JP2003164060A - 通信線の保安器 - Google Patents
通信線の保安器Info
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- JP2003164060A JP2003164060A JP2001354907A JP2001354907A JP2003164060A JP 2003164060 A JP2003164060 A JP 2003164060A JP 2001354907 A JP2001354907 A JP 2001354907A JP 2001354907 A JP2001354907 A JP 2001354907A JP 2003164060 A JP2003164060 A JP 2003164060A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 放電避雷管が長時間にわたり放電状態を持続
するような場合に、確実に回路を遮断し、放電避雷管が
発熱しないときに、すなわち正常な状態であるときに断
線などの現象を引き起こすことが少なく、安価な保安器
を提供する。 【解決手段】 線路側端子から装置側端子に通過する電
流の通路に温度ヒューズを挿入し、一対の線路側端子の
対間および接地に接続された三極の放電避雷管が数十秒
にわたり放電を継続するとき、前記温度ヒューズをその
放電避雷管の発生熱により溶断する位置に配置する。
するような場合に、確実に回路を遮断し、放電避雷管が
発熱しないときに、すなわち正常な状態であるときに断
線などの現象を引き起こすことが少なく、安価な保安器
を提供する。 【解決手段】 線路側端子から装置側端子に通過する電
流の通路に温度ヒューズを挿入し、一対の線路側端子の
対間および接地に接続された三極の放電避雷管が数十秒
にわたり放電を継続するとき、前記温度ヒューズをその
放電避雷管の発生熱により溶断する位置に配置する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話回線、インタ
ーネット接続用回線、その他有線による通信用回線に接
続される保安器として利用する。本発明は、落雷や電力
線との混触などにより、通信用回線に設定値を越える高
い電圧または電流が到来したときに、この一対の回線間
を実質的に短絡させ、あるいは同時に回線を接地させる
ための装置に関する。特に、電力線との混触などにより
数十秒を越える比較的長い時間にわたり、異常高電圧が
印加される場合の防護に関する。
ーネット接続用回線、その他有線による通信用回線に接
続される保安器として利用する。本発明は、落雷や電力
線との混触などにより、通信用回線に設定値を越える高
い電圧または電流が到来したときに、この一対の回線間
を実質的に短絡させ、あるいは同時に回線を接地させる
ための装置に関する。特に、電力線との混触などにより
数十秒を越える比較的長い時間にわたり、異常高電圧が
印加される場合の防護に関する。
【0002】
【従来の技術】通信用回線には、落雷にともなう誘導電
流の発生、電力線との混触などにより、予期しない高い
電圧が到来することがある。このような高い電圧が直接
に通信装置に入り、発生する電流により装置を破損する
ことを防止するために、従来から放電避雷管を利用した
保安器が広く利用されている。放電避雷管として三極の
ガス入り放電避雷管を利用し、この三つの電極を通信線
の対間および接地電位との間に接続し、異常な高電圧が
到来したときには、放電避雷管の三つの電極が実質的に
短絡状態となり、線路対を接地電位に接続するように構
成された回路が広く利用されている。このような装置
は、従来から屋外線を宅内に引き込む引込点に設けられ
ているが、近年ひろく市販されるようになり、屋内配線
とインターネット用通信装置と接続点にも利用されるよ
うになった。
流の発生、電力線との混触などにより、予期しない高い
電圧が到来することがある。このような高い電圧が直接
に通信装置に入り、発生する電流により装置を破損する
ことを防止するために、従来から放電避雷管を利用した
保安器が広く利用されている。放電避雷管として三極の
ガス入り放電避雷管を利用し、この三つの電極を通信線
の対間および接地電位との間に接続し、異常な高電圧が
到来したときには、放電避雷管の三つの電極が実質的に
短絡状態となり、線路対を接地電位に接続するように構
成された回路が広く利用されている。このような装置
は、従来から屋外線を宅内に引き込む引込点に設けられ
ているが、近年ひろく市販されるようになり、屋内配線
とインターネット用通信装置と接続点にも利用されるよ
うになった。
【0003】通信線に高い電圧が到来する原因が落雷で
あるときには、異常な高電圧は短い時間で消滅する。し
かしその原因が電力線との混触であるときには、異常な
高電圧の持続時間がきわめて長くなることがある。この
ような場合には、放電避雷管が放電動作を継続すること
ができる時間、たとえば数分間のうちに、通信線に直列
に接続された回路を遮断するように構成することが必要
である。
あるときには、異常な高電圧は短い時間で消滅する。し
かしその原因が電力線との混触であるときには、異常な
高電圧の持続時間がきわめて長くなることがある。この
ような場合には、放電避雷管が放電動作を継続すること
ができる時間、たとえば数分間のうちに、通信線に直列
に接続された回路を遮断するように構成することが必要
である。
【0004】このための装置として、放電避雷管の発熱
を利用してバネ仕掛けの遮断機を作動させる機構回路
(実用新案登録第1634663号)、通信線の電流通
路に直列に挿入された抵抗線により温度ヒューズを溶断
させる回路(特許第3092926号)、通信線の電流
通路に温度が上昇すると抵抗値が上昇する正特性サーミ
スタを挿入する回路、放電避雷管が放電を継続して温度
が上昇すると、感温素子が作動して放電避雷管の電極間
を短絡させる回路などが知られている。
を利用してバネ仕掛けの遮断機を作動させる機構回路
(実用新案登録第1634663号)、通信線の電流通
路に直列に挿入された抵抗線により温度ヒューズを溶断
させる回路(特許第3092926号)、通信線の電流
通路に温度が上昇すると抵抗値が上昇する正特性サーミ
スタを挿入する回路、放電避雷管が放電を継続して温度
が上昇すると、感温素子が作動して放電避雷管の電極間
を短絡させる回路などが知られている。
【発明が解決しようとする課題】これらの装置はそれぞ
れ優れた特徴があるが、異常高電圧が到来しない通常の
動作時に断線や短絡が発生しないように設計することが
必要であり、それぞれ装置が高価になることが避けられ
ない。たとえば温度ヒューズを利用する回路では、温度
ヒューズをニクロム線に接近させて一つの管内に封入し
た四端子の素子が知られているが、このような素子はど
うしても高価になる。
れ優れた特徴があるが、異常高電圧が到来しない通常の
動作時に断線や短絡が発生しないように設計することが
必要であり、それぞれ装置が高価になることが避けられ
ない。たとえば温度ヒューズを利用する回路では、温度
ヒューズをニクロム線に接近させて一つの管内に封入し
た四端子の素子が知られているが、このような素子はど
うしても高価になる。
【0005】温度ヒューズは、鉛合金により作られたも
のが多く利用されているが、高温にならなくとも、長く
利用されていると材料そのものが脆くなって破断するこ
とがある。これは多くの場合に通信線の断線の原因とな
る。
のが多く利用されているが、高温にならなくとも、長く
利用されていると材料そのものが脆くなって破断するこ
とがある。これは多くの場合に通信線の断線の原因とな
る。
【0006】このため、めったに発生しない電力線との
混触を防護することを断念する設計思想の物が市販され
ている。この場合には混触による高電圧は装置内部に侵
入することになる。また混触が発生しても、それが長時
間にわたり気づかれないまま持続することはさらにまれ
であるとして、放電避雷管の放電状態が長時間持続する
ことに対する防護があいまいなものがある。このような
装置は、きわめてまれな事象であるとはいえ、電力線と
の混触が発生することにより火災になる可能性が考えら
れる。電力線と通信線との混触は、電線の地下埋設や工
法の発展により、現実にはかなり回避されることになっ
たが、強風などの自然現象に伴って発生することがあ
り、混触が原因で二次災害が発生することは避けなけれ
ばならない。
混触を防護することを断念する設計思想の物が市販され
ている。この場合には混触による高電圧は装置内部に侵
入することになる。また混触が発生しても、それが長時
間にわたり気づかれないまま持続することはさらにまれ
であるとして、放電避雷管の放電状態が長時間持続する
ことに対する防護があいまいなものがある。このような
装置は、きわめてまれな事象であるとはいえ、電力線と
の混触が発生することにより火災になる可能性が考えら
れる。電力線と通信線との混触は、電線の地下埋設や工
法の発展により、現実にはかなり回避されることになっ
たが、強風などの自然現象に伴って発生することがあ
り、混触が原因で二次災害が発生することは避けなけれ
ばならない。
【0007】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、放電避雷管が長時間にわたり放電状態を持続
するような場合に、確実に回路を遮断することができる
保安器を提供することを目的とする。本発明は、放電避
雷管が発熱しないときに、すなわち正常な状態であると
きに断線などの現象を引き起こすことが少ない保安器を
提供することを目的とする。本発明は、安価な保安器を
提供することを目的とする。
であって、放電避雷管が長時間にわたり放電状態を持続
するような場合に、確実に回路を遮断することができる
保安器を提供することを目的とする。本発明は、放電避
雷管が発熱しないときに、すなわち正常な状態であると
きに断線などの現象を引き起こすことが少ない保安器を
提供することを目的とする。本発明は、安価な保安器を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は通信線の保安器
であって、一対の線路側端子と、一対の装置側端子と、
前記線路側端子から前記装置側端子に通過する電流の通
路に挿入された温度ヒューズと、前記一対の線路側端子
の対間および接地に接続された三極の放電避雷管とを備
え、この放電避雷管が数十秒にわたり放電を継続すると
き、前記温度ヒューズはその放電避雷管の発生熱により
溶断する位置に配置されたことを特徴とする。
であって、一対の線路側端子と、一対の装置側端子と、
前記線路側端子から前記装置側端子に通過する電流の通
路に挿入された温度ヒューズと、前記一対の線路側端子
の対間および接地に接続された三極の放電避雷管とを備
え、この放電避雷管が数十秒にわたり放電を継続すると
き、前記温度ヒューズはその放電避雷管の発生熱により
溶断する位置に配置されたことを特徴とする。
【0009】放電避雷管は放電状態では必ず発熱する。
そして現在多用されている放電避雷管の規格では、通常
の電力線との混触状態では少なくとも数分間にわたり放
電を持続することができる。したがって、放電避雷管が
放電を持続している間に溶断するような太い温度ヒュー
ズを用いることができる。太い温度ヒューズは、通常の
使用状態で断線することは少なくなる。温度ヒューズ素
子は裸で利用できるから安価である。
そして現在多用されている放電避雷管の規格では、通常
の電力線との混触状態では少なくとも数分間にわたり放
電を持続することができる。したがって、放電避雷管が
放電を持続している間に溶断するような太い温度ヒュー
ズを用いることができる。太い温度ヒューズは、通常の
使用状態で断線することは少なくなる。温度ヒューズ素
子は裸で利用できるから安価である。
【0010】前記温度ヒューズは、通常の動作時におけ
る電位が等しくなる前記放電避雷管の電極の一つに直接
接触させて配置された構成とすることが望ましい。
る電位が等しくなる前記放電避雷管の電極の一つに直接
接触させて配置された構成とすることが望ましい。
【0011】この構成では、温度ヒューズを放電避雷管
の電極に直接接触させることにより、高温状態が持続す
る場合に確実に溶断させることができる。この構成では
さらに太く短い形状の温度ヒューズを利用するように設
計することができるから、通常の使用状態で断線が発生
することはさらに少なくなる。
の電極に直接接触させることにより、高温状態が持続す
る場合に確実に溶断させることができる。この構成では
さらに太く短い形状の温度ヒューズを利用するように設
計することができるから、通常の使用状態で断線が発生
することはさらに少なくなる。
【0012】さらに、前記温度ヒューズは一対の装置側
端子に対応して一対設けられ、それぞれ放電避雷管の線
路側電極と装置側端子との間に接続された構成とするこ
とが望ましい。
端子に対応して一対設けられ、それぞれ放電避雷管の線
路側電極と装置側端子との間に接続された構成とするこ
とが望ましい。
【0013】この構成では、二線間の一方が混触状態に
なった場合にも、放電電流の大きい側の発熱が大きくな
り先に温度ヒューズを溶断させるから、電力線との混触
に対する防護効果が大きくなる。
なった場合にも、放電電流の大きい側の発熱が大きくな
り先に温度ヒューズを溶断させるから、電力線との混触
に対する防護効果が大きくなる。
【0014】また、温度ヒューズを線路側端子と放電避
雷管の線路側電極との間に挿入すれば、温度ヒューズの
溶断により放電避雷管の放電現象を止めることができる
が、本発明では、温度ヒューズを放電避雷管の線路側電
極よりも装置側端子寄りに挿入することを推奨してい
る。その理由としては、短時間の異常大電流に放電避雷
管が放電するたびに、温度ヒューズが異常大電流にさら
されることがなくなるから、通常の使用状態で温度ヒュ
ーズが断線する可能性が小さくなるからである。
雷管の線路側電極との間に挿入すれば、温度ヒューズの
溶断により放電避雷管の放電現象を止めることができる
が、本発明では、温度ヒューズを放電避雷管の線路側電
極よりも装置側端子寄りに挿入することを推奨してい
る。その理由としては、短時間の異常大電流に放電避雷
管が放電するたびに、温度ヒューズが異常大電流にさら
されることがなくなるから、通常の使用状態で温度ヒュ
ーズが断線する可能性が小さくなるからである。
【0015】また、温度ヒューズを放電避雷管の線路側
電極よりも装置側端子寄りに挿入することにより、温度
ヒューズが溶断しても放電避雷管の放電現象は止まらな
い場合があるが、温度ヒューズが溶断することにより、
既に装置側が切り離されている状態で放電避雷管が放電
を持続しても実質的な問題はない。この場合には放電避
雷管の電極から遊離した微粒子により放電ガスの純度が
低くなり、放電現象が停止するまで放電は持続すること
になる。
電極よりも装置側端子寄りに挿入することにより、温度
ヒューズが溶断しても放電避雷管の放電現象は止まらな
い場合があるが、温度ヒューズが溶断することにより、
既に装置側が切り離されている状態で放電避雷管が放電
を持続しても実質的な問題はない。この場合には放電避
雷管の電極から遊離した微粒子により放電ガスの純度が
低くなり、放電現象が停止するまで放電は持続すること
になる。
【0016】これにより、放電避雷管が長時間にわたり
放電状態を持続するような場合に、確実に回路を遮断す
ることができる。また、放電避雷管が発熱しないとき
に、すなわち正常な状態であるときに断線などの現象を
引き起こすことが少ない。また、安価な保安器を実現す
ることができる。
放電状態を持続するような場合に、確実に回路を遮断す
ることができる。また、放電避雷管が発熱しないとき
に、すなわち正常な状態であるときに断線などの現象を
引き起こすことが少ない。また、安価な保安器を実現す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図6を参照して説明する。図1は本発明第一実施例の保
安器の構成図である。図2は本発明第一実施例の保安器
の実体斜視図である。図3は本発明第一実施例の保安器
の実体正面図である。図4は本発明第二実施例の保安器
の構成図である。図5は本発明第二実施例の保安器の実
体斜視図である。図6は本発明第二実施例の保安器の実
体正面図である。
図6を参照して説明する。図1は本発明第一実施例の保
安器の構成図である。図2は本発明第一実施例の保安器
の実体斜視図である。図3は本発明第一実施例の保安器
の実体正面図である。図4は本発明第二実施例の保安器
の構成図である。図5は本発明第二実施例の保安器の実
体斜視図である。図6は本発明第二実施例の保安器の実
体正面図である。
【0018】本実施例は保安器であって、図1および図
4に示すように、一対の線路側端子L1、L2と、一対
の装置側端子I1、I2と、線路側端子L1、L2から
装置側端子I1、I2に通過する電流の通路に挿入され
た温度ヒューズT1、T2、T3と、一対の線路側端子
L1、L2の対間および接地に接続された三極の放電避
雷管Aとを備え、この放電避雷管Aが数十秒にわたり放
電を継続するとき、温度ヒューズT1、T2、T3はそ
の放電避雷管Aの発生熱により溶断する位置に配置され
たことを特徴とする。
4に示すように、一対の線路側端子L1、L2と、一対
の装置側端子I1、I2と、線路側端子L1、L2から
装置側端子I1、I2に通過する電流の通路に挿入され
た温度ヒューズT1、T2、T3と、一対の線路側端子
L1、L2の対間および接地に接続された三極の放電避
雷管Aとを備え、この放電避雷管Aが数十秒にわたり放
電を継続するとき、温度ヒューズT1、T2、T3はそ
の放電避雷管Aの発生熱により溶断する位置に配置され
たことを特徴とする。
【0019】線路側端子L1、L2と装置側端子I1、
I2との間には、回線切り分けのための切分回路Cが挿
入される。切分回路Cの動作を説明すると、図1に示す
ように、通常、スイッチS1およびS2は、線路側端子
L1、L2と装置側端子I1、I2とを接続している。
通信事業者が回線の試験を実施したいときには、線路側
端子L1、L2を介して切分回路Cに切分信号を送出す
る。この切分信号を受信した切分回路Cは、スイッチS
1、S2を回線試験回路C1側に切り換える。これによ
り、線路側端子L1、L2はスイッチS1、S2を介し
て回線試験回路C1に接続され、通信事業者は、回線試
験回路C1を用いて回線試験を実施することができる。
回線試験回路C1の詳細については、本発明とは関係が
ないので説明を省略する。また、図4に示す切分回路C
も図1に示す切分回路Cと同様の構成である。
I2との間には、回線切り分けのための切分回路Cが挿
入される。切分回路Cの動作を説明すると、図1に示す
ように、通常、スイッチS1およびS2は、線路側端子
L1、L2と装置側端子I1、I2とを接続している。
通信事業者が回線の試験を実施したいときには、線路側
端子L1、L2を介して切分回路Cに切分信号を送出す
る。この切分信号を受信した切分回路Cは、スイッチS
1、S2を回線試験回路C1側に切り換える。これによ
り、線路側端子L1、L2はスイッチS1、S2を介し
て回線試験回路C1に接続され、通信事業者は、回線試
験回路C1を用いて回線試験を実施することができる。
回線試験回路C1の詳細については、本発明とは関係が
ないので説明を省略する。また、図4に示す切分回路C
も図1に示す切分回路Cと同様の構成である。
【0020】保安器内の放電避雷管Aは放電状態では必
ず発熱する。そして現在多用されている放電避雷管Aの
規格では、通常の電力線との混触状態では少なくとも数
分間にわたり放電を持続することができる。したがっ
て、放電避雷管Aが放電を持続している間に溶断するよ
うな太い温度ヒューズを用いることができる。太い温度
ヒューズは、通常の使用状態で断線することは少なくな
る。温度ヒューズ素子は裸で利用できるから安価であ
る。
ず発熱する。そして現在多用されている放電避雷管Aの
規格では、通常の電力線との混触状態では少なくとも数
分間にわたり放電を持続することができる。したがっ
て、放電避雷管Aが放電を持続している間に溶断するよ
うな太い温度ヒューズを用いることができる。太い温度
ヒューズは、通常の使用状態で断線することは少なくな
る。温度ヒューズ素子は裸で利用できるから安価であ
る。
【0021】第一実施例では、図1ないし図3に示すよ
うに、温度ヒューズT1は、通常の動作時における電位
が等しくなる放電避雷管Aの電極の一つに直接接触させ
て配置される。
うに、温度ヒューズT1は、通常の動作時における電位
が等しくなる放電避雷管Aの電極の一つに直接接触させ
て配置される。
【0022】すなわち、図1の例では、線路側端子L1
に接続された放電避雷管Aの電極に直接接触させて温度
ヒューズT1が配置される。このような構成では、高温
状態が持続する場合に温度ヒューズT1を確実に溶断さ
せることができる。この構造では太く短い形状の温度ヒ
ューズを利用するように設計することができるから、通
常の使用状態で断線が発生することはさらに少なくな
る。
に接続された放電避雷管Aの電極に直接接触させて温度
ヒューズT1が配置される。このような構成では、高温
状態が持続する場合に温度ヒューズT1を確実に溶断さ
せることができる。この構造では太く短い形状の温度ヒ
ューズを利用するように設計することができるから、通
常の使用状態で断線が発生することはさらに少なくな
る。
【0023】第二実施例では、図4ないし図6に示すよ
うに、温度ヒューズT2、T3は一対の装置側端子L
1、L2に対応して一対設けられ、それぞれ放電避雷管
Aの線路側電極と装置側端子L1、L2との間に接続さ
れる。
うに、温度ヒューズT2、T3は一対の装置側端子L
1、L2に対応して一対設けられ、それぞれ放電避雷管
Aの線路側電極と装置側端子L1、L2との間に接続さ
れる。
【0024】すなわち、図4の例では、線路側端子L
1、L2に接続された放電避雷管Aの電極の近傍に一対
の温度ヒューズT2、T3が配置される。このような構
成では、線路側端子L1、L2のいずれか一方が混触状
態になった場合にも、放電電流の大きい側が発熱が大き
くなり先に温度ヒューズT1、T2のいずれかを溶断さ
せるから、電力線との混触に対する防護効果が大きくな
る。
1、L2に接続された放電避雷管Aの電極の近傍に一対
の温度ヒューズT2、T3が配置される。このような構
成では、線路側端子L1、L2のいずれか一方が混触状
態になった場合にも、放電電流の大きい側が発熱が大き
くなり先に温度ヒューズT1、T2のいずれかを溶断さ
せるから、電力線との混触に対する防護効果が大きくな
る。
【0025】また、温度ヒューズT1あるいはT2およ
びT3を線路側端子L1、L2と放電避雷管Aの線路側
電極との間に挿入すれば、温度ヒューズT1あるいはT
2およびまたはT3の溶断により放電避雷管Aの放電現
象を止めることができるが、第一および第二実施例で
は、温度ヒューズT1あるいはT2およびT3を放電避
雷管Aの線路側電極よりも装置側端子I1、I2寄りに
挿入している。その理由としては、短時間の異常大電流
に放電避雷管Aが放電するたびに、温度ヒューズT1あ
るいはT2およびT3が異常大電流にさらされることが
なくなるから、通常の使用状態で温度ヒューズT1ある
いはT2およびT3が断線する可能性が小さくなるから
である。
びT3を線路側端子L1、L2と放電避雷管Aの線路側
電極との間に挿入すれば、温度ヒューズT1あるいはT
2およびまたはT3の溶断により放電避雷管Aの放電現
象を止めることができるが、第一および第二実施例で
は、温度ヒューズT1あるいはT2およびT3を放電避
雷管Aの線路側電極よりも装置側端子I1、I2寄りに
挿入している。その理由としては、短時間の異常大電流
に放電避雷管Aが放電するたびに、温度ヒューズT1あ
るいはT2およびT3が異常大電流にさらされることが
なくなるから、通常の使用状態で温度ヒューズT1ある
いはT2およびT3が断線する可能性が小さくなるから
である。
【0026】また、温度ヒューズT1あるいはT2およ
びT3を放電避雷管Aの線路側電極よりも装置側端子I
1、I2寄りに挿入することにより、温度ヒューズT1
あるいはT2およびまたはT3が溶断しても放電避雷管
Aの放電現象は止まらない場合があるが、温度ヒューズ
T1あるいはT2およびまたはT3が溶断することによ
り、既に装置側が切り離されている状態で放電避雷管A
が放電を持続しても実質的な問題はない。この場合には
放電避雷管Aの電極から遊離した微粒子により放電ガス
の純度が低くなり、放電現象が停止するまで放電は持続
することになる。
びT3を放電避雷管Aの線路側電極よりも装置側端子I
1、I2寄りに挿入することにより、温度ヒューズT1
あるいはT2およびまたはT3が溶断しても放電避雷管
Aの放電現象は止まらない場合があるが、温度ヒューズ
T1あるいはT2およびまたはT3が溶断することによ
り、既に装置側が切り離されている状態で放電避雷管A
が放電を持続しても実質的な問題はない。この場合には
放電避雷管Aの電極から遊離した微粒子により放電ガス
の純度が低くなり、放電現象が停止するまで放電は持続
することになる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
放電避雷管が長時間にわたり放電状態を持続するような
場合に、確実に回路を遮断することができる。また、放
電避雷管が発熱しないときに、すなわち正常な状態であ
るときに断線などの現象を引き起こすことが少ない。ま
た、安価な保安器を実現することができる。
放電避雷管が長時間にわたり放電状態を持続するような
場合に、確実に回路を遮断することができる。また、放
電避雷管が発熱しないときに、すなわち正常な状態であ
るときに断線などの現象を引き起こすことが少ない。ま
た、安価な保安器を実現することができる。
【図1】本発明第一実施例の保安器の構成図。
【図2】本発明第一実施例の保安器の実体斜視図。
【図3】本発明第一実施例の保安器の実体正面図。
【図4】本発明第二実施例の保安器の構成図。
【図5】本発明第二実施例の保安器の実体斜視図。
【図6】本発明第二実施例の保安器の実体正面図。
A 放電避雷管
C 切分回路
C1 回線試験回路
F 取付脚
I1、I2 装置側端子
L1、L2 線路側端子
S1、S2 スイッチ
T1、T2、T3 温度ヒューズ
─────────────────────────────────────────────────────
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Fターム(参考) 5G013 AA05 BA02 CB23 DA02
5G053 AA01 AA09 BA04 BA08 CA01
CA05 DA01 EC05 EC06 FA06
5G502 AA02 EE10 FF10
Claims (3)
- 【請求項1】一対の線路側端子と、一対の装置側端子
と、前記線路側端子から前記装置側端子に通過する電流
の通路に挿入された温度ヒューズと、前記一対の線路側
端子の対間および接地に接続された三極の放電避雷管と
を備え、 この放電避雷管が数十秒にわたり放電を継続するとき、
前記温度ヒューズはその放電避雷管の発生熱により溶断
する位置に配置されたことを特徴とする通信線の保安
器。 - 【請求項2】前記温度ヒューズは、通常の動作時におけ
る電位が等しくなる前記放電避雷管の電極の一つに直接
接触させて配置された請求項1記載の通信線の保安器。 - 【請求項3】前記温度ヒューズは一対の装置側端子に対
応して一対設けられ、それぞれ放電避雷管の線路側電極
と装置側端子との間に接続された請求項2記載の通信線
の保安器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354907A JP2003164060A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 通信線の保安器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001354907A JP2003164060A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 通信線の保安器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003164060A true JP2003164060A (ja) | 2003-06-06 |
Family
ID=19166687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001354907A Pending JP2003164060A (ja) | 2001-11-20 | 2001-11-20 | 通信線の保安器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003164060A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100414799C (zh) * | 2004-11-26 | 2008-08-27 | 北京云电英纳超导电缆有限公司 | 一种超导电缆保护方法 |
CN103928921A (zh) * | 2014-04-29 | 2014-07-16 | 国家电网公司 | 用于多机房的通道防雷控制方法和系统 |
-
2001
- 2001-11-20 JP JP2001354907A patent/JP2003164060A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN100414799C (zh) * | 2004-11-26 | 2008-08-27 | 北京云电英纳超导电缆有限公司 | 一种超导电缆保护方法 |
CN103928921A (zh) * | 2014-04-29 | 2014-07-16 | 国家电网公司 | 用于多机房的通道防雷控制方法和系统 |
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