の斜視図であ
る。
【図12】本発明他の実施形態における中間スリーブ7
の斜視図ある。
【符号の説明】
1 内箱 2 内スリーブ 3 外スリーブ 5 スリーブ 6 台紙 7 中間スリーブ 1a,2a 第一係合部 2c,3a,7a 第二係合部 2d 第三係合部 2b,3b,7b,7c 第四係合部 1b 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 之欣 東京都羽村市栄町3丁目2番1号 カシオ 計算機株式会社羽村技術センター内 Fターム(参考) 3E060 AA03 AB02 AB33 BA05 BC04 DA30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内箱と、前記内箱の外側に遊嵌される筒
    状の内スリーブと、前記内スリーブの外側に遊嵌される
    筒状の外スリーブとを備え、前記内スリーブ又は前記外
    スリーブを前記内箱に対してスライドさせることにより
    開閉が可能とされ、前記外スリーブを前記内スリーブに
    対してスライドさせることが可能とされた梱包装置であ
    って、前記内スリーブの前記内箱に対する一方向のスラ
    イド動作を係止する第一係合部と、前記外スリーブの前
    記内スリーブに対する一方向のスライド動作を係止する
    第二係合部とが設けられており、前記内スリーブ及び前
    記外スリーブにより前記内箱が覆われて閉じられた状態
    において、前記外スリーブを前記内箱に対してスライド
    させることにより前記内スリーブが前記外スリーブに押
    されて前記第一係合部が係合するまで前記内箱に対して
    スライドし、前記第一係合部が係合してから前記第二係
    合部が係合するまで、前記外スリーブの前記内箱に対す
    る前記スライドを同方向に続行することにより、前記外
    スリーブは前記内スリーブに対してもスライドし、以上
    のスライド動作の結果、前記内スリーブが前記外スリー
    ブ内に収められ、かつ、前記内スリーブ及び前記外スリ
    ーブから前記内箱の一端が突出して開かれた状態となる
    ことを特徴とする梱包装置。
  2. 【請求項2】 内箱と、前記内箱の外側に遊嵌される筒
    状の内スリーブと、前記内スリーブの外側に遊嵌される
    筒状の外スリーブとを備え、前記内スリーブ又は前記外
    スリーブを前記内箱に対してスライドさせることにより
    開閉が可能とされ、前記外スリーブを前記内スリーブに
    対してスライドさせることが可能とされた梱包装置であ
    って、前記内箱の一端に当接して前記内スリーブの前記
    内箱に対する一方向のスライド動作を係止する前記第三
    係合部が前記内スリーブの一端に設けられ、前記外スリ
    ーブの前記内スリーブに対する一方向のスライド動作を
    係止する第四係合部が設けられており、前記内スリーブ
    が前記外スリーブ内に収められ、かつ、前記内スリーブ
    及び前記外スリーブが前記内箱の一端から突出して開か
    れた状態において、前記外スリーブを前記内箱に対して
    スライドさせることにより前記外スリーブに保持された
    前記内スリーブは、前記第三係合部が前記内箱の一端に
    当接するまで、前記外スリーブとともに前記内箱に対し
    てスライドし、前記第三係合部が前記内箱の一端に当接
    してから前記第四係合部が係合するまで、前記外スリー
    ブの前記内箱に対する前記スライドを同方向に続行する
    ことにより、前記外スリーブは前記内スリーブに対して
    もスライドし、以上のスライド動作の結果、前記内スリ
    ーブ及び前記外スリーブにより前記内箱が覆われて閉じ
    られた状態となることを特徴とする梱包装置。
  3. 【請求項3】 内箱と、前記内箱の外側に遊嵌される筒
    状の内スリーブと、前記内スリーブの外側に遊嵌される
    筒状の外スリーブとを備え、前記内スリーブ又は前記外
    スリーブを前記内箱に対してスライドさせることにより
    開閉が可能とされ、前記外スリーブを前記内スリーブに
    対してスライドさせることが可能とされた梱包装置であ
    って、前記内スリーブの前記内箱に対する一方向のスラ
    イド動作を係止する第一係合部と、前記外スリーブの前
    記内スリーブに対する一方向のスライド動作を係止する
    第四係合部が設けられており、前記第四係合部が係合し
    前記内スリーブ及び前記外スリーブにより前記内箱が覆
    われて閉じられた状態において、前記内スリーブを前記
    内箱に対して前記第一係合部が係合するまでスライドさ
    せることにより、前記内スリーブとともに前記第四係合
    部によってスライド動作が係止されたまま前記外スリー
    ブが前記内スリーブに引かれて前記内箱に対してスライ
    ドし、以上のスライド動作の結果、前記内スリーブが前
    記内箱の一端から突出し、かつ、前記外スリーブが前記
    内箱のほぼ半分を覆い前記内箱の残りのほぼ半分につい
    て開かれた状態となることを特徴とする梱包装置。
  4. 【請求項4】 内箱と、前記内箱の外側に遊嵌される筒
    状の内スリーブと、前記内スリーブの外側に遊嵌される
    筒状の外スリーブとを備え、前記内スリーブ又は前記外
    スリーブを前記内箱に対してスライドさせることにより
    開閉が可能とされ、前記外スリーブを前記内スリーブに
    対してスライドさせることが可能とされた梱包装置であ
    って、前記外スリーブの前記内スリーブに対する一方向
    のスライド動作を係止する第二係合部が設けられてお
    り、前記内スリーブ及び前記外スリーブにより前記内箱
    が覆われて閉じられた状態において、前記外スリーブを
    前記内スリーブに対して前記第二係合部が係合するまで
    スライドさせることにより、前記内スリーブが前記外ス
    リーブ内に収められ、かつ、前記内スリーブ及び前記外
    スリーブが前記内箱のほぼ半分を覆い前記内箱の残りの
    ほぼ半分について開かれた状態となることを特徴とする
    梱包装置。
  5. 【請求項5】 前記内スリーブと前記外スリーブとを合
    わせた長さが前記内箱の対応する方向の長さとほぼ等し
    いことを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれ
    か一に記載の梱包装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011195183A (ja) * 2010-03-20 2011-10-06 Fuji Seal International Inc スライド型プラスチックケース
JP2016088037A (ja) * 2014-11-10 2016-05-23 加納 勝志 消しゴム用容器

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