JP2003174478A - マルチキャスト通信方式、マルチキャスト通信に用いる中継ノード装置、及び、中継ノード装置における送信制御方法 - Google Patents

マルチキャスト通信方式、マルチキャスト通信に用いる中継ノード装置、及び、中継ノード装置における送信制御方法

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JP2003174478A
JP2003174478A JP2001371904A JP2001371904A JP2003174478A JP 2003174478 A JP2003174478 A JP 2003174478A JP 2001371904 A JP2001371904 A JP 2001371904A JP 2001371904 A JP2001371904 A JP 2001371904A JP 2003174478 A JP2003174478 A JP 2003174478A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 マルチキャスト通信経路の帯域を効率的に利
用するとともに、各区間、ネットワークにおける伝送路
特性、管理ポリシ等に応じた適切な制御を可能とするマ
ルチキャスト通信方式、中継ノード装置を提供する。 【解決手段】 中継ノード装置30を通信経路上に設け
る。この中継ノード装置30には、送信装置に対しては
マルチキャスト受信装置として動作し、送信装置から送
信されたマルチキャストデータを受信し、パケットロス
が発生した場合はそれを修復し、送信装置から配信され
たマルチキャストパケットをバッファする機能と、受信
装置に対してはマルチキャスト送信装置として機能し、
配下受信装置に対してマルチキャストパケットの配信を
行う機能とを設け、送信装置とは独立に配下受信装置が
接続されているネットワークの伝送特性に応じて適切に
マルチキャスト通信を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はマルチキャスト通信
方式、マルチキャスト通信に用いる中継ノード装置、及
び、中継ノード装置における送信制御方法に関し、特に
送信装置より、複数の受信装置にマルチキャストでデー
タを配信するマルチキャスト通信方式、マルチキャスト
通信に用いる中継ノード装置、及び、中継ノード装置に
おける送信制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ICMP(Internet
Control Message Protoco
l),IGMP(Internet Group Ma
nagement Protocol)等を含む広義の
IP(Internet Protocol)を用いた
ネットワーク(IPネットワーク)では、複数の受信装
置に対してファイルや動画像のデータを配信するマルチ
キャストを行うことができる。IGMPを用いたマルチ
キャストグループの管理手順は、IETF(Inter
net Engineering Task Forc
e)のRFC(Request For Commen
ts)1112等において規定されている。
【0003】このようなマルチキャスト通信では、受信
装置はマルチキャストルータを介してマルチキャストデ
ータの配信を行う送信装置に有線もしくは無線を介して
接続されており、PIM−SM(Protocol I
ndependent Multicast−Spar
se Mode:RFC2362)やDVMRP(Di
stance Vector Multicast R
outing Protocol:RFC1075)等
のマルチキャスト経路制御プロトコルによって、送信装
置、マルチキャストルータ、受信装置の間でマルチキャ
ストパケットの伝送経路が形成される。なお、マルチキ
ャストではUDP(User Datagram Pr
otocol)を使用するのが一般的であり、UDPは
ユニキャストで用いられるTCP(Transmiss
ion Control Protocol)とは異な
り、信頼性を持たないプロトコルである。
【0004】このようにマルチキャストルータを介し
て、送受信装置間の伝送経路が形成されている際に、伝
送経路上のマルチキャストルータに送信装置からのマル
チキャストパケットが供給されると、マルチキャストル
ータは配下(送信装置から見て下流側)に複数の受信装
置が存在し、複数の伝送経路を必要とする場合に、供給
されたマルチキャストパケットをコピーして各伝送経路
にそれぞれ送信する。このように、配下に複数の伝送経
路を有する場所、すなわち伝送経路が分岐するマルチキ
ャストルータにおいて、マルチキャストパケットをコピ
ーして各伝送経路に伝送することにより、伝送経路上で
のトラヒックを必要以上に増加させず、ネットワークの
帯域を有効に利用することができる。
【0005】ところで、インターネット等のIPネット
ワークは、基本的には最善努力(ベストエフォート)型
のネットワークであるため、各々の受信装置までに伝送
経路におけるマルチキャストパケットの伝送条件が一様
でない場合もあり、ネットワークの輻輳等により各受信
装置に到達するまでにパケットがロスしてしまうことが
ある。このため、全ての受信装置にマルチキャストパケ
ットが確実に配信されるような信頼性を提供するマルチ
キャスト(信頼性マルチキャスト)が知られている。信
頼性マルチキャストには、各々の受信装置が正常に受信
できたマルチキャストパケットに対して確認応答(AC
K)を送信する方法と、各々の受信装置が受信できなか
ったマルチキャストパケットに対して再送要求(NA
K:Negative ACK)を送信する方法等があ
る。以下では、NAKによる信頼性マルチキャストを用
いて説明を行う。
【0006】NAKによる信頼性マルチキャストでは、
受信装置においてパケットが正常に受信できたかを判断
する必要があるため、送信装置において、送信するマル
チキャストパケット毎に連続した番号(seq:シーケ
ンス番号)を割り当てておく。これにより、受信装置は
受信したマルチキャストパケットのシーケンス番号se
qを見ることにより、正常に受信できたパケットの番
号、及びロスしたパケットの番号を知ることができる。
受信装置はロスしたパケットがあると、送信装置に再送
要求メッセージを送信する。
【0007】送信装置は受信装置からのNAKを受信す
ると対応するデータパケットを再送することにより、パ
ケットロスを検出した受信装置はロスしたパケットを受
信することができる。しかしながら、送信装置が全デー
タを再送する場合、全受信装置中の1受信装置がロスし
ただけでも送信装置にNAKが送信される。このため、
受信装置数が増加すると送信装置に届くNAK数、及び
それに伴い送信装置が再送するデータ数が増加し、送信
装置の負荷が増加し送信装置が制御不能に陥る可能性が
ある。また、制御不能に陥らないまでも送信装置は1受
信装置のロスを修復するために、再送データを全受信装
置に送信するために帯域を使用することになり、信頼性
マルチキャスト通信のスループットが向上しないという
問題がある。
【0008】このため、送受信装置間の経路における特
定のマルチキャストルータに送信装置から送信されたマ
ルチキャストデータを一定量バッファする機能を持た
せ、配下受信装置からのNAKに対してはそのマルチキ
ャストルータが再送を行うローカルリカバリ方式が提案
されている。この方式を使用することにより、送信装置
に届くNAK量を減少させることができるとともに、再
送データが配信される範囲をそのマルチキャストルータ
配下に限定することができるため、信頼性マルチキャス
ト通信の性能を向上させることができる。なお、マルチ
キャストルータにおけるバッファ方式は管理の容易さか
らFIFO(First−in First−out)
を用いるのが一般的である。
【0009】また、マルチキャスト通信では受信装置が
複数存在し、各々の受信装置までに伝送経路におけるマ
ルチキャストパケットの伝送条件が一様でないため、送
信レート等の制御を適切に行わないと、受信装置への経
路上で輻輳が発生し、パケットロス、許容以上の遅延等
を生じ、信頼性マルチキャスト通信が不能に陥ってしま
う恐れがある。全ての受信装置への経路で許容帯域以上
のパケットを送信しないようにするためには、全ての受
信装置に至る経路のうち最も伝送条件の悪い経路でも許
容帯域以上にならないように、送信装置が送信レート等
を調整すればよく、これにより許容帯域以上のパケット
を送信してしまうことに起因するパケットロスは防止す
ることができる。なお、受信装置への経路の許容帯域は
受信装置におけるパケットロス率及び送受信装置間のR
TT(Round Trip Time)を用いて近似
式により見積るのが一般的であり、受信装置から送信装
置に通知される。
【0010】また、インターネットトラフィックの約9
0%を占めるTCPとの親和性を実現するために、受信
装置によるレート通知に基づき、送信装置が最も帯域の
小さい受信装置(最悪受信装置)を選択し、送信装置と
最悪受信装置との間でTCPと同じ輻輳ウィンドウによ
る輻輳制御を行う方式も提案されている。この方式で
は、送信装置が単にパケットの送信レートを調整する場
合よりも、TCPとの親和性が高い。
【0011】ここで、図5に示されているように、送受
信装置間にマルチキャストルータを設け、送信装置10
のみが送信レートを調整する方式では、マルチキャスト
ルータ20a〜20gを介して全受信装置40a〜40
hに至る経路中で最も許容帯域が小さい経路の帯域に合
わせた送信がなされる。このため、ダイアルアップ接続
等で許容帯域の小さい受信装置が接続されている場合に
は、許容帯域が大きい経路配下に接続されている受信装
置は帯域を効率的に使用できない。これを解決するため
に、図6に示されているように、送信装置に対して受信
装置として動作し、配下受信装置に対しては送信装置と
して動作するマルチキャスト中継ノード装置50a,5
0bを設け、これらを用いて階層的に制御を行う信頼性
マルチキャスト通信方式が提案されている。この通信方
式は、例えば、山口誠、山本幹(大阪大学大学院工学研
究科)による文献「信頼性マルチキャストにおけるIn
tra−session Fairnessを考慮した
輻輳制御方式」、信学技報SSE2000−278,I
N2000−234(2001−03)に記載されてい
る。
【0012】この中継ノード装置を用いることにより、
送信装置は、中継ノード装置を含む受信装置中で最も許
容帯域が小さい受信装置に合わせた配信を行うことがで
き、中継ノード装置は配下の受信装置中で最も許容帯域
が小さい受信装置に合わせた配信を行うため、ある程度
帯域を効率的に使用することができる。一方、無線区間
を介して接続されている受信装置が存在する場合は、フ
ェージング等の無線区間の特性により、パケットをロス
してしまうことがある。この無線区間におけるパケット
ロスは再送することにより、ロスを修復することができ
るが、輻輳によるパケットロスとは異なり、許容帯域以
上のパケットが送信されているわけではないので、FE
C(Forward Error Collectio
n)技術等を用いることにより、再送を行わず修復する
こともできる。なお、FEC技術は、送信装置において
k個のデータパケットに対して冗長なn−k(n>k)
個のパケットを生成し、送信装置は冗長パケットを含む
n個のパケットを送信し、受信装置において、任意のk
個のパケットが受信できれば、元のk個のパケットを復
元する技術である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述したように階層的
に制御を行う信頼性マルチキャスト通信方式が提案され
ている。しかしながら、中継ノード装置は送信装置と同
一の制御を行うだけであり、中継ノード装置配下の受信
装置が無線区間を介して接続されていても、無線区間に
通した制御を行うことができないという問題点があっ
た。また、全受信装置に対して、送信装置によって一意
に定められた制御が行われるため、輻輳が発生しやすい
ネットワークでは輻輳制御を行い、無線ロスが発生しや
すいネットワークでは無線ロスを吸収可能な制御を行う
といった、各ネットワークの伝送特性等に応じた制御
や、マルチキャストパケットの伝送レートをある一定レ
ート以下に抑えて、他のトラヒックに十分な帯域を確保
するといったネットワークの管理ポリシ等に応じた制御
等を行うことができないという問題点があった。
【0014】さらにまた、上述した信頼性マルチキャス
ト通信方式において、ネットワークの輻輳を緩和するた
めに、輻輳制御機構を使用している場合、輻輳制御機構
は送受信装置間で動作し、受信装置への経路の許容帯域
を求めるのに、受信装置におけるパケットロス率を元に
している。このため、無線を介して接続されている受信
装置の場合、無線のエラーによるパケットロスが発生す
る恐れがあるが、受信装置ではパケットロスの原因が輻
輳によるものか、無線特性によるものかを判断すること
ができない。したがって、無線特性によるパケットロス
に対しても帯域不足と判断され、誤った帯域見積りを行
ってしまい、その帯域に合わせた送信レート制御等が行
われてしまうため、帯域を効率的に使用できないという
問題点があった。
【0015】さらにまた、上述した信頼性マルチキャス
ト通信方式において用いている輻輳制御方式がTCPと
同じ輻輳ウィンドウを使用したものである場合は、1つ
のパケットロスが発生すると輻輳と判断され、輻輳ウィ
ンドウが半分になってしまう。このため、無線を介して
受信装置が接続されている場合は、無線特性によるパケ
ットロスが発生するために、輻輳制御が行われ、スルー
プットが向上しないという問題点があった。
【0016】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はマルチキャス
ト通信経路の帯域を効率的に使用するとともに、各区
間、ネットワークにおける伝送特性、管理ポリシ等に応
じた適切な制御を可能とするマルチキャスト通信方式、
マルチキャスト通信に用いる中継ノード装置、及び、中
継ノード装置における送信制御方法を提供することであ
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
マルチキャスト通信方式は、送信装置から複数の受信装
置にマルチキャストでデータを配信するマルチキャスト
通信方式であって、前記送信装置から配信されるマルチ
キャストデータを受信し、該送信装置がマルチキャスト
通信に使用するマルチキャストプロトコルにおける受信
装置としての機能と、自身を介してマルチキャストデー
タを受信する受信装置に対し、該受信装置が接続されて
いるネットワークの伝送特性に適した信頼性マルチキャ
スト通信制御を行う送信装置としての機能とを有する中
継ノード装置を使用して前記送信装置から前記複数の受
信装置にマルチキャストデータを配信することを特徴と
する。
【0018】本発明の請求項2によるマルチキャスト通
信方式は、請求項1において、前記中継ノード装置が受
信装置として動作するマルチキャストプロトコルと、前
記中継ノード装置が送信装置として受信装置に対して配
信を行うマルチキャストプロトコルとを異なるプロトコ
ルとしたことを特徴とする。本発明の請求項3によるマ
ルチキャスト通信方式は、請求項1又は2において、前
記中継ノード装置が送信装置として動作するネットワー
クが無線ネットワークである場合に、該中継ノード装置
において配信するマルチキャストデータを、無線ロス耐
性のあるデータに変更して配信を行うことを特徴とす
る。
【0019】本発明の請求項4によるマルチキャスト通
信方式は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前
記中継ノード装置が受信装置として動作するネットワー
クでの輻輳を回避するために、該中継ノード装置までの
配信には輻輳制御を行い、該中継ノード装置からの配信
には輻輳制御を行わないようにしたことを特徴とする。
本発明の請求項5によるマルチキャスト通信方式は、請
求項1乃至3のいずれか1項において、前記中継ノード
装置と他の装置との間の有線区間については輻輳制御用
の輻輳ウィンドウを使用して輻輳制御し、前記中継ノー
ド装置と他の装置との間の無線区間についてはパケット
の送信間隔を制御することを特徴とする。
【0020】本発明の請求項6による中継ノード装置
は、複数の受信装置を含むネットワークにおいて、送信
装置から前記複数の受信装置への経路上に設けられマル
チキャスト通信に用いる中継ノード装置であって、前記
送信装置から配信されるマルチキャストデータを受信
し、前記送信装置が信頼性マルチキャスト通信に使用す
る信頼性マルチキャストプロトコルにおける受信装置と
して動作する受信手段と、自装置を介してマルチキャス
トデータを受信する受信装置に対し、該受信装置が接続
されているネットワークの伝送特性に適したマルチキャ
スト通信制御を行う送信装置として動作する送信手段と
を含み、前記マルチキャストデータを転送することを特
徴とする。
【0021】本発明の請求項7による中継ノード装置
は、請求項6において、前記送信装置より配信され、自
装置が受信装置として動作するマルチキャストプロトコ
ルと、自装置が送信装置として前記受信装置に対して配
信を行うマルチキャストプロトコルとを異なるプロトコ
ルとしたことを特徴とする。本発明の請求項8による中
継ノード装置は、請求項6又は7において、自装置が送
信装置として動作するネットワークが無線ネットワーク
である場合に、配信するマルチキャストデータを無線ロ
ス耐性のあるデータに変更して配信を行う手段を含むこ
とを特徴とする。
【0022】本発明の請求項9による中継ノード装置
は、請求項6乃至8のいずれか1項において、自装置が
受信装置として動作するネットワークでの輻輳を回避す
るために、自装置までの配信には輻輳制御を行い、自装
置からの配信には輻輳制御を行わないようにしたことを
特徴とする。本発明の請求項10による中継ノード装置
は、請求項6乃至8のいずれか1項において、他の装置
との間の有線区間については輻輳制御用の輻輳ウィンド
ウを使用して輻輳制御し、他の装置との間の無線区間に
ついてはパケットの送信間隔を制御することを特徴とす
る。
【0023】本発明の請求項11による中継ノード装置
は、請求項6乃至10のいずれか1項において、自装置
が受信装置として動作するマルチキャスト通信と、自装
置が送信装置として動作して配下に配信を行うマルチキ
ャスト通信との送信レートの差分を吸収し、前記受信装
置のデータロスの影響を前記送信装置に与えずに信頼性
マルチキャスト通信を行うために、前記送信装置より配
信されるマルチキャストデータを保存する保存手段を含
み、前記保存手段に保存しているマルチキャストデータ
を、前記受信装置からの再送要求に応答して配信するこ
とを特徴とする。
【0024】本発明の請求項12による送信制御方法
は、複数の受信装置を含むネットワークにおいて、送信
装置から前記複数の受信装置への経路上に設けられマル
チキャスト通信に用いる中継ノード装置における送信制
御方法であって、前記中継ノード装置が前記複数の受信
装置に配信すべきマルチキャストデータが存在するかど
うかを判定する判定ステップと、前記判定ステップにお
いて配信すべきマルチキャストデータが存在すると判定
された場合、ロスしたデータを修復するための冗長パケ
ットを生成する冗長パケット生成ステップと、前記冗長
パケット生成ステップにおいて生成した冗長パケットを
前記マルチキャストデータと共に配信する配信ステップ
とを含むことを特徴とする。
【0025】要するに、本通信方式では、送信装置に対
してはマルチキャスト受信装置として動作し、送信装置
から送信されたマルチキャストデータを受信し、パケッ
トロスを検出した際にはデータの再送を送信装置もしく
は再送を行う上流(中継ノードから見て送信装置側)マ
ルチキャストルータに要求することにより、送信装置か
ら配信されたマルチキャストパケットをバッファする機
能を有し、受信装置に対してはマルチキャスト送信装置
として機能し、配下受信装置に対してマルチキャストパ
ケットの配信を行う機能を有すると共に、送信装置とは
独立に配下受信装置が接続されているネットワークの伝
送特性に応じて適切にマルチキャスト通信を制御する機
能を有するノード装置を使用する。
【0026】本通信方式においては、送信装置がマルチ
キャストデータの配信に使用した信頼性マルチキャスト
プロトコルと異なる信頼性マルチキャストプロトコルを
用いて配下受信装置にマルチキャストデータの配信を行
うことができる。また、本通信方式は中継ノード装置の
配下において受信装置が無線ネットワークを介して接続
されている場合、配下受信装置への配信の際に無線に通
したロス耐性処理、例えばFECエンコード処理を行っ
て配信を行うことができる。
【0027】また、本通信方式では、中継ノード装置は
有線を介して送信装置に接続されており、中継ノード装
置配下の受信装置は無線等輻輳が発生しないネットワー
クを介して接続されている場合に、有線ネットワークで
の輻輳を回避するために、送信装置から中継ノード装置
までの配信には輻輳制御機構を使用する、もしくは輻輳
制御機構を有する信頼性マルチキャストプロトコルを使
用し、中継ノード装置からの配信には輻輳制御を使用し
ない、もしくは輻輳制御機構を有しないマルチキャスト
プロトコルを使用することができる。なお、送信装置と
中継ノード装置との間の有線区間においては輻輳制御用
の輻輳ウィンドウを使用して輻輳制御し、受信装置と中
継ノード装置との間の無線区間においては送信レートを
制御するレート制御によって輻輳制御しても良い。
【0028】また、本発明による中継ノード装置は、送
信装置に対してはマルチキャスト受信装置として動作
し、送信装置から送信されたマルチキャストデータを受
信し、パケットロスを検出した際にはデータの再送を送
信装置もしくは再送を行う上流マルチキャストルータに
要求することにより、送信装置から配信されたマルチキ
ャストパケットをバッファする機能を有し、受信装置に
対してはマルチキャスト送信装置として機能し、配下受
信装置に対してマルチキャストパケットの配信を行う機
能を有すると共に、送信装置とは独立に配下受信装置が
接続されているネットワークの伝送特性に応じて適切に
マルチキャスト通信を制御する機能を有している。
【0029】この中継ノード装置では、送信装置がマル
チキャストデータの配信に使用したマルチキャストプロ
トコルとは独立に、配下受信装置にマルチキャストデー
タの配信を行うための信頼性マルチキャストプロトコル
を決定することができる。また、この中継ノード装置の
配下において受信装置が無線ネットワークを介して接続
されている場合、配下受信装置への配信の際に無線に適
したロス耐性処理、例えばFECエンコード処理を行っ
て配信を行うことができる。
【0030】さらに、この中継ノード装置は、中継ノー
ド装置が有線を介して送信装置に接続されており、中継
ノード装置配下の受信装置は無線等輻輳が発生しないネ
ットワークを介して接続されている場合であり、有線ネ
ットワークでの輻輳を回避するために、送信装置から中
継ノード装置までの配信には輻輳制御機構を使用してい
る場合に、中継ノード装置からの配信には輻輳制御を使
用しない、もしくは輻輳制御機構を有しないマルチキャ
ストプロトコルに変更して配信することができる。な
お、中継ノード装置において、送信装置との間の有線区
間においては輻輳制御用の輻輳ウィンドウを使用して輻
輳制御し、受信装置との間の無線区間においては送信レ
ートを制御するレート制御によって輻輳制御しても良
い。
【0031】また、この中継ノード装置は、中継ノード
装置が受信装置として動作するマルチキャスト通信と、
中継ノード装置が送信装置として動作し、配下に配信を
行うマルチキャスト通信の送信レートの差分を吸収し、
受信装置のデータロスの影響を送信装置に与えずに信頼
性マルチキャスト通信を行うために、送信装置より配信
される全マルチキャストデータを保存する機能を有し、
受信装置からの再送要求に対して保存しているマルチキ
ャストデータを配信する機能を有する。
【0032】本発明における送信制御方法においては、
複数の受信装置を含むネットワークにおいて、送信装置
から前記複数の受信装置への経路上に設けられマルチキ
ャスト通信に用いる中継ノード装置における送信制御方
法であり、中継ノード装置が複数の受信装置に配信すべ
きマルチキャストデータが存在するかどうかを判定し、
配信すべきマルチキャストデータが存在すると判定され
た場合、ロスしたデータを修復するための冗長パケット
を生成し、この生成した冗長パケットをマルチキャスト
データと共に配信する。
【0033】
【発明の実施の形態】次に、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の説明において
参照する各図においては、他の図と同等部分に同一符号
が付されている。図1は、本発明によるマルチキャスト
通信方式を採用した通信システムの実施の一形態に係る
構成を示すブロック図である。同図に示されている通信
システムは、例えばソフトウェア、動画像等のファイル
データから所定のパケット(マルチキャストパケット)
を構成して送信する送信装置10と、送信装置10から
のマルチキャストデータを中継し、マルチキャストパケ
ットの複製を行うマルチキャストルータ20a,20b
と、マルチキャストデータを受信、バッファし、配下の
受信装置に対して、その伝送特性に応じて適切な制御の
下で配信を行う中継ノード装置30と、マルチキャスト
データを受信する受信装置40a,40b,40cとを
備えている。
【0034】送信装置10は、例えばパーソナルコンピ
ュータ、ワークステーション等の情報処理装置からな
る。この送信装置10は、例えばソフトウェア、動画像
等のデータが格納されたハードディスクドライブ装置
(以下、HDDと略す)11と、HDD11に格納され
たデータを読み出してマルチキャストデータを生成する
パケット生成部12と、マルチキャストルータ20との
通信を行うための通信インターフェース(I/F)13
と、パケット生成部12が生成するマルチキャストパケ
ットの送信レート等の制御、及び受信装置等からの再送
要求に対して、パケットの再送指示等を行う制御部14
とを備えている。
【0035】制御部14による送信レート等の制御は、
所定の間隔でパケット生成部12に割り込みをかけ、所
定長のパケットを生成させることによって行う。所定の
間隔を変化させることにより、マルチキャストパケット
の送信レートを制御することができる。あるいは、例え
ば、いくつかのパケット分のウィンドウを設定し、受信
状態が最も悪い受信装置(最悪受信装置)のみから送信
装置に確認応答(ACK)を送信し、ACKが返される
までに送信することのできるパケット数をウィンドウ内
に制限するようにしてもよい。これにより、最悪受信装
置が受信し得る範囲内にマルチキャストパケットの送信
数を制限することができる。
【0036】また、あるいは全受信装置からACKを上
流のマルチキャストルータ宛に送信させ、マルチキャス
トルータにおいて配下の全受信装置からのACKが届い
た時点で、マルチキャストルータが上流のマルチキャス
トルータもしくは送信装置にACKを送信することによ
り、ウィンドウの制御を行ってもよい。この場合は全受
信装置が受信し得る範囲内にマルチキャストパケットの
送信数を制限することができる。
【0037】つまり、信頼性マルチキャストの輻輳制御
方式には、(1)パケットの送信間隔を制御する送信レ
ート制御を用いた輻輳制御方式、(2)最悪受信者にの
みACKを送信させ、TCPと同じ輻輳制御ウィンドウ
を使用して輻輳制御を行う方式、(3)全受信者にAC
Kを送信させ、マルチキャストルータにおいてACKを
集約し、送信装置において全受信者からのACKを受信
した(マルチキャストルータからのACKは配下の全受
信者からのACKに相当)ことを契機に輻輳ウィンドウ
を使用する輻輳制御方式、等がある。上記の(2)や
(3)の方式はTCPと同じように輻輳ウィンドウを使
用しているため、TCPとの親和性が高い。しかしなが
ら、パケットロスが1つ発生しただけで、輻輳ウィンド
ウを半分にしてしまうため、パケットロスが頻繁に発生
する無線区間には適していない。これに対して、上記
(1)の方式は、受信装置からのパケットロス率とRT
Tとを元に適切なルートを、近似式(例えば、パケット
ロス率の平方根にRTT値を乗じる)を用いて算出す
る。このため、TCPとの親和性は(2)や(3)ほど
高くはないが、パケットロスが発生しても急激にレート
が落ちるということがないので、無線区間でもある程度
使用できる。
【0038】そこで、送信装置と中継ノードとの間の有
線区間には上記(2)又は(3)のように輻輳ウィンド
ウを用いた輻輳制御方式を使用し、中継ノードと受信装
置との間の無線区間には上記(1)のように送信レート
を制御するレート制御による輻輳制御方式を使用するの
が望ましい。マルチキャストルータ20aは、例えば市
販のマルチキャストルータ、もしくはパーソナルコンピ
ュータ、ワークステーション等の汎用の情報処理装置上
でルーティングを行うソフトウェア等を起動したもので
ある。このマルチキャストルータ20aは、送信装置と
通信するための通信I/F21と、送信装置からのマル
チキャストパケットの複製を行うパケット複製部22、
配下のマルチキャストルータ20bや中継ノード装置3
0と通信するための通信I/F23とを備えている。な
お、マルチキャストルータ20bも、このマルチキャス
トルータ20aと同様に構成されている。
【0039】中継ノード装置30は、例えば専用のハー
ドウェアを備えたマルチキャストルータからなる。この
中継ノード装置30は、上流のマルチキャストルータ2
0aと通信するための、通信I/F31と、送信装置に
対してマルチキャスト受信装置として機能するための受
信装置機能用バッファ32と、受信したデータを格納す
るHDD34と、受信したデータを配下受信装置に配信
するための送信データに変更したり、受信装置からの再
送要求に対してデータをHDD34から読み出して、配
下受信装置に配信するための送信データを生成したりす
るパケット生成/変更部33と、受信装置機能用バッフ
ァ32で受信したデータにロスが存在した場合に、上流
ノード装置に向けて再送要求の送信を指示したり、送信
装置に対して受信装置として振舞うための各機能を制御
したりする受信装置機能制御部35と、配下受信装置に
対して配下受信装置の伝送特性に応じて適切な送信レー
ト等を制御したり、伝送特性に応じたパケット生成等を
制御したり、配下受信装置からの再送要求に対してデー
タの再送を指示したりする送信装置機能制御部36と、
受信装置に対してマルチキャスト送信装置として機能す
るための送信装置機能用バッファ37と、配下受信装置
40a,40bと通信するための通信I/F(無線通信
I/F)38とを備えている。
【0040】なお、この中継ノード装置30は、このよ
うな機能を有する専用のハードウェアとして構成するこ
ともできるが、パケット生成/変更部33、受信装置機
能制御部35、送信装置機能制御部36等をソフトウェ
アによって実現するパーソナルコンピュータ、ワークス
テーション等の汎用の情報処理装置で構成することもで
きる。受信装置40aは、例えばパーソナルコンピュー
タ、ワークステーション等の汎用情報処理装置からな
る。この受信装置40aは、中継ノード装置30と通信
を行う通信I/F(無線通信I/F)41と、バッファ
42と、バッファ42において受信したマルチキャスト
データにロスが存在した場合に、上流ノード装置に向け
て再送要求の送信を指示する等パケットの修復処理を制
御したり、マルチキャスト受信装置として振舞うための
各機能を制御する制御部43と、受信したデータをファ
イルとして保存するためのHDD44とを備えている。
なお、受信装置40bも、この受信装置40aと同様に
構成されており、受信装置40cも通信I/Fが有線通
信I/Fであることを除いて同様に構成されている。
【0041】なお、この図1中では、説明の簡略化のた
めに、送信装置10、マルチキャストルータ20a,2
0b、中継ノード装置30、受信装置40a,40b,
40cを備える通信システムを示したが、さらに階層化
がなされた構成としてもよい。例えば、図2に示されて
いるように、送信装置10、マルチキャストルータ20
a〜20e、中継ノード装置30a,30b、受信装置
40a〜40hを備えるような構成としてもよい。
【0042】図1のように構成された通信システムで
は、受信装置40a,40b,40cはマルチキャスト
を受信するために、送信装置10が配信を行うマルチキ
ャストグループに加入する。受信装置が、マルチキャス
トルータ、中継ノード装置等上流のノード装置にマルチ
キャストグループへの加入を通知し、そのノード装置が
さらに上流のノードへ加入を通知することを繰り返し、
送信装置10に到達した時点で送信装置10から各受信
装置までのマルチキャストパケットの伝送経路が設定さ
れ、マルチキャストグループが形成される。
【0043】送信装置10はマルチキャストパケットの
配信をはじめる前に、送信装置10自身のアドレスを含
むSPM(Source Path Message)
を配信し、配下のノード装置に自身のアドレス、使用す
る信頼性マルチキャストプロトコル、制御機能等を通知
する。SPMを受信したマルチキャストルータ20aは
パケットを複製し、マルチキャストルータ20bと中継
ノード装置30に配信する。
【0044】配信されたSPMが中継ノード装置30に
到達すると、中継ノード装置30は送信装置10が配信
を行うマルチキャストグループの受信装置機能を起動
し、送信装置10に対して受信装置となる。次にSPM
中の送信装置のアドレスを自身のアドレスで上書きし、
必要があれば、SPM中の送信装置10が使用する制御
機能等を通知するフィールドを、自身が配下受信装置に
配信する際に使用する信頼性マルチキャストプロトコル
や制御機能等で変更して、受信装置40a,40bに配
信する。
【0045】受信装置40aはSPMを受信すると、上
流に中継ノード装置30が存在することを認識し、中継
ノード装置30が配信を行う制御機能等を有する受信装
置機能を起動することにより、中継ノード装置30を見
かけ上の送信装置とする受信装置となる。なお、受信装
置40bについても同様に、中継ノード装置30を見か
け上の送信装置とする受信装置となるが、受信装置40
cは送信装置10を送信装置とする受信装置となる。
【0046】これに応じて、各受信装置機能では必要な
制御機能が起動され、例えば送信装置10が輻輳制御機
能を使用することを通知していれば、送信装置10に対
して受信装置として振舞う中継ノード装置30、及び受
信装置40cは、送信装置10から自身へ至る経路の許
容帯域を見積るために、送信装置10までのRTT(R
ound Trip Time)を測定する。この測定
は、中継ノード装置30、受信装置40cが各々送信装
置10に対して所定のパケットを送信し、これに対する
応答として送信装置10から送信されるパケットが各装
置に供給されるまでの時間を各装置が測定する。このよ
うにRTTを測定すると、各装置は、初期状態ではパケ
ットロス率が0であるとして、パケットロス率とRTT
とから送信装置10との間のスループットを見積る。こ
の後、中継ノード装置30、受信装置40cは、求めた
スループット情報等を有する状態報告パケットを送信装
置10に送信する。なお、この状態報告パケットは、最
悪受信装置の状態報告パケットのみが送信装置に供給さ
れればよいため、経路中のマルチキャストルータにおい
て、最も状態の悪い受信装置の情報のみが上流に供給さ
れるように集約を行ってもよい。
【0047】この状態報告パケットはマルチキャストル
ータ20a、通信I/F13を介して制御部14に供給
される。制御部14は、供給された受信状態報告パケッ
ト中のスループット等を示す情報に応じて、最も許容帯
域の小さい経路配下に存在する受信装置にも受信し得る
ように、マルチキャストパケットの送信レート等の条件
を設定する。条件の設定が終了すると、制御部14は、
これに応じてパケット生成部12が生成するマルチキャ
ストパケットの送信レートの制御を行う。
【0048】これに応じて、パケット生成部12は、H
DD11に保持されているデータの読み出しを開始し、
所定長毎に、マルチキャスト先のグループを示す情報
(マルチキャストアドレス)、一連のマルチキャストパ
ケット中における個々のパケットを識別するための番号
(seq:シーケンス番号)等を含むマルチキャストパ
ケットを生成し、通信I/F13を介して送信する。こ
のパケット生成部12が、マルチキャストパケットを生
成するタイミングは、送信装置10に供給された受信状
態報告パケット中のスループット等を示す情報に応じ
て、制御部14が制御する。このマルチキャストパケッ
トは、例えばヘッダ中に上述の宛先マルチキャストアド
レス、パケット送信元アドレス等を含むIPパケットか
らなる。このIPパケットのペイロード部分には、例え
ばヘッダ部分に所定のUDPポート番号を有するUDP
パケットが格納されている。このUDPパケットのペイ
ロード部分には、例えば所定長に分割されたソフトウェ
ア、動画像等のデータが格納されている。ところで、ト
ランスポート層プロトコルにUDPを使用する場合は、
TCPを使用する場合と異なりヘッダにシーケンス番号
(seq)が付加されないため、例えばペイロード部分
にシーケンス番号を付加しておく。
【0049】送信装置10から送信されたマルチキャス
トパケットは、伝送路を介して通信I/F21に供給さ
れる。通信I/F21は、マルチキャストパケットを受
信すると、順次、パケット複製部22に送り、パケット
複製部22はマルチキャストパケットの宛先アドレスに
応じて、配信を行う必要があるマルチキャスト先(図1
の場合ではマルチキャストルータ20bと中継ノード装
置30)の数だけコピーして、順次、通信I/F23に
供給され、通信I/F23はこれをマルチキャスト20
bと中継ノード装置30に送信する。なお、マルチキャ
ストルータ20bもマルチキャストルータ20aと同様
の処理を行い、受信装置40cにマルチキャストパケッ
トを送信する。
【0050】中継ノード装置30の通信I/F31はマ
ルチキャストルータ20aからのマルチキャストパケッ
トを受信し、順次、受信装置機能用バッファ32に格納
する。受信装置機能制御部35は、受信するマルチキャ
ストパケットの受信状態を監視しており、パケットロス
が発生すると、再送要求メッセージにより、上流側の装
置にマルチキャストパケットの再送を要求する。図1に
示されている場合では、通信I/F31よりマルチキャ
ストルータ20aを介して送信装置に再送要求メッセー
ジが供給され、送信装置がマルチキャストパケットの再
送を行う。なお、受信装置40cについても中継ノード
装置30の受信装置機能制御部35と同様の制御部を持
ち、パケットロスに対して同様の処理を行う。
【0051】以上の処理により、中継ノード装置30は
パケットロスを修復して、送信装置から配信されるマル
チキャストパケットを全て受信することができる。受信
装置機能用バッファ32は送信装置から配信されるマル
チキャストパケットが正常に受信できると、順次、パケ
ット生成/変更部33に供給する。また、配下受信装置
40a,40bへの送信レートよりも、受信レートが高
い場合は、受信したマルチキャストパケットを即座に送
信することができないため、HDD34にデータを格納
する。このように、HDD34にデータを一旦保存する
ことにより、自装置が受信装置として動作するマルチキ
ャスト通信と、送信装置として動作して配下に配信を行
うマルチキャスト通信との送信レートの差分を吸収し、
受信装置のデータロスの影響を送信装置に与えずに信頼
性マルチキャスト通信を行うことができる。なお、パケ
ットロスがあった場合は、再送によりパケットロスが修
復できた後で、供給を行う。
【0052】また、マルチキャストパケットの受信状態
を監視している受信装置機能制御部35は、受信が完了
したマルチキャストパケットのシーケンス番号(se
q)等を送信装置機能制御部36に通知する。この通信
システムでは、中継ノード装置30から受信装置40
a,40bへの配信制御機構は、受信装置40a,40
bが接続されている形態の伝送特性によって送信装置1
0が使用している制御機構とは独立に決定することがで
き、使用する制御機構は送信装置機能制御部36に保持
される。どのような制御機構を使用するかは、配下受信
装置が接続されている形態の伝送特性がわかっている場
合は、デフォルトとして前もって送信装置機能制御部3
6に設定しておくこともできるが、配信を行う前に伝送
特性や配信されるデータの形式に適した制御機構を選択
し、設定することもできる。
【0053】図3に示されている通信システムの場合、
中継ノード装置30と受信装置40a,40bとは無線
区間を介して接続されているため、例えば制御機構とし
て輻輳制御機構なし、送信レートは無線帯域幅に合わせ
た固定レート、無線区間のエラー等によるパケットロス
対策のためFECを使用することを選択し、設定する。
送信装置機能制御部36では、受信装置機能制御部35
からのシーケンス番号(seq)等の通知をもとに、現
在、配下受信装置40a,40bに配信できるマルチキ
ャストデータが存在する場合には、これらの制御機構に
基づき、FEC制御を行うための冗長パケットの生成
と、固定レートで送信するために、一定間隔でパケット
を生成/変更する指示とを行う。
【0054】パケット生成/変更部33では、送信装置
機能制御部36からの指示をもとに、受信装置機能用バ
ッファ32、もしくはHDD34からデータの読み出し
を行い、FECの冗長度に合わせて冗長パケットの生成
を行い、送信装置機能用バッファ37に供給する。送信
装置機能用バッファ37に配信すべきマルチキャストパ
ケットが供給されると、無線通信I/F38は、これを
順次読み出して、受信装置40a,40bに配信する。
なお、無線特性により、送信装置が各受信装置宛にパケ
ットを送信しなくとも、複数の受信装置が受信可能であ
るため、この場合パケットの複製は必要ない。
【0055】受信装置40aの通信I/F41は中継ノ
ード装置30からのマルチキャストパケットを受信し、
順次、バッファ42に格納する。制御部43は、受信す
るマルチキャストパケットの受信状態を監視しており、
パケットロスが発生すると、FECデコード処理を行
い、正常に受信できたパケットと冗長パケットとに基づ
いて、ロスしたシーケンス番号(seq)に対応するパ
ケットを復元する。もしFECによって修復できる以上
のパケットロスが発生した場合は、再送要求メッセージ
により、中継ノード装置30にロスしたシーケンス番号
(seq)に対応するマルチキャストパケットの再送を
要求する。
【0056】バッファ42はパケットロスが修復される
と、シーケンス番号にしたがって順次、HDD44にデ
ータを格納していき、送信装置から配信された全マルチ
キャストパケットの受信が完了すると、HDD44上に
ソフトウェア、動画像等のファイルが保存された状態と
なり、これらを使用することが可能になる。また、同様
の手順により、受信装置40bにも受信装置40aと同
様に、送信装置から配信されたソフトウェア、動画像等
のデータをHDDに保存することができる。
【0057】また、この通信システムでは、中継ノード
装置30において受信した全マルチキャストデータをH
DD34に格納しておくことにより、マルチキャストデ
ータの配信開始後にマルチキャストグループに参加した
受信装置、ネットワーク間を移動する移動受信装置であ
って、中継ノード装置配下のネットワークに移動してき
た受信装置等でも、中継ノード装置からユニキャストも
しくはマルチキャストでマルチキャストデータの配信を
行うことにより、他の受信装置に影響を与えずに、送信
装置から配信されるデータを受信しファイルを復元する
ことができるため、中継ノード装置30において受信し
たマルチキャストパケットを即座に配信する場合であっ
ても、受信装置機能用バッファ32からパケット生成/
変更部33にパケットを供給する際に、HDD34にも
データを格納しておくこともできる。
【0058】なお、上述の説明では、説明の簡略化のた
めに、送信装置10、マルチキャストルータ20a,2
0b、中継ノード装置30、受信装置40a,40b,
40cを備える通信システムを用いて説明したが、例え
ば図2に示されているように、さらに階層化がなされ、
送信装置10、マルチキャストルータ20a〜20e、
中継ノード装置30a,30b、受信装置40a〜40
hを備えるような構成の場合、図3に示されているよう
に送信装置、中継ノード装置が配信の際に使用する信頼
性マルチキャスト制御機構を定めることができる。
【0059】また、上述の説明では、信頼性マルチキャ
スト制御機構についてのみ触れたが、送信装置が使用す
る信頼性マルチキャストプロトコルと、中継ノード装置
が配下ノードへの配信の際に使用する信頼性マルチキャ
ストプロトコルとを異なるプロトコルにすることも可能
である。中継ノード装置が受信装置として動作するネッ
トワークでの輻輳を回避するために、該中継ノード装置
までの配信には輻輳制御を行い、該中継ノード装置から
の配信には輻輳制御を行わないようにすることは、マル
チキャスト用として個別に帯域が保証されている無線ネ
ットワーク(例えば、IMT−2000等の携帯電話網
にマルチキャスト配信を適用する場合)に有効である。
【0060】また、中継ノード装置と送信装置との間の
有線区間についてはTCPと親和性の高い輻輳制御用の
輻輳ウィンドウを使用して輻輳制御し、中継ノード装置
と受信装置との間の無線区間についてはTCPとの親和
性は輻輳ウィンドウを用いた場合よりも劣るが無線ロス
に比較的耐性のある送信レートを変更(パケットの送信
間隔を制御)して輻輳制御することは、マルチキャスト
とユニキャストとが無線区間においても帯域をシェアす
るネットワーク(既存の無線LANネットワークでマル
チキャスト配信を使用する場合)に有効である。
【0061】ところで、上述した中継ノード装置30内
の送信装置機能制御部36においては、図4に示されて
いるような送信制御方法が実現されている。すなわち、
同図において、まず、配下受信装置に配信すべきマルチ
キャストデータが存在するかどうか判定する(ステップ
S41)。配信すべきマルチキャストデータが存在する
場合には、FEC技術等により、ロスしたデータを修復
するための冗長パケットを生成する(ステップS41→
S42)。最後に、この生成した冗長パケットをマルチ
キャストデータと共に配信する(ステップS43)。
【0062】したがって、送信装置機能制御部36にお
いては、以下のような送信制御方法が実現されているこ
とになる。すなわち、中継ノード装置が複数の受信装置
に配信すべきマルチキャストデータが存在するかどうか
を判定する判定ステップと、この判定ステップにおいて
配信すべきマルチキャストデータが存在すると判定され
た場合、ロスしたデータを修復するための冗長パケット
を生成する冗長パケット生成ステップと、この冗長パケ
ット生成ステップにおいて生成した冗長パケットをマル
チキャストデータと共に配信する配信ステップとを含む
送信制御方法が実現されている。このような送信制御方
法を採用することで、配下受信装置に配信したマルチキ
ャストデータについてパケットロスが生じた場合であっ
ても、それを修復することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、上述のよ
うに中継ノード装置を用いて、送信装置が使用する信頼
性マルチキャスト制御機構とは独立に配下受信装置に配
信する際に使用する制御機構を選択することにより、無
線区間を介して受信を行う受信装置が存在する場合に
は、FEC等の無線ロスに耐性のある制御機構を使用す
る等、中継ノード装置から配下受信装置に対して、その
伝送路特性に応じた制御を行うことが可能となり、スル
ープット等信頼性マルチキャスト通信の効率を向上させ
ることができるという効果がある。
【0064】また、従来の信頼性マルチキャスト通信方
式においては、送信装置が使用する制御機構を一意に決
定するため、ある1つのネットワークの受信装置に配信
するために必要な制御機構を使用する際には、他のネッ
トワークに存在する受信装置にもその制御機構を使用す
る影響があったが、このように中継ノード装置を介して
マルチキャスト通信を行う方式においては、中継ノード
装置が独立に配下受信装置に配信を行う際に使用する制
御機構を決定することができる。このため、中継ノード
装置が使用するマルチキャスト制御機構がどのようなも
のであれ、送信装置及び中継ノード装置配下に存在しな
い受信装置に対しては、その制御機構を使用することに
よる影響を与えることがないので、他の受信装置のスル
ープット等を低下させることなく、中継ノード装置配下
のネットワークの伝送特性、管理ポリシ等に応じた制御
を行うことが可能になるという効果がある。
【0065】さらにまた、送信装置から各受信装置への
配信の際には、インターネット等有線を経由して配信が
行われるため、送信装置は信頼性マルチキャストの制御
機構として輻輳制御機構を使用することが想定され、受
信装置の見積り帯域をもとに送信レート等が調整され、
無線区間を介して接続されている受信装置が存在する場
合、無線ロスの影響により誤った帯域見積りを行ってし
まうことがある。しかしながら、この通信方式を使用す
れば、中継ノード装置が送信装置に対して受信装置とし
て振舞い、配下受信装置への配信の際には、輻輳制御機
構を使用しないことが可能となるため、送信装置が制御
する輻輳制御機構に対して、受信装置への伝送経路中の
無線ロスの影響を与えることがなくなる。したがって、
送信装置は正確に見積られた許容帯域をもとに送信レー
ト等の制御を行うことが可能になり、スループット等信
頼性マルチキャスト通信の効率を向上させることが可能
になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るマルチキャスト通信
システムの構成を示すブロック図である。
【図2】一般的なマルチキャスト通信システムにおける
送信装置、マルチキャストルータ、中継ノード装置、受
信装置の接続例を示す図である。
【図3】図2のマルチキャスト通信システムにおいて、
送信装置、中継ノード装置が配下受信装置への配信の際
に使用する信頼性マルチキャスト制御機構の一例とその
際の各受信装置の受信レートを示す図である。
【図4】中継ノード装置内の送信装置機能制御部におい
て実現されている送信制御方法を示すフローチャートで
ある。
【図5】送信装置のみが送信レートの制御を行う信頼性
マルチキャスト通信方式における各受信装置の受信レー
トを示す図である。
【図6】図5と同じ構成において、信頼性マルチキャス
ト中継ノード装置が、送信装置に対して受信装置として
動作し、配下受信装置に対して送信装置として動作し、
配下受信装置に対して送信装置と同一の制御を行う場合
における各受信装置の受信レートを示す図である。
【符号の説明】
10 送信装置 11,34,44 HDD 12 パケット生成部 13,21,23,31 通信インターフェース 14 制御部 20a,20b マルチキャストルータ 22 パケット複製部 30,30a,30b 中継ノード装置 32 受信装置機能用バッファ 33 パケット生成/変更部 35 受信装置機能制御部 36 送信装置機能制御部 37 送信装置機能用バッファ 38,41 無線通信インターフェース 40a,40b,40c 受信装置 42 バッファ 43 制御部 50a,50b マルチキャスト中継ノード装置

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信装置から複数の受信装置にマルチキ
    ャストでデータを配信するマルチキャスト通信方式であ
    って、 前記送信装置から配信されるマルチキャストデータを受
    信し、該送信装置がマルチキャスト通信に使用するマル
    チキャストプロトコルにおける受信装置としての機能
    と、自身を介してマルチキャストデータを受信する受信
    装置に対し、該受信装置が接続されているネットワーク
    の伝送特性に適した信頼性マルチキャスト通信制御を行
    う送信装置としての機能とを有する中継ノード装置を使
    用して前記送信装置から前記複数の受信装置にマルチキ
    ャストデータを配信することを特徴とするマルチキャス
    ト通信方式。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のマルチキャスト通信方式
    であって、前記中継ノード装置が受信装置として動作す
    るマルチキャストプロトコルと、前記中継ノード装置が
    送信装置として受信装置に対して配信を行うマルチキャ
    ストプロトコルとを異なるプロトコルとしたことを特徴
    とするマルチキャスト通信方式。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のマルチキャスト通
    信方式であって、 前記中継ノード装置が送信装置として動作するネットワ
    ークが無線ネットワークである場合に、該中継ノード装
    置において配信するマルチキャストデータを、無線ロス
    耐性のあるデータに変更して配信を行うことを特徴とす
    るマルチキャスト通信方式。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    マルチキャスト通信方式であって、 前記中継ノード装置が受信装置として動作するネットワ
    ークでの輻輳を回避するために、該中継ノード装置まで
    の配信には輻輳制御を行い、該中継ノード装置からの配
    信には輻輳制御を行わないようにしたことを特徴とする
    マルチキャスト通信方式。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    マルチキャスト通信方式であって、 前記中継ノード装置と他の装置との間の有線区間につい
    ては輻輳制御用の輻輳ウィンドウを使用して輻輳制御
    し、 前記中継ノード装置と他の装置との間の無線区間につい
    てはパケットの送信間隔を制御することを特徴とするマ
    ルチキャスト通信方式。
  6. 【請求項6】 複数の受信装置を含むネットワークにお
    いて、送信装置から前記複数の受信装置への経路上に設
    けられマルチキャスト通信に用いる中継ノード装置であ
    って、 前記送信装置から配信されるマルチキャストデータを受
    信し、前記送信装置が信頼性マルチキャスト通信に使用
    する信頼性マルチキャストプロトコルにおける受信装置
    として動作する受信手段と、自装置を介してマルチキャ
    ストデータを受信する受信装置に対し、該受信装置が接
    続されているネットワークの伝送特性に適したマルチキ
    ャスト通信制御を行う送信装置として動作する送信手段
    とを含み、前記マルチキャストデータを転送することを
    特徴とする中継ノード装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の中継ノード装置であっ
    て、 前記送信装置より配信され、自装置が受信装置として動
    作するマルチキャストプロトコルと、自装置が送信装置
    として前記受信装置に対して配信を行うマルチキャスト
    プロトコルとを異なるプロトコルとしたことを特徴とす
    る中継ノード装置。
  8. 【請求項8】 請求項6又は7記載の中継ノード装置で
    あって、 自装置が送信装置として動作するネットワークが無線ネ
    ットワークである場合に、配信するマルチキャストデー
    タを無線ロス耐性のあるデータに変更して配信を行う手
    段を含むことを特徴とする中継ノード装置。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至8のいずれか1項に記載の
    中継ノード装置であって、 自装置が受信装置として動作するネットワークでの輻輳
    を回避するために、自装置までの配信には輻輳制御を行
    い、自装置からの配信には輻輳制御を行わないようにし
    たことを特徴とする中継ノード装置。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至8のいずれか1項に記載
    の中継ノード装置であって、 他の装置との間の有線区間については輻輳制御用の輻輳
    ウィンドウを使用して輻輳制御し、 他の装置との間の無線区間についてはパケットの送信間
    隔を制御することを特徴とする中継ノード装置。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至10のいずれか1項に記
    載の中継ノード装置であって、 自装置が受信装置として動作するマルチキャスト通信
    と、自装置が送信装置として動作して配下に配信を行う
    マルチキャスト通信との送信レートの差分を吸収し、前
    記受信装置のデータロスの影響を前記送信装置に与えず
    に信頼性マルチキャスト通信を行うために、前記送信装
    置より配信されるマルチキャストデータを保存する保存
    手段を含み、前記保存手段に保存しているマルチキャス
    トデータを、前記受信装置からの再送要求に応答して配
    信することを特徴とする中継ノード装置。
  12. 【請求項12】 複数の受信装置を含むネットワークに
    おいて、送信装置から前記複数の受信装置への経路上に
    設けられマルチキャスト通信に用いる中継ノード装置に
    おける送信制御方法であって、前記中継ノード装置が前
    記複数の受信装置に配信すべきマルチキャストデータが
    存在するかどうかを判定する判定ステップと、前記判定
    ステップにおいて配信すべきマルチキャストデータが存
    在すると判定された場合、ロスしたデータを修復するた
    めの冗長パケットを生成する冗長パケット生成ステップ
    と、前記冗長パケット生成ステップにおいて生成した冗
    長パケットを前記マルチキャストデータと共に配信する
    配信ステップとを含むことを特徴とする送信制御方法。
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