JP2003169354A - テレビジョン用の画面調整制御方法およびテレビジョン用の画面調整制御装置 - Google Patents

テレビジョン用の画面調整制御方法およびテレビジョン用の画面調整制御装置

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JP2003169354A JP2001369475A JP2001369475A JP2003169354A JP 2003169354 A JP2003169354 A JP 2003169354A JP 2001369475 A JP2001369475 A JP 2001369475A JP 2001369475 A JP2001369475 A JP 2001369475A JP 2003169354 A JP2003169354 A JP 2003169354A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏向コイルなどを手作業で調整しなければな
らず、煩わしかった。 【解決手段】 画面サイズ調整工程では、CRT23の
画面20aにおける基準位置Aと各カメラ11〜14と
が対向するようにテレビジョン20が停止する。する
と、画面調整制御装置10は、基準位置A上を通過する
白線Bにより構成された調整用画面を画面20aに表示
させる。ここで、撮像範囲11a〜14aにおける白線
B部分の面積が最大値でなければ、CRT23の画面2
0aは正規の画面サイズでない。このため、画面調整制
御装置10は、白線B部分の面積が最大となるようにフ
ィードバックをかけつつ、テレビジョン20のマイコン
26に画面調整データを与えることにより、上記画面サ
イズを自動調整させる。従って、生産ラインにおける既
存の設備を利用して容易に画面サイズ調整を行うことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン用の
画面調整制御方法およびテレビジョン用の画面調整制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、テレビジョンの生産ラインで
は、CRTについて各種の画面調整工程が設けられてい
る。例えば、画面サイズや画面ピンクッションを調整す
る場合、所定の試験信号パターンをCRTに表示させ、
この画面表示を目視しながら偏向コイルなどを手作業で
調整している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の画面調
整工程は、偏向コイルなどを手作業で調整しなければな
らず、煩わしい作業であった。近年、生産ラインにおい
て、CRTの表示画面を撮像するカメラを備え、この撮
像された画像に基づいてコンバーゼンスやピュリティな
どを自動調整する画面調整支援装置が採用されるように
なったが、画面サイズ調整や画面ピンクッション調整な
どには利用できなかった。
【0004】なお、従来の画面調整制御装置として、特
開昭61−13531号公報や特開平2−82792号
公報に開示されたものが知られているが、生産ラインで
既に使用されている上記コンバーゼンス調整用およびピ
ュリティ調整用の画面調整支援装置を利用するために
は、大幅な改造が必要となり、利用が容易でなかった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、生産
ラインにおける既存の設備を利用して容易に画面調整を
行うことが可能なテレビジョン用の画面調整制御方法お
よびテレビジョン用の画面調整制御装置の提供を目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、位置調整用の静止画像を
テレビジョンに搭載されるCRTに表示させ、同静止画
像における上下と左右の四ヶ所に表示されて表示位置調
整方向と略直交する太線と、この太線が表示される近辺
をそれぞれ撮像範囲とし、同太線が適正位置となる位置
で最大幅となり、同表示位置の調整方向に沿って離れる
につれて細幅となる形状の撮像範囲との重なり面積が同
太線の表示位置に応じて増減するように同静止画像をカ
メラにより撮像し、同重なり面積に応じて同CRTに対
する表示位置制御信号を出力することによって同重なり
面積が最大となって同太線が所定位置に表示されるよう
に同CRTにおける画面サイズ調整を自動制御する構成
としてある。すなわち、テレビジョンでは、CRTに位
置調整用の静止画像が表示される。この静止画像におけ
る上下と左右の四ヶ所には、表示位置調整方向と略直交
する太線が表示されており、この太線が表示される近辺
をそれぞれ撮像範囲としたカメラにより同静止画像を撮
像する。
【0006】上記撮像範囲は、上記太線が適正位置とな
る位置で最大幅となり、上記表示位置調整方向に沿って
離れるにつれて細幅となる形状を有している。また、上
記カメラは、上記太線と上記撮像範囲との重なり面積が
上記CRTにおける同太線の表示位置に応じて増減する
ように同静止画像を撮像している。かかる状況の下、上
記重なり面積が最大となって上記太線が上記CRTにお
ける所定位置に表示されるように、同重なり面積に応じ
て同CRTに対する表示位置制御信号を出力する。この
ため、同CRTにおける画面サイズの自動制御が可能と
なり、生産ラインにて同画面サイズを調整する際の煩わ
しさを解消することができる。また、この際、同生産ラ
インにおける他の工程で汎用されている既存のカメラな
どを利用することができるため、新たな設備を付加する
必要がない点でも有用となる。
【0007】上記請求項1では、具体的な手法によりC
RT画面の調整制御を行っているが、生産ラインにおけ
る既存の設備を利用して容易に画面調整を行うことがで
きれば良いとの観点から、さらに広い範囲で本発明を捉
えることも可能である。その一例として、請求項2にか
かる発明は、位置調整用の静止画像をテレビジョンに搭
載されるCRTに表示させ、同静止画像における所定位
置に表示される所定形状の位置調整表示図柄と、当該位
置表示図柄が表示される近辺を撮像範囲とした所定形状
の撮像範囲との重なり面積が同位置調整表示図柄の表示
位置に応じて増減するように同静止画像を撮像し、同重
なり面積に応じて同CRTに対する表示位置制御信号を
出力することによって同位置調整表示図柄が所定位置に
表示されるように同CRTにおける画面調整を制御する
構成としてある。
【0008】すなわち、テレビジョンでは、CRTに位
置調整用の静止画像が表示される。この静止画像におけ
る所定位置には、所定形状の位置調整表示図柄が表示さ
れており、この位置調整表示図柄が表示される近辺を撮
像範囲として同静止画像を撮像する。この際、上記位置
調整表示図柄と上記撮像範囲との重なり面積が上記CR
Tにおける同位置調整表示図柄の表示位置に応じて増減
するように上記静止画像が撮像される。かかる状況の
下、上記重なり面積が所定値となって上記位置調整表示
図柄が上記CRTにおける所定位置に表示されるよう
に、同重なり面積に応じて同CRTに対する表示位置制
御信号を出力する。このため、CRT画面の調整制御が
可能となり、生産ラインにて画面調整する際の煩わしさ
を解消することができる。また、この際、同生産ライン
における他の工程で汎用されている既存のカメラなどを
利用することができるため、新たな設備を付加する必要
がない点でも有用となる。
【0009】上記位置調整表示図柄と撮像範囲との具体
例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項2に記
載のテレビジョン用の画面調整制御方法において、上記
位置調整表示図柄は、上記表示位置の調整方向と略直交
する太線であり、上記撮像範囲は、同調整方向に沿って
幅が変化する形状である構成としてある。すなわち、表
示位置調整方向に沿って幅が変化する形状を有する撮像
範囲にて、同表示位置調整方向と略直交する太線を撮像
する。このため、画面サイズや画面ピンクッションなど
を調整する際、同撮像範囲における太線部分の面積が変
化する。従って、この面積変化に基づいて、適正な表示
位置を容易に算出し、上記表示位置制御信号を出力する
ことが可能となる。
【0010】また、上記撮像範囲の形状の一例として、
請求項4にかかる発明は、上記請求項2または請求項3
のいずれかに記載のテレビジョン用の画面調整制御方法
において、上記撮像範囲の形状は、上記位置調整表示図
柄が適正位置となる位置で最大幅となり、同表示位置の
調整方向に沿って離れるにつれて細幅となる構成として
ある。すなわち、上記位置調整表示図柄が上記CRTに
おける適正位置に表示されていると、上記撮像範囲内に
おける位置調整表示図柄の面積が最大となる。また、上
記位置調整表示図柄が上記適正位置からずれて表示され
るほど、上記撮像範囲内における位置調整表示図柄の面
積が小さくなる。従って、この面積変化に基づいて、適
正な表示位置を容易に算出し、上記表示位置制御信号を
出力することが可能となる。
【0011】上記位置調整表示図柄と上記撮像範囲との
組み合わせの配置例として、請求項5にかかる発明は、
上記請求項2〜請求項4のいずれかに記載のテレビジョ
ン用の画面調整制御方法において、上記位置調整表示図
柄と上記撮像範囲との組が上記CRTにおける画面の上
下と左右の四ヶ所に配置されている構成としてある。す
なわち、上記CRTにおける画面の上下と左右の四ヶ所
における表示位置を調整することができる。従って、上
下の二ヶ所で垂直方向への画面サイズを調整することが
可能となり、左右の二ヶ所で水平方向への画面サイズを
調整することが可能となる。
【0012】さらに、上記位置調整表示図柄と上記撮像
範囲との組み合わせを追加配置することも可能である。
その一例として、請求項6にかかる発明は、上記請求項
5に記載のテレビジョン用の画面調整制御方法におい
て、上記位置調整表示図柄と上記撮像範囲との組が上記
CRTにおける画面の四隅に配置されている構成として
ある。すなわち、上下と左右の四ヶ所に加えて、CRT
画面の四隅においても表示位置を調整することができ
る。このため、画面サイズに加え、水平方向への画面ピ
ンクッションを調整することも可能となり、垂直方向へ
の画面ピンクッションを調整することも可能となる。な
お、ここにいう画面ピンクッション調整を行うにあたっ
ては、例えば、上記CRTに設けられた電子回路に上記
表示位置制御信号を出力したり、同表示位置制御信号を
マニピュレータなどに出力して同CRTに設けられた磁
石を機械的に回転調節させるなどしても良く、調整手法
の形態を限定するものではない。
【0013】ところで、以上のような画面調整制御の手
法は、方法だけでなく、実体のある装置構成としても実
現可能である。その一例として、請求項7にかかる発明
は、位置調整用の静止画像をテレビジョンに搭載される
CRTに表示させる表示制御手段と、上記静止画像にお
ける所定位置に表示される所定形状の位置調整表示図柄
と、当該位置表示図柄が表示される近辺を撮像範囲とし
た所定形状の撮像範囲との重なり面積が、同位置調整表
示図柄の表示位置に応じて増減するように同静止画像を
撮像する撮像手段と、上記重なり面積に応じて上記CR
Tに対する表示位置制御信号を出力することによって上
記位置調整表示図柄が所定位置に表示されるように同C
RTにおける画面調整を制御する画面調整制御手段とを
備える構成としてある。すなわち、上記装置としての構
成は、実体のある装置としても実現することが可能であ
る。なお、上記請求項3〜請求項6にかかる構成につい
ても同様に装置として適用可能であることは言うまでも
ない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、生産ライ
ンにおける既存の設備を利用して容易に画面サイズ調整
を行うことが可能なテレビジョン用の画面調整制御方法
を具体的な手法により実現させることができる。また、
請求項2にかかる発明によれば、生産ラインにおける既
存の設備を利用して容易に画面ピンクッション調整を行
うことが可能なテレビジョン用の画面調整制御方法をを
提供することができる。さらに、請求項3または請求項
4にかかる発明によれば、演算負荷を低減させることが
できる。
【0015】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
画面サイズの調整に利用することができる。さらに、請
求項6にかかる発明によれば、画面ピンクッションの調
整に利用することができる。さらに、請求項7にかかる
発明によれば、生産ラインにおける既存の設備を利用し
て容易に画面ピンクッション調整を行うことが可能なテ
レビジョン用の画面調整制御装置を提供することができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施形態を説明する。 (1)画面サイズ調整用の画面調整制御装置: (2)テレビジョンの構成: (3)画面サイズ調整: (4)画面サイズ+画面ピンクッション調整用の画面調
整制御装置: (5)画面サイズ+画面ピンクッション調整: (6)画面ピンクッション調整の変形例: (7)撮像範囲の変形例: (8)まとめ:
【0017】(1)画面サイズ調整用の画面調整制御装
置:図1は、生産ラインに設置された画面調整制御装置
の主要構成を概略図により示している。同図に示す画面
調整制御装置10は、画面サイズを自動調整するための
支援装置である。この画面調整制御装置10には、紙面
に直交する側へテレビジョン20を搬送する搬送ライン
30に向けて4台のカメラ11〜14が固定されてい
る。なお、これらのカメラ11〜14は、本発明にいう
撮像手段を構成する。
【0018】各カメラ11〜14は、図2に示すよう
に、前工程から搬送されてくるテレビジョン20が画面
サイズ調整工程で停止した際、撮像範囲がCRTの画面
20aにおける基準位置Aと対向するように配置されて
いる。ここにいう基準位置Aとは、画面20aにおける
水平方向および垂直方向への設計標準値(SCANサイ
ズ=90%)で決定される範囲を取り囲む周縁位置であ
り、同図に示すように、画面20aにおける上下左右の
各辺からそれぞれ距離Xだけ中央へシフトした位置とな
る。
【0019】各カメラ11,13は、画面20aを上下
に二等分する二等分線上と対向するようにそれぞれ設置
され、各カメラ12,14は、画面20aを左右に二等
分する二等分線上と対向するようにそれぞれ配置され
る。各カメラ11〜14は、画像処理回路15に接続さ
れており、画像処理回路15には、撮像された画面20
a上の画像に基づく撮像信号が入力される。このため、
画像処理回路15は、同撮像信号に基づいて所定の信号
処理を実行し、対応する画像データを制御回路16に出
力する。この制御回路16は、画像処理回路15から出
力される画像データに基づいて後述する画面サイズ調整
処理を実行するが、他にも、RF集中信号にのせる信号
を生成したり、通信ケーブル40を介して出力する送信
データを生成するなどの機能も有している。
【0020】まず、画面サイズ調整工程におけるRF集
中信号と、制御回路16によるRF集中信号の利用形態
とについて説明する。生産ラインにおいては、画面サイ
ズ調整工程に限定されず、例えば、前工程であるコンバ
ーゼンス調整工程や、次工程であるホワイトバランス調
整工程などでも同様にRF集中信号が利用されている。
このRF集中信号は、各工程でテレビジョン20におけ
るCRTの画面20aに表示させたい調整用画面に基づ
く調整用信号をテレビ放送帯域に対応する周波数に変換
したものである。例えば、コンバーゼンス調整工程のR
F集中信号であれば、ファクトリモードにおける1ch
に対応する受信周波数で送信され、当該画面サイズ調整
工程のRF集中信号であれば、ファクトリモードにおけ
る3chに対応する受信周波数で送信されるといった具
合である。
【0021】このため、制御回路16には、RF集中信
号を送信するために、アンテナ17aを備えた送信回路
17が接続されている。制御回路16が画面サイズ調整
用の調整用信号を生成して送信回路17に出力すると、
送信回路17は、この調整用信号を3chに対応する受
信周波数のRF集中信号に変換してアンテナ17aから
送信する。従って、テレビジョン20では、ファクトリ
モードで3chを選局することで制御回路16にて生成
された調整用信号に対応する調整用画面を表示させるこ
とが可能となる。従って、調整用画面を生成する制御回
路16と、この調整用画面に基づくRF集中信号を送信
する送信回路17とは、本発明にいう表示制御手段を構
成する。制御回路16が生成する調整用画面とは、図3
に示すように、画面20aにおける上下左右の各辺と平
行に上述した基準位置A上を通過する井の字形状の表示
である。この表示は、白線(白色の太線)Bで構成され
ており、背景は黒色である。また、この太線は、中心線
が上記基準位置Aと一致するように位置設定がなされて
いる。この意味で、白線Bにより構成される井の字形状
の表示は、本発明にいう位置調整表示図柄を構成する。
【0022】次に、制御回路16によるデータ送信につ
いて説明する。制御回路16には、インターフェース1
8が設けられており、通信ケーブル40を介してデータ
送信が行えるようになっている。制御回路16では、テ
レビジョン20にRF集中信号を受信させるための選局
指示データや、画面サイズ調整処理時に使用する画面サ
イズ調整データなどが送信用データとして生成され、イ
ンターフェース18を利用することでこれらのデータが
通信ケーブル40を介してテレビジョン20に送信され
る。なお、ここにいう画面サイズ調整データは、本発明
にいう表示位置制御信号を構成する。
【0023】(2)テレビジョンの構成:上記画面サイ
ズ調整工程には、フロントキャビネットにCRTや制御
基板などが組み付けられ、配線が済まされたテレビジョ
ン20が搬送されてくる。ここで、画面サイズ調整につ
いて述べる前に、この画面サイズ調整工程に搬送される
テレビジョン20の主要構成について図4を参照しなが
ら簡単に説明しておく。同図において、チューナ21
は、アンテナ21aを介してテレビ放送帯域に対応した
所望周波数のテレビジョン信号を受信するとともに、こ
の受信したテレビジョン信号から所要の信号を選択して
高周波増幅し、中間周波信号に変換して出力する。
【0024】チューナ21から出力された中間周波信号
がクロマIC22に入力されると、クロマIC22は、
入力された中間周波信号に各種の信号処理を施すことで
合成映像信号を復元し、映像信号や音声信号等を抽出し
てCRT23とスピーカ24とに出力する。ここで、チ
ューナ21およびクロマIC22には、IICバス25
を介してマイコン26が接続されており、このマイコン
26は、図示しない操作パネルなどで実行された操作に
基づいて、チューナ21およびクロマIC22に制御指
示を与え、装置全体の制御を行っている。
【0025】また、IICバス25には、インターフェ
イス27が設けられており、このインターフェイス27
は、通信ケーブル40を介して画面調整制御装置10に
設けられたインターフェイス18に接続される。このた
め、制御回路16にて生成された選局指示データや画面
サイズ調整データなどが入力可能となる。なお、テレビ
ジョン20では、CRT23の画面20aにおける画像
表示領域を水平方向および垂直方向へ調整可能となって
いる。具体的には、マイコン26は、IICバス25を
介して画面サイズを変更させる旨の制御指示をクロマI
C22に出力し、クロマIC22に設けられた水平偏向
回路または垂直偏向回路に電子ビームの偏向幅を増減さ
せる。この際、画面サイズの変更は、水平方向と垂直方
向とにそれぞれ、所定量の偏向幅変更に合わせて1ステ
ップずつ行われ、初期状態の偏向幅から10ステップず
つ増減することが可能である。
【0026】(3)画面サイズ調整:次に、図5を参照
しながらCRT23における画面サイズの調整について
説明する。画面サイズ調整工程においては、前工程から
搬送されてくるテレビジョン20が所定位置に停止し、
画面調整制御装置10とテレビジョン20との間に通信
ケーブル40が接続されると、画面調整制御装置10で
は、RF集中信号の生成/送信(ステップS100)、
選局指示データの生成/送信(ステップS110)、調
整用画面の撮像(ステップS140)、画面サイズの最
適化演算(ステップS150)、画面サイズ調整データ
の生成/送信(ステップS160)が行われる。一方、
テレビジョン20では、RF集中信号の受信(ステップ
S120)、調整用画面の表示(ステップS130)、
画面サイズの調整(ステップS170)が行われる。
【0027】以下、作業手順に沿って工程内容を説明す
る。画面調整制御装置10において、制御回路16が調
整用画面に対応する調整用信号を生成して送信回路17
に出力すると、送信回路17は、調整用信号に基づいて
RF集中信号を生成して送信する。また、制御回路16
は、3chを選局させる旨の選局指示データを生成し、
テレビジョン20のマイコン26に出力する。すると、
テレビジョン20では、マイコン26からの選局指示に
基づき、チューナ21がRF集中信号を受信して中間周
波信号をクロマIC22に出力する。そして、クロマI
C22は、この中間周波信号に所定の信号処理を施し、
CRT23に調整用画面を表示させる。
【0028】この際、CRT23の画面20aには、本
来であれば、図3に示す白線Bの中心線が基準位置Aと
一致するはずであるが、CRT23の機体差により調整
前の画面サイズが正規のサイズでなく、基準位置Aと白
線Bの中心線とが一致しないことがある。このため、C
RT23の画面20aにおける基準位置Aと対向する各
カメラ11〜14では、画面20aの各辺に沿って表示
される白線Bの一部が円形の撮像範囲11a〜14a内
に捉えられるものの、撮像範囲11a〜14aの中央か
らずれてしまう。なお、図6は、水平サイズが正規のサ
イズよりも大きい場合の撮像範囲11a,13aを例示
したものである。ここからは、カメラ11,13におけ
る撮像範囲11a,13aについて説明する。
【0029】画像処理回路15には、カメラ11,13
にて撮像されたCRT23の画面20a上の画像に基づ
く撮像信号が入力されるため、画像処理回路15は、同
撮像信号に基づいて所定の信号処理を実行し、対応する
画像データを制御回路16に出力する。ここで、制御回
路16は、画像処理回路15から出力される画像データ
に基づいて画面サイズ調整処理を実行する。この画面サ
イズ調整処理では、CRT23の画面20aにおける画
面サイズの最適化演算が行われ、画像処理回路15から
入力される画像データをフィードバックさせて画面サイ
ズを正規のサイズに調整していく。
【0030】図7は、水平サイズを調整する際の手順を
フローチャートにより示している。制御回路16は、図
6に示す画像に基づく画像データが入力されると、白線
B部分の面積S1,S2の和を算出する。白線Bが撮像
範囲11a,13aの中央に位置すれば、白線B部分の
面積S1,S2が図8に示すように最大となることか
ら、制御回路16は、白線Bが撮像範囲11a,13a
の中央側へシフトするように、水平サイズを1ステップ
縮小させる旨の画面サイズ調整データを生成してテレビ
ジョン20のマイコン26に出力する。この際、クロマ
IC22は、マイコン26からの画面サイズ変更指示に
基づいてCRT23の画面20aにおける水平サイズを
1ステップ縮小させる。すると、図9に示すように、白
線Bが撮像範囲11a,13aの中央側へシフトされる
(ステップS200〜S230)。
【0031】制御回路16は、さらに1ステップ分だけ
中央側へシフトさせるように、水平サイズを1ステップ
縮小させる旨の画面サイズ調整データを生成してテレビ
ジョン20のマイコン26に出力する。クロマIC22
は、マイコン26からの画面サイズ変更指示に基づいて
CRT23の画面20aにおける水平サイズをさらに1
ステップ縮小させる。すると、図10に示すように、白
線Bが撮像範囲11a,13aの中央を通過して中央か
ら反対側へ離れるようにシフトされる。このとき、制御
回路16は、図9に示す状況下における白線B部分の面
積と、図10に示す状況下における白線B部分の面積と
を比較し、図9に示すシフト状況の方で面積が最大とな
り、この状況が最適な画面サイズであると判断する。こ
のため、反対に1ステップ分だけ画面サイズを拡大する
旨の画面サイズ調整データを生成し、テレビジョン20
のマイコン26に出力する(ステップS240)。
【0032】ここで、制御回路16による水平サイズの
調整処理が終了するため、テレビジョン20のマイコン
26では、最後に外部入力された画面サイズ調整データ
に基づく画面サイズをプリセットデータとして取得し、
図4に示すIICバス25に接続されたEEPROM2
8に書き込む。同様にして、垂直サイズについても、カ
メラ12,14によりCRT23の画面20aを撮像
し、画像データをフィードバックさせつつ画面サイズ調
整データをテレビジョン20のマイコン26に出力する
ことにより、垂直サイズの最適化を行い、プリセットデ
ータとしてEEPROM28に書き込ませる。
【0033】上記画面サイズ調整が完了すると、当該画
面調整制御装置10とテレビジョン20との間に接続さ
れていた通信ケーブル40が取り外された後、画面サイ
ズが調整されたテレビジョン20は、搬送ライン30に
より次工程のホワイトバランス調整工程に搬送され、画
面サイズが未調整である次のテレビジョン20は、搬送
ライン30により当該画面調整制御装置10との対向位
置まで搬送される。従って、上述した画面調整処理を行
う制御回路16は、本発明にいう画面調整制御手段を構
成する。
【0034】(4)画面サイズ+画面ピンクッション調
整用の画面調整制御装置:以上のような画面サイズ調整
は、テレビジョンのCRT画面サイズやCRT画面形状
に関係なく必要なものであるが、特に、CRT画面サイ
ズが大きなテレビジョンやCRT画面形状がフラットな
テレビジョンになると、画面ピンクッションの調整も必
要となる。この意味で、曲面形状の表示画面を有する小
型テレビジョンの生産ラインであれば、上述した手法で
画面サイズを調整すれば良いのに対し、大型テレビジョ
ンやフラット画面テレビジョンの生産ラインになると、
別の手法を用いて、画面サイズ調整と画面ピンクッショ
ン調整とを行う必要がある。
【0035】そこで、以下、大型テレビジョンまたはフ
ラット画面テレビジョンの生産ラインに設置される画面
サイズ+画面ピンクッション調整用の画面調整制御装置
50について図11を参照しながら説明する。なお、画
面サイズ+画面ピンクッション調整工程を単に当該調整
工程と呼ぶこととする。同図に示す画面調整制御装置5
0は、画面サイズと画面ピンクッションとを調整するた
めに利用される支援装置である。この画面調整制御装置
50には、テレビジョン20の搬送ライン30に向けて
8台のカメラ50a〜50hが固定されている。
【0036】各カメラ50a〜50hは、図12に示す
ように、前工程から搬送されてくるテレビジョン20が
当該調整工程で停止した際、撮像範囲がCRT23の画
面20aにおける基準位置Aと対向するように配置され
ている。なお、この基準位置Aは、上述した画面サイズ
調整工程における基準位置Aと共通する。各カメラ50
a,50dは、画面20aを上下に二等分する二等分線
上と対向するようにそれぞれ設置され、各カメラ50
b,50fは、画面20aを左右に二等分する二等分線
上と対向するようにそれぞれ配置される。また、各カメ
ラ50a,50c,50e,50gは、四隅の基準位置
Aにそれぞれ配置される。
【0037】当該画面調整制御装置50は、上述したよ
うにカメラの台数と配置とが画面サイズ調整工程と異な
るものの、その他の構成については画面サイズ調整工程
と同様である。すなわち、画像処理回路51、制御回路
52、送信回路53、インターフェイス54は、画面サ
イズ調整工程における画像処理回路15、制御回路1
6、送信回路17、インターフェイス18と同様であ
る。ただし、当該調整工程では、RF集中信号が5ch
に対応する受信周波数を使用するものとして説明する。
なお、当該生産ラインにて製造されるテレビジョン20
は、CRT23の画面20aにおけるピンクッションに
ついてもサイズとともに調整可能な構成となっている。
【0038】具体的には、マイコン26は、IICバス
25を介して画面ピンクッションを変更させる旨の制御
指示をクロマIC22に出力し、クロマIC22に設け
られた画面ピンクッション調整回路に偏向コイルの抵抗
値などを増減させる。この際、画面サイズ調整と同様
に、上下辺と左右辺とにおいてそれぞれ、所定の調整量
に合わせて1ステップずつ行われ、初期位置から10ス
テップずつ増減可能となっている。
【0039】(5)画面サイズ+画面ピンクッション調
整:次に、図13を参照しながら当該調整工程における
画面サイズ調整と画面ピンクッション調整とについて説
明する。当該調整工程においては、前工程から搬送され
てくるテレビジョン20が所定位置に停止し、画面調整
制御装置50とテレビジョン20との間に通信ケーブル
40が接続されると、画面調整制御装置50では、RF
集中信号の生成/送信(ステップS300)、選局指示
データの生成/送信(ステップS310)、調整用画面
の撮像(ステップS340)、画面表示の最適化演算
(ステップS350)、画面調整データの生成/送信
(ステップS360)が行われる。一方、テレビジョン
では、RF集中信号の受信(ステップS320)、調整
用画面の表示(ステップS330)、画面表示の調整
(ステップS370)が行われる。なお、ここにいう画
面調整データは、本発明にいう表示位置制御信号を構成
する。
【0040】以下、作業手順に沿って工程内容を説明す
る。画面調整制御装置50がRF集中信号を生成して送
信し、選局指示データを生成してテレビジョン20のマ
イコン26に出力すると、テレビジョン20にて5ch
が選局され、調整用画面がCRT23に表示される。こ
こまで、上述した画面サイズ調整工程と同様であるた
め、詳細は省略する。この際、CRT23の画面20a
には、本来であれば、上記基準位置Aと中心線とが一致
するように白線Bが表示されるはずであるが、CRT2
3の機体差により調整前の画面サイズが正規のサイズで
なく、基準位置Aと白線Bの中心線とが一致しないこと
がある。また、CRT23に生じる糸巻き歪みにより調
整前の画面ピンクッションが正規の状況になく、基準位
置Aと白線Bの中心線とが一致しないことがある。
【0041】このため、画面20aにおける基準位置A
と対向する各カメラ50a〜50hでは、画面20aの
各辺に沿って表示される白線Bの一部が円形の撮像範囲
内に捉えられるものの、撮像範囲の中央からずれてしま
う。図14は、水平サイズが正規のサイズよりも大き
く、表示画面の左辺と右辺とが外側へ歪んでいる場合の
カメラ50a,50c〜50e,50g,50hにおけ
る撮像範囲を例示したものである。ここから、カメラ5
0a,50c〜50e,50g,50hにおける撮像範
囲について説明する。
【0042】画像処理回路51には、カメラ50a,5
0c〜50e,50g,50hにて撮像された画面20
a上の画像に基づく撮像信号が入力されるため、画像処
理回路51は、同撮像信号に基づいて所定の信号処理を
実行し、対応する画像データを制御回路52に出力す
る。ここで、制御回路52は、画像処理回路51から出
力される画像データに基づいて画面調整処理を実行す
る。この画面調整処理では、画面サイズと画面ピンクッ
ションとの最適化演算が行われ、画像処理回路51から
入力される画像データをフィードバックさせて画面サイ
ズと画面ピンクッションとを調整していく。
【0043】図15は、画面表示の調整処理を行う際の
手順をフローチャートにより示している。制御回路52
は、図14に示す画像に基づく画像データが入力される
と、各カメラ50a,50c〜50e,50g,50h
における白線B部分の面積S3〜S8を算出する。カメ
ラ50d,50hにおいては、白線Bの中心線が撮像範
囲の中央に位置すれば、白線B部分の面積が図16に示
すように最大となり、カメラ50a,50c,50e,
50gにおいては、白線Bの交差点が撮像範囲の中心に
位置すれば、白線B部分の面積が同図に示すように最大
となる。
【0044】このため、制御回路52は、白線Bの中心
線および交差点が撮像範囲の中央側へシフトするよう
に、水平サイズを1ステップ縮小させる旨の画面サイズ
調整データと、表示画面の左辺と右辺とを互いに近接さ
せる旨の画面ピンクッション調整データとを生成してテ
レビジョン20のマイコン26に出力する。この際、ク
ロマIC22は、マイコン26からの画面サイズ変更指
示と画面ピンクッション変更指示とに基づいて、CRT
23の画面20aにおける水平サイズを1ステップ縮小
させ、表示画面の左辺と右辺とを互いに1ステップ近接
させる。すると、各カメラ50a,50c〜50e,5
0g,50hにおける白線Bが撮像範囲の中央にシフト
される(ステップS400〜S430)。
【0045】このように、制御回路52は、画面サイズ
調整データと、画面ピンクッション調整データとを必要
に応じて生成してマイコン26に出力する。そして、上
述した画面サイズ調整工程と同様に、撮像範囲における
白線B部分の面積が最大となる状況を最適な表示画面で
あるものと判断する(ステップS440)。制御回路5
2による水平サイズの調整処理と、左右辺のピンクッシ
ョン調整処理とが終了すると、テレビジョン20のマイ
コン26では、最後に外部入力された画面サイズ調整デ
ータと画面ピンクッション調整データとに基づく画面サ
イズと画面ピンクッションとをプリセットデータとして
取得し、EEPROM28に書き込む。
【0046】同様にして、垂直サイズと上下辺における
ピンクッションとについても、カメラ50a〜50c,
50e〜50gによりCRT23の画面20aを撮像
し、画像データをフィードバックさせつつ画面サイズ調
整データおよび画面ピンクッション調整データをテレビ
ジョン20のマイコン26に出力することにより、垂直
サイズと上下辺におけるピンクッションとの最適化を行
い、プリセットデータとしてEEPROM28に書き込
ませる。以上の画面調整が完了すると、上述した画面サ
イズ調整工程と同様に、当該画面調整制御装置50とテ
レビジョン20との間に接続されていた通信ケーブル4
0が取り外された後、画面サイズが調整されたテレビジ
ョン20は、搬送ライン30により次工程のホワイトバ
ランス調整工程に搬送され、画面サイズが未調整である
次のテレビジョン20は、搬送ライン30により当該画
面調整制御装置50との対向位置まで搬送される。従っ
て、上述した画面調整処理を行う制御回路52は、本発
明にいう画面調整制御手段を構成する。
【0047】(6)画面ピンクッション調整の変形例:
上記実施形態では、クロマIC22により偏向コイルの
抵抗値などを変更させることで画面ピンクッションを調
整しているが、かかる手法は一例にすぎないため、画面
ピンクッションを別の手法で調整することも可能であ
る。図17は、通信ケーブル40が接続されたマニピュ
レータ制御装置55をテレビジョン20の背後に位置さ
せた際の状況を示しており、このマニピュレータ制御装
置55に配置されたマニピュレータを利用することによ
り、CRT23の背後に設けられたマグネットコイル2
3aを回転調節して画面ピンクッションを調整する。
【0048】ここにいうマニピュレータは、同図に示す
ように、2本のアーム55a,55aを備えており、ア
ーム55aは、それぞれ上下動するとともに同図におけ
る紙面と直交する方向へもスライドする。また、アーム
55aの先端部位は、図18に示すように、両側部が下
方へ屈曲されて断面コの字形状となっており、マグネッ
トコイル23aの周縁から突出する突起23a1をくわ
え込むことができる。かかる構成により、画面調整制御
装置50の制御回路52から通信ケーブル40を介して
マニピュレータ制御装置55へ画面調整データが出力さ
れると、マニピュレータ制御装置55は、図示しない駆
動機構を用いてアーム55aをマグネットリング23a
の各突起23a1に向けてそれぞれ降下させる。このた
め、アーム55aは、先端部位にて各突起23a1をそ
れぞれくわえ込む。ここで、マニピュレータ制御装置5
5は、入力された画面調整データに基づいて、上述した
1ステップ分の画面ピンクッションを調整するために必
要なマグネットリング23aの回転量を算出する。そし
て、この算出された回転量分だけアーム55aを図18
における左右方向へスライドさせてマグネットリング2
3aを回転させる。
【0049】すると、1ステップ分だけ画面ピンクッシ
ョンが調整されて白線BがCRT23の画面20aに表
示されるため、画面調整制御装置50は、この白線表示
の変化に応じて、上記実施形態と同様に画像データをフ
ィードバックさせつつ、画面ピンクッションを正規の状
態となるまで調整する。従って、上記実施形態の場合と
同様に、画面調整データに基づいて機械的な動作を自動
制御することで画面ピンクッションを調整することが可
能となる。また、調整作業が終了した後は、各アーム5
5a,55aを再び上昇させてマグネットリング23a
から退避させ、次のテレビジョン20が搬送されてくる
まで待機する。
【0050】(7)撮像範囲の変形例:上述した実施形
態では、画面調整制御装置10,50に備えられたカメ
ラの撮像範囲を円形としているが、かかる撮像範囲の形
状は一例にすぎない。すなわち、本発明にかかる撮像範
囲の形状は、上下幅および左右幅が中央側に向けて増大
するものであれば良いとの観点から、図19に示すよう
に、菱形の撮像範囲60を有するカメラを採用すること
も可能である。
【0051】この種のカメラを採用すると、白線B部分
の面積変化が分かりやすいため、制御回路52における
演算が容易になる分だけ、同制御回路52における負荷
を低減させることができる。菱形の撮像範囲60を有す
るカメラを採用した場合、同図に示すように、白線Bの
中心線が中央に配置された状態で白線B部分の面積S1
0が最大となるため、上述した実施形態と同様に画像デ
ータをフィードバックさせつつ画面サイズや画面ピンク
ッションの調整が行われる。
【0052】(8)まとめ:以上のように、画面サイズ
調整工程では、CRT23の画面20aにおける基準位
置Aと各カメラ11〜14とが対向するようにテレビジ
ョン20が停止する。すると、画面調整制御装置10
は、基準位置A上を通過する白線Bにより構成された調
整用画面を画面20aに表示させる。ここで、撮像範囲
11a〜14aにおける白線B部分の面積が最大値でな
ければ、CRT23の画面20aは正規の画面サイズで
ない。このため、画面調整制御装置10は、白線B部分
の面積が最大となるようにフィードバックをかけつつ、
テレビジョン20のマイコン26に画面調整データを与
えることにより、上記画面サイズを自動調整させる。従
って、生産ラインにおける既存の設備を利用して容易に
画面サイズ調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる画面調整制御装置(画面サ
イズ調整用)の主要構成を示す概略図である。
【図2】カメラとCRTの画面との位置関係を示す概略
図である。
【図3】調整用画面を示す平面図である。
【図4】テレビジョンの主要構成を示すブロック図であ
る。
【図5】画面サイズ調整の手順を示すフローチャートで
ある。
【図6】画面サイズを調整する前の撮像範囲を示す平面
図である。
【図7】画面調整処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】白線部分の面積が最大となるときの撮像範囲を
示す平面図である。
【図9】水平サイズを1ステップ縮小させた際の撮像範
囲を示す平面図である。
【図10】水平サイズを2ステップ縮小させた際の撮像
範囲を示す平面図である。
【図11】画面調整制御装置(画面サイズ+画面ピンク
ッション調整用)の主要構成を示す概略図である。
【図12】カメラとCRTの画面との位置関係を示す概
略図である。
【図13】画面表示調整の手順を示すフローチャートで
ある。
【図14】画面表示を調整する前の撮像範囲を示す平面
図である。
【図15】画面調整処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【図16】白線部分の面積が最大となるときの撮像範囲
を示す平面図である。
【図17】マニピュレータ制御装置の配置状況を示す概
略図である。
【図18】アームによりマグネットリングを回転させる
際の状況を示す平面図である。
【図19】変形例にかかる撮像範囲を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
10…画面調整制御装置 11〜14…カメラ 11a〜14a…撮像範囲 15…画像処理回路 16…制御回路 17…送信回路 17a…アンテナ 18…インターフェース 20…テレビジョン 20a…画面 21…チューナ 22…クロマIC 23…CRT 23a…マグネットコイル 23a1…突起 24…スピーカ 25…IICバス 26…マイコン 27…インターフェイス 28…EEPROM 30…搬送ライン 40…通信ケーブル 50…画面調整制御装置 50a〜50h…カメラ 51…画像処理回路 52…制御回路 53…送信回路 54…インターフェイス 55…マニピュレータ制御装置 55a…アーム 60…撮像範囲 A…基準位置 B…太線 S1〜S8,S10…面積 X…距離

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置調整用の静止画像をテレビジョンに
    搭載されるCRTに表示させ、同静止画像における上下
    と左右の四ヶ所に表示されて表示位置調整方向と略直交
    する太線と、この太線が表示される近辺をそれぞれ撮像
    範囲とし、同太線が適正位置となる位置で最大幅とな
    り、同表示位置の調整方向に沿って離れるにつれて細幅
    となる形状の撮像範囲との重なり面積が同太線の表示位
    置に応じて増減するように同静止画像をカメラにより撮
    像し、同重なり面積に応じて同CRTに対する表示位置
    制御信号を出力することによって同重なり面積が最大と
    なって同太線が所定位置に表示されるように同CRTに
    おける画面サイズ調整を自動制御することを特徴とする
    テレビジョン用の画面調整制御方法。
  2. 【請求項2】 位置調整用の静止画像をテレビジョンに
    搭載されるCRTに表示させ、同静止画像における所定
    位置に表示される所定形状の位置調整表示図柄と、当該
    位置表示図柄が表示される近辺を撮像範囲とした所定形
    状の撮像範囲との重なり面積が同位置調整表示図柄の表
    示位置に応じて増減するように同静止画像を撮像し、同
    重なり面積に応じて同CRTに対する表示位置制御信号
    を出力することによって同位置調整表示図柄が所定位置
    に表示されるように同CRTにおける画面調整を制御す
    ることを特徴とするテレビジョン用の画面調整制御方
    法。
  3. 【請求項3】 上記位置調整表示図柄は、上記表示位置
    の調整方向と略直交する太線であり、上記撮像範囲は、
    同調整方向に沿って幅が変化する形状であることを特徴
    とする上記請求項2に記載のテレビジョン用の画面調整
    制御方法。
  4. 【請求項4】 上記撮像範囲の形状は、上記位置調整表
    示図柄が適正位置となる位置で最大幅となり、同表示位
    置の調整方向に沿って離れるにつれて細幅となることを
    特徴とする上記請求項2または請求項3のいずれかに記
    載のテレビジョン用の画面調整制御方法。
  5. 【請求項5】 上記位置調整表示図柄と上記撮像範囲と
    の組が上記CRTにおける画面の上下と左右の四ヶ所に
    配置されていることを特徴とする上記請求項2〜請求項
    4のいずれかに記載のテレビジョン用の画面調整制御方
    法。
  6. 【請求項6】 上記位置調整表示図柄と上記撮像範囲と
    の組が上記CRTにおける画面の四隅に配置されている
    ことを特徴とする上記請求項5に記載のテレビジョン用
    の画面調整制御方法。
  7. 【請求項7】 位置調整用の静止画像をテレビジョンに
    搭載されるCRTに表示させる表示制御手段と、 上記静止画像における所定位置に表示される所定形状の
    位置調整表示図柄と、当該位置表示図柄が表示される近
    辺を撮像範囲とした所定形状の撮像範囲との重なり面積
    が、同位置調整表示図柄の表示位置に応じて増減するよ
    うに同静止画像を撮像する撮像手段と、 上記重なり面積に応じて上記CRTに対する表示位置制
    御信号を出力することによって上記位置調整表示図柄が
    所定位置に表示されるように同CRTにおける画面調整
    を制御する画面調整制御手段とを備えることを特徴とす
    るテレビジョン用の画面調整制御装置。
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