JP2003164454A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2003164454A
JP2003164454A JP2001367282A JP2001367282A JP2003164454A JP 2003164454 A JP2003164454 A JP 2003164454A JP 2001367282 A JP2001367282 A JP 2001367282A JP 2001367282 A JP2001367282 A JP 2001367282A JP 2003164454 A JP2003164454 A JP 2003164454A
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Hisahiro Yoshida
尚浩 吉田
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 心室の容積の演算に要する検者の負担を低減
することが可能な技術を提供する。 【解決手段】 超音波振動子からの超音波ビームの送受
波を制御して測定対象の断層像を所定周期で時系列的に
収集する手段と、同一の断層部位に対する時系列断層像
間で減算処理し、前記断層部位の差分断層像を順次生成
する手段と、前記差分断層像を同一画面上に表示する表
示手段と、前記表示手段に表示された前記差分断層像と
交わる線分を設定する手段と、前記設定された線分に対
応する一連の画素データを輝度変化として読み出す手段
と、該読み出された輝度変化から前記測定対象の壁部を
検出する手段と、前記検出された壁部に基づいて前記測
定対象の容積を演算する手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
関し、特に、断層像から被検体の心室の容積を演算する
技術に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の超音波診断装置は、測定対象とな
る被検体の体内に超音波を照射し、その反射された超音
波の情報から該被検体の断層像等を得る診断装置であ
る。そして、近年では、断層像としてたとえば心臓を含
む画像を表示装置に表示させ、その表示された心臓の画
像を基にしてその体積値等を演算できるものが知られる
に到った。すなわち、表示された心臓の画像上におい
て、該心臓を横切る幾つかの線分をトラックボール等に
よって指定することによって、該心臓の体積値(容積
値)が表示されるようになっていた。この際、装置内で
は該線分における心臓内の線分長のデータを読みだし、
そのデータから予め設定した演算式を用いて該体積値を
演算するようになっていた。 【0003】この心臓の容積を推定する方法には、表示
装置に表示させた心室の短軸経から容積を推定する方法
や、心室を回転楕円近似しその容積を演算することによ
り心室の容積を推定するエリアレングス法や、心室を2
腔断面と4腔断面とから近似し心室の容積とするシンプ
ソン法等があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明者は、前記従来
技術を検討した結果、以下の問題点を見いだした。従来
の超音波診断装置を用いた心室の容積を推定する方法の
内で、表示装置に表示させた心室の短軸経から容積を推
定する方法やエリアレングス法では、測定対象となる心
室の収縮末期の断層像と拡張末期の断層像とが必要であ
った。このために、検者は少なくとも1心拍分以上の断
層像を撮像する必要があると共に、得られた複数枚の断
層像から収縮末期の断層像と拡張末期の断層像とを選択
する必要があるので、検査に要する操作が繁雑なものと
なってしまうという問題があった。 【0005】また、シンプソン法では、各時相における
2腔断面と4腔断面との断層像が必要となるので、心電
同期の断層像をそれぞれ収集する必要があり、検査に要
する操作がさらに繁雑なものとなってしまうという問題
があった。 【0006】特に、超音波診断装置を用いた心室の容積
の演算は、人間ドックの心電図検査等で疑問が生じた被
検体に対して一般的に行われる検査となっているので、
1回の検査に要する負担の軽減が切望されていた。 【0007】本発明の目的は、心室の容積の推定に要す
る検者の負担を低減することが可能な技術を提供するこ
とにある。 【0008】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らか
になるであろう。 【0009】 【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。 【0010】(1)超音波振動子からの超音波ビームの
送受波を制御して測定対象の断層像を所定周期で時系列
的に収集する手段と、同一の断層部位に対する時系列断
層像間で減算処理し、前記断層部位の差分断層像を順次
生成する手段と、前記差分断層像を同一画面上に表示す
る表示手段と、前記表示手段に表示された前記差分断層
像と交わる線分を設定する手段と、前記設定された線分
に対応する一連の画素データを輝度変化として読み出す
手段と、該読み出された輝度変化から前記測定対象の壁
部を検出する手段と、該検出された壁部に基づいて前記
測定対象の容積を演算する手段とを備えた超音波診断装
置。 【0011】前述した手段によれば、収集手段により収
集された時系列の断層像を同一の断層部位に対する時系
列断層像間で減算処理することにより断層部位の差分断
層像を順次生成し、得られた差分断層像を表示手段の同
一画面上に表示すると共に、設定手段から入力された差
分断層像と交わる線分に対応する一連の画素データを輝
度変化として読み出す。ここで、検出手段がこの読み出
された輝度変化から測定対象の壁部を検出し、演算手段
が検出された壁部に基づいて測定対象の容積を演算する
構成となっているので、検者が複数の断層像から容積の
算出に必要となる断層像の選択が不要となる。その結
果、心室の容積の演算に要する検者の負担を低減するこ
とができ、診断効率を向上することが可能となる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明について、発明の実
施の形態(実施例)とともに図面を参照して詳細に説明
する。なお、発明の実施の形態を説明するための全図に
おいて、同一機能を有するものは同一符号を付け、その
繰り返しの説明は省略する。 【0013】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1の超音波診断装置の概略構成を説明するための図で
あり、101は探触子、102は超音波送受信部、10
3はDSC部、104は操作パネル、105は表示装置
を示す。ただし、実施の形態1の超音波診断装置は、表
示装置に表示させた心室の短軸経から容積を推定する方
式である。 【0014】図1から明らかなように、実施の形態1の
超音波診断装置は、超音波送受信部102から探触子1
01の図示しない振動子に供給される送波信号に基づい
て、複数の振動子が駆動されて図示しない被検体の診断
部位に超音波が送波される構成となっている。被検体内
で反射された超音波(以下、反射波と記す)の内で探触
子101の各振動子に入射した反射波は、各振動子で電
気信号に変換され超音波送受信部102に入力される。
この振動子毎の電気信号すなわちアナログの受波信号
は、超音波送受信部102で増幅された後に、図示しな
いA/D変換器に入力されて振動子毎のデジタルデータ
すなわちデジタルの受波信号に変換され、DSC部10
3に出力される。 【0015】DSC部103は周知のDSC103aと
差分処理ユニット103bとから構成されており、DS
C103aが、まず探触子101に配列される振動子位
置と焦点位置との距離に応じた遅延時間を受波信号に与
えることによって、焦点位置から各振動子に到達するま
での反射の到達時間差すなわち各振動子が受波した反射
波の位相を揃えると共に、焦点位置を可変させる。次
に、DSC103aは各振動子に対応した受波信号を加
算して超音波ビームを形成する。この超音波ビームは、
DSC103aの図示しない格納手段等に順次格納さ
れ、1画面分(1フレーム分)の超音波ビームの走査が
終了した時点で、DSC103aはlog圧縮やフィル
タリング処理等の周知の画像処理を行い、1画面分の断
層像(断層像データ)を形成する。この形成された1画
面分の断層像データはDSC103aが有する図示しな
い格納手段であるB像フレームメモリに順次格納される
構成となっている。 【0016】また、DSC部103を構成する差分処理
ユニット103bは、DSC103aから出力される1
画面分の断層像と、B像フレームメモリに格納される断
層像データとを時系列順に入力する構成となっており、
この入力された時系列断層像間で減算処理を行い、診断
部位の差分断層像(差分断層像データ)を形成する構成
となっている。また、差分処理ユニット103bは、得
られた差分断層像データを図示しない格納手段であり、
差分処理ユニット103bが有するDSEフレームメモ
リに順次格納する構成となっている。なお、B像フレー
ムメモリに格納される断層像データを時系列順に読み込
み、この読み込んだ断層像データから差分断層像を形成
する構成としてもよいことはいうまでもない。 【0017】ここで、操作パネル104から心室の容積
の演算として左室容積の演算処理が指示されている場合
には、差分処理ユニット103bはDSEフレームメモ
リから差分断層像データを順次読み出す。次に、差分処
理ユニット103bは、この読み出した差分断層像デー
タを少なくとも被検体の1心拍分積算することによっ
て、差分断層像データのみが重畳された画像(重畳断層
像)を生成する。この後に、DSC部103を構成する
図示しないD/A変換器が得られた重畳断層像を表示装
置105の入力形式に応じたビデオ信号に変換し、表示
装置105の表示画面上に画像表示させる。 【0018】このとき、操作パネル104から入力され
た直線情報に基づいて、DSC部103を構成する図示
しない直線設定手段が重畳断層像に重ねて直線を生成す
る。次に、DSC部103構成する図示しない交点演算
手段が重畳断層像と直線との交点位置を演算する。ここ
で、この交点位置に基づいてDSC部103を構成する
容積演算手段が測定部位の容積を演算して、得られた容
積を表示装置105の表示面上に表示させる構成となっ
ている。すなわち、検者が測定対象となる心室の収縮末
期の断層像と拡張末期の断層像とを指定することなく、
得られた複数枚の断層像から収縮末期の心室の壁部位置
と拡張末期の心室の壁部位置とを算出することができる
ので、心室の容積の検査に要する操作が簡易なものとな
り、検者の負担を低減することができる。その結果、診
断効率を向上することが可能となる。 【0019】図2は実施の形態1のDSC部の概略構成
を説明するための図であり、201はDSE手段、20
2はDSEフレームメモリ、203はB像フレームメモ
リ、204はグラフィックメモリ、205は完画像メモ
リ、206は直線設定手段、207は交点演算手段、2
08は容積演算手段、209はCPU(中央演算装
置)、210はバスを示す。 【0020】図2に示すように、実施の形態1のDSC
部103では、2枚の断層像データから差分断層像デー
タを演算するDSE手段201と、DSE手段201で
演算された差分断層像データを格納するDSEフレーム
メモリ202とで差分処理ユニット103bを構成して
いる。また、DSC部103はバス210を介して各手
段やメモリがCPU209と接続される構成となってお
り、CPU209は操作パネル104からの計測指示に
基づいて、各手段及びメモリの動作を制御して完画像メ
モリにB像データ(断層像データ)又は/及び重畳断層
像データを格納して、表示装置105の表示面上に断層
像データ又は/及び重畳断層像を表示させる構成となっ
ている。また、本実施の形態では、完画像メモリに格納
される重畳断層像データはDSEフレームメモリ202
にも格納される構成となっている。 【0021】また、実施の形態1のDSC部103は、
直線設定手段206及び交点演算手段207並びに容積
演算手段208とを有する構成となっており、操作パネ
ル104から心室の容積の演算処理が指示された場合、
CPU209は直線設定手段206及び交点演算手段2
07並びに容積演算手段208とを制御して、DSEフ
レームメモリ202に格納される重畳断層像データと、
操作パネル104から指示された直線との交点を演算し
た後に、測定部位の容積を演算する。 【0022】次に、図3に表示装置に表示される重畳断
層像の一例を示し、図4に表示装置に表示される重畳断
層像と直線とを重畳した表示画像の一例を示し、以下、
図3及び図4に基づいて実施の形態1のDSC部103
による容積演算の手順を説明する。 【0023】まず、操作パネル104から超音波の送受
波条件が入力されると共に、この操作パネル104に配
置される容積演算を指示する釦が操作されると、前述す
るように、探触子101から超音波が送波されると共
に、その反射波が超音波送受信部に入力され、デジタル
の受波信号に変換される。 【0024】デジタルの受波信号は、探触子101に配
列される振動子位置と焦点位置との距離に応じた遅延時
間を受波信号に与えるデジタルの受波整相手段により、
焦点位置から各振動子に到達する反射波の位相を揃える
ための到達時間差が与えられ、反射波の位相が揃えられ
ると共に、その到達時間差が可変されて焦点位置が可変
させる。 【0025】この焦点位置が可変された受波信号は順次
加算され、超音波ビームが順次形成され、1画面分の
(断層像データ)が得られる毎に、この1画面分の断層
像データはイメージデータとして、DSE手段201と
B像フレームメモリ203とに入力される。B像フレー
ムメモリ203に入力された1画面分の断層像データは
1画面ずつ順次格納される。一方、DSE手段201に
入力された1画面分の断層像データは、この断層像デー
タが入力される1つ前に入力された断層像データとの差
分が演算され、得られた差分データが差分断層像データ
としてDSEフレームメモリ202に格納される。 【0026】このとき、実施の形態1では、少なくとも
1心拍分の断層像データが得られるまでの期間の超音波
計測を行う構成となっており、1心拍以上の計測を行う
ことによって、測定対象となる心室の収縮末期の断層像
と拡張末期の断層像とが収集される。なお、計測期間は
1心拍分に限定されることはなく、1心拍分以上の計測
を行い、それぞれの心拍での差分断層像データの平均化
等を行うことによって、精度を向上できることはいうま
でもない。 【0027】ここで、例えば1心拍分の計測が終了する
と、DSEフレームメモリ202に格納された差分断層
像データがDSE手段201により順次読み出され、こ
の読み出された差分断層像データが加算処理される。加
算処理により得られた画像データである重畳断層像デー
タは、DSE手段201からDSEフレームメモリ20
2と完画像メモリ205とに出力され、それぞれに格納
される。完画像メモリ205に格納された重畳断層像デ
ータは、図示しないD/A変換器により表示装置105
の入力形式に応じたビデオ信号に変換され、重畳断層像
として表示装置105の表示画面に画像表示させる。こ
のときの重畳断層像を示したのが図3であり、表示装置
105の表示画面301に重畳断層像302が表示され
る。このとき、本実施の形態では、重畳断層像302は
操作パネル104から指示された色あるいは輝度で表示
される構成となっており、指示された色あるいは輝度の
斜線で示す部分が重畳断層像302として表示される。 【0028】次に、検者が操作パネル104を操作し
て、対話的に2点A,Bを指定すると、点Aと点Bとの
座標位置がそれぞれ直線設定手段206に入力され、点
Aと点Bとを結ぶ直線すなわち直線データが生成され
る。このとき、実施の形態1の超音波診断装置では、説
明を簡単にするために、点A,Bは画面上の座標位置と
して認識されると共に、点Aと点Bとを結ぶ直線データ
は表示画面301の画素上の位置での直線となる。 【0029】直線設定手段206により生成された直線
データは、グラフィックメモリ204に入力される。グ
ラフィックメモリ204に入力された直線データは、図
示しないD/A変換器により表示装置105の入力形式
に応じたビデオ信号に変換され、図4に示すように、重
畳断層像302に重ねて点A,Bを結ぶ直線401が表
示される。 【0030】次に、実施の形態1の超音波診断装置で
は、CPU209からの指示に基づいて、重畳断層像3
02の外周部303と直線401との交点402,40
5、及び重畳断層像302の内周部304と直線401
との交点403,404とが交点演算手段207により
それぞれ演算される。ただし、交点演算手段207によ
る直線401と重畳断層像302との交点の演算は、例
えば直線401の端部である点Aあるいは点Bの何れか
から直線401に沿って画素の輝度値あるいは画素の色
を順次比較することによって、算出することが可能であ
る。 【0031】ここで、重畳断層像302は時系列で計測
された断層像の差分データを加算して得た断層像となる
ので、1フレーム期間の間に移動された心室の移動範囲
を示すこととなる。従って、重畳断層像302の外周部
303と直線401との交点である交点402,405
の間隔は心室の拡張末期の内腔間隔となり、重畳断層像
302の内周部304と直線401との交点である交点
403,404の間隔は心室の収縮末期の内腔間隔とな
る。 【0032】従って、CPU209の指示に従って容積
演算手段208がバス210を介して交点演算手段20
7が算出した交点402〜405に基づいて、交点40
2と交点405との間隔を演算すると共に交点403と
交点404との間隔を演算することによって、心室の拡
張末期の内腔間隔と収縮末期の内腔間隔とが得られる。
次に、容積演算手段208は、得られた心室の拡張末期
の内腔間隔と収縮末期の内腔間隔とに基づいて、周知の
POMB,TEICHHOLZ法により左室の容積を演
算され、得られた左室容積が図示しないキャラクタメモ
リに入力される。このキャラクタメモリに入力された左
室容積は、図示しないD/A変換器により表示装置10
5の入力形式に応じたビデオ信号に変換され、左室容積
値が重畳断層像302及び直線401と共に表示画面3
01に表示される。 【0033】ただし、容積演算手段208は、図4に示
すように、心室の距離lが拡張期ldから収縮期lsとし
たとき、POMB法において Vd=(π/3)・ld3 Vs=(π/3)・ls3 あるいは、TEICHHOLZ法において Vd’=7・ld3/(2.4+ld) Vs’=7・ls3/(2.4+ls) のように演算される。求める体積Vは心臓が拡張、収縮
を行なうので、Vd〜VsあるいはVd’〜Vs’の間の値
をとる。 【0034】なお、実施の形態1の超音波診断装置で
は、検者が操作パネル104を操作して2点A,Bを指
定する構成としたが、これに限定されることはなく、例
えば周知のグラフィックにおける直線の指定のように、
周知のポインティングデバイスを用いて点Aを指定した
後に、この点Aからポインティングデバイスで指定され
るカーソル位置に至る透過表示の仮の直線を順次表示さ
せ、点Bが確定された時点で仮の直線を点Aと点Bとを
結ぶ直線401として確定する構成としてもよいことは
いうまでもない。 【0035】(実施の形態2)図5は本願発明の実施の
形態2の超音波診断装置における重畳断層像と容積の推
定パラメータとの指定方法を説明するための図である。
ただし、実施の形態2の超音波診断装置は、容積演算手
段208における左室容積の演算法及び直線設定手段2
06の入力値並びに交点演算207を除く他の構成は、
実施の形態1の超音波診断装置同様となるので、以下の
説明では、直線設定手段206及び交点演算手段207
並びに容積演算手段208とについてのみ詳細に説明す
る。 【0036】図5に示すように、実施の形態2の超音波
診断装置では、心臓の断層像(Bモード像)505と重
畳断層像504と表示装置105の表示画面に表示さ
せ、この表示された心臓の僧房弁503の付け根部分に
点(自由曲線の始点)501を設定する。次に、この点
501を始点として矢印に従って左室を包み込むように
した設定した自由曲線506を指定し、点(自由曲線の
終点)502を終点とすることによって、自由曲線50
6と直線507で囲まれたROI(関心部位)を指定す
る。 【0037】このROIの設定の後に、交点演算手段2
07が直線507と重畳断層像504との交点A,A’
B,B’を演算する。次に、容積演算手段208が線分
AA’と線分BB’との中点位置を演算し、各演算され
た中間点から直線507に直交する第1の線分508と
第2の線分509とを生成する。次に、容積演算手段2
08は、第1の線分508と重畳断層像504の外周部
との交点位置を演算し、直線507から得られた交点位
置に至る第1の線分508の間隔を演算して、その長さ
をLlaとする。次に、容積演算手段208は、第2の
線分509と重畳断層像504の内周部との交点位置を
演算し、直線507から得られた交点位置に至る第2の
線分509の間隔を演算して、その長さをLlbとす
る。 【0038】ここで、点Aから自由曲線506を経て点
A’に至る曲線と線分AA’とで囲まれる領域の面積は
左室の拡張末期の断面積Daを示し、点Bから自由曲線
506を経て点B’に至る曲線と線分BB’とで囲まれ
る領域の面積は心室の収縮末期の断面積Saを示すこと
となる。従って、容積演算手段208が、Lla,Ll
b,Da,Saから周知のエリアレングス法によって、
左室の容積を演算し、得られた左室容積が図示しないキ
ャラクタメモリに入力される。このキャラクタメモリに
入力された左室容積は、図示しないD/A変換器により
表示装置105の入力形式に応じたビデオ信号に変換さ
れ、左室容積値が重畳断層像302及び直線401と共
に表示画面301に表示される構成となるので、実施の
形態1の超音波診断装置と同様の効果を得ることができ
る。 【0039】(実施の形態3)図6は本願発明の実施の
形態3の超音波診断装置における重畳断層像と容積の推
定パラメータとの指定方法を説明するための図である。
ただし、実施の形態3の超音波診断装置は、容積演算手
段208における左室容積の演算法及び直線設定手段2
06の入力値並びに交点演算手段207を除く他の構成
は、実施の形態1の超音波診断装置同様となるので、以
下の説明では、直線設定手段206及び交点演算手段2
07並びに容積演算手段208とについてのみ詳細に説
明する。また、図6に示すように図示の矢印方向に等分
した断面の面積S1,S2,S3… Snを加算して体積を
求めてもよい。またこの例は拡張期を説明したものであ
るが、収縮期も同様の方法で求められる。なお、断面積
Sは直径Dを求めればπD2/4で求まる。 【0040】また、デジタルサブトラクションエコー
(DSE)の原理について説明する。図7に示すように
連続した超音波画像F1、F2、F3 … Fnを画素単位で
逐次引き算をおこないDSE1、DSE2、DSE3 …
DSEn-1を得る。この時引き算結果が負であれば、物
体の消失とみなし、赤などの色を画素単位で着ける。ま
た、逆に正であれば青などの色づけを行う。0であれ
ば、物体の移動は無いものとし、色はつけない。ここ
で、心臓の場合、物体とは心腔内を移動する心筋のこと
である。このようにして差分画像に色づけを行う。 【0041】以上、本発明者によってなされた発明を、
前記発明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本
発明は、前記発明の実施の形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能で
あることは勿論である。 【0042】 【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。 【0043】1)、超音波断層像から心室の容積を容易
に計測することができるので、検者の負担を低減するこ
とができる。 【0044】2)、超音波断層像から心室の容積を容易
に計測することができるので、診断効率を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施の形態1の超音波診断装置の概略
構成を説明するための図である。 【図2】実施の形態1のDSC部の概略構成を説明する
ための図である。 【図3】実施の形態1の表示装置に表示される重畳断層
像の一例を示す図である。 【図4】実施の形態1の表示装置に表示される重畳断層
像と直線とを重畳した表示画像の一例を示す図である。 【図5】本願発明の実施の形態2の超音波診断装置にお
ける重畳断層像と容積の演算パラメータとの指定方法を
説明するための図である。 【図6】本願発明の実施の形態3の超音波診断装置にお
ける重畳断層像と容積の演算パラメータとの指定方法を
説明するための図である。 【図7】DSEの原理を説明する図である。 【符号の説明】 101…探触子、102…超音波送受信部、103…D
SC部、103a…DSC、103b…差分処理ユニッ
ト、104…操作パネル、105…表示装置、201…
DSE手段、202…DSEフレームメモリ、203…
B像フレームメモリ、204…グラフィックメモリ、2
05…完画像メモリ、206…直線設定手段、207…
交点演算手段、208…容積演算手段、209…CP
U、210…バス、301…表示画面、302…重畳断
層像、303…重畳断層像の外周部、304…重畳断層
像の内周部、401…直線、402〜405…交点、5
01…自由曲線の始点、502…自由曲線の終点、50
3…僧房弁、504…重畳断層像、505…心臓の断層
像、506…自由曲線、507…直線、508…第1の
線分、509…第2の線分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C301 AA02 DD07 EE19 EE20 FF28 GB02 HH27 HH33 HH37 JB03 JB04 JB29 JB35 JB50 JC12 JC14 JC16 KK02 KK03 KK12 KK13 KK24 KK27 KK31 LL03 LL04 4C601 DD15 DD26 DD27 EE16 EE30 FF08 GB01 GB03 JB01 JB03 JB19 JB28 JB34 JB45 JB55 JB60 JC15 JC18 JC19 JC20 JC21 KK02 KK03 KK23 KK24 KK25 KK28 KK31 KK33 LL01 LL02 LL04 5B057 AA07 BA05 DA08 DB03 DB05 DB09 DC30

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 超音波振動子からの超音波ビームの送受
    波を制御して測定対象の断層像を所定周期で時系列的に
    収集する手段と、同一の断層部位に対する時系列断層像
    間で減算処理し、前記断層部位の差分断層像を順次生成
    する手段と、前記差分断層像を同一画面上に表示する表
    示手段と、前記表示手段に表示された前記差分断層像と
    交わる線分を設定する手段と、前記設定された線分に対
    応する一連の画素データを輝度変化として読み出す手段
    と、該読み出された輝度変化から前記測定対象の壁部を
    検出する手段と、前記検出された壁部に基づいて前記測
    定対象の容積を演算する手段とを備えたことを特徴とす
    る超音波診断装置。
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