JP2003170885A - 変速機付き自転車 - Google Patents

変速機付き自転車

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JP2003170885A
JP2003170885A JP2002159334A JP2002159334A JP2003170885A JP 2003170885 A JP2003170885 A JP 2003170885A JP 2002159334 A JP2002159334 A JP 2002159334A JP 2002159334 A JP2002159334 A JP 2002159334A JP 2003170885 A JP2003170885 A JP 2003170885A
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crankshaft
rotation
gear
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健二 森田
Shinya Matsumoto
真也 松本
Naoki Inoue
直樹 井上
Yoshiaki Tsukada
善昭 塚田
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    • B62M11/00Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels
    • B62M11/04Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio
    • B62M11/10Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio with bevel gear wheels
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M11/00Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels
    • B62M11/04Transmissions characterised by the use of interengaging toothed wheels or frictionally-engaging wheels of changeable ratio
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  • Transmission Devices (AREA)
  • Structure Of Transmissions (AREA)
  • Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内装式変速機の変速機軸をクランク軸とは別
に設けることによって、車体フレームの設計自由度を向
上させること。 【解決手段】 変速機10は内装多段式であり、変速機
軸11はクランク軸7と別に設ける。後輪WRを支持す
るスイングアーム23はメインフレーム21に対して揺
動自在に揺動軸22で支持される。変速機10を揺動軸
22に近接させてあれば、チェーン16の動揺を小さく
できる。つまり、揺動軸22を必ずしもクランク軸7に
近接させる必要はないので設計の自由度が増す。変速機
軸11を揺動軸22よりも前方に配置することによって
もチェーン16のばたつきを小さくしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変速機付き自転車
に係り、特に、車体フレームの設計の自由度を高めるの
に好適な変速機付き自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】クランク軸と同軸に配置された内装変速
機を備えた変速機付き自転車が知られる。例えば、特開
平6−48368号公報に記載された自転車では、クラ
ンク軸上に配置された変速機の切換レバーにモータを連
結させ、このモータで変速機が切り換えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記変速機付き自転車
には、次の解決課題がある。まず、踏力を後輪に伝達す
るための変速機の出力位置がクランク軸上またはその直
近に限定されるため、車体の設計自由度が小さい。例え
ば、後輪を支持するスイングアームを車体のメインフレ
ームに対して揺動自在に構成する場合、揺動軸(スイン
グアームピボット)と変速機の出力軸(以下、変速機軸
と表現する)とが離れていると、スイングアームの揺動
によってチェーンが振動しやすい(ばたつきまたは揺動
が大きい)ので、揺動軸と変速機の軸とはできるだけ近
接している方がよい。したがって、変速機の出力位置が
クランク軸上に限定されていると揺動軸の位置も限定さ
れて設計の自由度が小さくなる。
【0004】また、クランク軸上に変速機を配置する
と、クランク軸の幅(車体左右方向寸法)が変速機の幅
によって制約を受けることから、左右のペダル間の距離
も制限される。
【0005】本発明の目的は、上記従来の課題を解決
し、車体フレームの設計の自由度を向上させることがで
きるように部材を配置した変速機付き自転車を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、内装多段式の変速機を備える自転車にお
いて、前記変速機の変速機軸が、クランク軸とは別に設
けられ、クランク軸に平行に配置されている点に第1の
特徴がある。
【0007】また、本発明は、後輪を支持するスイング
アームを備え、前記スイングアームが、前記後輪の軸と
平行に設けられる揺動軸によって車体のメインフレーム
に揺動自在に支持されているとともに、前記揺動軸およ
び前記変速機軸が互いに近接して配置されている点に第
2の特徴がある。また、本発明は、前記変速機軸が前記
揺動軸より車体前部寄りに配置されている点に第3の特
徴がある。
【0008】さらに、本発明は、前記クランク軸の回転
を前記変速機に伝達するギヤ装置を備え、前記ギヤ装
置、前記変速機、および前記クランク軸が共通のケース
に支承されている点に第4の特徴があり、前記クランク
軸の回転を前記変速機に伝達するチェーン式伝達装置を
備えている点に第5の特徴がある。
【0009】さらに、本発明は、前記変速機が、クラン
ク軸により回動される入力軸と、前記入力軸に偏心して
連結され、入力軸の回転角度に応じて揺動運動する少な
くとも一つのリンク機構と、前記リンク機構を前記変速
機軸に連結し、前記リンク機構の揺動運動に連動して前
記変速機軸を一方方向へ脈動させる一方向クラッチと、
入力軸の回転角度に対するリンク機構の揺動角度を調整
して、入力軸の回転角度に対する変速機軸の回転角度を
変更する変速操作手段とを含む点に第6の特徴がある。
【0010】さらに、本発明は、リンク機構を複数備
え、各リンク機構が入力軸に対して周方向に等角度の間
隔で連結され、各リンク機構が入力軸の回転に同期して
異なる位相で揺動運動する点に第7の特徴がある。さら
に、クランク軸と入力軸とが増速機構を介して噛合され
た点に第8の特徴がある。さらに、クランク軸と入力軸
とが不等速回転伝達機構を介して噛合された点に第9の
特徴がある。
【0011】第1〜第5の特徴によれば、変速機軸を、
クランク軸と同軸上に配置せず、車体の形状に応じて自
由な位置を選択することができる。特に第2の特徴によ
れば、スイングアームの揺動軸の位置が決定されると、
その位置に近接させて変速機軸を配置できる。したがっ
て、クランク軸と同軸上に変速機軸が配置されるのと違
い、揺動軸をクランク軸に近接しなくてもリヤディレー
ラを設けないで後輪に駆動力を伝達するチェーンの動揺
を小さくすることができる。
【0012】第3の特徴によれば、変速機軸を揺動軸の
後方に配置するものよりも、スイングアームの揺動に伴
う前記チェーンの揺動を小さくすることができる。ま
た、第4の特徴によれば、変速機やギヤ装置をケース内
にコンパクトに収納することができる。さらに、第5の
特徴によれば、クランク軸と変速機との相対位置の選択
の自由度を高められる。
【0013】第6の特徴によれば、クランク軸により回
転駆動される入力軸と変速機軸を連結する変速機機構
が、ギヤを使用しないリンク機構から構成されるので、
騒音の発生が抑制され、変速機構が軽量化される。第7
の特徴によれば、入力軸と変速機軸とが複数のリンク機
構を介して連結されるので、クランク軸や変速機軸の配
置自由度が大きくなる。
【0014】第8の特徴によれば、クランク軸と入力軸
との間に増速機構が設けられるので、変速機軸の回転速
度の脈動の周期が短縮される。したがって、重量増およ
び大型化を抑制しつつ、運転者が回転速度の脈動を殆ど
感じることがないような快適な走行性を実現することが
できる。
【0015】第9の特徴によれば、クランク軸と入力軸
との間に不等速回転伝達機構が配置されるので、各変速
比において、変速機軸の回転速度が最大となるタイミン
グで入力軸の回転速度が最小となり、変速機軸の回転速
度が最小となるタイミングで入力軸が回転速度が最大と
なるように各ギヤを組み合わせれば、変速機軸の回転速
度の脈動を一層低減することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
る変速機付き自転車の側面図である。自転車1の車体フ
レーム2は、ヘッドパイプ20およびヘッドパイプ20
から斜め下後方に、左右二股に延びるメインフレーム2
1と、メインフレーム21の後部に設けられる揺動軸2
2で上下に揺動自在に支持されるスイングアーム23と
からなる。メインフレーム21の下方には、補強パイプ
24が設けられ、この補強パイプ24とメインフレーム
21との間はブラケット25、26で結合される。前記
スイングアーム23は二股状のスイングアームとするこ
とができる。
【0017】スイングアーム23の後端には後輪WRが
支持される。ヘッドパイプ20には自転車1を操向可能
なようにフロントフォーク4が枢支される。フロントフ
ォーク4はアウタチューブとインナチューブとの組み合
わせからなり、かつアウタチューブがインナチューブの
上方に位置する倒立タイプである。フロントフォーク4
の上部には、操向ハンドル5が設けられ、下部には前輪
WFが支持される。
【0018】メインフレーム21の下端には車体幅方向
に延びるクランク軸7が設けられ、クランク軸7には、
クランク8を介してペダル9が取り付けられる。クラン
ク8およびペダル9はクランク軸7に対して左右一対設
けられる。前記ブラケット26には変速機軸(シャフ
ト)11および該シャフト11の周りに配置されたギヤ
の組立体(後述)を有する内装多段式の変速機10が設
けられる。シャフト11はクランク軸7と平行にかつ揺
動軸22に近接して配置される。
【0019】クランク軸7には原動スプロケット12が
設けられ、変速機10には入力スプロケット13と出力
スプロケット14とが設けられる。また、後輪WRには
後輪スプロケット(図示せず)が設けられる。クランク
軸7のスプロケット12と変速機10の入力スプロケッ
ト13とはチェーン15で連結され、変速機10の出力
スプロケット14と後輪スプロケットとはチェーン16
で連結される。
【0020】スイングアーム23にはブラケット231
が設けられ、メインフレーム21にはブラケット211
が設けられ、これらブラケット231および211間に
は、スイングアーム23が上方に回動されるときの衝撃
を緩和するクッション装置18が設けられる。クッショ
ン装置18にはリザーバタンク19から作動流体が供給
される。
【0021】メインフレーム21にはリヤフェンダ30
が取り付けられ、リヤフェンダ30とメインフレーム2
1とにまたがってサドル31が装着される。リヤフェン
ダ30は炭素繊維等、軽量素材で形成できる。前輪WF
および後輪WRにはそれぞれディスクブレーキ32F,
32Rが設けられる。また、操向ハンドル5に設けられ
る図示しない変速レバーから延びる変速機操作ケーブル
101が前記補強パイプ24に沿って変速機10に延び
ている。
【0022】図2は、クランク軸7およびシャフト11
を含む位置における自転車1の要部断面図である。同図
において、原動スプロケット12が固定されるクランク
軸7は軸受34,35によりメインフレーム21に対し
て回転自在に取り付けられる。一方、変速機10のシャ
フト11は両端に形成されるねじに螺着されるナット3
6,37によってブラケット26、26に固定される。
変速機10はシャフト11に対して回転自在な入力駆動
体102を有し、この入力駆動体102に入力スプロケ
ット13が結合される。
【0023】さらに、シャフト11にはハウジング10
3が回動自在に設けられ、前記入力駆動体102の回転
は変速ギヤ部(後述)を介して変速され、ハウジング1
03に伝達される。ハウジング103には出力スプロケ
ット14が固定される。変速ギヤ部には、シャフト11
に対してギヤを係合させるワンウェイクラッチ(後述)
が複数設けられ、このワンウェイクラッチを各変速段毎
に作動または非作動状態に切り換える。ワンウェイクラ
ッチを切り換える操作カム104が設けられる。操作カ
ム104は円筒状でシャフト11と同軸に該シャフト1
1の外周に沿って設けられる。
【0024】操作カム104は、前記操作ケーブル10
1の操作によってシャフト11に対して各変速段毎に設
定された予定の位置に回動させられる。そして、各変速
段に対応する位置において、複数のワンウェイクラッチ
のうち予定のものの係止部材(爪)が、該ワンウェイク
ラッチに対応するギヤとシャフト11とに係合される。
【0025】図3は、ワンウェイクラッチの操作カム1
04の展開図であり、円周の1/3つまり中心角120
°の部分を示す。操作カム104には、ワンウェイクラ
ッチの爪が貫通できる貫通孔104aが形成される。ワ
ンウェイクラッチの爪はその保持器に対して回動するよ
うに構成され、この爪の一端が貫通孔104aを貫通し
てシャフト11に係合すると、爪の他端は変速用のギヤ
に形成される溝に係合される。したがって、各変速段に
対応して貫通孔104aの位置を設定しておくことによ
り、各変速段毎に予定の変速ギヤをシャフト11に係合
させることができる。
【0026】図3において、円筒状操作カム104に変
速段(1速〜7速)とワンウェイクラッチの番号を付し
て示したように、各変速段毎に、作動するワンウェイク
ラッチ、つまりシャフト11と変速ギヤとの双方に係合
し得るワンウェイクラッチが設定される。例えば、第1
速では、シャフト11と予定の変速ギヤとを係合させる
ワンウェイクラッチのうち第1のもののみが作動し得る
状態(以下、「オン」という)になっていて、他のワン
ウェイクラッチが作動し得ない状態(以下「オフ」とい
う)になっている。
【0027】第2速では第1および第2のワンウェイク
ラッチがオン、第3速では第1と第3のワンウェイクラ
ッチがオンである。また、第4速では、第1,第2と第
4のワンウェイクラッチがオンであり、第5速では第1
〜第3のワンウェイクラッチがオンである。さらに、第
6速では、第4のワンウェイクラッチがオンであり、第
7速では第3のワンウェイクラッチがオンである。
【0028】次に、上記操作カム104による変速ギヤ
の切り換えを図4を参照して説明する。この図におい
て、シャフト11には、それぞれ第1のワンウェイクラ
ッチ40を介して第1の太陽歯車(サンギヤ)50が、
第2のワンウェイクラッチ41を介して第2のサンギヤ
51が、第3のワンウェイクラッチ42を介して第3の
サンギヤ52が、第4のワンウェイクラッチ43を介し
て第4のサンギヤ53設けられる。
【0029】サンギヤ50には遊星ギヤ(キャリヤ)5
4が噛み合わされ、サンギヤ51にはキャリヤ55が噛
み合わされる。キャリヤ54とキャリヤ55とは一体で
あり、小径のキャリヤ54には内歯車(リングギヤ)5
8が噛み合わされる。
【0030】入力スプロケット13が外周に固定される
入力駆動体102は、一対の軸受38によってシャフト
11に支持される。前記リングギヤ58はワンウェイク
ラッチ44を介して入力駆動体102に連結される。
【0031】サンギヤ52にはキャリヤ56が噛み合わ
され、サンギヤ53にはキャリヤ57が噛み合わされ
る。キャリヤ56とキャリヤ57とは一体であり、小径
のキャリヤ56にはリングギヤ59が噛み合わされる。
キャリヤ54,55はキャリヤプレート27で枢支さ
れ、キャリヤ56,57はキャリヤプレート28で枢支
される。これらキャリヤプレート27,28は互いに係
合し、シャフト11を中心に、つまりサンギヤ50,5
1,52,53の周囲に一体で回転できるように設けら
れる。
【0032】さらに、キャリアプレート27はワンウェ
イクラッチ45を介して入力駆動体102に連結される
とともに、キャリアプレート28はワンウェイクラッチ
46を介してハウジング103に連結される。さらに、
ハウジング103は、キャリア56に噛み合わされるリ
ングギヤ59にワンウェイクラッチ47を介して連結さ
れる。また、ハウジング103の外周には出力スプロケ
ット14が固定されるとともに、該ハウジング103は
軸受38でシャフト11支持される。
【0033】上記構成において、各変速段毎の動力(踏
力)の伝達動作を図4に従って説明する。第1速では、
ワンウェイクラッチ40がオンで、ワンウェイクラッチ
41〜43がオフである。動力は、入力スプロケット1
3から入力駆動体102を介して入力され、ワンウェイ
クラッチ44を介してリングギヤ58に伝達される。さ
らにリングギヤ58の回転はキャリア54に伝達され
る。また、動力は、入力駆動体102からワンウェイク
ラッチ45を介してキャリアプレート27に伝達され
る。
【0034】キャリヤ54はリングギヤ58の歯数Z58
およびサンギヤ50の歯数Z50に従って、算出式{Z58
/(Z58+Z50)}で計算される回転数でシャフト11
の周囲を周回し、この周回はキャリアプレート27およ
び28に伝達される。キャリアプレート28の周回運動
はワンウェイクラッチ46を介してさらにハウジング1
03に伝達され、結果的に出力スプロケット14の回転
に変換される。
【0035】第2速では、ワンウェイクラッチ40,4
1がオンで、ワンウェイクラッチ42,43がオフであ
る。この第2速では、入力駆動体102に入力された動
力が、第1速と同一経路で出力スプロケット14に伝達
される。しかし、ワンウェイクラッチ40,41がオン
になっているので、キャリアプレート27の周回回転数
はキャリア54(歯数Z54)およびキャリア55(歯数
Z55)に噛み合うサンギヤ51(歯数Z51)、ならびに
リングギヤ58(歯数Z58)の組み合わせから、算出式
{(Z58・Z55)/((Z54・Z51)+(Z58・Z5
5))}で算出され、第1速より減速比は小さい。な
お、第2速ではワンウェイクラッチ40,41がオンに
なっているが高速側に接続されるワンウェイクラッチ4
1のみが実質的にはオン状態として作用する。
【0036】第3速では、ワンウェイクラッチ40,4
2がオンで、ワンウェイクラッチ41,43がオフであ
る。第3速ではキャリアプレート27に第1速と同じ減
速比で入力駆動体102の回転が伝達される。しかし、
この第3速ではワンウェイクラッチ42がオンになって
いるのでキャリアプレート28の周回は、ワンウェイク
ラッチ46を介してではなく、キャリア56およびリン
グギヤ59の回転を通じてワンウェイクラッチ47から
ハウジング103に伝達される。すなわち、キャリアプ
レート28の周回は、リングギヤ59(歯数Z59)およ
びサンギヤ52(歯数Z52)の組み合わせから、算出式
{(Z59+Z52)/Z59}に従って増速されてリングギ
ヤ59に伝達され、出力スプロケット14に出力され
る。
【0037】第4速では、ワンウェイクラッチ40,4
1,43がオンで、ワンウェイクラッチ42がオフであ
る。第4速ではキャリアプレート27に第2速と同じ減
速比で入力駆動体102の回転が伝達される。しかし、
この第4速ではワンウェイクラッチ43がオンになって
いるのでキャリアプレート28の周回は、ワンウェイク
ラッチ46を介してではなく、キャリア57、56およ
びリングギヤ59の回転を通じてワンウェイクラッチ4
7からハウジング103に伝達される。すなわち、キャ
リアプレート28の周回は、リングギヤ59(歯数Z5
9)、キャリア56(歯数Z56)、キャリア57(歯数
Z57)およびサンギヤ53(歯数Z53)の組み合わせか
ら、算出式{1+((Z56・Z53)/(Z59・Z5
7))}に従って増速されてリングギヤ59に伝達さ
れ、出力スプロケット14に出力される。
【0038】第5速では、ワンウェイクラッチ40,4
1,42がオンで、ワンウェイクラッチ43がオフであ
る。したがって、第5速ではキャリアプレート27に第
2速と同じ減速比で入力駆動体102の回転が伝達され
る。そして、第3速と同様、キャリアプレート28の周
回は、キャリア56およびリングギヤ59の回転を通じ
てワンウェイクラッチ47からハウジング103に伝達
される。すなわち、第2速と同じ減速比に基づくキャリ
アプレート28の周回は、リングギヤ59(歯数Z59)
およびサンギヤ52(歯数Z52)の組み合わせから、算
出式{(Z59+Z52)/Z59}に従って増速されてリン
グギヤ59に伝達され、出力スプロケット14に出力さ
れる。
【0039】第6速では、ワンウェイクラッチ43がオ
ンで、ワンウェイクラッチ40〜42がオフである。第
6速では、サンギヤ50,51はいずれも自由に回転で
きるので、キャリア54,55は空転する。したがっ
て、入力駆動体102の回転はワンウェイクラッチ44
ではなく、ワンウェイクラッチ45からキャリアプレー
ト27に伝達される。すなわち、入力回転数は減速され
ることなくキャリアプレート28に伝達され、それから
キャリア56、リングギヤ59を介して増速されてハウ
ジング103に伝達される。
【0040】第7速では、ワンウェイクラッチ42がオ
ンで、ワンウェイクラッチ40,41,43がオフであ
る。第7速でも第6速と同様、サンギヤ50,51はい
ずれも自由に回転できるので、キャリア54,55は空
転する。したがって、入力駆動体102の回転はワンウ
ェイクラッチ44ではなく、ワンウェイクラッチ45か
らキャリアプレート27に伝達される。すなわち、入力
回転数は減速されることなくキャリアプレート28に伝
達され、それからキャリア56、リングギヤ59を介し
て増速されてハウジング103に伝達される。但し、サ
ンギヤ52とキャリア56との組み合わせにより、第6
速よりさらに増速される。
【0041】上述の実施形態では、クランク軸7の回転
をチェーン15で変速機10の入力スプロケット13に
伝達したが、この伝達機構は次のように変形し得る。す
なわち、クランク軸7に駆動ギヤを設けるとともに、前
記変速機10の入力駆動体102にスプロケット103
に代えて従動ギヤを固定し、これら双方のギヤを直接ま
たはレイアウトの必要によってはアイドルギヤを介する
等して連結することによってクランク軸7から変速機1
0へ回転を伝達できる。
【0042】図5は、ギヤによる動力伝達機構を適用し
た変速機付き自転車の要部側面図であり、図1と同符号
は同一または同等部分を示す。同図において、メインフ
レーム21と補強パイプ24とは連結部材39によって
下部で連結され、この連結部材39とメインフレーム2
1に設けられるブラケット90とによって踏力伝達装置
91が支持される。踏力伝達装置91はクランク軸7の
回転を変速機10に伝達するギヤ列(後述)と、変速機
10の出力を後輪WRに伝達する駆動スプロケットと、
変速機10の出力を出力スプロケット92に伝達するギ
ヤ列(後述)とからなる。
【0043】図6は、クランク軸7、変速機10のシャ
フト、および出力スプロケット92を含む位置における
自転車1の要部断面図であり、図2と同符号は同一また
は同等部分である。同図において、踏力伝達装置91に
含まれるクランク軸7には、原動ギヤ93が固定され、
この原動ギヤ93は変速機10の入力駆動体102に固
定される入力ギヤ94に噛み合わされる。伝達装置91
のケース911には軸受95,96によって出力軸97
が支持され、この出力軸97には出力ギヤ48が固定さ
れる。変速機10のハウジング103には、中間ギヤ4
9が固定され、中間ギヤ49は出力ギヤ48と噛み合わ
される。出力軸97はケース911から外方に突出され
ており、この突出端には出力スプロケット92が固定さ
れる。
【0044】この構成により、クランク軸7から入力さ
れる踏力は原動ギヤ93および入力ギヤ94に伝達され
る。入力ギヤ94の回転は変速機10で変速され、中間
ギヤ49を介して出力ギヤ48に伝達される。出力ギヤ
48が回転すると、このギヤを支持する出力軸97およ
び出力スプロケット92が回転し、出力スプロケット9
2に掛けられるチェーン16を介して後輪WRに動力が
伝達される。
【0045】図7は、本発明を適用した変速機付き自転
車の他の実施形態の側面図であり、前記と同一の符号は
同一または同等部分を表している。
【0046】車体フレームは、下端部で前輪WFを軸支
する左右1対のフロントフォーク4を操舵可能に支持す
るヘッドパイプ20と、ヘッドパイプ20から後方斜め
下方に延びる左右1対のメインフレーム21と、両メイ
ンフレーム21の前端部下方から後方斜め下方に延びる
ダウンチューブ3と、各メインフレーム21の中央部か
ら延びてサドル31を支持するサドルフレーム6とを備
える。
【0047】両メインフレーム21の後部に取り付けら
れた揺動軸22には、後端部で後輪WRを回転可能に支
持する左右1対のスイングアーム23の前端部が揺動可
能に支持される。スイングアーム23は、サスペンショ
ン18を介してメインフレーム21の中央部に連結さ
れ、揺動軸22を中心に上下方向に揺動可能である。両
メインフレーム21の後部およびダウンチューブ3の後
部の間には無段変速装置29が配置される。
【0048】図8を併せて参照すると、無段変速装置2
9のケース61内に収納された変速機軸17は、ケース
61外に突出した右端部が駆動スプロケット33と結合
され、この駆動スプロケット33と後輪WRの被動スプ
ロケット60(図16参照)との間にチェーン16が掛
け渡される。無段変速装置29は、揺動軸22および後
輪軸64の各中心軸線を含む仮想平面Hの近傍に変速機
軸17が位置するように、車体フレームに対して配置さ
れる。
【0049】クランク軸7に入力されたトルクは、無段
変速装置29の変速機軸17、駆動スプロケット33、
チェーン16および被動スプロケット60を介して駆動
輪である後輪WRに伝達され、これを回転駆動させる。
【0050】図8,図9を参照して無段変速装置29に
ついて説明する。ボルトにより結合される左右1対のケ
ース部分61a,61bから構成されるケース61に、
クランク軸7の両端部寄りの部分、アイドル軸62の両
端部および変速機軸17の左端部と右端部寄りの部分
が、左右1対の軸受120a,120b;120c,1
20d;120e,120fを介して回転可能に支持さ
れる。クランク軸7には、右軸受120b側から順に第
1駆動ギヤ122および第2被動ギヤ124が設けられ
る。第1駆動ギヤ122は、クランク軸7が正転方向A
0(自転車を前進させる方向。以下、クランク軸7が正
転するときの各軸およびスプロケットの回転方向を符号
A0で示す)のトルクのみを第1駆動ギヤ122に伝達
する一方向クラッチ128を介してクランク軸7に駆動
連結される。一方向クラッチ128は、図示しないキー
部材によりクランク軸7に結合される。第2被動ギヤ1
24は、軸受129を介してクランク軸7に回転可能に
支持される。
【0051】アイドル軸62には、第1駆動ギヤ122
と噛合する第1被動ギヤ123、および第2被動ギヤ1
24と噛合する第2駆動ギヤ125が設けられる。第2
被動ギヤ124には、第3駆動ギヤ126が隣接して一
体に固定され、該第3駆動ギヤ126は、入力軸63に
スプライン結合された第3被動ギヤ127と噛合する。
入力軸63は、その両端を両ケース部分61a,61b
に対して軸受130a,130bにより回転可能に支持
される。
【0052】各駆動ギヤ122,125,126は、そ
れに噛合する被動ギヤ123,124,127よりも大
径なので、相互に噛合する駆動ギヤ122,125,1
26および被動ギヤ123,124,127により3つ
の増速段が構成される。それゆえ、3つの増速段を有す
る増速機構M1を介してクランク軸7により回転駆動さ
れる入力軸63は、クランク軸7の回転速度よりも増速
された回転速度、本実施形態では約11倍に増速された
回転速度で回転する。
【0053】第3駆動ギヤ126および第3被動ギヤ1
27は、図10に示したように、非円形ギヤから構成さ
れ、入力軸63に不等速回転運動を行わせるための不等
速回転伝達機構M2を構成する。具体的には、第3被動
ギヤ127は、本実施形態において無段変速装置29に
設けられる後述するリンクユニットU1〜U4の数と等
しい数の山部127aおよび谷部127b、本実施形態
ではそれぞれ4つの山部127aおよび谷部127bを
有するギヤである。第3駆動ギヤ126は、第3被動ギ
ヤ127の山部127aおよび谷部127bのそれぞれ
の数の整数倍、本実施形態では4倍の16の山部126
aおよび谷部126bを有するギヤである。
【0054】そして、第3駆動ギヤ126の谷部126
bと第3被動ギヤ127の山部127aとが噛合するタ
イミングおよび第3駆動ギヤ126の山部126aと第
3被動ギヤ127の谷部127bとが噛合するタイミン
グは、後述するように、脈動する変速機軸17の回転速
度が最大となるタイミングおよび最小となるタイミング
にそれぞれ合うように設定される。すなわち、クランク
軸7と入力軸63とは、増速機構M1に組み込まれて変
速機軸17の回転速度の脈動を低減するための不等速回
転伝達機構M2を介して駆動連結される。
【0055】図8,図9を参照し、入力軸63は、変速
機構M3を構成する複数の、本実施形態では4つのリン
クユニットU1〜U4を介して変速機軸17に連結され
る。変速機構M3は、運転者が変速操作部材としての変
速レバー(図示せず)を操作することにより動作する変
速操作機構M4により操作され、クランク軸7の回転速
度に対する変速機軸17の回転速度の比である変速比を
無段階に変更する。
【0056】さらに図11,図12を併せて参照する
と、各リンクユニットU1〜U4は、入力軸63に偏心
して枢着された駆動リンク131と、変速機軸17に一
方向クラッチ136を介して連結された揺動体133
と、第1枢支部を構成する第1枢軸134で駆動リンク
131に枢着されると共に第2枢支部を構成する第2枢
軸135で揺動体133に枢着された伝達リンク132
とを備える。
【0057】駆動リンク131は、円環状の第1結合部
131aと、第1結合部131aに連なると共に1対の
プレート部131b1を有する二股状の第2結合部131
bとから構成される。伝達リンク132は、その一端部
132aをリベット137により所定の間隔を保って連
結された1対のプレー卜132cから構成される。揺動
体133は、伝達リンク132の両プレート132cの
間に挟まれて配置される第1結合部133aと、第1結
合部133aに連なる円環状の第2結合部133bとか
ら構成される。
【0058】駆動リンク131は、その第1結合部13
1aが、入力軸63とスプライン結合されて一体に回転
する偏心リング138の外周にすべり軸受139を介し
て回転可能に支持されることにより、入力軸63に対し
て偏心して枢着される。偏心リング138の回転軸線、
すなわち駆動リンク131の中心軸線は、入力軸63の
回転軸線に対して所定量だけ偏心している。第1結合部
131aには、図11,図12に示したように、周方向
に等間隔で複数の、例えば4つの油溝131cが径方向
に延びて形成され、ケース61内の潤滑油が油溝131
cを通じてすべり軸受139に供給される。
【0059】第2結合部131bの両プレート部131
b1に固定されて支持される第1枢軸134に、両プレー
ト部131b1の間に配置されたニードル軸受140を介
して、伝達リンク132が回動可能に支持される。ニー
ドル軸受140は、第1枢軸134の外周に嵌合される
内輪140aと、内輪140aの径方向外方に配置され
て両プレート132cの一端部132aに形成された孔
にインローにて結合される外輪140bと、内輪40a
と外輪40bとの間に配置される多数の二ードル140
cとから構成される。
【0060】ニードル140cの軸線方向への移動は、
ニードル軸受140の両端側に配置された1対のスラス
トワッシャ143により規制され、隙間無くニードル1
40cをつめるのでリテーナは不要である。外輪40b
には、周方向に間隔をおいて複数、本実施形態では周方
向に等間隔に4つの油孔140dが形成される。
【0061】伝達リンク132は、揺動体133の第1
結合部133aが第2枢軸135により、ニードル軸受
141からなる軸受を介して回動可能に支持されること
で揺動体133に枢着される。ニードル軸受141は、
第2枢軸135の外周に配置されて揺動体133の第1
結合部133aに囲まれて保持される多数のニードル1
41aから構成される。ニードル141aの軸線方向で
の移動は、ニードル141aの両端側に配置された1対
のスラストワッシャ144により規制され、隙間無くニ
ードル140cをつめるので、ニードル軸受141は、
前記ニードル軸受140と同様にリテーナを有していな
い。第1結合部133aの両側面には、図12に示した
ように、周方向に間隔をおいて複数の、例えば3つの油
溝133cが径方向に延びて形成されている。ケース6
1内の潤滑油は、油溝133cを通じてニードル軸受1
41に供給される。
【0062】揺動体133は、第2結合部133bにお
いて、変速機軸17を正転方向A0に回転させるトルク
のみを伝達する一方向クラッチ136を介して変速機軸
17に連結される。したがって、一方向クラッチ136
は、揺動体133が変速機軸17の正転方向A0での角
速度ω(図21参照)、すなわち回転速度よりも大きな
角速度で正転方向A0に揺動するときにのみ、揺動体1
33から変速機軸17にトルクを伝達する。
【0063】図8に示したように、4つのリンクユニッ
トU1〜U4は、入力軸63および変速機軸17に対し
て軸線方向(車幅方向でもある。)に等間隔で配列され
る。具体的には、入力軸63には、隣接するリンクユニ
ットU2,U3;U3,U4の間隔を保持する2つの円
環状のカラー146が駆動リンク131の第1結合部1
31の側方で嵌合される。入力軸63の右端部近傍で隣
接するリンクユニットU1,U2の間隔は、両リンクユ
ニットU1,U2の間に配置された第3被動ギヤ127
により保持される。
【0064】このように、本実施形態の無段変速装置2
9では、アイドル軸62の車幅方向での長さを極力短く
すると共に、クランク軸7に装着される第2被動ギヤ1
24および第3駆動ギヤ126の軽量小型化のために、
第3駆動ギヤ126と噛合する第3被動ギヤ127が、
右端のリンクユニットU1およびそれに隣接するリンク
ユニットU2の間で入力軸63に装着される。
【0065】さらに、図8,図9を参照すると、右端の
リンクユニットU1の駆動リンク131が、車幅方向で
第1駆動ギヤ122と第3駆動ギヤ126との間に配置
され、しかもその往復運動により、クランク軸7の径方
向で第1駆動ギヤ122および第3駆動ギヤ126と重
なり得る位置に配置される。
【0066】一方、変速機軸17には、隣接するリンク
ユニットU1,U2;U2,U3;U3,U4の間隔を
保持する部材であるスペーサとしての3つの円環状のカ
ラーが、揺動体133の第2結合部133bの側方で嵌
合される。
【0067】そして、図13に示したように、4つのリ
ンクユニットU1〜U4の駆動リンク131は、異なる
位相で入力軸63に枢着されており、本実施形態では、
全ての駆動リンク131の回転軸線が入力軸63の周方
向に90°の等角度で分布するように入力軸63に枢着
される。なお、図13には、後述する変速リンク154
が最小変速比位置を占めているときの第3枢軸153、
支持軸159、第4枢軸161および中間リンク162
が示されている。
【0068】なお、図8に示したように、各リンクユニ
ットU1〜U4において、偏心リング138およびすべ
り軸受139の軸線方向での両端部側は、入力軸63に
スプライン結合される1対の円板状の被覆プレート14
9により覆われる。そして、被覆プレート149は、カ
ラー146,148および第3被動ギヤ127により、
入力軸63上での軸線方向の移動が阻止される。
【0069】図8,図9,図14を参照すると、両ケー
ス部分61a,61bに軸受150を介して回動可能に
支持される支持部材151と、第1枢軸134で各リン
クユニットU1〜U4に枢着されると共に第3枢支部を
構成する第3枢軸153で支持部材151に枢着される
変速リンク154とを備える。
【0070】変速操作機構M4はさらに、前記変速レバ
ーに接続される操作ワイヤ155の端部が係止されたド
ラム156と、このドラム156と一体に回動する操作
軸157と、操作軸157にダボにより連結される支持
軸159と、支持軸159と一体に回動するレバー16
0と、第3枢軸153で支持部材151に枢着されると
共に第4枢支部を構成する第4枢軸レバー160に枢着
される中間リンク162とを備える。
【0071】図8,図9,図11,図12を参照する
と、変速リンク154は、その円環状の先端部154a
を、ニードル軸受140の外周において伝達リンク13
2の両プレート132cの間で挟まれて配置されたニー
ドル軸受163を介して回動可能に支持されることによ
り、第1枢軸134で枢着される。ニードル軸受163
は、外輪140bの外周に配置されて先端部154aに
より囲まれて保持される多数のニードル163aから構
成される。それゆえ、駆動リンク131の両プレート部
131b1の間には、第1枢軸134に対して径方向に
直列に配置された二段のニードル軸受140,163が
配置される。ニードル163aの軸線方向での移動は、
ニードル163aの両端側に配置された1対のスラスト
ワッシャ164により規制され、隙間無くニードルをつ
めるので、ニードル軸受163は、ニードル軸受140
と同様にリテーナを有していない。
【0072】図11,図12に示したように、先端部1
54aの両側面にはそれぞれ、周方向に間隔をおいて複
数、本実施形態では周方向に等間隔に4つの油溝154
cが設けられる。ケース61内に充填された潤滑油は、
油溝154cを通ってニードル軸受163に供給され、
さらに外輪140bの油孔140dを通ってニードル軸
受140に供給される。なお、図9に示したように、右
ケース部分61bには,ブリーザ管165およびケース
61内の潤滑油を排出するためのドレインボルト166
が設けられる。
【0073】図8,図9,図14を参照すると、支持部
材151は、U字形状に屈曲されて形成された板材から
なる支持リンク151aと、支持リンク151aの両端
部に結合されて車幅方向での間隔を保持するスペーサと
しての連結軸151bとを備える。支持リンク151a
は、車幅方向で対面する互いに平行な1対の側部151
a1と、両側部151a1に連なる連結部151a2とから構
成される。支持部材151は、各ケース部分61a,6
1bに保持された軸受150に支持された中心軸152
が固着されるので、ケース61に回動自在に支持され
る。さらに、支持リンク151aの一方の側部である右
側の側部151a1には、右ケース部分61bの内面に突
出して形成された第1,第2ストッパ167,168
(図9参照)にそれぞれ当接する1対の当接面151a
3,151a4がそれぞれ形成される。第1,第2ストッ
パ167,168は、変速リンク154の最小変速比位
置および最大変速比位置をそれぞれ規定する。
【0074】図14を参照すると、支持部材151の両
側部151a1には、その連結部151a2付近に両側部1
51aに渡って第3枢軸153が固定されて支持され
る。その先端部154aにて4つのリンクユニットU1
〜U4にそれぞれ枢着される4つの変速リンク154
は、その円環状の基端部154bにて、多数のニードル
169aを有するニードル軸受169を介して第3枢軸
153で枢着されることにより、支持部材151に枢着
される。基端部154bの両側面には、それぞれ、周方
向に間隔をおいて複数、本実施形態では周方向に等間隔
に4つの油溝154cが設けられる。ケース61内に充
填された潤滑油は、油溝154cを通ってニードル軸受
169に供給される。
【0075】変速リンク154は、第3枢軸153に軸
線方向(車幅方向)に等間隔で配列され、そのためにカ
ラー170および中間リンク162が使用される。すな
わち、中央で互いに隣接する変速リンク154(これら
変速リンク154はリンクユニットU2,U3に枢着さ
れる。)の間にはスペーサとしてのカラー170が配置
される。そして、両端部の変速リンク154(この変速
リンク154はリンクユニットU1,U4にそれぞれ枢
着される。)とそれに隣接する変速リンク154との間
には、二股に分岐した中間リンク162の両先端部16
2aがそれぞれすべり軸受171を介して第3枢軸15
3に回動可能に支持される。それゆえ、支持部材151
の両側部151a1の間に配置される両先端部162a
が、カラー170と同様の機能を有するスペーサとして
利用される。
【0076】図14,図15を参照すると、支持軸15
9は、その一端を左ケース部分61aに軸受172を介
して回動可能に支持される。支持軸159の他端は、各
リンクユニットU1〜U4の駆動リンク131に作用す
る入力軸163からの駆動力の分力(図20参照)が、
第1枢軸134、変速リンク154、支持部材151、
第3枢軸153、中間リンク162、レバー160およ
び支持軸159を通じてドラム156を回動させること
を阻止するための二方向クラッチ158を介して、右ケ
ース部分61bに保持される。
【0077】一方向クラッチ158は、右ケース部分6
1bに固定されたアウタレース158aと、支持軸15
9と一体に回転するインナレース158bと、両レース
158a,158bの径方向での間の収容空間に配置さ
れた偶数、本実施形態では8つのローラ158cと、1
対のローラ158cの周方向での間で前記収容空間に配
置された圧縮スプリングからなるクラッチスプリング1
58dと、クラッチスプリング158dとは反対側で2
つのローラ158cの周方向での間に配置されたリテー
ナ158eとから構成される。
【0078】操作軸157に一体形成されたリテーナ1
58eは、操作軸157がシフトアップをするための回
動方向A2(以下、アップ方向A2)およびシフトダウ
ンをするための回動方向A3(以下、ダウン方向A3)
へ回動したときにローラ158cと当接する。リテーナ
158eは、操作軸157の直径方向で対向してインナ
レース158bに形成された凹部158b1からなる係合
部と係合可能な突部158e3からなる係合部を有する1
対の第1保持部158e1と、周方向で両第1保持部15
8e1の間に位置する第2保持部158e2とを有する。
【0079】凹部158b1と突部158e3との間には、
リテーナ158eとインナレース158bとの相対回動
を可能とするための間隙158fが形成される。そし
て、凹部158b1と突部158e3とが係合するまでの相
対回動により、第1,第2保持部158e1,158e2
が、クラッチスプリング158dの弾発力に抗してロー
ラ158cを押圧し、ローラ158cを、アウタレース
158aとインナレース158bの間に食い込むこと
(すなわちロックすること)ことがない状態、すなわち
ロック解除状態にする。
【0080】インナレース158bの外周にはカム面1
58b2が形成される。このカム面158b2は、クラッチ
スプリング158dを介して互いに対向する1対のロー
ラ158cのうち、アップ方向A2側のローラ158c1
は、アップ方向A2への支持軸159の回動を許容する
一方でダウン方向A3への支持軸159の回動を阻止す
る。ダウン方向A3側のローラ158c2は、ダウン方向
A3への支持軸159の回動を許容する一方で、アップ
方向A2への支持軸159の回動を阻止するように、前
記収容空間の径方向での幅を周方向で異ならせるように
形成される。
【0081】それゆえ、前記変速レバーに加えられた操
作力が操作ワイヤ155を介してドラム156をアップ
方向A2に回動させると、図15に二点鎖線で示したよ
うに、第1,第2保持部158e1,158e2がアップ方
向A2に相対回動し、ローラ158c2に当接して該ロ
ーラ158c2をロック解除状態にした後、突部158
e3と凹部158b1とが係合することで第1保持部158
e1がインナレース158bに係合して、支持軸159と
一緒にアップ方向A2に回動する。
【0082】これとは逆に、操作力が操作ワイヤ155
を介してドラム156をダウン方向A3に回動させる
と、第1,第2保持部158e1,158e2がダウン方向
A3に相対回動してローラ158c1に当接して該ローラ
158c1をロック解除状態にした後、突部158c3と凹
部158b1とが係合することで第1保持部158e1が、
インナレース158bに係合し、支持軸159と一緒に
ダウン方向A3に回動する。
【0083】ところで、図9を参照すると、クランク軸
7の回転中、揺動体133および一方向クラッチ136
を介して変速機軸17にトルクを伝達し、変速機軸17
を回転駆動しているリンクユニットU1〜U4について
みると、リンクユニットU1〜U4の駆動リンク131
を往復運動させる入力軸63からの駆動力は、伝達リン
ク132を介して揺動体133に作用する一方、変速リ
ンク154を介して第3枢軸153の方向に作用する。
【0084】この第3枢軸153に作用する駆動力の分
力Fにより、リンクを介して支持軸159に発生するト
ルクTは、図20に示したように、変速機軸17を回転
駆動してしいるリンクユニットU1〜U4の駆動リンク
131に作用する駆動力の変化に対応する大きさおよび
向きを有しており、第4リンクおよびレバー160を介
して支持軸159を回動させようとする。なお、図20
において、符号U1〜U4は変速機軸17を回転駆動し
ているリンクユニットを示し、符号F0は、該分力Fの
大きさ目安を示すための値を示している。
【0085】このとき、操作ワイヤ155を通じて操作
力がリテーナ158eに作用していなければ、トルクT
がアップ方向A2およびダウン方向A3のいずれの方向
に支持軸159を回動させようとしても、ローラ158
cがロック状態になって支持軸159は回動しない。ま
た、シフトアップ(シフトダウン。以下、括弧内には、
シフトダウンに対応する説明を記す。)をさせる操作力
がリテーナ158eに作用しているときに、トルクTが
支持軸159をアップ方向A2(ダウン方向A3)に回
動させるように作用すると、トルクTがアシスト力とな
って操作力が軽減される。一方、分力Fが支持軸159
をダウン方向A3(アップ方向A2)に回動させるよう
に作用するときには、ローラ158cがロック状態にな
って、支持軸159がダウン方向A3(アップ方向A
2)に回動することが阻止される。
【0086】それゆえ、操作軸157、二方向クラッチ
158、支持軸159、レバー160、第4枢軸161
および中間リンク162は、前記操作レバーによる操作
力を第3枢軸153に伝達する伝達機構M5を構成す
る。
【0087】図16,図17を参照して、リヤハブ80
および被動スプロケット60に関連して説明する。後輪
軸64に軸受81を介して回転可能に支持されるリヤハ
ブ80の右端部には、一方向クラッチ82を介して被動
スプロケット60が設けられる。そして、一方向クラッ
チ82の右端部は、被動スプロケット60と後輪軸64
との間に設けられたカバー83により覆われる。
【0088】一方向クラッチ82は、被動スプロケット
60により構成されるアウタレース82aと、リヤハブ
80にネジ結合されたインナレース82bと、両レース
82a,82bの径方向での間の収容空間に配置された
複数のローラ82cと、前記複数のローラ82cの周方
向での間隔を保持するリテーナ82dと、アウタレース
82aとリテーナ82dとの間に配置された圧縮スプリ
ングからなるクラッチスプリング82eとから構成され
る。
【0089】リテーナ82dは、車幅方向に離隔した円
環状の大径リング82d1および小径リング82d2と、両
リング82d1,82d2に連結されて車幅方向に延びて周
方向で隣接するローラ82cの間に位置する保持部82
d3と、直径方向で対向する位置にある1対の保持部82
d3に一体形成されて被動スプロケット60に形成された
長孔60aを右方に貫通して突出する突起82d4からな
る位置決め部とを有する。突起82d4がカバー83に形
成された凹部83aからなる係合部と係合することによ
り、カバー83とリテーナ82dとが一体に回転可能に
なる。
【0090】クラッチスプリング82eは、直径方向で
対向する位置にある1対の保持部82d3とアウタレース
82aとの間に配置されて、該1対の保持部82d3を、
その弾発力により正転方向A0に付勢している。
【0091】カバー83は、後輪軸64に嵌合されて固
定された車筒84に固定された線材からなる円環状のフ
リクションスプリング85の弾発力により径方向外方に
付勢される。また、カバー83の外周とアウタレース8
2aとの間は、シール85により、カバー83の内周と
車筒84との間は、シール86により、それぞれ密閉に
される。
【0092】フリクションスプリング85のセット荷重
は、遮断状態にある一方向クラッチ82が接続状態に移
行するとき、クラッチスプリング82eが正転する被動
スプロケット60により圧縮されて、ローラ82cがア
ウタレース82a(被動スプロケット60)の内周面に
形成されたカム面82a1とインナレース82bとの間で
ロック状態になる(図17に二点鎖線で示される。)よ
うに、後輪軸64とリテーナ82dとの間で相対回転が
生じさせない摩擦力をカバー83とフリクションスプリ
ング85との間に生じさせる大きさであって、しかも、
一方向クラッチ82が接続状態になったとき、カバー8
3がリテーナ82d、被動スプロケット60(アウタレ
ース82a)およびインナレース82bと共に回転する
ことができるような大きさに設定される。
【0093】このような一方向クラッチ82により、被
動スプロケット60が正転方向A0に回転するとき、ロ
ーラ82cがロック状態になって、被動スプロケット6
0とリヤハブ80とが一体に回転する。また、自転車の
走行中に運転者がペダル9を漕ぐことを止めたとき、も
しくは運転者が降車した状態で、自転車を前進させると
きは、クラッチスプリング82eの弾発力によりチェー
ンの弛み分だけ被動スプロケットが正転方向A0と逆の
方向に回転し、ローラ82cがロック解除状態になっ
て、一方向クラッチ82が遮断状態になり、被動スプロ
ケット60が停止した状態で、後輪WRのみ、すなわち
リヤハブ80のみが正転方向A0に回転する。さらに、
例えば運転者が降車した状態で、自転車を後進させると
きは、クラッチスプリング85の弾発力により、ローラ
82cは図17に示したロック解除状態にあって、一方
向クラッチ82が遮断状態になるため、被動スプロケッ
ト60が停止した状態で、後輪WR、すなわちリヤハブ
80のみが逆転方向に回転する。
【0094】つぎに、この無段変速装置29の動作につ
いて説明する。図9に示したように、無段変速装置29
が最小変速比にある状態で自転車が走行しているとき、
支持部材151が第1ストッパ167に当接した状態で
第3枢軸153の位置が固定されている。このとき、入
力軸63が1回転する間に、図18(A)で示したよう
に、入力軸63からの駆動力により、入力軸63の1回
転あたり各駆動リンク131は図示される両位置P1,
P2の間で往復運動し、各リンクユニットU1〜U4
は、順次、揺動角度範囲θ1で揺動体133を揺動させ
る。そして、各リンクユニットU1〜U4が一方向クラ
ッチ136を介して変速機軸17に連結されていること
から、4つのリンクユニットU1〜U4を有する無段変
速装置29において、入力軸63の1回転の間に、変速
機軸17は、図13(A)に示したように、4つのリン
クユニットU1〜U4のうち、正転方向A0での最大角
速度(回転速度)で変速機軸17を回転駆動するリンク
ユニットU1〜U4により順次回転駆動される。
【0095】このとき、変速機軸17の回転速度が最大
となるタイミングでは、第3駆動ギヤ26および第3被
動ギヤ127からなる非円形ギヤを使用した不等速回転
伝達機構M2により入力軸63の回転速度が最小とな
り、例えばリンクユニットU1が変速機軸17を駆動し
ている状態から、リンクユニットU1に対して90°の
位相を有するリンクユニットU2が変速機軸17を駆動
する状態に移行するタイミング、すなわち変速機軸17
の回転速度が最小となるタイミングでは、不等速回転伝
達機構M2により、入力軸63の回転速度が最大となっ
て、変速機軸17の回転速度の変動幅が減少して、その
脈動が低減される。なお、図19において、符号U1〜
U4は変速機軸17を回転駆動しているリンクユニット
を示し、符号ω0は、変速機軸17の角速度ωの大きさ
目安を示すための値を示している。
【0096】この最小変速比での運転状態から、シフト
アップするために運転者が前記変速レバーを操作する
と、操作力が操作ワイヤ155、ドラム156および操
作軸157を介して二方向クラッチ158(図15参
照)のリテーナ158eをアップ方向A2に回動させ
る。このとき、図20(A)に示したように、各リンク
ユニットU1〜U4に対する入力軸63からの駆動力に
より変速機軸17が加速されるときの該駆動力の分力F
(図20においてプラス側の分力)によりリンクを介し
て支持軸159に発生するトルクTが、アシスト力とし
て変速リンク154、中間リンク162およびレバー1
60を介して支持軸159に作用する。そして、支持軸
159の回動により、第3枢軸153が、支持部材15
1を支持する中心軸152を中心とする円形の変速軌道
上を、図21に示される最大変速比での位置に向けて移
動して、より大きな変速比で後輪WRが回転駆動され
る。
【0097】図18(B)を参照すると、変速リンク1
54および第3枢軸153が最大変速比にある状態(図
21参照)で、入力軸63が1回転する間に、入力軸6
3の1回転あたり各駆動リンク131は図示される両位
置P3,P4の間で往復運動し、各リンクユニットU1
〜U4は、最小変速比での揺動角度範囲θ1よりも大き
い揺動角度範囲θ2で揺動体133を揺動させる。そし
て、4つのリンクユニットU1〜U4により、入力軸6
3の1回転の間に、変速機軸17は、図19(B)に示
したように、正転方向A0での最大角速度(回転速度)
で変速機軸17を回転駆動するリンクユニットU1〜U
4により順次回転駆動される。このときも、前述の最小
変速比のときと同様に、不等速回転伝達機構M2によ
り、変速機軸17の回転速度の変動幅が減少して、その
脈動が低減される。
【0098】この最大速度比での運転状態から、シフト
ダウンするために運転者が前記操作レバーを操作するこ
とにより、操作力が操作ワイヤ155、ドラム156お
よび操作軸157を介して一方向クラッチ158(図1
4参照)のリテーナ158eをダウン方向A3に回動さ
せる。このとき、図20(B)に示したように、各リン
クユニットU1〜U4に対する入力軸63からの駆動力
により変速機軸17が減速される方向の該駆動力の分力
F(図20においてマイナス側の分力)によりリンクを
介して支持軸159に発生するトルクTが、アシスト力
として支持軸159に作用する。そして、支持軸159
の回動により、第3枢軸153が、最大変速比での位置
から最小変速比での位置に向けて前記変速軌道上を移動
して、より小さい変速比で後輪WRが回転駆動される。
【0099】このようにして、変速操作機構M4での変
速操作により、第3枢軸153が、最小変速比での位置
と最大変速比での位置との間の任意の位置を無段階に占
めることかできるので、クランク軸7の回転が無段階に
変速されて後輪WRに伝達される。
【0100】次に、前述のように構成された実施形態の
作用および効果について説明する。クランク軸7により
回転駆動される入力軸63と変速機軸17を駆動連結す
る変速機機構M3は、ギヤを使用しない複数のリンクユ
ニットU1〜U4から構成されるので、前記従来技術と
は異なり、騒音の発生が抑制され、変速機構M3が計量
化される。また、入力軸63と変速機軸17とが複数の
リンクから構成されるリンクユニットU1〜U4を介し
て駆動連結されるので、クランク軸7、ひいては車体フ
レームに対する変速機軸17の配置の自由度が大きくな
る。そのため、後輪WRが上下方向に揺動可能なスイン
グアーム23により支持される場合にも、車体フレーム
に対して揺動軸22を含む仮想平面Hの近傍に変速機軸
17を配置することかできる。
【0101】クランク軸7と入力軸63との間に増速機
構M1が設けられることにより、変速機軸17の回転速
度の脈動の周期が短縮されるので、重量増および大型化
を抑制しつつ、運転者が回転速度の脈動を感じることが
少ない快適な走行性を実現することができる。
【0102】また、クランク軸7と入力軸63との間
に、非円形ギヤである第3駆動ギヤ126および第3被
動ギヤ127から構成される不等速回転伝達機構M2が
配置されて、各変速比において、変速機軸17の回転速
度が最大となるタイミングで入力軸63の回転速度が最
小となり、変速機軸17の回転速度が最小となるタイミ
ングで入力軸63が回転速度が最大となるよう両ギヤ1
26,127を噛合させることにより、変速機軸17の
回転速度の脈動を一層低減することができる。
【0103】変速操作のための操作力を第3枢軸153
に伝達する伝達機構M5により、変速リンク154を介
して伝達される、リンクユニットU1〜U4を駆動する
駆動力の分力Fが操作力のアシスト力とされるので、ク
ランク軸7により入力軸63が回転駆動されて、その駆
動力により駆動される駆動リンク131の往復運動を利
用することにより、運転者がペダル9を漕いでクランク
軸7を回転させているときの変速操作の操作力が軽減さ
れて、軽快な変速操作が可能になる。
【0104】しかも、伝達機構M5には、変速機構M3
側から作用する力による支持軸159の回動を阻止し、
前記操作レバーから作用する操作力による支持軸159
の回動を許容する二方向クラッチ158が設けられるの
で、自転車の停止時はもちろん、走行中であっても確実
に変速操作ができる。
【0105】入力軸63に枢着される駆動リンク131
の一つである右端のリンクユニットU1の駆動リンク1
31が、車幅方向で、増速機構M1の1対の増速段をそ
れぞれ構成するギヤである第1駆動ギヤ122と第3駆
動ギヤ126との間に配置され、しかも第1駆動ギヤ1
22および第3駆動ギヤ126とクランク軸7の径方向
で重なり得る位置に配置されることにより、車幅方向で
無段変速装置29を小型化でき、さらにクランク軸7と
入力軸63との軸間距離を小さくすることができて、こ
の点でも無段変速装置29の小型化に寄与できる。
【0106】また、増速機構M1の最終ギヤである第3
被動ギヤ127は、両端がケース61に支持された入力
軸63の一端部寄りに装着されることにより、第3駆動
ギヤ126から第3被動ギヤ127を通じて入力軸63
が受ける荷重による入力軸63のたわみを極力抑制する
ことができると共に、第3被動ギヤ127を、入力軸6
3に等間隔に配列されるリンクユニットU1〜U4のス
ペーサとして利用できることにより、入力軸63の車幅
方向での長さを抑制でき、無段変速装置29を車幅方向
で小型化できる。
【0107】駆動リンク131と伝達リンク132とを
枢着し、各リンクユニットU1〜U4に変速リンク15
4を枢着するために、第1枢軸134に対して径方向に
直列に二段のニードル軸受140,163が配置され、
各ニードル軸受140,163がリテーナレスの軸受と
されることにより、ニードル軸受140,163の摩擦
が低減される。しかも、ニードル軸受140,163の
第1枢軸134の軸線方向でのそれらリンク131,1
32,154の幅を減少させることができるので、変速
機構M3、ひいては無段変速装置29を車幅方向で小型
化できる。
【0108】変速リンク154を回動自在に支持する第
3枢軸153は、支持部材151の、対面する互いに平
行な1対の側部151a1により支持される。しかも、
各側部151a1がケース61に支持されることにより、
伝達機構M5および第3枢軸153を通じてそれぞれの
側部151a1に作用する変速操作のための操作力に基づ
く荷重が小さくなることと相まって、各側部151a1の
変形や倒れが抑制され、しかも軽量化ができる。さら
に、両側部151a1において第3枢軸153が支持され
る部分付近は、連結部151a2により連結されることに
より、支持部材151の剛性が高められるので、側部1
51a1の変形や倒れが一層少なくなる。
【0109】第3枢軸153に支持される全ての変速リ
ンク154を車幅方向に等間隔に配列するために、カラ
ー170のほかに第3枢軸153に支持される中間リン
ク162を利用して隣接する変速リンク154の間隔を
保持していることにより、同様に、入力軸63に枢着さ
れる全てのリンクユニットU1〜V4を車幅方向に等間
隔に配列するために、カラー146のほかに第3被動ギ
ヤ127を利用して隣接するリンクユニットU1〜U4
の間隔を保持していることにより、スペーサとしてのカ
ラーの個数を削減できると共に、第3枢軸153を支持
する支持部材151および入力軸63の車幅方向での幅
を減少させて、支持部材151および入力軸63ひいて
は無段変速装置29を車幅方向で小型化できる。
【0110】以下、前述した実施形態の一部の構成を変
更した実施形態について、変更した構成に関して説明す
る。前記実施形態では、不等速回転伝達機構M2は非円
形ギヤから構成されたが、不等速回転伝達機構M2は、
偏心ギヤ等の他の不等速回転を生じさせる部材で構成さ
れてもよい。増速機構M1は、3を除く複数の増速段ま
たは1つの増速段を有するものであってもよい。さら
に、自転車はダウンヒル用以外の自転車であってもよ
く、また、2輪車あるいは3輪車であってもよい。
【0111】支持リンク151aは、前記実施形態では
1対の側部151a1および連結部151a2を構成する単
一の部材から構成されたが、1対の側部および連結部を
別個の3つの部材として、それら部材を結合することに
より構成することもできる。
【0112】
【発明の効果】本発明によれば、以下のような高価が達
成される。 (1)請求項1〜5の発明によれば、変速機軸を、クラン
ク軸と同軸上に配置しないことにより、車体の形状に応
じて変速機とクランク軸との位置を自由に設定すること
ができる。 (2)請求項2の発明によれば、スイングアームの揺動軸
に近接させて変速機軸を配置できる。したがって、クラ
ンク軸と同軸上に変速機軸が配置されるのと違い、揺動
軸をクランク軸に近接しなくても、リヤディレーラを設
けないで後輪に駆動力を伝達するチェーンの動揺を小さ
くすることができる。 (3)請求項3の発明によれば、変速機軸を揺動軸の後方
に配置するよりも、スイングアームの揺動に伴う前記チ
ェーンの動揺を小さくすることができる。 (4)請求項4の発明によれば、変速機やギヤ装置をケー
ス内にコンパクトに収納することができる。 (5)請求項5の発明によれば、クランク軸と変速機との
相対位置の選択の自由度を高められる。 (6)請求項6の発明によれば、クランク軸により回転駆
動される入力軸と出力軸としての変速機軸とが、ギヤを
使用しないリンクユニットを介して連結されるので、騒
音の発生が抑制され、変速機構が軽量化される。 (7)請求項7の発明によれば、入力軸と変速機軸とが複
数のリンク機構を介して連結されるので、クランク軸や
変速機軸の配置自由度が大きくなる。 (8)請求項8の発明によれば、クランク軸と入力軸との
間に増速機構が設けられるので、変速機軸の回転速度の
脈動の周期が短縮されると共に、その変動幅が減少する
ので、重量増および大型化を抑制しつつ、簡単な構造に
より脈動が低減されて、運転者が回転速度の脈動を殆ど
感じることがないような快適な走行性を実現することが
できる。 (9)請求項9の発明によれば、クランク軸と入力軸との
間に不等速回転伝達機構が配置されるので、各変速比に
おいて、変速機軸の回転速度が最大となるタイミングで
入力軸の回転速度が最小となり、変速機軸の回転速度が
最小となるタイミングで入力軸が回転速度が最大となる
ように各ギヤを組み合わせれば、変速機軸の回転速度の
脈動を一層低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る変速機付き自転車の
側面図である。
【図2】踏力の伝達装置を示す自転車の要部断面図であ
る。
【図3】ワンウェイクラッチ用操作カムの展開図であ
る。
【図4】内装多段式変速機の構成を示す模式図である。
【図5】第2実施形態に係る自転車の要部側面図であ
る。
【図6】第2実施形態に係る踏力伝達装置の要部断面図
である。
【図7】本発明を適用した変速機付き自転車の他の実施
形態の左側面図である。
【図8】図9のX1−X1線およびX2−X2線での断
面図である。
【図9】最小変速比の状態にあるときの図7の無段変速
装置について、右ケース部分を外し、各種の軸を断面と
したときの右側面図である。
【図10】図7の無段変速装置の不等速回転伝達機構を
構成するギヤの正面図である。
【図11】図12のX4−X4線での断面図である。
【図12】図7の無段変速装置の変速機構を構成するリ
ンクユニットの右側面図である。
【図13】図7の無段変速装置の変速機構を構成する4
つのリンクユニットの入力軸への枢着の形態を説明する
模式図である。
【図14】図9のX3−X3線およびX5−X5線での
断面図である。
【図15】図14のX6−X6線での断面図である。
【図16】図7の自転車のリヤハブおよび被動スプロケ
ットについて、図17のX−X線での断面図である。
【図17】図16のX7−X7線での断面図である。
【図18】図7の無段変速装置の揺動体の揺動角度範囲
を説明する模式図であり、(A)は最小変速比でのもの
であり、(B)は最大変速比でのものである。
【図19】図7の無段変速装置の変速機軸の角速度を説
明する図であり、(A)は最小変速比でのものであり、
(B)は最大変速比でのものである。
【図20】図7の無段変速装置の入力軸の1回転におけ
る駆動力の分力を説明する図であり、(A)は最小変速
比でのものであり、(B)は最大変速比でのものであ
る。
【図21】図9と同様の右側面図であり、無段変速装置
が最小変速比の状態にあるときのものである。
【符号の説明】
1…自転車、2…車体フレーム、7…クランク軸、10
…変速機、11…シャフト(変速機軸)、16…チェー
ン、17…変速機軸、21…メインフレーム、22…揺
動軸、23…スイングアーム、29…無段変速装置、3
3…駆動スプロケット、61…ケース、63…入力軸、
104…操作カム、M1…増速機構、M2…不等速回転
伝達機構、M3…変速機構、M4…変速操作機構、U1
〜U4…リンクユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 直樹 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 塚田 善昭 埼玉県和光市中央一丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D014 DF07 DF12 3J062 AA09 AC02 BA11 BA12 BA25 CB02 CB06 CB12 CB18 CB27 CB32

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内装多段式の変速機を備える自転車にお
    いて、 前記変速機の変速機軸が、クランク軸とは別に設けら
    れ、クランク軸に平行に配置されていることを特徴とす
    る変速機付き自転車。
  2. 【請求項2】 後輪を支持するスイングアームを備え、 前記スイングアームが、前記後輪の軸と平行に設けられ
    る揺動軸によって車体のメインフレームに揺動自在に支
    持されるとともに、 前記揺動軸および前記変速機軸が互いに近接して配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の変速機付き自
    転車。
  3. 【請求項3】 前記変速機軸が前記揺動軸より車体前部
    寄りに配置されていることを特徴とする請求項2記載の
    変速機付き自転車。
  4. 【請求項4】 前記クランク軸の回転を前記変速機に伝
    達するギヤ装置を備え、 前記ギヤ装置、前記変速機、および前記クランク軸が共
    通のケースに支承されていることを特徴とする請求項3
    に記載の変速機付き自転車。
  5. 【請求項5】 前記クランク軸の回転を前記変速機に伝
    達するチェーン式伝達装置を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載の変速機付き自転車。
  6. 【請求項6】 前記変速機は、 クランク軸により回動される入力軸と、 前記入力軸に偏心して連結され、入力軸の回転角度に応
    じて揺動運動する少なくとも一つのリンク機構と、 前記リンク機構を前記変速機軸に連結し、前記リンク機
    構の揺動運動に連動して前記変速機軸を一方方向へ脈動
    させる一方向クラッチと、 入力軸の回転角度に対するリンク機構の揺動角度を調整
    して、入力軸の回転角度に対する変速機軸の回転角度を
    変更する変速操作手段とを含むことを特徴とする請求項
    1に記載の変速機付き自転車。
  7. 【請求項7】 複数のリンク機構を備え、 前記各リンク機構が入力軸に対して周方向に等角度の間
    隔で連結され、各リンク機構が入力軸の回転に同期して
    異なる位相で揺動運動することを特徴とする請求項6に
    記載の変速機付き自転車。
  8. 【請求項8】 前記クランク軸と入力軸とが増速機構を
    介して噛合されたことを特徴とする請求項6または7に
    記載の変速機付き自転車。
  9. 【請求項9】 前記クランク軸と入力軸とが不等速回転
    伝達機構を介して噛合されたことを特徴とする請求項6
    ないし8のいずれかに記載の変速機付き自転車。
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