JP2003172136A - 内燃機関の排気通路構造 - Google Patents
内燃機関の排気通路構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 内燃機関の排気ガスを熱交換器に導く排気マ
ニホールドからの熱逃げを最小限に抑える。 【解決手段】 シリンダヘッド12に結合されて熱交換
器に排気ガスを導く排気マニホールド22は、外管3
3、断熱管35および内管34よりなる三重管構造を有
しており、外管33および断熱管35の間に第1断熱空
気層39を有するとともに、断熱管35および内管34
の間に第2断熱空気層40を有する。排気マニホールド
22は外管33に設けたフランジ36によりシリンダヘ
ッド12に結合され、内管34はビード34aを介して
管状の排気ポート20に線接触し、外管33、断熱管3
5および内管34はビード35a,35bを介して相互
に線接触する。
ニホールドからの熱逃げを最小限に抑える。 【解決手段】 シリンダヘッド12に結合されて熱交換
器に排気ガスを導く排気マニホールド22は、外管3
3、断熱管35および内管34よりなる三重管構造を有
しており、外管33および断熱管35の間に第1断熱空
気層39を有するとともに、断熱管35および内管34
の間に第2断熱空気層40を有する。排気マニホールド
22は外管33に設けたフランジ36によりシリンダヘ
ッド12に結合され、内管34はビード34aを介して
管状の排気ポート20に線接触し、外管33、断熱管3
5および内管34はビード35a,35bを介して相互
に線接触する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多気筒内燃機関の
シリンダヘッドに結合された排気マニホールドと、排気
ガスの熱エネルギーを回収すべく排気マニホールドの下
流に接続されて内部に排気ガス浄化触媒を収納した熱交
換器とを備えた内燃機関の排気通路構造に関する。
シリンダヘッドに結合された排気マニホールドと、排気
ガスの熱エネルギーを回収すべく排気マニホールドの下
流に接続されて内部に排気ガス浄化触媒を収納した熱交
換器とを備えた内燃機関の排気通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平5−340241号公報には、内
燃機関の排気ガスに含まれる熱エネルギーを利用する排
熱タービンを備えた自動車の駆動ユニットが開示されて
いる。この駆動ユニットは、内燃機関の排気ガスによっ
て液状媒体を加熱して高温・高圧蒸気を発生させ、この
高温・高圧蒸気で作動する排熱タービンの出力を歯車機
構を介して内燃機関のクランクシャフトに伝達するよう
になっている。
燃機関の排気ガスに含まれる熱エネルギーを利用する排
熱タービンを備えた自動車の駆動ユニットが開示されて
いる。この駆動ユニットは、内燃機関の排気ガスによっ
て液状媒体を加熱して高温・高圧蒸気を発生させ、この
高温・高圧蒸気で作動する排熱タービンの出力を歯車機
構を介して内燃機関のクランクシャフトに伝達するよう
になっている。
【0003】また特開平11−303631号公報に
は、二重管構造を採用して断熱性の向上を図った排気マ
ニホールドが開示されている。この排気マニホールド
は、重量を減少させるべく内側単管の肉厚を減少させた
ときに発生するビビリ音を軽減するために、内側単管の
下流端の外面に突出するように形成した環状のビードを
外側単管の内面に当接させている。
は、二重管構造を採用して断熱性の向上を図った排気マ
ニホールドが開示されている。この排気マニホールド
は、重量を減少させるべく内側単管の肉厚を減少させた
ときに発生するビビリ音を軽減するために、内側単管の
下流端の外面に突出するように形成した環状のビードを
外側単管の内面に当接させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記特開平
5−340241号公報には、熱交換部に連なる排気ガ
ス導管からの熱輻射を防止して排気ガスの熱エネルギー
を有効に利用するために、排気ガス導管を熱輻射に対し
て適当な手段で絶縁する旨の記載はあるが、その熱輻射
を防止する手段については具体的に開示されていない。
5−340241号公報には、熱交換部に連なる排気ガ
ス導管からの熱輻射を防止して排気ガスの熱エネルギー
を有効に利用するために、排気ガス導管を熱輻射に対し
て適当な手段で絶縁する旨の記載はあるが、その熱輻射
を防止する手段については具体的に開示されていない。
【0005】また上記特開平11−303631号公報
に記載された二重管構造の排気マニホールドは、熱逃げ
の防止に対してある程度の効果を有するものの、排気ガ
スの熱エネルギーをもれなく回収するという観点からす
ると断熱性が必ずしも充分ではなく、特に排気マニホー
ルドをシリンダヘッドや排気管に接続するフランジ部か
らの熱逃げが大きいという問題がある。
に記載された二重管構造の排気マニホールドは、熱逃げ
の防止に対してある程度の効果を有するものの、排気ガ
スの熱エネルギーをもれなく回収するという観点からす
ると断熱性が必ずしも充分ではなく、特に排気マニホー
ルドをシリンダヘッドや排気管に接続するフランジ部か
らの熱逃げが大きいという問題がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、内燃機関の排気ガスを熱交換器に導く排気マニホー
ルドからの熱逃げを最小限に抑えることを目的とする。
で、内燃機関の排気ガスを熱交換器に導く排気マニホー
ルドからの熱逃げを最小限に抑えることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明によれば、多気筒内燃機
関のシリンダヘッドに結合された排気マニホールドと、
排気ガスの熱エネルギーを回収すべく排気マニホールド
の下流に接続されて内部に排気ガス浄化触媒を収納した
熱交換器とを備え、排気マニホールドは複数の排気ポー
トに連なる複数の排気単管部と、これらの排気単管部を
集合させる排気集合部とから構成された内燃機関の排気
通路構造において、排気マニホールドは、シリンダヘッ
ドに結合されるフランジを上流端に有するとともに熱交
換器に結合されるフランジを下流端に有する外管と、外
管の内部に収納されて排気ガスが流通する内管とを備
え、外管および内管の間に多重の断熱空気層を区画し、
排気ガスの状態を検出するセンサを排気集合部に設けた
ことを特徴とする内燃機関の排気通路構造が提案され
る。
に、請求項1に記載された発明によれば、多気筒内燃機
関のシリンダヘッドに結合された排気マニホールドと、
排気ガスの熱エネルギーを回収すべく排気マニホールド
の下流に接続されて内部に排気ガス浄化触媒を収納した
熱交換器とを備え、排気マニホールドは複数の排気ポー
トに連なる複数の排気単管部と、これらの排気単管部を
集合させる排気集合部とから構成された内燃機関の排気
通路構造において、排気マニホールドは、シリンダヘッ
ドに結合されるフランジを上流端に有するとともに熱交
換器に結合されるフランジを下流端に有する外管と、外
管の内部に収納されて排気ガスが流通する内管とを備
え、外管および内管の間に多重の断熱空気層を区画し、
排気ガスの状態を検出するセンサを排気集合部に設けた
ことを特徴とする内燃機関の排気通路構造が提案され
る。
【0008】上記構成によれば、複数の排気単管部およ
び排気集合部からなる排気マニホールドの外管および内
管の間に多重の断熱空気層を区画したので、内管を流れ
る排気ガスの熱が外管を介して逃げるのを多重の断熱空
気層によって遮断し、排気ガスを高温のまま熱交換器に
導いて熱エネルギーを効果的に回収するとともに、熱交
換器に内蔵した排気ガス浄化触媒による排気ガス浄化効
果を高めることができる。また外管の上流端に設けたフ
ランジをシリンダヘッドに結合し、外管の下流端に設け
たフランジを熱交換器に結合したので、つまり内管に比
べて低温の外管を低温のシリンダヘッドおよび低温の蒸
発器に結合したので、高温の内管を低温のシリンダヘッ
ドおよび低温の蒸発器に結合する場合に比べて、内管か
らの熱逃げを低減して熱エネルギーの回収効率を高める
ことができる。また排気ガスの状態を検出するセンサを
排気集合部に設けたので、各気筒からの排気ガスの状態
を均等に検出することができ、しかもセンサを介しての
熱逃げを多重の断熱空気層によって阻止することができ
る。
び排気集合部からなる排気マニホールドの外管および内
管の間に多重の断熱空気層を区画したので、内管を流れ
る排気ガスの熱が外管を介して逃げるのを多重の断熱空
気層によって遮断し、排気ガスを高温のまま熱交換器に
導いて熱エネルギーを効果的に回収するとともに、熱交
換器に内蔵した排気ガス浄化触媒による排気ガス浄化効
果を高めることができる。また外管の上流端に設けたフ
ランジをシリンダヘッドに結合し、外管の下流端に設け
たフランジを熱交換器に結合したので、つまり内管に比
べて低温の外管を低温のシリンダヘッドおよび低温の蒸
発器に結合したので、高温の内管を低温のシリンダヘッ
ドおよび低温の蒸発器に結合する場合に比べて、内管か
らの熱逃げを低減して熱エネルギーの回収効率を高める
ことができる。また排気ガスの状態を検出するセンサを
排気集合部に設けたので、各気筒からの排気ガスの状態
を均等に検出することができ、しかもセンサを介しての
熱逃げを多重の断熱空気層によって阻止することができ
る。
【0009】また請求項2に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、外管および内管の間隙に断熱
部材を配置して少なくとも2層の断熱空気層を区画し、
内管および断熱部材を相互に線接触させ、断熱部材およ
び外管を相互に線接触させたことを特徴とする内燃機関
の排気通路構造が提案される。
請求項1の構成に加えて、外管および内管の間隙に断熱
部材を配置して少なくとも2層の断熱空気層を区画し、
内管および断熱部材を相互に線接触させ、断熱部材およ
び外管を相互に線接触させたことを特徴とする内燃機関
の排気通路構造が提案される。
【0010】上記構成によれば、外管および内管の間隙
に断熱部材を配置することで、断熱部材を介して少なく
とも2層の断熱空気層を区画することができ、しかも内
管および断熱部材を線接触させるとともに、断熱部材お
よび外管を線接触させることにより、伝熱面積を減少さ
せて高温の内管から断熱部材を介して低温の外管に逃げ
る熱エネルギーを最小限に抑えることができる。
に断熱部材を配置することで、断熱部材を介して少なく
とも2層の断熱空気層を区画することができ、しかも内
管および断熱部材を線接触させるとともに、断熱部材お
よび外管を線接触させることにより、伝熱面積を減少さ
せて高温の内管から断熱部材を介して低温の外管に逃げ
る熱エネルギーを最小限に抑えることができる。
【0011】また請求項3に記載された発明によれば、
請求項2の構成に加えて、断熱部材は管状であることを
特徴とする内燃機関の排気通路構造が提案される。
請求項2の構成に加えて、断熱部材は管状であることを
特徴とする内燃機関の排気通路構造が提案される。
【0012】上記構成によれば、断熱部材が管状である
ため、環状の外管および環状の内管との間に均一な断熱
空気層を形成して断熱効果を高めることができる。
ため、環状の外管および環状の内管との間に均一な断熱
空気層を形成して断熱効果を高めることができる。
【0013】また請求項4に記載された発明によれば、
請求項1の構成に加えて、内管の端部はフランジの端部
から突出していることを特徴とする内燃機関の排気通路
構造が提案される。
請求項1の構成に加えて、内管の端部はフランジの端部
から突出していることを特徴とする内燃機関の排気通路
構造が提案される。
【0014】上記構成によれば、内管の端部をフランジ
の端部から突出させたので、その内管をシリンダヘッド
および熱交換器に挿入することにより、外管のフランジ
を介しての熱逃げを最小限に抑えることができる。
の端部から突出させたので、その内管をシリンダヘッド
および熱交換器に挿入することにより、外管のフランジ
を介しての熱逃げを最小限に抑えることができる。
【0015】尚、実施例の蒸発器23は本発明の熱交換
器に対応し、実施例の断熱管35,45は本発明の断熱
部材に対応し、実施例の酸素濃度センサ42は本発明の
センサに対応する。
器に対応し、実施例の断熱管35,45は本発明の断熱
部材に対応し、実施例の酸素濃度センサ42は本発明の
センサに対応する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0017】図1〜図6は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は熱交換器を備えた内燃機関の全体側面図、図
2は図1の2−2線矢視図、図3は図2の3方向矢視
図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5
線断面図、図6は図2の6−6線断面図である。
で、図1は熱交換器を備えた内燃機関の全体側面図、図
2は図1の2−2線矢視図、図3は図2の3方向矢視
図、図4は図2の4−4線断面図、図5は図2の5−5
線断面図、図6は図2の6−6線断面図である。
【0018】図1に示すように、直列多気筒(実施例で
は四気筒)の内燃機関Eはシリンダブロック11の上面
に結合されたシリンダヘッド12およびヘッドカバー1
3と、シリンダブロック11の下面に結合されたオイル
パン14とを備えており、シリンダブロック11に設け
た4個のシリンダボア15…に摺動自在に嵌合するピス
トン16…がコネクティングロッド17…を介してクラ
ンクシャフト18に接続される。シリンダヘッド12に
形成した吸気ポート19…および排気ポート20…にそ
れぞれ吸気マニホールド21および排気マニホールド2
2が結合され、排気マニホールド22の下流に蒸発器2
3を介して排気管24が接続される。蒸発器23は本発
明の熱交換器を構成するもので、排気ガスの熱で水を加
熱して高温・高圧蒸気を発生させる。
は四気筒)の内燃機関Eはシリンダブロック11の上面
に結合されたシリンダヘッド12およびヘッドカバー1
3と、シリンダブロック11の下面に結合されたオイル
パン14とを備えており、シリンダブロック11に設け
た4個のシリンダボア15…に摺動自在に嵌合するピス
トン16…がコネクティングロッド17…を介してクラ
ンクシャフト18に接続される。シリンダヘッド12に
形成した吸気ポート19…および排気ポート20…にそ
れぞれ吸気マニホールド21および排気マニホールド2
2が結合され、排気マニホールド22の下流に蒸発器2
3を介して排気管24が接続される。蒸発器23は本発
明の熱交換器を構成するもので、排気ガスの熱で水を加
熱して高温・高圧蒸気を発生させる。
【0019】図4から明らかなように、各々の排気ポー
ト20はシリンダヘッド12とは別体のパイプ部材で構
成されており、シリンダヘッド12に形成した排気ポー
ト収納孔25にステー26…を介して支持される。排気
ポート20とシリンダヘッド12との間には断熱空気層
27が形成されており、この断熱空気層27により高温
の排気ポート20からシリンダヘッド12を介しての熱
逃げが低減される。排気ポート収納孔25の近傍のシリ
ンダヘッド12には、冷却水が循環するウオータジャケ
ット28が形成される。
ト20はシリンダヘッド12とは別体のパイプ部材で構
成されており、シリンダヘッド12に形成した排気ポー
ト収納孔25にステー26…を介して支持される。排気
ポート20とシリンダヘッド12との間には断熱空気層
27が形成されており、この断熱空気層27により高温
の排気ポート20からシリンダヘッド12を介しての熱
逃げが低減される。排気ポート収納孔25の近傍のシリ
ンダヘッド12には、冷却水が循環するウオータジャケ
ット28が形成される。
【0020】次に、図2〜図6を参照して排気マニホー
ルド22の構造を説明する。
ルド22の構造を説明する。
【0021】排気マニホールド22は4個の排気ポート
20…に連なる4本の湾曲した排気単管部31…と、こ
れらの排気単管部31…の下流端を一体に束ねる概略半
球状の排気集合部32とで構成される。
20…に連なる4本の湾曲した排気単管部31…と、こ
れらの排気単管部31…の下流端を一体に束ねる概略半
球状の排気集合部32とで構成される。
【0022】各々の排気単管部31は半径方向外側に位
置する外管33と、半径方向内側に位置する内管34
と、外管33および内管34の間に位置する断熱管35
とを備えた三重管構造を有しており、4本の外管33…
の上流端に一体に溶接した共通のフランジ36が複数本
(実施例では10本)のボルト37…でガスケット38
を介してシリンダヘッド12の側壁に結合される。
置する外管33と、半径方向内側に位置する内管34
と、外管33および内管34の間に位置する断熱管35
とを備えた三重管構造を有しており、4本の外管33…
の上流端に一体に溶接した共通のフランジ36が複数本
(実施例では10本)のボルト37…でガスケット38
を介してシリンダヘッド12の側壁に結合される。
【0023】内部を排気ガスが流れる内管34の上流端
は外管33のフランジ36および断熱管35の上流端か
ら所定距離だけ突出しており、その突出部が排気ポート
20の下流端の内周に挿入される。その際に、内管34
の外周に外向きに突設された環状のビード34aが排気
ポート20の下流端の内周に当接してシール機能を発揮
する。また断熱管35の上流端には外向きに突出する環
状のビード35aと内向きに突出する環状のビード35
bとが設けられており、ビード35aが外管33の内周
に当接し、かつビード35bが内管34の外周に当接す
ることで、外管33および断熱管35間に厚さ約2mm
の第1断熱空気層39が区画されるとともに、断熱管3
5および内管34間に厚さ約2mmの第2断熱空気層4
0が区画される。
は外管33のフランジ36および断熱管35の上流端か
ら所定距離だけ突出しており、その突出部が排気ポート
20の下流端の内周に挿入される。その際に、内管34
の外周に外向きに突設された環状のビード34aが排気
ポート20の下流端の内周に当接してシール機能を発揮
する。また断熱管35の上流端には外向きに突出する環
状のビード35aと内向きに突出する環状のビード35
bとが設けられており、ビード35aが外管33の内周
に当接し、かつビード35bが内管34の外周に当接す
ることで、外管33および断熱管35間に厚さ約2mm
の第1断熱空気層39が区画されるとともに、断熱管3
5および内管34間に厚さ約2mmの第2断熱空気層4
0が区画される。
【0024】排気マニホールド22の排気集合部32に
ナット41が溶接されており、このナット41に螺着さ
れた酸素濃度センサ42の先端の検出部42aが排気集
合部32の内部空間に臨むことで、排気ガス中の酸素濃
度が検出される。
ナット41が溶接されており、このナット41に螺着さ
れた酸素濃度センサ42の先端の検出部42aが排気集
合部32の内部空間に臨むことで、排気ガス中の酸素濃
度が検出される。
【0025】排気集合部32は半径方向外側に位置する
外管43と、半径方向内側に位置する内管44と、外管
43および内管44の間に位置する断熱管45とを備え
た三重管構造を有しており、外管43の下流端に円形の
フランジ46が一体に溶接される。断熱管45および内
管44は酸素濃度センサ42を取り付けるナット41と
の干渉を避けるための円形の開口45a,44aを備え
ており、断熱管45の外面に開口45aを囲むように突
設したビード45bが外管43の内面に当接するととも
に、内管44の外面に開口44aを囲むように突設した
ビード44bが断熱管45内面に当接する。
外管43と、半径方向内側に位置する内管44と、外管
43および内管44の間に位置する断熱管45とを備え
た三重管構造を有しており、外管43の下流端に円形の
フランジ46が一体に溶接される。断熱管45および内
管44は酸素濃度センサ42を取り付けるナット41と
の干渉を避けるための円形の開口45a,44aを備え
ており、断熱管45の外面に開口45aを囲むように突
設したビード45bが外管43の内面に当接するととも
に、内管44の外面に開口44aを囲むように突設した
ビード44bが断熱管45内面に当接する。
【0026】蒸発器23の円筒状ケーシング47の上端
の開口部に、エンドカバー48の外周部および放熱カバ
ー49の外周部が重ね合わされて複数本のボルト50…
で共締めされる。放熱カバー49の筒状部49aの先端
に円形のフランジ51が溶接されており、このフランジ
51と排気マニホールド22の排気集合部32のフラン
ジ46とが複数対(実施例では6対)のボルト52…お
よびナット53…で締結される。放熱カバー49は蒸発
器23の低温部分、つまり低温の水が流れる水通路55
の近傍に固定されるので、その放熱カバー49に設けら
れたフランジ51の温度も低温に維持される。
の開口部に、エンドカバー48の外周部および放熱カバ
ー49の外周部が重ね合わされて複数本のボルト50…
で共締めされる。放熱カバー49の筒状部49aの先端
に円形のフランジ51が溶接されており、このフランジ
51と排気マニホールド22の排気集合部32のフラン
ジ46とが複数対(実施例では6対)のボルト52…お
よびナット53…で締結される。放熱カバー49は蒸発
器23の低温部分、つまり低温の水が流れる水通路55
の近傍に固定されるので、その放熱カバー49に設けら
れたフランジ51の温度も低温に維持される。
【0027】断熱管45の下流端は外管43のフランジ
46の下流端から突出し、かつ内管44の下流端は断熱
管45の下流端から突出する。断熱管45の下流端に外
向きに突設した環状のビード45cがエンドカバー48
の筒状部48aの内面に当接する。エンドカバー48の
筒状部48aの基部にガイドパイプ54の一端が溶接さ
れており、その他端に外向きに突設した環状のビード5
4aがエンドカバー48の筒状部48aの内面に当接す
る。また内管44の下流端に外向きに突設した環状のビ
ード44cがガイドパイプ54の内面に当接する。
46の下流端から突出し、かつ内管44の下流端は断熱
管45の下流端から突出する。断熱管45の下流端に外
向きに突設した環状のビード45cがエンドカバー48
の筒状部48aの内面に当接する。エンドカバー48の
筒状部48aの基部にガイドパイプ54の一端が溶接さ
れており、その他端に外向きに突設した環状のビード5
4aがエンドカバー48の筒状部48aの内面に当接す
る。また内管44の下流端に外向きに突設した環状のビ
ード44cがガイドパイプ54の内面に当接する。
【0028】排気集合部32の外管43、内管44およ
び断熱管45の上流端は、それぞれ排気単管部31…の
外管33…、内管34…および断熱管35…の下流端に
溶接により結合される。そして排気集合部32の外管4
3および断熱管45間に区画された第1断熱空気層39
は各排気単管部31…の第1断熱空気層39に連通し、
排気集合部32の断熱管45および内管44間に区画さ
れた第2断熱空気層40は各排気単管部31…の第2断
熱空気層40に連通する。
び断熱管45の上流端は、それぞれ排気単管部31…の
外管33…、内管34…および断熱管35…の下流端に
溶接により結合される。そして排気集合部32の外管4
3および断熱管45間に区画された第1断熱空気層39
は各排気単管部31…の第1断熱空気層39に連通し、
排気集合部32の断熱管45および内管44間に区画さ
れた第2断熱空気層40は各排気単管部31…の第2断
熱空気層40に連通する。
【0029】排気単管部31…および排気集合部32の
外管33…,43の肉厚は比較的に大きく(実施例では
1mm)設定され、排気単管部31…および排気集合部
32の内管34…,44および断熱管35…,45の肉
厚は比較的に小さく(実施例では0.6mm)に設定さ
れる。このように、シリンダヘッド12および蒸発器2
3に接続される外管33…,43の肉厚を大きくするこ
とで排気マニホールド22の剛性を確保することがで
き、また排気ガスの熱が伝わり易い内管34…,44お
よび断熱管35…,45の肉厚を小さくすることで、そ
れらのヒートマスを低減して瞬時に高温の排気ガスを蒸
発器23に供給することを可能にし、過渡的応答性の向
上を図ることができる。
外管33…,43の肉厚は比較的に大きく(実施例では
1mm)設定され、排気単管部31…および排気集合部
32の内管34…,44および断熱管35…,45の肉
厚は比較的に小さく(実施例では0.6mm)に設定さ
れる。このように、シリンダヘッド12および蒸発器2
3に接続される外管33…,43の肉厚を大きくするこ
とで排気マニホールド22の剛性を確保することがで
き、また排気ガスの熱が伝わり易い内管34…,44お
よび断熱管35…,45の肉厚を小さくすることで、そ
れらのヒートマスを低減して瞬時に高温の排気ガスを蒸
発器23に供給することを可能にし、過渡的応答性の向
上を図ることができる。
【0030】しかして、内燃機関Eの運転に伴って4個
の排気ポート20…から出た排気ガスは排気マニホール
ド22の4本の排気単管部31…に流入し、その下流の
排気集合部32において合流した後に蒸発器23に流入
する。排気単管部31…および排気集合部32は外管3
3…,43、内管34…,44および断熱管35…,4
5よりなる三重管構造を有しており、外管33…,43
と断熱管35…,45との間に第1断熱空気層39が形
成され、かつ断熱管35…,45と内管34…,44と
の間に第2断熱空気層40が形成されるので、内管34
…,44を流れる排気ガスの熱が外管33…,43から
外部に逃げるのを第1、第2断熱空気層39,40によ
って効果的に阻止することができる。外管33…,4
3、内管34…,44および断熱管35…,45は何れ
も円形断面を有して同心に配置されているので、均一の
厚さを有する第1、第2断熱空気層39,40を環状に
形成することができ、断熱効果を有効に発揮させること
ができる。
の排気ポート20…から出た排気ガスは排気マニホール
ド22の4本の排気単管部31…に流入し、その下流の
排気集合部32において合流した後に蒸発器23に流入
する。排気単管部31…および排気集合部32は外管3
3…,43、内管34…,44および断熱管35…,4
5よりなる三重管構造を有しており、外管33…,43
と断熱管35…,45との間に第1断熱空気層39が形
成され、かつ断熱管35…,45と内管34…,44と
の間に第2断熱空気層40が形成されるので、内管34
…,44を流れる排気ガスの熱が外管33…,43から
外部に逃げるのを第1、第2断熱空気層39,40によ
って効果的に阻止することができる。外管33…,4
3、内管34…,44および断熱管35…,45は何れ
も円形断面を有して同心に配置されているので、均一の
厚さを有する第1、第2断熱空気層39,40を環状に
形成することができ、断熱効果を有効に発揮させること
ができる。
【0031】しかも内管34に比べて低温の外管33の
上流端に設けたフランジ36を、ウオータジャケットを
通過する冷却水で冷却される比較的に低温のシリンダヘ
ッド12に結合し、かつ低温の外管43の下流端に設け
たフランジ46を、蒸発器23の比較的に低温の放熱カ
バー49に設けたフランジ51に結合するので、低温部
どうしの結合により熱逃げ防止効果を発揮させることが
できる。
上流端に設けたフランジ36を、ウオータジャケットを
通過する冷却水で冷却される比較的に低温のシリンダヘ
ッド12に結合し、かつ低温の外管43の下流端に設け
たフランジ46を、蒸発器23の比較的に低温の放熱カ
バー49に設けたフランジ51に結合するので、低温部
どうしの結合により熱逃げ防止効果を発揮させることが
できる。
【0032】また重量が大きい蒸発器23を確実に支持
するには、フランジ51が設けられる放熱カバー49の
肉厚を充分に確保する必要があるが、放熱カバー49は
蒸発器23の水通路55の近傍に固定されていて比較的
に低温に維持されるため、ヒートマスの増加を懸念する
ことなく肉厚を確保して剛性を高めることができるだけ
でなく、温度上昇による放熱カバー49の強度低下を考
慮する必要もなくなる。
するには、フランジ51が設けられる放熱カバー49の
肉厚を充分に確保する必要があるが、放熱カバー49は
蒸発器23の水通路55の近傍に固定されていて比較的
に低温に維持されるため、ヒートマスの増加を懸念する
ことなく肉厚を確保して剛性を高めることができるだけ
でなく、温度上昇による放熱カバー49の強度低下を考
慮する必要もなくなる。
【0033】各々の排気単管部31の上流端において、
高温の排気ガスに直接晒される内管34は低温のフラン
ジ36との間に隙間α(図4参照)を有しているため、
内管34から外管33への直接の熱伝達を回避すること
ができる。また高温の排気ポート20と高温の内管34
とを相互に接触させ、かつ前記接触をビード34aによ
る線接触として伝熱面積を減少させることで、熱逃げを
最小限に抑えることができる。
高温の排気ガスに直接晒される内管34は低温のフラン
ジ36との間に隙間α(図4参照)を有しているため、
内管34から外管33への直接の熱伝達を回避すること
ができる。また高温の排気ポート20と高温の内管34
とを相互に接触させ、かつ前記接触をビード34aによ
る線接触として伝熱面積を減少させることで、熱逃げを
最小限に抑えることができる。
【0034】また高温の内管34を覆うことで高温にな
り易い断熱管35はその上流部に設けたビード35a,
35bが、外管33の内面および内管34の外面にそれ
ぞれ線接触する。このように、ビード35a,35bを
介して内管34、断熱管35および外管33を相互に線
接触させることで、外管33の内部に内管34および断
熱管35を支持するとともに、外管33、内管34およ
び断熱管35の熱膨張量の差を吸収することができ、し
かも内管34から断熱管35を介して外管33に熱伝達
する伝熱面積を極めて小さくして排気単管部31の上流
端からの熱逃げを最小限に抑えることができる。
り易い断熱管35はその上流部に設けたビード35a,
35bが、外管33の内面および内管34の外面にそれ
ぞれ線接触する。このように、ビード35a,35bを
介して内管34、断熱管35および外管33を相互に線
接触させることで、外管33の内部に内管34および断
熱管35を支持するとともに、外管33、内管34およ
び断熱管35の熱膨張量の差を吸収することができ、し
かも内管34から断熱管35を介して外管33に熱伝達
する伝熱面積を極めて小さくして排気単管部31の上流
端からの熱逃げを最小限に抑えることができる。
【0035】更に前記3個のビード34a,35a,3
5bの位置が軸方向にずれているため、ビード34a,
35a,35bを介しての伝熱量を一層低減することが
できる。
5bの位置が軸方向にずれているため、ビード34a,
35a,35bを介しての伝熱量を一層低減することが
できる。
【0036】一方、排気集合部32の下流端において、
高温・高圧蒸気が通過する蒸発器23の蒸気通路56
(図6参照)の近傍に位置し、かつ排気ガスが直接接触
するガイドパイプ54は高温になるが、高温の内管44
の下流端に設けたビード44cと高温のガイドパイプ5
4の内面とを接触させることで熱逃げを最小限に抑える
ことができる。
高温・高圧蒸気が通過する蒸発器23の蒸気通路56
(図6参照)の近傍に位置し、かつ排気ガスが直接接触
するガイドパイプ54は高温になるが、高温の内管44
の下流端に設けたビード44cと高温のガイドパイプ5
4の内面とを接触させることで熱逃げを最小限に抑える
ことができる。
【0037】また低温のフランジ46は、高温の内管4
4を覆うことで高温になり易い断熱管45との間に隙間
β(図6参照)を有しており、かつ内管44はガイドパ
イプ54にビード44cを介して線接触するとともに断
熱管45にビード44bを介して線接触し、断熱管45
はエンドカバー48の筒状部48aにビード45cを介
して線接触するとともに、外管45にビード45bを介
して線接触し、ガイドパイプ54はビード54aを介し
て放熱カバー49の筒状部49aに線接触する。このよ
うに、ビード44b,44c,45b,45c,54a
を介して内管44、断熱管45および外管43等を線接
触させることで、内管34から外管33に熱伝達する伝
熱面積を減少させて排気集合部32からの熱逃げを最小
限に抑えることができる。
4を覆うことで高温になり易い断熱管45との間に隙間
β(図6参照)を有しており、かつ内管44はガイドパ
イプ54にビード44cを介して線接触するとともに断
熱管45にビード44bを介して線接触し、断熱管45
はエンドカバー48の筒状部48aにビード45cを介
して線接触するとともに、外管45にビード45bを介
して線接触し、ガイドパイプ54はビード54aを介し
て放熱カバー49の筒状部49aに線接触する。このよ
うに、ビード44b,44c,45b,45c,54a
を介して内管44、断熱管45および外管43等を線接
触させることで、内管34から外管33に熱伝達する伝
熱面積を減少させて排気集合部32からの熱逃げを最小
限に抑えることができる。
【0038】更に排気集合部32の下流端における3個
のビード44c,45c,54aの位置が軸方向にずれ
ているため、ビード44c,45c,54aを介しての
伝熱量を一層低減することができる。
のビード44c,45c,54aの位置が軸方向にずれ
ているため、ビード44c,45c,54aを介しての
伝熱量を一層低減することができる。
【0039】また各々の排気単管部31の上流端におい
て、外管33のフランジ36から突出する内管34を排
気ポート20に挿入することにより、排気ガスの熱がフ
ランジ36に伝わり難くして熱逃げの減少を図ることが
できる。排気集合部32の下流端においても、外管43
のフランジ46から突出する断熱管45および内管44
を蒸発器23の入口に挿入することにより、排気ガスの
熱がフランジ46に伝わり難くして熱逃げの減少を図る
ことができる。
て、外管33のフランジ36から突出する内管34を排
気ポート20に挿入することにより、排気ガスの熱がフ
ランジ36に伝わり難くして熱逃げの減少を図ることが
できる。排気集合部32の下流端においても、外管43
のフランジ46から突出する断熱管45および内管44
を蒸発器23の入口に挿入することにより、排気ガスの
熱がフランジ46に伝わり難くして熱逃げの減少を図る
ことができる。
【0040】このように、排気マニホールド22を介し
ての熱逃げを減少させることで、内燃機関Eから排出さ
れた排気ガスを高温状態のまま蒸発器23に供給するこ
とが可能となり、蒸発器23において排気ガスの熱エネ
ルギーを効果的に回収すると同時に、排気ガス浄化触媒
を有効に作用させて排気ガスを充分に浄化することがで
きる。また排気集合部32に酸素濃度センサ42を設け
たことにより、各気筒から排出された排気ガスの状態を
均等に検出することが可能になって酸素濃度の検出精度
が向上するだけでなく、酸素濃度センサ42を介しての
熱逃げをも低減することができる。
ての熱逃げを減少させることで、内燃機関Eから排出さ
れた排気ガスを高温状態のまま蒸発器23に供給するこ
とが可能となり、蒸発器23において排気ガスの熱エネ
ルギーを効果的に回収すると同時に、排気ガス浄化触媒
を有効に作用させて排気ガスを充分に浄化することがで
きる。また排気集合部32に酸素濃度センサ42を設け
たことにより、各気筒から排出された排気ガスの状態を
均等に検出することが可能になって酸素濃度の検出精度
が向上するだけでなく、酸素濃度センサ42を介しての
熱逃げをも低減することができる。
【0041】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0042】例えば、本発明の排気マニホールド22は
四気筒以外の多気筒内燃機関Eに対して適用することが
できる。
四気筒以外の多気筒内燃機関Eに対して適用することが
できる。
【0043】また実施例の排気マニホールド22は1層
の断熱管35…,45を備えているが、断熱管を2層以
上に設けて隣接する断熱管の間に断熱空気層を形成する
ことができる。
の断熱管35…,45を備えているが、断熱管を2層以
上に設けて隣接する断熱管の間に断熱空気層を形成する
ことができる。
【0044】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、複数の排気単管部および排気集合部からなる
排気マニホールドの外管および内管の間に多重の断熱空
気層を区画したので、内管を流れる排気ガスの熱が外管
を介して逃げるのを多重の断熱空気層によって遮断し、
排気ガスを高温のまま熱交換器に導いて熱エネルギーを
効果的に回収するとともに、熱交換器に内蔵した排気ガ
ス浄化触媒による排気ガス浄化効果を高めることができ
る。また外管の上流端に設けたフランジをシリンダヘッ
ドに結合し、外管の下流端に設けたフランジを熱交換器
に結合したので、つまり内管に比べて低温の外管を低温
のシリンダヘッドおよび低温の蒸発器に結合したので、
高温の内管を低温のシリンダヘッドおよび低温の蒸発器
に結合する場合に比べて、内管からの熱逃げを低減して
熱エネルギーの回収効率を高めることができる。また排
気ガスの状態を検出するセンサを排気集合部に設けたの
で、各気筒からの排気ガスの状態を均等に検出すること
ができ、しかもセンサを介しての熱逃げを多重の断熱空
気層によって阻止することができる。
によれば、複数の排気単管部および排気集合部からなる
排気マニホールドの外管および内管の間に多重の断熱空
気層を区画したので、内管を流れる排気ガスの熱が外管
を介して逃げるのを多重の断熱空気層によって遮断し、
排気ガスを高温のまま熱交換器に導いて熱エネルギーを
効果的に回収するとともに、熱交換器に内蔵した排気ガ
ス浄化触媒による排気ガス浄化効果を高めることができ
る。また外管の上流端に設けたフランジをシリンダヘッ
ドに結合し、外管の下流端に設けたフランジを熱交換器
に結合したので、つまり内管に比べて低温の外管を低温
のシリンダヘッドおよび低温の蒸発器に結合したので、
高温の内管を低温のシリンダヘッドおよび低温の蒸発器
に結合する場合に比べて、内管からの熱逃げを低減して
熱エネルギーの回収効率を高めることができる。また排
気ガスの状態を検出するセンサを排気集合部に設けたの
で、各気筒からの排気ガスの状態を均等に検出すること
ができ、しかもセンサを介しての熱逃げを多重の断熱空
気層によって阻止することができる。
【0045】また請求項2に記載された発明によれば、
外管および内管の間隙に断熱部材を配置することで、断
熱部材を介して少なくとも2層の断熱空気層を区画する
ことができ、しかも内管および断熱部材を線接触させる
とともに、断熱部材および外管を線接触させることによ
り、伝熱面積を減少させて高温の内管から断熱部材を介
して低温の外管に逃げる熱エネルギーを最小限に抑える
ことができる。
外管および内管の間隙に断熱部材を配置することで、断
熱部材を介して少なくとも2層の断熱空気層を区画する
ことができ、しかも内管および断熱部材を線接触させる
とともに、断熱部材および外管を線接触させることによ
り、伝熱面積を減少させて高温の内管から断熱部材を介
して低温の外管に逃げる熱エネルギーを最小限に抑える
ことができる。
【0046】また請求項3に記載された発明によれば、
断熱部材が管状であるため、環状の外管および環状の内
管との間に均一な断熱空気層を形成して断熱効果を高め
ることができる。
断熱部材が管状であるため、環状の外管および環状の内
管との間に均一な断熱空気層を形成して断熱効果を高め
ることができる。
【0047】また請求項4に記載された発明によれば、
内管の端部をフランジの端部から突出させたので、その
内管をシリンダヘッドおよび熱交換器に挿入することに
より、外管のフランジを介しての熱逃げを最小限に抑え
ることができる。
内管の端部をフランジの端部から突出させたので、その
内管をシリンダヘッドおよび熱交換器に挿入することに
より、外管のフランジを介しての熱逃げを最小限に抑え
ることができる。
【図1】熱交換器を備えた内燃機関の全体側面図
【図2】図1の2−2線矢視図
【図3】図2の3方向矢視図
【図4】図2の4−4線断面図
【図5】図2の5−5線断面図
【図6】図2の6−6線断面図
E 内燃機関
12 シリンダヘッド
20 排気ポート
22 排気マニホールド
23 蒸発器(熱交換器)
31 排気単管部
32 排気集合部
33 外管
34 内管
35 断熱管(断熱部材)
36 フランジ
39 第1断熱空気層(断熱空気層)
40 第2断熱空気層(断熱空気層)
42 酸素濃度センサ(センサ)
43 外管
44 内管
45 断熱管(断熱部材)
46 フランジ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 篠原 雅志
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
(72)発明者 斎藤 文一
埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会
社本田技術研究所内
Fターム(参考) 3G004 BA00 BA05 BA06 DA02 DA25
EA05 GA02 GA06
Claims (4)
- 【請求項1】 多気筒内燃機関(E)のシリンダヘッド
(12)に結合された排気マニホールド(22)と、排
気ガスの熱エネルギーを回収すべく排気マニホールド
(22)の下流に接続されて内部に排気ガス浄化触媒を
収納した熱交換器(23)とを備え、排気マニホールド
(22)は複数の排気ポート(20)に連なる複数の排
気単管部(31)と、これらの排気単管部(31)を集
合させる排気集合部(32)とから構成された内燃機関
の排気通路構造において、 排気マニホールド(22)は、シリンダヘッド(12)
に結合されるフランジ(36)を上流端に有するととも
に熱交換器(23)に結合されるフランジ(46)を下
流端に有する外管(33,43)と、外管(33,4
3)の内部に収納されて排気ガスが流通する内管(3
4,44)とを備え、 外管(33,43)および内管(34,44)の間に多
重の断熱空気層(39,40)を区画し、 排気ガスの状態を検出するセンサ(42)を排気集合部
(32)に設けたことを特徴とする内燃機関の排気通路
構造。 - 【請求項2】 外管(33,43)および内管(34,
44)の間隙に断熱部材(35,45)を配置して少な
くとも2層の断熱空気層(39,40)を区画し、内管
(34,44)および断熱部材(35,45)を相互に
線接触させ、断熱部材(35,45)および外管(3
3,43)を相互に線接触させたことを特徴とする、請
求項1に記載の内燃機関の排気通路構造。 - 【請求項3】 断熱部材(35,45)は管状であるこ
とを特徴とする、請求項2に記載の内燃機関の排気通路
構造。 - 【請求項4】 内管(34,44)の端部はフランジ
(36,46)の端部から突出していることを特徴とす
る、請求項1に記載の内燃機関の排気通路構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001368912A JP2003172136A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 内燃機関の排気通路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001368912A JP2003172136A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 内燃機関の排気通路構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003172136A true JP2003172136A (ja) | 2003-06-20 |
JP2003172136A5 JP2003172136A5 (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=19178409
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001368912A Ceased JP2003172136A (ja) | 2001-12-03 | 2001-12-03 | 内燃機関の排気通路構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003172136A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007278221A (ja) * | 2006-04-10 | 2007-10-25 | Toyota Motor Corp | 内燃機関のシール構造及びそのシール構造に使用されるガスケット |
JP2007278156A (ja) * | 2006-04-06 | 2007-10-25 | Sankei Giken Kogyo Co Ltd | エンジンの排気装置 |
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US20150059324A1 (en) * | 2013-08-30 | 2015-03-05 | Benteler Automobiltechnik Gmbh | Exhaust manifold with insulation sleeve |
US20150260077A1 (en) * | 2014-03-12 | 2015-09-17 | Tenneco Gmbh | Exhaust pipe flange |
JP2017187036A (ja) * | 2016-03-31 | 2017-10-12 | マン・ディーゼル・アンド・ターボ・エスイー | 排ガス後処理システム及び内燃機関 |
CN112469892A (zh) * | 2018-07-23 | 2021-03-09 | 雷诺股份公司 | 用于热力发动机的排气的热绝缘装置 |
-
2001
- 2001-12-03 JP JP2001368912A patent/JP2003172136A/ja not_active Ceased
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