JP2003164899A - 汚泥濃縮装置および汚泥濃縮方法 - Google Patents

汚泥濃縮装置および汚泥濃縮方法

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JP2003164899A JP2002108424A JP2002108424A JP2003164899A JP 2003164899 A JP2003164899 A JP 2003164899A JP 2002108424 A JP2002108424 A JP 2002108424A JP 2002108424 A JP2002108424 A JP 2002108424A JP 2003164899 A JP2003164899 A JP 2003164899A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形成分等のリークや、濾過スクリーンの目
詰まりが生じ難く、汚泥凝集槽で汚泥に添加する凝集剤
の使用量を少なくし、洗浄水を必要とせず、所定の凝集
汚泥濃度に調整できる小型な汚泥濃縮装置および汚泥濃
縮方法。 【解決手段】 汚泥凝集槽の水面よりも下側に円筒体を
配置し、その内面から外面に向かって凝集汚泥の水分の
一部を分離する濾過スクリーン部を円筒体周面に形成
し、濾過スクリーン部内面を清掃すると共に円筒体に導
入された凝集汚泥を移送し濃縮凝集汚泥として排出する
スクリューを円筒体内部に配置し、上記濾過スクリーン
部から円筒体外部に分離される分離液を収容し、且つこ
の分離液に前記円筒体の濾過スクリーン部を水没せしめ
る外容器と、この外容器に設けられた分離液排出口とを
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、汚泥凝集槽で汚泥
に含まれる懸濁物質や固形成分(以下「固形成分等」)
を凝集した後、この凝集汚泥から清澄水成分(以下「水
分」)を分離して凝集汚泥を濃縮する汚泥濃縮装置およ
び汚泥濃縮方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種汚泥を廃棄または焼却するため、汚
泥に含まれる固形成分等は、汚泥に含まれる水分と分離
されることによって脱水される。しかし、脱水機の能力
のみで汚泥脱水を効率良く行うことはできず、汚泥脱水
を効率良く行うためには、脱水処理に適した凝集汚泥濃
度まで凝集汚泥を濃縮する必要がある。そこで、汚泥脱
水処理に先立って、汚泥を凝集剤で凝集させ、この凝集
汚泥に含まれる固形成分等の濃度(以下「凝集汚泥の濃
度」)を高める汚泥濃縮処理が行われる。
【0003】従来この汚泥濃縮処理には、たとえば図7
に示すロータリースクリーン型汚泥濃縮装置や、図8に
示すスクリュープレス型汚泥濃縮装置が使用される。図
7のロータリースクリーン型汚泥濃縮装置では、汚泥
は、導入ポンプ1で汚泥凝集槽2に導入されたのち、凝
集剤を添加され撹拌機3で撹拌されて凝集汚泥となる。
この凝集汚泥は略水平に配置された円筒体4の内部に導
入される。円筒体4の周面にはパンチングプレートやウ
ェッジワイヤで形成された濾過スクリーン部5が設けら
れている。円筒体4の内部には、濾過スクリーン部5の
内周面に接する形で螺旋状スクリュー7が溶接等で固定
され、そして円筒体4はモータ8によって駆動されて回
転する。そうすると、円筒体4の内部に導入された凝集
汚泥は、螺旋状スクリュー7によって移送されると共
に、その水分の一部は、濾過スクリーン部5を通過して
円筒体4の外部へと分離され、一方、螺旋状スクリュー
7によって移送された凝集汚泥は水分の一部が分離され
て濃縮凝集汚泥となって排出される。こうして分離され
た分離液(水分)は、円筒体4を収容する外容器9の底
部に設けられた分離液排出口9aから排出される。
【0004】上記のロータリースクリーン型汚泥濃縮装
置では、凝集汚泥中に含まれる固形成分等の沈殿によっ
て、濾過スクリーン部5が汚れて目詰まりするので、シ
ャワー10は濾過スクリーン部5に水を散布して汚れを
洗浄する。図8のスクリュープレス型汚泥濃縮装置で
は、ロータリースクリーン型汚泥濃縮装置と同様に汚泥
凝集槽で凝集した汚泥が円筒体4に導入されるが、略水
平に配置された円筒体4は回転せず、一方、円筒体4の
内部の内筒6と螺旋状スクリュー7がモータ8で駆動さ
れて回転する点が大きく相違する。そうすると、円筒体
4の内部に導入された凝集汚泥は、螺旋状スクリュー7
によって移送されると共に、その水分の一部は、円筒体
4に設けられた濾過スクリーン部5を通過して円筒体4
の外部へと分離され、一方、螺旋状スクリュー7によっ
て移送された凝集汚泥は水分の一部が分離されて濃縮凝
集汚泥となって排出される。こうして分離された分離液
は、円筒体4を収容する外容器9の底部に設けられた分
離液排出口9aから排出される。
【0005】スクリュープレス型汚泥濃縮装置でも、濾
過スクリーン部5が凝集汚泥中に含まれる固形成分等で
汚れて目詰まりする。この汚れはシャワー10から濾過
スクリーンに散布される水で洗浄される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7お
よび図8にそれぞれ示す各汚泥濃縮装置では、円筒体4
の内部に導入された凝集汚泥の水面の高さは、水平に配
置された円筒体4の下部から円筒体4の略中心部近辺ま
での間にあり、濾過スクリーン部5の下部およびその近
傍のみが凝集汚泥から水分を分離するにすぎない。その
ため、より多くの量の凝集汚泥を濃縮しようとするに
は、濾過スクリーン部5をより大型化する必要が生じ
て、汚泥濃縮装置が大型化する。また、濾過スクリーン
部5における濾過に必要な圧力は、濾過スクリーン部5
内部の凝集汚泥水面の高さと共に高くなる。そして上記
圧力が必要以上に高くなると濾過スクリーン部5内部に
堆積した固形成分等が濾過スクリーン部5から外部にリ
ークすると共に、このリークした固形成分等による濾過
スクリーン部5の目詰まりが生じる。
【0007】こうしたリークや目詰まりを軽減するに
は、より多くの凝集剤を汚泥凝集槽で汚泥に添加しなけ
ればならない。また、目詰まりが生じるとシャワー10
で濾過スクリーン部5を洗浄する必要があり、且つ濾過
スクリーン部5からリークして外容器9の底面に堆積し
た固形成分等もシャワー10で洗浄する必要がある。さ
らに、汚泥濃縮装置における濃縮濃度は、濾過スクリー
ン部5における凝集汚泥の濾過性(凝集汚泥から水分が
どの程度分離するかという性質)に依存する。また、濾
過速度は、濾過スクリーン部5内部の凝集汚泥の水面高
さや濾過スクリーン部5の目詰まりによっても変化する
ので、凝集汚泥濃度を所定の濃度に調整することが困難
である。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、濾過スクリーンの全面を凝集汚泥から
水分を分離するために使用することができ、したがって
小さな円筒体で構成されて小型化が図れ、濾過スクリー
ン部における濾過に係わる圧力が必要以上に高くなるこ
とがなく、固形成分等のリークや、濾過スクリーンの目
詰まりが生じ難く、さらに好ましくは、濾過スクリーン
部内部の凝集汚泥濃度を所定の濃度に調整することがで
きる汚泥濃縮装置および汚泥濃縮方法を提供することを
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、請求項1では、汚泥凝集槽から導入
される凝集汚泥を濃縮して、この凝集汚泥から濃縮凝集
汚泥と分離液とを得る汚泥濃縮装置であって、上記汚泥
凝集槽の水面の位置よりも下側に配置されて、水位差に
よって前記凝集汚泥をその一の端部から内部に導入する
円筒体と、この導入された前記凝集汚泥の水分を、上記
水位差によって上記円筒体の内面から外面に向かって分
離して通過させる前記円筒体の周面に形成された濾過ス
クリーン部と、上記円筒体内部に位置して、上記濾過ス
クリーン部内面を清掃すると共に、前記凝集汚泥を前記
円筒体の一の端部から他の端部へ移送し濃縮凝集汚泥と
して排出するスクリューと、上記濾過スクリーン部から
円筒体外部に分離される分離液を収容し、且つこの分離
液に前記円筒体の濾過スクリーン部を水没せしめる外容
器と、この外容器に設けられた分離液排出口とを備えた
汚泥濃縮装置が提供される。
【0010】このように構成された汚泥濃縮装置では、
周面に濾過スクリーン部を形成した円筒体は、汚泥凝集
槽の水面の位置よりも低い位置に配置されて、濾過スク
リーン部から分離された分離液を収容する外容器に水没
している。したがって、濾過スクリーン部の周面全面で
凝集汚泥から水分を分離することができるので円筒体を
小型化でき、汚泥濃縮装置が小型化される。
【0011】また、濾過スクリーン部における濾過圧力
は、汚泥凝集槽の水面の位置と分離液排出口の位置とで
決まる水位差に依存するので、汚泥凝集槽の水面の位置
を設定すれば、容易に上記濾過圧力を調整でき、必要以
上に濾過圧力が高くなることがない。したがって、濾過
スクリーン部における固形成分等のリークを低減するこ
とができ、リークを防止するためより多くの凝集剤を汚
泥凝集槽で汚泥に添加する必要もない。また必要な濾過
圧力が得られないといった問題も生じない。
【0012】さらに、濾過スクリーン内部を清掃すると
共に凝集汚泥を移送するスクリューによって、濾過スク
リーン内部に固形成分等が堆積することが防止され、濾
過スクリーン部の目詰まりが生じない。そうすると、濾
過圧力は、上記汚泥凝集槽の水面の位置と分離液排出口
の位置とで決まる一定の圧力に維持される。つまり、目
詰まりが生じることなく濾過圧力が一定に維持されるこ
とにより、安定した濃縮率の濃縮凝集汚泥が排出され
る。また、目詰まりが生じないので濾過スクリーン部を
洗浄するシャワーや洗浄水が不必要になる。
【0013】しかしながら、濾過スクリーン部において
ごく僅にリークする固形成分等が、外容器の底部に沈殿
していくが、外容器に設けられた分離液排出口から分離
液の液流と共に汚泥濃縮装置外へと排出される。そうす
ると、外容器を洗浄するシャワーや洗浄水が不必要にな
る。請求項6では、汚泥凝集槽に汚泥を供給し凝集剤を
添加すると共に撹拌して凝集汚泥を得る工程と、上記汚
泥凝集槽の水面よりも低い位置に配置されて、水位差に
よって前記凝集汚泥を円筒状の濾過スクリーン部を有す
る円筒体の一の端部からその内部に導入する工程と、上
記円筒体内部に設けられたスクリューで、上記濾過スク
リーン部内面を清掃すると共に、上記導入された凝集汚
泥を円筒体の他の端部に移送し、且つ前記水位差によっ
て前記濾過スクリーン部で前記凝集汚泥の水分の一部を
分離する工程と、この分離された分離液を収容する外容
器に、前記濾過スクリーン部を水没させた状態で、上記
外容器から分離液を排出する分離液排出工程と、前記凝
集汚泥の水分一部が前記濾過スクリーン部で分離されて
凝集汚泥濃度が高くなった濃縮凝集汚泥を排出する濃縮
汚泥排出工程とを有する汚泥濃縮方法が提供される。
【0014】この汚泥濃縮方法によれば、小型化した汚
泥濃縮装置によって汚泥濃縮が可能となり、濾過スクリ
ーン部における濾過圧力は汚泥凝集槽の水面の位置と分
離液排出口の位置とで決まる適切な圧力に維持され、必
要以上に高くなることがなく、水分を分離する工程にお
ける固形成分等のリークを低減することができ、濾過ス
クリーン部を洗浄するシャワーや洗浄水が不必要にな
る。また、濃縮汚泥排出工程では、上記濾過圧力が適切
な値に維持されるので、安定した濃縮率の濃縮凝集汚泥
が排出される。さらに、僅かな固形成分等のリークによ
って外容器の底部に堆積する固形成分等が、分離液排出
工程において汚泥濃縮装置外に排出される。
【0015】請求項2では、さらに、前記分離液排出口
に連結して設けられた分離液排出路と、この分離液排出
路に連結して、前記汚泥凝集槽の水面よりも低く且つ前
記濾過スクリーン部より高い位置に分離液排出水面を有
する分離液排出部とを備えた汚泥濃縮装置が提供され
る。ここで濾過スクリーン部における濾過圧力は、汚泥
凝集槽の水面と分離液排出部の分離液排出水面との水位
差に依存する。したがって、両水面あるいは何れか一方
の水面の位置を設定することにより、分離液排出工程に
おける濾過圧力と分離液の流量とを容易に調整すること
ができる(請求項2および7)。
【0016】請求項3では、さらに、前記円筒体の濃縮
凝集汚泥排出口に連結して、前記汚泥凝集槽の水面より
も低く、前記分離液排出水面より高い位置に濃縮凝集汚
泥排出水面を有する濃縮汚泥排出路を備えた汚泥濃縮装
置が提供される。ここで濾過スクリーン部における濾過
圧力は、濃縮凝集汚泥排出水面と分離液排出部の分離液
排出水面との水位差に依存する。したがって、両水面あ
るいは何れか一方の水面の位置を設定することにより、
分離液排出工程における濾過圧力と分離液の流量とを容
易に調整することができる(請求項3および8)。
【0017】請求項4では、さらに、前記分離液排出口
に連結して設けられた前記分離液の流量を調整するバル
ブを備えた汚泥濃縮装置が提供される。ここで濾過スク
リーン部における濾過圧力は、汚泥凝集槽の水面の高さ
と上記バルブによって調整される分離液の排出流量とで
決まる。したがって、汚泥凝集槽の水面の高さと前記バ
ルブの流量(分離液の排出流量)を設定することによっ
て、分離液排出工程における濾過圧力と分離液の流量と
を容易に調整することができる(請求項4および9)。
【0018】請求項5では、さらに、前記汚泥凝集槽に
は汚泥が第1のポンプで導入され、前記分離液排出口に
は濃縮凝集汚泥を排出する第2のポンプが接続され、上
記第1のポンプの流量と上記第2のポンプの流量を設定
することによって、前記濃縮凝集汚泥の濃度を調整する
汚泥濃縮装置が提供される。ここで汚泥の濃縮倍率は、
第1のポンプの流量と第2のポンプの流量を調整するこ
とにより、容易に設定されるので、分離液排出工程にお
ける濾過圧力と分離液の流量とを調整し、濾過スクリー
ン内部の凝集汚泥濃度を所定の濃度に設定することがで
きる(請求項5および10)。
【0019】したがって、濾過スクリーン内部の濾過圧
力の設定に加えて、凝集汚泥濃度を所定濃度に容易に設
定することが可能となるので、固形成分等のリーク低減
を図りつつ、すなわち濾過スクリーン部で水分のみを外
部に分離しつつ、汚泥凝集槽から導入された汚泥を所定
の濃度の凝集汚泥に濃縮することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
第1の実施形態に係る汚泥濃縮装置および汚泥濃縮方法
を説明する。図1は、本発明に係る汚泥濃縮装置の第1
の実施形態を示す概略要部構成図である。なお、図1に
おいて、図7および8に示した従来の汚泥濃縮装置等と
同様の機能を有する構成要素には、同一の符号を付して
その説明を省略する。
【0021】本発明に係る汚泥濃縮装置は、凝集汚泥を
その一の端部から内部に導入する略水平に配置された円
筒体11と、この円筒体11の内部に同芯に位置して、
凝集汚泥を円筒体11の一の端部11aから他の端部1
1bへ移送する螺旋状スクリュー12を備えた軸体13
と、円筒体11の周面に形成された濾過スクリーン部1
4と、凝集汚泥から濾過スクリーン部14によって分離
された分離液で濾過スクリーン部14を水没した状態で
収容する略密閉構造の外容器15とを備えている。
【0022】この外容器15は、たとえば、円筒体11
と同芯な円筒体を主として形成される。図2に示すよう
に、上記濾過スクリーン部14は、円筒体11の一の端
部11aと他の端部11bとの間に亘った周面に、たと
えばパンチングプレートまたはウェッジワイヤ等で形成
されており、凝集汚泥に含まれる固形成分等が通過する
ことができない内径の孔または網目を備えている。
【0023】なお、図1に示すように、外容器15の天
井部分(円筒体の周面部の天井部分)には、抜気管15
aが設けられており、円筒体11や外容器15の内部で
発生する気体を汚泥濃縮装置の外部に抜気する。抜気管
15aは、例えば凝集槽2の汚泥の水面よりも高い位置
にその開口部を有して、外容器15に収容された分離液
が漏れ出さず、上記気体のみが抜気されるようになって
いる。
【0024】また、軸体13は、円筒体11の一の端部
11aおよび他の端部11bにおいて軸受けで支持さ
れ、他の端部11bを貫通しその外方に配置されたモー
タ16に連結している。軸体13が備える螺旋状スクリ
ュー12は、モータ16に駆動された軸体13と共に回
転し、円筒体11の一の端部11aに導入された凝集汚
泥を他の端部11bに移送する。上記螺旋状スクリュー
12は、螺旋部分の外形が濾過スクリーン部14の内径
より僅かに小さく、螺旋状スクリュー12の外縁部とス
クリーン部14の内面との間は僅かな間隙を形成してい
る。
【0025】したがって、螺旋状スクリュー12は、凝
集汚泥に含まれる固形成分等が濾過スクリーン部14の
内面に付着することを防止するとともに、固形成分等が
付着したときには、これを濾過スクリーン部14の内面
から剥がして濾過スクリーン部14の内面を清掃する。
ここで、凝集処理される汚泥は導入ポンプ1によって汚
泥凝集槽2に導入される。汚泥は、この汚泥凝集槽2で
凝集剤が添加されると共に撹拌機3で撹拌される工程を
経て、汚泥に含まれる固形成分等が凝集した凝集汚泥と
なる。この汚泥凝集槽2の汚泥の水面(以下「凝集槽水
面」)位置は汚泥濃縮装置の円筒体11の位置よりも高
い位置にあり、この水位差によって、凝集汚泥が汚泥凝
集槽から円筒体11の一の端部11aに設けられた導入
口11cへ導入される。
【0026】このような導入工程を経て、汚泥濃縮装置
に導入され凝集汚泥から分離された水分は(分離につい
ては後述する。)濾過スクリーン部14を水没させた状
態に維持するよう、外容器15に収容される。この外容
器15の端部側底部の底面には分離液排出口15bが設
けられている。この分離液排出口15bに連結された分
離液排出管(分離液排出路)17は、分離液排出口15
bの上方に向かって立ち上がっており、その上部に分離
液排出部17aを備えている。そして、分離液排出部1
7aにおける分離液排出水面の位置(h2)は、前記凝
集槽水面の位置(h1)に対して低い位置にある。ここ
で、濾過スクリーン部14は、凝集槽水面の位置(h
1)に対して低い位置に配置されており、濾過スクリー
ン部14は、外容器15に収容される分離液に水没した
状態になっている。
【0027】かくして、濾過スクリーン部14は、その
周面の全面にわたって凝集汚泥から水分を分離すること
ができ、円筒体11の小型化を図ることができ、汚泥濃
縮装置を小型化できる。さて、円筒体11の内部に導入
された凝集汚泥は、螺旋状スクリュー12で円筒体11
の他の端部11bに移送され、濾過スクリーン部14の
内部を通過する。濾過スクリーン部14は水没してお
り、その内部には、濾過圧力が生じている。そして、濾
過スクリーン部14は、前述のように凝集汚泥に含まれ
る固形成分等が通過することができないパンチングプレ
ートやウェッジワイヤ等で形成されている。したがっ
て、凝集汚泥の水分のみが、上記濾過圧力によって濾過
スクリーン部14の内部から外容器15へと通過するこ
とができ、こうした分離工程を経て凝集汚泥から水分が
分離処理される。
【0028】しかし、濾過圧力が高すぎると、固形成分
等が濾過スクリーン部14を通過してしまうリークが生
じたり、固形成分等が濾過スクリーン部14の内面に付
着して濾過スクリーン部14の目詰まりを生じてしま
う。反面濾過圧力が低すぎると水分を分離処理する能力
が低下し、凝集汚泥の濃縮が充分に行われない。ところ
が、上記濾過圧力は、前記のように凝集槽水面の位置
(h1)と分離液排出水面の位置(h2)との水位差
(dh=h1−h2)によって決まるので、この水位差
を設定することで、固形成分等がリークし難く、濾過ス
クリーン部14に付着等し難く、且つ水分のみを分離す
る工程に適した濾過圧力を設定することができる。な
お、分離液排出水面の位置(h2)は分離液排出部17
aの高さによって設定可能であり、凝集槽水面の位置
(h1)は分離液排出水面の位置(h2)に上記水位差
(dh)を加えたところになる。
【0029】仮に、濾過スクリーン部14の内面に、固
形成分等が付着しても、この付着物は螺旋状スクリュー
12によって剥がされて、濾過スクリーン部14の内面
は清掃される。したがって、濾過スクリーン部14の目
詰まりは極めて生じ難い。こうして、凝集汚泥は、それ
に含まれる固形成分等が外容器15にリークすることも
濾過スクリーン部14に付着することもなく、濾過スク
リーン部14の内部を移送されることによって、水分の
一部が分離される濃縮工程を経て濃縮凝集汚泥となり、
円筒体11の他の端部11bの設けられた排出口(濃縮
凝集汚泥排出口)11dから排出されることになる。
【0030】上記の排出口11dには濃縮汚泥排出管1
8が連結されており、この濃縮汚泥排出管18には排出
ポンプ19が連結されている。ここで導入ポンプ1の流
量(Q1)と排出ポンプ19の流量(Q2)とを設定す
れば、汚泥濃縮装置の濃縮倍率を調整することができ
る。なお、濃縮倍率とは、汚泥濃縮装置で濃縮する以前
の凝集汚泥の固形成分等の濃度に対する、汚泥濃縮装置
で濃縮した後の凝集汚泥の固形成分等の濃度の比率であ
る。ここで、濃縮倍率は、濃縮倍率=(Q1/Q2)で
求められる。なお流量は(立方メータ/時、立方メータ
/秒等)である。
【0031】一方、分離液は外容器15に収容される。
濾過スクリーン部14は、上記のように固形成分等のリ
ークを極めて低減しているが、仮にリークが生じても、
リークによる固形成分等は外容器15の底部に沈殿しよ
うとする。そうすると、上記底部に設けた分離液排出口
15bから分離液を排出する排出工程で、リークした固
形成分等は、分離液の液流と共に排出されるので、外容
器15の底部に堆積しない。なお、分離液と共に排出さ
れた上記固形成分等は、分離液排出管17内部の分離液
の流れによって、分離液排出部17aから排出される。
【0032】表1は図1に示す汚泥濃縮装置と図7およ
び8に示す従来の汚泥濃縮装置との凝集汚泥の処理結果
を示す。
【0033】
【表1】
【0034】なお、表1における処理条件は以下の通り
である。汚泥濃度1.5(質量%)の下水混合生汚泥を
10立方メータ/時の供給量で汚泥凝集槽に供給して凝
集処理し、汚泥濃縮装置に上記供給量で供給した。使用
した凝集剤は、高分子凝集剤クリフィックスCP604
(栗田工業株式会社製、ジメチルアミノエチルメタクリ
レート系カチオンポリマ)である。
【0035】表1の高分子凝集剤の濃度は、上記下水混
合生汚泥の汚泥濃度および供給量から決まる汚泥の固形
成分等のトータル・ソリッド(総質量)に対して、添加
した高分子凝集剤のトータル・ソリッド(総質量)を示
す質量%であり、(質量%/TS)と表示した。表1の
濃縮汚泥濃度は、各汚泥濃縮装置で濃縮された後の汚泥
濃度(質量%)である。同じく固形物回収率は、上記下
水混合生汚泥の濃度と供給量で汚泥凝集槽に供給された
固形成分等に対し、各汚泥濃縮装置で濃縮された濃縮汚
泥(濃縮凝集汚泥)に含まれる固形成分等を質量%で示
したものである。洗浄水の水量は、円筒体の濾過スクリ
ーン部と外容器とを洗浄するために使用した1時間あた
りの水の量である。
【0036】表1から明らかなように、本発明に係る汚
泥濃縮装置および汚泥濃縮方法によれば、従来の汚泥濃
縮装置および汚泥濃縮方法に比べて、少ない凝集剤の添
加でより多くの固形成分等を回収することができ、すな
わち汚泥濃縮工程における固形成分等のリークが少ない
と共に、濾過スクリーンを備えた円筒体の小型化が可能
となり汚泥濃縮装置の小型化が図れ、濃縮後の汚泥(濃
縮凝集汚泥)の濃度も安定して維持でき、さらに、濾過
スクリーン部等の洗浄水を必要としない。
【0037】なお、排出ポンプに代わってバルブを使用
し濃縮凝集汚泥の流量(Q2)を設定することによって
も、濃縮倍率を設定できる。また、外容器から排出され
る分離液の流量をバルブ等で調整し、円筒体の排出口か
ら排出される濃縮凝集汚泥を自然流として排出すること
によっても、濃縮倍率を設定できる。外容器から排出さ
れる分離液の流量をQ3とするならば、導入ポンプ1の
流量(Q1)から分離液の流量(Q3)を減じた流量
が、排出される濃縮凝集汚泥の流量(Q2)であり、導
入ポンプ1の流量(Q1)が設定されれば、分離液の流
量(Q3)を設定することで、排出される濃縮凝集汚泥
の流量(Q2)が決まるからである。
【0038】図3は、第1の実施形態に係る汚泥濃縮装
置の変形例の概略要部構成図である。なお、図1に示し
た汚泥濃縮装置等と同様の機能を有する構成要素には、
同一の符号を付してその説明を省略する。図3に示す変
形例では、例えば外容器15tは略直方体形状をなし、
その上面部分が開口している。そして、円筒体11の一
の端部11aと他の端部11bが外容器15tの2つの
側面を貫通して取り付けられている。分離液排出口15
tbは外容器15tの底面の略中央部に設けられてい
る。そして、分離液排出口15tbには分離液の排出量
を調整するバルブ20が連結されている。
【0039】すると、バルブ20により、排出される分
離液の流量(Q3)を設定することができ、外容器15
tに収容される分離液の水深を調整して、濾過スクリー
ン部14を分離液に水没させることができる。また、導
入ポンプ1の流量(Q1)と分離液の流量(Q3)とか
ら排出される濃縮凝集汚泥の流量(Q2)を決めること
ができ、凝集汚泥から水分を分離する工程において、濃
縮倍率=(Q1/Q2)を設定できるとともに、濾過ス
クリーンにおける固形成分等のリーク低減や目詰まりが
生じない最適濾過圧力を得ることができる。
【0040】なお、排出口11dに連結された濃縮汚泥
排出管18は上方に立ち上がり、凝集槽水面の位置(h
1)よりも低い位置(h3)へ濃縮凝集汚泥を移送・排
出するようになっている。また、外容器15tに収容さ
れる分離液の水面の位置は(h2)であり、バルブ20
から分離液が排出されるため(h1>h2)なる関係を
有している。
【0041】上記説明した変形例によれば、外容器の上
面が開口しているので、円筒体の濾過スクリーン部の外
面を容易に清掃することができ、また、一つの外容器に
複数の円筒体を設けることができるといった特徴を有し
ている。次に、本発明の第2の実施形態に係る汚泥濃縮
装置および汚泥濃縮方法を説明する。図4は、本発明に
係る汚泥濃縮装置の第2の実施形態を示す概略要部構成
図である。なお、図1に示した汚泥濃縮装置等と同様の
機能を有する構成要素には、同一の符号を付してその説
明を省略する。
【0042】第2の実施形態に係る汚泥濃縮装置では、
円筒体11は軸心を略垂直にして配置される。そして、
円筒体11は凝集汚泥をその下端部(一の端部)11a
からその内部に導入する。該汚泥濃縮装置が備える外容
器15は、円筒体11の周面に形成された濾過スクリー
ン部14を、分離液で水没させた状態で収容するもので
ある。なお、外容器15の天井部分(円筒体の上側端部
の天井部分)には、抜気管15aが設けられている。
【0043】この汚泥濃縮装置においても、凝集処理さ
れる汚泥は汚泥凝集槽2で凝集剤が添加されると共に撹
拌機3で撹拌される工程を経て凝集汚泥となる。凝集槽
水面の位置(図4中のh1)は汚泥濃縮装置の円筒体1
1が有する濾過スクリーン部14の位置よりも高い位置
にあり、この水位差によって、凝集汚泥が汚泥凝集槽か
ら円筒体11の一の端部11aに設けられた導入口11
cへ導入される。
【0044】この導入工程を経て、円筒体11の内部に
導入され濾過スクリーン部14で凝集汚泥から分離され
た水分が外容器15に収容される。この外容器15の底
部の側面には分離液排出口15bが設けられ、この分離
液排出口15bに連結されて上方に延びる分離液排出管
17の上部には分離液排出部17aが設けられ、この分
離液排出部17aの位置により分離液排出水面の位置
(h2)が、濾過スクリーン部14よりも高い位置に規
定されている。
【0045】一方、円筒体11の他の端部11bに設け
られた排出口(濃縮凝集汚泥排出口)11dには、濃縮
汚泥排出管18(濃縮汚泥排出路)が連結されて、濃縮
凝集汚泥排出水面の位置(h3)が規定されている。こ
の濃縮凝集汚泥排出水面の位置(h3)は凝集槽水面の
位置(h1)に対して低い位置にあり、凝集槽水面の位
置(h1)と濃縮凝集汚泥排出水面の位置(h3)との
水位差(h1−h3)および螺旋状スクリュー12によ
る凝集汚泥の移送によって、排出口11dから濃縮凝集
汚泥が排出される。
【0046】また、濃縮凝集汚泥排出水面の位置(h
3)は分離液排出水面の位置(h2)より高い位置に設
定されている。すると、導入ポンプ1の流量(Q1)を
決めたうえで、水位差(ΔH=h3−h2)を設定すれ
ば、濾過圧力と分離液排出部17aから排出される分離
液の流量(Q3)を決めることができ、排出される濃縮
凝集汚泥の流量(Q2)も設定できる。例えば、分離液
排出部17aの位置により分離液排出水面の位置(h
2)を調整して水位差(ΔH)を設定することで、第1
の実施形態と同様に、固形成分等がリークし難く、濾過
スクリーン部14に付着等し難く、且つ水分を分離する
工程に適した最適濾過圧力を容易に設定できる。
【0047】こうして、凝集汚泥は、濾過スクリーン部
14の内部を移送され、水分の一部が分離される濃縮工
程を経て濃縮凝集汚泥となり、円筒体11の他の端部1
1bの設けられた排出口11dから排出されることにな
る。ここで、図5は分離液流量(Q3)の特性を水位差
(ΔH)との関係で示したものであり、最適濾過圧力と
なる分離液流量Qopが水位差(ΔH)=Hopで得ら
れることを示している。そして水位差(ΔH)をさらに
Hmまで大きくすると、濾過スクリーンにおけるリー
ク、目詰まりが生じ始めることを示している。したがっ
て、上記の分離液流量(Q3)の特性を測定しておけ
ば、水位差(ΔH)の調整により最適な最適濾過圧力を
容易に設定することができる。
【0048】以上説明した第2の実施形態に係る汚泥濃
縮装置および汚泥濃縮方法では、円筒体11が略垂直に
配置されるので、第1の実施形態の汚泥濃縮装置に比し
て、狭い面積で汚泥濃縮装置を設置することができる。
次に、図6を用いて、第2の実施形態に係る汚泥濃縮装
置の変形例を説明する。なお、図3および4に示した汚
泥濃縮装置等と同様の機能を有する構成要素には、同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0049】この変形例では、外容器15の底部の側面
に設けられた分離液排出口15bには、分離液の排出流
量(Q3)を設定するバルブ20が連結されている。す
ると、前述の図4における濃縮凝集汚泥排出水面の位置
(h3)と分離液排出水面の位置(h2)との水位差
(ΔH=h3−h2)を設定することに替えて、バルブ
20によって、分離液流量(Q3)を設定することがで
き、凝集汚泥から水分を分離する工程における最適濾過
圧力の設定を容易に行うことができる。
【0050】なお、以上説明した本発明に係る汚泥濃縮
装置および汚泥濃縮方法では、高分子凝集剤に代わっ
て、無機凝集剤と両性高分子凝集剤を併用してもよい。
また、本発明に係る汚泥濃縮装置および汚泥濃縮方法は
以上説明した各実施形態に限定されるものではなく、そ
の趣旨を逸脱しない範囲で変形して実施することができ
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の汚泥濃縮
装置および汚泥濃縮方法によれば、濾過スクリーンの全
面を凝集汚泥から水分を分離するために使用することが
でき、したがって小さな円筒体で構成されて汚泥凝集装
置の小型化が図れ、濾過スクリーン部における濾過に係
わる圧力が必要以上に高くなることがなく、固形成分等
のリークや、濾過スクリーンの目詰まりが生じ難く、ま
た、濾過スクリーンを清掃し濾過スクリーンの目詰まり
を防ぎ、したがって、少ない凝集剤の添加のよって汚泥
凝集槽で汚泥を凝集することができ、濾過スクリーン部
に付着または外容器の底面に堆積した固形成分等をシャ
ワーで洗浄する必要がないといった汚泥濃縮装置および
汚泥濃縮方法に極めて好ましい効果が得られる。
【0052】さらに、好ましくは、濾過スクリーン部内
部の凝集汚泥濃度を所定の濃度に調整することができ、
脱水処理に適した凝集汚泥濃度まで凝集汚泥の濃度を安
定して濃縮し、その濃度を維持するといった、汚泥処理
上極めて好ましい効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる汚泥濃縮装置
の要部概略構成図である。
【図2】図1の汚泥濃縮装置の円筒体とその周面に設け
られた濾過スクリーン部の外観図である。
【図3】本発明の第1の実施形態にかかる汚泥濃縮装置
の変形例の要部概略構成図である。
【図4】本発明の第2の実施形態にかかる汚泥濃縮装置
の要部概略構成図である。
【図5】図4の汚泥濃縮装置の分離液流量特性を示すグ
ラフである。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかる汚泥濃縮装置
の変形例の要部概略構成図である。
【図7】従来のロータリースクリーン型汚泥濃縮装置を
示す模式図である。
【図8】従来のスクリュープレス型汚泥濃縮装置を示す
模式図である。
【符号の説明】
1 導入ポンプ 2 汚泥凝集槽 11 円筒体 11a 円筒体の一の端部 11b 円筒体の他の端部 11d 排出口 12 螺旋状スクリュー 14 濾過スクリーン部 15 外容器 15b 分離液排出口 17 分離液排出管 17a 分離液排出部 18 濃縮汚泥排出管 19 排出ポンプ 20 バルブ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚泥凝集槽から導入される凝集汚泥を濃
    縮して、この凝集汚泥から濃縮凝集汚泥と分離液とを得
    る汚泥濃縮装置であって、 上記汚泥凝集槽の水面の位置よりも下側に配置されて、
    水位差によって前記凝集汚泥をその一の端部から内部に
    導入する円筒体と、 この導入された前記凝集汚泥の水分を、上記水位差によ
    って上記円筒体の内面から外面に向かって分離して通過
    させる前記円筒体の周面に形成された濾過スクリーン部
    と、 上記円筒体内部に位置して、上記濾過スクリーン部内面
    を清掃すると共に、前記凝集汚泥を前記円筒体の一の端
    部から他の端部へ移送し濃縮凝集汚泥として排出するス
    クリューと、 上記濾過スクリーン部から円筒体外部に分離される分離
    液を収容し、且つこの分離液に前記円筒体の濾過スクリ
    ーン部を水没せしめる外容器と、 この外容器に設けられた分離液排出口とを備えたことを
    特徴とする汚泥濃縮装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の汚泥濃縮装置であっ
    て、 さらに、前記分離液排出口に連結して設けられた分離液
    排出路と、 この分離液排出路に連結して、前記汚泥凝集槽の水面よ
    りも低く且つ前記濾過スクリーン部より高い位置に分離
    液排出水面を有する分離液排出部とを備えたことを特徴
    とする汚泥濃縮装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の汚泥濃縮装置であっ
    て、 さらに、前記円筒体の他の端部に設けられた濃縮凝集汚
    泥排出口に連結して、前記汚泥凝集槽の水面よりも低
    く、前記分離液排出水面より高い位置に濃縮凝集汚泥排
    出水面を有する濃縮汚泥排出路を備えたことを特徴とす
    る汚泥濃縮装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れかに記載の汚泥濃縮
    装置であって、 さらに、前記分離液排出口に連結して設けられた前記分
    離液の排出流量を調整するバルブを備えたことを特徴と
    する汚泥濃縮装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れかに記載の汚泥濃縮
    装置であって、 前記汚泥凝集槽には汚泥が第1のポンプで導入され、 前記濃縮凝集汚泥排出口には濃縮凝集汚泥を排出する第
    2のポンプが接続され、 上記第1のポンプの流量と上記第2のポンプの流量を設
    定することによって前記濃縮凝集汚泥の濃度を調整する
    ことを特徴とする汚泥濃縮装置。
  6. 【請求項6】 汚泥凝集槽に汚泥を供給し凝集剤を添加
    すると共に撹拌して凝集汚泥を得る工程と、 上記汚泥凝集槽の水面よりも低い位置に配置されて、水
    位差によって前記凝集汚泥を円筒状の濾過スクリーン部
    を有する円筒体の一の端部からその内部に導入する工程
    と、 上記円筒体内部に設けられたスクリューで、上記濾過ス
    クリーン部内面を清掃すると共に、上記導入された凝集
    汚泥を円筒体の他の端部に移送し、且つ前記水位差によ
    って前記濾過スクリーン部で前記凝集汚泥の水分を分離
    する工程と、 この分離された分離液を収容する外容器に、前記濾過ス
    クリーン部を水没させた状態で、上記外容器から分離液
    を排出する分離液排出工程と、 前記凝集汚泥の水分が前記濾過スクリーン部で分離され
    て凝集汚泥濃度が高くなった濃縮凝集汚泥を排出する濃
    縮汚泥排出工程とを有することを特徴とする汚泥濃縮方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の汚泥濃縮方法であっ
    て、 前記濾過スクリーン部で前記凝集汚泥の水分を分離する
    前記工程において前記凝集汚泥から分離される水分の流
    量が、前記汚泥凝集槽の水面と、この水面よりも低く且
    つ前記濾過スクリーン部より高い位置に設定される前記
    分離液排出水面との、水位差によって設定されることを
    特徴とする汚泥濃縮方法。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の汚泥濃縮方法であっ
    て、 前記濾過スクリーン部で前記凝集汚泥の水分を分離する
    前記工程において前記凝集汚泥から分離される水分の流
    量が、前記汚泥凝集槽の水面よりも低く設定された前記
    濃縮凝集汚泥排出水面と、この水面よりも低い位置に設
    定される前記分離液排出水面との、水位差によって設定
    されることを特徴とする汚泥濃縮方法。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8の何れかに記載の汚泥濃縮
    方法であって、 前記濾過スクリーン部で前記凝集汚泥の水分を分離する
    前記工程において前記凝集汚泥から分離される水分の流
    量が、前記分離液排出口に連結して設けられたバルブに
    よって設定されることを特徴とする汚泥濃縮方法。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9の何れかに記載の汚泥濃
    縮方法であって、 前記濾過スクリーン部で前記凝集汚泥の水分を分離する
    前記工程において得られる前記濃縮凝集汚泥の濃度が、
    前記汚泥凝集槽に汚泥を導入する第1のポンプの流量
    と、前記濃縮凝集汚泥排出口から濃縮凝集汚泥を排出す
    る第2のポンプの流量とで、設定されることを特徴とす
    る汚泥濃縮方法。
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