JP2003165522A - 抗菌性を有する合成樹脂製品 - Google Patents

抗菌性を有する合成樹脂製品

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JP2003165522A
JP2003165522A JP2001367004A JP2001367004A JP2003165522A JP 2003165522 A JP2003165522 A JP 2003165522A JP 2001367004 A JP2001367004 A JP 2001367004A JP 2001367004 A JP2001367004 A JP 2001367004A JP 2003165522 A JP2003165522 A JP 2003165522A
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JP
Japan
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synthetic resin
antibacterial
resin product
polyethylene terephthalate
antibacterial agent
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JP2001367004A
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English (en)
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Daisuke Uesugi
大輔 上杉
Shuichi Koshio
秀一 古塩
Masaaki Sasaki
正昭 佐々木
Norio Yokota
憲雄 横田
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
Original Assignee
Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な種類の微生物に対して抗菌効果を発揮
するポリエチレンテレフタレートを主成分とする抗菌性
を有する合成樹脂製品を提供する。 【解決手段】 本発明のPETボトル1は、銀系無機抗
菌剤の含有率を10質量%未満としたポリエチレンテレ
フタレートを主成分とすると共に、その抗菌活性値が
2.0以上のものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリエチレンテレ
フタレートを主成分とする合成樹脂製品の抗菌対策に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート樹脂を主成
分とする合成樹脂製品(例えば、PETボトル)は、様
々な用途に用いられており、例えば、飲料用ボトル・化
粧品用容器・トイレタリー製品用容器などへの利用が一
般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、社会生活におけ
る衛生環境の変化から、抗菌性を付与した様々な商品が
提供されており、特に、飲料用のボトル・化粧品用容器
・トイレタリー製品用容器のほか、様々な用途に使用さ
れているポリエチレンテレフタレート製品にあっては、
抗菌性を付与した商品の提供が待望されていた。
【0004】本発明の解決すべき課題は、こうした事実
に鑑みてなされたものであって、様々な種類の微生物に
対して抗菌効果を発揮するポリエチレンテレフタレート
を主成分とする合成樹脂製品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するた
め、第1発明に係る、抗菌性を有する合成樹脂製品は、
ポリエチレンテレフタレートを主成分とする合成樹脂製
品において、この合成樹脂製品は、抗菌剤を含有するポ
リエチレンテレフタレートを主成分とすると共に、その
抗菌活性値が2.0以上であることを特徴とするもので
ある。
【0006】第2発明に係る、抗菌性を有する合成樹脂
製品は、上記第1発明において、抗菌剤を銀系無機抗菌
剤とすることが好ましい。
【0007】第3発明に係る、抗菌性を有する合成樹脂
製品は、上記第2発明において、合成樹脂製品は、銀系
無機抗菌剤の含有率を10質量%未満としたものである
ことが好ましい。
【0008】第4発明に係る、抗菌性を有する合成樹脂
製品は、上記第1乃至第3発明のいずれか一発明におい
て、この合成樹脂製品を容器とすることが好ましい。
【0009】第5発明に係る、抗菌性を有する合成樹脂
製品は、上記第1乃至第3発明のいずれか一発明におい
て、この合成樹脂製品を蓋とすることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明をよ
り具体的に説明する。図1は、本発明に係る抗菌性を有
する合成樹脂製品を例示したPETボトル1の平面図で
あり、このPETボトル1は、銀系無機抗菌剤を含有す
るポリエチレンテレフタレート(PET樹脂)からなる
容量500(ml)の角ボトルである。
【0011】以下、銀系無機抗菌剤を含有するPET樹
脂からなる本発明のPETボトル1の抗菌性と、PET
樹脂単体からなる従来のPETボトル(ブランクボト
ル)の抗菌性と比較した試験結果および抗菌性評価並び
に、PETボトル1をブロー成形する場合と、ブランク
ボトルをブロー成形する場合とを比較したテスト結果を
実施例として開示する。
【0012】
【実施例】 材料 :ベース材:日本ユニペット RT543 :銀系無機抗菌剤:東亞合成株式会社「ノバロン」グレードAG 1100 試作サンプル:(a)RT543(PET樹脂単体) :(b)RT543+ノバロン(含有率1質量%) :(c)RT543+ノバロン(含有率2質量%) :(d)RT543+ノバロン(含有率10質量%)
【0013】ここで、本発明であるPETボトル1の抗
菌性と、PET樹脂単体を従来のブランクボトルの抗菌
性とを比較した試験結果および抗菌性評価を表1に示
し、また表2は、PETボトル1をブロー成形した場合
と、ブランクボトルをブロー成形した場合を比較したテ
スト結果を示す。但し、表1においては、PETボトル
1とブランクボトルとに関する抗菌性を、3つのサンプ
ルのデータを平均値Aveで評価している。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】表1から明らかな如く、抗菌性に関して
は、ノバロンを含有するPETボトル1の場合、その含
有率が1質量%,2質量%,10質量%のいずれの試作
サンプルでも、菌液接種から24時間後の抗菌活性置が
2.0以上になっており、「抗菌性あり」と評価できる
ことは明らかである。
【0017】PETボトル1をブロー成形する際の成形
性および安定性は、表2に示す如く、ノバロンの含有率
が1質量%および2質量%であるPET樹脂の場合、P
ET樹脂単体の場合と同様な傾向にある。但し、ノバロ
ンの含有率が10質量%のPET樹脂による成形では、
肉厚コントロールが難しく成形安定性に欠けると共に、
連続生産時の良品の安定的な生産にも影響を及ぼすこと
となる。
【0018】また、PETボトル1の外観に関しては、
表2に示す如く、PET樹脂単体の場合が透明であるの
に対し、ノバロンの含有率が増加すると、プリフォーム
も乳白色がきつくなるため、ブロー成形したPETボト
ル1全体に白濁が発生し、その白濁の度合いも、ノバロ
ンの含有率が増加すると強くなる。特に、含有率が10
%以上となると白濁によりボトル内容物の液面の確認が
不可能になってしまう。この白濁は、ノバロンが無機物
であるため、PET樹脂と溶け合わず、界面が伸ばされ
るときにノバロンが剥がれてしまい、真空胞(ボイド)
を発生することに起因するものであると推測される。
【0019】このため、銀系無機抗菌剤の含有率は、成
形時の安定性や成形品の外観を考慮した場合、10質量
%未満であることが好ましい。
【0020】ところで、銀系無機抗菌剤を含有するPE
T樹脂の成形方法は、シングルブロー成形やダブルブロ
ー成形に代表される二軸延伸ブロー成形や、ダイレクト
ブロー成形、押出し成形、射出成形など、公知の任意の
成形方法が利用できる。
【0021】なお、今回の抗菌試験には、「JIS Z
2801」試験方法に則り、抗菌活性値が2.0以上
になっていれば、「抗菌効果あり」として、(○)の評
価をする。
【0022】 NB培地を滅菌精製水で500倍に希釈し、pHを7.
0±0.2に調製した「1/500NB倍地」に、前培
養した菌を均一に分散させたものを接種用菌液とする。 2.試験片の調製 予めエタノールで洗浄したプレート状のボトル切片(図
1の斜線部1c)を3個用意し、これを抗菌加工試験片
とし、さらに同様の大きさの無加工試料を用意し、無加
工試験片とする。 3.試験操作 抗菌加工試験片と無加工試験片とをそれぞれ滅菌シャー
レに入れ、その試験面に接種用菌液0.4mlを接種し、
その上に被覆フィルムを被せて蓋をした後、温度35±
1°C、相対湿度90%以上の条件下で保存する。24
時間後に菌液中の生菌数を寒天平板培養法(NA培地)
で測定する。
【0023】上述したところは、本発明の好適な実施例
を示したに過ぎず、当業者によれば、請求の範囲におい
て、種々の変更を加えることができ、例えば、実施例以
外の銀系無機抗菌剤としては、ゼオミック(シナネンゼ
オミック)等が、銀系以外の無機抗菌剤としては、酸化
チタン(PC−401/チタン工業)等が、有機系抗菌
剤としては、アモルデン(大和化学工業)等が挙げられ
る。また製品の形態も、飲料用のPETボトルに限るこ
となく、PET樹脂を主成分とするものであれば、トイ
レタリー用或いは化粧用など、分野は問わず、ボトル・
チューブ・カップなどの各種容器、或いは、蓋などに適
宜変更することができる。さらに使用菌も、大腸菌、黄
色ブドウ球菌に限ることなく、例えば、緑膿菌、サルモ
ネラ菌、MRSA、枯草菌、キャンディダ酵母、サッカ
ロミセス酵母、クラドスポリウム、アスペルギウス(黒
コウジカビ)などの微生物であっても同様の抗菌効果が
得られる。
【0024】
【発明の効果】従って本発明である抗菌性を有する合成
樹脂製品は、抗菌剤を含有するポリエチレンテレフタレ
ートを主成分とすると共に、その抗菌活性値が2.0以
上のものであるから、様々な種類の微生物に対して抗菌
効果を発揮するポリエチレンテレフタレートを主成分と
する合成樹脂製品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る抗菌性を有する合成樹脂製品を
例示したPETボトルの平面図である。
【符号の説明】
1 PETボトル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 正昭 千葉県松戸市稔台310 株式会社吉野工業 所千葉工場内 (72)発明者 横田 憲雄 千葉県松戸市稔台310 株式会社吉野工業 所千葉工場内 Fターム(参考) 3E033 AA01 BA18 BB06 CA20 DA03 DB01 DD01 EA07 FA03 GA02 3E067 AA26 AB26 AB81 AB99 BA03A BB14A BB22A BC03A CA30 EA32 EB27 FA01 3E084 CC03 DC03 KA20 4H011 AA02 BA01 BB18 BC19 CC01 DA23

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエチレンテレフタレートを主成分と
    する合成樹脂製品において、 前記合成樹脂製品は、抗菌剤を含有するポリエチレンテ
    レフタレートを主成分とすると共に、その抗菌活性値が
    2.0以上であることを特徴とする、抗菌性を有する合
    成樹脂製品。
  2. 【請求項2】 前記抗菌剤が、銀系無機抗菌剤である請
    求項1に記載の抗菌性を有する合成樹脂製品。
  3. 【請求項3】 前記合成樹脂製品は、前記銀系無機抗菌
    剤の含有率を10質量%未満としたものである請求項2
    に記載の抗菌性を有する合成樹脂製品。
  4. 【請求項4】 前記合成樹脂製品が容器であることを特
    徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の抗菌性
    を有する合成樹脂製品。
  5. 【請求項5】 前記合成樹脂製品が蓋であることを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の抗菌性を
    有する合成樹脂製品。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20170152071A1 (en) * 2015-11-30 2017-06-01 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Polygonal bottle
US9873538B2 (en) * 2015-11-30 2018-01-23 Yoshino Kogyosho Co., Ltd. Polygonal bottle

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