JP2003174310A - 無線通信端末 - Google Patents

無線通信端末

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JP2003174310A
JP2003174310A JP2001370346A JP2001370346A JP2003174310A JP 2003174310 A JP2003174310 A JP 2003174310A JP 2001370346 A JP2001370346 A JP 2001370346A JP 2001370346 A JP2001370346 A JP 2001370346A JP 2003174310 A JP2003174310 A JP 2003174310A
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JP
Japan
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power supply
antenna element
plug
jack
supply line
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Application number
JP2001370346A
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Inventor
Yoshitaka Kanayama
佳貴 金山
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、通信品質の劣化を大幅に低減し得
る。 【解決手段】本発明は、上側筐体2及び下側筐体3の展
開時、給電ジャック12及び給電プラグ13により無線
回路31から給電線32を介してアンテナ素子5に給電
し、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、その給電ジャ
ック12及び給電プラグ13により伝送線路を切り換え
て無線回路31から給電線32を除いてアンテナ素子5
に給電するようにしたことにより、上側筐体2及び下側
筐体3の折畳時に無線回路31及びアンテナ素子5間に
おける給電用の高周波信号の伝送損失を大幅に低減させ
ることができ、かくして通信品質の劣化を大幅に低減さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信端末に関
し、例えば第1の筐体と第2の筐体とがヒンジ部を介し
て連結され折り畳み可能に形成された折畳型携帯電話機
に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、折畳型携帯電話機においては、例
えば第1の筐体にアンテナ素子が設けられ、第1及び第
2の筐体の展開及び折畳時の双方でアンテナ素子を介し
て通信可能となっている。
【0003】そして、かかる折畳型携帯電話機において
は、第1及び第2の筐体の展開時、通話や電子メール用
等の信号を送受信し得ると共に、当該第1及び第2の筐
体の折畳時には、通話や電子メール用等の信号を受信し
得るようになされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
折畳型携帯電話機においては、第1及び第2の筐体の内
部にそれぞれ地板が収納され、これら地板同士が電気的
に接続されていると共に、アンテナ素子が第1の筐体内
部の地板に接地されている。
【0005】そして、かかる折畳型携帯電話機において
は、第1及び第2の筐体を展開した状態で、当該第1及
び第2の筐体の展開に応じて並ぶ2つの地板全体の大き
さやアンテナ素子の電気長等を適宜選定することによ
り、所望のアンテナ特性を得るようになされている。
【0006】ところが、かかる折畳型携帯電話機におい
ては、第1及び第2の筐体の折畳時、当該第1及び第2
の筐体内部の地板同士が近接して重ねられ、アンテナ素
子に対する地板の大きさが見かけ上小さくなることによ
り、第1及び第2の筐体の展開時に比べてアンテナ特性
が劣化し、この結果通信品質が劣化するという問題があ
った。
【0007】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、通信品質の劣化を大幅に低減し得る無線通信端末を
提案するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、第1及び第2の筐体と、当該第1
及び第2の筐体を重ね及び展開自在に連結する連結手段
と、第1の筐体に設けられたアンテナ素子と、第2の筐
体に設けられた無線回路と、第1の筐体から連結手段を
介して第2の筐体まで引き回され、無線回路とアンテナ
素子とを電気的に接続する給電線と、第1及び第2の筐
体の展開時、無線回路とアンテナ素子とを給電線を介し
て電気的に接続し、第1及び第2の筐体の重ね時、給電
線を除いて無線回路とアンテナ素子とを電気的に接続す
る接続切換手段とを設けるようにした。
【0009】従って無線通信端末は、第1及び第2の筐
体の重ね時、給電線を介さずに無線回路とアンテナ素子
とを直接電気的に接続することができ、当該給電線によ
る高周波信号の伝送損失を確実に防止することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0011】(1)第1の実施の形態 図1において、1は全体として第1の実施の形態による
折畳型携帯電話機を示し、箱状の第1の筐体(以下、上
側筐体と呼ぶ)2及び第2の筐体(以下、下側筐体と呼
ぶ)3がヒンジ部4を介して連結されて折り畳み可能に
形成されている。
【0012】この上側筐体2の左上端部には、固定用の
アンテナ素子5が設けられ、当該アンテナ素子5を介し
て基地局(図示せず)との間で電波を送受信するように
なされている。
【0013】また、上側筐体2の正面には、上端中央部
にスピーカ6が設けられており、当該スピーカ6を介し
て通話中の相手の音声等を出力するようになされてい
る。
【0014】さらに、上側筐体2の正面には、スピーカ
6の下側に液晶ディスプレイ7が設けられており、当該
液晶ディスプレイ7に電波の受信状態、電池残量、電話
帳として登録している相手先の電話番号、発信履歴等の
他、アドレス帳として登録している電子メールの送付先
の名前やメールアドレス、電子メールの内容、簡易ホー
ムページ、ウェブページ等を表示するようになされてい
る。
【0015】一方、下側筐体3の正面には、「0」〜
「9」の数字キー、発呼キー、リダイアルキー、終話及
び電源キー、クリアキー、電子メールキー、メモキー等
の各種の操作キーからなる操作部8が設けられており、
これら操作キーを介して各種命令を入力し得るようにな
されている。
【0016】因みに、下側筐体3の正面には、操作キー
として回動操作及び押圧操作自在な回転操作子(以下、
これをジョグダイヤルと呼ぶ)9が下側筐体3の表面か
ら僅かに突出するように設けられており、当該ジョグダ
イヤル9の回転操作に応じて、液晶ディスプレイ7に表
示している電話帳やメールアドレスのリスト、電子メー
ルの内容等のスクロール動作、簡易ホームページやウェ
ブページの捲り動作等を実行すると共に、そのジョグダ
イヤル9の押圧操作に応じて電話帳やメールアドレスの
リストから所望の電話番号やメールアドレスを選択指定
させ得るようになされている。
【0017】また、下側筐体3の正面には、操作部8の
下側にマイクロホン10が設けられており、当該マイク
ロホン10によって通話時のユーザの音声を集音するよ
うになされている。
【0018】かかる構成に加えて、この折畳型携帯電話
機1の場合、上側筐体2の正面には、上端左側に孔部が
穿設され、当該孔部にジャックとして給電ジャック12
が埋設されている。
【0019】また、下側筐体3の正面には、給電ジャッ
ク12に対応させて下端左側に孔部が穿設され、当該孔
部にプラグとして給電プラグ13が当該正面から僅かに
突出して埋設されている。
【0020】この場合、図2(A)及び(B)に示すよ
うに、給電ジャック12は、上側筐体2の内部において
アンテナ素子5の根元部分に電気的に接続されて設けら
れた給電部材30の近傍に位置し、当該給電部材30を
介してアンテナ素子5に電気的に接続されている。
【0021】また給電プラグ13は、下側筐体3の内部
の下側に設けられた無線回路31の近傍に位置し、当該
無線回路31と電気的に接続されている。
【0022】さらに、給電プラグ13は、下側筐体3の
内部において比較的長い同軸線でなる給電線32の一端
に電気的に接続されている。
【0023】因みに、この給電線32は、下側筐体3の
内部の左内側面寄りからヒンジ部4の内部を介して上側
筐体2の内部の右内側面及び上端内側面寄りに無線回路
31及び液晶ディスプレイ7を順次迂回して引き回さ
れ、当該給電線32の他端が給電ジャック12に電気的
に接続されている。
【0024】また、給電線32は、ヒンジ部4の内部を
当該ヒンジ部4の長手方向に沿って引き回し僅かに弛ま
せていることにより、上側筐体2及び下側筐体3の折畳
時に一端側及び他端側に引っ張られて断線しないように
なされている。
【0025】そして、図3(A)及び(B)に示すよう
に、この折畳型携帯電話機1においては、上側筐体2及
び下側筐体3の折畳時、互いに対向する給電プラグ13
を給電ジャック12に差し込んで当該給電プラグ13及
び給電ジャック12を電気的に接続する。
【0026】ここで図4(A)及び(B)に示すよう
に、給電ジャック12は、接続線の切換機能を有し、上
側筐体2及び下側筐体3の展開時、給電線32の他端と
の電気的な接続を維持している。
【0027】これにより折畳型携帯電話機1は、上側筐
体2及び下側筐体3の展開時、無線回路31を給電プラ
グ13、給電線32及び給電ジャック12を順次介して
アンテナ素子5に電気的に接続し、当該無線回路31か
ら給電プラグ13、給電線32及び給電ジャック12を
順次介してアンテナ素子5に給電することにより当該ア
ンテナ素子5をアンテナとして動作させる。
【0028】これに対して、給電ジャック12は、上側
筐体2及び下側筐体3の折畳時、給電線32の他端との
電気的な接続を遮断する。
【0029】これにより折畳型携帯電話機1は、上側筐
体2及び下側筐体3の折畳時、無線回路31を給電プラ
グ13及び給電ジャック12を順次介してアンテナ素子
5に電気的に接続し、給電線32を介さずに当該無線回
路31から給電プラグ13及び給電ジャック12を順次
介してアンテナ素子5に給電することにより当該アンテ
ナ素子5をアンテナとして動作させる。
【0030】かくして、この折畳型携帯電話機1は、上
側筐体2及び下側筐体3の折畳時、給電線32を除いて
無線回路31及びアンテナ素子5間で給電用の高周波信
号を伝送することにより当該上側筐体2及び下側筐体3
の展開時に比べて、無線回路31及びアンテナ素子5間
における高周波信号の伝送損失を大幅に低減させること
ができる。
【0031】ここで実際上、図5(A)及び(B)に示
すように、給電プラグ13は、薄肉円筒状の外導体(以
下、これをプラグ外導体と呼ぶ)50の内部に円筒状の
誘電体(以下、これをプラグ誘電体と呼ぶ)51が嵌合
されると共に、当該プラグ誘電体51の内部に円柱状の
導電性部材でなるメスピン52が嵌合されている。
【0032】この場合、プラグ外導体50及びメスピン
52はそれぞれほぼ同じ長さに選定され、プラグ誘電体
51は当該プラグ外導体50及びメスピン52よりも僅
かに短い長さに選定されている。
【0033】そして、プラグ外導体50及びプラグ誘電
体51並びにメスピン52は、互いの一端面をそれぞれ
揃え、この結果、プラグ外導体50の他端側の朝顔状に
形成された開口部50Aとメスピン52の他端側とをそ
れぞれほぼ同じ長さだけプラグ誘電体51の他端面から
突出させることにより、当該プラグ外導体50の開口部
50Aがメスピン52の他端側を外部からの衝撃等によ
る破損から保護するようになされている。
【0034】また、プラグ外導体50の一端面の所定位
置には、切欠部50Bが形成され、当該切欠部50Bか
らメスピン52の一端面に渡って導電性部材でなるプラ
グ端子53が取り付けられている。
【0035】これによりプラグ端子53は、一端側がプ
ラグ外導体50と電気的に絶縁された状態でメスピン5
2の一端面に電気的に接続され、他端が給電線32(図
4)の一端に露出する中心導体(図示せず)及び無線回
路31(図4)に電気的に接続されている。
【0036】因みに、プラグ外導体50の一端面におい
て、切欠部50Bとメスピン52を介して対向する所定
位置には外導体端子54が設けられ、当該外導体端子5
4に給電線32の一端に露出する図示しない外導体(以
下、これを給電線外導体と呼ぶ)が電気的に接続されて
いる。
【0037】このようにして給電プラグ13は、上側筐
体2及び下側筐体3の展開時及び折畳時の双方において
無線回路31と給電線32の中心導体との電気的な接続
を維持し得るようになされている。
【0038】一方、給電ジャック12は、プラグ外導体
50の開口部50Aの外径とほぼ同じ内径を有する円筒
状の外導体(以下、これをジャック外導体と呼ぶ)55
と、一端側の外径よりも他端側の外径が小さく、外周面
に段差部が形成された円筒状の誘電体(以下、これをジ
ャック誘電体と呼ぶ)56とを有している。
【0039】この場合、ジャック外導体55の内部に
は、当該ジャック外導体55の一端側からジャック誘電
体56の他端側が嵌合され、ジャック外導体55の他端
側の朝顔状に形成された開口部55Aをジャック誘電体
56の他端側から突出させている。
【0040】そして、ジャック外導体55は、給電線3
2の他端に露出する給電線外導体が電気的に接続されて
いる。
【0041】また、ジャック誘電体56の中心には、一
端側の内径よりも他端側の内径が小さく、内側面に段差
部を有する貫通孔56Aが穿設され、一端面にその貫通
孔56Aの一端側の内径よりも大きい内径を有する円形
の凹部56Bが形成されている。
【0042】さらに、ジャック誘電体56の貫通孔56
Aには、当該貫通孔56Aの内側面の形状に応じて一端
側の外径よりも他端側の外径が小さい円柱状の導電性部
材でなるオスピン57がジャック誘電体56の一端側か
ら移動自在に挿通されている。
【0043】これに加えて、ジャック誘電体56の一端
面の所定位置には、板状の導電性部材でなるジャック固
定端子58の一端側が固定され、当該ジャック固定端子
58の他端側は凹部56Bの底面に近接して貫通孔56
Aの近傍に位置している。
【0044】そして、ジャック固定端子58の一端側に
は、給電線32の他端に露出する中心導体が電気的に接
続されている。
【0045】また、ジャック誘電体56の一端面におい
て、ジャック固定端子58の一端側が固定された所定位
置と貫通孔56Aを介して対向する所定位置には、導電
性の板ばねでなるジャックばね端子59の一端側が固定
され、当該ジャックばね端子59の他端よりも内側にオ
スピン57の一端面が押し付けられ、かつ当該他端がジ
ャック固定端子58の他端の上側に位置している。
【0046】そして、ジャックばね端子59は、そのば
ね性によって他端側でオスピン57をジャック誘電体5
6の他端側に付勢するようになされており、一端側に給
電部材30(図2(A)及び(B))を介してアンテナ
素子5が電気的に接続されている。
【0047】これにより給電ジャック12は、上側筐体
2及び下側筐体3の展開時、給電線32の中心導体とア
ンテナ素子5とを電気的に接続し得るようになされてい
る。
【0048】また、ジャックばね端子59は、上側筐体
2及び下側筐体3の折畳時、ジャック外導体55の開口
部55Aにプラグ外導体50の開口部50Aが差し込ま
れ、この結果、オスピン57がメスピン52に押されて
ジャック誘電体56の一端側に移動することにより、当
該オスピン57が一端面に押し付けられた状態で他端を
ジャック固定端子58の他端から引き離して電気的な接
続を遮断する。
【0049】これにより給電ジャック12は、上側筐体
2及び下側筐体3の折畳時、給電線32の他端の中心導
体とアンテナ素子5との電気的な接続を遮断すると共
に、オスピン57とメスピン52との電気的な接続によ
り無線回路31をアンテナ素子5に電気的に接続し得る
ようになされている。
【0050】因みに、給電ジャック12及び給電プラグ
13は、ジャック外導体55及びプラグ外導体50の開
口部55A及び50Aがそれぞれ朝顔状に形成されてい
ることにより、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、当
該ジャック外導体55の開口部55Aにおける弓なり状
の内側面でプラグ外導体50の開口部50Aを案内して
適確に差し込ませることができると共に、当該ジャック
外導体55及びプラグ外導体50を適確に電気的に接続
し得るようになされている。
【0051】また、給電ジャック12のオスピン57の
他端は半球状に形成され、給電プラグ13のメスピン5
2の他端には、オスピン57の他端の形状に応じて椀状
の凹部52Aが形成されている。
【0052】従って、給電ジャック12及び給電プラグ
13は、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、メスピン
52の凹部52Aの内面でオスピン57の他端を案内し
ながら当該メスピン52及びオスピン57同士を適確に
電気的に接続し得ると共に、この際メスピン52の凹部
52A内にオスピン57の他端がはまり込むことにより
外部から衝撃が加えられても、その電気的に接続した状
態を維持し得るようになされている。
【0053】以上の構成において、折畳型携帯電話機1
では、無線回路31を給電プラグ13を介して給電線3
2の一端に電気的に接続すると共に、当該給電線32の
他端を切換機能を有する給電ジャック12を介してアン
テナ素子5に電気的に接続し、上側筐体2及び下側筐体
3の展開時、無線回路31から給電プラグ13、給電線
32及び給電ジャック12を順次介してアンテナ素子5
に給電するようにした。
【0054】また、折畳型携帯電話機1は、上側筐体2
及び下側筐体3の折畳時、給電ジャック12に給電プラ
グ13を差し込むことにより、当該給電ジャック12の
切換機能によって給電線32とアンテナ素子5との電気
的な接続を遮断すると共に、無線回路31を当該給電プ
ラグ13及び給電ジャック12を順次介してアンテナ素
子5に電気的に接続して給電するようにした。
【0055】従って、折畳型携帯電話機1は、上側筐体
2及び下側筐体3の折畳時、給電線32を除いて無線回
路31及びアンテナ素子5間で給電用の高周波信号を伝
送することができ、かくして上側筐体2及び下側筐体3
の展開時に比べて、無線回路31及びアンテナ素子5間
における高周波信号の伝送損失を大幅に低減させること
ができる。
【0056】ところで、折畳型携帯電話機1は、上側筐
体2及び下側筐体3の内部にそれぞれ地板が収納され、
これら地板同士が電気的に接続されると共に、当該上側
筐体2の内部の地板にアンテナ素子5が接地されてお
り、上側筐体2及び下側筐体3を展開した状態で、その
展開に応じて並ぶ2つの地板全体の大きさ及びアンテナ
素子5の電気長等を適宜選定することにより所望のアン
テナ特性を得ている。
【0057】このため、折畳型携帯電話機1は、上側筐
体2及び下側筐体3の折畳時、その折り畳みに応じて2
つの地板が近接して重ねられ、アンテナ素子5に対する
地板の見かけ上の大きさが小さくなることによりアンテ
ナ特性が劣化する。
【0058】そして、仮に従来の折畳型携帯電話機のよ
うに、上側筐体及び下側筐体の折畳時にも無線回路から
給電線を介してアンテナ素子に給電すれば、当該上側筐
体及び下側筐体の折り畳みによるアンテナ特性の劣化
と、給電線における給電用の高周波信号の伝送損失との
少なくとも2つに起因して通信品質が劣化する。
【0059】しかしながら、本実施の形態による折畳型
携帯電話機1は、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、
給電線32を除いて無線回路31及びアンテナ素子5間
における高周波信号の伝送損失及びアンテナ特性の劣化
のうち、当該伝送損失をほぼ確実に排除することができ
る。
【0060】従って、かかる折畳型携帯電話機1は、従
来の折畳型携帯電話機に比べて上側筐体及び下側筐体の
折畳時における通信品質の劣化を大幅に低減させること
ができる。
【0061】また、この折畳型携帯電話機1は、無線回
路31が下側筐体3の内部の下側に設けられており、上
側筐体2及び下側筐体3の折畳時にアンテナ素子5と無
線回路31とが近接するため、当該アンテナ素子5と給
電ジャック12とを電気的に接続する導電線及び無線回
路31と給電プラグ13とを接続する導電線をそれぞれ
極力短くすることができ、かくして無線回路31及びア
ンテナ素子5間における高周波信号の伝送損失をさらに
低減させることができ、かくして通信品質の劣化を一段
と低減させることができる。
【0062】以上の構成によれば、上側筐体2及び下側
筐体3の展開時、給電ジャック12及び給電プラグ13
により無線回路31から給電線32を介してアンテナ素
子5に給電し、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、そ
の給電ジャック12及び給電プラグ13により伝送線路
を切り換えて無線回路31から給電線32を除いてアン
テナ素子5に給電するようにしたことにより、上側筐体
2及び下側筐体3の折畳時に無線回路31及びアンテナ
素子5間における給電用の高周波信号の伝送損失を大幅
に低減させることができ、かくして通信品質の劣化を大
幅に低減し得る折畳型携帯電話機を実現することができ
る。
【0063】(2)第2の実施の形態 図1との対応部分に同一符号を付して示す図6は、第2
の実施の形態による折畳型携帯電話機70を示し、給電
ジャック12と給電プラグ13との間に介在し、当該折
畳型携帯電話機70の内部に設けられた給電線71の構
成を除いて第1の実施の形態による折畳型携帯電話機1
と同様に構成されている。
【0064】この場合、折畳型携帯電話機70は、図2
(A)及び(B)について上述した第1の実施の形態に
よる折畳型携帯電話機1の給電線32と同様に、上側筐
体2及び下側筐体3の内部を給電線71が引き回されて
いる。
【0065】また、折畳型携帯電話機70は、使用する
無線通信周波数の波長をλoとすると、その無線通信周
波数の高周波信号が給電線71内を伝送する場合、当該
無線通信周波数の高周波信号が給電線71の中心導体及
び給電線外導体間に介在する誘電体の比誘電率εrの影
響を受けて(1)式
【0066】
【数1】
【0067】で表される管内波長λgの周波数(以下、
これを管内周波数と呼ぶ)の高周波信号に変化する。
【0068】さらに、図7に示すように、この折畳型携
帯電話機70においては、上側筐体2及び下側筐体3の
折畳時、給電プラグ13において無線回路31から導出
する導電線を給電線71の一端の中心導線及びアンテナ
素子5側の導電線に分岐するプラグ端子53(図5
(A)及び(B))の他端を分岐点P1とし、当該分岐
点P1から給電線71の他端側の開放端OP(例えば、
給電ジャック12のジャック固定端子58(図5(A)
及び(B)))をみると、当該開放端OPのインピータ
ンスが最も高くなる。
【0069】そして、この折畳型携帯電話機70におい
ては、開放端OPから分岐点P1側に管内周波数のλg
/4の電気長だけずれた位置ではインピータンスが最も
低くなり、さらにその位置から分岐点P1側に管内周波
数のλg/4の電気長だけずれた位置ではインピータン
スが再び最も高くなるように、当該開放端OPから分岐
点P1までの給電線71が管内周波数のλg/4の電気
長毎にインピータンスの最も高い位置と最も低い位置と
を順次交互に繰り返すインピータンス特性を有してい
る。
【0070】従って、折畳型携帯電話機70は、給電プ
ラグ13における分岐点P1から給電線71の他端側の
開放端OPまでの電気長l1が(2)式
【0071】
【数2】
【0072】で表される値に選定されている。因みに、
nは1以上の自然数である。
【0073】これにより折畳型携帯電話機70は、上側
筐体2及び下側筐体3の折畳時、分岐点P1からみた給
電線71の他端側の開放端OPのインピータンスをほぼ
無限大にすることができ、かくして給電線71への給電
用の高周波信号の漏洩をほぼ確実に防止して、無線回路
31及びアンテナ素子5間で高周波信号を効率良く伝送
し得るようになされている。
【0074】以上の構成において、折畳型携帯電話機7
0は、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、給電プラグ
13に無線回路31と共に給電線71の一端を電気的に
接続するものの、当該給電プラグ13における分岐点P
1から給電線71の他端側の開放端OPまでの電気長l
1を上述した(2)式で表される値に選定した。
【0075】従って、折畳型携帯電話機70は、上側筐
体2及び下側筐体3の折畳時、分岐点P1からみた給電
線71の他端側の開放端OPにおいてインピータンスを
ほぼ無限大にすることができ、かくして給電線71への
高周波信号の漏洩をほぼ確実に防止して当該給電線71
を除いた無線回路31及びアンテナ素子5間で高周波信
号を効率良く伝送することができる。
【0076】この結果、折畳型携帯電話機70は、上側
筐体2及び下側筐体3の折畳時、給電線71による高周
波信号の伝送損失の発生を確実に防止することができ
る。
【0077】以上の構成によれば、上側筐体2及び下側
筐体3の折畳時に、給電プラグ13における分岐点P1
から、給電ジャック12において電気的な接続が遮断さ
れる給電線71の他端側の開放端OPまでの電気長l1
を、上述した(2)式で表される値に選定して、分岐点
P1からみた開放端OPのインピータンスをほぼ無限大
にするようにしたことにより、上側筐体2及び下側筐体
3の折畳時、給電線71への高周波信号の漏洩をほぼ確
実に防止して当該給電線71における伝送損失の発生を
ほぼ確実に防止することができ、かくして通信品質をさ
らに向上し得る折畳型携帯電話機を実現することができ
る。
【0078】なお、上述した第2の実施の形態において
は、給電線71の他端を給電ジャック12に直接電気的
に接続するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、図7との対応部分に同一符号を付して示
す図8において給電線81の他端を、例えば容量性リア
クタンス素子C1の一端及び他端にそれぞれ誘導性リア
クタンス素子L1及びL2の一端を導通接続すると共
に、当該誘導性リアクタンス素子L1及びL2の他端を
接地してなるπ型の移相回路82を介して給電ジャック
12に電気的に接続し、上側筐体2及び下側筐体3の折
畳時に移相回路82と給電ジャック12との電気的な接
続を遮断するようにしても良い。
【0079】このようにすればかかる折畳型携帯電話機
80においては、移相回路82において高周波信号の移
相をずらす分、その移相のずれ量に応じて給電線81の
電気長を任意の値に選定することができ、この場合も上
述した第2の実施の形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0080】因みに、移相回路は、この他種々の構成の
ものを適用し得ると共に、その介在位置も給電プラグ1
3と給電線81との間のように種々の位置に介在し得
る。
【0081】(3)第3の実施の形態 図1との対応部分に同一符号を付して示す図9は、第3
の実施の形態による折畳型携帯電話機90を示し、給電
プラグ91の構成を除いて第1の実施の形態による折畳
型携帯電話機1と同様に構成されている。
【0082】この場合、図4との対応部分に同一符号を
付して示す図10(A)及び(B)において、給電プラ
グ91は切換機能を有し、上側筐体2及び下側筐体3の
展開時、無線回路31と給電線32の一端とを電気的に
接続するものの、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、
無線回路31と給電線32の一端との電気的な接続を遮
断し、かつ無線回路31とアンテナ素子5とを電気的に
接続する。
【0083】これにより折畳型携帯電話機90は、上側
筐体2及び下側筐体3の折畳時、給電プラグ91を介し
て無線回路31及びアンテナ素子5間の伝送線路から給
電線32を電気的に分離し、当該無線回路31から給電
プラグ91及び給電ジャック12を順次介してアンテナ
素子5へ給電し得るようになされている。
【0084】実際上、図5(A)及び(B)との対応部
分に同一符号を付して示す図11(A)及び(B)にお
いて、給電プラグ91は、ジャック外導体55の開口部
55Aの外径とほぼ同じ内径を有する円筒状の外導体で
なるプラグ外導体92と、一端側の外径よりも他端側の
外径が小さく、外周面に段差部が形成された円筒状の誘
電体でなるプラグ誘電体93とを有している。
【0085】この場合、プラグ外導体92の内部には、
当該プラグ外導体92の一端側からプラグ誘電体93の
他端側が嵌合され、プラグ外導体92の他端側の朝顔状
に形成された開口部92Aをプラグ誘電体93の他端側
から突出させている。
【0086】そして、プラグ外導体92は、給電線32
の他端に露出する給電線外導体が電気的に接続されてい
る。
【0087】また、プラグ誘電体93の中心には、一端
側の内径よりも他端側の内径が小さく、内側面に段差部
を有する貫通孔93Aが穿設され、一端面にその貫通孔
93Aの一端側の内径よりも大きい内径を有する円形の
凹部93Bが形成されている。
【0088】さらに、プラグ誘電体93の貫通孔93A
には、当該貫通孔93Aの内側面の形状に応じて一端側
の外径よりも他端側の外径が小さい円柱状の導電性部材
でなるメスピン94がプラグ誘電体93の一端側から移
動自在に挿通されている。
【0089】これに加えて、プラグ誘電体93の一端面
の所定位置には、板状の導電性部材でなるプラグ固定端
子95の一端側が固定され、当該プラグ固定端子95の
他端側は凹部93Bの底面に近接して貫通孔93Aの近
傍に位置している。
【0090】そして、プラグ固定端子95の一端側に
は、給電線32の他端に露出する中心導体が電気的に接
続されている。
【0091】また、プラグ誘電体93の一端面におい
て、プラグ固定端子95の一端側が固定された所定位置
と貫通孔93Aを介して対向する所定位置には、導電性
の板ばねでなるプラグばね端子96の一端側が固定さ
れ、当該プラグばね端子96の他端よりも内側にメスピ
ン94の一端面が押し付けられ、かつ当該他端がプラグ
固定端子95の他端の下側に位置している。
【0092】そして、プラグばね端子96は、そのばね
性によって他端側でメスピン94をプラグ誘電体93の
他端側に付勢するようになされており、一端側に無線回
路31(図2(A)及び(B))が電気的に接続されて
いる。
【0093】これにより給電プラグ91は、上側筐体2
及び下側筐体3の展開時、給電線32の中心導体と無線
回路31とを電気的に接続し得るようになされている。
【0094】また、プラグばね端子96は、上側筐体2
及び下側筐体3の折畳時、プラグ外導体92の開口部9
2Aがジャック外導体55の開口部55Aに差し込ま
れ、この結果、メスピン94がオスピン57に押されて
プラグ誘電体93の一端側に移動することにより、当該
メスピン94が一端面に押し付けられた状態で他端をプ
ラグ固定端子95の他端から引き離して電気的な接続を
遮断する。
【0095】これにより給電プラグ91は、上側筐体2
及び下側筐体3の折畳時、給電線32の他端の中心導体
と無線回路31との電気的な接続を遮断すると共に、オ
スピン57とメスピン94との電気的な接続により無線
回路31をアンテナ素子5に電気的に接続し得るように
なされている。
【0096】因みに、給電ジャック12及び給電プラグ
91は、ジャック外導体55及びプラグ外導体92の開
口部55A及び92Aがそれぞれ朝顔状に形成されてい
ることにより、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、当
該ジャック外導体55の開口部55Aにおける弓なり状
の内側面でプラグ外導体92の開口部92Aを案内して
適確に差し込ませることができると共に、当該ジャック
外導体55及びプラグ外導体92を適確に電気的に接続
し得るようになされている。
【0097】また、給電ジャック12のオスピン57の
他端は半球状に形成され、給電プラグ91のメスピン9
4の他端には、オスピン57の他端に形状に応じて椀状
の凹部94Aが形成されている。
【0098】従って、給電ジャック12及び給電プラグ
91は、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、メスピン
94の凹部94Aの内面でオスピン57の他端を案内し
ながら当該メスピン94及びオスピン57同士を適確に
電気的に接続し得ると共に、この際メスピン94の凹部
94A内にオスピン57の他端がはまり込むことにより
外部から衝撃が加えられても、その電気的に接続した状
態を維持し得るようになされている。
【0099】以上の構成において、折畳型携帯電話機9
0では、無線回路31を切換機能を有する給電プラグ9
1を介して給電線32の一端に電気的に接続すると共
に、当該給電線32の他端を切換機能を有する給電ジャ
ック12を介してアンテナ素子5に電気的に接続し、上
側筐体2及び下側筐体3の展開時には、無線回路31か
ら給電プラグ91、給電線32及び給電ジャック12を
順次介してアンテナ素子5に給電するようにした。
【0100】また、折畳型携帯電話機90は、上側筐体
2及び下側筐体3の折畳時、給電ジャック12に給電プ
ラグ91を差し込むことにより当該給電ジャック12及
び給電プラグ91の切換機能により、無線回路31及び
アンテナ素子5間から給電線32を電気的に分離し、当
該無線回路31を給電プラグ91及び給電ジャック12
を順次介してアンテナ素子5に電気的に接続して給電す
るようにした。
【0101】従って、折畳型携帯電話機90は、上側筐
体2及び下側筐体3の折畳時、給電線32における高周
波信号の伝送損失を完全に無くすことができ、かくして
上述した第1の実施の形態に比べて、無線回路31及び
アンテナ素子5間における高周波信号の伝送損失をさら
に低減させることができる。
【0102】以上の構成によれば、上側筐体2及び下側
筐体3の展開時、給電ジャック12及び給電プラグ91
により無線回路31から給電線32を介してアンテナ素
子5に給電し、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時、そ
の給電ジャック12及び給電プラグ91により伝送線路
を切り換えて無線回路31及びアンテナ素子5間から給
電線32を電気的に分離し、当該無線回路31からアン
テナ素子5に給電するようにしたことにより、上側筐体
2及び下側筐体3の折畳時に無線回路31及びアンテナ
素子5間における給電用の高周波信号の伝送損失をさら
に低減させることができ、かくして通信品質の劣化を確
実に低減し得る折畳型携帯電話機90を実現することが
できる。
【0103】なお、上述の第3の実施の形態において
は、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時に給電プラグ9
1を用いて、無線回路31と給電線32の一端との電気
的な接続を遮断するようにした場合について述べたが、
本発明はこれに限らず、上側筐体2及び下側筐体3の折
畳時に無線回路31と給電線32の一端との電気的な接
続を遮断できれば、例えば上側筐体2及び下側筐体3の
折畳時又は展開時を検知する検知回路と、無線回路31
に対する給電線32の一端及びアンテナ素子5側の電気
的な接続を切り換えるスイッチとを用いて、無線回路3
1に対する電気的な接続を切り換えるようにしても良
い。
【0104】すなわち、図12(A)に示すように、折
畳型携帯電話機100は、給電プラグ13を用いる検知
回路101において、上側筐体2及び下側筐体3が展開
されたことを検出したときには、これに応じて切換スイ
ッチ102により給電プラグ13を除いて無線回路31
と給電線32の一端とを電気的に接続し、当該検知回路
101において、上側筐体2及び下側筐体3が折り畳ま
れたことを検出したときには、これに応じて切換スイッ
チ102により給電線32の一端を除いて無線回路31
と給電プラグ13とを電気的に接続するようにしても良
い。
【0105】また、図12(B)に示すように、折畳型
携帯電話機110は、給電プラグ13を用いる検知回路
101において、上側筐体2及び下側筐体3が展開され
たことを検出したときには、これに応じて接続遮断スイ
ッチ111により給電プラグ13と給電線32の一端と
を電気的に接続し、当該検知回路101において、上側
筐体2及び下側筐体3が折り畳まれたことを検出したと
きには、これに応じて接続遮断スイッチ111により給
電プラグ13から給電線32の一端を除くようにしても
良く、このような構成でも上述した第3の実施の形態と
同様な効果を得ることができる。
【0106】(4)他の実施の形態 なお、上述の第1〜第3の実施の形態においては、上側
筐体2及び下側筐体3の折畳時及び展開時の双方におい
て、給電プラグ13及び91を下側筐体3の正面から僅
かに突出させるようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、上側筐体2及び下側筐体3の折畳時
にのみ給電プラグ13及び91を下側筐体3の正面から
僅かに突出させ、上側筐体2及び下側筐体3の展開時に
給電プラグ13及び91を下側筐体3の正面内側に収納
するようにしても良く、このようにすれば上述した第1
〜第3の実施の形態と同様の効果を得ることができると
共に、これに加えて上側筐体2及び下側筐体3の展開時
に給電プラグ13及び91を下側筐体3内部に収納でき
ることにより、給電プラグ13及び91の破損を防止す
ることができる。
【0107】すなわち、かかる構成は図13(A)及び
(B)に示すように、折畳型携帯電話機120において
下側筐体3内の下側に、一端に扇状のピニオン121が
取り付けられた例えば給電プラグ13をその一端を中心
にして回動自在に設けると共に、当該ピニオン121に
連結させたラック123を当該下側筐体3の長手方向に
沿って移動自在に設け、そのラック123を連動部材1
24を介してヒンジ部4の回動軸125の回動に連動さ
せて移動させ、これに応じて給電プラグ13を回動させ
て下側筐体3の正面から突出させ、又は下側筐体3の内
部に収納することにより実現できる。
【0108】また、かかる構成は、図14(A)及び
(B)に示すように、折畳型携帯電話機130において
下側筐体3の下側に、楔状の押上部材131を当該下側
筐体3の長手方向に沿って移動自在に設け、当該押上部
材131を連動部材124を介してヒンジ部4の回動軸
125の回動に連動させて移動させ、その押上部材13
1の斜面により、例えば給電プラグ13を下側筐体3の
正面から突出させ、又は下側筐体3の内部に収納するこ
とにより実現できる。
【0109】そして、本発明においては、折畳型携帯電
話機120及び130に、ピニオン121、ラック12
3、連動部材124及び回動軸125や、押上部材13
1、連動部材124及び回動軸125を突出収納手段と
して設けるようにしたが、給電プラグ13及び91に代
えて給電ジャック12を上側筐体2に突出及び収納自在
に設けたり、給電プラグ13及び91と共に給電ジャッ
ク12を突出及び収納自在に設けても同様の効果を得る
ことができる。
【0110】因みに、突出収納手段の構成としては、図
13(A)及び(B)と図14(A)及び(B)とにつ
いて述べたものには限らず、第1及び第2の筐体の重ね
時、プラグ及びジャックのうち少なくとも一方を対応す
る第1及び第2の筐体のうち少なくとも一方から突出さ
せ、第1及び第2の筐体の展開時、プラグ及びジャック
のうち突出させていた少なくとも一方を対応する第1及
び第2の筐体のうち少なくとも一方の内部に収納するこ
とができれば、この他種々の突出収納手段を広く用いる
ことができる。
【0111】また、上述の第1〜第3の実施の形態にお
いては、第1の筐体に設けられたアンテナ素子として、
固定用のアンテナ素子5を適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、引出し収納用の
アンテナ素子や内蔵型のアンテナ素子等のように、この
他種々のアンテナ素子を適用するようにしても良い。
【0112】さらに、上述の第1〜第3の実施の形態に
おいては第1及び第2の筐体を重ね及び展開自在に連結
する連結手段として、上側筐体2及び下側筐体3を折畳
及び展開自在に連結するヒンジ部4を適用するようにし
た場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例え
ば第1及び第2の筐体を重ねて及び展開自在に連結する
ことができれば、第1及び第2の筐体をスライド自在に
連結するスライド部材等のように、この他種々の連結手
段を広く適用することができる。
【0113】さらに、上述の第1〜第3の実施の形態に
おいては、第1の筐体として上側筐体2を適用し、第2
の筐体として下側筐体3を適用するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、第1の筐体とし
て下側筐体3を適用し、第2の筐体として上側筐体2を
適用するようにしても良く、これに応じて、アンテナ素
子5及び無線回路31を下側筐体3及び上側筐体2に設
けるようにしても良い。
【0114】さらに、上述した第1〜第3の実施の形態
においては、無線回路とアンテナ素子とを電気的に接続
する給電線として、同軸線でなる給電線32を適用する
ようにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、無線回路とアンテナ素子とを電気的に接続すること
ができれば、例えばマイクロストリップライン、ストリ
ップライン又はトリプレートライン等のように、この他
種々の給電線を広く適用することができる。
【0115】さらに、上述した第1〜第3の実施の形態
においては、第1及び第2の筐体の展開時、無線回路と
アンテナ素子とを給電線を介して電気的に接続し、第1
及び第2の筐体の折畳時、給電線を除いて無線回路とア
ンテナ素子とを電気的に接続する接続切換手段として、
給電ジャック12と、これに差し込まれる給電プラグ1
3及び91とを適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、第1及び第2の筐体の展開
時、無線回路とアンテナ素子とを給電線を介して電気的
に接続し、第1及び第2の筐体の折畳時、給電線を除い
て無線回路とアンテナ素子とを電気的に接続することが
できれば、例えば無線回路31及び給電線32間と、ア
ンテナ素子5及び給電線32間とにそれぞれ介在され、
互いの端面同士を押し付け合うようにして電気的に接続
可能な接続端子のように、この他種々の構成でなる接続
切換手段を広く適用することができる。
【0116】さらに、上述した第1〜第3の実施の形態
においては、無線回路及びアンテナ素子のいずれか一方
と給電線との電気的な接続を機械的に遮断する機械的な
スイッチとして、給電ジャック12及び給電プラグ91
を適用するようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、無線回路及びアンテナ素子のいずれか一
方と給電線との電気的な接続を機械的に遮断することが
できれば、例えばヒンジ部4の回動に連動して無線回路
31及びアンテナ素子5のいずれか一方と給電線32と
の電気的な接続を機械的に遮断するナイフスイッチのよ
うに、この他種々の構成でなる機械的なスイッチを広く
適用することができる。因みに、折畳型携帯電話機にお
いては、給電ジャックの端子を固定し、給電プラグにの
み切換機能を持たせるようにしても良い。
【0117】さらに、上述した第1〜第3の実施の形態
においては、無線回路31及び給電線32の一端と、ア
ンテナ素子5及び給電線32の他端に機械的なスイッチ
でなる給電ジャック12と給電プラグ13及び91とを
設けるようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、図12(A)及び(B)について上述したよ
うに、アンテナ素子5と給電線32の他端との間に給電
ジャック12を設け、無線回路31と給電線32の一端
との間に検知回路101の制御のもとに動作する電気的
な切換スイッチ102及び接続遮断スイッチ111を設
けるようにしても良く、また、無線回路31及び給電線
32間に電気的なスイッチを介在させ、かつアンテナ素
子5及び給電線32間に機械的なスイッチを介在させて
も良い。
【0118】因みに、電気的なスイッチとしては、図1
2(A)及び(B)について上述したように検知回路1
01のもとに動作するものの他に第1及び第2の筐体の
重ね及び展開に応じて動作する電磁開閉スイッチや光電
スイッチ等のように、この他種々の構成でなる電気的な
スイッチを広く適用することができる。
【0119】さらに、上述の第1〜第3の実施の形態に
おいては、本発明による無線通信端末を折畳型携帯電話
機1、70、80、90、100、110、120及び
130に適用するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、例えば携帯無線機やコードレス電
話機の子機等のように、この他種々の無線通信端末に広
く適用することができる。
【0120】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、第1及び
第2の筐体の重ね時、給電線を介さずに無線回路とアン
テナ素子とを直接電気的に接続し、当該給電線による高
周波信号の伝送損失を確実に防止することができ、かく
して通信品質の劣化を大幅に低減し得る無線通信端末を
実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による折畳型携帯電話機の外観構成の第
1の実施の形態を示す略線的斜視図である。
【図2】折畳型携帯電話機の展開時の内部構成を示す略
線的断面図である。
【図3】折畳型携帯電話機の折畳時の内部構成を示す略
線的断面図である。
【図4】展開時及び折畳時における接続の様子(1)の
説明に供する略線図である。
【図5】給電ジャック及び給電プラグの構成(1)を示
す略線的断面図である。
【図6】第2の実施の形態による折畳型携帯電話機の外
観構成を示す略線的斜視図である。
【図7】第2の実施の形態による給電線の電気長の様子
の説明に供する略線図である。
【図8】他の実施の形態による給電線及び移相回路の構
成を示す略線図である。
【図9】第3の実施の形態による折畳型携帯電話機の外
観構成を示す略線的斜視図である。
【図10】展開時及び折畳時における接続の様子(2)
の説明に供する略線的断面図である。
【図11】給電ジャック及び給電プラグの構成(2)を
示す略線的断面図である。
【図12】他の実施の形態による検知回路を用いた折畳
型携帯電話機の内部構成を示す略線図である。
【図13】他の実施の形態による給電プラグの構成
(1)を示す略線的断面図である。
【図14】他の実施の形態による給電プラグの構成
(2)を示す略線的断面図である。
【符号の説明】
1、70、80、90、100、110、120、13
0……折畳型携帯電話機、2……上側筐体、3……下側
筐体、4……ヒンジ部、5……アンテナ素子、12……
給電ジャック、13、91……給電プラグ、31……無
線回路、32、71、81……給電線、101……検知
回路、102……切換スイッチ、111……接続遮断ス
イッチ、121……ピニオン、123……ラック、12
4……連動部材、125……回動軸、131……押上部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/725 H04M 1/725

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1及び第2の筐体と、 上記第1及び第2の筐体を重ね及び展開自在に連結する
    連結手段と、 上記第1の筐体に設けられたアンテナ素子と、 上記第2の筐体に設けられた無線回路と、 上記第1の筐体から上記連結手段を介して上記第2の筐
    体まで引き回され、上記無線回路と上記アンテナ素子と
    を電気的に接続する給電線と、 上記第1及び第2の筐体の展開時、上記無線回路と上記
    アンテナ素子とを上記給電線を介して電気的に接続し、
    上記第1及び第2の筐体の重ね時、上記給電線を除い
    て、上記無線回路と上記アンテナ素子とを電気的に接続
    する接続切換手段とを具えることを特徴とする無線通信
    端末。
  2. 【請求項2】上記接続切換手段は、 上記第1及び第2の筐体の重ね時、上記無線回路及び上
    記アンテナ素子のいずれか一方と上記給電線との電気的
    な接続を遮断することを特徴とする請求項1に記載の無
    線通信端末。
  3. 【請求項3】上記接続切換手段は、 上記無線回路及び上記アンテナ素子のいずれか一方と上
    記給電線との電気的な接続を機械的に遮断する機械的な
    スイッチを具えることを特徴とする請求項2に記載の無
    線通信端末。
  4. 【請求項4】上記接続切換手段は、 上記第1及び第2の筐体の重ね時、上記無線回路及び上
    記アンテナ素子の双方と上記給電線との電気的な接続を
    遮断することを特徴とする請求項1に記載の無線通信端
    末。
  5. 【請求項5】上記接続切換手段は、 上記無線回路及び上記アンテナ素子の双方と上記給電線
    との電気的な接続を機械的に遮断する機械的なスイッチ
    を具えることを特徴とする請求項4に記載の無線通信端
    末。
  6. 【請求項6】上記接続切換手段は、 上記無線回路及び上記アンテナ素子のいずれか一方と上
    記給電線との電気的な接続を機械的に遮断する機械的な
    スイッチと、上記無線回路及び上記アンテナ素子の他方
    と上記給電線との電気的な接続を電気的に遮断する電気
    的なスイッチとを具えることを特徴とする請求項4に記
    載の無線通信端末。
  7. 【請求項7】上記接続切換手段は、 上記無線回路及び上記アンテナ素子の一方と上記給電線
    との間に介在するジャックと、 上記無線回路及び上記アンテナ素子の他方と上記給電線
    との間に介在し、上記第1及び第2の筐体の重ね時、上
    記ジャックと対向するプラグとを具え、上記第1及び第
    2の筐体の展開時、上記無線回路と上記アンテナ素子と
    を上記給電線及び上記ジャック並びに上記プラグを介し
    て電気的に接続し、上記第1及び第2の筐体の重ね時、
    上記ジャックに上記プラグを差し込むことにより上記給
    電線を除いて上記無線回路と上記アンテナ素子とを上記
    ジャック及び上記プラグを介して電気的に接続すること
    を特徴とする請求項1に記載の無線通信端末。
  8. 【請求項8】上記第1及び第2の筐体の重ね時、上記プ
    ラグ及び上記ジャックのうち少なくとも一方を対応する
    上記第1及び第2の筐体のうち少なくとも一方から突出
    させ、上記第1及び第2の筐体の展開時、上記プラグ及
    び上記ジャックのうち上記突出させていた少なくとも一
    方を対応する上記第1及び第2の筐体のうち少なくとも
    一方の内部に収納する突出収納手段を具えることを特徴
    とする請求項7に記載の無線通信端末。
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