JP2003172662A - 力覚提示装置における張力計算のアルゴリズム - Google Patents

力覚提示装置における張力計算のアルゴリズム

Info

Publication number
JP2003172662A
JP2003172662A JP2001375522A JP2001375522A JP2003172662A JP 2003172662 A JP2003172662 A JP 2003172662A JP 2001375522 A JP2001375522 A JP 2001375522A JP 2001375522 A JP2001375522 A JP 2001375522A JP 2003172662 A JP2003172662 A JP 2003172662A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
equation
yarn
indicating means
arithmetic processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001375522A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Sato
佐藤  誠
Shoichi Hasegawa
晶一 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rikogaku Shinkokai
Original Assignee
Rikogaku Shinkokai
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rikogaku Shinkokai filed Critical Rikogaku Shinkokai
Priority to JP2001375522A priority Critical patent/JP2003172662A/ja
Publication of JP2003172662A publication Critical patent/JP2003172662A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸駆動型の力覚提示装置において、完全提示
域以外の提示域にあっても連続になるように、且つ即応
性があり、安定に使用することができる張力計算のアル
ゴリズムを提供する。 【解決手段】 3次元位置を指示するための指示手段
と、複数箇所に配設された支持点Eと、各支持点Eから
把持部5に臨んで繰出され接続された糸と、指示手段の
移動量を測定する計測手段と、計測手段の計測値に基づ
いて各糸4の張力を算出するコンピュータの演算処理部
と、各糸の張力を制御する糸張力制御手段と、を備えた
糸駆動型の力覚提示装置1において、前記演算処理部で
は、(1)の制約条件および式(2)により、糸にかか
る最適な張力値を算出することを特徴とする張力計算の
アルゴリズムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、力覚提示装置にお
ける張力計算のアルゴリズムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータの中で作られた仮想
現実の中にある「物体」に触れたときに、この触感がフ
ィードバックされる装置として、いわゆる「力覚提示装
置」というものがある。そして、この力覚提示装置の1
つに、糸駆動型の力覚提示装置がある。糸駆動型の力覚
提示装置は、リンク機構や直動機構で構成するシリアル
メカニズムやパラレルメカニズムに比べて、構造は簡単
であり、機構が軽量であることから操作者の肉体的な負
荷が小さく、糸の長さを大きくとることで可動域を簡単
に大きくすることができることから経済的にも有利であ
るという利点がある。操作者の肉体的な負荷が小さく、
糸の長さを大きく取ることで、可動域を簡単に大きくす
ることができることから、経済的にも有利であるという
利点がある。また、一般に、材料は引っ張りに対して強
いため、糸(以下、ワイヤともいう)を利用すると、機
構を軽量にすることができ、加速と減速が伴う力覚制御
には都合がよい。しかし、糸(ワイヤ)が張力しか発生
できないという問題が有り、力覚提示のための必要な張
力を簡単に、且つ、速く算出できる計算式及び計算方法
が求められていた。
【0003】図6は、2次元平面内を3本のワイヤで提
示する力覚提示装置を示す模式図である。図6に示すよ
うに、3頂点にはモータM1、M2、M3が設けられ、糸
1、W2、W3は、モータ部と提示部Pとが接続されて
いる。ワイヤ駆動型の力覚提示装置では、張力がワイヤ
の向きにしか働かないため、提示部の位置によっては、
任意の向きに力提示可能な領域と不可能な領域とが形成
される。任意の向きの力が提示可能な領域を「完全提示
域」といい、黒点部で示す。また、その外側の不可能な
領域を「部分提示域」という。
【0004】図7は、「完全提示域」と「部分提示域」
における張力の状態を説明するための説明図であり、図
7(a)、(b)は、提示部Pが完全提示域にある場合
を示し、図7(c)は、部分提示域にある場合を示す図
である。図7(a)に示すように、目標提示力fは、力
提示に寄与する2本のワイヤの方向ベクトルと提示力の
向きが近いため、比較的小さな張力τ1、τ2で目標提示
力fを提示できる。図7(b)は、力提示に寄与する2
本のワイヤの方向ベクトルと提示力の向きが大きく開い
ているため、大きな張力τ1、τ2が必要になる。
【0005】しかし、図7(c)では、提示力向き成分
を含む方向ベクトルのワイヤが存在しない。目標提示力
fを提示することができないため、各ワイヤの張力
τ1、τ2を0にする必要がある。つまり、力覚提示装置
が一定の力fを提示し、操作者が提示部を中心から外側
に向かって動かした場合、力覚提示装置は、図7(a)
の状態から図7(b)の状態を経て図7(c)の状態に
変化する。このとき張力は、図7(b)の状態で非常に
大きくなり、その直後、図7(c)の状態で0となり、
不連続となるという問題があった。
【0006】図8は、糸駆動型の力覚提示装置10の概
略機構を示した斜視図である。図8に示すように、フレ
ーム12により立方体型の枠を組み、4つの各頂点
1、E2、E3、E4にモータ13、プーリ16とロータ
リエンコーダ17が一台ずつセットされて配置されてい
る。そして、各プーリ16から糸14a、14b、14
c、14dを繰り出し、4頂点から出た糸を提示部Pで
結び、これを指先位置とする。ロータリエンコーダ17
が各糸の長さを回転角として取得し、4本の糸の長さか
ら操作者の指先の位置を算出する。指先の位置情報を使
用して各モータが糸にかける張力を計算し、糸に張力を
発生させることによって操作者に力覚情報をフィードバ
ックする。
【0007】図9は、立方体型による3次元の場合であ
っても「部分提示域」における張力の状態を説明のため
の説明図であり、図9(a)、(b)は、提示部Pが完
全提示域にある場合を示し、図9(c)は、部分提示域
にある場合を示す図である。図10は、任意の方向に力
を掲示可能の領域である完全提示域とそれ以外の領域で
ある部分提示域を示す斜視図である。前記した2次元の
図7と同様、図9の3次元空間においても不連続性が生
じる。つまり、図9(a)は、提示部Pが機構の中心に
ある状態を示しており、どの方向にも十分な力が提示で
きるのが判る。図9(b)は、提示部Pが機構の中心か
らずれた位置にあり、どの方向にも十分な力が提示でき
ないうえ、小さな力を提示するために大きな張力を必要
とすることが判る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9
(c)は、前記図7(c)と同様に、提示部Pが完全提
示域内からはずれているため、右下向きに力を提示する
ことができない。このように、完全提示域境界付近で安
定に力制御を行うことが困難という問題があった。この
現象は、境界面付近でワイヤの方向ベクトルの提示力向
き成分が小さくなるために起こる現象なので、多自由度
デバイス(装置)でも共通の問題があった。また、境界
面付で張力が不連続になるため、提示装置としての空間
利用効率も悪かった。
【0009】そこで、本発明は、糸駆動型の力覚提示装
置において、完全提示域以外の提示域にあっても張力が
連続になるように、且つ安定に使用することができる張
力計算のアルゴリズムを提供することを課題とする。ま
た、境界面付であっても張力が連続になるようにして、
効率性も向上することを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記した課題を解決する
ために、本発明者等が鋭意研究した結果、請求項1に記
載された3自由度提示の張力計算のアルゴリズム(計算
の方法)は、3次元位置を指示するための指示手段と、
前記指示手段を3次元方向に移動自在に且つ任意の軸回
りに回動自在に支持すべく、前記指示手段を中心として
外側の少なくとも4箇所に配設された支持点と、各支持
点から前記指示手段に臨んで繰り出され、先端がそれぞ
れ前記指示手段に接続された糸と、前記指示手段の移動
量を測定する計測手段と、前記計測手段の計測値に基づ
いて前記各糸の張力を演算処理する演算処理部と、前記
演算処理部の演算結果に基づいて、前記各糸の張力を制
御する糸張力制御手段と、を備えた糸駆動型の力覚提示
装置において、前記演算処理部では、(1)の制約条件
および式(2)により、糸にかかる最適な張力値を算出
することを特徴とする。
【0011】
【数7】
【0012】
【数8】
【0013】前記(1)中、τiは張力であり、τmin
ワイヤを弛ませないための張力の最小値であり、τmax
はモータ出力の限界で決まる最大値である。また、前記
式(2)中、Jは目的関数であり、fは出力の目標値で
あり、φiは方向ベクトルであり、γは各項の比重を決
定する定数である。
【0014】請求項1に記載された糸駆動型の力覚提示
装置の張力計算のアルゴリズムにより張力を算出すれ
ば、安定性や効率性を考慮した糸駆動型の力覚提示装置
が可能である。まず、エンドエフェクタ(以下、把持部
という)にワイヤを取り付け、ワイヤをモータによって
巻き取る。このとき、把持部には、自由度+1本以上
(ここでは3自由度+1の計4本以上)ワイヤを取り付
ける必要がある。後述する計測手段によって、把持部の
位置・姿勢を計測することで、把持部に繋がる各ワイヤ
の方向ベクトルφiが求まる。出力の目標値をf、求め
る各ワイヤの張力をτiとすると、張力τiは、ワイヤを
弛ませないための最小値τminとモータ出力の限界で決
まる最大値τmax、との間の値を取ることができるの
で、(1)の制約条件は、張力τiの制約条件を示して
いる。また、式(2)が最小となるような張力τiを求
めることにより、合力が目標値fに出来るだけ近くなる
ような張力τiが求まる。つぎに、各ワイヤの張力τ
iが、このように求めた張力τiとなるように各モータの
出力を制御することにより、把持部に目的の力に近い出
力することができる。
【0015】下記式(5)は、従来の計算式を示す。
【0016】
【数9】
【0017】前記式(5)において、算出される力はΣ
iτiφiであるから、より正確な力fを提示するために
は、最小とする張力τiを算出すればよい。力はベクト
ルであるので、ノルムの2乗を最小化すればよい。しか
し、これまでは目的関数Jを最小にするτiの組が複数
存在することがあり、一意に求まらないため、張力の連
続性が保証されなかった。
【0018】そこで、目的関数Jに、さらに第2項目
(+γΣτi 2)の式を追加して(2)式のようにするこ
とにより、目的関数Jが正定値となり、2次形式の最小
化問題となるため、解は一意に求めることができる。し
たがって、(2)式が最小となるときの張力τiを算出
すればよい。一方、指先の位置、提示すべき力は連続的
に変化するため、式中のφi、fは連続に変化する。そ
のため、目的関数の最小値も連続的に変化し、算出すべ
き張力も連続的に変化する。これにより、(1)の制約
条件と、(2)式の各張力の2乗和を最小にする項を追
加した式にしたことにより、張力計算に2次計画法を用
い、出力したい力に近い力を発生させるために必要な最
小限の張力を求めることができる。また、この張力の計
算は、領域によらず正確、且つ安定した出力を実現さ
せ、張力の連続性も保証される。さらに、各張力の2乗
の和を最小にする項を追加したことで、必ず解が出る形
式にし小さな張力を用いることができるようになり、効
率性も向上できる。
【0019】請求項2に記載されたにおける多自由度の
提示張力計算のアルゴリズム(計算の方法)は、3次元
位置を指示するための指示手段と、前記指示手段を中心
として外側の少なくとも複数箇所に配設された支持点
と、前記指示手段を3次元方向に移動自在に且つ任意の
軸回りに回動自在に支持すべく、各支持点から前記指示
手段が形成する指示点に臨んで繰り出され、先端部がそ
れぞれ前記指示手段に接続された糸と、前記指示手段の
移動量を測定する計測手段と、前記計測手段の計測値に
基づいて前記各糸の張力を算出するコンピュータと、前
記各糸の張力を制御する糸張力制御手段と、を備えた糸
駆動型の力覚提示装置において、前記コンピュータの演
算処理部における力覚を提示するため糸にかかる最適な
張力値の演算方法は、(1)の制約条件とおよび(3)
式により算出されることを特徴とする。
【0020】
【数10】
【0021】
【数11】
【0022】前記(1)中、τiは張力であり、τmin
ワイヤを弛ませないための張力の最小値であり、τmax
はモータ出力の限界で決まる最大値である。また、前記
式(3)中、Jは目的関数であり、fは出力の目標値で
あり、pは掲示部の重心位置である。φiは方向ベクト
ルであり、γtはトルクの正確性の比重を決定する定数
である。
【0023】多自由度の力覚提示装置への適用は、
(1)の制約条件と(3)式により算出すればよい。例
えば、6自由度の力覚提示装置の場合、目的関数は
(3)式になる。(3)式において、指定された提示力
をf、指定された提示トルクをt、ワイヤの提示部との
接合位置をri、提示部の重心位置をp、と(3)式に
なる。つまり、目的関数Jに第3項目(+γΣiτi 2
の式を追加して(3)式のようにすることにより、目的
関数は正定値となり、2次形式の最小化問題となるた
め、解は一意に求めることができる。したがって、
(3)式が最小となるときの張力τiを算出すればよ
い。一方、指先の位置、提示すべき力は連続的に変化す
るため、式中のφi、fは連続に変化する。そのため、
目的関数の最小値も連続的に変化し、算出すべき張力も
連続的に変化する。以上により、前記同様、張力の「連
続性」も保証される。さらに、各張力の2乗の和を最小
にする項を追加したことで、小さな張力を用いることが
できるようになり、効率性も向上できる。さらに、各張
力の2乗の和を最小にする項を追加したことで、必ず解
が出る形式にし小さな張力を用いることができるように
なり、効率性も向上できる。
【0024】請求項3に記載された糸駆動型の力覚提示
装置におけるn自由度の張力計算のアルゴリズムであっ
て、前記コンピュータの演算処理部における力覚を提示
するため糸にかかる最適な張力値の演算方法において、
さらに一般化した形式として、(1)の制約条件および
式(4)により算出されることを特徴とする。
【0025】
【数12】
【0026】
【数13】
【0027】前記式(4)中、Qはm×mの行列であ
り、力の正確さの重みを表し、riは提示力の効率性の
重みを表す係数である。
【0028】請求項3に記載されたn自由度、例えば7
自由度のような多自由度の張力計算のアルゴリズムは、
例えば、はさみやピンセットのような3次元位置の並進
(3自由度)、任意の軸回りの回動(3自由度)に、さ
らに把持(1自由度)の合計7自由度の力覚提示装置へ
の適用は、(1)の制約条件、式(4)により算出すれ
ばよい。一般に、指示手段の自由度をnとして、力覚提
示装置上の一般化座標をqi(q1,q2,…qn)とする
とき、糸の長さがli(l1,l2,…ln)となるとす
る。このとき、q=f(l)なる関数fを考えたとき、
下記式(6)で表される「ヤコビアン」が求まるなら
ば、Al=AΔqとなり、このとき、力覚提示装置上の
一般化力f(f1…fnTは、 張力τ(τ1…τn)に
よって、f=Aτと表すことができる。
【0029】
【数14】
【0030】このとき、目標とする提示力をFとする
と、張力計算は、下記式(4)を最小化する最適化問題
に帰着する。
【0031】
【数15】
【0032】前記式(4)中、(F−Aτ)TQ(F−
Aτ)は、式(2)のf−Σiτiφiに相当し、Σ(γi
τi2は、γΣτi2に相当する。
【0033】これにより、例えば、はさみやピンセット
のような3次元位置の並進(3自由度)と任意の軸回り
の回動(3自由度)に、把持(1自由度)を追加した合
計7自由度に対しても、正確、且つ安定した張力の連続
性も保証される。さらに、各張力の2乗の和を最小にす
る項を追加したことで、必ず解が出る形式にし小さな張
力を用いることができるようになり、効率性も向上でき
る。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。まず、本発明の力覚
提示装置における張力計算のアルゴリズムが適用される
一例として、糸駆動型の力覚提示装置について説明す
る。
【0035】図1は、糸駆動型の力覚提示装置1の概略
の機構を示した斜視図である。糸駆動型の力覚提示装置
は、操作者(ユーザ)の仮想物体とのインタラクション
(相互作用)に対応した力を提示するため、その力は操
作者の動きに合わせて変化する。その力は操作者の動き
に合わせて変化する。そのため、静的な正確性以上に、
操作者のインタラクションに対して不要な応答をしない
安定性と即応性が求められる。図1に示したように、フ
レーム2により立方体型の枠を組み、4つの各頂点上に
一台ずつ配置されるモータ3a,3b,3c,3dに
は、プーリ6a,6b,6c,6dとロータリエンコー
ダ7a,7b,7c,7dが一体に固定されている。そ
して、各プーリ6a,6b,6c,6dに巻回された糸
4a、4b、4c、4dが把持部5に接続されている。
また、ディスプレイ13は、操作者の操作範囲内に仮想
物体Xの表示データを出力して表示する表示装置であ
り、処理装置14は、ディスプレイ13に仮想物体Xの
表示データを出力して表示する処理装置を示している。
立体視用めがね15は、赤青めがね、液晶シャッターめ
がね、偏光めがね等である。
【0036】フレーム2は、あらゆる方向に均一で安定
な力覚を提示するため、立方格子状に形成されていて、
フレーム2の中心に4本の糸4a、4b、4c、4dを
介して掲示部Pの位置である1つの把持部5を支持して
いる。なお、フレーム2による立方格子状に限られるも
のではない。
【0037】モータ3a(3b,3c,3d)は、DC
コアレスモータであるが、ACサーボモータ(但し、サ
ーボアンプは不要)であってもよい。
【0038】糸4a、4b、4c、4dは、慣性力及び
伸びの影響を排除するために、極細のワイヤや、軽量で
伸びにくい糸材料、例えば、芳香族ポリアミド繊維(ケ
ブラー:商品名)や高密度ポリエチレンにより形成され
た糸等が都合よい。
【0039】把持部5は、操作者による3次元入力装置
であり、操作者の親指とそれ以外の指で把持し得るよう
にほぼ球状に形成されており、把持部5の右半分の上部
と下部、及び左半分の上部と下部に、それぞれ前記4本
の糸4a、4b、4c、4dの一端部を接続し、他端部
を各モータ3a,3b,3c,3dのモータ軸に一体と
なって回転するプーリ6a,6b,6c,6dに巻回に
より取着している。
【0040】ロータリエンコーダ7a,7b,7c,7
dは、各糸4a、4b、4c、4dの糸長を計測する糸
計測手段の一部として、各支持点に配置された各モータ
3a,3b,3c,3dの後端部に接続されており、指
示手段との接続点までの各糸の糸長を計測する。各ロー
タリエンコーダ7a,7b,7c,7dが出力するパル
ス数の積算により、各プーリと各糸4a、4b、4c、
4dとの接点(以下、支持点という)から前記把持部5
との接続点までの糸長さがそれぞれ計測される。なお、
計測手段は、前記把持部5の移動量を直接読み取る光セ
ンサ等により行う方法であってもよい。
【0041】したがって、指示手段としての把持部5を
親指とそれ以外の指で挟んだ状態でこれを3次元方向に
移動し、任意の軸回りに回動すると、各糸4a、4b、
4c、4dの長さの変化量が計測され、把持部5の3次
元位置、及び任意の軸回りの回動が検出される。なお、
ここでは、3次元の位置(3自由度)の指示のため糸の
本数を4本としたが、これに、任意の軸回りの回動(3
自由度)を加えて6自由度の指示であれば、少なくとも
7本以上あればよい。
【0042】図2は、3次元入力装置である把持部5の
移動を演算処理する力覚提示装置1内の処理装置を示す
ブロック図である。図2に示すように、この例では、計
測手段としてのロータリエンコーダ7a(7b,7c,
7d)の出力部は、カウンターボード8を介して演算
部、処理部、記憶部からなるコンピュータの演算処理部
9の入力部に接続し、モータ3a(3b,3c,3d)
の制御部は、D/Aコンバータ(デジタル/アナログ変
換器)12を介してコンピュータ9に接続されている。
ロータリエンコーダ7a(7b,7c,7d)から出力
されたパルスがカウンターボード8を介して演算処理部
9に入力されると、演算処理部9は、積算パルスを各糸
4a、4b、4c、4d(図1参照)の長さに変換す
る。そして、各糸4a、4b、4c、4d(図1参照)
の長さの変化量に基づいて、前記把持部5の3次元位置
を算出する。
【0043】また、演算処理部9は、前記把持部5の3
次元の位置及び姿勢と、演算処理部9に記憶された計算
式とコンピュータ9の記憶部に記憶させた記憶データと
に基づいて各糸4a、4b、4c、4d(図1参照)に
与えるべき張力を計算するとともに、この張力値に対応
して各モータ3a,3b,3c,3dに与えるべき回転
方向と制御量とを算出し、各モータ3a,3b,3c,
3dにこの回転方向と制御量とを出力して抗力を操作者
にフィードバックする。このようにして、操作者の操作
に対応した触覚(力覚)が提示できる。
【0044】(第1実施の形態)第1実施の形態とし
て、2次計画問題の解法を説明するが、2次計画問題の
解法については、古林 隆著の線形計画法入門、産業図
書(1980)に詳しく説明されているように、2次計
画問題は、目的関数が2次関数で、制約関数が線形であ
るような問題である。行列Qが非負定値の場合は、凸2
次計画問題になり、行列Qが正定値の場合には、狭義凸
2次計画問題になる。狭義凸2次計画問題は、安定な制
御のために必要な条件であり、ここでは、狭義凸2次計
画問題として取り扱うことにする。
【0045】行列Qをn×n正定値対称行列、Aをm×
n行列、bとcをそれぞれm次元およびn次元ベクトル
としたとき、線形制約条件;Ax≦bのもとで、2次関
数;f(x)=1/2・XTQx+cTxをn次元の変数
ベクトルxについて最小化する。
【0046】この場合、(a)無制約最小解が最適解に
なる、(b)いずれかの不等式制約条件の壁で最適解を
持つ(すなわち、効いている制約条件がある)、(c)
実行可能解が存在しない、のいずれかの場合しかない。
特に、(b)の場合は、不等式制約を等式制約条件とし
て扱ってもよいことを意味する。こうした考えに基づい
たGoldfarb―Idnani法を一例として説明
する。まず無制約最小解を求めて、それがすべての制約
条件を満足していれば終了し、そうでない場合は満たし
ていない制約条件を1つずつ有効な制約条件として取り
扱うものである。以下、この計算の手順を説明する。
【0047】ここで、xを主変数、xが動く空間を主空
間(プライマル スペース)、λを双対変数(ラグラン
ジュ乗数)、λが動く空間を双対空間(デュアル スペ
ース)という。なお、この計算は、コンピュータにて数
値解法が行われる。
【0048】図3は、アルゴリズム(計算の方法)を示
すブロック図である。Step(以下、Sに略す)1:
立方体型の主空間では2次計画(以下、QPという)問
題の無制約最小解が初期点に選ばれ(X0=−Q-1cと
おく)、双対空間では原点が初期点に選ばれる(実際は
正の双対変数だけがuとして保存されるので、初回はu
0=φである)。W0=φ、q0=0とする。また、k=
0とおく。S2:XkがQP問題の実行可能解(すべて
の制約条件を満足する)ならば、Xkが最適解なので終
了する。それ以外ならば、S3へいく。S3:Xkが満
たしていない制約条件を1つ選び、その番号をpとお
く。Qk=0ならばuk=0とし、qk>0ならば、u
を下記式(7)とする。
【0049】
【数16】
【0050】S4:効いている制約条件(Wkに含まれ
ている番号に対する条件)と新に取り組んだp番目の制
約条件を等式条件とみなして、これらの条件のもとでf
(x)を最小化することによって、主空間の探索方向Z
kを式(8)から求める。もし、qk>0ならば双対空間
の探索方向rkを式(9)から求める。
【0051】
【数17】
【0052】
【数18】
【0053】S5:もしZk=0ならば、tk (P)=∞と
おき、さもなければ式(10)からtk (P)を求める。も
し、qk=0またはrk≧0ならばtk (P)=∞とおき、さ
もなければ式(11)からtk (P)を求める。
【0054】
【数19】
【0055】
【数20】
【0056】S6:主空間と双対空間の共通のステップ
幅をtk=min[tk (P)、tk (D)]とする。もし、tk=∞
ならば、QP問題に実行可能解が存在しないので終了す
る。そうでないときは、下記式(12)とおく。
【数21】
【0057】前記式(12)中、qk=0のときは、uk
=tkとおく。さらに、tk (P)=∞のときの手順(a)
を実行し、さもなければ、手順(b)を実行する。
【0058】(a) 添字集合Wkからlに対応する制
約条件の番号を取り除いて、改めてWkとおく。行列
k、ベクトルbk、ukから第l番目の列ベクトルや要
素を取り除いて、それぞれ改めてNk、bk、ukとお
く。さらに、qk:=qk−1とおいてS4へいく。 (b) xk+1=xk+tkkとおく。もし、tk (P)≦t
k (D)ならば、手順(b−1)を実行し、さもなければ手
順(b−2)を実行する。 (b−1) Wk+1=Wk∪[p]、uk+1=uk、qk+1
k+1とおき、行列N kとベクトルbkに第p番目の制
約条件の法線ベクトルapや右辺bpを追加して、それぞ
れNk+1、bk+1とおく。k=k+1として、S2へい
く。 (b−2) Wk+1=Wk\[l]とおき、行列Nk、ベク
トルbk、ukから第l番目の列ベクトルや要素を取り除
いて、それぞれ改めてNk+1、bk+1、 uk+1とおく。
さらにqk+1=qk−1とおく。k=k+1として、S4
へ。このように、2次計画問題は、2次形式の最適化問
題であり、課題を解決できる求解アルゴリズムが発明で
きたため、糸を使用した広い分野での実施が可能であ
る。また、実用性が高い。
【0059】図4(a)は、SPIDAR(SPace
Interface Device for Art
icial Reality)を使用して実際に評価実
験を行った結果を示し、従来の領域の境界部の様子を示
すグラフであり、(b)は、図4(a)に示すA部を拡
大したグラフである。完全提示域の境界部、例えば、図
4(a)に示すように、時間では、1100msと49
40msを起点として振動が発生しており、不連続にな
っていることが判る。図4(a)のA部を拡大したグラ
フである図4(b)に示すように、不連続の時間帯は、
正確には4940〜5150msであり、この時間帯が
不安定な状態となっていることが判る。図5は、本発明
を適用したその成果を示す領域の境界部の様子を示すグ
ラフである。図4(a)と図5を比較して判るように、
図4(a)に見られる不連続帯が全く形成されておら
ず、きれいなカーブで連続に、安定になっていることが
判る。
【0060】以上説明した通り、本発明では、糸の張力
をコンピュータの演算処理部で、式(1)と(2)、ま
たは、式(1)と(3)、または、式(1)と(4)に
より算出することにより糸の張力を最適な値で、且つ短
時間に求めることができる。
【0061】本発明は、この実施の形態のみに限定され
るものではなく、本発明の技術的思想に基づく限りにお
いて適宜に変更することが可能である。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載され
た本発明によれば、3自由度による糸の張力計算は、前
記(1)の制約条件と、前記式(2)の各張力の2乗和
を最小にする項を追加した形式にしたことにより、最適
値の張力が正確に求めることができるため、張力が連続
になるように、且つ安定に使用することができる張力計
算のアルゴリズムを提供することができる。また、安定
した張力の連続性も保証される。さらに、各張力の2乗
の和を最小にする項を追加したことで、必ず解が出る形
式にし小さな張力を用いることができるようになり効率
性も向上できる。
【0063】請求項2に記載された発明によれば、6自
由度による糸の張力計算は、前記(1)の制約条件と、
前記式(3)の各張力の2乗和を最小にする項を追加し
た形式にしたことにより、最適値の張力が正確に求める
ことができるため、張力が連続になるように、且つ安定
に使用することができる張力計算のアルゴリズムを提供
することができる。また、安定した張力の連続性も保証
される。さらに、各張力の2乗の和を最小にする項を追
加したことで、必ず解が出る形式にし小さな張力を用い
ることができるようになり、効率性も向上できる。
【0064】請求項3に記載された発明によれば、前記
(1)の制約条件と、前記式(4)の各張力の2乗和を
最小にする項を追加した形式にしたことにより、例え
ば、はさみやピンセットのような合計7自由度に対して
も、最適値の張力が正確に求めることができるため、張
力が連続になるように、且つ安定に使用することができ
る張力計算のアルゴリズムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糸駆動型の力覚提示装置の概略を
示した斜視図である。
【図2】1例の3次元入力装置である把持部5の移動を
演算処理する力覚提示装置内の処理装置の一例を示すブ
ロック図である。
【図3】本発明に係る力覚提示装置における張力計算の
アルゴリズムにおける1例の演算処理の手順を示すブロ
ック図である。
【図4】本発明に係る力覚提示装置における張力計算の
アルゴリズムの効果を説明するためのグラフであって、
図4(a)は本発明を適用する前の領域境界部の様子を
示すグラフであり、図4(b)は(a)に示すA部を拡
大したグラフである。
【図5】本発明を適用することによって得られた効果を
示すグラフである。
【図6】2次元平面内を3本のワイヤで提示する力覚提
示装置を示す模式図である。
【図7】完全提示域と部分提示域における張力の状態を
説明のための説明図であり、(a)、(b)は、提示部
Pが完全提示域にある場合を示し、(c)は、部分提示
域にある場合を示す説明図である。
【図8】糸駆動型の力覚提示装置1の概略機構を示した
斜視図である。
【図9】完全提示域と部分提示域における張力の状態を
説明のための説明図であり、(a)、(b)は、提示部
Pが完全提示域にある場合を示し、(c)は、部分提示
域にある場合を示す説明図である。
【図10】完全提示域と部分提示域を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1、10 糸駆動型の力覚提示装置 2 フレーム 3a,3b,3c,3d モータ 糸4a、4b、4c、4d 糸(ワイヤ) 5 把持部 6a,6b,6c,6d プーリ 7a,7b,7c,7d ロータリエンコーダ 8 カウンターボード 9 コンピュータ 12 D/Aコンバータ 13 ディスプレイ 14 処理装置 15 立体視用めがね
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月27日(2001.12.
27)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【数12】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3次元位置を指示するための指示手段
    と、 前記指示手段を3次元方向に移動自在に且つ任意の軸回
    りに回動自在に支持すべく、前記指示手段を中心として
    外側の少なくとも4箇所に配設された支持点と、各支持
    点から前記指示手段に臨んで繰り出され、先端がそれぞ
    れ前記指示手段に接続された糸と、 前記指示手段の移動量を測定する計測手段と、 前記計測手段の計測値に基づいて前記各糸の張力を演算
    処理する演算処理部と、 前記演算処理部部の演算結果に基づいて、前記各糸の張
    力を制御する糸張力制御手段と、 を備えた糸駆動型の力覚提示装置において、 前記演算処理部では、(1)の制約条件および式(2)
    により、糸にかかる最適な張力値を算出することを特徴
    とする張力計算のアルゴリズム。 【数1】 【数2】 前記(1)中、τiは張力であり、τminはワイヤを弛ま
    せないための張力の最小値であり、τmaxはモータ出力
    の限界で決まる最大値である。また、前記式(2)中、
    Jは目的関数であり、fは出力の目標値であり、φi
    方向ベクトルであり、γは各項の比重を決定する定数で
    ある。
  2. 【請求項2】 3次元位置を指示するための指示手段
    と、 前記指示手段を3次元方向に移動自在に且つ任意の軸回
    りに回動自在に支持すべく、前記指示手段を中心として
    外側の少なくとも7箇所に配設された支持点と、各支持
    点から前記指示手段に臨んで繰り出され、先端がそれぞ
    れ前記指示手段に接続された糸と、 前記指示手段の移動量を測定する計測手段と、 前記計測手段の計測値に基づいて前記各糸の張力を演算
    処理する演算処理部と、 前記演算処理部部の演算結果に基づいて、前記各糸の張
    力を制御する糸張力制御手段と、 を備えた糸駆動型の力覚提示装置において、 前記演算処理部では、(1)の制約条件および式(3)
    により、糸にかかる最適な張力値を算出することを特徴
    とする張力計算のアルゴリズム。 【数3】 【数4】 前記(1)中、τiは張力であり、τminはワイヤを弛ま
    せないための張力の最小値であり、τmaxはモータ出力
    の限界で決まる最大値である。また、前記式(3)中、
    Jは目的関数であり、fは出力の目標値であり、pは掲
    示部の重心位置である。φiは方向ベクトルであり、γt
    はトルクの正確性の比重を決定する定数である。
  3. 【請求項3】 前記演算処理部においては、力覚を提示
    するため糸にかかる最適な張力値の演算方法において、
    さらに、(1)の制約条件および式(4)により算出さ
    れることを特徴とするn自由度の張力計算のアルゴリズ
    ム。 【数5】 【数6】 前記式(4)中、Qはm×mの行列であって、力の正確
    さの重みを表し、riは提示力の効率性の重みを表す係
    数である。
JP2001375522A 2001-12-10 2001-12-10 力覚提示装置における張力計算のアルゴリズム Pending JP2003172662A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001375522A JP2003172662A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 力覚提示装置における張力計算のアルゴリズム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001375522A JP2003172662A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 力覚提示装置における張力計算のアルゴリズム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003172662A true JP2003172662A (ja) 2003-06-20

Family

ID=19183886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001375522A Pending JP2003172662A (ja) 2001-12-10 2001-12-10 力覚提示装置における張力計算のアルゴリズム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003172662A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010033560A (ja) * 2008-06-27 2010-02-12 Tokyo Kogei Univ 感覚提示装置
EP2407863A2 (en) 2010-07-16 2012-01-18 NTT DoCoMo, Inc. Display device, image display system, and image display method
WO2014119382A1 (ja) * 2013-01-29 2014-08-07 日本電気株式会社 触力覚提示装置、情報端末、触力覚提示方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2014119383A1 (ja) * 2013-01-29 2014-08-07 日本電気株式会社 触力覚提示装置、触力覚提示システム、触力覚提示方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2016062428A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 日本電気株式会社 力覚提示装置、情報端末、力覚提示方法、及びプログラム
US9323371B2 (en) 2011-12-05 2016-04-26 Nec Corporation Haptic sensation producing device, information terminal, haptic sensation producing method, and computer-readable recording medium

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010033560A (ja) * 2008-06-27 2010-02-12 Tokyo Kogei Univ 感覚提示装置
EP2407863A2 (en) 2010-07-16 2012-01-18 NTT DoCoMo, Inc. Display device, image display system, and image display method
US8866739B2 (en) 2010-07-16 2014-10-21 Ntt Docomo, Inc. Display device, image display system, and image display method
US9323371B2 (en) 2011-12-05 2016-04-26 Nec Corporation Haptic sensation producing device, information terminal, haptic sensation producing method, and computer-readable recording medium
WO2014119382A1 (ja) * 2013-01-29 2014-08-07 日本電気株式会社 触力覚提示装置、情報端末、触力覚提示方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
WO2014119383A1 (ja) * 2013-01-29 2014-08-07 日本電気株式会社 触力覚提示装置、触力覚提示システム、触力覚提示方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JPWO2014119382A1 (ja) * 2013-01-29 2017-01-26 日本電気株式会社 触力覚提示装置、情報端末、触力覚提示方法、およびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2016062428A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 日本電気株式会社 力覚提示装置、情報端末、力覚提示方法、及びプログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Borgstrom et al. Rapid computation of optimally safe tension distributions for parallel cable-driven robots
Stocco et al. Optimal kinematic design of a haptic pen
US7880717B2 (en) Method, apparatus, and article for force feedback based on tension control and tracking through cables
Korte et al. Triangular buckling patterns of twisted inextensible strips
JP5129415B2 (ja) ロボット、ロボットの制御装置、制御方法、及び制御プログラム
JP6373496B2 (ja) 宇宙機の姿勢制御装置およびcmgのジンバル角演算方法
Maya et al. Workspace and payload-capacity of a new reconfigurable delta parallel robot
JP2003172662A (ja) 力覚提示装置における張力計算のアルゴリズム
Lambert et al. Design, modeling, and implementation of a 7-dof cable-driven haptic device with a configurable cable platform
Kim et al. Development of a novel two-limbed parallel mechanism having Schönflies motion
JP3331100B2 (ja) マニピュレータシミュレート装置
Neri et al. Experimental evaluation of collision avoidance techniques for collaborative robots
Lin et al. Design and implementation of a multi-degrees-of-freedom cable-driven parallel robot with gripper
Lin et al. A mechatronic kit with a control methodology for a modualized cable-suspended robot
Tang et al. A geometrical workspace calculation method for cable-driven parallel manipulators on minimum tension condition
Griffa et al. Kinematic optimization for the design of a ur5 robot end-effector for cardiac tele-ultrasonography
Liu et al. Development of two-handed multi-finger haptic interface SPIDAR-10
Lepetit et al. Numerical generation of hyperspherical harmonics for tetra-atomic systems
Braun et al. The semiclassical coherent state propagator in the Weyl representation
Zhang et al. Kinematic modeling and dexterity evaluation of a PS-RRS-2RUS parallel manipulator used for controllable pitch propeller
US20040204877A1 (en) Apparatus for and method of calculating electromagnetic field intensity, and computer program product
Szalay et al. Internal-and rho-axis systems of molecules with one large amplitude internal motion: The geometry of rho
Enferadi et al. A closed-form solution for the position analysis of a novel fully spherical parallel manipulator
Fozilov et al. Endoscope Automation Framework with Hierarchical Control and Interactive Perception for Multi-Tool Tracking in Minimally Invasive Surgery
Sayadi et al. Finite Arc Method: Fast-Solution Extended Piecewise Constant Curvature Model of Soft Robots with Large Variable Curvature Deformations